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北方「イコ! チェイス!」チェイス「ああ」貴虎「2スレ目だ」
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46 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/10(月) 21:41:00.20 ID:tgTJS1zC0
「さっきのザクロLSはお前専用のダメコンに改造しといた。あいつに一矢報いることができるくらいには回復できる。それと、コレをお前に渡しに来た」
「……僕の、戦極ドライバーに、レモンロックシード……」
「そうだ。初心忘れるべからず、だ。そしてもう二つ」
工廠長が手渡したのはゲネシスコア、そして凌馬が作ったことのないエナジーロックシドだった
「これは……新しいエナジーロックシード?!」
「ライダーシステムに艦娘の力を融合できるのはお前だけじゃないんだぜ? ソレは私たち妖精が作ったエナジーLSだ。一人前になった、お前へのプレゼントだ」
「一人前? 僕が?」
「さぁ、行ってこい! お前の力を見せてやれ!! 『天才科学者、戦極凌馬』 !!」
「師匠」
「なんだ」
「本当にありがとう。それしか言葉が見つからない」
「へっ、帰ったら一献付き合えや」
本当に本当に。なんて遠い回り道。体を失いプライドを砕かれ。人の手を借りつつ、それでも彼は歩み続けてきた。心を知り人間になれた。そしてようやく、一人前になれたのだ。涙を出せないはずの凌馬の頬に一滴の雫が伝う。それは海水ではない、人間・戦極凌馬が流した初めての涙だった
「では、行ってくる!!」
47 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/10(月) 21:42:30.50 ID:tgTJS1zC0
「オ喋リハ済ンダカ? ハアッ!!!」
『『ギャッ?!』』
タコヤキ艦載機を叩き落とし、激昂したGDが二人を見据える。凌馬はいつものように、悠然と。飄々と立ち上がる
「蛮野天十郎。やはり君では僕には勝てないな」
「先ホドマデ一方的ダッタノニカ?」
「よくあることさ。正義のヒーローには、いや! 仮面ライダーには!! 必ず逆転劇がやって来る! そう!! 今がその時さ!!」
レモォン!! グレィプフルーツエナジィーー!!
「変身!!」
カモン! レモンアームズ! インクレディブルフェアリィーズ! ジンバーグレィプフルーツ!! ハハアッ!!
48 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/10(月) 21:44:11.41 ID:tgTJS1zC0
ココマーデ。
>>46
でms、エナジーロックシードです。ディーラーがエナジー化するとこだった……あっちこっち場面切り替わりすぎて申し訳ない
49 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:05:04.37 ID:RSkjJECo0
ドーモ、ワタシ=デス。凌馬が蛮野に一矢報いたようですよ。トウカ、スルーヨ
50 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:06:09.31 ID:RSkjJECo0
「そこだッッ!」ヒュバッ
「チィイ!!」ギィン!バシィ
「そらそらどうした?」ヒュヒュヒュ ザンッ!
「小癪ナァァ!! 奪イ取ッテクレル!」ギリリ バチィン
「フフ、いい能力だ、感動的だな。だが無意味だ。残念だが君の本体ともいえる武器奪取システムについては対策済みだ。どうした? 随分と焦っているようだが?」ヤレヤレ
「クォンノォクソ野郎!!」ギリリ ブォン!
「口が悪いぞ? どうした? 笑えよヴァンノ?」バシッ ドゴッ!
ソニックアロー改とレイピアの二刀流でGDを激しく攻め立てる仮面ライダーデュークJG(ジンバーグレープフルーツ)。GDが背部の艤装から砲弾をばらまくが、デュークはそれを左肩に新しく増設された肩掛けマントで弾き飛ばす。
51 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:07:13.53 ID:RSkjJECo0
「バカナ?! タカガアーマードライダーガ、砲弾ヲ弾キ飛バスダト?! ソンナ出力ナドデータニ無イ……コンナ、コンナバカナコトハアリエナイ?!」
「忘れてはいないかい蛮野天十郎? この体とシステムは、妖精さんたちと僕の技術の結晶だよ? いわば艦娘とライダーのハイブリッド、僕と妖精さんたちとの絆の証なのさ。ただの独りよがりで作った君のポンコツボディとはモノがちがうんだよ!!」
「戦極凌馬ァァァァァァァァァ!!!!!」
GDが全出力を開放、すさまじいエネルギーを放出しながらデュークに突進する。デュークはそれをマントで受け流し無防備な背中にレイピアとソニックアローの合わせ突きを叩き込む。そして突き刺したそこから一気に獲物をクロス状に振りぬいた。
GDの背中に深いXのような切り傷ができる。
「アグァァァァァ?!」
「まだまだこんなものではない! 本来のスピードをお見せしよう……」
デュークの輪郭が揺らめいたと思うと、GDの体に鋭い一突きが叩き込まれた。
「ナニ?! コノ私ガ…捉エキレナイダト?!」
「デューク・ミラージュ。残像を残すほど驚異的な加速……クロックアップほどではないにしろ、ジンバーチェリーをはるかに超える速度に加速できる! さて! 今度の剣捌きはどうだァァァ!!」
あらゆる方向から剣戟が叩き込まれ、GDは千鳥足で無様に踊っているかのようにも見える。
52 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:09:03.19 ID:RSkjJECo0
「さて、そろそろ終わりにしよう」
『ロック・オフ……ロック・オン……』
グレープフルーツELSをゲネシスコアから取り外し、ソニックアロー改のドライブランチに装填。同時にカッティングブレードを3回倒し、LSのパワーも引き出す。弦を引き絞り、ELSの強力なエネルギーがソニックアロー改の先端部に収束されていく。射線上にはレモンの断面図のようなエネルギーが並んだ
「砕け散れ蛮野天十郎!! 人類と艦娘の未来のために!!」
『レモンスパーキング!!』
『グレィプフルーツエナジィーー!!』
限界まで濃縮された強力なエネルギーの弓矢がついに放たれる。GDはそれを両腕をクロスさせて防御しようとするが
「ガファァァァァァァ?!」
GDの左腕が砕けた。間髪入れずデュークは次の一手を打つ
53 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:09:54.64 ID:RSkjJECo0
『カモン! レモンオーレ! ジンバーグレィプフルーツオォーレェ!!』
「セェイヤァァァァァァァァァァ!!!」
カッティングブレードを2回倒し、レイピアにエネルギーを収束。そしてそのままGDへとブン投げる
「アグォォォォォォ?! ッ、小癪ナ……」
放たれたレイピアは見事GDの胸の中心部を貫く。悶えながらも残った右手でレイピアを引き抜こうとするGD。だが
『カモン! レモンスパーキング! ジンバーグレィプフルーツスパーキィング!!』
「これで本当に! 最後だァァァァァァ!!!」
デュークは残り全エネルギーをすべて右足に収束。飛び上がり、黄金にも似た色のオーラを纏いながらGDへとライダーキックを放つ!
キックはGDの胸に突き刺さったレイピアへと直撃、エネルギーの一部がレイピアを伝ってGDの内部機関に大ダメージを与える。
「貫けエェェェェェェ!!」
「コノ私ガ……三流風情ニィィィィィィィィ!!」
ダメ押しのキックがGDを貫き、GDは跡形もなく砕け散った
54 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:10:57.58 ID:RSkjJECo0
「ぷはぁ、もう無理……」
とどめに全てのエネルギーをかけたせいか、デュークは倒れ変身を強制解除された。機械の身体だが、もはや満身創痍の凌馬。だがその表情はどこか満足気だった。無事だったタコヤキ艦載機たちに乗って工廠長が凌馬へと近づく。
「どうやら、あの個体は特別製だったようだね。自分の力を僕に見せつけるために作ったんだろうな。ま、結果は御覧のあり様だけど、ね」
「お前やりすぎだ。あそこまでしなくてもあいつは倒せてたろ?」
「はは……大事な娘たちをひどい目に合わせたヤツだ、これくらいは、ね?」
「…………ウソだな」
「ぎく」
「まぁあながちはずれじゃないだろうが。どーせあのフルーツ被って変身することをディスられたりしたんじゃないのか?」
「なんでわかったの?! エスパー?!」
「やっぱりか。そういう子どもっぽいとこは半人前のころから変わらんな。ほら、出て来いよ。どーせもう少しも動かせないだろその体?」
「かなわないなぁ、ほんとに」
凌馬のボディの胸が開き、妖精さんモードの凌馬がはい出してきた。あの素敵なマスクはしていない。これが今の凌馬の本体だ
55 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:11:36.36 ID:RSkjJECo0
「そういや、なんで体に意識をダウンロードするなりしなかったんだ? そっちのほうが容量とかの効率がいいんじゃないのか?」
「今の僕は一人にして多数、個体一つ一つがリンクでつながっている。その方法だといくら天才の僕でも処理が追い付かなくなって動きが鈍くなってしまう。だから他の個体も妖精さんボディを作り、外付けハードとして処理は個々に任せているのさ。そしてなにより」
垂れた前髪をかきあげ凌馬はこれ以上ないくらいのドヤ顔で言い放つ
「ロボットの操縦はロマンだからね!!!」
56 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/07/25(火) 22:16:55.22 ID:RSkjJECo0
ココマーデ。凌馬は勝ちましたが、全体としては艦娘ライダー側が押され始めています。そして貴虎たちが撃破した量産型GDはいまのところ〜級レベルの艤装しかつけてません。つまり姫鬼は……
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/25(火) 23:06:12.00 ID:6C8i29hKo
乙です
58 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:01:34.54 ID:pDxlsjO40
お盆休み? 都市伝説ですね。もっと書きたいのぉぉん……トウカスルーヨ
59 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:03:33.65 ID:pDxlsjO40
「くっ、やつらはどれだけ数を用意してきたんだ?! 沈めても沈めてもキリがない!!」
「ボヤいてないで、どんどん撃つ! いっけーーー!!」
海域の空気が硝煙で濁るほどの激しい砲雷撃戦。それでもGDの進撃は一向に止まらない。だが艦娘たちは諦めずに攻撃を続ける。
「索敵に反応……? あ、あの艤装は?!」
「どうしたの?! 攻撃を続けなきゃ……」
「皆逃げてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
それまでの攻撃が生ぬるく感じるくらいの爆撃が艦娘たちを襲う。海面全てがまるで地獄の窯の底のように燃え上がった。圧倒的な火力、物量。姫級、鬼級の艤装を装着したGDが敵陣後方から出現した。さらに戦艦棲姫の艤装が単独で大量に出現、自動で照準を合わせて砲撃してきた。
防衛線が一気に後退させられる。
60 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:04:35.78 ID:pDxlsjO40
「修復バケツ、急げ!」
「こっちはもういい、足りていないところは?!」
「こっちに6つ回してくれ!」
「弾薬、燃料、その他もろもろ、OK! 行ってこい!」
「よし、第4部隊、再出撃します! みんな、続いて!」
海上は蛮野との戦争、各鎮守府では妖精さんたちの戦いが佳境を迎えていた。だが一つだけ、異常な動きのある鎮守府があった
「フゥ、久シブリネ、外ノ空気ハ」
「姫様ガ覚醒ナサレタ……懐カシイ気配ダ」
「ナラ私達ノスベキコトハ決マッテイル」
呉鎮守府の極秘地下研究施設。長い廊下に、人が入れるほどの大きさのビーカーが大量に並んでいる。ビーカーには数刻前まで液体と『中身』が入っていたはずだが、今は空だ
61 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:06:40.14 ID:pDxlsjO40
「本当にいいのかい? 君たち。まだ完全には至らないんだろう?」
「今戦ワナイデイツ戦ウノ? 私達ヲ甘ク見ナイデ」
「艤装ハ現地調達シタホウガ早ソウネ」
「ドウヤッテソコマデイクノ?」
「……そうだね、私が趣味で開発していたコレを実践投入しよう。安全性と性能については問題ない、これを使えば第一線で戦っている彼女たちに並ぶくらいには戦える」
「なんでその第一線のやつらには配らなかったんだ」
「計算上なら現在の装備でも十分すぎると予測してたんだけどね、敵の勢いが思ったよりもすさまじい。本来なら僕がヒマなときに超本格的なごっこ遊びして遊ぶ為のものだったんだけど……いざという時のために、戦闘補助のような形で運用はできるけれどね」
「ゴッコ遊ビデ戦闘能力ガ必要ナノカ……?」
「こいつにツッコんでたらキリないぞ。ありったけの在庫出してこい、最終調整は私たちもやる」
「頼むよ。ではリベンジ開始だ。彼らにも同伴を願おう、連絡をつないでくれ。君たちにも懐かしい顔がいるから動きやすいだろう」
62 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:07:31.40 ID:pDxlsjO40
「外でもドンパチやってるみたいね……いざとなれば私たちも出なきゃいけないわね」
「ヲ!」
火野英司が提督を務める鎮守府で、ヲ級とヲ級に擬態したメズールが執務室で話していた。外では鴻上ファウンデーション組が次々と湧いて出てくるGDを撃破していっている。だがシステム上バースシステムは燃料切れを起こす、それまでにすべて撃滅できるのか?
メズールの胸の奥をちりちりとした感情が駆け巡る。グリードだったころには感じたことのない感情。ヲ級を介してたまったセルメダルはかなりのもので、今なら全盛とはいかないまでもかなり強い力を発揮できる。
メズールは怖かった。徐々に人間らしくなっていたのに、もう一度グリードになってしまえばもう戻れないような気がして。だがそれは自分の愛する者たちを護れないということ。800年以上生きた彼女は初めて自分の中に芽生えた感情と静かに戦っていた
と、メズールの頭の上に何かが乗った。無意識に俯いていたらしい。顔を上げるとヲ級が優しくメズールの頭をなでているところだった。優しい笑みを浮かべながら、愛おしい者を慈しむように
「……そうね、勇気を出さなくちゃね」
「ヲ!」
63 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:08:32.53 ID:pDxlsjO40
メズールは踵を返し、英司が使っている提督机の下にある金庫を引きずり出す。そして自身の手を液状化させカギを強制的に解除、中にあるものを取り出す。金色で縁取られた風車のような円盤、海のような青さで彩られたライダーベルト。そして群青と深紅の2枚のコアメダル
それらをもって彼女たちは出撃ドックまで走る。覚悟は決めた。もう迷わない
「坊や、怒るでしょうね……でも、怒られてでもやらなきゃならないことがあるのよ」
「私達ダッテ、護ラレテバカリジャナインダカラ!!」
ヲ級がライダーベルトを腰にあてがい装着。そして群青と深紅のコアメダルをベルトに装填する。
「行くわよヲーちゃん。今から私たちは」
「二人デ一人ノ!」
「「仮面ライダーよ!! 変身!!」」
メズールのセルメダルで出来た体が一瞬で分解、頭のあったところから青いメダルが虚空へと舞いあがる。それをヲ級がキャッチし、3枚目のメダルとしてベルトに装填。その瞬間、メズールの身体だった無数のセルメダルが舞い上がり、ヲ級の身体へと吸収されていく。
『シャチ! クジラ! オオカミウオ!』
64 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:09:08.15 ID:pDxlsjO40
青い水の奔流のようなエフェクトを纏い、少女たちは変身する。やがてエフェクトを切り裂いて、青、群青、深紅の3色の鎧を纏った新たなる仮面ライダーが現れた
『『私たちはユラヒメ。仮面ライダーユラヒメ。愛しい人たちと海を穢した報い、受けてもらうわ』』
戦闘区域となったすべての海が爆発したかのように弾けた。海の女神の降臨を祝福するかのように
65 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/08/13(日) 22:11:53.35 ID:pDxlsjO40
ココマーデ。やるときはトコトンはっちゃけよう。その結果がこれだよ。まだまだ序の口だけど多分……
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 05:57:28.36 ID:vhXl9Kt6o
乙です
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 22:43:04.34 ID:TLsPv7XFO
乙
68 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:21:30.24 ID:sbc5eFWi0
頼まれて書いてたssがひと段落したのである程度進みがよくなりそう。今夜もトウカスルーヨ
チョットダケーヨ
69 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:22:30.33 ID:sbc5eFWi0
「呉島提督! 敵陣後方、姫級及び鬼級の艤装をつけた蛮野が!!」
「こちらでも確認した!」
『マズいことになったね貴虎。援軍を手配しておいた、それまで持ちこたえてくれ! 中破以上のものは下がらせるんだ!』
「わかっている!」
挟み撃ちで襲ってきたGDを一気に回転切りで轟沈させながら貴虎は答える。仮面ライダー艦娘連合軍残り残存兵力は半分を切っていた
70 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:24:37.08 ID:sbc5eFWi0
「最終決戦、間に合ったみたいだね。みんな無事だといいけど」
「あらあら〜、なんだかすごいことになってるわね〜」
「なるほど、アイツらじゃなくて俺が駆り出されたわけだ。で? 俺たちはお前たちが相手している奴には不向きだと思うんだが?」
「そこは私の出番だよォ!! 世界を征服されたら私も困るからなァァァァァ!!!」
「「うるさい」」
「…………」ガーン
「怒られちまったな」
「そういえばあの娘はどうしたんです?」
「さすがに置いてきた、優秀な助手を失うわけにはいかないからな」
「あらあら、素直に死なせたくないからって言えばいいのに。ウフフ」
「やかましい」
離脱していた戦士たちの帰還、そして新しい戦士の乱入で戦いはさらに混迷を極めていく。
71 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:25:34.32 ID:sbc5eFWi0
「くが……かっ……は…………」
「栄光ノ金剛型モ私ノ力ニハ遠ク及バナカッタナ。小細工ヲ弄シテモ、コノ圧倒的戦力差デハ焼ケ石ニ水、ダ。ヘァーーーーーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!」
残弾がほぼ尽き、中破状態でGDに首を掴みあげられている金剛がいた。周りには彼女の最愛の妹たちが大破状態で蹲っている
「(チョット……張り切りすぎマシたね……どうにかして、比叡たちだけでも……)」
「妹ヲカバッテ中破、カ。泣カセルナァ? ソウダ、余興ヲ思イツイタゾ? 貴様ノ最愛ノ妹達ヲ貴様ノ目ノ前デ沈メテヤルノダ」
「な、(ギリッ) あぐっ!!」
「ヘハァァァァ……マズハメガネカラダ!!!」
掌にエネルギーを収束し霧島を狙うGD。やらせはしない、金剛は最後の力を振り絞り霧島のほうへ向いているGDの横っ面を思い切り殴る。殴られた勢いで顔が真後ろにまで回転するGD。エネルギーの収束をやめ、手でごきんと無理やり顔を戻すGD。
仮面をつけているのにその激しい激情が表情に表れているようだ。GDは金剛を思い切り殴り返し、大破状態にまでダメージを与える
「コノクソ女ガァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「忌々シイ!! 忌々シイィィィィィィィィィ!! 殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!」
発狂したように殺すを連呼し、倒れた金剛を無理やり立たせて投げ飛ばすGD。弄る気は失せたのだろう、必殺シークエンスを起動し右足にエネルギーを集中させる
72 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:26:35.39 ID:sbc5eFWi0
「死ネェェェェェェェェェ!!!!」
ザクッ!
「ナ、ナン……………ダト?! ッガアァァァァァァ!!?」
「アリガタク思イナサイ、オシオキタイムヨ」
金剛たちの背後から伸びてきた深紅の閃光がGDの右足を貫いた。思わぬ横槍に姿勢を崩し落下するGD。横やりを入れたのは
「キングノ名ノ下ニ、蛮野。貴様ヲ絶滅サセル、異論ハ認メナイワ」
かつてダークキバを襲撃、敗北しファンガイア側に寝返った南方棲戦姫こと仮面ライダーダークサガだった
73 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:27:41.14 ID:sbc5eFWi0
「か、仮面ライダー? いや、その気配は深海棲艦……!」
「早ク起キテ逃ゲナサイ。ソコデ転ガッテラレルト邪魔ヨ」
「深海棲艦である貴女が、なぜ……」
「勘違イスルナ。私ハタダ、キングノ為ニ戦ッテイルダケダ。キングハ無用ナ犠牲ハヨシトシナイ、ダカラオ前達ヲ逃ガス」
ダークサガはジャコーダーを構える。
「裏切リ者メ……皆殺シダ!!!!!!」
「来ナサイ。見セテアゲルワ、キングノ従者ノ実力ヲ」
ジャコーダーの刃が妖しく深紅に煌く。その瞬間GDの一体の喉笛に刃が突き刺さっていた。突き刺したままダークサガはGDを引きずり寄せる。無様に転倒し、引きずられるようにしてダークサガの足元へ連れてこられたGD、その顔面を容赦なくダークサガは踏みつぶす。
ガチュリ!の音とともにGDは沈黙、間髪入れずダークサガは再びジャコーダーを振るう今度は別のGDの首にジャコーダーを巻き付け、そのままハンマーのように振り回しGDの群れの中へ叩き付けた。
「裁キノ時ヨ」
74 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:31:39.85 ID:sbc5eFWi0
取り出したウェイクアップフエッスルをサガークに吹かせ、破滅のメロディーを海域に響かせる
『ウェィクアップ』
聞き取りづらい言葉で処刑宣告を下すサガーク。同時にその海域が蒼い月の浮かぶ夜へと変わった
「こ、これは?!」
「強制的に野戦海域に変化、デスか……姫級はやはり格が違いマスね」
ジャコーダーの底部をサガークの横部へと挿入、引き抜く。ジャコーダー底部とサガーク横部が蒼いエネルギーで繋がれ、魔皇力を刃へと注入する。蒼白く光る刃を天へと掲げた後、勢いよく海へと突き刺す。突き刺したところからファンガイア王家の紋章が赤く浮かび上がる
ヒュパッ ザクザクザクザク!!
鈍色の海の底から大量の蒼いエネルギーの刃が突如として大量に飛び出し、大量のGDを下から上へと串刺しにする。
「堕チナサイ」
ジャコーダーのグリップを弾くように撫でた瞬間、GDの身体が蒼白く発光し一斉に爆散した
「『光届カヌ奈落ノ侍女、敵(カタキ)ノ骸ヲ主ニ捧グ』……ソレガ私ノ真名ダ」
爆炎で照らされた彼女の姿は禍々しくも美しい姿をしていた
75 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/04(月) 21:34:01.79 ID:sbc5eFWi0
ココマーデ。サガ大好きです。だからこうなった。こっから拘束制御術式第0号が解放されたような展開になります、お楽しみに
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/04(月) 22:00:57.61 ID:qgtivR6eo
乙です
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 23:41:38.32 ID:z92azNunO
キチガイA「何だ!?何が起きている!??」
キチガイB「○(規制)だ!!○(規制)が起きている!!!」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 00:36:17.64 ID:tzJRiYfmO
乙
79 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 20:55:20.54 ID:lFoC9pY40
913ギア予約しちった……5万……フフ怖
今回は個人的にもっと活躍が見たかったライダー二人が出ます。
80 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 20:56:55.35 ID:lFoC9pY40
「この圧倒的すぎる物量……こんなの、常に資源を回収しつつ即建造、出撃しなきゃできない芸当。なにかしらトリックがあるはず……」
仮面ライダーユラヒメは杖状の武器『アメノミハシラ』を水面下に沈ませ現在の海の状況を調べていた。水を支配するグリードの力は艦娘の最高性能の電探すら凌駕する索敵能力があった。
と、無数のGDの遥か後方に不可思議な反応をユラヒメは見つけた
「この巨大で異常なエネルギー反応の物体……何かしら?」
「ドウスルノ?」
「とりあえず、バレないように調べてみましょう。もしかしたらこの戦いを終わりにできる何かがあるかもしれないわ」
こっそり英司から拝借していたカンドロイド、電気ウナギカンドロイドを数体水面下に放つユラヒメ。この一手がこの戦いの終局を呼ぶ一手となる。
81 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 20:58:04.25 ID:lFoC9pY40
「っく、大丈夫か清霜?!」
「はあっ、ゲホッ……大丈夫、です!」
武蔵がGDを蹴り飛ばしながら清霜に問うと、清霜はGDを投げ飛ばしながら答えた。撃破数は二人合わせれば3桁に届く、だが二人とも大破状態だ。気力と火事場の馬鹿力に近いものでなんとか轟沈せずに済んでいる。だが長くは続かなかった
「げふっ?! あが……」
「清霜ォ! がはあっ?!」
清霜がついにGDに捉えられ、殴り飛ばされ体制が完全に崩れ海面に叩きつけられた。武蔵もそれに気を取られ、ほかのGDからキツい一撃をもらい倒れる。そのスキにGDは円状に武蔵と清霜を取り囲む
「はあっ、はあっ、くっ……万事休す、か?」
「はぁ、はぁ、むさし、さん……」
勝利を確信したGDたちは掌に一斉にエネルギーを収束し始める。
「沈メ!!」
「悪いが沈むのは貴様らだ」
その不敵な声は海中から響いてきた
82 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 20:59:27.88 ID:lFoC9pY40
ザバァァァァァン!!!
突如GDと武蔵たちの間になにか急速に浮上してきた。
降り注ぐ海水が晴れ始め、何者かの姿があらわになる。漆黒の鎧に走る金色のライン、頭にはどこか王冠を思わせる頭飾り、右手に携えた美しい黒と金色の剣。
「ギアシステム000、通称オーガ……人がつけた名とはいえ、鬼の名を持つ私にはふさわしい」
腰に巻かれた黒と金色のベルト、帝王のベルトのうちの一つ『地のベルト』によって変身したその名は仮面ライダーオーガ。手に持つ短剣を撫でながらオーガは満足そうにつぶやく
「レプリカ品とか言ってたけど、何だ。手加減してる時の私くらいには力出せるじゃないか」
「何者ダ!」
「貴様のよく知っている人物。だが知る必要はない、すぐに貴様らは沈むのだから」
オーガフォンに備え付けられたミッションメモリーを右手の短剣の柄に刺し、短剣を銃に変形させるオーガ。さらにオーガフォンを開き、エンターのボタンを押す
『Exceed Charge』
おどろおどろしい音声とともにベルトの金のラインから右手の剣へと疑似フォトンブラッドが収束していく。
「泣き叫んで……沈んでいけ!!」
収束した強烈なエネルギーは銃口から黄金のビームとなってGDを薙ぎ払い、消し飛ばした。
ゴバッ!!!!
83 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 21:01:01.49 ID:lFoC9pY40
「あのクソを私の手で消し飛ばせるなんて……スカッとするな……」
噛み締めるような、恍惚とした声色で短剣を撫でるオーガ。突然の乱入者に武蔵と清霜は何が何だかわからないといった反応を示す
「き、貴様!」
「何?」
「海軍所属の者か? 名乗れ!」
「人間の組織に与した覚えはないけれど、貴女たちの敵ではない。敵の敵は友、というやつだ」
「答えになっていないぞ!」
「私は戦艦水鬼。北方棲姫様に仕える者」
銃モードにしていたオーガストランザーを長剣モードへと変更し、戦艦水鬼こと仮面ライダーオーガは敵陣へと突っ込んでいった。集り来るGDを次々と一刀両断し、あるGDへと一直線に突進していく
「見ぃつけた……私の艤装を、返せ!!」
オーガの正面には戦艦水鬼の艤装を装着したGDがいた。GDの中でも姫鬼級の艤装をつけたものは隊長格なのだろう、そのGDが合図を送ると海中から一斉に戦艦棲姫の艤装が出現しオーガへと襲い掛かる
「たかが複製品で私が止められるとでも思ったか、愚か者め!!」
振るわれる巨拳を紙一重で避け、長剣を艤装の脇へと滑り込ませそのまま振り上げる。艤装の大きな腕が空へと舞い、本体は古い機械の駆動音のような苦悶の悲鳴を上げる。
オーガは切り飛ばした腕を空いた片手で掴み、背後から砲撃しようとしていたほかの艤装へと投げつけ、その陰に隠れながら接近する。そして再びストランザーへと疑似フォトンブラッドを収束させる
『Exceed Charge』
「オーガ・ストラッシュ!!!」
収束した疑似フォトンブラッドは長大な刃となり、薙ぎ払うように振るわれた。上半身と下半身で2分割された艤装が次々爆発していく中、わずか生き残った艤装と艤装付きGDが砲撃体制をとる。が
84 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 21:01:48.20 ID:lFoC9pY40
「ムダだ」
『Exceed Charge』
「コバルト・ヘヴィレイン!!」
ドバババババババババ!!
上空からオーガのものとは違うシステム音声が響き、青い光弾が降り注ぎGDや艤装を纏めて大破させる
「「「「?!」」」」
「ウフフフ……アツいの? アツいでしょぉ?!」
上空から新たなライダーらしきものが出現した。白い装甲に青いラインが走り、背部には飛行ユニットらしきものが装着されている。先ほどのエネルギー弾の雨はここから放たれたようだ。優雅に海面に着地し、オーガと背中合わせでGDを睨む
「遅いぞ飛行場」
「飛ばすならともかく、自分で飛ぶのは初めてなんだから仕方ないじゃない。まぁ悪くない感覚だったけど」
「まさか、また深海のライダーか?!」
「今度は空飛んでます!」
85 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 21:10:00.10 ID:lFoC9pY40
新たに現れた仮面ライダーはサイガ。ギアシステム315に登録されるライダーでこれもレプリカだ。この世界のオーガギアとサイガギアのオリジナルはシステム構想の時点でボツとなっている。本来の目的とはかけ離れた運用だが、とある科学者がギアの情報を盗み、趣味で開発したものを彼女たちは使用している
「貴様ラ姫共! 呉鎮守府急襲ノ時ニモロトモ始末シタハズダ!!」
「アンタ程度に私達が始末できるはずないでしょう? 深海と海軍、折角兵力を分断していたのにアンタが何の考えもなしに私たちを見捨てるから、こうやって合流したんじゃない」
仮面ライダーサイガこと飛行場姫は再びフライングアタッカーを起動、サイガギアのミッションメモリーをアタッカーのハンドル部に装填。トンファーエッジを解き放つ
「さて鉄くず共。貴様らの相手をするのが私の仕事なの。さぁ、楽しみましょう」
フライングアタッカーの背部から深海のカタパルトが伸び、辺りに深海艦載機を一斉に発艦。サイガは艦載機を引き連れトンファーエッジを構えGDの群れに突進した
86 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/09/18(月) 21:11:27.96 ID:lFoC9pY40
次回はこの戦闘の続きです。木場さんオーガの時くらいにカッコよく描写できるかしら
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 21:24:27.31 ID:MHd6CO1Go
おつー
\オーガ!オーガ!オーガ!/が\カイザカイザカイザ/にかわったのも全て乾巧ってやつの仕業なんだ
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 21:55:21.97 ID:js68ul7lo
乙です
89 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:08:37.21 ID:tkNpudhB0
帝王ならぬ皇女が荒ぶります。トウカスルーヨ
90 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:10:53.85 ID:tkNpudhB0
『『ギシャァァァァァァァァ!!!』』
古くなった機械の悲鳴のような鳴き声を上げる戦艦水鬼の艤装。同時に大破状態だったGDの体が少し再生する。だがそれはGDの計算外だったらしい
『再生率24%、ダト?! バカナ?! 深海棲艦ノ自己再生能力ヲ数十倍ニモ増強シタコノ体ガ?!』
「本当に、アイツは趣味でここまでのものを作り上げたというのか? 脳みそが規格外のようだな……」
ダガガガガガガガガガガ!!
サイガが艦載機たちと共に上空を飛び回り、海上のGDを根こそぎ焼き払う。接近戦を挑んでくるGDに対してはトンファーエッジで受け流し、ついでと言わんばかりに両断する
「ギアシステムシリーズの必殺に使用される疑似フォトンブラッドは本来対深海棲艦用に作られたもの。姫級鬼級がダメージを負った際の能力強化に対抗するために開発されたものとあいつは言っていたけど、その反応……深海の力を模倣した貴様にも有効なようね、蛮野」
「一つ間違えば我々に向けられていたかと思うと空恐ろしいな」
91 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:12:47.11 ID:tkNpudhB0
『ヌゥゥゥゥアァァァァァァァァ!!!!』
激昂したGDがオーガへと近接格闘を仕掛けに接近する。だが同時にそれはオーガの射程へと足を踏み入れる愚策だった
艤装の巨大な腕を振るい重い一撃を叩き込もうとするGDだが、オーガはそれを同じく拳で迎え撃つ。巨大な拳と小さな拳がぶつかり合い、その衝撃で辺りに水しぶきを舞い上げた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ガヅャッッ!!!
勝負はわずかにオーガが優勢、ぶつかり合っていた艤装の腕が大きく後ろへとそらされる。体を回転させ体制を瞬時に整えたオーガはガードの緩んだ艤装の顎へと思い切りキックを叩きこんだ
『ギギギィィィ?!』
片方の自由が利かなくなった艤装だが、間髪入れず残った片方の拳をオーガを狙って海面に叩きつける。オーガはそれをかわし、拳を踏み台にして高く飛び上がり無防備になった頭に踵落としを叩き込んだ。
ガギョッッ!!
バランスを崩し横へと倒れる艤装。艤装を装着していたGDは艤装接続コードに引っ張られるようにして横倒しになる
『アグ……ぁ』
『Exceed Charge』
92 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:51:23.45 ID:tkNpudhB0
その音声を認識したときGDはガードをしようと必死に辺りを見回した、がオーガがいない。オーガは踵落としの反動を使って更に飛び上がっていたのだ。尋常ではない身体能力である。疑似フォトンブラッドを凝縮した黄金の刃を真下のGDに向けるオーガ
「ひとまず目の前の貴様を沈めることで私の溜飲を下げよう。くたばれ」
GDが空から降り注ぐ黄金の必殺の剣に気付いたのは、己の顔面に突き刺さる寸前だった
93 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:52:54.76 ID:tkNpudhB0
「さぁ、私の艤装も返してもらうわよ」
サイガは己の艤装に悠々と腰掛けるGDへと狙いを定めるとモノアイが妖しく紫色に発光する。刹那、すさまじいスピードでGDへとサイガは突進していった
迫るサイガを叩き落そうと飛行場GDは大量の深海艦載機を発艦、同時に周りのGDへと攻撃支持を飛ばす。サイガはそれを上空へと飛び上がることで回避する。
高く、高く、高く。GDたちの攻撃とは無関係にサイガは高く空へと飛んでいく。硝煙の雲を切り裂いて、冷たい雲を突き抜けて、高く。そして
「あぁ、なんて……キレイ」
飛行場姫は初めて空を見た
見下ろす眼下に広がる限りなく青い海、そして見上げれば頭上に眩しい太陽が輝いている。息をのむほど美しく、涙が流れるほど澄んだ景色だった。
艦載機たちはいつもこんな景色を見ながら戦っているのだろうか?いや、敵しか見えていなかっただろうな。そんなことを思いながらしばし自由落下を楽しむ。と、無粋な金色が美しい青を穢しているのが見える。
遠ざかる空の青、強くなってくる火薬の臭い。やはり私の戦場は、ここだ。
94 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:54:02.60 ID:tkNpudhB0
姿勢を整え、サイガショットにミッションメモリーを装填。サイガフォンのエンターキーを押す
『Exceed Charge』
体の蒼いラインを通って疑似フォトンブラッドがサイガショットに充填される。アタッカーのブーストを最大出力で吹かす
「消えろ。この美しい世界に、薄汚い貴様らは無粋すぎる」
上空1000mからの最大出力(マキシマム)スカイインパクトがGDの群れの中心へと叩きこまれる。海上には蒼白く巨大なΨ(プサイ)が浮かび上がり、範囲にいたGDは軒並み灰燼と化した
95 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:55:04.81 ID:tkNpudhB0
『バカ……な……』
致命的なダメージを受けつつも健在の艤装GD。GDのセンサーが背後から風を切る音を認識したと同時にGDは艤装から弾き飛ばされる
『ッッガ?!』
高速接近したサイガがトンファーエッジで艤装の接続コネクタをすれ違いざまに切り落としたのだ。そしてさらに脚部に疑似フォトンブラッドを充填する
『Exceed Charge』
すさまじいスピードを維持しながらGDへと取って返し、強烈な飛び蹴りをGDへと叩き込んだ。
「私の艤装を無断で使っていた罪だ、貴様だけは直々に手を下してやる」
『ガァァァァァッァァ?!?!』
吹き飛ばされ、海面に叩きつけられると同時に蒼白い円錐がGDを拘束する
「コバルトスマッシュ!!」
GDの真上から強烈な必殺の蹴りが降り注いだ
96 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:56:26.65 ID:tkNpudhB0
オーガフォンをベルトから外し、変身解除する戦艦水鬼。糸が切れたように倒れ伏す自らの艤装に歩み寄り、艤装接続コードを自分の背部の接続コネクタに刺す。艤装が再び息を吹き返し、戦艦水鬼に跪く
「罪を犯せば贖いが必要となる。己の身を削って贖い続けろ」
『ギィァァァォォォォォォォォォォ!!!!!!』
その咆哮は広い海域に響き渡り、辺りにいた戦艦棲姫の艤装が一気に機能停止した
「さぁ、逆襲の時間だ。と、その前に」
戦艦水鬼は振り返り、武蔵と清霜を見やる。そしてなんとオーガギアを武蔵に投げ渡した
「な、これは?!」
「私には艤装がある、それはあくまで艤装を取り戻すまでの一時しのぎとして使ってきた。貴様にくれてやろう、上手く使え。そしてレ級!」
戦艦水鬼の前に小さなシフトカーがふよふよと飛んでくる。まるで怒られるのを恐れる子どものようだ
「いつまでウジウジしてるつもりだ? 貴様も私と同じでありながら醜態をさらすのか」
「……………」
小刻みに揺れるシフトカーを一瞥し、戦艦水鬼はGDの群れへと航路を変え、進んでいく。
97 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:57:58.70 ID:tkNpudhB0
「戦艦水鬼の言葉も一理あるのは仕方ないわね。ま、あとは自由にやりなさい。コレあげるわ。さてと、だれか適当な艦娘にこのギア預けとかないと」
武蔵と清霜に高速修復材が入った小瓶を投げ渡し、変身解除した飛行場姫はギアを預ける艦娘を探しに進んでいった。
高速修復材の小瓶を見つめる武蔵と清霜。そして互いを見て頷き、修復材を頭からかぶる。若干だが体の傷は癒え、またある程度なら戦えるようになった。
「ねぇレ級」
空中に浮いたまま震え続けるシフトカーに近づく清霜。
「私はずっと戦艦になりたいって思ってた。そうすればもっとたくさんの命が救えるって。もっとたくさんの人が守れるって。そう思ってた。でも違ったんだ」
清霜の眼尻に雫がにじむ。
「戦艦にならなくっても、護れるものがある。駆逐艦には駆逐艦にしかできないことがある、その中でも私にしかできないことがあるんだ! だからレ級、お願い。力を貸して! あなたと、私とでしかできないことがあるから!!」
清霜の腰部にドライバーが出現する。
98 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:58:31.00 ID:tkNpudhB0
『Fire dual engine!』
「私と君とで、できること!」
「アイツラヲ、ブッ飛バス!!」
99 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 21:59:29.83 ID:tkNpudhB0
渡されたオーガギアを見る武蔵。なぜ彼女は私にこれを託したのだろうか。都合よくそこにあった棚のようなもの? なぜか武蔵はそう思えなかった。
「戦いが終わったら、聞きたいことが山ほどあるな。いいだろう、やってやる。こんな夢の共闘、二度とない。存分に楽しませてもらおう!!」
ギアを腰部に装着、オーガフォンを開き、シークエンスをこなす。
0 0 0 standing by………
「行くぞ清霜。第二ラウンドだ」
「はい!!」
「「「変身!!!」」」
『compleat』
100 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/01(日) 22:03:24.39 ID:tkNpudhB0
今回はココマーデ。いよいよ終止符を打つ時が近づいてきました。
他にも登場させたいライダーの派生フォームや艦娘の覚醒とかありますが、それは本編が終わったらにしておきます。これ以上のばすとちょっとね。それでは
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 23:16:10.14 ID:5R+O/byDo
乙です
102 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:08:42.58 ID:8K7lj41h0
昨日投下しようと思ってたんだけどね、なんかエラいことなってたね。仕方ないね
トウカスルーヨ
103 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:11:26.75 ID:8K7lj41h0
「(状況は芳しくない……多少の援軍が来てくれたが、敵の数が圧倒的すぎる。しかもこちらが把握している数だけでこの数なのだ、実際はもっとだろう……それに先ほど入った通信……気になる)」
海軍総本部、対蛮野掃射作戦本部にて元帥は唸る。周りでは部下や妖精さん、そして元帥の秘書官である大淀がせわしなく情報交換や手続きに奔走している。考えうる限りの手を尽くしその都度作戦を立て現場へ届ける、だが何度作戦を立て直そうと物量で押しつぶされそうになる。
轟沈した艦娘もすでに出ている、場所によっては自決を提案する鎮守府もいた。なんとかそういった案を押しとどめ、粘らせているがいつまで持つか……
それに元帥は先ほど入電してきた情報に引っ掛かりを感じていた。敵陣営後方に謎の高エネルギー物体があるという情報だ。これが敵の核か? だがその通信は鎮守府関係者が使う周波数ではなく、鴻上ファウンデーションの社長秘書という差出人から、あろうことか鎮守府の通信機器にハッキングしてきて送られてきたものなのだ。
鴻上ファウンデーションの社長とは知り合いだが、あの男を全面的に信用はできない。だがこの情報が本当なら……なんとかして確認をとれないか思案していると、作戦会議室の重い扉が思い切り開いた音がした。
104 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:13:02.40 ID:8K7lj41h0
「デェァーーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハ!!!! この壇 黎斗・神が!!! このry」
「すいませんがこのクソ忙しいときに一般人は立ち入り禁止ですお引き取りください」ゲシッ バタン
元帥は再び戦況を確認しつつ作戦をry
「ちょーーーーーーーーーーーと待てぇぇぇぇ!!! 神であるこの私が!! まるで邪魔をしに来たような扱いを受けていいとおも おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!」ヒューーン シュポン
「話がややこしくなるからもう黙ってろ。おう、邪魔するぜ」
「「お邪魔します」」
改めて入室してきたのは第一戦線で戦っている呉島貴虎の弟、光実と軽巡洋艦龍田、そして白衣を着た白髪交じりの男だった。この白衣の男は花家大我、世界をゲーム病のパンデミックから救った医者の一人である。
105 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:14:10.03 ID:8K7lj41h0
そして浅葱色の機械に吸い込まれたのは壇黎斗、ゲーム病のある意味
『壇 黎 斗 ・ 神 だ!!!!!!!』
…………………壇 黎斗・神、ゲーム病のある意味パイオニアというか大体こいつのせいというか、そんな感じのアレである。驚くべきことに凌馬よりもブッ飛んでいる、ネタ的な意味で
『ぐぬぬ……』
「次騒ぐと私の薙刀でソレごと真っ二つにするからね?」
『ウェイ』
「君たちはなぜここに?」
「逆転の一手になるかもしれないものを届けに来たんです」
「大規模な作戦なんだ、組織の頭の許可とその頭脳を借りる必要があるからな」
まさかの言葉に元帥の表情が変わる。
「……本当かね?」
「ただし、成功するかどうか」
『私の辞書に失敗の文字はなぁぁぁぁい!!!!』
「……それがこの状況を好転させることができるかどうかはわからんがな」
「どういうことですか?」
『よしわかった、説明しよう。例のものを』パチン
106 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:15:49.10 ID:8K7lj41h0
龍田が持っていた大きなケースを机に置き、開ける。出てきたのは二つ
『ガシャコンバグヴァイザー]、専用バックル。そして新型ガシャット、艦隊指揮シュミレーションゲーム、通称『艦これガシャット』だ』ドヤァァァァァ
「……」シャガッ
「龍田、抑えて。後でたっぷりやらせてあげるから」ギュ
「ァ……ふにゃぁ……」プシュゥ
「「「「「(リア爆)」」」」」
『……ゴホン。このゲームは名の通り自身の艦隊を指揮し敵艦隊を倒すゲームだ。発動することですべての艦隊をプレイヤーの思うがままに動かすことができる。そしてバグヴァイザー]とバックルがこのガシャット専用のドライバーとなっている』
「早い話、戦況を一瞬にして変身者が把握、作戦をダイレクトに戦場に反映させることができる。艦娘達と直接連絡を取り合いながらの戦闘が可能になる。ただ……」
『変身者にはすさまじい負担がかかる。当たり前だ、一気に大量の情報が脳に叩きつけられるのだからね。だから』
光実がもう一つのケースを開ける。そこには大量の艦これガシャットが入っていた
『オリジンガシャットとはまた別のベータ版艦これガシャットだ。起動すれば変身者と同じゲーム面にインできる。変身者と疑似的にリンクすることで変身者の脳にかかる負担を軽減できるだろう。こちらは起動するだけでいい、必要なのは処理を補助する脳だけだ』
「とはいっても、変身者の許可を得ることができれば艦隊指揮も可能だがな。ただこっちのプレイヤーは頭を使う作業がしづらくなる」
「なるほど……」
「そういうワケだ。こいつを使って誰かが変身、元帥のアドバイスを貰いつつ艦隊の指揮を執る。負担軽減のための有志を集めてほしい」
107 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:17:18.14 ID:8K7lj41h0
「で、でも今大本営でもてんやわんやで手すきの人なんてほとんどいません!」
「話は聞かせてもらったよ!」
大挙して会議室に入ってきたのは妖精さんたちだった。
「補給や最低限の人員は残して、残りの妖精を全員集めてくるよ。それなりの数になるよ」
「よし、これで人員はそろったようだな。それじゃ、誰がコイツで変身するかだ」スチャ
少し考え込む元帥。
「その変身は、私にも可能かね?」
「なに?」
「私が直接それを使って指揮すればラグの問題は解決するだろう?」
「そういやコイツは適正手術は必要なのか?」
『不可能ではないぞ? 今回開発したソレは通常のゲーマドライバーやバグルドライバーとは用途が違うからな。ゲーマドライバーは対バグスター用のものだ、今回の開発した『バグルドライバー]』とは戦闘補助用として開発した、用途の根底がそもそも違う』
「なるほど、適合手術はいらないってことか」
『だが負担はかかるぞ? そこの妖精たちの協力があるといっても脳への負担は免れられないし、変身維持のための体力ももちろん必要だ。その老体で変身など到底無謀ry』
「フン!」リンゴパッカーン
「り、リンゴを……」
「割った……握り潰すでなく、握り割った……」
「……で? なにか言ったかね?」フキフキ シャリシャリ
『な、なにも問題はな無いようだなな……』ガクブル
108 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:18:09.73 ID:8K7lj41h0
「では妖精さん達、そして君たち、協力してくれ」
「「「「「「「アイサー!」」」」」」
「わかった」
「わかりました。ボクらは直接火力支援を行います」
「君もかね?」
「ボクも、仮面ライダーですから」
「わかった、信じよう。出撃したまえ」
「「「了解!」」」
「これより戦線を押し返す。行くぞ」
『艦隊これくしょん!!』
『バン・バン! シュミレーション! I ready for Battleship!』
『ブドウ!』
『スタァーフルーツ!』
「「「「変身!!」」」」
109 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:19:21.02 ID:8K7lj41h0
『ガシャットォ! レベルマァーックス!!』
『デュアル! ガシャットォ! ガッチャァー! デュアルアップ!』
『ロック・オン! ハイィー!』
『立ち上がれライダー! 抜錨せよ艦娘! 刻め勝利! 今こそ戦(イクサ)は極まれり!!』
『スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!』
『ブドウアームズ! 龍! 砲! ハッ ハッ ハッ!!』
『スターフルーツアームズ! 龍! 星! ハッ ハッ ハッ!!』
「すべてが逆転の鬼札。これよりゴルドドライブもとい、蛮野の急所と思われる地点を突く。これは賭けだ、この作戦に私と、君たちすべての命を賭けてくれ! この戦争に終止符を打つのだ!!」
仮面ライダーマスタラルは残存兵力の攻撃を一点に集中させるように指令を出した。
110 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/17(火) 22:22:53.61 ID:8K7lj41h0
まーたオリジナルです。クロノスを白と金にしてヘアスタイルをバンバンシュミレーションの提督帽に変えたような姿してます
別に某ssみたいに闇医者が島風の格好になったりはしません。 多分
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/17(火) 23:00:36.32 ID:eZfgS1K6o
乙です
112 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:04:04.64 ID:Tq27rMlk0
書き溜めが全然進まない……のでほのぼのいちゃいちゃをかいてリハビリします。
今回は王様と侍女。
113 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:05:24.69 ID:Tq27rMlk0
クーデレキングとデレデレヴィレッタ
最終決戦後、ファンガイア領 キャッスルドランより
大我「…………」ソファースワリ
??「…………」モジモジ
大我「…………」ペラッ
??「…………」ソワソワ
大我「…………はぁ。ヴィレッタ」パンパン
南方「ハッ、ココニ」シュタ
114 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:06:46.91 ID:Tq27rMlk0
大我「陰に隠れて待機してないでこちらに来い、視界にちらついて落ち着かん」
南方「失礼イタシマシタ。オオセノママニ」ススッ
大我「そうじゃない、ここに座れ」ソファーポンポン
南方「ソンナ、恐レ多イデスワ……」
大我「俺の命令だ。座れ」
南方「……ハ」ストッ
大我「…………」ススッ←
南方「…………」ススッ←
大我「…………」スススッ←
南方「…………」スススッ←
大我「…………」
南方「…………」
115 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:08:14.95 ID:Tq27rMlk0
大我「…………」パタン
南方「…………」
大我「少し眠い、膝を貸せ」ストッ
南方「フエェッ?!(膝枕ッッ?!)」
大我「なにかあったら起こしてくれ」
南方「エァァ……ァゥ……」カンネン
南方「………(綺麗ナ寝顔ダ……保護欲ヲクスグラレル)」ナデ
大我「ン?」パチ
南方「(シマッタ、ツイ……)モ、申シ訳アリマセンキング!」アタフタ
大我「いや……心地良かった。少しの間続けていてくれ。俺は寝る」
南方「ハイ」ナデナデ
南方「(サッキ勢イデ膝枕シタママ頭ヲ下ゲテシマッタ……キ、キスシソウナホドニ近カッタ……/////)」ナデナデ
大我「zzz」スースー
116 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:15:43.01 ID:Tq27rMlk0
ハイこんな感じです。カフェオレが普段より甘いような気がする。
あと考えてるのが『剛と駆逐艦たち』シリーズとか『チェイスと深海棲艦たち』とか
『龍田と光実』シリーズかな。息抜き程度にまた書いてみようかな
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 23:50:57.91 ID:4rOEtYlJo
乙です
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 12:57:36.60 ID:zNTnYmtHO
乙
でも、「大我」だとスナイプだから
「太牙」なんじやねーか?
119 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/10/31(火) 23:45:04.14 ID:KyeFJFQ80
すみません、大我→太牙に修正
なにやってんだ私は死にたひ
オワビとして上に書いた3つのうちどれかやります……希望があればどうぞ。あと気になるカプがあればそれも書きます……
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 00:36:36.75 ID:GGnQkv1uO
みっちーでガイム初めてみてorzなんで
121 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:11:07.62 ID:zlDLH36W0
>>120
さんリクありがとうございます。というわけで光実×龍田いくです
122 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:12:34.29 ID:zlDLH36W0
チュンチュン
光実「zzzz……ンぁ……ふあぁ…」ゴシゴシ
光実「(あれ? ……あぁそうか、研究しててまた寝落ちしちゃったのか。まずいなぁ、最近どんどんダメになっていってる気がする)」
貴虎(幻影)『お前も立派な呉島家の人間になりつつあるようだな』ウムウム
天樹(幻影)『そうだな、若き日の私を思い出す…(ピンポーン スイサーン、ゲームシヨー)あ、近所の子とゲームの約束してるんだった、落ちまーす』ノシ
貴虎(幻影)『オツカーレ』ノシ
光実「(黙ってろよてかキャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ……おっといけない、幻影まで見え始めた……とりあえず顔洗うか…)」ヨタヨタ
123 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:13:47.07 ID:zlDLH36W0
龍田「おはよう光実さん。あらあら、寝ぐせすごいわよ〜? 顔洗って目を覚まして来たら〜?」
光実「おふぁよう……そうする……」トタトタ
光実「…………んん?!?!」
ドタドタ バタン!
光実「なんで龍田さんがここにいるの?!」
龍田「細かいことはいいじゃない。それより早く身支度済ませてね〜? せっかくの朝ごはんが冷めちゃうから〜」
光実「アッ、ハイ」
で
124 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:14:33.31 ID:zlDLH36W0
光実「で? なんで僕の部屋で朝ごはん作ってるの?」モグモグ
龍田「貴虎義兄さまからの頼みでね〜? 光実さんの身の回りのお世話をするように言われてきたのよ〜」ズズ
光実「言葉のイントネーションおかしくなかった?」
龍田「なんのことかしら〜?」ウフフ
光実「というか、兄さんェ……余計なお世話だって……」ボソッ
龍田「余計な、お世話……だったの?」
光実「ぅぇ?!」
龍田「私、もしかして追い出されちゃうの……?」ウルウル
光実「(やっべ)」
125 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:36:55.24 ID:zlDLH36W0
龍田「わ、私は、恩返しがしたくて、義兄さまや、天龍ちゃんに、相談して……私、いらない子、だったの?」ヒグッ
光実「」ダラダラダラダラ
龍田「助けてもらった、この命を……助けてくれた人のために、使うのは……いけないことなの?」ヒックヒック
光実「い、いやぁ〜助かったなー! 龍田さんが来てくれて助かるよー! ホント感謝だねー! 一人だとついつい生活リズム崩れちゃってさー!」
龍田「ここに、いて……いいの?」ウワメヅカイ
光実「もちろんさ……………アッヤベ」
龍田「それじゃ末永くよろしくね〜? ミ・ツ・ザ・ネ・さ・ん?」はぁと
光実「」
光実「」
126 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/03(金) 22:41:17.54 ID:zlDLH36W0
ココマーデ。光実に女難(龍田)の相が出たようです。ご期待に応えられたかな?
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 23:00:45.46 ID:/SdZItC0o
乙です
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 23:16:04.84 ID:N0yNzjScO
おつ!ありがとうイッチ!
129 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 17:59:58.51 ID:QRAUQ2z60
大分お待たせしちゃったかな、申し訳ない。夜勤だの残業だのあの社長許さん
トウカスルーヨ
130 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:04:00.05 ID:QRAUQ2z60
仮面ライダー、艦娘、深海棲艦。すべての勢力が一丸となって、海上のとあるポイントへと向かう。それを察知したのか、『ソレ』は姿を現した
『我ガ名ハゴルドドライブ……コノ不浄ノ世ニ顕現セシ神ナリ……愚カナル者ドモヨ、我ガ最期ノ神託ヲ与エヨウ……生キトシ生ケルモノ全テ死ネ』
異形。直径数十メートルはあろうかという巨大な黒い球体、その頂上に蛮野ことゴルドドライブの上半身だけが鎮座している。球体全体に深海の意匠である尖った頭と口が蠢き合い、ところどころから巨大なパイプのようなものが海底へ向かって伸びている。
よく見ると、パイプのなかに銅材や弾薬など資材が次々と球体へ吸収されて行っている。と、尖った頭の一つがモゾモゾと蠢き、ぼろりととれた。次の瞬間それは駆逐イ級に変化し戦線に加わる。工廠と拠点が融合したまさに悪夢の存在
艦娘たちの目を通して仮面ライダーマスタラルはソレを把握、即座に指示を出す
「残存兵! 呉鎮守府艦娘及び呉鎮守府所属ライダー部隊は北と東のパイプに全ての火力を叩き込め! 残りの鎮守府、およびライダーたちと深海棲艦たちは南と西のパイプを! 全てのバケツと弾薬、燃料の使用を許可、すべての兵力をぶつけ一気呵成に攻め落とせ!!」
131 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:05:47.05 ID:QRAUQ2z60
「蛮野……ついに本体を現したか」
仮面ライダーチェイサー・タイプブレイブダイバーがブレイクガンナー壊を構え直しながら海上に浮かぶ巨大な黒い鉄塊を睨む。その瞬間を狙って量産型GDが一斉に殺到すると同時に、チェイサーの右目に蒼い炎が灯る。
「どけ!!!!!!」
巨大な青と紫のエネルギーがチェイサーを中心に炸裂し、GDを纏めて吹き飛ばす。GDの部品と巻き上げられた海水がバラバラと飛び散る中、すべてを突っ切ってチェイスは駆ける
「こちら仮面ライダーチェイサー。これより敵陣に突っ込み、かく乱しつつパイプの破壊へ向かう。残存兵は流れ弾に注意せよ」
『Gear burst!』
シフトロイミュードのマキシマムトリガーボタンを押す。天井の鏡が赤白緑の順で発光し、チェイサーの左目が同色に発光する
「ハート、メディック、ブレン! 力を貸してくれ!!」
その言葉を皮切りにチェイサーはさらにスピードを上げた
132 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:06:57.81 ID:QRAUQ2z60
ハートのデッドゾーンの爆発力、その負荷を軽減するメディックの治癒能力、そしてそれらを制御するブレンの制御能力。三位一体の凄まじいパワーは味方の通るルートを作るのに十分なパワーを発揮していた
先ほどヲ級の艤装で呼び出した艦載機を従え、チェイサーは駆ける。次々艤装を変えながら敵陣に大きな穴をあけていく。その火力は凄まじく、チェイサーの後にはGDたった一体も残っていない
「纏めて吹き飛ばす!」
『Full tuning Chaser battle ship!』
チェイサーがブレイクガンナー壊のディストラクションマズルを押し込むと、右肩にレ級の艤装、左肩と腰部にタ級の艤装、両手に盾のようなル級の艤装が出現する。
全砲門を前方へ向け、手当たり次第にロックする
「くらえ!!」
放たれる終焉の砲火は金色の悪意を根こそぎ破壊していく。
「決着を付けるぞ、蛮野天十郎!!!」
133 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:10:17.94 ID:QRAUQ2z60
元帥からの通信を聞き、一旦戻った貴虎は凌馬と合流した。
「やれやれ、元帥もなかなか無理難題をおっしゃる」
「だが不可能じゃないさ。僕たちなら」
「そうだな。お前の新作もあることだし、な」スチャ
「……またこうして。二人肩を並べて戦えるなんて思ってもみなかった。本当に、ありがとう」
「よせ。すべて、戦いが終わった後で話そう」
「そうだね。お互い、積もる話もあるしね」
二人は両手に持つLSを解錠する
「「変身!」」
『メロンエナジィー! プレミアム!』
『レモォン! グレィプフルーツエナジー!!』
『ロック・オン……スパークリングッッ!!』
『ロック・オン!! カモン!』
二人の頭上に鋼鉄のフルーツが出現、それぞれ二人に突き刺さり展開、鎧を形作る
『メロンエナジープレミアム!』
『レモンアームズ! インクレディブルフェアリィーズ! ジンバーグレープフルーツ! ハハアッ!』
134 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:11:30.33 ID:QRAUQ2z60
「さて、こいつを使ってみるか」
貴虎が手に握っているのは凌馬の新作ロックシード。白金色の表面にメカメカしいフルーツが円状に描かれた特殊なロックシードだ
『ミキシマムエナジー!!』
新たなロックシードを起動すると、キーのようなものがLSから伸びる。それをプレミアムメロンエナジーのジョイントに接続、キーとなったLSを倒すように捻る
『ロック・バースト!! ミキシマムエナジーアームズ!!』
壮大なファンファーレを奏でながら鎧の一部がはじけ飛び、その下から新たなる鎧が出現した。黄昏色の肩当と新緑色の鎧に走るエナジーパイプ、白金色のアンダースーツ。胸当てには機械化されたエナジーフルーツの盛り合わせのような意匠、頭飾りは光が筋状に拡散していくようなデザインで、もっとよく言えば豊臣秀吉の使っていた兜に似ている。
そしてはじけ飛んだ鎧の一部はソニックアロー改に装着され、メガ・ソニックアローとして強化される。背部からは真ん中で二つに割れたマントのような飾り布が風を受けて雄々しくはためく。
仮面ライダー斬月・シン・ミキシマムエナジーアームズが厳かに歩を進める
「ミキシマム?」
「ミックスとマキシマムとをかけてみました!」ドヤァ
「…………まぁいい。お前の自信作なら性能は折り紙付きなんだろう」
「違うね貴虎。私と妖精さんの自信作だよ」
「ならなおさらだ、信頼がおける。それでは行くぞ」
「ああ」
次の瞬間、黄昏色の閃光とレモンイエローの閃光が光の軌跡を描きつつ敵陣に突っ込んだ。
135 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/11/19(日) 18:23:38.73 ID:QRAUQ2z60
ココマーデ。決着つけに行きましょう
ラスボス蛮野のイメージはデジモンのアポカリモンみたいな感じです。
136 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/10(日) 20:23:08.67 ID:C0xJd8zr0
すみません、スランプと仕事がわちゃわちゃしてるのが合併してました
ちょっとずつ書いてます。モンはれの絵……じゃない、本編を。もうちょっとで終わる……そしたら思う存分日常を書くんだ……
137 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/13(水) 22:32:10.60 ID:kcizrshN0
明日更新シマース
138 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:00:50.31 ID:T2on8weS0
爆発と水しぶきで荒ぶる海域で月と星が出会っていた
「おう龍田、お前も変身できるようになったのか」
「そうよ〜天龍ちゃん。あまり会えなかったけど、元気してたかしら〜?」
「おう。お前も元気になったようでなによりだよ。ところで」
「?」
「龍田お前、恋でもしたか?」
「ふえぇっ?!」
ボフッ、と蒸気を吹き出しつつ、仮面の下の顔を真っ赤にしながら狼狽える龍田。
「アッハッハッハ! そうかそうか! お前も色を知る年か!」
「か、からかわないでちょうだい……」///
「そっか。成就するといいな」ポンポン
「え? えぇ……ありがとう」
「そんじゃ、とりあえずこの場を切り抜けようぜ。まずは生き残んなきゃな」ジャキ
「ええ。それじゃあ行きましょう」シャラン
龍月が撃龍丸を、龍星が星形の刃のついた槍、星龍杖を構える。海という名の空に、紅蓮の三日月と翡翠の星が光り輝く
139 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:01:21.62 ID:T2on8weS0
『スターフルーツスカッシュ!』
『ドラゴンフルーツスカッシュ!』
龍月が放った紅蓮の斬撃がGDを両断していく。それに続いて龍星が放った星形のエネルギー体が丸ノコのように回転しながら縦横無尽に暴れまわる。
「オラオラオラ!! テメェら全員首置いてけぇ!!」
「細切れになりたい子たちはどこかしら〜?」
140 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:02:41.97 ID:T2on8weS0
「ッチ、やはり戦いは数か……ハアッ!!」
「あのパイプさえどうにかできれば、せぇい! いいんだけどね!!」
『フハハハハハハ!! 無駄無駄無駄無駄!! 神ノ裁キヲ受ケルガイイ!!!』
蛮野の本体、アークGDは下半身の球体から大量のザコを射出、全方位に一斉に解き放つ。極斬月とデュークはソニックアローの連射でそれを迎え撃つ
「貴様が神だろうがなんだろうが関係ない! 僕は僕の全てをかけてキミを否定する!!」
141 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:05:03.58 ID:T2on8weS0
『そうだ!! 貴様などが神であるはずがない!!! 真に神の才能を持つ者は! 私だァァァァァァァ!!!!』
「「?!」」
突如戦場に響いた傲岸不遜な声。次の瞬間、頭が奇妙な形に変化した量産型GDが極斬月たちの後ろから大量に出現した
「何?!」
「しまった!」
だが量産型GDは斬月たちをスルーし、アークGDが射出したザコへと向かっていきともに爆発した
『ヴェッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!! ゾンビには増殖能力が付きものだろう?』
「キミは?!」
「お前は?!」
「「壇黎斗・神?!」」
「そうだ!! 私が!! 壇 黎 斗 ・ 神 デァ!!!!」
142 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:05:55.28 ID:T2on8weS0
現れたのは壇 黎斗・神が変身した仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーレベルX0だった。先ほどの奇妙な頭のGDは、倒したGDにゲンムがゾンビゲーマーの力を注ぎこんで作り出した即席の兵士だ
「私達がザコを引き受ける! 君たちは艦娘たちを率いてパイプを狙いたまえ!!」
「感謝する! 呉鎮守府所属艦娘! 私たちに続け!!」
143 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:07:00.19 ID:T2on8weS0
一方チェイサーも物量のせいで中々蛮野に接近できずにいた。と、背後から全身ブルーの仮面ライダーと群青と深紅のライダーが現れる
「チェイスさんですね?」
「お前たちは?」
「仮面ライダーオーズ、火野英司です!」
「同じく仮面ライダーユラヒメ、メズールとヲ級よ」
「今から俺たちが蛮野への道を開きます、そのスキに本体を叩いてください!」
「わかった、頼む」
「はい! 行くよ、メズール、ヲ級ちゃん!」
「タイミングは合わせるわ、思いっきりやりなさい!」
オーズはスキャナーを再びバックル前に通し、ユラヒメはバックルを高速回転させそれぞれのメダルの力を限界近くまで開放する
『『scanning charge!!』』
144 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:07:52.01 ID:T2on8weS0
「「はぁぁぁぁぁぁ! セイヤァァァァァァァァァァ!!!!」」
海を統べる王たちの力が、戦闘区域全ての海流を自在に操る。GD側は大時化に、連合艦隊側はより有利になるように海流が流れる
「道を、開けろ!!!」
オーズの激昂と共に海が激しく揺らぎ、凄まじい波が量産型GDを押し流す。数秒立たずにアークGDへの一本の道ができた。立ちふさがるものは何もない
「行きなさい! 行って未来を創るのよ!!」
「ありがとう!!」
145 :
シグナルイロハ
◆3.K/vgceb.
[sage saga]:2017/12/14(木) 19:09:30.65 ID:T2on8weS0
「お前たちは我らが道を作ろう」
「皆……」
仮面ライダーキックホッパー、パンチホッパー、サソード達にそう提案したのは先ほどオーガに変身していた戦艦水鬼だ。彼女の背後には解放され自由になり、武装を取り戻した深海棲艦たちがいる。自分だけ先に自由になっていた後ろめたさからか、少し俯いているサソードこと離島棲姫。戦艦水鬼は俯く頭を優しく一撫でする
「アノ……私……」
「色々とお互い思うところはある。が、今はその時ではない。私たちの分まで、蛮野に食らわせてやってほしい」
「ハイ!」
戦艦水鬼は地獄兄弟に向き直る。並々ならぬ強さを宿す深紅の瞳が地獄兄弟を見つめる
「我らの仲間を、そして我らの未来を頼む」
「……ああ、お前たちに見せてやる。深海でも眩しく輝く、白夜の太陽の輝きを」
「行こうアニキ、離島」
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