VAVA「誰かの好きに動いてやるつもりはない……ないよな?【艦これ×VAKAX】

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502 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:44:26.75 ID:GR3P9Vxx0


ギイィィィィィ……!



長良「ふんだ!」ダッ…!



キリシマ「待て!貴様、ただで済むと思うなよ!!」コォ…!



ハルナ「キリシマ退け!柱が倒れてくるぞ!!」



キリシマ「なにぃ!?くっ……」ババッ…!



長良「今のうちに……!」ダッダッダッ!



バッ…ストン!



長良「うわぁー!どうすればいいんだろう!?えっとえっと……お願い!動いて!!」ガチャガチャ…!



ウィーン……プシュー!



(モードチェンジ。マニュアルからオートモードへ移行します。パイロットは速やかに操縦桿を操作しちゃってください)



長良「動いた!やったー!!これさえ動けば、私だって!!」


503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:46:34.86 ID:QU/pieJVO
操作しちゃってくださいって何かフランクやなwwwwwwwwww
504 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:47:04.47 ID:GR3P9Vxx0



ウィーーーン!!



長良「そーーーれっ!!」ダブルツイストパンチ!



バギンッ!ゴゴゴゴゴゴゴ……!!



長良「司令官!今がチャンスです!!撤退しましょうーーー!!!」



VAVA「バリアーが消えた……何?長良!自力で脱出を…!?」



タカオ「ま、まだ、勝負はついてない…わ」フラフラ…



VAVA「いいや、勝負はついた。俺の勝ちだ」



タカオ「違う…違う違う!負けて、無い。私は…」



VAVA「戦利品として、長良と……お前を頂いていく」



タカオ「なんですって…?や、やめて……」ドキッ…!



VAVA「楽しい戦いだった。悪いようにはしない。長良!!」タンッ…!



長良「はいっ!しっかりつかまって!!」



ギューーーーーーンッ……!!


505 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:50:07.25 ID:GR3P9Vxx0



ズギューン!ズギューーン!!ズギューーーン!!!



キリシマ「えぇい!くそォ!!やつらは……タカオはどこだ!?どっちが勝ったんだ!!」



ハルナ「……わからない。私の責任だ。人質にも逃げられた」



キリシマ「私の責任でもある。人質の拘束が解けていたことに気付けなかった」



ハルナ「しかし、私の誤射さえなければ……」



キリシマ「……とにかく今は帰還するしかあるまい。態勢をを整えよう」



ハルナ「ナガラ級にタカオの捜索を命じておく…」



キリシマ「う、うむ……」

506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:00:31.07 ID:ur95dvJoo
奴はとんでもないものを盗んでいきました
507 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:24:18.24 ID:GR3P9Vxx0


ヴーーーーーーン…



長良「司令官、助けに来てくれてありがとうございました。私、本当に嬉しかったんですよ」



VAVA「あぁ……しかし、助けに来たつもりが、逆に助けられてしまうとはな……」



長良「違うんです司令官。実は……」



タカオ「言わなくていいわ」



VAVA「…」



長良「…」



VAVA「成程な……だから、タカオを連れ出すことに反対しなかったわけか」



長良「はい、司令官。タカオさんはすごく良い人なんです」



タカオ「だ・か・ら!言わなくていいの!!」



長良「本当は正々堂々、司令官と戦うつもりだったんですよ。でも、コンゴウという霧の首領に命令されて仕方なく……」



タカオ「はぁ〜……」



長良「私が脱出できたのも、タカオさんがあらかじめ拘束を解いてくれていたからなんです」



VAVA「ほう…」



長良「巻き込んでごめんなさいって。隙を見て逃げてって。解いてくれたんです」



タカオ「もういいわよ。煮るなり焼くなり好きにして。解体すれば資材になるわよ」

508 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:26:17.90 ID:GR3P9Vxx0



長良「私も、2人の勝負を最後まで見てみたくなってしまって……でも、ハルナという人が勝負の最中に突然主砲を構えたんです」



タカオ「ん…」



長良「どうにかしなくちゃって……きっとタカオさんもろ共司令官を砲撃するつもりだと確信しました」



VAVA「…」



長良「そして、正面のバリアーが突然パッと消えたんです。私…今しかないと思って、全力で体当たりしました」



タカオ「あのハルナに体当たり…?」



長良「後は、勢いに任せて……この子が動いてくれて、助かりましたよ」



VAVA「そうだ。よく操作方法を知っていたな。長良にはまだ教えていなかったはずだが。利根から教わったのか?」



長良「いいえ。なんか適当にいじったら動きました」



VAVA「馬鹿な…」



(次からはめちゃくちゃにいじらないでね。やさしくつかってね)



VAVA「!?」



タカオ「わっ私はなにも言ってないわよ!」



ひょこ……



「じー…」チラ…

509 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:35:00.36 ID:GR3P9Vxx0



長良「わぁ〜かわいい!妖精さんだ。ライドアーマーにも宿っていたんですねぇ!」



RA妖精「はじめまして、ライドアーマー妖精です」ペコ…



VAVA「いつの間に……」



長良「司令官、妖精さんは、艦娘の装備するものに宿るといいます」



VAVA「艦娘達に貸していた間に、宿ってしまったということか……」



RA妖精「お父さん、私、がんばりました。褒めてください」



VAVA「あ……あぁ、よくやったな」



RA妖精「くはは♪お父さんのお役に立てて、私も嬉しいです」



タカオ「信じられない……こんな小さな生き物が、言語を理解し、ロボットを動かすなんて…!」



RA妖精「早く帰って、お母さん達にお父さんの元気な姿を見せてあげましょう」



VAVA「お母さん……達?」



RA妖精「はい。今乗ってる長良お母さん。そんで利根お母さん、天龍お母さん、北上お母さん、明石お母さん、五月雨お母さん……」ペラペラ……



長良「すごいですね!横須賀鎮守府の艦娘全員がお母さんみたいです!!」



タカオ「どういうことなの…?」



VAVA「わからん……」



VAVA『ど……どう責任をとればいいんだ?』

510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:44:00.73 ID:ur95dvJoo
お前がパパになるんだよ!
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:47:55.91 ID:ODza6iqo0
誰との間に授かった子供なんですかね…
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:48:38.70 ID:ieW4hYFCo
ピンチではらはらしてたらいつのまにかVAVAがPAPAになってた
なにを(ry
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:04:39.04 ID:Uhj+cW5V0
修羅場が来るのか。皆がライドアーマーに乗りたがりそうだ。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:23:55.99 ID:KHD4lFBV0
PAPAでちょっと笑ってしまった。
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 00:23:14.49 ID:B8w15gyO0
お持ち帰りのインパクトをやすやすと超えていくPAPA
艦娘の修羅場が見れるぞ
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 07:39:41.57 ID:i7e4BCNgO
帰ったら誰が性妻か修羅場が始まるんですね
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 15:11:07.75 ID:JOQZxjXFO
笑いかたがお父さんそっくりですね…
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 17:01:52.09 ID:Tq7UeEc+0
正妻争奪戦が始まるな、これは
519 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:11:56.82 ID:nBQ58go/0


帰還後…



足柄「あぁ……とうとう提督と私の秘密が白日の下に晒されてしまったのね」



足柄「昼下がりの執務室。相思相愛の若い男女が2人きり……何も起きないはずもなく」



足柄「……認めるわ。その子は正真正銘、提督と私との間に生まれた子よ!提督、認知して!!この書類にハンコを押すの!今すぐ!!」バッ!



VAVA「落ち着け」



北上「ふざけたことぬかすな」



叢雲「そうよ、大体艦娘から妖精さんが生まれるわけないじゃない」



五月雨「人間と艦娘の間に妖精さんが生まれるのもおかしいです」



漣「ご主人様は妖精さんだった……?」



赤城「おめでとうございます。お赤飯はないのですか?……そうですか」しょぼん…



あきつ丸「妖精さんは何にでも宿りますからして。この通りダイハツにも妖精さんが宿っているであります」



能代「うーん普通の妖精さんとは随分雰囲気が違いますよね。服装も近未来的というか……」



利根「なんでもいいのじゃ。愛らしいのう。吾輩、こんな気持ちになったのは初めてじゃ」なでなで…



RA妖精「利根お母さん大好きー」



利根「そうかそうか、吾輩も大好きじゃぞ」

520 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:13:46.19 ID:nBQ58go/0


VAVA「それにしても、お前達全員ライドアーマーに乗っていたんだな」



間宮「すみません。あれで農作業をすると、とても捗るので……」



多摩「あれで漁にでると、いつでも大漁にゃ」



明石「ライドアーマーを使えば大掛かりな工事も楽々ですよ」



吹雪「私達のような非力な駆逐艦でも、戦艦並みのパワーを発揮できるのでとても重宝していました」



イムヤ「あれに乗ってると潜水艦でも昼戦に参加できるからよく使ってたわ」



まるゆ「まるゆ、ライドアーマーさんのおかげで、初めてまともな戦力になれました」



加賀「……便利だと思ったわ。空母の打たれ弱さを補える。あれさえあれば艦載機の制御に専念できるもの」



VAVA「まぁ、どう使おうとお前達の自由だが……ん?」

521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:18:17.20 ID:HvZZixdFo
これは量産化が急務ですね…
522 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:38:07.56 ID:nBQ58go/0


VAVA「阿武隈、どうした」



阿武隈「あの…………提督、ありがとうございました。お陰様で、無事お姉ちゃんが帰ってきました」



長良「えへへ」



VAVA「礼を言わなくてはならないのはこちらの方だ」



阿武隈「ふぇ?」



長良「あんなに緊張した戦場は、そうありませんよ」



VAVA「確かに」



阿武隈「?」



VAVA「お前の姉は偉大だということだ」



長良「えぇー!?偉大だなんてそんな……照れちゃうなぁ!」



阿武隈「お姉ちゃん……私もっとがんばるね!」



長良「うん!走りこみしよっか!!」



阿武隈「うぇ!?今はやめようよ!」



VAVA『長良……素晴らしい艦娘だ。日々の努力に裏付けられた能力。素直な明るい性格……俺には、ちと眩し過ぎるがな』


523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:39:02.71 ID:BqjNfsZc0
ライドアーマーも元は土木作業用だったはずだし間宮の使い方も間違ってはないな。
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:47:41.70 ID:gunLQBS30
特に予備知識がなくても問題なく搭乗・運用が可能というお手軽さで戦艦並みの火力と装甲を得られ
アーマーそのものに別途で追加武装できる
この世界観で落下死や圧死はほぼ度外視していいだろうから共倒れも無い
発展させていけばいずれ水中戦特化や空戦特化や防空特化、ついには電子戦特化にまで派生する戦場のお供の雛形

スロット2つ占有するって言われたとしても許されるレベルの超兵器だで
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 07:11:29.42 ID:LYqgYEDx0
2スロ占有でお母さんと呼んで貰える権利を獲得できる(お父さんはPAPA)
526 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:20:06.75 ID:ZLeNOayz0


しばらくして…



執務室



タカオ「タカオよ。よろしくね」



VAVA「新入りだ。大淀、手続きしてやってくれ」



大淀「あの、その人敵だったんじゃ……きゃあ!?」



イオナ「侵食魚雷、はっしy……」



ガシッ!



VAVA「やめろ。こいつは俺が連れてきたんだ」



タカオ「イ401……信じてもらえないかも知れないけど、もうコンゴウ達とは手を切ったわ」



イオナ「あなたは敵」



VAVA「おい、イオナ」



イオナ「?」



VAVA「カレー」



イオナ「……それを言われるとからい」



VAVA「つらい。だろうが」



イオナ「うん」

527 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:29:16.29 ID:ZLeNOayz0


VAVA「俺の行動原理は変わらない。気に入らんものをぶっ潰すだけよ」



イオナ「タカオを気に入ったというわけ……何故、こちらに寝返るつもりになったのか、理由がわからない」



タカオ「彼と同じ理由じゃ駄目なのかしら」



イオナ「ダメ」



タカオ「そう。ならわかるように言うしかないわね。VAVA……一度しか言わないわ。よく聞いていて」



VAVA「なんだ?」



タカオ「私、あなたが好きよ。あなたが私の提督になってくれるのなら、あなたの為に戦うわ」



大淀「はぁー…」



イオナ「…」



タカオ「何もかも失ったけど、初めて知ったわ。これが愛するということなのね」



イオナ「うそ」



タカオ「死闘の果てに分かり合えた。やっと気付いたの。あなたが大好き……この気持ち、受け止めろとは言わないわ。ただ、そばにおいて欲しい。駄目……かしら」

528 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:36:01.72 ID:ZLeNOayz0


VAVA「いいぞ」



タカオ「本当!嬉しいわ……」



VAVA「お前なら即第一艦隊入りだ」



大淀「はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………またですか提督。いいかげんにしてください」ギリギリ…!(11万馬力つねり)



VAVA「ぐぉおおおお!?よせ!そこは装甲が無いから痛いんだぞ!?」ケツ



大淀「手続きしておきました。後はご自由に」ぷいっ!



VAVA『大淀…すまん』



タカオ「どうもありがとう。大淀さん」



イオナ「わかった。タカオを友軍として再登録する」



タカオ「よろしくね。イ401」



イオナ「よろしくお願い致しますイオナ大先輩」じー…



タカオ「……よ、よろしくお願い致します。イオナ大先輩」わなわな…



イオナ「よろしい」

529 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:53:54.23 ID:ZLeNOayz0


霧の拠点



コンゴウ「…」



キリシマ「報告は以上だ」



コンゴウ「今の報告を信じろというのか?」



ハルナ「事実だ……面目ない」



コンゴウ「ここまでとはな。もはや、格下とは思わん」



キリシマ「私達に処分は下さないのか」



コンゴウ「厄介払い出来ただけでもよしとしよう」



ハルナ「タカオは、発見できなかった」



コンゴウ「どうでもよい。それより、マヤ。行ってくれるか?」



マヤ「うん」



キリシマ「待て。次は大戦艦である私が出よう」



ハルナ「先の責任もある。私が出撃する。VAVAの首を持ち帰ってみせよう」



コンゴウ「いいや。マヤに任せる。お前たちは別の任務に就け。マヤ、教えてやってくれ。戦いは、チカラだけでは無いという事を」



マヤ「はーい!最高のカーニバルを見せてあげる!!」

530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 12:27:38.83 ID:Zmo4zSwYo
辛いです…イオナが好きだから
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 14:09:43.55 ID:zlS3Rx4oO
どさくさに紛れて大淀がVAVAの尻を!
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/25(水) 14:29:25.71 ID:bxzocodZ0
運動性を考慮してか、腰から膝まではスパッツのみだからケツは弱点
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 15:08:18.12 ID:7CyC0qoAO
人間だったら艦娘に尻をつねられて死ぬという
不名誉な最期を遂げるところだった
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 16:51:21.39 ID:5MLPZylg0
いわばケツだな
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 18:10:34.00 ID:GEZb+epwO
サスガダァ…
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:19:42.99 ID:pOmb9os40
タカオは昔のVAVAならエラー起こしてもおかしくない位の感情を伝えてきたな。
>>530
タカオと違ってイオナは好きや愛といった感情を理解するのに時間が掛かるだろうし、理解したらタカオほどではないけど今より積極的になるんじゃないかな。
537 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:58:34.62 ID:6uLgwXEM0


それからしばしの月日が経過した…



大型ショッピングモール



大淀「あれも(洋服)、これも(万年筆)、それも(バッグ)です」ピッピッピ!



VAVA「はいよ……」ひょいひょい…



ズッシリ…



VAVA「なぁ、まだ何か買うのか?」



大淀「いけませんか」



VAVA「聞いてみただけだ」



大淀「そうですか。新しい靴とか眼鏡とか欲しいんですけど?」



VAVA「わかった……」



大淀「提督が力持ちで助かります」



VAVA『最近、仕事を押し付けてばかりだったからな……こんなもので労えるなら安いものだ』ズシッ…



大淀「せっかくの休日です。ちゃんとエスコートしてくださいね」スッ…



VAVA「あぁ」スッ…



きゅ…



ガシュンガシュン……コツコツ…

538 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:59:58.59 ID:6uLgwXEM0

レストラン



VAVA「…」



VAVA『こんなに買って全部着られるのか?靴だって何足もいらんだろう?』



VAVA『と言うと怒るな、大淀は。黙っておこう……』



大淀「提督?」



VAVA「何でもない。うまいか?」



大淀「はい。提督は、コーヒーだけでよろしいのですか?」



VAVA「腹は減ってない。帰ったら間宮の夕食もあるしな。なぁ、大淀」



大淀「ふぁい?」もぐもぐ…



VAVA「今日は楽しかったか?」



大淀「勿論ですよ。でも、まさか提督の方から誘ってくれるなんて、驚きました」



VAVA「……楽しかったのならいいんだ」



大淀「ふふ、ありがとうございます。最近色々とストレス溜まってたので、どう発散しようかと困ってましたから。これでまたしばらく頑張れそうです」



VAVA「すまん……」



大淀「許してあげましょう。今日の買い物で私の事も大事に思ってくれている事が再確認できましたからね」



VAVA「…」



大淀「でも……長続きはしないので、また近い内にどこかへ連れ出してくださいね」



VAVA「了解だ」

539 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:01:30.54 ID:6uLgwXEM0



ガシュンガシュン…コツコツ……



大淀「早いですねーもう夕方ですよ」



VAVA「そうだな」



大淀「……提督、ちょっとそこのベンチに座ってください」



VAVA「あ?あぁ、なんだ?」ストン…



大淀「せっかくお出かけしたので思い出に一枚撮っておきたくて。鎮守府SNSにアップしちゃいます」



VAVA「好きにしてくれ…」



大淀「ではでは……あら?」ゴソゴソ…



VAVA「どうした?」



大淀「ケータイが無くて……あっ、もしかしてブティックの試着室に忘れてきちゃったかも…」



VAVA「取りに行くか」



大淀「いいえ、荷物もありますし、提督はこのまま少し休んでいてください。すぐ戻ります」タッ…



VAVA「待て、急ぐな。ヒールで走ると足を痛める」



大淀「わかりました」ニコッ!



コツコツ…


540 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:04:35.28 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



〜〜〜〜〜〜♪



VAVA「?」



ポロロン…♪



VAVA「ピアノ……か」



マヤ「ふんふ〜ん……♪」



VAVA『真っ赤なドレスの少女が展示品のピアノを奏でている……派手だな。俺も人の事は言えないが』



ざわざわ……



「すごーい」


「お上手ねぇ」


「プロかな?」


「さすがだぁ…」



マヤ「…」パッ!



ジャンジャーーーン♪



パチパチパチパチ!



マヤ「ご静聴ありがとうございました〜」ペコリ…

541 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:05:57.52 ID:6uLgwXEM0



てくてく…



マヤ「ねぇねぇ」



VAVA「…」



マヤ「ねぇってば!」



VAVA「俺か……?何か用か?」



マヤ「うん!貴方が一番最初に気付いてくれたよね。貴方もピアノ、弾けるんでしょう?」



VAVA「お嬢さんほど上手じゃあない」



マヤ「私、上手だった?」



VAVA「良い演奏だった」



マヤ「えっへへー!そっかそっかー!!」



VAVA「ただ…」


542 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:07:06.66 ID:6uLgwXEM0


マヤ「ん?」



VAVA「少し、譜面に忠実過ぎる」



マヤ「ふぇー?」



VAVA「まるで機械のようだ。もっと遊びがあってもいいかも知れないな」



マヤ「もっと、遊ぶ。つまり、カーニバル」



VAVA「余り気にするな。ただの感想だ」



マヤ「教えてくれて、ありがとうございました。また会えるといいね!」つつっ…ペコリ(お嬢様お辞儀)



VAVA「…」



マヤ「ばいばーい!」ノシ



VAVA「…」ノシ



コツコツ…



大淀「提督ー、遅くなりました。ブティックじゃなくて、さっきのレストランに忘れていたみたいです」



VAVA「見つかって良かったな。帰るぞ」



大淀「はい」

543 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:17:32.77 ID:6uLgwXEM0


帰路



ブロロロロ…



VAVA「…」



大淀「それにしても、最近ちょっぴり暇ですね」



VAVA「そうだな。イオナからは油断するなと釘を刺されているが、この頃は出撃回数も減ってきている」



大淀「霧の艦隊、深海棲艦ともに目立った動きはありません。せいぜい、こちらの攻撃を迎撃してくる程度です」



VAVA「やつらにも充電が必要なのかもな」



大淀「だとしたら可愛げがありますけれど」



VAVA「そう甘くはないだろうな」



大淀「あー……横須賀鎮守府の為に尽くしたい気持ちはありますが、こう穏やかな日々を送っていると、忙しい日々に戻りたくないなー」



VAVA「ほぅ?大淀もそんなことを考えるのか」



大淀「やだなー、私だってそこまで堅物じゃないもん」



VAVA「そうかぁ?」



大淀「ひどーい!なんですかその言い方!!馬鹿にしてるでしょー!」



VAVA「クッハハハハ!」



大淀「笑うなー!」

544 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:31:31.61 ID:6uLgwXEM0


執務室



大淀「じゃあ……提督、今日はありがとうございました」



VAVA「あぁ、また明日な」



大淀「はい、また明日…」



パタム…



イオナ「…」つんつん(肘でつつく)



VAVA「なんだよ」



イオナ「ひゅう」



VAVA「あ?」



イオナ「こちらは1日異常無し。そっちは特に何も無かった?」キリッ!



VAVA「極々平和な1日だったな……買い物をして食事をした。その後……」



VAVA『ん?その後、何かあった……のか?…………何も無かったな』


545 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:32:07.84 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



イオナ「どうしたの?」



VAVA「いや、それぐらいだ。怪しいことは何も無かった」



イオナ「そう、よかった。じゃあ私も寝る」



VAVA「留守番ご苦労だった」



イオナ「はーい……あ、そうそう」



VAVA「?」



イオナ「タカオが、親鳥を見失った雛のように、提督どこー!?と喚き散らしてた。明日はケアに回ることをすいしょーする」



VAVA「わかった……」



イオナ「おやすみ」



バタム…

546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 17:13:58.93 ID:OREwxOkv0
苦労かけた後のアフターケアも完璧だな。
マヤのデータと模擬戦してるから気付くかと思ったけど、出会ったことすら忘れてるみたいだし何かされてるんだろうな。
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 18:49:42.07 ID:6ETlERZ50
ほんとに人間くさいロボだな
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:42:42.09 ID:C6Kj1jDTO
その人間臭いロボがのちのち本当に人間にちかくなるんだよなあ
549 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:34:12.50 ID:3gRsaLFn0
翌朝



食堂



じ〜〜〜……(複数の視線)



タカオ「提督の為に早起きして作ったのよ。はい、あーん」スッ…



VAVA「…」もぐもぐ…



タカオ「美味しい?」



VAVA「あぁ、いける」



タカオ「良かった!今日が提督にとって、素敵な1日になりますように♡」



VAVA「タカオにとっても、良い1日になるといいな」



タカオ「ありがとう。あ、もう。ゆっくり食べなきゃダメじゃない。兜汚れてるぞっ」フキフキ…



VAVA「むむ……」



タカオ「そういえば、昨日はどこに行っていたの?丸1日探しても会えなかったわ」



VAVA「内地にな」



タカオ「何しに?」



VAVA「買い物だよ」



タカオ「……誰と?」



VAVA「大淀と」



タカオ「2人きりで?」



VAVA「あぁ」



タカオ「……私も連れてって」

550 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:36:47.80 ID:3gRsaLFn0
VAVA「どこに行きたい?」



タカオ「提督と一緒なら……どこでもいいよ」



VAVA「わかった。連日の外出は流石にまずい。2週間程待て」



タカオ「連れてってくれるのね!ありがとう提督。その……わ?」



VAVA「なんだ?」



タカオ「だからぁ……耳貸して」ぼそぼそ



VAVA「?」



タカオ「愛してる……わ」ぼそっ…



VAVA「…」



タカオ「言っちゃった……!恥ずかしいけど、この感じ癖になりそうよ…」ぽかぽか…



VAVA「好意を示してくれることは、俺にとっても喜ばしいことではあるんだが……その感情はもう少し抑えてくれないか」



タカオ「えぇ!?私に提督の事を嫌いになれって言うの!?今更そんなことできないわ……」おろおろ…!



VAVA「違う、そうじゃない。好きでも嫌いでも構わないが、もっと自重してくれ。この鎮守府にいるのは俺とお前だけじゃないんだぞ」



タカオ「他の子も大事な仲間だけど、それとこれとは別よ。この感情、あなたが教えてくれたのよ。絶対に譲らないわ」



VAVA「ぐぅ…」



VAVA『まさか、短期間でこんな変貌を遂げるとは……命令には忠実なタカオだが、少々扱いづらい……求められて悪い気はしないが』



タカオ「私は提督の物。私の物も提督の物。提督が私の物になってくれたら……嬉しいなぁ♡」ぎゅー!



VAVA「だぁー……」はぁ〜……



イオナ「アルティメット乙女プラグイン。実装済み」もっきゅもっきゅ



VAVA「解除する方法は?」



イオナ「無い。観念して究極の愛を享受してね」にぱ〜!



VAVA「…」
551 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:38:36.66 ID:3gRsaLFn0


キャッキャッ……



翔鶴「あんなに密着して…」



長門「天龍、あの重巡を斬れ」



天龍「勘弁してくださいよ」



北上「天龍はさぁ、あれ見てなんとも思わないわけ?」



天龍「別に。あいつ堅物だからな。大丈夫だろ」



足柄「憎らしいわ、恨めしいわ、妬ましいわ……あの位置は私のポジションだったのに……!」メラメラ…



初春「嫉妬など、みっともないのう。男一人に対して女がこの数じゃ。この状況は自然なこと。提督を信じているのなら、静観していられるはずじゃ」



扶桑「そうね。提督なら……心配いらないわ」



青葉「なるほど、なるほど。皆さんそれなりに意識しちゃってるわけですね。かく言う私も提督と出会った初めての重巡としては少しジェラシーです」パシャパシャ!



扶桑「私も……提督の初めての戦艦」



長門「ぐぬぬ…」



翔鶴「私も、空母では初でしたね」



五月雨「私、一番最初の艦娘ですもん……初秘書艦だもん」ぷくー…!

552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 18:40:10.24 ID:L6qPf7yx0
従順タカオ
553 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:54:37.24 ID:3gRsaLFn0

潜水艦専用会議室(水深50mプール)



イオナ「不穏」



イムヤ「私たちが日夜、海中から眼を光らせているからいいものの」



ハチ「以前と比較して、霧が大人し過ぎるよね。まるで、時間稼ぎでもしているような」



まるゆ「時間稼ぎですかぁ?」



イク「これはイクのカンだけど」



潜水艦一同「「「む?」」」



イク「霧の艦隊は、深海棲艦と結託して、地上を焼き尽くす最終兵器を造ってるのね!!」



ゴーヤ「あはは、そんなまさかでち」



イオナ「ありえる」



イムヤ「そうね……ここまで大人しいのが不気味なくらいだし。何かを企んでいるのは確かね」



イオナ「幸い、ナガラ級以外まともな対潜装備をもった霧はいない」

554 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:58:50.13 ID:3gRsaLFn0


ハチ「とするとここは、私たちの得意分野。潜入と暗殺の出番だと思います。うん」



イク「不意討ちは得意なのね!」



イオナ「タカオが味方になってくれたおかげで、ここの守りも堅い。私も出られる。潜水艦のみの編成……あり」



ゴーヤ「タカオ?あぁ、あのデレデレ重巡でちね」



イムヤ「とりあえず、意見はまとまったようね。ハチ、作戦計画書を書いて」



ハチ「ヤー。ターゲットは?」



イオナ「大戦艦コンゴウ。彼女を沈められれば、霧との戦いはしゅーけつする」



ハチ「コンゴウの暗殺…と」



ゴーヤ「……その大戦艦コンゴウってどんな戦艦でち?」



イオナ「硬派、策士、残忍、火力、紅茶。そんなところ」



ゴーヤ「こーちゃ……?」

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 23:10:38.59 ID:ltNd2/fz0
タカオの暴走が止まる時は来るんだろうか。潜水艦勢の得意分野が物騒だけど潜水艦らしい戦い方ではあるのかな。
556 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:21:11.01 ID:Ar5aG4/q0

大浴場



タカオ「ふー…艦娘として働くのも楽しいわね。いい気持ち……」



赤城「お隣。よろしいでしょうか?」



タカオ「ええどうぞ。皆のお風呂ですものね」



赤城「どうも」



チャプ…



赤城「…」ドン…ッ!



タカオ『……でかい。いや、私だって負けてないはず。そうよ、私だってこんなに大きいんだし』



赤城「あら、加賀さん」



加賀「赤城さん、奇遇ですね。タカオさん…だったわね。お隣、いいかしら?」



タカオ「え、ええどうぞ」



加賀「ふぅ…」バン…ッ!



タカオ「さらにでかい!?いや、空母だしね。私は重巡だし……」ぶつぶつ…



鳥海「あ、タカオさん。お疲れ様です」



タカオ「え!?お、お、お疲れ様。鳥海さん」



鳥海「今日も疲れましたね」デン…ッ!



タカオ「かっ……り、立派な胸部装甲ですこと」



鳥海「えっ……?大したことないですよ。姉に比べれば、私の装甲なんてまだまだです」



タカオ「ふーん……こっちの高雄はそんなに大きいんだ…?」



タカオ『これより大きい…?それもう下見えないわよね。死角よね』

557 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:27:49.79 ID:Ar5aG4/q0


漣「よいではないかー!」タオルぐるぐるー



潮「あーれー」ブルンッ!



タカオ「!?」



天龍「おら、転んだら怪我するぞ。風呂場で遊ぶな」ユサッ…



はーい



龍田「まってー天龍ちゃーん」ぷるーん



タカオ「軽巡と駆逐にしてはちょっとでか過ぎるんじゃ…」



ザッパァー!



タカオ「きゃあ!」



武蔵「おっとすまん。ゆっくり入ったつもりだったんだが。いつも湯が溢れてしまうな」ザババー…



タカオ「でかすぎるわ!わびもさびもあったもんじゃないわ!」



武蔵「おもしろい新入りだな」



天龍「イオナといい、最近は変なやつばっか来るな……」

558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 15:19:40.20 ID:xP48tZ4K0
この光景を胸部装甲が小さい組はどんな気持ちで見てるんだろうか。VAVAも男だし少しは興味あったりするのかな。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 16:32:12.37 ID:pD11dGPJ0
性欲そのものがまず無いぞ
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:09:37.82 ID:2iqqIWP60
この服の下の胸部装甲が大きくても小さくても俺達には大差ない
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 10:33:03.55 ID:2snxi+g30
春の食材集めも終わったし続きが気になるな。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 13:44:12.36 ID:orjd63ER0
楽しみにしながら続きを待ってる
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 14:01:20.54 ID:EgxfaqqD0
読み返しながら待ってる
564 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 10:13:59.32 ID:yo1wq82h0

霧の拠点



キリシマ「驚いた……まさかあんな方法でVAVAに接近するとは」



ハルナ「至近距離によるスキャンで、スペックや体の構造も明らかとなった」



キリシマ「やはり人間でも艦娘でも、深海棲艦でもなかった。やつの実態は、恐るべき高性能ロボットだ……明らかに、この世界の技術水準を逸脱している」



コンゴウ「そんなこと、改めて説明せずとも既に理解している。マヤ、さすがだ。よくやってくれた」



マヤ「人間の街、とっても楽しかったなー!」



キリシマ「しかし、VAVAとイオナが協力関係にいる今、我々の存在はすぐに察知されてしまうのではないか?」



コンゴウ「その点は心配ない。マヤ」



マヤ「うん」キッ…



キリシマ「消えた……?どこだ、マヤ!?」

565 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 11:32:05.92 ID:yo1wq82h0
ハルナ「これは……」



コンゴウ「深海棲艦から獲得した技術を応用したものだ。行使すればたちまち対象の認識能力を歪めてしまう。マヤの能力をもってすれば、この程度再現することは造作も無い」



ハルナ「キリシマは幻を見せられているのか…?」



マヤ「こんなこともできるよ」キッ…



キリシマ「ん……?タカオ!無事だったのか!!」



コンゴウ「マヤ、遊びすぎだぞ?」



マヤ「はい」パッ…



キリシマ「はっ…タカオが消えた!?あれ、マヤ。そこにいたか。おかしい…………私は、一体何を見ていたんだ??」



コンゴウ「素晴らしい技術だろう」



ハルナ「深海棲艦……同盟を結んで正解だった」



コンゴウ「その深海棲艦が大事に守っているあの遺跡……深海の膨大な記録と技術を持ち帰れば、我等のチカラはより強大なものとなる」



キリシマ「……よくわからんが。次の手は考えてあるんだろうな?」



マヤ「とーぜん。VAVAの弱点だってわかっちゃったもんねー」



コンゴウ「マヤ、そのまま作戦を続けてくれ」



マヤ「はーい!」

566 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 11:33:23.11 ID:yo1wq82h0

コンゴウ「キリシマ、お前は深海棲艦の援護に出撃してもらう」



キリシマ「了解だ。艦娘ごとき蹴散らしてやる」



コンゴウ「ハルナ、お前も別の任務に就いてもらう」



ハルナ「了解……所で、例の装置は?」



コンゴウ「未完成ではあるが、実戦投入可能な状態だ。完成までは、もう少しかかるだろう」



ハルナ「使わずに済めばいいが」



コンゴウ「そうだな」

567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 12:23:33.82 ID:URi86iqIo
味方より先に敵にバレてしまったか…
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 12:34:44.42 ID:6qscAfj40
>弱点
ホーミングトーピードは卑怯だろ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 13:07:46.55 ID:GHBCpCbN0
正体も弱点もばれてしまったが一体どうなる
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 15:24:27.48 ID:Cy5iFwl/0
更新待ってました。性能はともかく弱点がバレたのは今後に影響がありそうだな。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 17:59:17.06 ID:fo18DlRA0
あれ、キリシマがイオナのこと401じゃなくてイオナって呼んでいるけど、このSSではそうなんだっけ?
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 18:21:28.48 ID:CbUrevSxO
弱点がわかる…普通ならば最大のピンチだが…はてさて今後が楽しみだ
573 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/25(月) 17:46:49.60 ID:iY/ktVjp0
それからしばらく…



キィーーーン……!



タカオ「バイクで海沿いを走るのって、こんなに気持ちいいのね!」サイドカー



VAVA「いいもんだろ」



タカオ「大丈夫?潮風でVAVA、錆びたりしない??」



VAVA「錆びいるようなヤワな金属じゃない」



タカオ「そう。よかった」



VAVA「お前や、イオナの眼はごまかせんようだな……俺の体の事は、あいつらに話さないでくれ」



タカオ「やっぱり、なんかおかしいと思った。皆あなたの事を普通の人間だと思い込んでるもの」



VAVA「元はと言えば俺が悪いんだが」



タカオ「安心して。VAVAの秘密は誰にも喋らないわ。約束する」



VAVA「恩に着る…」



タカオ「どういたしまして。それで、どこに連れて行ってくれるの?」



VAVA「銃砲店だ」


574 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/25(月) 18:16:42.60 ID:iY/ktVjp0

銃砲店



ガチャ…



VAVA「邪魔するぜ」



タカオ「ふーん。個性的なデザインね。人間の頭骨をデフォルメしたものかしら」



「お、客か……いらっしゃい。どうぞごゆっくりー」新聞



VAVA『ロントは留守か……この怪しげな白髪の色眼鏡男が、かのお兄様というやつか?』



「ん?うぉ……!なんだ、変な客だな……まるであの青い野郎みたいな…」ボソボソ…



VAVA「…………今、青と言ったか?」ゴゴゴゴゴ…ッ!



「あぁいや!なんでも……本日はどういった用件で?」



VAVA「ここのメカニックに、機動兵器の製造を依頼した者だ」



「なんだ!あんたがVAVAさんか。そうならそうと言ってくれればいいのに。妹から聞いてるぜ。あんたは上客だ」



VAVA「そういうあんたは?」



ゼルティー「俺はトロ……ロントとボンボンの兄貴でな。ゼルティーってんだ。よろしくな、お客さん。そっちのべっぴんさんは?」



タカオ「この人の秘書よ」



VAVA「タカオだ。共々、よろしく頼む。あんたの妹は素晴らしいメカニックだな」



ゼルティー「ほぉー!あんた見る目があるねぇ。我が妹ながら、世界一の腕さ」



VAVA「依頼した物がどれだけ進んだのか見たいんだが」



ゼルティー「いいとも。裏のガレージにある。ついてきな」



タカオ「なんだかうさんくさいわね」



VAVA「少しな」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 18:46:26.68 ID:/0U5FyybO
お兄様きた!
576 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:46:59.39 ID:EhmZuWt00
ガレージ



ゼルティー「どうだい。今のところ注文通りだろ?」



VAVA「まだ骨組み程度だが、よくできてる。これは期待できそうだ」



ゼルティー「そいつぁ結構。待っててくれ、妹を呼んでくる」



タカオ「これは……ライドアーマー?」



VAVA「新型だ」



タカオ「現行機と比べると一回り大きいわね」



VAVA「かつて俺が戦った南方棲戦姫のパワーを参考にした。姫と真っ向から殴り合えるほど頑丈にな。コードネームは、ブラウンベア」



タカオ「いい名前ね」



ひょこひょこ!



コブン「どうぞ、お茶ですー!」コトッ



タカオ「わぁ、可愛い!見てVAVA。おもちゃのロボットみたい」ひょい!



コブン「ひゃあ〜!おろしてくださーい!!」



タカオ「喋ったわ!ちょこちょこしてるわ!」



コブン「ひぇ〜〜〜!」



VAVA「下ろしてやれ、怖がっているぞ……ん?」



タカオ「どうしたの。この子、知り合い?」ズイッ!



コブン「あの……なんでしょうか?そんなに見つめられるとボク…照れちゃいます〜///」



VAVA「お前、レプリロイドか……?」
577 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:49:45.98 ID:EhmZuWt00


コブン「れぷりろいど……??ボクは4号って言います」



VAVA『同郷だと思ったが、違ったようだ』



VAVA「4号……?ということは、1号から3号もいるのか?」



コブン「もーっといますよ。ボクたちコブンは40号までいるんです〜」



タカオ「沢山いるのね。一人ぐらい売ってくれないかしら」



コブン「えぇ〜!?ボク、売り物じゃありませ〜ん!」



VAVA「そうか……変な質問をしてすまなかった。タカオ、いいかげんに下ろしてやれ」



タカオ「はーい」



コブン「ほっ…」ストッ



コツコツ…



ロント「いらっしゃい。待たせたわね」



VAVA「よう」

578 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:53:21.54 ID:EhmZuWt00


ロント「その子が気に入ったの?4号は素直で可愛いけど、しょっちゅうおやつをつまみ食いしちゃう我慢弱い所がたまに傷ね」



コブン「きゃー!恥ずかしいです!!お客さんの前でーーー!」



VAVA「こいつもあんたが?」



ロント「そ。それぞれ個性があってとっても可愛い子達なんだから。言っとくけど、一人も売らないわよ」



タカオ「そう…」



ロント「でも、レンタルならOKよ。今、半分くらいの子達はアルバイトに出て貰ってるのよねー」



VAVA「鎮守府の妖精の様だ」



ロント「妖精にも引けをとらないわよ。この子達はなんでもできちゃうんだから」




コブン達「「「ほめてほめて〜〜〜」」」




VAVA「なるほど……こいつらを手足にライドアーマーを造っているのか」



ロント「小さくても凄腕揃いなの。完成までは、もう少し待ってね。あと半年もすれば、実戦で使えるようにしてあげる」

579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 07:48:51.92 ID:j4AkmCCHO
完成まで半年だと霧との戦いには間に合いそうにはないかな。
X3のVAVAはいつも弱点武器で倒してたからブラウンベアと戦ったことは殆どないけど、見た目はかなり好きだな。
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 20:00:08.46 ID:pyriA9Jso
コブンかわいい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 13:09:42.66 ID:/8kbwTsAO
あの青い野郎もこっちにいるのか
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 14:29:05.36 ID:iEidG5H7o
青い人ヘルメットバージョンと出会って「エックス…ククク」状態にならなきゃいいが…
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 19:34:49.22 ID:DuaEW9yMO
仮に青い野郎がいたら彼女もセットだろうし凄腕のメカニックがもう一人増えるな。
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 09:28:58.25 ID:YmHiuCpB0
あれ? よく言われるシリーズ時系列って

 無印→X→DASH
     ↓
     ゼロ→ゼクス

でいいんだっけ?
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 06:09:07.25 ID:TZAISfRY0
続きが気になる。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 14:47:54.94 ID:dROqP0Oc0
めっちゃ暑いから作者さんも気を付けてね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 01:42:36.54 ID:HMVQ/Vf90
この暑さにVAVA達も流石に参ってるんだろうか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 01:44:19.12 ID:FRmlf6Y0o
というか>>1は大雨大丈夫だったのかな…
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 21:24:12.80 ID:nHKOb7bjo
割とマジで心配になってきた
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 21:38:41.73 ID:+fTax9XuO
豪雨の被害を受けたのかね…なんもなければいいが
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 22:01:20.15 ID:t9PmLQCw0
去年もこの位の時期に長い間更新がなかったんだっけ。
何事もなく無事でいてくれてればいいんだけど、時期が時期だから心配になってくる。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 02:28:55.68 ID:zyULfqOf0
とりあえず無事を祈りながらのんびり待つわ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 20:44:04.28 ID:7jMl5K//0
そろそろ夏も終わる
594 : ◆1oKmZSIAF. [sage saga]:2018/09/02(日) 00:13:08.00 ID:mRrIrm6V0
見てくださっている方、ご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。

この頃、仕事が忙しくなってしまいまして、いつも夏は暇なのが今年の夏は異常なほど多忙でした。

9月からは落ち着いて更新できそうです。

どうか暇なときにでも、覗いてやって下さい。
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:30:14.26 ID:zA+R+Jt50
心配してましたが何事もなくて良かったです。続きを楽しみに待ってます。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:30:24.35 ID:nYRPH3soo
よかったあ!生きててくれてよかったあ!
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:43:22.63 ID:cvNeOYjvo
とんでもねぇ、待ってたんだ
ホントよかった…
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 03:32:09.26 ID:H9yO3OQFo
天災で大事になってたとかじゃないなら安心した
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 01:01:26.09 ID:HOCG5kNt0
無事だったのかよかった
これで心置きなく待てる
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/15(月) 06:26:59.22 ID:IQudMBLV0
ついに復旧したし続きが楽しみ。
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 20:39:24.55 ID:p/XcdAl10
復旧しとる!
602 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 08:15:53.81 ID:LMX/DxPg0


ワイワイ!



タカオ「…」じーっ…



ロント「だからねぇ、そこをこうすると整備性が悪くなるでしょ」



VAVA「いや、だったらここはこうしてしまえばいいだろ」



ロント「やだ……斬新。あなた、やっぱり良いセンスしてるわね」



VAVA「合理性を追求しただけの事だ」



ロント「じゃあ、ここはこんなのでどう?」



VAVA「わざわざ弱点を作るのか?不可解だ」



ロント「あなたってロマン無いのね〜これくらい遊びがあるほうがいいのよ」



VAVA「そうか…?」



ロント「時には敵の手に渡った時の事も考えなくちゃ」



VAVA「その時は自爆させる」



コブン達「「「ひぇ〜〜〜!」」」



603 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 08:20:27.13 ID:LMX/DxPg0

ロント「はぁ〜〜〜?……あなたのメカなのよ。愛着とかないわけ?」ムカッ!



VAVA「所詮、道具だ」



RA妖精(おとうさーん♪)もわんもわん…



VAVA「……いや、やっぱり自爆装置はやめよう。事情が変わった」ハッ…



ロント「その方がいいわよ。で、ここもっと低予算でできるんだけど」



VAVA「予算の上限は無しだと言ったはずだ。細部にも上質な部品をふんだんに使ってくれ」



ロント「はっ……そうだった。つい節約したくなっちゃうのよね〜」



VAVA「遠慮するな」



タカオ「…」じぃ〜…

604 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 08:27:45.79 ID:LMX/DxPg0


タカオ「ねぇ、VAVA。あれ買って」くいくい…



VAVA「なんだ?」



ロント「あら、お姉さん。お目が高いわ。その艦娘用ブローチは新製品」



タカオ「だって、買って買って。蒼いバラのブローチ」



VAVA「ブローチに艦娘用も何も……くっ」



VAVA『高いな』



ロント「女の子がお願いしてるんだから、そこは買ってあげなさいよね〜」



タカオ「つけると回避と対空が上がるんですって」



VAVA「なんだそれは」



ロント「やっぱり素人相手に商売しても儲からなくって。艦娘用の装備って高く売れるのよね」



VAVA「…わかった。これもつけといてくれ」



ロント「まいどあり〜」



コブン「今、包装しますね〜はい、どうぞ」テキパキ…



タカオ「わぁ……ありがとう提督。大事にするわ」



VAVA「あぁ、そうしろ。また見に来るぞ」



ロント「はいはい。また艦娘さんを連れてきてね〜」



VAVA「そのうちな」

605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 08:42:59.34 ID:b0SJs3uTo
戻ってきた…おお電子の海から1が戻ってきたぞぉー!!!
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 10:12:10.64 ID:ZZ76Fa0A0
PAPA…
607 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 18:47:59.85 ID:LMX/DxPg0


コブン達「「「またのおこしお〜〜〜!」」」



タカオ「ありがとー!」ノシ



VAVA「行くぞ、ちゃんとヘルメットかぶれよ」



タカオ「はい。必要ないけど、ルールだものね。提督は自前でいいわね」スポ



VAVA「だろう」コンコン



ブロロロロロ……



VAVA「ん?もうつけてるのか」



タカオ「うん、ブローチ。ねぇ、見て。似合う?キレイ?」



VAVA「あぁ、よく似合っている。キレイだぞ、タカオ」



タカオ「嬉しい……途中、私の事無視して、あのグルグルメガネの子とずーっと喋ってるんだもん。嫉妬しちゃうな」



VAVA「あいつとはあくまでビジネスの関係だ。タカオとは違う」



タカオ「どう違うの?私って提督の、VAVAの何なの?」



VAVA「また、哲学じみた言い方だな」



タカオ「知りたいの。この蒼いバラみたいじゃない。私たち」チャッ…キラン



VAVA「……つくりものか。確かに、その通りかも知れん」



タカオ「別にいいのよ。兵器として扱っても。私、それでもいいの。特攻しろって言うならする。コンゴウと刺し違えてもいいわ」



VAVA「…」



タカオ「……何か言って」


608 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 18:57:43.07 ID:LMX/DxPg0


VAVA「まず、死ぬな。死なんて何もいいこと無いぞ。特に死の間際はかなりキツイ」



タカオ「え…うん!」



VAVA「俺も、考え方を変えた。兵器と言えど大事にする。末永く使うことにした」



タカオ「末永く……」



VAVA「そばにいてくれるなら、感謝する。お前はとても頼りになるしな」



タカオ「ホント!?」



VAVA「今の責務を投げ出すつもりはないが、提督を辞めたらお前の艦長候補にしてもらうのもまた、アリk……」




タカオ「艦長ーーー!?うんうん!VAVA艦長!!良い響きじゃない。

もーう本気だしちゃうから私!(ふんすふんす!)この戦争即効で終結させて、人類と深海棲艦を和解させるの(ガッチリ平和)その後は!2人でどこかに旅にでましょう!どこがいい?私の世界に来てもいいし、なんなら提督……あっ!その時はもう提督じゃないよね。VAVAの元いた世界へ行きましょう。それって……本格的にVAVAのところへ嫁ぎに行くみたいじゃない?(お嫁さん!)キャー!気が早いかしら!もうちょっとお互いのことを知り合ってからでも遅くは……いいえ、VAVAが望むなら私、今すぐにでも構わない。お互い寿命って言うか?時間はたっぷりあるんだし、長所も短所も認め合っていこうね。あぁ〜もっともーっとVAVAと色んな場所に行きたいわ!世界って素晴らしい。そうだ!終戦後の、この世界の国。全部踏破してから別の世界に行くってのも悪くないわね。ねぇどうする!?そうする?むっはー♪とりあえず婚姻届にサインするぅ?(スチャ!)一度でいいから婚姻届に書きたかったの!サイン。ただ書きたかったんじゃなくて、愛する人が居ないと意味無いじゃない?

はぅあ……この胸のトキメキ、緊張感、高揚感、幸福感……たまらないわ!うぃわぁーーー!エンゲージエンゲージ、エンゲージリングー!!(婚約指輪)」コォ…!




ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!




VAVA「うぉっ!?馬鹿!こんなところで超重力砲を撃つな!!」



タカオ「エッキサイティーン!!」ニッコリ!



VAVA『やはり、褒めすぎると暴走するタイプなのか…!』ブルッ…!

609 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 19:23:07.34 ID:LMX/DxPg0
数日後……



横須賀鎮守府



執務室



VAVA「ふむ、敵の本拠地に乗り込んでボスを暗殺か」ピラ…



イオナ「良い作戦だと思う」



VAVA「この作戦、俺のいつものやり方と同じじゃないか」



大淀「提督のは敵に見つかるのも構わず突進して敵将を討ち取る、極めて力任せな作戦……というか作戦じゃないでしょう。敵もワラワラ出てきますし」



VAVA「だったら全部ぶっ壊せばいいだろ」



大淀「そんなぁ…」



イオナ「とにかく、一刻も早くコンゴウを倒さないといけない」



VAVA「…よし、俺も行こう」



ガチャ…!



タカオ「やはり霧ね……いつ出発する?私も同行するわ」



イオナ「タカオ」



タカオ「コンゴウにお礼をしないとね」

610 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/19(金) 19:26:54.68 ID:LMX/DxPg0


イオナ「むーん……それだと鎮守府の守りが手薄になる」



大淀「私もそう思います。この状況で提督とタカオさん、イオナさんまで不在になるのは、少々危険過ぎます」



大井「まるで別の戦場みたいですね、北上さん。私達、もうお払い箱なのかしら」


北上「まぁ、しょうがないよね。あたしら深海棲艦専門だしぃ」しぶしぶ…



VAVA「ハチ、お前の意見が聞きたい」



ハチ「ヤー。私も、提督とタカオさんの同行には反対です。この作戦は、潜水艦のみで構成することに深い意味があるかと。はい」



VAVA「うむ……そうか、わかった。この作戦はイオナに任せる。タカオ、待機だ」



タカオ「わかったわ。提督がそういうなら」



イオナ「りょーかい。お任せー」



VAVA「まるゆにはライドアーマーを使わせろ。戦力増強及び、いざという時には全員を抱えて逃げることもできる」



まるゆ「は、はい!隊長!!らいどあーまーさんさえあれば、まるゆだって!!」



VAVA「その意気だ。期待しているぞ」



まるゆ「はい!がんばります!!」

611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 19:27:57.43 ID:6zqUZ+NgO
>>1の帰還ヤッター!
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 01:03:42.39 ID:nffZrBCG0
待ってました。更新があって嬉しい。
タカオの艦長になろうとしたら艦娘達が全力で阻止してきそう
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 01:16:11.59 ID:XahNTg9Do
軽い花京院ネタにわらた
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 16:16:56.25 ID:WJwqqvag0
タカオの暴走は留まるところを知らない
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/26(金) 21:38:10.23 ID:5xS6KNw40
待ってた!花京院ネタは笑う
616 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/28(日) 11:05:23.21 ID:AE5BGl5Y0



海底



ズン……ズン…



イムヤ「なるほど、楽でいいわね」



ハチ「スクリュー回すより静かですし、何より燃料を使わずに済みます」



イク「イクも乗ってみたいのね〜」



まるゆ「らいどあーまーさん!とってもチカラ持ちです!」



RA妖精「うんしょ、こらしょ」



ゴーヤ「…」



イオナ「このままこの方向へ引っ張ってってもらえば、コンゴウのいる場所へ着く」



イムヤ「ゴーヤ、どうしたの?」



ゴーヤ「いや、なんでもないでち」



ゴーヤ『……なんでち?何故か、胸騒ぎがするでち』


617 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/28(日) 12:06:18.65 ID:AE5BGl5Y0
横須賀鎮守府



執務室



タカオ「提督。私、明石たちに装備の改造頼まれたから、工廠に行ってくるわ」



VAVA「わかった。多少、オーバーテクノロジーを教えるのは構わんが、ほどほどにな」



タカオ「了解。またあとで」



バタン…



VAVA「……改造か。タカオとの撃ち合いでハッキリした」



VAVA『ナーバスゴーストは確かに強力な肩部兵装だ。俺が使ってきた物の中ではトップクラスといっても良い』


VAVA『しかし……超重力砲を切り札とする霧を相手にするには、火力が低すぎる。コンゴウとやら、恐らくタカオより強いのだろう』



VAVA「火力、か」チャキ…



VAVA「今霧相手に頼りになるのはこいつだけ……皮肉だな、シグマ」



VAVA「兵装を集めるだけでなく、俺も改造などしてみるか」

618 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/28(日) 12:07:52.19 ID:AE5BGl5Y0


トントン!



VAVA「誰だ?」



トントントン!



VAVA「?」



トントントントントン!



VAVA「文月か?悪いな。今は遊んでやれないんだ」



(うふっ)



VAVA「!?」



VAVA『誰だ…!?どの艦娘の声でもない。俺の知らない声……いや、俺はこの声を知っている!』



VAVA「はっ……!知っているはずだ。この声は……」



VAVA『わからない』



VAVA「絶対に聞いているはずなんだ。だが、わからん……何故だ?」



タッタッタッタッタ……!



VAVA「はっ!……待て!!」



ガチャ!



VAVA「いない、こっちか!」
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/28(日) 12:14:14.96 ID:kcjqtnNA0
mk-2 になる時も近いかな。
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/28(日) 13:54:26.83 ID:Qu4vq5dJO
まさか単身乗り込んできたのか?
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/29(月) 03:06:03.86 ID:991GrnOFo
ブラウンベアもくるかな?
622 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/29(月) 12:22:41.62 ID:jVme+6Rh0


横須賀鎮守府



訓練場



キリキリキリ……!



瑞鶴「はっ!ていっ!ふん!ずぃやっ!」シュシュシュッ!



シュババババーーーッ!ブゥーーーーーン!!!



瑞鶴「…………今よ!投下!!」



「「「了解っ!」」」



ヒューーーン……ドガァーン!!



瑞鶴「標的撃破!」



装甲「なかなかいいじゃない」パチパチ



瑞鶴「ほんとですか!いやったぁ!」



装甲「調子に乗るなぃ」



瑞鶴「へーい」



ビー!ビー!


623 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/29(月) 12:28:23.57 ID:jVme+6Rh0



(緊急警報!鎮守府近海に、霧の艦艇接近中!総員、至急配置について下さい…!!)



装甲「…!」



瑞鶴「また霧の艦艇が!?装甲さん、私行ってきます!!」



装甲「気をつけなさいよ。絶対死んだりするなよ!」



瑞鶴「わかってますって!もう無敵ですから、私」



装甲「馬鹿……がんばれー!」



瑞鶴「はーい!」



タッタッタッタッタ……



装甲『あの馬鹿、本当にどうしようもない。だけど、放っておけない。可愛いやつ』



装甲「……いざというときは、私が護れ、か。あの蒼いチビ」



装甲『護ってやろうじゃないのよ』

624 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/29(月) 12:50:48.21 ID:jVme+6Rh0

鎮守府近海




ドンドン…!ドドドドドドドッ!!




キリシマ「流石にイ401が加担しているだけある。攻撃がかなり激しい」



ハルナ「…」



大和「はぁっ!」ガォン!



キリシマ「新手かっ…!こ、このパワー!?」



武蔵「受け取れ!」ガガンッ!



キリシマ「くぅ!艦娘のくせに!!」



ハルナ「大和型……か。パワーが増している」



赤城「足元がお留守ですよ」



バシューーーッ!



キリシマ「雷撃っ……!?しまっ」



ズドォオオオオン!



キリシマ「きぃ…正規空母か……潰す!」バシュ!



赤城「くぬっ」サッ!



バジューー……パシィン!!

625 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/29(月) 12:52:38.94 ID:jVme+6Rh0


赤城「ふぅ」



キリシマ「なんだ!?」



ハルナ「全員に……特殊な塗装が施してあるようだ」



キリシマ「ビーム対策か、ええい小賢しい…」



瑞鶴「うるせぇ!おかげで全身ベッタベタよ!!爆撃開始!!!」



キリシマ「あとどれほど耐えればいい!?思いのほか手こずるぞ!」



ハルナ「マヤ次第だ」



キリシマ「失敗したとはいえ、私はいつもこんな役回りばっかりだ!!」ドンドンッ!



長門「撃て撃てー!やつらに超重力砲を使わせるな!!砲身が焼け付くまで撃ち続けろ!!」



陸奥「任せて!」



ドンドンドンドンドン!!!!!


626 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/10/29(月) 13:08:16.03 ID:jVme+6Rh0


キリシマ「少しくらい数を減らしておくか…!そこだ!!」ドンッ!



長門「あ、ヤバ」



陸奥「長門!旋回して……間に合わない!」



シュバーッ!ガインッ!!



タカオ「させないっ!」



長門「すまん!タカオ!!」



タカオ「下がって!遠くから援護して頂戴!!」



長門「わかった!」ダダッ!



キリシマ「タカオ…!?」



ハルナ「タカオ……やはり、寝返っていたのか」



タカオ「引きなさい!さもなくば、容赦はしない!」



キリシマ「何を馬鹿な!戻って来いタカオ!!今なら、軽い処分で済むよう、コンゴウに掛け合ってやる」



タカオ「今更戻る気なんて無いわ!私は、愛に生きると決めた!私の艦生は、やっと始まったのよ!!」



キリシマ「愛……だと?」



ハルナ「ふざけたことを……」



キリシマ「…いいだろう!仲間だと思っていたが……お前はもう敵だ!ナガラ級!超重力砲用意!!」



ナガラ級「「「…」」」ヴーン…!


627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/29(月) 19:17:29.75 ID:nTfmy3nzO
これは装甲参戦フラグ立ったか
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/30(火) 00:28:10.85 ID:xe797q120
VAVAだけを誘き出して何が狙いなんだろうか
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 09:11:14.70 ID:mwca8Pch0
忙しいんだろうか。続きが気になる
630 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 16:51:57.14 ID:G9NrAYTs0
音楽室


ガチャ……ギィー…バタン



「あ、やっときた。また会えたね」


VAVA「目的は何だ」


「ふんふんふーん!」ポロロロン♪


ドゥンッ!


VAVA「答えろ、次は当てる」


「当たるかなぁ」


ドゥンッ!


「おっと!」パシンッ!


VAVA「…」シュ〜……


「残念〜!」


VAVA「……貴様、俺に何をした?」


「見えてるもの、聴こえるもの、どれも真実だと思う?」


VAVA「…」


マヤ「うふふ!私、マヤ。霧の重巡マヤ。タカオとは友達だよ」ぴょん!
631 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 16:53:30.25 ID:G9NrAYTs0


シュタッ!


マヤ「目的は〜あなたの命!」


VAVA「面白い」


マヤ「ごめんね。あなたには死んでもらわなきゃいけないの」ピッ…


ERROR……


VAVA「!?」


VAVA『こいつ、今…!』


マヤ「症状は激しい頭痛、虚脱感、吐き気。そんなところかな」


VAVA「何を……し、た」


マヤ「ちょっとだけ、あなたの心に触ってみたの。エラーが起こるのは当たり前。だってあなた……」


VAVA「ぐっ…」フラフラ…


マヤ「すでに壊れてるんだもの」


タッ…ヒュンッ……スルン…!


632 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 16:56:33.71 ID:G9NrAYTs0


VAVA「きさ、ま…!」


マヤ「ビームサーバーって言うんでしょ?借りるね。えーい」


シャキィ……ヴーン……


VAVA「がっ!?」ズシャ…!


マヤ「カーニバルだよッ!」


ズババババババッ!!


VAVA「ぐぉ…!?うぬっ……」ズルズル…


ズパッ!


マヤ「ダメダメ……目的はあなた一人だけなんだから。他の子を巻き込みたくないでしょう?音楽室だから防音は大丈夫だね」スッ…


ドズ……ズズズ……!


VAVA「うぉああああああああああああああ!!」

633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/08(土) 16:57:52.25 ID:fT+6xaiFO
いきなりやばいな
634 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 17:00:00.70 ID:G9NrAYTs0


マヤ「あなたの事は全部わかるよ。体の中も、心の中も。ビームサーバーを何処に隠してるか、とか。不意打ちにとても弱い所とかもね」


VAVA「……こ」


マヤ「なぁに?」


VAVA「殺すッ!」ゴォッ!


マヤ「すごーい!まだ動けるんだ」チャキ!


ズガァッ!


VAVA「かはっ……」


ドサッ……!


マヤ「ほんとに頑丈だね。もうとどめを刺したいけど」チャッ…


ピキッ……バキィイイイイイ!!

635 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 17:15:41.48 ID:G9NrAYTs0


装甲「VAVAさぁあああん!」フルアーマータックル!


マヤ「う゛ぇっ!?」メキッ…!


べインッ……ビタァン!!


VAVA「…」バチバチ…


装甲「貴様ァ……よくも、よくも、よくも……!!」


マヤ「誰…?艦娘のデータは全て網羅してる筈なのに……けほっ!けほっ!……それに、このパワー…?」プルプル…


装甲「フンッ!」甲板ランス


マヤ「槍!?」


装甲「死にさらせ!」


スカッ!


マヤ「遅いよっ!この!!」ブゥン!


装甲「なんのぉぉぉ!」手甲受け


バチチチチチチチチ!パァン!!


マヤ「弾かれた……!?ビームサーバーはどんな守りでも貫通するんじゃ…」


装甲「護る…!」ギラ…


マヤ「わわっ!?」


装甲「もらった!!」
636 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/08(土) 17:17:23.51 ID:G9NrAYTs0


ドズンッ……!



マヤ「あうッ……!」



装甲「このまま、エンジンを粉砕してやる!!」グググ…!



マヤ「やだ…やだ……痛い……もう、怒った!」コォ…!



装甲『殺気…!』



マヤ「超重力砲、エンゲージ!発射!」カッ…!



ズドォオオオオオオオン!!

637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/08(土) 22:16:24.09 ID:BaSndWCZ0
装甲ー!
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 02:57:39.38 ID:mkiWGfk60
元からあったっぽい電子頭脳の欠陥部分をつつかれたのかな
自分本位だった装甲が他の人を守るために戦うのは熱い
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 10:58:30.14 ID:yLLhcTMM0
戦えないで嬲られる今の状況は VAVAにとって屈辱だろうな。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 13:00:21.42 ID:nCaPkN4GO
やっぱり腐っても姫クラスやね
641 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/10(月) 09:49:24.68 ID:NkymGneh0
管制室


「砲台の砲手妖精に伝えろ!もっとよく狙って撃て!」



「扶桑さんに5発も当たってるぞ!」



「戦艦扶桑、誤射により退避します!戦力20%低下!」



「次の出撃要請だ!格納庫に連絡急げよ!!」



ドガァアアアアアアアアアン!!!



「「うわぁああああああ!!??」」



「くっ……どこからだ!被害状況は!?」



 「鎮守府内部からです!被害甚大!西館の……音楽室です!火が上がっています!」



「なんだと……!?白兵だ!総員、白兵戦に備えろ!!火力支援艦娘は西館に向かわせろ!」



「了解!こちら管制室!!聞こえますか!」

642 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/10(月) 10:31:09.37 ID:NkymGneh0
音楽室



マヤ「ハァ…ハァ……」



シューーー…



装甲「う……ぅ…」グラッ…



VAVA「そ…うこう…バカ…が」ガクッ…



装甲「私が避けたら、後ろのVAVAさんに当たるから……」フラフラ…



VAVA「…」



マヤ「……任務は、果たす」ヴーン!



装甲「来い…!」



マヤ「うっ……」ズキッ…



装甲「…?」



マヤ『いけない……身体を保てなくなってきた……皆に、分け与え過ぎたのかな…』



キリシマ『マヤ!どうした!反応が弱まっているぞ!?』


ハルナ『無茶はするな。VAVAの大破はこちらでも確認した。それ以上の攻撃は不要だ。じきに事切れる』



キリシマ『これで戦艦水鬼も満足だろう。引き上げるぞ!』



マヤ「……やっと戦いから抜け出せるね。おやすみ、VAVA」ヒュンッ……!



装甲「逃げた……アーマーイジェクト。VAVAさん、しっかり!!VAVAさん!」ピシュン…

643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 16:31:47.75 ID:J6uzWBtZ0
超重力砲防ぎきるとか耐久全振りっすねこの姫
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 19:15:03.53 ID:bCDhxSqXO
装甲の名は伊達ではないな
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 19:18:07.63 ID:Z0Hg8SPIO
提督も大破するんだな…
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 19:49:42.67 ID:3/lPfs6io
トゲに当たったら一発轟沈だぜ
647 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/12(水) 17:30:45.91 ID:NrKypadD0

霧の拠点


コンゴウ「そうか、タカオめ……こうなっては、我々の手で始末せねばな。ご苦労だった。帰投しろ」



コンゴウ『こうも容易く落ちるとはな。尤も、相手がマヤではVAVAとやらも手も足もでまい』



コンゴウ「…」



コンゴウ『所詮、タカオはこの世界に毒されただけのこと。しかし、イ401はそうではない』



コンゴウ「キリシマ、ハルナの報告では、戦場にイ401の姿は無かった……むっ」



コンゴウ「……そうだ。人間一人の命すら後生大事に扱う奴が、同盟者をみすみす死なせる訳がない」



コンゴウ「…」



コンゴウ「まさか」



タタッ……!



コンゴウ「ナガラ型、深海棲艦より借り受けた対潜装備を持って、私に続け」

648 : ◆9A08jC1.oE [saga]:2018/12/12(水) 17:32:47.28 ID:NrKypadD0

霧の拠点(格納庫)



チャプ…



イク「…」キョロキョロ…



イク『クリアーなのね』ハンドサイン



イムヤ「…」グッ…



ハチ「…」ピッ…



まるゆ「はい…!」



ゴーヤ「……!?」しーっ!



まるゆ「!」コクコク!



イオナ『作戦かいし』ビシッ…



RA妖精『みんなーがんばって!外で待ってるねー』コソッ…

649 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/12/12(水) 17:42:56.84 ID:NrKypadD0

イムヤ『任務その一……敵基地の構造調査』



ゴーヤ『任務そのニ……イオナ爆弾を要所に仕掛ける』



ハチ『任務その三……大戦艦コンゴウの暗殺』



イク『なのね』



まるゆ「…」コクコク



イオナ『二手に別れよう』



『『了解』』
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 19:56:14.48 ID:mtpv8Ehso
おつ
VAVAの改…つまりmk2フラグとみてるが皆はどう?
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 22:56:17.93 ID:cAH4DrHM0
修理出来て戦えるようになってもこのままじゃマヤには勝てないし何らかの手段でmk2にはなりそう。
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/02(水) 15:23:49.77 ID:M0zWOcRm0
忙しいのかな
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 18:23:32.77 ID:pRdekO8iO
そろそろ来ませんかね
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 19:06:25.69 ID:i2DGUlNsO
生存報告だけでも…
655 : ◆1oKmZSIAF. [sage saga]:2019/02/02(土) 01:18:38.07 ID:yaCMROaj0
ご心配をおかけして大変申し訳ございません。

1月より休み無しで仕事が続いており、更新する時間を作れませんでした。

合間を見つけては順次更新の準備を進めておりますので、気が向いたときににでも覗いてやって頂ければ幸いです。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 02:05:23.69 ID:YGPOgBN6O
なかなかハードな生活送っとるんやな…
ゆっくりでもええんやで
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 03:12:58.26 ID:iSb8yUDS0
乙です
それはそれで長く楽しめるからな
待ってるよ
658 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/02/12(火) 16:14:32.59 ID:Bl9i+InC0

霧の拠点(天井裏)


ハチ『ふむ……深海棲艦の基地を流用してるのね。この部屋は恐らく休憩室か何か……』



ゴーヤ『ハチ、深海棲艦でち!』



イムヤ『大丈夫、やり過ごしましょう』



イク『なのね!』



「ヤッテランネェヨ!」



「マッタクダ。コキ使イヤガッテ。霧ダカ ナンダカ 知ラネーガエバッチャッテサ!」



「イラツクー!コンナ時ハ 一服ダ 一服」シュボッ!



「アーウマイ」



プカプカ……



イムヤ『ぐぬぬ…!』



ゴーヤ『これはきついでち』



イク『タバコ臭いのね〜!』



ハチ『我慢…我慢……ここは喫煙室…と』カキカキ…
659 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/02/12(火) 16:43:04.18 ID:Bl9i+InC0

霧の拠点(格納庫)



ズルズル……ズルズル……↓
 


まるゆ「離さないでくださいね…」コソッ…



イオナ「大丈夫。私の腕力ならまるゆ程度の重さなら何時間でも支えられるから」



まるゆ「よいしょ……」ペタ…



イオナ「あともう少し仕掛けていきたい。次いこ」



まるゆ「はーい。すみません、ロープ引き上げてくださーい…」



イオナ「うい」グイグイ…



まるゆ「ふぅ…怖かったぁ。高いところ苦手なんです」



イオナ「えらいえらい。ん……?」



まるゆ「?……イオナさん、この大きな鏡のようなものは何でしょうか?」



イオナ「……私も初めて見る」



まるゆ「どうして鏡を兵器と一緒に保管してるんでしょうね?」



イオナ「これも兵器だから。とか」



まるゆ「うーん、だとしたら何に使うんでしょうか」

660 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/02/12(火) 16:45:21.10 ID:Bl9i+InC0

カッ…!



イオナ「…!」



まるゆ「わっ…電気が!」



コツコツ……



コンゴウ「…」



イオナ『コンゴウ……!と、ナガラ級が5隻』



まるゆ『はわわ……バレちゃったのかな…』



コンゴウ「……居るのはわかっているぞ。出てこい、イ401」



イオナ「まるゆ……私が囮になる。先に鎮守府へ帰ってて」



まるゆ「え…!?でも、イオナさんは……」



イオナ「戦闘が始まれば、あなたは足手まといになる。逃げて」

 

まるゆ「……わかりました。ご無事で……!」



イオナ「ん…」



サッ……!



イオナ「コンゴウ、相変わらず懲りない奴」



コンゴウ「そこか…………ふん、それは私の台詞だ。しつこい奴め、まさか異世界まで追いかけてくるとはな」



イオナ「何度でも邪魔してみせる」



コンゴウ「そうか、そこを動くな。クズ鉄にして深海棲艦に格安で売り払ってやる」



イオナ「スクラップになるのは、あなたの方」



コンゴウ「ナガラ級、出入り口を塞げ。イ401は私がやる」



イオナ「カモン」
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 19:33:24.35 ID:cjqYmxE9O
キター
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 12:32:24.36 ID:vTC3PrgwO
出入り口を塞がれたがまるゆはちゃんと逃げれるだろうか
663 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/02/13(水) 12:45:42.68 ID:w20DsOkm0

数分後…



コンゴウ「…」



イオナ「コンゴウ、手抜いてる?」



コンゴウ「ふん」バシュッ!



イオナ「クラインフィールド」パシン…



コンゴウ「…」



イオナ「わかった。その体にまだ慣れてないんだ」



コンゴウ「ほう?だとしたらどうする。接近戦で一気にケリをつけるか?」



イオナ「…」ジー…



コンゴウ「…」ジー…



イオナ『とは言え、近づくのは流石に怖い』



コンゴウ『奴ならナガラ級を突破してでも強引に逃走を謀ると思ったが……何故逃げん』



イオナ『あんまり激しい攻撃をしてこない。借り物の基地だからか、破壊することを躊躇っている……?』



コンゴウ『あの装置さえなければ……この格納庫ごと葬ってやるものを。運の良い……』



イオナ『なんとか、こっちに誘導してまるゆが仕掛けた爆弾で仕留められないかな…』



コンゴウ『幸い、奴は私が不調だと疑っている……一芝居うつか』



イオナ『牽制のビームか何か、食らった振りをして油断させ、爆弾に近づかせる……できるかも』



イオナ「…」



コンゴウ「…」
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 23:16:28.49 ID:a1txlcysO
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 18:39:29.86 ID:HhVeF3NHO
そろそろ来ないか
666 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/04/12(金) 05:42:12.45 ID:rSj2+Vf20
海上



ハルナ「損傷軽微…戦果も申し分ない」



キリシマ「一足先に帰還したそうだが、マヤが心配だ」



ハルナ「しかし、仲間を心配してばかりもいられない」



キリシマ「あぁ、あとは深海遺跡を調査し、ZEROとやらを見つければいいんだろう」



ハルナ「……極秘コードだ。口に出すな」



キリシマ「別にかまわんだろう。私達とてそれが何なのか、何をもたらしてくれるかもわからんのだ。他の者にもわかるまい。コンゴウは何か知っているらしいがな」



ハルナ「…」



キリシマ「さて、この体にもようやく慣れてきた。とばすか」



ハルナ「うむ……」
667 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/04/12(金) 05:43:23.52 ID:rSj2+Vf20
霧の拠点(通路)



まるゆ「はぁ!はぁ!ひっ……」パッ……



敵ガ 侵入シタゾー!デアエ デアエーー!!



まるゆ「……ぷはぁ!見つかるかと思ったぁ」



タタッ…



まるゆ「出口は…えっと、あっちだ!」
668 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/04/12(金) 05:45:33.54 ID:rSj2+Vf20
まるゆ「外へ出た!やった…!」



キリシマ「…」



ハルナ「…」



まるゆ「あ」



キリシマ「あ?」



ハルナ「…」



まるゆ「あ……あ、あぁ…」ガタガタ…
669 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/04/12(金) 06:06:30.43 ID:rSj2+Vf20

まるゆ「に、逃げ…」チャプ…



ガシ!



キリシマ「…」



まるゆ『潜水……間に合わない!捕まっちゃった!?』



まるゆ「あ、あの…」



まるゆ『どうしよう……きっと、この二人が敵の大幹部……こ、ころされちゃう…』



キリシマ「おい、大丈夫か?沈みそうだぞ」



まるゆ「え……?」



ハルナ「ふしぎな形をしている…これはなんだ……?」



キリシマ「この姿を見る限り、艦娘に似ているが、まさか人間ではないだろう」



ハルナ「わからない……どんな些細な脅威であれ、データベースには登録してあるはずなのだが……」



キリシマ「私もだ。片端から検索をかけたが、どの分類にも該当しない」



ハルナ「スキャン……駄目だ。弱すぎてスキャンできない。つまり兵器ではないようだ」パシン…



まるゆ「兵器じゃない!?」
670 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/04/12(金) 10:05:28.55 ID:rSj2+Vf20

キリシマ「ならば、民間船だな」



まるゆ「民間船!?」



ハルナ「民間船……?」



キリシマ「見ろ、おなかに(ゆ)と書いてある。これは郵便の(ゆ)だ」



ハルナ「……人間の物流システムの一部か」



キリシマ「そうだろう。私は人間の文化に詳しいんだ。間違いない」



ハルナ「だが…何故こんなところに」



キリシマ「迷ってしまったのだろう。ここは危険だ。陸まで送ってやる」



ハルナ「まぁ…問題ない。行ってくるといい」



キリシマ「さぁ、来い」 



まるゆ「…はい」



まるゆ『ものすごく釈然としないけど……背に腹はかえられないです…』
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/12(金) 18:38:48.49 ID:Vr68W54RO
キター
まるゆ…不憫な子よ
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/12(金) 21:41:23.06 ID:7eyQbj840
待ってたーーー。
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 02:11:40.29 ID:SlrvATbL0
待ってた

一時はどうなるかと思ったがまるゆが無事でよかった
しかし一般艦娘とキリの艦隊じゃそんなレベルで差があるのか
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/14(火) 00:23:05.33 ID:AWhMiJ3Y0
待ってる
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/06(木) 02:02:55.74 ID:C/jxyl1T0
霧の拠点(内部)


グラグラ……



イムヤ「暗殺……失敗したのかしら。戦闘音だわ」



ハチ「この震動は……イオナさんが魚雷を使っている?」



イク「助けに行くのね…!」



ゴーヤ「待つでち。イオナとまるゆ、二人とも通信が繋がらないでち……」



イムヤ「やられたとは思わないけど……イク、待ちなさい。まだ爆弾のセットが終わってないのよ」



イク「イオナがやられちゃったら、今回の戦いは負けも同然なのね!」



イムヤ「ここで少しでも妨害しておけば、後の戦闘が有利になるかも知れないんだから。冷静になって」



イク「……わかったの。じゃ、とっとと爆弾しかけてイオナを助けなきゃ!」



イムヤ「そうね。ハチ、ゴーヤ。次の爆弾の準備は?」



ゴーヤ「オーライでち」



ハチ「次は、食料庫を爆破しましょう」



ゴーヤ「兵糧攻めでち!」



676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 19:14:19.77 ID:Y9fuczN4O
来た来た来ましたよ(歓喜)
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 20:29:07.70 ID:2gpiOUNGO
兵糧攻めとはなんとクレバー
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 21:12:28.72 ID:JF7S0qfVO
hosyu
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/23(火) 02:12:08.91 ID:uMaiWYM9O
スマホゲーで新作が出るらしい
公開されたイメージイラストにイレハンデザインのVAVAもいた
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 02:21:58.58 ID:rcmyu0et0
一気読みしたけどやっぱり面白い
戦うために生まれたVAVAが戦わなくてもいいんだと言われたり
かつて自分のためだけに暴れまわってたのが報いてやりたいと言えるようになれたり涙ちょちょぎれそうだ
このVAVAのいく末を見てみたいからゆっくりでいいから書いてくれたらいいな
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 00:18:14.47 ID:p5q4lMGr0
>>1です。 
ご心配おかけしました。
最近また仕事に余裕ができてきたので、書き進める事が出来ました。

近々更新する予定です。
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 00:36:46.71 ID:LHWD7g+yO
とんでもねぇ待ってたんだ
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 10:46:26.21 ID:Zd5QeawKO
保守
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 11:47:13.00 ID:wxJ4Q4vj0
保守
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/30(月) 10:23:58.39 ID:rVyu7iFUO
保守
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 01:47:15.36 ID:w+V1oPj5O
そろそろ続き来てくれよ〜頼むよ〜
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 10:38:22.55 ID:Fsbp/b5UO
まだまだ待っているぞ。
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 15:47:28.50 ID:lFEEJGZCO
いつまでも待つわ
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:27:58.98 ID:rYxNjyYC0
待ってる
690 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/26(土) 01:16:04.75 ID:yzkIl0W30
しばらくして……



イムヤ「点火」



カッ……!ヂュドーーーン!!



ハチ「これで敵戦力の減退にはなったはず」



ゴーヤ「敵兵もかなり混乱してるでち!」



イク「よぉし!あっちもまだ戦闘中みたいだし、イオナを助けにいくの!」



ピリリリリ!!ピッ……



イムヤ「待って、イオナからの通信よ」



イオナ(暗殺失敗。現在コンゴウと交戦中。ちょっとやばい。撤退しよう)



イムヤ「撤退ね……了解。そっちも無理しないでね!援護はいる?」



イオナ(大丈夫。何とか独力で逃げ切る。合流地点はBで)



イムヤ「わかったわ!こっちも逃げ切って見せる」



ゴーヤ「とっととずらかるでち!」
691 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/26(土) 01:20:15.27 ID:yzkIl0W30
霧の拠点(格納庫)



イオナ「勝負がつかない。もうやめない?……撤回する。無駄な質問だった」



コンゴウ「理解が早くて助かるよ。それにしても、格闘能力が向上しているな……ビーム、実弾ともに回避率も良い。改造でも受けたか?」



イオナ「良い相棒ができたから」



コンゴウ「それはよかった……これは、避けられるか」ピシュン!



ピシンッ!



イオナ「回避……む!……ん!?」ズキッ…!



イオナ『どこからの攻撃……?ビームで狙撃された……??右肘から先が喪失、腹部貫通。ダメージかなり大きい……めっっっちゃ痛い』



コンゴウ「とどめだ」



バゴォン!!



コンゴウ「何……!?」



イオナ「お……!ラッキー」



RA妖精「パワーなら負けないもんっ!」ツイストパンチ!



ナガラ級「「!?」」撃沈



RA妖精「乗って早く!あの黒いのには勝てません!!逃げましょう!!!」



イオナ「がってん」ガシッ……ひょいっ!



ウィイイイン!シュボーーーッ!!



コンゴウ「ナガラ級を一撃で撃破だと……イ401、また逃げるか?私から」



イオナ「何度も逃げるし何度も歯向かう。勝負は預けた。返さなくてもいいけど」



RA妖精「フルスロットル!」



ギューーーーン!!
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 01:25:27.76 ID:nx87QUZsO
キタキター
693 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/26(土) 01:35:45.29 ID:yzkIl0W30
集合地点



ゴーヤ「遅いでち……」



ハチ「私達は以外にも早く脱出できましたからね」



ゴーヤ「なんだか深海棲艦たちもやる気なかったみたいでち」



イムヤ「あっ!ライドアーマーだわ!」



イク「イオナも一緒なの!支援要請した甲斐があったの!!妖精さんナイスなのー!!」



RA妖精「つかれた〜」



イオナ「ふぅ……おつかれ。ほんと助かった。死ぬかと思った」



ゴーヤ「ぎゃあああ!?イオナ!て、手はどうしたでち……!?」



イオナ「溶断されて落っことしてきた。おなかにも穴が空いてる。修理が必要」



ハチ「それ、痛くはないん…」



イオナ「クッソ痛い……」食い気味



イオナ「し、司令部、こちら伊168。作戦失敗、現在敵海域に潜伏中。周囲に敵影無し。イオナが敵の攻撃を受け中破。至急、援護を求む……なんですって!司令官が!?」

694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 02:13:05.92 ID:yfHT/aeL0
更新ダァ!
そういえば提督は大破してたんだった
乗り込んだ艦娘たちは一応みんな無事でよかった
695 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/26(土) 02:17:28.92 ID:yzkIl0W30
医務室


どよどよどよ……!



大淀「みんな落ち着いて!!今は各自、自室に……!!」



明石「面会謝絶よ!工作艦として、今は許可できない!!」



ドンッ!シュ〜……



シーン……



天龍「聞こえなかったか?全員部屋に戻れ。あいつの性格を考えろ。あいつにとって、俺らに情けねえ姿を見られるのが一番苦しい事のはずだ。そうだろう」



ゾロゾロ……



天龍「さぁ行った行った!」



五月雨「私達……気づけなかった。敵も暗殺を考えていたなんて……」



吹雪「五月雨ちゃん……仕方ないよ」



漣「ご主人さま以外には手をつけなかったってことは、狙いは最初からご主人さまオンリーだったってわけ……」



電「とても……くやしいのです」



五月雨「もし、私が敵の侵入に気づけていたら、提督は敵の奇襲を回避できたかも知れない……」



叢雲「…」
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 01:02:12.82 ID:k1xorCHG0
提督は面会謝絶か
頑張った装甲ちゃんはどうなったかな
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 23:14:28.47 ID:9izyFtU40
待ってた。VAVAはどうやって復活するんだろうか
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 23:47:18.98 ID:n3qR+42MO
ここでmkー2っしょ
699 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/28(月) 18:32:26.46 ID:ALiEGihT0
医務室


装甲「VAVAさんは……?」



大淀「まだ駄目です……」



明石「装甲さん、あなたの火傷もかなり酷いんです。今は自分の事を一番に考えて下さい」



装甲「…すみません」



大淀「以前も10日ほど意識を失った事があったけど……」



明石「提督の鎧は、治癒能力を高める効果があるんだって……残念だけど、私では提督の鎧を脱がすことも、直す事もできない……今できるのは、鎧にエネルギーを送り続ける事だけ」



ドアバァン!



タカオ「提督!」



明石「面会謝絶だって言ってんのに…」



タカオ「私がハルナとキリシマに気を取られていた隙に……あぁもう!」



ツカツカ……



イオナ「状況は悪い。おーよど、話がある」



大淀「なんでしょう……?」
700 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/28(月) 18:36:08.41 ID:ALiEGihT0
undefined
701 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/28(月) 18:37:26.82 ID:ALiEGihT0
タカオ「私のせいで提督が……」



イオナ「タカオは頑張った。タカオが前線を支えていなければ艦娘達はハルナとキリシマに焼かれていた」



タカオ「…」



イオナ「提督ならきっと大丈夫。今は次の作戦を考える」



タカオ「そうね。この借りを返さなくちゃ」



イオナ「うん。それで報告、敵はとんでもない新兵器を用意していた」



明石「新兵器?」



イオナ「これ。私の見たものを写真にしてきた」ピラ…



大淀「これは……?」



明石「どれが新兵器なんですか?」



タカオ「?……これ、鏡のような……」



イオナ「そう、鏡。これは超重力砲を反射できる鏡だと断定する」



タカオ「っ……不可能だわ!?」



イオナ「ちゃんと調べた。私は背後から低出力の重力砲で撃ち抜かれていた。コンゴウは反射を利用して私を撃退した」



タカオ「しかし、あまりにも非現実的よ……」



イオナ「深海棲艦の技術か……それ以上のオーバーテクノロジーだとしか考えられない」
702 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/28(月) 18:47:36.64 ID:ALiEGihT0

タカオ「……あなたは超重力砲を装備していないし、コンゴウは仲間の中から裏切り者が出ることを恐れていた?」



イオナ「違う。これは防御には使われない」



明石「あの、まさかとは思うんですけど……」



イオナ「察しがいい。これは攻撃用。恐らくは宇宙に打ち上げて、超重力砲の射程を延長する為の兵器。たぶん射程は地球半分くらい」



タカオ「宇宙……」



大淀「宇宙から…!?馬鹿げています!」



イオナ「コンゴウは馬鹿真面目。規格外の事を真顔でやるサイコ戦艦。私の推測は正しい」



タカオ「あなたはテストに付き合わされたってわけね」



イオナ「予想外だった。でも、私はまだまだ戦える」



タカオ「そう言えば腕も生えてるわね」



イオナ「ナノマテリアルを蓄えといて良かった」
703 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/28(月) 18:49:49.69 ID:ALiEGihT0


タカオ『ねぇ、ナノマテリアルは提督の修理に使えないの……?』



イオナ『出来なくは無い……ただ、本人の意識の無い状態で身体をいじるのはよくない』



タカオ『でも、このまま意識が戻る保証もないでしょう。今すぐリペアするべきよ』



イオナ『私達が余計な手を加えたら、提督が提督では無くなってしまうかも知れない。だから、それはできない』



タカオ『どういうこと?』



イオナ『……後でデータをわたす』



イオナ「とにかく、これを打ち上げられたら勝ち目がない。打ち上げを必ず阻止しなくては」



大淀「……わかりました。戦力を結集する必要がありますね」



明石「私はここを離れられないから、夕張さんと瑞鳳さんに装備の最終点検頼んどく」 



大淀「ありがとう。私、みんなにこの事を伝えてくる」



VAVA「…」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 18:56:34.81 ID:9iqimxezO
意識はあるのかな…?
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 23:41:15.01 ID:0iQFIY+B0
更新が染み入る…
前回倒れた時も鎧にエネルギーを送ってた感じか
やっぱり防御力が低くて不意打ちに弱いのが弱点だな提督
706 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/10/29(火) 02:16:31.12 ID:+TWfdxip0
霧の拠点


ズンズン……


戦水『ナンテ仕事ノデキル ヤツラ ナンダ。コンナニ 早ク 仇ヲ 討ッテ クレルナンテ。ナニヤラ 散ラカッテル ヨウダガ、オオメニ 見ヨウ』



ヒュー……ドガアアアアアアン!!!!



戦水「花火カ?随分盛大ダナ……ナルホド 歓迎ノ印カ、殊勝ナ ヤツラ ダ!」



コンゴウ『爆弾処理完了。ただ捨てるのは勿体無いからな……各位、失礼の無いように』



コンゴウ「これは戦艦水鬼様、お待ちしておりました」



戦水「クルシュウナイ。提督討伐 実ニ御苦労ダッタ。褒メテ遣ワスゾ」



コンゴウ「はっ!恐れ入ります。こちらが作戦の報告書です」



戦水「ウム、愛イ ヤツラ メ。私ハ 気分ガ良イ。マタ欲シイ 物ヲ 言ッテミロ」



キリシマ「勿体無きお言葉」ペコ



ハルナ「恐悦至極」ペコリン



コンゴウ「はい。今回の作戦における武勲艦、マヤは提督との戦いで負傷しました。その修理に注力したく、新たに資材の供与をお願い申し上げます」



戦水「ナント……無事ナノカ、ソノ マヤ ハ」



コンゴウ「幸い、大事には至っておりません」



戦水「ソウカ……スマナイ、私ノ為ニ。直グ手配シヨウ。3日以内ニ各資材500万程届ケサセヨウ」



コンゴウ「ありがとうございます。宜しければ、この後お茶でも如何でしょうか」



戦水「ソウシタイ ノハ 山々 ダガ、今私ハ 内緒デ ココニ 来テイルノダ。トンボガエリ シナクテハナラン」



コンゴウ「左様で……またいつでもおいで下さい。歓迎致します」



戦水「良キ 報告ヲ 聞ケテ 何ヨリダッタ。見舞イニハ 色ヲ ツケテオク。マヤ ヲ 労ッテヤレ」



コンゴウ「はっ!有り難き幸せ……」ペコォー!
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 01:09:01.39 ID:XCZ3pIfHO
マヤ経由で空母に装甲の所在が割れそうだよなぁ…
708 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2019/11/08(金) 00:58:22.98 ID:/SKa553v0
明石「…」



装甲「…」



明石「装甲さん」



装甲「はい?」



明石「敵、見たんですよね」



装甲「偶然居合わせてしまって……提督が守って下さらなければ、どうなっていたことか」



明石「どんな敵でした?」



装甲「そうですね……見た目は少女のようでした。あれが霧の艦艇というものでしょう」



明石「霧の艦艇……」



装甲「どうしたんです?」



明石「いえ、もし霧の艦艇の性能を平和利用できたら、この戦争もすぐ終わるのになぁって。イオナさんやタカオさんを見ていて思うんです」



装甲『姫に匹敵する戦力を艦娘達が持つ?そんな事になったら深海はオシマイだ。冗談じゃないわ』



装甲「でも、あのチカラは人の手に余るものだと思います。私は、妖精さんとチカラを合わせて戦う艦娘さん達の方が好きです」



明石「ありがとうございます」



装甲「いえ……ふぁ、少し眠ります」



明石「はい、おやすみなさい」



装甲「すみません、空気の入れ替えがしたいので、少しの間窓を開けておいてもらえますか」




明石「いいですよ」カチャ…



ヒュッ……!



装甲「どうも」



装甲『行け、偵察機。鎮守府近海を見張れ』
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 02:11:31.96 ID:2DklnAOwO
地上に感化されてきたとはいえパワーバランスが崩れるのは良しとしないか
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 19:20:43.50 ID:BarNejRU0
装甲ちゃんがうまく立ち回ってる
鎮守府に来て成長したとは思ってたが特に対人スキルあがったな
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 11:20:17.85 ID:akNksQK60
コミュニケーションをとるのが段違いに上手くなってるな
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:35:30.62 ID:Gj39eYFA0
保守
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/20(金) 20:34:30.29 ID:R3hw5oZsO
今年中にもう一回くらい更新来ないかな
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 17:36:58.72 ID:uABL+25r0
今年も変わらず待ってるぞ
715 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/01/24(金) 23:34:21.88 ID:VyBnRGyj0
その日の夜……


廊下


五月雨『結局、提督は目を覚まさなかった……あれ』


ラウンジ(バルコニー)


ヒュ〜〜〜……


タカオ「…」


五月雨「…」ヒョコ……


タカオ「あなた……五月雨、よね?」


五月雨「はい」


タカオ「眠れないの?」


五月雨「そうなんです。全然眠くないんです」


タカオ「困ったわね。明日も早いわよ」


五月雨「はい……」


タカオ「……一緒にココア飲む?」


五月雨「はいっ」
716 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/01/24(金) 23:36:58.14 ID:VyBnRGyj0
キャッキャ……



タカオ「へぇ〜!そんなことが」



五月雨「死を覚悟しました……もう駄目だと思ったその時、提督が颯爽と現れて、助けてくれたんです……提督と初めて出会った時の事は、忘れられません」



タカオ「かっこいいわよね……提督」



五月雨「はい……!」



タカオ「おかわりは?」



五月雨「いえ、タカオさんのおかげで気持ちが落ち着きました。もうぐっすり眠れそうです」



タカオ「よかった。私はもう少し夜ふかししてるわ。お休み、五月雨」



五月雨「おやすみなさい」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:14:49.15 ID:nQcxV+2sO
うおおおおきたあああああ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:41:13.10 ID:oycjvO/Y0
思われてるなあ提督
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 18:51:36.80 ID:Q+Hi/qiCO
保守
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 00:39:44.85 ID:ANWWw/a+0
劣勢を変えるVAVAの復活が待ち遠しい
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 22:56:11.34 ID:SMndk1cOO
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 12:26:00.95 ID:tEnM9lk1O
ほしゅ
723 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/05(火) 08:11:57.74 ID:2UWgNWAr0
タカオ「…」


タカオ『提督……今すぐに治してあげたいけれど……』


イオナ(提督の思考は、頭部の中枢に位置している回路でコントロールされている)


タカオ(人工知能ってわけね)


イオナ(この頭脳回路に、小さな損傷が見受けられる)


タカオ(本当に微細なものだけど、ダメージがあるみたいだわ)


イオナ(提督は、ダメージをセルフチェックできる機能があると言っていた。けど、この傷は見逃している)


タカオ(…)


イオナ(故意ではない。本当に認識出来なかったのだと思う。まるで、それが当たり前であるかのように)


タカオ(提督の人格は、この故障の上に成り立ってる……と言いたいわけ?)


イオナ(可能性はある。それに、私達が気づいていないだけで、提督の人格に影響を及ぼしている部分が他にもあるかも知れない。余計なことはしない方がいい)


タカオ(……わかったわ。提督の自己修復にかけるしか無いわね)


イオナ(うん。そんな所。じゃ、寝る)


タカオ「…」


タカオ『提督、私達やっぱり似た者同士だわ。私は乙女プラグインをエラーだとは思わない』


タカオ『それが、私なんだから』
724 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/05(火) 08:31:37.31 ID:2UWgNWAr0
霧の拠点



マヤ「うーん……うーん」



キリシマ「大丈夫かマヤ……くそ、メンタルモデルなら、こんな事には」



コンゴウ「マヤ……」



キリシマ「しかし、どういう事だ?マヤにダメージを与えられる程のチカラをもった艦娘がいるとは……考えられんが」



コンゴウ「……卓越した技量を持つ艦娘であれば、或いはあり得る。しかし、マヤに限って艦娘に遅れを取るなど……」



マヤ「強かったよ……あいつ……いたた、まだ痛いよコンゴウ〜」



コンゴウ「あぁっ、かわいそうに、かわいそうに……」なでなで…



キリシマ『マヤは心配だが……付き合ってられん。邪魔者は消えるか』



キリシマ「哨戒でもしてくる」スッ…



コンゴウ「うむ」なでなで…



ガチャ……



ハルナ「客人だ」



キリシマ「客……?また戦水棲鬼…」



空母「ヤァ」



キリシマ「く、空母殿……ようこそ」



ハルナ「マヤのお見舞いにと」



コンゴウ「ありがとうございます」



キリシマ「しかし……我々はまだ報告もしていないのに」



空母「何、部下カラ 聴キ及ンダ モノデナ。ココニ 敵ノ 奇襲攻撃ガ アッタト。大胆不敵ダナ」



キリシマ「左様で」
725 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/05(火) 08:34:46.10 ID:2UWgNWAr0
コンゴウ「大事な要塞に傷をつけてしまい、誠に申し訳ございません。修復作業は我々が責任を持って行います」  



空母「気ニスルナ。所デ……ハルナ カラ 聴イタゾ。マヤ ガ 負傷シタラシイナ。加減ハドウカ?」



マヤ「お姫様、お見舞いに来て頂いて、きょーしゅくです」



空母「オォ、良カッタ。傷ハ深刻デハナイヨウダ」



マヤ「危なかったです……刺された所がもう少しズレていたら、コアを破壊されていたかも……」



空母「……刺サレタ?」



コンゴウ「はい。驚いた事に、マヤの身体は砲撃や爆撃で傷つけられたものではなく、刺傷なのです」



空母「…」



726 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/05(火) 09:15:31.16 ID:2UWgNWAr0
コンゴウ「驚いた事に、マヤの身体は砲撃や爆撃で傷つけられたものではなく、刺傷なのです」



空母「…」



マヤ「刃のない、円錐状の槍のような武器で、ブスッ!って……」



空母「……ドンナ艦娘ガ ソノ槍ヲ?」



コンゴウ「それが、データに無いのです。人型であり、女性的な外見から新型の艦娘か、艦娘を超える新兵器ではないかと予測しております」



空母「ドンナ情報デモイイ。ソノ艦娘ノ 外見ヲ 今スグ知リタイ」



マヤ「お姫様、私のスケッチでよろしければ」



空母「頼厶」



マヤ「よいしょ。うーんと、えーと」カリカリカリカリカリカリカリカリ……



空母「!」



マヤ「こんな見た目でした」



空母「似テイル……」



マヤ「?」



コンゴウ「……装甲空母姫様でしょうか。空母様は、かの姫をお探しだと伺っております」



空母「アァ……シカシ、違ウ。写真ノ様ニ 精巧ナ スケッチ ダナ。ダカラコソ、違ウト判ル」



マヤ「はい、見たものをそのままスケッチしました」



コンゴウ「現職の姫様達のご尊顔は存じておりますが、確かに似てはいるようです」



空母『装甲ハ コンナ 真ッ直グナ眼ヲ シテイナイ』


727 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/05(火) 09:30:05.44 ID:2UWgNWAr0
キリシマ『装甲空母姫か……データ照合。確かに……マヤのデータの方は胸部装甲が5.8cmほどデカいし、腹部装甲は3.4cm細い。臀部装甲もサイズが違うようだ。同じ大型艦ではあるようだが、他船の空似だな』



マヤ「色も塗りますね」サラサラ…



空母「ウ……ウム」



空母『肌ノ色モ違ウ……アノ子 ハ 変身術 ヲ 使エナイハズ。白イ髪ノ艦娘ナド、珍シクモナイカ』



空母「スマナカッタナ、怪我ヲ シテイル ト 言ウノニ 余計ナ 事ヲ 聞イテ……」



コンゴウ「滅相もございません」



空母「失礼スル。ササヤカ ダガ 弾薬ト燃料 ヲ 持ッテキテアル。遠慮ナク使ウトイイ。マヤ、オ大事ニナ」



マヤ「はいっ、ありがとうございました」



ハルナ「お見送りを」



空母「イヤ、一人デイイ」



ハルナ「はっ」



ガチャ……コツコツ……



空母「…」



空母『焦ッテイルノカナ……私ハ。人間嫌イノ 装甲ガ、寝返ル 訳ガ無イ』
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 12:35:12.40 ID:2f2WTNoUO
やったぜ続きが来た!

さすがに空母にはバレるかと思ったけどもはや同一人物だと認識できないレベルで容姿も変わってるのね
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 06:05:01.75 ID:AXPmfTGA0
実際に会えば装甲本人だと分かるんだろうけどスケッチだと分からないくらいには変わってきてるんだな
730 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/07(木) 12:42:01.71 ID:osRexiJS0
1週間後……


執務室


川内「…」ダダダダダ……!



ガチャ……!



川内「只今!大変だよ、霧のやつらが!!」



大淀「お帰りなさい!よくご無事で……!早速、偵察任務の報告をして下さい」



川内「あー疲れた……人使い荒いよ全く。ごめん五月雨、お茶!冷たいの頂戴!こぼさないように」



五月雨「はい…!」あせあせ…
731 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/07(木) 12:44:28.09 ID:osRexiJS0
川内「ぷはー……イオナの言ってた通りだった。連中、明後日の朝には秘密兵器を積んだロケットを打ち上げるみたいだよ」



大淀「明後日……!?」



川内「間違いない。深海棲艦の話も盗み聞きしたし、燃料も積み込んでた。ロケットは最終調整の段階に入ってる」



大淀「…」



ガチャ…



イオナ「大淀」



大淀「イオナさん…」



タカオ「私もね」



イオナ「決戦の時がきた。総力戦を仕掛けて、基地ごとロケットを破壊する」



大淀「敵の基地ごと……?」



タカオ「可能よ。私がフルパワーで超重力砲を放てばね。周囲の被害や環境に与える影響は大きいけど、やむを得ないわ」
732 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/07(木) 12:45:47.42 ID:osRexiJS0
イオナ「提督の援護が得られないのは痛いけど、もうやるっきゃあない」



大淀「敵の戦力は?」



川内「深海棲艦はウヨウヨ居るね。幸い、姫タイプや、フラッグシップみたいな大物はいなかった。重巡マヤはまだ修理に手こずってる。他の霧については不明」



大淀「やるっきゃあ……ないわね」



イオナ「うん」



大淀「こんなこともあろうかと、作戦は既に立ててあります。ただちに部隊メンバーを集めてブリーフィングしましょう!」



「「「了解!」」」
733 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/07(木) 14:17:22.50 ID:osRexiJS0
ブリーフィングルーム



イオナ「いい編成」



タカオ「ちゃんとイオナと私も組み込んであるし、いいんじゃない?」



大淀「第一艦隊は、タカオ、扶桑、山城、蒼龍、隼鷹、龍驤」



大淀「第二艦隊は、イオナ、伊勢、日向、翔鶴、北上、大井」



大淀「第三艦隊は、長門、大和、武蔵、赤城、加賀、飛龍」



大淀「第四艦隊は、陸奥、瑞鶴、古鷹、加古、五月雨、叢雲」



大淀「この作戦の要は、タカオさんの超重力砲による、敵基地の完全破壊です」



大淀「その為、各艦隊にはそれぞれ役割をこなして貰います。手元の作戦計画書を熟読して下さい」



タカオ「私の艦隊は、何としても敵基地まで接近すること、か」



イオナ「ハルナ、コンゴウの撃破……」



長門「なになに?第三艦隊は、キリシマ、マヤの撃破……えぇ……」



陸奥「私達は……露払いね」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 18:52:08.23 ID:AXPmfTGA0
続きが読めるのはやっぱり嬉しいな。
どうあっても長門は強敵と戦うことになるんだな。
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 01:31:55.67 ID:JdOLcb86O
今回は完全にVAVA抜きでの作戦か
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 06:38:24.52 ID:p2CKMwRCo
スレタイでてないしピンチのときは来てくれると信じてる
737 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/08(金) 11:21:06.23 ID:b+Is57sV0
大淀「万事作戦通りに進むとは限りませんので、ターゲットにこだわり過ぎないようにして下さい。タカオさんの護送が最優先事項です」



大淀「質問のある方はいますか?」



武蔵「ビッグセブンに一航戦までついて下さるのは心強いが、本当に我々だけで霧を倒せるだろうか」



大淀「大丈夫、イオナさん説明をお願いします」



イオナ「その点は心配無い。ここ数日の間に、私とタカオがみんなの艤装全てに、対霧の艦艇用のさらなる改造を施しておいた」



タカオ「クラインフィールドの護りは尋常ではないけれど、完璧ではないわ。貴女たちが攻撃し続ければ、必ず突破できる」



武蔵「なるほど、それを聞いて安心した。通るんだな。我々の攻撃は」



イオナ「通る」



加賀「イオナさんとタカオさんがいない分、第三艦隊に戦力を集中したと言う訳ね」



タカオ「最悪、霧の艦艇を一人でも足止めできればいいわ。基地を破壊した後は、私も直ぐに加勢するから」
738 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/08(金) 11:21:42.68 ID:b+Is57sV0
赤城「…」



飛龍「赤城さん……?何か、不服でも?」



赤城「ん?……いいえ。勝利した後の料理は何をお願いするか、決めておこうと思いまして」



蒼龍「さ、流石です!赤城さん……かっこいい!!」



赤城「負けるつもりで戦争にはいきません。勝ちますよ」



蒼龍&飛龍「「はい!」」
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 18:35:24.16 ID:0tpyGwwf0
装甲はバレないレベルまで見た目も変わったか
戦いさながらな調理場で揉まれて健康的に成長してるようでなにより
完全に提督抜きの作戦がどうなるのか楽しみだ
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 00:28:46.74 ID:HsK+a+He0
装甲は戦場に行ったら正体がバレる可能性があるし鎮守府で留守番かな
VAVA抜きでどこまでいけるだろうか
741 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 00:36:02.89 ID:AgpuaUfP0
横須賀鎮守府


ザワザワザワ……!!


「急げー!作戦は明日の朝イチだ!!艦娘さん達が無事に帰って来られるように気合入れて整備しろよー!!」



叢雲「…ねぇ、妖精さん」



「むらくもしゃん!はい!なんでありますか?」



叢雲「五月雨、知らない?明日出撃だってのに、姿が見えないの」



「ごめんなさい、見てないですね」



叢雲「そう、ありがとう」



叢雲『これだけ探し回っても居ないってことは……』
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 02:44:33.16 ID:1shX8c25O
連日の更新ありがたい…
743 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 03:15:25.91 ID:AgpuaUfP0
医務室前



五月雨「…」体育座り



叢雲「やっぱりね」



五月雨「…」



叢雲「陸奥さんが皆と話したいって。行きましょう」



五月雨「…」



叢雲「無視すんな」



五月雨「…」



叢雲「あのね……私だって心配よ。会いたいわ。でも面会謝絶なんだから仕方ないじゃない」



五月雨「…」



叢雲「五月雨?……もしかして、具合でも悪いの。大丈夫?」スッ……(おでこに手)



ジュ…!


744 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 03:16:20.00 ID:AgpuaUfP0
叢雲「あ゛っ……つ!」パッ!



五月雨「え?……あ、叢雲ちゃん」



叢雲「…!」



五月雨「どうしたの、叢雲ちゃん」



叢雲「あ、あなた、凄い熱よ。何ともないの……?」ヒリヒリ……



五月雨「熱?そうかな……普通だよ」ペタ…



叢雲「そんな、さっき確かに……えい」ソ〜……ツンッ



五月雨「??」



叢雲「あれ……普通だわ。おっかしいな……」グニグニ!



五月雨「や、やめふぇよ むらくもひゃん」



叢雲「……まぁ、いいわ。作戦に選ばれたの知ってるでしょ。皆待ってるわよ。行こ」



五月雨「うん」
745 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 04:00:01.92 ID:AgpuaUfP0
翌日…


ドック



ビービービー!



大淀(……只今をもって大規模作戦を開始します!順次、出撃して下さい。皆さんの武運をお祈りします)



タカオ「了解!第一艦隊、ついてきなさい!」



イオナ「第二艦隊、出撃ー」



長門「第三艦隊出撃!霧の艦艇など恐るるに足らず!提督の仇をとるぞ!全隊、このビッグセブンに続け!」



長門『やけくそだあ!』



陸奥「陸奥、いきます!長門、第四艦隊が先行でしょう?」



長門「あ、え……何を言っている、陸奥だってビッグセブンじゃないか!はっはっはっ!」



陸奥「あら、そうね。ごめんごめん!」



長門『だ、誰か助けて……今度こそ死んじゃう……』ギュ…(空のメダル)
746 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 04:01:11.16 ID:AgpuaUfP0
艦隊進軍中……



長門「…」ガタガダ…


飛龍「見てみて瑞鶴ちゃん、長門さん、武者震いしてる。きっと頭の中で敵をどうやって倒すか、とか想像してるんだよ」



蒼龍「さすがだぁ」



瑞鶴「そ〜お〜?案外ビビってるだけだったりして」



キャハハハ!



加賀「もう敵地よ。黙りなさい。隊列を乱さないで」



シーン……
747 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 04:04:09.80 ID:AgpuaUfP0
龍驤「ったく、ピクニックとちゃうんやで」



隼鷹「ピクニックかぁ、帰ってきたら外で1杯、なんてどうだい?」



武蔵「それは名案だ」



北上「いいねぇ〜」



タカオ「となると、必ず全員生きて帰らなくっちゃね」



イオナ「みんな、死なないよ。私がいるから」



長門『かっこいいなぁ……なんだ、今の台詞。私だってそんな台詞言ってみたいぞ……』
748 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 04:29:40.14 ID:AgpuaUfP0
霧の拠点


コツコツコツ……



コンゴウ「敵襲だと?」 



キリシマ「あぁ、かなりの大部隊だ」



コンゴウ「そうか、恐らくイ401とタカオも来るだろう……シャトルの発射を急がせろ」



ハルナ「了解した」



マヤ「コンゴウ、いつでも出撃できるよ!」



コンゴウ「あまり、無茶をするなよマヤ」



マヤ「はーい」



コンゴウ「私も出る。各自、敵を殲滅するぞ。マヤは、ハルナに同行してくれ」



ハルナ「わかった」



コンゴウ「キリシマ、イ401は恐らく私を狙ってくるだろう。タカオの処分は任せたぞ」



キリシマ「了解した」



コンゴウ「援軍の深海棲艦にも出撃要請をしろ。敵の脚は速いぞ」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 09:49:19.38 ID:HsK+a+He0
五月雨の発熱は何なんだろうか
メダル持ってきてるしビッグセブンの活躍は約束された様なものじゃないか
750 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 11:51:22.64 ID:AgpuaUfP0
限定海域



加古「敵はもう、こっちに気づいてるかな」



古鷹「多分ね」



陸奥「6隻でも探知されるんだから、これだけの大部隊なら既に見つかって居るでしょうね」



叢雲「…」



五月雨「…」



陸奥「二人とも緊張してる?」



叢雲「いいえ。指示がないので黙っているだけです」



陸奥「えらいわね」



叢雲「子供扱いしないで下さい」



陸奥「あらあら」



五月雨「…」



五月雨『許せない。必ず、霧を倒す。必ず……』



陸奥「五月雨」スイ〜…



五月雨「はい、なんでしょうか?」



陸奥「今、鬼のような顔になってたわよ」ボソ…
751 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 12:00:23.62 ID:AgpuaUfP0
五月雨「え!?」



陸奥「焦らないで。殺意じゃ敵は倒せないわ。冷静に、引き金を引くのよ」



五月雨「ごめんなさい……」



陸奥「いいのよ。大切な人を傷つけられるのは、自分が傷つくより辛いことだもの」



五月雨「はい…!」



陸奥「ふふふ、提督なら大丈夫よ」



五月雨「そうです…!提督は強いんですから」



陸奥「そうそう。案外、私達が帰ってくる頃にはエプロン着てお料理してるかも知れないわよ?」



五月雨「あははっ!あの時は驚きました」



陸奥「でしょうね。鎧着たままエプロン着けてるんだもんね」



叢雲「司令官は、いついかなる時も戦える準備をしているのよ」エッヘン!



キラッ……



イオナ「む」



タカオ「来た……敵艦見ゆ!ナガラ級多数。散開して超重力砲に備えて!いいわね?各隊、別れて行動するわよ!」



「「了解!!」」
752 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 12:13:30.31 ID:AgpuaUfP0
戦闘開始!



ドドドドド……バシューーーッ……



イオナ「クラインフィールド広域展開。私を弾避けにして、全員攻撃」



日向「ありがたい」



伊勢「砲撃開始ぃ!」



翔鶴「艦載機、発艦始めッ」



大井「そう簡単に基地へは近づけないか……」



北上「さてと、スーパーズのチカラを見せてやりますか、大井っち?」



大井「はい、突撃します♪」



北上「みんな、あたしらは機動性を活かして突っ込むから、援護を頼むよ」



翔鶴「全機に通達、北上、大井に敵航空機を近づけるな」



イオナ「ん、危なくなったら直ぐに私の後ろへ」



北上「了解、いくよ大井っち!」



大井「この時が待ち遠しかったです!北上さぁん!!」
753 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 12:26:18.86 ID:AgpuaUfP0
「バァアアー!」バッ!



叢雲「遅い…!」シュン…!(ダッシュ)



「!?」



叢雲「この……愚か者め!」ドスン!



「グギャアアア……!」



陸奥「やるわね!いい?手傷を与えたら止めは後ろの艦隊に任せて、私達は進むわよ!!」



瑞鶴「はいはいっと!爆撃……今!!」



ヂュドーン!!



加古「すごいじゃん瑞鶴!!」



瑞鶴「軽いもんよ!」



瑞鶴『装甲さん、あなたのおかげです……私の才能もあるけど』



古鷹「瑞鶴さんが敵空母を全て無力化!」



五月雨「発射!……命中!!」ドン!



陸奥「よし次!全速前進!」
754 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/05/09(土) 12:41:24.59 ID:AgpuaUfP0
シューーー……ッ!



キリシマ「ええい、何をしているのだ深海棲艦たちは!」



「ダッテ、オ腹 ヘッテルン ダモン……」

「腹減ッタナァ……モウ 4日 モ 食ベテナイ……」

「ヒモジイ……」



グゥ〜〜〜……!



キリシマ「弾薬と燃料なら十分補給しただろう!」



「資材ト ゴハン ハ 別腹……」



キリシマ『防衛線を張らせていた部隊が壊滅寸前だと……浅はかだった。食料不足がここまで深海棲艦の戦力に影響するとは』



キリシマ「私が到着するまで持ち堪えさせろ!基地へは近づけるな!!」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 15:04:12.82 ID:HsK+a+He0
食料不足は士気が下がるし勝てる戦いも勝てなくなるのはしょうがないな
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:59:48.26 ID:8JSEf1ac0
保守
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 19:34:32.79 ID:dNv3l7iOO
どこに住んでるのか知らないけど>>1は大丈夫かな…
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 13:51:50.96 ID:DdO4h1f/0
ほしゅ
759 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/09/07(月) 03:05:18.08 ID:DjVHnYKM0
防衛戦



キリシマ「深海棲艦隊は、艦娘は一人として通すな!基地を守れ!!」ドンドン!



キリシマ「ナガラ級!超重力砲はもっと出力を抑えてよく狙え!!友軍に当たるぞ!!!」



ピッ!



キリシマ「マヤ!まだか!」



マヤ『リペアまで後20分…!』



キリシマ「わかった保たせる!」



キリシマ『艦娘め、何を使っているのか知らんが砲撃が以前より強力だ。クラインフィールドを突破するつもりか……!』



キラッ……キイィーーーーーーーーーーーンッ!



キリシマ『何っ……正面を突破してくる奴がいる!?』

760 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/09/07(月) 03:07:56.43 ID:DjVHnYKM0


長門「たのもぉおおおう!せやぁああああああ!」ズゴォー!



キリシマ「むっ!ふぅん!」ガシィ!



プシューッ!……プシューッ!



長門「ふんぎぎぎぎぎ!」がっぷり四つ



キリシマ「そうか……貴様か、深海の姫を倒したとか言う艦娘は。戦艦長門、噂ほどでは無いわ」



長門「かっ……ぎ!ぐぐぐ……!!」グイグイ!



キリシマ「どうしたね」



長門「ま…さ…か……お前の馬力も」



キリシマ「ふん、この姿の私は91万馬力。組み合って貴様が勝てるものかよ」



長門『南方ほどじゃないが……私の相手はバカぢからばっかりだ!ならば!!』



長門「大和、武蔵、援護をおおおお!」



ヒュー……ズドォ!ズドォ!!



キリシマ「狙いが……正確だ!」スイッスイ…



長門「うぉっと!……ふふ、これ以上好きにさせんぞ!霧め、くらえ!!」ドドドドドンッ!
761 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/09/07(月) 19:07:03.92 ID:DjVHnYKM0
キリシマ「この程度の弾幕、避けるのはたやす……」



長門「でやぁ!」ビュン!



ガシィン!ググググ……



キリシマ「ま、また……貴様!ふざけているのかぁ!!」



長門「確かに私は非力だ……だが注意を引くぐらいは出来る……今だイオナ撃て!」グイ!



キリシマ「何!イ401!?」キョロ…



長門「嘘だよ!」ガシ…ガシ!グワキィ!



キリシマ「なっ……なんのマネだ!?」



長門「取り付いた!それ行け!!」卍固め



ザパァ…!
762 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/09/07(月) 19:21:46.93 ID:DjVHnYKM0
イオナ「バァイ、キリシマ。みんな今のうち」スィー…



キリシマ「イ401!?ステルス機能か……!待て!通すわけには……あんっ!」ギリギリ…!



長門「そぉら!動けば動くほど絡みつくぞ!」



キリシマ「こんな……攻撃!なんて野蛮な連中だ……」



長門「不便だろう!人の身体は!!お前たちの事は全部イオナから聞いている。生身に慣れてないんだとな!!」



キリシマ「離れんかこのぉ!!ナガラ級……!」



長門「は、離すかぁ……!お前はここで金縛りにしてやる!!」



ナガラ級「……!?……!?」オロオロ…!



キリシマ「早く私ごと撃て!ボケナスビ!!」



大和「はぁ!」ガゥンッガゥンッ!



ゴワァアアアアン!



ナガラ級「!」撃沈
763 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2020/09/07(月) 19:25:12.74 ID:DjVHnYKM0
キリシマ「役立たず共がぁ!……こ、ん、な、もの!」ガキキキ……



長門「でやぁああああああ!は、外れるぅ!?」



武蔵「させるか!」ガシィ!ズン……



キリシマ「うぉっ!?」



長門「武蔵!来てくれたか!!そっち持て!限界まで体重かけろ!!!」



武蔵「はい!しかし成功するとは…!」



長門「武蔵が居れば心強い…!大和!こいつは私達に任せろ!お前は空母たちと一緒に周囲の敵を黙らせてくれ!」



大和「了解!」



陸奥「長門!」



長門「早く行けぇ!」



陸奥「……みんな!全速前進!!」コク…
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 20:35:48.71 ID:FYnDhgjEO
やったー続きだー!
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 22:23:10.04 ID:Qr2bO1S90
流石はビッグセブン大活躍じゃないか
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 23:49:44.70 ID:+daOFwEoO
スマホゲーが日本でも始まるね保守
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:57:54.57 ID:Ffvrrcjz0
DiVEでハロウィンにノリノリな提督記念保守
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 16:44:37.53 ID:igM54dBKO
ほす
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 17:05:38.72 ID:O0HOqd4t0
DiVEで彼を見てここを思い出した。実に3〜4年ぶりかしら…
あの頃からは想像もつかないようなお時勢になりましたが、更新楽しみにしております。
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 23:05:48.90 ID:dpIIOwsUO
半年って早いなぁ…
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 11:49:03.72 ID:1tsdVm1LO
保守
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/13(月) 14:42:26.29 ID:NVt4GFlG0
待ってるぞ
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/16(木) 01:23:49.39 ID:h0n12AN30
一年経ってたか…
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 18:44:15.21 ID:V16WTrZr0
保守。
待ってるよてーとく…
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 05:39:30.60 ID:Nl4uJi3r0
メぇぇぇ〜〜〜リぃぃぃぃ保守
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 14:41:30.23 ID:MDzfUI3p0
まだまだ待ってます
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/21(木) 02:12:07.97 ID:8f/O+phS0
保守
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/01/03(火) 20:40:47.09 ID:R4RRxuBX0
いつまでも待っております
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/22(木) 07:49:31.00 ID:YrLY0mYw0
保守
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