VAVA「誰かの好きに動いてやるつもりはない……ないよな?【艦これ×VAKAX】

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459 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/04(水) 01:57:24.43 ID:4Cbtn3lh0


タカオ「……へぇ、この私の後ろを取るなんて、ただの軽巡にしてはそこそこやるみたいね」



長良「あなたには、降伏する権利があります」



タカオ「断ると言ったら?」



長良「撃ちます」



タカオ「撃ってみなさいよ」



ドォン!



タカオ「ちっ…」ガォン!



タカオ『特殊弾頭……?イ401。妙な入れ知恵したわね』



スカッ……!



長良「ふっ…!」ザッ…



タカオ「VAVAほどじゃないけど、いい身のこなしね。気に入ったわ。あなたほど優秀なら、人質として利用できそう」



長良「人質…?」



若葉『今のうちに、提督に救援要請だ…』スチャ…



バンッ……カイーンッ!



若葉「うぐ…」



タカオ「小賢しいことしないの」シュ〜……フッ…

460 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/04(水) 02:01:51.63 ID:4Cbtn3lh0


阿武隈「お姉ちゃん……」



タカオ「あなた達は包囲されている。消し炭になりたくなかったら、言うことを聞きなさい。聞いてるんでしょ?これの威力…」コォ…!



ナガラ級艦隊「「「……」」」



若葉「む……多勢に無勢だ」



初霜「イオナさんから聞いていたナガラ級がこんなに…!」



長良「……降参します。そのかわり、私以外は解放して下さい」



タカオ「分かりがいいようね。もとよりそのつもりよ」



阿武隈「私も残るっ!」



タカオ「いらないから。帰りなさい。この辺危ないわよ」



長良「阿武隈、言う通りにして」



阿武隈「お、おぼえてなさい!あなたなんか、提督にかかればイチコロなんだから!!」



タカオ「望むところよ。ちょっと、そこの黒いおチビさん。こっちへ来なさい」



初霜「…」スッ…



タカオ「良い子ね。それ、カメラなんでしょ?私を映しなさい。あなたの提督に、ビデオレターを送りたいの」



初霜「もう、撮ってますよ」

461 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/04(水) 02:13:10.56 ID:4Cbtn3lh0


横須賀鎮守府



執務室



VAVA「…」



タカオ(そう。VAVA、がっかりだわ。せっかく私の居場所を教えてあげたのに、あなたがこないなんてね)



タカオ(話は帰ってきた子達から聞くといいわ。この軽巡は私が預かった)グイッ!



長良(くっ…)



タカオ(この子を救いたければ、明日の日没までに 観音崎沖 まで1人で来なさい。そこで決着をつけましょう。一対一よ)



イオナ「人質とは卑怯な。卑怯には卑怯。提督一人と見せかけて、私が後ろからタカオを撃つ」



VAVA「…」



タカオ(イ401、でしゃばるんじゃないわよ)



イオナ「読まれてた。無念」



タカオ(ちなみにこなかった場合は…)カッ!



チュドーーーン!!



タカオ(この子には、蒸発してもらうわ。髪の毛一本残さない)



長良(司令官、私は大丈夫です。私は、司令官を信じています)



タカオ(だって。泣かせるじゃない。もう一度言うわ。明日の日没までに 観音崎沖 よ。待ってるわ)クルッ!



長良(阿武隈、2人をよろしく)グイッ…



ギューーーン……!!



初霜「映像はこれで終わりです…」



若葉「あっという間だった。気がついたら包囲されていた」



阿武隈「ごめんなさい提督。作戦は失敗です……」
462 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/04(水) 02:23:38.68 ID:4Cbtn3lh0


VAVA「お前達のせいじゃない。責任は俺にある」



大淀「提督、工廠から、ライドアーマーの準備が整ったと連絡がありました」



VAVA「あぁ。すぐに出撃すると伝えてくれ。エンジンはかけたままでいい」



大淀「了解」



阿武隈「提督、お姉ちゃんを……助けてください」



VAVA「任せろ。必ず連れて帰る」



イオナ「ここの守りは任せて」



VAVA「任せた」スッ…



イオナ「任された」スッ…



パシンッ!


463 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/04(水) 02:58:41.49 ID:4Cbtn3lh0

霧の拠点



長良「…」



マヤ「どうぞ」コトッ…



長良「…」



マヤ「飲まないのー?」



長良「…」



コンゴウ「紅茶だ。いれたてだぞ。安心しろ。毒など入っていない」



長良「敵の施しは受けません」



コンゴウ「良い。気に入ったぞ。私は誇り高い者を好む。私もお前の行動を見ていたが……お前には、兵器としての誇りがあるようだ」



長良「…」



ハルナ「タカオが勝手に連れてきたとは言え……邪険には扱わない。人質として機能するよう、健康体でいてもらわなくては」きょうみ



キリシマ「茶が嫌いなら、これはどうだ。コーラだ。冷えているぞ。うまいぞ、このコーラというやつは」しんしん



コンゴウ「まぁ、ゆっくりとくつろぐがいい。もしお前の提督がこなければ、タカオはお前を殺すと言っていた」



長良「…」



コンゴウ「ここには食料も嗜好品もある。好きなだけ食べ、飲むがいい。最期になるかも知れんのだ。許そう」



長良「…」



コンゴウ「まぁいい。我々は寛大だ。ハルナ、後は頼んだぞ」



ハルナ「了解」



マヤ「そうだ!じゃあピアノ弾いてあげるね!!子犬のワルツ♪」



ポロロロロロン♪



長良『司令官…』

464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 20:06:29.04 ID:7nxuEaYq0
個々の性能は霧の方が上だろうし、待ち伏せされてたらなす術ないか。長良に対しての扱いを見る限り、敵対する理由がなかったら仲良くやっていけそう。
465 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/09(月) 12:45:33.74 ID:sVP9NTi10
更新順を間違えておりました。
>>458の後に>>466が続きます。大変申し訳ございません。
466 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/09(月) 12:46:10.08 ID:sVP9NTi10


そして…



長良「司令官から指定された地点まで、あと少し。皆、気を引き締めて…!」



りょーかーい…



ソロソロ…



タカオ「こんにちわ」



若葉「あぁ、こんにちわ。悪いが、今偵察任務中なんだ。話しかけないでくれ」



タカオ「まぁ、そうなの?大変ね」



若葉「そうとも……うん?」



初霜「若葉ちゃん、誰と話してるの…」



若葉「誰って、通りすがりの艦娘だが」



阿武隈「2人とも下がって!敵ですよ敵!!」



タカオ「やっと気付いた」



カチッ…



長良「動かないで」


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 19:38:13.23 ID:BXiJIOj50

巻いてると思ったら順番が違ったのか

以前のVAVAは人質も気にせず戦っていたが今回はどんな戦い方になるだろうな
今の長良の扱いを見るに戦闘中に人質をだしに脅されたりはないだろうが
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 07:55:25.67 ID:zq7PNkl7O
順番の訂正乙です。この出会い方で不意打ちされないだけマシかな。
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 16:19:56.38 ID:or0Zlcc00
節々にタカオの人の良さがにじみ出てる
470 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/18(水) 15:42:29.92 ID:CFPmi8Rf0

格納庫



加賀「いってらっしゃい」



VAVA「うん…?加賀か」



加賀「ご武運を祈っています」



VAVA「お前が見送ってくれるとは珍しいな」



加賀「あの子の事……心配させたみたいで、ごめんなさいね」



VAVA「瑞鶴か?お前達の面倒を見るのは、俺の仕事だ」



加賀「そう」



VAVA「少し留守にするからな。あんまりいじめてやるなよ」



加賀「…」コク…

471 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/18(水) 15:44:21.62 ID:CFPmi8Rf0


天龍「よ」



VAVA「おう」



天龍「お前の独り占めかよ、やってらんねぇぜ」



VAVA「お前は奥の手だからな」



天龍「そーよ。気ぃつけてな」



利根「あぁ〜吾輩のらいどあーまーがぁ〜!無事帰ってくるのだぞ〜!!」



VAVA「お前のじゃないだろ……なんだ?」



ウイィン……グィングィン…



利根「おぉ!手を振ったぞ!!提督と一緒にがんばるのじゃー!!」キャッキャ!



VAVA「!?」



加賀「?」



天龍「おーい、どーしたー?」



VAVA「いや、何でもない……出るぞ!」



VAVA『俺は手を振る操作などしていない…今の動作は一体??』

472 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/18(水) 15:56:12.41 ID:CFPmi8Rf0

観音崎沖



タカオ「…」



長良「…」



キリシマ「大した度胸だな。軽巡洋艦」



ハルナ「あぁ……もし、提督が来なければ、明日の日の出を見ることも無いというのに」



長良「司令官は逃げません。たとえ、あなた達が罠を張っていたとしても」



キリシマ「格下相手に罠など張るものか。我々がここにいるのはデータ収集の為だ」



ハルナ「……あの男は、面白い。研究する価値がある」



キリシマ「見物させてもらうぞ。タカオ」



タカオ「好きにしなさい。大人しくしているなら文句は無いわ」



ナガラ級「…」スッ…



タカオ「わかった。あなた達は引き続き警戒を続けなさい。特にイ401に注意すること」

473 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/18(水) 16:44:14.21 ID:CFPmi8Rf0

ウィーーーン……シュバァーッ!



VAVA「待たせたな」



タカオ「約束通り1人で来たようね」



VAVA「お前以外に霧が2人いるようだが?」



タカオ「観客よ。あなたが無闇に攻撃しなければ、あの2人も余計な手出しはしないは」



キリシマ「そういうことだ」



ハルナ「…」



VAVA「ふん…」スッ……シュボーッ…!



タカオ「あら?別にいいのよ。それ、使っても」



VAVA「使うまでも無い。お前1人だけならな。帰りの足にさせてもらう」



タカオ「ふふん、ハンデとして教えてあげるわ。今の私はフルパワー。なんの制限もかかっていない本来の私なのよ」



VAVA「そうか、なら俺からも教えておいてやろう」



タカオ「?」



VAVA「性能など、執念というチカラの前では無力だということをな」



タカオ「執念……」



VAVA「長良」



長良「はいっ!」



VAVA「お前は、俺が連れて帰る」



タカオ「いいわ……舞台は整った」パチンッ…!

474 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/18(水) 16:46:28.76 ID:CFPmi8Rf0



バシュシュシュシューーーッ!!



VAVA「なにっ!?」



ガンッ……ガガガンッ!!バヂヂヂヂヂヂヂ!!!



VAVA「これは……バリアーなのか?」



タカオ「触れれば黒こげよ」



VAVA「四方に柱。なるほど、海上のリングというわけか」



タカオ「話はおしまい……さぁ、行くわよっ!VAVA!!」



VAVA「…」バッ…!

475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 18:06:39.56 ID:QtBFlkmBO
残念ながら……タカオは……
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 18:43:05.37 ID:Au0wb8J2o
ライドアーマーに意志が…?
あるいは妖精さんのイタズラか…
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 20:39:47.81 ID:r9gZfise0
キン肉マンみたいに自然にリングが出てきてしまった。
エックスもゼロもシグマもVAVAより性能は上だけど倒してきたし性能差が勝敗を決める要因にはならないか。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 00:50:00.65 ID:Z3us+SjA0
性能差で勝敗が決まるならイオナもヒュウガどころかチョウカイの時点で終わってるしね
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 01:50:52.31 ID:xCOUk1Nx0
ライドアーマーだと思ったらロボボアーマーだったか…

夢の中のイレハンリベンジでもサブタンク隠してたり爆弾用意してたり執念の勝利だったもんな
480 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/19(木) 07:58:05.57 ID:XV0Da9Uc0


タカオ「はぁっ!」ゴォッ!



VAVA「馬鹿正直な…!」ウィン…



カスン……



VAVA「ミスファイア……!?」



タカオ「ふんっ!」ドカッ!(体当たり)



VAVA「ぐわっ……!」



ゴォーーー……!バチィッ!!



VAVA「う゛ぉおおおおおおおおおおおお!!」バリバリバリバリ!!



バシャアン!



タカオ「バリアーの味はどう?」



VAVA「くっ……」カスン…カスン…



タカオ「無駄よ!」シュシュシュ!



VAVA「うぬっ…」ビスンッ…ビシィッ!



VAVA『……何故、ナーバスゴーストが発射されない!?』

481 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/19(木) 08:00:39.16 ID:XV0Da9Uc0


タカオ「えいっ!てやぁっ!!」ブンッ!



VAVA「うぶわっ!」



タカオ「気分最高よ!こんな風に、あなたを叩きのめしたかった!!」



シュー…



VAVA『この音は…?』



シューーー……バヂヂヂヂ!



VAVA「あの柱か!」



タカオ「流石、気付くのが早いわね。そうよ。あの柱は逃げ場を塞ぐだけじゃない。範囲内のあらゆる光学兵器を無効化する粒子を散布しているのよ!」



VAVA「!」



タカオ「厄介な光の剣も、キャノン砲も、ここでは無用の長物ってことよ!!」ガシャンッ!



VAVA「実体弾か…!?」



タカオ「トラウマになるまで……叩き込んであ・げ・る♡」



ドンッ!ドンッ!ドンッ!



VAVA「ちっ……!」


482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 14:34:48.26 ID:AS3JzOkt0
ここまでお膳立てして負けたらケジメ案件ですね…
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 15:46:00.71 ID:DQHHYg9sO
その時はみっともないと言われてしまうんやろなぁ
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 18:43:28.22 ID:RkQN1DEdo
つまりロケットパンチなら…
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 00:26:54.19 ID:WBSGQobR0
黄金の右!(コスト不足)

しかししっかりと罠を張ってきたな
艦娘達に不意打ちすらしなかったのは絶対なる力の差ゆえの余裕か
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 15:33:20.09 ID:yjdpi3aA0
正々堂々と戦うのかと思ったらちゃんと罠が仕掛けられてたか。肩武装が使えない分は経験で補うしかないか。
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 22:03:37.17 ID:Gb4BpNFIO
明石謹製のキャノンが有れば・・・
488 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 12:35:46.77 ID:GR3P9Vxx0


ビシィッ……!



VAVA「ぐぅ……!」スサッ…



タカオ「休む暇なんて与えない!沈みなさいよ!!」



VAVA「はん!この粒子。あらゆる光学兵器を無効にすると言ったな。ならばお前も、クラインフィールドは展開できまいっ!」ジャキンッ!



バンッ!バンッ!



タカオ「しまった!」



VAVA『ディスタンスニードラー……今はこいつに頼るしか……!』



タカオ「なんてね!」ピキンッ…



カキンッ…!



VAVA「弾いたっ!?」



VAVA『どういうことだ。クラインフィールドは、光学兵器ではないのか!?』



タカオ「確かに、この粒子の影響下ではクラインフィールドすら満足に性能を発揮できない。けれど、あなたからは沢山のものを得る事ができた」



カチカチカチ……



VAVA「お前…フローズンキャッスルを……!」



タカオ「これもその一つ……そんな名前だったのね。ならば、私のこれはそうね……フローズンクラインとでも名付けましょうか!」



VAVA「フローズンクライン…」



VAVA『良いネーミングセンスだ……』

489 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 12:40:25.42 ID:GR3P9Vxx0


タカオ「ただのコピーと思わないことね」



タカオ「あなたの氷と比較すると、その防御力は実に2倍」



VAVA「2倍…お前に通るダメージは、4分の1にまで抑えられてしまうということか…」



タカオ「加えて、被弾寸前に必要な分だけ自動で展開される」ギュ…!



カチコチ……ファサ〜〜〜…



タカオ「あなたのように常時展開してエネルギーを無駄遣いすることもないし、動きを制限されることも無い」



VAVA「……やるじゃないか。少し、困ったぞ」



タカオ「その余裕、まだ何か奥の手があるのね。私も教えたんだし、教えてよ」



VAVA「駄目だ。切り札は最後までとっておくもんだぜ」



タカオ「ケチ。でもまぁ、絶望的な状況に変わりは無いわ。このままジリジリと削り殺してあげる」



VAVA「…」



VAVA『どうする……ライドアーマーはバリアの外、ビームサーバーは愚か、ショルダーキャノンさえ使えない。頼みのディスタンスニードラーも、やつの装甲を貫けないときた』

490 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 13:03:37.62 ID:GR3P9Vxx0


タカオ「どうしたの?あなたらしくないわね。攻撃してこないの?」



タカオ『こんなはずじゃなかった』



VAVA「はっ……戦いはこれからだ」



タカオ「口だけは達者よね。内心焦ってるんでしょ?」



タカオ『こんな戦い……望んでなかった』

491 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 13:06:59.74 ID:GR3P9Vxx0


決闘前



コト……



タカオ「なんですって、罠!?」



コンゴウ「そうだ。やつを確実に仕留める為だ」クイッ…コトッ…



タカオ「嫌よ!私はベストコンディションのVAVAを、この手で倒す」



コンゴウ「これは命令だ。お前に拒否権など無い」



タカオ「くっ……敵の主力を封じて一方的に勝利を掴む事が、兵器としての誇りだというの!?」



コンゴウ「うぬぼれるな。たわけめ」



タカオ「!」



コンゴウ「必ず勝てる戦いのどこがいけない?約束を守れず、敗戦を喫する事の方がよほど屈辱だ」



タカオ「…」ブルブル…!


492 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 13:08:49.58 ID:GR3P9Vxx0


コンゴウ「勝てよ、タカオ。全ては我々の未来の為なのだ」



タカオ「……わかったわ。命令を遂行する」



コンゴウ「それでこそ霧の重巡だ」



タカオ「ふんっ…」



キリシマ「……タカオ、整備手伝ってやろうか?初めて使うんだろう。その装備」



タカオ「これは私が得た新たなチカラ。誰にも触らせないわ。放っておいて」



キリシマ「そうか……すまん」



ツカツカ……バタンッ!!



ハルナ「…」



コンゴウ「どうしたハルナ?」



ハルナ「何も」



コンゴウ「作戦に不満でもあるか。マヤもキリシマも同意の上だぞ」



ハルナ「不満は無い。紅茶をもらう」



コンゴウ「いいだろう。最高のダージリンを淹れてやる」トポポ…



キリシマ「…」



マヤ「ぅ〜…」



ハルナ『仲間を犠牲にして得る未来に、価値などあるのだろうか……わからない』

493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 16:14:00.48 ID:Uhj+cW5V0
攻撃が通らないしこのままだと勝てそうにないな。今回の作戦は発案者のコンゴウ以外は納得しきれてない感じかな。
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 16:27:07.43 ID:SInnXOqa0
しかし、それでもディスタンスニードラーだったらゴリ押せてしまいそうな所がある
アレ腕部兵装の中でもトップクラスの使い易さと低いと言い切れないだけの威力持ってるし
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 16:32:22.14 ID:ur95dvJoo
そこでこのバーナー兵装!
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 18:28:46.46 ID:QU/pieJVO
着々とフラグを立てていくコンゴウさんてあった
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:43:53.95 ID:8r6ibR/A0
光学兵器にしか影響与えないのなら、クラインフィールドや強制波動装甲にはなんの影響もないんじゃ?
498 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:21:19.31 ID:GR3P9Vxx0


観音崎沖



ハルナ「……勝ったな」



キリシマ「あぁ。あれほど優勢ならば、もはや負けようが無い」



ハルナ「攻撃は通らない。逃げ場も無い。しかし、いずれ体力は尽きる」



キリシマ「チェックメイトだ」



ズドドドドドド!



VAVA「がぁっ!?ぐぉおおおおおおおお!!」



タカオ「なんて往生際が悪いのかしら…!しぶといったらありゃしない!!」



VAVA「……ふんっ!!」カシュ…!ゲシッ!!



タカオ「何かを蹴りつけてきた…?きゃ!」



カッ!ボシュボシュボシュボシューッ!!



タカオ「これは!?くの……め、目が……くだらない小細工ぅっ!!」



シュ〜……


499 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:38:46.32 ID:GR3P9Vxx0



タカオ「…」



キョロキョロ…



タカオ「いない……!?キリシマ!」



キリシマ「い、いや!我々もここから見ていたが、やつが逃げた様子は無かった!」



ハルナ「不思議だ。煙幕のようなものをはったと思ったら急に姿が見えなくなった」



キリシマ「特殊粒子が仇となったか……!その範囲内は索敵不可能。しかし、逃げられるはずは無い!やつはまだリングの中だ!目視でよく探すんだ!!」



タカオ「そんなこと言ったって……ここには遮蔽物なんて無いのよ!どこいったVAVAぁ!!」



ザパァ!



VAVA「ここだよ!」バッ!



バキィンッ!!



タカオ「はぐっ…」

500 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:40:22.34 ID:GR3P9Vxx0


キリシマ「海中に!?」



ハルナ「やつには潜水能力もあったのだな。記録しておこう」



キリシマ「器用なやつめ…!タカオ、しっかりしろ!」



タカオ「くっ……ふふっ、そんな攻撃へっちゃらよ!」カチカチ…



VAVA「ならこいつは……」グイッ↑↑



タカオ「きゃあ!?どどど、どこ触ってんのよ!!」



VAVA「どうだっ!」ブンッ!!



ゴォーッ!バチィッ!!



タカオ「うなぁああああああああああ!!」バリバリバリバリ!!



キリシマ「あっ!?」



ハルナ「慌てるな。大したダメージにはならない……むっ!」



VAVA「…」チャキッ!



バンッ!バンッ!バンッ!



タカオ「防御が…追いつかない!」カチ……カチ…



VAVA「クラインフィールドの性質を引き継いだのはまずかったな……!」



VAVA『イオナに感謝……だ。一見完璧な守りに見えるクラインフィールドだが、フィールドの結合を破壊すれば突破は可能』


501 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:42:08.61 ID:GR3P9Vxx0


VAVA『タカオがバリアーとの接触ダメージを防いでいるおかげでよく見えるぜ……ウィークポイントは…』



VAVA「そこだろう!」バンッ!



ピシィッ!ピキピキピキ……バリィィィィィン!!



タカオ「そんな!?フローズンクラインが!!きゃあああああああああああああ!!!」バリバリバリバリ!!



キリシマ「タカオ!!」



ハルナ「……もはや、これまでか」



長良「…!」



ハルナ「すまない、タカオ」ガシャ…!



長良「えいっ!」ドンッ!



ハルナ「うっ!」グイッ……ズギューーーンッ!



キリシマ「こいつ!いつの間に拘束を……!!」



チュドーーーン!!



ハルナ「しまった…!」

502 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:44:26.75 ID:GR3P9Vxx0


ギイィィィィィ……!



長良「ふんだ!」ダッ…!



キリシマ「待て!貴様、ただで済むと思うなよ!!」コォ…!



ハルナ「キリシマ退け!柱が倒れてくるぞ!!」



キリシマ「なにぃ!?くっ……」ババッ…!



長良「今のうちに……!」ダッダッダッ!



バッ…ストン!



長良「うわぁー!どうすればいいんだろう!?えっとえっと……お願い!動いて!!」ガチャガチャ…!



ウィーン……プシュー!



(モードチェンジ。マニュアルからオートモードへ移行します。パイロットは速やかに操縦桿を操作しちゃってください)



長良「動いた!やったー!!これさえ動けば、私だって!!」


503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:46:34.86 ID:QU/pieJVO
操作しちゃってくださいって何かフランクやなwwwwwwwwww
504 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:47:04.47 ID:GR3P9Vxx0



ウィーーーン!!



長良「そーーーれっ!!」ダブルツイストパンチ!



バギンッ!ゴゴゴゴゴゴゴ……!!



長良「司令官!今がチャンスです!!撤退しましょうーーー!!!」



VAVA「バリアーが消えた……何?長良!自力で脱出を…!?」



タカオ「ま、まだ、勝負はついてない…わ」フラフラ…



VAVA「いいや、勝負はついた。俺の勝ちだ」



タカオ「違う…違う違う!負けて、無い。私は…」



VAVA「戦利品として、長良と……お前を頂いていく」



タカオ「なんですって…?や、やめて……」ドキッ…!



VAVA「楽しい戦いだった。悪いようにはしない。長良!!」タンッ…!



長良「はいっ!しっかりつかまって!!」



ギューーーーーーンッ……!!


505 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:50:07.25 ID:GR3P9Vxx0



ズギューン!ズギューーン!!ズギューーーン!!!



キリシマ「えぇい!くそォ!!やつらは……タカオはどこだ!?どっちが勝ったんだ!!」



ハルナ「……わからない。私の責任だ。人質にも逃げられた」



キリシマ「私の責任でもある。人質の拘束が解けていたことに気付けなかった」



ハルナ「しかし、私の誤射さえなければ……」



キリシマ「……とにかく今は帰還するしかあるまい。態勢をを整えよう」



ハルナ「ナガラ級にタカオの捜索を命じておく…」



キリシマ「う、うむ……」

506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:00:31.07 ID:ur95dvJoo
奴はとんでもないものを盗んでいきました
507 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:24:18.24 ID:GR3P9Vxx0


ヴーーーーーーン…



長良「司令官、助けに来てくれてありがとうございました。私、本当に嬉しかったんですよ」



VAVA「あぁ……しかし、助けに来たつもりが、逆に助けられてしまうとはな……」



長良「違うんです司令官。実は……」



タカオ「言わなくていいわ」



VAVA「…」



長良「…」



VAVA「成程な……だから、タカオを連れ出すことに反対しなかったわけか」



長良「はい、司令官。タカオさんはすごく良い人なんです」



タカオ「だ・か・ら!言わなくていいの!!」



長良「本当は正々堂々、司令官と戦うつもりだったんですよ。でも、コンゴウという霧の首領に命令されて仕方なく……」



タカオ「はぁ〜……」



長良「私が脱出できたのも、タカオさんがあらかじめ拘束を解いてくれていたからなんです」



VAVA「ほう…」



長良「巻き込んでごめんなさいって。隙を見て逃げてって。解いてくれたんです」



タカオ「もういいわよ。煮るなり焼くなり好きにして。解体すれば資材になるわよ」

508 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:26:17.90 ID:GR3P9Vxx0



長良「私も、2人の勝負を最後まで見てみたくなってしまって……でも、ハルナという人が勝負の最中に突然主砲を構えたんです」



タカオ「ん…」



長良「どうにかしなくちゃって……きっとタカオさんもろ共司令官を砲撃するつもりだと確信しました」



VAVA「…」



長良「そして、正面のバリアーが突然パッと消えたんです。私…今しかないと思って、全力で体当たりしました」



タカオ「あのハルナに体当たり…?」



長良「後は、勢いに任せて……この子が動いてくれて、助かりましたよ」



VAVA「そうだ。よく操作方法を知っていたな。長良にはまだ教えていなかったはずだが。利根から教わったのか?」



長良「いいえ。なんか適当にいじったら動きました」



VAVA「馬鹿な…」



(次からはめちゃくちゃにいじらないでね。やさしくつかってね)



VAVA「!?」



タカオ「わっ私はなにも言ってないわよ!」



ひょこ……



「じー…」チラ…

509 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:35:00.36 ID:GR3P9Vxx0



長良「わぁ〜かわいい!妖精さんだ。ライドアーマーにも宿っていたんですねぇ!」



RA妖精「はじめまして、ライドアーマー妖精です」ペコ…



VAVA「いつの間に……」



長良「司令官、妖精さんは、艦娘の装備するものに宿るといいます」



VAVA「艦娘達に貸していた間に、宿ってしまったということか……」



RA妖精「お父さん、私、がんばりました。褒めてください」



VAVA「あ……あぁ、よくやったな」



RA妖精「くはは♪お父さんのお役に立てて、私も嬉しいです」



タカオ「信じられない……こんな小さな生き物が、言語を理解し、ロボットを動かすなんて…!」



RA妖精「早く帰って、お母さん達にお父さんの元気な姿を見せてあげましょう」



VAVA「お母さん……達?」



RA妖精「はい。今乗ってる長良お母さん。そんで利根お母さん、天龍お母さん、北上お母さん、明石お母さん、五月雨お母さん……」ペラペラ……



長良「すごいですね!横須賀鎮守府の艦娘全員がお母さんみたいです!!」



タカオ「どういうことなの…?」



VAVA「わからん……」



VAVA『ど……どう責任をとればいいんだ?』

510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:44:00.73 ID:ur95dvJoo
お前がパパになるんだよ!
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:47:55.91 ID:ODza6iqo0
誰との間に授かった子供なんですかね…
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:48:38.70 ID:ieW4hYFCo
ピンチではらはらしてたらいつのまにかVAVAがPAPAになってた
なにを(ry
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:04:39.04 ID:Uhj+cW5V0
修羅場が来るのか。皆がライドアーマーに乗りたがりそうだ。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:23:55.99 ID:KHD4lFBV0
PAPAでちょっと笑ってしまった。
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 00:23:14.49 ID:B8w15gyO0
お持ち帰りのインパクトをやすやすと超えていくPAPA
艦娘の修羅場が見れるぞ
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 07:39:41.57 ID:i7e4BCNgO
帰ったら誰が性妻か修羅場が始まるんですね
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 15:11:07.75 ID:JOQZxjXFO
笑いかたがお父さんそっくりですね…
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 17:01:52.09 ID:Tq7UeEc+0
正妻争奪戦が始まるな、これは
519 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:11:56.82 ID:nBQ58go/0


帰還後…



足柄「あぁ……とうとう提督と私の秘密が白日の下に晒されてしまったのね」



足柄「昼下がりの執務室。相思相愛の若い男女が2人きり……何も起きないはずもなく」



足柄「……認めるわ。その子は正真正銘、提督と私との間に生まれた子よ!提督、認知して!!この書類にハンコを押すの!今すぐ!!」バッ!



VAVA「落ち着け」



北上「ふざけたことぬかすな」



叢雲「そうよ、大体艦娘から妖精さんが生まれるわけないじゃない」



五月雨「人間と艦娘の間に妖精さんが生まれるのもおかしいです」



漣「ご主人様は妖精さんだった……?」



赤城「おめでとうございます。お赤飯はないのですか?……そうですか」しょぼん…



あきつ丸「妖精さんは何にでも宿りますからして。この通りダイハツにも妖精さんが宿っているであります」



能代「うーん普通の妖精さんとは随分雰囲気が違いますよね。服装も近未来的というか……」



利根「なんでもいいのじゃ。愛らしいのう。吾輩、こんな気持ちになったのは初めてじゃ」なでなで…



RA妖精「利根お母さん大好きー」



利根「そうかそうか、吾輩も大好きじゃぞ」

520 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:13:46.19 ID:nBQ58go/0


VAVA「それにしても、お前達全員ライドアーマーに乗っていたんだな」



間宮「すみません。あれで農作業をすると、とても捗るので……」



多摩「あれで漁にでると、いつでも大漁にゃ」



明石「ライドアーマーを使えば大掛かりな工事も楽々ですよ」



吹雪「私達のような非力な駆逐艦でも、戦艦並みのパワーを発揮できるのでとても重宝していました」



イムヤ「あれに乗ってると潜水艦でも昼戦に参加できるからよく使ってたわ」



まるゆ「まるゆ、ライドアーマーさんのおかげで、初めてまともな戦力になれました」



加賀「……便利だと思ったわ。空母の打たれ弱さを補える。あれさえあれば艦載機の制御に専念できるもの」



VAVA「まぁ、どう使おうとお前達の自由だが……ん?」

521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:18:17.20 ID:HvZZixdFo
これは量産化が急務ですね…
522 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:38:07.56 ID:nBQ58go/0


VAVA「阿武隈、どうした」



阿武隈「あの…………提督、ありがとうございました。お陰様で、無事お姉ちゃんが帰ってきました」



長良「えへへ」



VAVA「礼を言わなくてはならないのはこちらの方だ」



阿武隈「ふぇ?」



長良「あんなに緊張した戦場は、そうありませんよ」



VAVA「確かに」



阿武隈「?」



VAVA「お前の姉は偉大だということだ」



長良「えぇー!?偉大だなんてそんな……照れちゃうなぁ!」



阿武隈「お姉ちゃん……私もっとがんばるね!」



長良「うん!走りこみしよっか!!」



阿武隈「うぇ!?今はやめようよ!」



VAVA『長良……素晴らしい艦娘だ。日々の努力に裏付けられた能力。素直な明るい性格……俺には、ちと眩し過ぎるがな』


523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:39:02.71 ID:BqjNfsZc0
ライドアーマーも元は土木作業用だったはずだし間宮の使い方も間違ってはないな。
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:47:41.70 ID:gunLQBS30
特に予備知識がなくても問題なく搭乗・運用が可能というお手軽さで戦艦並みの火力と装甲を得られ
アーマーそのものに別途で追加武装できる
この世界観で落下死や圧死はほぼ度外視していいだろうから共倒れも無い
発展させていけばいずれ水中戦特化や空戦特化や防空特化、ついには電子戦特化にまで派生する戦場のお供の雛形

スロット2つ占有するって言われたとしても許されるレベルの超兵器だで
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 07:11:29.42 ID:LYqgYEDx0
2スロ占有でお母さんと呼んで貰える権利を獲得できる(お父さんはPAPA)
526 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:20:06.75 ID:ZLeNOayz0


しばらくして…



執務室



タカオ「タカオよ。よろしくね」



VAVA「新入りだ。大淀、手続きしてやってくれ」



大淀「あの、その人敵だったんじゃ……きゃあ!?」



イオナ「侵食魚雷、はっしy……」



ガシッ!



VAVA「やめろ。こいつは俺が連れてきたんだ」



タカオ「イ401……信じてもらえないかも知れないけど、もうコンゴウ達とは手を切ったわ」



イオナ「あなたは敵」



VAVA「おい、イオナ」



イオナ「?」



VAVA「カレー」



イオナ「……それを言われるとからい」



VAVA「つらい。だろうが」



イオナ「うん」

527 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:29:16.29 ID:ZLeNOayz0


VAVA「俺の行動原理は変わらない。気に入らんものをぶっ潰すだけよ」



イオナ「タカオを気に入ったというわけ……何故、こちらに寝返るつもりになったのか、理由がわからない」



タカオ「彼と同じ理由じゃ駄目なのかしら」



イオナ「ダメ」



タカオ「そう。ならわかるように言うしかないわね。VAVA……一度しか言わないわ。よく聞いていて」



VAVA「なんだ?」



タカオ「私、あなたが好きよ。あなたが私の提督になってくれるのなら、あなたの為に戦うわ」



大淀「はぁー…」



イオナ「…」



タカオ「何もかも失ったけど、初めて知ったわ。これが愛するということなのね」



イオナ「うそ」



タカオ「死闘の果てに分かり合えた。やっと気付いたの。あなたが大好き……この気持ち、受け止めろとは言わないわ。ただ、そばにおいて欲しい。駄目……かしら」

528 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:36:01.72 ID:ZLeNOayz0


VAVA「いいぞ」



タカオ「本当!嬉しいわ……」



VAVA「お前なら即第一艦隊入りだ」



大淀「はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………またですか提督。いいかげんにしてください」ギリギリ…!(11万馬力つねり)



VAVA「ぐぉおおおお!?よせ!そこは装甲が無いから痛いんだぞ!?」ケツ



大淀「手続きしておきました。後はご自由に」ぷいっ!



VAVA『大淀…すまん』



タカオ「どうもありがとう。大淀さん」



イオナ「わかった。タカオを友軍として再登録する」



タカオ「よろしくね。イ401」



イオナ「よろしくお願い致しますイオナ大先輩」じー…



タカオ「……よ、よろしくお願い致します。イオナ大先輩」わなわな…



イオナ「よろしい」

529 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:53:54.23 ID:ZLeNOayz0


霧の拠点



コンゴウ「…」



キリシマ「報告は以上だ」



コンゴウ「今の報告を信じろというのか?」



ハルナ「事実だ……面目ない」



コンゴウ「ここまでとはな。もはや、格下とは思わん」



キリシマ「私達に処分は下さないのか」



コンゴウ「厄介払い出来ただけでもよしとしよう」



ハルナ「タカオは、発見できなかった」



コンゴウ「どうでもよい。それより、マヤ。行ってくれるか?」



マヤ「うん」



キリシマ「待て。次は大戦艦である私が出よう」



ハルナ「先の責任もある。私が出撃する。VAVAの首を持ち帰ってみせよう」



コンゴウ「いいや。マヤに任せる。お前たちは別の任務に就け。マヤ、教えてやってくれ。戦いは、チカラだけでは無いという事を」



マヤ「はーい!最高のカーニバルを見せてあげる!!」

530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 12:27:38.83 ID:Zmo4zSwYo
辛いです…イオナが好きだから
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 14:09:43.55 ID:zlS3Rx4oO
どさくさに紛れて大淀がVAVAの尻を!
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/25(水) 14:29:25.71 ID:bxzocodZ0
運動性を考慮してか、腰から膝まではスパッツのみだからケツは弱点
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 15:08:18.12 ID:7CyC0qoAO
人間だったら艦娘に尻をつねられて死ぬという
不名誉な最期を遂げるところだった
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 16:51:21.39 ID:5MLPZylg0
いわばケツだな
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 18:10:34.00 ID:GEZb+epwO
サスガダァ…
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:19:42.99 ID:pOmb9os40
タカオは昔のVAVAならエラー起こしてもおかしくない位の感情を伝えてきたな。
>>530
タカオと違ってイオナは好きや愛といった感情を理解するのに時間が掛かるだろうし、理解したらタカオほどではないけど今より積極的になるんじゃないかな。
537 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:58:34.62 ID:6uLgwXEM0


それからしばしの月日が経過した…



大型ショッピングモール



大淀「あれも(洋服)、これも(万年筆)、それも(バッグ)です」ピッピッピ!



VAVA「はいよ……」ひょいひょい…



ズッシリ…



VAVA「なぁ、まだ何か買うのか?」



大淀「いけませんか」



VAVA「聞いてみただけだ」



大淀「そうですか。新しい靴とか眼鏡とか欲しいんですけど?」



VAVA「わかった……」



大淀「提督が力持ちで助かります」



VAVA『最近、仕事を押し付けてばかりだったからな……こんなもので労えるなら安いものだ』ズシッ…



大淀「せっかくの休日です。ちゃんとエスコートしてくださいね」スッ…



VAVA「あぁ」スッ…



きゅ…



ガシュンガシュン……コツコツ…

538 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:59:58.59 ID:6uLgwXEM0

レストラン



VAVA「…」



VAVA『こんなに買って全部着られるのか?靴だって何足もいらんだろう?』



VAVA『と言うと怒るな、大淀は。黙っておこう……』



大淀「提督?」



VAVA「何でもない。うまいか?」



大淀「はい。提督は、コーヒーだけでよろしいのですか?」



VAVA「腹は減ってない。帰ったら間宮の夕食もあるしな。なぁ、大淀」



大淀「ふぁい?」もぐもぐ…



VAVA「今日は楽しかったか?」



大淀「勿論ですよ。でも、まさか提督の方から誘ってくれるなんて、驚きました」



VAVA「……楽しかったのならいいんだ」



大淀「ふふ、ありがとうございます。最近色々とストレス溜まってたので、どう発散しようかと困ってましたから。これでまたしばらく頑張れそうです」



VAVA「すまん……」



大淀「許してあげましょう。今日の買い物で私の事も大事に思ってくれている事が再確認できましたからね」



VAVA「…」



大淀「でも……長続きはしないので、また近い内にどこかへ連れ出してくださいね」



VAVA「了解だ」

539 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:01:30.54 ID:6uLgwXEM0



ガシュンガシュン…コツコツ……



大淀「早いですねーもう夕方ですよ」



VAVA「そうだな」



大淀「……提督、ちょっとそこのベンチに座ってください」



VAVA「あ?あぁ、なんだ?」ストン…



大淀「せっかくお出かけしたので思い出に一枚撮っておきたくて。鎮守府SNSにアップしちゃいます」



VAVA「好きにしてくれ…」



大淀「ではでは……あら?」ゴソゴソ…



VAVA「どうした?」



大淀「ケータイが無くて……あっ、もしかしてブティックの試着室に忘れてきちゃったかも…」



VAVA「取りに行くか」



大淀「いいえ、荷物もありますし、提督はこのまま少し休んでいてください。すぐ戻ります」タッ…



VAVA「待て、急ぐな。ヒールで走ると足を痛める」



大淀「わかりました」ニコッ!



コツコツ…


540 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:04:35.28 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



〜〜〜〜〜〜♪



VAVA「?」



ポロロン…♪



VAVA「ピアノ……か」



マヤ「ふんふ〜ん……♪」



VAVA『真っ赤なドレスの少女が展示品のピアノを奏でている……派手だな。俺も人の事は言えないが』



ざわざわ……



「すごーい」


「お上手ねぇ」


「プロかな?」


「さすがだぁ…」



マヤ「…」パッ!



ジャンジャーーーン♪



パチパチパチパチ!



マヤ「ご静聴ありがとうございました〜」ペコリ…

541 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:05:57.52 ID:6uLgwXEM0



てくてく…



マヤ「ねぇねぇ」



VAVA「…」



マヤ「ねぇってば!」



VAVA「俺か……?何か用か?」



マヤ「うん!貴方が一番最初に気付いてくれたよね。貴方もピアノ、弾けるんでしょう?」



VAVA「お嬢さんほど上手じゃあない」



マヤ「私、上手だった?」



VAVA「良い演奏だった」



マヤ「えっへへー!そっかそっかー!!」



VAVA「ただ…」


542 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:07:06.66 ID:6uLgwXEM0


マヤ「ん?」



VAVA「少し、譜面に忠実過ぎる」



マヤ「ふぇー?」



VAVA「まるで機械のようだ。もっと遊びがあってもいいかも知れないな」



マヤ「もっと、遊ぶ。つまり、カーニバル」



VAVA「余り気にするな。ただの感想だ」



マヤ「教えてくれて、ありがとうございました。また会えるといいね!」つつっ…ペコリ(お嬢様お辞儀)



VAVA「…」



マヤ「ばいばーい!」ノシ



VAVA「…」ノシ



コツコツ…



大淀「提督ー、遅くなりました。ブティックじゃなくて、さっきのレストランに忘れていたみたいです」



VAVA「見つかって良かったな。帰るぞ」



大淀「はい」

543 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:17:32.77 ID:6uLgwXEM0


帰路



ブロロロロ…



VAVA「…」



大淀「それにしても、最近ちょっぴり暇ですね」



VAVA「そうだな。イオナからは油断するなと釘を刺されているが、この頃は出撃回数も減ってきている」



大淀「霧の艦隊、深海棲艦ともに目立った動きはありません。せいぜい、こちらの攻撃を迎撃してくる程度です」



VAVA「やつらにも充電が必要なのかもな」



大淀「だとしたら可愛げがありますけれど」



VAVA「そう甘くはないだろうな」



大淀「あー……横須賀鎮守府の為に尽くしたい気持ちはありますが、こう穏やかな日々を送っていると、忙しい日々に戻りたくないなー」



VAVA「ほぅ?大淀もそんなことを考えるのか」



大淀「やだなー、私だってそこまで堅物じゃないもん」



VAVA「そうかぁ?」



大淀「ひどーい!なんですかその言い方!!馬鹿にしてるでしょー!」



VAVA「クッハハハハ!」



大淀「笑うなー!」

544 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:31:31.61 ID:6uLgwXEM0


執務室



大淀「じゃあ……提督、今日はありがとうございました」



VAVA「あぁ、また明日な」



大淀「はい、また明日…」



パタム…



イオナ「…」つんつん(肘でつつく)



VAVA「なんだよ」



イオナ「ひゅう」



VAVA「あ?」



イオナ「こちらは1日異常無し。そっちは特に何も無かった?」キリッ!



VAVA「極々平和な1日だったな……買い物をして食事をした。その後……」



VAVA『ん?その後、何かあった……のか?…………何も無かったな』


545 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:32:07.84 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



イオナ「どうしたの?」



VAVA「いや、それぐらいだ。怪しいことは何も無かった」



イオナ「そう、よかった。じゃあ私も寝る」



VAVA「留守番ご苦労だった」



イオナ「はーい……あ、そうそう」



VAVA「?」



イオナ「タカオが、親鳥を見失った雛のように、提督どこー!?と喚き散らしてた。明日はケアに回ることをすいしょーする」



VAVA「わかった……」



イオナ「おやすみ」



バタム…

546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 17:13:58.93 ID:OREwxOkv0
苦労かけた後のアフターケアも完璧だな。
マヤのデータと模擬戦してるから気付くかと思ったけど、出会ったことすら忘れてるみたいだし何かされてるんだろうな。
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 18:49:42.07 ID:6ETlERZ50
ほんとに人間くさいロボだな
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:42:42.09 ID:C6Kj1jDTO
その人間臭いロボがのちのち本当に人間にちかくなるんだよなあ
549 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:34:12.50 ID:3gRsaLFn0
翌朝



食堂



じ〜〜〜……(複数の視線)



タカオ「提督の為に早起きして作ったのよ。はい、あーん」スッ…



VAVA「…」もぐもぐ…



タカオ「美味しい?」



VAVA「あぁ、いける」



タカオ「良かった!今日が提督にとって、素敵な1日になりますように♡」



VAVA「タカオにとっても、良い1日になるといいな」



タカオ「ありがとう。あ、もう。ゆっくり食べなきゃダメじゃない。兜汚れてるぞっ」フキフキ…



VAVA「むむ……」



タカオ「そういえば、昨日はどこに行っていたの?丸1日探しても会えなかったわ」



VAVA「内地にな」



タカオ「何しに?」



VAVA「買い物だよ」



タカオ「……誰と?」



VAVA「大淀と」



タカオ「2人きりで?」



VAVA「あぁ」



タカオ「……私も連れてって」

550 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:36:47.80 ID:3gRsaLFn0
VAVA「どこに行きたい?」



タカオ「提督と一緒なら……どこでもいいよ」



VAVA「わかった。連日の外出は流石にまずい。2週間程待て」



タカオ「連れてってくれるのね!ありがとう提督。その……わ?」



VAVA「なんだ?」



タカオ「だからぁ……耳貸して」ぼそぼそ



VAVA「?」



タカオ「愛してる……わ」ぼそっ…



VAVA「…」



タカオ「言っちゃった……!恥ずかしいけど、この感じ癖になりそうよ…」ぽかぽか…



VAVA「好意を示してくれることは、俺にとっても喜ばしいことではあるんだが……その感情はもう少し抑えてくれないか」



タカオ「えぇ!?私に提督の事を嫌いになれって言うの!?今更そんなことできないわ……」おろおろ…!



VAVA「違う、そうじゃない。好きでも嫌いでも構わないが、もっと自重してくれ。この鎮守府にいるのは俺とお前だけじゃないんだぞ」



タカオ「他の子も大事な仲間だけど、それとこれとは別よ。この感情、あなたが教えてくれたのよ。絶対に譲らないわ」



VAVA「ぐぅ…」



VAVA『まさか、短期間でこんな変貌を遂げるとは……命令には忠実なタカオだが、少々扱いづらい……求められて悪い気はしないが』



タカオ「私は提督の物。私の物も提督の物。提督が私の物になってくれたら……嬉しいなぁ♡」ぎゅー!



VAVA「だぁー……」はぁ〜……



イオナ「アルティメット乙女プラグイン。実装済み」もっきゅもっきゅ



VAVA「解除する方法は?」



イオナ「無い。観念して究極の愛を享受してね」にぱ〜!



VAVA「…」
551 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:38:36.66 ID:3gRsaLFn0


キャッキャッ……



翔鶴「あんなに密着して…」



長門「天龍、あの重巡を斬れ」



天龍「勘弁してくださいよ」



北上「天龍はさぁ、あれ見てなんとも思わないわけ?」



天龍「別に。あいつ堅物だからな。大丈夫だろ」



足柄「憎らしいわ、恨めしいわ、妬ましいわ……あの位置は私のポジションだったのに……!」メラメラ…



初春「嫉妬など、みっともないのう。男一人に対して女がこの数じゃ。この状況は自然なこと。提督を信じているのなら、静観していられるはずじゃ」



扶桑「そうね。提督なら……心配いらないわ」



青葉「なるほど、なるほど。皆さんそれなりに意識しちゃってるわけですね。かく言う私も提督と出会った初めての重巡としては少しジェラシーです」パシャパシャ!



扶桑「私も……提督の初めての戦艦」



長門「ぐぬぬ…」



翔鶴「私も、空母では初でしたね」



五月雨「私、一番最初の艦娘ですもん……初秘書艦だもん」ぷくー…!

552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 18:40:10.24 ID:L6qPf7yx0
従順タカオ
553 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:54:37.24 ID:3gRsaLFn0

潜水艦専用会議室(水深50mプール)



イオナ「不穏」



イムヤ「私たちが日夜、海中から眼を光らせているからいいものの」



ハチ「以前と比較して、霧が大人し過ぎるよね。まるで、時間稼ぎでもしているような」



まるゆ「時間稼ぎですかぁ?」



イク「これはイクのカンだけど」



潜水艦一同「「「む?」」」



イク「霧の艦隊は、深海棲艦と結託して、地上を焼き尽くす最終兵器を造ってるのね!!」



ゴーヤ「あはは、そんなまさかでち」



イオナ「ありえる」



イムヤ「そうね……ここまで大人しいのが不気味なくらいだし。何かを企んでいるのは確かね」



イオナ「幸い、ナガラ級以外まともな対潜装備をもった霧はいない」

554 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:58:50.13 ID:3gRsaLFn0


ハチ「とするとここは、私たちの得意分野。潜入と暗殺の出番だと思います。うん」



イク「不意討ちは得意なのね!」



イオナ「タカオが味方になってくれたおかげで、ここの守りも堅い。私も出られる。潜水艦のみの編成……あり」



ゴーヤ「タカオ?あぁ、あのデレデレ重巡でちね」



イムヤ「とりあえず、意見はまとまったようね。ハチ、作戦計画書を書いて」



ハチ「ヤー。ターゲットは?」



イオナ「大戦艦コンゴウ。彼女を沈められれば、霧との戦いはしゅーけつする」



ハチ「コンゴウの暗殺…と」



ゴーヤ「……その大戦艦コンゴウってどんな戦艦でち?」



イオナ「硬派、策士、残忍、火力、紅茶。そんなところ」



ゴーヤ「こーちゃ……?」

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 23:10:38.59 ID:ltNd2/fz0
タカオの暴走が止まる時は来るんだろうか。潜水艦勢の得意分野が物騒だけど潜水艦らしい戦い方ではあるのかな。
556 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:21:11.01 ID:Ar5aG4/q0

大浴場



タカオ「ふー…艦娘として働くのも楽しいわね。いい気持ち……」



赤城「お隣。よろしいでしょうか?」



タカオ「ええどうぞ。皆のお風呂ですものね」



赤城「どうも」



チャプ…



赤城「…」ドン…ッ!



タカオ『……でかい。いや、私だって負けてないはず。そうよ、私だってこんなに大きいんだし』



赤城「あら、加賀さん」



加賀「赤城さん、奇遇ですね。タカオさん…だったわね。お隣、いいかしら?」



タカオ「え、ええどうぞ」



加賀「ふぅ…」バン…ッ!



タカオ「さらにでかい!?いや、空母だしね。私は重巡だし……」ぶつぶつ…



鳥海「あ、タカオさん。お疲れ様です」



タカオ「え!?お、お、お疲れ様。鳥海さん」



鳥海「今日も疲れましたね」デン…ッ!



タカオ「かっ……り、立派な胸部装甲ですこと」



鳥海「えっ……?大したことないですよ。姉に比べれば、私の装甲なんてまだまだです」



タカオ「ふーん……こっちの高雄はそんなに大きいんだ…?」



タカオ『これより大きい…?それもう下見えないわよね。死角よね』

557 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:27:49.79 ID:Ar5aG4/q0


漣「よいではないかー!」タオルぐるぐるー



潮「あーれー」ブルンッ!



タカオ「!?」



天龍「おら、転んだら怪我するぞ。風呂場で遊ぶな」ユサッ…



はーい



龍田「まってー天龍ちゃーん」ぷるーん



タカオ「軽巡と駆逐にしてはちょっとでか過ぎるんじゃ…」



ザッパァー!



タカオ「きゃあ!」



武蔵「おっとすまん。ゆっくり入ったつもりだったんだが。いつも湯が溢れてしまうな」ザババー…



タカオ「でかすぎるわ!わびもさびもあったもんじゃないわ!」



武蔵「おもしろい新入りだな」



天龍「イオナといい、最近は変なやつばっか来るな……」

558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 15:19:40.20 ID:xP48tZ4K0
この光景を胸部装甲が小さい組はどんな気持ちで見てるんだろうか。VAVAも男だし少しは興味あったりするのかな。
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