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アレイスター「プラン変更したら第一位と第二位が仲良くなった」土御門「は?」
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31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/20(土) 17:04:44.65 ID:h24UAD9ao
☆さんJKになってヒロイン入りしたからね、仕方ないね
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/20(土) 18:08:12.68 ID:mxoPlDZuO
>>30
Appで「半角カタカナキーボード」っていうアプリ(無料)をダウンロードすれば打てるようになる、と思います
麦野「やーいやーいお前の中の人顎がハプスブルク家ー!」
美琴「うるせぇよ絶許」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/20(土) 20:11:11.11 ID:601vXWe90
>>31
アレイスターさんって見ようによっては可愛いよね
培養液に浸かって逆さになってるとかもう最高だよね
あらゆるヒロインを凌駕してるよね
>>32
オオツカエル!アリガトナス!
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:05:35.89 ID:y6QVubfb0
投下してきまーす。
見返してみると行間が詰まっていて読みにくく感じたので、ssの行間を開けてみます
前の方が見やすかったならそう書き込んでくれると嬉しいです
今回はシリアスで行くぜー。
一方通行を真面目に書こうとしたら中二病臭くなるのは必然だと思うの
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:07:41.43 ID:y6QVubfb0
少年は追憶する。
誰かを守ってみたかった。
誰かを救ってみたかった。
少年は思う。
誰かを愛してみたかった。
誰かに愛されたかった。
少年は考える。
誰かを、誰かを、誰かに、誰かに。……誰かって、誰だろう。
学園都市最強の少年がいた。
彼は文字通り、学園都市の中で最も強いとされていた。
彼に敵う者はいなかった。現に彼は最強だった。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:10:19.32 ID:y6QVubfb0
彼は白い髪に白い肌、紅い目と言う変わった風貌をしていた。
彼はひょろひょろのガリガリでその上真っ白で、その姿は歩くモヤシの様だった。
彼は白線の入ったセンスのない服を着ていて、正直ダサかった。
彼はスクラップだの愉快なオブジェだのと、中二病の様な発言を好んでいた。
彼の名前は苗字が三文字名前が二文字と、ごくごく普通でありふれたものだった。
彼は自らの名前を記憶していなかった。
故に彼は、自らの事を一方通行と名乗っていた。
一方通行と言う中二病の権化のような名前は、彼の能力名だった。
彼は一人だった。
その力があまりに強すぎたが故にぼっちだった。
彼の力を前にして人々は恐れ、ひれ伏し、恐怖した。
自らの力が強すぎたが故に、彼は孤独な人生を歩んでいた。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:12:16.48 ID:y6QVubfb0
彼に近寄ってくる人間は二種類しかいなかった。
一種類目は彼の力を利用しようとする研究者だった。
二種類目は最強の名を求めて一方通行に挑む、馬鹿な輩だった。
どちらも一方通行の力の前では恐れ、ひれ伏し、恐怖するしかなかった。
一方通行は誰かに手を差し伸べたかった。守りたかった。愛したかった。
でも駄目だった。守れなかったし愛せなかった。
彼の差し伸べた手は触れた物を全て粉々にし、破壊し尽くしてしまう。
彼の手の前では何も残らない。
一方通行は誰かに手を差し伸べられたかった。救われたかった。愛されたかった。
でも駄目だった。救われなかったし愛されなかった。
彼に差し伸べられた手は、彼の意思に反して全て弾かれた。
彼に手を差し伸べてくれる存在なんて、この学園都市にはいなかった。
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:15:47.67 ID:y6QVubfb0
人々はそんな彼を妬み、恨み、憎んだ。
彼は悪意のみを浴びせられ、彼に悪意を持つ者に囲まれて育ってきた。
だが子供だけは、悪意を知らない無垢な子供だけは、彼に悪意を向けなかった。
故に彼は、幼い子供が好きだった。
子供はいい。決して妬まず恨まず憎まない。
悪意を浴びせたりもしない。
だが彼はホモではないため、ショタ以外、つまり幼女のみを愛していた。
幼女は無害だ。天使だ。何よりちっちゃくて可愛い。
でも無害で天使で可愛いのは、あくまで二次元の幼女だけ。
彼が愛しているのは、あくまで二次元の幼女だけだった。
二次元の幼女は決して老けない。
老いる事なく、また、触れても壊れたりしない。
何より可愛い。可愛いすぎる。ぶっちゃけ二次元の幼女のためなら余裕で死ねる。
ーー自分に悪意を向けない汚れなき二次元の幼女を、彼は真剣に愛していた。
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:19:37.95 ID:y6QVubfb0
彼に向けられた感情は、悪意のみだった。優しさを向けてくれる者なんていなかった。
普通ならそれは、とってもとっても悲しいこと。
でも彼は悲しまない。励ましてくれる存在があるから、だから悲しまない。
ギャルゲーに出てくる可愛らしくあざとい幼女が、
アニメに出てくる個性豊かな可愛らしい幼女が、
漫画に出てくる背伸びして大人っぽくなろうとする幼女が、彼を励ましてくれるから。
だが、だが、だが。彼は聡明だった。
能力の強度というのは、頭脳の出来に比例するから。
学園都市で最も強く、学園都市最高クラスの頭脳を持つ彼は気付いた。
そう、気付いてはならない事に気付いてしまった。
一方通行(二次元の幼女は確かに可愛い。だがなァ……)
そう、二次元の幼女は、あくまで二次元の幼女。平面世界の住人。
故に、故に、故に……
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:22:11.57 ID:y6QVubfb0
一方通行(現実にいねェ……!)
そう、いないのだ。我々の住む世界は三次元。彼が愛する幼女の住む世界は二次元。
だから彼は、愛する幼女と会えない。会う事が出来ないのだ。
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:26:20.21 ID:y6QVubfb0
悲恋、失恋、失望、落胆、悲壮、悲嘆……
悲しかった。切なかった。落ち込んだ。
気付いてしまった彼の胸を蝕んだのは、マイナスの感情。
そのくらい彼は本気で、本気の本気で二次元の幼女を愛していた。
二次元の幼女が好きだった。
主人公に好意を伝え続ける健気な幼女が好きだった。
表裏のない、純粋無垢な笑顔を見せてくれる幼女が好きだった。
大人になろうと精一杯背伸びする幼女が好きだった。
好きなんて陳腐な言葉で表せないほどに好きで好きで大好きで、愛していて……
でも会えない。彼は、彼の愛する幼女に会う事が出来ない。
織姫と彦星はいい。
天の川で分断されてしまったとはいえ、年に一度会えるのだから。
でも彼は違う。住む世界の次元が違う以上、彼と幼女たちが交わる事はない。
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:28:39.32 ID:y6QVubfb0
交わる事がないとはつまり、会えないということ。見ることしか出来ないということ。
幼女のもちもちほっぺに触れる事が出来ないということ。
幼女を性的な意味でも一般的な意味でも愛でられないということ。
幼女の蒸れ蒸れおぱんつを嗅ぐことが出来ないということ。
幼女の汗で濡れたしょっぱい脇をぺろぺろする事が出来ないということ。
幼女のふわふわしたさらさらの髪が好きだ。幼女の汚れ一つ知らない目が好きだ。
幼女の純粋無垢な笑顔が好きだ。幼女の汗をかいた後の脇が好きだ。
こんなにも愛しているのに。こんなにも好いているのに。
三次元と二次元。数字がたった一つ違うだけだというのに、交われない。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:33:42.21 ID:y6QVubfb0
運命というものは残酷だ。
本人の望むものなど、決して写してはくれない。
運命が嫌いだ。運命が憎い。運命が辛い。
幼女といちゃらぶHしたいとまでは言わない。
幼女にだいしゅきほーるどされたいとまでは言わない。
幼女とキスしたいとまでは言わない。
触れたいだなんて言わない。使用済みおぱんつの匂いを嗅ぎたいだなんて言わない。
体の隅から隅までぺろぺろしたいだなんて言わない。
もちろん出来れば上記の事を全てしたいけど、でも、叶わぬ望みだと分かっているから。
叶わないって分かってる。無理だって分かってる。でも、せめて、せめて……
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:37:52.10 ID:y6QVubfb0
一方通行(せめて結婚するだけでもいいンだ……)
せめて幼女と結婚をしたい。
婚姻を結んで共に生活したい。
裸エプロンを着せてやりたい。
「お風呂にする?ご飯にする?それとも……わ・た・し?」とか言われてみたい
決して老ける事ない幼女と共に、一生を終えたい。
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:41:00.92 ID:y6QVubfb0
三次元の幼女じゃ駄目なの?なんて愚を問うた馬鹿がいた。
何にも分かってない奴だった。
一方通行はそいつの皮を剥いて、素敵なアートにしてやった。
三次元の幼女なんて、愚かにも程がある。
何せ奴らは老けるのだ。
一方通行(いずれ老ける幼女なんて、そんなの幼女じゃねェんだよ)
いつまでも幼くてちっちゃいから幼女なのだ。
いずれ老けてババアになってしまう三次元の幼女なんて、控え目に言ってゴミなのだ。
老けた幼女は裏表を持ってしまう。
人に妬みや恨みなどの悪意を向けてしまう。
だから彼は、三次元の幼女を愛さない。
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:46:35.97 ID:y6QVubfb0
三次元の幼女は愛せず、二次元の幼女とは会えない。
一方通行は八方ふさがりだった。
もしも神様がいるのならば、一方通行は神様を恨んでいた。
最強の超能力者?そんな地位なんていらない。
そんな地位いらないから、自分に二次元幼女のハーレムをよこせ。
そう言ってやりたい気分だった。
一方通行(愛する人にも会えねェで、何が学園都市最強だ。笑わせる)
そんな風に絶望しかけていた彼の元に舞い込んできた実験の話。
それが『絶対能力者進化計画』だった。
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:52:56.42 ID:y6QVubfb0
今の自分の力では、愛する幼女に会う事が出来ない。
でも、この実験で圧倒的な力を手にすれば。絶対的な力を手に入れれば。
超えられるかもしれない。
ーー二次元と三次元の間に広がる、絶対的な壁を。
だから彼は決めたのだ。
一方通行(待ってろよォ、幼女達。
俺は必ず絶対能力者になって、オマエ等の所にやってくるからなァ)シコシコ
絶対に、何が何でも絶対能力者になってやる、と。
一方通行「うっ、ふゥ……」ドピュ...
一方通行(勢い余ってゲーム画面にかかっちまった)
一方通行(しかもよりによって幼女の顔に……)ムクムク
一方通行(仕方ねェ、二回戦と垂れ込むか)
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 12:56:34.17 ID:y6QVubfb0
キリがいいので投下終わりでふ
一方通行は中二病でロリコンなんだからそりゃ恐れられるよね
むしろあれで友達たくさんいたら引くぞ逆に
話変わるけど能力は才能のあるものが習得、魔術は才能の無いものが習得するんだよね?
だったら能力の方が強そうなのに、何で魔術サイドの方が強いんだろうか……
科学サイドで禁書の強さ上位に組み込めてるのなんて、カザキリ脳幹唯一くらいじゃね
書きだめの溜まり次第では今日中にもう一回投下するかもでふ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 13:03:06.24 ID:inCo2VkGo
つまり未元物質で二次元幼女を創りだすんでしょ?
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 17:07:08.91 ID:ftmId/3q0
>>48
超能力はいつでも使える代わりに最大出力が決まってるし、使える系統も決まってる。その上才能があるのは一握り
魔術は膨大な時間をかけて準備しなきゃいけないけど、なんでもほどほどにできる。しかも超能力者でなきゃ誰でも使える
魔術サイドが攻め込むときはその『時間をかけた準備』の部分を省いてるからお手軽に強く感じるだけじゃないかね。インフレは否定しないけど
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 17:08:03.83 ID:ftmId/3q0
おっとsage忘れ。すまぬ
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 19:18:04.75 ID:inCo2VkGo
聖人だったり魔神が強すぎるんだよな
あげく服装だけで霊装整えることが出来たりするし
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:10:54.04 ID:1LqqwCL+0
よっしゃ投下じゃーい。
早速書き溜め尽きてて正直やばいけどな!
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:13:27.75 ID:1LqqwCL+0
学園都市には暗部というものが存在する。
暗部、文字通り学園都市の裏の組織のようなものだ。
仕事の内容は麻薬運搬、学園都市に害を為す者の殺害、隠蔽工作などなど……
決して褒められるような事ではない、謂わば闇の仕事。
暗部に所属する者達は、表の組織の者達では出来ない様な事を裏で執り行う。
学園都市上層部が隠蔽しているため、その存在が表に知らされる事はない。
暗部において絶大な活躍をした組織には、組織名が与えられる。
例えばグループ。例えばアイテム。例えばブロック。例えばメンバー。例えばスクール。
名前を与えられた組織は何れも強大であり、圧倒的な力を持っている。
そんな名前持ちの組織の内の一つに、スクールというものがある。
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:16:42.65 ID:1LqqwCL+0
スクールのリーダーを務めるのは垣根帝督という青年。
学園都市第二位の超能力者、と大層な名を冠する青年だった。
彼は新築のビルの中の椅子に深々と腰掛けていた。
赤色の学生服……言い方は悪くなるがホストの様な服装をした彼は、周りを見渡す。
彼の周りには誰もいなかった。
いつもなら彼の周りには三人の人間、もとい仕事仲間がいる。
赤いドレスを身に纏う、やたら大人びた少女、心理定規。
土星風の大きなゴーグルを頭に装着した少年、誉望万化。
仕事のせいで学友を作れないぼっちな少女、弓箭猟虎。
だが三人は今、自分の周りにはいない。
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:19:53.40 ID:1LqqwCL+0
スクールに今日、依頼は一切入っていなかった。
簡単に言うなればそう、スクールは今日非番だったのだ。
よって垣根帝督は、一人でそこに座っていた。
彼に人望があるならば、こんな所で一人虚しく時間を潰すなんてこと無かった筈だ。
だが生憎彼に人望なんてなく、友達なんて論外、要するにいない。
彼は弓箭猟虎に勝るとも劣らないぼっちなのだから。
垣根(しかし暇だな……)
垣根(未元物質性ブーブークッションを全ての椅子に仕込んでおこうか)
垣根(いや、心理定規にゴミを見る様な目で見られる未来しか見えねぇ、却下だな)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:25:01.59 ID:1LqqwCL+0
一度心理定規に悪戯を仕掛けたことがあった。
悪戯といっても何のことはない。
ただ彼女の食事を未現物質性の食事そっくりな何かにすり替えただけだった。
だがその時の心理定規が垣根を見た時の目を、垣根は忘れない。
あれはもう憐れむかの様な、悪意しか感じられない目だった。
人間を見る目なんかじゃない。ゴミや蝿を見る様な目だった。
垣根(何がいけなかったというんだ)
垣根(味見してみたが普通に美味かったぞ)
垣根(しかし暇だ………って、………気配?)
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:29:05.16 ID:1LqqwCL+0
一時思考を中断した垣根。
その原因は彼のいる部屋に突然入り込んできた金髪グラサンの青年にあった。
その青年はとってもハワイアンだった。
垣根「………てめぇ、何者だ」ファサァ
この場所に行きつけたという時点で、暗部に通ずる人間だという事は明白。
そう判断し、垣根はすぐさま背中をファサっとさせて臨戦態勢に入った。
怪しげな動きをすればすぐに殺せるように、相手を見据える。
沈黙がしばし広がる。
破ったのは金髪グラサンの青年だった。
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:31:18.14 ID:1LqqwCL+0
土御門「俺の名前は土御門元春だにゃあ」
途端、垣根の喉奥から胃液が込み上げてきた。
吐きそうな気分だった。というか吐く寸前だった。
キモい。というか気色悪い。吐きそう。あと一秒で吐く。
大の男がにゃあとか正直ない。絶対ない。認めない。
にゃあというのは少女の特権だし許容出来てもショタだけだ。
お前のやっていいもんじゃない。頼むから早く喉を潰して死んでくれ。
それが出来ないのなら俺が喉を潰してやる。頼むからもう口を開かないでくれ。
そう言おうとした垣根だったが、ハッと何かに気づき、思い留まる。
垣根(まさかこいつ……)
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:37:33.48 ID:1LqqwCL+0
垣根(猫の真似すれば可愛い〜って女が寄ってくるとでも考えてるんじゃないか?)
垣根(そうだとすればなんて可哀想な奴なんだろうか)
垣根「……強く、生きろよ」ウン
土御門「なんか盛大な誤解を受けている様でならないぜよ」
垣根(と言っても俺だって憐める立場じゃなかったな)
垣根(暗部にいるせいで女とろくに会えずついたあだ名がどうていとくん)
垣根(いや、確かに童貞だしていとくんだが。ちょっと上手いなあとか思っちまったが)
垣根(クソ、こんなあだ名付けやがった心理定規は一生許さねぇからな)
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:41:06.98 ID:1LqqwCL+0
垣根「人間いつかモテ期は来るさ、元気出せよ」ナッ?
土御門「いや、俺は妹一筋だぜよ」
垣根「可哀想に、二次元のゲームの中の妹をリアルの妹だと思い込んでるんだな」
土御門「いや、三次元の妹なんで」
垣根「さ、三次元……!?……つまりフィギュアか」ハッ
土御門「いや、リアルだから。写真あるし。お前には見せないが」
垣根「見せないんじゃなくて見せられないんだろ?」オカワイソウニ...
土御門「………本題だが、何故俺がここに来ていると思う?」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:43:21.65 ID:1LqqwCL+0
垣根「女にモテる方法を知るため」
土御門「……おお、こんな所にべ◯ブレードが」バキッゴキッ
垣根「あああああああ俺の秘蔵コレクションがあああああああ」ウソダアアアアアア
土御門「で、本題だが」
垣根「おう」
土御門「こないだ実験の話をされただろ?」
垣根「ああ、第一位の実験の為に未現物質でクローン作れって奴か?」ポン
土御門「それだ」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:50:24.77 ID:1LqqwCL+0
垣根「言っておくが参加する気は無いぞ。俺は第一位が嫌いだからな」
土御門「……参加したら直接交渉権が貰えるとのことだが」
垣根「日時と詳しい実験内容を説明しろ」
土御門「見事な手のひら返しだな。恐れ入るぜよ」
垣根「というか直接交渉権って案外安いんだな。ピンセットとかあほくさ」
土御門「ああ、それと日時と詳しい内容はこの紙に書いてある」
垣根「口では説明してくれないんだな」
土御門「俺の台詞を打ち込む人が面倒臭がるんだ、分かってくれ」
垣根「……ああ、なるほど」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 22:57:37.51 ID:1LqqwCL+0
土御門「仕事終わり、と。じゃあな」
垣根「おお、じゃあな。……彼女作り頑張れよ」
土御門「あぁ?ちょっと黙れやぼっち」
垣根「ぼっちじゃねえ。たまたま周りに人がいないだけだ」
土御門「ぼっち乙。一人で暇な時間過ごすってどんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?」
垣根「……未現物質で作った手の上で回す駒の練習をしてるから寂しくねえ」クルクル
土御門「ほーん。じゃあ俺は友達と遊びに行くぜよ」テクテク
垣根(………友達と、ねえ。当てつけか?)ビキィ
垣根(土御門、だっけか。ーー次あったらぶっ殺す)
アレイスター「ふむ、第二位との交渉も終わったか、順調だな」
アレイスター「………しかし第二位もぼっちだったとは」
アレイスター「学園都市ってぼっちが多いんだな(白目)」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/28(日) 23:00:45.02 ID:1LqqwCL+0
スレが落ちるのを防ぐ目的の投下だったので、ここで終了します
来週には書きだめ溜まってるといいなあ(人事)
どうでもいいけど独楽ってロマンあるよね?あることない?
くるくると回る感じがとっても愛らしいっていうかさ。正直結婚したい。
てかみこっちゃん闇落ちしてAAA取り込んだ割にそこまで強くなってなくて悲しいんですがそれは
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/29(月) 07:52:51.98 ID:Vvus4i3n0
「コミュ力(ぢから)の化け物」佐天さんならあるいは…
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/13(火) 04:33:50.63 ID:MplgYw0l0
ほしゅ
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/02(日) 17:56:57.87 ID:tjtYB9YBo
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