【艦これ】加賀「あなたが好き」 瑞鶴「」

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13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:00:55.68 ID:IwVnfy4n0
赤城「そうね。いつも通りね」フフ

瑞鶴「……は?」

瑞鶴「いつも通りってどういうことですか!?」ガタッ

赤城「よく言うでしょ? 喧嘩するほど仲がいいって」

翔鶴「そうやっていがみ合ってるけど、2人のフィーリングはバッチリあってると思うわ」

瑞鶴「な!?」

加賀「」ピクッ

加賀「この娘とフィーリングがバッチリ? 冗談でもやめてくれるかしら」

瑞鶴(おっ! いいわよ加賀、その調子その調子!)


加賀「とっても不快だわ」ニコニコ

瑞鶴(笑顔!?)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:03:08.60 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(感情隠しきれてないってー! あーもうどうしたら!)


翔鶴「ご、ごめんなさい」アセアセ

赤城「この話はやめましょうか!」アセアセ


瑞鶴(あれ? 焦ってる)

瑞鶴(あ、そっか。ひょっとして2人には、加賀がすごく怒ってるように見える?)

瑞鶴(普段クールなのに急に笑顔になったから、笑顔で怒りを隠してるみたいな感じに)

瑞鶴(でも……)

加賀「瑞鶴瑞鶴」ツンツン

瑞鶴「?」

加賀「私たち、フィーリングバッチリだって」ヒソヒソ

瑞鶴「……うん」

加賀「さすがに気分が高翌揚するわ」

瑞鶴「そっすか」

瑞鶴(これが真実っていう)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:05:35.96 ID:IwVnfy4n0


――演習――


ドーン! ドーン!

瑞鶴「くっ、相手の駆逐艦もやるじゃない!」

翔鶴「一航戦のお2人も素晴らしい動きよ。勉強になるわ」

瑞鶴「言ってる場合!?」


加賀(瑞鶴と一緒の艦隊がよかった)シュン

赤城「五航戦の娘たち成長してますね。嬉しいわ」

加賀(もし砲撃が瑞鶴に当たって怪我でもしたら……)ソワソワ

赤城「私たちも負けていられませんね、加賀さん」

加賀「そうね」バシュバシュ

加賀「あっ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 01:08:14.62 ID:IwVnfy4n0

翔鶴「――瑞鶴! 上よ!」

瑞鶴「!!」

ヒューーン

瑞鶴(爆撃!? やばっ、避けられない!)



加賀「危ない瑞鶴!!」ササッ

瑞鶴「!?!?」


ドーーーン!!


赤城「加賀さん!?」

翔鶴「自分で放った攻撃を自分で!?」

加賀「怪我はない?」プスプス

瑞鶴「う、うん……おかげさまで……」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:11:06.25 ID:IwVnfy4n0

ヒソヒソ ザワザワ

瑞鶴(ってマズイ! 不審がられてる! 何か理由を考えないと……えっと)

瑞鶴「あれ? 加賀、その艤装ちょっとおかしくない!?」

加賀「え」

瑞鶴「あーやっぱりおかしい! 壊れてる! なーんだ、操縦がきかなかったのね!」

瑞鶴「私を庇うなんて加賀らしくないもんね! びっくりしたー!」


エー ナーンダ ソウイウコトカー オドロイタワー


瑞鶴(よし! なんとかごまかせた!)

加賀「……」シュン

瑞鶴(だから、そうやって肩落とすのやめてほしいんだけど……)


――――――

――――

――
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:14:43.74 ID:IwVnfy4n0


――演習後・間宮――


瑞鶴(はぁ……またあんな事されたら、いよいよ本格的に怪しまれる)

加賀「ねえ瑞鶴」

瑞鶴「なに加賀さん」

加賀「お願いがあるの。ここに間宮パフェがあるでしょう」

瑞鶴「加賀さんが頼んだやつね」

加賀「ええ。頼んだはいいけど、こんな量1人で食べきれるか不安で」

瑞鶴「いつもはその4倍サイズを食べてるでしょ」

加賀「だから、あなたも協力してくれないかしら」

瑞鶴(無視か)

瑞鶴「りょーかい。食べきれなくなったらちょうだい」

加賀「……違うの」

瑞鶴「?」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:17:22.86 ID:IwVnfy4n0
加賀「私が食べた後じゃなくて、その……」モジモジ

加賀「もう、じれったいわ」

スッ

加賀「はい」

瑞鶴「なんでアイスを掬ったスプーンをこっちに向けるの」

加賀「食べさせたいの」

瑞鶴「は?」

加賀「あーんして食べさせたいの」

瑞鶴「なっ!? 絶対に嫌っ!」カァァ

加賀「でも、これくらいは『ごっこ遊び』のうちに入るでしょう」

瑞鶴「まあそうかもだけど」

加賀「お願い」ウルウル

瑞鶴「……はぁ。分かった……」キョロキョロ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:20:35.57 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(ちょうど人もいないし今がチャンスかな)

加賀「嬉しい。ありがとう」

瑞鶴「いいから早くして」

加賀「はい、あーん」

瑞鶴「……アーン」パクッ

加賀「どう、おいしい?」

瑞鶴「うん」モグモグ

瑞鶴(め……めっちゃ恥ずかしいっ!!)

加賀「そう」


加賀「よかった」ニコッ

瑞鶴「! ……」


瑞鶴(加賀って、こんな笑顔作れるんだ)

瑞鶴(いつも感情が死んでるのかってくらい仏頂面だから、すごく驚き)

瑞鶴(私の前で見せないだけなのかもしれないけど)

加賀「さあ瑞鶴、もう一口」スッ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 01:24:15.85 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「……仕方ないなぁ」

加賀「あーん」

瑞鶴(っていうか、ホントに誰も見てないよね?)

瑞鶴(奥から間宮さんとか出てきたらヤバイんだけど……)チラッ



青葉「」


瑞鶴「」



加賀「瑞鶴、口を閉じないと行儀が悪いわ」

瑞鶴「」タラー

加賀「ほらアイスが垂れてるじゃない。拭いてあげる」フキフキ

青葉「」

瑞鶴「」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:27:08.57 ID:IwVnfy4n0
加賀「瑞鶴? 本当にどうしたの?」

青葉「……あ……あ……」

青葉「青葉……なーんにも見てませんから……はは……」

加賀「あら青葉さん」

青葉「へへっ、何も見てませんよー……何も……」ジリジリ

瑞鶴「加賀さん、ちょっと待ってて」

加賀「?」

青葉「何も見てませんからぁぁぁ!!」

スタタタッ


瑞鶴「ネズミを引っ捕えるから」

加賀「ネズミ?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:30:07.44 ID:IwVnfy4n0

――――

青葉(うっひょおおおお!! これは大大大スクープですよ!!)

青葉(間宮さんにインタビューして帰ろうと思ったら、あの犬猿の仲の2人が!!)

青葉(パフェを食べさせ合ってるなんてぇぇぇぇぇぇ!!)キャー!

青葉(表ではいがみ合ってても裏では恋人!? ラブラブ!? イチャイチャ!?)

青葉(どんな見出しにしようかなぁー! 記事作るのが楽しみ…)

ガシッ

青葉「ぐえっ!?」

青葉「ちょっと! 誰か知らないけど急に人の首根っこを掴むなんて…」



瑞鶴「コ ン ニ チ ハ」

青葉「!?!?!?!?!?」ビクッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:33:21.55 ID:IwVnfy4n0
青葉「あ……はは、どーも瑞鶴さん……」

瑞鶴「間宮で何をしてたのかな?」

青葉「な、何って、間宮さんにインタビューですよ」

瑞鶴「そう」

瑞鶴「で、帰ろうとしたら見てしまったと」

青葉「……」

瑞鶴「私たちを」

青葉「ナンノコトデスカ」

瑞鶴「言い逃れすんな」

青葉「イイノガレ? ナニヲ?」

瑞鶴「こ、このぉ……! 言っておくけど!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:36:08.21 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「あれは好きでやってるわけじゃないの、仕方なくやってるの!」

青葉「食べさせ合いをですか」

瑞鶴「そ、そう! 理由はちょっと言えないけど……」

瑞鶴「とにかく記事にしたらあんたを許さないからね?」グイッ

青葉「ぐえっ……で、でもスクープ魂が騒いじゃいますよ! 言って欲しくないなら理由を聞かせてください!」

瑞鶴「だからそれは…」

青葉「納得できる理由があるなら心の奥にしまっておきます」

瑞鶴「……ダメ。言えない」

瑞鶴(言ったら私が提督を好きなこともバレちゃうし)

青葉「へー、じゃあやっぱり瑞鶴さんと加賀さんは、お付き合いを…」

瑞鶴「違うったら!! あんたも知ってるでしょ? 私とあいつは犬猿の仲!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 01:38:30.31 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「私はあいつのことが大っ嫌いだし、あいつも私のことが大っ嫌い!! これが事実なの!!」

青葉「な、なるほど……ん? 加賀さん?」

瑞鶴「!?」

加賀「……」

瑞鶴(いつの間に! 待っててって言ったのに……てか、今の聞かれて……)

加賀「……」

スタタタッ

瑞鶴「あ、ちょっと! もーなんでこんなにタイミングが……!」

グイッ

青葉「ぐへぇ!? く、苦しいですぅ!」

瑞鶴「いい? 今回のこと少しでも喋ったら、その時は覚悟して」

青葉「分かりました! 分かりましたから離してください!」

瑞鶴「よし」パッ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:41:15.40 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「えっと、加賀が走って行った方向は……」

スタタタッ

青葉「げほげほ……死ぬかと思った」

青葉「しかし一体どんな理由があるんでしょう。うー、めちゃくちゃ気になる」



――海辺――


瑞鶴「見つけた! 待って加賀さん!」

加賀「」スタタタッ

瑞鶴「待ってったら!!」ガシッ

加賀「……」

瑞鶴「話を聞いてよ! さっきのは…」

加賀「分かってる」

瑞鶴「……?」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:43:17.81 ID:IwVnfy4n0
加賀「あれが瑞鶴の本心なのよね。分かってるわ」

加賀「ごめんなさい、私もフォローしないといけなかったのに」

瑞鶴「ち……違うって」

瑞鶴「あれは、青葉に広められると困るから……」

加賀「そうね。私と仲良くしているなんて広まったら、瑞鶴にとても迷惑だもの」

加賀「それに薬の効果が切れた時の私にも」

瑞鶴「……あの、さ」

瑞鶴「大嫌いってのは言い過ぎた。ごめんね」

加賀「……」

瑞鶴「ねえ、こっち見てよ。しっかり向き合って話を…」グイッ

瑞鶴「……!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:46:02.38 ID:IwVnfy4n0
加賀「っ……」

瑞鶴「……ごめん……泣くほど傷つけちゃうなんて……」

加賀「もうやめましょう」

瑞鶴「え」

加賀「恋人ごっこ。このまま続けたら変な噂が立ってしまうから」

加賀「瑞鶴、ありがとう。私のワガママに付き合ってくれて」ニコッ

瑞鶴「……」

加賀「明石さんが薬を作ってくれるまで、大人しくしてるから」

加賀「それじゃあこれで」

瑞鶴「…………」


瑞鶴「待って」ガシッ

加賀「――!?」


ギュッ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:49:40.45 ID:IwVnfy4n0
加賀「ず、瑞鶴……何をして……!」

加賀「今すぐ離れて。こんなとこ誰かに見られたら」

瑞鶴「約束したじゃない」

加賀「……?」

瑞鶴「薬の効果が無くなるまでは、私たちは恋人同士だから」

瑞鶴「だからそんな悲しい顔しないで」

加賀「……瑞鶴……」

瑞鶴「人がいない場所でなら何だってしてあげるから」

瑞鶴「だからさっきみたいに笑って。ね」

加賀「いいの……?」

瑞鶴「うん」

加賀「……ありがとう……」

瑞鶴「……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:51:37.49 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(私、何やってるんだろ)

瑞鶴(このまま離れたら解決したのに。もう周りを気にしなくていいのに)

瑞鶴(なんでこんなこと……)



――加賀の部屋――


瑞鶴「ねえ、加賀さん」

加賀「何?」

瑞鶴「どうして私をここに連れて来たの」

加賀「どうしてって」

加賀「人のいない場所でなら、何だってしてくれるんでしょう?」

瑞鶴「……いやいや」

瑞鶴「いやいやいや、あのね。確かにそうは言ったけど」

瑞鶴「そういうことは範囲外っていうかさ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 01:53:35.30 ID:IwVnfy4n0
加賀「え……」ズキッ

瑞鶴(また悲しそうな顔! こればっかりは勘弁して!)

瑞鶴「だ、だってそうでしょ! 私たち女同士だし! そもそも最初に約束して…」

加賀「女同士で何が悪いの?」

瑞鶴「な、何がって……そりゃ色々と……!」ゴニョゴニョ

加賀「座ってお茶を飲むだけなのに」

瑞鶴「へ?」

加賀「?」キョトン

瑞鶴「ああ……なるほど、なるほどね。それならそうと早く言ってよ」コホン

加賀「そこに座って。準備するから」

瑞鶴「あ、はい」スッ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 01:54:29.30 ID:IwVnfy4n0
書き溜めが尽きる…
また溜まったら更新します
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 02:09:03.91 ID:wIu5Q5/A0
おつです
これはなかなかいいなw
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 02:14:52.67 ID:zcr83GVHO

まってる
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 04:55:48.03 ID:Yj2WAvQbo
面白い
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 06:25:30.07 ID:tBmw9z9Oo
加賀と加賀さん呼びが混じってるのが気になる
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 11:15:03.37 ID:VCMbEXDZo
そりゃパニックになったら さん付け 忘れることだってあるだろよ…

って気持ちで読めばいいよww
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 11:19:59.39 ID:nG3zS16xO
灰原がテンパったら工藤君!!って大声で叫んじゃうみたいな
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 17:02:10.29 ID:VxRQx+Ik0
続きはよ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 19:16:48.32 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴がさん付けしてしまうのは
加賀の態度がいつもと打って変わり、優しくなっているので呼び捨てしづらいのと
そうなった原因が自分にあって、多少なりとも後ろめたさを感じてるから、という理由です

自分の中では以前の加賀の印象が残っているので、そのまま呼び捨てにしてます
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 08:57:39.10 ID:my+iWCbzo
さん付けも好きやで
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:29:05.01 ID:0xgPg75x0
少しですが更新します
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 22:30:22.10 ID:0xgPg75x0
瑞鶴(ふー焦ったー。私たちが男女だったら完全にそういうシチュだし)

瑞鶴(っていうか加賀の部屋、初めて入ったけど綺麗に掃除されてる)

瑞鶴(らしいっちゃらしいけど、予想通りすぎてつまんないなぁ)

――――

加賀「……」ニコニコ

瑞鶴「……」ズズズ

加賀「……」ニコニコ

瑞鶴「あの、気になるんだけど」

加賀「え?」

瑞鶴「さっきから嬉しそうに、ずーっと私の顔ばっか見て」ズズズ

加賀「ごめんなさい。嫌だったかしら」

瑞鶴「嫌っていうか不思議に思った。顔に何かついてる?」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:33:05.99 ID:0xgPg75x0
加賀「いいえ。ただ、つい見てしまうのよ。瑞鶴がとても可愛くて魅力的だから」

瑞鶴「ぶっ!? ごほっ、げほっ!」

加賀「大丈夫!? タオルを持ってくるわ!」スタタッ

瑞鶴(さ、サラっとなんてセリフを……!)

加賀「持ってきたわ。拭いてあげる」フキフキ

瑞鶴「自分でやるからいいって! ありがとね」

ゴシゴシ

瑞鶴「うわー、これ落ちるかなぁ」

加賀「抹茶なんて出さなければよかったわね」シュン

瑞鶴「加賀さんのせいじゃないから」ゴシゴシ

瑞鶴(せいだけど)

加賀「……仕方ないわね」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:36:25.21 ID:0xgPg75x0
加賀「脱いで、瑞鶴」

瑞鶴「は?」

加賀「このままじゃシミになってしまうわ。早めに対処すれば大丈夫だから」グイグイ

瑞鶴「ちょっ、引っ張らないで! このくらい平気だって!」

加賀「ダメよ。鳳翔さんにも迷惑をかけてしまうわ」

瑞鶴「うう……」

加賀「代わりに私が着ていた服を貸すから」

瑞鶴「……」

――――

瑞鶴「着ていた服って、今の服と全く同じじゃん」

瑞鶴「まさかこれ何着も持ってるの? 私服もこれ?」

瑞鶴「まあいいや、さっさと着替えよ」ヌギ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:39:03.80 ID:0xgPg75x0
加賀「終わった?」ヒョコッ

瑞鶴「うわあ!?」ササッ

瑞鶴「まだ!! いいって言うまで顔出さないで!!」

加賀「分かった」スッ

瑞鶴「ったく」ヌギヌギ

瑞鶴(にしても、加賀の服を着ることになるなんて思いもしなかった)

瑞鶴(洗濯して乾くまで外に出れないなぁ)ハァ

――――

瑞鶴「ふぅ、着終わった」

加賀「そう」ヒョコッ

加賀「っ!! ……瑞鶴」

瑞鶴「?」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 22:45:55.67 ID:0xgPg75x0
加賀「とっても可愛いっ」ギュッ

瑞鶴「わっ、ちょっと!?」

加賀「こんなに似合うなんてビックリよ」ムギュー

瑞鶴「分かったから離して! 苦しい!」

加賀「ご、ごめんなさい」パッ

瑞鶴「ぜぇ……ぜぇ……」

瑞鶴(胸で窒息死するかと思った)

加賀「でも本当に似合ってるわ。これからの普段着に一着どうかしら?」

瑞鶴「はは……き、気持ちだけもらっとく」

瑞鶴(そんなに似合ってる? 自分じゃ違和感しかないんだけど)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:50:17.52 ID:0xgPg75x0
加賀「……ねえ瑞鶴、もう一回抱きしめてもいいかしら。可愛すぎるわ」

瑞鶴「は?」

加賀「お願い」ジリジリ

瑞鶴「や、やめて。お願いだから抑えて」

加賀「一回だけよ、本当一回だけ」ジリジリ

瑞鶴「詰め寄らないでよ! 怖いんだけど!?」ススス

加賀「人のいない場所でなら何だってしてくれるんでしょう」

瑞鶴「言ったけども!! 言ったけどもこういうのはちょっと……!!」


ガッ

加賀「あっ」

瑞鶴「!?」


バフッ

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:51:52.87 ID:0xgPg75x0
瑞鶴「…………」

加賀「…………」

瑞鶴「……加賀、さん……? 何で急にベッドに押し倒して……」

加賀「ち、違うのよ。床の出っ張りに躓いてしまったの」

瑞鶴「ああ、そういうことか。ビックリしたー」

加賀「……」

瑞鶴「……あのさ」

瑞鶴「早くどいてくれないかなーなんて。あはは……」

加賀「瑞鶴」

瑞鶴「なに」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:54:30.90 ID:0xgPg75x0
加賀「どうしても……ダメ?」

瑞鶴「なにが」

加賀「……」

瑞鶴「……ダメ」

瑞鶴「絶っ対にダメ。最初に釘を刺したでしょ? これはごっこ遊びだって」

加賀「でも……」

瑞鶴「早くどいて」

加賀「お願い、キスだけでも」

瑞鶴「だからダメだって! もしキスの一歩を許したら、加賀さん暴走してその先まで…」

加賀「大丈夫。しない自信があるわ」

瑞鶴「キスしない約束を破ろうとしてるのに!?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:57:58.66 ID:0xgPg75x0
加賀「一生のお願いよ。口と口を軽く合わせるだけでいいの」

瑞鶴「ダメ」

加賀「ちょん、でいいの。ちょん、よ」

瑞鶴「何度お願いしてもダメなものはダメ」

加賀「聞いて瑞鶴。ほんの数秒キスしてくれたら、もうこれ以上は求めないわ」

瑞鶴「いい加減にして」

加賀「分かった、キスの明確な時間を設定しましょう。3秒はどうかしら」

瑞鶴「ここぞとばかりに食い下がるなぁ!? 何を言っても私の意思は変わらないから!!」

加賀「でも……胸が苦しいの。あなたをどうにかしてしまいたい気持ちが、ふつふつと……」

瑞鶴「!? ちょっ、それマズいっ……! やめて! どいてったら!」ジタバタ

加賀「痛っ! わ、分かったわ。どくから抵抗はやめて」

瑞鶴「早く離れてぇ!」ジタバタ

加賀「分かったわ瑞鶴、だから落ち着いて…」

ドスッ

加賀「ぐふっ……!?」

瑞鶴「あ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:00:55.31 ID:0xgPg75x0
加賀(肘が……鳩尾に……)

瑞鶴「ご、ごめん。やりすぎた」

加賀「」フラッ…

瑞鶴「へ?」



チュッ



瑞鶴「――――ッ!?!?」

瑞鶴「――ぷはっ! い、いやぁ!!」ドンッ

加賀「」ゴロン

瑞鶴「はぁ……はぁ……!」ドキドキ

瑞鶴「……わ……」ドキドキ

瑞鶴「私の……ファーストキス……!!」カァァ…

瑞鶴「初めてが……嘘でしょ? こんな事故で……!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 23:03:10.29 ID:0xgPg75x0
また書いたら投下します
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 01:44:23.05 ID:NLgAAw3bO
気絶するレベル…
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 15:38:54.53 ID:9dDYWTd3o
ワロタ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:42:49.18 ID:N4Wq7U5Q0
少し更新します
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 22:44:03.80 ID:N4Wq7U5Q0

パシャッ パシャッ

瑞鶴「!!」

青葉(シャッターチャーンス!)パシャパシャッ

瑞鶴(あいつ!! 窓の外で盗撮を……!!)

青葉「バレた! 撤退!」サササッ

瑞鶴「待てこらっ!! 逃がすかぁぁぁぁ!!」ガラッ 

スタタタッ

加賀「う……うぐ……」ピクッ

加賀「あ……あまりの痛みで、動けなかった、わ……」ハァ ハァ

加賀「ご、ごめんなさい瑞鶴。今のは私も予想外というか……」アタフタ

加賀「あら? 瑞鶴はどこ?」キョロキョロ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:46:14.69 ID:N4Wq7U5Q0

――――

青葉(うっひょおおおおおお!! 諦めきれず隠れて様子を伺ってたら!)

青葉(お揃いの服を着て、なんとベッドでkissまで!!!!)

青葉(やっぱりお付き合いしてたんですねぇぇぇ!! お2人には性別の壁なんて関係ないんですねぇぇぇぇぇぇ!!)キャー!

青葉(一体どこまで仲が進展してるのか気になるところですが!)

青葉(今はこのデジカメに収めた超貴重な写真を、安全な場所へ…)

ガシッ

青葉「ぐふっ!?」

青葉「ちょっと! 走ってる人の首根っこを掴むのは危険…」



瑞鶴「アオバワレェェェェェ」ゴゴゴゴゴ

青葉「!!!!!!!」ビクッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:48:35.97 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「え、えへへ……また会いましたねー……」

瑞鶴「中庭で何してたのかな」

青葉「……」

瑞鶴「手に持ってるカメラで何を撮ったのかな」

青葉「野鳥です」

瑞鶴「貸して」パシッ

青葉「あ!」

瑞鶴「……やっぱり」ピッピッピ

瑞鶴「加賀の部屋を盗撮してたのね」

青葉「……」

瑞鶴(キスのとこもしっかり撮ってあるし!!)カァァ

青葉「……あのー」


青葉「ハッキリ聞きますけど、お付き合いしてるんですよね?」

瑞鶴「してない!!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 22:51:53.18 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「でも、そこに写ってるじゃないですか」

青葉「動かぬ証拠が」

瑞鶴「これはアクシデントなの!! 加賀がつまづいて、私を巻き込んでベッドに倒れたの!!」

青葉「ほうほう。で、イイ雰囲気になってキスを?」カキカキ

瑞鶴「違うしメモんな!!」パシッ

青葉「けど加賀さんは瑞鶴さんに迫ってましたよね?」

瑞鶴(くっ、そこまで見てたのか)

瑞鶴「あれはその……あれよ」

瑞鶴「キスを迫ったんじゃなくて、倒れたついでに敵に捕まった際の抜け出し方を教えてもらってたのよ」

瑞鶴「ほら、私ジタバタしてたでしょ? 力が強くてなかなか上手くいかなくて」

青葉「へー」

瑞鶴「それで何とかしようともがいてたら、肘が鳩尾に当たっちゃって」

瑞鶴「おかげで加賀が倒れてきて……く、口と口が偶然……」

青葉「へー」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:54:55.18 ID:N4Wq7U5Q0
瑞鶴(ダメだこいつ、全然信じようとしてない!)

瑞鶴「と、とにかく誤解されると嫌だから、この写真は消すからね」

青葉「えっ!?」

瑞鶴「そもそも盗撮でしょうが! 存在してはならないデータなの! 削除削除っと」ピッピッピ

青葉「うわぁぁ!! やめてください! 酷いですよー!」グイグイ

瑞鶴「酷いのはどっちだ!!」


スタスタ

加賀「何を騒いでるの?」

瑞鶴・青葉「!」


青葉「瑞鶴さんが私の写真を消そうとしてるんです!」

瑞鶴「あんたねぇ……! 無断で人を撮っておいて!」

加賀「貸しなさい」スッ

瑞鶴・青葉「あっ」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:57:43.22 ID:N4Wq7U5Q0

ピッピッピ

加賀「……はぁ」

加賀「いい青葉さん? 恐らく瑞鶴も同じことを言ったと思うけど」

加賀「これはあなたが思うような場面ではないわ。私たちは訓練をしてたのよ」

青葉「……」

加賀「この娘が演習で、あまりにも鈍い動きをしてたから」

加賀「私の部屋に呼んで喝を入れていたの。そしたら……」

青葉「つまづいて転び、2人で倒れ込んで、いい機会だから拘束を抜け出す訓練を?」

加賀「そこまで喋ったのね。その通りよ」

青葉「作り話としか考えられません!」

加賀「本当のことなのだから仕方ないわ」

青葉「でも、いつもはあんなに仲の悪いお2人が」

青葉「一緒の部屋で2人きりになって訓練するなんて……」

加賀「私も考え方を変えたのよ。五航戦には鎮守府のために強くなってもらわないといけないし」

加賀「そのためには、嫌いな相手と仲良くすることも必要だと思ったから」

青葉「……」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:59:34.03 ID:N4Wq7U5Q0
加賀「そういうことだから、瑞鶴。早く部屋で続きを始めましょう」

加賀「私も暇じゃないのよ。少しの時間も無駄にせずに技を吸収しなさい」

瑞鶴「え……あ、うん……」スタスタ

青葉「待ってください! じゃあ瑞鶴さんが加賀さんの服を着てるのは!?」

加賀「そこは見てなかったのね。この娘、私がせっかく淹れたお茶をこぼしたのよ」

加賀「服が汚れて、放っておくとシミがついてしまうから、洗濯中だけ仕方なく私の服を貸しているの」

青葉「……なるほど」

加賀「もういいかしら。はい、カメラは返すわ」スッ

加賀「スクープを求めてあちこち動き回るのはいいけど、少しは自重しなさいね」スタスタ

瑞鶴「……」スタスタ


青葉「んー……本当に私の思い過ごしなのかなぁ。でもパフェの件もあるしなぁ」

青葉「もうちょっと探ってみようかな、お2人には内緒で。その前にこの写真をパソコンに……あれ?」ピッピッピ

青葉「け、消されてる!? 嘘でしょぉぉぉ!?」ガーン
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 23:01:29.03 ID:N4Wq7U5Q0

――――

瑞鶴「……」スタスタ

加賀「……」スタスタ


瑞鶴・加賀「あの」


瑞鶴「! な、なに?」

加賀「いえ、瑞鶴から話して」

瑞鶴「それじゃあ……」

瑞鶴「青葉の誤解を解くの、手伝ってくれてありがとね」

加賀「当然よ。あれは事故なのだから」

瑞鶴「……」

加賀「いえ……そもそも私が求めなければ、こんなことにはなっていなかったわね……」

加賀「本当にごめんなさい」ペコリ

瑞鶴「頭まで下げなくても」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 23:03:39.59 ID:N4Wq7U5Q0
ここまでで
土日にまた更新予定です

あと今更の注意喚起ですが、百合注意です、すみません
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 00:39:17.72 ID:UHZqTvU30
瑞鶴が同人拾った人だろうか

とりあえず待ってる
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:43:51.39 ID:hT7BZxVz0
>>67
別人です、調べてみたらすごく面白かった…
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 18:45:06.44 ID:hT7BZxVz0
加賀「いいえ、下げるべきよ。瑞鶴の唇を奪ってしまった罪は重いわ」

加賀「下げても足りないくらいね。何か罪滅ぼしをさせて欲しい」

瑞鶴「いいって。もう過ぎたことだし」

加賀「でも……」

瑞鶴「そりゃキスしたって事実は、事故とはいえ……ちょっとショックだけどさ……」

瑞鶴「まだ大人のキスじゃなくて良かったなーって、割り切れると思うから」

加賀「……」

瑞鶴「っていうか」

瑞鶴「じ、実は急すぎて、キスした時のことよく覚えてないんだよね!」アハハ

瑞鶴「加賀さんも、私の肘が鳩尾に入ってそれどころじゃなかったでしょ?」

加賀「え? ……ええ」

瑞鶴「だよね! あ、そうだ。あれは無かったことにしない?」

瑞鶴「ベッドに倒れたけど、私たちはすぐに起き上がった。何もなかった」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:45:46.45 ID:hT7BZxVz0
加賀「……」

瑞鶴「どう?」

加賀「瑞鶴がそう思ってくれるなら、それでいいわ」

瑞鶴「決まりね! 何もなかったのよ、うん! 何も!」

加賀「……」

瑞鶴「よし! じゃあもうこの話はやめにしよう! 早く加賀さんの部屋に行こ?」

瑞鶴「この格好が他の艦娘に見つかったら厄介だし」

加賀「……そうね」


――――――

――――

――
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:49:54.52 ID:hT7BZxVz0

――加賀の部屋――


瑞鶴「おー、しっかり乾いてる!」

加賀「シミもできなくて良かったわ」

瑞鶴「加賀さんが対処してくれたおかげだね! ありがと!」

瑞鶴「それと……ごめんね」ペコリ

加賀「いいのよ。洗濯は日常の一部だし、そのついでだったから」

瑞鶴「あ、うん……お茶の事もそうなんだけど」

瑞鶴「鳩尾、大丈夫? 痛くない?」

加賀「もう平気よ。あれから時間も経ってるけど何ともないわ」

瑞鶴「そっか、良かった。かなり強く入っちゃったし、大きな怪我に繋がったら大変だもん」

瑞鶴「それじゃ、そろそろ夕食の時間だし、また明日ね!」

加賀「え? 食べないの?」

瑞鶴「なんか食欲がなくてさ。さっさとお風呂に入って寝よっかなって」

加賀「!!」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 18:51:55.24 ID:hT7BZxVz0
加賀「……私も」

瑞鶴「?」

加賀「私も一緒に入るわ。お風呂に」キリッ

瑞鶴「……」ジー

加賀「じ、冗談よ。そんな目で見ないで」

瑞鶴「はぁ……全く」

加賀「けど大丈夫なの? 食欲がないって、もしかして風邪を…」スタスタ

瑞鶴「っ!!」


瑞鶴「ち、近寄らないで!」ササッ

加賀「えっ」


瑞鶴「あ……ご、ごめん! とりあえずそういうことだからっ! またね!」

スタタタッ

加賀「……瑞鶴」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:54:53.34 ID:hT7BZxVz0

――――

翔鶴「本当に行かないの?」

瑞鶴「うん」

翔鶴「今日の夕食は瑞鶴の大好物らしいわ」

瑞鶴「お腹空いてないの」

翔鶴「そう……分かった。鳳翔さんには話をしておくから」

瑞鶴「ありがと」

ガチャ

パタン

瑞鶴(……食べる気なんて起きないよ)ハァ

瑞鶴(あー、もう何なの……これ)ドキドキ

瑞鶴(ドキドキがずっと収まらない……)ドキドキ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:00:31.81 ID:hT7BZxVz0

加賀『けど大丈夫なの? 食欲がないって、もしかして風邪を…』

瑞鶴『っ!! ち、近寄らないで!』


瑞鶴(絶対おかしいって……! あの時、加賀さんが近づいたら余計に胸が……!)ドキドキ

瑞鶴(うー……)ドキドキ



『チュッ』



瑞鶴(って何であのキスが思い浮かぶのっ!?)カァァ

瑞鶴(……いや、まあそれが原因だしね……)

瑞鶴(事故とはいえ……覚えてないわけないじゃない、あんな思いっきり……)

瑞鶴(あれ? てか私、何で今……加賀のことを普通に加賀さんって……)

瑞鶴(建前呼びに引っ張られてる……?)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:02:32.10 ID:hT7BZxVz0

コンコン

加賀「瑞鶴」

瑞鶴「!!」

加賀「心配だからお見舞いに来たわ。入ってもいいかしら」

瑞鶴「ダ、ダメ!! 来ないで!!」

加賀「え……」

瑞鶴「あ、違っ……! えっと、すっごく調子が悪いから、ゆっくり寝かせて欲しいの!」

瑞鶴「大きい声出してごめんね」

加賀「そ、そう……そういうことなら」

加賀「また明日会いましょう。お大事に」

スタスタ

瑞鶴「……」


ドキドキドキ

ドキドキドキドキ


瑞鶴「……〜〜〜〜っ!!」

瑞鶴「あーーもぉーー!! 何なのこれ!!」ジタバタ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 19:04:52.78 ID:hT7BZxVz0


――翌朝・食堂――


瑞鶴「……」ボー

瑞鶴(結局ほとんど眠れなかった)

翔鶴「ねえ瑞鶴、やっぱり診察室に行ったほうがいいわ」

瑞鶴「だから大丈夫だって」

翔鶴「でも顔色が悪いし……」

瑞鶴「ちょっと寝不足なだけだから。心配してくれてありがとね」


スタスタ

赤城「おはようございます、翔鶴さん、瑞鶴さん」ニコッ

瑞鶴「!」

翔鶴「おはようございます」ペコリ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:06:55.11 ID:hT7BZxVz0
ここまでで
毎日少しずつ更新します
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 21:08:15.04 ID:zcxboHppo
ノンケが堕ちていく
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 21:46:37.24 ID:k6axKxH60
加賀「……」

翔鶴「加賀さんも、おはようございます」ペコリ

加賀「ええ、おはよう」スタスタ

加賀「もう体は大丈夫なの?」

瑞鶴「っ!」ビクッ

サササッ

加賀「ず、瑞鶴?」

翔鶴「酷いわ瑞鶴、加賀さんが心配してくれてるのに距離を取るなんて!」

瑞鶴「っ……」ドキドキ

加賀「……!」ピコーン


加賀「本当、気まぐれで心配したのが馬鹿みたいね」シレッ

瑞鶴「!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:48:28.25 ID:k6axKxH60
加賀「そうよ、ほんの少しだけど心配していたのよ。それなのに」

加賀「あなたはいつも通りの態度を貫くのね。よく分かったわ」

瑞鶴「い……いや……」

加賀「まあ、それだけ機敏に動けるなら演習も大丈夫そうね。覚悟しておきなさい」

瑞鶴「……」

加賀「……?」


加賀「どうしたの瑞鶴、あなたの番よ」ヒソヒソ

瑞鶴「へ?」

加賀「仲が悪いところを見せないとダメでしょう」ヒソヒソ

瑞鶴「あ……」


瑞鶴「ふ……ふん! 望むところよ! 今日こそ、そのすました顔を泣き顔に変えてやるんだから!」

翔鶴「瑞鶴! もう!」

加賀「泣くのはあなたの方よ」

赤城「あはは……また喧嘩が……」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:52:02.48 ID:k6axKxH60

――――

瑞鶴「……」スタスタ

加賀「待って瑞鶴」スタタタッ

加賀「様子が変よ? どうしたの?」

瑞鶴「……」

加賀「もしかして私の演技、どこかおかしかったかしら」

加賀「反省するわ。もっとキツく当たった方が…」

瑞鶴「違う」

加賀「え?」

瑞鶴「……おかしいのは私の方……」ボソッ

加賀「?」

瑞鶴「何でもない。ごめんね、ちょっと考え事してたの」

瑞鶴「それより、そろそろ演習だっけ? 準備しないとね」

加賀「え、ええ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:53:48.35 ID:k6axKxH60


――演習後――


瑞鶴「……」ボー

翔鶴「――く、――いかく……」


翔鶴「瑞鶴っ! 聞いてるの?」

瑞鶴「!! え、何?」


翔鶴「聞いてなかったのね……私はあなたが心配なのよ」

翔鶴「一体どうしたの? 演習の時もずっと『心ここにあらず』だったでしょう」

翔鶴「そんな様子じゃ、出撃なんて到底無理よ」

瑞鶴「ごめん……」

翔鶴「体調が悪いの?」

瑞鶴「ううん」

翔鶴「じゃあ何か悩みごと? 私でよければ相談して?」

瑞鶴「だ、大丈夫だよ。もう平気だから」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:55:54.98 ID:k6axKxH60

スタスタ

加賀「お疲れ様」

瑞鶴「……!」

翔鶴「加賀さん、お疲れ様です」

加賀「あなた、とても良い動きだったわ。着実に腕を上げているわね」

翔鶴「本当ですか!?」

加賀「ええ、出撃でも頼りにしてる」

加賀「けど問題はこの娘ね」

瑞鶴「……」

翔鶴「やっぱりお気づきですよね。悩みがあるみたいなんですけど」

瑞鶴「だから、大丈夫だってば」

加賀「……翔鶴、外してもらえるかしら」

加賀「この娘には説教が必要よ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:58:38.42 ID:k6axKxH60
翔鶴「そんな……」

瑞鶴「心配しないで翔鶴姉、私は大丈夫だよ」

翔鶴「……」

スタスタ


加賀「……」

瑞鶴「……」

加賀「翔鶴に言ったこと、嘘じゃないわ」

加賀「あんな隙だらけで海域に行ってみなさい。良い的になって轟沈してしまう」

瑞鶴「分かってるよ」

加賀「本当にどうしてしまったの? 朝からずっとよ」

瑞鶴「分かってる! 自分でも自分が変だってことくらい!」

加賀「? どういうこと?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:01:07.12 ID:k6axKxH60
瑞鶴(それが分かったら、こんなに悩んでないし……)

加賀「瑞鶴、私はとても心配なのよ」

加賀「翔鶴も言ったように、何かあるなら相談して?」

瑞鶴「……悩みの原因ならハッキリしてるけど」

加賀「教えて」ニコッ


瑞鶴「加賀さん」

加賀「え」

瑞鶴「原因は加賀さん」

加賀「えっと……私、何かしてしまった?」

瑞鶴「したじゃない! 昨日……!」


『チュッ』


瑞鶴「……!!」カァァ

加賀「昨日、なに?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 22:03:16.52 ID:k6axKxH60
瑞鶴「な、何でもない!」スタスタ

加賀「どこに行くの!?」

瑞鶴「決めてない!」

加賀「待って瑞鶴!」ガシッ

瑞鶴「や! 放してよ!」グイグイ

加賀「何かしてしまったのなら謝るわ!」グイッ

瑞鶴「!!」

瑞鶴(か、顔が……近……)ドキドキ

加賀「……ひょっとして」


加賀「昨日のキ…」

瑞鶴「ちちち違う!! そそそそれじゃないから!! 決して!!」アタフタ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:04:48.24 ID:k6axKxH60
ここまでで
毎日22時くらいに投下します
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:21:55.31 ID:Pp7RZEaAO
あら^〜
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 01:58:16.96 ID:bEULoeRTo
よいぞ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 02:04:35.24 ID:6rM9huD/o
面白い
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 03:02:08.15 ID:xPvLiZGFo
惚れ薬飲まされるはずだった人がなんか可哀想で笑える
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 09:01:34.62 ID:2zXgNyHwO
提督なんていなかったんだ…
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 15:55:29.77 ID:GsABK2reo
レズ堕ちいいですわゾ^〜
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 17:05:16.93 ID:UWHhb6tgO
ぼくひで
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 17:16:39.97 ID:0hMEyPrnO
>>91
その設定すっかり忘れてたわ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:35:05.35 ID:Ib8Z2suv0
加賀「すごく分かりやすいわね」

瑞鶴「違うったら! っていうか無かったことにしようって言ったでしょ!?」

加賀「でも悩みの原因なんでしょう?」

瑞鶴「……」

加賀「やっぱりあれが瑞鶴の心を傷つけてしまったのね」

加賀「本当に、本当にごめんなさい。どう償えばいいのか」

瑞鶴「いいよ、償いなんて」

瑞鶴「傷ついたとかじゃないと思うし」

加賀「じゃあ何なの」

瑞鶴「そこで悩んでるの。な、何ていうか」

瑞鶴「加賀さんの顔を見ると……」ドキドキ

加賀「?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:38:19.38 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴「……やっぱり何でもない」

加賀「言いかけてやめるのは無しよ。気になるじゃない」


加賀「話して? あなたの力になりたいのよ」ギュッ

瑞鶴「っ!」ドキッ


瑞鶴「手を握らないで!!」ササッ

加賀「えっ」

瑞鶴「あ……い、今のは加賀さんが嫌だったからとか、そういうんじゃなくて」

瑞鶴「ただ急に握られてビックリしただけで」

加賀「そ、そう……」

瑞鶴「……」

加賀「……私、あなたと距離を置くことにするわ」

瑞鶴「へ?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:41:26.29 ID:Ib8Z2suv0
加賀「悩みの原因が私なら、離れれば解決になるかもしれない」

加賀「これ以上あなたを苦しませたくないもの」

瑞鶴「な、何でそうなるの? 言ったじゃん、私別に傷ついてないし!」

加賀「そうだったとしても、私が瑞鶴を悩ませてる原因であることには違いないんでしょう?」

瑞鶴「……だからと言って、加賀さんが離れれば良いってわけじゃ……」

加賀「やってみないと分からないわ」

瑞鶴「分かるよ!!」

加賀「!」

瑞鶴「それだけは分かる! 離れても絶対に解決にはならないから!」

加賀「……私はあなたがどういう悩みをかかえているのか、ますます分からなくなってきたわ」

瑞鶴(……私も、我ながら何言ってんだろ……)
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:45:56.95 ID:Ib8Z2suv0
加賀「……ふふ」

瑞鶴「な、何で笑うの?」

加賀「ごめんなさい。ホッとしたのよ」

加賀「だって私、瑞鶴と離れたくないから」

瑞鶴「っ……!」

加賀「もし受け入れられていたら、部屋に篭って泣いていたかもしれないわ」

瑞鶴「提案しなけりゃ良かったじゃん」

加賀「そうね。でも、瑞鶴のためなら何だってできるから」ニコッ

瑞鶴「……!!」

瑞鶴(よく平気な顔でそんなこと……!)カァァ


加賀「! そうだわ、今思い出した」

瑞鶴「どうしたの?」

加賀「実は今日、間宮さんに注文しておいたデザートを受け取りに行く予定なのよ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:49:17.34 ID:Ib8Z2suv0
加賀「そろそろ時間なの」

瑞鶴「そうなんだ。行っといでよ、私のことはもういいからさ」

加賀「……お願いがあるのだけれど、いいかしら」

瑞鶴「私に?」

加賀「ええ。私の部屋で待っててもらえる?」

瑞鶴「は?」

加賀「あなたと一緒に食べたいと思って、特製に作ってもらったデザートなのよ」

加賀「頭を悩ませているとは知らず、昨日お願いしてしまって……嫌なら断ってくれて構わないから」

瑞鶴「……いいよ」

加賀「ほ、本当に?」パァァ

瑞鶴「ちょうど甘い物食べたかったところだし」

瑞鶴「加賀さんの部屋で待ってればいいんだよね?」

加賀「ええ、鍵は渡しておくから」スッ

加賀「それじゃ」スタタタッ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:51:58.30 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴(って、どうして引き受けたの私)

瑞鶴(また昨日みたいになるかもしれないのに……まあ加賀さんの様子見る限り大丈夫そうだけど)

瑞鶴(……ん? っていうか『私と一緒に食べたいと思って特製に作ってもらった』って)

瑞鶴(もしかして加賀さん、間宮さんに関係を……!?)


――加賀の部屋――


加賀「お待たせしたわね」ガチャ

瑞鶴「加賀さん!!」

加賀「!? どうしたの?」

瑞鶴「そのデザート、間宮さんに話をして作ってもらったんだよね!?」

瑞鶴「私との間にあったこと…」

加賀「ああ、大丈夫よ。このケーキを見てもらえば分かるわ」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:55:07.22 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴「……デカくない?」

加賀「そうかしら」

瑞鶴「普通のホールケーキの3倍はあるでしょ」

加賀「特製だから当然よ」パカッ

瑞鶴「!」


瑞鶴「見る限り、普通のショートケーキだね」

加賀「でしょう。間宮さんには『私一人で食べる分』と説明したから」

加賀「瑞鶴と私の顔が描いてあるとか、そんなことはないわ」

瑞鶴(それでこのサイズか)

瑞鶴「美味しそうだけど、特製感はなくない?」

加賀「形よりも質よ。このケーキを作る材料は全て最高級の物を使っているの」

瑞鶴「へぇー」

瑞鶴(そう言われると、なんか特製感が出てくるかも)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:56:48.63 ID:Ib8Z2suv0
ここまでで
提督は犠牲になったのだ…百合の犠牲にな
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 23:46:25.18 ID:EF4E3U4HO
実は提督も女の子だったんでしょ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 03:31:59.23 ID:cdfazlRXo
ズィーカク悩んでて可愛いな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 09:59:48.82 ID:zVKcsmig0
これは良い瑞加賀
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 20:31:29.24 ID:4DYxyPhi0
今日の更新は0時になります
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 21:24:02.57 ID:yQb7iAfdO
待ってるぞ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 23:45:28.65 ID:4DYxyPhi0
加賀「もう少し待ってて、今お茶を用意するから」

瑞鶴「うん」

瑞鶴(と、ケーキを頂く前に)スタスタ

ガラッ

瑞鶴(よし、青葉はいない。また隠し撮りなんてされたら、たまらないからね)

ピシャッ

瑞鶴「……ふぅ」

瑞鶴「……」ドキドキ

瑞鶴(なんか、落ち着いてきたら変に緊張してきた……なんで?)ドキドキ

――――

パクッ

瑞鶴「……」モグモグ

加賀「どう?」

瑞鶴「美味しい」

瑞鶴「めちゃくちゃ美味しい! こんなの生まれて初めて食べたかも!」キラキラ

加賀「ふふ、良かった」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:49:05.82 ID:4DYxyPhi0
瑞鶴「加賀さんも早く食べて! ほっぺた落ちるから!」ニコニコ

加賀「……」ジー

瑞鶴「? 私の顔にクリームついてる?」

加賀「いいえ。はしゃぐ瑞鶴が狂おしいほど可愛くて、思わず凝視してしまったの」

瑞鶴「っ!」

瑞鶴(またこの人は……!)

加賀「クリームまでついていたら悶え殺されていたわ……危なかった」

瑞鶴「そんなわけないでしょ」

加賀「食べる前に心を落ち着けるわ」スー ハー

加賀「では、いただきます」

パクッ

加賀「本当ね。すごく美味しい」モグモグ

瑞鶴「でしょ? さすが特製って感じだよね。こんな美味しい物食べさせてくれてありがとう」

加賀「喜んでもらえて何よりよ」

加賀「……はい、あーん」スッ

瑞鶴「!?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:51:27.27 ID:4DYxyPhi0
瑞鶴「き、急に何」

加賀「何って、恒例の食べさせ合いよ」

瑞鶴「『当然でしょ?』みたいな顔しないでよ……」

加賀「当然よ、だって恋人なんだから。昨日も受け入れてくれたじゃない」

加賀「ほらもう一度、あーん」スッ

瑞鶴「うぅ……」ドキドキ

瑞鶴「あ、あーん」

パクッ

瑞鶴「……」モグモグ

加賀「どうかしら」

瑞鶴「うん……美味しい……」カァァ

加賀「ッ……!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 23:55:15.50 ID:4DYxyPhi0
加賀「ダメよ私!!」パァンッ!

瑞鶴「!?」ビクッ

瑞鶴「加賀さん……なんで自分を叩いたの……?」ススス

加賀「引かないで。か、喝を入れたのよ……危うく瑞鶴を襲いそうになったから」

瑞鶴「え」

加賀「安心して。もう悪い私は消し飛んだわ、恐らく」

瑞鶴「恐らく!? 怖いんだけど!!」

加賀「大丈夫だから怯えないで……」

加賀「けど何というか……コホン。昨日と比べて、今日の瑞鶴は可愛すぎるわね」

瑞鶴「は!? と、唐突に何言って……!」カァァ

加賀「ほら、そうやってすぐに顔を真っ赤にするでしょう」

加賀「思えば今朝も……こういうの何ていうのかしら」

加賀「そう、しおらしいのよ」

瑞鶴「しおらしい?」
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