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【ミリマス】琴葉「私とあなたと二人で」
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241 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/22(日) 23:49:01.23 ID:YzqOqA5oo
相変わらず無防備な莉緒の無邪気な誘いを断る
…どうもまだ自分の魅力に気付いていないようだ
学生時代、俺に何度も相談しにきた友人達の苦労が忍ばれる
P「とにかく、部屋選びは人に聞くよりは自分が住みやすい環境を自分で見つける方が良いぞ」
P「他人にとって住みやすい環境でも自分が住みやすいとは限らないからな」
莉緒「まーそうよね〜せっかく引っ越しても住みにくかったら意味ないし」
莉緒「あ、何ならプロデューサーくんや琴葉ちゃんと同じマンションにでも行こうかしら?」
242 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/22(日) 23:59:03.83 ID:YzqOqA5oo
P「は?」
琴葉「良いと思います!それなら朝や夜、三人で兄さんの部屋でご飯が食べられますし」
P「おい待てい」
何やら勝手に話が進んでいる…というか
P「琴葉…あのな、俺の部屋は溜まり場じゃ」
琴葉「でも、せっかく莉緒姉さんと再会出来ましたし、また昔みたいに三人で一緒に過ごしたくて…」
P「…」
琴葉の言葉に頭を掻く
琴葉の気持ちも分からなくは無いんだが…
P「…とりあえず、住むにせよ住まないにせよ1度確認してみてからだな」
P「それから莉緒が決めてくれ」
頭ごなしに否定するのも良くない、ひとまずは様子を見るとしよう
243 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/23(月) 01:44:27.65 ID:mjNaXvPfo
その後駅まで莉緒を贈った後、帰路に着く
結局莉緒は今週末、マンションの下見に来るらしい
案内を頼まれたので週末を空けておかないと…
琴葉「莉緒姉さん、引っ越して来るかな…」
P「さあな」
琴葉は莉緒に懐いているので同じマンションに住めるかもというのはやはり嬉しいのだろう
P「…ま、本当に引っ越してくるなら歓迎会でもやるか」
琴葉「その時は任せてください、腕によりをかけて美味しい料理を作ります」
P「楽しみにしてるぞ」
琴葉「はい!」
244 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/23(月) 01:47:12.99 ID:mjNaXvPfo
一旦ここまで
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/23(月) 23:40:09.16 ID:oq8fgcqWo
乙
246 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/24(火) 01:07:59.58 ID:GNwUz3Dio
P「っと、そうだ琴葉、明後日は空いてるか?」
琴葉「明後日ですか?はい、大丈夫です」
P「なら良かった、ちょっと付き合って欲しくてさ」
琴葉「付き合うって…ええ!?そ、そんな、兄さん、いきなり凄く大胆です…」
P「うお、こ、琴葉?」
急に顔を真っ赤にした琴葉に思わず怯む
琴葉「そ、その、兄さん、私ウエディングドレスが良いなって思うんです、でも白無垢も着てみたくてえっとその」
P「ウエディング?白無垢?」
もしかしてそういう仕事がしてみたいのだろうか
P「…そうだな、なら近いうちにウエディングドレス、着てみるか?」
247 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/24(火) 01:10:36.62 ID:GNwUz3Dio
琴葉「!!!!!はい!是非!」
凄く嬉しそうな顔で喜ぶ琴葉
まあウエディングドレスは女の子の憧れって言うしな
琴葉もやっぱり興味があるんだろう
琴葉「兄さん、子供は何人欲しいですか?」
P「一体何を言ってるんだ琴葉」
変な方へ暴走を始めた琴葉を何とか現実に戻しながら、俺達は家へ帰ったのだった
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/24(火) 03:16:59.88 ID:U/x6D+LXo
さすがプロデューサー
何を言われてもまったく動じないぜ(
249 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/25(水) 01:12:45.86 ID:HIH4ynkGo
翌日の朝
P「ん…ふあぁ…」
目覚まし時計を止め、のっそりと起き上がる
…今日は琴葉が起こしに来なかったな
そんなことを思いながらリビングに行くと
琴葉「…」
琴葉が台所に立っていた
P「あれ、琴葉来てたのか」
起こしに来ないから来ていないのかと思ったのだが
250 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/25(水) 01:18:17.24 ID:HIH4ynkGo
琴葉「…」
しかし琴葉からの返事は無い
P「…?琴葉、どうしたんだ?」
琴葉が無反応な事が気になり、傍に寄る
そして琴葉の状況を把握した
琴葉は、昨日歌織さんが持ってきてくれた弁当箱を手に、完全に固まっていた
琴葉「………兄さん」
ようやく反応らしい反応を示した琴葉が口を開く
P「どうした?」
琴葉「このお弁当箱…一体誰の物ですか?」
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/25(水) 01:19:16.59 ID:ZctzZqRK0
おっ修羅場か?
252 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/25(水) 01:26:04.81 ID:HIH4ynkGo
正直に言うのは何だか恥ずかしかったので誤魔化すことにしたのだが…
P「え?あ、えっとそれは俺の…」
琴葉「嘘ですね、だって兄さんは昨日の時点ではこんな可愛らしいお弁当箱を持っていませんでしたから」
P「よ、よく知ってるな…」
琴葉「兄さんの事ですから…それで?誰の物ですか?」
P「実は歌織さんの弁当箱なんだよ」
琴葉「歌織さんの…?」
P「以前弁当を作ってきてくれるって約束をしてて、それで作ってくれたんだ」
琴葉「そうですか、歌織さんの…ふーん」
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/25(水) 04:14:18.68 ID:vI3o/wCfo
ふーん
254 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/25(水) 23:56:51.05 ID:HIH4ynkGo
P「こ、琴葉?」
目の前の琴葉からピリピリとした威圧感を感じる
…なんだか良くわからんが、どうにも怒っているらしい
怒らせるようなことをした覚えはないんだが…
仕方ない
P「こ、琴葉、今週の日曜日にでも出掛けないか?」
琴葉「日曜日…2人だけでですか?」
P「ああ、買い物でもしたりなんならアイスくらいなら奢るぞ」
琴葉「…わかりました、行きます」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/26(木) 17:10:24.04 ID:2EKm/qgxo
ふーん アンタが私の兄さん?
256 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/26(木) 23:24:22.83 ID:tIbdYXbXo
琴葉から怒りのオーラ力が消えていくのを感じる
…やっぱりこの手に限る
昔から琴葉は俺が買い物などに連れて行ってやるとどんなに怒っていても機嫌が良くなる子供っぽい一面がある
琴葉は割としっかりしているが、その辺りはやっぱりまだまだ子供だ
琴葉「では、朝食とお弁当を用意しますから少し待っていてくださいね」
P「ああ」
すっかりいつも通りに戻った琴葉に食事の準備を任せ、俺は出勤の準備を始めるのだった
257 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/28(土) 23:51:50.90 ID:mpT12lrPo
出勤すると、歌織さんが劇場に来ていた
歌織「おはようございます、プロデューサーさん」
P「おはようございます歌織さん、今日の仕事は夕方からなのに随分早いですね?」
歌織「そ、そうですか?」
P「ええ、仕事までまだ6時間以上ありますよ?」
歌織「それならえっと…プロデューサーさんのお手伝いをします!」
P「手伝い、ですか?」
歌織「は、はい、もしかしたら私の意見がプロデューサーさんの役に立つかも…なんて」
P「なるほど、それは確かに…では、お願いしても良いですか?」
歌織「はい!任せてください!」
258 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/29(日) 00:01:10.20 ID:bVP00+Qzo
P「まあ、手伝ってもらうとは言ったものの」
実際にはあまり手伝って貰うことはほとんど無い
P「すいません歌織さん、暇だったら他のことをしていても大丈夫ですよ」
歌織「いえいえ、プロデューサーさんのお仕事に私、少し興味がありますから」
歌織「むしろ私の方がプロデューサーさんのお邪魔になっていないかが心配で…」
P「そんなことは無いですよ!むしろ歌織さんが居てくれるだけでやる気が出るというものです」
歌織「まあ♪プロデューサーさんったら…うふふ♪」
259 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/29(日) 00:10:19.67 ID:bVP00+Qzo
P「あ、そうだ歌織さん、昨日は弁当ありがとうございました、美味しかったですよ」
歌織「お口に合ったなら、良かったです」
P「歌織さんと結婚する人はきっと幸せですね、こんなに素晴らしい人なんだから」
歌織「プロデューサーさん…私、きっと幸せにしますね」
P「?そうですね」
このみ「はいはい歌織ちゃん、プロデューサー、甘い空気出してるところ悪いんだけど手が止まってるわよ」
P「おっと」
向かいの机で事務作業をしていたこのみさんが微妙にやさぐれながら突っ込みを入れてくる
260 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/29(日) 00:44:10.18 ID:bVP00+Qzo
このみ「別にいちゃつくのは構わないけど、独り身相手に見せ付けるの止めて欲しいわね」
そう言いながら素早くキーボードを叩くこのみさん
流石元は事務員志望だ
ちなみに本当の事務員の青羽さんはというと…
美咲「ふんふん…よし!」
別のデスクで衣装をデザインし、型紙を作り、サンプルを縫っていた
歌織「ぷ、プロデューサーさん!そ、その、私自主練習してきますね!」
恥ずかしい事でもあったのか、顔を赤くした歌織さんはそそくさと部屋から出て行った
261 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/29(日) 01:04:43.07 ID:bVP00+Qzo
P「歌織さん、顔が赤かったけど風邪ですかね?」
このみ「っはぁ〜〜〜〜」
このみさんがこれ見よがしに盛大に溜め息を吐いた
一体何だと言うんだ
このみ「ま、何でも良いけど…」
このみさんの態度に疑問を感じながらも、俺は作業に戻るのだった
262 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/07/29(日) 01:05:26.25 ID:bVP00+Qzo
一旦ここまで
263 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/16(木) 00:42:51.93 ID:CFlEw8byO
莉緒「おはよ、プロデューサーくん」
P「莉緒か、おはよう」
歌織さんと入れ替わるように、莉緒が事務室に入って来た
莉緒「ねえねえプロデューサーくん、昨日の話なんだけど」
P「ああわかってるよ、ちゃんと部屋選びに付き合ってやるから」
莉緒「さっすがプロデューサーくんね、プロデューサーくんも来るんだからちゃんと良い部屋を選ばないとね」
P「やれやれ」
莉緒と昨日した部屋選びのはなしをしていると
カシャンと、何かを落としたような音が聞こえた
音のした方を振り返ると
歌織「」
歌織さんがまるでこの世の終わりのような顔をして立っていた
264 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/16(木) 01:14:03.10 ID:CFlEw8byO
P「歌織さん、スマホ落としましたよ?」
床の上にあるスマホを見ながらそう伝えるも
歌織「」
歌織さんは微動だにしない
P「歌織さん?」
歌織「…プ、プロデューサーさん…」
ようやく再起動した歌織さんが口を開く
歌織「さっきのお話…本当…なんですか?」
P「さっきの話?」
歌織「莉緒ちゃんとその…お部屋を見に行くって」
265 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/16(木) 01:39:23.63 ID:CFlEw8byO
P「ああその件ですか」
歌織「…もしかして、莉緒ちゃんとプロデューサーさんは…同棲を?」
P「えっ」
莉緒「えっ」
P「ちちち違いますよ歌織さん!?俺が莉緒と同棲なんかするわけ無いじゃないですか!」
莉緒「ちょっと、流石にそんな言い方されると傷付くんだけど?」
P「ああごめん…ってそれどころじゃないんだ、歌織さん、一体何故そんな考えに…?」
歌織「だって、二人でお部屋を選んで、その上プロデューサーさんも来るって…」
P「あ、あー、そういう事ですか…それなら…うーん、そうだな」
P「それなら歌織さんも、一緒に部屋を見に行きませんか?」
歌織「えっ!?」
266 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/28(火) 23:54:08.47 ID:/g3IHLJHo
歌織「それはその…プロデューサーさんと一緒に過ごすお部屋を…ですか?」
P「そうですね、俺もお邪魔することになるかも知れません」
歌織「そ、それならご一緒します、はい」
顔を赤くしてもじもじしている歌織さん
とても可愛らしい
P「ところで歌織さん、急に戻ってきたみたいですけど何かあったんですか」
歌織「あ、その…バッグを置き忘れていたので取りに来たんです」
P「そうだったんですね」
歌織「それでは、私は自主練習にもどりますね」
P「はい、頑張ってください歌織さん」
歌織「…プロデューサーさん」
P「はい」
歌織「お部屋を見に行くの、楽しみにしていますね♪」
267 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 00:00:00.13 ID:/g3IHLJHo
P「よし、仕事頑張るかぁ!」
歌織さんと楽しく話せてテンションが上がったので気持ち良く仕事が出来そうだ
莉緒「ねえこのみ姉さん」
このみ「なぁに莉緒ちゃん」
莉緒「歌織ちゃんとプロデューサーくん、一瞬で二人だけの世界に入り込んだみたいなんだけど」
このみ「何時もの事よ」
莉緒「良いな〜私ももっとプロデューサーくんに構って欲しいのに」
このみ「これ以上甘い空気は勘弁して…」
268 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 00:12:41.09 ID:iKyKdhXXo
それから数時間後
上機嫌な歌織さんを現場に送り届けた後、劇場に戻る
事務室に向かう途中
海美「あっ、プロデューサー!」
とても元気な声が響く
P「ん?海美か…」
そしてこっちに走ってくる海美の後ろから、琴葉とエレナも走ってきた
P「琴葉とエレナも一緒か?そう言えばダンスレッスンだったな」
海美「うん!今から琴葉にダンスを教えるよ!」
P「海美とエレナが一緒なら安心だな、頼むぞ」
そう言って海美の頭を撫でる
海美「えっへへ〜…うん、頑張る!」
琴葉「…………………………………」
エレナ「こ、コトハ…?」
269 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 00:30:05.23 ID:iKyKdhXXo
P「琴葉も、レッスン頑張れよ、応援してるからな」
琴葉「!は、はい、必ず期待に応えますから」
P「ああ、期待してる」
琴葉「はい!」
P「…エレナ」
俺はエレナに近寄ると耳打ちをする
エレナ「?」
P「…あの二人はたまーに暴走したりブレーキが利かなくなるから…しっかり手綱を握っておいてくれるか?」
エレナ「…うーん、流石にヤクソクは出来ないヨ?」
P「分かってる、でもなるべく頼む」
エレナ「うん、わかったヨ〜」
P「それじゃあ頼んだ」
270 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 00:32:43.46 ID:iKyKdhXXo
一旦ここまで
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/29(水) 01:31:52.52 ID:tkd+9Rugo
読んでるヨー
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/29(水) 07:58:11.81 ID:ZYzD0W/MO
たまーに…たまに?
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/29(水) 08:00:15.76 ID:hqA/uvaZo
このシリーズすき
274 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 21:23:08.85 ID:iKyKdhXXo
琴葉「さあ海美ちゃん、エレナ、レッスン頑張ろう!」
海美「うん!頑張ろ!」
エレナ「コトハすごいやる気だネ」
仲良くレッスンに向かう三人を見送り、俺は事務室へ向かった
P「茜、準備はどうだ?」
茜「お?プロちゃんもしかして進捗知りたい系?」
P「そりゃあ歓迎会は明日だからな」
茜「教えてあげても良いけど〜けど高いで、金二百両!」
P「よし、原作通り足をへし折ってやろう」
茜「冗談!冗談だよプロちゃん!」
275 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 22:31:17.46 ID:iKyKdhXXo
恵美「ん〜大体90%くらいかな〜」
P「恵美、来てたのか」
恵美「ま〜ね〜せっかく琴葉の歓迎会なんだし準備くらいはね」
P「悪いな」
恵美「良いって良いって!新しい仲間の為にアタシが好きでやってるんだからさ」
P「…そっか、ありがとな」
恵美「にゃはは、さあ茜、もうちょい頑張ろ?」
茜「あいあいさー!」
気合いを入れて琴葉の歓迎会の準備をしてくれる恵美と茜
俺はそれに嬉しくなって短い時間ではあるが、歓迎会の準備を手伝った
276 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 22:40:10.60 ID:iKyKdhXXo
そして夜
P「先に帰ってても良かったのに」
琴葉「私は遅くなっても気にしませんから、それに課題も終わらせましたし」
P「俺は気にするんだけどな…しかし課題を終わらせるなんて偉いな、もう家庭教師とかしなくても大丈夫そうだ」
琴葉「…!しまった…!」
P「琴葉?」
琴葉「な、何でも無いです……成績を落としたらまた兄さんに家庭教師を…ぶつぶつ」
P「?」
277 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 23:50:15.06 ID:iKyKdhXXo
マンションに到着し、家の鍵を開けたところで
P「じゃあ琴葉、また明日」
琴葉「はい兄さん、おやすみなさい」
P「ん、おやすみ」
琴葉と別れて部屋に戻る
P「さて、と」
エレナと海美に伝えられた琴葉のレッスン状況に改めて目を通す
どうやらかなり頑張っているようで、エレナも海美も喜んでいた
ダンスがある程度形になれば次は表現力のレッスンもさせてみよう
琴葉のアイドルとしての高い潜在能力に喜びを感じながら
俺は目を閉じた
278 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/08/29(水) 23:50:40.50 ID:iKyKdhXXo
一旦ここまで
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/30(木) 15:56:26.94 ID:g7Ydg02so
おつおつ
少し悪い子琴葉はいいものだ
280 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/02(日) 00:35:40.18 ID:gqyblCo7o
P「よし、こんなもんかな」
劇場内の飾り付けの確認していき、OKを出す
P「よく頑張ってくれたな茜、ありがとう」
茜「ふっふーん!何ならナデナデしても良いよプロちゃん!」
P「おういくらでもナデナデしてやるさ」
茜「ナデナデキター!あ、プロちゃんプロちゃん、ナデナデついでなんだけど」
P「ん、なんだ?」
茜「実はこの前プロちゃんのスーツにコーヒーこぼしたの茜ちゃんだったのだ!でも今回の飾り付けの功績でチャあああああああああ!!!」
P「それとこれは別だ」
茜にシャイニングフィンガーした
281 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/02(日) 00:58:39.95 ID:gqyblCo7o
P「さて、後は琴葉を待つだけだな」
時刻は15時過ぎ、土日は姦しいうちのシアターだが、9割が学生なので平日のこの時間帯は仕事が無い限りは比較的静かだ
…もっとも、茜や杏奈のように仕事が無いはずなのに何故か平日の真っ昼間から劇場にいる場合もあるが
まあせっかくだし今日のために仕事も片付けてあるのでゆっくりするとしよう
P「ふわ…ぁ…」
気が抜けたからか、思わず欠伸が出る
P「ちょっと横になるか…」
控室のソファに横になり、目を閉じる
睡魔はすぐにやって来た
282 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/02(日) 01:11:15.94 ID:gqyblCo7o
莉緒「プロデューサーくん、飲み物は…って、あら?」
P「…」
控室に入って来た莉緒は、ソファで眠るPを見て言葉を切る
莉緒「寝ちゃったのね…疲れてるのかしら」
歌織「莉緒ちゃん?プロデューサーさんは…」
莉緒「寝ちゃってるみたい、起こさないようにしましょ?」
歌織「飲み物のお話、どうしよう?」
莉緒「うーん…ま、今回は琴葉ちゃんの誕生日だしノンアルコールで行きましょ」
歌織「そうね、環ちゃんや育ちゃんが間違えて飲むかも知れないし」
莉緒「そういうこと、じゃあ私はちょっと風花ちゃんとこのみ姉さんに買い物を頼んでくるわね」
歌織「いってらっしゃい、莉緒ちゃん」
283 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 00:02:34.66 ID:Dn5MnwHho
莉緒が部屋から出て行ったのを確認した歌織は、改めてソファで眠るPに向き直る
歌織「…」
内心凄くドキドキしながらゆっくりゆっくり気配と音を消してソファに忍び寄る歌織
そしてPの顔が見える場所…ソファの目の前まで来た歌織は徐にスマホを取り出すとカメラアプリを起動した
そして琴葉に教えて貰ったシャッター音を消すテクニックを使って一枚、二枚とPの寝顔を写真にしていく
歌織「…よしっ」
撮影した画像を確認した歌織はこれを琴葉に共有するかどうか悩みつつももう一度Pの寝顔を見る
歌織「…」
目の前には無防備に眠る意中の相手
そして部屋には他に誰もいない
歌織「…」
少しくらいならイタズラしてもバレないのでは無いか?と歌織は自分の気にしている子供っぽさが出て来たことを自覚しつつも、その衝動に抗えない
284 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 01:04:44.93 ID:Dn5MnwHho
しかし歌織は育ちが良いのでこういう時のイタズラというものが中々思い付かない
そしてようやく思い付いたのが
歌織「わぁ…プロデューサーさんのここ…硬い…」
歌織「男の人のってこんなに違うのね…」
歌織「あっ、ピクッとして…」
頬をつんつんすることであった
285 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 01:18:38.84 ID:Dn5MnwHho
P「む…う…」
外部からの刺激にむずがるP
歌織「…」
一旦指を離し様子を覗う歌織
眉間に皺を寄せていたPだったが、また穏やかな表情で寝息を立て始める
それを確認した歌織は、もう一度イタズラをしようとして
歌織「…」
もう一歩先のイタズラに進みたいと、そう考えた
そして視線は、先程から自分の名前を呼んでくれる唇へと注がれている
歌織は心臓が激しく音を立てているのを自覚しながら、少しずつPの顔に自分の顔を近付けていき
あと少しで触れる距離、という所で
このみ「歌織ちゃん、一旦その辺にしときなさい」
突如声をかけられ大きく肩を跳ねさせた
286 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 01:27:53.08 ID:Dn5MnwHho
後ろを振り向くとこのみが呆れたような表情で立っていた
歌織「こ、このみさん、いつからそこに…!?」
Pを起こさないように小さな声でこのみに問いかける歌織
このみ「歌織ちゃんがプロデューサーの頬から手を離した辺りかしらね」
このみ「普通に入って来たのに歌織ちゃん全然気付かないんだもの、流石に驚いちゃったわ」
歌織「う、うう…」
このみが入って来たことに気付かないくらい夢中になっていたことに少し恥ずかしくなる歌織
しかし目の前で意中の相手がこんなにも隙だらけに寝ているのだから仕方ない
287 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 01:36:56.10 ID:Dn5MnwHho
このみ「ま、歌織ちゃんとプロデューサーの付き合い方にどうこう言う気は無いけれど」
このみ「どうせならプロデューサーが起きてるときにしてあげた方が喜ぶと思うわよ?」
歌織「そ、そんな…でも私達はまだ…」
このみ「あーはいはいそうだったわね、でも寝込みを襲うのは流石に見過ごせないから気を付けた方が良いわよ」
歌織「はい…」
このみ「まったく、早くくっつけば良いのに」
小声でそう言った後、棚の方へ向かうこのみ
歌織は二人きりの時間を名残惜しみながらも立ち上がろうとして
歌織「…これだけは」
自分の唇に人差し指を当て、そのまま指をPの唇へと宛がう
歌織「…今は、これで満足しておきますね…プロデューサーさん」
自分の行為に頬を染めながらそう呟いた歌織はこのみの手伝いへと向かうのだった
288 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/09/03(月) 01:38:59.90 ID:Dn5MnwHho
一旦ここまで
最近微妙に影の薄い琴葉さん
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/09/03(月) 02:39:39.36 ID:4u89/Smd0
頑張れ琴葉
290 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/16(火) 23:52:59.36 ID:gdHov2GOo
寝苦しい
腹に謎の圧迫感とじんわりとした温かさを覚えた俺は微かに目を開けた
すると腹の上には茶色い小さな何かが乗っていて、それは細長い何かを定期的に腹の上に叩きつけていた
P「…」
俺は腹の上に乗っていた小さい何かの頭を撫でてやるとごろごろと喉を鳴らし始めたのでゆっくり抱き寄せてから体を起こす
P「おはようこぶん」
こぶん「にゃあ」
環が劇場で飼っている子猫、こぶんを抱きながら胡座をかき、膝の上にこぶんを移動させる
するとこぶんは膝の上で丸まって目を閉じた
P「時間は…うん、大体30分くらいか」
291 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 00:05:14.52 ID:K6dUTb9Xo
時計を確認すると大体一時間程度寝ていたことになる
それでも眠気や疲れは取れるのだからありがたい
時刻は16時過ぎ、そろそろ中学生組や高校生組が来る頃だろう
琴葉の歓迎会を成功させるために恵美に琴葉が最後に劇場に来るように頼んでるし、今誰がいるかを確認しておかないとな
こぶんをソファに移し、立ちあがる
コロコロローラーで付着した猫の毛を取り、俺はメインシアターへと向かうのだった
292 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 00:23:21.65 ID:K6dUTb9Xo
P「よし、50人全員いるな」
莉緒「そうね、琴葉ちゃんびっくりするかしら?」
茜「ふっふっふー、茜ちゃん主導の歓迎会だよ?びっくりしないわけがないよ!」
P「あ、お前が仕掛けてた爆竹だのその他諸々はぜーんぶ解除して捨ててあるからな」
茜「!?」
このみ「はい、三人分のサングラス」
P「ありがとうございますこのみさん…茜、これ本当にやるのか?」
茜「もっちろんだよプロちゃん!我が765プロは優秀な人材は逃さない!」
P「そうか…いや、まあなんでも良いけど」
茜「それよりもプロちゃん、そろそろ琴葉ちゃんが待ちくたびれてるんじゃないかな!?呼んであげよう!」
P「そうだな、よし、みんな席について準備してくれ」
客席の方で人の動く気配がする
P「恵美、準備OKだ」
恵美『あいよー』
293 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 00:34:32.71 ID:K6dUTb9Xo
恵美「それじゃ琴葉、ついてきてよ」
琴葉「う、うん」
劇場に来るなり文字通り控室で待機させられていた私は、恵美の後を着いていく
少し歩いて、辿り着いた場所は私もいずれは立つかも知れないステージ、メインシアターだった
恵美「着いたよ」
扉を開けて中に入るも、真っ暗でよく見えない
恵美「足下気を付けてね」
琴葉「うん」
安全のため恵美と手を繋ぎ、また少し歩くと
ステージの真ん中に一つ、スポットライト
そしてそれに照らされている台座の上に乗せられているサングラスが目に入った
琴葉「何あれ」
294 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 00:44:44.21 ID:K6dUTb9Xo
琴葉「恵美、あれは…って、恵美?」
いつの間にか恵美がいなくなっていて、真っ暗な中一人で放り出されて、一気に心細さを感じる
琴葉「兄さん…」
助けて欲しいあの人の名前を呟くも、誰かに聞こえるわけもなく
琴葉「…」
覚悟を決めて、光の当たる場所へと歩いていく
台座のところまで来た私は台座に置かれていたメモ用紙を手に取り、目を通す
『サングラスを着けるべし』
私はそのメモに従い、サングラスを装着した
その瞬間
シアターの中に光が満ち、一気に明るくなった
琴葉「!?」
295 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 01:00:05.50 ID:K6dUTb9Xo
「Congratulation」
「こんぐらちゅれーしょん!」
「こんぐら…ももこ、これなんて読むんだっけ?」
客席には、兄さんを筆頭に大人数がサングラスをして立っており、頻りにCongratulationと言いながら拍手をしている
…心なしか、鼻と顎が微妙に尖って見える
琴葉「えっ…何これ」
茜「琴葉ちゃん」
琴葉「あっ、えっと…茜ちゃん?」
茜「ようこそ、帝愛へ」
琴葉「て、帝愛?」
P「待てコラ茜」
琴葉「あっ、兄さ…プロデューサー、これは…?」
P「多段に悪ふざけを含んじゃあいるが…ようはアレだ」
兄さんがスクリーンの上部を指差す
そこには
琴葉「あっ…」
田中琴葉ちゃん、ようこそ765プロへ
と書かれた横断幕が飾ってあった
296 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/17(水) 01:00:39.22 ID:K6dUTb9Xo
一旦ここまで
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/18(木) 18:27:18.16 ID:rqrWxem20
おかえり
298 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:19:21.80 ID:qucXKsm8o
琴葉「あ、あの、皆さん、私のためにありがとうございます!」
私は皆に向かって頭を下げた
私のために歓迎会をしてくれて、嬉しさで胸がいっぱいになる
琴葉「改めまして、田中琴葉と言います。精一杯頑張りますのでこれからよろしくお願いします!」
皆に挨拶をして
私は今日初めて、正式に765プロの一員になった気がした
299 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:27:10.77 ID:qucXKsm8o
乾杯をして、皆が思い思いに琴葉の歓迎会を楽しんでいる
当の琴葉はと言うと
百合子「琴葉さん!私七尾百合子って言います!15歳です!」
琴葉「よろしくね、百合子ちゃん」
百合子「はい!早速なんですけど琴葉さんは好きな本とかありますか!?なんなら私のおすすめの本がちょうど30冊くらいあって」
百合子に絡まれ…もとい、懐かれていた
百合子曰く自分は人見知りらしいが人見知りしてるところを見たことが無い
300 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:55:00.53 ID:qucXKsm8o
莉緒「プロデューサーくん」
P「ん?莉緒か」
莉緒「琴葉ちゃん、馴染めそうで良かったわね」
P「ああ、まあその辺りは最初から心配はしてなかったよ」
莉緒「あら、どうして?」
P「ここが765プロだから、かな」
俺の答えを聞いた莉緒は少しきょとんとした後
莉緒「…うふふ、そうね」
そう言って微笑んだ
莉緒「それじゃあ私達の可愛い妹分の成功を願って」
莉緒がグラスを差し出してきたので俺もそれに合わせる
P「乾杯」
莉緒「乾杯」
キンッと、綺麗な音をぶつけたグラスが鳴らすのだった
301 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:56:01.94 ID:qucXKsm8o
一旦ここまで
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/05(水) 23:00:59.06 ID:DpM0YV4to
マダカナ
303 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/12/10(月) 02:06:03.21 ID:GdI5zprao
P「琴葉、楽しんでるか?」
琴葉「あ、にいさ…プロデューサー」
歩、美也と話し終えたのを見計らい、琴葉に声をかける
琴葉「はい、楽しいです、歩や美也とも仲良くなれましたし」
P「それなら良かったよ」
琴葉「ここは…暖かくて良い場所ですね」
琴葉「まだ765プロに来てからそんなに経ってませんけど、私ここが好きになりました」
そう言って辺りを見渡す琴葉
琴葉「だから私、これからも頑張りますね」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 02:25:43.93 ID:iMeNZbLOo
アラキタ
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 10:42:34.79 ID:TC1ZBBZoO
50人って一人足りないよね
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/12/26(水) 22:33:51.38 ID:DyMzEhOnO
期待
307 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/12/27(木) 00:17:17.87 ID:jgsWmL5Po
そう言って微笑んだ琴葉の顔は、小さな頃から俺の後を必死に着いてきた女の子の顔では無く
自分の足で、意志で、新たな一歩踏み出した、それを感じられるとても良い表情をしていた
P「…そうだな、頑張ろうな琴葉、俺も目一杯頑張るからさ」
琴葉「はい、兄さ…プロデューサーが手伝ってくれるなら100人力です!」
胸の前で拳を握り、頑張るポーズをとる琴葉
やる気十分
その後も少し話していると
恵美「こーとはっ!」
恵美が琴葉に声をかけてきた
琴葉「恵美」
恵美「にゃはは、楽しんでる?」
琴葉「おかげさまで」
恵美「それなら良かったよ、もうすぐ出し物があるから一緒に見ようよ!ほら、プロデューサーも」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/29(土) 15:33:09.14 ID:J5tOISXNo
待ってた
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/30(日) 14:39:24.97 ID:ADVv3bqNo
兄さんで今まで何回致したのか気になる
310 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/14(月) 23:13:41.00 ID:tGUjyOCTo
P「お、おい引っ張るなよ」
腕を組んで引っ張る恵美の感触に思わずドキッとする
恵美「えー?良いじゃん減るもんじゃないしさー、ねえ琴葉?」
琴葉「なるほど…確かに減るものでもないし良い考えかも…」
P「琴葉?」
顎に手を当てて何かを呟いてる琴葉に何故か冷や汗が流れる
やがて顔を上げた琴葉はさっと俺の隣、恵美が引っ張っている腕とは別方向に立つと
琴葉「…えいっ!」
P「よっと」
俺の腕に抱き着こうとした琴葉は、腕を回避させた俺に対応できずに空振った
琴葉「…えっ!?」
そしてそのまま勢いを殺しきれず
P「ふぐっ!?」
俺の脇腹に頭突きが入った
311 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/14(月) 23:29:50.31 ID:tGUjyOCTo
琴葉「あ、だ、大丈夫ですか、にいさ…プロデューサー?」
P「あ、ああ…大丈夫だ、慣れてる」
俺の身体に抱き着く形になっていた琴葉が顔を上げる
そして俺の顔を見た瞬間
ぼんっと音がしそうなくらい琴葉の顔が一瞬で真っ赤になった
琴葉「あ、あの兄さんこれはその何というか役得ですね!?」
P「落ち着け」
いつものように変なこと口走り始めた琴葉
どうやらかなりテンパっているらしい
恵美「…兄さん?」
312 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/14(月) 23:40:38.00 ID:tGUjyOCTo
その後も何故か離れようとしない琴葉をどうしようか悩んでいると
歌織「琴葉ちゃん、向こうに面白い物があるの、一緒に見ましょう?」
と歌織さんが満面の笑みを浮かべてやってきた
…しかし何故だろう、素敵な笑顔なのに肌がピリピリするぞ
琴葉「か、歌織さん、もう少しだけ」
歌織「さ、行きましょう」
琴葉「あ、ああ、兄さん」
俺の方に手を伸ばしながら歌織さんに引き摺られていく琴葉
俺はそんな珍しい光景にただただ呆気にとられていた
313 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/14(月) 23:57:55.36 ID:tGUjyOCTo
恵美「ねープロデューサー、さっき琴葉が兄さんって言ってたけどさ、あれ何だったの?」
P「あー、いや、そのだな」
聞かれてたのか
P「…恵美」
他に聞こえないように、恵美に顔を寄せる
恵美「なに…ってプ、プロデューサー、顔近いって!」
P「あんまり他の人には聞かれたくないからな…誰にも言わないって約束してくれるか?」
恵美「す、する、するから!」
恵美の顔が赤くなっている
風邪か?
…とりあえず話を進めよう
P「ありがとう…実は俺と琴葉は幼なじみなんだ」
恵美「幼なじみ?」
P「ああ」
俺は恵美に琴葉との関係を説明する
314 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/15(火) 00:06:17.72 ID:mDC8xRSLo
恵美「へー、そうだったんだ」
P「とりあえずこのことは秘密で頼む」
恵美「おっけー任せといてよ」
恵美なら信頼できるし、これなら大丈夫そうだ
P「…ところで恵美」
恵美「なに?」
P「いつまで腕を組んでるんだ?」
恵美「…あー、まあ良いじゃんたまには」
そう言ってより強く抱き締めてくる恵美
…腕に胸が当たってドキドキする
…まあ、減るもんじゃないし良いかな
315 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/15(火) 00:07:58.93 ID:mDC8xRSLo
一旦ここまで
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/01/17(木) 04:57:29.24 ID:ui88Fx6UO
期待
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/17(木) 18:16:02.66 ID:28exQPu00
あなたも私もポッキー!
318 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/12(火) 23:59:27.83 ID:dZtaGKyUO
その後茜の身体を張った出し物やらが行われ、アシスタントとして壇上に立つ何も知らされていない琴葉を眺めたり、みんなが歌を披露したりして盛り上がったまま歓迎会は終わった
そして今、俺は琴葉と…ついでに何故か着いてきている莉緒と一緒に帰路についていた
P「莉緒は何で着いてきてるんだ?」
莉緒「琴葉ちゃんにお泊まりに誘われたのよ、明日はオフだし、マンションの下見にもなるしちょうど良いかなって思ったの」
P「なるほどね」
確かに行き来する手間も省けるし、なにより居住感を味わえるのは部屋を決めるには持って来いだな
琴葉「昔みたいに今日は三人で寝ましょうね、兄さん、莉緒姉さん」
莉緒「良いわよ琴葉ちゃん」
P「おい待て」
319 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/13(水) 00:10:20.37 ID:rWhFLWFFO
莉緒「まあまあたまには良いじゃない、久しぶりなんだし」
P「いや良くは無いだろ、年頃の男女が同じ部屋で寝るなんて」
莉緒「あら〜?もしかしてプロデューサーくん、私達の事意識してるの〜?」
莉緒にすっと顔を近付けられ、不意打ちに思わず顔が赤くなる
莉緒「うふふ、顔が赤いぞプロデューサーくん」
P「う、うるさいぞ莉緒」
莉緒「大丈夫よ、ちゃんとお姉さんがリードしてあげるから」
P「それ、本当に意味分かってて使ってるんだよな…?」
莉緒「もちろんよ、ちゃんと色んな話を用意してあるから話しにくい話題でも話しやすくしてあげるから」
P「ああ、うん」
320 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/15(金) 23:48:22.97 ID:EP4H7eY/o
そんなことだろうと思った
無駄に顔を赤くして恥ずかしい
P「まあ、一緒に寝るのはともかく話くらいは付き合うぞ」
莉緒「そう来なくっちゃ、今夜は寝かさないわよ?」
P「へいへい」
これはまた、長い夜になりそうだ
321 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/17(日) 23:56:36.14 ID:fN6XKJEUo
琴葉「琴葉です、兄さんが寝ました」
部屋に戻って私と莉緒姉さんが兄さんの部屋に布団を敷き、楽しく話をしていたのはたった15分だけだった
最初は相槌を打ったりしていた兄さんだったけど、すぐに寝息を立て始めて今ではすっかり眠っている
莉緒「あらら、相変わらずPくんは寝付きが良いわね」
琴葉「この辺りは兄さん昔から変わりませんね」
いつも夜更かしせずにさっさと寝てしまう
琴葉「あ、そうだ今のうちに」
私は兄さんの寝顔を写真に納める
莉緒姉さんはやれやれとジェスチャーしながら首を振っていた
322 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:12:58.71 ID:TaQT99o9o
莉緒「Pくん寝ちゃったけど、私達も寝ちゃう?」
琴葉「そうですね…どうせお話しするなら兄さんが起きているときにしましょう」
琴葉「明日の朝とか」
莉緒「良いわね、それじゃあ電気消すわよ?」
琴葉「はい」
電気が消えたのを確認し、私は布団では無く兄さんのいるベッドに潜り込んだ
莉緒「琴葉ちゃん、相変わらず甘えん坊ね」
琴葉「だって、兄さんの匂いに包まれると落ち着くんだもん…」
莉緒「じゃあ私も、一緒に寝ちゃおっかな」
琴葉「あ、じゃあ私兄さんの胸の方に行くから、莉緒姉さんは背中をどうぞ」
莉緒「ありがと」
323 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:18:34.54 ID:TaQT99o9o
莉緒姉さんと一緒に兄さんを挟んで眠りにつく
まだ私が中学くらいの頃に三人で一緒に寝たのを思い出して、懐かしい気持ちになった
あの時よりも私も兄さんも莉緒姉さんも大きくなったけど…
やっぱり、この気持ちは変わらないなぁ
莉緒姉さんの寝息も聞こえてくる
私は兄さんの背中に手を伸ばし、抱きしめるようにしながら、目を閉じた
P「うう…う〜ん…」
ちなみに、兄さんはこの日押し潰される悪夢を見たらしい
324 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:39:28.16 ID:TaQT99o9o
P「…なんだこの状況」
朝、目が覚めると胸元には琴葉がいた
そして背中に感じるもう1人の気配はおそらく莉緒だろう
おそらく夜中にトイレにでも行ってそのまま寝ぼけて潜り込んだんだろう
しかし重要なのは潜り込まれたことより
P「くっ…」
二人に抱き枕にされていることだ
琴葉からは良い匂いがするし、莉緒は背中に中々の物が当たっている
寝起きで尚且つ健全な男にはかなり辛い状況だ
しかも強く抱き着かれているから地味に苦しい
とにかく、起こさないと…
325 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:46:34.30 ID:TaQT99o9o
P「り、莉緒、琴葉、そろそろ起きてくれ、苦しい」
身体を揺すってどっちかを起こそうと試みる
莉緒「…んー…Pくん…?」
P「莉緒、起きたか」
莉緒から反応があった
琴葉の方は幸せそうなだらしない顔をしており、口の端から涎が垂れている
後でからかってやろう
P「莉緒、一旦離れ」
莉緒「Pくん、んふふ♪」
P「ぐえっ!?」
起きたと思った莉緒は寝惚けているのか俺の首に腕を回して強く絞めてきた
死ぬ
P「り、りお…!?ころすきか…!」
莉緒「んー♪」
しかし莉緒は力を緩めるどころか頭を背中に擦りつけてきて…駄目だ、意識が
326 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:52:56.12 ID:TaQT99o9o
あの後永眠しそうだった俺はすぐに目が覚めた琴葉により救出された
P「全く、死ぬかと思ったわ」
莉緒「だーかーらー、さっきから謝ってるじゃない」
P「まあ良いけど」
時計を見ると午前10時、少し遅めの起床になったな
歌織さんとは確か13時に約束しているから、それまでに色々やっておくか
P「とりあえず朝飯にしよう」
327 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/18(月) 00:54:19.82 ID:TaQT99o9o
一旦ここまで
>>178
そしてこのシーンを描いてみた
https://i.imgur.com/g8AFaic.jpg
328 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/11(月) 01:33:11.31 ID:iNGkTb8SO
莉緒「うーん久しぶりの琴葉ちゃんのご飯、美味しいわ」
琴葉「ありがとうございます莉緒姉さん」
P「ああ、本当に美味いよ」
琴葉「えへへ…花嫁修業頑張りましたから」
莉緒「まさしく愛ね」
琴葉「はい!愛情たっぷりです」
P「美味い」
三人で和やかに朝食をとる
なんか昔に戻ったみたいだ
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/12(火) 19:38:46.18 ID:bsfRTKano
待ってた
330 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/08(月) 09:39:37.02 ID:786yN4ErO
莉緒「あ、Pくんアレ取ってくれる?」
P「ん、ああ」
莉緒からの頼みで醤油を手渡す
莉緒「ありがと」
琴葉「…」
P「っと、莉緒、それ取ってくれ」
莉緒「はい塩コショウ」
P「サンキュー」
琴葉「…」
琴葉「に、兄さん!」
P「どうした?」
琴葉「あ、アレ取ってください!」
P「アレってどれだ?」
琴葉「………」
P「?」
331 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/09(火) 21:16:17.91 ID:EyRiIif8O
P「ごちそうさま、あー、美味かった」
琴葉「ふふ、お粗末さまです」
莉緒「はい食後のコーヒー、Pくんは砂糖とミルクは少し、琴葉ちゃんは一つずつで良かったわよね?」
P「ありがとう莉緒」
琴葉「ありがとうございます莉緒姉さん」
莉緒からコーヒーを受け取り、口を付ける
P「お、程よい温さ」
莉緒「Pくん猫舌だし、そっちの分だけ温めにしといたのよ」
P「流石」
…うん、美味い
琴葉「…莉緒姉さんも兄さんも、どうして何も言わなくてもお互いの事が分かるんですか?」
P「お互いの事が分かるなんてそんな大袈裟なもんじゃない、ただ長く一緒にいたから何となく分かるだけだよ」
莉緒「そうそう、お互いの好みは経験として知ってるから出来るだけよ」
琴葉「…良いなぁ」
332 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/13(土) 22:44:53.48 ID:B4QsQPHhO
莉緒「あら、でも琴葉ちゃんだって何も言わなくても私達の味の好みを知ってて、それで料理を作るじゃない」
琴葉「え?」
莉緒「私がPくんの言いたいことが何となく分かるのと琴葉ちゃんが私達の味の好みが分かるのは同じ事」
莉緒「相手の事が分かってるから出来るんじゃない?」
琴葉「…」
P「莉緒もたまにはまともな事言うんだな」
莉緒「失礼ね〜」
P「琴葉、大体莉緒の言った通りだと俺も思う」
P「意識してないかもしれないけど、琴葉の細かな気配りには本当に感謝してるんだ」
P「だからありがとうな、琴葉」
琴葉「そ、そんな、私はただ兄さんが喜んでくれるのが嬉しかったから…でも」
P「ん?」
琴葉「私も、兄さんや莉緒姉さんの事が分かってるって思えたから嬉しいです」
琴葉「ありがとうございます兄さん、莉緒姉さん」
333 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/13(土) 23:01:22.53 ID:B4QsQPHhO
P「さて、とりあえず俺は部屋を掃除したいんだが」
莉緒「掃除?特に散らかってるようには見えないけど」
P「散らかってなくても埃とかあるかもしれないだろ」
琴葉「兄さん、そんなに綺麗好きでは無かったですよね?何かあるんですか?」
P「ああ、実は歌織さんが家に来るんだ」
琴葉「は?」
莉緒「ああ…そういえば…」
P「だから部屋はなるべく綺麗にしておかないと」
334 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/13(土) 23:11:33.67 ID:B4QsQPHhO
P「歌織さんを出迎える以上しっかり掃除しないとな」
P「だらしないところなんて見せられないし」
琴葉「…ちょっとだらしないところも兄さんの魅力なのに」
P「ん?琴葉、何か言った?」
琴葉「いえ…」
莉緒「歌織ちゃんとの約束は13時からだったわよね?」
P「ああ、だから後30分全力で掃除して12時には迎えに行く準備を済ませるつもりだ」
335 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 00:16:50.09 ID:zG1djvPRO
琴葉「兄さん、随分熱心ですね」
P「そうか?」
莉緒「Pくんは歌織ちゃんのこと大好きだもの」
P「だ、大好きとかそんなんじゃないから!余裕を持って行動するのは大人として当然だから!」
琴葉「それで一時間前に…?歌織さんのためならそこまでするんだ…」
P「ごほん…まあ、大好きかと聞かれたら大好きではあるよ」
琴葉「!」
P「でも俺は765プロのみんなが大好きなんだ、だから歌織さんだからって理由ではないよ」
琴葉「!!に、兄さん、もう一度大好きって言ってください!琴葉が大好きだって!」
P「待て待て待て名指しはしてないぞ」
336 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 00:29:10.82 ID:zG1djvPRO
その後もきゃいきゃい騒がしくしながら掃除は進んだ
莉緒「元が綺麗だったからすぐ終わったわね」
P「琴葉が来るようになってから琴葉がまめに掃除してくれてたからな」
琴葉「でも兄さんはあまり物を散らかさないので掃除は楽です」
P「まあ…二日に一回は掃除されてるから散らかしようがないだけなんだけどな」
P「それでも掃除してくれるのはすごく助かってるよ、ありがとうな琴葉」
つい昔の感覚で琴葉の頭に手を置いて、撫でる
琴葉「」
ボンッと音がするくらいの勢いで、琴葉の顔が赤くなった
琴葉「あ、あの、その、こちらこそご馳走様です!」
P「一体何を言っているんだ琴葉」
337 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 00:34:16.46 ID:zG1djvPRO
P「さて、ちょっと行ってくるわ」
莉緒「いってらっしゃい」
琴葉「兄さんが頭を撫でてくれた昔みたいに優しく撫でてくれたあの大っきな手で撫でてくれたああ兄さん兄さん」
莉緒と最近頻繁にトリップするようになった琴葉に見送られ、俺は歌織さんを迎えるために出掛けるのだった
莉緒「さて、私達も飲み物でも買いに行きましょ琴葉ちゃん?」
琴葉「兄さん兄さ…わかりました、莉緒姉さん」
338 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 00:50:50.76 ID:zG1djvPRO
約束した場所に向かうと
P「!」
既に歌織さんが来ていた
早めに掃除が終わり、早めに出たのでまだ約束まで一時間以上あるのに
心なしかそわそわしているように見える、急がないと
P「歌織さん!」
歌織さんに声をかける
すると歌織さんは俺の方を向き
歌織「プロデューサーさん!」
嬉しそうな、とても素敵な笑顔を見せてくれた
339 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 00:58:56.66 ID:zG1djvPRO
P「歌織さん、随分早いですね」
歌織「楽しみでジッとしていられなくなってしまって…そういうプロデューサーさんも、早めに来てくださったんですね」
P「はい、実は俺も楽しみにしていましたから」
歌織「まあ…!うふふ♪」
楽しそうに笑う歌織さん
P「あ、先日の食事の時にも思ったんですけど今はプライベートなので、名前で呼んでくれませんか?」
P「一応パパラッチ対策をしておかないと…どこで誰が聞いているか分かりませんし」
歌織「お、お名前をですか?プロデューサーさんの?」
P「ええ、あ、でも嫌ならプロデューサーのままでも」
歌織「嫌だなんてそんな!そ、それじゃあえ、えっと、その…今日はよろしくお願いしますね?…Pさん」
340 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/16(火) 08:34:32.34 ID:zG1djvPRO
顔を赤らめながら俺の名前を呼んでくれた歌織さん
すごく心臓がドキドキする
P「そ、それじゃあ行きましょうか」
歌織「は、はい」
今更ながらすごく緊張してきたぞ
少し歩いて、俺達はマンションに到着した
歌織「ここがプロデューサーさんがお住まいのマンションなんですね」
P「はい」
歌織「どんなお部屋なのか、楽しみです」
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