モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」

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20 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:42:54.22 ID:cwbf7ccG0
P「(ぐぅうわああっ!?本当の事とはいえ、心が痛む!!)」

早苗「(これは...くるわぁ...)」

楓「(なんだか...私が悪い事をしてる気分になります...)」

茄子「(事実ですし...この選択しかないにしても...)」

凛「(見てて辛い...)」

千枝「(なんだか...千枝が泣いちゃいそうになります...)」
21 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:43:41.17 ID:cwbf7ccG0
P「(ごめんね!ごめんね仁奈!この埋め合わせは、絶対するから!!)」

<ガチャ

ちひろ「お疲れ様です。ただいま戻りました」

みりあ「戻りました....はぁ....」

千秋「お疲れ様です...」

P「お疲れ様です...どうしたんですか!?三人とも、特にみりあの元気がないみたいですが?」

ちひろ「それが、この日のみりあちゃんのロケが先方の都合で中止になったんです」

P「え!?」
22 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:44:22.46 ID:cwbf7ccG0
千秋「それで同じ日にある私と雪乃さんのロケに、みりあちゃんも参加してもらうことになったの」

千秋「博物館巡りをするロケなのだけど....」

千秋「みりあちゃんの元々のロケ、動物園のロケと比べると...ね?」

P「楽しみにしてたもんな...動物園のロケ」

みりあ「うん...でも、仕方ないよね...」

みりあ「それに新しいお仕事ができたんだから、そのお仕事を頑張らないとっ」
23 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:45:04.39 ID:cwbf7ccG0
早苗「みりあちゃん、少しは愚痴を...残念だって気持ちを言っていいのよ?」

早苗「お姉さんが全部聞くから。アタシ、意外と聞き上手なのよ?」

みりあ「ううん...大丈夫だよ?みりあ、博物館も楽しみだよっ♪」

楓「(いい子...)」

茄子「(いい子です...)」

凛「(もっと我儘言ってもいいのに、いい子だなぁ...)」

千枝「(Pさんとお仕事だったのに、みりあちゃん可哀想....)」
24 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:45:52.92 ID:cwbf7ccG0
ちひろ「それでですね、Pさんなんですけど」

P「ん?俺ですか?」

ちひろ「みりあちゃんは千秋ちゃんと雪乃ちゃんが一緒ですから、Pさんが同行する必要はなくなったんです」

P「まぁ...そうなりますね」

ちひろ「Pさん最近は、まとまったお休みは取れてませんよね?」

P「確かに...そうかもしれませんね」

ちひろ「なので、この機会に久々に連休をとったらどうですか?」

P「え!?」

仁奈「えっ!?」
25 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:47:30.13 ID:cwbf7ccG0
ちひろ「疲れも溜まってるでしょうし、例えば温泉に行ってみてはどうですか?」

ちひろ「連休ですから泊がけでも...ん?仁奈ちゃんなーに?」

仁奈「ちひろおねーさん!すげーいいものが、あるでごぜーますよ!」

ちひろ「いいもの?なにか...って?あ、あれ?楓さん?」

楓「ちひろさ〜ん?ちょっとこっちへ...」

茄子「千秋さんもどうぞ、こちらへ」

千秋「え?私も?」

凛「仁奈ちゃんとみりあちゃんは、ちょっと待っててね?」

仁奈・みりあ「「?はーい」」
26 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:48:23.76 ID:cwbf7ccG0
ちひろ「一体どうしたんですか?」

千枝「ちひろさん...タイミングが悪すぎです」

ちひろ「え?タイミングが悪い?」

茄子「実は....」

ちひろ「ふむふむ....へー、なるほど!って」

ちひろ「そんなことになってるなんて、知る訳ないじゃないですか!」

早苗「まぁ...そうよねぇ」
27 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:49:10.19 ID:cwbf7ccG0
凛「でも、行けない理由がなくなったよね。本当にどうするの?」

P「あ...う、うん...どうしようか?」

千秋「....良かったわね、仁奈ちゃん。Pさんと温泉に行けて」

P「!?」

千枝「え、え?千秋さん!?」

千秋「一緒に美優さんも行くのよね?ふふっ、楽しんでくるのよ?」

仁奈「はいですよ♪二人とたくさん遊びやがるですよ♪」
28 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:50:12.67 ID:cwbf7ccG0
P「ちょっ...」

千秋「しょうがないでしょ?今更行かないなんて、アナタ言えないし」

千秋「言ったらダメでしょ?あれだけ期待してる仁奈ちゃんに」

千秋「みんなも同じ考えだったんでしょ?」

楓「...そうですね。あの笑顔を歪めたくは...ありません」

凛「立場上は褒められたことじゃないけど...まあ、私も同じだね」

早苗「しっかり家族サービスしてあげて、P君も楽しんでくるのよ?」

茄子「こうなった、もう開き直っちゃいましょう?」
29 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:50:56.94 ID:cwbf7ccG0
P「み...みんな、すまない」

千枝「Pさんが謝ることはないです!....でも、そのみりあちゃんの...」

みりあ「仁奈ちゃん、いいなぁ...」

仁奈「あ...」

ちひろ「頼りきりで心苦しいですけど、フォローをお願いしますね?」

P「(このままだと、仁奈も気持ちよく旅行に行けないしな...)」

P「はい、任せてください!」
30 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:52:08.14 ID:cwbf7ccG0
P「みりあ?良かったら今度休日が一緒の時に、一緒に出掛けないか?予定のない事務所のみんなと」

みりあ「えっ!みんな一緒にお出かけ!?いいの!?いくいくっ♪行きたいっ♪」

千枝「(うう、その日は千枝お仕事...また、機会はありますよね)」

みりあ「どこへお出かけするの?」

P「そうだな....」

P「みりあが行きたいところなら”どこでも”、したいことなら”なんでも”いいよ」

楓・茄子・早苗・千秋・ちひろ・凛「「「「「はあっ!?」」」」」

みりあ「”どこでも”、”なんでも”いいのっ!?」
31 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:53:04.73 ID:cwbf7ccG0
P「ああ。その日は...」

ちひろ「はーい、ちょっとこっち来てくださーい!」

P「え?な、なんですか?」

ちひろ「なんで”どこでも”、”なんでも”いいなんて言うんですか!?」

P「え?だってこっちで制限を掛けたら、みりあが可哀想じゃないですか?」

千秋「気持ちは分かるけど...候補を挙げて、選んでもらう形にした方が良かったと思うわよ?」

P「はははっ、大丈夫だって。ほら、見て?」
32 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:55:51.31 ID:cwbf7ccG0
みりあ「どこにしようかなー?何にしようかなー?」

仁奈「みりあちゃん、良かったでごぜーますね!」

みりあ「うんっ♪迷っちゃうなー、えへへっ♪」

P「あんな無邪気な笑顔で悩んでるみりあから、とんでもないお願いが出てくるわけないじゃないか?」

茄子「あのー、Pさん?あまりそういう事は言わない方が」

P「茄子まで...はははっ、心配性だなー」

楓「プロデューサー?言霊って、知ってますか?」
33 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:56:43.33 ID:cwbf7ccG0
千枝「でも、Pさんが言うとおり、そんなに心配しなくていいと思うんですけど...?」

凛「いや、その考えは甘いよ千枝ちゃん?」

凛「このパターンは、プロデューサーがドツボに嵌っていくパターンだね」

P「こ、怖い事言うなよ...凛。確かに身に覚えが無い事はないけど...」

みりあ「あっ...!プロデューサー、決めたよー♪」

P「おっ?なにかな?」

ちひろ「(嫌な予感しかしない...)」
34 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:57:15.16 ID:cwbf7ccG0
みりあ「えっとね、みりあね...」








みりあ「プロデューサーのお家で、みんなでお泊り会がしたいっ☆」

P「...」

P「......」

P「..........え?」

早苗「(ほれみろっ!!)」
35 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:58:25.01 ID:cwbf7ccG0
みりあ「ライラちゃんがね?楓さんと一緒に、プロデューサーのお家にお泊りしたお話をしてくれたのっ☆」

みりあ「すっごく楽しかったって☆だからみりあも、みんなと一緒にお泊りしたいなーって」

凛「...楓さん?なんで楓さんとライラが、プロデューサーの家に泊まることになったんですか?」

楓「ぷ...ふぅ....ふっ、しゅ〜〜〜...」

凛「口笛、吹けてませんよ?」

P「えっと...それはちょっと...」
36 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:59:04.94 ID:cwbf7ccG0
みりあ「言ったのに...」

P「ぐっ!?」

みりあ「”どこでも”いいて、”なんでも”いいって、言ったのに...!」

P「あ、ああっ....ぐ...」

千秋「見事なまでに、ドツボに嵌ってるわね...でもこれは手助けできないわ」

P「お、俺はいいけど...みりあのご両親は了解してくれるかなー....?」

みりあ「あっ!そっか!それもそうだねっ☆」

P「(回避できたか?)」
37 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 00:59:46.28 ID:cwbf7ccG0
みりあ「ちょっと待って、お母さんに聞いてみるから」

みりあ「もしもしお母さん?あのね、今度ね...うん、うん...」

みりあ「....いい!?お母さんありがとうっ♪」

みりあ「お母さんいいって♪」

P「おっ!?お...お父さんの許可も必要かなー....?」

みりあ「むぅ〜〜〜〜....もしもしお父さん?今お話しても大丈夫?」

みりあ「あのね、今度ね....うん、うん...」

P「(お父さん、この牙城は崩せないだろう!)」
38 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:00:38.87 ID:cwbf7ccG0
みりあ「....いい!?お父さんありがとうっ♪」

P「(何ーーーーっ!?)」

P「ちょ、ちょっと!?電話貸してくれないか!?」

みりあ「はいっ、プロデューサーどうぞ☆」

P「もしもしっ!いつもみりあ...娘さんにお世話になっております!」

P「あの、先ほどの話なのですが、本当に宜しいのですか?」

P「え?娘が機嫌悪くなるから?いや、しかし....え?」

P「もし何かあったら....めめ、滅相もございません!?」

P「その時は責任をもって、娘さんをお預かりします!ええ、はい!」

P「はいっ、お任せください!それでは失礼します!」
39 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:01:22.91 ID:cwbf7ccG0
P「.....はい、携帯ありがとう」

みりあ「これでいいよね?プロデューサー☆」

P「えぇ...あの...ね?」

みりあ「もおー!なんでダメなの?....あっ、分かった!」

P「(ひょっとして察してくれた!?さすがいい子のみりあ!)」

みりあ「保護者!保護者が必要なんだねっ。ライラちゃんの時と同じでっ☆」

P「(ちっがーーーーうっ!!)」
40 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:02:32.02 ID:cwbf7ccG0
茄子「ふふっ♪」スッ....

楓「はいっ!」スッ!

P「こ、こらそこ!実績ありますよって感じで、手を上げない!」

ちひろ「あー、みりあちゃん?この二人は保護者の候補から外して下さいね?」

ちひろ「まだこのケースで保護者になっていない人じゃないと、不公平ですから」

茄子「そんな!?」

楓「がーん」
41 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:03:21.98 ID:cwbf7ccG0
早苗「おほんっ!じゃあアタシ...」

ちひろ「温泉...早苗さんが原因の一つでもありましたよね...?」

早苗「アタシはその日予定があるんだったわ!」

千秋「私も予定があるわね。残念だわ....」

みりあ「そっか...あっ!そうだ!いい人がいるよっ☆その人にお願いしてみるね」

P「あの...」

ちひろ「諦めなさい。腹を括りなさい」
42 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:07:26.97 ID:cwbf7ccG0
P「...誰にお願いするのかな?」

みりあ「ヒ・ミ・ツ☆凛さんと千枝ちゃん、仁奈ちゃんはその日に予定あるの?無かったら一緒にお泊りしよっ☆」

凛「く...その日店番を頼まれてる...!」

千枝「そんな....そんな機会、もう二度と来ないかもしれないのに...千枝にはお仕事が...」

仁奈「仁奈は美優おねーさんと、瑞樹おねーさんと一緒にお仕事でごぜーます。残念でごぜーます」

みりあ「うーん、用事があるんだ...残念だなぁ....」
43 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/05/11(木) 01:08:50.87 ID:cwbf7ccG0
みりあ「じゃあ、みりあ、一緒にお泊りする人を探してくるねっ☆」

仁奈「仁奈も美優お姉さんに、温泉の事お話してくるでごぜーますよ♪」

タッタッタッタッター.....

P「.......」

ちひろ「Pさん?とりあえず一言、言わせて下さいね?」





ちひろ「はぁ....すぅ....」






ちひろ「だから言ったでしょうがーーーーーっ!!」
44 : ◆JBqI9RdT/Q [sage saga]:2017/05/11(木) 01:12:02.05 ID:cwbf7ccG0
>>1です。

書き溜めが終了したので、本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

次回から美優さんが登場します。

アドバイス・要望・指摘がありましたら、宜しくお願い致します。

それでは失礼いたします。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 01:14:04.17 ID:jedjVcIuo
ネグレクトガイジ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 01:21:43.98 ID:KmGmxNPpo
おつおつ
今回も楽しみ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 03:41:07.46 ID:YFZx4O7Io
おつ
楽しみにしとるで
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 07:35:32.51 ID:l3bAz84eO
このシリーズも随分長く続いたなぁ
今回も期待
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 14:17:31.36 ID:aZtwHXT20
初めて読んだけど、面白いよー
続き待ってる
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/11(木) 19:53:01.31 ID:9LlcKZl2O
乙!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 20:11:13.14 ID:aLc9U+qNO
??「みりちゃんとお泊り・・・ふひひ☆」
52 : ◆JBqI9RdT/Q [sage saga]:2017/06/05(月) 00:21:20.79 ID:OqTKF4qV0
>>1です。

入院していたため投下が遅くなりました。
書き溜めを投下いたします。お付き合いいただければ幸いです。
53 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:23:29.45 ID:OqTKF4qV0
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仁奈「もうすぐ温泉でごぜーます!」

美優「ふふっ...楽しみね。今日は素敵なプレゼントをありがとう、仁奈ちゃん」

仁奈「えへへ...どういたしましてですよ!」

P「ははは、今日はみんなで、ゆっくり過ごそうね」

仁奈「はーい♪温泉でゆっくりするですよー♪」

P「(俺たちは目的の温泉に向かうローカル線に乗っている)」

P「(電車はまもなく、目的地に到着しようとしていた)」
54 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:24:28.31 ID:OqTKF4qV0
仁奈「到着しやがりました!!おおっ!すげー温泉の匂いがするですよー!」

P「うん、温泉に来た!って実感が湧いてくるね!」

美優「ええ、それに初夏なのに涼しくて...静かで自然の音がよく聞こえます」

美優「とてものどかで、心も身体も癒してくれそうですね」

P「賑わう都市での暮らしも好きですけど、ここのように落ち着いた場所の方が」

P「疲れを癒すのには、いいのかもしれませんね」

仁奈「それじゃあ早速旅館に行くでごぜーますよ!仁奈が二人を案内するですよ!」

P「ははっ、それじゃあお願いしようかな」

仁奈「えへへ、こっちでごぜーますですよー」
55 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:25:19.97 ID:OqTKF4qV0
-旅館-

仁奈「ここがみんなでお泊りするお部屋でごぜーますか!」

美優「いいお部屋ですね。部屋から臨めるお庭も素敵で、心を安らげてくれます」

美優「古く良き日本の旅館のイメージ...それをそのまま形にしたような、素敵な旅館ですね」

P「そうですね。庭は眺めているだけで、心が癒されますし...それに」

仁奈「わーい♪畳でごぜーます♪」

P「い草の匂い...実家を思い出すなー。すごく落ち着く...」

美優「い草の...畳の匂いには身体の疲れを癒す、アロマテラピー効果があるそうですよ」
56 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:26:29.49 ID:OqTKF4qV0
P「そうなんですか。どうりで...寝転がってると、つい眠ってしまうのはそのせいですか」

仁奈「ほんとでごぜーます...ゴロゴロしてると、気持ちいいでごぜーますよ♪」

美優「ふふっ、お茶を淹れますね。あら、いい香り....」

美優「地元のお茶だそうですよ。どうぞ」

P「ありがとうございます。はぁ...美味しいです」
57 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:27:24.96 ID:OqTKF4qV0
P「景色、旅館にお茶。ここに到着してから、心身ともに癒され続いて」

P「溜まっていた疲れが、もうどこかへ飛んで行ってしまった気がします」

美優「はい...窓から見える景色を眺めながら、じっとしているだけで、満たされてしまいそうです」

美優「でも...それではもったいないですよね?せっかく見知らぬ土地に、旅行に来たんですから...」

美優「この場所にある魅力を、しっかりと満喫していかないと」

仁奈「そうでごぜーますよ♪楽しみはたくさんあるでごぜーますよ♪」
58 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:28:42.11 ID:OqTKF4qV0
仁奈「このガイドブックに、お散歩するのにいい場所があるって書いてやがりました♪」

仁奈「仁奈お散歩に行きたいですよー!」

P「お散歩か、いいね。行こうか仁奈」

美優「じゃあ、お茶を一服したら、お散歩に行きましょうね」

仁奈「そうするですよー♪仁奈もお茶いただきまーす」

仁奈「はぁふぅ〜〜...美味しいです。身体がぽかぽかするですよー」

仁奈「美優おねーさんが淹れてくれるお茶は、いつも美味しいでごぜーます♪」

美優「ふふっ、お粗末さまです♪」

P「はははっ♪」
59 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:29:46.07 ID:OqTKF4qV0
仁奈「お散歩から帰ってきたら、三人で一緒に温泉に入りやがるですよ♪」

P「ぶっ!!ふぐっ....!」

美優「あ、あの....そ、そそ...」

仁奈「このガイドブックにも、お散歩して程よく疲れた後に」

仁奈「温泉に入るのがおススメって、書いてあるでごぜーますよ!」

P「あははは...それは、気持ちいいだろうね...」

仁奈「きっと気持ちいいでごぜーますよ♪お散歩に行く前に、お部屋のお風呂を見てみるでごぜーますよ!」

美優「そ、そうだね、見て...みましょうか」



仁奈「おおー!スゲー広いお風呂でごぜーますよ♪」

P「はははっ、広いお風呂だねー」
60 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:30:57.36 ID:OqTKF4qV0
P「(確かに広い...広いよ?三人で入るには十分な広さだよ?)」

P「(でも...円形の浴槽で、三人一緒に入ったら、結構距離が近いよ?)」

P「(この部屋は家族向けの部屋だから...浴槽が距離を取れる様になってないのは、理解できるけど)」

P「(これは...美優さんはどう思って...)」

美優「す...素敵なお風呂だね。ほら...ここから見える景色も趣があって...」
61 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:31:55.13 ID:OqTKF4qV0
美優「この景色を眺めながら、温泉に浸かるのが楽しみだね」

美優「そうですよね、Pさん?け、景色を眺めながら温泉に浸かるのが....」

美優「楽しみ...ですよね?」

P「は、はいっ。そうですね。景色を眺めながら温泉に浸かるの、楽しみですねー!」

P「(景色を眺めながらを強調している...美優さんも俺と同じ感想を抱いていたみたいだ)」

仁奈「それじゃあ温泉でもっと気持ちよくなるために、お散歩に行くでごぜーますよ!」
62 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:33:09.15 ID:OqTKF4qV0
-川沿いの散歩道-

仁奈「キレーな川でごぜーますね。涼しくて、お散歩するの丁度いいなー♪」

美優「そよ風と...川のせせらぎが心地よくて、たくさんお散歩したくなっちゃうね」

仁奈「仁奈も美優おねーさんと同じですよー。たくさんお散歩したくなりやがります」

仁奈「けど、温泉が待ってるでごぜーますから、丁度いいところで旅館にもどるですよ」

美優「...ふふっ、そうね。お薦めのコースを歩いたら、旅館に戻りましょうか」

仁奈「戻りやがりますですよー♪」
63 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:34:19.66 ID:OqTKF4qV0
P「ははは...しかし俺たち以外の宿泊客は、あまりいないようですね」

P「すれ違う人もまばらで...まあ、連休が終わって、旅行が盛んな時期が過ぎてますしね」

美優「でもそのおかげで、この散歩道をゆっくりと満喫できて」

美優「とても贅沢なことをしている...そんな気分になれませんか?」

P「贅沢ですか...確かに。素敵な考え方だと思います」

仁奈「えへへっ♪贅沢...そうでごぜーますね!」
64 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:35:57.25 ID:OqTKF4qV0
仁奈「でも仁奈にとって、一番の贅沢は二人と一緒にお散歩してることでごぜーますよ」

仁奈「場所も大切でごぜーますが、仁奈は誰と一緒かの方が、大切だと思うでごぜーます」

美優「仁奈ちゃん...そうね、誰と一緒か...大切な事だよね」

美優「私も仁奈ちゃんと同じ思いだよ?こうして一緒に旅行に来て、お散歩して...ううん...」

美優「今日だけじゃなくて、仁奈ちゃんと一緒のお部屋で...毎日一緒に過ごせて」

美優「すごく嬉して、楽しい気持ちになれるの」
65 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:36:50.71 ID:OqTKF4qV0
仁奈「えへへ...それは仁奈も一緒ですよー♪」

仁奈「仁奈も美優おねーさんと一緒で、良かったですよ♪毎日が寂しくなくて、楽しくて嬉しいですよー♪」

仁奈「それにまた仁奈と美優おねーさん、同じ思いでしたよ。...えへへっ♪Pはどうでごぜーますか?」

P「もちろん二人と一緒だよ。仁奈に出会えて、嬉しいよ」

仁奈「仁奈もPとも会えて、嬉しいですよー♪みんな一緒でごぜーます♪」

P「ああ、そうだね」

美優「みんな一緒だね、ふふっ♪」
66 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:39:02.32 ID:OqTKF4qV0
仁奈「えへへ...あっ、二人とも見やがりますですよ!」

仁奈「カモさんっ!カモさんの親子がいるでごぜーますよ!」

P「おっ、カモの子供がたくさんいるね」

仁奈「フカフカで、可愛いでごぜーますね♪」

P「うん。小さくて、フカフカで可愛くて、撫でてみたい気持ちになるね」
67 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/06/05(月) 00:39:46.14 ID:OqTKF4qV0
美優「ふふっ、子供たち、一生懸命お母さんに付いていこうとしていますね」

P「でもお母さんも、しっかり子供の事を見ていて、子供を大切にしているのが分かりますね」

仁奈「お母さんに....P、美優おねーさん、仁奈教えて欲しい事があるですよ?」

P「ん?なんだい?」

美優「なにかな?」

仁奈「あのカモさんの家族のお父さん...お父さんはどうして一緒にいないでやがりますか?」
68 : ◆JBqI9RdT/Q [sage saga]:2017/06/05(月) 00:40:51.49 ID:OqTKF4qV0
>>1です

今回の投下を終了します。次回投下で完結予定です。
その際もお付き合いいただければ幸いです。

それでは失礼します。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:46:10.59 ID:XKZzGoopo
お、来てたんだ
身体は大事にして下さいね
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 08:26:24.87 ID:NtHNdhtDO
アイドルだから音符が多め
71 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 01:54:59.31 ID:qzlNa2Ln0
>>1です。

書き溜めが出来たので、投下いたします。
今回で完結予定でしたが、一身上の都合のため完結できませんでした。
次回完結、近日中には完結致します。

それではお付き合いいただければ幸いです。
72 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 01:57:28.64 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「みんなで一緒の方が、楽しいし、嬉しいと思うですよ」

P「カモのお父さんかい?うーん...それは...」

P「カモのお父さんは別の場所で、お仕事をしているんじゃないかな?」

P「俺と同じなんだと思う」

仁奈「Pと同じ、でごぜーますか?」

P「うん。俺はさ、仁奈や美優さんに...事務所のみんなが頑張っている時には」

P「近くで見守っていてあげたいって、思ってるんだ」

P「でも、実際はそう言うわけにはいかないんだ」
73 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 01:58:46.13 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「みんながいつも一緒な訳じゃねーですし、PにはPのお仕事があるでごぜーます」

仁奈「したくても、できねーことがあるのは...仁奈も知ってるでごぜーます」

仁奈「そっか...仁奈、Pが言いたいことが分かったですよ」

P「うん...色々と思い通りにならないことは、あるんだよ」

仁奈「仁奈も分かってるですよ...でも、仁奈は大丈夫でごぜーますよ?」

仁奈「みんなと離れていても、今はそんなに寂しくねーですよ!」

仁奈「みんなに大切に思ってもらってることと、またみんなと一緒になれるって、わかってるですから!」
74 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 01:59:35.21 ID:qzlNa2Ln0
P「うん。あの子達も、それが分かっていると思うから...きっとそんなに寂しくないんじゃないかな?」

仁奈「きっとそうでごぜーますよ!」

P「それに...はははっ。ちゃんと気持ちが、伝わっていて良かった。安心したよ」

仁奈「えへへ...もちろんでごぜーますよ♪だって...」

仁奈「だってPは家族でごぜーますから!」

P「...!」
75 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:00:19.96 ID:qzlNa2Ln0
美優「ふふっ、そうね。大切で、大好きな...一緒にいたいと思える人」

美優「仁奈ちゃんにとってPさんは、そういう人だって...さっきお話したものね」

仁奈「そうでごぜーます!Pと美優おねーさんは、仁奈と同じ気持ちだって」

仁奈「言ってくれたでごぜーます!だから...家族でごぜーますよ!」

P「ああ、そうだね...家族だね」

P「よしっ!じゃあ明日帰るまでに、目一杯家族旅行を楽しもうね」

仁奈「はーい!楽しむですよー♪」

仁奈「旅館に戻ったら、早速みんなで温泉に入るですよー♪」

P・美優「「....」」

仁奈「楽しみだなー♪」
76 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:00:53.07 ID:qzlNa2Ln0
-旅館・家族風呂-

P「(さて...いよいよこの時が来てしまったか...)」

美優「仁奈ちゃん、かけ湯熱くない?」

仁奈「大丈夫でごぜーます!丁度いいでごぜーますよ♪」

P「(二人も入って来た...覚悟を決めよう)」

美優「そ、それじゃあPさん...失礼...します...」

P「ど、どうぞ...お構いなく...」

仁奈「ふ〜〜〜♪ぽかぽか...気持ちいいでごぜーますね♪」
77 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:01:47.55 ID:qzlNa2Ln0
P「ああ...気持ちいいね」

美優「え、ええ...眺めも素敵で。普段は味わえませんから、しっかり堪能しましょう」

P「そ、そうですね。眺めをしっかり堪能しましょう」

仁奈「綺麗でごぜーますね!今度はみんなと一緒にきてーでごぜーますよ」

美優「ふふっ、そうね。みんなと一緒、大勢だと楽しいでしょうね」

P「慰安旅行...ちひろさんには、温泉旅行を提案してみようかなー」

仁奈「楽しみでごぜーますよ!」

P「そうだね。はははっ」

美優「ふふっ」
78 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:02:30.49 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「その時もみんなで一緒に、温泉に入るでごぜーますよ!」

P「ぐふっ!?」

美優「ええぇ!?」

仁奈「?仁奈おかしなこと、言ったでごぜーますか?」

P「いや、おかしいわけじゃあ...あのー、そう言えばどうかな?」

P「こうして、みんなで温泉に入った感想は?」

仁奈「うーん、仁奈が最初に思ってたのとは、違うでごぜーますけど」

仁奈「なんだか嬉しいでごぜーます!」
79 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:03:30.32 ID:qzlNa2Ln0
P「嬉しい?」

仁奈「Pと一緒だからですよ!仁奈お散歩のとき、離れていても寂しくねーって」

仁奈「言いやがりましたけど...一緒にいられるなら、一緒のがいいでごぜーますから!」

美優「それは...そうなんだけど...」

仁奈「へへっ♪お風呂に入ると、身体も気持ちもぽかぽかするですけど」

仁奈「今日はいつもより、もっとぽかぽかして気持ちいいですよー♪」

P「あ、ははは...それは良かった...」

P「お、俺はそろそろ身体を洗おうかな」

仁奈「じゃあ仁奈がPの背中流すですよ!」

P「え!?」
80 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:04:01.36 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「大丈夫でごぜーますよ!仁奈、美優おねーさんに背中流すの上手だって」

仁奈「褒めてもらいましたから!ね、美優おねーさん?」

美優「はい...とっても、上手でした」

P「あ、んぅ....じゃあ、お願いしようかな」

仁奈「任せるでごぜーますよ!」



仁奈「P、気持ちいいでごぜーますか?」

P「ああ、とっても気持ちいいよ」

P「(あ〜...なんかいいな...)」

P「(娘を嫁がせたくないっていう、父親の気持ちが分かる気がする)」
81 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:05:58.12 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「よいしょっと...それじゃあ流すですよー」

P「ああ、どうぞ。ふー、気持ちよかった。ありがとう仁奈」

仁奈「どういたしましてですよ!...P、お願いがあるですよ」

仁奈「仁奈、Pに頭を洗ってほしいです...いいでごぜーますか?」

P「ああ、いいよ」

仁奈「へへっ♪ありがとうごぜーます♪」

P「ははっ、それじゃあ髪を解くよ...」

P「...痒かったり、痛かったりしないかい?」

仁奈「そんなことねーですよ。とっても気持ちいいですよー」
82 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:07:09.05 ID:qzlNa2Ln0
P「はははっ、そうか。おっと、まだ目を開けちゃあだめだよ?」

P「最後にしっかりとすすいで...んっ!終わったよ」

P「髪を結いなおすのは、美優さんお願いします」

美優「はい。仁奈ちゃんおいで」

仁奈「はーい!Pの大きな手で洗ってもらうの、とっても気持ちよかったですよ!」

仁奈「美優おねーさんに洗ってもらうのも、とっても気持ちいいでごぜーますけど」

仁奈「美優おねーさんとは違う気持ちよさでごぜーました!」

美優「そう...良かったね。少し羨ましいな」

仁奈「じゃあ、美優おねーさんも洗ってもらうといいですよ!」
83 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:07:49.42 ID:qzlNa2Ln0
P「なっ!?いやそれは...」

仁奈「仁奈がよくて、どうして美優おねーさんはダメでごぜーますか?」

P「え...あ、あのね...美優さんの気持ちをまず聞かないと...ね?美優さん?」

美優「そ、それじゃあ...お願いします...」

P「お...おお!?美優さんが...そう言うなら」

P「じゃあ...こちらへ...」

美優「はい...宜しくお願いします...」

P「では...髪を解きますね...」

P「(うわぁ....)」
84 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:08:33.57 ID:qzlNa2Ln0
P「....」

美優「...?あの...どうかされましたか?」

P「いや...すごく綺麗で、見惚れてしまって...」

美優「は...はぅ...ズルいです。急にそんなことを言うなんて...」

P「え!?あ...すみません!」

美優「でも...すごく、嬉しかったです」

P「え!?」

美優「え!?やだ...私ったら、何を...」

P「はは、はははっ....じゃあ、始めますね?」

美優「お願いします...」

P「どうですか?」

美優「はい...仁奈ちゃんに話してもらった通り」

美優「Pさんの大きな手、とっても...気持ちいいです」

仁奈「(二人ともなんかぎこちねーですけど...嬉しそうでもありますですよ!)」
85 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:10:31.59 ID:qzlNa2Ln0
-------

---

P「ふぅ...温泉気持ちよかったな...」

P「(まあ...問題なかったよな...きっと多分。うん、きっとそうだ...)」

P「二人が髪を乾かしてる間に、お茶の準備でもしておこっと」

仁奈「P!お待たせしたですよ!」

P「おっ?思ったよりも早く済んだね。しっかりと髪を乾かしたかい?」

仁奈「バッチリでごぜーますよ!...P?」

P「(両手を広げて、何かを期待して待っている...ふふっ)」

P「さあ、おいで」

仁奈「えへへっ、ぎゅーーっ♪」
86 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:11:02.56 ID:qzlNa2Ln0
P「はははっ♪温泉効果で一段と増して、仁奈の肌がすべすべだね」

仁奈「Pのお肌もすべすべでごぜーます♪温泉すげーですよ!」

P「そう?」

仁奈「そうでごぜーますよ!ふふふっ♪」

美優「Pさん、お茶をどうぞ」

P「あ、ありがとうございます。すみません、美優さんにまた淹れてもらって」

美優「いえいえ、気にしないで下さい。はい、仁奈ちゃんもどうぞ」

仁奈「いただきまーす!ふぅ...美味しくて、落ち着くでごぜーますよー」
87 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:12:56.94 ID:qzlNa2Ln0
P「まだ夕食まで時間があるね。仁奈、何をして遊ぶ?」

仁奈「うーん...仁奈、今は遊ぶよりもこうしてのんびりして」

仁奈「二人とゆっくり、お話がしたい気分でごぜーますよ」

美優「じゃあたくさんお話しよっか」

P「そうだな...仁奈はチャレンジしたいこと、やってみたいことってあるかな?」

仁奈「やってみたいこと...あるでごぜーますよ!」

P「おっ?教えてくれるかい?」

仁奈「仁奈、結婚式のお仕事してみてーですよ!」

P「ウェディングドレス...うーん、さすがにちょっと早い気が...」
88 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:13:48.95 ID:qzlNa2Ln0
仁奈「ふっふっふ、花嫁さんじゃねーですよ♪」

P「え?違うの?じゃあ一体なんの役で....んん?」

美優「あ、分かったかも。仁奈ちゃんがやってみたいのって、ひょっとしてベールガール?」

仁奈「美優おねーさん、大正解ですよ!」

P「ああ、なるほど」

P「(確かにそれは良いかもしれない。花嫁役とセットで、仁奈や他の小学生低学年のアイドルも売り込める)」

P「仁奈、それはナイスアイディアだと思うよ」

仁奈「本当でごぜーますか!?仁奈ベールガールのお仕事できるでごぜーますか!?」
89 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:14:36.60 ID:qzlNa2Ln0
P「ああ、叶えられるように頑張るよ」

仁奈「わーい♪やったですよー♪」

P「はははっ」



P「(この軽はずみな言葉が、近い将来またちひろさんに怒られるきっかけになるとは)」

P「(この時の俺は知らなかった)」

P「仁奈、やりたいことは、別に仕事に関係していなくてもいいんだよ」

仁奈「何でもいいですか?」
90 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:15:42.24 ID:qzlNa2Ln0
美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」

美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」

仁奈「おおー!じゃあ...じゃあ...!」

仁奈「P!」

P「なんだい?」

仁奈「美優おねーさん!」

美優「なーに?」

仁奈「仁奈、おねーちゃんをやってみてーですよ!」
91 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/03(月) 02:19:07.88 ID:qzlNa2Ln0
>>1です。

今回はこれで終わります。お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
もしご覧になっている方がいらっしゃいましたら、ご協力していただきたいことがあります。

この話でできたらカモの親子の話、皆さんだったらどう話されたでしょうか?
自分だったらこう話した、という意見をご教授頂きたいです。
宜しくお願い致します。

それでは失礼いたします。
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 02:52:45.45 ID:lG/CfT3H0
おつ
この圧倒的親子感、相変わらず素晴らしい!とてもいい話だった!

鴨親子の話は>>1と同じ様な感じで「人間と同じ様に鴨のお父さんはお仕事に行ってるんだよ」って教えるかな。てか実際にこういう話を妹が幼いときにした
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 11:29:41.34 ID:XMMeu4eko
>>92と同じかなぁ

>>1乙!
次回も楽しみだぜ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 20:24:36.92 ID:Il+y+wy3O
>>1と似たような答えかな?
ただちょっと変えて「お父さんは家族のために家を守り食事をもって待ってる」みたいに言うかな
95 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:40:27.34 ID:0IOlvU1d0
>>1です。

>>92さん、>>93さん、>>94さん
ご協力いただきましてありがとうございます。

本文中のカモの親子の話は、ごまかしじゃないかと感じた部分が有ったので、
意見を頂きたい次第でした。

あまり悪印象はないと受け取りました。
みなさんのご意見大変参考になりました。ありがとうございます。

今回で完結致します。
96 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:44:13.98 ID:0IOlvU1d0
訂正がございます。

>>90

 ×美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」

  美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」

 ○美優「Pさんもこう言ってるし、遠慮なく言っちゃおう?」

  美優「それに仁奈ちゃんがやりたいこと...叶えられるように、私も精一杯手伝うから」
97 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:44:52.17 ID:0IOlvU1d0
P「お、お姉ちゃん....!?」

P「(それを叶えるには...弟か妹が必要なわけで...)」

P「(俺と美優さん、二人に言ったってことは...つまり...)」

P「(いやいやいやいや!?....そんなはずは...)」

美優「そ、それは...すぐには、難しい...かな?」

仁奈「やっぱり仁奈より小さいと、アイドルになれないでごぜーますか...」

P「え、アイドル?」

美優「あ...そっちのこと...ね」
98 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:45:41.03 ID:0IOlvU1d0
仁奈「仁奈、事務所で一番年下でごぜーますから」

仁奈「おねーちゃんにはなれねーですよ」

P「なるほど...仁奈はお姉ちゃんの気持ちになってみたいんだね」

仁奈「なってみてーですよ!」

仁奈「なって、事務所のおねーさんたちみたいな」

仁奈「優しいおねーさんに、なりたいですよー!...仁奈、なれますですか?」
99 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:46:41.39 ID:0IOlvU1d0
美優「大丈夫...仁奈ちゃんは必ずなれるよ。だって、とても優しい子だもの」

美優「それにもし困っても、お手本になるお姉さんたちがたくさんいるから...」

美優「いつでも頼りにして、いいんだからね?」

仁奈「...へへっ、そうでごぜーました。仁奈がおねーちゃんになっても」

仁奈「優しくて、頼りになるおねーちゃんがたくさんいるですよ!」

P「はははっ、そうだね。その...直ぐというのは、難しいけど」

P「いつか、叶えるから。仁奈のやりたいことをね」

P「それが俺の仕事で、やりたいことだから」

仁奈「...はいですよ、P♪」
100 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:47:12.88 ID:0IOlvU1d0
-------

---

美優「もうこんな時間....そろそろお休みしましょうか」

P「そうですね。布団も用意してもらってますし」

P「そう言えば仁奈、食事を運んでくれた仲居さんに」

P「何か話していたけど、何を話していたんだい?」

仁奈「すぐにわかるでごぜーますよ!」

P「すぐに...?」

美優「わかる...?」

101 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:47:51.20 ID:0IOlvU1d0
-寝間-

P「....」

美優「...これは...に、仁奈ちゃん...?」

仁奈「お部屋にあった案内に、無料だって書いてやがりましたから」

仁奈「晩御飯の時に、お願いしたでごぜーますよ!」

仁奈「家族布団っ♪みんなで一緒のお布団でお休みするですよー♪」




P「それじゃあ...寝ましょうか」

美優「そう...ですね。お休みしましょう」

仁奈「美優おねーさん、P...もっと傍に来てほしいですよ...」
102 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:48:24.71 ID:0IOlvU1d0
P「あー...うん、わかったよ」

美優「仁奈ちゃん、窮屈じゃない?」

仁奈「窮屈じゃねーですよ!温かくて、良く眠れそうですよ♪」

P「そっか、ははは....」

美優「ふふふ...」

P「(美優さんが近い)」
美優「(Pさんが近い)」
103 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:49:19.86 ID:0IOlvU1d0
仁奈「....お休みする前に、二人に聞きてーことがごぜーます」

仁奈「今日は二人と一緒にお散歩して、温泉に入って、たくさんお喋りして...甘えて」

仁奈「仁奈は今日の旅行、すっげー楽しかったですよ」

仁奈「二人は今日の旅行、楽しめたでごぜーますか?」

P「ああ、楽しかったよ。仁奈と美優さんと一緒に、ゆっくりと過ごせて」

P「とっても楽しい家族旅行だって、心から思っているよ」

美優「大好きな二人とたくさん一緒にいられた、特別な日で...」

美優「素敵な思い出として、ずっと心に残るほど、楽しかったよ」
104 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:50:08.42 ID:0IOlvU1d0
仁奈「えへへ、良かったでごぜーます...本当は二人も楽しくしてやがるって」

仁奈「仁奈、分かってたでごぜーますよ。でも...」

仁奈「二人から”楽しかった”って、聞きたくて...聞いたですよ」

美優「仁奈ちゃん...」

仁奈「今日は仁奈だけが二人に甘えられるからって、すげーワガママになっちまいやがりました」

仁奈「ごめんなさい...ですよ」

美優「ううん、ワガママじゃないよ。大好きな人の想いを言葉で聞きたい...」

美優「そう思うことは、自然な事なのよ...だから、今度は私たちから言葉で伝えるね」
105 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:50:58.07 ID:0IOlvU1d0
美優「ありがとう、仁奈ちゃん。楽しい旅行に連れてきてくれて、大好きだよ」

P「今日みたいに楽しい日を、また一緒に過ごそうね。大好きな仁奈と一緒にね」

仁奈「うわぁ...あぁ...仁奈も、仁奈も二人が大好きでごぜーますよ!」

仁奈「今日はとっても...とっても楽しかったですよ!一緒に旅行に来てくれて、ありがとうですよ!」

仁奈「へへっ、仁奈も二人に言葉で伝えたですよ...すげー、すっきりしやがりました...」

仁奈「ぐっすり、眠れそうですよ...おやすみなさい、P...美優おねーさん...」

美優「おやすみなさい」

P「おやすみ」
106 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:51:39.90 ID:0IOlvU1d0
P「(仁奈が眠りにつく前に、頭を撫でよう)」

P・美優「「あ...」」

P「美優さんも...」

美優「ええ、そうしたくなっちゃいまして」

仁奈「すー...」

美優「もう眠っちゃいましたね。気持ちよさそうに、ぐっすりと」

P「ええ...この屈託のない寝顔を見つめていると、親心...父性が湧いてきます」

美優「ふふっ♪今日のPさんは、お父さんそのものでしたよ」

P「ははっ♪そういう美優さんだって、お母さんそのものでしたよ」
107 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:52:49.13 ID:0IOlvU1d0
P「だからなのか...仁奈がお姉ちゃんになりたいって言ったとき、勘違いをしてしまって」

美優「私もです。私とPさんを見て、そう言うものだから...てっきり」

P「そうそう♪俺もてっきり俺と美優さ...あ...」

美優「あ...えっと...その...」

P「いや...あの...」

仁奈「う〜ん...」

美優「あ...仁奈ちゃん、起こしちゃいますね?私たちも寝ましょう」

P「そ、そうですね」

仁奈「仁奈は...それでもいいです...よー...」

P・仁奈「「!?」」

仁奈「おねーちゃんで...ごぜーます、から...こっちでも...」

仁奈「すー...」

P「寝言...」

美優「夢の中で、お姉ちゃんになっているみたいですね...」
108 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:53:42.39 ID:0IOlvU1d0
P・美優「「...」」

P・美優「「ふふっ♪」」

美優「おやすみなさい、Pさん」

P「おやすみなさい、美優さん」




仁奈「ん...Pも...美優おねー..さんも」

仁奈「みんなで...一緒に....ルミ...着るで..すよ...すー...」
109 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:54:15.01 ID:0IOlvU1d0
---------

------

---

仁奈「......ん...っ!」

仁奈「(おおー!?スゲーいい気分で起きたですよ!)」

仁奈「...(チラッ)」

美優「.....すー...」

仁奈「...(チラッ)」

P「...くー...」

仁奈「(二人より早く起きたの、初めてでごぜーますよ!)」
110 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:54:50.13 ID:0IOlvU1d0
仁奈「(あ...トイレ...)」

スルっ...

仁奈「(二人はまだ眠ってやがりますから、静かに行くですよ)」

仁奈「(お布団に戻る時も静かにしねーと...)」



美優「....うっ...ん...ん!?」

美優「(あ、あら!?仁奈ちゃんは...!?)」

美優「(この音は...トイレに行っているのね...Pさんは...まだ眠ってますね)」

P「くー...」
111 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:55:31.71 ID:0IOlvU1d0
美優「....」

美優「(す、すこしだけ...秘密の思い出づくりを...)」

ヨジ...ヨジ...

P「(...ん...なんだ?何か近寄ってくる気配が...)」

P「(さては...よーし...)」

美優「(ちょっとだけ...ほんの一瞬だけ添い寝を...)」

美優「(え...!?Pさんの手が回って)」

P「(奥にいる美優さんに当たらない様に、かつ優しく...)」

ギュ...

P「おはよう、仁....」

P「(奈じゃないぞ!?ええ!?)」
112 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:56:16.47 ID:0IOlvU1d0
P「(じゃあ...今俺が抱いているのは...)」

美優「あの...私、です...三船...美優、です...」

P「す、すみません!?」

P「(あれ!?仁奈はどこに!?ああ!?それにいつまで美優さんを抱いているんだ!?)」

美優「あ、あの...!」

P「(え!?なんで俺の腕に手を添えるんですか!?)」

美優「もし...その...よかったら、仁奈ちゃんのように...ゅっと...」

P「え?」
113 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 01:57:09.08 ID:0IOlvU1d0
美優「ぎゅ...っと...仁奈ちゃん...!?」

P「ん?....はっ!?」

仁奈「....」ジー

P「これは...あっと事故で...」

美優「そ、そうなの!偶々...!」

仁奈「むーー!二人だけで仲良くしてズルいでごぜーますよ!」

仁奈「仁奈も混ぜるでごぜーます!」ゴロンッ!

P「はは...はははっ♪」

美優「うふ...ふふっ♪」

仁奈「えへへっ♪おはようごぜーます!P、美優おねーさん!」

仁奈「旅行は、お家に帰るまでが旅行でごぜーます!」

仁奈「今日もいっぱい、楽しい思い出を作るですよー!」

おわり
114 : ◆JBqI9RdT/Q [saga]:2017/07/05(水) 02:00:37.90 ID:0IOlvU1d0
>>1です。これで完結です。

お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
ご意見やリクエスト(明るい方面でお願いします)がありましたら、どうぞ宜しくお願いします。

次回作は前回安価を取らせていただきました、神谷 奈緒がメインの話になります。
話の中で、別のブラウザゲームの話題を出す予定です。ご了承を宜しくお願いします。

それではHTML化の依頼をします。
ありがとうございました。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 02:59:39.23 ID:Nl1M2ih6o
乙乙。どこから見ても親子だこれ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 07:45:50.46 ID:gWXV1il9O
この話の子が後日談が見たい
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 09:33:10.80 ID:My0Q/L4Ko
後日談は見たいww
118 : ◆JBqI9RdT/Q [sage saga]:2017/07/05(水) 15:25:25.90 ID:0IOlvU1d0
>>1です。

リクエストありがとうございます。
ではいつか前触れもなく、旅行から帰った後の後日談を書かせていただきたい思います。

その時も宜しく御願い申し上げます。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/06(木) 00:25:29.86 ID:KC57NGor0
続きが見たいです><
120 : ◆JBqI9RdT/Q [sage saga]:2017/07/06(木) 02:14:17.30 ID:uIwpw62u0
次の話始めました。

モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499273336/ 

宜しければ、こちらもお付き合い宜しくお願いします。
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