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モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」
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1 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:26:34.67 ID:cwbf7ccG0
▼前作・関連SS
モバP「あずきたちと遊園地に遊びに出かける」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488990635/
茄子「お仕事は終わりましたか?プロデューサー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395425882/
ちひろ「最近のライラちゃん、少し元気が無いように見えませんか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411317175/
モバP「美優さんと仁奈と一緒に夕時をのんびりと」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446975693/
-事務所近所の商店街-
福引係員「福引やってるよー。まだまだ特賞、一等、二等、はたまた三等も残ってますからねー」
福引係員「特賞はなんとグァム旅行ですよー!是非商店街で買い物をして、福引に挑戦してくださーい!」
「すみませーん」
福引係員「は...いっ!!?」
茄子「?どうかされましたか?」
福引係員「い...いえ、なんでもありません...」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1494429994
2 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:27:35.79 ID:cwbf7ccG0
福引係員「(悪魔が...天使の笑顔をひっさげて、悪魔がやってきたぁあああっ!?)」
福引係員「(去年の福引で、初日に特賞から四等までかっさらっていった悪魔....)」
福引係員「(忘れたくても忘れられない...トラウマが...また!)」
福引係員「い...い...っ、いらっしゃいませ!?な、何回お引きになられますか!?」
茄子「あっ、私が引くわけじゃないんです」
福引係員「へっ?」
仁奈「仁奈が福引するですよ!」
3 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:28:14.39 ID:cwbf7ccG0
福引係員「こ、この子...仁奈ちゃんが引くんですか?」
茄子「はいっ。私はその付添です」
福引係員「な、何回かな?」
仁奈「一回でごぜーますよ!はいっ、福引券一回分ですよ!」
福引係員「た、確かに...それじゃあ一回、どうぞ」
仁奈「よーし...行くでごぜーますよー!」
カラカラカラカラ....トンッ!トットットン....
チリリリン、リーンッ!!
4 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:29:08.91 ID:cwbf7ccG0
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------
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仁奈「えへへへへ...やったでごぜーます♪茄子おねーさんが、一緒に居てくれたおかげでごぜーますですよ!」
茄子「いえいえ。そんなことないよ?」
茄子「仁奈ちゃんがいい子でいるから、そのご褒美に欲しい景品が引けたのよ」
仁奈「そうでごぜーますか?えへへへ...」
仁奈「今日は欲しい景品が引けたし、茄子おねーさんにいい子って言ってもらえたし」
仁奈「すげー良い事ばかりの日でごぜーますよ♪」
茄子「ふふふっ♪ところで、どうしてその景品が欲しかったの?その三等の...」
茄子「温泉旅行の旅行券を?」
5 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:30:19.69 ID:cwbf7ccG0
仁奈「みんなで一緒に温泉に行こうって、約束したでごぜーますよ!」
仁奈「仁奈すげー温泉に行きたくて、何とかできないかなーって思ってたら」
仁奈「福引の景品に温泉旅行があるって、知ったでごぜーます!頑張って福引券集めたでごぜーますよ!」
茄子「あらー、そうだったの。美優さんと約束したの?」
仁奈「美優おねーさんとも約束したですよ!」
茄子「やっぱりかー。ふふ、美優さん羨ましいなっ」
6 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:30:50.23 ID:cwbf7ccG0
茄子「仁奈ちゃんと一緒に温泉に行けて...あら?”とも”?」
茄子「それに”みんなで”...美優さん以外の人とも、一緒に温泉に行く約束をしたの?」
仁奈「モバP(以下 P)とも約束したでごぜーますよ!三人で温泉にいこーって」
茄子「もう一人はプロデューサーだったんだー......」
茄子「....」
茄子「............」
茄子「..................あらー?」
7 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:31:27.52 ID:cwbf7ccG0
-事務所-
茄子「.....」
早苗「.....」
凛「....」
楓「むぅ〜〜〜〜」
千枝「....えっと....」
仁奈「これで三人で温泉に行けますですよ、P♪」
仁奈「一緒に温泉に入るの、今から楽しみでごぜーますよ♪」
8 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:33:19.01 ID:cwbf7ccG0
P「あ、ああ....そうだね」
仁奈「P、汗がすげーですよ?大丈夫でごぜーますか?」
P「大丈夫だよ?ちょっと室温が高いのかなー....あははは」
凛「プロデューサー、室温は適温だよ」
千枝「千枝も確認しました」
P「そ、そう...?あははは...」
P「(どうしてこうなった!?いや、約束した俺が悪いんだけど)」
9 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:34:24.52 ID:cwbf7ccG0
早苗「...仁奈ちゃん?大事な話があるから、ちょっとだけP君借りるわね?」
仁奈「はーい、わかったですよー!」
早苗「ちょっとP君どうなってるの!?美優ちゃんと仁奈ちゃんと一緒に、温泉に行く約束をしてたって!?」
楓「ひどいです、プロデューサー...私の方が、先に一緒に温泉に行く約束をしてたのに...」
千枝「はい?楓さん、それは一体どういう事ですか?」
凛「それも気になるけど、まずは...プロデューサー、どういうことかな?」
10 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:35:19.07 ID:cwbf7ccG0
P「いや、これには深い...訳ではないけど...」
P「その時の最善の選択をした結果の....副作用というか...」
早苗「はぁ?なんでそれで、三人で温泉旅行に行く約束をすることになるのよ?」
茄子「ふふっ...まあまあ?まずはプロデューサーから、仔細を聞かせてもらいましょう?」
千枝「Pさん、話してくれますよね?」
P「う...えっと...事の起こりはこの前三人で晩御飯を一緒に食べた時...」
凛「(ちぃっ!!やっぱりあの時...!だから反対したのに!)」
千枝「(うぅ〜〜、まさかこんなことになるなんて....)」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/11(木) 00:35:40.68 ID:z3vdZfAr0
支援
12 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:36:03.26 ID:cwbf7ccG0
P「食後に仁奈が...そうだ!一緒に温泉に入りたいって、仁奈が言い出した原因は」
P「早苗さんにあるんですよ!?」
楓「ほほぉ....」
茄子「あらあら...」
早苗「ちょっと!?なんでアタシが出てくるのよ!?」
早苗「アタシが何を言ったら、今日みたいなことにな....あ....」
凛「早苗さん?思いっきり心当たりがあるみたいですけど?」
早苗「いやいやいやいやっ!?まさかあんなことで....あんなことが原因なの?」
13 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:37:03.55 ID:cwbf7ccG0
楓「何をしちゃったんですか?」
早苗「えーっと...美優ちゃんの部屋で、温泉番組見ながら」
早苗「P君と混浴したら、P君照れて面白いだろうなーって...仁奈ちゃんにそう言って...」
P「それですよ。原因の一つは!」
早苗「あ、あはははは...まさか、こんな展開になるなんて...それについてはゴメン!」
14 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:38:23.08 ID:cwbf7ccG0
楓「もぉ...早苗さんたら...ん?千枝ちゃん、どうかしましたか?」
千枝「い、いえ!?なんでもありません!」
千枝「(ひょっとして、千枝も今日の出来事の原因なんじゃあ...?)」
千枝「(ここは...この場は静かにしていましょう)」
凛「それでプロデューサー、一体どうするつもりなの?」
仁奈「?」
P「(どうする?どうする俺!?)」
P「(こういう時は、それぞれのパターンで一番最悪な状況を想定するんだ!)」
P「(それで、比較的損害の軽微な選択をする!まずは....)」
15 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:39:16.16 ID:cwbf7ccG0
〜仁奈に一緒に温泉に行けないと言った場合〜
P『ごめん仁奈。約束したけど、やっぱり一緒に温泉には行けないよ』
仁奈『え....?』
P『その...アイドルとプロデューサーが泊まりがけで出かけるのは...』
仁奈『約束...約束したのに...!』
仁奈『Pの嘘つきっ!!大っ嫌いでごぜーますよ!!』
仁奈『Pともう会いたくねーですよ!!仁奈、アイドルもやめるでごぜーますよ!!うわぁああああんっ!!』
P『あっ!?仁奈待って!!』
『仁奈ちゃん、可哀想....』
『できないことを、軽はずみに約束するから...』
『あんな小さい子を、あんなに傷つけて....』
『失望したなぁ...』
『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』
『私たちも辞めよっか?信頼関係壊れちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』
P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』
【BAD END】
16 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:39:44.19 ID:cwbf7ccG0
-----
---
P「(最悪を考えたら...こうなる可能性はあるよな)」
P「(ダメだダメだ!こんなの選択できない!)」
P「(もう一つの選択肢に望みは...)」
17 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:40:33.51 ID:cwbf7ccG0
〜仁奈に一緒に温泉に行く言った場合〜
P『よーし、行こうか!約束したもんな』
仁奈『わーい♪楽しみでごぜーますよ!』
P『はははっ...』
『え...本当に行くんですか?』
『まさか...美優さんと一緒に温泉に行くために、仁奈ちゃんを利用したんじゃ』
P『え?』
『なにそれ...キモい...』
『あんな小さい子の、純粋な好意を利用して....』
『失望したなぁ...』
『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』
『私たち、辞めよっか?信頼できなくなっちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』
P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』
【BAD END】
18 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:41:08.14 ID:cwbf7ccG0
-----
---
P「(どっちもダメじゃないか!?まずい...まずいぞ!)」
P「(何か突破口を...第三の選択を...ん?)」
P「仁奈、ちょっとその旅行券見せてくれないかい?」
仁奈「どうぞですよ!」
P「(...!あった!第三の選択が!)」
19 :
◆JBqI9RdT/Q
[saga]:2017/05/11(木) 00:42:09.05 ID:cwbf7ccG0
P「仁奈、これ有効期限があるよ?」
仁奈「有効期限、でごぜーますか?」
P「うん。それでね?有効期限内に俺と美優さん、それに仁奈が一緒に二日以上休める日がないんだよ」
仁奈「あ...」
P「この二日は美優さんと仁奈はオフだけど、俺はみりあの泊りがけのロケに同行するんだ」
P「みりあだけの仕事で、俺が同行しないわけにはいかないんだ」
P「だから...せっかく仁奈に温泉旅行をプレゼントしてもらったのに...」
仁奈「...お仕事なら、仕方ねーでごぜーますね...」
P「う...本当にごめんね、仁奈」
仁奈「Pは悪くねーですよ....そっか...残念でごぜーます...」
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