【ミリマス】765学園物語HED √SSL

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362 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 00:51:24.55 ID:ShUDEARVo
『おいしいよ!…子ちゃん!』

『うん!もっとたべたい!』

『わあ、うれしい!もっとつくるね!』

『あ、でもぼくはおなかいっぱ』

『男の子なんだからもっとたべられるよ!だいじょうぶ!カロリーはみかただっておかあさんが言ってたから!』

『でもほんとうにおなかいっぱ』

『なるほど、これがおかあさんの言ってたいやよいやよもすきのうちってやつだね!だいじょうぶ、わたしがたべさせてあげるね!』

『ごふっ』
363 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 01:07:09.05 ID:ShUDEARVo
…今のは

遥か昔の記憶…?

思い出せない俺が小さな頃の記憶だろうか

ならあそこにいたのは海美と、もう1人

テーブルの上にあった料理はエビチリだった

…まさか

P「美奈子」

美奈子「はい」

P「前に…ボランティアの時かな?昔仲が良かった子が二人がいるって言ってたよな」

美奈子「はい」

P「名前、わかるか?」
364 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 01:38:03.06 ID:ShUDEARVo
美奈子「…秘密、です」

P「そうか…」

半分答えたようなものだ

…俺は小さい頃に美奈子と会ってたのか

何故忘れていたのだろう

…いや、今となってはどうでも良いことか

大事なのは今、美奈子と一緒にいられること

昔どうだったかなんて関係無い
365 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 01:40:09.62 ID:ShUDEARVo
P「…うん、美味い、もっと食べたい」

美奈子「安心してください!お代わりはちゃーんと用意してありますから!」

P「はは、それはありがたい」

多分10人前じゃ足りないだろうし

P「さ、美奈子も食べよう」

美奈子「そうですね、じゃあ私も…いただきます」

この後お代わりもし、美奈子と楽しい昼食を過ごした
366 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 01:56:08.92 ID:ShUDEARVo
P「ふう…食った食った」

美奈子「良い食べっぷりでしたね!」

P「美奈子の料理は美味しいからな、つい食べてしまう」

美奈子「そう言って貰えると嬉しいです」

P「さて、腹ごなしに出掛けようか?」

美奈子「お出掛けも良いですけど、のんびりするのも良いですよ!」

美奈子「例えばほら…今私の膝は意味ありげに空いてたりしますし」

P「…」
367 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 01:56:58.42 ID:ShUDEARVo
一旦ここまで
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 07:35:09.47 ID:jHSjw6nRO
カロリーは味方って母親譲りだったのか(困惑)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 09:08:47.76 ID:DzKEJ8+Eo
飯の直後に横にさせるとはさすが美奈子
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 09:11:25.38 ID:Cij8qb1IO
飯の直後に体横にする事自体は悪くないんだぜ
体重にヤバいのは寝る事
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 20:59:25.27 ID:tj1eGwoEo
(Pの胃が)広がってないか?
372 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 22:14:42.34 ID:ShUDEARVo
P「えーっと」

美奈子が笑顔で自分の膝を叩いている

…そこに頭を乗せろと?

美奈子「さあ周防くん」

P「じゃ、じゃあお邪魔します」

美奈子の膝に頭を乗せる

こ、これが膝枕か…!

あまりの柔らかさに思わず驚愕した

美奈子「す、周防くん?目が見開いてますけど」

P「い、いや、ちょっとな」
373 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 22:49:04.25 ID:ShUDEARVo
改めて見上げると中々に中々な光景だ

じっと見ていると胸の間を通して美奈子と目が合った

美奈子「も、もう、どこ見てるんですか?」

P「いや、だってさ」

こんな立派なものが目の前にあったら見てしまうに決まってる

だって男の子だもの

美奈子「えっちな目になってますよ?」

P「許して欲しいかな…」
374 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 23:12:16.04 ID:ShUDEARVo
美奈子「でもちょっと嬉しいです」

P「嬉しい?」

美奈子「はい、だって私をえっちな目で見るって事は私は周防くんにとって性的魅力を感じる女の子って事ですよね?」

美奈子「好きな人にそう想って貰えるとやっぱり嬉しいです」

P「そっか…」

美奈子「…いつかは」

P「ん?」

美奈子「いつかはキスしたり、それ以上のこともやったりするんですよね」

P「いつかは…な」

P「でも別に急ぐ必要は無い」

P「俺達は俺達のペースで進もう」
375 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/18(月) 23:18:07.56 ID:ShUDEARVo
一旦ここまで
ついでにアンケート
プロデュース()量は少、並、大のどれが良い?
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:24:11.71 ID:VtxLODyqO
当然大盛りで
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:36:37.14 ID:t7SdxfZLo
大盛りのプロデュースで食った分のカロリーを消費し
また溜め込んでまた消費して・・・の繰り返し?
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 00:04:04.54 ID:A0yOS9cuo
そりゃあSSL盛りですよ
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 14:00:07.54 ID:hw7jj/rxO
大盛りなんて生温い!メガ盛りで!
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 18:57:06.61 ID:zKvGrw6xO
満漢全席の愛だよなぁ!?
381 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/20(水) 00:43:13.83 ID:zbmYsxGKo
貴様達そんなに腹一杯になりたいか!
…良かろう、胸焼けの薬を用意しておくが良い

とりあえず今日は無しで
382 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 00:31:33.43 ID:22hIZGisO
美奈子「そうですね!フードファイターは自分のペースが大事だってハンター錠二も言ってました!」

P「誰だよ…」

そんな風に他愛ない話をしながら、穏やかな時間は過ぎていった




P「美奈子、足は大丈夫か?」

美奈子「あ、はい、大丈夫ですよ」

なんだかんだ結構な時間膝枕してもらったので少し心配になる

美奈子「むしろ周防くんの頭が離れて少し寂しいですね」

P「うーん後ろ髪引かれることを」
383 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 00:49:27.20 ID:Tveuysn4o
美奈子「周防くん、夕飯はどうしますか?」

P「そうだな…このみ姉さんか志保が何か作ってるかも知れないし、家で食べるかな…」

美奈子「一応確認取った方が良いですよ」

P「そうだな」

俺はスマホを取り出し、家に電話をかけた

志保『はい、周防です』

P「もしもし、志保か?」

志保『はい、あなたの志保です』

P「今日の夕飯とかって何か考えてる?」

志保『いえ、まだお買い物をしていませんし特には…何か希望があるならそれを作りますが』
384 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 01:07:05.85 ID:Tveuysn4o
P「買い物は今から?」

志保『はい、夕方にはセールがあるのでその時にしようかと』

P「了解、なら帰ったら…」

美奈子「周防くん、周防くん」

P「どうした、美奈子?」

電話の途中、美奈子が俺の肩を叩いた

志保『…兄さん、誰か他の女と一緒にいるんですか?』

美奈子「夕飯の件なんですけど」

P「ああ、まだ用意が無いみたいだから帰ってから一緒に買い物でも行こうかなって」

美奈子「だったら私に良い考えがあります」

P「良い考え?」

美奈子「私が周防くんの家に夕飯を作りに行きます!」
385 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 01:07:32.96 ID:Tveuysn4o
一旦ここまで
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 11:27:51.31 ID:JYWDaiVkO
志保と桃子とこのみさんの胃が危ない(物理)
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 14:32:45.96 ID:QqDxHQ6qO
だいじょぶだいじょぶ、最終的にPが全部たいらげるよ
388 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 21:49:57.85 ID:Tveuysn4o
P「ただいま」

志保「兄さん、お帰りなさい」

美奈子の提案を受け、俺は美奈子を連れて家に戻る

玄関を開けると志保が1秒も経たずに出迎えに来た

美奈子「お邪魔します」

志保「………兄さん、何故佐竹飯店の店員さんがここに?」

P「あれ、キャンプの時自己紹介しなかったっけ?」

志保「記憶にはありませんが…」
389 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 21:52:59.16 ID:Tveuysn4o
美奈子「佐竹美奈子です!えーっと、志保ちゃん…だったよね?」

志保「はい、北沢志保です」

美奈子「良かった、志保ちゃん、これからよろしくね」

志保「これから…?一体どういう…」

P「言ってなかったんだけど実は俺は美奈子と付き合う事になったんだ」

志保「……………………………すいません兄さん、良く聞こえなかったのでもう一度お願いします」

P「美奈子と付き合う事になったんだ」

志保「」
390 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 22:20:10.22 ID:Tveuysn4o
P「…志保?」

志保「ぐ…う…そ、そうですか…おめ、でとう…ございます…兄さん」

P「…?」

志保「…美奈子さん」

美奈子「?」

志保「美奈子さんは、兄さんを…幸せにしてくれますか?」

美奈子「志保ちゃん…うん、もちろんだよ!」

志保「…それなら、安心です」
391 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 22:35:53.14 ID:Tveuysn4o
志保「美奈子さん、兄さんを…よろしくお願いします」

美奈子「うん、任せて、志保ちゃん」

P「な、なんか恥ずかしいぞ」

志保「それでは美奈子さん、リビングに案内します」

美奈子「ありがとう志保ちゃん」




リビングに入ると桃子が煎餅を咥えながらアニメを見ていた

桃子「おにいふぁんおふぁえり」

P「食いながら喋らない」

桃子「…?お兄ちゃん、その人は?」
392 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 22:40:08.39 ID:Tveuysn4o
美奈子「佐竹美奈子です!桃子ちゃん…ですよね?周防くんから聞いてます、よろしくお願いしますね!」

桃子「佐竹…?佐竹飯店の人?」

P「ああ」

桃子「ふーん…で、なんでそんな人が家に?」

P「そりゃ俺が美奈子と付き合ってるからだよ」

桃子「ふーん、お兄ちゃんが付きあ…はあ!?」

P「うおっ」

桃子「ちょっとお兄ちゃんどういうこと!?」
393 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 23:24:18.57 ID:Tveuysn4o
P「いや、どういうことも何も言葉通りの意味だが」

桃子「お兄ちゃんに恋人が…絶対海美さんか恵美さんだと思ってたのに…」

美奈子「え、えーっと…桃子ちゃん?」

桃子「…まあ、お兄ちゃんが選んだ人なら間違いないとは思うけど」

桃子「それはそれとして、なんで急に連れてきたの?」

P「実は今日の夕飯、美奈子が作ってくれるんだ」

桃子「それって桃子達の分も?」

美奈子「もちろん!皆の分、ちゃんと作るから!」

桃子「ふーん…佐竹飯店のご飯は美味しいし、桃子、楽しみにしてるね」

P「おお…桃子が素直だ」
394 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 23:33:10.41 ID:Tveuysn4o
桃子「お兄ちゃん、臑を蹴飛ばすよ」

P「勘弁」

美奈子「それじゃあ台所、お借りしますね!」

桃子「あ、美奈子さん、もうすぐお姉ちゃん帰ってくるし料理は5人分で」

美奈子「わかりました!よーし、腕によりをかけないと」

美奈子がエプロンを着け、気合いを入れて調理を開始する

このみ姉さんや桃子が美奈子の料理をどう評するか…気になるな
395 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/21(木) 23:34:39.42 ID:Tveuysn4o
一旦ここまで
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 00:00:25.13 ID:09feGXRuo
鋼兵 ホモ
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 11:26:59.05 ID:NOhnjblkO
志保があっさり納得したあたり本当に静香だけはダメだったんだな
398 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/23(土) 23:52:27.60 ID:tmjIDm/BO
このみ「ただいま」

P「お帰り、このみ姉さん」

莉緒「お邪魔しまーす」

P「莉緒さん?」

このみ「明日は二人揃って休みだから宅飲みすることにしたのよ」

P「なるほど」

このみ「…あら、すごく良い匂い、今日の夕飯は何?」

P「見てからのお楽しみだよ」

このみ「あら自信満々…それじゃあ楽しみにしてるわよ」

そういって莉緒さんと一緒に部屋に戻るこのみ姉さん

莉緒さん共々是非夕飯を楽しんで貰おう
399 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:01:47.56 ID:6E6qp4jBO
美奈子「こんばんはこのみ先生!莉緒先生!お邪魔してます!」

このみ「美奈子ちゃん?なんでうちに?」

P「それはちゃんと説明するからまずは座ってくれよ」

このみ「え、ええ…」

莉緒「美奈子ちゃんが作ったの!」

美奈子「はい!腕によりをかけました!」

莉緒「やだ!そんなの絶対美味しいじゃない!このみ姉さん、早く食べましょ!」
400 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:24:41.85 ID:PyES7byZo
みんなが席に着いたので俺も席に着く

このみ「…あー、Pの隣に座る美奈子ちゃんで大体察したけど」

このみ「ちゃんとPの口から聞かせてちょうだい?」

P「ああ」

俺は一度深呼吸をし、このみ姉さんをまっすぐに見据える

P「俺、美奈子と付き合う事にしたんだ」

美奈子「はい、周防くんとお付き合いさせていただいてます」

このみ「…一番大切なことを聞くけど、二人とも遊びじゃなくて真剣に交際するのよね?」

美奈子「はい」

P「もちろん」
401 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:30:40.12 ID:PyES7byZo
このみ「そう、それなら私からは何も言わないわ」

このみ「美奈子ちゃん、Pをよろしくね」

美奈子「はい!」

このみ「しかしアレね、これで私もお義姉さんになるわけね…」

このみ「このみお義姉さん…うん、悪くないわね!それにお義母さんも義理の娘が増えたら喜ぶだろうし」

このみ「P、美奈子ちゃんを絶対に逃がしちゃ駄目よ!」

P「わかってるよ」

美奈子「周防くん、許可も降りましたし子供は何人が良いですか?」

P「美奈子は落ち着こうか」
402 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:35:41.53 ID:PyES7byZo
P「話は終わり、冷めないうちに食べよう」

このみ「そうね、せっかくの料理を冷ましちゃもったいないもの」

莉緒「私もうお腹が空きすぎて」

P「それじゃあ」

いただきます!

このみ「!美味しい!」

莉緒「流石は美奈子ちゃんね!」

美奈子「ありがとうございます!」

志保「…」

このみ「志保さん、好き嫌いは駄目だよ」

志保「わかってはいるんだけど、やっぱりピーマンは苦いから…」
403 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:42:01.56 ID:PyES7byZo
美奈子「志保ちゃん、私を信じてピーマン、試してみて」

志保「…わかりました」

志保「…!美味しい…」

美奈子「良かった!前バーベキューの時に志保ちゃんはピーマンが苦手だって言ってたからピーマンが苦手な人のためにちょっと工夫したの」

志保「…私のために?」

美奈子「うん!料理はね、食べてくれる人のことを思って作るの」

美奈子「料理に必要なものは道具に素材、技術だけど一番大切なのはね、愛情なんだよ!」

美奈子「料理は愛情、私はこの言葉をずっと信じてるんだ」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/24(日) 00:47:39.10 ID:WfODDx3v0
量は適切だったのかな?
405 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 00:55:37.28 ID:PyES7byZo
志保「…私、もっと料理の腕を磨きたいです」

志保「私にも色々教えてくれますか?…美奈子ね、義姉さん」

美奈子「うん!」

P「桃子も教えて貰ったらどうだ?」

桃子「別に、桃子が料理覚えても出番無いし」

桃子「ま、いつか桃子がお嫁にでも行くときに教えて貰おうかな」

P「そっか」

莉緒「うーん、お酒と料理が美味しい」

このみ「ほんと、お酒が進むわー」

美奈子「おかわりもありますから、どんどん食べてくださいね!」
406 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 01:00:04.77 ID:PyES7byZo
このみ「うぃーっく…」

莉緒「…すかー」

P「知ってた」

俺の目の前には酔い潰れた大人(笑)が二人、テーブルに突っ伏していた

P「とりあえず莉緒さんはその辺に転がしとくとして」

俺は莉緒さんを引き摺り、ソファの辺りに転がす

P「このみ姉さん、持ち上げるぞ」

その後、このみ姉さんを肩に担いだ
407 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 01:07:56.27 ID:PyES7byZo
P「時間も時間だしこのみ姉さんを部屋に転がしたら送っていくよ」

美奈子「ありがとうございます、周防くん」

このみ「んー…美奈子ちゃん帰るの?」

美奈子「はい、もうすっかり遅くなっちゃいましたから」

このみ「それなら…泊まっていったら?」

美奈子「え?」

P「は?」

このみ「もう遅いし、そうしましょうそうしましょう」

このみ「部屋はPの部屋が空いてるから」

P「ちょっと待て酔っ払い」
408 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 01:10:55.32 ID:PyES7byZo
このみ「お布団なら呼びがあるからPはそれで寝なさい」

P「待てって言ってるんだが」

このみ「ふああ…」

P「あ、おいこら」

言うだけ言って落ちる酔っ払い

P「ったく…美奈子、酔っ払いの言うことは真に受けなくて…」

美奈子「うん、今日はお友達の家に泊まるから、うん、お休みなさい」

P「…」
409 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 01:26:50.83 ID:PyES7byZo
美奈子「お邪魔します」

P「どうぞ」

結局美奈子は俺の部屋に泊まることになった

志保「兄さん、これ、お布団です」

P「ああ、ありがとう志保」

志保「いえ」

志保は布団を敷くとそそくさと部屋を出ていった

P「と、とりあえず座りなよ」

美奈子「は、はい」

P「…」

美奈子「…」

…自分の部屋なのに彼女がいるだけでこんなに変わるとは
410 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/24(日) 01:27:16.60 ID:PyES7byZo
一旦ここまで
411 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 00:03:20.20 ID:tfFwFUY5O
緊張が高まり、どうにかなりそうになっていたところで

桃子「お兄ちゃん、入るよ」

桃子が部屋に入ってきた

P「入ってから言うんじゃない」

桃子「美奈子さん、お風呂が沸いたから一番最初に入って欲しいんだけど」

美奈子「私が?良いの?」

桃子「お客さんだし、流石に誰かが入った後のお風呂になんて入れられないよ」

美奈子「莉緒先生は?」

桃子「残り湯で十分」
412 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 00:25:17.14 ID:tfFwFUY5O
美奈子「じゃあそれなら…お風呂、いただきます」

桃子「明日はお休みだし、ゆっくりつかってても良いから」

美奈子「うん、ありがとう桃子ちゃん」

桃子「ところで美奈子さん、着替えはあるの?」

美奈子「着替え…あっ」

桃子「志保さんの服借りる?」

美奈子「うーん…それは志保ちゃんに悪いし…」

桃子「美奈子さんが着られそうな服…桃子やお姉ちゃんの服が入るわけないし」

P「色々小さいからな」

桃子「ふんっ!」

P「あだっ!」

桃子が投げた踏み台が顔面を直撃した
413 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 01:20:43.64 ID:tfFwFUY5O
美奈子「私、このままでも構わないけど…」

桃子「駄目だよ、せっかくの可愛い服がしわになっちゃうよ」

桃子「お兄ちゃんとのデートのために気合い入れてコーディネートしたんでしょ?大切にしなきゃ」

美奈子「う、うん」

P「でも志保の服も他二人の服も駄目ならどうするんだ?取りに戻るか?」

P「まさか俺の服を着せる訳にはいかないし」

桃子「お兄ちゃんの服か…桃子達の服よりはよっぽど現実的だけど」

P「正気か?男の服なんて」

美奈子「私は周防くんの服で良いですよ!」

P「…マジ?」

美奈子「はい!」

桃子「お兄ちゃん、確か予備のジャージがあったでしょ」
414 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 01:46:08.59 ID:tfFwFUY5O
P「ジャージってお前…」

美奈子「周防くん!私、ジャージで良いですよ!」

P「ええ…」

桃子「はい決まり、美奈子さんが良いって言ってるんだからジャージ用意して」

P「わかったよ…」

タンスからジャージを引っ張りだし、美奈子に渡す

P「小さかったら遠慮なく言ってくれ」

美奈子「ありがとうございます、周防くん!」

桃子「それじゃあ、お風呂上がったら教えてね」
415 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 01:46:52.06 ID:tfFwFUY5O
一旦ここまで
前の閉まりきらないジャージをどう思う?
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 02:27:37.16 ID:8fGMeElDO
むしろ無理矢理着て胸のせいでおへそがみえるジャージがいいです
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 04:44:30.11 ID:u/ByGASrO
収まりきらない胸を無理矢理収めて、ジッパーがぶっ飛ぶ→当然胸がはだける
コレだ!
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 07:49:21.47 ID:K1REhu78O
乙。次回の展開にワクワクが止まらない。
そして、莉緒ちゃんの扱いに笑ったw
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 10:39:48.51 ID:Lkbs4tiXO
莉緒ちゃん信頼の扱い
なんでこうなっちゃったんだろうな…
420 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 22:01:03.27 ID:+XwFtCcJO
…なんだこれ

俺は今、自分の部屋で美奈子が風呂から上がるのを待っている

何だろう、このシチュエーション、凄く落ち着かない

俺は緊張を紛らわせるために冬馬に電話をかけた

冬馬『もしもし』

P「もしもし、鬼ヶ島か?」

冬馬『誰が鬼ヶ島だ!』

P「わかってる、あまとうだよな」

冬馬『そうそう、あまと…ぶっ飛ばすぞ』

P「冗談だよ」
421 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 22:04:24.01 ID:+XwFtCcJO
冬馬『で、何の用だ?』

とりあえず冬馬にジャブをかまして満足した俺は、冬馬に相談を持ち掛けた

P「実はさ」

冬馬『おう』

P「大変なんだよ」

冬馬『おう』

P「すげえ大変なんだよ」

冬馬『そうか』

P「どれくらい大変かっていうとだな」

冬馬『大変なのはわかったからさっさと本題に入りやがれ!』
422 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 22:22:27.67 ID:+XwFtCcJO
P「わかった、実はな」

冬馬『おう』

P「彼女が今、俺の家で風呂に入ってる」

冬馬『へえ、彼女がお前の家で風呂をね…………はあ!?』

P「うおっ」

冬馬がいきなり耳元で叫んだ

冬馬『おまっ…どんなうらやま…じゃなくてどんなシチュエーションだよそれ!?』

P「いやー俺にも分からん」

冬馬『…相手は誰だ?高坂か?それとも所か?』

P「ん?なんでそこで海美と恵美が出て来るんだ?」
423 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 22:29:08.70 ID:+XwFtCcJO
冬馬『…違うみてえだな、じゃあ誰だ?田中か?島原か?それとも四条か?』

P「美奈子だ」

冬馬『美奈子…美奈子…ってまさか佐竹か』

P「おう、佐竹美奈子だ」

冬馬『ダイエットくらいなら付き合ってやるし最悪骨は拾ってやるよ』

P「不吉なこと言うなよ、美奈子は可愛いんだぞ」

冬馬『惚気か、惚気を聞かせるためにわざわざ電話したのか』
424 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 22:50:32.38 ID:dQ9zqE6cO
P「そういうわけではあるけど」

冬馬『あるのかよ…いやまあ聞いてやるけどよ、所と高坂には絶対この話するなよ』

P「別にしないけど、何でだ?」

冬馬『自業自得とは言え知り合いが血の海に沈むのは気分悪いからな』

P「???」

冬馬『分からねえなら良い、とにかく言うなよ』

P「おう」

冬馬『で、きっかけは何だったんだ?』

P「きっかけか、きっかけは…」

美奈子「周防くん、お風呂あがりました、次は周防くんに入って欲しいって桃子ちゃんが」

P「あ、美奈子あがったから切るわ、話はまた学園で、じゃあな」

冬馬『は?ちょ、待ておま』

プツッ
425 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 23:04:08.35 ID:A2d9nrEeo
P「…」

美奈子「周防くん?」

風呂からあがった美奈子は普段後ろで縛っている髪を下ろしており、まだ乾ききっていないのか僅かに湿っている

ジャージから微かに見える肌や頬は上気しており、とてつもない色香を放っていた

そして着ている服だが、俺のジャージだから少しブカブカしているようで、袖や裾が余っていた

しかし胸元は大きさが足りなかったようで、上がりきっていないジッパーと押し上げられた胸がとてつもない破壊力を生み出していた

P「美奈子…その、すごく色っぽい」

思わず嘘偽りない言葉が口から出て来る

美奈子「あ、ありがとうございます」

それを聞いた美奈子は風呂上がりの赤みとはまた別種の赤みで、頬を染めていた
426 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 23:41:33.63 ID:A2d9nrEeo
周防くんがお風呂に行った

私は周防くんのベッドに寝転がり、寝返りを打つ

…何だか不思議な感じ

好きな人の家で、好きな人の服を着ながら、好きな人のベッドに寝転がってる

…まるで私の全身を周防くんが包み込んでいるみたいだ

美奈子「…」クンクン

ジャージの袖口の匂いを嗅いでみる

…よくわからないけど、これが周防くんの匂いなのかな?

美奈子「…」

すぐ傍にあった枕を抱き寄せ、抱き締める

美奈子「…」クン

そのまま枕に顔を埋めてグリグリする

特に意味は無いけど、なんとなくそうしたかった
427 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/25(月) 23:51:39.02 ID:A2d9nrEeo
枕に顔を埋めていると顔と一緒に身体の奥が熱くなってくる

どうも私は自分が抑えきれないくらい周防くんが好きなようだ

…今日、誘ったらどうなるかな

付き合ってすぐなのに、はしたないと思われないだろうか?

でもあの日の夜抱き締めてくれたあの暖かさを、もう一度感じたい

…熱いなぁ
428 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/26(火) 00:02:02.95 ID:mWceMS1vo
P「ただいま」

美奈子「おかえりなさい」

風呂から上がり部屋に戻ると美奈子が枕を抱き締めながらベッドに座っていた

美奈子「あれ…?周防くん、こうやって見たらあまり体型変わりませんね」

P「そうかな?」

美奈子「うーん…もっと増やさないと駄目かな…?」

P「はは…」

流石にあれ以上増えたら少し苦しいな
429 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/26(火) 00:09:22.17 ID:mWceMS1vo
P「…ん、もうこんな時間か」

美奈子と話をしていると、あっという間に時間が過ぎていた

最初は緊張していたものの話しているうちにどこかに消え、今は緊張は微塵もない

P「そろそろ電気消そうか?」

美奈子「そうですね、休みの日だからって夜更かししちゃうと身体に悪いですから」

P「じゃあ、電気消すぞ」

美奈子「はい」

電気が消え、暗くなる部屋

俺は布団に寝転がり、目を瞑る

P「…」

美奈子「周防くん」

P「ん?」

美奈子「隣、行っても良いですか?」

P「えっ」
430 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/26(火) 00:23:17.07 ID:mWceMS1vo
P「美奈子…」

美奈子「周防くん、すごく近いですね」

P「美奈子が抱き着いてるからな」

俺の左側に寝転がった美奈子は、腕を絡ませ抱き着いていた

…腕が胸に挟まれてやばい

あと良い匂いもする

やばい

美奈子「…周防くん、ちょっとこっちを向いてください」

P「ん、わかった」

美奈子の方に身体を向けると

美奈子「…ん」

俺の唇は美奈子の唇に塞がれていた
431 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/26(火) 00:27:41.44 ID:mWceMS1vo
P「美奈子…」

美奈子「キス、したくなっちゃったから」

P「すごくドキドキした」

美奈子「私も、今すごくドキドキしてます」

P「どのくらい?」

美奈子「…触って、確かめてみますか?」

美奈子「私、全身がドキドキしてて熱いんです」

P「…良いのか?」

あの時は邪魔が入った

だけど今は…絶対に邪魔は入らない

美奈子「周防くん…」

P「わかった、じゃあ…確かめるよ」

美奈子を触診した
432 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/26(火) 00:28:12.41 ID:mWceMS1vo
一旦ここまで
あくまで触診、触っただけ
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 10:05:48.04 ID:7qRJzLSZO
本当に?
でもジャージ美奈子の破壊力すごそうだな
434 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:17:04.17 ID:G10muP9kO
美奈子「ど、どうでした?」

P「…すごくドキドキしてた」

美奈子の深い谷間に手を触れた俺は、ただ正直に感じたことを伝える

美奈子「ずっとドキドキしてて、少し苦しい…でも、嫌じゃない」

そういって美奈子が俺の腕に頭を押し付ける

美奈子「…むしろ、幸せです」

P「美奈子…」
435 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:30:06.77 ID:G10muP9kO
美奈子「…そろそろ寝ましょうか!」

P「ああ」

寝る、と言いながらも更に身体を寄せてくる美奈子

P「…美奈子、寝るんじゃないのか?」

美奈子「もちろん寝ますよ?このまま」

ぎゅっと腕を抱き締めて微笑む美奈子

P「…」

…俺、寝れるかな
436 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:37:34.49 ID:G10muP9kO
翌日

妙な寝苦しさを感じて目を覚ますと美奈子が俺を抱き枕にしていた

流石の恵体に寝起きだから元気なエクスカリバーが違う意味で元気になりそうだ

P「…」

思っているよりもガッチリホールドされていて身動きの取れない俺は、起きるのを諦めもう一度目を瞑る

俺の理性、いつまで保つだろう
437 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:43:02.96 ID:G10muP9kO
このみ「頭痛いわ…」

莉緒「頭痛が痛い…」

桃子「こうなるって分かってるなら潰れるまで呑まなきゃ良いのに」

莉緒「桃子ちゃん…大人の女にはね、潰れるまで呑まなきゃいけない時があるのよ」

桃子「無いと思うよ」

美奈子「はい、お水をどうぞ」

このみ「ありがとう美奈子ちゃん…手慣れてるわね」

美奈子「佐竹飯店でも酔い潰れるお客さんとかがたまにいますから、何だかんだで慣れちゃいました」

このみ「この気遣い…ほんと、我が家の嫁に欲しいわ」
438 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:53:15.96 ID:G10muP9kO
志保「美奈子さん、これで良いですか」

美奈子「うん!流石だね、志保ちゃん」

志保「…美奈子さんの教え方が上手だからです」

美奈子「ううん、志保ちゃんが美味しく作ろうって気持ちを込めて作ってるからだよ」

志保「…ありがとうございます」

P「確かに、美味そうだな」

志保「期待していてください、必ず兄さんのお口に合うものを作り上げますから」

P「ああ、期待してる」
439 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 00:54:07.90 ID:G10muP9kO
一旦ここまで
どう海美を絡ませるか悩む
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 11:07:39.75 ID:PoSLG4klO
本当に触診しただけだったか
エクスカリバーはどう処理したんだろうな
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 20:58:21.20 ID:eDGrXOHm0
美奈子先生のお料理教室とかどうだろう>海美
ヒロイン集めて料理教室兼関係発覚でいつの間にか勝負に…と思ったけど料理対決は静香でやったな
442 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 23:18:48.53 ID:GuFhj5jko
志保「お待たせしました」

このみ「お粥ね」

美奈子「二日酔いの時は胃が荒れていますから、胃に優しいものにしました!」

莉緒「いただきます…あら、すっごく美味しい」

このみ「食欲が無くてもするっと入るわ」

美奈子「お粥には胃を慣らす効果もありますし、胃が動き出したらちゃんとした固形物も用意してありますからいつでも言ってくださいね!」

莉緒「凄いわ、なんだか調子が良くなってきた気がする!これでもっと呑めるわね!」

志保「中華粥にそんな効果は無いので気のせいだと思いますけど」
443 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 23:46:28.14 ID:GuFhj5jko
P「うん、お粥食べるのは久しぶりだけど美味いな」

志保「お口に合ったようで、良かったです」

P「ああ、ありがとう志保」

思わず志保の頭を撫でる

志保「に、兄さん、恥ずかしいです」

P「っとごめん、嫌だったか?」

志保「嫌では無いですむしろ嬉しいですでも恥ずかしいので二人きりの時に希望します」

P「お、おう」

早口でまくし立てる志保に少し気圧されるが、嫌では無いようだ
444 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/27(水) 23:57:59.99 ID:GuFhj5jko
美奈子「周防くん!」

P「うおっ、ど、どうした美奈子?」

急に声を上げた美奈子に少し驚く

美奈子「私も志保ちゃんと一緒にお粥を作りました」

P「ああ」

美奈子「何か忘れてませんか?」

P「何か?」

美奈子「はい、志保ちゃんにはしたのに、私にはしてくれないんですか?」

P「???」

志保にして美奈子にしていないことってなんだ…?
445 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 00:17:14.98 ID:v5i++l36o
桃子「お兄ちゃん」

P「ぬぐっ!?」

桃子に脇腹を突かれ、変な声が出た

桃子「ここ」

桃子の方を見ると頭を指差している

P「頭…?あっ」

桃子「はあ…」

P「美奈子」

美奈子「はい!」

P「ありがとう、美味かった」

志保にしたのと同じように、美奈子の頭を撫でる

美奈子「えへへ…」
446 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 00:23:11.66 ID:v5i++l36o
美奈子「なんだかすごく嬉しくなっちゃったので抱き着いちゃいますね!」

P「そうか、じゃあ俺も抱き返さないとな」

抱き着いてきた美奈子を抱き返す

…柔らかくて暖かい

ずっとこうしていたくなる

このみ「あー、胸焼けしてきたわ」

莉緒「志保ちゃん、お粥お代わり!…志保ちゃん?」

桃子「志保さんなら血の涙を流しながら気絶してるから桃子が入れてあげる」

そのまま人目を気にせずしばらくいちゃいちゃした
447 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 00:23:59.47 ID:v5i++l36o
一旦ここまで
納得はしてもダメージは受ける沢志保
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 09:05:14.09 ID:+bnMy3KYO
うみみが見たときどうなることやら
449 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 22:47:46.25 ID:v5i++l36o
食後にココナッツミルクのデザートを食べた俺達は部屋に戻っていた

ベッドにもたれ掛かるように座り、美奈子は俺の肩に頭を乗せている

P「あ、そうだ」

美奈子「?」

P「美奈子、前に格ゲーが好きみたいなこと言ってたよな?」

美奈子「あ、はい、覚えててくれたんですか?」

P「まあな、実はついこの間新しい格ゲーを買ってさ、せっかくだから一緒にやらないか?」

美奈子「良いですね!なんていうゲームですか?」

俺はそれに答えず、Switchの電源を入れた
450 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 22:51:00.36 ID:v5i++l36o
それから一時間ほどして

Excellent!

P「」

美奈子「わっほーい!またまた私の勝ちですね!」

P「こ、こんなはずでは…!」

冬馬との対戦なら一度たりとも負けたことは無いのに…

P「まさか一度も勝てないとは…」

美奈子「なんだかんだで慣れてますから!」

P「いやー強かった」

美奈子「でも投げ技が気持ち良いですね、これ」

P「色々モーションあるからな」
451 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 23:03:31.65 ID:v5i++l36o
美奈子「でも、2D格闘ゲームのシンプルな投げもやっぱり良い物ですよ!」

P「ああそれはわかる、派手なのも良いけどシンプルなのも良いよな」

美奈子「はい!」

P「さて、次はPS4でも…っと」

立ち上がろうとした時、自分の足に躓き、バランスを崩す

P「うわったった!」

美奈子「きゃっ!」

体勢が立て直せなかった俺はそのまま美奈子の方へ倒れ込んだ

P「ご、ごめん、大丈夫か?」

美奈子「は、はい…でも」

P「どこか打った?」

美奈子「いえ、ただ…周防くんがすごく近いなって思って…」
452 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 23:11:32.61 ID:v5i++l36o
P「…」

傍から見るとまるで美奈子を押し倒しているように見える

まあ実際に押し倒しているわけだが

しかしそんなことを言われるともっと近づきたくなるのが男の性

P「…美奈子」

俺は更に少し、美奈子に顔を近付ける

顔の赤くなった美奈子は、そのまま目を閉じた

だから俺は、美奈子の唇に触れようと顔を近付けたところで

海美「P!お休みだから遊ぼ!」

俺の部屋に窓から闖入者が現れた
453 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 23:37:57.90 ID:v5i++l36o
バッと起き上がり互いに何でも無かった振りをする俺と美奈子

P「よ、よう、海美」

海美「あれ?美奈子先生、なんでPの部屋に?」

美奈子「じ、実は…」

P「俺達、付き合ってるんだ」

海美「…え?」

海美が俺と美奈子をそれぞれ指差した後、両手でハートの形を作り、首をかしげる

俺はそのジェスチャーを見て、頷いた

海美「そ、そんな…」
454 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 23:45:15.00 ID:v5i++l36o
海美が衝撃を受けたような顔で後退る

美奈子「海美ちゃん…その」

海美「ううう〜〜〜〜!!」

海美が胸の前で握り拳を作り、何か言いたげに上下に動かす

そしてそれが止まって

海美「美奈子先生…」

美奈子「な、何?」

海美「Pを…Pをよろしくね」

美奈子「海美ちゃん…うん」

海美「うわあぁぁぁぁん!!」

美奈子「海美ちゃん…」

海美が美奈子にしがみついて泣き出した

美奈子はそんな海美を抱き締めて、泣き止むまで頭を撫でていた
455 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/28(木) 23:52:56.03 ID:v5i++l36o
海美「ぐす…ぐす…」

P「ほら、鼻かめ」

海美「うん…」

P「…海美、俺のことが本当に好きだったんだな」

海美「うん…あの日からずっと好きだった」

P「俺はずっと幼なじみとしての好きだと思ってた…ごめんな、気付いてやれなくて」

海美「ううん、Pが鈍感なのは知ってたから、気にしないで」

P「…悪いな」

海美「そんな鈍感が好きになったんだから、美奈子先生の事、ずっと好きでいてね」

P「勿論だ」

海美「…うん」

海美が納得したように頷く
456 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/29(金) 00:00:34.42 ID:pWEEtjQmo
海美「美奈子先生」

美奈子「何?」

海美「Pって鈍感だからやきもきするかもだけど、良い人だから!」

海美「だから、美奈子先生もPのこと、ずっと好きでいてあげてね」

美奈子「うん!」

海美「良かった…」

また涙が滲み始めた海美だったが、ごしごしと目を擦って涙を払うと立ち上がった

海美「二人とも!」

そして強がりな笑顔を見せながらも

海美「おめでとう!」

そう、祝福してくれた
457 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/29(金) 00:01:05.27 ID:pWEEtjQmo
一旦ここまで
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 00:48:50.21 ID:qjd9ekh8O

うみみええ子や…
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 00:53:41.68 ID:PhvcTNcj0

ところで今更だけど一つ聞いていい?
>>362
これって「美奈子が出した料理を、海美がPの口に押し込むか何かしてとどめ刺した」って理解で間違いない?
460 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/09/29(金) 00:56:25.91 ID:pWEEtjQmo
>>459
美奈子が押し込んだようにも、海美が押し込んだようにも
どちらともとれるように暈かしてある
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 01:41:47.49 ID:PhvcTNcj0
>>460
なるほど
ついでにもう一つ聞いてもいい?
Pの記憶がないってことは、もしかして美奈子との出来事は志保が言うところの「失った2年間」と同じ時期?
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