千歌「念能力…」

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69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:09:54.04 ID:k4/nrQ08o
>>68
だいたい性格判断からかな、一部イメージ
ラブライブキャラが念使うって時点で色々無理あるから別物見るくらいの気持ちで見て欲しい
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/03(水) 15:25:14.15 ID:k4/nrQ08o
ーー都内某所。ラブライブ運営局、事務室


カタカタカタ.....


奇抜な眼鏡のお姉さん「あー疲れた〜」ノビ-

3月に開催されるラブライブに向けて、続々と応募が集まってきている

奇抜な眼鏡のお姉さん(まだ増えるだろうなぁ…各地の予選会場の備品も今からもう抑えとかなくちゃだな…)カタカタカタ......


??「お疲れ様ね」

奇抜な眼鏡のお姉さん「いえいえ、スクールアイドルの皆さんのお役に立てるんですから嬉しい話なんですけどね、あはは…」


奇抜な眼鏡のお姉さん「ーーーって!?」



ツバサ「お久しぶりです」にこり

奇抜な眼鏡のお姉さん「ツ、ツバサさん?!」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/03(水) 15:31:31.48 ID:k4/nrQ08o
奇抜な眼鏡のお姉さん「こんな所に来るなんて珍しいじゃないですか…!」

ツバサ「たまたま近くを通ったので」

奇抜な眼鏡のお姉さん「…でしょうね〜、A-rizeの皆さんはお忙しいですからね。今やあなたと統堂さんはソロで、優木さんはμ'sの矢澤さんや他の子達とユニット組んで本物のアイドル!毎日見ない日はないですよ」

ツバサ「今のあなたよりはよっぽど楽ですよ。すごい応募数ね。どう、最近の後輩たちは?」

奇抜な眼鏡のお姉さん「曲といいダンスといい例年レベルが上がってきてますよ。見ていて飽きないです!」

ツバサ「こうやって後に続いてくれる子達がいるって嬉しいわ」

奇抜な眼鏡のお姉さん「スクールアイドルの先駆けになったA-rizeのメンバーのあなたからすれば、感無量でしょうね。今やもうこれほどまでに大きな大会になったんですから。でもあなた達の代が見ていて1番楽しかったですよ」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/03(水) 15:33:20.02 ID:k4/nrQ08o
ツバサ「ふふ、ありがとう。お世辞はいいですよ」

奇抜な眼鏡のお姉さん「お世辞じゃないですって。やっぱり、『オーラ』が違いましたよ。A-rizeも、μ'sも」


ツバサ「…今年は面白そうなグループいないの?」

奇抜な眼鏡のお姉さん「色んなイベントでも見て来ましたが、これといったのは今のところ見つかりませんね、私見ですが。大体もう出揃っちゃった感じです、今年は。伝説はまたお預けですかね」

ツバサ「そう?μ'sが伸びてきたのも夏以降よ?」


ツバサ「まだ分からないわ」ふふ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 16:06:20.55 ID:k4/nrQ08o
ーーー夏休み1日目、早朝、電車の中。


千歌「本当にいいの、いきなりみんなでお世話になっちゃって」

梨子「だいじょうぶよ、『お姉ちゃん』優しいし」

千歌「いちおうお母さんが菓子折り持たせてくれたけどこれで喜んでくれるかなぁ…。梨子ちゃんの親戚ってどんな人なの?」

梨子「まぁ、会えばすぐ分かるよ」

千歌「そう?」

梨子「…」

千歌「…?」

梨子「…ん、どうかした?」

千歌「いや…」

梨子「…」ぼー

千歌(…なんか最近様子がおかしいな)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 21:41:53.45 ID:k4/nrQ08o
ダイヤ「今日の朝早く、ルビィは東京へ行きました。合宿といっていましたわ。おそらくaqoursのみなさん全員ででしょう」

鞠莉「ふーん、こっちも寂しくなるわね♫」

果南「東京ねぇ、なにかいい方法でも見つけたのかな」

ダイヤ「そうでないと困りますわ」

鞠莉「おもしろそうね。ねぇ、私たちもどっか行かなーい?。あの子達だけズルいわ」

ダイヤ「遊びじゃないんですよ、鞠莉さん…!」

鞠莉「いいじゃない、こっちはただ待つだけなんだし。今年は高校最後の夏よ。夏は長いようで短いからね」


鞠莉「お互い悔いの残らない夏にしなくっちゃ」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 22:53:44.53 ID:k4/nrQ08o
ーーーーーーーー
ーーーー


ーー東京、駅構内

善子「着いたーー!」

花丸「何度来ても凄いね、東京は」

千歌「そうだねぇ」

曜「ちょっと早く着いちゃったね。どっかで座って待ってようか」

梨子「…うん」


ーーーー
ーー

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 22:56:27.16 ID:k4/nrQ08o
ゾッ


『ーーーー?!』バッ


梨子を除いた全員が瞬時に振り返る
突如、背後に感じる圧倒的な存在感

間違いない、『彼女』だ


梨子「…」ガタン

ゆっくりと、振り返る



梨子「…久しぶりだね、『英玲奈お姉ちゃん』」


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 22:56:55.77 ID:k4/nrQ08o
ルビィ「え」

ルビィ「えええ」

英玲奈「…久しぶりだな、梨子」


ルビィ「ビギィィィィィィィィ!!!!!!!」


統堂英玲奈ーーー
梨子の従姉である
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 23:05:46.97 ID:k4/nrQ08o
千歌「も、もしかして…梨子ちゃんの言ってた親戚の人って…」

梨子「…そう。元A-rizeのメンバーで、今やトップアイドル…統堂英玲奈よ」

みんな「ええ〜!!!」

周り「…」ジロジロ

英玲奈「はじめまして、君達がaqoursだね。梨子から話はよく聞いているよ。ここはちょっと目立つから場所変えようか。車呼んであるんだ」

みんな「は、はい…!」


梨子「…」


79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 23:07:18.52 ID:k4/nrQ08o
ーーーーーーー
ーーーー

車内

みんな「…」

英玲奈「後ろ、6人でキツくないかな?」

千歌「…!だ…だいじょうぶです…!」

ルビィ「あわ…わわわ…、夢かなこれ?まあ夢でもいいや…いいよね?サイン貰わなくちゃ…お姉ちゃんの分も…ってあれ?お姉ちゃん?英玲奈お姉ちゃん?梨子先輩の従姉?英玲奈さんが?!、あわわわわ…!」

花丸「ルビィちゃん落ち着いて…」


曜「ま、まさか親戚って言って統堂英玲奈が出てくるなんて…」

善子「思いもしなかったわよ…」

梨子「…統堂はいわゆる芸名だからね。本名は桜内英玲奈っていうの。公表してないけど。昔はよく遊んでたよね」

英玲奈「あはは、そうだな」



梨子「…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 23:09:14.04 ID:k4/nrQ08o
梨子と英玲奈は家が、近く幼少期はよく2人で遊んでいた
とても仲が良くまるで本当の姉妹のようであった


しかし歳を重ね、モノが分かるようになるにつれ彼女と自分の間には大きな『壁』がある事に気付く
何をしても敵わない
彼女の存在は、梨子にとってのコンプレックスになっていった



私、地味だからーーー
梨子がよく口にするこの言葉は、そんな彼女の体験から来ている

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/04(木) 11:49:58.18 ID:gz7Ie92ZO
絶対に敵わない人
しかもそれが身内にいる、というのがどれほど彼女に心的圧迫を与えていたか想像に難くない

周りは口にこそ出さないが、事あるごとに英玲奈と比べて見た
それは幼い梨子にもはっきりと分かっていた
一緒にいたから余計にそうだったのかもしれない

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/04(木) 11:51:45.82 ID:gz7Ie92ZO
しかしそれはしかたがなかった
優れた人間というのは相対的な地位なのである
英玲奈がそうであるために、比べられる対象もまた不可欠で、それはもうどうしようもないことなのだ


自分の能力のなさを呪うほかなかった

いずれにしても、従姉という関係は英玲奈という存在にたいしてあまりにも近すぎた

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/04(木) 12:02:45.80 ID:gz7Ie92ZO
2人は音楽という共通の趣味を持っていた
しかし同じ音楽といっても従姉はどちらかというとダンスや歌唱を好み、梨子はピアノを好んでいた

だからこそ『壁』を感じて以来、梨子はよりピアノに熱中していくようになる
英玲奈と交わらない道をゆくために


従姉はUTX学院に行きスクールアイドルというものを始めるという事を聞いたが、梨子にはもうどうでも良い事だった


自分にはピアノがある
だから、音乃木坂に進んだ
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/04(木) 12:13:48.55 ID:gz7Ie92ZO
ーー千歌と梨子が初めて出会った日

梨子『スクールアイドル?なにそれ』

千歌『えっ、嘘知らないの?!』

梨子『…。初めて聞いた』

ーーーー
ーー


梨子は、英玲奈と同じ道に進むのを避けてきた
比べられることが、怖かったからである



しかし今、同じスクールアイドルとしてーー


ーー2人は再会する。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/05(金) 21:21:20.16 ID:gY43SvD00
面白いけどA-RISEな
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:12:35.92 ID:K3lzzF8bo
>>85
はずかしい気を付ける
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:13:21.95 ID:K3lzzF8bo
英玲奈「着いたよ、ここだ。夏休み中は自由に使ってくれて構わんそうだ」

ルビィ「ここって…」

花丸「ええええ」

全員(すっごい豪邸〜〜〜〜〜〜!!)

英玲奈「じゃあ中に入ろうか」

ーーー


ルビィ「ひ、広い…」

花丸「何から何まで揃ってるズラ…」

善子「さ、さすがトップアイドル…」

曜「ここ、英玲奈さんの別荘なんですか…?」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:16:23.93 ID:K3lzzF8bo
英玲奈「これは私のモノじゃないよ、知り合いのだ。都内にまで別荘作る資力も悪趣味も私にはないよ」

千歌「…あの、見ず知らずの私たちが使って本当にいいんですか…?」

英玲奈「綺麗に使ってくれればそれでいいそうだ。ほとんど誰も使ってないから物置同然なんだよ、ここ」

善子「な、何者なのよ…」


千歌「あの、是非会ってお礼がしたいんですが…」

英玲奈「…。彼女も忙しいからな、今医学部にいるんだ。できれば引き合わせてあげたいんだけどね。私のほうからよろしく伝えておくよ」

千歌「そうですか…ありがとうございます…」


英玲奈「私が言うのもおかしいが、遠慮せず使ってくれ」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:17:59.38 ID:K3lzzF8bo
英玲奈「ああ、もう時間か…。すまないな、これから打ち合わせがあるんだ。何か困った事があったら連絡してくれ。今日ははバタバタしてて悪いな」

千歌「い、いえ!」

英玲奈「それじゃ、また」


花丸「か、かっこいい…」

ルビィ「本物はやっぱり全然ちがうよ…」


梨子「…私、見送ってくるね」


ーーーー
ーー
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:19:02.86 ID:K3lzzF8bo
梨子「英玲奈おねえちゃん…!」


英玲奈「なんだ梨子、わざわざ出てこなくてもよかったのに」

梨子「…ありがとね、急な話だったのに」

英玲奈「私は何もしてないよ、ただ手を回しただけだ」

梨子「でも、すごく忙しいのに…」


英玲奈「ま、梨子のためだからな。でも梨子がスクールアイドルやってるって聞いたときは驚いたよ」

梨子「あはは…だよね」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:20:35.40 ID:K3lzzF8bo
英玲奈「いや、合ってると思ったんだ。梨子はかわいいからな、私よりよっぽど向いてるよ」

梨子「そ、そんなこと…」


英玲奈「これは本心だよ。もしどうしてもお礼がしたいっていうなら是非ステージ上で返してくれ。aqoursのステージ、楽しみにしているから。本当は私からもいろいろしてあげたいんだが、残念ながらそういう訳にもいかないんだ」


梨子「…うん。後は私たちでどうにかするよ」

英玲奈「ふふ、そうか。がんばってな」

梨子「…うん!」


ーーーーー
ーー
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:24:00.83 ID:K3lzzF8bo
ルビィ「英玲奈さん、もう行っちゃいましたか?忙しいですもんね」

梨子「うん、がんばってだって」

ルビィ「はぁぁぁぁ、やっぱかっこいいなぁ…。」

善子「反則でしょー、親戚のお姉さんが統堂英玲奈なんて」

梨子「あはは、びっくりさせるつもりはなかったんだけどね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:25:53.88 ID:K3lzzF8bo
花丸「…ここ、本当に自由にしていいのかな」

曜「いいんじゃないかな、正直もう誰かに遠慮してる暇もないよ」

千歌「そうだね、甘えられるものにはことごとく甘えさせてもらおう…!」

梨子「あはは…」


曜「じゃあ荷物置いてからぼちぼち特訓始めようか」

善子「ok〜、ねぇ、荷物置きがてらちょっと中を探検してみない♫」

ルビィ「いくいく〜♫」

千歌「こら、あんま変な事しちゃダメだよ〜」

1年生『はーい♫』


梨子「ふふ…。ねえ千歌ちゃん、ちょっといい?」

千歌「うん?」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:26:58.30 ID:K3lzzF8bo
ーーーー
ーー

梨子「ごめんね、私嘘ついてた」

千歌「なんのこと?」

梨子「知ってたんだ、スクールアイドルのこと。」

千歌「ああ」

梨子「怒らないの?」

千歌「怒らないよ、そんな事で」えへへ


梨子「…ありがと。うん、でも知ってたどころじゃないな。多分、英玲奈お姉ちゃんがやってるの見て私は既にスクールアイドルに憧れていたんだと思う。必死に自分に嘘ついたけどね、そんな事ないって」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:28:12.47 ID:K3lzzF8bo
千歌「そっか」

梨子「千歌ちゃんにだけじゃなく、自分にも嘘ついてたんだ。最低だよ。大好きなピアノを逃げ道にしてさ。私はね、怖かったの。英玲奈お姉ちゃんと一緒の道を選んで比べられるのが」


千歌「…梨子ちゃん」


梨子「でもね。千歌ちゃんと出会って、みんなと出会って、変わった。もう嘘がつけなくなっちゃったの。スクールアイドルをやりたい気持ちに…!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:41:43.96 ID:K3lzzF8bo
千歌「…」ギュ-

梨子「…千歌ちゃん?」

千歌「…うまく言えないけど、なんだか抱きしめたくなっちゃったんだよ」

梨子「あはは、何それ」うるっ


梨子(あれ?)


…そうか

梨子(私は私っていう存在をこうやって受け入れてもらう事を望んでいたんだ。こんな私でもいいんだっていうことを、誰かに認めて欲しかったんだーー。)


梨子「…ありがとね、千歌ちゃん」にこっ


ーーーーーー
ーーー
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 23:56:16.31 ID:K3lzzF8bo
ツバサ「どうだった?、あなたの従妹がいるっていうaqoursは」

英玲奈「贔屓するつもりはないが…なかなか面白いよ、彼女達」


ツバサ「へぇ、それは楽しみね。でもお疲れ様、新曲控えてるんでしょ。ここ最近はかわいい従妹のためにずっと奔走してたじゃない」


英玲奈「これは私なりの礼さ、梨子を変えてくれたね。」

ツバサ「そ。別荘は真姫がいて都合がよかったわね。念に関してはどうするの?」


英玲奈「一応ちゃんと手は回しといたよ、でもこればかりは彼女達次第だ。こちらから何かしてやるってことはできないからな。」


ツバサ「舞台は整えた、踊るか踊らないかは君達次第ってところかしら?お手並み拝見て心情かしら、『お姉ちゃん』」くすくす

英玲奈「ツバサ、からかわんでくれ」


ツバサ「あはは、それじゃあ仕事に戻りましょうか」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:27:43.85 ID:Ciun1RJbO
ーーー


曜「さて、1日目だよ。何から始めようか」

千歌「やっぱり東京に来たからにはさ、まず神田明神にお参りしに行こうよ」

善子「誰かに遠慮してる余裕がないほど時間がないんじゃなかったの?遊びに来たんじゃないでしょ」

梨子(善子ちゃんはさっきノリノリで探検隊先導してたけどね)

千歌「そうだけど、私たちにとってお決まりみたいなものだし。今日まで向こうでも特訓詰めだったんだし気分転換に行ってみようよ。ここからも近いし」

ーーーーーー
ーーー
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:29:51.76 ID:Ciun1RJbO
ーー神田明神、男坂


千歌「あれ、誰かいる」

梨子「ほんと?」

ルビィ「…!」

曜「行ってみよー!」ダッ

ルビィ(神田明神…と言えばあの人しかいない…けど)

善子「ま、待ちなさいよ〜」ダッ

善子(…あれ、前来た時はこの階段で悶絶してたけど)はぁ、はぁ

梨子(なんか、体が軽い…!)はぁ、はぁ


ルビィ(まさかね?、英玲奈さんと来て…まさかそんな事ないよ…ないよね?)はぁ、はぁ

ーー


千歌「着いた〜、やっぱ曜ちゃんは速いなあ」はぁ…はぁ…

梨子「ふー。結構楽に登ってこれたわね」はぁ…はぁ…
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:30:57.00 ID:Ciun1RJbO
千歌「やっぱ来てよかったでしょ。同じ所走ってるとなかなか気付けない事もあるからね」はぁ…はぁ…

善子「走ることになったのは偶然でしょ…!」はぁ…はぁ…


曜「あっ、あなたは!!」


ルビィ「…?!」

ルビィ(まさか、まさか…!!?!)


ーーーー!


ルビィ「うん、やっぱりね」

理亞「…え、なんですか?」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:32:45.63 ID:Ciun1RJbO
聖良「こんにちは、aqoursの皆さん」

千歌「セイントスノーのお二人…!」

ーーーーー
ーーー


聖良「皆さんも東京に来ていたんですね。」

梨子「は、はい。私達、こっちで合宿するんです。」

理亞「それは奇遇、私達もです。こちらの方がいろいろ刺激が多いですから」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:34:42.27 ID:Ciun1RJbO
聖良「…へぇ」

千歌「…?」


聖良「…あなた達も本気でラブライブを目指す事にしたみたいですね。ふふ、多少はスクールアイドルらしくなったじゃないですか、少し見違えましたよ」

千歌「…」



ーーーーーー

理亞『馬鹿にしないで…!』


理亞『ラブライブは遊びじゃない。あなた達のやっていることはスクールアイドルへの侮辱です…!』

ーーーーーー
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 14:36:29.41 ID:Ciun1RJbO
千歌「…そうです、私達はラブライブを本気で目指しています。その為にここに来ました。」

理亞「…ふうん、舐めた考えは捨てたんだ。でも大口叩くのは早すぎませんか、まだオーラも扱えてないように見えますが?」

曜「…やっぱり念の存在を知ってるんだ」


理亞「当たり前でしょう、念は『本気でラブライブを目指す』と言う人なら当然知っていてーー」


理亞「ーー使えるべきものよ」ズズズ

みんな「…!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/07(日) 15:20:14.86 ID:Ciun1RJbO
聖良「…あのステージで知らないのはあなた方だけでしたよ」

梨子「そんな…」


聖良「当時の私達がマスターしていたのは『練』と『纒』と『絶』。念においては決して高度な技術ではありません。それでも、『念』という存在を知って、オーラを使いこなせて初めて出来るものです。その私達が、あの場で9位でした。言ってる意味、分かりますよね」

みんな「…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/07(日) 17:40:25.04 ID:Dhaya1Q10
はよ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/11(木) 16:59:23.29 ID:F2oUsjvO0
エタってしまったか連休中に書ける内容じゃなかったな
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 16:48:08.75 ID:qHIQrWppo
エタは無しで
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 16:48:40.06 ID:qHIQrWppo
聖良「あなた達がスクールアイドルに真摯に向き合って努力しているのはとても良いことだと思いますよ。私たちも負けてられません。でも、そういう『事実』があるという事は知っておいても良いかと」クス


曜(ほんと私たちは何も知らな過ぎる…。まさに田舎者だよ、未だに『壁』の外側にいる)


理亞「今思えばここに居たのが私達じゃなくて、東條希だったら良かったですよね。μ'sっていう旧世代の輝きだけを追いかけていられたんだから。いや、この場合誰にも会わなかった方が良かったのか」

千歌「…」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 16:50:01.85 ID:qHIQrWppo
聖良「まああの日東京に来たことがあなた達の間違いだったんですよ。現実は、私達スクールアイドルは、甘くない。地元で虚構を追いかけてスクールアイドルごっこするだけなら楽しいだけで済んだでしょう」


千歌「でもそれは、あなた達に言わせればスクールアイドルへの侮辱なんですよね」

理亞「そうよ。勝負する事から逃げて、負ける事からも逃げた人達に、スクールアイドルを名乗って欲しくない」


聖良「だからって負けちゃ何も意味ないですけどね。残念ですが、ラブライブは勝たなくちゃ意味がないんです。今のあなた方がまさにそうですよ。確かに逃げはしなかったかもしれません。でもこのまま行けば十中八九負けます。意地悪を言っているのではありません、ただの事実です。」

千歌(勝たなくちゃ意味がない、か。…確かに)


千歌「その通りですね」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 16:51:41.36 ID:qHIQrWppo
理亞「…へぇ。『この子馬鹿?』って言う準備もしてたのに結構物分かりいいですね。勝ち負けが全てじゃない、なんて言い出したらほんとどうしようかと思っちゃいました」

千歌「本気でラブライブを目指す、だからここに来たんだって…言いましたよね。私達は勝つためにここに居るんです…!」

理亞「…はぁ、やっぱり話通じてなかったみたい。いいですか。はっきり言いたくは無かったけど、あなた達にラブライブは無理ーー」

聖良「理亞、もういいよ。時間が勿体無い」

理亞「…はい、姉さま」


聖良「ふふ。お互い忙しいですからね、時間は限られていますし。まだオーラも使えないんじゃいくら時間あってもたりないでしょう。それではaqoursの皆さん。健闘を祈ってますよ」

ーーーーーー
ーーー
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 16:53:56.14 ID:qHIQrWppo
善子「なんなのよー!まったく、何でいつもああ突っかかってくるのかしら!」

曜「何か言い返してやりたい所だけどね。でも現状じゃ何も言い返せないよ。今の私たちじゃ何言ってもズレて聞こえるんだと思う」

梨子「…やっぱり凄いね、ラブライブって。上が全然見えない。決してなめているつもりはなかったけど」

千歌「勝ちたい」

みんな「…?」

千歌「でも勝ちたいよ。3年生にも、他のスクールアイドルにも。勝たなくちゃ、ラブライブじゃ意味はないんだ」

曜「…うん、そうだね」

ーーーーー
ーー
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 17:15:21.57 ID:qHIQrWppo
理亞「まったく、身の程をわきまえて欲しいわ。何がラブライブよ」テクテク

聖良「そうだね」テクテク

聖良(残念だよ、aqoursの皆さん。見違えたってのは決して嘘じゃない。あの短期間であそこまで成長するってのはなかなか出来ないことですよ。…でも、あなた達にはあまりに時間が足りない)

希「おっとごめんな」スイ〜

聖良「あっ、いえ」ササッ

理亞「それじゃあ姉さま、今日は何からーー」

聖良「…」


理亞「姉さま?」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 17:16:58.29 ID:qHIQrWppo
聖良(恐ろしく程よい『絶』。完全にオーラを断つのではなくあくまで一般のレベルに留めて放出している。この微妙で繊細な技術…素晴らしい。これならその後の彼女達の消息があまり明らかになっていない理由も頷けるよ)ゾクゾク

聖良「戻るよ、理亞」

理亞「え?」


聖良(私じゃなきゃ見逃しちゃうね)ニヤリ

ーーーー
ーー
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 20:38:09.05 ID:qHIQrWppo
希「こんにちは。君たちもお参りかな?」

千歌「あ、そうです」

梨子「あはは。そうだった、お参りに来たんだったね私達。すっかり忘れてた。すいません、今済ませます」

希「ふふ、ゆっくりでええよ」



ガラガラペコペコパンパンペコリ


千歌(え〜と、お願いお願い…まずはやっぱり…)

曜(うん。オーラが使えるようになる、だろうね…)

善子(それで念能力も習得できますように、と。その後は3年生戦があるから…)

梨子(その勝負で勝てますようにってのもお願いしなくちゃダメだよね)

ルビィ(そもそもこの合宿が上手くいくかって心配もあるし…うーんなんてお願いしよう)

花丸(あんまり長すぎてもダメな気がするずら)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 20:41:26.08 ID:qHIQrWppo
千歌(うーん、やっぱり…)


みんな((…ラブライブに出られますように!!))


千歌(これでしょ…!)

梨子(うまいこと全部のお願い組み込めてる…!)

善子(我ながら天才ね…)


ルビィ(あと、願わくばμ'sに会えますように…。なんちゃって)あは

ーーー
ーー
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:00:45.26 ID:qHIQrWppo
千歌「どうぞ、お待たせしてすいませんでした!」

希「いーえ、ちゃんとお願い出来たかな?」

千歌「はい!」

希「そう、よかったね」

善子「私のお願い完璧よ、一分の無駄もないの。聞きたい?ねぇ、聞きたい?」

花丸「お願いなんて口にするものじゃないよ、善子ちゃん」

善子「ヨハネよ!別に言うなんていってないじゃない。ちょっとは聞きたがりなさいよ!」

希「あはは、元気ええなあ」チャリーン

千歌「こら、恥ずかしいでしょー?騒がしくてすいません。それじゃあ私たち失礼しますね」

ルビィ(千歌先輩ちょくちょくお姉さんぶるな)くすり

希「はーい」ガラガラ

ーーー
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:03:37.55 ID:qHIQrWppo
理亞「姉さま待って!」はぁはぁ

梨子「あれ、セイントスノー?帰ったんじゃなかったの…?」

聖良「…あの」

ドクンドクン…


聖良「はじめまして、μ'sの東條希さんですよね?」

みんな「…え?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:16:55.09 ID:qHIQrWppo
希「…ブツブツ」

聖良「…あの」

希「…ブツブツ」ぺこぺこ


希「ふぅ。…あれ、ごめんなんか言った?」くるり

聖良(ガクッ)

理亞(ね、姉さまがペースを崩されてる…!)


聖良「あ…すいません、参拝中でしたね。これじゃあ常識のないファンと一緒でした。非礼を詫びます。あの…もしかしたらμ'sの東條希さんじゃないですか」

希「そうですよ」


聖良(嘘ついても無駄ですよ。私の目は誤魔化せないって…え?)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:21:09.16 ID:qHIQrWppo
聖良(なんなの…!自分からオーラを断っておいてあっさり認めるって。今の彼女なら他人の空似で済ませられるのに。それほど絶妙な『絶』なのに…!)

曜「え、嘘だよね…?」

千歌「うん、あの人からは何も『感じない』よ…?」

花丸「勘違いじゃないの…」

ルビィ「し、心臓に悪い…」どきどきどきどき


ザワザワ


理亞「あ、あの、姉さま…本当なの?だってこの人からはオーラがーー」


あっーー!?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:22:34.79 ID:qHIQrWppo
みるみるうちに
そこにいるただの1人の女の人は

ーー「ただの1人の女」ではなくなった


希「初めまして」ズズズズ



希「μ'sの、東條希です♫」あは
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:37:23.71 ID:qHIQrWppo

『絶』を解いた瞬間、本来希が持つオーラが彼女の体から溢れ出した

不思議な感覚だ
見た目は何1つ変わらないのに
目の前にいる人が別人に変わっていく


全員が、彼女を東條希だと確信する
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:39:33.13 ID:qHIQrWppo
ああ、この感じ
秋葉原で、初めてμ'sを見た時と…
同じだ

千歌「嘘…じゃないの…」


全ての始まりのμ's
あの日秋葉はーーー
ルビィ「ピギィィィィィィッッ!!!!(爆音)」


ルビィ「(失神)」バタン

花丸「ル、ルビィちゃん失神しちゃったずら…」

千歌「…。」

千歌「あはは…」

希「ごめん、少し驚かせすぎちゃったかな…」てへ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/13(土) 21:42:46.21 ID:qHIQrWppo
μ'sと出会ったことで始まったaqoursの物語

今ここ東京で彼女は再びμ'sと出会いーーー


物語は動き出す



夏休みはまだ、始まったばかりだ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/14(日) 19:49:20.04 ID:bqqB7Wt50
ーーー
ーー
夏休み1日目、午後、境内


理亞(もう一種の能力ね…。変装も何もしてないのに本人だと気付かれないなんて。私の知ってる『絶』の範疇を超えている。これが第二回ラブライブの都大会でA-RIZEを下したμ’s…!)←A-RIZEファン


花丸「ルビィちゃんもう大丈夫ずら?」

ルビィ「うん…、今日一日でμ’sの希さんとA-RIZEの英玲奈さんに会えるだなんて…。ほんと夢みたいだよ…」

理亞「嘘…、あなた達統堂英玲奈にあったの…?」

曜「ここに来る前にね、ていうか英玲奈さん梨子ちゃんの従姉なんだよ。驚くよね」

梨子「あはは…」

理亞「!!」

理亞「ずるい…」ボソ

ルビィ「…え、何か言いました?」

理亞「何もいってないっ!」プイ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 20:05:30.70 ID:bqqB7Wt50
希(この子たちが英玲奈の言ってたaquorsやね、それでこの子らが…)

聖良「あの…私たちスクールアイドルやっているんです。セイントスノーといいます」

希(…セイントスノーな)


聖良「…突然で大変不躾なのですが、私ちの特訓を見てもらえないでしょうか」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/14(日) 20:08:36.06 ID:bqqB7Wt50
希「構わんよ♪」

聖良「えっ本当に?。い、いいんですか?!」

希「うん、暇やしね」

希(もともと英玲奈とはそういう約束やったし)

千歌「!?。そ、それなら…!」

千歌「私たちもお願い…できませんか?」

希「ふふ、もちろんいいよ」にこ

みんな「…!!」パァァ

千歌「や…やったーーー!」

ーーー
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/14(日) 20:33:52.40 ID:bqqB7Wt50
希「で何見てあげたらいいの?ダンスとか?もういい歳やからなあウチも。体も動かなくなってきたし、センスも時代遅れとか言われちゃうんじゃないかなあ今の子たちからしたら。だいたいウチ、人に教えるってキャラじゃないんよ」あはは

ルビィ「そんなことないですよ!μ’sは未だにすべてのアイドルの憧れの的なんです!」

理亞「…A-RIZEもね」ぼそ

ルビィ「?」


聖良「私たちが見て欲しいのは…念です」

希「念…ね」

希(まぁそうだろうね)

曜「わ、私たちも、念について教えて欲しいです!」

希「うん、いいよ」

理亞「いいんですか…!」

千歌「本当に…!?」

希「うん」


曜(これで…やっと私たちも前に進める…!)グッ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/14(日) 20:40:02.70 ID:bqqB7Wt50
聖良「でも…いいんですか?特定のスクールアイドルに、念という機密情報を教えて」

希「ふふ、頼んできたのは君たちでしょ。正直なところあんまり介入したくはないんよ?質問を質問で返すようだけど、ウチが断ったら君たちは引き下がってた?まあとりあえず1つ目の質問について。今日ここで出会ったのが別のスクールアイドルだったとしてもウチはちゃんと教えてあげます。」


聖良「はい。…もちろん引き下がりません」

千歌「私たちもです…!」


希(ふふ…)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/14(日) 20:47:18.81 ID:bqqB7Wt50

希「そもそも念は教えた知識がそのまま実力になるって世界じゃないからね。できない人は何をしてあげてもできないし、出来る人は放っておいてもできるようになる。全部君たち次第ってことやな。そういう意味じゃ結局ウチはあなた達に対して何もしてあげられない。だからウチは何もしてないってことにならんかな。あはは、これはちょっと暴論やね。まあこれが2つ目の質問の答えや」


聖良「…ありがとうございます。希さんがそれでいいのなら、私たちはただこの機会を最大限活かぜるように努力するだけです」

千歌「希さん、お願いします」

希(スクールアイドル…やっぱりええな)


希「じゃあ始めようか」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:49:06.99 ID:fxonhZRK0
面白い
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:00:22.93 ID:cnkSmPtw0
希「じゃあ…始めようか」

千歌(…ごくり)

全員が緊張に包まれる
ようやく始まるんだ、私たちの物語が


希「うーん、…といっても1度に2グループは見てあげられんなあ。」

千歌(ガクッ)


理亞「じゃ、じゃあまずは私たちを見てください!!」

善子「あっズルいわよ!」

希「そうやね。まずは先にお願いしてきたセイントスノーから始めようか。aquosの皆は悪いけど、3時間たったらここに来て」


みんな『は、はーい…』がっくし
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:02:25.93 ID:cnkSmPtw0
ーーーーーーーー
ーーー

ジョギング中

タッタッタッタッ…


ルビィ「ほんと夢みたいな1日だよ」

花丸「μ'sにA-RIZE…」

千歌「ホンモノは全然違うね」

曜「だね」


…。


梨子「…ついに始まるのね」

曜「怖気づいちゃった?」にやにや

梨子「ふふ…いいえ、待ち遠しかったよ」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:04:21.97 ID:cnkSmPtw0
千歌「…正攻法から外れるね、あとは希さんがOKしてくれるかどうか」

花丸「念による攻撃を生身で受けることですね?」

曜「意地でもやってもらうしかないよ、それしか方法がない。だからこれが最後の確認、気を抜かないでやろう。セイントスノーが言った通りオーラが扱えないようじゃいくら時間があっても足りないんだ。もう希さんにやってもらうしかない」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:08:58.39 ID:cnkSmPtw0
ーーーーーーーーー

3時間後


善子(はぁ〜、今までこれほど長い3時間を過ごした事なかったわ…)

聖良・理亞「…ぜえ…ぜえ…」

花丸(相当絞られたみたいだね…)

ーーーー
ーー

希「本気?」

曜「はい」

希「特訓見てやるのはOKしたけどなあ…。神社やでここ。勘弁してほしいなあ、神様の前で外の道を使うなんて」

千歌「じゃあ場所変えましょうか?」

希「…っぷ、あはは。そういう問題じゃないよ、神社云々は冗談や。知ってるでしょ、適正ないと最悪死ぬんや。嫌だなあ千歌ちゃん」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:16:04.21 ID:cnkSmPtw0
曜「心配はいりません…、ここに来るまでに特訓は積みました。適性は…あるかと思います」

希(そのようやね)


希「はぁ、相当切羽詰まってるみたいやね。でも覚えておいて、これは本当に最後の手段ってことを」

みんな『はい…!!』


希「じゃあ皆、そこ並んで」


希「や っ て あ げ る か ら」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:35:53.85 ID:cnkSmPtw0
ゾゾゾゾ…!!

念が使えなくても痛い程感じる
希さんのオーラを…!


ーー鞠莉の言葉が思い出される

鞠莉『確かにスクールアイドルの技術レベルは当時と比べも飲みならない程進化した。でも未だに彼女たちは夢見る少女を惹き続けている…。一体どれほどの念能力者だったのかしら…♪』うふふ


千歌(…あ)ゾクゾク

…すごく、惹き込まれる
『全身から鳥肌が立つような感覚』


千歌(果南ちゃんに念能力を見せてもらった時にも感じた…。でもこれは、あの時以上の…!!)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:48:50.10 ID:cnkSmPtw0
希「じゃあ、いくで」

みんな『は、はい…!』


ドンッ




…と希に背を押されたその直後


希「成功やね、みんな♡」

千歌たちの体が、オーラに包まれた
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 00:16:08.62 ID:yslTatF40
ーーー
ーー

千歌「うわっ…うわっ…」

ゴオォォォ…!

梨子「何これ、凄い…!」


希「ふふ、おめでとう。それが君たちのオーラです」

曜「こ、これが…!」

花丸「私たちの、オーラ…!」

希「そ、たった今全身の精孔は開かた。もうオーラ視えてるでしょ?、目の精孔も開いたからね」


善子「ついに、やったんだ…私たち…」

ルビィ「やったね、善子ちゃん!!」

善子「ええ…!」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:20:32.63 ID:7BTU8x8C0
意外とあっさりだな
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 00:21:13.17 ID:yslTatF40
千歌「希さんのおかげです…!ありがとうございます!!」

希「大したことはしてないよ、ウチのしたことはあくまで1つの要因であって原因じゃない」

千歌「?」


希「ウチが残った最後のスイッチ押したってだけや。ほかはもう全部押されてる状態だったから、直列つなぎみたいな話。実はもうほとんど開きかかってたしな」

千歌「そうなんですか…?!」

希「うん」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 00:23:46.09 ID:yslTatF40
希(それはもちろんこの子ら自身の努力の賜物なんだろうけど、こっちに来る前からオーラを浴びせられてきたような節がある。攻撃にならない程のを意図的に…。ふふ、まったくどこの誰なんやろな♪)


ーーー
ーー

3年生『はっくしょんッ!』

ダイヤ「嫌ですわ…夏風邪でしょうか」

果南「まさか、勘弁してよ」

鞠莉「うふふ、噂されてるのよ♡、人気者は困っちゃうわね」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:04:24.48 ID:yslTatF40
シュゥゥゥ…

千歌「すごい、どんどんあふれてくるよ…!」

希「あはは、お喜びのところ悪いけどそれ、早くなんとかしないと明日以降動けなくなるよ」

みんな「へ?」

希「オーラって生命Eのことやからな?現在進行形で君たちの体からは生気が抜けて行ってるんやで」にやにや

曜「ど、どうすればいいんですか?!」

希「自然に開けた場合は勝手に出来るんだけどね。道外したら碌なことないってことやな。まず体をラクにして。そしたらオーラを体に纏うようにイメージするんや、できるかな」


希(まあ、最悪1日2日はおねんねやな)
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:10:53.92 ID:yslTatF40
曜「こう…かな?」ズズ…

希(お?、この子は筋がいいね…ってあれ?)

善子(う〜ん)ズズ…

梨子(こんな、感じ…?)ズズズ…

シュ‥ゥ…ゥ…

…ピタッ

希(ふふ、見くびってたつもりは決してないけど…)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:17:06.99 ID:yslTatF40
善子「止まった―!」

梨子「…ふぅ、よかった」

曜「やったね…ってあれ」


シュゥゥゥ…

千歌「え〜、3人とももう止まったのお!」

曜「あはは、いえーい」

希「ほーら集中集中、そしてリラックス」

善子「うふふ♪、イメージするのよ、オーラの動きをね」ドヤッ


花丸(善子ちゃんはよく妄想してるからイメージとか得意なんだろうね)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:21:55.06 ID:yslTatF40
花丸(うーん、こうかな…)ズズズ

ルビィ(うぅ…)ズズズ

千歌(…イメージ、イメージ)ズズズ←素直

ーーー
ーー

ピタッ

千歌「はぁ〜、やっととまったぁ」へたり

ルビィ「つ、疲れた」


希「みんなお疲れさん♪」

希(…なかなかやるやん♡)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:32:54.19 ID:yslTatF40
千歌「曜ちゃんたちと比べて結構時間かかっちゃったな…」

希(いやいや、上出来だよ)

希「落ち着いたところで見てみ、自分たちの体を」

千歌「…オーラを『纏』っているみたい。まるで服でも着てるみたいに」


希「これが『纏』、オーラにおける基本技術の1つや。オーラを纏うことで体が普通よりも丈夫になるね、オーラの拡散を防いぐから老化をおさえるとも言われてるな」

千歌(…!。確か聖良さんそんな事言ってたな、東京スクールアイドルワールドのステージの時既に覚えてたとかなんとか)
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:42:01.31 ID:yslTatF40
希「この他に、『練』『絶』『発』と呼ばれるものがあるんだけど、今みんなにやってもらってる『纏』と合わせて『四大行』なんて呼ばれているな。」

曜「それぞれどういったものなんですか?」


希「まあ簡単に説明していくと『練』は、精孔を拡げて通常以上のオーラを生み出すよう技術やね。『絶』はその逆、精孔を閉じて完全にオーラを閉ざす。疲労回復に有効やね。」

梨子「それ凄くいいですね!」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:51:32.31 ID:yslTatF40
花丸「それで『発』は…?」


希「『発』は四大行の集大成や。オーラを自在に操って、『系統』に乗っ取った個別能力を使う技術。君たちスクールアイドルがおそらく目指してるところなんじゃないかな」


ーーー

鞠莉『人を惹き付けるというオーラを念能力にまで昇華させる程のつかいてになれば取り合えず勝負の舞台には立てるわね♪』

ーーー

千歌「はい…!」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:28:51.83 ID:Psl+Kp230
希「系統の話はまあ後に譲るとして…。今後の修行の予定は『纏』の修行と並行しつつ『練』と『絶』を習得することやろうね。はじめは『練』かな」

みんな「はい!」

希「いい返事やね。それじゃあまだ時間もあるし『纏』をもっとスムーズに行えるように練習しようか」

みんな「はい!!」

希「ふふ」

ーーーーーーーーーーー
ーーーー
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:33:28.34 ID:Psl+Kp230
希(…ここに来るまでそうとう努力してきたんやろな)

「念」は「燃」
すなわち意志の強さ


―――全員が1つの目標に向かって「点」になり、

千歌『私たちは絶対にラブライブに行く!、アクアーーー!』

みんな『サンシャイン!!!』



ーーー「舌」で想いを口にする

千歌『私悔しいんだよ…!』ぽろぽろ

ルビィ『私はただスクールアイドルが大好きなの…!』

梨子『もう嘘がつけなくなっちゃったの…。スクールアイドルをやりたい気持ちに…!』
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:38:09.73 ID:Psl+Kp230
ーーーともに「練」習を重ねることで意志を高め

曜『確かに出てるよ、修行の成果!!』

善子『やったわね!』



ーーーそして「発」で行動に移す、と。




希(まぁ、これは詭弁だけどな)あはは


希(案外早く進むかもな、修行)


希「…そろそろ時間やな、みんなあがろうか」

ーーーー
ーー
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:53:53.78 ID:Psl+Kp230
ここまでで
連休中に完結させるとかいっておいてアレですがまだ終わりそうにない。。。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 01:12:12.22 ID:5tccFaLA0
おつ
次の連休ぐらいまでゆっくり書いてくれてもいいよ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 22:42:30.18 ID:LbX3qozkO
T樫先生よりは早いから問題ないんやで
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 23:53:29.85 ID:obsPcQd40
希「ウチも毎日来れるわけじゃないけど、しばらくは顔出すよ。君たちもまだ自分たちじゃ何したらいいか分からないでしょ」

ルビィ「あ、ありがとうございます!」

希「うん。帰ったら今日の復習ちゃんとしておくんだよ、いいね?」

花丸「はい…!」

希「よし、じゃあ今日のところはここまで。お疲れさん♪」


みんな『ありがとーございました!』
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 23:54:23.38 ID:obsPcQd40
ーー帰り道


千歌「ここまで来るのに大分時間掛かっちゃったけど、やっとオーラまでたどり着いたね。長かったー」

曜「これで『壁』を超えたことになるのかな」ズ…

梨子「どうかな?でも希さんのおかげだよ、ほんと助かった」

ルビィ「やっぱ素敵だったなあ…」

善子「『結局は君たち次第』って希さんも言ってたでしょ?。実力よ、これが私たちの!今日くらいは調子に乗らせてもらってもいいでしょ♪」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 23:55:10.37 ID:obsPcQd40
花丸「善子ちゃんはいつでも調子いいでしょ」

善子「なっ、私は皆を盛り上げようと思って言ってるの…!。それにヨハネって呼びなさいよずら丸!!」

梨子「あはは、でもそうかも。慢心はいけないけど、自信持つことも大切だよね」

千歌「そうだね。よーし、ここまでみんなお疲れ様!そうだよ、ここまでこれたのは今までの頑張りがあってこそだよ!今日はーーー」

聖良「お疲れ様です、aquoursの皆さん」


千歌「…あ、お疲れ様です」

ーーーー
ーー
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 00:04:10.92 ID:OulpuYn40
聖良「」ジ…


聖良「…ふふ、あなた達もオーラが使えるようになったみたいですね」

千歌「は、はい」

聖良「よかったですね。これで晴れて真のスクールアイドルの一員ですよ、おめでとうございます」

千歌「あ、ありがとうございます!」

聖良「でも『調子に乗らないこと』です」

千歌(…×)

聖良「オーラを扱えるスクールアイドルなんてごまんといるんですから」ズズズ…


曜(あはは…、こんなこと言うためにわざわざ待っててくれたのか)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 00:07:43.94 ID:OulpuYn40
曜(…でもオーラが見える今だからこそいえる。彼女たちのオーラ、大きさも練度も私たちの数段上だ。それでいてあのステージで9位だったなんて…)


理亞「私たちは今日希さんに『発』を見てもらいました。もっとも地元にいるときから修行は始めていましたから、あとはもう自分達に合った能力を開発して磨き上げている段階です」

みんな「…!」

梨子(『発』って確か念能力の集大成だよね…、セイントスノーはもうそんなところまで…!)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 00:09:16.49 ID:OulpuYn40
聖良「明日の修行はあなた達に譲りますよ。明日は今日教えてもらったことを自分たちで確かめたいんでね。今後はお互い見てもらう日をずらしましょう。そうした方がお互い効率がいいと思うんです」

千歌「は、はあ…、ありがとうございます」

聖良「同じ希さんの弟子どうし仲良くしましょう、aqoursの皆さん。それでは、お疲れさまでした」

理亞「…」ペコ



曜(あはは…。どう見ても仲良くしようとする人たちのする目じゃないよね、アレ…)

ーーー
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 00:58:14.05 ID:OulpuYn40
別荘

善子「あー疲れた」ぼす

花丸「お腹すいたずら…」ぐぅぅぅ

曜「うーん、私はお風呂入りたいな」

千歌「そういえば何も決めってなかったね、そういうこと」

梨子「一日バタバタしっぱなしだったからね。当番とかちゃんと決めといたたほうがいいかも」

曜「そうだね。取り合えず現状食事係とお風呂係が必要だね。食事係は2人で大丈夫かな、お風呂係は…」

善子「お風呂、かなり広かったわよ」

曜「ありがとう隊長、じゃあお風呂係りも2人にしとこうか。後で足りないようなら増やせばいいしね。担当の組み合わせも毎回変えるとおもしろいかも♪、みんなどうかな?」

ルビィ「いいとおもいまーす♪」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 01:02:24.12 ID:jSe5LGY30
敵視していても礼儀正しくて可愛い
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 19:02:53.53 ID:OulpuYn40
千歌「よし、それじゃあ洗濯は…」

善子「ランドリーがあったわ。乾燥機付きでね」

梨子「あはは、凄いね。それなら交代で使おっか」

花丸「…炊事、洗濯ときたら後は掃除ですね」

曜「うーん、掃除は週末にみんなでまとめてでいいんじゃないかな。日中は外出てるんだしそんな散らからないと思うけど…」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 20:39:30.78 ID:OulpuYn40
善子「でもここ使わせてもらえる条件が綺麗に使うことでしょ?。週末に大掛かりな掃除するのは賛成だけど、やっぱり毎日掃除するべきだと思うわ」

曜「そうだね、それじゃあ掃除係もつくろっか、これも2人で。2、2、2でうまいこと分かれたね、いいんじゃないかな♪」

ぐぅ〜〜

花丸「す、すいません。お腹ペコペコでもう限界ずら…」

千歌「あー大変!、そうと決まったら早く決めちゃおっか。グーチョキパーで分けられるね」

曜「よーしじゃあいくよ」

みんな『グーチョキパーでわかれましょ!』

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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 21:43:22.10 ID:OulpuYn40
千歌「あ〜おいしかったねぇ」

花丸「ごちそうさまです、梨子さん、ルビィちゃん♪」

梨子「ふふ、気に入って貰えてよかったよ」

千歌「すごいね、あんな短時間で手際よく作れちゃうなんて。しかもおいしいし!」

ルビィ「私は何も…、梨子さんがいろいろ教えてくれたから」

梨子「違うよ、ルビィちゃんが手伝ってくれたからだよ。飲み込み早いから、すごい助かっちゃった」

ルビィ「えへへ…。もっといろいろ教えて欲しいな…♡」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 21:44:45.48 ID:OulpuYn40
千歌「梨子ちゃんは料理が趣味なんだっけ、私料理イマイチなんだよね。旅館の手伝いはするけど厨房には入れてもらったことないし。梨子ちゃんがずっと料理担当でいいんじゃないかなあ、もう」

曜「ダメだよそれじゃあ梨子ちゃんも大変でしょ」ジャー

千歌「だよね〜。梨子ちゃん私にも教えて〜」

梨子「私は毎日でも構わないけどね、いいよ教えてあげる」

善子「ルビィ、シャワー開いたわよ」

ルビィ「うん、分かった♪」ジャバッ

善子「ヨハネよ、まったく気をつけてよね…って」


善子「なんで6人全員でお風呂入ってるのよ!!」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:03:21.88 ID:OulpuYn40
千歌「へ?」

善子「何で当たり前のように会話してるの!、なんで誰一人ツッコまないの!。梨子さんなんていの一番に拒否しそうなのに…!」

梨子「あはは…、今日一日いろいろあったからいちいち反応するのも疲れちゃった☆」

善子「なっ?!」

曜「善子は元気だね」ワシャワシャ

善子「ヨハネッ!気を付けて下さいッ」

曜「ごめんね〜」ザバー

千歌「だって1年生は先輩の私たちをたてようとしてくれて、私たちはここまでついてきてくれた1年生の皆にちょっとでも先に休んでもらいたくてお互い先を譲り合ってなかなか順番決まらなかったんじゃん」

善子「でもだからって全員で入ることないでしょ?!いくら広いとはいえキツキツじゃない!!」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:39:43.86 ID:OulpuYn40
千歌「一人ずつだったら最後に入った人が出るの2時間後になっちゃうんだよ?それに善子ちゃんは2人ずつ入るのも嫌なんでしょ?」

善子「当り前よ、さすがにこのお風呂でマンツーマンはハードル高すぎるでしょ!余計に恥ずかしいわよ!!」

千歌「ほらね。なら3人づつ入るとか中途半端なことするくらいなら全員で入った方がいいでしょ。時間の節約にもなるし。ほら、いつまでそこに立ってるの?こっちにおいでよ、湯冷めしちゃうよ」

善子(…そうなのかな)ざぶっ

曜「はー生き返った、やっぱご飯より先にお風呂がいいな。ねぇ今日は段取り悪くてこういう順番になっちゃったけど明日からお風呂先にしない?」キュッ

梨子「賛成〜」

善子(私が…間違っているの…??)

ルビィ「〜〜なんて言うんですよ?」

千歌「あはは、なにそれおかしい〜」

善子(私が…)


善子「間違っていたようね…!」フッ…
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