【ダンガンロンパ×ペルソナ】???「我は汝、汝は我……」【安価コンマ】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

142 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 22:22:02.39 ID:Zs/81M6l0


赤松「あ、最原くんおはよう!」

最原「赤松さん……おはよう」

登校途中で出会ったのは赤松さんだった。

赤松「今日から授業が始まるね! どう? 緊張とかしない?」

最原「別に緊張はしないかな……」

赤松「へぇ、そうなんだ? 私はもう緊張しっぱなしだよ」

最原「ピアニストならコンサートだってあるだろうし、別に初登校くらいで緊張する必要はないんじゃ……」

赤松「コンサートとはまた違う緊張なんだよ!」

そういうものなのか……よくわからないけど。


‡選択
1 もう街の方は行ってみた?(赤松が行ったという場所も指定。既存のものでなくても可)
2 クラスメイトはどういう風に見えた?
3 学園のなかで気になる場所ってあった?


↓2
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 22:24:58.74 ID:YqPB0Lsf0
3
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 22:26:56.86 ID:B5pgz9cwO
1 CDショップ
145 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 22:36:42.20 ID:Zs/81M6l0


最原「もう街の方は行ってみた?」

赤松「うん! やっぱり私としてはCDショップが気になったからさ! ネットで調べて早速行ってみたよ!」

赤松「でも……最近、舞園さんのグループのCDがあんまり出てないみたいでさ。ジャンルは少し違うけど、あのグループやっぱり好きだから残念だなって」

舞園さん……。

最原「舞園さんって、この学園の78期生のだよね?」

赤松「そうだよ。【超高校級のアイドル】って言われてる、あの人」

最原「…………」

舞園さんの事件については……知らせない方がいいかもしれないな。あまり確証がないことだし、それに不必要なことを言って赤松さんを怖がらせるわけにもいかない。

赤松「あ、もしかして最原くんも舞園さんのグループ好きだったり?」

最原「どうだろう……」

赤松「でも、最近解散の噂も流れてるからさ。そうなったらショックだなぁ」

……舞園さんのグループに解散の噂が?


146 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 22:45:55.62 ID:x59W9rqR0





朝→昼

午前の授業も終わって昼休み。
お昼ご飯をどうしたものかと僕が悩んでいると……教室の扉が大きく開かれた。

霧切「最原くんはいるかしら?」

ええっ!? 霧切さん!?

「最原くんに用事かい? いいや、それよりもどちら様?」

百田「見ない顔だな……あ、もしかして先輩か?」

霧切「そんなところよ」

「先輩だったんだネ……これは失礼したヨ」

最原「ちょ、霧切さんっ! いきなり何を……!」

突然の来客に僕が慌ててそこに駆け寄る。

霧切「ちょっと顔を貸して。話をしたいことがあるの」

それってもしかして……。

最原「わ、わかったよ……」

霧切「食堂……はやめておいて購買部で適当にお昼ご飯を買って外で食べましょうか」

そうして霧切さんに連れて行かれる形で僕は教室を出て行く。
多少強引ではあるけど、こうしてまでってことは――ペルソナ絡み、なんだろうな。


「入学早々先輩と交流を深めるなんて……最原くんは見かけによらず行動派みたいだネ」

百田「みてーだな。っておい、どうしたお前……なんか気持ち悪いぞ」

「心外だなァ、僕はただ二人を見て微笑ましく思っているだけだヨ。ククク……」


147 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 22:55:44.79 ID:x59W9rqR0


【中庭】


最原「それで、用事って?」

霧切「単刀直入に言うわ。今、舞園さんのグループに解散の噂があるみたいなんだけど……」

最原「あ、それ知ってるよ。僕も今朝聞いた噂だから」

霧切「……噂じゃないみたいなの」

え? 噂じゃないって……。

最原「それじゃあ、本当に!?」

霧切「ええ。詳しい事情はまだ調べていないけど……」

霧切「どうやら最近の舞園さんの態度に関係者やグループのメンバーが不信感を抱いているようで。それが仕事へのモチベーション低下にも繋がっているみたいだから……」

最原「で、でも! たったそれだけで解散なんて……!」

何か不祥事を起こしたのなら納得できるけど、そんなこともないはずだ。それなのにいきなり解散はおかしい!

霧切「それはあくまできっかけでしかないわ。言ったでしょう? 彼女は事件への関係性を警察に疑われているって。当然、警察の監視もされているはずよ」

霧切「この際不祥事の有無はどうでもいいのかもしれない。アイドルが警察に監視されているという現状が一般の人間に知られたらどうなるか……」

つまり……グループへのイメージダウン?
それが募れば舞園さんが何かしているんじゃないかって噂がネットに広まり……。

最原「そ、そんなのって……!」

霧切「幸い今彼女のグループは大掛かりな仕事に追われているみたいだから、すぐに解散とはならないでしょうけど……それも時間の問題だわ」


148 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 23:09:45.06 ID:rIVBpdpB0


最原「それを阻止するにはどうすれば?」

霧切「彼女のシャドウを説得する必要がある。私と最原くんの二人で、あのシャドウを相手にね」

……それはかなり困難だということは僕にも分かる。
ペルソナの力に目覚めたばかりの僕では霧切さんの足を引っ張る可能性だってあるし、せめてもう一人仲間がいれば……。

霧切「彼女は【超高校級のアイドル】としての自分を誇りに思っている。アイドルになるのは幼い頃からの夢だったみたいだから、そのアイドルの夢がこんな形で消えるのは……」

最原「許せない、だよね?」

最原「僕も同じだよ。誰かの夢がそんな理不尽に潰されるのは嫌だ」

霧切「そう……なら、役割分担をしましょう」

霧切「私は舞園さんのグループの今の仕事が終わる日時を突き止める。おそらく解散が現実になるのだとしたらそこだと思うから」

最原「それじゃあ僕は仲間になってくれそうな人を探せばいいんだね?」

霧切「確実な約束はできないけど……今週中までには突き止めてみせるわ。だから最原くんもそれまでには仲間になりそうな人を探してくれる?」

霧切「ただ、当然だけど無理強いはダメよ。それにペルソナやシャドウのことを他言はしないように。相手によっては適当に言いふらされて面倒なことになるから」

それじゃあ、どうやって仲間を探せば……。

霧切「具体的な方法は提案できないけど……お願い。無理だったら無理で構わないわ。そのときは二人で動くまでだから」

最原「それじゃあ僕は仲間になりそうな人を探しつつ、学園での舞園さんのことも調べてみるよ。霧切さんが別のことで手が離せないなら、そっちは僕に任せて」

霧切「……助かるわ。ありがとう」


149 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 23:21:11.39 ID:ui18B9R00


仲間になりそうな人を探しつつ、学園での舞園さんのことも気にかける。
……やるべきことは山積みだけど、やるしかない。こんな理不尽な謎で誰かが傷つくのは間違っている!

最原「それじゃあ、携帯の番号を交換しておく? それとチャットの方も」

霧切「ええ」






昼→放課後

授業も終わり、放課後。
霧切さんは調査で忙しいだろうから、しばらくは会えないはずだ。

なら、僕は僕でやるべきことをやらないとな……。


☆announce☆
以降の放課後はイベントを除き自由行動となります。
学園の内外で仲間になりそうな人物や協力者になりそうな人物を探し出して交流をしてください。その他様々な行動が可能となります。
なお現在は異世界の攻略は不可となります。


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定)
3 誰かに会いに行く(赤松・百田・天海・王馬)
4 個室へ戻る


↓2
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:25:12.28 ID:zgm9DZgzO
1図書室
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:28:18.68 ID:+rO/YlHeO
3 百田
152 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/01(月) 23:40:40.07 ID:+wx2uwwM0


【寄宿舎前】

最原「百田くん!」

いち早く教室を出て行った百田くんを追いかけて僕はようやく寄宿舎前で彼に追いつくことができた。

百田「お? どうした最原、オレに何か用事か?」

最原「ちょっと話をしたくて。ほら、僕らってルームメイトなのにあまり話もできていなかったでしょ?」

百田「んなこたねーと思うけど……つーか、話くらいなら既に何度かしてるじゃねーか」

百田「まあ、ルームメイトっつー間柄なのにちょっと距離があるかもしれねぇのは同意だけどよ」

最原「うん、だから……」

百田「でも悪い、オレはちょっと急ぎの用事があんだよ」

急ぎの用事って……。

百田「あ、勘違いすんなよ? 別にお前を避けようとしてるとかじゃねーからな?」

最原「それはわかってるよ……」

百田「でもまあ少しくらいならいいぜ! で、用事ってなんだよ?」


‡選択
1 朝早くからどこかに行ってたみたいだけど何をしてたの?
2 百田くんは僕らのクラスどう思う?
3 最近この街で起こってる事件のこと、知ってる?
4 自由安価


↓2
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/01(月) 23:41:30.23 ID:kts9GE6U0
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:42:40.98 ID:+rO/YlHeO
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:43:11.61 ID:+rO/YlHeO
あ、ごめん連投になってたね
↓にずらして
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:54:39.85 ID:YqPB0Lsf0
3
157 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/02(火) 00:09:59.99 ID:6ReOcUUW0


最原「最近この街で起こってる事件のこと、知ってる?」

百田「あー……噂程度だけど、知ってるぜ。なんか警察とかが頻繁に街中歩いてるしよ」

百田「少し前に有名になったジェノサイダー翔とは違うみたいだし、全く世の中物騒になったもんだ!」

やっぱり、もう事件の存在は新入生である僕らの間でも知られているみたいだな。

百田「ああ、もしかして最原も既にその事件のこと調べてんのか? 昼に来てたあの先輩って78期生の霧切響子だろ?」

最原「う、うん。そんなところ……かな?」

ペルソナのことを話さなければ探偵である僕らが事件のことを調べているのはおかしなことじゃないし……。

百田「そうだなぁ……もし事件のことが気になるんだったらオレとかじゃなくてもっと別なヤツに聞いた方がいいと思うぞ」

百田「同じクラスだったら真宮寺とか王馬が詳しそうじゃね? 先輩とかなら……よくわかんねぇけどなんか凄い金持ちがいるみたいだし、そういうのなら警察とかにもコネクションあるかもしれないぜ?」

最原「そうだね、そうしてみるよ」

百田「まあなんだ。そういうのじゃオレは役に立てそうにないけどよ、普通の世間話くらいなら大歓迎だからな!」

最原「あはは、ありがとう」

学園の外へ出て行く百田くんを見送った。

もう少し時間が経てば仲良くなれそうだ……。


158 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/02(火) 00:18:52.49 ID:wWu9RFHn0
‡終わりです。以下質疑応答タイム。寝る前か更新前にでも答えていきます。

お疲れ様でした(ブレイブザッパー)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 00:20:34.62 ID:goLCLIwvO
十神は何処で会える?
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 00:26:33.12 ID:rZqkCIcl0
人間観察に富む塩か『嘘』の達人たる王馬を頼るのが一番よさそうかな…。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/02(火) 00:35:05.78 ID:7UIjKAoa0
塩はともかく、言いふらされるのがよくない今回は王馬は避けたほうがいいでしょ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 11:55:46.09 ID:XeNJUaAjo
仲間は最終的に何人になります?
163 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 01:45:34.75 ID:hWsaCwzwo
夜に再開予定
以下質問返し

>>159
放課後の図書室
なお判定次第では天海が現れる

>>160
>>161
別にどっちも頼らない選択肢もあるかもしれない

>>162
属性一つずつ担当するなら8人だけどまだ決めてない。たぶんそれくらい
場合によってはメンバーのどなたかが離脱するかも
基本1・2・V3で構成になると助かるけどまあ安価による(モルガナ枠だけは勝手に決めましたけど残りは安価)
164 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 20:54:27.84 ID:IN8KGEwV0


放課後→夜


【寄宿舎 最原と百田の個室】

最原「ただいまー……って、まだ百田くんは帰ってきてないか」

自分の個室に戻ってきた僕は、ルームメイトの百田くんがまだ帰ってきていないことに気付く。
そういえば、夜の出歩きってしてもいいのかな……。というより、よく考えたら部屋の鍵とかってまだ一つ発行されてなくて百田くんが管理してるし……出歩きようがないか。

最原「……うーん」

自分の部屋に戻り、椅子に座って考え事をする。
仲間になりそうな人は目星もつかないけど、事件のことについて何か知ってそうな人については知ることができた。

クラスメイトの真宮寺くんと王馬くん。それに先輩にいるお金持ちの人か……。
お金持ちの先輩については予想のしようもないし、霧切さんに話が聞けたらいいけど……彼女はこの時間調査中のはずだからなぁ。

最原「まあ、いいか。寝るには早いし……何かできることはないかな?」


‡選択
1 本棚を見てみる
2 テレビを点ける
3 電話をしてみよう(霧切、明智、冴から選択。霧切の場合コンマ35以上で電話かからず)
4 寝よう
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 20:55:43.02 ID:hKzfAUaE0
166 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 20:56:04.42 ID:IN8KGEwV0
↓2で
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 20:56:58.95 ID:m1fWanQg0
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 20:57:34.43 ID:26/mDdoi0
1
169 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 21:20:48.40 ID:IN8KGEwV0


そういえばこの部屋の本棚には何が入っているんだろう? 何も手を加えてないけど……。

最原「最初からある程度の本は備え付けてあるってことか?」

でも学園側の用意した本だけあって参考書とかが多いみたいだ。漫画とかそういう娯楽系の本は見当たらない……。

最原「あ、これ小説だ。コナン・ドイルの……【緋色の研究】じゃないか」

探偵でなくても推理小説が好きな人なら知らない人はいないくらいの有名な作品だ。
僕も昔読んだっきりだったから……せっかくだし、これを機に読み返してみようか。

最原「どうせ外出はできないんだし……」

久々の小説に場違いなほど心が躍る。
捜査を霧切さんに任せっきりにしているのは申し訳ないけど、何もしないのもアレだし……少しくらいはいいだろう。


☆announce☆
最原は様々な行動をすることで人間ステータスがアップしていきます。
知識、度胸、優しさ、魅力、器用さの五項目で構成。ある程度のステータスが無いと会話すらできない人がいるかも。

知識:探偵見習い(3)
度胸:自虐的(1)
優しさ:人並み(2)
魅力:草食系(2)
器用さ:今ひとつ(2)


最原「…………」

ある程度は読み進んだみたいだ。
さすがにこれ以上読み続けるのはやめておこう……続きはまた後日だな。


【緋色の研究】★☆(未読)


170 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 21:33:03.74 ID:IN8KGEwV0





【テレビ局 入口前】

霧切「……やっぱりこれ以上の情報は望み薄かしら」

夜。テレビ局から出てきた私は思わずそう呟いた。
舞園さんの活動関連での調査をするついでにもう一度事件のことも調べようと思ったのだけど……。

霧切「とにかく、今は事件よりも彼女の活動について調べておく必要がありそうね」

明智「あれ? キミ……もしかして、霧切響子さん?」

その帰り道。私はある人物に声をかけられた。

霧切「そうだけど……」

明智「やっぱり。キミの噂は聞いているよ。何せあの希望ヶ峰学園78期生の【超高校級の探偵】だ」

明智「同じ探偵の僕としては気にならないと言えば嘘になるからね」

……彼も探偵?

明智「ああ、もしかして僕の顔見たことない? 一応、テレビとかも何度か出たことあるんだけどなぁ」

霧切「明智吾郎くん……だったかしら?」

言われて気付く。そういえば彼は最近テレビで顔を見ることの多い、高校生探偵であったはずだ。

明智「知っていてくれたようで嬉しいよ。それで、霧切さんはどうしてここに?」

明智「もしかして……クラスメイトの舞園さんに巻き起こっている事件の調査かな?」

霧切「……どうして知っているのかしら?」

明智「僕もあの事件の調査はしているからね。それにキミと舞園さんはクラスメイトだから」

どうやら希望ヶ峰学園についてもある程度は調べているようね。
……それにしても、明智吾郎……か。

171 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 21:45:16.58 ID:IN8KGEwV0


霧切「ところで、希望ヶ峰の生徒でもない明智くんがどうして事件の調査ができるのかしら?」

霧切「私は希望ヶ峰学園の生徒ということである程度の介入は許されているけれど、明智くんはそうじゃないはずよ」

明智「キミが学園の力によって事件への介入が許されるように、僕もとある人の力によって事件への介入が許されているんだよ」

学園の力によって……。

明智「ごめんごめん。ちょっと言い方が悪かったかな」

霧切「構わないわ。それよりも、わざわざ私を呼び止めた理由は何かしら?」

明智「ちょっと、同じ探偵として手助けしてあげようと思ってね」

手助け?

明智「キミは学園から事件の調査を許されているけれど、調査自体は自分でやっているでしょ?」

明智「僕は少し違う。警察関係者……正しくは検察の人だけど、そういう立場の人と協力関係にある。キミよりも情報は多く持っているつもりだ」

つまり、その人物からの情報を教えてくれると。

明智「どう? 悪い取引じゃないと思うけど?」

確かに彼の提案は私にとってありがたい。

霧切「…………」

私は彼の提案を――


172 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 21:55:56.19 ID:IN8KGEwV0
20XX年 4/12 Tuesday



「ねぇ、最近大丈夫? 凄い顔色が悪いよ?」

「大丈夫ですよ。あんまり、心配しないでください……」


「いやー、今日も清々しい朝だね! そう思わない?」

「そうだね! ゴン太も気持ちのいい朝だと思うよ!」


「けっ、別に仲良しこよしで登校する必要もねぇだろ……」

「もう三年目だってのに今更そんなこと言ってんじゃねぇよ!?」


朝の登校。道中で同じく登校している生徒たちの話し声が耳に届いてくる。
ひと組は舞園さんもいるようで、何やら体調が悪そうだ。


‡選択
1 舞園達の話し声に耳を傾ける
2 ゴン太と名乗る生徒達の話し声に耳を傾ける
3 ガラの悪い小柄な生徒達の話し声に耳を傾ける


↓2
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 21:58:20.36 ID:hKzfAUaE0
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:02:42.67 ID:m1fWanQg0
1
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:02:52.80 ID:26/mDdoi0
1
176 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 22:34:01.58 ID:IN8KGEwV0


やっぱり今は舞園さんの現状が気になるな……。


「最近舞園さんのグループの解散が噂になってるし……あんまり気にする必要はないよ? ボクはそんな噂信じてないからさ!」

「ありがとうございます……でも、そんな噂も後少しで消えてなくなりますから」

「そうなの?」

「はい。……解散なんてしません。絶対に……」


最原「…………」

舞園さんの声の調子が何かおかしい。
何かを誓っているような口調ではあるけど……解散をせずに済む方法を見つけたのだろうか?





朝→放課後

今日も何事もなく一日が終わった。
僕らのクラスは平和そのものだったけど……僕の周りは平和でもなんでもない。

最原「さて」

霧切さんに負けないように僕も情報を集めないと!


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定)
3 誰かに会いにいく(選択不可)
4 個室へ戻る


↓2

※ちょっと仕様変更
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:40:18.22 ID:hKzfAUaE0
2テレビ局
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:43:38.16 ID:26/mDdoi0
3
179 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 22:55:23.23 ID:IN8KGEwV0
3は無理なので↓1で再安価
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:56:00.71 ID:m1fWanQg0
1:娯楽室
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 22:58:04.33 ID:hKzfAUaE0
選択不可って人指定不可じゃなくて行動自体ダメってことか
182 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 23:10:14.79 ID:IN8KGEwV0


【娯楽室】

ここにはトランプやチェス、ダーツ等の様々な遊具が並んでいる。
学園側が用意した施設としてはどうなのかと思わなくもないけど……才能の育成を銘打つ以上、こういった物を使う才能の持ち主がこの学園にはいるんだろう。


「うふふ、意外とやりますわね。新入生が私に挑むとはどういうつもりなのかと最初は思いましたが……なるほど、それだけの実力があるようで」

「まあねー! そういうセレスちゃんはさすがと言うべきだよ本当!」


見るとチェスをしている卓の方で白熱した勝負が繰り広げられている。
ものすごい気迫が漂っているけど、そのうちの一人はクラスメイトのようだ。場に入るくらいは……可能、だろう。


「…………」


もう一人、見慣れない人がスロットを無心でやっている。
ちょっと話しかけにくいな……。


‡選択
1 チェスをやっている卓に近づく(クラスメイトがいることにより条件なく可能)
2 スロットをしているパーカーの男に近づく


↓2
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:12:33.93 ID:hKzfAUaE0
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:12:52.32 ID:26/mDdoi0
1
185 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/03(水) 23:18:50.43 ID:IN8KGEwV0
というわけで今回ここまでです。以下質疑応答タイム。寝る前とかにでも答えていきます。

ではお疲れ様でした
>>1にGWなんて無かった(ワンショットキル)
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:24:28.31 ID:ZGoN6XhJO
希望の戦士には何処で会えますか?
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:44:11.03 ID:SQQpgMmuO
ネタバレなら答えなくていいですが
明智の背景ってP5と一緒?

しかし最原と明智ってお互いにすごいコンプレックス刺激するだろうな。
軽いネタバレだけど上昇思考が結構高い明智に不相応な位置にいると思う最原って。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:57:34.70 ID:5I+3izNDo
仲間じゃなくて協力者的な立ち位置なら、12V3以外のキャラでも可、ということです?
マイナーキャラも出てくれると嬉しい
189 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 20:26:52.97 ID:eH0FfqnYO
のんびりやっていきます

>>186
放課後の学園外ですが今はまだ会えません

>>187
明智の立ち位置はまだよく決まってない

>>188
コープは作品問わずで、仲間は基本その3つからだと嬉しいっていう願望
190 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 20:45:20.55 ID:tXEZ+Dd70


王馬「あっれー? 誰かと思えば最原ちゃんじゃん! こんな場所で会うなんて奇遇だね?」

最原「偶然だね。……えっと、そっちの人は」

「セレスティア・ルーデンベルクと申します。78期生で【超高校級のギャンブラー】と言われていますわ」

王馬くんと一緒にチェスをしていた彼女は笑みを浮かべてそう名乗った。

最原「セレスティアさん?」

セレス「セレスで結構ですわ」

王馬「あ、実はセレスちゃんって本名があって――」

セレス「セレスで結構ですわ」

最原「……よろしく、セレスさん」

王馬くんが言おうとしていたことは気になるけど、下手に地雷を踏み抜くわけにもいかない。

王馬「それよりもさー……最原ちゃん、セレスちゃんと同じクラスの霧切ちゃんと何かしてるみたいだよね?」

……え。

セレス「ああ、そういえば最原さんは霧切さんと同じく【超高校級の探偵】として入学したんでしたね」

セレス「なら、最近この周辺で起こっている不可解な事件の調査でもしているのでしょうか?」

王馬「あー、そういえばつい最近もどっかのテレビ局のディレクターだかが殺されたんだっけ?」

見た目通りと言うべきか、どうやらこの二人は頭の回転が早いようで……僕が何を言うまでもなくズバズバと的中させていく。

王馬「なるほどねー……」


‡選択
1 もしよかったら何か協力してくれないかな?
2 二人に迷惑はかけないようにするよ
3 テレビ局って言えば、やっぱり舞園さんが関係しているのかな……
191 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 20:48:16.99 ID:tXEZ+Dd70
書き忘れ
↓2
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 20:50:09.85 ID:f3jHTA+o0
1
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 20:52:29.15 ID:31ngwyWDO
3
194 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 21:10:01.82 ID:tXEZ+Dd70


最原「テレビ局って言えば、やっぱり舞園さんが関係しているのかな……」

最原「彼女って【超高校級のアイドル】だし、テレビ局での事件なら彼女も何か知っているかも」

セレス「ええ、知っているようですわよ」

セレス「ただ……あまりそういう話をしない方がいいかもしれませんわ。彼女の心労を考えると色々と大変でしょうから」

僕の言葉を聞いてセレスさんが僅かに顔をしかめる。
確かに、彼女のクラスメイトであるセレスさんにはちょっとデリカシーのない言葉だったかな……。

王馬「あははっ、セレスちゃん本当にそう思ってる?」

セレス「心外ですわね。私だって人の子ですわよ? クラスメイトの心配くらいしますわ」

王馬「本音は?」

セレス「疑り深いのはギャンブラーの観点で言えば美点ですが、日常的に疑り深いのは人としての信用に関わりますわよ?」

王馬「セレスちゃんに言われるなんてそれこそ心外だね!」

最原「……それじゃあ、僕はこれで」

何か形容しがたい空気が流れてきたのを察した僕は適当に切り上げて娯楽室を出て行く。

……でも、あの二人は人の言葉の真意を見抜くことに長けているようだ。
機会があれば色々と教わってもいいかもしれない。あの二人が受け入れてくれればだけど……。





放課後→夜

【寄宿舎 最原・百田の個室】

今日も僕が先に帰ってきたみたいだ。百田くんの姿は見当たらない。
どうしようか?


‡選択
1 本を読む
2 テレビを点ける


↓2
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 21:11:53.92 ID:Gb61GhaV0
2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 21:12:20.30 ID:jeXbypPgo
2
197 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 21:22:24.13 ID:tXEZ+Dd70


テレビを点けてみよう。何かやってないかな?


『――では、やはり人としてのステータスを高めるには日々の積み重ねが大事だと?』

『そうですね。勉強やスポーツは当然ですが、日々の行動が自分を高めることに直結することだってあります』

『つまり?』

『本を読めば知識は高まるでしょう。何か細かい作業をすれば器用さは上達していきますし、ホラー映画を見れば度胸だってつきます。そういった些細な行動が何かに繋がるかもということです』

『なるほどー! 勉強になります!』

『これであなたの知識が高まったかもしれませんよ?』


……なんだこの番組は。
でも言っていることは理解できるし、僕も気をつけた方がいいかもしれないな……。

そうして一日が終わる。
霧切さんの方はどうなっているだろうか……?


198 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 21:24:41.08 ID:tXEZ+Dd70
ちょっと離脱します
199 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 22:05:50.70 ID:tXEZ+Dd70
20XX年 4/13 wednesday
朝→午前


ヴーッ……ヴーッ……。

最原「……?」

霧切さんからのチャットが届いている……。


霧切響子
捜査の進展報告があるわ。今日の夜、学園内にある中央広場に来て。

最原終一
わかったよ。


実に短文であるけど、だからこそ要点が纏まっていてわかりやすい。
それにしても、捜査の報告か。何か進展があったのかな?





午前→放課後

霧切さんとの約束まで時間はあるし……どうしようかな?


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定/今まで出た場所以外でも可)
3 誰かに会いに行く(選択不可)
4 部屋へ戻る


↓2
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:08:54.99 ID:2KM3BWiA0
加速。安価なら↑
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:13:08.58 ID:f3jHTA+o0
2:何か買い物できそうな場所
202 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 22:38:52.99 ID:tXEZ+Dd70


【ショッピングモール】

「んあー……眠いぞい。転子よ、やはりウチは帰っても……」

「ダメですよ夢野さん! せっかくの放課後ですから、転子とショッピングを楽しみましょう!」

何気なくショッピングモールを歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
あれは……茶柱さんと夢野さん?

「うむ? 最原……じゃったか。奇遇じゃな、こんな場所で会うなんて」

「げげっ! せっかくの夢野さんとのお出かけなのに男死と出会うなんて……!」

……ひどい言われようだ。

最原「二人は買い物? まだ数日しか経ってないのにもう友達になったんだ」

茶柱「そうです! もう転子と夢野さんの間には切っても再生する赤い糸があるんです!」

夢野「そんな糸は存在せんわ……ウチの魔法なら話は別じゃろうがな」

茶柱「そんな悲しいこと言わないでください!」

底抜けに明るい茶柱さんと、やや気だるげな夢野さん。
結構正反対のタイプだと思うけど、人ってわからないものだな。


‡選択
1 そういえば夢野さんは【超高校級のマジシャン】なんだよね
2 仲が良いのはいいことだと思うよ、うん
3 クラスメイトのみんなはどうかな?
203 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 22:44:33.01 ID:tXEZ+Dd70
また書き忘れ
↓2
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:45:34.39 ID:f3jHTA+o0
踏み台
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:59:46.62 ID:Gb61GhaV0
1
206 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 23:15:56.81 ID:tXEZ+Dd70


最原「そういえば夢野さんは【超高校級のマジシャン】なんだよね」

夢野「違う。ウチは【超高校級の魔法使い】じゃ」

……えっ?

夢野「自己紹介のときは余計な混乱は望んでおらんかったからそう名乗ったが……ウチの本当の才能は魔法使いなんじゃ」

茶柱「くーっ! 転子達の混乱を防ぐためにそんなことまで考えていたなんて! さすがです夢野さん!」

最原「いやいや……マジシャンでしょ? 実際学園側からのスカウトだってそういう名目だったんじゃ」

夢野「それは学園側の陰謀じゃな。現代に蘇った魔法使い……一般人に知られるわけにはいかないじゃろう」

茶柱「そうですね! 魔法使いは神秘的であるべきですから!」

いちいち茶柱さんが口を挟むのは置いておいて……。

最原「うーん……」

夢野「なんじゃ、疑り深いヤツじゃのう」

夢野「ならば後日ウチの魔法講座に参加させてやろう! 光栄に思えい!!」

ええっ!? 魔法講座って……何!?

茶柱「あ! ダメですよ! その講座、転子も参加します!」

夢野「ウチの言葉を信用しないのなら、その体に染み込ませるしかあるまいて」

夢野「安心せい。何もタダで参加させるつもりはない。お主が望むならある程度のことはしてやるぞ。取引じゃ」

どうやら夢野さんの何かに引っかかったみたいだ……。
まあ、本当に怒っているわけじゃないのならよしとしよう……かな?


――我は汝……汝は我……
――汝、ここに新たなる契りを得たり

――契りは即ち、
――虚像を破らんとする探求の翼なり

――我、【魔術師】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
――真実へと至る、更なる力とならん……


【魔術師 ランク1】
夢野 秘密子
【get ability】
索敵魔法
パレス攻略時にそのエリアのシャドウの数を見抜く


夢野さんとよくわからない取引をして僕は帰ることにした。
それにしても、そこまでして僕に魔法使いであることを信じさせたいのか……?


207 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/04(木) 23:34:46.95 ID:tXEZ+Dd70





放課後→夜


【中央広場】

霧切「来たわね」

約束の時間に中央広場に行くと、そこには既に霧切さんが待っていた。

最原「ごめん。それで、捜査の報告って?」

霧切「舞園さんの仕事が終わる日程がわかったのだけど……それよりもマズイことになっているわ」

最原「どういう意味?」

霧切「彼女のグループが解散するという噂はほぼ現実になりつつあったみたいなんだけど、それを避けるために……」

霧切「プロデューサーと個人的な会食を予定しているみたいなの」

個人的な会食……?

最原「まさかそれって」

霧切「杞憂ならそれでいいのだけど……この予想を現実にさせるわけにはいかないわ」

霧切さんも僕と同じ考えに至ったらしい。
確かにそれが現実になったら解散よりも苦しくなる。それはなんとしても阻止しないと……。

最原「どちらにせよ、彼女の仕事が終わるまでに解決しないといけないってことか……」

霧切「5月1日が彼女の今の仕事が終わる日らしいわ。それまでに彼女のシャドウを説得しないといけないけど、戦闘になることも視野に入れないといけないでしょうね。撃破はせず、舞園さんの元に戻らせれば解決するはずよ」


208 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 00:05:19.58 ID:UieL4Z2P0


最原「なるほど……」

霧切「そっちの方は……進展は無かったみたいね」

最原「ご、ごめん」

霧切「いいわ。ペルソナ使いはそう簡単に見つからないでしょうから」

となると、僕と霧切さんの二人でというわけか。

最原「でも……ちょっと意外だったかも。霧切さんって結構優しい人だったんだね」

霧切「どういう意味かしらね」

最原「だって、いくらペルソナ使いだからって自分から事件を解決しようとしているし……」

最原「クラスメイトのためにそこまでやれるのは優しさがないと」

霧切「私は探偵よ。事件があれば解決しようと奔走するのは当然だと思うのだけど」

確かに探偵であれば事件を解決しようとするのは当然だ。だってそれが探偵なんだから。

最原「でも、ただ義務感で事件を解決しようとしているわけじゃないでしょ? 舞園さんに対して何かしらの感情があるからこそ、そうやって霧切さんが動けてるんだし……」

霧切「…………」

霧切さんが僕を睨んでいる……。
でも、なんとなく霧切さんの人間性というか性格がわかってきた気がする。

冷たいような雰囲気を放っているけど、その内にはクラスメイトに対しての優しさが隠れている。
……そんな気がした。


――我は汝……汝は我……
――汝、ここに新たなる契りを得たり

――契りは即ち、
――虚像を破らんとする探求の翼なり

――我、【審判】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
――真実へと至る、更なる力とならん……


【審判 ランク1】
霧切 響子


209 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 00:07:03.68 ID:UieL4Z2P0
今回ここまで。以下質疑応答&意見とかそういうの受付タイム

お疲れ様でした
おやすみなさいです
210 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 21:26:48.91 ID:kzJU4jrO0
20XX年 4/14 thursday
朝→午前


「お前達もこの希望ヶ峰学園に入学して数日。授業にはきちんと追いつけているか?」

「せっかくだ。ここでお前達にテストをしてやろう」

「……最原」

最原「あ、はい!」

「ギリシアの哲学者プラトンは人の魂を三つに分類した。知性と欲望と、もう一つを答えてみろ」

この問題の答えは……。


‡選択
1 意思
2 根性
3 愛情


↓2
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 21:29:37.85 ID:WfCxeNvrO
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 21:32:36.85 ID:ideS3Zjd0
1
213 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 21:44:44.83 ID:kzJU4jrO0


最原「意思、ですよね」

「正解だ」

「知性と欲望、そして意思……お前達はどうだ? 全てきちんと備わっているか?」

「欲望と言うと悪いイメージに捉えがちだろうが、高みへ登るには欲も必要になる。覚えておけ」

意思の強さと高みへ進む欲望。
確かにそれは人が成長するに必要な要素だろうけど……そのために身を犠牲にするなんてことは間違っている。





朝→放課後

【希望ヶ峰ドーム周辺】

霧切「それじゃあ始めるわよ」

放課後。霧切さんと一緒に僕はアイドルのライブ等によく使われることで有名な会場へやって来た。

霧切「あの異世界……【パレス】に入るにはサイノウナビに対象の才能と名前を音声で入力する必要がある。今回の場合は舞園さんの名前と才能ね」

最原「……よく知ってるね?」

そのことはイゴールに教えられた僕しか知らないと思っていたのに……。

霧切「今回のように規模の大きいパレスは初めてだけど、それ以前にも何度かこういう機会はあったから。いやでも使い方は覚えたわ」

なるほど。使用頻度が高ければそれだけ使い方も覚えるか。

霧切「ちなみに、あまり人の多い場所で使うのはやめておいた方が賢明よ。どうやらこのナビはペルソナ使い以外も巻き込むことがあるみたいだから」

最原「わかった。関係ない人を巻き込むわけにはいかないからね、気をつけるよ」

それじゃあ、早速……。


最原「【超高校級のアイドル】、【舞園さやか】」


その瞬間。僕の視界がぐにゃりと歪んだ。
意識も遠のき、視界が揺らぎ……気づけば僕はあの世界に来ていた。


214 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 21:57:18.27 ID:kzJU4jrO0
※問題正解による知識増加忘れてました。
 知識 探偵見習い(3/♪♪)


【マイゾノパレス・会場入口】


霧切「無事に来れたようね」

最原「みたいだね。……それにしても、どうしてこの世界に来ると仮面が装備されるんだろう?」

パレスに来た僕と霧切さんの顔には仮面が付けられていた。
目元だけを隠すような、創作物によくある舞踏会で出てきそうな仮面。

霧切「ペルソナは心の仮面を解き放った先にある力だもの。そんなことよりも……」

霧切「やはり正面突破は厳しそうね。前回と違って厳重に施錠されているわ」

最原「本当だ……」

霧切「でも、安心して。抜け道なんて探せば見つかるものよ」

そうして霧切さんは入口から少し離れた場所に向かい――。

霧切「この通気口なら問題なく入れそうだわ」

通気口の蓋を取り外してそんなことを言った。

最原「なるほど……」

霧切「さあ、準備はいいかしら? 気になっていることとかがあれば答えておくけれど?」

気になっていることか。
確かに、こんな異世界に立ち向かおうとしているんだ。気になっていることは全て解決しておく必要があるかもしれない。


‡選択
質問あれば↓3までで。パレス攻略の必要手順とか戦闘についてとかパレス関係限定で。
何もなければ無しと書いて頂ければ安価埋まり次第そのまま進行
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 21:58:53.51 ID:W4OEqHBe0
先制攻撃とか形勢不利とかの判定ってありますか?あるとしたらどうやって判定ですか?
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:00:16.17 ID:01G+OALY0
今回だけでクリアできる難易度?
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:39:30.04 ID:yyDLlJEko
そもそもキャラの成長の概念ってどうなってるんでしたっけ?
218 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 22:47:31.58 ID:kzJU4jrO0


最原「シャドウと戦う際に気をつけることってある?」

霧切「そうね……原則、背後からの不意打ちを狙うこと。正面からの戦闘でもいいけれど、逆にこちらが不意打ちをされるケースは絶対に作らないで」

霧切「不意打ちをすれば確実にこちらが先制を取れるけど、不意打ちをされればシャドウに先に攻撃されるだけでなく逃げることも難しくなるわ」

なるほど……戦闘時は原則背後からの不意打ちを狙う、と。

※シャドウとの遭遇判定で戦闘になった際にそのレスの更に直下コンマで判定する予定。
 詳しくはその時にまた


最原「……そうなると、やっぱり人数は多い方がよかったかもね」

霧切「ええ。雑兵程度なら二人でもなんとかなるだろうけど……舞園さんのシャドウと戦うことになったら苦戦は免れないでしょう」

最原「そうなるともう一人くらいは仲間が欲しかったね」

霧切「贅沢を言うなら私達を含めて四人が望ましかったけど、仕方ないわ。何かの拍子にもう一人仲間が増えたら程度に考えておきましょう」

※途中でイベント挟んで強制帰還になります


最原「ってことは道中のシャドウは可能な限り倒した方が賢明ってことか」

霧切「戦えば経験は積まれるし、ペルソナにも力が備わっていく。仲間が少ないからって逃げてばかりじゃなくて勝てそうな勝負には確実に挑んでいきましょう」

※レベルアップして新しいスキル覚えてー、って感じで成長していきます


219 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 22:55:06.55 ID:kzJU4jrO0


霧切「それじゃあ行きましょう。道中で見取り図とかが見つかれば全体の構造がわかるのだけど……それまでは手探りといったところね」

最原「わかったよ」

何はともあれここで立ったままじゃいけない。
そう決めた僕らは通気口を利用して中に入ることにした……。





【マイゾノパレス・スタッフ控え室】

通気口を出た僕らはどこかの部屋にたどり着いた。

最原「ここは……」

霧切「控え室みたいね。ライブに使うドームだけあって、こういう場所はあって当然だわ」

最原「舞園さんのシャドウはどこにいるかな?」

霧切「さあ……? 前回を考えると会場の舞台上とかじゃないかしら」

となると目的地は以前行ったあの場所ってことか。

霧切「とにかく行きましょう。長居は禁物よ」


‡選択
1 中を調べておく
2 扉を開けて外へ
3 そういえばペルソナの強さ知らない


↓2
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:55:49.31 ID:01G+OALY0
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:56:45.69 ID:yyDLlJEko
3
222 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 23:24:02.22 ID:kzJU4jrO0


最原「そういえば僕、自分のペルソナの強さを知らないんだけど……」

霧切「ああ、そういえばそうだったわね。なら目を瞑ってみて。そして念じれば自分のペルソナの強さが理解できるはずよ」

それはどういう……?

霧切「論より証拠よ。さあ、やってみせて」

最原「わかったよ……」

これでペルソナの強さがわかるんだったら……。


ホームズ レベル1 【愚者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性   弱弱     耐
スキル
エイハ(単体に呪怨属性の小ダメージ)
ステータス
力 2
魔 3
耐 2
速 3
運 2


……何か大まかにだけどペルソナの強さがわかった気がする。

最原「ちなみに霧切さんのペルソナの強さは?」

霧切「同じ要領で私のペルソナの強さも見えるはずよ」


マープル レベル1 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性    耐  弱 耐 
スキル
ブフ(単体に氷結属性の小ダメージ)
ステータス
力 3
魔 3
耐 2
速 2
運 2


なるほど……。


223 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/05(金) 23:36:55.19 ID:kzJU4jrO0


霧切「ペルソナの強さは理解できたわね? それじゃあ早く行きましょう」

最原「う、うん」

そうして僕らは廊下に出る。





【マイゾノパレス スタッフエリア・廊下】

最原「シャドウがいるね。数は……あまり多くないみたいだよ」

霧切「そうでないと困るわ。……隠れて進むこともできるけど、今回は全てのシャドウを倒しておきましょう。戦いに慣れておく必要があるから」

最原「わかった」

物陰に隠れながら進み、射程圏に入ったところで僕らはシャドウに襲いかかる!


※今回終わりです。短くて申し訳ないですがありがとうございました。
 以下何かあれば適当にどうぞ。答えていきます。
224 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/06(土) 12:35:43.18 ID:S9vGXuueO
そういえば最原と霧切の武器決めてなかったので↓5くらいまでで募集しておきます
更新は夜予定
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 12:50:28.56 ID:uAHXDrhUO
最原:小太刀or拳銃
霧切:スタンロッド
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 12:55:04.58 ID:ly+lcDzl0
最原:銃剣
霧切:ナックル(いつもの手袋の改造品)
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 13:52:02.69 ID:Q+31kfbtO
最原 小剣
霧切 拳銃
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 14:34:01.79 ID:H8CFrL260
銃もクールだけど、反論ショウダウンてきには刀のイメージかな
霧切は拳銃
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 14:40:32.97 ID:0LCh07MPO
刀とかは個人的にペコちゃんが仲間になった時用にとっておきたいなー
まぁそんなピンポイントで仲間になるのかという話だけど
230 : ◆AmrfQFpObA [saga sage]:2017/05/06(土) 18:43:35.90 ID:S9vGXuueO
一応ペルソナ的にしてくので近接遠隔の二種類の武器使う予定
遠隔は拳銃とかそういうのになるだろうから近接武器を募集なの
その中から1が勝手に決めていきます。武器決めに時間かけてもアレだしね?
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:53:01.82 ID:ly+lcDzl0
>>226だけど遠距離武器の銃にアタッチメントみたいな感じで近接用の銃剣付ければいいと思うの
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 20:06:16.29 ID:6ppEFxs5O
>>227だけどそれなら霧切さんはブーツに変えようかな
華麗な足技を披露してもらいたい
233 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/06(土) 22:58:49.39 ID:S9vGXuueO
ちょっと今日は難しくなったので明日に変更します。ごめんなさい
武器関連は明日までには固めます

その他何かあれば寝る前か更新前にでもお答えします
234 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/07(日) 21:34:48.53 ID:EHWjFGMc0


迷いへ誘う少女
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????


霧切「シャドウには弱点や耐性が存在するわ。それを見抜き、的確に弱点を突いていくことが戦闘の基本的な進め方よ」

最原「裏を返せばこっちにも弱点があって、その攻撃に当たらないようにすればいいんだね?」

霧切「ええ。私は念動に弱い代わりに氷結と祝福に強い。そして最原君は火炎と氷結に弱い代わりに呪怨に強いわ」

その辺も頭に入れて戦わないといけないわけだな……よし。

最原「それなら、とにかくやってみるよ!」


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数12発)
3 スキル発動
4 アイテム使用(所持品無し)
5 防御
6 逃走(不可)

↓2

※該当レスのコンマ00〜09でミス。91〜99でクリティカル。
ゾロ目等での追加判定は特になしです。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 21:36:08.56 ID:1oow7Wr70
とりあえず近接
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 21:37:22.11 ID:sgfoKLbi0
近接
237 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/07(日) 21:53:25.10 ID:EHWjFGMc0


最原「てやあっ!」

この世界に来てからいつの間にか腰に装備されていた剣を引き抜き、横になぎ払う。

『ああっ!?』

肉を切り裂くような感触が伝わってくる。
これが、戦い。相手がシャドウという生物であるとはいえ、こんな感触を味わうことになるなんて……。

霧切「武器を振るう度胸はあるみたいね。そうでないと困るのだけど」

最原「それはどうも……。ところで霧切さんの武器は? 見たところ丸腰みたいだけど……」

彼女の装備は仮面を除けば異世界に来る前と変わらなかった。どうやって戦うというのか?

霧切「丸腰でも戦う術はあるわよ」

最原「それってどういう……!?」

途端、霧切さんが地面を蹴り疾駆する。

霧切「はあっ!」

右足上段の蹴りがシャドウの即頭部を狙った。
ドガン! という鈍い音が響く。

『あぐっ!? ……この、よくもやったわね!?』

続けて相手のシャドウが霧切さんを狙ってきた。

霧切「くっ……!」

最原「大丈夫!?」

霧切「ええ、心配ないわ」

見たところ霧切さんに当たった攻撃はただ掠っただけのようだった。
それなら、問題はなさそうだ。


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数12発)
3 スキル発動
4 アイテム使用(所持品無し)
5 防御
6 逃走(不可)


↓2
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:03:59.40 ID:V8+OuocU0
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:05:37.54 ID:7CScAWMtO
240 : ◆AmrfQFpObA [saga]:2017/05/07(日) 22:23:27.37 ID:EHWjFGMc0


最原「力を貸して……【ホームズ】!」

『いいだろう。目の前の敵を暴いてみせろ!』

最原「【エイハ】!」

妖精『きゃあっ!?』week!


☆announce☆
弱点で攻撃すれば1moreとなり、敵全員を弱点で攻撃すればholdup!になります。
説得・金銭要求・品物要求・総攻撃の四つから選択してください。


霧切「これがホールドアップ。私達全員で相手を取り囲み、色々なことを要求できるわ」

霧切「当然総攻撃をして倒すこともできるけど……そこはあなたに任せる」

僕に任せるのか……。

妖精『なによ! わたしをどうするつもり!?』


‡選択
1 説得
2 金銭要求
3 品物要求
4 総攻撃


↓2
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:28:39.84 ID:7CScAWMtO
希望の踏み台
181.72 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)