【安価】三人目の勇者

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656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 09:50:13.15 ID:cgtsxx5DO
少年
657 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 18:17:08.17 ID:Snvg/Wv00
勇者「よっしゃー!全員で食物探しだ!」

司書「なんとも豊かな緑」

女騎士「長く居たら体に種子が根付いてしまいそうだ」

少年「凄いなぁ」

勇者「おっ」
658 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 18:17:50.98 ID:Snvg/Wv00
直下>>見つけた食糧
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:19:43.73 ID:6sWac/X50
みかんやバナナの果物
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:20:16.19 ID:0wO4oU43o
食べた者を超強化させる虹色のパイナップル
661 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 22:40:11.22 ID:Snvg/Wv00
勇者「果物だ。みかんとかバナナとか」

司書「とくに異常もないようです」

女騎士「毒味」パクッ

少年「ずるい」

勇者「色々な事情で女騎士しか出来ないんだ。毒味」

勇者(女騎士が死人だと気付いてない奴ら多いからな...)
662 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 22:41:44.57 ID:Snvg/Wv00
勇者「どうやら食糧難は解決しそうだ」

女騎士「む、あれは」

司書「お」

少年「?」
663 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 22:42:11.87 ID:Snvg/Wv00
直下>>見つけた食糧
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 22:43:33.23 ID:HMs47Caeo
野菜
665 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/28(日) 23:00:03.72 ID:Snvg/Wv00
女騎士「野菜だ」

女騎士「でも埋まってるし引っこ抜くぞ」ググググ...

勇者「よし、俺も手伝う...」ズボォッ

野菜は勢い良く飛んで行ってしまった

勇者「...ごめんよ」
666 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 07:45:17.10 ID:1+PHCWIO0
勇者「でも果物だけで食っていくのはキツいな」

少年「僕もそう思う」

女騎士「私も私も」

司書「私は...その...別に...」

勇者「食糧発見!!」
667 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 07:45:48.67 ID:1+PHCWIO0
直下>>見つけた食糧
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 07:47:30.61 ID:j3ANg9UxO
芋と小麦
669 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 07:53:34.10 ID:1+PHCWIO0
勇者「芋じゃああああ!」ザクザクザクザク

司書「小麦たくさん」

女騎士「これで大丈夫っぽいね」

少年「うーん...まぁそうだね」
670 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 18:24:24.44 ID:1+PHCWIO0
勇者「まぁあれよ、必要だったら補給すれば良い」

女騎士「なるほど。では____」

勇者「だからといって料理ばっかするのも駄目だ。というかなんでそんな料理ばっかしてんだよ」

司書「女の子にとって料理はとっても大事なんです」

少年・勇者(よくわかんないなぁ...)
671 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 18:31:33.72 ID:1+PHCWIO0
勇者「帰ってきたぞー!」

司書「もう慣れてあんま疲れなくなってきました」

女騎士「飯だ!飯にしよう!」

勇者「早えよ」

少年「思ったより疲れなかった」

勇者「次は野菜でも引っこ抜くか」

少年「ああそっか」
672 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 18:32:16.93 ID:1+PHCWIO0
直下>>勇者の暇潰し
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 18:58:06.06 ID:N0HwU6nvO
シスターに膝枕耳掻きしてもらう
674 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:11:14.22 ID:1+PHCWIO0
勇者「うぃー疲れた」

シスター「勇者よ」

勇者「...む、どうした。正座なんかして」

勇者は怪訝な表情になる

シスター「いいから早く来て」

勇者「はいはい...」スタスタ

シスター「良し、じゃあ私の前に座って」

勇者「よいしょ」

シスター「おわっ///」

シスター(ち、近い!)

シスター「あ、あっち向いて」

勇者「後ろか」
675 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:14:50.35 ID:1+PHCWIO0
シスター「よしよし、最後にそのまま仰向けになって...」

勇者「どれ...!?」

シスター「えへへ、如何でしょう」

勇者「お、おい?これ、これってさ...?」

シスター「そうですね、膝枕って奴です」

勇者「そうか、悪くないぞ」

シスター「じゃあそのまま横になって下さい」

勇者「横に...!!」

勇者(ま、まさかこれはっ!)
676 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:18:42.32 ID:1+PHCWIO0
シスター「ふふ、勇者でももう分かるよね」

勇者「う、うん」

シスター「じゃあ始めまーす♪」

勇者「ふ、はぁ.......ぁ」ゾリゾリ

シスター「んふ」クリッ

勇者「ぁ......んひ」ゾゾゾ
677 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:23:26.03 ID:1+PHCWIO0
〜数分後〜

シスター「はーい!耳掻き終了ー!」

勇者「はぁ......うぐ」

シスター「...!」ニヤリ

シスター「フーッ」

シスターは勇者の耳に息を吹きかける

勇者「ひぁ!?」ゾクゾク

シスター「よし、もうゴミは付いてませんね」

勇者「...そ、それは流石に反則」

シスター「顔赤いですよ」

勇者「...うぅ」
678 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:28:52.14 ID:1+PHCWIO0
勇者「...」ポケー

船乗り「おい」

勇者「...ふぇ?」

船乗り「うるせぇやめろかわいいな」

船乗り「...じゃない。今度はどこの島に行くの?」

勇者「あ、あぁ。ごめんよ?」

勇者「次の島か...」
679 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 19:30:34.66 ID:1+PHCWIO0
直下>>次は何処の島・大陸を目指す?
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 19:31:35.34 ID:xagcPSdFo
常に雪が降り続ける幻想的な島
681 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 20:46:15.19 ID:1+PHCWIO0
勇者「常に雪が降り続ける幻想的な島を目指す」

船乗り「あぁ、そこか」

船乗り「ちなみに何をしに?」

勇者「え?そこ聞く?」

船乗り「この前は答えてくれたじゃないか」

船乗り「それに行き先を教えて貰ってなかった時、凄く苦労したんだぞ」

勇者「だから言って詫びろと...」

勇者「分かったよ」
682 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 20:48:10.00 ID:1+PHCWIO0
直下>>その島での用事
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 20:57:32.26 ID:b+Ei1cUDO
そこに住む魔女に会う
684 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:13:59.63 ID:1+PHCWIO0
勇者「その島にな、魔女が居んのよ」

勇者「そやつに会わねばならぬってことさ」

船乗り「ふぅん」

勇者「どうせ価値の無い情報だろ?」

船乗り「そうかもしれないね」

勇者「魔女か...」
685 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:16:10.65 ID:1+PHCWIO0
勇者「上陸した」

勇者「食糧を見つけた」

勇者「シスターに[薄くて読めない]」

勇者「船乗りに行き先を伝えた」

勇者「何故か目的も聞かれた」
686 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:18:30.70 ID:1+PHCWIO0
〜翌日〜

勇者「〜〜〜っく」

勇者「はぁ」

勇者「ちょっと出歩くか...」
687 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:23:32.53 ID:1+PHCWIO0
直下コンマ>>
50以上で非常事態
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 22:24:02.35 ID:xagcPSdFo
689 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:27:41.25 ID:1+PHCWIO0
男「うむ異常なし」

男「よし、じゃあいつも通りだな」
690 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/29(月) 22:28:16.35 ID:1+PHCWIO0
直下>>勇者の暇潰し
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 22:29:04.92 ID:xagcPSdFo
司書が料理をふるまってくれる
692 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/30(火) 21:21:22.88 ID:2UARFH8X0
>>689で勇者が男になってました。すみませんでした

勇者「あ、朝飯食ってねぇ」

司書「ほほう」

勇者「ん?司書じゃないか」

司書「折角ですし...その、私が料理を作ろうかなって」

勇者「本当か!ありがたいな!」

司書「そ、そんな期待しないで下さい...」
693 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/30(火) 21:21:55.06 ID:2UARFH8X0
直下>>司書が作ってくれる料理
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 21:34:17.63 ID:snOiftjA0
焼き芋
695 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/30(火) 21:48:22.50 ID:2UARFH8X0
勇者「...芋?」

司書「はい、焼き芋ですよ」

勇者「いただきます」カジッ

勇者「おお!ホクホクしてる!」

勇者「このふくよかな旨味と匂いが食欲をそそるぞ!」ガツガツ

〜食事終了〜

勇者「ふぅ、焼き芋でこんなに満足したのは初めてだ」

司書「喜んで貰えて何よりです」

勇者「おう!ありがとな!また頼むぜ!」
696 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/30(火) 21:52:56.50 ID:2UARFH8X0
勇者がたち去ろうとした間際、司書が言った

司書「その...たまには、なんか、こう...ご褒美?下さい」

勇者「ご褒美か」

司書「えぇ!いや、その...」

勇者「いいよいいよ、確かに頑張って貰ってるからね」

勇者「そうだな...よし、一つ頼みを聞いてあげよう」

司書「頼み」

勇者「そう。何か悩みでもいいししてほしい事でもいい」
697 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/30(火) 21:53:41.40 ID:2UARFH8X0
直下>>司書の勇者への頼み(願いでも可)
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 21:56:00.94 ID:jOOzRwsDO
ぎゅって抱きしめてほしい
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 22:08:55.12 ID:uDlg7dYZo
司書とシスターがヒロイン力伸ばしてる……
700 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/31(水) 20:57:13.99 ID:1D8IITJC0
司書「ぎゅって抱きしめてほしい...かな」

勇者「...!」

勇者「ああ、いいぞ」ギュ

司書(温かい...これが勇者の)

勇者「ほれ、もっとリラックスして」

司書「は、はぃ」スッ

司書は勇者に体を預け、勇者は優しい抱擁で応える

そのシルエットはさながら映画の一シーンの様だ

勇者「...」ニコッ
701 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/31(水) 21:05:17.91 ID:1D8IITJC0
〜数分後〜

勇者「...」サッ

司書「あぅ」グラッ

勇者「おっと」ガシッ

倒れそうになった司書を勇者が支える

勇者「急に離してごめんよ。もう満足した?」

司書「あ、え...はい」

司書は少し名残惜しそうだ

勇者「司書は...その、あれだ。とても重要な仲間さ」

勇者(こういう風に人を褒めるのは苦手だなぁ)

さぞぎこちなく恥ずかしがってているようにいるように見えただろうと勇者は思った

司書「勇者...さん」

勇者「ん、あじゃあ、またな」

司書「はい」
702 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/31(水) 21:09:18.12 ID:1D8IITJC0
直下>>勇者の暇潰し
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 21:16:01.17 ID:2cAglWono
怪談話で精神力とか度胸を鍛える
704 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/31(水) 21:29:40.85 ID:1D8IITJC0
勇者「さて」

勇者は船の高台に座る

勇者「この話を読むとしよう」

勇者「あ、いっけね。司書に借りた事伝え忘れた」

勇者「まあいいよね」

〜一方そのころ〜

司書「一冊...無い...」
705 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/05/31(水) 22:25:33.77 ID:1D8IITJC0
直下>>勇者が読む怪談話
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 22:29:45.13 ID:y1TWx9Yjo
百物語
707 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 17:36:06.37 ID:BzeD108T0
勇者「ほほう」ペラペラ

勇者「これはネタに出来そうだな」

勇者「さて次を...」

船乗り「到着!」

勇者「おっと。もう時間の様だ」

勇者「行くとしよう...誰か連れて」
708 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 17:36:57.34 ID:BzeD108T0
下1、下2、下3>>連れていく仲間
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 17:37:49.28 ID:RTn4TjgRo
魔法使い
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 17:42:43.21 ID:q41w3RTDO
司書
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 19:04:53.60 ID:BfpqpxcGO
シスター
712 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:17:28.25 ID:BzeD108T0
勇者「目には目を、魔女には...」

魔法使い「私ね」

勇者「そういう事さ」
713 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:21:06.44 ID:BzeD108T0
勇者「司書よ」

司書「は!はい、なんでしょうか」

勇者「んな怯えるなよ」

勇者「これから魔女に会いに行く」

勇者「という訳でだ、きっとさぞかし色んな本が置いてあるだろう」

司書「成る程。つまり...」

勇者「うむ、連れて行こうと言う訳さ」

勇者「あ、あとこれ」サッ

司書「あっ、これって」

勇者「そう、借りてた本...というか伝え忘れた。こめんよ」
714 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:24:16.63 ID:BzeD108T0
シスター「はろー」

勇者「む、シスターか」

シスター「ノリ悪いぞーっ」

勇者「ははは、すまんすまん」

勇者「で?用件を聞こう」

シスター「連れてって下さいよ」

勇者「いいよ。でも魔女の家とかにも聖職的な本はあるかな?」

シスター「勇者が分からないなら私にも分かりません」

勇者「魔女に会った事ないかんな。俺」

シスター「マジですか...」
715 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:35:11.63 ID:BzeD108T0
勇者「よし、全員揃ったな」

魔法使い「準備完了」

司書「右に同じく」

シスター「いつから私に準備が必要だと錯覚していた...?」

勇者「では行くぞ。シスターは凍傷に注意しとけ」
716 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:36:55.83 ID:BzeD108T0
直下コンマ>>
50以上で非常事態
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 19:37:11.10 ID:RTn4TjgRo
718 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:40:57.27 ID:BzeD108T0
勇者「着いたべ」

魔女の家と言うよりかは、ごく普通の一軒家と言う感じである

魔法使い「思ったより小さい」

司書「失礼ですね」

シスター「...寒ッ」ブルブル

勇者「では入ろう」

勇者「魔女はいますか!?」ガチャッ
719 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 19:41:30.25 ID:BzeD108T0
直下>>魔女の家の中の状況
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 19:45:59.19 ID:xpEGw3xno
明らかに一軒家を軽く超えた広さの内装
721 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 20:06:44.57 ID:BzeD108T0
勇者「!?」ギョッ

シスター「うーっ...えっ幻覚?」

司書「本棚...いっぱい...」

魔法使い「ああ、そういう事ね」

勇者「これはあれか。空間...」

魔法使い「そう、空間魔法ね」

魔法使い「しかしこれだけのスペースを持つとなると魔女ってのは凄いのね」

魔女「...」スタスタ

勇者「いやぁすみませんね急に押し掛けて」
722 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 20:07:12.67 ID:BzeD108T0
直下>>魔女の発言
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 20:24:25.02 ID:RTn4TjgRo
かなり怯えた様子で何の用か聞いてくる
724 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 20:49:40.69 ID:BzeD108T0
魔女「...な、なんのご用、でしょうか?」

司書「そういえば...勇者の目的はまだ話されて無かった」

シスター「確かに」

魔法使い「ていうか魔女さん凄いびびってますよ」

シスター「いや、よく分かんないご一行が急に押し掛けて来て平気だったら少し怖いよ」
725 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 20:50:07.46 ID:BzeD108T0
直下>>勇者の魔女への目的
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 20:50:52.98 ID:Cwvi/bSoo
金の鍵が欲しい
727 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:04:21.79 ID:BzeD108T0
勇者「いきなり押し掛けた挙げ句あまつさえこんな事を頼むのは心苦しいのですが」

勇者「『金の鍵』が欲しいのです」

魔女「金の...鍵...」

勇者「しかしです。これではあまりにも勝手過ぎます」

勇者「なので...まぁ、『何でもする』と言えば語弊になりますが」

勇者「出来る限り貴女の望みを聞いてあげたいのです」

シスター(勇者ってあんな喋り方するのか...)

司書(意外ですね)

魔法使い(あの勇者が下手に出る...?これこそ幻覚じゃないの?)
728 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:05:14.30 ID:BzeD108T0
直下>>魔女の望み(願いや依頼でも良し)
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 21:14:13.86 ID:RTn4TjgRo
雪山に住み着いてる精霊から母親の形見である魔石を取り返してほしい
730 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:21:01.47 ID:BzeD108T0
魔女「雪山に...精霊が住んでいるの」

勇者「精霊」

魔女「私...その精霊に魔石を奪われてしまって」

勇者「成る程。取り返せば良いと」

魔女「はい」

勇者「しかし魔石一つにそこまでとは、何か特別な思い入れでも...?」

勇者「...おっと、余計な詮索は不要ですね」

魔女「母親の形見なんです」

勇者「そうですか」
731 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:30:13.03 ID:BzeD108T0
勇者は雪山から発せられる微小な力を元に、精霊の居場所を突き止めた

勇者「ここか」

そこは洞窟になっており、そこまで深くないようだった

勇者「精霊とか居ますかね」

精霊「...む」

勇者「あ、居た」

勇者「魔女から奪った魔石を返して貰えますかね?」
732 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:30:43.27 ID:BzeD108T0
直下>>精霊の返答
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 21:34:32.55 ID:xpEGw3xno
魔石を返せば魔女はおぞましい儀式を行うから返せぬ
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 21:35:11.79 ID:q41w3RTDO
あれは本来この山の主の物
どうしても欲しければ山頂まで行って直接交渉するがよい
735 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:39:47.56 ID:BzeD108T0
精霊「魔石を返せば魔女はおぞましい儀式を行うから返せぬ」

勇者「おぞましい儀式?」

精霊「そうだ。魔女というのは皆そうなのだろう?」

精霊「お主の仲間にも___」

ジャキン!

勇者「流石にそれ以上はアウトだ。それにアイツはそんなんじゃない。...決して」

勇者「それはそれとして」

勇者「おぞましい儀式って...何の事なんだ?」
736 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 21:40:37.32 ID:BzeD108T0
直下>>精霊の言う『おぞましい儀式』とは
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 21:47:44.14 ID:RTn4TjgRo
はるか昔、神をも超える力を手に入れたため神によって国ごと滅ぼされた英雄王の力を継承する儀式
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/01(木) 21:55:16.58 ID:BzeD108T0
精霊「はるか昔の事だ」

精霊「とある国に伝説の英雄が居た」

精霊「いずれ其奴は英雄王となった」

精霊「しかし、奴は力を持っていたのだ」

精霊「力といっても、天下無双という訳ではない」

精霊「その力は天上にすら届き、神をも凌駕してしまったのだ」

精霊「神はその力を恐れ、国ごと英雄王を滅ぼした」

精霊「しかし、神ともあろう者が人を恐れてしまった」

精霊「それだけが要因ではないが...神は神である事を辞めた」

精霊「今は別の神が居る」

精霊「さて、昔話はここまで」

精霊「魔女はその力を継承しようとしているのだ」
739 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 22:12:12.87 ID:BzeD108T0
勇者「彼女にそれは出来ない」

勇者「あれは彼女の母親の形見だ。しかも」

勇者「あれを傷付けずそのような力を支える事など到底出来ようも無い」

精霊「それは...まことか?」

勇者「これでも勇者ですからね」

勇者「彼女の魔法や嘘程度、簡単に見抜けますよ」フッ

勇者は不敵に笑う

精霊「ほう」
740 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 22:14:15.23 ID:BzeD108T0
精霊「いいだろう。貴様の言葉、聞くに値する」

勇者「...」

精霊「これが魔石だ。受けとるが良い」

勇者「...これが」

勇者「それでは!」ダッ

勇者は脱兎の如く去って行った
741 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 22:19:02.71 ID:BzeD108T0
〜魔女の家〜

勇者「只今ァ!」バァン!

勇者「はい...これ、魔石」

魔女「あ、ありがとう」

魔女「これ、鍵」

勇者「ありがとう」

勇者は金の鍵を手に入れた
742 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 22:23:16.93 ID:BzeD108T0
勇者「じゃあ帰りますかね」

司書「...もうこんな時間」

魔法使い「まだ調べたい事が...」

勇者「魔道書が欲しければ買ってやる」

シスター「...はぁ」

勇者「全く、防寒具無しではきついだろう」

勇者「これでも着てくれ」

そう言うと勇者は自分の防寒具を差し出す

シスター「えっ!?...でも」

勇者「俺は平気。むしろシスターが体調を崩しちゃいけない」

シスター「...分かった。ありがとう」
743 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/01(木) 22:30:43.45 ID:BzeD108T0
勇者「帰って来ましたぞー!」

勇者「さーて早速ダラダラ...」

ガシッ

船乗り「...」

勇者「...分かったよ」
744 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 19:22:22.72 ID:sDixhqfs0
勇者「今回は事だ。皆の前で発表する事にする」

船乗り「へぇ」

勇者「よし!皆!」

一同「...?」

勇者「これより仇討ちをする!」

勇者「忘れてはいないだろう...我々がこの広大な海に飛び出す原因となった事件を!」

一同「...」

勇者「これからの目標は奴らを倒す事だ」

戦士「なぁ勇者」

勇者「む、どうした?」

戦士「それは分かったけどさ、奴らの居場所とか知ってるの?」

勇者「勿論だ!それは...」
745 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 19:24:21.46 ID:sDixhqfs0
直下>>怪しい黒い集団が現在居る島
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 19:38:39.45 ID:NFIGq6oOO
ダゴン島
747 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 19:52:30.73 ID:sDixhqfs0
勇者「ダゴン島」

船乗り「なんでそう忌々しい土地にばかり」

戦士「へぇ」

勇者「という訳で皆その時に備えよう」

勇者「以上だ」
748 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 19:54:18.32 ID:sDixhqfs0
直下>>勇者の暇潰し
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 20:19:22.93 ID:NFIGq6oOO
シスターと司書といちゃこら
750 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 21:49:59.81 ID:sDixhqfs0
勇者「...」

シスター「ていうか勇者は準備とかしないんですか?」

司書「確かに気になる」

勇者「え?ああ...何をするかは決まっているよ」

司書「ちょっと...勇者は緊張しすぎだと思います」

勇者「はぁ」

シスター「そうですね。じゃあリラックスして下さい♪」

勇者「ど、どうやってだい?」

司書「聞く?」

勇者「いや、べべ別に知られたくないなら...」
751 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 21:57:17.15 ID:sDixhqfs0
ツンッ

勇者「ひ...」

シスター「んふー。お腹ツンツンしてあげます」

勇者「え...ちょ」

ツンッ

勇者「ひっ」

ツンッ!

勇者「んん!」

ツンッツンッツンッ

勇者「ひっあぁ...」

シスター「情けないですねぇ」フフフ

勇者「酷いよぉ...」
752 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 22:01:23.11 ID:sDixhqfs0
シスター「あ!用事を思い出しました」

勇者「...?」

シスター「ではまた」タッタッタッ...

勇者「全く...」

ギュッ

勇者「!?」

司書が後ろから勇者に抱きついている

司書「この前、勇者抱きしめてくれたよね」

勇者「あ、あぁ...まさか」

司書「今度は私の番...たっぷりリラックスしてね」

勇者「おおおぅ...」
753 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 22:09:14.04 ID:sDixhqfs0
勇者(しかし...司書も暖かいな)

勇者(こうしてみるとよく分かるものだ)

勇者「...なぁ」

司書「な、なんでしょう?」

勇者「そっち向いていい___」

司書「ダ、ダメです!」

司書の声はひどく焦っている調子だ

勇者「むー、...まぁいいか」

勇者はここで司書は真っ赤になっていると思っている

実際そうであり、司書は自分がされた様にしたかった

勇者はそれを理解しているつもりでは無かったが心の片隅では分かりきっていたのかも知れない
754 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 22:14:46.71 ID:sDixhqfs0
司書「じゃあ、もう終わりです」スッ

勇者「...そうか」

司書「じゃあ私も用事があるので...ふふっ」

勇者「!」

勇者「そうか」

司書は去って行った

勇者「実に心臓に悪い二人組だな」

勇者の顔には既に緊張の色は見えなかった

755 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/02(金) 22:24:50.92 ID:sDixhqfs0
直下>>勇者の暇潰し
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 22:33:16.71 ID:QU6dVwrAo
少年と雑談
757 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 08:09:01.02 ID:7C8YEOvX0
勇者「やぁ少年よ」

少年「あっ勇者さん」

勇者「少年は何かやりたい事とかあるのか?」

少年「やりたい事...それは将来の夢とかそういう感じ?」

勇者「ま、そんなとこさね」

少年「そうか〜、うーん...あっ!」

勇者「何だ?」
758 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 08:10:11.16 ID:7C8YEOvX0
直下>>少年の将来の夢
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 08:23:07.43 ID:nA6DGjxpo
孤児院をひらいて昔の自分たちみたいな子供たちを助けたい
760 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 19:57:21.44 ID:7C8YEOvX0
勇者「孤児院を?」

少年「うん。昔の僕達の様な人を助けたいんだ」

勇者「なるほど、そりゃいいや」

勇者「世界を平和に出来てもな、他人の財産や感情や金はどうにもならん」

勇者「実際この世界は今少なくとも表面上は平和だ」

勇者「それでも少年のような子が居る」

勇者「だから少年。その夢は叶えるべきだ」

勇者「俺のように悪を倒すなんて事はしなくても...」

勇者「それは一つの正義の形であって、君にしか出来ない」

勇者「...なんだかすまんな、押し付けがましくなってしまった」

少年「僕のやりたいことは、間違ってないんだね」

勇者「そうさ」

少年「勇者のように多くの人を救えなくても僕は頑張るよ」

勇者「少年は少年らしくしてればいい...なんてこの流れで言うのはちょっと違うか」

少年「ははは」
761 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 22:45:28.01 ID:7C8YEOvX0
直下>>勇者の暇潰し
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 22:50:57.25 ID:nA6DGjxpo
魔法使いと魔法の修行
763 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 23:21:17.50 ID:7C8YEOvX0
勇者「眠いぞ!」

魔法使い「起きろ!」

勇者「なぬっ」

魔法使い「魔法の修行だ」

勇者「成る程、じゃあやってみよう」
764 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/03(土) 23:23:19.26 ID:7C8YEOvX0
直下コンマ>>
15以下>>らりるれ火事だー!

16以上55以下>>まあまあ

56以上>>新魔法習得
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 23:23:51.33 ID:srVPn+tDO
766 : ◆7M0syXftfg :2017/06/04(日) 18:12:34.39 ID:znW5cdf+0
勇者「せいっ!」プス〜

魔法使い「...すかしっぺですか?」

勇者「ちゃうわ」

勇者「うむむ」

魔法使い「でも筋は良くなって来ましたよ」

勇者「おう、ありがと」

勇者「はぁ...冷凍ビームなら出せるんだけどな」

魔法使い「え、なにそれ。初耳です」

勇者「え?出せるよ?」

魔法使い「どういう魔翌力の使い方してるんですか...」
767 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 18:58:24.49 ID:znW5cdf+0
勇者「司書に焼き芋を作ってもらった」

勇者「司書にご褒美をあげた」

勇者「百物語を読んだ」

勇者「魔女に会った」

勇者「精霊から魔石を取り戻した」

勇者「金の鍵を貰った」

勇者「次の目的地を決めた。どうにも冒涜的だ」

勇者「シスターにからかわれた」

勇者「司書に[薄くて読めない]」

勇者「少年の将来の夢について話した」

勇者「魔法使いと魔法の修行をした」
768 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 19:01:20.82 ID:znW5cdf+0
〜翌日〜

勇者「うお寝過ごした」

勇者「やっちまった...」

勇者「とにかく船内を歩こう」
769 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 19:01:55.38 ID:znW5cdf+0
直下コンマ>>
50以上で非常事態
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 19:02:43.41 ID:hCSO89eDO
771 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 19:05:25.83 ID:znW5cdf+0
勇者「平和で何より」

勇者(多分後少しで島に着くな...)

勇者「よし」
772 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 19:06:04.00 ID:znW5cdf+0
直下>>勇者の暇潰し
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 19:48:50.75 ID:rZjKL6Ijo
シスターにハグ
774 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 20:36:51.12 ID:znW5cdf+0
勇者(...シスターにはいっつも弄られてばかりだな)

勇者(泣き出し、不法侵入に始まり今では腹ツンツンやデコピン)

勇者(こちらからも何かしてやろう)

勇者「ふふふ」

勇者(しかし何をしよう?)

勇者(うーむ...ハグとかでいいかな)
775 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 20:43:20.12 ID:znW5cdf+0
勇者「...」コソコソ

勇者「!」

シスター「...」ニコニコ

そこには、いつもの様に笑顔で歩くシスターが

勇者(あとはこっそり後ろについて...)
776 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 20:45:02.20 ID:znW5cdf+0
直下コンマ>>
81以上で気付かれる
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:45:27.70 ID:pkHNPLR1o
778 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 20:50:33.27 ID:znW5cdf+0
勇者(よし、今だ)

ギュッ

シスター「うひゃっ!」

勇者「ぬふふ」

勇者(顔が見たいな...どんな顔してるんだろ?)

勇者は一旦離れ、前から抱く

勇者(これは...)
779 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 20:51:07.82 ID:znW5cdf+0
直下>>勇者にハグされた時のシスターの顔
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:55:31.91 ID:hCSO89eDO
真っ赤な顔で涙目
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:55:47.83 ID:rZjKL6Ijo
真っ赤
782 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 21:03:25.21 ID:znW5cdf+0
シスター「うぅ」

シスターは顔を真っ赤にし、涙目だった

勇者(なっ)

普通の人間ならばここで一歩退くなり軽く謝るなりするだろう

だが勇者は違った。むしろ勇者は楽しんでいたのだ

勇者「おやおや、随分恥ずかしそうな顔だね」

シスター「っ...それは勇者が///」

勇者「おや?俺は優しくハグしてあげただけだよ?」

勇者「まさかストーカーしたりお腹ツンツンしたりするような人間が恥ずかしがっているのか?」

勇者「おかしいなぁ。ちょっとハグしただけなんだけどなー」
783 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 21:09:37.04 ID:znW5cdf+0
シスター「な、なっ///」

シスター「くそぉ...勇者なんて嫌い...じゃない///」ボソッ

勇者「おや、何か言ったかい」

シスター「うるさい!///」

勇者「はいはい、分かりましたよっと」

勇者「じゃあの」スタスタ...

シスター「...うぅぅ...///」プシーッ

勇者(凄いそそる顔だったな...)
784 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 22:26:42.50 ID:znW5cdf+0
船乗り「...着いた」

勇者「ご苦労。とりあえずみんな船から降りてくれ」

〜移動〜

勇者「よし、皆。ヤバくなったら俺は帰ってくるから相応の準備で出撃しなおす」

一同「...?」

勇者「まぁヤバくなったら逃げ帰ってくるから」

勇者「じゃ、行ってくる」
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 22:28:55.62 ID:rZjKL6Ijo
なんで一人で行こうとしてんだ…
786 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 22:28:57.52 ID:znW5cdf+0
勇者「...とは言ったものの」

勇者「奴らどこに居るんだ?」

ガサッ

勇者「む」

勇者「そこに居るのは誰だ?」
787 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 22:30:29.57 ID:znW5cdf+0
直下>>そこには誰が居た?

ちなみに勇者は絶対に自分以外の死人を出したくないので大人数で行くのには抵抗があります
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 22:33:20.30 ID:pkHNPLR1o
機械人形
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 22:33:32.48 ID:rZjKL6Ijo
君の悪いフードを被ってぶつぶつ言ってるいかにも邪教徒な素性不明のやつ
790 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 22:56:45.44 ID:znW5cdf+0
機械人形「...」

勇者「機械人形...?何故このような所に」

勇者「まぁいいさ。すまないが、怪しい黒い集団の居場所は分かるかな?」
791 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 23:09:05.15 ID:znW5cdf+0
直下>>怪しい黒い集団の居場所(知らないも可)
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 23:15:32.91 ID:2KQz5V2A0
地下
793 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 23:22:51.71 ID:znW5cdf+0
機械人形「多分...地下」

勇者「成る程...地下かぁ...」

勇者「ありがとう」

勇者「じゃあ穴でも掘るかね」
794 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 23:29:33.18 ID:znW5cdf+0
勇者「しっかしスコップもツルハシもねぇのよなぁ」

勇者「あ!」

勇者「この司書から貰ったロングソードを使えば」

ロングソードはスコップに変化した

勇者「良し!じゃあ掘るか!」
795 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 23:32:50.95 ID:znW5cdf+0
勇者「オラオラオラオラオラオラ」ザクザクザクザクザクザク

勇者「オラァ!」グシャッ!

勇者「...なんつって」

グラグラ...

勇者「マジで地下に落ちるぞこれ!?」

勇者「くっそ、調子のんなk___」

バコン!!

勇者の足元の土が崩れた

ヒュウウウウウ....

勇者は落下する

ズドォン!!

勇者「ぐっ!!ここは...?」
796 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/04(日) 23:36:58.25 ID:znW5cdf+0
直下>>勇者の落下してきた場所
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 23:45:01.61 ID:rZjKL6Ijo
不気味な祭壇
798 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 07:35:38.29 ID:qBUm2S+N0
勇者「何だこの祭壇!?」

勇者「くそ!こんなもんは破壊するに限る!」

???「ストップ」

勇者「ほ?あぁ、誰か居たのか」

勇者(薄暗い地下に目が慣れない...)

勇者(ん?こいつは...)
799 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 07:36:18.11 ID:qBUm2S+N0
直下>>勇者を止めた人物
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 07:49:35.16 ID:iv+g8KniO
黒装束の幹部with6000人の戦闘員
801 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 20:54:31.24 ID:qBUm2S+N0
勇者「...多いな」

幹部「貴様が誰かなど知らぬが...我らの野望を邪魔するとあれば許さぬ!」

勇者「いやぁ、正直ショックだね」

幹部「この六千人の戦闘員が怖いか?」

勇者「俺が今こうしてここに居るというのに、だ」

勇者「こんな危険な思想に染まる奴がこんなに居る」

勇者「しかしまぁ...これもお国でぬくぬくしてたツケさ」

勇者「予定が変わった。祭壇は破壊しない」

勇者「...貴様らをどうにかするまではな」
802 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 20:55:12.46 ID:qBUm2S+N0
直下コンマ>>
50以上で勇者の勝利
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 20:56:39.42 ID:GBbYyJHHo
平和な世界ほど腐敗は溜まっていくものよ
804 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:04:36.10 ID:qBUm2S+N0
勇者「ぐっ!!」ドサッ

幹部「ふん、確かに出来るようだがな」

幹部「それではまだまだ甘いのだ」

勇者(まずいな...とりあえず逃げよう)

勇者(俺はここに落ちてきた...ということはここには光が射している)

勇者「ふっふっふ...」

勇者「背に腹は変えられないな」

勇者「食らえ!ダイアモンドダスト!」ジャシュィーン

勇者はその場に360度放射状の氷魔法...というよりかは滅茶苦茶に氷の魔力を解き放った

光は屈折し、地下に居た戦闘員や幹部の目が眩む

勇者「はっ!!」ピョイーン

勇者は地上へと逃げて行った
805 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:12:36.15 ID:qBUm2S+N0
魔法使い「勇者、大丈夫だろうか?」

シスター「さぁ?でもどうせ生きてるでしょうよ」

戦士「そりゃ酷いな。...ん?」

戦士が遠くからの音に気付く

勇者「...」ズダダダダ

勇者「とうっ!」キキーッ

司書「あ、帰って来たんですか」

勇者「おう。負けたわ」

シスター「えっ!?」

勇者「だから今からプランBだ」
806 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:18:16.33 ID:qBUm2S+N0
女騎士「...マジ?」

勇者「マジよ」

勇者「んでさ、こうなったら降ろすしかないのよ」

戦士「降ろす?降ろすって何をだ?」

勇者「初代勇者」

シスター「な...っ」

シスター「そんな簡単な事じゃ無いですからね!?」

勇者「いや、奴らの使う祭壇なら降ろせると思うわ」

勇者「では君達。今まで俺が調べたカラクリを説明しよう」
807 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:23:33.43 ID:qBUm2S+N0
勇者「俺の調べた限りでは初代勇者は一つではない」

勇者「たくさんの亡霊の欠片や魂があるからだ」

勇者「...実はな、神の加護を受けて生まれた人間の特徴なんだが」

勇者「神様はきっと割かし下手な継ぎ接ぎで俺や初代勇者を作った」

勇者「だって氷の魔力は自由に使えるのに魔法が使えないし」

勇者「だいたい喋り方がこんな安定しない奴そうそうおらんよ」

勇者「つまりこれは関係無いんだが」

勇者「俺も死んだら多分バラバラになって亡霊が世界をさ迷うと思う」
808 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:41:50.65 ID:qBUm2S+N0
勇者「この法則には王族も従っていて」

勇者「お姫様も蘇らせる事が出来るかもしれない」

勇者「降ろす為には『金の鍵』が必要だったのさ」

勇者「だから手に入れた」

勇者「安全に忍び込む為にも認識阻害のマントを着けて行くよ」

魔法使い「ふむ、大体分かりました」

魔法使い「しかし、それを何故私達に?」

勇者「降ろした初代勇者がもし俺の体に残ったら今の俺の人格は薄れるからな」

勇者「まぁ元から継ぎ接ぎみたいな人格だから心配は無いと思うが」
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 21:43:53.54 ID:GBbYyJHHo
あんまり寂しい事淡々というんじゃねえよ…
810 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:45:20.31 ID:qBUm2S+N0
勇者「...」

勇者は再び自分で開けた穴の近くに立っていた

勇者「まだ中に人は居るか...」

勇者「よっと」

勇者は迷わず飛び入る

ストッ

勇者「さて、ここが祭壇」

勇者「金の鍵を置いて...」

勇者「『我が身に顕現せよ、初代勇者』」

勇者(これで良いのか?)
811 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/05(月) 21:46:36.78 ID:qBUm2S+N0
直下コンマ>>多ければ多い程初代勇者が強く現勇者に宿ります
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 21:48:34.79 ID:GBbYyJHHo
あんまりくんな()
813 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/06(火) 07:35:50.17 ID:JYhukxyq0
勇者「...」フゥー

勇者「成る程、こういう事か」

勇者「ん?」

勇者が確認すると、認識阻害のマントは破れてしまっていた

初代勇者を降ろしたのはそれ程までに強い術式だったのだ

勇者「へぇ、てことはさ...」

幹部「な...お前はさっきの!」

勇者「バレたらしょうがないな」

勇者「...我が全力で叩き潰してくれよう」
814 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/06(火) 07:51:01.86 ID:JYhukxyq0
勇者「いや、もうね俺もなんでこんなバラバラになったんだと思ったね」

勇者「これが悠久の時を経て分かった真実」(調べてないだけ)

勇者「ふん!」ズドン!

勇者は手から竜巻を発生させた

戦闘員達は吹き飛んでいく

勇者「おぉ...何でもできるような気分だ」

勇者「いざ...参る!」
815 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/06(火) 07:55:13.72 ID:JYhukxyq0
勇者「ずぇい!」スピン

勇者が剣を振ると、黒装束の幹部の頭が切断される

勇者「距離なぞあって無いような物よ...」

敵の集団にもどよめきが走る

勇者「まぁあれだ、お前ら全員殺しはしねぇよ」

勇者「ただし、今すぐ投降すればだがな」
816 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 07:32:05.54 ID:fkQkJzGZ0
直下>>
1.敵を無力化する
2.『何か』を召喚して撃破する
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 07:37:05.17 ID:WEEA0lSAo
818 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 20:46:00.02 ID:fkQkJzGZ0
黒装束「...ッ」ザワザワ

再び敵の集団にどよめきが走る

勇者「甘い!」プォン

勇者は黒装束の集団の動きを止めた

勇者「貴様ら...少しばかり迷ったろう」

勇者「その迷いが我が呪文の付け入る隙となるのだ」

勇者「...そろそろ時間の様だ」
819 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 20:52:41.11 ID:fkQkJzGZ0
ズドドドド...

勇者「良く来てくれたな...王国兵士団よ」

王国兵士A「はっ!現在のご状況の説明を...」

勇者「うむ、奴らは魔法で縛り付けてある故、好きに持っていって構わぬ」

勇者「だが」

勇者「王国を追い出された身でこのような事を言うのは大変おこがましいのだが...」

勇者「...彼等を、殺さないでやってくれ」

勇者「いや、やはり今のは聞かなかった事にしてくれ」

勇者「ここで妙な迷いでも起こされてしまえば皆の地位にも問題が生じるだろう?」

勇者「俺の発言には権威も信じる意義も無いからな」
820 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 20:59:10.59 ID:fkQkJzGZ0
???「ふむ」

勇者「...?いやまさか」

???「勇者よ、そのまさかだ」

勇者「あ、貴方は...国王陛下!」

国王「うむ」

勇者「しかし何故こんなところに来られたのですか?」

国王「まぁ...お主に用があるでな」

勇者「そうでしたか...」

国王「そうそう、さっきの勇者の話は聞いていたのだが」

勇者「...」

国王「今回は勇者の言う通りにしてやろうと思う」ニコッ

勇者「...え?」

国王「二度は言わぬ」

勇者「しかし...いくらなんでもそれは」

国王「分かっておるよ。そんなお主には交換条件としよう」

勇者「して、一体?」

国王「それはの」
821 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 20:59:52.76 ID:fkQkJzGZ0
直下>>国王が持ちかけた条件
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 21:13:08.46 ID:8vnsG5Ono
この銀河のどこかで大いなる終末の獣が目覚めたというお告げがあった
その打開策を探しに宇宙に調査に行って欲しい
倒すか封印するかまでこの星に戻ってきてはならない
823 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:19:38.31 ID:fkQkJzGZ0
国王「元々お主にしか頼めんと思っていたのだが」

国王「この銀河のどこかで大いなる終末の獣が目覚めた...と今日神からのお告げがあったのだ」

国王「とても危険な輩でな。其奴を倒すか封印して欲しいのだ」

国王「勿論、調査は宇宙で行って貰う」

国王「また、これは重要な任務だ。生半可な覚悟で行かれては困る」

国王「その為にも、『お主が星には戻って来てはならない』というルールを付け足す事とした」

国王「奴を倒したら是非帰ってきてくれ。お主は勇者だ。成し遂げてみせよ」

勇者「...承知致しました」
824 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:23:04.51 ID:fkQkJzGZ0
〜船の停泊地〜

勇者「やぁ、帰ってきたよ」

魔法使い「...」

勇者「安心してくれ、奴らは倒した」

シスター「で、でも...」

司書「何でさっきから俯いているんです?」

勇者「...」
825 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:34:59.27 ID:fkQkJzGZ0
戦士「そうだぞ勇者。お前は胸を張って前を見ていればいい」

勇者「いや...今の俺が、皆の顔を見て凛としているられるだろうか?」

勇者「ううむ...どうにも...だが、やるしかないだろう!」バッ

勇者「ふ...」ジロッ

勇者「うっ...ハぁ、ムむ...目ヲ逸らす訳にはイかない」

勇者「ナンだか...ろる、呂律が上手く回らn、回らないな...」

勇者「すまな...イ。こ、こうもコミュニケーション...が取りづラくなるとは...」

シスター「む...無茶しましたね!よくも!よくもそんな無茶してくれましたね!」

勇者「ハハ...今の俺に、は、謝る事...そレしか出来ぬ...い」

シスター「その様子だと初代勇者を降ろす時にかなり強くしたでしょう」

勇者「ま...ァそーなるカね...」
826 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:43:11.13 ID:fkQkJzGZ0
勇者「ん...んグ...ングググググ...あぁ」ポロポロ

勇者「ど、どーにモみっともナイな...しかし!シカし!」ポロポロ

勇者のみんなを見る目には多量の涙が含まれている

勇者「溢れるこノ激情...もはヤ限界よ」ポロポロ

司書「ね、ね...勇者」

司書「私達を何故...信用してくれなかったの?」

戦士「みんなで挑めばきっと勝てた...そうだろ?」

勇者「ク...グゥぅぅ...み、みんな?」

勇者「死ヌなょ...決シテ!!絶対ニだ...俺ノ前でこレ以上!?」ドサッ

魔法使い「た...倒れた」

戦士「とにかく休ませてやろう」

司書「そ、そうする他...ないのかな」
827 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:46:57.12 ID:fkQkJzGZ0
〜船の空き部屋〜

勇者「...ンん...!」

シスター「いつまでうなされてるんですか?ねぇ」

シスター「頼みますよ...無茶しないで下さいよ...」

シスター「勇者が一番...阿呆やってるじゃないですか...」

シスター「...」スーハー

シスター「これより、念話を始める。対象は初代勇者...」
828 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:58:39.93 ID:fkQkJzGZ0
〜精神世界〜

初代勇者「むむ、今度はどこだ」

シスター「聞こえてますか」

初代勇者「ほ?ああ、聞こえておるよ」

初代勇者「全く...あの青年め...我を払い退け続けおって」

シスター「では、早速ですが質問があります」

初代勇者「...ふむ」

シスター「質問...というかお願いなのですが」

シスター「勇者から離れてくれますか?」

初代勇者「ふむふむ」
829 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/07(水) 21:59:05.23 ID:fkQkJzGZ0
直下>>初代勇者の返答
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 22:00:46.43 ID:WEEA0lSAo
まだ我にはやるべきことがある
831 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 06:53:23.10 ID:2fBp+ajA0
初代勇者「まだ我にはやるべき事がある」

シスター「そう...」

シスター「まぁ呼び寄せたのはこちら側だから、無理矢理離そうなんて考えは無いの」

シスター「...ぐ」

シスター(意識が朦朧としてきた...もう限界ね)

シスター「そ、それでは」
832 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 06:57:56.66 ID:2fBp+ajA0
〜現実〜

シスター「ふぅ」

戦士「よ」

シスター「!?」ビクッ

戦士「起きたか。寝るならベッドで寝ろよ」

シスター「あ、あぁ、ごめん」
833 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 07:02:13.23 ID:2fBp+ajA0
〜数時間後〜

司書「...」

司書「だれも居ませんね」

勇者はまだ寝ていたが、枕元には書き置きが置いてあった

司書「...ん。なんでしょう。これ」

そこには、こう書いてあった
834 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:34:48.77 ID:2fBp+ajA0
『これを一体誰が読んでいるかは分からないが、恐らく誰が読もうと問題なかろうと思う』
『これからの目標についてだが、国王からの指令があった』
『なにやら物騒な獣が目覚めたらしい。どうにかする為に宇宙での調査を行う』
『宇宙には酸素とやらがないらしい。特殊な装備で行く事になりそうだ』
『俺の体調については気にしなくていい。皆を見ると変になるのは何故なんだ?』
『こんな奴ですまない』

司書「これは...」

司書「勇者...どうしてこんな事に...」
835 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:47:03.43 ID:2fBp+ajA0
〜その後〜

シスター「やぁ、私から一つ提案があるのだけど」

魔法使い「提案?」

シスター「実は、勇者に宿った初代勇者に念話で話をしたの」

シスター「初代勇者は、『我にはまだやるべき事がある』って言ってた」

シスター「だから、また話をしようと思うの」

シスター「そうすれば、何をしたいのか分かるし、それを解決すれば勇者もきっと」

魔法使い「じつは私もさっき勇者の寝ている所に行って来た」

魔法使い「封の開けられた書き置きがあって」

魔法使い「そこに書いてあった。勇者が次、何をするのかね」

魔法使い「国王の命令で宇宙に行くらしいんだけど、多分急がねばならないようで」

魔法使い「つまり、初代勇者のやりたい事...」

魔法使い「それがこれからを左右すると思うわ」
836 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:58:05.11 ID:2fBp+ajA0
魔法使い「という訳で、これ」サッ

シスター「...これって」

魔法使い「そう。魔法の聖水よ」

魔法使い「これ飲んでもっぺん会話してきなさい」

シスター「...分かった。分かりました!」

シスター「じゃあ頑張ってきます」

魔法使い「うん」
837 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 17:03:09.96 ID:2fBp+ajA0
〜精神世界〜

シスター「む」

初代勇者「ふー!...ん?またお主か」

シスター「さっき言った、やるべき事ってなんですか?」

初代勇者「そういえば、まだ話してなかったな」
838 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 17:03:44.00 ID:2fBp+ajA0
直下>>初代勇者のやるべき事とは
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 17:22:32.56 ID:0lxoBzpDO
巨大な魔翌力を持ってしまった為に狂い、人間・魔族問わず殺戮を繰り返し、
最終的に初代魔王によって封印された初代魔王の息子の完全な討滅
840 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/10(土) 16:09:01.67 ID:I7g7wDo90
初代勇者「初代魔王には息子がおってな」

初代勇者「とにかく強いのだこれが」

初代勇者「しかし,..奴は殺戮を得意とし、実際にそうした」

初代勇者「ま、そのせいで初代魔王に封印されたのだが」

初代勇者「奴を討ち滅ぼすのが我のすべき事だ」

シスター「分かりました...」ドサッ

初代勇者「お主、気を失うのが早いな」
841 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:44:36.19 ID:5JgACzT/0
勇者「...」カッ

勇者「うむむ...」

勇者「ちょっと外にでも出るかな」ガチャッ

勇者「...?」

勇者は異変に気付いた

まず、船が停泊している。それも、王国の大陸にである

勇者「...代わりに装備取ってきてくれんのかな?」

勇者の立てた仮説は即効で砕けた

何故なら、そこに特殊装備____いわゆる宇宙服があったのだ

ガガガガ...

勇者「アナウンスの音?機材は弄ってないと思うのだが」
842 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:50:08.22 ID:5JgACzT/0
アナウンス「これより、上昇を開始します」

勇者「上昇?何を言っているんだ?」

勇者「まさか!」クルッ

勇者は船内を走り回ったが、仲間はどこにも居なかった

アナウンス「甲板にいらっしゃる方は、船室へとお入り下さい」

ゴゴゴゴ...

勇者「この音!間違い無く王国製の魔力式上昇炉!」ダダダダ

勇者は船室に避難した
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 15:53:56.29 ID:me4gArlSo
ファンタジー世界なら宇宙服じゃなくて特殊な魔法アクセサリとかを身に付けて行くもんだと思ってた
844 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:57:42.98 ID:5JgACzT/0
〜船室〜

勇者「くっ...」

船室には、一つの置き手紙があった

勇者「ん?置き手紙か?」カサッ

勇者「どれどれ」

『私達はあなたを解放する為、成すべき事をしてきます』
『別れは心苦しいですがあなたが真の勇者であるなら、私達は最大限手助けをします』
『今回はこの行動が最善であると判断しました』
『いずれまた出会える事を願っています』

勇者「...何...!?」

勇者「あ、あいつらはどうしたんだ?」

勇者(きっと、それを書いていたら俺が無理矢理にでもそっちに行っていた)

勇者「俺は...!俺は何て事を...!」
845 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:03:54.35 ID:5JgACzT/0
アナウンス「高度上昇します」ゴゴゴゴ...!

勇者「...おいおい!?まさかこれ」

勇者はここで気付いた事がある

勇者「この!この声!!」

アナウンスの音声...それは勇者の仲間達の声で同時に録音されていた

勇者「くそっ!」

勇者「俺には...何があるんだ...?使命か!?」

勇者「勇者である事はやはり辛いなぁ...」
846 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:08:50.60 ID:5JgACzT/0
暫く経っただろうか___

アナウンスに異変が起きた

アナウンス「...ぅ...うう」

勇者「...?」

アナウンス「ごめんよ...ごめんな...」

その言葉を皮切りに、次々と謝罪の言葉が述べられる

アナウンス「ぐすっ...ぐすっ...」

泣き出す者も居た

勇者「もういい...もう十分だよ...俺は...」

アナウンス「...ううん」

アナウンスが急に静かになる

勇者「...」
847 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:15:53.16 ID:5JgACzT/0
アナウンス「宇宙に到達しました。船体は特殊な魔法アーマーで守られています」

アナウンス「しかし、乗員の方は念のため、特殊装備を着ておいて下さい」

アナウンス「また、船外に出る際も特殊装備の着用をお願いします」

その声は最早バラバラで、聞き取りずらかった

しかし、聞き慣れた仲間の声を勇者が聞き逃す筈は無い

アナウンス「最後に...」

アナウンス「勇者。頑張ってね(な)!!」

勇者「えっ」

勇者「う、ぁぁ...」グスッ

勇者「分かった。みんなの気持ち、痛い程伝わった」ポロポロ

勇者「だ、だからこそ!!」ゴシゴシ!

勇者「成し遂げてみせる!!」

勇者「絶対にッ!!」グッ!!!
848 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:19:14.21 ID:5JgACzT/0
以上です。多量の安価・コンマの数々に付き合って下さりありがとうございました
風呂敷を広げたままの形でのENDとなりますが何卒ご容赦下さい
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 16:28:58.39 ID:me4gArlSo
あら、終わんのか。おつ
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 08:28:58.67 ID:KeYz4hg30
オリバト
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