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晶葉「出来たぞ助手! 森久保クローン製造マシーンだ!」
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70 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/17(月) 23:21:30.29 ID:bxyBeC2K0
ピンポーン
晶葉「む、また来客か。今日は多いな。開いてるぞー」
ウィーン
文香「……お邪魔します」
晶葉「おお、文香か」
P「文香? 晶葉と文香ってあんまり接点があるようなイメージがないんだけど」
蹴久保「……っ」ゲシッ
文香「……あ、プロデューサーさん。こんにちは」ペコリ
晶葉「文香にはこの間、機械工学の本を貸したんだ」
文香「……その節はありがとうございました」スッ
晶葉「ああ、どうも。それでどうだった?」
文香「……専門性の高い本でしたが、とても興味深く思いました。少しですけど、機械の知識も学べたので……これからSF小説を読むときに、また変わった感想を抱くと思います」
晶葉「そうかそうか。それならよかった♪」
71 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/17(月) 23:22:17.21 ID:bxyBeC2K0
文香「……」キョロキョロ
文香「あの……暫く見ない内に……部屋が随分とにぎやかになりましたね」
ワイワイガヤガヤ
フシャーゴシゴシニャーニャーニャー
乃々「こ、これはその……」
文香「……森久保さんと同じ顔をした女の子がいっぱい」
文香「……不思議の国に迷い込んだアリスは、こんな気分だったのでしょうか、ふふっ」
乃々(この光景を見てその感想……鷺沢さんって、結構変わってますね……)
P「賑やかで楽しいだろ?」
文香「……はい、とても」コクリ
蹴久保「……っ! ……っ!」
P「痛い痛い! もうさっきから何だよお前」
蹴久保「……」ツーン
蹴久保「……」ゲシゲシ ゲシゲシリ
蹴久保「……」ゲシゲシゲシ ゲシゲシ
文香「……あれ、このリズム」
文香「……あの、紙とペンお借りしますね」
文香「えっと、確か……こうだったはず」サラサラサラ
P「どうしたんだ文k……いたっ」
文香「さっきからそちらの森久保さんがプロデューサーさんを蹴ってる間隔が、その……モールス信号と一緒で」サラサラ
文香「あ、やっぱり文章になってます」
晶葉「なに? それは本当か?」
72 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/17(月) 23:22:56.04 ID:bxyBeC2K0
文香「えっと……『他の女の人と話してないで、もっと私に構って欲しいんですけど』」
蹴久保「……っ!?」
文香「『頭撫でたり、抱っこしたりしてください。もっともっと可愛がって欲しいんですけど』……えっと、こういう文章です」
P「ほー、そうだったのか」
乃々「えぇー……愛情表現が不器用すぎると思うんですけど……」
蹴久保「……っ!」キッ
乃々「あ、はい。もりくぼ黙ってます。お、お口にチャックしてます」ビクビク
P「よしよし、じゃあ可愛がってやろう」ナデナデ
蹴久保「……っ! ……っ!」ゲシゲシゲシリ
文香「『嬉しいんですけど! えへへ……もっともっとお願いします!』と。ふふっ、可愛らしいですね」ニコリ
晶葉「割と容赦なく蹴り続けているけどな。脛に貼る湿布でも用意しておくか」
73 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/17(月) 23:27:06.01 ID:bxyBeC2K0
晶葉「壁を蹴って返事してきたぞ。まあ照れるから止めてくれとか、そういう感じだろうな」
P「うーん、可愛い。不器用ながらも伝えて来る感情はまっすぐでなお可愛い」
乃々「……」ムッ
乃々「……」テシテシ
P「ん? 何だ乃々? 足が当たってるぞ?」
乃々「べ、別に何でもないですけど……?」テシテシ
P「いやぁ、しかし色んな森久保が増えてきてなんだか楽しくなってきたなぁ」
P「次のMSVはどんなのが来るか、楽しみだわ」
晶葉「MSV?」
P「M(もりくぼの)S(すごい)V(バリエーション)。略してMSV」
晶葉「君は何かと略すのが好きだな」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/18(火) 01:52:08.61 ID:DjjcxbkoO
次はこだからこくb(ピシュン)
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/18(火) 02:10:09.17 ID:WsRn3DOtO
子宝?
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/18(火) 11:49:43.25 ID:YAii49yF0
>P「次のMSVはどんなのが来るか、楽しみだわ」
下半身がキャタピラだったり、飛行試験中に爆発事故起こしたりするのか…
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/18(火) 12:07:34.37 ID:LGiQnJRho
>>76
その辺はMSVとはちょっと違くね?
追加装甲つけたりキャノンつけたりする方
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/18(火) 14:45:45.77 ID:WsRn3DOtO
ザクタンクくんは立派なMSVですが
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/18(火) 17:43:33.36 ID:8vlg5DyvO
人類みんな……駆逐保なんですけど……!
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 19:39:25.04 ID:SN0N9iOJo
巨じ久保を駆逐保
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 19:45:05.82 ID:YdHl3GfGo
だからネタ潰しはやめろって
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 19:58:54.87 ID:RpDWoO2gO
まだ出てないならともかく、既出の行に噛み付くのか…
え、2週目やるって?なら仕方ない
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 20:27:00.73 ID:ll9GJmIjO
ネタ潰しとは
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 21:03:02.06 ID:plVyoJaCO
○り久保だからりまで変えてるのはいいんじゃね
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 02:31:05.65 ID:yhDXmqOTO
>>1
が今までで既にネタ出てる言うだろうし大丈夫なんじゃない?
86 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:22:19.54 ID:CEZufKTL0
晶葉「さて、つぎの準備が出来たようだな」
P「次はどんな面白可愛いのが来るのが、楽しみだ」
乃々「……もりくぼはありのままのもりくぼを見てもらいたかったり……」ボソリ
ガタガタガタ
ポーン
ズゥゥゥゥゥン
?「……」キョロキョロ
?「……ホッ」
?「ウホ! ウホウッホッ! ウホッ!」
P(ゴ、ゴリラだ……)
乃々(ど、どこからどう見てもゴリラなんですけど……)
晶葉(正確に言えばアレは、ニシローランドゴリラだな。学術名はゴリラ・ゴリラ・ゴリラだ)
P「な、何でゴリラが? 故障とか?」
晶葉「いや、装置からエラーは検出されていない。間違いなく正常に稼働しているはずだ」
P「ということは……あのゴリラも森久保なのか?」
乃々「えっ」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 13:27:57.27 ID:yjSmbZXzO
コでゴってことは濁点とかありなんだ…
88 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:28:19.80 ID:CEZufKTL0
晶葉「ああ、そういう事になる」
P「つまり、ゴリ久保か」
乃々「ちょ、ちょっと待って欲しいんですけどぉ……!? あ、あれをもりくぼ一族に加えるのはむーりぃー……」
乃々「そ、そもそも……あのゴリラさんからは森久保要素を微塵も感じないんですけど……」
P「そうかなぁ。あのいぢめたくなる目とか、自信なさげな表情とか乃々そっくりだと思うけど」
乃々「ど、どこがですか。プロデューサーさんは春菜さんに言って、新しい眼鏡を買うべきだと思うんですけど……!」
ゴリ久保「ホホッ、ウホホッ」ノシノシ
乃々「ち、近づいてきました!? ひ、ひぃ……! 大きい! 黒い! 怖い!」ササッ
P「おいおい折角仲間が近づいてきたんだから、俺の後ろに隠れてないで挨拶しろよ」
乃々「だ、だからもりくぼは、あのゴリラを自分の仲間と認めてないんですけど……!」フシャー
乃々「そ、それより早く逃げないと、襲われちゃうんですけど……!」アワワ
ゴリ久保「ウッホウッホ」ノッシノッシ
ゴリ久保「ウホ」ペコリ
P「大丈夫そうだぞ。礼儀正しいし」
晶葉「ああ。瞳にも穏やかな知性を感じる。そういえばゴリラは森の賢者と呼ばれていたな」
P「ゴリラ……森の賢者……森……森久保……ゴリ久保……」
P「繋がったな」
乃々「ご、強引すぎぃ……」
89 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:32:11.24 ID:CEZufKTL0
ゴリ久保「ウホ。ウホホウホ。ウホホウホホ。ウッホウッホ」
晶葉「む、何かを伝えようとしているな」
ゴリ久保「ウホウッホ……ウホホ? ウホウホウホ。ウホー……ウホッホ! ウーホ! ウッウー!」ガルーン
P「う、うーん。何かを伝えようとしてるのは分かるけどなぁ。なあ乃々、このゴリラなんて言ってるんだ?」
乃々「そこでどうしてもりくぼに振るんですか……わ、分かるはずないじゃないですか……」
ゴリ久保「……ウホ」ウーン
ゴリ久保「ウホ!」ピコーン
P「あの表情は乃々が何か思いついた時の顔にそっくりだ! きっと何か思いついたに違いない。俺には分かる。7:3で一瞬で分かった!」
晶葉「そうか」
ゴリ久保「ウッホウッホ」ドンドン
ゴリ久保「ウッホウッホホ! ホッ、ウホッ、ホウッ!」ドンドンドン
晶葉「これは……ドラミングか! だが、このタイミングでどうしてドラミングを……!?」
ゴリ久保「……!」ドンドンドドンドンドドン
文香「……どうやら、これもモールス信号のようです」ヌッ
乃々「い、いたんですか文香さん……」
文香「……今解読します。えっと……『私の名前はゴリ久保乃々。初めまして』と」
P「ほらな?」ポン
乃々「う、うぅ……み、認めたくない……」
ゴリ久保「ウホホウホ」ドンドンドン
文香「『私を受け入れたくない気持ちは分かる。なにせこんな姿だ。だが分かって欲しい。オリジナルがいくら否定しようとも、私とあなたは同じ細胞で構成されている。いわば家族のようなものだ』」
文香「『ほんの少しでいい。私に歩み寄ってはくれないか? 種族という壁は大きい。……だが、例え種族は違っても、私たちは同じ森久保乃々。きっと私達は同胞になれるはずだ』」
P「乃々」ポン
乃々「……う、うぅ」
乃々「わ、分かりました……そ、その……よろしくお願いします……」ペコリ
ゴリ久保「……!」パァァ
ゴリ久保「ウッホッホ!!! ウホー! ウホォォォォ!!!!」ドンドンドン
乃々「ひぃぃ!? やっぱり怖いんですけど!?」サッ
ゴリ久保「……!」ガーン
90 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:33:02.86 ID:CEZufKTL0
ゴリ久保「……ウホホ」トボトボ
ノッシノッシ
ガタガタガタン
P「あーあ。ゴリ久保、落ち込んじゃったよ。ほら見ろよ。あんな悲しい表情で机の下に潜り込んで……あーあ、机メキメキいってんぞ」
晶葉「ふむ。やはり種族間の壁は大きいということか」
乃々「だ、だって、だって……こ、怖かったんですもん……」ウルウル
乃々「も、もりくぼだって頑張ったのに……ただでさえチキンなもりくぼも頑張ったのに……」
P「そ、そうだな。乃々は頑張ったな」ヨシヨシ
乃々「うぅー……」
晶葉「キミは何だかんだいって、森久保乃々に甘いな」ヤレヤレ
91 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:33:57.23 ID:CEZufKTL0
スポーン
晶葉「さて次はどんな森久保が現れるか」
乃々「せ、せめて人間で……」
P(愛海みたいな性格の揉久保とか出てきたらいいなぁ。ユニット組ませてみたい)
晶葉「……」ワクワク
乃々「……」ドキドキ
シーン
P「……出てこないな。ちょっと洗濯機の中見てくる」ツカツカツカ
バタン
シーン
P「ん? 中に誰もいませんよ? あれ? 何だコレ……手紙?」ピラ
92 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 13:35:08.85 ID:CEZufKTL0
?『あなたがこの手紙を読む頃、私はきっといなくなっているでしょう』
?『私の名前は去久保。趣味は失踪なんですけど』
?『何か目が覚めて外を見たら、去久保と同じ顔の女の子がいてま凄く気持ち悪いし、何かゴリラもいるしで、去久保こんなのと同じ部屋になんていられないんですけど』
去久保『というわけで去久保はクールに去ります。……Cool属性だけに、ふふっ』
去久保『探さないで下さい。去久保は自分の中の小動物の本能に従って、森とかでドングリを食べて生きていきます』
去久保『人寂しくなったら、自分で作ったポエムノートを売りに人里に降りるつもりです』
去久保『では長くなりましたが、去久保が作ったオリジナルの別れの言葉で締めさせてもらうんですけど』
去久保『――さーりぃ』
ピラリ
P「……」
P「まあ元が乃々だし、腹が減ったら帰ってくるだろ」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 13:56:49.73 ID:dXnvauVQo
これは高垣さん混じってますねぇ
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 16:08:10.35 ID:KHaixtqk0
ガリとかゲリとか出なくてよかったぁ
95 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 16:55:24.05 ID:CEZufKTL0
スポーン
?「……」ベチャ
?「……」プルルンプルルン
?「……」プルン
晶葉「な、なんだアレは……」
乃々「大きめの桃……に見えるんですけど」
P「かなりプルプル揺れたな。……ていうかアレ本当になんだ? 今までで一番非人間的なんだが」
晶葉「とりあえず近づいてみるか」ツカツカツカ
P「近づいてはみたものの……やっぱり何か分からん」ジー
晶葉「おや、よく見るとこの物体、一部が白い布で覆われているな。布には小さなリボン……」
乃々「……う、うーん、この布……もりくぼ、どこかで見たような……」ウムム
96 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 16:57:11.05 ID:CEZufKTL0
P「おーい。もしもしー」
?「……」プルン
晶葉「声掛けにも反応せず、か」
P「まあ口無いしな。……ちょっと触ってみるか」
乃々「えぇ……!? あ、危ないと思うんですけど……」
P「多分大丈夫だろ。どれどれ……」プニプニ
P「おっ、柔らかい」
P「肌触りも……おお、凄いスベスベしてるな。すっげえ水とか弾きそう」サワサワ
P「なんだこれ。いいわ。すっごい癖になる感触。ずっと触ってたい」モミモミ
晶葉「ほう……どれどれ。むむっ、こ、これは中々……!」サワサワ
晶葉「かなり知的好奇心を刺激される感触だ……!」モミモミ
乃々「ふ、ふたりとも大丈夫ですか? し、痺れたりとか……」
P「いや、特にないな。軽い中毒性はあるけど」
P「乃々も触ってみろよ」
乃々「じゃ、じゃあ少しだけなんですけど……」オソルオソル
乃々「あ、本当です。やわらかい……」モニモニ
乃々「……?」
乃々「あれ……この感触、どこかで……」
P「しかし触っても何か分からんな」
晶葉「ああ。これが生物なのかすら分からん」
晶葉「ふむ……一ノ瀬志希辺りに画像を送るか。何か参考になる意見をもらえるかもしれない」パシャパシャ
乃々「うーん、うーん……この触り心地と見覚えのある布……」ウムム
97 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 16:59:05.03 ID:CEZufKTL0
シュイーン
愛海「お邪魔しまーす」
P「あれ愛海? どうしたんだ?」
愛海「もー、どうしたんだ?じゃないよぉ! プロデューサー、早苗さんに告口したでしょ!」
愛海「劇の途中で、合法的に皆の前でたくさんのお山を愛でる最強すぎる計画の!」プンスコ
愛海「おかげで早苗さんと清良さんにたっぷり絞められちゃってさぁ」
愛海「反省文まで書かされたんだよ! もうっ!」
P「自業自得じゃねーか」
愛海「というわけでハイ! 反省文書いたから読んでよね。ちゃんとあたしが提出したこと、早苗さん達に言っといてよ」
愛海「……あれ? 乃々ちゃんと晶葉ちゃん? 珍しい組み合わせのお山だね」
晶葉「む!」サッ
乃々「ひっ」サッ
P「っ」ササッ
愛海「あーだいじょぶだいじょぶ。流石にあんだけ絞られた後ではやんないから。ていうかそもそもプロデューサーのお山になんて興味ないから」ヒラヒラ
愛海「ん? そっちのそれ……なに?」
?「……」プルン
晶葉「分からん」
P「それを調べてるところなんだ」
愛海「ふーん」ジー
愛海「どれどれ」モミモミ
愛海「ほーほー」モミンモミミンモーミミン
愛海「あ。あたしこれが何か分かったかも」
98 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 17:00:22.96 ID:CEZufKTL0
P「本当か?」
愛海「うん、多分ね。もう少し詳しく知りたいなら、ちょっと協力してくれる?」
晶葉「ああ、こちらからも頼む」
愛海「じゃあちょっと失礼して」ワキワキ
愛海「よっ」モミモミ
晶葉「ひゃっ!」
愛海「それっ」モミモミ
乃々「ひえっ!?」
愛海「んー一応……ほいっ」モミモミ
P「あふんっ」
愛海「はいおしまい。なるほどなるほど……」ワキワキ
P「あ、早苗さんですか!? 愛海がとうとう下のお山にも手を出して……!」モシモシ
愛海「わぁー!? ストップストップ! だからアレの正体を調べるための行為だってば!」ババッ
愛海「そもそもあたし、お尻にはあんまり興味ないし! ていうか……下のお山って、その言い方だと勘違いする人もいるからやめてよ……」カァァ
99 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 17:01:55.14 ID:CEZufKTL0
晶葉「……それで、私達の……その、なんだ……お、お尻を触って、何かが分かったのか?」モジモジ
愛海「まあね。アレは……」
?「……」プルルン
愛海「乃々ちゃんのお尻だね」
乃々「ふぇ!?」
愛海「触感、肌の暖かさ、揉んだ時の指の沈み具合……間違いないね。乃々ちゃんのお尻だから……尻久保かな?」
P「間違いないのかそれ?」
愛海「もー、あたしを誰だと思ってんの? 棟方愛海だよ?」ワキワキ
愛海「流石にお山じゃないから100パーセント正確にとは言えないけど……99.89%乃々ちゃんのお尻で間違いないよ」
尻久保「……♪」プルルン
乃々「あ……そうだ。あの布、もりくぼのお気に入りの下着……」
乃々「……」
乃々「……っ!?」ボンッ
乃々「と、とととということは……! さ、さっきからみんなで揉み放題してたのって……もりくぼのお尻なんですか!?」
P「そういうことになるな」
乃々「ひぇぇぇ!!!」
乃々「み、見ないで下さい……! も、もりくぼのお尻見ないで……!」カァァ
乃々「むーりぃぃぃぃぃっ!」ガシッ
ダダダッ
100 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/20(木) 17:02:57.41 ID:CEZufKTL0
晶葉「おい待て! 自分の臀部を持ってどこへ行く気だ!?」
乃々「こ、こんなの他人に見られたら、もりくぼ生きていけないんですけど! 事務所の貴重品入れに隠してきます……!」
ダダダッバタン
P「行ってしまった……」
愛海「事務所の貴重品入れってアレだよね。みんながお財布とか預けてるあの小さい金庫だよね」
愛海「絶対入らないでしょ……アレ」
P「涙目になりながら、必死の形相で金庫に自分の尻を押し込める乃々か……」
P「よし! 撮影に行くぞ愛海!」ダダッ
愛海「オッケープロデューサー!」ダダッ
晶葉「早く帰ってくるんだぞー」ヒラヒラ
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 21:00:48.50 ID:jZFmEd8Po
次の更新が楽しみ
102 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:14:52.89 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」スタッ
P「お。今度のは珍しい格好してるな。着流しか」
乃々「うぅ……ちょ、ちょっと胸元開けすぎだと思うんですけど……」
晶葉「ああ、今にも見えそうで……なっ、ノーブラだと……」
ツカツカツカ
?「あ、あのー……どうも、スリ久保なんですけど……」
スリ久保「……」ジー
P「ん、何だ? 俺の顔じっと見て」
スリ久保「えっと、その……カ、カッコイイなぁって」モジモジ
スリ久保「あなた、遠くから見てもそうでしたけど、近くで見るともっともっとカッコイイなぁって。だ、だからジッ見ちゃったんですけど……」
P「お、おいおい。何だよいきなり」
スリ久保「それに凄く頭も良さそうだし……優しそう……顔から人柄が滲み出てます……」
P「なんだよ……て、照れるな……」ポリポリ
乃々「……プロデューサーさん」ジトー
スリ久保「……」ジー
乃々「え? な、何ですか? もりくぼの顔に何かついてるんですか?」
スリ久保「あの……オリ久保さんって、凄く可愛いですね。くるくるヘアーがキューティクルで、ファッションも凄く可愛いし……」
スリ久保「服とかどこで買ってるんですか? スリ久保にも是非教えて欲しいんですけど」
乃々「じ、自分に褒められても……あ、あんまり嬉しくないんですけど……」
乃々「あぅ……」テレテレ
103 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:16:43.59 ID:rhjy8baG0
晶葉「……」
晶葉(な、なんて見え見えのお世辞なんだ……)
スリ久保「あ、晶葉さんも眼鏡が似合ってますね。その……眼鏡だけじゃなくて、雰囲気も隠しきれない知性が感じられて……こう、天才のオーラが……ジーニアスって感じでムンムン来てるんですけど……」
晶葉(私も色んな人間に会ってきたが、こんなに世辞が下手な人間を初めてみたぞ)
スリ久保「白衣も真っ白で清潔感があって……こう、晶葉さんに着られる為に、生まれたような、そんな……」
晶葉(ゴマスリばかりしてくるから……スリ久保か?)
スリ久保「スリ久保、皆さんに会えて、本当に嬉しいんですけど……」
スリ久保「あの……もし、よかったらなんですけど……親交の証に、ハグとかしてもいいですか?」
P「え? ああ……いいんじゃないか? なあ?」
乃々「えっと……もりくぼは別に」
スリ久保「ありがとうございます……! で、では失礼して……」
ギュッ
ギュッ
ギュッ
スリ久保「……ありがとうございました。ではスリ久保、ちょっと用事があるのでこれで」ススッ
バタン
P「……いい奴だったな。人を見る目がある。特に男のな」
乃々「はい。くるくるヘアー好きに悪い人はいないですから……あの人はきっといい人です」
晶葉(あんなゴマスリでここまで心を許すとは……この2人の将来が心配になってきたぞ)
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 12:18:56.14 ID:W4Vw8Xu7o
スリ……あっ
105 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:19:59.28 ID:rhjy8baG0
乃々「……」
乃々「……あ、あれ?」
P「どうしたんだ乃々?」
乃々「い、いや……その……何か変な感じが」モゾモゾ
乃々「体に何か違和感が……」モソモソ
乃々「……」サワサワ
乃々「えっ……!? あ、嘘……」
乃々「〜〜〜〜〜〜っ!!」カァァァ
晶葉「どうしたんだ乃々?」
乃々「そ、その……」ゴニョゴニョ
晶葉「なにぃ? 着けていた筈の下着がなくなっただと?」
乃々「わざわざ小声で言った意味がないんですけど……!」カァァ
P「なに? 乃々お前、ノーパンなの?」
乃々「うぅ……」モジモジ
106 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:25:21.66 ID:rhjy8baG0
乃々「さ、さっきまでちゃんと穿いてたんですけど……」モジモジ
P「下着が消えたってことか?」
乃々「……」ジトー
乃々「あ、あのプロデューサーさん。もりくぼの下着……か、返して欲しいんですけど……」
P「アァン? 何お前、俺を疑ってるのか?」
乃々「だ、だってもりくぼの下着欲しがる人なんて、プロデューサーさんくらいしかいないし……」モジモジ
晶葉「実際、さっき売久保からも、下着を購入してたしな」
乃々「や、やっぱり……!」
P「やっぱりじゃねーよ! いくら俺でも、履いてる下着を抜き取るなんてできねーし!」
P「あれか? 俺をゾルディック家の人間とでも思ってんのか? ああ?」
P「いいよ。疑うならボディチェックだろうとなんだろうと……あれ?」
P「……」サワサワ
P「俺の下着もない。めっちゃスースーする」
晶葉「乃々に続き、Pもだと……?」
晶葉「これは一体……」
P「おい乃々。俺のボクサーパンツ返せよ。ぴにゃこら太のやつ。誕生日に穂乃香からもらったお気に入りの」
乃々「も、もりくぼ、そんなの盗ってないんですけど……! り、凛さんじゃないんですから……」
乃々「それよりもりくぼのパンツとブラジャーを……!」
P「だから盗ってねーよ!」
晶葉「おい、喧嘩をするな! むぅ……一体何が……」
ウィーン
?「あ、あの……私……は、犯人知ってるよ?」
107 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:27:25.74 ID:rhjy8baG0
晶葉「む、小梅か」
小梅「う、うん……お、お邪魔します」
カエセヨ! タッタイチマイノオキニイリナンダ!
モ、モリクボノダッテ オキニイリダッタンデスケド
小梅「け、喧嘩しちゃ……だめだよ……!」オロオロ
晶葉「ほっておけ。それで犯人とは? どうして今来たばかりの小梅がそれを知っている」
小梅「あ、えっとね。一部始終をあの子が……見てたから」
小梅「あの子、最近……Pさんのストーカーするのが趣味だから……一部始終ずっと見てたって」
小梅「ね? あはは……あの子、照れちゃって可愛い」
晶葉「……そ、そうか」
晶葉(一体誰と話しているんだ……)
小梅「それでね。あの……さっき私と擦れ違った……スリ久保ちゃん? その子が下着を盗ったって。あの子は……そう言ってる、よ?」
小梅「抱きついた瞬間に、凄い速さでスリ盗ったって」
小梅「あ、あの子じゃなきゃ見逃すくらいの凄い速さだったって……!」グッ
晶葉「……」カタカタ
晶葉「む、本当だな。この部屋の監視カメラを確認してみたが、ほんの一瞬、奴が手を懐に入れる場面が映っている」
小梅「ね?」
晶葉「あ、ああ……」
晶葉(小梅の言う『あの子』とやらは分からないが……なるほど)
晶葉(ゴマスリではなくスリが得意な森久保乃々か。どうりでゴマスリが下手だったわけだ)
晶葉(さて後はこの真相を2人に伝えるだけだが……)
P「分かった。分かった分かったわ。せめて、せめて大胸筋矯正サポーターだけは返してくれ。愛海に貰ったあれ、つけてないと気持ち悪くて落ち着かないんだ」
乃々「うぅ……も、もりくぼだって、ブラを返して欲しいんですけど……。その……こ、擦れちゃって痛いんです……」
晶葉(面倒だから後でいいか)
108 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:27:59.76 ID:rhjy8baG0
晶葉「しかし監視カメラにも殆ど映らない速度で……元が森久保乃々とは思えない、身体能力だな……ん?」グイグイ
晶葉「どうした小梅?」
小梅「あ、あのね……あの子が『晶葉ちゃんも同じように下着を盗られたはずなのに、スリ久保ちゃんの手に晶葉ちゃんの下着はなかった』って不思議がってるの。……どうして?」
晶葉「ん? ああ、元々履いてなかったからな……あっ」
小梅「えっと……趣味?」
晶葉「ち、違う違う! 誤解しないでくれ。これはあくまで健康法の一環だ!」ワタワタ
晶葉「以前試してから、かなり体調が整ってな。だ、だからその、なんだ……断じて趣味ではない!」
晶葉「健康法だ。そこを勘違いしないでくれ」
小梅「う、うん」
晶葉「ただPには言わないで欲しい。……この歳でこんな健康法にハマってると知られたら、その……恥ずかしいからな」ポリポリ
小梅「え、えへへ……りょーかい。2人だけの……秘密だね」ニコ
109 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:36:09.03 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」ササッ
?「……」キビキビ
ガタガタガタ
P「スーツを着た乃々か」
晶葉「随分と忙しそうに動いているな。何だ……壇を作っているのか?」
?「……よし」
カンカンカン
?「あ、あの……み、みなさんお待たせしました……!」
競久保「本日のオークションを仕切らせてもらう……せ、競久保なんですけど……よろしくお願いします」ペコリ
競久保「では、第72回、森久保オークションを開催するんですけど……!」カンカンカン
ザワザワ
ザワザワ
ザワザワ
乃々「な、なんかいっぱい集まってきたんですけど……」
晶葉「ふむ、オークションか。興味深いな」
110 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:37:49.88 ID:rhjy8baG0
競久保「で、では早速最初の商品なんですけど……」
競久保「いきなり本日の目玉商品……」スッ
ザワザワ
競久保「先ほど仕入れたばかりの、脱ぎたてホヤホヤ、男物のブラジャーとボクサーパンツです……!」
ザワザワ……!
ザワザワ……!
P「あっ、俺の下着セット!」
晶葉「どうやらスリ盗られた後に、何らかのルートを通って流れてきたようだな」
P「くっそ、ふざけんなよアイツら……!」
乃々「お、落ち着いてくださいプロデューサーさん……」
P「ブラジャーじゃなくて大胸筋矯正サポーターだっつーの!」
乃々「え……そこなんですか?」
カンカンカン
競久保「えー……では、最低落札価格の100円から始めさせて頂きます……」
『1000円!』
『1200円なんですけど……』
『ウホホウホ!』
『2000円!』
晶葉「す、凄い人気だな……」
P「人気なのは嬉しいけど、複雑な気分だ。アレお気に入りだったのに。落札されたら、そいつに交渉して返してもらおうかな」
カンカンカン!
乃々「あ……落札されたみたいなんですけど……」
競久保「は、はい落札です……! 今回の目玉商品、プロデューサーさんのブラジャーは蒼久保さんに。ボクサーパンツは紅久保さんに落札されました……!」カンカン
蒼久保「……ふーん」スッ
紅久保「……うふふ」スッ
競久保「あ、あの……見ない顔ですね? あれ? それ……お面……」
タッタッタ
競久保「い、行っちゃったんですけど……。えー……あーはい。じゃあ次のオークションに移ります」
P「くそっ、さっきの2人は……もういないか。返してもらおうと思ったんだけど……」
乃々「あ、あの……さ、さっきの2人って……」
晶葉「ああ。まあ……そうだろうな。Pは気づいていないが」
111 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:39:44.38 ID:rhjy8baG0
競久保「では続きまして……オリ久保さんの下着が商品となります。では開始……!」カンカンカン
乃々「あ……も、もりくぼの……」
シーン
P「誰も挙手しないな」
晶葉「まあ、ほぼ自分と同じ存在が履いてた下着だからな」
P「仕方ない。俺が落札してやるか。あー仕方ない仕方ない」ゴソゴソ
P「うっ、財布の中身が……殆ど無い。そうか、売久保買ったからか」
P「なあ乃々。金貸してくれないか?」
乃々「も、もりくぼだってさっきカリ久保さんに貸したからお金ないんですけど……」
乃々「そもそも、お金持ってたら、自分で落札するんですけど……」
P「晶葉」
晶葉「すまない。この装置を作るので、今月のお小遣いは全て使い切った」
P「くそ……仕方ない。残った1200円を全部使って、落札する……! 今だ! パワーを1200円にッ!」ハイ
競久保「はい、そちらの方、1200円」
競久保「他にありませんか?」
P「決まれ決まれ決まれ……!」
?「あ、あの……2000円……フヒヒ」スッ
P「な……!?」
競久保「はい2000円。他にありませんか? はい……では、そちらのお方に2000円で落札なんですけど……」
カンカンカン
?「や、やった……ら、落札できた……!」
112 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:41:43.98 ID:rhjy8baG0
P「くそ! 落札したのはどこの誰だ! 俺の物になるはずだったのに!」
乃々「いや、もりくぼのなんですけど……」
?「あ、あれ? どうかしたのか?」
P「この声……輝子か!」
輝子「あ、P……ど、どうだ? これ、私が落札したんだぞ……フヒヒ」ドヤァ
P「ああ、知ってるよ。ていうかどういうつもりだ? 乃々の下着なんて落札して……も、もしかして、ソッチのケがあるのか?」
輝子「……? そっち……の毛? い、いや……多分、まだ、だと思うけど……あ、あんまり分かんなくて」カァァ
輝子「え、えっとPが知りたいなら……は、恥ずかしいけど、親友同士だし、見せても……いいぞ?」
P「何か勘違いしてるな。それだよそれ。乃々の下着なんてどうするつもりなんだ?」
輝子「へ? こ、これか?」
輝子「こ、これはアレだ。この間、更衣室でボノノさんがこの下着を着けてるの見て、す、凄く可愛かったから……しょ、正直わ、私も欲しかったんだ」
輝子「ど、どこで買ったか聞くのも何か恥ずかしいし……でも、よ、よかった。まさかこんな所でオークションがあって、ボノノさんの下着が出品されてるなんて……フヒヒ」
輝子「こ、これ……た、大切にする……」ギュッ
113 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:43:45.76 ID:rhjy8baG0
晶葉「いいのか乃々? 今なら返してもらえるかもしれないぞ?」
乃々「……」
乃々「べ、別に……大切にしてくれるなら……それなら、それで」
乃々「もりくぼのお下がりなんかで喜んでもらえるなら……別にいいんですけど」
晶葉「そうか」
乃々「と、ところで晶葉さん。もしよかったら、その……下着の予備なんかを持ってたら、貸して欲しいんですけど……」
乃々「スースーして、これ以上、むーりぃ……」
晶葉「その内慣れるから安心しろ」
114 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:44:11.37 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」スタッ
?「……なーむぅ」
P(!?)
乃々(!?)
晶葉(!?)
スタスタスタ
?「失礼。拙僧、剃久保と申す者なんですけど……」ペコリ
剃久保「ここの主は何処に?」
晶葉「あ、ああ……わ、私だが」
剃久保「では今夜、屋根を貸していただけないでしょうか。1晩だけで構わないんですけど……」
晶葉「う、うむ。好きにしてくれ」
剃久保「感謝するんですけど。あなたに仏のお恵みを……」スッ
スタスタスタ
115 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:44:53.81 ID:rhjy8baG0
P(坊主だ……乃々が坊主になってる……髪が……)
乃々(……も、もりくぼのくるくるヘアーはどこに……)
晶葉(ある意味、今までで一番インパクトがあるな)
楓(僧ですね、ふふっ)
剃久保「〜〜〜〜〜〜」ポンポンポン
P(うわ、お経だ……乃々がお経を唱えてる……)
ザワザワザワ
乃々(ま、周りに、もりくぼのコピーさん達が集まってきたんですけど……)
剃久保「――」ペラペラペラ
晶葉(集まってきた森久保コピーたちに相手に説法を始めたぞ)
P(何だこの光景)
楓(乃々ちゃん、アイドルが嫌になって家出してお坊さんになっちゃったんですって)
楓(それを言うなら家出じゃなくて出家やないかーい……うふふ)
P(楓さん、直接脳内にダジャレ囁くの止めてくれません?)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 13:49:59.70 ID:uCF6zh45O
楓さんは可愛いなぁ
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 13:59:23.86 ID:PSzy7rKBo
去久保と高垣さんの熱い戦いはまだか
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 20:43:02.37 ID:CQXwK7K5O
除夜マスかな?
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 10:08:52.40 ID:e3GUs2UE0
Pも剃久保と一部似てる箇所が…(頭部を凝視しつつ)
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 19:52:50.90 ID:gxoOeDb0o
それはパッションPなんだよなぁ…
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 01:22:27.15 ID:ktdOXIWL0
ブサイクホモハゲのハイブリッドPかな
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 02:33:37.05 ID:3Vx5O16sO
森久保Pだと大抵インディヴィやアンデスPだから間違いなくそうなるな
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/23(日) 10:10:20.95 ID:kXGuQe5I0
ガタガタガタ
P「何か入り口で引っ掛かってるな? あれ……コタツか?」
ガタガタ……スポーン
晶葉「出てきたな」
?「……」
P「動かないなこのコタツ。おーい」コンコン
?「……はい」ニュッ
乃々(コタツから首だけ……)
P(こたつカウンターで低レベルクリアに貢献しそう)
?「えっと……だり久保に何か用でも?」
晶葉「いや、用はないのだが……」
だり久保「だったらだり久保、コタツの中に失礼するんですけど……はぁ、喋るのだるい……」モソモソ
だり久保「何もかもだるいんですけど……このままコタツの中で生を終えたい……」
だり久保「あうぅ……こんな事考えるのすら、だるい……無です。無心になってだらけるんですけど……だーりぃ……」スポン
P「どうしようも無いのが出てきたな」
乃々「だ、駄目人間過ぎてみてられないんですけど……」
124 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:15:41.79 ID:kXGuQe5I0
シュイーン
ウサちゃんロボ「ウササ!」キュラキュラキュラ
晶葉「ん? ああ、掃除用のウサちゃんロボか。お疲れ様」
杏「おっすおっすお疲れー」キュラキュラキュラ
晶葉「……おい。杏よ。前も言ったが、ウサちゃんロボをタクシー代わりに使うのはやめろ」ハァ
杏「えー、きらりが仕事でいないから仕方ないじゃん。それに杏軽いから大丈夫だよ」スタッ
杏「運んでくれてありがと。ばいばい」フリフリ
ウサちゃんロボ「ウササー」フリフリ
P「それでどうした杏こんな所に」
杏「プロデューサーに用事が……って、何この部屋? 乃々と同じ顔した女の子……いや、女の子じゃないのもいるか。何コレ……」
杏「あ、いや、いい。説明とかいいよ。面倒そうなことに巻き込まれたくないし」
杏「それよりもこっちの用事だよ」
杏「ねぇ……プロデューサー……れ、例のやつ……持ってない? 今日の分、もう無くなっちゃって……」モジモジ
P「なに? もう無くなったのか?」
杏「うん。だ、だからさ……ほら、ちょーだい?」
杏「ねぇ、お願い。もう杏、アレがないと駄目な体になっちゃった。プロデューサーのせいなんだからね?」
杏「ほら早く……ねぇねぇ」グイグイ
P「仕方ないな。ほら、何個だ? 何個欲しいんだ? 3個か? イヤしんぼめ!」スッ
杏「わーい。……んー、おいひぃー!」コロコロ
乃々(あ、飴の話だったんですか……よかったんですけど……)
晶葉(ああ。私も会話を録音して、早苗に伝えるところだった)
杏「ほんと、この飴ちゃん美味しいよねー。ねえ、どうせすぐ食べちゃうんだから、最初からいっぱい持たせてよ」
杏「それかどこで売ってるかでもいいからさー」
P「駄目だ。この飴はお前を仕事に来させるための餌、つまり杏のやる気を爆発的に高める餌なのよ」フフ
杏「ちぇー」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:17:15.16 ID:2PdYUuhIo
何年前だっけ>爆発的に高める栄養剤(エサ)
126 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:17:52.02 ID:kXGuQe5I0
杏「ん? おお、コタツあるじゃーん! ラッキー!」モゾモゾ
杏「さっきまで事務所のコタツに入ってたんだけどさぁ、年少組が帰ってきて五月蝿かったから逃げてきたんだよね。はぁー気持ちいい〜」ヌクヌク
P「へぇ、小さい子達に譲ってあげたのか。偉い偉い」ナデナデ
杏「いや、だから逃げてきたんだって。撫でるな撫でるな」ブンブン
乃々(そう言ってる口元がニヤけてるんですけど……)ジー
杏「はぁー……やっぱり冬はコタツだよねぇ――いたっ!?」
杏「か、噛まれた……! 何かに足噛まれたぁ!」ゴソゴソ
杏「え? なになに? 中に何かいるの?」バックステップ
P「ああ、いるぞ。主がな」
モソモソ
だり久保「こ、このコタツはだり久保の領地なんですけど……」ピョコン
だり久保「な、なんびとたりとも、この中に侵入するのを許可しないんですけど……」
杏「むっ。ケチ臭いなぁ。ちょっと温まるくらいいいじゃん」
だり久保「それはむーりぃ……ど、どうしてもコタツに入りたければ、このだり久保を倒すことなんですけど……」
だり久保「でもこのコタツはだり久保のホームグラウンドであり最後の領地……あ、あなたみたいな子供に負けるなんてありえないんですけど……ふふふ……」
だり久保「……はぁ、喋りすぎて疲れた。ではさようなら……」モソモソ
杏「……」
杏「ふーん。じゃあ倒したら、このコタツ杏の物ってことだよね」
杏「へー、ほー……よし」キリッ
P(この眼……杏が珍しくやる気を出すときの眼だ……! 最後に見たのは、この間開催された、全員参加の大規模ライブの時……!)
P(杏の眼が言っている。『別に倒してしまっても構わないんでしょ?』。ひ、久しぶりに杏の本気が見られるぞ……!)
杏「じゃ、失礼しまーす」モソモソ
127 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:18:53.28 ID:kXGuQe5I0
「うわ、侵入者なんですけど……!」
「で、であえーであえー」
「あ、だり久保1人だったんですけど……」
「ええいっ、この中でだり久保に勝負を挑むなんて、無謀なんですけど……か、返り討ちにしてやるんですけど……!」
「えい、えい……う、うわぁ……こ、このようじょつよい……」
「あ、やめてやめて……そこばっかり狙うのやめて欲しいんですけど……あうぅ」
ガタガタガタ
ガタガタガタ
P「コタツが凄い揺れてるな」
晶葉「ああ。中で凄まじい攻防が行われているのだろう。一体どちらが勝つのか……」
乃々「ど、どう聞いても一方的なんですけど……」
128 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:22:44.18 ID:kXGuQe5I0
ニュッ
だり久保「あうぅ……つ、強いんですけど……こ、このままじゃ負けちゃうぅ……」ガタガタ
だり久保「お、お願いです……オ、オリ久保さん……同じ顔に免じて、だりくぼに力を貸して欲しいんですけど……このとーりぃ……」
乃々「え? あ、えっと……はい……」モソモソ
「さ、さあ仕切り直しなんですけど……!」
「愛と友情のツープラトン……食らうといいんですけど……!」
「ふ、二人に勝てるわけないんですけど」
「あ、甘いんですけど……そっちは本体なんですけど……!」
「み、身代わりにするなんて酷い……あうぅ……」
「あいたぁ! ど、どこ狙ってるんですかぁ……へたっぴ……!」
「しゃ、射線上に入るなって言ったんですけど……」
ガタガタガタ
ガタガタガタ
ガタガタ……シーン
P「静かになったな」
晶葉「ああ。勝負は決したようだ。勝者は――」
スポーン
スポーン
乃々「……あうぅ」ベシャリ
だり久保「……ま、負けたんですけど……」ベシャリ
P「まあ、こうなるな」
杏「というわけで、このコタツは杏が戴いたー、ふははー」ニュッ
だり久保「うぅ……だり久保の最後の領地が……」トボトボ
P「杏」
杏「分かってるってば。どうせもう少しで杏、レッスンに行かないといけないし、それまでの間だけだよ」
杏「はぁ……極楽極楽」
129 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:25:52.68 ID:kXGuQe5I0
スポーン
?「……」バサァ
P「何だあの服……」
晶葉「海賊、か? 左目に星のメイク……地球儀を持っているぞ」
?「えっと……あ、あのどうも。地理☆久保なんですけど……」
地理☆久保「あ、あなたのハートに……レボリューション☆……!」ビシッ
乃々「!?」
地理☆久保「じゃあ、あの……ショートコントします」
地理☆久保「コント――ライブ後」
地理☆久保「『本田さん、どうしました?』」
地理☆久保「『なんで……』」
地理☆久保「『え?』」
地理☆久保「『お客さん、めちゃくちゃ少ないじゃん!』」
地理☆久保「少ないじゃん……少ないじゃん……」
地理☆久保「少ないじゃん――アゼルバイジャン! ソ、ソーレ☆!」ダダダダ
地理☆久保「こ、ここ……! アゼルバイジャンなんですけど……」ピタッ
P「本当だ……凄い」
晶葉「ああ、確かにアゼルバイジャンだ……。何て卓越した地球儀の使い方……」
乃々「……」カァァ
地理☆久保「じゃ、じゃあ続きまして、ショートコント『残していこうか、私達の――』」
乃々「死にます」
地理☆久保「えっ」
乃々「こ、これ以上続けるなら、もりくぼ自害して死にます」カァァ
乃々「自分のこんな姿を見るくらいなら、舌噛み切って死ぬんですけど……本気なんですけど……!」
地理☆久保「えぇ……こんな展開ファンタスティックなんですけど……」
晶葉(もう少し見たかったんだが)
P(とりあえずムービーで保存したし、後でみんなに見せてやろう)
130 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:27:27.36 ID:kXGuQe5I0
スポーン
?「……」
P「お。麦わら帽子に釣竿……釣り吉○平みたいなファッションだな」
乃々「ボーイッシュな格好は……もりくぼ的に、あんまり似合わないと思うんですけど……」
P「いや、アレはアレでありだ」スタスタ
P「えっと……釣久保でいいのか?」
釣久保「シッ……!」
釣久保「静かにしてほしいんですけど……魚が逃げます」
晶葉「ここ室内なんだが」
釣久保「……」スタスタ
P「何だ? 洗面台に向かって行ったぞ」
釣久保「……釣久保の釣力(チョーラ)がビリビリ感じます。ここなんですけど」スッ
P「洗面台の前で、釣竿を構えたけど……何をする気だ?」
キリキリキリ
乃々「……あ、あの、洗面台の排水溝に釣り糸をたらしてるように見えるんですけど」
晶葉「奇遇だな。私にもそう見える」
釣久保「……」
P「すげえ真剣な表情だな。渾身のポエムを書き殴ってる時の乃々みたいだ」
乃々「え……もりくぼ、あんな顔してるんですか? て、ていうか、もりくぼ……ポエムはお家でしか書かないんですけど、どうして……」
晶葉「見ろ! 糸が震えてるぞ!?」
グググ
釣久保「……っ、あうぅ……」キリキリキリ
釣久保「ふっ……うぅ……うぅぅ……!」キリキリキリ
釣久保「くっ――フィッシュなんですけど……!」グイッ
ザバア
?「はれ〜♪」ビタン
七海「わーい、釣られちゃったのれす〜♪」ビタンビタン
P「な、七海が釣れた……!」
晶葉「い、いや……いくら小柄でも、洗面台の排水溝をくぐり抜けることは物理的に不可能なはず……!」
乃々「そ、そもそも洗面台から七海さんが釣れる時点でおかしいと思うんですけど……」
釣久保「……」
釣久保「……海へお帰り」スッ
七海「リリースリリース〜♪」
キュポン
P「また排水溝に飲まれて行ったぞ。七海、水着だったよな? 確か今は水着グラビアの撮影だったはず……北海道で」
P「……」
P「釣りって凄い、俺は素直にそう思った」
乃々「ああ……釣久保さん、次はおトイレに向かって……」
晶葉「よし、次の森久保コピーに行こう。トイレから現れる同僚なんて見たくないからな」
フギャー!
ナ、ナンデスカコレハー!?
131 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:28:09.14 ID:kXGuQe5I0
グゥ〜
乃々「あ、あうぅ……」
P「何だ乃々。腹が減ったのか?」
乃々「うぅ……きょ、今日は朝ご飯を食べてないので……」
晶葉「それはいかんな。正常な成長には十分な栄養が必須だ。しっかり栄養を取らないと、杏のような体型になってしまうぞ」
P(いや、晶葉の体型も大概だろ……)
P「次の森久保一族を見たら、飯にするか」
スポーン
シーン
晶葉「……ふむ。また誰も出てこないな」
P「俺が確認してくるよ」スタスタスタ
P「んー、洗濯機の中は……誰もいないか。ん? 何だコレ……チラシ?」
132 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:32:11.03 ID:kXGuQe5I0
P「どれどれ」
『まごころデリバリー森久保――1周年記念感謝祭のお知らせ』
『あなたに愛を届けます。今なら1周年記念で半額になってるんですけど』
『電話番号はコチラ』
P「デリバリー? デリバリーピザか?」
P「ちょうどいいや。昼飯頼むか」
ピポパポパ
プルルル
ガチャ
?『は、はい……あの、森久保デリバリーの……電話受付、デリバリー、会計、事務担当のデリ久保なんですけど……』
P「ワンオペ過ぎじゃね?」
P「まあいいや。えっと今からデリバリーしてほしいんだけど。場所は――って所」
デリ久保『えっと……はい。大丈夫なんですけど……』
P「で、メニューは……」
デリ久保『あ、ウチのお店、メニューはないんですけど……』
デリ久保『お客様の顔を見て、何が欲しいのか……それを見抜いて奉仕するのも仕事なんですけど……』
P「奉仕?」
デリ久保『じゃあ今から行きます。えっと料金なんですけど……今は感謝記念で普段の半額になってるんですけど』
デリ久保『もろもろ込みで……90分1万円になります……』
P「えっ」
デリ久保『あ……初めてのお客さんですよね? 初めての人にはオプションが無料になってるんですけど……』
デリ久保『コスチュームがセーラー服、エプロン、チャイナドレスの3つから選べるんですけど』
P「あ、じゃあエプロンで……って待った!」
デリ久保『承りました。では……後ほどなんですけど……』ガチャン
ツーツーツー
P「90分1万円……オプション……コスチューム……デリバリー……」
P「……」
P「あっ」
133 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:33:14.71 ID:kXGuQe5I0
スタスタスタ
晶葉「何だP。電話か? ん……デリバリー? 何だピザでも頼んだのか?」
P「あ、晶葉。その、今すぐこの部屋を俺1人だけに……!」
ピンポーン
モリクボデリバリーナンデスケドー
P「はっや!?」
ドッドッドッド
デリ久保「お、お届けに来たんですけど……」キキー
晶葉「おい原付のまま部屋に入ってくるな!」
デリ久保「ご、ごめんなさい……。えっと……あ、あれ? 人がいっぱい……」
P「さっきの注文なんだけどちょっと勘違いで……!」
デリ久保「複数相手はあんまり経験ないんですけど……でも、頑張ります、はい……」ヌギヌギ
P「待て! 脱ぐな! せ、せめて部屋を暗く……!」
デリ久保(エプロン)「暗かったらお料理できないんですけど……」
P「ん? 料理?」
デリ久保「はい……えっと、愛を込めた手作り料理を目の前で……というのが、森久保デリバリーのモットーなんですけど……」
晶葉「ほー、最近はそんなデリバリーがあるのか」
デリ久保「じゃ、じゃあ、そろそろお料理を始めるんですけど……」
トントントン
ジャージャージャー
グツグツグツ
乃々「うぅ……も、もりくぼと比べ物にならないほど、お料理が上手いんですけど……」
P「……」
乃々「あ、あの……やっぱりプロデューサーさんも結婚するなら、お料理が出来る方が……」
P「……」
乃々「プ、プロデューサーさん?」
P「……値段設定が紛らわしいんだよ」ボソッ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:33:29.50 ID:geJS1gVto
早苗サーン、コノ人デース
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:42:22.21 ID:xuek/5L5o
あ、これ知ってる
何日分もおかず作ってくやつだ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 11:05:14.50 ID:VxMWNHon0
早苗さんは熟女系お風呂屋のベテラン嬢的雰囲気があr(肉片にされる音)
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 00:14:07.51 ID:WJjpxNqwO
何が欲しいのか見抜いて、と云うことはこれ衣装によってサービス違ったんじゃ…
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/29(土) 14:51:10.60 ID:KQw2SRbbo
今日辺り来る予感
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/01(月) 22:50:37.26 ID:9FR4kLw5o
まだかな…
140 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:37:53.75 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「こ、ここは……?」
?「ま、まさか……!」ギュィィィィィン
P「お、普通の森久保に見えるな。……手がドリルだけど」
晶葉「ああ、ドリル以外は普通の森久保乃々に見えるな」
乃々「ド、ドリ久保乃々……でいいんでしょうか? あ、ち、近づいて来たんですけど……」
タッタッタ
ドリ久保「あ、あの……も、もしかしてアナタ……森久保乃々さんですか?」
乃々「え? は、はい……も、もりくぼはもりくぼですけど……」
ドリ久保「やっぱりいいいい!」ギュイィィィィン
ドリ久保「生森久保乃々なんですけど!」ギュオォォオン
ドリ久保「あ、あのあの……ファンなんですけど! よ、よかったら握手してほしいんですけど!」ギュィィィィン
乃々「え、いや……も、もりくぼの手がミンチより酷いことになりそうなので、お断りします……」
ドリ久保「……そ、そうですか。残念なんですけど……」シュン
141 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:47:59.29 ID:ydbDgXpw0
ドリ久保「でもアイドルになる夢を叶えるなんて凄いんですけど……本当に尊敬するんですけど……」キラキラ
乃々「い、いや別に夢とかじゃ……プロデューサーさんに引っ張られて色々やってたら、いつの間にかアイドルやってただけですし……」
ドリ久保「テレビで見てから、ずっと応援してたんですけど……まさか本物に会えるなんて……」
ドリ久保「か、感動で涙が出ちゃうんですけど……!」ギュゥゥゥン
晶葉(どうやら感情とドリルの動きが連動しているらしいな)
晶葉(しかし……ずっと応援していた、だと?)
晶葉(彼女は森久保乃々のコピー……この瞬間に生まれたはず……)
ドリ久保「いつかドリ久保も森久保さんみたいに夢を叶えるんですけど……!」キラキラ
乃々(うぅ……視線が眩しい……落ち着かないんですけど……)ソワソワ
乃々「夢って……な、何かあるんですか?」
ドリ久保「はい。こう……大きくて、とにかくビッグで……凄い、皆が驚くようなことをしたいんですけど……!」キラキラ
ドリ久保「クリエイティブでセンシティブな……それでいてファンタスティックかつエキセントリックな……センショーナルな夢ですけど!」
P(仕事探せって言われて言い訳するヒモ男みたいな発言だな……)
乃々「あ、あの……もりくぼが言うのもなんですけど……もっと具体的な夢を持ったほうが……」
ドリ久保「大丈夫ですけど! どんな夢だろうと諦めなければ夢は必ず叶うって……ドリ久保は信じてるから!」ギュオォォォン
P(夢見がちな性格だな)
楓(ドリルを持ったドリーマー……うふふ)
142 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:54:32.05 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「へぐっ」ズコー
?「あうぅ……痛いんですけど……ナリ」
P「風呂桶にゴム鞠みたいな大きさの乃々の顔が乗ってる変な生き物が出て来た……何アレ……」
晶葉「ドラ○もんみたいだな」
乃々「何で体はあんなにコミカルなのに、顔はリアルなんですか……」
ペタペタペタ
ナリ久保「あっ、キテレツ! 会いたかったナリ〜」
晶葉「断じて違う」
ナリ久保「あ、こっちは豚ゴリラ!」
P「どうも時子様の豚です」
ゴリ久保「ウホホ!」
ナリ久保「みよちゃんはどこナリ?」
美世(誰か呼びました?)
ナリ久保「あっ! この匂いは……コロッケナリ! わーい!」
テテテー
ムシャムシャムシャ
乃々(ひぇぇ……得体の知れない生き物がコロッケを貪り食べてるんですけど……こ、怖い……)
乃々(新作眼鏡の無料配布にやってきた春菜さんが、勉三さんとか呼ばれて困惑してるんですけど……)
乃々(突然乱入してきた珠美さんとチャンバラを……ひぇぇ……)
菜々(キテレツ大百科の最終回は感動しましたね……も、勿論菜々は再放送で見たんですけどね! キャハっ☆!)
143 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 11:04:22.27 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「……」ズゥゥゥゥン
?「……」
P「バイクだな」
晶葉「ああ、どこからどう見てもバイクだ。詳しくは知らないが……中型バイクか?」
乃々「あうぅ……とうとう無機物が出て来ちゃったんですけど……もりくぼの遺伝子とは一体……」
P「フリルでデコってるところが乃々っぽいぞ」
P「バイクだから……バイ久保か?」
乃々「も、もりくぼはノーマルなんですけど……」
晶葉「……ふむ、どうやら違うようだ」カチャカチャ
乃々「ち、違うってなんですか……た、たしかに他のアイドルの皆さんを見て、かわいいと思うことはありますけど、それはそういう意味ではなくて……」ワタワタ
晶葉「違うそうじゃない。名前だ名前。ここに書いてある。平仮名で『にりくぼ』とな」
P「にりくぼ? 二輪久保? ……少し苦しく無いか?」
晶葉「私に言われても困る」
晶葉「ついでに軽く調べてはみたが、特にこれといって変哲のない、ただのバイクだ」
P「そうか……何か残念だな」
P(コイツが喋ったら乃々を乗せて、ノノの旅ごっこができたのに……)
晶葉「強いて言うなら、所々に使われている金属に見覚えがないくらいだな。何かのレアメタルか?」コンコン
晶葉「ここは……給油口?」カパ
晶葉(何か書いてあるな。『素敵なポエムを入れてくれたら、頑張って働きます』だと?)
晶葉(ポエムが燃料……)
晶葉(は? 科学に喧嘩を売ってるのか?)
P「レアメタル……謎の金属で出来たバイク……」
P「なあ乃々。ちょっとこのバイクと合体してみないか?」
乃々「体が真っ二つになるからむーりぃ……」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 14:15:01.06 ID:ZGl5FejeO
森久保は下っ端なのか
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 22:12:38.97 ID:hBlt2c60o
ノノの旅ごっことか色んな世界巡りそう
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 15:28:46.42 ID:J0o2rq+DO
にりくぼ(アイドル。空を飛ばないものだけを指す)
147 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/05(金) 16:18:50.92 ID:embH6YDJ0
スポーン
?「……」
スタスタ
?「あ、あの……どうも、ぬり久保です」モジモジ
P(普通だ)ジー
晶葉(ああ、見た目は普通の森久保だな)ジー
乃々(特に変わったところはないんですけど……)ジー
ぬり久保「え、えへへ……そ、そんなに見られると照れるんですけど……」モジモジ
ぬり久保「……ハァ……ハァ……」
P「どうした? なんか息が荒くないか? それに何か顔も赤いような……」
ぬり久保「べ、別に普通ですけど……普通普通……ぬ、ぬり久保は普通の女の子ですから……ハァハァ」モジモジ
P「いや、でも汗もかいてるぞ? 熱でもあるんじゃないか? ちょっとデコくっ付けるぞ?」ピタァ
ぬり久保「はぅ……!」ビクンビクン
乃々(おでこくっ付けあってお熱はかるなんて……しょ、少女漫画みたいなんですけど……!)
乃々(……いいなぁ)
乃々(そ、それにしても、ぬり久保さん、凄い汗……)
ぬり久保「こ、こんなに近くでぬり久保見られて……ハァハァ……み、見られて……」モジモジドロドロ
乃々(んん? な、なんか……あれ? 服が……あれれ?)ゴシゴシ
ドロォ
乃々(服が……溶け……てる?)
ぬり久保「ハァハァ……」ダラダラ
乃々(あ、あの服……よ、よく見たら……か、体に描いてるだけ……!)
乃々「ひぃぃぃっ!」
乃々「へ、変態なんですけど! へ、変態! 変態がここにいるんですけど!」
P「ど、どうした乃々?」
乃々「い、いいからその人から離れてください……!」グイグイ
ぬり久保「あっ……も、もっと見て欲しいんですけど……もっともっと……ありのままの姿を見せたいんですけど……」ハァハァ
乃々「お、おまわりさーん! ち、痴女が……痴女がここにぃ……!」
ぬり久保「け、警察は困るんですけど……おさらばなんですけど……!」ダダッ
ガチャン
晶葉「なんだったんだ一体……」
乃々「あうぅ……自分の体じゃないとはいえ……プロデューサーさんに……見られちゃったんですけど……」カァァ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 19:09:41.32 ID:PsWcNAdP0
変態だー!
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 19:30:40.54 ID:hYyaO3cgO
なにをいまさら
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/06(土) 00:10:32.58 ID:bY6hUp3jO
晶葉ですら気付かない迷彩...
こいつ出来るっ...!
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/06(土) 00:13:46.04 ID:JWBUNp8Eo
にりくぼ、バイクマンみたいな変形するかとばかり
152 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:07:46.24 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」
晶葉「む、オレンジ色の胴着を着た乃々か。ははは、驚くほど似合ってない格好だな」
P(うわ……あの格好、見覚えありすぎるわ。つーか漫画持ってる)
乃々(も、もりくぼも……日曜日の朝のアニメで見たんですけど……)
P(間違いなく、亀○流の胴着だ)
乃々(よ、よく見ると……○の中に森って書いてあるんですけど……森仙流……?)
?「オ、オッス……オラ、練り久保……ど、どうも……いっちょ自己紹介でもしてみます……」ペコリ
練り久保「えっと……しゅ、趣味は色々練ったり捏ねたりすることなんですけど……」
練り久保「うどん生地とかパン生地とか……こねこねするのが好きなんです……」
P(見た目に反して家庭的な趣味だな)
練り久保「あ、あと……作戦とか練ったり、駄々捏ねたりするのも好き……」
P(そうでもなかった)
練り久保「森仙人様のところで、森仙流の技を学んでました……」
P「あれか? ぱふぱふを要求されたりしたのか?」
練り久保「いえ……森仙人様は……ばぶばぶが好きで……修行のあとによく求められました……」モジモジ
P(ばぶばぶ……興味深いな)
153 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:08:19.99 ID:92Lk67Yz0
練り久保「えっと、じゃあ自己紹介はこれくらいにして……」
練り久保「あ、あの……いきなりでとても失礼だと思うんですけど……」
練り久保「その一身上の都合で……非常に言いにくいんですけど……」
P「……一体なんだ?」
練り久保「――今から、ここを破壊しつくすんですけど」ギロリ
晶乃P「……!?」
154 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:08:57.67 ID:92Lk67Yz0
練り久保「ハァァァァ……!」シュインシュインシュイン
晶葉「な、何だ一体……か、髪が金色に……!?」
練り久保「世界中の森久保よ……オラに力を貸して欲しいんですけど……!」バッ
ゴゴゴゴゴ
練り久保「ふ、ふふふ……集まってきたんですけど……森久保力が……森久保玉がどんどん大きく……」
ゴゴゴゴゴ
P「練り久保の頭上にエネルギーの塊が……!」
晶葉「森久保力だと? そんなわけの分からない力でここを破壊する? ふん、この研究室の強度は核シェルター並みだ。やれるものならやってみるがいいさ」ウデグミ
?「ところがギッチョンなのでしてー」ヌッ
155 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:09:28.91 ID:92Lk67Yz0
P「芳乃か?」
P(コタツから首だけ出す芳乃は可愛いなぁ)
芳乃「悪い気の流れを感じたので、来てみればまさかこのようなことになっていようとはー」モゾモゾ
芳乃「よいしょ……んしょ……」モゾモゾ
芳乃「むぅ……で、出られないのでしてー」ジタバタ
芳乃「……そなたー」
P「はいはい」グッストン
芳乃「感謝するのでしてー」ペコリ
芳乃「では改めまして……このままだと、この研究室は一片の欠片も残さず消滅することになるのでしてー」
晶葉「なに? どういうことだ?」
芳乃「周りを見てみるのでしてー」
P「え?」キョロキョロ
156 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:13:39.58 ID:92Lk67Yz0
蟻久保「うぅ……急に力が抜けていくんですけど……は、働けない……」
ゴリ久保「ウホ……ウホホ……ウッウー……ウッウワー……」
だり久保「……か、体がだるくて力が出ない……元からだけど……」
地理☆久保「力が入らない……入らない……はえらない……はえられお……シエラレオネ! ココ!」
デリ久保「くっ……お米が炊けたのに、おにぎりを握る力が……」
蹴久保「……っ……っ」ゲシ ゲシ
P「うわ……何か全体的にぐったりしてる……」
乃々「あうぅ……も、もりくぼも何だか、フラフラするんですけど……」
芳乃「どうやらあの金髪の乃々が、森久保乃々達から力を強制的に徴収しているようでしてー」
芳乃「わたくしが感じるに、恐ろしいほどの力があの光に凝縮されているようでー」
芳乃「あの光はよくない光でして、恐らく彼女の言う通り、この部屋くらいは簡単に消し飛んでしまうかとー」
P「マジでか」
芳乃「でしてー。下手をすればこの部屋だけでなく、事務所全体も……更に一番最寄のミスタード〇ナツすら木っ端微塵にー」
P「そりゃマズイな。法子が死ぬ」
晶葉「隣にはみちるがお気に入りのパン屋もあったな。つまりみちるも死ぬ」
乃々「そ、それどころじゃないんですけど……そ、そもそも芳乃さんの言うことって信じられるんですか……?」
P「ああ、芳乃だからな」
晶葉「そうだな。芳乃が言うならどれだけ荒唐無稽な事だろうと必ず起こるはずだ」
芳乃「心地よい信頼でしてー」テレテレ
157 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:24:17.69 ID:92Lk67Yz0
乃々「ひぇぇ……ど、どうしましょう……こ、このままじゃもりくぼたち、死んじゃうんですけど……」ワタワタ
P「そうだな……とりあえず仕事の引継ぎ準備でもするか」
晶葉「私は今までの研究成果をネットにアップロードしておこう」カタカタ
乃々「ふ、二人とも潔すぎだと思うんですけど……!?」
晶葉「科学に魂を売った時点で、いつか何らかの実験で死ぬだろうと覚悟していたからな。それが今日だっただけだ」
P「俺も。プロデューサーになるって決めた時点で、まともな死に方できると思ってなかったし」
晶葉P「はははっ」アクシュ
乃々「ひ、ひぇぇ……」ガタガタ
乃々「い、嫌なんですけど……! も、もりくぼはまだまだ死にたくないんですけど……!」
乃々「も、森久保には叶えたい夢があるんです……」
乃々「アイドルして貰ったお金がそこそこ貯まったらこっそり引退して、普通の女の子になって……そ、それから何だかんだでプ……運命の人と再会して……ち、小さな家を買ってプロ……旦那様と男の子と女の子の4人で慎ましく平凡に暮らす夢があるんですけど……!」
乃々「テレビに映ってる皆さんを見てたら旦那様が『やっぱりまだアイドルに未練があったんじゃないか?』って聞いてきて、もりくぼは『……も、もりくぼ……今はあなただけのアイドルで十分なんですけど……』って言い返して『おいおい。もう……もりくぼじゃないだろ?』『あうぅ……いつもの癖で……』『ほら、俺だけのアイドル。こっちにこいで』『も、もう少しで子供達が帰ってくるんですけど……』『大丈夫だ。「お○がいシンデレラ」くらいの時間で済むから、な?』『そ、それ絶対嘘なんですけど……「約束」くらい長いに決まってるんですけど……』それから……」ポワポワ
芳乃「しっかりするのでしてー、現実逃避するのはまだまだ早いのでしてー」テシテシ
乃々「は……!?」
乃々「あうぅ……よ、芳乃さん……た、助けて欲しいんですけど……」
芳乃「そのつもりで来たのでしてー。そなた達と会い、幾多の縁を結んだこの場を壊されるのは困るゆえー」ニコリ
158 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:24:47.01 ID:92Lk67Yz0
練り久保「何をしようと無駄なんですけど……この森久保玉はもう、練り久保にすら止めることはできないんですけど……」
練り久保「練り久保をどうにかしようとも、勝手に発動するのがこの技……森仙流に伝わる禁断の奥義なんですけど……」
P「あんなこと言ってるけど芳乃」
芳乃「大丈夫でしてー。そなたのことはわたくしが守りますゆえ、後でしっかりとナデナデしてくだせー」ニコリ
P「ヨシノチャーン……」
芳乃「ではまず準備を……これはいいところに炊飯ジャーがありましてー」スッ
芳乃「マイ茶碗に装うのでしてー」ペタペタ
晶葉(炊きたての米を一体何に使う気だ?)
芳乃「よいしょー」ペタリ
乃々(練り久保さんの目の前に正座を……)
芳乃「ではいたきますー」パン
芳乃「はむはむ」モグモグ
晶葉「米を……食べてる……!?」
乃々「あうぅ……もりくぼの人生、ここで終わりなんですね……」
P「いや諦めるのはまだ早いぞ。芳乃のやることだ。必ず何か意味がある」
芳乃「はむはむ、ほーほー」ヒョイ
芳乃「……はむ。これはなかなかー、しつこく、それでいてピリっとしてお米に合うのでしてー」
晶葉(なんだ……何も無い場所を箸で摘んで、それを口に運んでいる?)
芳乃「食が進むのでしてー」モクモク
P「……ん? 森久保玉が……どんどん小さくなってないか?」
晶葉「確かに。芳乃の箸が進むたびにどんどん……まさか、食べているのか? あのよくわからない森久保力を!?」
芳乃「でしてー。珍味よりですが中々の美味なのでしてー」モクモク
練り久保「あ、あれれ……う、うぅ……も、森久保玉が……」
シュゥゥゥ……ポン
P「消え……た」
芳乃「ごちそうさまでしてー」ケプッ
乃々「た、助かったんですけど……」ヘナヘナ
晶葉「ああ、間一髪だったな」フゥ
練り久保「そ、そんな……練り久保の極秘任務が……失敗……あわわ……」
P「さて練り久保とやら。どうしてこんなことをした! 言え!!」ユサユサ
159 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:25:23.26 ID:92Lk67Yz0
練り久保「だ、だってだって……こうしないと……いぢめるからって……」
晶葉「なに? どういう意味だ?」
練り久保「で、ですから……ここを破壊しないと……練り久保のこと、いっぱいいぢめるって手紙が……」
P「は? 手紙? え……待て待て。家とかあんの? コピーなのに? つーかどこに住んで……えぇ?」
晶葉「待て助手。そこはいい。……今はいい」
晶葉「手紙の差出人は?」
練り久保「差出人は……あ、あれ? 書いてあったんですけど、お、覚えてない……あれあれ?」
晶葉「……」
P「晶葉? どうしたんだ?」
晶葉「いや……すまない。ちょっと考えることがあってな。だがデータが足りない。あと少しで何かが……」
P「……? まあ、いいか。とりあえず悪いことした子には罰を与えなければならない」
練り久保「ひっ……ご、ごめんなさいごめんなさい……!」
P「いや、ここを破壊しようとしたんだ。許さない。おい蟻久保ォ!」
蟻久保「お仕事ですか?」
P「ああ、この罪人を……調教べ、んんっ……時子様の部屋に連れて行ってくれ」
蟻久保「了解したんですけど……」ビシッ
練り久保「ひぇぇぇ……」ズルズル
芳乃「一件落着なのでしてー。そなたー」
P「あ、そうだった。ありがとうな芳乃」ナデナデ
芳乃「いえいえー、いつだってわたくしはそなたの味方なのでしてー」ナデラレ
芳乃「……むふー。堪能したのでしてー。では劇の練習中ですので、名残惜しいですがこれでー」フリフリ
乃々「こ、このご恩は一生忘れないんですけど……」ペコリ
160 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:27:10.91 ID:92Lk67Yz0
P「しかし驚いたな……まさか、乃々のコピーの癖に、あんな大それたことをするなんて……もぐもぐ」
晶葉「ああ、私も予想していなかった。森久保乃々に『暴力』や『破壊』といったものは無縁だと思っていたんだが……まさかあんな事を仕出かす固体が現れるとは……むぐむぐ」
乃々「もりくぼ暴力とか物を壊したりするの……むーりぃ……なんですけど……はむはむ」
晶葉(さっきの練り久保は森久保乃々の中に極僅かに存在する『悪』の遺伝子が発現したのか……それとも……)ウムム
ペタペタ
デリ久保「あの……おにぎりのおかわり……いりますか……?」
P「ああ、貰うよ。しかしこのおにぎり美味いな。それに巻かれたこの海苔が滅茶苦茶合うわ」モグモグ
P「この海苔はどうしたんだ?」
デリ久保「えっと、その海苔は……この人がさっきから……」
海苔久保「あ、どうも海苔久保です。……海苔久保の海苔……美味しいですか……?」ペリペリ
P(何かデリ久保の隣に眉がめっちゃ太い乃々がいる……)
P(で、その眉を剥がしておにぎりに巻いてるんですけど……)
P「……まあ、美味いからいいか」
海苔久保「い、いくらでも再生するので……好きなだけ食べていいんですけど……」
海苔久保「あ、よかったら……海苔の佃煮も……どうぞ……」ニュー
P「右手から海苔の佃煮を産み出している……だと……」
P「ダ・カーポの主人公みたいな特技だな」
バン!
奈緒「朝倉○一は手から海苔なんて出せないから!」
P「うわ、びっくりした。奈緒、お前大きな声でツッコミ入れながら入ってくるなよ……」
奈緒「い、いや部屋の前を歩いてたら、Pさんの意味不明な呟きが聞こえてきたから……つい……」ポリポリ
奈緒「って何だこの部屋!? の、乃々が……いっぱい……!?」
奈緒「七人の菜々さんってレベルじゃないぞ!?」
161 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:27:54.18 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」ズゥゥゥゥウン
?「……」ミシミシミシ
?「……」メキメキメキ
パラパラパラ……
晶葉「こ、これはまた……想定外の物が……」
乃々「ひぇぇ……凄い……10mくらいあるんですけど……」
P「デカァァァァァいッ! 説明不要!! 」
晶葉「いや、いるだろう。まあアレだな」
?「……」ゴゴゴゴゴ
晶葉「ロボだな。どこからどう見ても。乃々をメカメカしくしたロボ……いや、まさかこんな物まで出てくるとは……本当に想定外だ」
P「バイクに続いて、無機物第二弾か……森久保の遺伝子とは一体……」
162 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:28:34.00 ID:92Lk67Yz0
?「……」シーン
晶葉「大きすぎて部屋の天井に頭が当たっているが……ふむ、全く動く気配が見られないな」
P「調べてみようぜ!」ワクワク
乃々「な、なんでそんなに楽しそうなんですか?」ビクビク
P「いやお前、だってロボだぞ? 男の子なら誰だって憧れるだろ?」
P「今だから言うけど、俺の小学生の頃の夢『機動兵器のパイロット』だからな。勿論試作型の」
晶葉「かく言う私も、かなり興奮している。ふふふ……まさか巨大ロボを目にする日が来るとは……」ニヤニヤ
ツカツカツカ
晶葉「……ふむ」サワサワ
晶葉「ほうほう」コンコン
P「どうだ晶葉?」
晶葉「軽く調べてみたが、やはり動く様子はないな。気になるのは……このロボもまた、未知の金属で構成されているようだ」
晶葉「そして……どうも中に空洞がある。人が1人乗れるくらいのな」
P「それは、つまり……」
晶葉「ああ。人が乗ることを前提としたロボというわけだ」ニヤリ
163 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:29:41.88 ID:92Lk67Yz0
P「うおおおおおお! クロスファァァァイトッ!!」
P「俺を! 俺を乗せてくれぇぇぇぇぇ!」ガンガン
晶葉「……ふむ、やはり動かないな」
P「乗りたいよおおお! 乗らせてよおおおお!」ガンガン
P「初陣で3機も撃墜して、連邦の白いホニャララとか言われてぇぇぇぇ!」ジタバタ
乃々「うわぁ……プロデューサーさんが子供みたいに駄々を……正直ひくんですけど……」
乃々「だ、大体ロボットなんてどこがいいんですか? もりくぼには……全然分からないんですけど……」ツカツカ
乃々「こんなの……ただの大きい機械だと思うんですけど……」スッ
?「……!」キュピイイイン
乃々「へ?」
晶葉「なんだ? 急に動き始めたぞ……!?」
?「――森久保因子保持者を観測」
?「――搭乗シークエンスに移ります」プシュウゥゥゥ
P「コクピットが……開いた!? 乃々、お前何を!?」
乃々「あ、あわわ……も、もりくぼ何もしてないんですけど……」
乃々「……ひぃぃ!? な、何ですかこれ……も、もりくぼの右手に……変な模様が……」
晶葉「これは……アルファベットの『M』か?」
晶葉「そうか。そういうことか……」
晶葉「何故私はPに何の反応もしなかったのか分かったぞ。コクピット内のモニターを見るんだ」
P「え? こ、これは……モニターにも乃々と同じ『M』の文字が……」
晶葉「どうやらこのロボは森久保乃々専用のロボらしい。恐らくはこのモニターに乃々の右手を押し付けると起動するんだろう」
P「つまり俺は乗れないってことか……チクショウ!」
P「だが……まあいい。それなら仕方がない。さあ乃々! 乗るんだ!」
P「そして見せてくれ! このロボが華麗に動く様を!」
晶葉「……まあ、私としても是非このロボが動いているところを見てみたいが……無理だろうな」
P「え?」
晶葉「肝心の本人がアレだ」スッ
乃々「あ、あわわ……何か急に動いたんですけど……大きい物が急に動くと、もりくぼ心臓がドキドキして……むーりぃ……」ガタガタ
晶葉「あっという間に机の下に隠れてしまった」
P「くっ……猫に小判ならぬ、乃々に機動兵器か……」
164 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:30:55.96 ID:92Lk67Yz0
P「折角のロボットなのに、動くところが見られないなんて……生殺しもいいところだな」
P「しかしロボットの乃々か……ロボ久保か?」
晶葉「いや、メカ久保かもしれん」
奈緒「――バリ久保だな」
P「奈緒? え……名前とか書いてあったのか?」
奈緒「いや名前っていうか……どこからどう見てもバリってるじゃん」
P「……?」
晶葉「……?」
奈緒「い、いやいや! 見れば分かるだろ? 作画といい、ポーズといい……え!? マジでわかんないの!?」
P「すまん奈緒。正直、奈緒が何を言ってるかサッパリ分からん」
奈緒「……」
奈緒「……そっか。Pさん達には分からないか……この領域(レベル)の話は」ムスゥ
奈緒「アレだ。Pさんは今度の休み、あたしの部屋でロボットアニメの鑑賞会だからな!」
P「え、何で!?」
奈緒(それにしても……)
奈緒(このロボ。見た感じの雰囲気といい、微妙な貧弱さといい……明らかに他のメカが……)
165 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:31:36.18 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……あぅぅ」
晶葉「……何だ、今度の乃々は普通だな」ハァ
P「露骨にがっかりするなよ晶葉」ハァ
乃々「そういうプロデューサーさんも……目に見えてがっかりしてるんですけど……」
?「えぇ……何でビリ久保いきなりがっかりされてるか、分からないんですけど……」
ビリ久保「なんか期待に添えなくて……ご、ごめんなさい……」ペコリ
P「あっ、いやこっちこそすまん。お前が悪いわけじゃないんだ。ただロボの後だから……」ツカツカ
P「で、お前は一体どんな乃々で――」スッ
ビリ久保「あっ、ビリ久保に触ると……!」
166 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:32:33.67 ID:92Lk67Yz0
バチッ
P「いたっ!」
ビリ久保「ビリっと来ちゃうんですけど……」
ビリ久保「ごめんなさい……」
晶葉「ほう……帯電体質か」
ビリ久保「この季節は特にビリビリが抑えられなくて……」
P「お、凄いな。下敷き頭の上に翳すと昆布みたいになるぞ」ペラペラ
ビリ久保「あ、あうぅ……や、やめてほしいんですけど……やーめーてー……」イヤイヤ
晶葉「まあ、とりあえずキミはこの辺りの機械には絶対触れないでくれ。なにせ精密機械が多いからな」
晶葉「絶対にな! いいか? フリじゃないぞ? 絶対に触るな。触って機械をオシャカにしたら、キミを幽閉して永遠にこの研究室の動力源にしてやる」
ビリ久保「は、はい……!」ブンブン
奈緒「……」
奈緒「あ、あのさ……このコイン持ってくれない?」
ビリ久保「へ?」
奈緒「コインをさ、こう指で弾いて……」
P「何やってるんだ奈緒?」
奈緒「へ!? い、いや何でもないよ!? リアルレールガン見てみたいとか思ってねえよ!?」
167 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:33:37.09 ID:92Lk67Yz0
ブルルルル
奈緒「ん? 凛からのLINEか」
奈緒「Pさん、あたしそろそろ行くよ。凛たちに呼ばれてるから」
P「そうか。奈緒(みたいなツッコミ役)がいなくなると、寂しいな」
奈緒「ば、ばかっ! そ、そういうこと言うなよ……もう」カァァ
奈緒「じゃあもう行くから! ……それにしても凛からの『お宝ゲット。今、加蓮と卯月、未央と一緒にお楽しみ中』ってどういう意味だろ」
バタン
P「さて次はどんな乃々が出てくるのやら」
P「……!」
P「俺凄いことに気づいたんだけど。あのさ、もしかして乃々が出てくる順番って50音順なんじゃないか!?」
晶葉「え? 今気づいたのか?」
P「え? う、うん。ていうか晶葉は気づいてたのか?」
晶葉「まあ、そうだな。いやPもてっきり気づいていたとばかり」
P「乃々は?」
乃々「結構前に……気づいてたんですけど……」
P「……そうか。気づいてなかったのは俺だけか」
168 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:35:42.96 ID:92Lk67Yz0
P「次は『ふ』だな。よーし予想しちゃうぞ俺!」
乃々(相変わらずプロデューサーさんは切り替えが早いんですけど……でも、そういうところ、もりくぼ的には結構いい感じ……)
P「うーん、フリフリの服を着たフリ久保とか?」
晶葉「智香のように応援するのが特技なフリ久保かもしれんな。……こう、ポンポンをフリフリと」フリフリ
楓(ふり……不倫……センテンススプリング乃々……ふふっ)
P「脳内でネタ潰しやんの止めてくれません?」
乃々「自由を愛するフリー久保、だったり……」
晶葉「さて、答え合わせだ」
スポーン
169 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:36:31.44 ID:92Lk67Yz0
?「……」ベチャッ
?「……っ……っ」ピッチピッチ
?「……っ……っ」パクパク
?「……」ピクピク
?「……」グッタリ
晶葉「……なるほど。そう来たか」
P「魚だな。どこからどう見ても」
釣久保「……銀白色の腹部、黄色の縦帯……間違いなくイカ……じゃなくてブリなんですけど……」スッ
P「なん……だと……」
乃々「とうとう魚類のもりくぼまで……」
乃々「もう何が何だか分からないんですけど……」
鰤久保「……」パク パク
乃々「……死んだような目が……もりくぼそっくりですね……ふふふ……」ハイライトオフ
晶葉「とりあえず虫の息な彼女……彼女か? とにかく水槽に運ぼう」
P「よっこいしょ……と。うわ臭っ。生臭っ!」カカエアゲ
P(しかしこう、ブリを抱えていると……あの名作ゲームの某CGを思い出すな)
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