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ドラえもん のび太と進撃の巨人
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127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:24:42.72 ID:2oSGuiC1O
ミケ「ん・・・これは・・・。」
エルヴィン「どうした、ミケ。」
ミケ「巨人が2体、走ってここに来る!」
エルヴィン「来たか・・・。」
ハンジ「2体って、まさかのび太、もう巨人化してるってこと!?」
ミケ「おそらくな。」
ハンジ「何で?作戦じゃあ、森におびき出したところで巨人化するはずでしょ!」
エルヴィン「ああ、のび太の巨人の力無しで女型を倒すのは難しい。だから体力の無いのび太にはここに来てから巨人化するよう指示した。」
ハンジ「あいつ・・・。」
エルヴィン「過ぎたことを考えても仕方がない。今なすべきことを考えよう。」
ミケ「エルヴィン、そろそろだ。」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:25:42.17 ID:2oSGuiC1O
のび太(そろそろ到着だ。)
女型の巨人「・・・・・・。」
のび太(ここだ!)
エルヴィン「撃てえええええええええ!!!!!」
ドドドドドドドドドドドド!!!!!
女型の巨人「・・・・・・。」
ハンジ「よっしゃ!捕縛成功!!」
のび太(やった!)
エルヴィン「まだだのび太!奴が巨人を呼ばないように、口を塞ぐんだ!」
のび太(そうだった!)
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:26:15.56 ID:2oSGuiC1O
女型の巨人「ンンンンン!!!!」
ドラえもん「これで女型が倒せるね。」
のび太(まだ終わりじゃない、お前の次は、鎧と超大型だ。)
エルヴィン「のび太の体力は残り少ない!のび太が力尽きる前に、女型を討ち取る!」
のび太(頼んだよ・・・。)
エルヴィン「総員かかれ!!!」
女型の巨人「ンンンンン!!!!」
のび太巨人「ウアアアア!!!!」
ドラえもん「どうした!?」
スネ夫「手を噛み千切られたんだ!」
のび太巨人「ウオオオ!!!」
ハンジ「くそ、早く女型を倒すんだ!!!」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:26:43.38 ID:2oSGuiC1O
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!
ミケ「エルヴィン!全方位から、巨人多数接近!」
エルヴィン「のび太は巨人化を解き、離脱しろ!他は女型を全力で死守せよ!!」
のび太「くそ!!!」
ジャイアン「のび太、危ねえぞ!」
のび太「大丈夫だよ、この巨人たちは僕たちに興味ないから。」
スネ夫「みたいだね。」
ジャイアン「俺たちは少し離れよう。」
のび太「・・・うん。」
ドラえもん「お疲れさん。ゆっくり休みな。」
のび太「いや、ここは壁外、気を緩めていられないよ。」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:27:09.31 ID:2oSGuiC1O
エルヴィン「総員、退け!!」
ハンジ「ダメだったか・・・。」
エルヴィン「ああ、仕留め損ねた。ここではな。」
ハンジ「まだ、いるんだろうね。」
エルヴィン「ああ。」
エルヴィン「気を緩めるな!女型の本体はまだどこかにいるはずだ!いつ巨人化してもおかしくないぞ!」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:27:47.27 ID:2oSGuiC1O
のび太「ジャイアン、ちょっと離れすぎじゃない?」
ジャイアン「そうか?」
ドラえもん「うん、これは少し引き返した方がいいよ。」
スネ夫「ちょっと待って、引き返す前に水を飲ませて。」
ジャイアン「あ〜あ、腹減ったなあ。」
ドラえもん「もうジャイアン、緊張感の無いこと言わないでよ。」
ジャイアン「だってよ〜。」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:28:16.07 ID:2oSGuiC1O
モブリット「分隊長!」
ハンジ「どうした!」
モブリット「索敵陣形の右翼後方側及び左翼後方側で生き残った者が見つかったそうです!」
ハンジ「そうか、それは良かった。だが急いで私に知らせに来たということは、何かあるんだな?」
モブリット「はい、その者たちが、壊滅時の状況を説明してくれたのですが、何と・・・。」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:28:42.79 ID:2oSGuiC1O
ジャン「超大型が突然現れたんです!それで・・・。」
クリスタ「・・・・・・。」
ジャン「おい、信じてくれよ!」
アルミン「・・・ジャンは性格悪いけど、嘘をつくような人間じゃない。」
ジャン「ああ・・・そうだ。ん?」
アルミン「だとしたら、そこに超大型の本体が潜んでいたということになる。」
クリスタ「そんな、もしかして調査兵団の中に!?」
アルミン「・・・かもしれない。」
ジャン「そうだ!俺以外に左翼後方で生き残ったやつはいないんですか?」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/10(土) 17:29:11.50 ID:2oSGuiC1O
サシャ「はあ、はあ、はあ・・・。」
ベルトルト「サシャ、落ち着いた?」
サシャ「はい、少し・・・。」
ユミル「いやあ、単独行動してよく生き残ってたなあ。」
ベルトルト「そういえばユミル、君は途中からいなくなっていたね、単独行動は危険だよ?」
ユミル「それはだな、クリスタを探していたんだよ。」
ベルトルト「クリスタのために、ねえ。」
サシャ「好きで一人でいたんじゃないですよ!全部あの鎧の巨人が悪いんです。」
ユミル「だがな、何でお前を逃がすんだよ。」
サシャ「それは、私の底力で・・・。」
ベルトルト「それで、鎧の巨人はどこから来たの?」
サシャ「どこからとかではなく・・・、突然現れたんです。」
ベルトルト「突然?」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/10(土) 17:29:58.91 ID:2oSGuiC1O
ジャイアン「・・・ふう。」
ドラえもん「休憩は済んだ?じゃあ行くよ。」
のび太「待って、僕は全然・・・。」
ドラえもん「まったく、体力が無いのになにやってんだか。」
ジャイアン「・・・・・・。」
スネ夫「・・・・・・。」
ドラえもん「ほら二人とも、早くして。」
ジャイアン「・・・ああ、そろそろいくか。」
スネ夫「・・・そうだね。」
ドラえもん「ちょっと何してるの、急がないと女型が来るよ。」
ジャイアン「・・・のび太、悪いな・・・。」
のび太「えっ、何が?」
カッ!!!
鎧の巨人「・・・・・・。」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:29:30.58 ID:vMbSWl/6O
のび太「・・・・・・。」
ドラえもん「そんな・・・。」
のび太「どうして、急に鎧が?」
ドラえもん「何言ってんだ!ジャイアンが鎧になったんだよ!」
のび太「ええ!?」
ガシッ!
のび太「うわあ!離せ!」
ドラえもん「のび太君!くそ!疲れて力が出ないのか!」
スネ夫「悪いなドラえもん、用があるのはのび太だけなんだ。」
ドラえもん「スネ夫君、君は知ってたのか?」
スネ夫「・・・ああ。」
ドラえもん「じゃあ君たちは、僕らの、敵なのか?」
スネ夫「・・・ああ。」
ドラえもん「裏切ったのか?」
スネ夫「ゲームが始まった時から、僕らは敵同士だったんだよ。」
ドラえもん「それじゃあ・・・敵を倒すって・・・。」
スネ夫「僕らを倒すってことだ。」
ドラえもん「そんなことって・・・。」
スネ夫「悪いけど僕ら急いでるから、じゃあね。」
ドラえもん「まっ、待て!・・・まずい、どうしよう・・・。」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:30:01.90 ID:vMbSWl/6O
ミケ「・・・!?エルヴィン!急に巨人が出現したぞ!」
エルヴィン「なんだと?方角は!?」
ミケ「方角は・・・のび太たちが離れていった方向と、逆方向との二つだ。」
エルヴィン「ならば、のび太のいる方向へ向かおう。」
ミケ「それと、のび太たちが離れた距離からして、現れた巨人のいる場所が近いみたいだ。」
エルヴィン「そうか、ならば敵は・・・。」
ミケ「間違いない、ジャンとサシャの情報から考えれば、あの二人が鎧と超大型だ!」
エルヴィン「ああ、そうだな。しかし女型だけでなく、鎧や超大型まで現れるとはな。」
ミケ「一気に勝負をつけにきたといったところだろうか・・・。」
エルヴィン「今すぐ馬を集め、のび太を奪還しに行くぞ!」
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:30:29.37 ID:vMbSWl/6O
のび太「おい、ふざけるなよ。」
スネ夫「?」
のび太「何してるんだよ!」
スネ夫「見ての通りだ。」
のび太「そんなことは聞いてないよ!何でジャイアンが鎧なんだ!何で僕を連れ去るんだ!」
スネ夫「お前を攫うことが僕たちのゲームクリアの条件だからだよ。」
のび太「僕らを騙してたのか!裏切者!卑怯者!クズ!死ね!」
スネ夫「ああもう!うるさいな!静かにしてくれよ!」
のび太「何をいつも通り話してるんだ!人をたくさん殺しておいて、よく平静を保てるな!」
スネ夫「・・・・・・。」
のび太「どうせゲームだからと思って、人を殺す時も何も感じなかったんだろ!」
スネ夫「・・・うるさい。」
のび太「お前らは悪魔だ!いかれてる!」
スネ夫「うるさいうるさい!お前に僕たちの苦しみが分かるか!」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:30:58.39 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ゲームを始めたらこんな力が備わっていて、それを使って人を殺さなくちゃいけないんだ!」
のび太「やらなきゃいいじゃないか!」
スネ夫「そうもいかないんだよ!」
のび太「どうしてさ!」
スネ夫「それは・・・。」
のび太「ゲームだからかい?そういう役だから?」
スネ夫「うっ・・・。」
ジャイアン(スネ夫・・・。)
スネ夫(ダメだ・・・話すわけには・・・話せば・・・。)
のび太「何とか言えよ!」
スネ夫(・・・あれは!?)
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:31:27.38 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「調査兵団・・・もう来たのか、女型が上手くかき乱してくれると思ったんだけどな。」
のび太「ははは!残念だったな!この距離じゃあ追いつかれるぞ!」
スネ夫「仕方ないな・・・。」
カッ!
のび太「うわあ!」
超大型巨人「・・・・・・。」
スネ夫(ジャイアン、ちゃんとのび太を抱えといてくれよ!)
ブンッ!
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:31:55.08 ID:vMbSWl/6O
ハンジ「放り投げた!?」
エルヴィン「超大型は鈍足だ!足元を抜けて、鎧を追え!」
ミケ(・・・そういえば、リヴァイがいないな・・・どういうことだ?)
ペトラ「ねえ、オルオ、リヴァイ兵長見た?」
オルオ「いや、見てねえが・・・。」
グンタ「また単独行動か?」
エルド「この状況で単独で動く意味は無いだろ!」
グンタ「けどよ、だったら何で兵長は・・・どこにも見当たらないんだ?」
オルオ「兵長は俺たちとは違って特別なんだ!」
ペトラ「そうよね・・・オルオにしては良いこと言うじゃない!」
オルオ「にしては、は余計だ!」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:32:24.04 ID:vMbSWl/6O
スネ夫(僕を避けずに足元を突っ切るつもりか・・・。)
ハンジ「何だ!?」
スネ夫(ちょっとだけだけど、時間稼がせてもらうよ。)
ハンジ「仰向けに寝転がった!?」
アルミン(迂回するために時間はかかるけど、大した時間稼ぎにはならないはずだ・・・。何がしたいんだ?)
ベルトルト「バカにしているのか?」
コニー「なあ、あいつの行動の意味が分からねえのって、俺がバカだからじゃねえよな!?」
ハンジ「迂回して進め!」
スネ夫(さて、そろそろジャイアンはシガンシナ区に辿り着いたかな?)
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:32:58.74 ID:vMbSWl/6O
のび太「くそ!何なんだよ!」
ドシン!!
のび太「突然放り投げられたかと思えば、ここは・・・。」
ジャイアン「シガンシナ区の壁門近くだ。」
のび太「ジャイアン!この野郎!」
ジャイアン「暴れんな!」
ドカッ!
のび太「ぐふうっ!」
ジャイアン「この門をくぐれば、俺たちの勝ちだ。」
のび太「くそ・・・。」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:33:30.16 ID:vMbSWl/6O
〜シガンシナ区〜
獣の巨人「・・・・・・。」
のび太「お前は・・・!!」
獣の巨人「来たか・・・。」
ジャイアン「よう、のび太を連れてきたぜ、これで俺たちの勝ちだよな?」
獣の巨人「・・・・・・。」
のび太「ジャイアン、君は乱暴で、意地悪で、音痴なバカだったけど、人殺しを平然とするやつだとは思ってなかったよ。」
ジャイアン「・・・・・・。」
のび太「何でそんなひどいことができるんだよ!」
ジャイアン(すまねえ、のび太・・・。)
獣の巨人「はあ、うるせえなそいつ、早く殺せよ。」
ジャイアン「!?」
のび太「僕のことも殺す気だったんだな!?」
ジャイアン「ち、違う!」
のび太「僕を殺せば君たちはゲームクリアだ!そうなんだろ!?」
ジャイアン「違うんだ・・・。」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:33:56.60 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ジャイアン、何してんだよ、壁の穴は塞いどいてよ。」
ジャイアン「スネ夫・・・。」
スネ夫「危なかったんだよ、調査兵団が壁門に辿り着く寸前に岩を放り投げて、穴を塞いだんだからさ。」
のび太「じゃあ、今門の前に!?」
スネ夫「ああ、来てるよ。いやあ、間一髪だったね、ちょっとでも遅かったらシガンシナまで入ってきてたよ。」
ジャイアン「舐めプしてたんじゃねえだろうな・・・。」
スネ夫「ははは、少しね。」
ジャイアン「お前、真面目にやれよ!」
のび太「ふざけるな!人をバカにするのが、そんなに楽しいのか!」
獣の巨人「おい、だから早くこいつを殺せって。」
スネ夫「え?何?どういうこと?」
ジャイアン「俺にも分からない・・・。」
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:34:25.35 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「なあ、のび太をシガンシナ区まで攫ってくれば俺たちの勝ち、ゲームクリア、そうだよな?」
獣の巨人「いや、ちゃんと殺せ。それでクリアだ。」
ジャイアン「騙したのか!?」
獣の巨人「最初は攫えばいいって言ったけどよ、ルール変更したんだよ。ちゃんと伝えたはずだろ?」
ジャイアン「いつだよ?」
獣の巨人「出木杉を生き返らせる条件を説明した時だよ。敵を倒せって言っただろ?」
スネ夫「そんな、のび太を攫う簡単なミッションのはずだったのに・・・。」
獣の巨人「ほら早くのび太を殺せ。それともお前らが死ぬか?」
ジャイアン「何だと!」
獣の巨人「のび太、お前はこいつらを殺さねえと、ゲームをクリアできねえし、出木杉も生き返らねえんだ。」
のび太「・・・・・・。」
獣の巨人「お前らの片側が死なねえと、このゲームは終わらねえんだよ。」
スネ夫「そんな・・・。」
のび太(一体、どうすればいい・・・、ジャイアンとスネ夫を殺すしか・・・。)
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:34:51.09 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「俺たちは死なねえ。」
のび太「!?」
獣の巨人「そうか、友達を殺す覚悟ができたか。」
ジャイアン「のび太も殺さねえ。」
のび太「ジャイアン?」
獣の巨人「そりゃ・・・つまり、どういうことだ?」
ジャイアン「やっぱりさ、友達は裏切れねえよ。ゲームの中でもな。」
スネ夫「ジャイアン、でもそんなことすれば・・・。」
ジャイアン「獣の巨人を倒せば、すべて上手くいく、そう思わないか?」
スネ夫「そうかもしれないけどさ!」
獣の巨人「おいおい、何考えてんだよ。」
ジャイアン「お前を倒せば全部丸く収まるんだろ?」
獣の巨人「・・・そうか、ルールそのものをぶっ壊す、革命を起こそうってわけか。」
ジャイアン「ああ。」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:35:23.03 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「やってみろよ。」
ジャイアン「スネ夫、のび太を逃がせ!」
スネ夫「分かった!」
カッ!
のび太「何なんだよ、どうなってるんだ。」
ジャイアン「混乱しているだろうがのび太、超大型に捕まってくれ。」
のび太「はあ!?」
ジャイアン「さっきはお前を連れ去るために、だが今はお前を逃がすために力を使ってるんだ。」
超大型巨人「オオオオオオ!」
のび太「・・・今の君たちは、敵なのかい?」
ジャイアン「それは・・・、お前が決めろ。」
カッ!
鎧の巨人「ウオオオオオオ!」
獣の巨人「お前ら、今日巨人化するのは何度目だ?」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:35:50.47 ID:vMbSWl/6O
のび太「ジャイアン!!」
ミケ「エルヴィン、上を見ろ!」
エルヴィン「あれは・・・のび太と超大型か。」
ハンジ「どういうことだ、まるで超大型がのび太をシガンシナ区の外へ逃がしているみたいじゃないか。」
ドラえもん(何が起きてるんだ?ジャイアンとスネ夫君は敵じゃないのか?)
のび太「僕も戦うよ!一緒にやれば勝てるさ!」
スネ夫(お前は本当にお人好しだな、ついさっきまで僕らに向けてた怒りはどこに行ったんだ?)
超大型巨人「ウオオオオオ!」
獣の巨人「まさか二人がかりでやれば倒せると思ってねえよな?」
ドガっ! ドガッ!
ジャイアン(なっ!?速すぎるだろ!?)
スネ夫(何て重い一撃だ・・・。)
のび太「あわわわわ・・・。」
獣の巨人「これがチートだ、ステータスがカンストしてるやつに勝てるわけないんだよ。」
のび太「そんな・・・鎧と超大型が、たった一発で・・・。」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:36:19.08 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「お前ら二人はここでゲームオーバーだ。死にはしないが、もう夢から覚めることはない。」
のび太「ううう・・・。」
獣の巨人「どうするのび太!俺を倒すか!」
のび太「・・・そんなこと・・・。」
獣の巨人「無理だよな!今見せた通りだ!今まで通り、敵を倒すことを考えてろ!」
のび太「敵・・・。」
獣の巨人「敵は誰だ!?」
のび太「それは・・・。」
獣の巨人「鎧と、超大型と、女型だろ!?うち二人は今倒すチャンスだぜ!?」
のび太「僕の敵は・・・。」
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/25(日) 16:39:41.30 ID:vMbSWl/6O
〜現実〜
のび太「・・・・・・。」
ドラえもん「・・・のび太君。」
のび太「どうすればいいんだろう。」
ドラえもん「一体壁の向こうで何があったんだい?」
のび太「ドラえもん・・・それがさ・・・。」
のび太「・・・というわけなんだ。」
ドラえもん「そうか・・・ジャイアンとスネ夫君は、君を殺すつもりはなかったんだね。」
のび太「うん。僕を攫えばそれで終わりだと思ってたみたいだし。」
ドラえもん「僕たちが鎧や超大型を殺せば、彼らは目を覚まさなくなる。全員無事でゲームをクリアするには、彼らのクリア条件を満たした方がいい、そう考えたんだろうね。」
のび太「でも結局は殺し合わなければいけないんだ。」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:34:15.99 ID:iFyW3JdxO
のび太「僕たち全員が生き残る方法は・・・無い。」
ドラえもん「・・・・・・。」
のび太「ジャイアンとスネ夫は、最後は僕を逃がしてくれた。」
ドラえもん「うん。」
のび太「二人は、僕らの敵なのかな?」
ドラえもん「のび太君、自分を助けてくれた人を、敵だと思うかい?」
のび太「・・・思わない。」
ドラえもん「じゃあ敵じゃないよ。」
のび太「でもあいつらは、僕を攫うためにひどいことを・・・。」
ドラえもん「どんなに意地悪だとしても、人として越えちゃいけない一線は知っているはずだよ、それは君もよく分かってるだろ。」
のび太「そりゃそうだけどさ・・・。」
ドラえもん「何か理由があるんじゃないかな?」
のび太「理由・・・そういえばスネ夫が、理由を言わなかったっけ、何でこんなことしたのかって聞いた時。」
ドラえもん「言えない事情があるんだと思うよ。」
のび太「事情・・・。」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:34:43.91 ID:iFyW3JdxO
〜学校〜
先生「今日は、剛田と骨川は休みだそうだ。」
のび太(やっぱり・・・案内人に逆らったから、かな・・・。)
しずか「・・・・・・。」
のび太「しずかちゃん・・・あの、二人はね・・・。」
しずか「何も・・・言わないで・・・。」
のび太「・・・うん。」
しずか「私、いったいどうすればいいの・・・。」
のび太「大丈夫だよ、僕がいるから。」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:35:17.08 ID:iFyW3JdxO
〜家〜
のび太「ただいま。」
ドラえもん「おかえり。やあ、しずかちゃん、いらっしゃい。」
しずか「・・・・・・。」
のび太「放課後、ジャイアンとスネ夫の家に寄ったけど、二人とも出木杉と同じ状態になってるみたいなんだ。」
ドラえもん「じゃあ、やっぱり二人は・・・。」
のび太「ゲームオーバー・・・か。」
しずか「・・・・・・。」
ドラえもん「どうすればいいんだ・・・。」
のび太「どうするって・・・二人はもう目を覚まさないんだ・・・だとしたら、僕らがゲームクリアするしかないよ。」
ドラえもん「二人を助け出すことを諦めるのか!」
のび太「そうじゃない!一度ゲームをクリアして案内人の支配を逃れて、それから何とかして目覚めさせる!」
ドラえもん「どうやって!」
のび太「ひみつ道具で何とかなるだろ!」
ドラえもん「そんなことができる保証はないんだぞ!」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:35:55.34 ID:iFyW3JdxO
のび太「それ以外に、何か方法があるのか!」
ドラえもん「それは・・・案内人を倒すとか・・・。」
のび太「あいつはチートだ、勝てっこない。鎧と超大型を一撃で倒すんだぞ?」
ドラえもん「じゃあ・・・えっと・・・。」
のび太「無いだろ?じゃあ、これからゲームをクリアする方法を考えよう。」
ドラえもん「・・・そうだね、うん、それしかないか。」
のび太「しずかちゃんも、何か少しでも考えが浮かんだら、教えてね。」
しずか「ええ・・・。」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:36:27.62 ID:iFyW3JdxO
のび太「まず、ゲームをクリアするには、女型を倒す必要がある。」
ドラえもん「女型は一体誰なんだろう?」
のび太「僕らが見た女型は、黒髪だった。だとしたら、人間体も黒髪のはずだ。」
ドラえもん「ってことは、アニではないってことだね・・・。」
のび太「僕は、ユミルが怪しいと思うんだ。途中でいなくなったらしいし。」
ドラえもん「いや、ユミルが自分は巨人じゃない、って言ったときは、嘘をついてるようには見えなかった。」
のび太「じゃあ他に誰が・・・。」
ドラえもん「サシャは?」
のび太「サシャ?彼女の髪は黒くないだろ?」
ドラえもん「原作では黒いから、巨人体と人間体では色が変わるかもしれないよ?」
のび太「そんなことはないでしょ。」
ドラえもん「いやいや、色々な可能性を模索していかないと。」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:37:11.15 ID:iFyW3JdxO
のび太「しずかちゃんは、誰が女型だと思う?」
しずか「えっと・・・。」
ドラえもん「のび太君、しずかちゃんは壁外調査に出てないから・・・。」
のび太「ああ、そうか、戦いのこととか、状況はよく分からないよね。」
しずか「・・・いえ、状況は分かるわ。」
のび太「え、どうして?」
しずか「だって、私が女型だもの。」
のび太「・・・・・・え?」
ドラえもん「・・・・・・何と?」
しずか「私はたけしさん、スネ夫さんと同じ立場の人間なの。」
のび太「しずかちゃん、どうしたの?」
ドラえもん「冗談はやめてよ、それが本当だとしたら、自分で自分の正体をばらしてることになるじゃないか。」
しずか「もう・・・いやなの。」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/01(土) 13:38:56.99 ID:iFyW3JdxO
しずか「ドラちゃんとのび太さんが女型を倒そうと考えている間、私はのび太さんを倒すことを考えてた。」
ドラえもん「のび太君を、倒す?」
のび太「さっきも言ったけど、ジャイアンとスネ夫はもう・・・。」
しずか「のび太さんを倒して、クリアしたときの交換条件として二人を助けてもらおうと思ったのよ!」
のび太「そんな、僕のことはどうでもいいの?」
しずか「助かる人数を考えれば、多く助かる方を選ぶのは当然よ!」
のび太「ひどい・・・。」
しずか「そうよね、私ったら・・・最低だわ・・・。大切な友達を助けるのに、数なんか関係ないのに・・・ううっ・・・。」
ドラえもん「・・・話してくれる?今まであったことを。」
しずか「ええ、全て話すわ。」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:11:27.37 ID:QfwCpm2IO
〜ゲーム開始時〜
しずか「やっとゲームが始められるのね、楽しみだわ!」
スネ夫「あっ、しずかちゃん!」
しずか「スネ夫さん!」
ジャイアン「よう、ドラえもんとのび太は見てないか?」
しずか「そういえば、まだ来てないみたいね。」
スネ夫「のび太のやつ、眠るのは早いくせに、こんな時は遅いんだ。」
ジャイアン「まったくだ。」
案内人「どうも。」
スネ夫「うわあ!」
ジャイアン「ビックリした!何だ突然!」
案内人「驚かせてしまい申し訳ございません。私はこのゲームの案内人を務めさせていただく者でございます。」
ジャイアン「何だ、そうなのか。」
案内人「ゲームを始めるにあたって、あなた方は特別な力を持つことになりました。」
しずか「力?」
スネ夫「もしかして・・・。」
案内人「巨人化能力でございます。」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:12:07.86 ID:QfwCpm2IO
ジャイアン「マジかよ!やった!」
スネ夫「ちょっと待って、僕たち三人に対してってことはさ、僕ら壁を壊す側ってことじゃないの?」
案内人「その通りです。」
ジャイアン「何だよ、悪役かよ。」
しずか「壁を壊すってことは、つまり私たちは人を・・・。」
案内人「はい、殺します。」
しずか「ちょっと、そんな直接的な言い方しないでよ。」
スネ夫「まあまあいいじゃない。それで、僕らは何の巨人なの?」
案内人「はい、まずたけし様は鎧の巨人、スネ夫様は超大型巨人、そしてしずか様は女型の巨人となっております。」
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:12:34.49 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「やった!超大型だ!」
ジャイアン「おい、何で俺が鎧なんだ!超大型にしろ!」
案内人「そう言われましても・・・。」
スネ夫「鎧の方がかっこよくていいじゃない!」
ジャイアン「ん?そうか?」
スネ夫「そうそう、何たって鎧は頑丈だからね!喧嘩の強いジャイアンにピッタリ!」
ジャイアン「そうか、何だか鎧の方がよく思えてきた。」
スネ夫(単純すぎるだろ。)
案内人「それでは、これから巨人化能力を使いこなすためのちょっとしたチュートリアルを行います。」
しずか「チュートリアル?」
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:13:03.04 ID:QfwCpm2IO
案内人「周りを見てください。」
スネ夫「あれ、景色が変わった!」
ジャイアン「ここは、どこだ?」
しずか「あっ!あそこに壁があるわ!」
スネ夫「じゃあ僕たちは今壁内に来ているのか。」
案内人「いいえ、その逆です。ここは壁外なのです。」
ジャイアン「こんなところで何をしようってんだ?」
案内人「今から、あなた方には壁を破壊していただきます。」
スネ夫「・・・え?」
しずか「壁を壊す?」
案内人「はい、内門を破ればチュートリアル終了となります。」
ジャイアン「なるほどな、巨人の力を存分に振るえるってわけだ。」
スネ夫「別に戦わなくてもいいんだよ、壁を壊せばいいんだから。」
案内人「それでは、チュートリアル開始です。」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:13:38.76 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「よし、それじゃあ原作通り、しずかちゃんが巨人を引き連れてきて、僕が最初の一発をかます。そして頃合いを見てジャイアンが内門を破壊。これでいいね?」
ジャイアン「おう。」
しずか「えっと、私は・・・。」
スネ夫「さあ、行くよ!」
ジャイアン(スネ夫のやつ、超大型だからって調子に乗ってリーダー気取りやがって・・・。)
スネ夫「しずかちゃん、まずは君が巨人化して巨人を集めるんだ。」
しずか「・・・ええ、わかったわ。」
カッ!
女型の巨人「・・・・・・。」
ジャイアン「すげえ迫力・・・。」
スネ夫「やっぱ未来のゲームは違うな〜。」
しずか(これが・・・巨人化・・・。)
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:14:05.68 ID:QfwCpm2IO
女型の巨人「ウオオオオオオオオオ!!!!」
スネ夫「すごい!巨人が一斉にこっちに向かってきた!」
ジャイアン「よし、しずかちゃん、壁の入り口まで俺たちを連れて行ってくれ!」
スネ夫「そして壁に近づいたところで僕が・・・。」
カッ!
超大型巨人「・・・・・・。」
ジャイアン「うひゃあ!でけえ!」
スネ夫(すごい!普段チビだと言われている僕が、みんなを見下ろしてる!)
ジャイアン「おいスネ夫、早くやれ!」
スネ夫(うるさいなあ、分かってるよ。)
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:14:33.52 ID:QfwCpm2IO
ドガーン!!!
スネ夫(壁を壊して・・・僕の役目は終わりか、つまんないの。)
ジャイアン「よし、次は俺の番だな!」
カッ!
鎧の巨人「ウアアアアアア!!!!!!」
スネ夫「はりきってるな〜。」
ジャイアン(いくぜ!俺様の全力タックルだ!)
ドーン!!
スネ夫「ちょっと、侵入早々目立ちすぎだよ!」
女型の巨人「・・・・・・。」
スネ夫「ねえ、しずかちゃん、どうしたの?壁の中に入らないの?」
しずか(私は・・・。)
スネ夫「・・・そっか、仕方ないね。ジャイアンに任せよう。」
しずか(スネ夫さん・・・。)
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:15:00.36 ID:QfwCpm2IO
ドカーン!!
ジャイアン(やったぜ!)
スネ夫「さすがジャイアン、すぐに門を壊しやがった!」
案内人「無事壁を壊すことができましたので、チュートリアル終了です。」
しずか「無事ですって!人を殺して無事ですって!?」
スネ夫「しずかちゃん、これはゲームだから。」
しずか「こんな野蛮な役、私嫌よ!」
ジャイアン「う〜ん、それじゃあ女型の巨人は別の人に変えてもらうか・・・。」
スネ夫「こんなに嫌がってるんじゃ、仕方ないか。すいません、そういうことで・・・。」
案内人「できません。」
ジャイアン「おい、女の子が嫌がってんだぞ!」
案内人「人を殺したくなければ、殺さずにゲームをクリアすればいいだけです。」
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:15:52.39 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「そういえば、クリアの条件って何なの?」
ジャイアン「ああ、俺もそれを聞こうと思っていた。」
案内人「クリアするには、ある人物を攫う必要があります。」
しずか「ある人物?」
案内人「あなた方とは別の、巨人化能力者です。」
スネ夫「エレンか!」
案内人「いいえ、そうとは限りません。原作と同じというわけではございませんので。」
しずか「私たちが巨人化能力を持ってる時点で、同じじゃないしね。」
ジャイアン「じゃあ、誰を攫えっていうんだよ!」
案内人「その人は、トロスト区防衛戦の時に力を発揮します。なので、そこで巨人化した人間が、ターゲットとなります。」
スネ夫「そうか、誰が巨人化するのか、楽しみだな・・・。」
ジャイアン「もしかしたらのび太だったりして!」
スネ夫「ははは!だとしたら楽勝だよ!」
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:16:19.17 ID:QfwCpm2IO
案内人「しずか様、あなたには特別な力がございます。」
しずか「私に?」
ジャイアン「何だ何だ?」
案内人「狭い範囲ですが、巨人を操ることができます。人間体のままでも。」
スネ夫「いいな〜!」
しずか「絶対に使わないから!」
スネ夫「何でさ、絶対役に立つよ!」
案内人「もちろん強制はしませんが、使った方が有利に事を運ぶことができます。」
しずか「・・・・・・。」
案内人「邪魔だと思う人間を巨人に食べさせるとか・・・。」
しずか「するもんですか!」
案内人「では、使わないように頑張ってください。」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:16:47.00 ID:QfwCpm2IO
〜トロスト区防衛戦〜
エレン「はあ!?コニーお前、調査兵団に入るのか!?」
コニー「そうだよ!力のあるやつが戦わないといけないんだからな!」
ミーナ「昨日ジャイアンに言われたことね。」
コニー「うるせ〜!」
トーマス「恥ずかしがることじゃないよ、コニー。俺だって・・・。」
エレン「トーマス・・・、お前もか!?」
トーマス「まあ・・・、うん。」
スネ夫(・・・みんな、楽しそうだな。そんな彼らを僕は、今から・・・。)
カッ!
超大型巨人「・・・・・・。」
のび太「え?うわああああああ!!!!出たああ!!!!」
スネ夫(のび太・・・いたのか、相変わらず間抜けな奴。)
ドゴオオオオオオン!!!!!
エレン「迎撃準備用意!これはチャンスだ!絶対に討ち取れ!」
スネ夫(さすがエレン、のび太とは違うな。)
エレン「よう・・・、5年ぶりだな・・・。」
スネ夫(頼むよエレン、君は主人公なんだ、生き残ってくれ。)
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:17:16.70 ID:QfwCpm2IO
〜20分後〜
しずか「のび太さん!」
のび太「しずかちゃん!」
しずか「心配したのよ!巨人に食べられてるんじゃないかって!周りの人が次々と食べられていくから、私怖くなっちゃって・・・。」
のび太「僕も怖くなって・・・、全然動けなかったよ・・・。」
ミカサ「ねえ、エレンはどこ?」
のび太「え?」
ミカサ「アルミンに聞いても黙ったまま。」
のび太「あの、エレンは、その・・・。」
ジャン「・・・食われたか・・・。」
ミカサ「ジャン!」
ジャン「こいつらしか残ってないってことはそういう意味だろ。」
ミカサ「そうとは限らない!」
アルミン「その通りだ!」
スネ夫(エレンが・・・食われたのか・・・。)
ジャイアン(食べたやつは人間に戻ってないみたいだし、やっぱ巨人化能力は原作とは違うやつが持ってるみたいだな。)
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:17:42.35 ID:QfwCpm2IO
アルミン「ごめんミカサ・・・、僕は・・・、何もせず見ていることしかできなかった・・・。」
ミカサ「・・・・・・。」
ジャン「悲しんでるところ悪いが、今は補給をするのが最優先だ。」
のび太「補給?」
スネ夫「ああ、あそこでね。」
のび太「・・・もしかして、巨人が群がってるあの建物!?」
ジャイアン「そうだ、状況は最悪だ。」
ジャイアン(のび太があの群れの中に飛び込めば、間違いなくやられる。どうすれば・・・。)
スネ夫(僕たちは何とかなるけど、のび太は弱いし・・・。)
しずか(巨人を操って、のび太さんに巨人が向かわないようにする?でもそれじゃあ私の正体が感付かれる・・・。)
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:18:09.58 ID:QfwCpm2IO
ミカサ「今からあの中に突入してガスを補給する。」
アルミン「待って!」
ミカサ「どうしたの、アルミン。」
アルミン「・・・のび太の力を借りよう。」
ジャン「はあ!?正気か!?のび太に力があるとは思えねえが!?」
アルミン「のび太には人には無い力がある。そうだよね、ドラえもん。」
ドラえもん「うん。」
しずか「どういうこと?」
ドラえもん「実はのび太君は、巨人になれるんだ。」
しずか「・・・・・・え?」
しずか(それじゃあ・・・。)
スネ夫「・・・・・・嘘だろ?」
スネ夫(僕たちが攫うのって・・・。)
ジャイアン「・・・・・・のび太なのかよ。」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:18:37.43 ID:QfwCpm2IO
ドラえもん「のび太君、やるんだ。」
のび太「ドラえもん・・・。」
ドラえもん「彼らが巨人化したって僕らのために動いてくれるわけないだろう?」
のび太「そりゃそうだけど・・・。」
ドラえもん「今は巨人化してみんなの信用を得るのが先だよ。それにみんなを、しずかちゃんたちを守るためには君が頑張るしかないんだ。」
のび太「・・・・・・。」
スネ夫(参ったな・・・。)
ジャイアン(あいつは俺たちのために、何でもやる男だ。)
しずか(のび太さんを騙すなんて・・・私には・・・。)
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:19:16.19 ID:QfwCpm2IO
出木杉「勇気を出すんだ。頑張れ。君はやろうと思えばできるやつだ。」
のび太「・・・分かった、やってみるよ。」
出木杉「それでこそ君だ。」
ドラえもん「頑張れ!のび太君!」
しずか(のび太さん・・・。)
スネ夫(僕には・・・君を勇気づけることなんてできない。)
ジャイアン(俺たちはお前の・・・敵だ。)
のび太「みんなを、助ける!!!!!」
カッ!
のび太巨人「ウオオオオオオオオオオ!!!!!」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:19:42.56 ID:QfwCpm2IO
スネ夫(君は僕たちのために戦ってくれてるけど、僕たちは君の敵なんだ・・・。)
ジャイアン(俺は・・・あんな良い奴を騙さなくちゃいけないのか・・・。)
しずか「ごめんなさい、のび太さん。」
ライナー「・・・・・・。」
ベルトルト「ライナー、僕たちも早く!」
ライナー「いや、のび太を見捨ててはおけない。」
ジャイアン(ライナー・・・お前って奴は・・・。)
しずか(やめて!私の前で、そんな言葉を口に出さないで!)
ジャイアン「・・・・・・。」
スネ夫「ジャイアン!早く逃げようよ!」
ジャイアン「俺はのび太を助ける。」
スネ夫「何言ってんだよ!あんな数の巨人、倒せるわけないよ!」
ジャイアン「友達を見捨てられるか!」
しずか(やめて!)
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:20:09.99 ID:QfwCpm2IO
出木杉「その通りだ。」
スネ夫「出木杉まで!」
ドラえもん「もちろん僕も行くよ!」
しずか「私は・・・。」
ライナー「怖いんだろ?下がってな。」
しずか「ライナー!」
しずか(怖い・・・確かに、私は怯えてる。みんなを騙すことに・・・。)
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:20:36.07 ID:QfwCpm2IO
ジャイアン「はあ・・・はあ・・・。」
スネ夫「何とか・・・倒した・・・。」
しずか「やったわ・・・のび太さんを・・・守った・・・。」
ベルトルト「怖いなら先行ってもよかったのに。」
しずか「逃げるわけにはいかないわ!私だって兵士だもの!」
ライナー「ははは、勇ましいな。」
しずか(今は兵士、でもいずれはのび太さんを攫わないといけない。そのときにライナーは、私の心を・・・。)
案内人(そいつが邪魔だろう?)
しずか(!?)
案内人(お前はのび太の敵だ、だがその決心を揺さぶってくる奴がいる。それがライナーだ。)
しずか(でもライナーが言っていることは・・・。)
案内人(立派なことだ。だがあくまで兵士としてだ。お前らは兵士じゃないだろ。)
しずか(・・・・・・。)
案内人(お前の力で、消すんだよ、計画の障害物を!!)
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:21:02.77 ID:QfwCpm2IO
しずか(・・・・・・。)
巨人「・・・・・・。」
しずか(あの巨人にライナーを・・・。)
ベルトルト「行こう、ライナー!」
ライナー「そうだな、早くクリスタの顔が見たい・・・危ない!ベルトルト!」
ベルトルト「え?うわあ!」
ドンッ!
ベルトルト「うわ!何するんだよライナー!」
ライナー「ぐおおおおおおおお!!」
しずか(はあ・・・はあ・・・。)
ライナー「ベルトルト!早く行け!」
ベルトルト「いやだあああああああ!!!」
しずか(私は・・・私は・・・。)
ライナー「早くしないと次はお前が!うおおおおおおおおおお!!!」
バクッ!
ベルトルト「ライナー!!!!!ああああああああ!!!」
しずか(ああああああああああああ!!!!!)
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:21:28.29 ID:QfwCpm2IO
しずか(私がライナーを・・・いやあああああ!!!!!!)
しずか「・・・・・・。」
スネ夫「・・・どうしたの?しずかちゃん?」
しずか「そんな・・・ライナーが・・・巨人に食べられた・・・。」
スネ夫「え?」
スネ夫(何言ってるんだよ、あの動きはどう考えたってしずかちゃんが操ったに決まってる。)
しずか「どうして・・・力のある兵士がこんなにあっさり・・・。」
スネ夫(力のある、か・・・。だからライナーを・・・。)
しずか「頑張らないと・・・。」
スネ夫「うん、頑張ろう。」
しずか「ライナーみたいな兵士を目指すわ。」
スネ夫「・・・何を言ってるんだい?」
しずか「彼こそ兵士の鑑よ。」
スネ夫(しずかちゃん・・・。)
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:22:05.45 ID:QfwCpm2IO
〜トロスト区奪還作戦〜
ジャイアン「始まったみたいだな。」
ジャン「まさかのび太に頼るしか策がねえとは・・・。」
マルコ「正直、頼りないよね。」
コニー「俺より頭が悪いしな。」
サシャ「おまけにどんくさいですしね。」
しずか「ちょっと、ひどいわよ!本当のことでも言っていいことと悪いことがあるわ!」
スネ夫「しずかちゃん、君も十分ひどいこと言ってるよ。」
ベルトルト「何喋ってるんだ!今の状況を考えろ!」
アニ「緊張感の無い連中だね。」
しずか「・・・ごめんなさい。」
ベルトルト「・・・のび太は必ず助けるから。」
しずか「助ける?」
ベルトルト「生かして僕とアニが巨人じゃないって訂正させる。」
しずか「それって確かライナーが言ってたこと・・・。」
ベルトルト「そうだよ。ライナーはもういないけどね。代わりに僕がやるんだ。」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:22:31.06 ID:QfwCpm2IO
しずか(ライナー、安心して、あなたの意志はベルトルトがしっかり受け継いでいるから。)
ベルトルト「それと、さらにライナーの墓に土下座させてやるんだ。」
しずか(そういえば、ライナーは巨人に食べられたんだっけ。何であんなところに巨人が・・・。)
しずか(・・・・・・そうだ、私が、ライナーを・・・。)
ドガン! ドガン! ドガン!
しずか(何の音!?)
スネ夫「何かがすごい勢いで動いてる!」
ジャン「あれは・・・のび太の巨人だ!」
しずか「やったわ!のび太さん、岩を持ち上げられたのね!」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:23:01.12 ID:QfwCpm2IO
〜穴を塞いだ後、トロスト区内建物の屋根の上〜
出木杉「ふう、びっくりしたよ、のび太君が急に消えちゃうんだからさ。」
しずか「・・・そうね。」
出木杉「一瞬夢だってことを忘れてたかもしれないな。」
しずか「・・・・・・。」
出木杉「さっきのび太君にひどいこと言っちゃったな。学校で謝っておかないとな。」
しずか「何かあったの?」
出木杉「これはゲームだから、人が死ぬのは仕方ないって言ったんだ。ほら、ゲームと現実って違うからさ、ゲームで人が死んでも何とも思わないだろ?」
しずか「・・・たしかに、そうね。」
出木杉「しずかちゃん?どうしたの、様子が変だよ?」
しずか(出木杉さん・・・。)
案内人(そいつも殺せ。)
しずか(!?)
案内人(ライナー同様、邪魔な存在だ。)
しずか(何を言ってるの?ライナーが邪魔ですって?)
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:23:29.38 ID:QfwCpm2IO
案内人(そうだ、同じように殺せ。)
しずか(同じようにって・・・何を言って・・・。)
案内人(ライナーを殺したのは・・・お前だ。)
しずか(・・・あああ・・・ああああああ・・・・・・。)
出木杉「しずかちゃん?」
しずか「・・・・・・。」
出木杉「大丈夫?」
しずか「出木杉さん、あなたってとても勇敢な人ね。」
出木杉「えっ、どうしたの、急に。」
しずか「兵士としても、ライナーやミカサに匹敵する力を持ってる。」
出木杉「あっ、ありがとう・・・。」
しずか「だからあなたには、ここでゲームオーバーになってもらうわ。」
出木杉「なっ、何を!?」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:23:57.36 ID:QfwCpm2IO
しずか「大丈夫よ、ゲームの中で死んだって、現実には影響はないんだから。」
出木杉「そうだろうけど・・・。」
ドガッ!!
出木杉「うわあ!」
しずか「ごめんなさい、落ちて。」
出木杉「何をするんだ・・・、うわあ!巨人が!」
しずか「私の力で、呼び寄せておいたの。まだ動きはしないけど。」
出木杉「君は本当に・・・しずかちゃんなのか?まるで別人のようだ・・・。」
しずか「そうね、別の人格、のようなものかしら。」
出木杉「一体どうしてそんな・・・。」
しずか「わからないわ・・・。」
出木杉「・・・たぶん、耐えられなかったんじゃないかな。」
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:24:23.39 ID:QfwCpm2IO
しずか「・・・何に?」
出木杉「罪悪感だよ。」
しずか「そうかしら、今そんなものは感じてないけど。」
出木杉「今は君本来の人格じゃないだろ?」
しずか「だけど・・・。」
出木杉「君はのび太君とは立場が違うみたいだね、それで僕が邪魔なんだ。」
しずか「そうね・・・うん。」
出木杉「僕がここで死んだら、君はどうなるのかな。」
しずか「さあ?」
出木杉「もっとすごい罪悪感に苛まれると思う。」
しずか「どうかしらね。」
獣の巨人「おい、早くしろよ。」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:25:26.61 ID:QfwCpm2IO
出木杉「これは、獣の巨人!?一体どこから出てきた!?」
しずか(この声は、案内人!?)
獣の巨人「そんなことはどうでもいい。」
グシャッ!
出木杉「なっ!」
しずか「立体起動装置が!」
獣の巨人「いつまでも巨人を待たせてんじゃねえよ。」
ダッ!
しずか「そんな、巨人が勝手に!止まれ!」
獣の巨人「無駄だ、巨人は俺の指示を優先的に聞くようになっている。」
出木杉「くそっ!やられるもんか!」
獣の巨人「ほう、立体起動もできないのに、やる気か?」
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:25:52.31 ID:QfwCpm2IO
出木杉「うおおおおお!!!!!」
獣の巨人「なあ、お前さ。」
しずか「何よ。」
獣の巨人「本当に殺す気あったのか?」
しずか「私は・・・。」
獣の巨人「・・・やっぱ中途半端だな。」
しずか「出木杉さん・・・。」
出木杉「うがあああ!!!」
しずか「私は出木杉さんを・・・助け・・・。」
出木杉「あ・・・あ・・・・・・。」
獣の巨人「死んだか。」
しずか「・・・・・・。」
獣の巨人「お前が助けてれば、出木杉は死なずに済んだかもな。」
しずか「・・・・・・。」
獣の巨人「いいか、お前は出木杉を見殺しにしたんだ。お前が殺したも同然だ。」
しずか「違う!」
獣の巨人「最初に突き落としたのは誰だ?」
しずか「それはあなたが言ったから・・・。」
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/10(月) 00:26:18.13 ID:QfwCpm2IO
獣の巨人「すぐに人のせいにする・・・これだからゆとり世代ってやつは・・・。」
しずか「ゆとり世代?」
獣の巨人「お前らの世代はそう呼ばれてんだよ。いや、ちょっと時代がずれてたかな?」
しずか「?」
獣の巨人「まあそんなことはいい、これからお前は、ゲームをクリアするために、兵士をたくさん殺していくことになる。」
しずか「そんなことは・・・。」
獣の巨人「もうすでに殺しちまってるんだ、もう絶対に殺さないなんて言えねえぞ。」
しずか「・・・・・・。」
獣の巨人「お楽しみはまだまだ続く、面白いものをみせてくれよな?」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 00:32:47.44 ID:zOQsTyNc0
出木杉君、マルコみたい
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:44:10.78 ID:fUXuq4kQO
〜出木杉死亡発覚後〜
ジャイアン「なあ・・・どうする?」
スネ夫「どうするったって・・・ねえ?」
しずか「わからないわよ・・・。」
ジャイアン「やるしかねえだろ・・・俺たちで・・・。」
スネ夫「確か原作では・・・次は壁外調査で女型の巨人と戦うことになってるんだよね?」
しずか「シナリオ通り、ならね・・・。」
ジャイアン「思った通りの展開にはならねえぞ・・・絶対にな・・・。」
スネ夫「ならここで・・・一気に勝負を仕掛ける?」
しずか「他の巨人化能力者が誰なのか分かってないうちに動くのはリスクが高いわ。」
ジャイアン「そうだな、まずは巨人化能力者を突き止めよう。」
スネ夫「上手くやって、僕たちの仲間に引き入れることができれば、のび太を捕まえるのも楽になる。」
ジャイアン「ああ、何としてでも俺たちの手でこのゲームを終わらせるんだ。」
しずか「・・・・・・どうして・・・。」
スネ夫「?」
しずか「どうしてそんな話ができるの?」
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:44:46.01 ID:fUXuq4kQO
しずか「ゲームをクリアすることよりも、出木杉さんを助け出すことの方が重要じゃないの?」
ジャイアン「・・・・・・。」
しずか「もうこれはただのゲームじゃないのよ。ゲームの中で死んだらおしまいなのよ。」
スネ夫「しずかちゃん、まだそうと決まったわけじゃないよ。」
しずか「もしそうだったら?出木杉さんがもう目覚めないとしたら?」
ジャイアン「大丈夫さ、所詮はゲームだ。」
しずか「なんでそう言えるの?何も感じないの?ゲームとはいえ人を殺したじゃない?」
スネ夫(どうしたんだしずかちゃん、まさか・・・。)
ジャイアン「・・・そういえば、出木杉は誰にやられたんだろうな。」
しずか「!?」
スネ夫(今の反応・・・やっぱり・・・。)
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:45:27.41 ID:fUXuq4kQO
スネ夫「出木杉を殺したのは・・・しずかちゃん、君だね?」
ジャイアン「突然何言い出すんだよ、スネ夫!」
しずか「・・・・・・。」
ジャイアン「しずかちゃんも、黙ってないで言い返せよ!」
しずか「・・・・・・。」
ジャイアン「・・・本当なのか?」
しずか「・・・ええ。」
ジャイアン「何で・・・。」
スネ夫「多分あの、案内人ってやつに言われたんじゃない?」
しずか「!!」
スネ夫「やっぱり、あいつは何かあると思ってた。」
ジャイアン「そうか?」
スネ夫「しずかちゃんの言う通り、ゲームのクリアを考えてる場合じゃない。のび太たちと相談して、対策を練ろう。」
ジャイアン「でも今ののび太の状態じゃあな・・・。」
スネ夫「もう少し落ち着いてから話そうか。」
しずか「・・・私を責めないの?」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:45:55.90 ID:fUXuq4kQO
ジャイアン「何でだよ、全部あの案内人が悪いんだろ?」
スネ夫「そうそう、しずかちゃんが人を殺すなんて、あいつが何かしたに違いない。」
しずか(でも・・・私は・・・。)
ジャイアン「そうだ、しずかちゃんは憲兵団に入ったらどうだ?」
しずか「憲兵?どうして?私は調査兵団に入って、みんなと一緒に・・・。」
ジャイアン「辛いだろ?」
しずか「辛くなんか・・・。」
ジャイアン「憲兵になれば、ストーリーに絡むことは無くなる。」
スネ夫「それにさ、憲兵団に巨人化能力者がいるかもしれないよ。他の巨人化能力者が誰なのか知っておかないと。」
しずか「いいの?」
ジャイアン「いいんだよ。」
しずか「それだと二人が・・・。」
ジャイアン「俺がいいって言ってんだから、いいんだよ!」
スネ夫「のび太たちには僕たちから話しておくよ。」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:46:24.14 ID:fUXuq4kQO
〜その後、夢〜
のび太「・・・・・・。」
ジャイアン「のび太、普通なら牢獄で鎖に繋がれてるはずなのに、ここにいるんだな。」
のび太「力を掌握できているから、鎖で繋ぐ必要は無いんだよ。監視はいるけどね。」
ジャイアン「そっ、そうなのか。」
のび太「うん・・・。」
ジャイアン「・・・・・・。」
のび太「・・・・・・。」
ジャイアン(やばいな、ここで俺たちが敵側だって言ったらやばいことになるんじゃないか?)
スネ夫(ジャイアンのやつ、口下手だからな、変なこと言わなきゃいいけど。)
ドラえもん「ずっとああなんだ・・・。」
しずか「狂暴だったのに・・・嘘みたいに静かだわ・・・。」
スネ夫(先にドラえもんに話しておくか?)
案内人(余計なことを話せば、どうなるでしょう?)
スネ夫(今のは!?)
しずか(どういうこと?)
ジャイアン(何も言うなってことか。)
ジャイアン「頑張ろうぜ!」
のび太「うん。」
ジャイアン「・・・・・・。」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:46:50.79 ID:fUXuq4kQO
エルヴィン「調査兵団を志望する者は、ここに留まってくれ。」
しずか(のび太さん・・・ごめんなさい・・・。)
エルヴィン「よくぞ勇気を出してくれた。これが本当の敬礼だ。心臓を捧げよ!!!」
ジャイアン「スネ夫、やるんだな?」
スネ夫「うん、もう決めたんだ。もう後戻りはできない。」
ジャイアン(のび太には任せられない。しずかちゃんをこれ以上傷つけられない。)
スネ夫(僕たちが何とかするんだ!)
のび太(これから巨人を・・・一匹残らず・・・駆逐してやる!!!)
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:47:30.56 ID:fUXuq4kQO
〜憲兵団のチュートリアル〜
しずか「・・・・・・。」
案内人「一人で寂しそうだな。」
しずか「また何かあるんでしょう。」
案内人「まあな。」
しずか「今度はなにをするの?」
案内人「出木杉のことは聞かないのか?」
しずか「・・・おそらく、もう目覚めないんでしょう?」
案内人「その通りだ。だがチャンスはある。」
しずか「チャンス?」
案内人「ゲームクリアすれば、出木杉は目覚めさせる。ただし今後死んだ奴は、クリアしても眠ったままだ。」
しずか「じゃあ、のび太さんを・・・。」
案内人「そうだ、次の壁外調査でのび太をかっさらえ。」
しずか「・・・それ以外にクリアする方法は無いの?」
案内人「あるぜ、のび太がクリアするんだ。お前らを倒してな。」
しずか「だったら、私たちがやるしかないじゃない。」
案内人「そうだ、そのために女型の巨人にになって、調査兵を殺しまくるんだ。」
しずか「殺す・・・。」
案内人「みんなが無事にゲームをクリアするには必要なことだ。」
しずか「だけど・・・。」
案内人「覚悟を決めろ。」
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:47:57.35 ID:fUXuq4kQO
〜壁外調査前〜
ジャイアン「というわけで、俺たち三人が同時に仕掛ければ、さすがのエルヴィン団長も驚き、隙を作ることができるはずだ。」
スネ夫「まとめたように言ってるけど、ほとんど僕の案だからね。」
ジャイアン「うるせえ!」
しずか「ねえ、いいの?二人が攫う役で。のび太さんから何を言われるか・・・。」
ジャイアン「いいんだよ、のび太に何か言われても、俺たちなら言い返せるからよ!」
スネ夫「そうそう、逆切れして泣かしてやるさ!」
ジャイアン「しずかちゃんは陽動だけでいいからさ、後は俺たちに任せてくれ。」
スネ夫「僕らが終わらせてくるよ!」
しずか「スネ夫さん・・・たけしさん・・・ありがとう・・・。」
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 14:48:25.97 ID:fUXuq4kQO
〜現在〜
しずか「でも結果は失敗、次は私が一人でやるしかない。そう考えていたの。」
のび太「・・・・・・。」
しずか「二人と違うことを考えている自分に腹が立って、どうしたらいいのか分からない・・・。」
ドラえもん「・・・・・・。」
しずか「出木杉さんにしたことは消えない。二人を騙していたことも許されることじゃない。」
のび太「・・・・・・。」
しずか「分かってるんだけど、その上で言わせてほしいの・・・。」
ドラえもん「・・・・・・。」
しずか「・・・・・・・・・・・・助けて。」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/07/15(土) 14:50:57.75 ID:ee5MkHkB0
しずかちゃん、いつも以上に都合がいい女になっているな
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 15:59:11.63 ID:fUXuq4kQO
のび太「・・・許せない。」
しずか「ええ、分かってるわ。私がしたことは・・・。」
のび太「そうじゃない。」
しずか「?」
のび太「しずかちゃんにひどいことをした、あの案内人だよ。」
しずか「・・・・・・。」
のび太「そうか、全てはあいつのせいなんだ・・・。」
しずか「私のこと、嫌いにならないの?」
のび太「何で?どう考えても案内人が悪いじゃん。」
しずか「そう、なの?」
のび太「なあドラえもん、あのクソ案内人、どうしたい?」
ドラえもん「・・・ブチコロス。」
のび太「OK。」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 15:59:40.97 ID:fUXuq4kQO
のび太「ゲームでは一番悪い奴を倒せばゲームクリア、何だ、よく考えれば当然のことじゃないか。」
ドラえもん「さて、どうやって倒そうか。」
のび太「・・・・・・あっ。」
ドラえもん「おい、考えてなかったのか。」
のび太「まあ、何とかなるだろ。」
ドラえもん「何言ってんだ、ものすごく強いんだろ!」
のび太「僕が巨人の力を使いこなせていないんだぞ!あいつもきっとそうだ!」
ドラえもん「いや、その理屈はおかしい。」
のび太「何だと!」
ドラえもん「やるか!」
しずか「うふふ。」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 16:00:07.45 ID:fUXuq4kQO
のび太「へ?」
しずか「あはははははは!!!」
ドラえもん「どうしたの?」
しずか「ごめんなさい、緊張してたのに、二人の喧嘩を見てたら力が抜けちゃって。」
ドラえもん「・・・ははは!」
のび太「あはははははは!!」
しずか「あははは!!」
プルルルルルルルルルル
ドラえもん「あっ、ドラミからだ。もしもし?」
ドラミ「もしもしお兄ちゃん、進撃の巨人のゲームのことだけど・・・。」
ドラえもん「ちょっと待って、タイムテレビ〜!」
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 16:00:59.59 ID:fUXuq4kQO
ドラミ「改造したゲームを販売した人が逮捕されたらしいの。おそらくお兄ちゃんたちが遊んでるものだと思うわ。」
ドラえもん「そうだったのか。」
ドラミ「それでいま、改造の修正パッチが配布されているんだけど、ちょっと問題があって・・・。」
のび太「問題?」
ドラミ「ゲーム内のキャラが、修正を妨害するらしいの。」
しずか「そのキャラって・・・。」
ドラミ「獣の巨人よ。あいつを押さえつけないと、パッチを当てるのはほぼ不可能みたいね。」
のび太「そいつなら見たよ、めちゃくちゃな強さだった。」
ドラえもん「どうやって押さえつけるの?」
ドラミ「分からないわ。多分、コンピュータのスペシャリストがいないとだめだと思う。」
ドラえもん「そうか・・・。」
ドラミ「何か手は無いのかな・・・。。」
しずか「誰か、ゲームに詳しい人がいればいいんだけど。」
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/15(土) 16:01:20.29 ID:0lRwsrREo
困った時のドラミちゃん
初期の映画は割りとマジでドラミいないと詰むよな
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 16:01:24.50 ID:fUXuq4kQO
セワシ「それなら僕に任せてよ!」
ドラミ「セワシさん!」
ドラえもん「任せてって?」
セワシ「僕は進撃の巨人のゲームのプログラムを知ってるからさ。」
のび太「どうやって知ったの?」
セワシ「簡単だよ、ちょっと解析するだけさ。」
ドラミ「セワシさん・・・あなたって人は・・・。」
セワシ「いや、怒らないでよ、僕がいれば役に立つんだろ?ね、おじいちゃん。」
のび太「うん。じゃあ早速こっちに来てくれ。」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 16:01:59.97 ID:fUXuq4kQO
セワシ「やあ。」
ドラえもん「いらっしゃい。」
のび太「来て早々だけど、どうやって解決すればいいと思う?」
セワシ「そうだね、色々あるけど、やっぱり一番強力なのは改造かな。」
ドラえもん「そんなことができるのか!」
セワシ「苦労したよ、ネットで同志を募って、苦労してツールを完成させたんだからさ。」
しずか「自分で作ったの!?」
セワシ「まあね、仕組みは簡単だけど、なんせ数が多いからさ、大変だったよ。」
ドラミ「セワシさん、まじめに勉強してると思ってたら、そういうことだったの!」
セワシ「怒らないでよ、ね?」
ドラミ「・・・今回だけよ。」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 16:02:37.47 ID:fUXuq4kQO
セワシ「それじゃあ今晩が勝負だ。獣の巨人を倒して修正パッチを当てる。」
ドラえもん「うん。」
セワシ「僕が作ったチートを使えば、ゲームのデータが壊れることは無いはずだ。ただし、一つしか使えないけどね。」
のび太「何を使うの?」
セワシ「ひみつ道具を使えるようにするんだ。」
ドラえもん「何だって!」
ドラミ「すごいことなの?」
ドラえもん「ゲーム内の数値をいじるとかじゃなくて、道具そのものを作り出すだなんて!」
セワシ「そういうわけじゃないよ。元々クリア後のお楽しみ要素として色々あったみたいだから、それをちょっと変更しただけさ。」
しずか「すごいわね・・・。」
セワシ「へへへ・・・。」
のび太「他にはどんなものがあるの?」
セワシ「そうだね、例えば、し「セワシさん!」
ドラミ「そこらへんでやめないと、怒るわよ?」
セワシ「・・・は〜い。」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:12:51.97 ID:fUXuq4kQO
〜その夜〜
ドラえもん「準備は良いかい?」
のび太「うん。」
セワシ「いつでもいけるよ。」
ドラミ「ええ。」
セワシ「僕は起きていて、ゲームの外から援護する。」
ドラミ「お兄ちゃんたちに加え、私も夢の中に入ってひみつ道具を使って戦う。」
のび太「獣を倒す。」
ドラえもん「出木杉君を、ジャイアンを、スネ夫君を、助けるぞ!!」
のび太「おやすみ!」
ドラミ「おやすみなさい!」
ドラえもん「おやすみ!」
セワシ「よし、頑張るぞ!」
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:13:18.57 ID:fUXuq4kQO
〜夢〜
エルヴィン「何?また壁外へ?」
ハンジ「無茶言うなよ、今回の壁外調査で、どれだけの犠牲を払ったと思ってるんだ!」
ミケ「リヴァイがやられてしまって、士気が下がっている。あいつほどのやつが死んでしまうんだから、壁外は恐ろしいってな。」
のび太「そこを何とか、お願いします!」
ドラえもん「今度は上手くやりますから!必ず!」
エルヴィン「その根拠はどこにある!」
ドラミ「不思議な道具があるんです!」
エルヴィン「お前は誰だ!」
ハンジ「不思議な道具?一体何だい?」
ドラミ「そうですね、タケコプタ〜!」
ハンジ「何だいそれ?」
ドラミ「これを頭につけると、飛ぶことができるんです!」
ハンジ「ほう、やって見せてくれ。」
ドラミ「はい!」
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:13:48.44 ID:fUXuq4kQO
のび太「僕にやらせて!」
ドラミ「頼んだわ。」
ビューーーン!
ハンジ「・・・・・・。」
エルヴィン「なっ・・・・・・。」
ミケ「これは・・・・・・。」
ドラえもん「どうですか?」
ハンジ「これがあれば、巨人と戦わずに壁外を探索できる!」
エルヴィン「ふむ、素晴らしい、もっと他にも見せてくれ。」
ドラえもん「そうですね、じゃあ・・・どこでもドア〜!」
ミケ「!?」
ハンジ「え!?今どこから出したの!?」
ドラえもん「のび太君、使ってみて。」
のび太「うん。行きたい場所を頭に浮かべて、ドアを開けると・・・。」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:14:16.12 ID:fUXuq4kQO
〜シャワールーム〜
しずか「・・・・・・。」
のび太「・・・あっ、失礼。」
しずか「のび太さんのエッチ!!!!」
のび太「うわ〜〜!!」
バタン!
アニ「どうしたの?」
しずか「のび太さんが覗いてきたの。」
アニ「覗けるところなんかあったっけ?」
しずか「ドラちゃんのひみつ道具を使ったのよ。」
アニ「ひみつ道具?」
しずか「ドラちゃんはね、不思議な道具をたくさん持ってるのよ。」
アニ「ふうん・・・。あんた、変わったね。」
しずか「そう?」
アニ「うん、いつも神妙な顔してたからさ。」
しずか「分かりやすく顔に出てた?」
アニ「うん。でも、今は何か吹っ切れたような顔してる。」
しずか「実際に吹っ切れてるしね。」
アニ「へえ。」
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:14:44.45 ID:fUXuq4kQO
〜全兵団合同会議〜
エルヴィン「我々調査兵団は、この度壁外調査に出ることに決めた。」
ナイル「正気かエルヴィン!この前の戦果を見て、我々がそれを許すと思っているのか!」
エルヴィン「問題ない。なぜなら今回の壁外調査には、これまで程のリスクがない。」
ピクシス「リスクがない?どういう意味じゃ?」
エルヴィン「ドラえもんの不思議な道具を使うことにより、熟練の兵士でなくとも一人で巨人を倒すことができる。」
ピクシス「何?」
ナイル「ではその不思議な道具とやらを見せてみろ!そもそもドラえもんというやつが来てないじゃないか!」
エルヴィン「ふっ。」
ナイル「何がおかしい!」
エルヴィン「そろそろ出てきてもいいんじゃないか?」
ドラえもん「ばあ!」
ナイル「どわっ!何だこいつ!どこから入ってきた!」
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:15:30.96 ID:fUXuq4kQO
ドラえもん「こんにちは、僕ドラえもんです。エルヴィン団長と一緒に入ってきましたよ。」
ナイル「そんなはずはない、お前の姿は見えなかった!」
ドラえもん「これですよ、モーテン星〜!」
モーテン星
これを付けた者の姿は周囲の人間の目の盲点にしか届かなくなるので、透明人間のように誰にも姿を見られずに行動できる。
ピクシス「こんなもので姿を消したというのか・・・。」
ドラえもん「どうです?すごいでしょ?」
ナイル「確かに、これなら巨人に捕まらずにシガンシナ区までたどり着ける。」
ドラえもん「いやいや、もっと簡単な手があるんですよ。」
ピクシス「面白いのう、もっと見せてくれ。」
ドラえもん「どこでもドア〜!」
ナイル「どこから扉が!?」
ドラえもん「さあ、入って入って。」
エルヴィン「会議の場所を変更しよう。」
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:15:58.61 ID:fUXuq4kQO
ナイル「ここは・・・。」
ピクシス「確か我々は屋内にいたはずだが・・・。」
ナイル「不思議な力だ・・・。」
ジャン「本当に団長たちが出てきたぞ!」
コニー「すげえ!」
サシャ「のび太がこんなに手品を得意としていただなんて!驚きです!」
マルコ「一体どういう仕掛けなんだ?」
のび太「手品じゃないよ、科学の力さ!」
コニー「よくわかんねえけどすげえ!」
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 17:16:25.22 ID:fUXuq4kQO
ナイル「エルヴィン。」
エルヴィン「何だ?」
ナイル「さっき言っていたことは、本当なのか?並の兵士でも巨人を倒せるというのは。」
エルヴィン「ああ、本当だ。」
ナイル「ならば我々も協力しよう。」
エルヴィン「ふふふ、憲兵が壁外に出るとは、珍しいな。」
ピクシス「その話、駐屯兵団も混ぜてくれんかのう。」
エルヴィン「駐屯兵団まで?」
ピクシス「今こそ人類の力を一つに合わせる時じゃ。」
ナイル「ええ、その通りです。」
ジャン「おい、団長たちが・・・。」
マルコ「あれは・・・結束したってことでいいのかな?」
コニー「よっしゃ!」
サシャ「領土を増やして、食料も増えて、みんなハッピーです!」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 18:02:13.34 ID:fUXuq4kQO
〜作戦決行前〜
マルロ「いけるぞ!絶対にうまくいく!」
ジャン「うるせえな、静かにしろよ。誰だよお前。」
マルロ「俺はマルロ、憲兵だ。」
ジャン「ちっ、憲兵かよ。」
マルロ「今回の作戦には、憲兵も調査兵団も関係ないだろ。みんな仲間だ。」
ジャン「しかし、こんなに上手く領土を奪還できるとはな。」
コニー「まったくだ、ドラえもんに感謝しねえとな!」
サシャ「そういえば、そのドラえもんたちはどこに行ったんでしょう?」
ドラえもん「のび太君。」
のび太「ドラえもん、僕らは勝てるかな?」
ドラえもん「大丈夫だよ、兵士みんなが力を合わせるんだ。いくら獣が強くても、数で押せば何とかなるよ。」
のび太「だといいけど。」
しずか「心配することないわよ。ひみつ道具があれば、絶対に勝てるわ。」
ドラミ「そうよ、向こうはチートだって言うけど、こっちもチートなんだから。」
のび太「チートvsチート・・・か。」
ドラえもん「必ずジャイアンとスネ夫を助けようね。」
のび太「うん。それと、出木杉もね。」
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 18:02:45.27 ID:fUXuq4kQO
しずか「獣を倒せば、出木杉さんは目を覚ますのかしら。」
のび太「それは修正パッチによるね。未来の科学を信じるしかないさ。」
ドラえもん「心配しなくて大丈夫だよ。安心して。」
しずか「うん。」
ドラミ「そうだ、のび太さん、作戦前にみんなに何か一言言って!」
のび太「えっ、僕が!?」
ドラえもん「いいね、かましてやれ!」
しずか「頑張って!」
のび太「よ、よ〜し!」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 18:03:26.75 ID:fUXuq4kQO
のび太「みんな!!!話がある!!!」
アルミン「のび太?」
クリスタ「どうしたのかしら?」
ユミル「作戦前に何を言うのか、楽しみだな。」
のび太「今から僕たちはシガンシナ区に向かい、壁の穴を塞ぎに行く!」
のび太「でもそのためには、敵を倒さなければならない!」
のび太「強い敵だ。ひみつ道具があっても、これだけの数で挑んでも、勝てるかどうかわからない。」
のび太「だけど決して僕の力だけじゃ勝てない!だから!」
のび太「みんなの力を貸してほしい!お願いだ!」
のび太「勝つための力を!!!貸してください!!!!」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 18:03:56.28 ID:fUXuq4kQO
ドラえもん「ふふふ。」
オルオ「へっ、のび太にしては上出来じゃねえか。」
ケニー「あんな奴に力を貸すのか?この俺が?仕方ねえな。」
ハンネス「何か、堅苦しくなくていいな。このぐらいの緩さが丁度いいわ。」
キース(のび太、俺も元調査兵だ、喜んで力を貸そう。)
エルヴィン「こほん、それでは、これよりウォールマリア奪還作戦及び巨人討伐作戦を決行する!!!!」
エルヴィン「心臓を捧げよ!!!!!!」
兵士たち「おおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/15(土) 18:04:34.08 ID:fUXuq4kQO
〜シガンシナ区〜
獣の巨人「バカ共が・・・俺に勝つ気でいやがる。」
巨人たち「・・・・・・。」
獣の巨人「こっちには大小様々、千体の巨人を準備してある。それに・・・。」
ジャイアン「・・・・・・。」
スネ夫「・・・・・・。」
獣の巨人「おい、お前らの敵は誰だ?」
ジャイアン「俺の敵は・・・のび太だ・・・。」
スネ夫「のび太を・・・殺す・・・。」
獣の巨人「そうだ、それでいい。」
獣の巨人「さて、こいつらを相手にどう立ち回るのか見物だな。」
巨人たち「・・・・・・。」
ジャイアン「・・・・・・。」
スネ夫「・・・・・・」
獣の巨人「面白いものが見れそうだ。」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/15(土) 23:06:00.82 ID:Nm11w/uu0
そういやユミル巨人はどうなってるんだろ
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:28:20.07 ID:4z5T4aMvO
〜現実〜
セワシ「みんな・・・頑張ってくれよ・・・。」
〜夢〜
ドラえもん「準備は良いか?行くぞ!」
のび太「ああ、みんなを取り戻すんだ!」
しずか「頑張りましょう!」
〜シガンシナ区〜
獣の巨人「・・・・・・。」
ガチャ! ガチャ! ガチャ!
スネ夫「あっ、あれは!」
ジャイアン「どこでもドアだ!」
スネ夫「どうして?ゲームの中でひみつ道具は使えないはずだろ!」
獣の巨人「チートか・・・お互い様だが。」
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:29:06.28 ID:4z5T4aMvO
スネ夫「ねえ、おかしくない?誰も出てこないよ?」
ジャイアン「確かに変だな。」
獣の巨人「いや、知覚できていないだけだ。」
ジャイアン「どういうことだ?」
獣の巨人「石ころ帽子かモーテン星を使っているんだろう。」
スネ夫「そういうことか!だったら僕の巨人で暴れまくれば誰かに当たるだろう。」
ジャイアン「よし、じゃあ俺も!」
獣の巨人「いや、お前たちの出番はまだだ。ここは俺が巨人を操って戦わせる。」
スネ夫「さすが!」
ジャイアン「頼りになるぜ!」
獣の巨人「さて、じゃあまずは・・・そこだ。」
兵士「うわああああ!!何だ、何で俺がここにいるって」
バクッ!
獣の巨人「まずは一人。次は・・・そことそこ。」
兵士「やめろおおおお!!!」
兵士「助けてくれ!!!」
バクッ!
バクッ!
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:30:10.22 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「ほらどうした、隠れてるだけじゃあ俺たちを倒すことはできないぜ?」
マルロ(まずいな、まさかこれほどの数の巨人がいるとは思わなかった。)
マルロ(しかもひみつ道具があっても、巨人に見つかってしまう。)
マルロ(こちらはお互いを認識できないし、どうすれば・・・。)
エルヴィン「全員、モーテン星、石ころ帽子を取れ!」
マルロ(やはり、仕方ないか・・・。)
ジャイアン「おい、次々と兵士たちが・・・。」
スネ夫「すごい数だ・・・。」
獣の巨人「数で言えば、俺たちと同じぐらいと言ったところか。」
スネ夫「調査兵団だけじゃなく、駐屯兵団と憲兵団も来ているのか・・・。」
ジャイアン「どうやって集めたんだ・・・。」
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:31:23.54 ID:4z5T4aMvO
エルヴィン「総員、空気砲を装着せよ!」
獣の巨人「ははは、そんなもので倒せると思ってんのか?」
ドカーン! ドカーン!
獣の巨人「そんな程度じゃ、巨人は死なねえ。」
キース(エルヴィンどうする?これがあれば巨人を吹き飛ばすことはできても、殺すことはできんぞ?)
エルヴィン「・・・・・・。」
獣の巨人「めんどくせえ、お前らやっちまえ!」
ダダダッ!
兵士「急に巨人たちの動きが速くなったぞ!」
ハンネス「こいつはやべえな、逃げるか?」
キース「バカを言うな、作戦遂行のためには、俺たちが時間を稼がなくてはならんのだ。」
ハンネス「冗談だよ。本気にすんな。」
キース「こんな時に冗談を言ってる場合か!」
ハンネス「うるせえな、そんな性格だからグリシャにカルラを取られたんだよ!」
キース「貴様!」
ハンネス「やるか!?」
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:32:00.00 ID:4z5T4aMvO
ユミル「何やってんだあそこは・・・。」
クリスタ「さあ、喧嘩しながらでも攻撃できてるし、いいんじゃない?」
ユミル「あれ、お前そんな性格だっけ?」
クリスタ「あれ?」
ユミル「おいおい、どうしたんだよ。」
クリスタ「う〜ん、分からないけど、今の方が自然体でいられている気がする。」
ユミル「ならいいけどな。」
クリスタ「そういえば、ユミルって巨人なの?」
ユミル「バカ言え、そんなわけないだろ。」
クリスタ「じゃあ、最後の巨人は誰なんだろう?」
ユミル「ああ、作戦前にのび太が言ってたあれか。」
クリスタ「うん、巨人化能力者は名乗り出てください、って。」
ユミル「本当にいるのかねえ。」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:33:19.38 ID:4z5T4aMvO
スネ夫「ねえジャイアン、巨人化能力者って、最後は誰なんだろう?」
ジャイアン「さあな、俺たちが必死に探して、それらしい人物が見つからなかったんだ。おそらくいないんだろう。」
スネ夫「でも、この状況で出てこないはずは・・・。」
ジャイアン「じゃあ聞いてみるか?」
スネ夫「へ?」
ジャイアン「おい、お前!」
獣の巨人「・・・あのな、口の利き方には気を付けろ。俺の方が年上だ。」
ジャイアン「生まれは俺たちの方が先だ。」
獣の巨人「・・・それもそうだな。で、何だ?」
ジャイアン「最後の巨人化能力者を教えてくれよ、知ってんだろ?」
獣の巨人「知ってるが、ここで巨人化することは無いだろう。」
スネ夫「何でさ?」
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:34:00.29 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「このゲームじゃあ、人物を指定しなければ、巨人化能力を持つ人間はランダムに決まるんだ。」
ジャイアン「じゃあ、最後のやつは・・・。」
獣の巨人「もちろんランダムに決まった。そして本人は自分が巨人化能力者であることを自覚していない。」
スネ夫「じゃあ、能力を行使することはないんだ!」
獣の巨人「ああ、おそらくな。」
ジャイアン「それじゃあ心配いらねえな。」
スネ夫「うん!」
獣の巨人(だが、何が起こるか分からねえのが戦いってやつだ。)
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:35:14.77 ID:4z5T4aMvO
ジャン「おらおらおらおらおらあ!吹っ飛べえ!!」
アルミン「楽しそうだね、ジャン。」
ジャン「楽しかねえよ!」
アニ「・・・・・・。」
ベルトルト「・・・アニ、楽しい?」
アニ「何言ってんの?」
ベルトルト「いや、何でもない・・・。」
アニ「そう。」
ベルトルト「・・・僕が守るから。」
アニ「えっ、何?」
ベルトルト「何でもないよ。」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:36:07.21 ID:4z5T4aMvO
コニー「うひょお!楽しいいいいい!!!!」
サシャ「最高の気分ですううううう!!!!!」
マルコ「楽しそうだね、二人とも。」
コニー「そりゃそうだろ!巨人をぶっ飛ばせるんだからよ!」
サシャ「速く動けるとは言え、数の力には敵わないのです!」
マルコ「そっ、そう。」
コニー「ああっ!この感覚!癖になる!」
サシャ「やめられない!止まらない!」
ヒッチ「・・・・・・。」
マルロ「ヒッチ、お前は騒がないんだな。」
ヒッチ「あのバカと一緒にしないでくれる?」
マルロ「ああそうだな、お前はバカじゃなかったよ。」
ヒッチ「何、バカにしてんの?」
マルロ「はあ?バカじゃないって言ったろ?」
ヒッチ「言い方がバカにしてるんだよ。」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:37:15.71 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「おかしい・・・。」
スネ夫「何が?」
獣の巨人「調査兵の数が少ない。」
ジャイアン「この前俺たちがたくさん殺したからな!」
獣の巨人「だとしても、ハンジやミケがいないのはおかしい。」
スネ夫「・・・確かに、調査兵団の主力が見当たらないな。」
ジャイアン「じゃあまだどこかに隠れてるのか?」
獣の巨人「姿を隠しているが、動き回っているのか、場所が特定できない。」
スネ夫「そりゃ、こんだけ巨人が動き回ってればねえ。」
ジャイアン「敵の感知まで気が回らねえわ。」
獣の巨人「うるせえ。」
獣の巨人(それに、ドラえもんやのび太の姿も無い・・・。)
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:38:16.05 ID:4z5T4aMvO
スネ夫「しかし、随分空気砲撃ちまくるんだなあ。」
ジャイアン「変か?」
スネ夫「そりゃあんなに撃ってたら、すぐに壊れちゃうよ。」
ジャイアン「確かに、変だな。」
獣の巨人(何か狙いがあるのか?まるでこの短時間、時間を稼ぐような動きだ・・・。)
ジャイアン「最初に撃ちだしてから、どれくらい経った?」
スネ夫「えっと、あと少しで5分経つかな・・・。」
ジャイアン「5分生き残って、その後どうするつもりなんだ?」
スネ夫「う〜ん・・・。」
獣の巨人(何か秘策があるのか?)
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:38:48.76 ID:4z5T4aMvO
エルヴィン(そろそろ5分か・・・。)
マルロ(5分経つぞ・・・。)
アルミン(上手くやったのかな?)
ベルトルト(頼む、上手くいってくれ・・・。)
のび太「ドラえもん、作戦はちゃんと進んでるのかな?」
ドラえもん「大丈夫、調査兵は優秀だから。」
しずか「そうよ、信じましょう。」
のび太「・・・そうだね。」
ドラえもん「さあ、そろそろだ、準備をして。」
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:39:43.64 ID:4z5T4aMvO
ズブ・・・ ズブ・・・
獣の巨人「!?」
スネ夫「何だ!巨人たちが!」
ジャイアン「沈んでいく!?」
アルミン「やった!作戦成功だ!」
エルヴィン「さすがだ、精鋭たちよ・・・。」
ハンジ「ふう、疲れた。」
ミケ「まさか巨人の足元を掻い潜ることになるとはな。」
オルオ「死ぬかと思った・・・。」
ペトラ「私も・・・。」
エルド「おいおい、この程度で値を上げてちゃ、兵長の敵は取れねえぞ。」
オルオ「言われなくても分かってる!」
グンタ「ああそうだ、俺たちが必ず、兵長を殺したあいつを・・・。」
ペトラ「憎き獣を・・・。」
エルド「そうだな・・・絶対に倒そう。」
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:40:27.66 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「ドンブラ粉か・・・。」
ドンブラ粉
この粉を体につけると、体の触れている床、地面、壁などが水のようになる
スネ夫「ドンブラ粉!?」
ジャイアン「こんないっぺんに、すべての巨人に塗ったってのか!?」
獣の巨人「一体どうやって・・・。」
ハンジ「しかしすごいな、ドラえもんの道具は。確か、どんぶら・・・。」
ミケ「どんぶらガスだ。」
ハンジ「そうそう、そしてこのカチンカチンライト、すごいなあ!」
どんぶらガス
ドンブラ粉と効果は同じ
カチンカチンライト
この道具の光を当てると、流動体を5分間固形物質にすることができる
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:41:01.23 ID:4z5T4aMvO
〜作戦実行前〜
ドラえもん「いいですか、このどんぶらガスを巨人にかけて、巨人を地面に沈めます!」
ハンジ「巨人にガスだって?そんなことできると思ってるのかい?」
ドラえもん「大丈夫です。皆さんがかけ終えるまでは、他の兵士たちが巨人を攻撃していますので。」
しすか「そうです、この空気砲を使うのです。」
ミケ「しかし、敵もバカではない。沈められれば手を打つだろう。」
ドラえもん「・・・えっと、それは・・・。」
エルヴィン「何か、ガスを固めるものはないのか?」
ドラえもん「固める?」
エルヴィン「一定時間固めておけば時間差で効果が現れ、敵が気づくころには全ての巨人にガスがかけられているはずだ。」
ドラえもん「そうか、だったら・・・カチンカチンライト〜!」
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:41:50.89 ID:4z5T4aMvO
ドラえもん「これを使えば、流動体を固形物に変えることができます。」
のび太「効果はどれぐらい続くの?」
ドラえもん「5分。」
ハンジ「5分か・・・。」
ミケ「その間にどれだけの巨人を・・・。」
エルヴィン「立体起動装置を最大限に活用できなければならない。我々に任せてくれ。」
ドラえもん「お願いします。」
のび太「そして、地面に沈んでいく巨人に獣が注目しているところを・・・。」
〜現在〜
ハンジ「やっぱり、全部とはいかなかったか・・・。どんぶらガスもなくなっちゃった。」
ミケ「だが半分以上は沈んでいった。よくやったさ。」
ハンジ「そうだね。さあ、次はのび太たちの番だ。」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:43:17.45 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「畜生・・・俺の巨人が・・・。」
スネ夫「でもまだまだたくさんいるよ!」
ジャイアン「こんだけあれば、あいつら全員倒すには十分だ!」
獣の巨人「くそ、ここからどうする?まずは鬱陶しい調査兵団を・・・。」
のび太「・・・・・・。」
しずか「・・・・・・。」
のび太(いた、あそこだ!)
しずか(一気に行くわよ!)
カッ! カッ!
スネ夫「何だ!?」
ジャイアン「上から来るぞ!気を付けろ!」
獣の巨人「!?」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:44:26.19 ID:4z5T4aMvO
のび太巨人「ウオオオオオオ!!!!」
女型の巨人「ウアアアアア!!!!」
ドゴォ!! ドガァ!!!
獣の巨人「ぐぉぉぉぉ!!!」
のび太(やったぞ!)
しずか(攻撃が当たった!)
獣の巨人(下に注意を向けすぎてた・・・。まさか上から飛んでくるとは・・・。)
ジャイアン「のび太、来やがったな!」
スネ夫「覚悟しろ!」
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:45:09.26 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「ジャイアン!スネ夫!そいつらを殺せ!」
ジャイアン「分かってる!」
スネ夫「任せな!」
のび太(ジャイアン、スネ夫・・・。)
しずか(やっぱり、獣は洗脳する力を持ってるのね・・・。)
カッ! カッ!
鎧の巨人「ウオオオオオオ!!!!!!」
超大型巨人「ウオオオ!!!」
のび太(戦うことになるのか・・・いや!)
シュゥゥゥゥゥ・・・
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:46:04.81 ID:4z5T4aMvO
ジャイアン(巨人化を・・・!)
スネ夫(解いた!?)
のび太「二人とは戦いたくない。だから、巨人化している必要は無い。」
ジャイアン(なめやがって!)
スネ夫(なめるのはキャンディーだけにしやがれ!)
のび太「しずかちゃん、ここは僕に任せて、君は獣をやってくれ。」
しずか(のび太さん・・・。)
のび太「早く!」
女型の巨人「・・・・・・アア。」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:46:32.88 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「おいおい・・・。」
女型の巨人「・・・・・・。」
獣の巨人「やってくれるじゃねえか・・・、しずか。」
女型の巨人「・・・・・・。」
獣の巨人「そっち側に着いたってことは、もう目を覚ましたくないってことだよな?」
しずか(・・・こいつに耳を貸しちゃダメ・・・。)
獣の巨人「いいのか?俺を敵に回すってことは、そういうことなんだぞ!」
獣の巨人「今ならまだ間に合う。こっち側に来い!」
ドゴォ!!
獣の巨人「ぐふっ!・・・それがお前の答えか・・・。」
しずか(もう、喋らないでほしいわ。)
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:47:57.63 ID:4z5T4aMvO
ジャイアン(あいつを殴り飛ばすって、どれだけの怪力なんだよ。)
スネ夫(ドラえもんの道具を使ってるんだな?)
ジャイアン(だとしたらのび太も・・・。)
スネ夫(こうして一人で挑んでいるということは、何かあるはず・・・。)
のび太「二人とも、すぐに目が覚めるから。」
ジャイアン(何をする気だ?)
のび太「声紋キャンディ〜!」
声紋キャンディー
このキャンディーを舐めると、対象の人物とそっくりな声が出せる。
スネ夫(何だあれ?)
のび太「よし、覚悟しろよ〜!」
ジャイアン(来い!)
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:48:57.63 ID:4z5T4aMvO
のび太「お〜れはジャイア〜ン、ガ〜キだいしょおおうううう!」
ジャイアン(は?)
スネ夫(ジャイアンの声?)
のび太「て〜んかむ〜てきいの、おうとこおだあぜええ〜!」
スネ夫(下手だな・・・。)
ジャイアン「おいのび太!ふざけてんのか!」
スネ夫(ちょっとジャイアン!巨人化解いちゃだめでしょ!)
ジャイアン「俺の真似をしたい気持ちは分かる。だがな、やるなら真面目にやれ。」
のび太「いや、僕は真剣に・・・。」
ジャイアン「真剣に歌ってそんな歌になるか!!!」
のび太「そんなこと言われたって・・・。」
ジャイアン「仕方ない、俺が見本を見せてやる。光栄に思え。」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:50:26.12 ID:4z5T4aMvO
スネ夫(は?ちょっと待てよ。)
ボエエエエエエエ〜〜〜〜〜!!!!!!!
獣の巨人「ぐええええええ!!!!!」
しずか(のび太さん、そこまでリアルに再現しなくても・・・あれ、たけしさん!?)
サシャ「いやああああああ!!!!」
コニー「ぎゃああああああ!!!!!!!」
マルコ「何だこれは!地獄か!?」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:51:17.59 ID:4z5T4aMvO
ハンジ「見ろおえ!巨人がおえ!苦しんでいるおえ!」
ミケ「嘔吐しながらしゃべるんじゃない!」
ジャン「ううう・・・やべえなこりゃ・・・。」
アルミン「一体どんな兵器を使えばこれほどの・・・。」
アニ「きゃああああ!!!!」
ベルトルト「うわああああ!!!」
アニ「ベルトルト、どうにかしてよ!」
ベルトルト「無茶言わないでくれ!」
アニ「私を守るんだろ!!」
ベルトルト「なっ!聞こえてたのか!」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:51:59.00 ID:4z5T4aMvO
ジャイアン「まあ、こんなもんだ。参考になったか?」
のび太「うん・・・すごく・・・。」
スネ夫(うう・・・ううん・・・。)
ジャイアン「そうか、じゃあもう一回歌ってみろ。」
のび太「いや、それはさすがに。」
ジャイアン「俺様に逆らうのか・・・なら死ね。」
のび太「そんな!」
スネ夫(あれ・・・僕は何を・・・。)
カッ!
鎧の巨人「・・・・・・。」
ジャイアン(俺様に逆らう奴は、みんな死刑だ。)
のび太「えっと、えっと・・・。」
ジャイアン(俺様の声で、そんな慌てんじゃねえよ!)
ブンッ!
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:52:31.69 ID:4z5T4aMvO
のび太(やられる!)
ガシッ!
のび太「・・・あれ?」
ジャイアン(なんの真似だ・・・スネ夫。)
スネ夫(友達を攻撃して、どうしちゃったのさジャイアン。)
のび太「スネ夫、守ってくれたのか!」
獣の巨人「あいつ・・・どうして鎧のパンチを止めた・・・。」
しずか(スネ夫さん・・・洗脳が解けたのね!)
獣の巨人「やってくれたな・・・。」
しずか(おっと、私はこいつの相手をしないと。)
獣の巨人「しずか・・・そのパワーをどうやって手に入れたのかは知らないが、遊びはここまでだ。」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:53:14.85 ID:4z5T4aMvO
ガシッ!
しずか(速い!?)
獣の巨人「捕まえた。」
しずか「残念でした!」
獣の巨人「ああ?」
獣の巨人(こいつ、巨人化を解きやがった。何のために・・・。)
しずか「捕まったのはあなたの方よ!」
獣の巨人「何だと!」
ドラえもん「・・・この瞬間を待っていた。」
ドラミ「準備はいい?お兄ちゃん。」
ドラえもん「いつでもいけるよ!」
獣の巨人「こいつら、女型の腹の中に・・・。」
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:53:54.22 ID:4z5T4aMvO
ドラえもん・ドラミ「ジャンボ・ガン!!!!」
ドガーーーン!!!!!
獣の巨人「ぐわあああああ!!」
のび太「やった!獣をやっつけた!」
しずか「遂にやったのね!」
ドラえもん「あれだけ至近距離で当たったんだ。ひとたまりもないよ。」
ドラミ「たけしさんとスネ夫さんから離しておいて、正解だったわね。」
スネ夫(やるじゃないか!)
ジャイアン(・・・・・・。)
のび太「獣は倒された。もう正気に戻ったろ、ジャイアン。」
鎧の巨人「・・・・・・。」
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:56:05.70 ID:4z5T4aMvO
ジャン「やったのか、倒したのか?」
アルミン「ああ!そうだよ!」
ジャン「だったら後は、この巨人どもを掃除するだけだな!」
アルミン「ドラえもんの道具があれば、簡単だね!」
ジャン「おうよ!」
ベルトルト「・・・終わったのかな?」
アニ「どうだろう?」
ベルトルト「嫌な予感がする。」
アニ「・・・・・・。」
ベルトルト「もしかしたらここでみんな・・・。」
アニ「不吉なことを言うな。」
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:56:42.97 ID:4z5T4aMvO
のび太「後は巨人を倒すだけだ!」
しずか「私たちの力で、巨人を駆逐しましょう!」
ドラえもん「もうひと踏ん張りだ!」
ドラミ「頑張りましょう!」
鎧の巨人「ウオオオオオオーーーーー!!!」
のび太「ちょっとジャイアン、張り切りすぎだよ。」
ドラえもん「そうだよ・・・え?」
ドガン!
のび太「危ないな!当たるところだったじゃないか!何するんだ!」
ドラえもん「待って、様子がおかしい!」
鎧の巨人「・・・・・・。」
のび太「ジャイアン?」
スネ夫(もしかして・・・まだ・・・。)
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:57:41.93 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「はあ・・・死ぬかと思った。」
のび太「!?」
しずか「どうして!?」
獣の巨人「言ったろ、俺はチートだ。」
のび太「・・・・・・つまり?」
獣の巨人「つまりな、今俺の体力はゼロじゃねえんだ。まだお前らを殺す力を持っている。」
のび太「・・・・・・まずい!」
獣の巨人「巨人ども!ここにいる兵士全員をぶっ殺せ!!!」
エルヴィン「巨人の動きが!?」
ハンジ「何だこれは!」
ミケ「まるで飢えた獣のようだ・・・。」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:58:32.22 ID:4z5T4aMvO
兵士「空気砲で態勢を崩す!その間にうなじを削げ!」
兵士「よっしゃ!」
バクッ!
兵士「ぎゃあ!!」
マルコ「嘘だろ!?」
コニー「何て動きだ・・・。」
サシャ「あれは・・・何としてでも食べてやるという執念を感じました。」
マルコ「他の巨人もだ!」
ハンジ「どういうことだ!」
ミケ「考えてる暇はない!早く討伐するぞ!」
エルヴィン「道具があっても油断するな!心してかかれ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
兵士たち「うおおおおおおお!!!!!!」
バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
兵士たち「ぎゃああああああ!!!!!!!」
エルド「くそ!」
グンタ「何だこれは・・・。」
ペトラ「さっきまでと全然違う・・・。」
オルオ「地獄絵図だな・・・。」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:59:09.03 ID:4z5T4aMvO
すいません、上はミスです
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 00:59:37.62 ID:4z5T4aMvO
兵士「空気砲で態勢を崩す!その間にうなじを削げ!」
兵士「よっしゃ!」
バクッ!
兵士「ぎゃあ!!」
マルコ「嘘だろ!?」
コニー「何て動きだ・・・。」
サシャ「あれは・・・何としてでも食べてやるという執念を感じました。」
マルコ「他の巨人もだ!」
ハンジ「どういうことだ!」
ミケ「考えてる暇はない!早く討伐するぞ!」
エルヴィン「道具があっても油断するな!心してかかれ!」
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:00:28.75 ID:4z5T4aMvO
兵士たち「うおおおおおおお!!!!!!」
バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ! バクッ!
兵士たち「ぎゃああああああ!!!!!!!」
エルド「くそ!」
グンタ「何だこれは・・・。」
ペトラ「さっきまでと全然違う・・・。」
オルオ「地獄絵図だな・・・。」
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:01:20.09 ID:4z5T4aMvO
〜現実〜
セワシ「うわあ、これはやばい。何とかしないと。」
セワシ「そうだ、とっておきのチートを使うか?」
セワシ「でも重ねてチートを使うのは・・・。」
セワシ「いや、そんなこと言ってる場合じゃない!」
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:02:04.45 ID:4z5T4aMvO
〜夢〜
ジャン「おいおいおい!どうすりゃいいんだこれは!」
アルミン「仕方がない、一旦逃げよう!」
ジャン「それしかねえか!・・・!?」
ガシッ!
アルミン「え?」
ジャン「・・・なんだよ、だっせえな、捕まっちまった。」
アルミン「ジャン、今僕をかばって・・・。」
ジャン「早く行け!」
アルミン「でも・・・。」
ジャン「エレンの分も海を見るんだろうが!!」
アルミン「・・・・・・。」
ジャン「早くしろ!」
アルミン「・・・くそ・・・。」
ジャン(ミカサ・・・安心してくれ、アルミンは無事だ。)
ジャン(あの世でたっぷり話そうぜ。)
ジャン(・・・しまった、もうエレンがいるのか。じゃあ俺は邪魔者だな。)
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:02:55.15 ID:4z5T4aMvO
ベルトルト「アニ、この数を相手に逃げ切るのは無理だと思う。」
アニ「あんたね、さっきから何でそうマイナス思考なの?」
ベルトルト「最悪の状況を想定してるだけだよ。今回はそれが現実になるだけさ。」
アニ「・・・それで、対策は考えてあるの?」
ベルトルト「あるよ、一人が囮になって、その隙にもう一人が逃げるんだ。」
アニ「囮は誰がやるの?」
ベルトルト「もちろん僕だ。」
アニ「・・・・・・何で。」
ベルトルト「・・・男が女を守るのに、理由がいるのかい?」
アニ「かっこつけてないで、早く言え。」
ベルトルト「・・・それはね。」
ダッ!
アニ「待ちなよ!ベルトルト!」
ベルトルト「君のことが好きだからさ。」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:03:30.31 ID:4z5T4aMvO
エルド「ちくしょう、俺たちが苦戦するとは・・・。」
ペトラ「これじゃあ全滅してしまう・・・。」
オルオ「・・・・・・。」
ペトラ「どうしたの、オルオ。」
オルオ「・・・刃が尽きた。」
エルド「何だと!」
オルオ「ガスも、もう残ってない。」
オルオ「もうだめだ・・・。俺が囮になるから、みんなは早く逃げてくれ。」
グンタ「何を言っている!」
オルオ「俺を守りながら逃げ切れる相手じゃないだろ!」
ペトラ「・・・こんな時に、兵長がいてくれたら・・・。」
オルオ「おいペトラ、今何つった!」
ペトラ「兵長がいれば、こんな奴ら一瞬で片付けてくれるのに!」
オルオ「もう兵長はいないんだ!!!」
ペトラ「じゃあどうすればいいの!どうすればあんたを守れるのよ!」
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:04:19.01 ID:4z5T4aMvO
のび太「ジャイアン、やめてよ!」
ドラえもん「どうしよう!」
ドラミ「まず離れましょう!」
しずか「ああ!スネ夫さん!」
スネ夫(ジャイアン、目を覚ませ、僕らは仲間だろ!)
鎧の巨人「オオオオオオ!!!!」
ドラえもん「スネ夫君が押さえているうちに、早く離れよう!」
のび太「うん!」
ドラえもん「何か、何かいい道具は・・・。」
ドラミ「えっと、えっと・・・。」
のび太「どんぶらガスは?」
ドラえもん「ダメだ、全部渡したし、おそらく使い切ってる。」
しずか「ああ、そういえば!」
ドラミ「どうしたの?」
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:05:22.06 ID:4z5T4aMvO
しずか「忘れてたわ、私、スーパー手ぶくろをしてるんだった!」
スーパー手ぶくろ
身に着けると腕力を中心とした全身の力や持久力が強化される
のび太「そうだったそうだった!僕もだ!」
ドラえもん「それを使って、鎧の巨人を倒すんだ!」
しずか「無理言わないで!あんなところに飛び込むだなんて!」
のび太「こっちの攻撃を当てる前にやられちゃうよ!」
スネ夫(うわあ〜〜!!)
ドラえもん「超大型が負けた!」
のび太「何だって!?」
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:06:08.89 ID:4z5T4aMvO
ドラえもん「鎧が来るぞ〜!」
のび太(獣との戦いのために、なるべく巨人化したくないけど・・・。)
しずか(仕方ないわ・・・。)
ドラミ「だめよ。」
のび太「えっ?」
ドラミ「獣の巨人を倒すためには、あなたたちの力が必要なの。」
ドラミ「すでに一度力を使ってしまってるんだから、今は耐えなさい。」
のび太「じゃあ、どうすれば・・・。」
???「僕が隙を作る!」
ドラえもん「・・・ああっ、あれは!!」
しずか「嘘っ!?」
のび太「・・・ああ・・・ああ・・・。」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:06:44.31 ID:4z5T4aMvO
ジャン(ああ、やっぱ死ぬのは怖えな〜。)
ジャン(・・・・・・。)
ジャン「あれ?俺、食べられてない?」
ジャン「っていうか、巨人やられてる!?」
アルミン「ジャン!」
ジャン「アルミン!逃げろって言ったろ!」
アルミン「もう大丈夫だよ!ほら!」
ジャン「・・・・・・は?」
???「アルミン、ジャン、ケガはない?」
???「悪いな、遅くなっちまって。」
ジャン「おい、これは・・・どういうことだ?」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:07:43.99 ID:4z5T4aMvO
アニ「ベルトルト〜〜〜!!!!!」
ベルトルト「さあ、僕に注意を向けろ!アニに近づくな!」
ベルトルト(この数を相手に、どれだけやれるかな・・・。)
バタッ バタッ バタッ
ベルトルト(何だ?巨人が次々に倒れていく・・・。)
???「ベルトルト、囮になってくれたのはありがたいが、それは俺の仕事だ。」
ベルトルト「・・・そんな・・・どうして・・・。」
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:08:43.27 ID:4z5T4aMvO
ペトラ「うおおおお!!」
エルド「うおおおおおお!!!!」
グンタ「うおおおお!!!」
オルオ「お前ら、俺を置いて逃げろよ!何で戦ってんだよ!」
ペトラ「私たちは、仲間を置いていったりしない!」
エルド「兵長ならそうするはずだ!」
グンタ「俺たちはリヴァイ班だぜ!?」
オルオ「・・・お前ら。」
ペトラ「きゃあ!!」
オルオ「ペトラ!!」
エルド「まずい、ペトラがやられる!」
グンタ「だが、今は援護ができねえ!」
オルオ(すまねえ、ペトラ、無力な俺を許してくれ・・・。)
ペトラ「兵長〜〜〜〜〜!!!!!」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:10:04.30 ID:4z5T4aMvO
ズバッ!!!
ペトラ「ふえ?」
オルオ「・・・・・・ははは、俺は幻でも見てるのか?」
???「おいお前ら、状況を説明しろ。」
オルオ「今目の前に・・・。」
???「なぜこんなに巨人が湧いてるんだ。」
オルオ「・・・・・・リヴァイ兵長が・・・。」
リヴァイ「おい、聞いてるのか?」
エルド「・・・・・・。」
グンタ「・・・・・・。」
ペトラ「・・・・・・。」
リヴァイ「何だ、幽霊を見たかのような面しやがって。」
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 01:14:29.62 ID:3m2T2SsEo
燃えるな
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:39:32.58 ID:4z5T4aMvO
のび太「出木杉!」
出木杉「それ!」
鎧の巨人「グオオオオオオ!!!」
出木杉「さすがに目の表面を硬質化するわけにはいかないだろう。見えなくなるし。」
しずか「どうして出木杉さんが・・・。」
出木杉「さあ、早く!二人とも!!」
のび太「あ、ああ!」
しずか「いくわよ!」
ドシン!!!
ジャイアン(どわ〜〜〜〜!!)
シュゥゥゥゥゥゥ・・・
スネ夫「ジャイアン!」
ジャイアン「ううん・・・。」
ドラえもん「ジャイアン、目を覚まして!」
しずか「ちょっと強く投げすぎたかしら。」
ジャイアン「・・・あれ、俺は一体・・・。」
のび太「ジャイアン、君の敵は誰だい?」
ジャイアン「敵?決まってるだろ!獣の巨人だ!」
獣の巨人「・・・・・・ちっ。」
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:41:09.95 ID:4z5T4aMvO
のび太「やった!」
スネ夫「ジャイアンも元通りだ!」
ジャイアン「何のことだ?」
しずか「獣に洗脳されてたのよ?」
ジャイアン「洗脳?」
出木杉「・・・まさか、鎧の正体がジャイアンだったなんて・・・。」
のび太「ああ、これには深い訳があるんだ!」
ドラえもん「そうそう、深い訳が!」
しずか「・・・・・・。」
出木杉「訳?」
スネ夫「えっと、何から話せばいいのか・・・。」
出木杉「気にすることないよ、ゲームで敵味方に分かれるのは、よくあることだ。」
しずか「・・・・・・許してくれるの?」
出木杉「何を?」
しずか「私があなたを・・・騙したこと。」
出木杉「騙した?」
しずか「そうよ、あなたを殺したときに・・・。」
出木杉「ちょっと待って、僕は死んでないよ。」
のび太「でも、君は今までゲームの中では死んでたんだよ?」
出木杉「そうなのかな?確かに、シガンシナ区まで来た記憶がないけど・・・。」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:42:10.60 ID:4z5T4aMvO
エレン「目が覚めたらここに来ていて、アルミンがいたんだ。」
ミカサ「ジャンが食べられそうになっていた。間に合ってよかった。」
アルミン「ううう・・・二人とも・・・。」
エレン「おい泣くなよ。」
ミカサ「怖い思いをしたのね。」
アルミン「違うんだ、また二人と会えて、嬉しくて・・・。」
ジャン「・・・・・・。」
エレン「そういえば、お前その服、調査兵団に入ったのか。」
ジャン「うっ、そうだよ、悪いかよ。」
エレン「あんなに憲兵になりたがってたのに、どうして・・・。」
ジャン「・・・さあな。」
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:43:27.72 ID:4z5T4aMvO
ミカサ「そう言えば、さっきアルミンから聞いた。」
ジャン「?」
ミカサ「アルミンを助けてくれたと、ありがとう、ジャン。」
ジャン「・・・いや、当然のことをしたまでだ。」
エレン「ありがとな、ジャン。」
ジャン「お前に礼を言われても、嬉しくないんだよ!」
エレン「なんだとこの野郎!」
ジャン「やるか!」
エレン「やめろよ!破けちゃうだろうが!」
ミカサ「・・・ふふふ。」
アルミン「ミカサ、止めなくていいの?」
ミカサ「いいと思う。」
アルミン「・・・そうだね。」
ジャン(おい、止めてくれないのか?)
エレン(いいのか、殴っちまうぞ?いいのか?)
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:46:08.80 ID:4z5T4aMvO
ライナー「そうか・・・俺はお前をかばって巨人に・・・。」
ベルトルト「うん。」
ライナー「すまん、全く覚えてない。」
ベルトルト「いや、いいんだ。ライナーが生きていれば、それで十分だ。」
ライナー「しかし、お前の話が正しければ、俺はどうやって生き返ったんだ?」
ベルトルト「分からない・・・。神様か何かかな?」
アニ「・・・・・・ねえ、ベルトルト。」
ベルトルト「何だい?」
アニ「さっき言ってたことだけど・・・。」
ベルトルト「えっと・・・何だっけ?」
アニ「とぼけるな!ちゃんと聞こえてんだよ!」
ライナー「ベルトルト、何の話だ?」
ベルトルト「えっと、その・・・。」
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:47:13.30 ID:4z5T4aMvO
ベルトルト「僕は・・・君が好きだ。」
ライナー「・・・そうか、ついに伝えたか。」
ベルトルト「知ってたのか!?」
ライナー「見すぎだ、俺でなくても分かる。」
アニ「・・・・・・。」
ライナー「それで、アニ、お前はどうなんだ?」
アニ「私は・・・。」
ベルトルト「答えを聞かせてくれ。」
アニ「・・・この戦いが終わってから言うよ。」
ベルトルト「何だよそれ!」
アニ「答えが聞きたきゃ、生きて帰るんだね!」
ライナー「ツンデレだな。」
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:49:03.17 ID:4z5T4aMvO
リヴァイ「なるほど、大体分かった。俺はあの獣に殺されたんだな。」
オルオ「はい、おそらく。」
リヴァイ「記憶はねえが、やられたならやり返さねえとな。」
ペトラ「でも、前みたいにまたやられるんじゃ・・・。」
リヴァイ「今回は大丈夫だ、ドラえもんのひみつ道具とやらを使う。」
エルド「勝機があるんですか?」
リヴァイ「分からんが、やるしかない。」
グンタ「ですがその前に、周りの巨人を何とかしないと・・・。」
オルオ「なんか、ここだけ他より巨人が多くいませんか?」
リヴァイ「・・・そうだな。」
ペトラ「私たちが協力すれば!」
リヴァイ「そうだな、ペトラとエルドはオルオを守れ。グンタは俺と来い。」
オルオ「二人でやる気ですか?」
リヴァイ「そうだ、お前を失うわけにはいかないからな。」
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:50:06.63 ID:4z5T4aMvO
オルオ(俺は、みんなの足手まといになって・・・これじゃあまた兵長が・・・。)
リヴァイ「!?」
グンタ「兵長!!!」
獣の巨人「へへへ、よそ見してると食われるぜ、リヴァイ。」
リヴァイ「くっ!」
オルオ「兵長!危ない!」
バクッ!
エルド「オルオ!」
ペトラ「オルオ〜!」
リヴァイ「まだだ、丸呑みされただけだ!まだ生きてる!」
グンタ「腹を引き裂いて、助け出してやる!」
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:51:45.96 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「おっと、こいつはラッキーだったな。よし、そのまま遠くに逃げろ。」
エルド「あの巨人、向こうへ逃げるぞ!」
グンタ「逃がすか!」
ペトラ「ああ!この巨人ども、鬱陶しい!!」
リヴァイ「まずはこいつらを片付ける。いくぞ、お前ら。」
エルド・グンタ・ペトラ「了解!!!」
獣の巨人「さすがのリヴァイ班でも、あの数を処理してオルオを助けるには無理がある。」
獣の巨人「運命は俺に味方してくれているようだな・・・。」
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 01:53:16.29 ID:4z5T4aMvO
〜巨人の腹の中〜
オルオ「最後にリヴァイ兵長の役に立てて良かった・・・。」
オルオ「しかし気味が悪いな、ここは。」
オルオ「・・・・・・。」
オルオ「どうせ最後だし、誰も聞いてないし、言っとくかな・・・。」
オルオ「・・・・・・おほん。」
オルオ「必ず巨人を駆逐してやる!この世から!一匹残ガシュッ!」
オルオ「いだああ〜〜〜!!!!!」
カッ!
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 09:46:16.21 ID:ukMWt9yRo
お前かよwww
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:07:10.88 ID:2qXrIpbkO
獣の巨人「!?」
オルオ巨人「ウオオオオオオ!!!!!」
獣の巨人「何てこった・・・死の間際で覚醒するとは・・・。」
オルオ(何だこれは・・・一体俺はどうしちまったんだ・・・。)
リヴァイ「・・・・・・。」
オルオ(あっ、兵長!)
ペトラ「・・・・・・。」
オルオ(ペトラ、俺は無事だ!)
ペトラ「邪魔するな!」
オルオ(おっと、危ねえ!)
ペトラ「避けた!?」
エルド「こいつ、すばしっこいぞ!」
グンタ「気を付けろ、小型だが手強い。」
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:07:51.47 ID:2qXrIpbkO
オルオ「ちょっと待てよ、何で俺を攻撃するんだ!」
リヴァイ「・・・・・・。」
ペトラ「・・・・・・。」
エルド「な、ななな・・・。」
グンタ「オルオが巨人のうなじから出てきやがった!」
オルオ「うなじ?・・・本当だ!?」
リヴァイ「どういうことだ、お前も巨人化能力者だったのか?それを今まで隠してたのか?」
オルオ「いや、俺もついさっき気づいたところなんです。」
ペトラ「本当に?」
オルオ「本当だ!」
リヴァイ「・・・信じよう。」
オルオ「兵長!」
リヴァイ「オルオ、お前の巨人は機動力が高いようだな、俺たちをドラえもんのいるところまで連れて行ってくれ。」
オルオ「了解です!兵長!」
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:09:10.06 ID:2qXrIpbkO
出木杉「・・・そうか、そんなことになっていたとは・・・。」
しずか「・・・・・・。」
出木杉「獣の巨人・・・許せない。」
しずか「!?」
のび太「やっぱりそうだよな?」
出木杉「ああ、さっきのジャイアンといい、獣の巨人がおかしな力を使ったとしか思えない。」
しずか「でも私が・・・。」
出木杉「自分を責めることはないよ、しずかちゃん。」
のび太「ほらね、出木杉だって同じこと言うだろ。」
しずか「・・・・・・。」
出木杉「さあ、みんなで獣を倒そう!」
しずか「・・・ええ!」
スネ夫「うん!」
ジャイアン「おう!」
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:15:16.65 ID:2qXrIpbkO
ドシン! ドシン!
のび太「あわわわわわ!!!」
ドラえもん「巨人がこっちに向かってくる!」
ジャイアン「しかも屋根伝いに!」
スネ夫「何て身軽なんだ!」
ドシン!
ドラえもん「みんな気を抜くな!」
のび太「分かってる!」
ドラミ「出木杉さんがせっかく生き返ったんだし、もう誰もやられちゃダメよ!」
リヴァイ「おい、落ち着け。」
スネ夫「この巨人、喋るぞ!」
ジャイアン「しかもリヴァイ兵長の声で!」
リヴァイ「落ち着けと言っているんだ、お前ら。」
しずか「待って、巨人の背中を見て!」
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:16:06.93 ID:2qXrIpbkO
のび太「ああ〜!リヴァイ兵長!」
ドラえもん「どうなってるんだ、出木杉だけじゃなく、リヴァイ兵長まで生き返ってる。」
リヴァイ「話をしている暇はない。ドラえもん、お前の道具を貸せ。」
ドラえもん「道具?」
ジャイアン「リヴァイ班の人がみんないるぜ!」
スネ夫「すごい!巨人をてなづけたのか!」
オルオ「ばかやろう、これは俺の巨人だ。」
のび太「オルオさん!」
しずか「最後の巨人化能力者は、オルオさんだったのね!」
オルオ「よく分からんが、すごいだろ?」
リヴァイ「話している暇はないと言っただろう。」
オルオ「はい!すみません!」
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:16:40.98 ID:2qXrIpbkO
リヴァイ「よし、ドラえもん頼む。」
ドラえもん「はい、ビッグライト〜!」
リヴァイ「おっと、これで獣にブレードが届く。」
のび太「ねえドラえもん、ビッグライトで大きくしたって、攻撃力が大きくなるわけじゃないんだよね?」
ドラえもん「うん、セワシ君の説明では、確かそのはずだよ。」
リヴァイ「よし、次はカチンカチンライトとかいうので強度を最強にしてくれ。」
ドラえもん「なるほど、カチンカチンライト〜!」
リヴァイ「これなら獣にも勝てそうだ。」
ドラえもん「でも、パワーで勝っててもあいつのスピードは・・・。」
リヴァイ「問題ない、なあオルオ。」
オルオ「え、まさか!?」
リヴァイ「こいつに乗って戦う。」
オルオ(そんな責任ある仕事を俺が〜!)
ペトラ「やったじゃんオルオ!」
エルド「兵長の力になる時が来たんだ!」
グンタ「よっ、兵長の犬!」
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:17:37.45 ID:2qXrIpbkO
オルオ「・・・分かりました。俺は兵長に一生ついていくって決めてますから!」
リヴァイ「というわけだ、後は俺たちに任せてもらおう。」
のび太「待ってよ、獣を倒すのは僕たちだ!」
リヴァイ「・・・お前にその力があるのか?」
のび太「ドラえもんの道具を使って、何とかします。」
リヴァイ「・・・いいだろう。」
ペトラ「兵長、いいんですか?あいつは兵長を・・・。」
リヴァイ「俺よりもこいつらの方が、因縁があるみたいだ。」
のび太「・・・・・・。」
リヴァイ「周りのザコ巨人どもは俺たちに任せろ。」
ドラえもん「お願いします。」
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:18:32.09 ID:2qXrIpbkO
エルヴィン「・・・何だ?巨人が急に倒れていく。」
ミケ「どれどれ・・・あれは!?」
ハンジ「どうしたミケ!」
ミケ「リヴァイだ・・・。」
ハンジ「そんな!リヴァイは死んだはずじゃあ!?」
ミケ「しかし、ああして生きて、巨人を狩っている!」
ハンジ「・・・何だよ、生きてるなら顔ぐらい見せに来いよ。」
エルヴィン「・・・ミケ。」
ミケ「ああ・・・行ってくる。」
ハンジ「これほどの巨人、ミケとリヴァイ以外に任せられない。」
エルヴィン「ここら一帯の巨人どもを、一掃してこい。」
ミケ「了解。」
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:19:12.09 ID:2qXrIpbkO
ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ!
リヴァイ「ふう、ブレードが太いから、わざわざV字に切る必要が無いってのは楽でいい。」
オルオ「そうですね、兵長!」
リヴァイ「いちいち顔を出すな。集中しろ。」
オルオ「すいません!」
ミケ「さすがだなリヴァイ、巨人を乗りこなすとは・・・。」
ミケ「と思ったが、そいつはオルオか。」
リヴァイ「ミケか、今巨人どもをぶっ殺して回ってるところだが、俺たちだけじゃ時間がかかる。」
ミケ「だろうな。」
リヴァイ「手を貸してくれないか?」
ミケ「・・・元からそのつもりで来ている。」
オルオ(いま兵長、俺たちって言った!たちって!)
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:19:45.75 ID:2qXrIpbkO
エレン「おい、あれリヴァイ兵長か?」
ミカサ「すごい、あれほどのスピードで巨人を・・・。」
アルミン「最初から兵長がいれば、苦労は無かっただろうね。」
ジャン「ああ。」
ライナー「すげえなリヴァイ兵長、巨人をああもあっさりと。」
ベルトルト「そうだね、僕もいつかはあんな風に・・・。」
アニ「・・・なれるよ、きっと。」
ベルトルト「えっ、何?」
アニ「さあね。」
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:20:44.45 ID:2qXrIpbkO
のび太「ドラえもん、僕らは獣を倒そう!」
ドラえもん「うん、あと少しのところまで来てるんだ、頑張ろう!」
スネ夫「ジャイアン以外は、あと一回巨人化できる力を残してる。」
ジャイアン「ちょっと待てよ、三回までは・・・。」
しずか「だめよ、使うとしても、確かなチャンスをものにできる時だけよ。」
ドラミ「そうよ、巨人化のエネルギーは無限じゃないの。三度目の巨人化がどれだけ持つか・・・。」
ジャイアン「・・・・・・。」
のび太「あいつを倒すには、確実な手段を取らないといけないんだ。」
出木杉「・・・・・・ねえ、こんなのはどうかな?」
ドラえもん「なになに?」
出木杉「そもそも・・・・・・。」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:22:36.93 ID:2qXrIpbkO
ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ!
リヴァイ「・・・・・・ん?」
獣の巨人「おいリヴァイ、俺は言ったよな?」
オルオ(あいつは・・・!)
獣の巨人「お前がいると、ゲームバランスが崩れるってよお!!!」
リヴァイ「・・・知らねえな。」
獣の巨人「もう一度殺してやる!」
リヴァイ「・・・・・・悪いが。」
キィィィン!!!
オルオ(最強硬度のブレードに耐える腕だと!?なんて頑丈な奴だ!!)
リヴァイ「お前の相手は俺じゃない、あいつらだ。」
獣の巨人「あいつら?」
リヴァイ「じゃあな、俺は忙しい。」
オルオ(あばよ!)
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:23:48.52 ID:2qXrIpbkO
カッ!
獣の巨人「ん?」
超大型巨人「ウオオオオオオ!!!」
獣の巨人「あいつらもあがくねえ。相手してやるか。」
ドラえもん「みんな、頑張れ!」
ドラミ「頑張って!」
出木杉「・・・・・・。」
〜さっき〜
出木杉「僕は巨人化できないから、この作戦は君たちに任せることになる。」
出木杉「正直上手くいくかは分からない。」
のび太「大丈夫だよ、出木杉が立てた作戦なんだから、上手くいくに決まってるさ!」
ジャイアン「そうそう!」
スネ夫「後は僕たちに任せてよ!」
しずか「必ず成功させるわ!」
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:25:11.35 ID:2qXrIpbkO
〜現在〜
出木杉「・・・みんな、頑張れ!頑張れ!」
獣の巨人「超大型は体がでかいだけ、俺の敵じゃない。」
出木杉(獣の巨人は自分の力に絶大な自信を持っている。)
スネ夫(だから僕が攻撃を仕掛ければ必ず向かってくる!)
獣の巨人「まずは一人だ!」
ドゴオ!
獣の巨人「!?」
出木杉(超大型を倒せると油断したところで、女型が背後から攻撃する。)
女型の巨人「・・・・・・。」
獣の巨人「まさか後ろを取られるとはな・・・、スピードも上げたのか。」
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:26:35.10 ID:2qXrIpbkO
〜さっき〜
ドラえもん「チータローション〜!」
チータローション
このローションを足に塗ると、目にも止まらぬ速さで走ることが出来る。ただし効力は短い。
ドラえもん「これを使えば、獣のスピードにも対応できるはずだ!」
出木杉「念のため、カチンカチンライトで防御力も上げておこう。」
〜現在〜
ドガン! ドガン! ドガン!
獣の巨人「やるじゃねえか、しずか。」
しずか(スーパー手袋、カチンカチンライト、チータローション。)
しずか(攻撃、防御、スピードを極限まで高めて、やっと互角だなんて・・・。)
獣の巨人「確かチータローションの効果時間は短いんだよな?」
しずか(!?)
獣の巨人「だったら距離をとって時間を稼げばいい。」
しずか(・・・まさかこれほどとはね。)
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:27:27.49 ID:2qXrIpbkO
〜さっき〜
出木杉「ドラえもん、このゲームは未来で発売されていたんだよね?」
ドラえもん「うん、そうだよ。」
出木杉「だったら、改造した人も未来人だ。ってことは、ひみつ道具についてもいろいろ知っているはず。」
のび太「うん。」
出木杉「ひみつ道具の効果についても、分かっていると思う。」
〜現在〜
しずか(出木杉さんの言った通り、距離を取ってきたわ。)
出木杉(さあ、後は一発当てるだけだ。)
獣の巨人「さあて、効果が切れた時が最後だ。」
ジャイアン「いや、その前にお前が消える。」
獣の巨人「!?」
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:28:08.99 ID:2qXrIpbkO
獣の巨人「いつの間に俺の後ろについてやがった!?」
ジャイアン「さあ、いつだろうな?」
〜さっき〜
出木杉「女型の最初の攻撃時、かべがみハウスを獣の背中に貼ってほしい。」
ドラえもん「ちょっと待って、あれは平らな壁に貼るものだよ。さすがに背中には・・・。」
出木杉「ひみつ道具が使えるというのは、のび太君の子孫が作った機能らしいね。」
のび太「うん、セワシ君っていうんだ。」
出木杉「だったらさ・・・。」
〜現在〜
ジャイアン「やっぱりのび太の子孫、細かいところは適当だ!」
カッ!
獣の巨人「巨人化して後ろから攻撃か?」
鎧の巨人「・・・・・・。」
獣の巨人「そんなんで俺が倒せるかよ!」
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:29:32.33 ID:2qXrIpbkO
のび太「ジャイアン、そいつを離すなよ。」
獣の巨人「のび太、お前も・・・おい、それは・・・ジャンボ・ガン!!」
ジャイアン(じたばたするなよ・・・。)
獣の巨人「離せ!!」
獣の巨人(まずい、あれをまた食らえば・・・。)
獣の巨人「おい巨人ども!俺を助けろ!!!」
リヴァイ「残念だったな、もう全部討ち取った・・・。」
獣の巨人「リヴァイ・・・!!!」
リヴァイ「残るはお前だけだ。」
〜さっき〜
出木杉「最後はのび太君にやってもらう。」
のび太「僕?」
出木杉「鎧が獣を押さえている間に、ジャンボ・ガンで撃つんだ。」
ドラえもん「やったなのび太君、君の得意な射撃だ!」
ジャイアン「いやいや、俺が獣を押さえられる時間なんて、一瞬だけだぜ?」
のび太「ノープロブレム、一瞬あれば・・・。」
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 13:30:16.96 ID:2qXrIpbkO
〜現在〜
のび太(十分さ・・・。)
ドン!!!
獣の巨人「」
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:27:09.60 ID:2qXrIpbkO
ドラえもん「やった〜!!!」
ドラミ「やったわ!」
出木杉「よし!」
〜現実〜
セワシ「よし、修正プログラム、オン!」
〜夢〜
ジャイアン「・・・終わったんだな。」
スネ夫「・・・うん。」
しずか「・・・私たちの苦しみも・・・ね。」
スネ夫「・・・・・・ふふふ。」
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:28:07.53 ID:2qXrIpbkO
ハンジ「終わったね、エルヴィン。」
エルヴィン「いや、まだだ。」
ハンジ「?」
エルヴィン「我々の使命は領土奪還だ。壁の穴を塞ぐまでは終わらない。」
ハンジ「・・・そうだったね。」
エルヴィン「大事なことだ、忘れるな。」
ハンジ「はいはい。」
しずか「ねえ、スネ夫さん。」
スネ夫「何?」
しずか「あのね・・・。」
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:29:03.22 ID:2qXrIpbkO
カッ! カッ!
ハンジ「女型と超大型?」
エルヴィン「巨人化して何をするつもりだ?」
スネ夫(いくよ、それ!)
しずか(それ!)
のび太「すごい・・・超大型が瓦礫を運んできて・・・。」
ドラえもん「女型が硬質化の力で穴を塞いでる。」
エルヴィン「・・・・・・。」
ハンジ「・・・終わったね。」
エルヴィン「・・・そうだな。」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:29:38.01 ID:2qXrIpbkO
エルヴィン「作戦は成功した!!!」
エルヴィン「帰還する!!!!」
兵士たち「おおおおおおおおお!!!!!」
のび太「・・・ははは、疲れたな・・・。」
ドラえもん「お疲れ様。」
セワシ「お疲れ様。」
ドラえもん「セワシ君、何でいるの?」
セワシ「僕だって眠いんだよ。」
のび太「そっか、今僕は夢の中にいるんだっけ。」
ドラえもん「そうだよ。」
のび太「大変だったな・・・。」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:30:33.64 ID:2qXrIpbkO
〜祝勝会〜
ドラえもん「そっか、セワシ君がみんなを生き返らせてくれたのか。」
セワシ「うん、まあね。死んだ人を生き返らせる、僕の傑作チートの一つさ。」
ドラミ「でもそんな手があるなら、言ってくれればよかったのに。」
セワシ「言おうとしたけど、ドラミちゃんが止めるから・・・。」
のび太「まあ何にせよ、勝ったからいいじゃない。」
ドラえもん「そうだね。」
セワシ「そうそう、生き返ったのは、ゲームを始めてから死んだ人たちみんなだから。」
ドラえもん「えっ、本当!じゃあミーちゃんも!?」
セワシ「ミーちゃん?」
ドラえもん「やった〜!」
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:32:28.55 ID:2qXrIpbkO
ジャン「おい、何でみんな生き返ってんだよ!」
トーマス「どうしたジャン、俺らが生きてちゃ悪いか?」
ジャン「そうは言ってねえが・・・。」
エレン「不思議だ・・・、みんな生きてる・・・。」
ミカサ「エレン。」
エレン「何だ?」
ミカサ「生きててくれて、ありがとう。」
エレン「・・・どういたしまして。」
アルミン「ふふふ。」
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:33:49.96 ID:2qXrIpbkO
ライナー「おいベルトルト、アニに話しかけろよ。」
ベルトルト「いや、何だかきまずくて・・・。」
ライナー「何言ってんだ、まだ答えを聞いてないだろ。」
ベルトルト「そうだけど、アニとは友達のままでもいいかなって・・・。」
ライナー「いいわけないだろ!もう告ってんだ。早く行け!」
ベルトルト「アニ。」
アニ「・・・ベルトルト・・・。」
ベルトルト「その・・・返事が聞きたい・・・。」
アニ「何の?」
ベルトルト「何って・・・。」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:35:28.84 ID:2qXrIpbkO
ベルトルト「戦いが終わったら聞かせてくれるって。」
アニ「・・・もっかい言え。」
ベルトルト「え?何?」
アニ「もっかい言ったら答えてやる。」
ベルトルト「分かった・・・。」
アニ「・・・・・・。」
ベルトルト「・・・・・・。」
アニ「・・・・・・。」
ベルトルト「・・・・・・アニ。」
アニ「・・・・・・。」
ベルトルト「結婚しよう。」
アニ「!?」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:37:59.50 ID:2qXrIpbkO
ベルトルト(しまった!何で結婚しようなんて言ったんだ!早いだろ!僕のバカ!)
ライナー(バカ野郎!「結婚しよ」なんて、思ってるだけにしとけ!)
アニ「・・・・・・いいよ。」
ベルトルト「!?」
アニ「よろしくお願いします。」
ベルトルト「よっ、よろしくお願いします!」
ライナー「アイラーービューー!フォエーバーー!!!」
ユミル「うわっ、なんだこいつ、急に歌いだしやがって!」
クリスタ「大丈夫、ライナー?」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:38:27.01 ID:2qXrIpbkO
ライナー「クリスタ!」
クリスタ「?」
ライナー(思ってるだけじゃダメなんだな、ベルトルトは大切なことを教えてくれた。)
クリスタ「どうしたのライナー、私の顔に何かついてる?」
ライナー「クリスタ、結婚しよう!」
クリスタ「えっ!?」
ユミル「おいライナー、私の目の前でクリスタにプロポーズするとは、いい度胸だな。」
ライナー「ほざけ。」
クリスタ「ライナー、気持ちは嬉しいんだけど、いきなり結婚っていうのは、ちょっと早いんじゃないかな?」
ライナー「・・・・・・。」
クリスタ「まずは友達から・・・ね?」
ライナー「・・・・・・ああ。」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:39:40.72 ID:2qXrIpbkO
ベルトルト「ライナー、おめでとう!クリスタと仲良くなれたんだね!」
ライナー「うるさい!」
ユミル「おい、アニとベルトルさんが一緒とは、珍しい組み合わせだな。」
ライナー「・・・実はこいつらはな、結婚するんだ。」
ユミル「何だと!?そりゃマジか!」
クリスタ「おめでとう!」
アニ「ありがとう・・・。」
ユミル「お前らいつから付き合ってたんだよ!」
ベルトルト「いや、付き合ってはいないんだ。」
ライナー「急に結婚が決まったんだよな?」
アニ「まっ、まあ・・・。」
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:40:46.91 ID:2qXrIpbkO
ユミル「じゃあ、あれか、できちゃった婚ってやつか!」
クリスタ「そうなの!?」
ベルトルト「ちっ、ちが・・・。」
ユミル「いつのまにヤったんだよ、おい!」
クリスタ「どっちから仕掛けたの!?」
アニ「ちょっと待って・・・。」
コニー「おい、何の話だ?」
サシャ「私たちも混ぜてください!」
ユミル「ベルトルトとアニができちゃった婚するらしいぜ!」
コニー・サシャ「アイラーービューー!フォエーバーー!!!」
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:41:32.34 ID:2qXrIpbkO
ベルトルト「違う!できちゃった婚じゃない!」
ユミル「・・・悪かったよ、悪ふざけが過ぎた。」
コニー「何だ、冗談かよ。」
サシャ「ベルトルトとアニがくっつくなんて、ありえないですよね。」
アニ「いや、結婚するのは本当なんだ。」
コニー・サシャ「アイラーービューー!フォエーバーー!!!」
ライナー「うるさい!」
ユミル「嫉妬か?」
ライナー「違う、俺は純粋に親友の幸せを喜んでる。」
コニー「・・・・・・。」
サシャ「・・・・・・。」
ライナー「何だよ。」
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:42:57.90 ID:2qXrIpbkO
ミカサ「アニとベルトルトが結婚するらしい。」
アルミン「嘘!あの二人が!?意外!」
エレン「世の中分からねえもんだな・・・。」
ミカサ「エレン、私たちは家族。」
エレン「ああ、そうだな。」
ミカサ「ので、私たちも結婚しよう。」
エレン「はあ?どういう理屈だよ。」
アルミン(ミカサの言語力には呆れるよ。)
エレン「別に、今結婚しなくてもいいだろ?したいと思ったときにすればいいんだよ。」
ミカサ「・・・エレン。」
アルミン「そうだよ、焦る必要は無いよ。」
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:45:11.33 ID:2qXrIpbkO
ユミル「おい、聞いたかクリスタ。」
クリスタ「うん。聞いた聞いた。」
ユミル「シたいと思ったときにスればいいんだよ、だってさ!」
クリスタ「そっち?」
ユミル「大胆発言だな!」
クリスタ「何言ってるの?」
マルコ「何だか盛り上がってるね。」
ジャン「知るか。」
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:45:58.92 ID:2qXrIpbkO
のび太「・・・・・・。」
ドラえもん「どうしたの?」
のび太「うん、ライナー、ベルトルト、アニがみんなとああやって騒いでるのって、原作じゃ見られないよね。」
ドラえもん「そうだね、ゲームの中だから再現できることなんだよ。」
のび太「案内人がいなければ、楽しく遊べていたのにな。」
ドラえもん「うん。」
のび太「しずかちゃんたちは、平気そうに振舞っているけど、きっと心の中では・・・。」
ドラえもん「・・・・・・。」
案内人「こんばんわ。」
のび太「お前は!」
ドラえもん「倒したはずなのに!」
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:47:39.99 ID:2qXrIpbkO
案内人「いえいえ、私は修正プログラムにより、本来のプログラムに書き換えられた案内人です。」
のび太「じゃあ、僕たちには何もしないの?」
案内人「もちろんです。」
ドラえもん「よかった。」
のび太「それで、何の用?」
案内人「この度は、進撃の巨人のゲームをプレイしていただき、誠にありがとうございます。」
案内人「そろそろゲーム終了のお時間がやってまいりました。」
のび太「・・・もう、本当に終わるんだね。」
案内人「終了前にお聞きしたいことがございます。」
ドラえもん「何?」
案内人「ゲームプレイ時の記憶を消去するかどうかです。」
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:49:00.49 ID:2qXrIpbkO
のび太「消去?」
案内人「このゲームをプレイして、トラウマを抱えてしまう方がいらっしゃると考え、このような措置をとらせていただいてます。」
のび太「消去か・・・。」
ドラえもん「・・・・・・。」
案内人「どうなさいますか?」
のび太「・・・・・・。」
しずか「素敵ね、結婚ですって。」
ジャイアン「だったらお祝いに俺の歌を・・・。」
スネ夫「ああ〜!それはやめといた方が!」
のび太「・・・消去で、お願いします。」
ドラえもん「いいの?のび太君。」
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:49:41.51 ID:2qXrIpbkO
のび太「いいんだ、これで。」
案内人「かしこまりました。それでは、ゲーム内で起きた出来事に関する記憶は、全て消去させていただきます。」
のび太「・・・・・・。」
ドラえもん「・・・待って、最後にミーちゃんとお話を!」
のび太「もう諦めろ!」
〜現実〜
のび太「・・・・・・ううん。」
ドラえもん「・・・ん?」
ドラミ「・・・・・・あれ、何で私、のび太さんの部屋で寝てるの?」
セワシ「ごごごごご・・・。」
ドラミ「こらセワシさん、起きなさい!もう朝よ!」
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:52:01.24 ID:2qXrIpbkO
〜学校〜
ジャイアン「おいのび太!よくも危険な道具を使わせたな!」
のび太「そんな!」
スネ夫「しずかちゃんと二人っきりになりたいから、僕らを眠らせたままにするなんて!」
のび太「誤解だよ!僕にだって、何で三人がずっと眠ってたのか分からないんだ!」
ジャイアン「嘘つけ!ドラえもんの道具で何かしたんだろう!」
のび太「信じてよ!」
しずか「やめなさいよ!」
のび太「しずかちゃん!」
しずか「のび太さんがそんなひどいことするわけないでしょ?」
ジャイアン「・・・確かに・・・。」
スネ夫「のび太がそんなことするはずないか・・・。」
出木杉「いいじゃないか、もう解決したんだから。」
ジャイアン「・・・出木杉がそういうなら。」
スネ夫「・・・のび太は悪くないのかも。」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:54:13.28 ID:2qXrIpbkO
ジャイアン「のび太、疑って悪かったな。」
スネ夫「許してくれ。」
のび太「いいんだよ、分かってくれれば。」
スネ夫「そうだ、帰りにうちにおいでよ。面白いゲームがあるんだ!」
のび太「ゲーム?」
スネ夫「そう、新発売の、進撃の巨人のゲームさ!」
ジャイアン「まじかよ!俺、やってみたかったんだ!」
しずか「私も!」
出木杉「僕も行っていいかな?」
スネ夫「もちろんいいよ!」
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:55:35.81 ID:2qXrIpbkO
のび太「僕も・・・ってそのゲーム、どうせ4人までしか使えないんでしょ?」
スネ夫「ふふふ・・・何と、コントローラの数だけプレイ人数は増えるんだ!」
のび太「本当!?」
出木杉「そんなことが可能なのかい?」
スネ夫「もちろんコンピュータの性能にもよるんだけどね。パパに頼んで超高性能なものを買ってもらったんだ!」
ジャイアン「すげえな〜!」
スネ夫「だからさ、ドラえもんも誘っておいでよ!」
〜のび太の家〜
のび太「ドラえもん!」
ドラえもん「おかえり、どうしたの?」
のび太「スネ夫の家で、進撃の巨人のゲームで遊ぶんだ!ドラえもんもおいでよ!」
ドラえもん「え!いいの!」
のび太「早く行こう!」
ドラえもん「うん!」
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:57:33.32 ID:2qXrIpbkO
〜スネ夫の家〜
ジャイアン「おいのび太、また巨人に食われたのか!」
のび太「待ってよ、難しいんだこれ。」
スネ夫「しっかりしてくれよ、残基数はチームで共有してるんだからさ!」
ジャイアン「のび太がチームにいると全然クリアできねえよ!」
のび太「ごめん・・・。」
しずか「いいじゃない、助け合えば。」
出木杉「そうそう、仲間なんだから。」
スネ夫「仕方ないな、教えてやるよ。」
のび太「ありがとう〜!」
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 16:59:39.82 ID:2qXrIpbkO
スネ夫「このボタンを押してすぐ、これを押すんだ。」
のび太「こっ、こう?」
しずか「うまいうまい!」
ジャイアン「やればできるじゃねえか!」
出木杉「よし、今度は巨人を倒してみよう。」
のび太「できるかな〜?」
スネ夫「心配すんな、教えた通りにすればいいんだ。」
のび太「こうして・・・こうして・・・こう!」
しずか「やったわ!」
のび太「やった!討伐数1!」
ジャイアン「それまでが長いんだよ!」
スネ夫「さあ、もう一度行くよ!」
ドラえもん(ふふふ・・・やっぱりみんなで遊ぶゲームは面白いな。)
おしまい
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/24(月) 00:54:55.56 ID:s6OZQU1GO
おつ
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/24(月) 01:00:40.00 ID:HknpYNu3o
乙
完結して良かった。セワシくん優秀だな
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/24(月) 02:54:43.32 ID:n76fF4JSO
>>1
です
ちょっと喋らせてください
自分は今まで何度かSSを書いてきましたが、プライベートが忙しくなってきたので、今回でSS書くのはやめにしようと思います
読んでるときは親しみのあるキャラクターが、キチったり、キャラ崩壊したり、原作と違ってハッピーエンドになる話を読んで、すごく楽しい気持ちになりました
書いてるときは自分の書いた話で、面白かったとコメントをいただけたとき、心が温まりました
最後に、自分の今まで書いたものを記しておきます
ベルトルト「寝相が悪い?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432596209/
エレン・イェーガー 〜土下座を極めし者〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435325525/
ライト「蝶野ート?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451651954/
服部「小学生は楽でええな〜?」コナン「ああ!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452520359/
コナン「変声機で愛してるって言ってみるか。」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462804519/
ドラえもん のび太と進撃の巨人
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491485009/
(他にも書いていたと思いますが、忘れました)
これを読んでだれかが楽しい気持ちになってくれたら、この上ない幸せです
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/24(月) 13:14:45.94 ID:fMhr2hE70
おつ
ベルトルトの寝相は俺も読んでた
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/24(月) 20:50:05.73 ID:SKUJJDNP0
ジャンボガンとかありかよ
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 14:05:01.68 ID:0FKUnm8LO
乙でした
蝶野ートはスレタイで爆笑した記憶があるわ
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/28(金) 22:32:09.59 ID:yWAPR9Tm0
>>327
貴方でしたか!!乙でした!!!
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/01/12(日) 12:19:33.42 ID:a2M4ZJla0
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