【ミリマス】「走れ麗花」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

167 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:04:53.36 ID:UJ+jWkXE0

「それであの、麗花さんがお荷物と言うのは――」

 そこまで言ってエミリーは、突然ハッとしたような表情になると言葉を切った。
 彼女の敬愛する日本語には、確かこんな言い回しが存在する。

「こいつはウチのお荷物だ」……この場合のお荷物とは厄介だとか、役に立たないといった意味だ。

「どうかした? エミリーちゃん」

「わ、私はそんな風には思ってません。むしろ好き……いえ! お慕いしています!」

 そしてまた、日本語というのは難しいうえにややこしい。
 この場合のエミリーが言った「好き」は、決してお荷物でも厄介とも思っていないという意味だったのだが。

「お、女の子からの告白は、私もちょっと困っちゃうかな」

「そういうのはもっとさ、人目につかないトコで言うもんじゃない?」


 赤面して応える麗花と「少なくとも、私みたいな部外者がいない時に」なんて恥ずかしがる海美の反応に、
 エミリーも自分がしでかした失敗に気がついたようだ。

 慌ててたように両手をわたわたとさせながら「ち、違うんです!」と弁明する。
168 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:06:44.32 ID:UJ+jWkXE0

「私が言いたかったのは、その、人として麗花さんを尊敬しているということで!」

 そうして「あ、穴があったら入りたい……」と、顔を赤らめる彼女の傍に、
 何処からともなく銀色に輝くスコップが飛んで来て――なんてことはもちろん起こりはしないのだが。

「顔から火が出るとは、まさにこんな状況を言うのですね……」

 消え入りそうな小さな声で呟いた後で、今度はキリッと真面目な表情で顔を上げると。

「そうです、今こそ挑戦する時です!」

 次の瞬間、エミリーはその場に再び正座すると置いてあった瓢箪の中身を自分の周囲にまき散らした。
169 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:08:52.51 ID:UJ+jWkXE0

「な、何してるの!?」と驚く麗花たちは、その散らされた液体から漂う臭いに顔をしかめる……油だ!

「心頭滅却すれば火もまた涼し。今なら、火照るような身の今だからこそ! この修行に活路を開けるハズ……!」

 そうしてエミリーが、懐から取り出したマッチを擦る!

「ていっ! ていっ!」

 その数、なんと二本、三本! ……四本、五本。

 箱から取り出されるマッチたちは、エミリーの震える手でおっかなびっくりと擦られて次々に折れ散って行く。

 いつしか辺りには「マッチ棒だった物」が散乱し、ただただ油独特の臭いが包むのみ。

「……あの、何してるのかな?」

 困惑しているというよりは、気の毒そうな海美の問いかけに、
 空っぽになったマッチ箱を握りしめるエミリーが、泣き出しそうな目でこう答えた。
170 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:10:22.61 ID:UJ+jWkXE0

「火が、つかないんです。これでは修行になりません……」

「修行? エミリーちゃん、修行してるの?」

 海美を背後から抱きかかえるようにして立っていた麗花が「なんでまた?」なんて顔をして彼女に訊いた。

 そうしてエミリーが語るところによると、彼女は現在武者修行中。

 体力づくりの一環として熱く燃え盛る炎の中にその身を置き、
 精神と持久力を鍛える荒行に挑戦しようとしていたのだとか。

「地獄の特訓とも言いますし、荒っぽいことをするのが修行では?」

 どうやらエミリーには稽古の前に、ちゃんとした師範が必要なようだ。
 それでもなお諦めきれない様子のエミリーは、麗花の背負っていたリュックに視線を移すと。
171 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:12:27.17 ID:UJ+jWkXE0

「あの、麗花さんは着火具をお持ちだったりしませんか?」

「着火具……ライターとかかな?」

「はい!」

 だが、リュックの中身を確認した麗花は申し訳なさそうに首を振り。

「ごめんね、エミリーちゃん。……火吹き棒ならあるんだけど」

 リュックからお手頃サイズの竹筒を取り出した麗花を見て、
 海美が「……なんでそんなもの持ってるの?」と訝しそうな顔になる。

「そうですか……やはり、諦めるしかないですね」

「そんなことないよ。木の棒と、何か燃えるものがあればクルクル〜って」

「ちょっとちょっと麗花、焚きつけちゃダメだって」
172 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:14:29.11 ID:UJ+jWkXE0
===

 海美が声を上げて注意するように、未成年の火遊びはとても危ない。
 それでなくとも山火事に繋がる恐れだってあるのだ。皆さんも重々気をつけて頂きたい。

 ……さもなくば、きっとこんなことになるだろう。

「ヤ、ヤバくないかな? これ……」

 冷や汗なんてものじゃない。

 確かな熱気でその額に汗を掻きながら、
 海美は轟々と広がる猛火の勢いにただ圧倒されてエミリーの傍へとにじり寄る。

 その隣では非常に困ったことになったぞと、
 眉をひそめる麗花が手にしていた木の棒をまじまじと見つめ。

「……どうもキリモミ式着火法には、改良の余地があるみたい」

「呑気っ!? それどころじゃないってば!」

「ですが木の棒と板だけで本当に火をつけてしまわれるなんて……さすが麗花さんです!」

「エミリーも感心してる場合ー!?」
173 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:19:06.89 ID:UJ+jWkXE0

 今や炎は三人を包み、簡素な山小屋までも飲み込もうとしていたのだ。
 それどころかこのままでは、自分たちの命だって例外ではない……と、その時だ!

「はぁっ!」

 凛と響き渡る掛け声と共に、山小屋の扉を開けて外へと飛び出した者がいた。
 その人物は自分と麗花たちの間を隔てる炎の壁に走り寄ると。

「そこを動かないで、三人とも!」

 侍のような恰好のエミリーと対をなすように、忍び装束に身を包んだ最上静葉はそう言って自分の眼前で印を切る。

 すると彼女の乗っていた地面が波のように盛り上がり、広がる炎を覆い込んだのだ!

 まるでSFXの世界、大迫力のCG映像のような光景に麗花は「す、凄いすごーい!」と大興奮。

 今や辺りには焦げ臭さだけが残されて、火の気はどこにも見つからない。

 正確には、全ては土で蓋をされ、隠されてしまったというべきか。
 密閉された空間では、燃やすことのできる空気もいずれ無くなり、炎は自然と消えることだろう。
174 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:20:11.36 ID:UJ+jWkXE0

 危機は去り、静香が胸を撫で下ろしながら三人に言う。

「皆さん、もう安心です」

「静香ちゃん、今のどうやったの? 私にもやり方を教えて欲しいな♪」

「ホントだよ。なんであんなことができるワケ?」

 危ない所を助けてもらった麗花たちが尋ねると、静香は小さく張った胸に手を当てて。

「だってそれは、忍者ですから」

 ……なるほど、忍者であるなら仕方がない。
 麗花は素直に納得し、うんうんと頷き返すのだった。
175 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/04(木) 21:21:32.04 ID:UJ+jWkXE0
同い年の星梨花がせりりんだからエミリンなのか、エミリーと呼び捨てなのかちゃん付けなのか。
謎は深まるもののとりあえずここまで。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:53:54.18 ID:XoBsSSXh0
アイドルって何だ(今更)
おつ
177 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:02:48.64 ID:sqUuJl7G0
===

 まるで時代劇のセットに出てくるような山小屋に麗花を招き入れた静香は、
 彼女からこれまでの経緯を聞かされると呆れた顔でこう言った。

「じゃあ麗花さんは、でんでんむす君の話をするためだけに山を登って来たのだと?」

 すると手に持っていた火かき棒で、物珍しそうに囲炉裏の灰をつつき回していた麗花は顔を上げると。

「うん。ギュギュっとまとめると、そうなるかな」

「そのうえエミリーの無茶苦茶な修行にまで手を貸して」

 静香の言葉に、麗花が大きな胸を張る。
178 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:04:21.19 ID:sqUuJl7G0

「困った人は、放っておけない私だから。えっへん♪」

「……別に、褒めたつもりは無いんですが」

 小さく肩をすくめると、静香は山小屋の窓へと視線を移す。
 外にはより健全な修行として、海美と一緒に走り込むエミリーの姿があった。

「そういえば――」言いながら、静香は何かを思い出したように立ち上がり。

「お二人はここまで、走って来たと言ってましたっけ」

「そうだよ。二つぐらい山向こうから」

「なら、喉も渇いてますよね? すみません、お茶の一つも出さないで」

 謝る彼女に、麗花が「そんな、気にしなくても大丈夫だって」と応える。
 そうして土間に降りた静香は「とりあえず、これを」と、冷たい水の入った湯呑を持って戻って来た。
179 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:06:06.45 ID:sqUuJl7G0

「なんでしたら、お腹も空いていませんか? 大した物は無い小屋ですが、うどんならすぐに用意できますよ」

 静香の申し出に、麗花は曖昧に笑いながら「本当?」と聞き返す。

「でも、うーん……今は遠慮しておこうかな」

「そうですか? ……美味しいのに」

 残念そうに呟く静香に、麗花が「ああ、でもでもお菓子とかなら」と続けて言った。

「お菓子ですか」

 再び土間に降りた静香が、やかんに水を張りながら周囲を見回す。
 そうして彼女がお盆に載せて持って来たのは、花の形をした和菓子。

 麗花が喰いつくように身を乗り出し、そのまま皿へと手を伸ばす。
180 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:08:44.30 ID:sqUuJl7G0

 ……が、静香は彼女の手が届く寸前で、サッとお盆を後ろに引いた。

「あらら」

 つんのめった体のバランスを器用に整え、
 麗花が「もう、いじわる!」とでも言いたそうな顔で静香を見る。

「慌てないでください麗花さん。まだお茶の準備ができてません」

「……お湯が沸くまでお預けってこと?」

 すると静香は「ふふっ」と笑い。

「一つ、私と勝負をしましょう」

「勝負?」

「はい。麗花さんが勝てば、この和菓子はアナタの物です。ただし、私が麗花さんに勝ったなら――」

 ゆっくりと、厳かな口調でこう続けた。


「熱々のうどん……食してもらいます!」

 対する麗花の反応は早かった。

 静香が最後まで言い終わらぬうちから
「絶対に負けないんだからっ!!」とやる気十分返事を返して身構える……

 こうして和菓子とうどんを賭けた、二人の勝負が幕を開けることとなったのだ。
181 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:10:46.37 ID:sqUuJl7G0
===

 ……とはいえ、単に「勝負する」というだけでは話は前に進まない。
 今の二人に必要なのは明確な勝敗の決し方、その手段である。

 只今両者は和菓子の盆を間に挟むようにして向かい合い、いかにして戦うかを論じていた。

「例えばですよ」

 静香が言う。

「純粋に二人の実力勝負、決闘なんてどうでしょう。古くから行われて来た実績のある勝負方法です」

 すると麗花が首を振り。

「ダメ、ハンデがあり過ぎるよ」

「……そうでしょうか?」

「だって静香ちゃん、忍術使えるじゃない」
182 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:12:16.03 ID:sqUuJl7G0

 そうして麗花は自分のリュックから一組のトランプを取り出すと。

「それよりも、トランプで勝負を決めない? 神経衰弱とかどうかな?」

「ダメです」

 今度は静香が首を振る。

「神経衰弱は時間がかかり過ぎますし……カードはイカサマができるじゃないですか」

「でもでも静香ちゃん、よく言うでしょ? イカサマを見破るのも実力の内――」

「認めませんからね? とにかく、ダメなものはダメです!」

 両者睨み合い、達した結論は一つだった。
 二人はどちらともなく相手に向けて拳を突き出し、殆ど同時にこう言った。
183 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:14:47.74 ID:sqUuJl7G0

「なら、ジャンケンで」

 ジャンケン――今さら説明する必要も無いだろう。

 給食で残ったプリンの所有権を賭けてだとか、
 アイドルグループで誰がCDに参加するか決めるとか、そういった時に行われるアレだ――

 さらにグー・チョキ・パーの三すくみによる攻防は一見単純そうに思えて奥が深く、
 本来ならば運の要素だって多分に絡む。

「それで、なんすくみでやるのかな?」

「えっ?」

 不思議そうな顔で聞き返す静香に、麗花が言う。

「だから、グーチョキパーの三すくみ以外にも五すくみ七すくみ十一すくみ……
 そうそう私ね、一度百一すくみのジャンケンもやってみたかったんだ!」

 だが、静香は揚々と続ける麗花に「ま、待って下さい」とストップをかけると。

「ルールは普通の三すくみ。三回勝負で、先に二勝した方が勝ちです」

「オッケー♪」

 親指を立てて了承した麗花が、ふと気がついたように呟いた。

「ところで、ダイナマイトは使っちゃダメ?」
184 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:16:06.43 ID:sqUuJl7G0
===

 さて、結論から言ってしまえばこのジャンケン勝負は麗花が勝った。

 互いに一勝一敗で迎えた三回戦。勝敗を分けたのは麗花の出した「無敵」である。

 開かれた親指と人差し指はチョキ、伸ばした中指を加えてパーとなり、
 残る折り畳まれた薬指と小指がグーを示すその必殺拳はだがしかし、静香の物言いにより無効になった。

「無いですから、無敵なんて手は!」

「えー? それってどこのローカルルール……」

「ローカルでも何でもありません。初めに三すくみだって言ったのに……反則負けにしてもいいんですよ?」
185 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:17:12.76 ID:sqUuJl7G0

 強めの口調で責める静香に、麗花が「じゃ、あいこでしょ」と掛け声をかける。

「あぁっ!?」

 そうして間髪入れずに繰り出された麗花のパーに、静香が出した手はグーだった。

「わーい、勝ったー♪」

「ひ、卑怯な……!」

「卑怯だなんてとんでもない。これが本当の戦いなら、静香ちゃんは今頃土の中だよ」

 ジャンケンに負けてしまうだけで、存在を屠られるとは一体どんな戦いだ? 静香は首を傾げて考える。

 それに謎の理論を持ち出して、翻弄するのも天然なのか故意なのか……
 とはいえ麗花の考えをはかり知ることはできないし、理解しようとするだけ無駄なのだ。

 どちらにせよ、彼女の言うことは一理ある。油断大敵、負けは負け。

 静香は諦めた様にため息をつくと、持っていたお盆を改めて麗花の前に差し出した。
186 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:22:49.26 ID:sqUuJl7G0

「それでは、どうぞ」

「うんうん、納得してくれたみたいで嬉しいな♪」

 正確に言えば、納得では無く屈服だ。

 そして何より静香は知らぬことだが、彼女には例えどんな過程を辿ったとしても、
 北上麗花という存在に屈せざるを得ない理由があった

 ――それはつまり、彼女の敗北は元々決まっていたということになるが――
 今はただ、スイートな勝利の味を堪能する麗花も存在している。それだけが静香の知り得る真実だった。
187 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:25:58.16 ID:sqUuJl7G0
===天の章「覚醒と予兆、又は新たなる冒険の幕開け」

 かつて、ある星を支配しようと企んだ者たちが居た。
 奴らは人々の心に巣くい、悪の限りを尽くさんとした。

 しかし、その野望を食い止めるために立ち上がった五人の担い手の活躍により、
 星を追われた悪しき者たちは長い旅の果てに別の世界、この星に辿り着く。


「――そして新天地に降り立った悪しき者たちは今、この世界を暗黒と混沌の坩堝に陥れようとしていたのだ」


 小さく口の中で呟きながら、私は構えていた剣を薙ぎ払った。

 一閃、襲い掛かって来た「悪しき者」――まるで虫歯菌を擬人化したような姿で、
 ちょっとばかり可愛いけれど――が、断末魔の悲鳴を上げて消滅する。
188 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:36:40.87 ID:sqUuJl7G0

 ここは遥かな空の果て、人々の記憶からは忘れられた雲の上の王国。
 星々と月の煌きの加護のもと、神聖なる風が力を添える狭間の国。

 激戦の跡を拭うように、通り過ぎて行く天つ風が告げる。

「そう……来たのね」

 手にしていた百合の紋章が入った剣を鞘に収めると、私はゆっくりと振り返った。

 そこには白色の大地を穿ち、天まで届こうかという巨大な木。
 正確には、豆の蔓の集まりだそうだけど……この際それは置いておいて。

 今重要なのは、その木の傍に立つ一人の人物。

「あれー? 百合子ちゃんだ!」

 見慣れた笑顔に聞き慣れた声。だけど厳密に言うと、二人にとってはこれが初めての出会いになる。

 私はコホンと軽く咳払いをすると、堂々とした態度で彼女に声かけた。

「ようやく会えましたね、麗花さん。……いえ、クラウンの担い手。マジカル・レイカ!」

 く、うぅ〜……っ!! 言った! とうとうこの台詞を言っちゃったっ! 
 この時を、この瞬間を私はどれほど待ったことか! 

 遂に私はリリィ・ナイトとして、心躍り胸逸る冒険へと旅立つのだ! 
 彼女の持つ「奇跡の星」に、マジカル・スターに導かれて!!
189 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/05/08(月) 13:38:31.77 ID:sqUuJl7G0
とりあえずここまでの、残り三十人。
190 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage]:2017/05/08(月) 13:46:06.99 ID:sqUuJl7G0
>>86 訂正
〇今はただ、スイートな勝利の味を堪能する麗花が存在している。それだけが静香の知り得る真実だった。
×今はただ、スイートな勝利の味を堪能する麗花も存在している。それだけが静香の知り得る真実だった。
>>88
〇見慣れた笑顔に聞き慣れた声。だけど厳密に言えば、二人にとってはこれが初めての出会いになる。
×見慣れた笑顔に聞き慣れた声。だけど厳密に言うと、二人にとってはこれが初めての出会いになる。
191 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/05/10(水) 10:34:27.18 ID:YsRaTeHS0
マジカルクラウンだったか
http://i.imgur.com/MaLHU1B.jpg
http://i.imgur.com/WF2ffpq.jpg
凄く壮大な話になってきた....
一旦乙です

>>165
エミリー(13) Da
http://i.imgur.com/FFxcWoe.jpg
http://i.imgur.com/ILZiQFy.jpg

>>173
最上静香(14) Vo
http://i.imgur.com/Ql9D02f.jpg
http://i.imgur.com/elElgN9.jpg
192 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage]:2017/05/29(月) 20:09:30.34 ID:hMmfh9+Mo

 いつまでも放置しとくのもアレなのでちょっと報告。

 色々と考えてたんですが、このまま日記の内容を元に話を続けても現状キャラを使い捨ててるように感じてしまう
 (麗花以外は登場して数百字で退場の繰り返し)のが辛いのと、ワザとぼかして書いてたせいで話の筋が分かりにくいので、改めて最初から書き直してます。

 大元の流れとオチは変わりませんが、「とある一日」をベースに闇鍋にしたような話になってるので、一見かなりアレな内容となってます。例えば――。

===

「それとも……不意打ちなんて効かないか」

 ニヤリ、少女が不敵に微笑んだ。その視線が捉えるのは、ガラリと雰囲気を変えた春香を含む麗花たち。
 鋭く、目つきも悪くなった春香……ハルシュタインが訊く。

「一体これはどういうつもり? ……海美」
「おお怖い! 流石はワルの大総統!」

 名前を呼ばれ、高坂海美……いや、マイティ・セーラー海美はおどけたように身を震わせた。
 その戦闘服とも言える超ミニセーラー服の純白は、正義の使者である印。胸元に輝くバッジもまた同じく、彼女がヒーローである証。

 ……しかし今、海美の様子はどこかおかしい。

「どうこう無いよ、ハルシュタイン。私はただ、ヒーローの仕事をしてるだけ」
「……仕事?」
「そっ、悪の芽を摘む正義のお仕事。我らアイドルヒーローズ! ……ってね♪」

 刹那、直立する海美の両腕から激しい雷光が迸る! 溢れたエネルギーの疾走で、弾ける電灯窓ガラス。
 壁際に並ぶ作品棚を穿ちながら、ソレは春香たちを襲う!

「危ないっ!」

 まさに秒の差で反応し、麗花が春香とひなたの二人を抱えて飛び上がった! 弾ける電撃瞬くスパーク。
「まっ、そー来ると思ったよ!」だがしかし、それは海美の狙い通り。空中で無防備になった三人に向け、矢のような追撃の一撃を放つ!

「あらら……!」

 一杯食わされたと悟り、麗花が衝撃に備えて目を細める。着弾! 雷鳴のような音を響かせながら、室内は激しい点滅に包まれて……。
 視界が安定した時には、麗花たちは床に崩れていた。とはいえ、やられてしまったワケではない。

 そう、そうだ! 我々は知っている。ここにはもう一人、頼れる"アイドル"が居ることを!

「これはまた……妙な力を使うようで」

 それはかつて、デストルドーの幹部としてヒーローズと対峙した悪のマイティ・セーラー志保。
 麗花たちを守るため、海美の前にシールドを張って立ち塞がった彼女のセーラーは真っ黒だ。

 ……だが、その目は今の海美ほど淀んだ輝きを秘めてはいない。

「どこで覚えて来たんです? そんな"力"の使い方」
「ふふん……知ってる癖に」

 志保の質問をはぐらかし、海美が両手を低く構える。
 途端、バチバチと音を立ててエネルギーをチャージし始めた敵の姿に、志保は「ちっ」と舌打ちをした。

 ……こんな狭い空間で、ああいった相手は分が悪い。
 アレは天井だろうが壁だろうがお構いなしに駆け巡り、こちらを狙ってくるだろう……ならば!
===

 ……とまぁ、チラッと見せただけで分かるように別物です。
 更新を待って下さっていた方には申し訳ないのですが、このスレはここで執筆中止にしたいと思います。勝手な話ですみません。
 普通の日常作品を期待していた方にも重ねてお詫びいたします。では、執筆の方に戻りますので。また、いずれ。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 22:30:13.91 ID:iWQgTG4D0
そうか、残念だが
乙です
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 22:30:36.91 ID:iWQgTG4D0
そうか、残念だが
乙です
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 00:38:36.04 ID:5OWC+/2yO
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 00:39:27.14 ID:5OWC+/2yO
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 15:21:11.90 ID:ImFM9HNc0
>>2
428 :イラストに騙された名無しさん:2012/11/21(水) 20:56:10.89 ID:G8axBjTM
材木座のモデルの人は今毎日が日曜日で葉山のモデルの人は高校時代の彼女とゴールインだっけ?
作中でもその通りになるとは思ってないけどそう考えてみると感慨深い
じゃあ八幡は・・・

5 :以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/03/13(金) 22:09:37.95 ID:V+CCoqMQ0
>>2,3
雪ノ下と葉山のモデルは作者の高校時代にいた人物
高校の頃から二人は交際してて一緒に旧帝に進学
そして大学在学中に結婚した

38 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@転載は禁止:2015/06/27(土) 02:36:22.15 ID:f4Jfvtiz0
>>34
とはいえ現実は雪乃モデルの人は葉山モデルの人と結婚したんだがな

43 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@転載は禁止:2015/06/27(土) 02:49:04.05 ID:7kaILEqP0
>>38
これマジなの?
ガチだとしたらそれがある中八幡が雪乃と付き合うって展開になると

なんか作者が色々凄いな

46 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@転載は禁止:2015/06/27(土) 02:56:26.26 ID:f4Jfvtiz0
>>45
少なくとも雪乃と葉山に実在のモデルがいたのは作者のブログに書いてあったことだ
今は閉鎖されて見れないけど
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 06:55:40.96 ID:V9/W1srq0
test
133.44 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)