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少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を倒すことになりました」
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602 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/10(土) 22:54:17.34 ID:OdkaUSMi0
〇
第二皇子が娘の隣に片耳エルフを連れて行った。
片耳エルフ「最後の魔力だ”治癒”」パアア
娘「……ぅ」
片耳エルフ「聞こえるか人間」
娘「ぅ……る、さいエルフ女」
片耳エルフ「よし意識をしっかりもってよく聞け…… 私は死ぬ」
娘「……」
片耳エルフ「そしてお前もな」
〇
603 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/10(土) 22:55:34.64 ID:OdkaUSMi0
※つづく
604 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:52:49.53 ID:UZT9f82i0
#42 歓喜の剣
605 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:53:21.79 ID:UZT9f82i0
〇ウッドゴーレム内
魔王「
ズズズ……
少年エルフ「ヒトリ……怖い……寒い……」
魔王からの浸食を受けて少年エルフが黒く邪悪な何かに覆われていく。
――最後のエルフ族よ、お前は孤独の宿命なのだ――
少年エルフ「……コドク」
???「違うぞエルフ」
シュパアアアアアアッ!
突如、輝きが溢れ黒く邪悪な何かが消滅する。
魔王「むぅ!?」
606 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:53:59.75 ID:UZT9f82i0
〇
少年エルフ「う……うん?」
少年エルフはだれかに抱きかかえられている。
少年エルフ「師匠さん?」
???「いいや違う」
少年エルフは地面にそっと寝かされる。
少年エルフ「え? あれ娘??」
娘?「そうでもないわ」
娘の顔をした誰かは静かに言う。
娘?「貴方の娘はもういないわ」
少年エルフ「え? なにをいってるの?」ドキドキ
娘?「わかるでしょう、エルフ」
シュキン
その者は魔王に向き直ると光の剣を構えた。
607 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:54:33.12 ID:UZT9f82i0
〇数刻前
第二皇子「ホントにやるの? 成功するの?」
片耳エルフ「ゴフッ さあな、この状態の2人だどうなるかは保障できん」
娘「そうね、でも…… このままじゃどっちにしろ死ぬわ」
第二皇子「でも成功したっていったいどっちがどっちになるの?」
片耳エルフ「わからんな私がお前かお前が私になるのか…… そのどちらでもないかもな」
娘「そうね、でももし成功したら…… きっとエルフを、みんなを助けられる」
片耳エルフ「大した自身だな…… ならば見せてもらうぞお前の覚悟を」
ドスッ
片耳エルフは合体進化の秘法の結晶を自身の胸に刺した。
第二皇子「ううう……」
娘「お願い…… 早くしないとそいつの覚悟が無駄になるわ」
第二皇子「うわーー!」
ドスッ
第二皇子は合体進化の秘法の結晶を娘の胸に刺した。
ヒュウウン
第二皇子「わあああああ!?」
周囲が光に覆われる。
608 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:55:14.77 ID:UZT9f82i0
〇今
シュパアアアアン
魔王「この力…… 貴様勇者か!?」
光の剣によって魔王の腕が消滅する。
娘?「勇者? いいえそんなものはいないわ」
少年エルフ「その力は娘…… でもその耳はエルフ族の……」
娘?「そうね私は娘でも片耳エルフでもないのだ」
エルフ族の耳をした娘の顔をした者は言う。
少年エルフ「え? でも……でも……」
エルフ娘「そうだ私はどちらでもない。ハーフエルフのエルフ娘だ!」
少年エルフ「ええ!」
バッ
エルフ娘は飛び上がり魔王に向かって光の剣を掲げる。
609 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:56:18.99 ID:UZT9f82i0
魔王「むうん」
魔王が黒い奔流を放つ。
エルフ娘「ハッ」
シュパアアアアアアン
エルフ娘の一振りで黒い奔流が消滅する。
魔王「”高重力陣”」ギュオン
魔王が異次元の魔法を放つ。
エルフ娘「光よ、消し去れ!」
エルフ娘が放つ光が魔力ごと魔法を消滅させる。
シュワアアアア
魔王「なぜだ!?」
ゴウン ゴウン
魔王は次々と攻撃を繰り出すがことごとく消滅させられる。
シュパアアン シュパアアン
エルフ娘「さあ、なぜかしらね」
魔王「なぜこれほどの力が!?」
シュワアアアアア
魔王の半身が消し飛ぶ。
610 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:57:56.18 ID:UZT9f82i0
エルフ娘「さあてね、ただ湧き上がるのよ喜びが!」
シュパパパアン
魔王「おのれ、”黒孔生成”」
ギュオオオオ
魔王の最大魔法が辺りを飲み込み始める。
エルフ娘「せいっ」
シュキン
エルフ娘は光の剣を放って魔法を消滅させる。
魔王「今だ、絶望せよ」ドゥ
魔王が剣を離したエルフ娘に襲い掛かる。
エルフ娘「”喜びを伝えよ”」
シュパアアアアアアア
エルフ娘が再び光の剣を生成する。それも以前より巨大になって振り下ろされる。
魔王「馬鹿ななぜおまえ一人がここまでの喜びを持てる!? グアアア!」
エルフ娘「一人ではないわ…… それに200と17年の絶望が希望になったのよ」
611 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 14:59:03.83 ID:UZT9f82i0
魔王「ぬぬぬ……しかし我は貴様らには倒せぬ。貴様らに感情がある限りな」
エルフ娘「そうかしら、”希望よ輝け”」
魔王「我を憎まぬヒトは居らぬわ! フハハハハッ」
エルフ娘「”歓喜の剣”」
ヒュパアアアアアアアアアアアアッ
光の奔流が魔王を覆う。
魔王「ウオオオオオ! なぜだ!? なぜ憎しみを感じぬ!? なぜ貴様は我を!?」
エルフ娘「そうね、これまでの全てに感謝してるからかな…… 『そう』でなければ『こう』はならなかったからでしょうね」
魔王「まさか貴様は…… 我を、この魔王に『感謝』しているのか!?」
エルフ娘「言ったでしょ、全てにと…… だから最後よ魔王」
エルフ娘が完成した歓喜の剣を振りかざす。
ヒュドドドドドドドドッ
エルフ娘「ありがとう魔王」
ドドドドドドドドドドドドドドッ
魔王「馬鹿な! 我に…… 感謝だと…… そんな勇者が…… フハハ…… ハハハハハハハハ!!」
魔王を倒した。
612 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:00:19.60 ID:UZT9f82i0
〇
少年エルフ「……あ、あ」
光と共に魔王が消え、エルフ娘が少年エルフに近づく。
ザッザッ
エルフ娘「エルフ」
少年エルフ「あ、あの…… 娘?」
エルフ娘「まったく、そうじゃないて言ったわよね?」
少年エルフ「えっと、その……はい」
エルフ娘「バタバタしてたから改めて自己紹介するわ」
少年エルフ「ん……」
エルフ娘「私はハーフエルフのエルフ娘よ、貴方と同じのね」
少年エルフ「僕と……」ドキドキ
エルフ娘「そうよ……あなたはもう独りじゃないわ」ぎゅう
エルフ娘は少年エルフを抱きしめる。
少年エルフ「うう…… うわあああああああん」
少年エルフは泣き出し、エルフ娘は彼を強く抱きしめる。
エルフ娘「ずっと一緒よ、エルフ」
613 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:01:38.68 ID:UZT9f82i0
〇???
神官「という感じで魔王は倒されました」
フゴゴゴ
暗闇の中、何かの咆哮が答える。
神官「そろそろご自身で何かしてみたらどうです?」
フググゥ
神官「えー?、また寝るんですか」
ググゥ
神官「あーもう、寝てばっかりだと存在を忘れ去られますよ。竜王さま」
614 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:02:53.30 ID:UZT9f82i0
〇数年後?
――森の外れに小さな古屋から産声が聞こえる。
――初めまして小さなエルフ
――ほらこっちに来て抱いてみて
――見えるかしらこのエルフがあなたのパパよ
615 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:03:49.01 ID:UZT9f82i0
〇少年エルフの喫茶店(再建)
娘友「なーんて感じで締めるといい感じだと思わない? だからそろそろ結婚とかその後の予定はどうかなーって?」
エルフ娘「友、あなたねぇエルフはまだ60そこそこよ。あと40年はまたなきゃ」
エルフ娘は渡された書きかけの本を突き返しながら答える。
娘友「うっわー、ギャップを感じるわー、娘やっぱり変わったわねー」
エルフ娘と娘友が談笑している。店長の少年エルフは他の客と応対している。
エルフ娘「そりゃそーよ、一回生まれ変わったようなものだし、人間じゃないんだし」フフフ
娘友「そう……(まーだハーフエルフになれたのを喜んでるんだ)」
エルフ娘「それにしても勝手に本なんて書いてていいの? 私たちの事はなんとなくボカす約束でしょ」
娘友「王女とは約束はとれてるわ、そうそう、最近手紙も届いたのよ」
エルフ娘「本当!? 確か東方に行ったはずよね」
娘友「そうよ、なんだか記憶喪失になった皇帝の跡継ぎ問題をホビットと共に颯爽と解決して、怒涛の縁談に嫌気をさして男子君と女兵士さんとで東方へ旅立った第七王女よ」
エルフ娘「ずいぶん詳しく言うわね」
娘友「ノルマなの」
616 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:04:28.81 ID:UZT9f82i0
エルフ娘「まぁいいわ、それで何が書いてあったの」
娘友「もうじき帰ってくるみたいだけど……ここ見て〜」
エルフ娘「なになに……なんとこの地にもエルフ族の生き残りがおりエルフの話をしたら是非会いたいと申して、帰国の際には伴って帰……うがーー!」ビリビリ
エルフ娘は手紙を破り捨てる。
少年エルフ「うわ!? どうしたの娘?」
娘友「あーあ」
エルフ娘「な、なんでもないわ」
娘友「落ち着いてよ娘、すぐに帰ってくるわけじゃないし」
エルフ娘「そ、そうよね帰国の予定は……」
娘友「んーと明日ね」
エルフ娘「えええええええ、こうしちゃいられないわすぐに迎撃の準備を」
娘友「迎撃って」
617 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:05:25.27 ID:UZT9f82i0
バァン
第七王女「友ー、娘ー、エルフー居るかのう。驚かせようと一日早く帰ってきたぞよ」
第七王女が現れた。
エルフ娘「ああああああああああああ!!??」
第七王女「ほっほっほ、驚きすぎたか。 さらに驚くべきことにエルフ族の生き……」
エルフ娘「タンマタンマーッ!」
ドドドドドッ
エルフ娘が第七王女を外へ押し戻す。
少年エルフ「娘? いま誰かお客さん?」
エルフ娘「違うわ! ちょっと出かけるか留守番よろしくね、絶対外に出ちゃだめよ」
少年エルフ「え?うん」
娘友「エルフさんもまだまだ大変そうね」
娘友は書きかけの本を開く。
娘友「ずいぶん書き足りてないけど…… ま、いっか」
サラサラッ
娘友「おわり、っと」
〇
618 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2018/02/17(土) 15:05:54.55 ID:UZT9f82i0
※おわり
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:22:28.15 ID:CTJ1/0J4O
乙!
おわっちゃったのか……
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 23:35:18.46 ID:BPfJJYb60
連載お疲れ様です。
堂々の完結、とても楽しく拝読しました。
もし、気力があれば娘がエルフにくすぐられる小話を読んでみたいです。
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/19(月) 20:49:27.97 ID:JLzXgZdUo
終わってた…
おつかれさまでした。楽しかった!
次作があればここで誘導願います。
622 :
◆VEKixXsFvlSQ
[sage]:2018/02/25(日) 14:20:33.46 ID:9e+I6z2g0
※今後はこちらで書いていきます、https://kakuyomu.jp/works/1177354054885260622/episodes/1177354054885260636
しばらくは読みやすくして、書けなかった分を追記したリメイク版を更新します、あとは異世界サラリーマンものの構想を考えています。
623 :
◆VEKixXsFvlSQ
[sage]:2018/02/25(日) 14:22:01.95 ID:9e+I6z2g0
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885260622/episodes/1177354054885260636
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 18:34:17.20 ID:yo1YBimi0
誘導ありがとうございます。
リメイクと短編、楽しみにしています。
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クオリティの高いサービスを貴方に
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