永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 00:19:16.07 ID:u3ex58150


(――――What's!? Rabbit speaking!?)


(――――え? え? ちょ、何!? あんた一体何を言ってるの!?)



てゐ「その時出会った人間は、今迄出会った人間とは、何もかもが違った」

てゐ「黄金色に輝く髪。砂浜以上に白い肌。熊みたいにごつい体。そして…………”言葉”」



(――――So crazy……Japanese rabbits are like human beings……)


(――――わかんない……あんたの言ってる事…………全然わかんないよ!)



てゐ「あたしは……知らなかった」

てゐ「人間にもいろんな種類があって、その種類ごとに様々な違いがあって……さらにはその違いには、「知」そのものも含まれていた事に」


 そう、同じだったのよ。
 あたしが長年の旅路の果てに得た「知」は、あのちっぽけな島の中とまるで同じ。
 小さな生き物が集うあの小さな枠の中で、周りと比べればほんのちょっと大きかっただけの、”あの時の兎のまま”でしかなかった。


てゐ「あたしは知らなかった……国とは、そんな同種の人間が寄り添い集まってできた、言わば「小さななわばり」みたいなもんなんだって」



 だから、あたしは知らなかった。
 あたしが世界と思っていた場所ですら――――”小さな島に過ぎなかった”事を。
 


https://i.imgur.com/TBO3pHf.jpg



てゐ「長年かけて気づいたのは……何も変わっていない自分」

てゐ「ただ無意味に、年月を重ねただけの……一羽の賢しい兎風情」


 そしてあたしは知ってしまった。
 あたしが高みに近づいてたんじゃない。

 空があまりに広すぎて。
 出る日があまりに大きすぎて――――

 勝手に、近づいてる風に見えただけだって事を。

717.96 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)