穂乃果「私とμ'sの」

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69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/15(月) 15:49:25.79 ID:YV6TCjoT0

翌日


真姫「じゃあ、昨日話した通りに」

花陽「まずは3年生から」

凛「突撃にゃ!」


朝練


穂乃果「みんな、おっはよー!」

海未「穂乃果!声が大きいです!」

にこ「なんで朝からそんな元気なのかしらねー」

真姫「未知の世界ね」

凛「さぁ!今日も練習行っくにゃー!!」


...


絵里「今日の朝練はハードだったわね」

海未「みなさん、筋力も体力も落ちていたので少しきつめのメニューにしてみました」

希「なんか体が覚醒した!って感じするよ...」

にこ「要するに筋肉痛なのね」

ことり「午前中の授業眠くなりそうだなぁー」

海未「穂乃果みたいにならないで下さいね」

穂乃果「海未ちゃん酷いよー!」

絵里「ほらほら、学校遅れるわよー」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/15(月) 15:50:36.14 ID:YV6TCjoT0

3年生教室

昼休み


真姫「絵里、希、にこちゃん、ちょっと話があるんだけど...」

絵里「どうしたの?」

花陽「ちょっとここじゃ話しにくいことだから、屋上に行かない?」

希「ええよ」

凛「じゃあ行くにゃ」


屋上


にこ「それで話って何よ」

真姫「...穂乃果のことなんだけど...」

花陽「私達ね、気づいたの。今の穂乃果ちゃんは本当の穂乃果ちゃんじゃないって」

希「なっ...何言ってるん...?」

凛「希ちゃん達は、あの穂乃果ちゃんが本物の穂乃果ちゃんだと思ってる?」

にこ「...」

絵里「私は...」

希「穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんやろ?」

真姫「そう...にこちゃんと絵里は分かってたのね」

希「どういうことなん?」

凛「凛達はね、今いる穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんもどきのロボットなんだって理解したんだよ」

にこ「えぇ...私も分かってたわ。だって穂乃果の踊りはあんなに綺麗じゃない...センターを狙って穂乃果のことよく見てたから覚えてるわ」

絵里「私も...穂乃果と一緒に寝た時、朝起きたら必ずベッドから落ちてたり人の上で寝てるような子だったわ」

真姫「そうよ...あれは穂乃果じゃない。私達は穂乃果から卒業しないといけないと思って、まず貴方達に話に来たの」

にこ「なるほどね...」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/15(月) 15:51:11.13 ID:YV6TCjoT0

花陽「でも希ちゃんは...」

真姫「いい?希、今日朝から一緒に練習してた穂乃果は穂乃果じゃないのよ」

希「何言ってるんよ...穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃん。何回も言ったやろ?」

絵里「希...本当はあなたが1番穂乃果に違和感を感じてたんじゃないの?」

希「穂乃果ちゃんにおかしいとこなんてない」

花陽「希ちゃん、あのね、よく聞いて」

花陽「穂乃果ちゃんはね、病気で死んじゃったんだよ」

にこ「花陽...」

希「...」

花陽「忘れられるわけないよね。穂乃果ちゃんの死に際に一緒にいたんだから」

凛「穂乃果ちゃんが亡くなったあと、今の穂乃果ちゃんが作られた」

真姫「私とことりの手によってね...」

絵里「本当に真姫とことりの技術は凄かったわ。こうやって、本物と偽物の違いが分からなくなるくらい...」

にこ「確かにもう一度穂乃果が戻ってきたと思ったわ。もう一度穂乃果のいる?’sをって...」

花陽「でも、やっぱり違うんだよ!希ちゃんだって分かってるはずだよ!」

希「だって...穂乃果ちゃんは...穂乃果ちゃん...」

花陽「ねぇ、希ちゃん!今の穂乃果ちゃんは前の穂乃果ちゃんと何も変わらない?何も違わない?」

希「今の穂乃果ちゃんは...」

希「なんか...怖いよ...」

凛「希ちゃんだって分かってるにゃ。穂乃果ちゃんじゃないこと」

真姫「ごめんなさい。私のせいだと言われても仕方ないわ。でも、これ以上穂乃果じゃない穂乃果に、幻想を抱いて欲しくないわ!」

希「...受け止めなあかんのね...」

絵里「希...大丈夫。大丈夫よ。だって私達、全員同じ痛みを背負ってる」

にこ「もう一度支え合うのよ」

花陽「みんな分かってくれて良かった...」

凛「かよちんの言うことは間違いないにゃー」

希「でもどうしてうちらだけなん?海未ちゃんとことりちゃんは?」

真姫「海未とことりは1番穂乃果と仲が良かったから...まずは貴方達に話した後、全員で説得しようと思ってたの」

絵里「海未とことりは今の穂乃果に依存してるものね...」

にこ「無理もないわ...」

花陽「でもことりちゃんは穂乃果ちゃんを作った張本人だし、しばらくしたら違和感に気づくと思う」

真姫「それまで少し待たなきゃね」

絵里「いきなり現実を突き付けられるのは辛いでしょうから...」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 01:01:34.24 ID:KlekRhWSO
はい
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 19:54:46.25 ID:3JVTEt7SO
はよ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:12:13.05 ID:l24VRjca0

2年生教室


海未「...その卵焼き美味しそうですね」

ことり「うん、食べる?」

海未「あ、いえ、そういうつもりで言ったわけでは...」

ことり「いいよ、はい。あーん」

海未「あ、あーんだなんて...破廉恥です!」

ことり「もう...穂乃果ちゃんなら自分から食べにくるのに」

海未「穂乃果は食いしん坊ですからね」

ことり「いつも卵焼きとか唐揚げとかとられてたんだけどなぁ...」

海未「...最近はめっきりお菓子を作ってこなくなりましたね」

ことり「食べてくれる人がいないから...」

海未「わ、私も少しくらい外国のお菓子を嗜みますよ」

ことり「でも海未ちゃんの好きな食べ物ってほむまんじゃん」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:12:43.45 ID:l24VRjca0

海未「うっ...しかしことりの作るお菓子はなんでも美味しいです。私も久々に食べたいです」

ことり「じゃあ明日作ってこようかな」

海未「ありがとうございます」

ことり「...」

海未「...」

ことり「なんだか最近静かだよね...」

海未「はい...なぜでしょうね...」

ことり「分かってるくせに...」

海未「穂乃果がいないだけで、なんだかやる気というものも無くなってしまうんですね...」

ことり「はぁー...」

海未「早く帰って、穂むらに寄って行きませんか?」

ことり「いいね!行こう!」

海未「ことりと2人もほのぼのとして楽しいですが、穂乃果の存在も必要ですね」

ことり「3人で一つだからね」

海未「もう2度と穂乃果と離れ離れになんてなりたくありません。今の穂乃果を大切にしなければ...」

ことり「そうだね。絶対絶対穂乃果ちゃんを守っていこうね」

海未「はい!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:13:36.74 ID:l24VRjca0

放課後

練習中


絵里「今日は久しぶりにユニット毎に練習しましょうか」

にこ「いいんじゃない?だいぶ体も練習についていけるようになったし」

海未「では、各ユニットで課題を決めて練習を行いましょう」

凛「希ちゃん!海未ちゃん!集まるにゃー!」

希「凛ちゃんハイテンションやね」フフッ

海未「私達は部室で練習しましょうか」

希「はいはーい」

絵里「真姫、にこ、私達は音楽室で曲を作りましょうか」

真姫「え?」

絵里「真姫の顔に、新曲が作りたいって書いてあるわ」

にこ「じゃあにこは振り付けを考えるにこー!」

真姫「もう...絵里ったらなんでもお見通しね。にこちゃんも、ありがとう」

にこ「な、ななななに言ってんのよ!別に真姫ちゃんの為じゃないんだから!」

真姫「なんですってー!せっかくこっちがありがとうって言ったのに...!」

絵里「はいはい、喧嘩しないの」

にこまき「むぅ!」

ことり「私達はこのまま屋上で練習しよっか」

花陽「うん!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:14:13.73 ID:l24VRjca0

屋上


花陽「優しくーしないでもぉー嘘よー嘘よーそんなーの嘘ー」

ことり「優しくさーれるだけでー」

花陽「...」

ことり「...」

ことり「あ、穂乃果ちゃんのパートか...」

花陽「うっかりしてたね...いつもいるのが当たり前だったから...」

ことり「...穂乃果ちゃんをなんとか学校に通わせられないかなぁ...」

花陽「む、無理だよ...大騒ぎになっちゃうよ?」

ことり「分かってるけど...でも穂乃果ちゃんのためなら私なんでもするよ」

花陽(ことりちゃん...本当に偽物の穂乃果ちゃんにぞっこんだね…)

花陽(確かに今の穂乃果ちゃんを作った張本人だし、それほど穂乃果ちゃんこと大切に思ってたんどろうけど...)

花陽(でも真姫ちゃんだって穂乃果ちゃんを作った張本人だよね。真姫ちゃんはもう正気に戻ってるし...もしかしたらことりちゃんもすぐ分かってくれるかも)

ことり「花陽ちゃん?どうしたの急に黙って」

花陽「あ、えっと考えごと...」

ことり「もしかして悩みでもあるの?大丈夫?」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:14:55.47 ID:l24VRjca0

花陽「悩み事っていうか...」

ことり「話にくいなら話さなくてもいいよ」

花陽「...ううん、やっぱり話す。悩み事じゃないけど、ことりちゃんに話があるの」

ことり「私に?どうしたの?」

花陽「あのね、今の穂乃果ちゃんのことどう思う?」

ことり「穂乃果ちゃん?うーん今までと変わらず大好きだよ」

花陽「うん...そうだよね。私も大好きだよ。でも私が好きなのは今の穂乃果ちゃんじゃないんだ」

ことり「...どういうこと?」

花陽(ことりちゃんの雰囲気が変わった...!)

花陽「あ、あのね、私はね穂乃果ちゃんのこと大好きだよ。でもそれは、作られた穂乃果ちゃんじゃなくて「何言ってるの?」

ことり「穂乃果ちゃんが作られたって...何言ってるの?」クスクス

花陽「えっ...だって今の穂乃果ちゃんはことりちゃんと真姫ちゃんが作ったロボットで...」

ことり「花陽ちゃん変なのー穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんのお母さんから生まれたんだよ」フフッ

花陽「えっ...」

花陽(ことりちゃん...?穂乃果ちゃんを作ったことを忘れたの...?)

花陽「違うよことりちゃん!今の穂乃果ちゃんはロボットで、本当の穂乃果ちゃんはもう...!!」

ことり「??」

ことり「花陽ちゃんどうしたの?今日なんだか変だよ?」

花陽(こんなの...狂ってるよ...!)

花陽「...ごめんなさい...やっぱり今日は体調悪いみたいだから...練習はここまででいい?」

ことり「うん...いいけど...大丈夫?送っていこうか?」

花陽「ううん、大丈夫だよ。ありがとう」

ことり「うん...じゃあバイバイ」

花陽「バイバイ...また明日ね...」


バタンッ


ことり「...変な花陽ちゃん...」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/31(水) 07:16:03.15 ID:l24VRjca0

部室


ガチャ


海未「あら花陽、どうしたのですか?」

希「ことりちゃんは?」

花陽「あ...えっと今日はちょっと色々あって...体調も悪くて...」

のぞりん(もしかして穂乃果ちゃんのことかな)

花陽「今日はもう練習終わることにしたの」

海未「そうなのですか。大丈夫ですか?ことりは?」

花陽「まだ屋上にいると思うよ」

海未「1人きりは可哀想なので、ちょっと行ってきますね」

花陽「う、うん。ごめんね」

海未「いえ、気をつけて帰ってくださいね」

花陽「ありがとう」


バタンッ



希「花陽ちゃん、もしかしてことりちゃんと何かあった?」

花陽「うん...穂乃果ちゃんのことを話したの。でもことりちゃんは...」

凛「ことりちゃん分かってくれなかったの?」

花陽「ううん。そもそもことりちゃんは穂乃果ちゃんが病気で亡くなったことすら覚えてなかったの」

のぞりん「えぇ!?」

花陽「穂乃果ちゃんを作ったってことも忘れてた...」

凛「そんな...」

希「このままじゃあまりにも亡くなった穂乃果ちゃんが報われんよ...」

花陽「ごめんね、勝手な行動して。でも、やっぱりことりちゃんを説得するのはもうちょっと先がいいって分かったよ」

希「そうやねぇ...ことりちゃんもしばらくしたら本物と偽物の穂乃果ちゃんの違いに気づき始めるだろうし」

凛「幼なじみだもん!分からないわけないよね!」

花陽「絵里ちゃん達にも、このこと伝えてくるね」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 06:00:27.23 ID:0JD2TMBEO
ことうみは今の穂乃果がいなくなったらどうなってまうんや…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 23:16:10.77 ID:lQH3FXLx0
つらいよ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/17(土) 13:17:51.12 ID:BU+IbD5O0

数日後


穂むら


海未「久々に3人で過ごせますね」

穂乃果「そうだね!?’sのみんなと過ごすのも大好きだけど、ことりちゃんと海未ちゃんと過ごすのも大好き!」

ことり「私も2人と過ごす時間大好きだよ!」

海未「穂乃果、最近調子はどうですか?朝練だけとはいえ体に負担はかかってませんか?」

穂乃果「大丈夫だよ!それよりもなかなか外に出られない方が辛いよー」

ことり「穂乃果ちゃんは元気っ子だもんね」

海未「というよりおてんばなのですよ」

穂乃果「うっ...そんなことないよー!私だって立派な乙女だもん!」

ことり「あ、そういえばお菓子作ってきたんだ〜食べる?」

穂乃果「食べる食べる!」

海未「食い意地も張ってますね」

穂乃果「うぐっ...」

ことり「でもでも、今回は海未ちゃんが食べたいって言ったから作ってきたんだよー」

穂乃果「え!?海未ちゃんが?いつも人には太りますよとか言うくせに!?」

海未「そ、それは...」

穂乃果「海未ちゃんだって食い意地張ってるじゃん!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/17(土) 13:18:53.40 ID:BU+IbD5O0

海未「それはことりが寂しそうな顔をするのが悪いのです!」

ことり「私!?私寂しそうな顔してたかなぁ?」

穂乃果「そうなの?ことりちゃん何かあったの?」

海未「学校では穂乃果がいないので私もことりも寂しいのですよ」

ことり「うん...穂乃果ちゃんがまだ学校にいてくれた時はもっと...冒険に出るような気分だったのに...」

穂乃果「そうなんだ...」

ことり「だから私に気を使ってお菓子作ってきてって言ってくれたんだよね?ね、海未ちゃん」

海未「確かにそれもありますが、純粋にことりのお菓子を食べたかったのです」

穂乃果「2人とも仲良しさんだね〜穂乃果のこと置いてかないでね!」

ことり「置いていくなんてありえないよ!むしろ穂乃果ちゃんの方が...」

穂乃果「大丈夫だよ、もう2度と遠くへ行ったりしないって。何回も言ったでしょ?」

ことり「うん...でも私不安だよ...」

海未「ことり、穂乃果はここにいます。私達3人はずっと一緒です」

ことり「2人とも、どこにも行かないでね?私を1人にしないでね?」

穂乃果「当たり前だよ。学校には行けないけど...私はいつでもここで2人を待ってるよ!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/17(土) 13:19:19.60 ID:BU+IbD5O0

穂乃果「当たり前だよ。学校には行けないけど...私はいつでもここで2人を待ってるよ!」

海未「穂乃果...」ウルウル

穂乃果「海未ちゃん涙目だよ」クスクス

ことり「穂乃果ちゃん、ぎゅー!」ギュッ

穂乃果「わぁ!じゃあ私もぎゅー!海未ちゃんも!」

海未「はい、ぎ、ぎゅー!」モギュッ


...


ことり「そういえばお菓子出してなかったね。ちょっと待ってね」ガサゴソ

穂乃果「わくわく♪」

ことり「あれ...?あ...入れ忘れちゃったかも...」

穂乃果「がーん!」

ことり「どうしようかな...」ウーン

海未「また次の機会でもよいのですよ」

ことり「でも今日は珍しく海未ちゃんが食べたいって言ったからなぁ...」

ことり「よし!私一旦家に帰って取ってくるね」

穂乃果「えぇ?そこまでしなくてもいいよー」

海未「そうです、悪いです」

ことり「でも2人に食べて欲しくて作ったから!取ってくるね。すぐ戻るからー」タタタッ

穂乃果「行っちゃった」

海未「ことりの行動は素早いですね」

穂乃果「2人きりだね!私、学校での話聞きたいなぁ」

海未「学校の話ですか...では最近の出来事といえばーーーーー」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/17(土) 13:19:46.64 ID:BU+IbD5O0

南家


ことり「あっ、やっぱり置きっぱなしだったー」

ことり「2人とも美味しいって言ってくれるかなぁ...このマカロン」

ことり「...大丈夫だよね」



穂むら


穂乃果「ことりちゃんまだかなー」

海未「すぐ来ますよ」


ガチャ


ことり「ごめんね、おまたせー」

穂乃果「待ってましたぁ!」

ことり「味に自信はないんだけど...」

穂乃果「ことりちゃんが作るお菓子はいつでも美味しいよ!」

海未「ことりはパティシエになれるのでは?」

ことり「2人とも褒めすぎだよぉ」テレッ

穂乃果「それで今日はどんなお菓子を作ってきてくれたの?」

ことり「定番のマカロンで〜す」

海未「綺麗ですね」

穂乃果「美味しそう!いっただっきまーす!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/17(土) 13:20:12.56 ID:BU+IbD5O0

穂乃果「あーむ!」パクッ

穂乃果「甘ーい!美味しい!!」

ことり「そう?ありがとう!」

海未「では私も」パクッ

海未「...?」

ことり「......私も味見!」パクッ

ことり「うん、いつも通りだなー。甘くて美味しい!」

穂乃果「ことりちゃん天才だよ!」パクパク

海未「こ、ことり...」

ことり「うん?もしかして...美味しくなかった...?」

海未「いえ!とっても美味しいですよ!」

ことり「それなら良かった♪」


数時間後


海未「そろそろ暗くなりますね。私は失礼しますよ」

ことり「じゃあ私もそろそろ帰ろうかな」

穂乃果「今日はとっても楽しかった!ありがとう、海未ちゃん、ことりちゃん!」

海未「また遊びに来ますね」

穂乃果「うん!」

ことり「じゃあ、また朝練で」

穂乃果「ばいばーい」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 18:51:57.95 ID:1U2p7SS+O
海未ちゃんは何に気づいたん だ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 09:45:14.81 ID:s0k8Eldq0

園田家


海未「ことりが作ってきたあのマカロン...全く甘くありませんでした...むしろしょっぱかった...」

海未「でも穂乃果もことりも美味しいと...甘いと言っていた...」

海未「なぜでしょうか。2人とも味覚がおかしくなかったのでしょうか?それとも私が?」

海未「先ほど砂糖を舐めてみましたが甘かったですし...私の味覚がおかしいとは思えません...」

海未「なぜ...?」


南家


ことり「良かったぁ...マカロン美味しいって言ってもらえて...」

ことり「でもなんだか海未ちゃんの反応おかしかった気がするけど...」

ことり「でも穂乃果ちゃんが美味しいって言ってくれたし大丈夫だよね♪」

ことり「明日もお菓子持っていって、μ'sのみんなと食べよう!」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 09:45:53.38 ID:s0k8Eldq0

翌日

朝練


凛「にゃあ〜練習終わったにゃ〜」

花陽「凛ちゃん、お疲れ様」ナデナデ

凛「かよちんのなでなでは元気出るにゃー!」

希「じゃあうちのワシワシMAXでも元気出るのかなぁ〜?」ニヤニヤ

凛「ひっ...!遠慮しとくにゃ...」

穂乃果「みんな練習終わったばかりなのに元気だねー」

希「穂乃果ちゃん程じゃないよ」クスッ

穂乃果「私はもうクタクタ...」グデーン

ことり「穂乃果ちゃん、お菓子あるよ?」

穂乃果「えっ!食べる食べる!」

海未「もう元気になっているではないですか」

ことり「みんなも食べない?作ってきたの」

にこ「何を作ってきたの?」

ことり「今日はワッフル作ってみたよ」ジャーン

絵里「わぁ...美味しそうね!」

真姫「さすがことりね。とても上手だわ」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 09:46:43.51 ID:s0k8Eldq0

ことり「えへへっ、さぁみんな食べて!」

海未(...!そういえば昨日ことりが作ってきたマカロンはしょっぱかった。もしかしたらこのワッフルも...)

海未「ま、待ってください!」

花陽「海未ちゃん?」

海未「やはりワッフルなんてそんな高カロリーなものダメです!」

穂乃果「えぇー!なんでなんで?昨日はマカロン食べたのに!」

海未「昨日食べたから尚更です!」

にこ「あんた達はマカロンか何か食べたみたいだけど私達は食べてないんだからいいわよね?」

海未「い、いやしかし...」

凛「せっかくことりちゃんが作ってきたんだよー!食べたいにゃー」

花陽「せっかく海未ちゃんが作ってきてくれたんだし...1個くらいいいんじゃないかな?」

海未「うっ...」

希「いっただきー!」パクッ

海未「あっ...!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 09:47:42.30 ID:s0k8Eldq0

希「うん、美味しい!ことりちゃんは天才やね!」

ことり「えへへっ良かった」

凛「希ちゃんだけずるいにゃー!」パクッ

海未「り、凛...」

凛「はむはむっ美味しいよ!この仄かな甘さが体に染みるにゃ〜」

にこ「うん、美味しいわね」モグモグ

海未「そ、そんな...」パクッ

海未「あ...甘い...ですね。美味しいです」

ことり「沢山あるからもっと食べて食べて!」

真姫「ことりの作るお菓子は甘さ控えめにしてあるから、そんなすぐ体重が増えたりしないわよ」

絵里「そうね。なんだかんだ、ことりもみんなの体を考えて作ってきてくれてるのね」

海未(甘い...本当に甘いです。この前のマカロンとは全く違います)

海未(なぜですか?どうしてなのですか...?)

海未(もう何が何だか分かりません...!)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 03:51:18.26 ID:VrvsAiVp0
まだか?
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 04:09:39.23 ID:vzI0mmwSO
はよ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:37:45.23 ID:dWEY054a0

昼休み

中庭


海未「今日はお菓子ありがとうございました」

ことり「ううん、でもごめんね。体重のこととか考えてなくって...」

海未「いえ...私も少し厳しくし過ぎかなと思いまして...」

海未(聞いてみてもいいでしょうか...この前のマカロンのこと...)

ことり「海未ちゃん?どうしたの?今日なんだか元気ないみたい...」

海未「ことり...あの...聞きたいことがあるのですが」

ことり「なぁに?」

海未「この間、穂乃果の家にお邪魔した時にマカロンを作ってきてくれましたよね?」

ことり「うん、作ってきたね」

海未「あの...非常に言いにくいのですが、あのマカロン...甘くありませんでした...」

ことり「えっ...」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:38:29.03 ID:dWEY054a0

海未「むしろしょっぱかったような気がするんです。いえ、しょっぱかったです」

海未「しかし、穂乃果もことりも美味しいと、甘いと言って食べるので...」

ことり「ご、ごめんね!」

ことり「私、その、ごめん!あの...海未ちゃんの味覚はおかしくないよ。私はちょっと最近おかしくなったのかもしれないけど...」

海未「そんなことはないと思いますが...もしことりの味覚がおかしいとして、穂乃果はどうして...」

ことり「それはっ...なんで...だろうね...」

海未「穂乃果にも聞いてみますか...」

ことり「...」

海未「あの...ことり、気を悪くさせたならすみません」

ことり「ううん、いいの。私こそドジしてしょっぱいマカロン食べさせちゃってごめんね...」

海未「いえ、誰にでも失敗はありますよ。作ってきてくれてありがとうございました」

ことり「うん...」

海未「でも、今日のワッフルは美味しかったですし!」

ことり「うん、ありがとう」

海未(ことりが落ち込んでしまいました...)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:39:07.69 ID:dWEY054a0

海未(...とにかく、穂乃果の味覚がおかしくなったのか聞いてみましょう。もしかしたら何かの病気かもしれません)

海未「ことりは何かの病気とかじゃないんですか?」

ことり「うん...私は大丈夫」

海未「そうですか...何かあったらすぐ言ってくださいね」

ことり「うん、ありがとう...」ニコッ



放課後

屋上


海未「すみません、今日は用事があるのでお先に失礼します」

凛「えぇー!海未ちゃんいないのー?」

海未「はい、すみません。明日はちゃんと参加しますので」

絵里「分かったわ。気をつけて帰るのよ」

海未「はい。では、失礼します」

ことり「海未ちゃん、ばいばい」フリフリ

海未「はい。また明日」


海未(すみません...今日だけは許してください...)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:39:37.31 ID:dWEY054a0

穂むら


穂乃果「海未ちゃーん!いらっしゃい!」

海未「こんにちは。すみません、いきなりお邪魔させてもらって」

穂乃果「いつでも大歓迎だよ!それより、聞きたいことって何?」

海未「穂乃果、最近ご飯は美味しく食べれてますか?」

穂乃果「うん!お母さんの作ったご飯はとっても美味しいよ!あ、でもピーマンとか出してくるのはやめて欲しいなぁ...」

海未「好き嫌いはいけませんよ。と、そういうことを言いたかったんじゃなくて」

穂乃果「??」

海未「穂乃果、今日はこれを特別に差し上げます」スッ

穂乃果「これ...人気店のドーナツ!どうして?」

海未「穂乃果は最近よく頑張っていますし、外に出られないという状況によく耐えていますし、ご褒美です」

穂乃果「海未ちゃん...」ウルウル

穂乃果「海未ちゃーん!大好き!」ハグッ

海未「ほ、穂乃果...苦しいですよ...」

穂乃果「じゃあさっそくいただきまーす!」パクッ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:40:08.52 ID:dWEY054a0

海未(穂乃果...すみません。実はこのドーナツにはたっぷりのわさびが練り込んであるんです)

海未(これで穂乃果がなんらかの反応を示さなかったら病院に連れて行きましょう)

穂乃果「もぐもぐ...美味しい!」

海未「...!!」

穂乃果「さすが人気店なだけあるね!とっても美味しい!」

海未「穂乃果...一緒に病院に行きましょう...」

穂乃果「えっ、え?なんで?」

海未「穂乃果はもしかしたら病気かもしれないからです」

穂乃果「え?どういうこと?」

海未「とにかく真姫に相談してみますね。もしかしたら今すぐ診てもらえるかもしれません」プルルルル

穂乃果「う、海未ちゃん?話が全然見えないよ?」

海未「...あ、もしもし。真姫ですか?はい。海未です」

真姫<海未?どうしたの?用事は終わった?

海未「いえ、これからです。真姫、今すぐ穂乃果を診て欲しいのですが」

真姫<え?今から?なんで穂乃果を?

海未「...穂乃果、味が分からないらしいんです。先ほどわさび入りのドーナツを食べてもとても美味しいと喜んでいて...」

真姫<え、でもそれは...
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:40:45.81 ID:dWEY054a0

海未「真姫、お願いします。穂乃果を助けてあげて下さい」

真姫<......

真姫<...海未、穂乃果はなんで外に出ちゃいけないのか、覚えてる?

海未「はい?いきなりなんの話ですか?今は穂乃果の味覚の...<海未!答えて!

真姫<覚えてる?覚えてない?

海未「そんなの、穂乃果は...」

海未(あれ...?なぜ穂乃果は外に出られないんでしたっけ...?)チラッ

穂乃果「海未ちゃん...?真姫ちゃんと話してるの?」

海未(...思い出せません。なぜですか?なぜ?)

真姫<思い出せないでしょう。当たり前よ。あなたは今の穂乃果を本物の穂乃果と勘違いしてるんだもの!

海未「ま、待ってください...!真姫、やめてください!」

穂乃果「海未ちゃん!どうしたの?大丈夫?!」

海未「穂乃果...」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:41:13.14 ID:dWEY054a0

真姫<穂乃果!そこにいるんでしょう!海未に近づかないで!

穂乃果「えぇ?どういうことなの?」

真姫<...すぐそっちに向かうわ。海未、穂乃果、そこを動かないでね

海未「うっ...うぅ...」ブルブル

穂乃果「海未ちゃん...どうしちゃったの?」

海未「穂乃果は...穂乃果です...」

穂乃果「...なんでみんなその言葉ばっかり言うの...?穂乃果は穂乃果だよ...」


数分後

穂むら


真姫「すみません。お邪魔します」

穂乃果「真姫ちゃん!海未ちゃんが具合悪そうなの...」

真姫「...海未、顔をあげて」

海未「真姫...」

真姫「思い出して。この穂乃果は私とことりが作り出したロボットなの。人造人間よ」

海未「んぁ...!やめてください!頭が痛い...!」

穂乃果「海未ちゃん!」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:41:42.08 ID:dWEY054a0

真姫「あなたは覚えてるはずよ!穂乃果が外に出られない理由!」

海未「覚えてる...私...穂乃果が外に出られないのは...」


真姫「もう、穂乃果は死んでるからよ」


海未「ぐっ...!うぅ...!」

穂乃果「......」

真姫「味が分からないのも、穂乃果は作れたロボットだからよ!アイスは甘い、ピーマンは苦い、見た目でインプットされたようにしか穂乃果は答えないのよ...」

海未「嫌です!穂乃果は...!ここに...!」

穂乃果「海未ちゃん、私は私だよ。真姫ちゃんとことりちゃんに作られたのが、私だよ」

海未「ほ...のか...」

真姫「目を覚ましなさい。海未。この穂乃果は穂乃果じゃないの」

海未「うっ...うぅ...」ポロポロ

穂乃果「...海未ちゃん...」

海未「穂乃果は...穂乃果は...死んでしまったのですね...」グスン

真姫「...っそうよ...」ブルブル
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:42:13.38 ID:dWEY054a0

真姫「穂乃果は...もうっ...死んだのよ!」ポロポロ

海未「穂乃果...!穂乃果ぁ...!」グスングスン

海未「...それでも...今の穂乃果でも穂乃果です...!私は今の穂乃果も大切にします...!」

穂乃果「海未ちゃん...!ありがとう...」

真姫「えぇ...大切にするのはいいの。でも依存しちゃダメ。そんなの、本当に亡くなった穂乃果が可哀想よ」

真姫「本物の穂乃果との思い出は、決して忘れてはならないものなのよ」

海未「はい...!はい!」

海未「絶対に!もう絶対に忘れません!真姫...本当のことを言ってくれてありがとうございました!」

海未「穂乃果も、ありがとうございます」

真姫「目を覚ましてくれたならいいのよ。良かった...」

穂乃果「海未ちゃん...ごめんね。ありがとう」

海未「もう2度と間違えません」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 12:42:39.30 ID:dWEY054a0

真姫「良かった...後はことりだけね...」

海未「ことりだけ?どういうことですか?」

真姫「私と3年生のみんなは今の穂乃果に依存してたの。本物と間違えてて。でも海未とことり以外、みんな目を覚ました」

真姫「海未とことりは落ち着いてからって話だったんだけど、海未が先に分かってくれたから後はことりだけってこと」

海未「そうですか...ことりが...」

穂乃果「あの、私がことりちゃんに話そうか?」

真姫「...!そうよ!穂乃果が言ってくれれば1発じゃない!」

海未「ダメです!」

穂乃果「えっ」

真姫「な、なんでよ」

海未「そんな...ことりが可哀想過ぎます!今の穂乃果を本物と信じて疑わないことりに穂乃果から話をさせるなんて...」

海未「大切な人が実は偽物だったなんて、他人の口から聞くのも嫌なのに、本人に言われるなんてもっと嫌ですよ...」

真姫「確かに...その通りね...」

海未「ですから、私が説得します」

穂乃果「海未ちゃんが?」

海未「私なら...ことりと幼馴染みで穂乃果を失った辛さがよく理解できますし」

真姫「...分かったわ。そうしましょ」

穂乃果「海未ちゃん...お願いします」

海未「ドンと任せて下さい!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 20:13:21.81 ID:St5FwDASO
泥船に乗ったつもりで
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:11:48.90 ID:VjXN5hze0

土曜日

練習中


凛「ねぇねぇ、そろそろ新曲踊りたいにゃ」

にこ「そうね。鈍ってた体も動くようになったし、そろそろ新曲したいわね」

絵里「真姫、どう?」

真姫「私はいいわよ。でもジャンルは決めてもらわないとね」

絵里「ジャンルねぇ...例えば?」

真姫「だから...バラード系とか、ノリノリ系とか」

穂乃果「私はやっぱりノリノリがいいな!」

花陽「ふふっ穂乃果ちゃんがノリノリ系を選ぶのは皆分かってたよ」クスッ

穂乃果「だよねだよねー!」エヘッ

穂乃果「ていうか、元気良く歌いたい気分なの。それで、今回の曲は?’sのことを伝える曲がいいな」

希「?’sのこと...?」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:12:16.93 ID:VjXN5hze0

穂乃果「今までの?’s、これからの?’s、私達が今まで送ってきた日々を歌にするの!」

ことり「なるほど。楽しそう!」

絵里「海未、それで作詞できる?」

海未「もちろんです!」

絵里「...衣装も作ってみる?」

凛「それってライブするってこと!?」

にこ「何言ってんのよ。無理に決まってるじゃない。穂乃果がいないステージなんて考えられないわ」

穂乃果「ごめんね...」

絵里「謝ることないわ。でも、形だけでも、衣装も曲もダンスも揃えてみたいと思わない?」

ことり「うん、いい考えだと思う。私も衣装作りたい!」

真姫「じゃあ、新曲作りましょう!」

穂乃果「よーし!久々にいくよ!」

穂乃果「ミューズ!」

全員「ミュージック、スタート!!!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:12:43.86 ID:VjXN5hze0

午後


海未「午後からの練習はユニットごとに分かれましょうか」

絵里「振り付けは全員で話し合いましょう。今日はとりあえず、作詞、作曲、衣装に分かれるわ」

にこ「BiBiは作曲ね」

希「lily whiteが作詞で」

穂乃果「Printempsが衣装!」


BiBi


真姫「...」ポロロン

にこ「元気がいい曲なんだからもっとアップテンポにしない?」

絵里「そうね、こう...サビに近づくたびにグッ〜っと上がる感じが欲しいわ」

真姫「注文が多いわねぇ...」

真姫「...こんな感じかしら?」ポロポロポロロン

にこ「ん!まさにこれよ!」

絵里「真姫って本当に凄いわね」ヘェー

真姫「な、なによ...これくらい...あ、ありがと!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:13:10.76 ID:VjXN5hze0

lily white


海未「まずは、?’sや仲間というテーマで思いつく単語を出してもらっていいですか?」

希「んー...?’s...仲間かぁ...」

凛「はい!笑顔!」

海未「ふふっ凛は直球ですね」クスクス

凛「へ、変かな?」

海未「いえ、では笑顔は入れましょうか」

希「うちは...刺激的とかかな」

海未「刺激的ですか?」

希「?’sに入ってから、毎日が驚かされることばかりで、きっとこれからもずっと刺激的な日々が続くんやろなって思う」

凛「それ凛も思う!?’sが9人揃ったのは奇跡だと思う!」

海未「なるほど...勉強になります」カキカキ

希「海未ちゃんは??’sのこと、これからの?’sのことどう思ってる?」

海未「そうですね...最近色々あって、私自身目の前の現実を受け止められなかったり、悲しい思いをしたり楽しい思いをしたり...」

海未「まだ解決してない問題だってあります。これから?’sがどうなるかも想像できません。それくらい、毎日が刺激的です」

凛「海未ちゃん...」

海未「?’sといると、元気を貰えます。光を感じます。忘れられません。これまでも、これからも、今が最高だと思える日々が続くんだと思うと、ワクワクします!」

希「海未ちゃんって本当に?’sのことだーい好きやね!」

凛「凛も海未ちゃんに負けないくらい?’sのこと大好きだよ!」

海未「きっと良い曲ができますね」ニコッ!
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:14:10.91 ID:VjXN5hze0

printemps


穂乃果「ことりちゃん、どんな衣装にするの?」

ことり「うーんとね、思いっきり可愛くしたいんだけど...」

花陽「じゃあ、フリフリ〜って感じかな?」

ことり「うん、フリフリで甘々な衣装にしちゃいます!」

花陽「色はどんな感じ?」

ことり「白をベースに、イメージは...天使みたいな感じかな?」

穂乃果「じゃあリボンとか付ける?」

ことり「うん!つけようかな」

穂乃果「じゃあ私がリボン考えるね!」

花陽「1着作ってみない?私、要領悪いから...サンプルみたいなお手本が欲しいな...」

ことり「そうだね。じゃあ...穂乃果ちゃんの衣装を最初に作ってみようか」

穂乃果「いいの!?じゃあ、はい!穂乃果の体、測っていいよ!」

ことり「穂乃果ちゃん太ってないかな〜?」

穂乃果「うっ...太ってない!...はず」

花陽「あははっ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:14:40.17 ID:VjXN5hze0

夕方


絵里「...みんな集まったわね。ちょっと私から提案があるの」

絵里「朝練は毎日ユニットごとに分かれて、新曲作りに励みましょう。そうすれば、穂乃果も一緒に作れるわ」

真姫「いいんじゃない?作曲はいい感じにいってるし」

海未「作詞もいい出来です。いい歌詞にしますよ」

ことり「衣装は1着作ってみるね。参考がてら、みんな見にきて」

絵里「じゃあ、決定ね。明日は日曜日で練習も休みだからしっかり疲れを癒すように。解散!」

全員「お疲れ様でしたー」

真姫「穂乃果、送っていくわ」

穂乃果「うん、いつもありがとう」

ことり「穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、バイバイ♪」

穂乃果「またね!」

海未「気を付けて帰るんですよ。見られないように」

ことり「見られるって...何?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/04(金) 19:15:22.30 ID:VjXN5hze0

海未「...!」

海未(そうでした...ことりは穂乃果のことを...)

真姫「ことり...あの...「ことり」

海未「実は...」ヒソヒソ

ことり「...!!」

ことり「あ...ごめんね穂乃果ちゃん.../////」

穂乃果「う、ううん?」

真姫「穂乃果、迎えが来たわ。帰るわよ」グイッ

穂乃果「え、うん。みんなまたね!」

凛「ばいばーい!」

海未「では、私とことりも失礼しますね」

ことり「みんな、バイバイ」

絵里「気を付けてね」

バタンッ

にこ「海未...1体ことりに何て言ったのかしら」

花陽「ことりちゃん、なんだか顔が赤かったけど...」

絵里「一体いつ...ことりは穂乃果の死を受け入れるのかしらね...」

全員「...」シーン...
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 01:09:26.37 ID:yOI5hUI00
もうすぐ終わりか
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 07:58:37.97 ID:OZjLNCISO
μが機種依存で意味不明
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/20(日) 14:55:17.54 ID:Wyz2OZhG0

南家


ことり「ただいまー」

ことり母「おかえりなさい。ことり、ちょっと大事な話があるんだけど...」

ことり「ん?どうしたの?」

ことり母「まずはこれを見て欲しいの」

ことり「これって...」

ことり母「まぁ、心は決まってると思うけど、目だけは通しておいて」

ことり「うん...」


日曜日

園田家


海未「わざわざ来て頂いてすみません。どうぞ中へ」

凛「おじゃましまーす!」

花陽「凛ちゃん靴は揃えて入らなきゃ...!」アタフタ

真姫「お邪魔します。...まさに和って感じね」

絵里「ハラショー。素敵ね!」

希「高そうな壺やんなぁ。にこっち割らんようにね」

にこ「ぬわぁんでよ!凛みたいなはしゃがないわよ!」

凛「にこちゃん聞き捨てならないにゃー!」

海未「どうぞ客間へ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/20(日) 14:55:48.40 ID:Wyz2OZhG0

客間


海未「粗茶ですが」コトッ

にこ「それでー?ことりと穂乃果以外呼び出してなんの話するつもり?」

真姫「概ね見当はつくけどね」

海未「みなさんも分かってると思いますが、ことりの穂乃果への思い込みの件です」

希「ことりちゃんは穂乃果ちゃんを本物と信じてるんやろ?」

海未「そうみたいです」

にこ「海未はどうやって正気を取り戻したのよ」

海未「そ、それは...」

真姫「ま、私が説得したって感じね」

花陽「真姫ちゃん凄い!」

真姫「でも海未は穂乃果への違和感を感じ取ってたみたいだし、私は声をかけてあげただけよ」

海未「それでも大変助かりました」

凛「それでそれで、ことりちゃんはどうするの?」

海未「ことりも私の時と同様に、穂乃果への違和感を感じ取れば何かしら思うことができるのではないかと考えました」

海未「ことりは本物の穂乃果と今の穂乃果の違いを分かってないようなので、もう私が直接言おうかなと考えています」

絵里「単純な作戦ね。それで大丈夫なのかしら?」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/20(日) 14:56:14.55 ID:Wyz2OZhG0

にこ「ことりって意外と情熱的だから怒ってきたりするんじゃない?」

海未「私に力で勝てませんよ」

凛「た、確かに...」

海未「私は...本物の穂乃果の事を忘れて欲しくないだけです」

花陽「そうだね...穂乃果ちゃんの身代わりを作っても満たされないもんね」

海未「ことりは幼馴染みだからこそです。穂乃果の事を忘れて欲しくない」

海未「だから説得します!」

海未「ことりが穂乃果の死をちゃんと受け入れた時、みなさんでお墓参りに行きましょう」

希「そうやね。穂乃果ちゃんにちゃんと挨拶しとかなんね」

海未「それで提案なんですが、新曲ができたらことりと話し合おうと思っているんです。今は忙しいですし、一区切りしたら話そうと思います」

海未「もしもことりが分かってくれなくて、穂乃果が本物じゃないということを認めてくれなかったら、みなさんに力を貸して欲しいんです」

海未「私1人で無理なことは、みなさんと協力して成し遂げたい。生前、穂乃果がしたように」

にこ「...当たり前でしょ。言われなくても協力するわよ」

凛「みんなで頑張るにゃ!」

海未「ありがとうございます!」

絵里「無理はしないようにね。無理だって思ったら引きなさいよ」

真姫「ことりを取り戻すわよ!」

全員「おー!」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 11:47:10.67 ID:d5QyN6f20
ことりちゃん取り戻すのやめたの?
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/25(金) 23:27:35.68 ID:9LUScMs80
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/26(土) 10:29:54.21 ID:+OA0QkB5O
その頃、ことりは美容院にいた。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/03(木) 23:26:54.72 ID:Tb8Bsw4p0

月曜日

朝練


絵里「今日もユニット毎に新曲作りに励みましょう」

にこ「朝練だからあんまり時間ないけど…」ファーァ

真姫「大きいあくびね…」

凛「つられるにゃぁぁぁ」ファァー

ことり「あのね、衣装なんだけどとりあえずデザインはこんな感じかなって描いてみたの」

花陽「わぁ…!可愛い!」

ことり「まだ穂乃果ちゃんのしかデザインしてないんだけど、ベースはこんな感じでいこうかなって」

穂乃果「これが私の衣装かぁ…!」キラキラ

希「ニーハイやん!うちの靴下と一緒〜」

真姫「まずは1着作ってみるんだったわよね?じゃあ衣装ができるまでに曲作りも終わらせておくわ」

海未「では作詞の方も合わせて終わらせますね」

穂乃果「よーしっ!自分の衣装なんだから私頑張って作るね!新曲楽しみだね!」

絵里「えぇ!」

全員「はーい!」

121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/03(木) 23:28:27.74 ID:Tb8Bsw4p0

数分後


穂乃果「…っと、そろそろ終わらなきゃ遅刻するんじゃない?」

ことり「あっ、もうこんな時間」

花陽「集中してたら時間なんてあっという間だね」

穂乃果「じゃあ私は帰るね。衣装のできる所は自分で頑張ってみるね!」

ことり「穂乃果ちゃん…早く学校に来れるようになってね…」シュン…

穂乃果「えっ…」

海未「ことり、一緒に教室まで行きましょう」

ことり「うんっ。じゃあ行ってくるね」

穂乃果「バ、バイバイ…」

ことうみ「シュクダイオワラセマシタカ?ウン、チャントシタヨ--…」テクテク

にこ「ことりの中で穂乃果が学校に来られない理由が別に作られてるみたいね」

凛「自分が穂乃果ちゃんを作ったってことも本当に覚えてないみたいだにゃ…」

穂乃果「みんなごめんね…私が…」

希「…穂乃果ちゃんの存在にうちらは救われとるんよ」ニコッ

絵里「穂乃果…ここにいてくれてありがとう」

穂乃果「…うん、こちらこそ」

真姫「そろそろ行かなきゃ、私達遅刻しちゃうわよ」

凛「穂乃果ちゃん!またね!」

穂乃果「うんっ、バイバーイ!」

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/03(木) 23:31:14.81 ID:Tb8Bsw4p0

高坂家


穂乃果「ただいまぁー」

穂乃果母「おかえりなさい、毎日頑張るわね」

穂乃果「うん、みんなと新曲作ってるからねっ」

穂乃果母「そう…」

穂乃果「私部屋にいるから、手伝い出来ることがあれば言ってね」

穂乃果母「えぇ、分かったわ」

穂乃果母「……」

穂乃果父「カアサン…」

穂乃果母「お父さん、大丈夫よ。あの子が来てから実感したの。私は本当に穂乃果の母親なんだって…」

穂乃果父「オレモダヨ…」

穂乃果母「自分の娘を見間違えるはずないんだもの…」グス…

穂乃果父「カアサン」ギュッ

穂乃果母「お父さん…」ギュッ

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 12:35:01.48 ID:/lcVKgc1o
復活きたー!
本人でも成り済ましでも構わないのでちゃんと完結して欲しい
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:34:57.37 ID:yxuskFss0

火曜日


真姫「Bメロはこんな感じでどう?」

絵里「もう少し落ち着かせたら?」

ことり「あれっ…フリルの長さ間違えちゃった…」

花陽「はぅぅ…私も縫い方間違えちゃいました…」

希「もっとこうバーン!と感動するような一言が欲しいんよ!」

凛「つまりありがとう!とかだね!」

海未「流石に単純過ぎます…」ヤレヤレ



水曜日


ことり「じゃあ今日は布を買いに行こっか」

花陽「ごめんねぇ…私が買い忘れてて…」

にこ「だーかーらー!なんでそこでテンポが速くなるのよ!」

真姫「口出しばっかりしないでよ!」

絵里「喧嘩ばっかりしない!」

海未「何かもっと面白い言葉はないのでしょうか…」

希「うーん…ミューズ…」

凛「うーん…ミュージック…」

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:35:50.87 ID:yxuskFss0

木曜日


ことり「じゃーん!髪飾りも作ってみたよ!」

花陽「可愛い〜!」

海未「この言葉をここに入れてみて…」

凛「でもこんなに詰めて大丈夫なのかにゃ?」

希「うーん…」

にこ「じゃあ1番はこんな感じなのね?」

真姫「ちょっとサビが納得いかないわ」




金曜日


真姫「これで大丈夫だわ」

絵里「納得の曲ねっ」

海未「では、真姫の曲と合わせてみましょう」

希「やっぱりそのフレーズは合わんのちゃう?」

花陽「大体終わりました!」

ことり「あとは…靴下とグローブが欲しいな」

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:37:37.83 ID:yxuskFss0

土曜日

部室


穂乃果「おっはよー!今日はお休みだから私が唯一学校で練習できる大事な日だね!」

穂乃果「…ってあれ?誰も来てない…」


ガチャッ


ことり「穂乃果ちゃん!おはよう!」

穂乃果「ことりちゃん、おはよう!」

ことり「ごめんね、昨日いきなり靴下とグローブ持ってくるの頼んじゃって…」

穂乃果「ううん、結局私あんまりお手伝いできなかったし逆に頼ってくれて嬉しかったよ!」


ガチャッ


りんぱな「おはよ〜」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:38:38.04 ID:yxuskFss0

穂乃果「おはよう、凛ちゃん花陽ちゃん」

凛「ほ、穂乃果ちゃんが凛より早く来てる!」

穂乃果「り、凛ちゃんだってよく寝坊するくせに!」

海未「朝から騒がしいですよ、凛、穂乃果」

ことり「きゃっ!海未ちゃん一体いつからいたの…?」

海未「ふふふっ…」ニヤリ

花陽「海未ちゃんも今日は朝からテンション高いみたいだね」タハハ…


ガチャッ


にこ「そりゃそーでしょ!」

真姫「曲はできたし」

希「作詞も終わったしぃ〜」

絵里「今日は穂乃果に衣装を合わせてみるんでしょう?」

穂乃果「えっ?そうなの?」ミンナオハヨー

ことり「そうなの!ちょっと張り切って頑張ったから昨日作り終えられたの」

花陽「ほら、見てみてっ」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:39:47.97 ID:yxuskFss0

ほのうみまきりんにこえりのぞ「わぁ〜!」

凛「可愛いにゃあ!」

花陽「頑張りましたっ」ムフー

穂乃果「本当に私が着ていいの!?なんだか緊張しちゃうよ!」

ことり「ほらほら、穂乃果ちゃん早く着てみて」

穂乃果「じゃあ…着替えてくるねっ」


数分後


穂乃果「ど、どうかな…?」

凛「かっわいいにゃー!」

真姫「似合うじゃない。髪飾りも可愛いわね」

にこ「真姫ちゃんが褒めるなんて珍しいじゃな〜い」

ことり「サイズはどうかな?」

穂乃果「ぴったりだよ!」

希「ほらニーハイしっかり伸ばしてっ」グイグイ

海未「腰周りのフリルが捲れていますよ」グイグイ

ことり「ん〜リボンの角度こうした方が良かったかなぁ…」グイグイ

絵里「ふふっ、お世話好きね」

希「うちはニーハイにはうるさいんやからね!」

花陽「良かったぁ…!頑張ったかいがありました!」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:42:26.99 ID:yxuskFss0

穂乃果「それでそれで、新曲はどんな感じなの?」

真姫「はい、音源」

〜♪〜♪゛ 〜♪

ことり「素敵な曲だねっ」

海未「歌詞はこれです。何か訂正があるようなら言ってほしいのですが…」

穂乃果「ふむふむ…私はこれがいい!」

凛「だよね!凛も考えたんだよ!」

にこ「素敵な歌詞ね。早く歌いたいわ」

海未「あの…この曲、1番に穂乃果に歌ってもらいたいのです」

穂乃果「わ、私?」

海未「お願いできませんか…?」

花陽「私も穂乃果ちゃんの歌声聴きたいな」

絵里「いいじゃない、リーダー歌ってみせてよ」

穂乃果「えぇ…みんなの前で1人で歌うの恥ずかしいなぁ」テレテレ

希「ええやん、じゃあうちらみんな目を閉じて聴いとこか?」

穂乃果「その方が楽かも!」

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/04(金) 23:44:02.71 ID:yxuskFss0

真姫「じゃあ…はい、音楽流すわよ」

〜♪〜〜♪゛

穂乃果「すぅ…」

〜♪〜♪゛

海未(目を閉じれば…そこで本物の穂乃果が歌っているようです。穂乃果…これは貴方と?’sに送る曲です)

♪〜♪〜♪゛

真姫(相変わらず楽しそうに歌うわね。声はなんら生前の穂乃果と変わらない…)

凛(凛が好きだった穂乃果ちゃんの歌声そのものだよ…穂乃果ちゃん…)ウルッ

花陽(この歌声は穂乃果ちゃんのモノじゃない…それなのにこんなにも懐かしく感じる…)

♪゛〜♪♪〜

絵里(穂乃果…あぁ…綺麗な歌声なのにどうしてこんなに悲しくなるの…)

希(明るい曲なのに切なくなる…)ウルウル

にこ(本物の穂乃果も…こんな風に楽しそうに歌ってくれたのかしら…)

♪゛〜♪♪〜♪

ことり(穂乃果ちゃんの歌声は相変わらず綺麗だなぁ。さすがリーダーの歌声だねっ)

♪〜♪゛〜〜……

穂乃果「…終わり!みんな目開けて!」

絵里「流石な歌声ね。お見事よ」パチパチ

穂乃果「恥ずかしい〜!でも歌うってやっぱり気持ちいいね!」

にこ「でもねぇ、まだ振り付けができてないのよね」

凛「じゃあ次からはみんなでダンスの練習だねっ」

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/07(月) 19:25:43.91 ID:3+hP6B3K0

屋上


ガチャッ


穂乃果「わぁ…今日はなんだか空が高く感じるね」

絵里「もう秋だものね」

花陽「あっ…そういえば絵里ちゃん達は…」

希「はーなーよーちゃんっ!」ワシワシ!

花陽「ぴ!ぴゃぁぁぁ!」ダレカタスケテー!

真姫「でも、そろそろなのね」

凛「…?何が?」

にこ「察しが悪いわねぇ。私達は3年生なのよ。いつまでもこのままではいられないわ…」

ことり「そっか…卒業しちゃうんだよね…」

穂乃果「…μ'sは?μ'sはどうなるの?」

海未(穂乃果が亡くなってからほぼ解散状態だったので忘れていましたが…あの日みんなで話し合いましたね)

海未(穂乃果の生前から3年生はここまでで引退する…という話を…)

穂乃果「続けるよね?だって、続けない理由がないよね?」

絵里「えっ…?」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/07(月) 19:26:38.22 ID:3+hP6B3K0

穂乃果「卒業してもさ、なるべく会って練習しようよ!体鈍らないようにさ!」

ことり「そうだよね、絵里ちゃん達もそんな遠くへは行かないでしょ?」

海未「こ、ことり…?」

ことり「μ'sはずっとμ'sでしょ?卒業しても解散しないよね?」

ことり「穂乃果ちゃんも続けるって言ってるし」

にこ「何言ってるのよ穂乃果、ことり、私達は引退するって話したじゃない」

海未「ことり…」

ことり「えっ…?」

穂乃果「………」

穂乃果「……あぁ!そうだったね!」

穂乃果「ごめんね、間違えちゃった!そうだよね!μ'sはここまでで解散するんだったよね!」

真姫(今プログラムに埋め込まれたのね…)

凛「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「てへへっこんな大事な事まで忘れちゃうなんてねっ」

ことり「穂乃果ちゃん、みんなも何言ってるの?そんな話まだみんなとしてないじゃない」

希「…ことりちゃん、忘れたん?」

ことり「えっ、解散するの?ことり抜きでみんなで決めてたの?」

ことり「どういうことなの?ことり聞いてないよ。なんでなんで?」

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/07(月) 19:27:46.43 ID:3+hP6B3K0

海未「ことり、覚えていないのですか。みんなで話したでしょう」

絵里(穂乃果が亡くなる前の記憶がないの…?)

海未「絵里達は卒業する。μ'sはここまでで終わるんだって、話はしましたよ。ことりも一緒に」

ことり「でもことり聞いてない!なんでそんな大事な話を「言いましたよ!!」

海未「ことり…!」ガシッ

ことり「う、海未ちゃん…?」

海未「本当に忘れたのですか、貴方は生前の穂乃果も私達との思い出も忘れたのですか!!」

ことり「何言ってるの海未ちゃん!生前って目の前に穂乃果ちゃんいるじゃん!この状況でふざけるなんて海未ちゃんらしくないよ!」

穂乃果「二人とも落ち着いて!」

海未「ではことりは、みんなで遊びに行った時も忘れたのですか!ラブライブを辞退したことや、泣きながら解散についてはなしあっていたこと!」

海未「あの病室で!穂乃果が「海未!やめて!」

真姫「海未!駄目よ、いきなりそんなこと言ったら…!ことりが…!」

ことり「なに…なんなの真姫ちゃん、なんでそんな私がおかしいみたいな言い方するの…?」

真姫「ち、違う…!」

ことり「みんなおかしいよ…!そうだよおかしいのはみんなの方だよ!」

ことり「穂乃果ちゃんが学校に来られない状況なのになんで誰も元気づける言葉を掛けてあげないの!?」

134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/07(月) 19:28:29.98 ID:3+hP6B3K0

ことり「私が普通なのに!みんなっ…!」

海未「ことりぃ!」パシン!

ことり「いっ…」ジンジン

穂乃果「ことりちゃん…!」

絵里「海未、落ち着きなさい!」

凛「海未ちゃん…」ブルブル

海未「酷いです…ことり…」

海未「信じたくないのは分かります…でも忘れてしまうなんて…!」グスン…

希「海未ちゃんそれ以上は今は言わない方が…」オロオロ

海未「…穂乃果、ことりの失敗したお菓子の味に気づかなかったじゃないですか」

海未「穂乃果に味覚が無い理由…分かっているのではないんですか…」

全員「……」

海未「この子は穂乃果ではないのです。穂乃果に近しい物です。ことりと真姫を通して作られたことで、もう穂乃果ではないのです!」

海未「この穂乃果と共に生活していると、本物の穂乃果がどんどんボヤけてしまうんです…」

海未「このままじゃ本当の穂乃果の事を私もことりもみんな忘れてしまいます…」ポロポロ…

ことり「……」

ことり「海未ちゃんが何を言ってるのかよく分かんないよ…」

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/10(木) 22:40:45.95 ID:0H/UI0J80

翌日

日曜日


南家

ことり「お母さん、話があるの」

ことり母「…留学の事?」

ことり「留学もだけど、1つお願いがあるの」

ことり母「…?」


高坂家


ガララッ


ことり「こんにちはぁ」

穂乃果母「あら、ことりちゃん久しぶりねぇ」

ことり「お久しぶりですっ。あの、穂乃果ちゃんに会いに来たんですけど…」

穂乃果母「入っていいわよ。多分部屋にいると思うわ」

ことり「ありがとうございます。お邪魔します」

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/10(木) 22:41:43.24 ID:0H/UI0J80

穂乃果部屋


コンコンッ ガチャッ


ことり「穂乃果ちゃん、いる?」

穂乃果「ことりちゃんっ、どうしたの?」

ことり「あのね、お話したいことがあるの」

穂乃果「…?」


コンコンッガチャッ


穂乃果母「ごめんねぇ、邪魔しちゃって。はい、お茶」

ことり「あっ、ありがとうございます」

穂乃果母「ゆっくりしていってね」

ことり「あの!お母様も一緒に…聞いて欲しい話があるんです」

穂乃果母「え…?」

ことり「あのっ……」

137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/10(木) 22:42:27.97 ID:0H/UI0J80

翌日

教室


先生「えー急なお知らせで申し訳ないんだが、南がアメリカに留学することになった。南もみんなに挨拶できず悔やんでいたが、頑張りますと言ってくれた」

海未「えっ…?」

先生「高坂が亡くなり、南も留学して生徒会が園田だけになってしまった。みんな協力して頑張っていこうな」

海未(そ、そんな…ことり…穂乃果…)


………



海未(ことりと穂乃果はいなくなりました)

海未(先生からの説明ではことりは留学したと)

海未(穂乃果のお母様からは、穂乃果はことりに着いて行ったと)

海未(居場所は分かりません。教えてもらえませんでした。いつから計画を立てていたのでしょうか)

海未(私…ことりに嫌われたのでしょうか…)

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/10(木) 22:43:30.19 ID:0H/UI0J80

放課後

部室


絵里「海未…聞いたわよ。ことりが留学して、穂乃果もついて行ったって…」

海未「はい…そうみたいです」

真姫「なんだか唐突過ぎて…頭がついていかないわ」

凛「もうことりちゃんに会えないの?」

海未「居場所は教えて貰えませんでした。先生にも理事長にも聞きましたが、ことりが口止めしているようです」

にこ「穂乃果のお母さんはなんて言ってるのよ」

海未「穂乃果はことりの誘いに快く承諾したと。それから…ここだけの話ですが、穂乃果がいなくなってくれて少し安心したそうです」

花陽「え…?」

海未「気づいてしまうんです。笑った時照れた時、落ち込んだ時や泣いた時…この角度この仕草何から何まで完璧な穂乃果」

海未「気づいてしまうと娘には見えなくなって、でも姿形は娘…やるせない気持ちでいっぱいだったそうです」

凛「なんだか切ないにゃ…」

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/10(木) 22:44:11.58 ID:0H/UI0J80

海未「…ごめんなさい」

真姫「確かに自分を穂乃果と思ってるアンドロイドと、穂乃果と信じて疑わないことり2人だけの世界があれば…それを誰も否定しない、疑問に感じない居場所があるのならば、真実はどうあれ穂乃果は穂乃果…」

にこ「ことりの望んだ完璧な世界へ逃げたってわけね…」

海未「感情的になって…皆さんの前でお見苦しいところをみせました。勝手な事をしてすみませんでした…」

希「海未ちゃん頑張ったね」

真姫「私達が口出しできるほど簡単な問題じゃないのは分かるけど、穂乃果を作っている時、ことりは大量の資料を見ていたわ。それはずっと穂乃果を作ることを考えていたからだと思うの…」

真姫「でも…なんだか、私も一緒に作り上げたのに…今はなんだかとても苦しいわ…!」グッ…

真姫「私が作り出した物って…!所詮は…!」

花陽「真姫ちゃん…」ナデナデ

海未「…悲しいです」

海未「幼なじみを…2人共失いました…」ポロポロ

全員「……」

海未(嗚呼…悲しくて苦しくて…心が千切れてしまいそう…)

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:45:40.10 ID:Kt0+vR3h0

アメリカ


ことり「叔母さんありがとうございます。私だけじゃなくてこの子も一緒に住まわせてもらって…」

叔母「いいのよぉ、娘が2人もできたみたいで嬉しいわ♪」

穂乃果「ことりちゃん凄いねぇ!色んなお洋服を作れるんだね!」

ことり「まだまだ勉強しなきゃだけどね」クスッ

穂乃果「でもこのホームステイしているお家の洋服直しのお仕事も手伝ってるんでしょ?」

ことり「そうは言ってもちょっと繕ったりしてるくらいだよ」

穂乃果「それでも凄いよ!もう社会人だね!」

ことり「穂乃果ちゃんは褒め上手だなぁ…」クスクス

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:46:23.00 ID:Kt0+vR3h0

穂乃果「私もことりちゃんがデザインした服着てみたいなぁ…!」

ことり「衣装じゃなくて?」

穂乃果「私服が着てみたいの!」

ことり「じゃあ…作ってあげるよ。穂乃果ちゃんへのプレゼント!約束しよう」

穂乃果「いいの!?ちゃんとお金払うよ!」

ことり「それじゃプレゼントにならないじゃん!できあがったら絶対受け取ってね?」

穂乃果「ことりちゃん…!ありがとう!」

穂乃果「〜♪♪〜♪゛」

ことり(穂乃果ちゃん…鼻歌歌ってる)クスッ

ことり(こっちに来てから、デザインの勉強とか仕事のお手伝いも大変だけど、穂乃果ちゃんがいてくれるから苦痛じゃない)

ことり(穂乃果ちゃんへのプレゼント…心を込めて作ろう)

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:46:59.18 ID:Kt0+vR3h0

数ヶ月後


ことり「…はい、できたよ!」

子供「わぁ…!ありがとうお姉ちゃん!」

母親「ありがとうございます…!この子ったらお人形のお洋服が破れただけで大泣きして…」

ことり「それほど大事にしてくれてたんだよね。これからも大事にしてね」

ことり「代金については後日請求書を送らせて頂きますね」

母親「はい。また壊れたら頼みますね」ニコッ

ことり「ありがとうございます!」

子供「お姉ちゃんばいばーい!」

ことり「ばいばい♪」

ことり「…」フゥ

穂乃果「…」ヒョコ!

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:47:44.89 ID:Kt0+vR3h0

穂乃果「見てたよことりちゃーん!凄いね!英語も上手になったし、商売上手にもなったね!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!見てたの?恥ずかしいなぁ」

穂乃果「穂乃果は英語まだまだなのに…ことりちゃんはもうアメリカ人さんみたいだね」

ことり「それは褒めすぎだよ〜」テレッ


ことり(ここでの暮らしも安定してきて、叔母さんのお手伝いじゃなく自分の仕事を貰えるようになってきた)

ことり(留学して正解だったなぁ…ここはことりの理想の暮らしそのものだよ)

ガラガラドッシャーン!

穂乃果「きゃあぁ!ことりちゃ〜ん!助けてぇ〜!」

ことり「穂乃果ちゃん!?どうしたの!?」

穂乃果「うぅ…申し訳ない…」

ことり「あちゃー…見事に全部ひっくり返したね…」

穂乃果「ごめんなさい…」シュン

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:48:27.59 ID:Kt0+vR3h0

ことり「ふふっ…あははっ!穂乃果ちゃんのおっちょこちょいは直らないね!」

穂乃果「こ、ことりちゃん!酷いよぉ!…でも怒らないでくれてありがとう…」

ことり「ううん、なんだか嬉しい。穂乃果ちゃんはそのまま穂乃果ちゃんでいてほしいな…」ギュッ

穂乃果「…?私は穂乃果だよ?」

ことり「だね♪大好き穂乃果ちゃん」

穂乃果「私もことりちゃん大好き!」

ことり「……」ギュッ

穂乃果「でも、大好きといえば海未ちゃん達も大好きだよっ」

ことり「……!」ビクッ

穂乃果「海未ちゃん達元気にしてるかなぁ?」

ことり「…大丈夫だよ。元気だって言ってた!ちゃんと連絡取り合ってるから気にしなくていいんだよっ」

穂乃果「そうなんだ!良かった♪」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:49:06.68 ID:Kt0+vR3h0

ことり(嘘…ついちゃった…)

ことり(逃げるようにこんなところまで来たけれど、あれから1度も連絡はとらないまま…)

ことり(どうしてなんだろう。どうして海未ちゃん達に顔向けできない気持ちになるんだろう…)

穂乃果「ことりちゃん、これはここでいいの?」

ことり「あ、うん!」

ことり(今は…穂乃果ちゃんとのこの時間を大切にしたい。私は幸せだよ。穂乃果ちゃんがいてくれるだけで…)

穂乃果「ことりちゃん、後で買い出しに行くって言ってなかった?」

ことり「あっ、すっかり忘れてた!今日から叔母さんが出張だから自分達でご飯作らなきゃだったね」

穂乃果「何作るの?」

ことり「グラタンを作ってみようかなって」

穂乃果「やったぁ!じゃあ、食器とか準備して待ってるねっ」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:49:40.17 ID:Kt0+vR3h0

ことり「うんっすぐ帰ってくるから、お皿割ったりしないでね〜?」ニヤリン

穂乃果「だ、大丈夫だよ!行ってらっしゃい!」

ことり「はーい、行ってきますっ」


ガチャッ

…パタン


穂乃果「食器出さなきゃ〜♪」



数分後


ガチャッ


ことり「ただいま〜」

穂乃果「おかえり!買えた?」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:50:23.22 ID:Kt0+vR3h0

ことり「うん…はいっ、穂乃果ちゃん」バサッ

穂乃果「えっ…?これ、お花…?」

ことり「うん、お得意さんに偶然会って貰っちゃった」

穂乃果「いい匂い…!これ、なんていう花?」

ことり「…これはシクラメンだよ」

穂乃果「可愛い!これ「この花は穂乃果ちゃんが好きな花だよ」

ことり「…そうだよね?」

穂乃果「………あぁ、そうだね!うん、大好きなお花!」

ことり「喜んでもらえて良かったっ」

穂乃果「どこに飾ろうか?花瓶とかあったっけ?」

ことり(穂乃果ちゃん嬉しそう…)

148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:51:17.82 ID:Kt0+vR3h0

翌朝


穂乃果「ことりちゃん、起きてくるの遅いなぁ…」

穂乃果「…んふふっことりちゃんがくれたお花綺麗…お水替えてあげよう」

ガチャッ

ことり「おはよう…穂乃果ちゃ…」

穂乃果(………)ジャバジャバ…

ことり「穂乃果ちゃん…」

ことり「穂乃果ちゃん、花瓶にお水はこの位しか入れちゃだめなんだよ」

穂乃果「あっ、ことりちゃん!おはよう!」

ことり「おはようっ」

穂乃果「うっかりしてたや」テヘヘー

ことり「このお花、本当に穂乃果ちゃんに似合うよ。ほら、髪飾りにしたらきっと似合う」

穂乃果「そ、そうかな?ことりちゃんにも似合うよ!」

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:52:05.21 ID:Kt0+vR3h0

ことり「じゃあ、お揃いだね」ニコッ

穂乃果「……ことりちゃん、なんだか最近大人っほくなった?」

ことり「え?そうかなぁ?」

穂乃果「うん、なんだかそう見える。髪も綺麗になったし」サラッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん顔近いよ…」

穂乃果「……」ジーッ

ことり「…///」

穂乃果「肌も綺麗…唇も…」サワサワ

ことり「ちょ、穂乃果ちゃんだめ!恥ずかしい!」

穂乃果「折角褒めてるんだから顔見せてよぉ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

ことり(……穂乃果ちゃんの唇だって…)

ことり(とっても…綺麗…」チュッ

穂乃果「…!?」

穂乃果「こ、ことりちゃん?」

ことり「…あは、声に出ちゃってたや」

150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/16(土) 20:52:43.18 ID:Kt0+vR3h0

穂乃果「え、ことりちゃん今…」

ことり「………」

穂乃果「ことりちゃん…?」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん…私は穂乃果ちゃんが大好きだよ。それは恋愛的な意味で好きなんだよ…」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「穂乃果ちゃんはどうなの…?ねぇ、聞かせてよ」

穂乃果「もう…突然で恥ずかしいなぁ。でも、決まってるじゃん。私もことりちゃんのこと大好きだよ」



ことり(ーーーー…あぁ、うん…)



穂乃果「ことりちゃん…?」

ことり「ありがとう。ねぇ、穂乃果ちゃん、今日は一緒にゆっくりしない?2度寝しちゃおうよ」

穂乃果「ことりちゃんがそんなこと言うなんて珍しいね…でもしたい!」

ことり「一緒に寝よう?」

穂乃果「うん!」

151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 14:09:40.05 ID:6s9M4jne0

ことり部屋


ことり「寒くない?」

穂乃果「うん、大丈夫だよ」

ことり「じゃあ、おやすみなさい」

穂乃果「おやすみなさい!」

ことり(…………)

穂乃果(…………)



1年前


ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「ことりちゃん?どうしたの?」

ことり「穂乃果ちゃん…私穂乃果ちゃんのこと大好きなの」ギュッ

穂乃果「私もことりちゃん大好きだよ?」ギュッ

ことり「……」チュッ!

穂乃果「えっ、こ、ことりちゃ…!」バッ!

ことり「あ、穂乃果ちゃん…」

穂乃果「こ、こんなの変だよ。おかしいよ…私達女の子同士なんだよ?」

ことり「で、でも私は…!」

穂乃果「ごめん…」タタタッ…

ことり「穂乃果ちゃん…」ポロポロ

152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 14:10:18.65 ID:6s9M4jne0

「…ちゃん…こと…ちゃん…ことりちゃん!」

ことり「…ハッ!」

穂乃果「ことりちゃん大丈夫…?うなされてたよ」

ことり「……」ゼエゼエ

穂乃果「大丈夫…?」

ことり「穂乃果ちゃん…私は穂乃果ちゃんのこと大好きなんだよ…」

穂乃果「わ、私も「本当に!?」

ことり「穂乃果ちゃんは本当に私とキスとかそういうことがしたい関係の好きを言ってるの!?」

穂乃果「………」

穂乃果「そうだよ。ことりちゃん大好きだよ」

ことり「………」フフッ…

ことり「………そっかぁ…!」

ことり「うん…うん…!ありがとう穂乃果ちゃん…!」ギュッ…

穂乃果「ことりちゃん…」ギュッ

ことり「ごめんね、起こして。もう1回寝よっか」

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 14:10:57.65 ID:6s9M4jne0

穂乃果「うん…」

ことり「………」ポンポン

穂乃果「あは、そんな風にぽんぽんされたら本当に眠くなっちゃう」

ことり「………」ポンポン

穂乃果「……」

穂乃果「………」スゥスゥ…

ガチャ

バタン


キッチン


ことり「その姿で、その声で、その言葉を聞けるとは思わなかったなぁ…」カチャ…

ことり「思わなかったけど…でも私は確かに願ってたよ…」


ガチャ

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 14:11:35.60 ID:6s9M4jne0

ことりの部屋


穂乃果「……」スゥスゥ

ことり「どこからどうみても本当の穂乃果ちゃんだ…」

ことり「………」スゥー

ことり「…………!!!」ドス!


穂乃果(ことりちゃん!)


穂乃果「がっ…!」


穂乃果(ことりちゃん凄い!)


ことり「………!!!」グサッ!


穂乃果(ねぇねぇことりちゃん!)


穂乃果「ガッ…ガッ…」


穂乃果(ことりちゃーん!)


ことり「っ……!」ドス!ドス!


穂乃果(ことりちゃん大好きー!)


穂乃果「…………」


穂乃果(ことりちゃん…ごめんね)


ことり「っぅ…!」ドス…

ことり「うぅ…」ポロポロ

ことり「あぁ…うぅぅぅ…!」

ことり「うぅぅぅぅぅ…!!!」ボロボロ

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 14:12:08.96 ID:6s9M4jne0

ことり(本当は私が穂乃果ちゃんの事を忘れてしまうのが怖かった)

ことり(私は無自覚な内に自分の思い通りの穂乃果ちゃんを作り上げてて)

ことり(本当の穂乃果ちゃんを忘れてきているのだと自覚するのが嫌だった)

ことり(…「私も好き」だって言って貰えて嬉しいはずなのに、穂乃果ちゃんの全てを上書きされたみたいで悲しくなった)

ことり(私が招いた結果なのにね)


「……………」エラーガハッセイシマシタ

「……………」エラーガハッセイシマシタ


「じゃあもうこれってゴミ?」


ことり「ハッ…!」

ことり「…………」



(1年前の私と目が合ったような気がした)



「……………」エラーガハッセイシマシタ

「……………」エラーガハッセイシマシタ


ことり「…結局貴方は…誰だったんだろうね…」

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 12:40:08.92 ID:P9tLMIkn0

日本

園田家


海未「はい、もしもし園田でございます」

海未「えっ!?ことりが!?」

海未「大変です!みんなに知らせなければ!」

〈大至急、屋上に集合〉


音ノ木坂学院

屋上


にこ「ほ、本当なの…!?」

希「こ、ことりちゃんに殺人容疑が掛かってるなんて…!」

海未「…と、私もそう聞いてたんですけどね…」ハァー

花陽「ど、どういうこと?」


ガチャ…


凛「こ…!ことりちゃん!」

ことり「…」

真姫「ことり…!帰ってきたのね…!」

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 12:41:45.98 ID:P9tLMIkn0

絵里「ことり!さっきの…海未の話って…」

海未「…壊したってことですよね。穂乃果を…」

海未「いいえ…穂乃果に近しい物を…」

ことり「…うん」

ことり「あれは…人じゃなかったよ」

全員「……」

海未「……」

海未「…全部前のままですよ」

海未「何も変えたところはありません。前のまま残してますよ」



部室


花陽「ほら、一緒にこのミシンで衣装作ったね」ニコッ

凛「音楽室で真姫ちゃん達は作曲してたにゃ〜ん」

真姫「楽譜もここに置きっ放しだったわね…」

海未「…そうです、何も変わりません」

海未「穂乃果の部屋だって、何一つ変わってませんよ」

ことり「穂乃果ちゃんの…部屋…?」

158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 12:42:28.54 ID:P9tLMIkn0

高坂家


穂乃果の部屋


絵里「あっ…穂乃果の匂いがする」

希「絵里ち、そんなこと言うと変態チックやで」

絵里「えっ…///」

海未「すみません、突然お邪魔させて頂いて…」フカブカ

穂乃果母「いいのよ〜なんだか皆少し大人っぽくなったわねぇ」ニコッ

雪穂「お姉ちゃんの部屋は定期的に掃除してるからちゃんと綺麗ですよ!」

ことり「………」

穂乃果母「……じゃあお菓子食べたい人は居間に案内するわ」

凛「え!お菓子!」ピョコン!

凛「かよちん!行こ!」グイッ

花陽「わわっ!凛ちゃん落ち着いてぇぇ」

絵里「…私達も行きましょうか」

希「そうやね♪」

にこ「え?穂乃果の部屋見ないの?」

真姫「にこちゃんって…本当に空気読めないのね…」ハァ…

にこ「え?なんで私ディスられたの?」


バタン

159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:33:06.85 ID:ymCxutec0

海未「…皆さんに気を使わせてしまいましたね」

ことり「後で謝らなきゃ…ね」

海未「何も変わりませんね。漫画もベットも机も…何もかもそのままですね」

ことり「本当にここにいたんだね…」

海未「…私達も何度もここに来ましたね」

海未「部室にも屋上にもこの部屋にも沢山思い出があります…」

ことり「…」

海未「ことり、これを…」

ことり「…これ、写真…?」

ことり「写ってるのって衣装…?でもなんだか…」

海未「や、やはり下手ですよね…」

ことり「これ海未ちゃんが作ったの…?」

海未「ちゃんと1人で作ったんですよ。デザインは…みんなと考えました」

海未「これは貴方の衣装です」

ことり「…ふふっ」

ことり「海未ちゃん…これじゃあ着られないよ。だって縫い方から間違ってるもの」フフフッ

海未「うっ…」

160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:34:08.00 ID:ymCxutec0

ことり「すっごいへたっぴなんだね!」アハハッ

海未「少しくらいオブラートに包んでくれてもいいのでは!?」

ことり「私が教えてあげるよ。みんなの分も作らなきゃ」

海未「ことり…!」

ことり「…穂乃果ちゃんの衣装は…?」

海未「部室に置いてあります」

ことり「そっか…」

ことり「ごめんね、上手に褒めてあげられなくて。穂乃果ちゃんならもっと褒めてくれる」

海未「…」

ことり「私の時はそうだったよ」


「ことりちゃんすっごーい!天才だね!」


ことり「…」

ことり「ねぇ海未ちゃん…心にね、ずっと穴が空いてるの。穂乃果ちゃんが死んじゃったあの日から」

ことり「私はどうすればいい?穂乃果ちゃんに会いたくて仕方がない。辛くて苦しくて悲しい」グスッ

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:34:47.01 ID:ymCxutec0

ことり「どうしたら…どうしたらこの穴は埋められるの…?」ポロポロ

海未「そうですね…私も会いたいです。とてもとても会いたい…」

海未「でも駄目です。死んだ者は死んだ者でしかありません」

海未「だから…」ギュッ

ことり「海未ちゃん…」



海未「ことりのその胸に空いた穴こそが、穂乃果がいたことの証です」ナデナデ…



ことり「そっか…」

ことり「そうなんだね…もう、どうしようもないんだよね…」ポロポロ

ことり(寂しいくて悲しくて、心が千切れてしまいそう…)

ことり(これが…この感情こそが穂乃果ちゃんがいてくれた事の証…)

海未「…おかえりなさい、ことり」

ことり「うっ…ただ…いま…」ポロポロ…

海未「もうどこにも行かないでくださいね…」ギュッ

ことり「うん…!ごめんね、ごめんね海未ちゃん…!」ポロポロ

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:36:35.10 ID:ymCxutec0

数日後

墓地



ことり(あの後私は穂乃果ちゃんのご家族に謝りにいって、μ'sのみんなとも話し合いをした)

ことり(そして今日、私はみんなと一緒に穂乃果ちゃんのお墓に来た)

ことり「久しぶりだね、穂乃果ちゃん」

海未「お久しぶりです」

真姫「…来たのはいいけど、ことりの荷物多くない?」

凛「何が入ってるのー?」

ことり「えっとね、まずはこれ」

花陽「綺麗なお花だね!なんていうお花?」

ことり「これはユリだよ。花言葉は…『貴方は偽れない』」

海未「ことり…」

ことり「穂乃果ちゃん、私間違ってたよ。嫌な事してごめんね」

ことり「本当に寂しくて寂しくて、しては行けないことに手を出した。…でもね、私本当に穂乃果ちゃんの事が大好きだったよ」

にこ「やっぱりそうだったのね…」

ことり「うんっ」ニコッ

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:37:18.62 ID:ymCxutec0

ことり「私本当に穂乃果ちゃんが好きだったの!」

ことり「この気持ちだけでも、伝わってるといいな…」

希「きっと伝わっとるよ」ニコッ

ことり「だからね、これは私の本音の気持ち」バサッ

絵里「黄色い水仙の花…」

ことり「花言葉は『私のもとへ帰って、私の愛に答えて』」

ことり「本当はね、本当の本音はこれだよ」

凛「なんだか悲しいね」

花陽「り、凛ちゃん!」

ことり「うん…そうだよ。悲しいよ。でもね、大丈夫なの!皆に支えられてるから、私はちゃんとここに立ってる」

ことり「ありがとう。こんな私を見捨てないでいてくれて」

164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:37:57.60 ID:ymCxutec0

真姫「当たり前でしょ」

にこ「真姫ちゃんも責任感じていっぱい泣いたもんね〜」

真姫「泣いてない」

にこ「泣いた」

真姫「泣いてないったら!」

凛「真姫ちゃん可愛いにゃー!」

ことり「ふふっ、ありがとう」

海未「さぁ、手を合わせたら帰りましょうか」

希「そうやね、まだまだやることあるしね」

絵里「じゃあみんな、手を合わせて」

全員「………」シーン

ことり「穂乃果ちゃん、元気ですか?」

海未「私達は元気ですよ」

ことり「穂乃果ちゃん…また会いに来るね」

海未「穂乃果、また…また会えるのを楽しみにしています」

全員「………」シーン

希「さ、行こか」

凛「部室まで走っていくにゃ!」

にこ「流石に無理がある距離よ…」ゲソッ

絵里「のーんびり歩いていきましょ」テクテク

海未「さぁ、ことり」

ことり「うん」ガサゴソ

ことり「はい、これ。これは私と穂乃果ちゃんだけの秘密ね」シー

ことり「また来るね」ニコッ

165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:46:14.62 ID:ymCxutec0

部室


凛「わぁ〜!」クルクル

花陽「とっっっても可愛いです!」

ことり「うんうん、みんなとっても似合うよ!」

海未「信じられません…ことりの手にかかればこんなに綺麗になるんですね…」

ことり「えっへん!でも、ありがとうねっ。皆で考えてくれた衣装とっても可愛い!」

にこ「じゃあ、屋上に行きましょうか」

凛「凛が1番に行くにゃー!」ダダダッ

にこ「凛!走ったら危ないでしょ!」

凛「はにゃぁぁ…」

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:47:16.17 ID:ymCxutec0

屋上


真姫「まぁ、小手調べってやつね」

希「じゃーみんな並んでぇ」

全員「μ's!ミュージック スタート!」



μ'sick forever!
忘れないで 君と僕の足跡

宝物だよ 積み重ねた時間
ありがとうって言いたいな 心のfriend!

La-La μ’sical night!

時よお願い今夜を永遠に刻みたいんだよ
あぁ…君はどうだい?

喜びでみんなは繋がってるんだ
言いたいな ありがとう…yeah!
La-La μ’sical night!
踊れドレ 誰にお願いしようか?
時よ止まれ『時よ止まれ』
シアワセなんだ笑顔で僕らは!

La-La μ’sical sign!
ウタ歌え 光のパワー浴びながら
思い出をみんなと笑顔で抱きしめたい
La-La μ’sical sign!
ウタ歌え 君にお願い大声で呼んでくれる?
遊びたいんだよ
あぁ…今が全て!

μ’sic forever!
忘れないで 君と僕の足跡!

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/08(金) 16:48:10.84 ID:ymCxutec0


ことり(ここには穂乃果ちゃんの気配が沢山残っていて、私も海未ちゃんも皆もまだ離れられそうにない)

ことり(でも、それでも……____)




穂乃果「みんな…ありがとう」

穂乃果「ことりちゃんも、約束のお洋服忘れないでいてくれたんだね。とっても可愛い!」

穂乃果「それから、気持ちに応えられなくてごめんね…あの時、穂乃果ちゃんがくれたシクラメン。花言葉は『切ない私の愛を受けて下さい』だよね」

穂乃果「ありがとう。私なんかを好きになってくれて。もう、謝る事も応える事もできないけど…」

穂乃果「でもちゃんと傍にいるよ。μ'sの皆の傍で、私は歌ってるよ」

「いつまでも、最後に皆で作った曲を…ずっと…」



穂乃果「これは…私とμ'sの絆の物語」


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/09(土) 21:24:48.90 ID:dXIDLMdG0

数年後

墓地



ことり「穂乃果ちゃん、久しぶりだね」

ことり「ごめんね、中々会いに来られなくて。お仕事が忙しいんだぁ…」

ことり「今日もすぐ戻らなきゃ。でも、会えてよかった」

ことり「…μ'sick forever 忘れないで 君と僕の足跡♪」

ことり「じゃあ、また来るね」ヨイショッ

ことり「………」

ことり「へーんなの!気配がするなんて不思議だね!」ヘヘッ

ことり(穂乃果ちゃんはもう、死んでいるのに!)

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