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冬馬「俺と765の恋愛事情」2.1スレ目
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178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 20:54:14.11 ID:6lu/2IgMo
乙です
どうかお身体をお大事に
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 01:16:12.11 ID:ruAY4Rtj0
交通事故か何かか
リハビリがてらなのかもしれないけど、無理はしないようにな
180 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/13(金) 17:55:17.59 ID:CKv5ZzB30
冬馬「……」ペラッ
北斗「冬馬、牛肉使って良いかな?」
冬馬「良いぜ。そっちの段ボールにもやしあるからそれも使ってくれ」ペラッ
翔太「もやしってこれ?この大量に詰め込まれてるやつ?」
冬馬「そうだ」ペラッ
北斗「もやしか、普通に野菜炒めで良いよね」
翔太「じゃあキャベツも入れなきゃ!」
冬馬「そうだな………ああもう!!!」ポイッ
北斗「うん?どうしたんだ?」
翔太「生き方に迷ったの?」
冬馬「ちげぇよ!ドラマの主演なんて初めてなのに、それが恋愛ものだぞ?台本と原作を読んだ感じ結構甘いやつで、しかも身分差?のある学園ものと来た……どう演じたら良いのか分かんねぇんだよ」
181 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/13(金) 17:55:45.78 ID:CKv5ZzB30
北斗「そんなの他の恋愛ドラマとか映画とか色々見てさ、盗むしかないんじゃないか?」
翔太「そうそう、春香さんも前にインタビューで言ってたよ?「とにかく色々見ました!」って」
冬馬「なるほど……お前ら、今日は夜通し恋愛映画パーティーだ!」
翔太「男三人で?」
北斗「ゾッとするんだけど……一人で見てなよ」
冬馬「一人で恋愛ものなんて見てたら、それこそ気が狂いそうになるだろ!?」
翔太「冬馬君の場合、気がどうこうより、恥ずかしくて顔真っ赤になりそうだよね」
冬馬「否定はしねぇけどよ、そういうことじゃねえんだって……」
北斗「まず俺たちは冬馬がやるドラマからして知らないんだけどさ、それは原作とかはあるのか?」
冬馬「ああ、おっさんに台本渡された時に買ってきたからな」
翔太「じゃあ先にそっちを読ませてよ。中身が分からないんじゃ何も言えないしさぁ」
冬馬「おう」ドサッ
182 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/13(金) 17:56:13.00 ID:CKv5ZzB30
北斗「これ、普通に面白いな……」
翔太「そだね。何人か嫌なキャラが居る以外はコメディとしても楽しめるし」
冬馬「だろ?だから余計に困るんだよ、この「大財閥の次期当主で、イケメン且つ優しい。世間知らずなところがあって、天真爛漫な主人公には溺愛気味。怒ると怖い」って属性マシマシな役をやる俺が!」
翔太「あはは、そこは頑張ってよ」
北斗「そうそう。それにしてもこのヒロイン、家が貧乏だけど元気で明るく弟たちが沢山居るって……やよいちゃんみたいじゃないか?」
翔太「あっ、普段冬馬君がやよいちゃんにやってるみたいにすれば良いんじゃないのー?そうすれば楽なんじゃないー?」
冬馬「他人事だと思って適当なこと言いやがって!だが、そうだな。言われてみれば確かに高槻に似てるような気がする……よし!!」
翔北「(本気にした……」
冬馬「そうと決まれば怖いもんなんてねぇな。あとは普通に演技を頑張るしかないぜ」
翔太「撮影が開始する前に、社長に演技指導とか入れてもらったほうが良いんじゃない?」
冬馬「そうだな」
183 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/13(金) 17:56:41.67 ID:CKv5ZzB30
黒井『ダメだ』スピーカーon
冬馬「はぁー!!??」
翔太「え、ダメなの?」ゴロゴロ
北斗「意外だなぁ」ヤサイイタメ!!
黒井『こっちで下手に指導を入れて変な先入観なんて持たせてみろ、向こうで修正できるのか?』
冬馬「そう言われたらそうなんだけどよ、俺は初めてなんだぞ?撮影でNG出しまくりじゃねぇか!」
黒井『最初はだれでもそうに決まってるだろうが。遠慮なくリテイクして屍を晒すんだな』
木星「えー?」
黒井『えーじゃない!!』
184 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/13(金) 18:00:15.02 ID:CKv5ZzB30
毛ガニ関してはバイクに乗ってる時の貰い事故です。
今は家で一人寂しく療養中……左手しか動かないのに会社のデータがPCに飛んで来るから大人しく入力してます。
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/14(土) 21:30:41.20 ID:Q/DLpznmo
乙!
ちょうど気持ちいい季節なのに気の毒に、、お大事にな
186 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/24(火) 18:35:31.01 ID:iZZKLlfa0
伊織「アンタがドラマねぇ」
冬馬「こういうので露出すんのは不本意だけどな」
春香「お笑いはいいのに?」
冬馬「俺は笑いを取るつもりも、取ってたつもりもねぇぞ」
春伊「はいはい」
冬馬「ちくしょーーー!!」
涼「本番前に元気ですね……」
冬馬「逆にお前は、昼から何疲れてるんだよ」
涼「さっきまで別件がいくつか入ってて。三時起きですよ」
伊織「男性アイドルの仕事も女性アイドルの仕事も取ってるんだもの、大変よね」
涼「あはは、いやぁでも、面白いから僕としては全然良いんですけどね」
冬春伊「面白い……」
187 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/24(火) 18:36:09.76 ID:iZZKLlfa0
涼「それで冬馬さん、ドラマって何をやるんですか?」
冬馬「恋愛ドラマだよ。あまーい、な」
春香「え、恋愛?」
冬馬「おう」
伊織「顔真っ赤にして、撮影がまったく進まない画が見えるんだけど」
冬馬「うるせぇ!俺もそこまでガキじゃねぇよ!!」
涼「恋愛物って、よく事務所のOK出しましたね。普通色々ありそうなものですけど」
春香「だよね。私も一応そういうのは受けてないし」
冬馬「俺も良く分かんねえんだけどさ、なんかおっさんが入れてきたんだよ」
伊織「黒井社長が?」
涼「内容を知らないってわけじゃないでしょうし……」
春香「まぁ冬馬君の経験値稼ぎってところでしょう!」
伊織「なんの経験値よ?」
春香「え?女性関係」
冬馬「人聞きの悪いことを言うな!!」
188 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/24(火) 18:36:47.04 ID:iZZKLlfa0
やよい「おはようございます!」
スタッフ「おはようございます。皆さん控室でお待ちですよ」
やよい「はーい!」
冬馬「第一、女性関係の経験値なんているか!もう十分間に合ってる!!(アイドル仲間的に」キリッ
春香「この(アイドル的に)色男ー!!」
涼「数多の女を(アイドル的に)泣かせてきただけはありますね」
伊織「色々なところに(たらし的に)手を出してるだけはあるわ」
やよい「…………え?」
189 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/24(火) 18:40:45.12 ID:iZZKLlfa0
台風でどこかの雨戸が部屋に吹き飛んできたから、緊急避難的に馴染みの医者の所に転がり込んでいたら、帰ってから家じゅうびしょびしょでワロタ、ワロタ……
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/24(火) 18:53:27.16 ID:LNE5wD2e0
Oh...
いろいろ散々だな
>>1
に幸があること祈ってるわ
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/24(火) 19:00:03.99 ID:/e5wxmb5O
お祓いに行ってきた方がいいのでは…?
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/25(水) 09:45:03.33 ID:gCpz5uzoo
SideMアニメの涼ちんはカミングアウト前なんだろうな
この涼ちんみたいに両方の仕事やってたら最高なんだけど
193 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/31(火) 23:37:01.44 ID:eIqm9mvY0
やよい「冬馬さん(ううぅ、冬馬さんがモテるのは嫌っていうほど知ってたけど……」トトトトン
冬馬「ほい」サッ
やよい「ありがとうございます(そんな、もう十分っていうくらいに女の人と関係してるなんて!!」パラパラ
冬馬「これ揚げとくぞ」ジュッ
やよい「はい(伊織ちゃんの言う通り、もっと積極的に行かないと冬馬さんを取られちゃうのかな……も、もう遅いとかないよね」チラッ
冬馬「どうした?」
やよい「……わたし、頑張りますね!!」
冬馬「おおそうか。頑張れよ!応援してるぜ!」
やよい「は、はい」
涼「うーん何がとは言いませんけど、料理と同じくらいには以心伝心していて欲しいですね」
美波「それはどういう?」
涼「いえいえ、何でもないですよ。ところで……」
アーニャ「??」
美波「アーニャちゃんは、その、さっきまで女の子の秋月さんと仕事をしていたから、男の子の秋月さんと会って少しびっくりしてるの」
涼「それはなんというか、すみません……あ、あと僕のことは涼と呼んでくださいね」
194 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/31(火) 23:37:34.61 ID:eIqm9mvY0
春香「(美波ちゃんってことは、前に美希が言ってた冬馬君の親戚の美人なお姉ちゃん?あぁ確かに美人だよねぇ、優しそうだしモテそう)伊織、それ取って」
伊織「(美希が騒いだのも分かるわ。隣の子も美人だし)それってなによ」
春香「(千早ちゃんが海外行ったのは歌手としては良いけど、冬馬君争いには少し遅れるかも……どうしよう)それそれ」
伊織「(家に入り浸っているのをアドバンテージとして見ても、もっと強めにアタックしないと危ないかも……どうしよう)これ?」
春香「(とりあえず……)その右」
伊織「(アイツと無事にくっつかせる為には……)はい」
春香「(伊織は)それは左!」
伊織「(春香は)アンタから見たら右でしょうが!」
伊春「(邪魔)はぁぁぁ!!???」
アーニャ「二人は仲悪い、ですか?」
涼「う、ううん、僕には良く分からないかな、はは……」
美波「冬馬君とやよいちゃんとは違う意味で息が合ってるけど、修羅場なのかな?」
195 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/31(火) 23:38:10.20 ID:eIqm9mvY0
涼「さて、やよいちゃん。そっちの進み具合はどうですか?」
やよい「はーい、そろそろ終わりまーす」
涼「春香さんは?」
春香「終わるよ。うん、たぶん!」
冬馬「多分かよっと、完成だ」
伊織「こっちも完成ね」
涼「じゃあ完成品を持ってこっちまできてくださーい!」
冬馬「おう。美波ちゃんそこ開けてくれ」
美波「うん」
伊織「(実際にちゃん付けて呼んでるのを見ると……)」
春香「(びっくりするなぁ……)」
196 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/31(火) 23:38:48.29 ID:eIqm9mvY0
やよい「はい!今回のさしすせそは、今すっごく活躍しているラブライカのお二人がリクエストしてくれた料理をつくりましたー!」
伊織「メニューは以下の四品よ」
ピロシキ ポトフ
フリカッセ ペリメニ
涼「上二つは美波さんのリクエストでやよいちゃんと冬馬さんが、下二つはアナスタシアさんのリクエストで春香さんと伊織さんが作りました!順々にコメントどうぞ」
冬馬「ポトフは日本で食べられている感じのものを作ったぞ。牛肉と人参、玉ねぎがメインだな。ブロッコリーを入れてみたらシチューみたいになっちまったけど、まぁご愛敬」
やよい「ピロシキは本当はオーブンで焼くものって聞いたんですけど、私は揚げた物しか食べたことがないので揚げてもらいました。中身は……」
冬馬「マッシュポテトと、高槻が自分家用に作ってたリンゴの甘煮を詰めてみたやつの二種類だな」
春香「フリカッセはスタンダードにつくったよ。下手にアレンジするとアーニャちゃんのお口に合うか分からないからね。ただ、生クリームは濃厚なものを使ったから味は期待してほしいかな」
伊織「ペリメニは水餃子みたいな物ね。野菜が詰まっているものとお肉が詰まってるもの二種類あるわ」
アーニャ「どれも美味しそうですね、ミナミ!」
美波「ええ。それに皆、なんだかんだと手際が良くって驚いちゃった。春香ちゃんはお菓子作りが趣味なのは知っていたけど、料理も作れるのね」
春香「お料理はアイドルの基本ですよ!基本!」
冬馬「その定型文聞くの久々だな」
春香「これ、別に定型文なんかじゃないからね!?」
197 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/10/31(火) 23:41:06.71 ID:eIqm9mvY0
さしすせそ、涼がホストの番組になってる気がする……
とりあえず足が治ったらお祓い行ってきます!
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/04(土) 20:57:25.97 ID:i4X+vZ2/o
乙!
199 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/06(月) 18:35:10.06 ID:2EuBY+jL0
美波「ふーふー」カミノケ カキアゲツツ
春香「……」モグモグ
美波「はふ、はふ、美味しい……」トイキ
伊織「ねぇちょっと誰よ、この無駄に色気振りまく子連れてきたの!」
冬馬「お、俺に向けて言うなって。お前のとこのプロデューサーに言えよ」
伊織「アンタの親戚でしょうが」
冬馬「おい!……すいません!今の所カットで!」
伊織「あ、言っちゃダメなやつだった?」
春香「普通にダメでしょ……」
200 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/06(月) 18:35:40.07 ID:2EuBY+jL0
涼「親戚だったんですね」
美波「ええ」
アーニャ「あー、前にアドバイザーして貰ってたときから、ミナミとトウマ、仲よかったですね」
美波「そうだった?」
アーニャ「ダー」
やよい「あの、後で昔のこと色々聞かせてもらっても良いですか?」
美波「うん、良いよ」
涼「良くわからないんですけど、アドバイザーっていうのも出しちゃダメなんじゃ?」
美波「え?」
冬馬「相手が居ないところで匂わせるくらいなら良いと思うんだが、出来ればあまり言わないほうが良いかもな」
201 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/06(月) 18:36:09.58 ID:2EuBY+jL0
伊織「おわった……まさか、さしすせそでNG出すとは思わなかったわ」
春香「迂闊なミスだったね。まぁ料理のところで出しちゃうより良かったでしょう?」
伊織「ふん、流石に料理でNGは出さないわよ。やよいの家で慣れたし」
春香「そういうこと言ってると次に出るときやばいよ〜?」
伊織「不吉なこと言うんじゃない!!」
冬馬「元気だなこいつら」
涼「お二人とも若いから……」
冬馬「お前は疲れすぎだぞ!?早く帰って寝ろ!!」
涼「あ、実は今から夢子ちゃんとデートで」
アーニャ「アイドルがデート?ダメではないのですか?」
202 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/06(月) 18:36:37.83 ID:2EuBY+jL0
冬馬「あぁアナスタシアは知らないのか」
アーニャ「?」
冬馬「こいつは事務所から女子アイドルとしてデビューさせられたんだが、Aランクに上がった時に男だとカミングアウトして、両性アイドルとして活動を始めたんだ」
冬馬「で、俺もそこからは良く分からないが、カミングアウトした直後にアイドルの桜井夢子との交際がバレたんだが……武田さんっていう音楽プロデューサーが祝福っぽいコメントを出したもんだから、誰もそこに触れなくなって、なし崩しに今の状況になったってわけだ」
涼「まぁ、一応デート自体はバレないようにしてるんですけどね」
美波「本当に付き合ってたんだ……噂だと思ってた」
やよい「なんの話ですかー?」
アーニャ「あー、リョウがデートをするって話ですね」
冬馬「それも過労状態でな」
やよい「う?う?」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 01:51:03.84 ID:L1c+7WUio
乙ー お大事に
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/12(日) 07:34:07.75 ID:wGkOEfM50
もう3年経つんですね
205 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/15(水) 19:22:43.21 ID:5HDtda/N0
冬馬「……」カチカチ
「人気恋愛漫画、実写ドラマ化決定!!
主人公の恋の相手役は、初のドラマ出演で主演を務めることになった961プロダクション天ヶ瀬冬馬さん!!」
冬馬「あー、ツイッターとか怖くて見たくねぇなぁ……俺だって好きな作品がアイドル主演とか嫌だし」ウィッ!
冬馬「……もしもし?」
黒井『貴様、また迂闊なことをしたな!?』
冬馬「は?突然なんだよ」
黒井『さしすせそだ!』
冬馬「あぁ、あれか。視聴率は良かったらしいが、何かやったか?」
黒井『美波ちゃん、と言えばわかるだろう!』
冬馬「美波ちゃん?……あっ」
黒井『そうだ!貴様が女の子を名前で呼ぶこと自体少ないのに、今まで公には絡みがなかった相手を名前で、しかも「ちゃん」付けして呼んだんだぞ!』
冬馬「あー、あれか、また熱愛報道か」
黒井『うむ』
206 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/15(水) 19:23:09.27 ID:5HDtda/N0
冬馬「いつも通り事実無根だし、無視するさ」
黒井『今回はそれで済みそうにないのだが……』
冬馬「なんでだよ」
黒井『今までは相手が765プロだったから「あー相変わらず仲がイイネ!」でファンもスルーしていただろうがな、今回は知らない人間は知らんアイドルだぞ?』
冬馬「だが、俺と美波ちゃんは親戚だし」
黒井『お前のファンも、美波ちゃんのファンもそンなことは知らん!対応を間違えたらお前はともかく美波ちゃんは干されかねんぞ』
冬馬「は!?なんでだよ!」
黒井『放送を全部見た限り、美波ちゃんはお前に気安かったし、お前もほとんど765に対するような気安さだった。普段お前が他人にする対応はもう少しドライだろう?』
冬馬「まぁそりゃ普通は他人に気安くはしないな……」
黒井『だから、知らない人間からしたら「不自然に親密」としか見えんだろうよ。番組内で親戚関係だったと言っておけば良かったものを……』
冬馬「親戚だってこと言っちゃいけねぇと思ったから、カットしてもらったんだが……はぁ」
黒井『それは本当に迂闊だったな。それでなんだが、お前が変に強く違うと言おうものなら余計に拗れかねんだろうから、ほうほうでこれに関する質問をされたときどういう風に回答するかのシミュレーションをする。今から事務所に来い』
207 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/15(水) 19:23:34.79 ID:5HDtda/N0
冬馬「わざわざそんなことをすんのかよ。質問っつったって、そう沢山されるとは思わないんだが」
黒井『ドラマ関連の取材やらTV出演やら、それらは何本あると思っているんだ?ん?』
冬馬「今から行きまーす!」
黒井『よろしい。無いとは思うが事務所前に記者がいたら「知ってる」奴にだけ顔を向けて「社長に聞いてくれ」と言え』
冬馬「分かった」
黒井『ではまた後で』ガチャッ
冬馬「はぁ。しょうがねぇ、行くか」プルル
冬馬「また電話?あぁ高槻んちか……もしもし?」
長介『冬馬兄ちゃん?』
冬馬「おう長介。どうした?何かあったか?」
長介『姉ちゃんが今日は帰って来るのかなーって言ってたからさ、聞いてみようと思っただけなんだ』
冬馬「そうか」
208 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/15(水) 19:24:51.83 ID:5HDtda/N0
冬馬『んーそうだなぁ、今日は帰れそうにないかもな。ちょっと問題が起きて、今から事務所にいかねぇとなんなくてさ。いつ終わるかわかんねぇし』
長介「そうなんだ。気を付けてね」
冬馬『サンキュ。今から学校だろ?お前も事故のないようにな』
長介「うん。じゃあまた」
冬馬『おう』ガチャリ
長介「問題が起きたから今日は無理だってさ」
やよい「分かった、ありがとう長介」
長介「うん。でもさ、問題って多分熱愛報道だよね。いつもは大して意識してないのに今回は問題だってさ……姉ちゃん、本当にうかうか出来ないみたいだよ」
やよい「うっ!?」
長介「兄ちゃんすっごく鈍感だし、今のままだと押しが足りないって思うんだけど?」
やよい「お、押し……」
長介「じゃあ俺は学校行ってくるからね、戸締りよろしく」
やよい「う、うん……」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 19:28:06.58 ID:NjTaJMfcO
長介イケメン
210 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/21(火) 17:55:15.76 ID:d9+IpngS0
やよい「長介にまで押しがどうって言われちゃった……」
やよい「伊織ちゃんもそう思ってるみたいだし……ううう」
やよい「やっぱり、わたしも名前で呼んでもらった方が良いのかな?名前で呼んでって言えば、少しは意識して貰えたり……」
やよい「と、冬馬さん!?」
冬馬「ん?どうした高槻」
やよい「わたしのこと、名前で呼んでください!?」
冬馬「突然何かと思えばそんなことか。良いぜ、やよい」
やよい「!!」ウッウー!!
冬馬「長介のこともかすみのことも名前で呼んでるし、お前だけ苗字だなんて仲間外れみたいでイヤだよな。悪いな、今までそれに思いつかないで」
やよい「ソウイウコトデハナインデスゥ」
やよい「名前よびじゃ足りないよね、絶対……」
211 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/21(火) 17:55:42.98 ID:d9+IpngS0
やよい「一応わたしも、二人の時は押してるんだよ?薄着で密着したり、お風呂上りにわざと倒れ掛かったり!」
やよい「なのに」
冬馬「おいおい、女の子がそんな薄着でいるんじゃねぇよ。身体壊すぞ」ウワギパサー!
冬馬「ちゃんと頭乾かせよ。ほら、ドライヤー貸せ」ゴオオオ
冬馬「「まったく、高槻は俺の前だと小さい子供みたいになるな」」ハッハッハッ
やよい「これ以上押すって、どうすれば良いの……?」
やよい「美希さんとか、み、美波さんみたいに女の人らしい身体なら少しは意識してくれるのかな?」チラッ
やよい「……昔と比べたら、成長してるんだけど」ジーッ
やよい「ううう!!冬馬さんが女の人を身体で意識してるはずないですよね!わたしでも大丈夫大丈夫!!」
やよい「うん、大丈夫だから出かけよう……」
212 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/21(火) 17:56:20.03 ID:d9+IpngS0
やよい「というわけで昔の冬馬さんのこと教えてください!」ガルーン!
凛「が、ガルウィングだ」
未央「なんで765のやよいちゃんがうちに?」
美波「えっと、私が呼んだの」
アーニャ「トウマの話を聞きたいって言ってました、ね?」
やよい「はい!そうです!」
美波「本当は外で会おうと思ってたんだけど……」
杏「熱愛報道出ちゃったもんねぇ」
美波「う、うん」///
やよい「……(これが大人の人の色気!?」
卯月「あの良く分からないんですけど、この話だと美波さんとやよいちゃんってあんまり年齢変わらないんじゃ……」
未央「っしまむー!それは考えちゃダメだよ!」
213 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/21(火) 17:56:46.35 ID:d9+IpngS0
きらり「そういうことならぁ、きらり達は移動しよっか?」
凛「でも、私もすこし昔話が気にな」
未央「そうだね、移動しよう!!」
凛「未央?」
未央「ちょいとしぶりん聞いて聞いて」コソコソ
凛「なに?」
未央「やよいちゃんと冬馬君はね、前からこう、付き合ってるんじゃないかって噂があってね?」
凛「うん」
未央「あそこにはそう、冬馬君と噂になってる二人がいるわけですよ」
凛「うん」
未央「あんまり顔を挟みたくなくない?」
凛「そういうことなら、そうだね」
未央「よし……じゃあ、みなみんとやよいちゃんだけにしてあげよう!」
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/22(水) 00:36:43.75 ID:2obdVXLKo
おつー
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/22(水) 21:41:07.02 ID:la4m+wD1o
みなみんは熱愛報道意識してるのか
まんざらでもない感じ?
216 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/25(土) 14:05:11.53 ID:Gylt9XQ20
美波「……それでね、昔はお正月とか夏休みには家によく来ていたの」
やよい「お父さんと一緒にですか?」
美波「うーん、おじ様はあんまり来ないか、来ても一日くらい居てすぐに仕事に行っちゃったかな。忙しい人だし」
やよい「おじ……さま?」
美波「そ、そこに反応するのね」
やよい「えへへ。えっと昔はってことは今は?」
美波「うん。アイドルになるんだーって小学校の終わりくらいに東京に行ってから何年かはそうでもなかったんだけど、売れてからは冬馬君も忙しいみたいで、今は来ても二三日でに帰っちゃうかな。今年もすこしだけ来ていたみたいだけど、私はこっちに居たから分からなかったの」
美波「まぁ忙しいからすぐにといっても、本当にすぐに帰るようになったのはここ三年くらいなんだけどね」
やよい「う?」
美波「冬馬君ってかなり寂しがり屋だし人見知りだから……上京してからはお世話になってた黒井さんの所くらいでしか落ち着けなくて、だから長い休みの時は私の実家に居るんだろうなぁって前から思ってたんだ。けど、今はどこか別に落ち着ける場所でも出来たのかなって」
やよい「別のって……どうしてそう思ったんですか?(もしかしなくても私の家、だよね?」
美波「……えっと、ここだけの話なんだけど、私は少しの間冬馬君のマンションで間借りしていたの」
217 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/25(土) 14:05:37.52 ID:Gylt9XQ20
やよい「一緒に暮らしてたんですか!!!???」
美波「しーっ!」
やよい「あ、ごめんなさい」ドウゾドウゾ
美波「うん。でも、私が事務所の寮に移るまでの間だから、時間的にはそんなに長くなかったかな」
やよい「そうなんですか(でも、いったい何時なんだろう。アドヴァイザーになってた時に少し帰って来なかったけど」
美波「えぇ。それでね、冬馬君のマンションに居た時違和感があったんだ」
やよい「違和感?」
美波「私が借りてた部屋も、居間もキッチンも、確かに使用されてる感じはしたんだけど……なんというか、言い方が悪いんだけど趣味の物置というか、友達を呼ぶための別宅?って雰囲気だったの。綺麗に整頓された食器とか磨かれてるグラス、冷蔵庫の中は用途ごとに別けて必要以上のものは入れてない」
美波「そこに根差してるっていう生活感がなかった」
やよい「生活感ですか?」
美波「ふふ、だから冬馬君は別の所にいつもいて、そこが落ち着く居場所になってるのかなーって、ただそう思ったんだ……根拠はないけどね?」
やよい「居場所…………そうだと良いです」
美波「えぇそうね、私もそうあって欲しいと思うわ」
218 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/25(土) 14:06:12.90 ID:Gylt9XQ20
伊織「まぁ、考えるまでもなく此処のことよね」
長介「だろうね」
やよい「えへへ、落ち着く居場所かぁ……えへへ」シタゴシラエ シツツ
伊織「……」
長介「どうしたの?」
伊織「なるほどなって、思ったのよ」
長介「?」
伊織「わたし、あいつのこと嫌いだったじゃない?」
長介「うん。家で頻繁にやりあってたよね」
伊織「それでも、すぐに慣れて今ではまぁまぁ仲良くやってる。けど、どうして仲良くなれたのかって少し疑問だったから、それが」
長介「この家を居場所にする人同士だったからと気付いた?」
伊織「そう、って良く分かったわね?」
長介「俺だって、だてに伊織ちゃんだけを見てきたわけじゃないから……ああもう姉ちゃん、浮かれすぎだって!」
伊織「あ、あ、あ、あいつから変な影響受けてんじゃないわよ……!?」
219 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/11/25(土) 14:06:45.74 ID:Gylt9XQ20
美波はまんざらとかじゃなく、ただ熱愛報道に照れているだけです
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 21:02:57.49 ID:xztkU8CRo
いおりんprpr
221 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/05(火) 17:26:13.27 ID:gQiGeMBi0
冬馬『美波ちゃんとは確かに仲が良いですよ、あはは。まぁ今回の話とは関係ないのであんまり語る気はないですけど』
春香「あー、親戚とは言わないでいつも通りの「無意識ですよ」アピールかぁ」
美希「ミキのほうが仲いいもん」
真美「ミキミキ、親戚に勝負を挑むのはムボーの極みっしょ」
真「くぅ、やっぱりああいう女性らしいほうが良いのかなぁ……」キャッピピ
伊織「居間から無駄な努力をしようとするのは止めなさいよ?」
真「なにをーーー!!??」
冬馬『撮影にかける意気込みですか?自分はドラマは初めてなので、すべてに全力で挑みたいと思います』アイドルスマイル
春香「(営業スマイル上手いなぁ」
真美「あまとうってアイドル以外ガンチューだぜ!!とか言いそうだけど、今回はやる気なのかな?」
伊織「眼中に無いよ。そうねぇ、やるからには本気でやるのがこいつだし……そういう意味ではやる気十分じゃないのかしら」
222 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/05(火) 17:26:42.12 ID:gQiGeMBi0
春香「伊織って、案外冬馬君のこと評価してるよね」
伊織「そりゃあ、まぁね」
真美「いおりんもラブ?ラブなの?」
真「え!?」
伊織「ンなわけないでしょうが!」
P「ただいま戻りましたー」ドアガチャ
一同「おかえりなさーい」
P「ああ、ただいま……社長と小鳥さん、どこに行ったか分かるか?」
美希「小鳥は雪歩と一緒に飲み物の買い出しに行ったけど、社長はサボるから内緒にしてくれって言って出て行ったきりなの」
P「サボりってあの人はもう……」
春香「美希にありのままを伝えて行くなんて、豪胆というかなんというか」
223 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/05(火) 17:27:12.15 ID:gQiGeMBi0
冬馬『台本を読んだ限りでは原作をリスペクトしたものだったので、あとは演じる側の俺たちが原作ファンの方を失望させないように頑張るだけですね』
P「こういうのを見ると、あぁお前はちゃんと対応できるんだなぁ、お前はって思うよ……なぁ?春香」
春香「そうですねぇ。いやぁ私も見習わないとダメですかね」
P「見習ってくれ?ちゃんと見習ってくれよ?お前に関しては時々クレーム入るんだからな?自由すぎるって」
春香「そんなに自由ですか?」
P「突然クッキー配り始めたりノリツッコミし始めるのはどうなんだ?」
春香「いや、極めて普通のアイドルじゃないかと……」
P「そんな普通があるか!!」
伊織「あんた、そんなことやってるの?」
春香「撮影前に配ろうにも、本番にならないと現場に居ない人とかいるし……空気が固いと受け答えもいろいろ固くなるでしょ?だからほぐそうと思って」エヘヘ
美希「気配りの空回りって、むなしくない?」
春香「うぐぁ」
224 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/05(火) 17:28:12.37 ID:gQiGeMBi0
冬馬「」イライラ
翔太「うっわ不機嫌ー」
北斗「つっつくなよ?」
翔太「しないよ。でも今から本番だけどだいじょうぶなの?」
冬馬「大丈夫だ。まったく、昼の生放送とは別に、ラジオ局でまで絡まれるとは思わなかったぜ」
北斗「それでも相手にしてる時はイライラを見せなかったし、たいしたものだよ」
冬馬「応対の練習はしたからな」
翔太「練習は良いけどさ、絶対今日のお便りにもこれは書かれてると思うんだよね。どうする?あらかじめ弾いてもらう?」
冬馬「そうだな……いや一つ二つは通しておこう」
北斗「流石に0は露骨すぎるしね」
冬馬「おう……はぁ鎮静化までが面倒だぜ」
翔北「こっちはとばっちりだけどね!」
冬馬「すまねぇええええ」
225 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/05(火) 17:29:13.63 ID:gQiGeMBi0
両腕完治につき、会社に平常通り通う羽目になって悲しい……
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/05(火) 18:55:18.99 ID:YliiEios0
とりあえず治ったならおめでとうと言っておく
乙
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/05(火) 21:44:06.00 ID:oBiVIn/VO
乙
完治おめでとうございます
228 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/13(水) 23:59:13.12 ID:v8PUFGaR0
スタッフ「主演天ヶ瀬冬馬さん、クランクインです」
冬馬「よろしくお願いします!」
一同「よろしくお願いします!」
監督「天ヶ瀬君は今回で芝居をするの初体験だろ?色々慣れないこととかもあるかもだけど、頑張ってくれな」
冬馬「はい!」
監督「良い返事だ。スケジュールの都合でヒロイン役の子が居ないけど、他のシーンから撮っていこう!」
冬馬『…………』シバイチュウ カメラニメセン
監督「カット!天ヶ瀬君」
冬馬「はい」
監督「演技は良いんだけど、カメラに目線をやらないで。君が見るべきは、演じている人物が向くべき所だ」
冬馬「はい」
監督「君はカメラに囲まれているけど、君の役は人に囲まれている。そこを意識しようね」
冬馬「分かりました」
229 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/13(水) 23:59:57.88 ID:v8PUFGaR0
冬馬『………』シバイチュウ TAKE5
監督「(んー、765プロの天海君といい天ヶ瀬君といい、無意識にカメラ映りを良くしようとするのはやっぱりトップアイドルだな」
冬馬『……』
監督「(立ち居振る舞いは流石、黒井に色々仕込まれてただけはあるね。御曹司然とした態度にはほとんど指導は要らなかったし」
冬馬『……』
監督「(これなら楽な撮影になりそうだ!」
監督「はいカット!御疲れ様、キリも良いし少し休憩にしようか!」
一同「はい」
美術「天ヶ瀬さん、次のシーンで髪型を少し弄るので、あとでこっちに来てください」
冬馬「わかりました」
230 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/14(木) 00:02:08.65 ID:aR42LxcV0
翔太「へぇ、なんだかんだ言ってちゃんとやれたんだね」
冬馬「おう」
翔太「じゃあ、少しは楽になったんじゃない?気持ち的にはさ」
冬馬「そうだなぁ、確かにプレッシャーは無くなったがまだ肝心のヒロインとの撮影がないからハッキリとはいえねぇよ」
翔太「鬼門の恋愛シーンだね。ヒロインの子もアイドルだよね」
冬馬「子ってお前、相手はあれで一応年上だぞ」
翔太「えー、そうなの?前に会ったとき無駄に幼いから年下だと思っちゃったー」
冬馬「嫌味な言い方すんなよ!?」
翔太「冬馬君もあれでとか一応とか酷い言い草じゃん……」
冬馬「そりゃあ、実力もないくせに事務所のごり押しで色々なところに出張ってるのはイラつくし、飯誘ってくるのもイラつくし、努力してなさそうなところとかもイラつくが年上なんだぞ?建て前でくらい敬えよ!」
翔太「僕より辛辣過ぎない!?」
231 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:31:26.06 ID:OBm/U1eT0
アイドル「それで、私としてはぁ」
冬馬「……っすか」
スタッフ「(うわぁ、イラついてますねぇ」
美術「(そりゃあ、差し障りのない返答をしてるのに、何度も何度も来られたら苛立ちもするでしょ」
監督「(一緒に撮影し始めてからもう二日も経つんだから、彼女も距離を考えて欲しいんだけど」
冬馬「監督、少し休憩貰っても良いですか?」
監督「ドウゾドウゾ」
アイドル「あ、じゃあ私も一緒に」
冬馬「電話するところがあるんで」
冬馬『はぁぁぁん!うざいぞ!!!!』
春香「え?え?突然なに??なんなの?」
232 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:31:58.10 ID:OBm/U1eT0
冬馬『お前さ、俺が出るドラマのヒロイン役の女知ってるか!?』
春香「え?あぁうん」
冬馬『そいつがどうにもうざくて、うざくてな……』
春香「愚痴の電話をしてきたってこと?」
冬馬『そうだ』
春香「あはは、珍しいね。私に電話っていうのもそうだけど、それが仕事の愚痴なのもさ」
冬馬『他にこういう愚痴を言える奴もいないからな』
春香「他の二人がいるんじゃ?」
冬馬『北斗にも翔太にもいつも愚痴ってるからな、言い過ぎはこっちがうざがられちまう』
春香「なるほど」
冬馬『だからな、今日の夜が暇なら飯でも行こうぜ!楽屋で長々電話するのもアレだしな!!』
春香「午後から何もないし良いよ良いよ、終わったら連絡してね」
冬馬『おう!』
233 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:32:31.02 ID:OBm/U1eT0
美希「親友の好きな人と二人で夜デート?」ヒソヒソ
響「修羅場さー……」ヒソヒソ
春香「事務所で電話してた私もアレだけど、そういうのやめてよ!?」
美希「噂除けにミキも連れてけって思うな」
春香「本音は?」
美希「皆でご飯食べたいの」
春香「と、冬馬君のことじゃないんだ……」
美希「冬馬は結局自分で折り合い付けちゃうと思うし、ただ愚痴を言うより楽しく食べたほうが気が晴れるの!!」
春香「まぁそれはそうかもしれないけどさぁ」
響「とりあえず連れて行けば良いんじゃないか?」
春香「そうだね。じゃあ美希、用意を……」
美希「もう行けるの!!」サイフモッテ
春香「夜、夜だから!」
234 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:33:02.82 ID:OBm/U1eT0
冬馬「でさ、時間があればこっちに絡んで来てよ……もういい加減にしろって話だよ」モグモグ
春香「アイドルに口説かれるなんてあんまりない経験だよね」
冬馬「別にしたい経験でもないけどな」
美希「はふはふ」モグモグ
冬馬「ほら、頬にご飯粒ついてんぞ」フキフキ
美希「んー」
春香「冬馬君冬馬君!」ホホニソース
冬馬「床で拭いてろ」
春香「えー?」
冬馬「まったく……アイドルが口説いてくるってのも、お前みたいな奴ならやぶさかじゃねぇんだけどな」
春美「……」
冬馬「?」
235 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:33:36.81 ID:OBm/U1eT0
美希「そういうジゴロ精神があるから言い寄られるんじゃないかな?」
冬馬「ジゴロ精神ってなんだよ!」
春香「会話にしらっと口説き文句をぶち込むのが、ねぇ?」
美希「ねぇ?」
冬馬「言っとくけどな、今のは「天海みたいに真剣にアイドルしてるやつに口説かれるならなぁ」って意味合いだからな?」
美希「それも口説き文句としては破壊力抜群なの」
冬馬「そういうもんか?」
春香「春香さんじゃなきゃグラっと来るかもね」
冬馬「あー……じゃあ、あれだな、こういうのは言わないように気を付けることにするか」
春香「いや、冬馬君じゃ」
美希「無理なの」
冬馬「なんでだよ!」
236 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/19(火) 19:35:05.02 ID:OBm/U1eT0
なぜかメモリが一枚クラッシュして8Gになり、HDDも一枚破損して色々残念なことに……泣きそう
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 20:02:57.17 ID:8Qg8X2xCO
そろそろ年も変わるし、来年こそいい年になるよう祈ってる
乙
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 22:36:02.68 ID:0txbcvZy0
(これ、どのルートでも共通でバットエンド(トゥルーエンド)が春香ルートなんだろうなぁとか思い始めた今日この頃)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 14:04:14.36 ID:hlgygk21O
乙
厄年かな?
240 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:27:33.68 ID:gJkxR3tK0
冬馬「そんなこんなで色々あったが……」
翔太「ドラマ撮影、今日で終わりなんだっけ?」
冬馬「俺はな!!」
翔太「一か月で終わるんだもん、短いよねぇ」
冬馬「俺のスケジュールがキツキツだっただけで、普通ならもっとかかるんだろうな。いやぁ時間的には短いけどさ、体感では長い長い……一日拘束されてたり、他の収録終わったら即行くことになったりしてたからなぁ」
翔太「ふぅん、で、手ごたえは?」
冬馬「完璧だ。最初には不安だった恋愛シーンだって、ヒロインを高槻に置き換えてやってたら問題なかったし!」
翔太「え、本当にやよいちゃんを被せてたの?」
冬馬「まぁな。すげぇやりやすかったぜ」
翔太「ええ……?」
241 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:28:05.99 ID:gJkxR3tK0
冬馬「……」ピンポーン
長介「はいはい、今開けますーって兄ちゃんじゃん。どうしたの、その荷物」
冬馬「お前の姉ちゃんに土産だよ」
長介「土産?」
冬馬「おう。で、居るか?」ドサッ
長介「仕事だけど、たぶんもうすぐ帰って来るよ」
冬馬「そうか。帰って来るのも久々だが、何か変わったことはあったか?」
長介「父さんが正社員になったことくらいかな」
冬馬「お?良かったじゃねぇか」
長介「うん。これで、姉ちゃんも少しは楽になると思うんだけど……俺もバイト増やそうかなぁ」
冬馬「うちの事務所、紹介しても良いぜ?」
長介「あはは、辞めとくよー」
242 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:28:54.53 ID:gJkxR3tK0
冬馬「だが、そうか、おじさんが正社員か……」アケマスPテキニ カンガイブカイゾ!!
冬馬「ってことは、高槻もいよいよスマホ持っても良いんじゃねぇか?稼ぎ的に考えて」
長介「姉ちゃんは今更って言いそうだけどね」
冬馬「今更というか、今だからこそ持つべきだぜ。あいつも高校生なわけだし、仕事の連絡とかにも便利だからな」
長介「あー……ならさ、兄ちゃんが買いに行くのに付いて行ってあげてよ」
冬馬「俺が?」
長介「ほら、家で持ってるの兄ちゃんくらいだし。参考程度にさ?」
冬馬「なるほど……」
やよい「たっだいまー!!この荷物って何の物ー!?」ガラガラ
長介「おかえり!それは兄ちゃんに聞いて!」
やよい「うんわかっ……冬馬さん!?」
冬馬「おかえり。突然だがケータイ買いに行こうぜ」
やよい「え?」
243 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:30:08.03 ID:gJkxR3tK0
冬馬「これなんかどうだ?」
やよい「は、はい。イイデスネ(……なんでこんなことに」
冬馬「いや、んー、こっちは新しい機種だが機体が大きいから手に余るか。こっちのほうが良いかな……」
やよい「あ、あはは(別にスマホとかは、いらないんだけどなぁ……」
冬馬「どうした?」
やよい「え?いえ、なんでもないです」
冬馬「……ケータイ、欲しく無いか?」
やよい「そういうわけじゃないんですけど、その、今のままでもあまり困ってないから」
冬馬「そうか?連絡したいときに家電に掛けないといけねぇのって、結構不便じゃないか」
やよい「でも、家には誰か居ますし伝言してもらえれば」
冬馬「仕事の連絡で急なもんがあったら困るだろう?」
やよい「それはそうなんですけど……」
244 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:30:36.08 ID:gJkxR3tK0
冬馬「ひょっとしてお前、ケータイを嗜好品みたいに思ってないか?」
やよい「!?」
冬馬「図星かよ!」
やよい「だ、だって……高いし、無くても生きていけるし、ゲームとかたくさん入ってるんですよね?じゃあぜいたく品です!」
冬馬「違う。こんなもんあくまでツール、道具だ。包丁とか鍋と変わんねぇよ」
やよい「でも」
冬馬「でもじゃねぇよ。これは道具、誰かとの連絡をきちんと取るための道具、持ってて良いものなの、オーケイ?」
やよい「ううぅ、でも私だけ持つのも」
冬馬「おじさんとおばさん、長介かすみにも持たせれば良いだろ。家族割だってあんだし、これから長介とかすみも外で遊んだり部活とかで遅くなったりもするんだから、逆に持たせてたほうが安心だって」
やよい「うーん……」
冬馬「あー、じゃああれだ。一回帰って家族で話し合ってみろ。そんでPさんにも話してみろ。絶対持ってたほうが良いっていうから」
やよい「はい」
245 :
◆HyZk02P5Ec
:2017/12/28(木) 00:33:03.78 ID:gJkxR3tK0
ケータイ持たせないといい加減話の展開がし辛いぞーってことで買いましょう
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/28(木) 01:49:00.21 ID:XDxOMqKeo
おつー
良いお年をー
247 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/04(木) 21:55:24.57 ID:jJ3AfbFj0
かすみ「買わなかったの!?」
やよい「え!?」
かすみ「えって……携帯は絶対持ってたほうが良いし、わざわざ冬馬さんが連れてってくれたんだからさぁ」
母「連絡先を手に入れるチャンスでもあったのにねぇ」
やよい「でも……」
父「やよいが頑張ってくれたおかげで家はもう貧乏ではないし、お父さんももう正社員だ。家計に心配することなんてないんだから、スマートフォンなんて気にせず買いなさい?」
母「そうそう!それにね、お母さんパート先で聞いたんだけど、冬馬君はスマホゲー?っていうのが大好きなんでしょう?バイクは無理だし、フィギュア集めとかも難しいけれどそういうのならやよいもやって話を合わせやすいんじゃないかしら!!」
長介「話を合わせる云々はともかく、765の他のアイドルも冬馬さんもツイッターとかブログとかやってるじゃん?姉ちゃんもそういうのに手を出すべきなんじゃないかな」
やよい「……」
かすみ「というか、冬馬さんはいつも家の電話に掛けてるから留守電に結構メッセージ入ってるじゃない?あれほとんどお姉ちゃんに連絡するための物なんだから、携帯持ったほうが本当に良いよ」
長介「電話に出ないから留守だーって、家に来ないこともあるみたいだし。姉ちゃんに直接電話できるなら「今は留守だけど、どうぞどうぞ!」ってできるんじゃ……まぁ、姉ちゃん次第だけどね」
248 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/04(木) 21:55:56.39 ID:jJ3AfbFj0
やよい「と、いう話なんですけど……」
P「…………………………………なぁやよい」
やよい「はい?」
P「お前がスマホを持つ件な、俺は諸手を挙げて歓迎するよ。仕事も入れやすいし、何かと都合も良いからな。だがな、やよい」
やよい「?」
P「俺は、家族レベルで冬馬と仲が良いとは聞いてないぞ!!??」
やよい「あ」
P「アッじゃないだろ!!いつからだ!!!」
やよい「で、でびゅーしてからすぐで……」
P「三年、いや四年近いのか!!!!嘘だろ!!!!」
伊織「うっさいわね!事務所で何騒いでんのよ!」
P「あ、いやすまん。少し驚愕の事実を知ってしまってな……」
伊織「事実?」
P「……冬馬がやよいの家に普通に出入りしているんだと、それもかなり前から!」
249 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/04(木) 21:56:27.18 ID:jJ3AfbFj0
伊織「……」
P「デビューしたての頃からってことは、絶対どこかの週刊誌あたりに撮られてるよなぁ……でも、それなら千早の時に出てきてもおかしくはないし……」
やよい「あの」
P「いや、うん。冬馬のことは良いよ。何かあったら961プロで勝手に手を打つだろ」ヤケッパチ
伊織「それでいいの?」
P「今更どうしようもないだろ。付き合いを止めろと言うのも違う気がするし」
伊織「まぁ、そうよね」
P「じゃあやよい。スマホはこっちでも仕事用に一台用意するから、お前は自分用に一台買うこと。それで良いな?」
やよい「え、一台あれば十分じゃ……」
P「仕事とプライベートは別けなさい。スマホの使い方は他のアイドルにちゃんと聞くこと、一応スマホを使う上で注意することを纏めた紙を渡しておくから眼を通しておくこと。以上!」
250 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/04(木) 21:59:18.81 ID:jJ3AfbFj0
明けましたらこんにちは。
年末年始は色々あって休みも何もあったもんじゃないけど、親戚の集まりなんていやねぇ……最近の子のお年玉、高杉
251 :
◆HyZk02P5Ec
[sage]:2018/01/04(木) 22:01:08.64 ID:jJ3AfbFj0
帰省先から帰ってきて酔ったテンションで書いたから文が適当だけど気にしない気にしない。
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/05(金) 04:15:29.17 ID:K2rFf3RA0
あけまして初乙
そういや知らなかったのか
伊織も最近知ったぐらいだしなあ
ことよろ
253 :
◆HyZk02P5Ec
[sage]:2018/01/09(火) 17:48:53.03 ID:aM4VYrFH0
やよい「というわけで家族でスマホを買いに行こうね!」ドン!!
長介「姉ちゃんは兄ちゃんに頼めばいいのに」
やよい「私一人ならそうしてもって思ったけど、どうせ買いに行くならお父さんとかお母さんも一緒に行くほうが楽でしょ?長介もかすみも……浩司はまだダメ。中学生になったらね」
浩司「はーい」
やよい「いい子いい子」ナデリコナデリコ
長介「買いに行くのは良いんだけどさ、キャリアはどうするの?」
やよい「キャビア?」
長介「キャリア、携帯会社のことだよ。auとかソフトバンクとかあるじゃん」
やよい「……なにそれ??」
長介「えぇ?」
254 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/09(火) 17:49:24.95 ID:aM4VYrFH0
長介「昨日冬馬さんには連れてってもらったのは何処?」
やよい「えっと、銀行脇の……」
長介「auだね」
やよい「TSUTAYAだよ?」
長介「うん、TSUTAYAの中にauがあるんだ」
やよい「へぇ……?」
長介「ちなみに冬馬兄ちゃんはauだよ」
やよい「そうなの?」
長介「うん」
やよい「そうなんだぁ……」
長介「auにしようね」
やよい「うん!」
255 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/09(火) 17:49:56.84 ID:aM4VYrFH0
やよい「うううううっうううううう」ズモモモモモ
響「はいさーい!今日も絶好の労働日和だぞーって、やよいはどうしたんだ?」
美希「スマホを買ったんだけど、色々分からなくって混乱してるみたいなの」モグモグ
響「ふーん?何が分からないんだ、やよい?」
やよい「静電容量方式ってなんですかぁ」
響「美希、そのお菓子自分にもくれ」
美希「えぇーやなのー」
やよい「うううう」ポカポカ!
響「叩かないでくれー?」
やよい「だってー!」
美希「だからそんなこと気にしてどうするのーって、ミキはさっきから言ってるんだけど」
やよい「気になっちゃったんですもん……」
響「あー、まぁ、気になったら仕方ないけど……って、今手に持ってる物で調べれば良いだろ!?なんのためのスマホだ!」
やよい「う?」
256 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/09(火) 17:50:36.26 ID:aM4VYrFH0
響「というわけなんだ」
真「ネットで調べることを知ったわけだよね?解決したのになんで今もおっかない顔でスマホの画面を見てるのさ……」
美希「画面に出てくる単語を一々検索してるんだって」アフゥ
真「……なるほど」
やよい「あ!?」
他「!?」
やよい「電池がなくなっちゃいました」
真「な、なんだ、脅かさないでよ」
美希「で、電池……ふふ」プルプル
春香「え?どこにツボがあったの?」
響「電池じゃなくて充電な、やよい」
やよい「はーい」
高木「電池じゃダメなのかね?」コソコソ
音無「わ、私も電池って言っちゃうことありますしセーフセーフ」コソコソ
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/09(火) 21:01:32.08 ID:xzRmVlVro
乙!あけおめことよろ
電池じゃダメなんですか(震え声)
258 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/18(木) 23:16:30.88 ID:Et86Mtcg0
天ヶ瀬冬馬熱愛発覚!!
お相手はドラマで共演のあの人!!??
関係者の話では、見たこともないような優しい顔をしていたとの情報もある!!
「撮影中とはいえ、あんな愛おし気な表情を浮かべている天ヶ瀬冬馬を見たことがない」とは木星ファンのスタッフの弁!!
つい最近も人気急上昇中の新田美波さんとの熱愛報道があった天ヶ瀬冬馬だが、またも出てしまったか、タラシの素顔!!!!
冬馬「……流石に、サシで食事に行ったこともないあのアイドルと熱愛云々言われるとは思わなかったぞ」
黒井「まぁ事故みたいなものだろう。気にするな」
冬馬「おう」
259 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/18(木) 23:16:58.96 ID:Et86Mtcg0
冬馬「それで、俺はあんたが都合付けて来いって言うから来たんだが?何かあるのか?」
黒井「うむ。実はな、今度パーティーに出席することになったのでお前にも来てもら」
冬馬「おつかれー」
黒井「ええい話は最後まで聞け!お前も出ろ!出るんだ!決まりだ!!」
冬馬「マジかよ……そんな改まって言うってことはあれだろ?961プロの話じゃなくてブラックウェルカンパニーの……」
黒井「うむ。一応私の本職に当たるというアレ関連のパーティーだ」
冬馬「勘弁してくれよ。デビュー前におっさんの家であっちの人間と会ったことあったけどさ、人間的に嫌な感じがしたから行きたくねぇんだって」
黒井「そういうな。私だって本来ならこっちに専念してあっちは任せっきりでいたいんだ。だが……」
秘書「今回は水瀬様もいらっしゃいますので、社長、いえ会長には出てもらわないと困ります」
黒井「ウィ。そういうわけだ」
冬馬「俺には関係なくないか?」
黒井「961プロの顔であるということは、すなわち私がトップに君臨する企業の顔でもあるというわけだ。わかったら来るんだぞ!」スタコラスタコラ
冬馬「うげぇ、本気かよ……」
260 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/18(木) 23:17:25.59 ID:Et86Mtcg0
秘書「社長を責めないで上げてくださいね。あの方は自分の自慢のアイドルを見せびらかしたいだけなんですから」
冬馬「見せびらかすって……」
秘書「……前にブラックウェルカンパニーの集会があったんですが、その時役員に「いつになったらアイドル事業なんてお遊びから本業に立ち返るのか」と言われて偉くご立腹でして」
秘書「「私はアイドル事業を遊びでやってるんじゃないぞ!!」と怒鳴りつけた挙句「文句があるなら次のパーティーでうちの冬馬を見てから言え!!」とかなんとか」
冬馬「なんでそこで俺の名前を出すんだよ!?」
秘書「ですから、あなたが社長の自慢のアイドルだからですよ。役員に私のアイドルはこんなに凄いぞー、カッコいいぞーってやりたいんです」
冬馬「あー、うん。自慢のって言われると少し照れるがそういうことなら出てもいいかな。いや、俺を自慢のアイドルと……ははは」
秘書「(師弟揃っておだてに弱いなぁ……絶賛され慣れているだろうに」
261 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/18(木) 23:18:06.12 ID:Et86Mtcg0
伊織『でね、お父様がやよいも一緒に誘ったらって言うんだけれど……確かオフでしょ?』
やよい「ちょっと待って……うん、何もないよ」
伊織『なら行きましょうよ。特に楽しいことはないと思うけどお食事は美味しいし、マスコミ関係の人も来るって言うから顔合わせくらいには役立つわよ』
やよい「でも私、ドレスとか持ってないけど……」
伊織『ただの立食パーティーだもの、そんなに気取らないで良いわ。適当に事務所の衣装借りて行きましょう』
やよい「えー?それは流石に……」
伊織『汚さなきゃプロデューサーも怒らないわよ。じゃあ、また連絡するから』ピッ
やよい「……パーティーかぁ」
長介「どうしたの?パーティーって聞こえたけど」
やよい「あのね……………………ってわけなんだけど」カクカクシカジカ
長介「場違いだって思ってるんだったらさ、気にしすぎじゃないかな。伊織ちゃんが誘ってきたってことは本当に大したものじゃないんだと思うよ」
やよい「そうかな?」
長介「そうそう」
やよい「じゃあ、そう構える必要はないね。良かった」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/19(金) 02:13:41.88 ID:TRMRmgS30
金持ちの大したことないは一桁万円とかだったりするから伊織ならなおさら
263 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/26(金) 18:18:27.27 ID:/pviRAx10
やよい「……」ドレスアップ
伊織「うんうん、やっぱりわたしと新藤の見立ては合ってたわね!」オジョウサマスタイル
やよい「いおりちゃん?」
伊織「なによ?」
やよい「はうまっち?」ドレスユビサシ
伊織「え?八十万くらいかしら」
やよい「はち……これ、事務所支給じゃないよね?」
伊織「当たり前でしょう?やよいの為にうちで用意させてたのよ」
やよい「用意って、聞いてから一か月くらいしか経ってないし、サイズだって……」
伊織「一か月あればサイズもわたしが目測で測れるし、ドレスも作れるわよ」
やよい「……」
伊織「騙して悪かったわね」
やよい「ううう、知ってたらパーティーに参加なんてしなかったよぉ」
伊織「だと思ったから教えなかったのよ」ニヒヒ
264 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/26(金) 18:18:52.83 ID:/pviRAx10
冬馬「……よし」キッチリ
黒井「うむ、良く似合っているぞ」
冬馬「ああ」
黒井「それにしても、その気合の入った装いはどういうこと風の吹き回しだ?あんなに嫌がっていたのに」
冬馬「ふん、こういう場であんたに恥を掻かせるような恰好は出来ないだろ」
黒井「……」
冬馬「なんだよ」
黒井「なんでもないぞ……だが、お前にこういう場とやらで使える洒落たセンスがあるとは思わなかったな」ジー
冬馬「北斗に付き合ってもらって色々と考えたからな!」
黒井「なるほど、北斗か。納得だ」
265 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/01/26(金) 18:19:21.68 ID:/pviRAx10
やよい「ね、ねぇ伊織ちゃん?」
伊織「ん、何?」
やよい「こんなに人が居るなんて聞いてないんだけど……」
伊織「え?三百人くらいしか居ないじゃない」
やよい「多いよ!?」
伊織「そう?」
やよい「う、ううぅ」
伊織「でも、今日はTV関係の人も来てるし知ってる人も居るでしょ」
やよい「居るけど……」
伊織「そういう人にあいさつに伺えば良いのよ。人の多さに緊張なんてする必要ないわよ」
やよい「そ、そう?」ホッ
伊織「(まぁ人の多さには、だけどね?」
266 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/02/04(日) 01:33:42.37 ID:YhWnKqvd0
社長「おや、これは黒井社長」
黒井「おお、ブーブーエスの。調子はどうです?」
社長「はは、お陰様でぼちぼちですな。それにしても、珍しいお連れ様ですね」
黒井「珍しい……ははは!そうでしょうなぁ!おい冬馬、挨拶を」
冬馬「天ヶ瀬冬馬です。いつもお世話になっております」アイドルスマイル
社長「いやいやこちらこそ961プロ、もといジュピターには助けられていますよ。ところで、彼はどうしてお越しに?」
黒井「どうしてとは?」
社長「あっはは、天ヶ瀬君はあまりこういった挨拶の場に興味がないと思って居ましてね。実際、長らくあなたの秘蔵っ子だと言われ続けていたものの、今日まで出てきてはいなかった」
黒井「私としては冬馬にはアイドルにだけ集中して貰いたかったのですよ。こういう場は大切なものですが、アイドルには不要なものかと」
社長「大きな仕事とはえてしてこういうところで手に入れるものですが……しかし、見え方が重要なのは同意しましょう」
黒井「ウィ。とはいえ一度くらいは連れてきて勉強させておこうと思ったのでね、今日は連れてきたわけです」
社長「なるほど。天ヶ瀬君も大変だねぇ?忙しいのに」
冬馬「いえ、これも有意義な経験だと思っていますから」
社長「ははは、頼もしい限りで何よりだ」
267 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/02/04(日) 01:34:11.71 ID:YhWnKqvd0
冬馬「……」ペラペラ
その他「……」オベンチャラン
冬馬「……」ダンショウ
その他「……」クサハエル
黒井「……」ゴクッゴクッ
伊織父「やぁ黒井」
黒井「水瀬か」
伊織父「随分ご機嫌じゃあないかね」
黒井「それは貴様もだろう。珍しく伊織ちゃんが来ているようじゃないか?」
伊織父「珍しいといっても、年一くらいで来てくれるから、君の所の比じゃないさ……。秘蔵っ子を解禁出来たのがうれしいのかな?」
黒井「ふん」
伊織父「(否定はしない、と」
伊織父「しかしあれだね、彼は中々如才なく周りを繋いでいられるようだ。仕込んだのか?」
黒井「いいや。アイドルをやっている時は基本的に排他的だが、それ以外ではそれなりに仲良くやろうとするタチなのだ、奴は。だからあの程度は特に考えもなくやれているんだろう」
伊織父「懐が深いのかな?だからこそ伊織とも仲良くやっていけるのかね……」
268 :
◆HyZk02P5Ec
:2018/02/04(日) 01:34:41.36 ID:YhWnKqvd0
黒井「それで、何の用だ?」
伊織父「何だも何も、挨拶だよ挨拶」
黒井「だったら一人で立っていれば良いだろう。すぐにそこらの凡百が近寄って来るだろうから、それの相手でもしておけ」
伊織父「いやいや、有益な相手以外との会話なんて煩わしいだろ」
黒井「では何故こんなところまで来たのだ。今日は特に大きな話があったわけでもないだろうに、わざわざ前もってこっちに来ると言いおって」
伊織父「いや、伊織が次にパーティーがあるとしたならいつだというのでね?今回の話をしたらそこに出たいとだね?」
黒井「だから許可して、貴様も参加したと?」
伊織父「その通り!それに伊織が友人を連れて行くって言うからさ、だったらこういう小さい場のほうが良いかなと」
黒井「ウィ?友人を連れて行くなら大きい会場で行われるほうが良いのではないか?何も初めてというわけではないだろうに」
伊織父「その友人は今回がこういうのは初だよ。君の冬馬君と同じだね」
黒井「伊織ちゃんの友人なのに社交デビューもまだなのか?」
伊織父「ああ」
黒井「なら私も挨拶くらいは済ませておくべきだろうな。で、伊織ちゃんはどこに?」
伊織父「伊織たちならあそこに……おや?」
黒井「居ないではないか」
伊織父「さっきまでは居たんだが……まぁ見かけたら声でもかけてやってくれよ」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/30(金) 06:47:33.44 ID:lsNS9C7O0
き
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/03(火) 22:08:43.51 ID:gOYzMCB50
はよ
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/30(木) 18:37:28.89 ID:rhl4yIJh0
まだかな
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/24(水) 19:32:37.71 ID:PdRl/jLb0
復活したしそろそろ来るはず
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/27(日) 04:11:54.66 ID:+Oz02Okn0
すき
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/07(火) 23:08:11.63 ID:0KmjkCMDO
こい
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/09/26(木) 19:44:03.89 ID:6QuRWlth0
まだかな
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/17(金) 18:58:38.44 ID:OEb4XxTro
ほしゅ
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/02/18(木) 00:03:39.28 ID:SxQgIkZxo
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