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【艦これ】伊58「黒く塗り潰せ」
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315 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:32:30.62 ID:blNRNUc70
>>314
ミスしました。修正します。
如月「睦月ちゃんも」
睦月「え」
如月「司令官と友提督さんを困らせちゃ駄目よ」
如月「遠征任務の後って今日の予定はあるの?」
睦月「え、ないけど」
如月「よかった」ニコッ
如月「私達今日はずっとこっちにいるから、また後でゆっくり時間作ってお話しましょう?ね?」
睦月「う、うん。そうだね」
提督「ん、うん」
提督「ユー、しおい、ゴーヤ。それじゃあ何かわからない事があったらハチさんに聞けよ」
伊401「え」
伊58「あ」
U-511「うん」
伊8「任されました」
提督「じゃ、俺は友提督のとこ行くから。気をつけてな」
伊401「はーい」
如月「司令官」
提督「どしたの今度は」
如月 ( ´∀`)b
提督 ( 0*0)?
提督 ( 0*0)b
睦月「………」
伊401「………」
U-511(…何だろう。この気持ち)
316 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:35:54.71 ID:blNRNUc70
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
317 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:44:02.46 ID:blNRNUc70
睦月「提督さんはいいよね」
提督「何が?」
睦月「何が、って…」
提督「如月と一緒にいる事が?」
睦月「提督さんはずっと如月ちゃんと一緒にいられるからさ」
睦月「睦月は、こうやって来てくれた時とか遊びに行く時にしか会えないのに」
提督「もっと遊びに来てもいいんだよ?俺はいつでも歓迎するけど」
睦月「任務が忙しくて、そういうわけにもいかないじゃん」
睦月「だからさ。提督さんが羨ましい」
提督「…羨ましいかあ」
提督「…じゃあさ」
提督「睦月さんはどうしたらいいと思う?」ニコッ
睦月「…何を」
提督「俺さ」
提督「如月が俺の所にいる事が、本当に正しい事なのかがわからないんだ」
曙「………」ピク
提督「睦月さんは、如月と一緒にいたいんだろう?」
提督「…だったら、如月はこの鎮守府に異動した方がいいんじゃないかって考えてる」
提督「俺は未だ特務中佐の特務提督、泊地もボロボロだ」
提督「でも、友提督は『パラオの英雄』なんて呼ばれて、こんな立派な鎮守府も持っている」
提督「アイツなら、如月を俺以上に上手く戦術に組み込んで、如月を活躍させてあげられるかもしれない」
318 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:46:18.74 ID:blNRNUc70
提督「そうしたら、もしかしたら如月は」
曙「 黙 れ 」
提督「!?」
曙「睦月も、あまりわがままを言わないの」
睦月「でも」
曙「でもじゃない!」
睦月「………」
曙「…睦月。私は、ちょっとコイツと話があるから。先行ってて」グッ
睦月「…うん。わかった」
319 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:47:48.39 ID:blNRNUc70
曙「何であんな事を言ったの」
曙「本気で異動した方がいいと思った?それとも義姉へのリップサービス?」
提督「俺は本気だった」
曙「でしょうね」
提督「こっちの鎮守府で活躍すれば注目だって集まる」
提督「そしたら如月の世間の評価だって変わるかもしれないって考えたんだ」
提督「『パラオの英雄』が指揮する艦隊の一人だ。誰も悪くは言えない!」
提督「だから」
曙「アホか」
提督「アホって…」
曙「何でアンタ達二人とも、自分の事ばかりで」
曙「如月の事を考えないの?」
320 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:51:28.39 ID:blNRNUc70
提督「考えてるさ!」
提督「さっきの事もそうだし、こっちには睦月さんも曙さんもいる!」
曙「そういう事を言ってるんじゃない」
曙「気付いてないって事は無いでしょう?」
曙「如月は、アンタの事が好きだって」
提督「………」
提督(また、それか…)
曙「睦月が来ればそりゃ話はする」
曙「他の人から話題振られれば受け答えだってするでしょ」
曙「遊びに誘われれば一緒に遊んだりもするでしょ」
曙「それが人と人のコミュニケーションってもんなんだから。そんなもん私でもわかるわよ」
「でもね。あの子は」
「できる事ならずっと、アンタといたいと思っている」
「私だってそうだって気付けたのに、アンタが気付いてないわけないでしょ?」
321 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:53:57.60 ID:blNRNUc70
提督「………」
曙「私だって…」
曙「……………」
曙「ごめん。さっきの言葉、撤回するわ」
曙「私も」
曙「私の事しか考えていない」
提督「え?」
曙「私はね」
曙「打算で、如月に近付いたのよ」
322 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 22:57:13.07 ID:blNRNUc70
「この鎮守府に配属されて、色々あって」
「如月の、あの事を知った時」
「胸が痛くなった」
「悲しくなった」
「嫌な思い出が沢山出てきた」
「私のじゃない」
「………駆逐艦曙の記憶が、頭の中から湧き出てきた」
323 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:03:09.23 ID:blNRNUc70
「スラバヤ沖海戦」
「…珊瑚海海戦」
「駆逐艦曙は、ずぅっと悪口ばかり言われてきた」
「敵前逃亡だの」
「作戦が失敗したのは全部曙が悪いだの」
「弾薬消耗数報告書に曙だけ記載しないだの」
「空母翔鶴が沈んだのだって!」
「全部何もかも駆逐艦曙が悪いって!!」
「…そう、言われ続けた」
「死に物狂いで戦って、それでも、何にもならなかった思いが」
「その時の思いが、記憶が、恨みが、私の頭の中でずぅっとぐるぐる渦巻いている」
「如月の事を知った時」
「あの、どうしようもない」
「怒りと」
「やるせなさと」
「もう色々が」
「ぐちゃぐちゃになって湧き出てきた」
「あの子は、あの時の駆逐艦曙と同じ」
「悪意を一身に受けて、何もできないで泣くしかできない」
「何を言われても、何も言い返せない。その権利すらない」
324 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:04:40.01 ID:blNRNUc70
「例え何て言ったって」
「何をしたって」
「誰も考えを変えようともしない」
「誰も見向きもしない」
「誰も評価をしてくれない!」
「労ってもくれない!!」
「泣いたって!」
「怒ったって!」
「焦ったって!」
「悔しがったって!」
「何したって!!もうどうにもならない!!!」
「…何も変わらないのよ。艦娘如月も、駆逐艦曙も」
325 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:07:16.82 ID:blNRNUc70
「如月を見ていると、その記憶が嫌でも湧いてくる」
「私はその、嫌な思いを消したいから」
「如月を支えて、もしあの子を笑顔にできたら」
「その嫌な思いを過去のものとして、忘れられると思って、如月に近付いた」
「何も言わずに、メアド書いた紙を渡して」
「『何かあったら相談に乗る』ってだけ伝えて」
「…あの子は律儀にメールしてきたわよ」
「色々な事をメールしてきてくれた」
「私も必死になってメールを返したわよ」
「あの子を笑顔にするのは私の役目だって、勝手にそう思ってたから」
「相談もされたし、それ以外の色々な話もしたわ」
「漫画の話とか趣味の話とか流行のアクセサリーの話とか」
「これからの事、戦争が終わったら何をするかとか」
326 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:10:29.67 ID:blNRNUc70
曙「そうやっている内に少しずつ考えるようになった」
曙「私は、余計な事をしたんじゃないかって」
曙「私なんて、いらなかったんじゃないかって」
提督「そんな事は無いと思うよ!」
提督「如月とメールやり取りしてるってのは聞いてたし、メール打ってるのを見た事もある」
提督「義務だのでやってる感じでもなかった」
提督「楽しそうだなって、横から見てて思ったよ?」
曙「でもね!!!」
曙「私と如月の間にいつもアンタがいた!!!」
曙「アンタが読んでるから、アンタが好きそうだから、アンタと一緒にいたいから」
曙「いつもアンタが、私達の話の中にいた」
327 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:12:50.93 ID:blNRNUc70
提督「………」
曙「如月にとっての、アンタの存在ってのがとんでもなく大きいって事、わかるでしょう?」
曙「あの子は、アンタの事が好きだって、わかるでしょう?」
曙「睦月も私も、如月にとっては何の違いもない」
曙「ただ、近くに来たから話相手に『なってあげてる』だけ」
曙「本当は、アンタの傍にずうっといたいんだ」
曙「だってあの子はずっと、アンタの事を第一に考えているって、わかっちゃったんだもの」
提督「………」
328 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:17:56.75 ID:blNRNUc70
曙「クソアホ提督」
曙「アンタから見て、今の私はどう映っているの?」
曙「私と如月の事を、どう思っているの?」
提督「いい友達だと思っている」
提督「曙さんは打算だなんだっていうけど、絶対そうじゃない」
提督「曙さんは、凄い優しい人なんだって、思った」
提督「如月は本当にいい友達を持ったんだって、今話を聞いてて思ったよ」
提督「………本当に、本当にありがとう」
曙「そんな言葉を聞きたいんじゃない。私は自分勝手な理由で友達をやっているだけ」
曙「如月を幸せにして、それで自分の嫌な気持ちを消して自己満足したいだけ」
曙「…如月の事なんて、何も考えていなかったのよ」
曙「こんなの、優しさなんかじゃない」
曙「自分が、何かをできるなんて思い上がっていただけなのよ」
曙「…ほんと、馬鹿みたいに」
提督「………」
曙「私は、アンタにはなれないし」
曙「如月は、もうアンタ無しじゃ生きられない」
329 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:20:44.49 ID:blNRNUc70
「如月は」
「艦娘としての明るい未来なんて、もう一切考えていない」
「そんなものはもう二度と手に入らない」
「もうどうにもならないものだって」
「諦めて」
「捨てたのよ。そんな未来」
「あの子は」
「家族と、アンタの傍にいる事以外」
「もう何の」
「夢も、希望も、持ち合わせていない」
「だから、アンタと引き換えに得られる名誉なんて…ありがた迷惑でしかないのよ」
330 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:31:41.60 ID:blNRNUc70
曙「例え言葉にしていなくても、あの子の気持ちは絶対に変わらない」
曙「その気持ちを、気付かないフリをするな。拒否しようとするな」
提督「………」
曙「アンタのあの言葉は、如月の気持ちを裏切ってるのと同じよ」
曙「アンタが一番言っちゃいけない。最低の言葉」
曙「もしアンタが、このまま如月の気持ちを裏切ろうって考えているんだったら」
曙「私は、アンタをブッ殺すわ」
曙「アンタだけじゃない。アンタの周りの秘書艦、羽黒も赤城も、那珂も全員全員ブッ殺してやるわ」
曙「アンタの周りの人間、全員ブッ殺してやるから」
曙「如月の友達として」
曙「如月を裏切ったら、絶対、絶対ブッ殺してやるから」
提督「………」
曙「それが、アンタになれない私が唯一、如月にしてあげられる事」
曙「覚え、ときなさい。アンタがあの子を裏切ったら、うらぎったら」フルフル
曙「絶対、ぜったい」ポロポロ
提督(曙さん…)
曙「わたしが、アンタを、ブッ殺して、やるからぁ!」ダッ
ダダダダダダダダ!!!!
提督「曙さん!!」
提督「……………」
331 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/08(日) 23:33:56.36 ID:blNRNUc70
☆今回はここまでです☆
ぼのらぎ流行しませんかね
332 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:27:26.91 ID:O/psqKXP0
>>1
です。
秋刀魚祭りお疲れ様でした。私は今回完走を目標に出撃を繰り返し、無事初完走できました。
そして来月のイベントに備えて、備蓄と演習を回す日々に戻ります。
それでは今から投下を始めさせて頂きます。
333 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:28:42.88 ID:O/psqKXP0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
334 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:31:17.37 ID:O/psqKXP0
提督「おっーす」ガチャ
友提督「おう」
友提督「聞いてたより遅かったな」
提督「あーごめんごめん。色々見てたら遅くなった」
漣「あれ、ボノロンは?一緒に来ると思ってたんですけど」
提督「あぁー…」
提督「俺ここまでの道ならわかるし、睦月と話する事があるって言うから途中で別れちゃったわ」
雲龍「遠征があるのに?」
提督「うん。まぁ、色々話したい事があるんだと」
雲龍「あの二人がそんなに話してる所見た事がないわ」
提督「まぁ色々あるんですよ多分」
雲龍「ふぅん………」
提督「それより準備は?」
漣「できてますよ」
提督「あぁありがとう」
友提督「それじゃあ、始めるか…」
提督「あぁ…」
335 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:32:25.34 ID:O/psqKXP0
友提督「勝てば天国」
提督「負ければ地獄」
漣「知力体力時の運」
雲龍「早く来い来い木曜日」
336 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:33:31.84 ID:O/psqKXP0
「カー●ィの」
「エ●●イド………!!」ピコーン
337 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:34:29.64 ID:O/psqKXP0
雲龍「チャージ三回」
提督「フリーエントリー!!」
友提督「ノーオプションバトル!!」
漣「やってやる!やってやるぞぉー!!」
338 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:35:01.13 ID:O/psqKXP0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
339 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:37:04.82 ID:O/psqKXP0
友提督「………」カチカチ
雲龍「………」カチカチ
漣(お、あとパーツ一個)カチカチ
提督「……………」カチカチ
340 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:39:10.10 ID:O/psqKXP0
「気付いてないって事は無いでしょう?」
「如月は、アンタの事が好きだって」
「あの子はできる事ならずっと、アンタといたいと思っている」
「あの子は、家族とアンタの傍にいる事以外、もう何の夢も希望も持ち合わせていない」
「あの子の事を大切に思っているのなら、ちゃんと向き合ってあげて」
341 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:42:42.75 ID:O/psqKXP0
提督「………」グッ
漣「ぬはははは!!とったぁ!!!」テレーン
提督「あ」
友提督「やっべやっべハイドラやっべ」
雲龍「まだ慌てるようなあわわあわわわわわわわわ」
提督「なんか殺る気満々じゃありませんこと漣=サン!?」
漣「モチよ!これこそハイドラの楽しみ方でんがな!!」
漣「見せてあげよう!楽太の雷を!!」
漣「ファイナルベントォー!!」ズバーン!
提督「うぉおい!?俺のデビルスターーーー!!!!」
漣「フフフ…デッドエンド!!」ズガーン!
漣「さらにもう一発」ズン
提督「ぬわー!?!?」
友提督「青玉が飛んでいく…時速200kmに撥ねられ飛んでいく…」
雲龍「隙あり」ポイ
友提督「 ボ ム ー ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 」
342 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:43:29.15 ID:O/psqKXP0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
343 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:45:13.58 ID:O/psqKXP0
漣「フフーン!」
漣「ライバルは皆ブッ壊しました!これで漣の勝利は確実です!」
漣「ゼロヨンだろうがレースだろうがハイジャンプだろうがバトルロイヤルだろうが何でもきてみんしゃい!!」
344 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:46:23.29 ID:O/psqKXP0
「VSデデデ」テテーン
345 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:47:52.50 ID:O/psqKXP0
漣「」
漣「オーウイェー…」
友提督「よろしく」ポン
提督「シクヨロ」ポン
雲龍「夜露死苦」モニュ
提督「初期マシンじゃあの大王に勝てませんからねぇ」
友提督「デビルスターあったら違ったかもしれませんがねぇ」
雲龍「ラピュタ王に全部壊されましたからねぇ」
漣「や…」
漣「や、や…」
346 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:50:31.74 ID:O/psqKXP0
漣「 や っ て や ろ う じ ゃ あ り ま せ ん か ー ! ! 」
漣「覚悟しやがれぇこのクソペンギンがぁー!!」ドルルルルルルルルルルルル
漣「ペンギンが屋外に出てくるんじゃねー!!」
漣「ペンギンはー!!!」
漣「ビルの中でー!!!」
漣「エログッズ売ってりゃいいんだよォォォォォォォォォォォーッ!!!!!」
提督「はははははははははは」
提督「ははは…」
提督「……………」
347 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:52:00.22 ID:O/psqKXP0
「如月ちゃんは、あなたの事を愛しているわ」
「人として、異性として、心の底から愛している」
「そんなあなたが、居なくなったら、もう二度と会えないと知ったら」
「遺された如月ちゃんは…もう二度と立ち直れなくなる」
「別の男を好きになるまで、俺の代わりにあいつを支えてください」
「俺じゃなきゃいけない理由なんて、どこにもない」
「大事なのは」
「あの子の心の支えになれる存在、であって」
「俺じゃない」
348 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:55:01.14 ID:O/psqKXP0
提督(そう、俺じゃない)
提督(俺である必要は無い)
提督(いや…そもそも…それを…わかっていて……)
提督(何で………………なんだ?)
雲龍「……………」ジッ
349 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 21:57:13.97 ID:O/psqKXP0
ズバーン
提督「あ」
漣「だめでしたーてへぺろ☆」
友提督「ハハッワロス」
漣「………まぁこんな事もあります!それより次行k」
雲龍「ゆるさないわ」
漣「え?」
雲龍「提督のデビルスターと」
雲龍「私のワゴンスターと」
雲龍「友提督のウィリースクーターの恨み」ガシッ
漣「ちょっウィリーは雲龍さんが、あ、アーッ!!!!」ズルズル
バタン
友提督「………どしたんだろ」
提督「………どしたんだろね」
友提督「…次は、漣にパーツ取らせたらダメだな」
提督「そうだな」
350 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:03:24.66 ID:O/psqKXP0
提督「………」
提督「なぁ友提督」
友提督「ん」
提督「お前今何人くらいに手付けてんの?」
友提督「あ?」
提督「艦娘」
友提督「嫁だけだよ」
提督「そうなの?」
友提督「そうなのって、お前と同じ位って思われるとちょっと困るぞ」
提督「そう言われると何も言えねぇ」
友提督「お前はどうなんだよ」
提督「………」
友提督「………おい?」
提督「………50は越えてる」
友提督「…マジかよ」
提督「駆逐艦娘(如月)に手出してから、何かもう色々とズブズブになっちまって」
友提督「お前、死ぬなよ」
提督「どうだろうな。死ぬかもしれねぇ」
友提督「おい、国防の任に就いた特務提督が部下に手を出しまくって腹上死とかネタにしかならねぇぞ」
351 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:07:40.75 ID:O/psqKXP0
提督「……………」
提督「俺には、よくわからねぇ」
友提督「何が?」
提督「艦娘の…何ていうの?性欲?」
提督「他の所も、上から下まで、みんなそういう話に興味あるもんなのか?」
提督「それでみんな、そこの提督の事が好き、って」
提督「んなラノベみたいな事が…」
友提督「………」
提督「噂だと洗脳手術で恋愛感情を植え付けてるとか聞くけど」
友提督「…お前な。俺にはその艦娘の嫁がいるんだぞ?」
提督「ただの噂だよ。信じちゃいないけど、聞いた事くらいあるだろ?」
友提督「まぁな」
提督「信じちゃいない…でも、その事を考えれば考えるほど、よくわからなくなる」
提督「人の感情を技術でどうこうできるっつってもさ、何でわざわざ恋愛感情なんだ?」
提督「命令違反を防ぐためとかだったら、いっそ感情を全部消してしまえばよかったのに」
提督「もし本当に感情を洗脳で何とかしてるんだったら、それをしない理由ってのがわからん」
提督「…そもそも」
352 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:16:16.46 ID:O/psqKXP0
(もしそんな、本当に人の感情を技術で操れるんだったら)
(対象とするべきは、むしろ………)
(人間、そのものだ)
(艦娘じゃなくて一般人を、片っ端から洗脳してしまえばいいんだ)
(大本営に逆らえなくなるように、全員まとめて…)
(艦娘反対派の奴らが言うとおり)
(大本営に、全国から女性を拉致して艦娘に仕立て上げるくらいの力があるなら、それができないとは言い切れない)
(そうすれば…そうしておけば…)
(あんなクソみてぇな反対集団の奴らもみんな…いなくなる)
(…如月だって、今よりマシな人生を送れた)
(でも、大本営はそれをしなかった。できるのなら、そうしていたはずなのに)
(それが、『大本営による洗脳説』を否定できる、不可逆の証拠になる)
(でも、そうだとしたら………)
353 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:20:51.11 ID:O/psqKXP0
提督「………」
友提督「おい、大丈夫か」
提督「………」
提督「艦娘がどうして人の身体を持っているのか」
提督「どうして若い女性の姿をして…しなければいけなかったのか」
提督「どうして艦娘は」
提督「艦『娘』なんだ?」
提督「どうして男じゃ駄目だったんだ?」
提督「どうしてただの兵器じゃ駄目だったんだ?」
提督「どうして若い女性なんだ?」
提督「どうして」
提督「みんな」
提督「好きだから、なんて、言うんだよ」
354 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:23:18.12 ID:O/psqKXP0
友提督「その話を俺にしてどうしたいんだよ」
提督「わからねぇ。わからねぇけど」
提督「自分だけで考えてたらどうにかなっちまいそうだったから」
友提督「納得できないのか。自分が好かれているって事が」
友提督「根本はそこだろ?」
提督「………」
提督「納得できない」
提督「…何か」
提督「怖い。怖いんだよ」
友提督「怖い?好かれている事が?」
提督「求められている事が」
提督「わからねぇんだよ。あいつらが何を考えているか」
355 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:26:26.93 ID:O/psqKXP0
「何で」
「何で俺なんだ?」
「何で俺を選んだ?」
「何であいつらは俺を選んだんだ?」
「何で俺について来ているんだ?」
「何で俺じゃなきゃ駄目なんだ?」
「俺が」
「俺が何をした?」
「何を考えても」
「何を聞いても」
「わからねぇ」
「納得できねぇ」
356 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:27:55.08 ID:O/psqKXP0
「何がどうなってるんだよ」
「誰か」
「誰か説明してくれよ」
357 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/10/19(木) 22:37:48.00 ID:O/psqKXP0
☆デデデン!(今回はここまでです)☆
最近色々賑わせるアレやコレがありますが、
今回触れた艦娘とは何かという所は真面目に考えたので例えどれだけ時間がかかってでも書ききりたいです。
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 14:55:37.87 ID:utD77MSQo
おつ
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 09:04:48.04 ID:oS+mrgIWO
乙!
360 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga sage]:2017/11/03(金) 23:57:15.92 ID:rWo/AH/20
>>1
です。
明日頑張って投下する予定なので、落ちないように報告だけしておきます
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/04(土) 06:50:44.99 ID:vSLXzbx/o
待ってるよ
362 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:03:37.38 ID:Ckdcl81j0
>>1
です。
早速ですが投下を始めさせて頂きます。
363 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:09:56.42 ID:Ckdcl81j0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
364 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:17:35.02 ID:Ckdcl81j0
伊8「艤肢の調子はどうなの?」
伊58「ちょっと冷たいけど、何だか本当に手足が戻ってきたみたいでち」
伊58「ほら、こうやって動く」グイグイ
伊8「ミレニアム社製艤装のサブアームを削って接続軸付けたんだっけ?」
伊8「明石が資料のコピーを何度も見返してたよ。こんなの見た事ないって」
伊8「この技術を応用すれば医療も大幅に進歩するかもしれないって」
伊58「ゴッ……」
伊58「…ゴーヤは、よくわからないでち」
伊401「提督も、こっちの明石も、その辺の事に関心が無いみたい。もったいないよね」
伊8「ふぅん…」
伊8「………」
365 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:22:07.66 ID:Ckdcl81j0
如月「」パラパラ
如月「」カリカリカリカリカリカリカリカリ
伊8「ゴーヤ」
伊58「?」
伊8「ゴーヤ」
伊8「ゴーヤ…まだ、聞き慣れない?」
伊58「え?」
伊8「さっき呼んだ時、ユーに言われるまで自分が呼ばれてるって気付いていなかったよね」
伊8「今だって、ゴッパって、言いかけた」
伊8「…前いた鎮守府のせいだよね。それ」
伊58「………」
伊58「今でも、夢に見るよ。あの鎮守府での事は」
伊58「夢でじゃなくても、いきなり頭の中から沸いてくる」
伊58「船着場、執務室、工廠…見るたびに思い出して」
伊58「思い出すたびに、その度に、腕と足が痛むの」
U-511「でっち…」
伊58「今だって…本当は」
伊58「如月の事だって、怖い」
如月「」ピクッ
366 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:30:40.51 ID:Ckdcl81j0
伊8「………ゴーヤ」
伊8「その鎮守府で、何があったの?」
伊58「………」
伊8「オリョールクルージングの事は私も知ってる」
伊8「全国の鎮守府で、今でも有効な戦略として成り立っているって」
伊8「潜水艦娘達が、潜水艦娘達だけが、過剰な労働を強いられている事も」
伊8「でも、海域に出て戦うのは他の艦娘も一緒。なのにこんな事になったのはゴーヤだけ」
伊8「もっと酷い、何かが、あったんでしょ?」
伊8「爆弾付けられるなんて普通じゃないよ」
伊8「その鎮守府で、一体何があったの?」
伊58「………」
如月「」パタン
如月「私、席外したほうがいいかしら?」
如月「…それとも、聞いてた方がいい?」
伊58「………」
如月「どんな事を言われても、酷い事を言わないし、したりもしないわ」
伊58「………じゃあ、聞いてて」
如月「うん」
367 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:35:46.45 ID:Ckdcl81j0
伊58「あの鎮守府は…」
伊58「あの鎮守府は、ゴーヤ達にとって」
「地獄でしかなかった」
368 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:38:57.51 ID:Ckdcl81j0
「資源を集めるっていう為だけに、ゴーヤ達は毎日ずぅっと、あのオリョールにいたでち」
「深海棲艦の爆雷を潜り抜けて、海に浮かぶ油を回収して、資材を積み込んで、それを無くさないように慎重かつ迅速に戻る」
「資源を鎮守府に置いたらまたすぐオリョールに出撃して、また資源を持っていくんでち」
「途中で爆雷に当たって資源が台無しになったら懲罰されたでち」
「酷い時は帰還も許されずに、そのまま沈んだ子もいたし」
「帰ってきた後に爆雷演習の標的代わりにされて殺された子もいた」
「そうじゃなくても、その後に待っているのは、酷い懲罰でち」
369 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 18:57:48.92 ID:Ckdcl81j0
「着任したての新人はまず真っ先にレイプされた。何もしてなくてもね」
「その後は、ネジを口に突っ込まれて殴られたり、蹴られたり」
「修復剤使えばすぐ治るからって言って骨を折られた事もあったでち」
「犯されながら何度も何度も顔を殴られたり、本気で首を絞められたりもした」
「…そこで、死んだ子もいた」
「大本営からの支給品は全部持っていかれた」
「酒保なんてのも使えない。トイレの水がゴッパ達の飲み水だったでち」
「鎮守府の艦娘からも、色々されたでち」
「演習で負けたからとか」
「遠征で失敗したからとか」
「提督から夜のお誘いが無かったからとか」
「その度にゴッパ達は殴られたでち」
「理由が無くても、通りがかっただけで蹴りを入れられたこともあったでち」
「それで死んだ子もいた。でも提督は何もしなかったでち」
「提督から散々懲罰受けた後に、避妊だって言ってアソコにメントスとコーラを突っ込まれたりもした」
370 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 19:05:04.16 ID:Ckdcl81j0
如月「………!!」
U-511「めんとす?」
伊8(お菓子の名前だよ。これくらいの粒みたいなお菓子なんだけど)
伊8(コーラのボトルにメントス入れると、中身が膨張してペットボトルが爆発するの)
伊8(それを、身体の中でやった)
U-511「ひっ…!!」
伊401「………誰か助けは、呼べなかったの?戦艦とか、空母の人達とか…」
伊58「いたよ」
伊58「あの鎮守府は、駆逐艦娘ばかり…いても、軽巡洋艦娘だから、もしかしたらと思って助けを求めた事があったでち」
伊58「…日向さんに」
U-511「日向…伊勢型戦艦娘二番艦?航空戦艦娘の一人?」
伊58「あの鎮守府の『対潜要員として』着任したんだけど、着任したてだったから戦艦だったでち」
伊58「でも、駆逐艦娘とか軽巡洋艦娘よりずっと強い火力と装甲を持った艦娘でち」
伊58「だから、もしかしたら何とかしてくれるかもと思って、助けを求めたんでち」
伊58「提督に気付かれないように、みんなで事情を説明して、土下座して、何でもするって言って…」
U-511「それで日向さんは、どうしたの?」
伊58「わかってくれた。何とかするって、言ってくれた」
371 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 19:08:06.66 ID:Ckdcl81j0
如月 (…けど)
伊58「…けど」
如月 (駄目だった)
伊58「駄目だった…!!」
372 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/04(土) 19:20:55.37 ID:Ckdcl81j0
☆明日また投下します☆
ハロウィンままゆで天井突き抜けました^^
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/04(土) 22:49:00.92 ID:uksE+DmpO
面白いなぁー
これからに期待
374 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:10:58.04 ID:lGLbJCQl0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
375 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:14:55.89 ID:lGLbJCQl0
日向「ぐっ!!」バシャッ
長門「どうした。もう終わりか悪党」
日向「悪党?悪党だって?」
長門「か弱い駆逐艦娘を襲う奴が悪党以外の何だと言うんだ」
日向「潜水艦娘を奴隷のように扱う事が悪でなければ何だと言うんだ」
長門「ふん」
長門「お前は道理を知らないと見える」
日向「?」
長門「その昔、とある偉人がこう言った」
376 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:15:42.50 ID:lGLbJCQl0
長門「かわいいは、正義だ!!!!!!」
377 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:19:29.21 ID:lGLbJCQl0
長門「かわいい暁たん達朝潮たん達を狙う貴様に、正義などあってたまるか!!」
長門「そして!!」
長門「駆逐艦娘たんの為ならこの長門」
長門「例え火の中水の中巨大な光の中、朝潮たんのスカートの中だろうと駆けつける!!」
長門「それが!!」
長門「連合艦隊旗艦!!ビッグセブン!!長門型戦艦一番艦の!誇りだ!!!」
長門「この戦艦長門がいる限り!駆逐艦娘たんには傷一つ付けさせん!!!」
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 21:25:00.13 ID:RHp06aVDO
シリアスだと思ってたらながもんだったでござる
379 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:25:31.92 ID:lGLbJCQl0
日向「……………」
Bep「хорошо(ハラショー)」
雷「長門さんありがとう!怖かったの!!」ギュッ
長門「おっほおっぱい!!ふくらみおっぱい!!」
電「長門さん凄いのです!電尊敬しちゃいます!」
電「大きくなったら長門さんみたいになりたいのです!」
Bep「хорошо(ハラショー)」
長門「おぉーん!電たんかわいいでちゅねぇー!!」ギュッ
長門「でも電たんにはそのままでいてほしいでちゅぅー!!」
電「やっぱりキモいのです。離してほしいのです」
長門「自分に正直な電たんもかわいいでちゅねぇええええー!!!」
Bep「хорошо(ハラショー)」
380 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:29:00.79 ID:lGLbJCQl0
日向「っははっ…ははは…」
日向「同じ、艦娘同士で…こんな事で…あんな、くだらない理由で…」
日向「何をやっているんだろうな…私達は…」
日向「………」
日向「それでも…私は、筋を通さないとな…」
長門「さて、決着を付けよう」
夕張「さぁみんな!いつものアレいくわよ!!」
夕張「せぇー!!の!!!!」
381 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:30:22.69 ID:lGLbJCQl0
「「「「「「ビッグセブン!!!!」」」」」」
「「「「「「ファイナルステェエエーーーーーーージ!!!!!」」」」」」
382 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:36:29.91 ID:lGLbJCQl0
伊168弐「………!!!」
伊168弐「日向さん!逃げ…逃げて!!」
伊168弐「もういい!もういいからぁ!!」
日向「いや…機関部がやられている。『ストッパー』もさっきので止まった」
日向「もう…私は逃げられない」
伊168弐「………!!!」
日向「それよりも君達は早く逃げろ。みんな私に注目している。今なら逃げられるかもしれない」
U-511弐「で、でも………」
日向「それくらいの事はやらせて」
日向「逃げられれば、この状況から逃げられれば、それだけで違うはずだから」
伊168弐「………わかり、ました。ごめんなさい…」
日向「その代わり、君達は生きるんだ」
日向「私の分まで、生きてくれ」
伊8弐「………はい」
長門「戦艦長門の名において、お前を断罪する!!」ガシャンガシャンガシャン
日向「さぁ、行け!」
伊58「………行くよ、新入り!!」グイッ
U-511弐「………!!」グァッ
383 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:38:03.23 ID:lGLbJCQl0
長門「 全 主 砲 ! ! 」
長門「 斉 射 ! ! ! 」
長門「てェーーーーーーーーーッ!!!!!」
ズドォォン!!!
日向「がッ」
384 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:38:56.58 ID:lGLbJCQl0
「………あ………」
385 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:40:54.12 ID:lGLbJCQl0
「あの世とやらを…」
「こんな形で」
「見に行く事になるなんてな…」
「でも…」
「誰かを守って、死ぬんだ…」
「伊勢…」
「許して」
「くれるよ、な…?」
386 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:43:22.78 ID:lGLbJCQl0
伊8弐「日向…さん…」
Bep「хорошо(ハラショー)。完全に仕留めたみたいだ」
伊168弐「日向さぁあん………!!!」
U-511弐「……!!………!!!」
伊58「止まるな…!止まるんじゃないでちよ新入り…!!」
伊58「逃げられれば…逃げられれば!!」
伊58「ここで逃げなきゃ、日向さんの頑張りが全部!!!」
387 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:45:50.96 ID:lGLbJCQl0
その瞬間、彼女達のすぐ傍から爆音が響き、それに押された海水が彼女達に襲い掛かった。
388 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:47:10.77 ID:lGLbJCQl0
激しく震えながら襲い掛かる水圧に耐え、その爆心地を見た彼女達が見たものは
血を流して漂う、新入り
U-511の姿だった。
青く、黒い海が赤黒く染まっていく。
その中で彼女の左腕だったものが、漂っている。
389 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:50:31.81 ID:lGLbJCQl0
爆発が起こる。
爆発が起こる。
爆発が起こる。
そして、爆発が起こる。
潜水艦娘達の目の前で、新入り、U-511は沈んで行く。
腕と、脚と、胴体を置き去りにして。
やがてそれらも、海底へと先行する頭部に引っ張られるかのように、流れる血液というガイドビーコンに従い、ゆっくりと沈んでいった。
深く、黒く、暗い、海の底へと。
390 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:51:56.45 ID:lGLbJCQl0
伊168弐「な…何が…?」
伊168弐「何で…!?」
伊168弐「何が!どうなってるのよこれはぁ!?!?」
391 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 21:59:50.49 ID:lGLbJCQl0
夕張「脱走対策くらい考えてあるに決まってるじゃん」
夕張「昔の映画を参考に明石と共同で作った、名付けてヌカヌカカナル君2号!」
夕張「そう!両手両脚、首についているそれ!」
夕張「それはね」
夕張「こっちの遠隔操作でいつでも爆破する事ができるのよ!!」
夕張「凄いでしょう!?」
夕張「今回みたいにこっちに逆らおうとした時とか、脱走しようとした時」
夕張「いつでも!その装置を爆破して吹き飛ばせるのよ!!」
Bep「хорошо(ハラショー)」
夕張「まぁ今まで一回も使った事無かったけど」
夕張「動作テストも上手くいったみたいで、よかったわ!!」ニッコリ
392 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:00:50.39 ID:lGLbJCQl0
夕張「さて、と」
夕張「 次 は 」
夕張「 誰 が ダ ル マ に さ れ た い ? 」
393 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:01:23.47 ID:lGLbJCQl0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
394 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:04:02.16 ID:lGLbJCQl0
伊58「何にもならなかった…!何も、できなかった…!」
伊58「よその鎮守府から来た長門型に日向さんがやられて…!!」
伊58「日向さんがゴッパ達の目の前で沈んで…」
伊58「それでも日向さんは、ゴッパ達を逃がしてくれた」
伊58「でも新人が…ユーが!!」
U-511「!?」ビクッ
伊58「ゴッパみたいに!!両手両脚吹き飛ばされて!!」
伊58「首に付いてた爆弾も…爆発して…!!」
伊58「ゴッパ達は、何にもできなかった…動けなくなった!!」
伊58「逃げるのも、戦う事もできなくなって、ただ海の中で震えていただけ…!!」
395 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:07:10.05 ID:lGLbJCQl0
伊58「逃げて、生きていくなんて無理だったんでちよ!」
伊58「ゴッパは、ゴッパ達は、鎮守府の汚点なんだから!」
伊58「みんな!みんな!そう言ってたんだから!!!」
U-511「………」
伊58「あの日だって」
伊58「ゴッパだって、本当は逃げようと思ったわけじゃないんでち」
伊58「一人でオリョールに出撃させられて」
伊58「ふと遠くの景色が目に入った時」
伊58「ここから離れたら、もしかしたらあの日常が終わるかもってちょっと思って…」
伊58「気が付いたら…海域から離れてて…」
伊58「手と、足が…!!!」
396 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:25:16.17 ID:lGLbJCQl0
伊58「うっ…うぅうう…!!」ポロポロ
U-511「………」
U-511「でも」
U-511「でっちは、今のでっちはでっちだよ!」
伊58「!」
U-511「ゴッパなんて、気持ち悪い名前はもういらないの!」
U-511「でっちはでっち!ゴッパじゃない!」
伊401「っそうだよ、ゴーヤはゴーヤだよ」
伊58「…でっちでもゴーヤでもないでち」
伊58「ゴッパは、どうせゴッパなんでち」
伊58「艤肢(これ)を見る度に、思い出すんでち」
伊58「何で、こうなったのか、どうして、あんな痛い思いをしなきゃいけなかったのか」
伊58「ゴッパがゴッパだったから、こうなったんでち」
伊58「ゴッパの本当の手足は戻ってこない」
伊58「だから、ゴッパはゴッパとして生きていくしか、ないんでち」
伊58「ゴッパはでっちにもゴーヤにもなれない」
伊58「ずぅっと、ゴッパなんでち」
397 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:33:16.73 ID:lGLbJCQl0
如月「そんなもの」
如月「もう終わった話じゃない」
398 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:37:05.28 ID:lGLbJCQl0
U-511「!?」
伊401「如月ちゃん」
如月「ゴーヤちゃん。さっき、私の事が怖いって言ってたわね」
如月「それも、ゴーヤちゃんがゴッパにしかなれない原因の一つ?」
如月「ゴッパが如月に酷い目に遭わされてきたから、同じ如月型の私も怖いのよね?」
伊58「…」
如月「じゃあ、ゴーヤちゃんに知っておいてもらいたい事があるわ」
399 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:40:30.36 ID:lGLbJCQl0
如月「その如月は」
如月「 も う 死 ん で い る わ 」
如月「だからもう二度と、ゴーヤちゃんの目の前に現れない」
如月「その人はもう、『終わった人間』。『死んだ人間』なのよ」
400 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:48:21.00 ID:lGLbJCQl0
伊58「…何で、そんな事がわかるんでちか」
如月「『如月だから』よ」
如月「少なくとも『如月は』、『如月だけは』、もうこの世にはいない」
如月「ゴーヤちゃんの話を聞いて、確信したわ」
如月「この髪に、賭けてもいい」
如月「司令官がいつも褒めて撫でてくれる、私の、大切なこの髪に賭けてもいい」
伊58「………」
如月「その如月は死んだわ」
如月「だから、ゴッパを、ゴーヤちゃんを虐める如月はもう二度とこの世に現れない」
如月「私は、今の如月は絶対にゴーヤちゃんに酷い事はしない」
如月「どんな時だって、ゴーヤちゃんの味方でいたい」
如月「だから」
如月「如月を怖いなんて思わないで」
如月「私は、絶対にそんな事をしないから」
如月「もう、ゴッパの嫌な記憶も価値観も、全部消して」ガシッ
401 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 22:57:42.58 ID:lGLbJCQl0
如月「………」
伊58「………」
伊8(え?)
U-511(如月の手、光ってる?)
伊58「…如月も」
伊58「酷い目に遭った事が、あるんでちか?」
如月「えぇ。まぁね」
如月「私達はもう二度と、昔のようには生きられない」
如月「手足も、生きる権利も、戻ってこない」
如月「やり直そうとしても、身体が、他人が、それを許さない」
如月「忘れようとしても、身体が、他人が、それを絶対に許さない」
如月「私達は、昔や過去にすがって生きる事はできないわ」
如月「昔のように、とか、気持ちをリセットして、なんて生き方はできないわ」
如月「それを許してくれるほど、社会っていうものは寛容じゃないの」
如月「でも、だからこそ」
如月「過去に戻れないなら、過去にすがれないのなら、私はせめて明日が欲しい」
如月「明日に繋がる今日を精一杯生きて、生きて、生きて、生き続ける」
如月「だから、だから如月は、その為だけに頑張るの」
如月「ゴーヤちゃんにも、そうであって欲しい」
402 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 23:05:12.54 ID:lGLbJCQl0
如月「そうしないと」
如月「私は、今日にでも殺人趣味の変態達に殺される」
如月「ゴーヤちゃんは、死ぬまで人間以下の奴隷や家畜よ」
如月「私達は、似たもの同士だから。わかるのよ」
如月「私達が生きるっていうのは、懸命に明日を求める事だって」
如月「この先の人生ずっと、血でべっとりしている道しかなくてもね」
如月「司令官から、生きろって言われたんでしょう?」
如月「だったら、生きなさい」
如月「過去なんて『無かった事』にして。無かった事にできなくても、無理矢理自分をごまかしてでも」
如月「明日に繋がる今日だけを見て、生きていきなさい」
如月「それを」
如月「私も、しおいちゃんもハチさんも、ユーちゃんも、司令官も」
如月「みんな、望んでいるんだから」
403 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/05(日) 23:08:45.63 ID:lGLbJCQl0
☆今回はここまでです☆
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 23:16:30.32 ID:0RhLQVWko
おつおつ
405 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:02:53.18 ID:xA9Se3Ry0
>>1
です。
レイテ前編イベントが近付いてきましたね。
新機能の遊撃艦隊というのも、どういう感じで動くのか楽しみです。
それでは投下を始めさせて頂きます。
406 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:04:14.69 ID:xA9Se3Ry0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
407 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:05:42.60 ID:xA9Se3Ry0
提督「間宮さん。ご馳走様でした!」
408 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:13:11.57 ID:xA9Se3Ry0
間宮「はい。お粗末さまでした」
提督「いやほんといつもありがとうございます」
提督「ぶっちゃけ間宮さんの料理食べるってのも、ここ来る目的の一つになってますよ」
間宮「ふふっ…伊良子ちゃんじゃ不足でしたか?」
提督「いやいや!伊良子ちゃんの料理も毎日楽しみにしてますよ?」ブンブン
提督「でもね、何だろう…こう、もう好みの差?とかそんな微妙な違いがありましてね」
提督「すっげぇー食いたくなる時があるんですよね。間宮さんの料理」
間宮「好みの差、ですか」
提督「いや…んー…何なんだろうなぁ…あの違い…」
間宮「それ、伊良子ちゃんの前では言わないで下さいね?あの子ショック受けちゃいますから」
間宮「ただでさえ、どうしても勝てない人がいるって悩んでるみたいなんですし」
提督「勝てない人?」
間宮「足柄さん」
提督「あぁ〜…でもあいつ揚げ物とカレー特化だからなぁ…」
提督「足柄が作ったカツをね、カレーに乗せて食べるんですよ」
提督「それがすっっっっっっっっっっっっげぇーうまくて!」
提督「下手したら三食全部あいつのカツカレーでもいいかもって思っちゃったり…」デヘヘ
間宮「へぇ…」
提督「…あ、すいません。間宮さんにこんな話しちゃって」
間宮「いえ。でもその様子だと、伊良子ちゃんが提督さんの胃袋を掴むのはまだまだ先みたいですね」
提督「もう7割位は掴まれてるんですけどねぇ。最後の砦が、堅すぎて…」
間宮「あぁ、そうだ!今度そちらに遊びに行ってもいいですか?私も足柄さんのカレー食べてみたくなりました」
提督「あぁいいっすよ。じゃあ足柄にも伝えておきます」
提督「あの間宮さんを動かしたと知ったらあいつめっちゃ喜びますよ!」
提督「こりゃあいいお土産話ができた」ニシシ
間宮「ふふっ」
提督「へへへっ」
提督「…じゃ、その話はその時にまた!」スッ
間宮「はい。楽しみにしてますね」
提督「ご馳走様でした!」ペコリ
409 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:21:13.22 ID:xA9Se3Ry0
伊401「提督おそいー」
提督「わりー。話し込んじゃった」パタパタパタパタ
友提督「間宮と何の話してたんだ?」
提督「カレーの話。それで今度間宮さんがうちに来たいって」
提督「だからさー。余裕のある時でいいから間宮さんに許可出してくれね?」
友提督「わかったわかった。許可出す時にそっちに連絡入れるからな」
提督「サンキュー」
友提督「でだ。これ部屋の鍵な」チャラ
提督「おう」
提督「それじゃあ、こっちはしおい頼む」
伊401「はーい」
提督「明日の予定は朝食食べて俺は午前中演習の見学、で昼飯食べて1300にはみんなここを出る」
提督「しおい達は午前中自由だけど、総員起こしでちゃんと起きてな」
伊401「はーい」
如月「…」
友提督「如月…汚すなよ?」
伊401「よ、汚すぅ!?」
如月「な、何で名指しで言われたのかしら?」
友提督「だって、お前と提督が同じ部屋って聞いたから」
友提督「…するなよ?絶対にするなよ?」ジトッ
如月「…秘書艦としてのお勤め」ボソッ
提督「それはまた今度な」ポン
提督「シーツ洗濯する子の気持ちを考えると…ねぇ」(友達にそれ洗わせるって流石にヤベーよ)
友提督(また今度つった)
伊401(また今度はするんだ…)
如月「…」
提督「じゃあまた明日なみんな」ヒラヒラ
伊401「おやすみなさい」
U-511「Gute Nacht」
410 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:26:42.11 ID:xA9Se3Ry0
ツカツカツカ
如月「…」ギュッ
提督「どうしたよ」
如月「早く、お部屋に行きましょう」
提督「そうだなぁ。流石に遊び疲れちまったよぉー早く寝たい」
提督「そっちはどうだった?勉強進んだ?」
如月「えぇ…」
提督「ほんと、どうしたんだよ。大丈夫か?」
如月「…ちょっとね。でも大丈夫だから、早く行きましょう」
提督「わかった。じゃあ部屋でゆっくり教えてくれ」
如月「…」スッ
提督「」ギュッ
提督「ちょっと早歩きでいくぞ」ツカツカ
如月「うん」ツカツカ
411 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:30:49.30 ID:xA9Se3Ry0
提督「…うし、ここだな」ザリ
扉「アオオー」ガチャ
バタン
提督「ふぅー」
如月「…ふぅ」
如月「………」
提督「…で、どうし」
如月「」ガバッ
提督「わっ」
412 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:38:19.81 ID:xA9Se3Ry0
如月「司令官」
提督「おい…」
如月「司令官、司令官…」
提督「んっ…汚すなって、言われたろ」
如月「思い出しちゃったの。嫌な事」
提督「………」
如月「ゴーヤちゃんの昔の話を聞いて、ゴーヤちゃんを元気付けなきゃって思って言ったんだけど」
提督(ゴーヤの、前の鎮守府の話を聞いたのか)
如月「私も、余計な事まで思い出しちゃった」
如月「割り切れって言ったのに、忘れろって言ったのに、私も、どうしても忘れられない」
如月「何度思い出しても、苦しくなるだけなのにね」
提督「………」
如月「だから司令官に、嫌な事を忘れさせてほしいの」
如月「いつもより、もっと、如月をぐちゃぐちゃにしてほしいの」
如月「思い出せなくしてほしいの」
如月「お願い司令官」
如月「如月を抱いてください」
提督「………」
如月「お願い…」
提督「この部屋は、シャワールームがある。あそこなら汚れても流れていくだろ」
提督「ちょっと我慢できるか」
如月「…うん」
413 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:41:06.59 ID:xA9Se3Ry0
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・
414 :
◆ZFgfLAc.nk
[saga]:2017/11/15(水) 20:58:33.57 ID:xA9Se3Ry0
ふと目が覚める。
天井に一つだけ埋め込まれた、星のような僅かな光以外は暗くて何も見えない暗闇の中目が覚める。
首を動かして電子時計の時刻を見たところ、総員起こしの時間までまだ4時間以上の猶予があるようだ。
またやっちまったか。そう思いながら提督は左腕から感じる重さと温もりに視線を移した。
如月の頭と頬が彼の肌にべったりとくっついている。
普段なら布で遮られ触れられない場所まで、彼の脇腹や脚にべったりとくっついている。
如月の足の付け根と彼の身体が歯車のように噛み合っているのが彼にはわかった。視線を移さなくても、感触でわかった。
その重さと柔らかさと温もりは、二人の心に一種の安心感をもたらしていたものだ。
肌が擦り合わされる、その摩擦の感触すら愛おしい、彼女の身体をゆっくりと剥がしていく。
一定の間隔で寝息を繰り返す彼女の頭の下にそっと枕を置いて、提督は持ってきていた部屋着に身を包んだ。
あらゆる意味で無防備な如月の方を振り返り、頭を撫でる。
さら、と滑る感触。その感触を楽しんでいた時に浮かべた如月の笑顔を思い出す。
思わず身体に手を伸ばそうとした意識を強引に押さえ、扉に向き直る。
提督はゆっくりと、なるべく音を立てないように扉を開けて外に出た。
ドアノブを引きながら、もう片手でゆっくりと扉を押す。
小さくゆっくりと、がちゃと扉が閉まる音がしたのを確認した後、提督は特別鎮守府の地図を頭の中でイメージしながら廊下を歩き始めた。
次のエリアまであと3秒という所で頭の中のイメージを地図から最寄の自動販売機の陳列に切り替える。
ファンタかココアか。一瞬考えすぐにココアを選択する。そしてノンストップで廊下を出て次のエリアに足を踏み入れた。
しかし彼は、自動販売機に行く前に足を止めた。
彼が知る人物が3人、そのエリアの椅子に座っているのを見たからだ。
「しおい」
「ユー」
「ゴーヤ」
大きな声を出さないよう、少し小さな声で呼びかける。
静まり返った深夜の鎮守府の中、小さな声は確かに彼女達の耳に入った。
「Admiral」
それに対して、U-511が誰よりも早く返事をした。
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