会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」

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209 : ◆MOhabd2xa8mX [saga]:2018/05/31(木) 08:29:48.00 ID:FgwfDCqSO
男「あっ……」

男「ご、ごめんなさい……」

咄嗟にタオルを取り出し、濡れてしまった作詞先輩に手渡した。 

シャツにコーラがかかり、若干ではあるものの透けてしまった……なるべく作詞先輩の事を見ないように務める。

作詞「うん……困ったね。これでは恥ずかしいよ」

部長「俺のTシャツ貸してやろうか?」

作詞「すまない。今日は制汗剤を持っていないからね、部長の体臭は耐えられそうにないよ」

部長「風邪引いちまえ」

作詞「男君。なにか肌着でもいいから持ってるかな?」

作詞先輩はくすみがかった銀髪を結ってから身を乗り出すと、テーブルの向かい側で座る俺の眼前まで顔を近づける。

作詞「濡らした君が責任を取るべきだよね」

人差し指と親指を使い、俺の顎を掴む。
挑発するかのような仕草は俺の事をからかう為だろう。

会長「む」

男「あっ、あー……バッグに入ってますね。待ってください」ゴソゴソ

衣替えが始まってしまったからなぁ、夏服になってから着替えも持ち歩かなくなったけど……

確かスクールバッグの中に……あ、あった。

不良(こいつ、どうしてカツラを持ち歩いて……私にしか見えていないよな?これ)

男「着てない体操着の上、ありましたよ」

作詞「ありがとう。着替えてくるかよ」

作詞先輩は俺の体操服を持ち、どこかへと着替えに行ったのだった。
どうせトイレ辺りだろう。

副部長「貸そうと思ってたのに行っちゃった」

幼馴染「ソニアの顔面プリントTはキツいと思う、私でもね」
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