姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」

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361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:54:32.28 ID:pWIuChYG0

姫神「…」

去鳴「その毛布。ちょっと捲ってみてよ」

姫神「や」フルフル

去鳴「あそー。んじゃ…」









去鳴「無理矢理そぉおおおおい!!!」バサー!

姫神「らめぇええ!!」

上条(う、うわぁああ!っていうか今姫神が『らめぇえ』って!?『らめぇえ』って言ったぞオイッ!?)


362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:56:34.38 ID:pWIuChYG0


去鳴「…ぷ。やっぱり居たんじゃん」クスクス

姫神「…/////」

上条「あ、あははは…おいっすー…久しぶりー…」ハハ

去鳴「ま、思ったより元気そうで何より」

去鳴「まあ?鎖骨まで上の制服捲り上げた女の子に密着して胸元スハスハぱふぱふまでしてるほど元気とは思わなかったけど」プクク

上条「いや!ち、違うんだ!これは!」

去鳴「えー?何が違うの?」ニシシ

上条「あー…えっと、とりあえず上条さんスハスハはしてないぞ!」ビシッ

去鳴「どうでもいいし弁解ポイントそこじゃなくね?つーかいい加減おっぱいから頭どけて喋れよ」

姫神「(//´∩ω∩`///)」プルプルプル

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:58:11.50 ID:pWIuChYG0


姫神(うう。見られた。こんな状態を。恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。/////)

去鳴「んじゃ私はお兄ちゃんにこの事伝えてくるんでー」

上条「うぉい!やめて!姫神が可哀想だろ!俺も恥ずかしいし!」バッ

去鳴「えー?でもぉー?私もお兄ちゃんに報告しなきゃだしー?」

上条「つーかそれもおかしな話だろ!あの上里が俺の様子が気になるってどういう風の吹き回しだよ」

上条「大体何で俺達が保健室行ったのも知って、」

去鳴「さあ?なんか『あのグラサンが言っていたイジメというのは本当なのか?心配だな…あいつはぼくのベストフレンドになるかもしれないし…』とかなんとか…」

上条「ベストフレンド!?え待ってひょっとして昨日のアレでそんなに友情感じちゃったのアイツ!?」

上条「つーかグラサン!?わーいすっごい心当たりあるぜあんちきしょう!先生に何を言ったんだあの野郎ォーッ!!?」


去鳴「昨日のアレ?」

上条「…」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:00:59.04 ID:pWIuChYG0

去鳴「ねぇー昨日のアレってなによ?」

上条(お兄ちゃんLOVEなコイツに『Dカップおっぱいの揉み心地を実際に確認』云々の話したらめちゃくちゃキレそうだよな…)

上条「…お兄さんに…聞きなさい…?」ニッコリ

去鳴「何そのよくわかんない言い方。控えめに言ってキモいっしょ」

上条「うっせ。いいから帰れよ『上条さんはちょっと風邪気味だっただけ』って報告してくれよ」

去鳴「いやいやいや…『アイツ女の子とイチャラブ保健室デートこきたかったから仮病サボりやったみたいっすわー』って言っとくから」

上条「やめてくださいお願いしますッッ!」

去鳴「いやーさすがお兄ちゃんのライバル。おモテになりますなぁー?」ヒッヒッヒッ

上条「別にモテてるわけじゃねぇよ!」

上条「これだって姫神が気を利かしてくれたってだけで!」

上条「姫神は別に俺の事が好きとかそういうんじゃないからな!?」



姫神「…」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:03:59.91 ID:pWIuChYG0

去鳴「…あのさぁ?」

上条「なんだよ」

去鳴「それ本気で言ってっかはわっかんねーけど」

去鳴「フッツーに考えてね?男でも女でもさ、好きでもない人間に体触られるの許すのってありえねーっしょ?」

去鳴「許すとしたらさ、とんでもなくビッチか本当に心を許してる人間か、何らかのサービス受けるためとかのどれかなわけっしょ?」

上条「そりゃあ、まぁ…?」

姫神「…」

去鳴「もうちょいその子の気持ち汲んであげたら?」

姫神「…」

上条「余計なお世話だっての!」

366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:05:46.06 ID:pWIuChYG0


去鳴「あそ。んじゃ私は用済んだから帰るんでー」

去鳴「まっ。お兄ちゃんには『特に問題なし』って言っといてあげるよ」スタスタ…

上条「…さんきゅな」














去鳴「但し『半裸の女の子に組みついてそのカラダ堪能してました』って言葉も付け加えてなぁ(笑)!!」ダッ

上条「まさに外道ぉおお!!!?」



<「アハハハハハハハハハハ!!!」パタタタタタタタタタタ…


上条「クソっ!待っ…ああっ!もう見えねー!!」



367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:13:01.58 ID:pWIuChYG0

姫神「…」

上条「…あー、」

姫神「…」

上条「えっと、助けようとしてくれてありがとな」

姫神「…うん。」

上条「…どうすっかな」

姫神「…」

上条「寝たりとかするか?」

姫神「…うん。そうだね。」

上条「…」

368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:23:54.40 ID:pWIuChYG0




上条「…で、」






上条「なんで俺たち一緒のベッドで寝てるんでせうか」

姫神「…」

369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:27:42.25 ID:pWIuChYG0


姫神「…私の気持ち。わかって欲しいから?」

上条「なんで疑問形なんだ…」

姫神「…」モソモソ

上条「ん?」

姫神「ちょっとあっち向いて。私に背中向けて。」

上条「え?」

姫神「いいから。」

上条(なんか昨日今日と姫神と一緒に寝てるからか、これが当たり前のように感じてきましたよ上条さんは)


370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:52:25.52 ID:pWIuChYG0


姫神「…」ピト

上条(背中にくっつかれた)

姫神「…」スリ

上条「…」

姫神「…」

姫神「えい。」ツン

上条「わひゃっ!?」

姫神「…」

上条「な、なんだよ!」

姫神「…」

姫神「…当ててみて。」

上条「? 何を?」

姫神「今から君の背中に指で字を書くから。」

上条「また唐突だな…わかった」

姫神「…私の気持ち。書くから」

上条「…」

姫神「出来れば。気づいて欲しい。」

上条(…仲良くしたい、とかか…?)



姫神「…」ツツー

上条「うっひゃぁぅうんっ!?」ビクンッ


371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:59:26.93 ID:pWIuChYG0


姫神「…」ツツー

上条「…っ!…ッ!…」ピクンッ!ピクンッ

姫神(好)

上条「うひっ…くくっ…!?」

姫神(き…)

上条「…っくぁっ、あっふ!」

姫神(。)

上条「ごめんちょっと待って!?くすぐったすぎて何もわかんないから!」

姫神「…そう。」

372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 07:00:44.47 ID:pWIuChYG0



姫神「…」

姫神「じゃあ…」ギューッ

上条(抱きしめられた)

姫神「これでも。わからない?」ギュ...

姫神「…そろそろ。察して欲しいな。」ポソッ

上条「〜っ////」

373 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/29(土) 07:01:13.08 ID:pWIuChYG0
時間切れ。今回はここまで。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 10:29:53.51 ID:6xLCArdB0
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 23:36:35.82 ID:eFak09V80
乙でした!!
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 21:56:40.55 ID:0Sjj/vZh0
乙です
上姫SSと言えば
上条「もてた」が良いよね
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 18:12:36.19 ID:qvNL5v5J0
乙なんだよ!!
378 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/05(金) 02:00:10.36 ID:TDnB/gfSO

終わりがけに言おっかなーとは思ってたけど個人的に上条「モテた」は上姫の金字塔だと思う。>>1も一時期はリアルタイムで追ってた。

あれいいよねー。>>1のSSよりアレ読んだ方が面白いよマジで。皆読め。


379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:01:12.46 ID:TDnB/gfSO



上条(姫神の…気持ち…?)

上条(それって…それって…)






上条(『上条くん。私と。えっちな事シよ?///』って事か!?///)ドーン





380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:02:36.52 ID:TDnB/gfSO


上条(あー!だから昨日からやたらと!あーハイハイ!)

上条(姫神は欲求不満だったって事か!)グッ

上条(いやいやいや!ダメダメ!いけまてん!!そんなのダメだからな!)

上条(上条さんそんなの許しませんから!そういうのは付き合ってからだから!)

上条(よし!ここはビシッと説教を…!)クルッ




姫神「////」ウルウル

上条「」


381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:04:58.44 ID:TDnB/gfSO


上条(今の今まで頭にあった下卑た考えが吹き飛んだ。)

上条(…別に姫神は泣いてるわけじゃない。)

上条(よく、『本当に女の子が恋愛感情的好意をもってる相手を見る時は目が潤む』って聞くけど)

上条(…”これ”がそうなのか?)

姫神「…上条くん…。」

上条「姫…神…?」

姫神「…」スッ...

上条(姫神が目を閉じて、軽く唇を突き出した。)




382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:06:10.48 ID:TDnB/gfSO


上条(これって…つまり、その、)ドッドッドッ..

上条(”そういう事”なのか?)ドッドッドッドッ..

上条(俺の思い上がった勘違いじゃない…のか?)ドッドッドッドッ

上条(”これ”がそうなのか?)ドッドッドッドッドッドッ

上条(シて…いいのか?)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ




上条(いや、むしろ『そうしなきゃいけない時』なのか?)




383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:00.34 ID:TDnB/gfSO





上条「姫が、」




携帯<『”イケナイ子”とみんな指を指す♪』



上条「…」

姫神「…」



384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:54.45 ID:TDnB/gfSO




携帯<『手の鳴る方へ♪ねぇ明日は♪どちらー…?♪』

携帯<『じーかーんが-♪こーどーおーをー止めーるー♪』




上条(…なんか興が削がれたな)

姫神「…」








上条「…出ないのか?」

姫神「うん。」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:08:26.93 ID:TDnB/gfSO


携帯<『お願ー…』ブツッ....



姫神「今は。誰との関わりよりも。上条くんの言葉の方が。重いから」

上条「…」

姫神「君が今。私に何を言おうとしたか。…聞かせてほしい。」

上条「…」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:09:19.30 ID:TDnB/gfSO


上条「なあ、姫神。」

姫神「うん。」

上条「俺の恥ずかしい勘違いとか、驕りとかなのかもしれないんだけどさ、」

姫神「うん」

上条「ひょっとして、ひょっとして、なんだけどさ、」

上条「俺に…好意を持ってくれてる…のか?」

上条「その…友達、以上の」

姫神「…」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:20:49.78 ID:TDnB/gfSO



姫神「…」

上条「…」



姫神(ああ。やってしまった。)



姫神(本当はまだ。隠しておくつもりだったのに。)

姫神(つい。感情的になってしまった。)

姫神(だって。まだ上条くんはきっと私を恋愛対象として。見てくれてない。)

姫神(今告白しても。撃沈する事は見えていたのに。)

姫神(だって。きっと。私ばかりが一方的に盛り上がってしまっていただけなのに。)

姫神(でも。どうしても。今伝えたくなってしまった。)

姫神(わかって欲しくなってしまった。)



姫神(私が。君を好きだという事。)




388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:25:08.45 ID:TDnB/gfSO


上条「その…」ソッ

姫神「え?」

上条「…」ガバッ

姫神(…覆い被さられた。)

上条「その、ごめn」

姫神「ーーーーーーーっ。」














トントントントン。ガラッ。

吹寄「姫神さーん?大丈夫?電話応答なかーって、のんじょこりゅぅぁあああああああああああああああああ上条当麻貴様ぁあああああああああ!!!?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 02:26:19.17 ID:TDnB/gfSO


上条「う、うわぁああ!?ノックぐらいしろよ!!」

吹寄「したわよ!!この腐れ強姦魔!!!」

上条「濡れ衣だ!!!上条さんまだ何もシてませんのことよ!?!!」

吹寄「まだ!!?まだって言ったか貴様!!?」

上条「あ、やっ、違っ!言葉の綾だよ!!」

吹寄「だー!いいから!貴様は姫神さんの上から!!どきなさいよ!!!」



ギャーギャー


姫神「…」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:36:19.21 ID:TDnB/gfSO


姫神「…」

姫神(…やっぱり。か。)シュン...

姫神(きっと。あの後に続く言葉は。『姫神をそういう目で見れない』とか。)

姫神(良くて。『抱かせて』ムラムラ)

姫神(その類いの事だったと。思う。)

姫神「…」プルプル



姫神(…泣きたい。)



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:39:11.74 ID:0fqVt9O+O


吹寄「大体貴様は!」

上条「だから違うって!」


姫神「…私。もう体調良くなったから。戻るね。」

姫神(本当は。むしろ悪くなったのだけど。)

姫神(…居たくない。今。ここには。)

姫神(逃げたい。消えたい。死にたい。)トボトボ

吹寄「あ、姫神さん。今日はもう授業無いわよ?」

上条「え?なんでだよ」

吹寄「なんか今日最後の授業担当の災誤先生が謎の金髪アロハシャツグラサンに襲撃されたって」

上条「…」

姫神「…」

上条「…アイツだよね?俺のよく知ってるアイツだよね?」

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 03:12:03.72 ID:YD1ie7rGO


吹寄「保健室に貴様と姫神さんの様子見に行こうとしてたら『邪魔しちゃダメぜよ!』って言葉が聞こえて次の瞬間に」

上条「いやもうアイツだよね?」

吹寄「ビリビリってスタンガンやられて吹矢で1日動けなくなる痺れ薬撃たれたって」

上条「何してんのシスコン軍曹」

吹寄「何者なのかしらね?謎の金髪アロハシャツグラサン」

上条「いやもう該当者はこの世で1人だろ」

吹寄「言っとくけど土御門なら私達と教室に居たわよ?」

上条「えっ」

姫神「…謎だね。それは。」

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 03:14:11.42 ID:YD1ie7rGO


吹寄「けど何故か教室の土御門は『御坂さん御坂さんハァハァ…うっ』ってずっと言ってたのよね」

上条「…たぶんそいつアラスカの人じゃないかな」

吹寄「は?何言ってるの貴様は?」

上条「いや…」

吹寄「?」

姫神「?」

上条「なんでもないです…」

394 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/05(金) 03:15:03.89 ID:YD1ie7rGO
今回はここまで。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 05:05:20.26 ID:Ou0NDp72o
アステカ…
396 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/14(日) 01:10:33.72 ID:a3sm+qT70

訂正

×アラスカ
○アステカ


エツァリ「やれやれ。致命的な表記ミスとは何をトチ狂ってるんでしょうね…全く」シコシコシコシコ

エツァリ「普通間違えます?うっ」

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:15:41.45 ID:a3sm+qT70


姫神「…」

姫神(…今日はもう帰ろう…授業はもう無いのだし。)

姫神(ふふ…帰ったら。おふとんで。泥のように眠る。)

姫神(嫌な事は全部忘れて。静謐な時間の中で心の安寧と平穏を享受する。)

姫神「…」

姫神(あ。しまった。忘れてた。)


姫神(今日。図書室で借りてた本の返却期限だった。)


398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:25:27.75 ID:a3sm+qT70


姫神(うう。面倒くさい。電子書籍やネットからのダウンロードだったら楽なのに。)

姫神(でも。やっぱり本は読むなら紙に限るし。)

姫神(どれだけ便利でも本は紙じゃないと読んだ気がしない。これだけは譲れない。)

姫神(…返した後に他に何か借りようかな…)

姫神(はっ。いけない。レンタルDVD屋さんでも起きる無限ループが。)

姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:26:21.30 ID:a3sm+qT70


姫神「私。もう行くね。図書室に本返しに行かなきゃいけないから。」

吹寄「えっ?ああ…また明日ね姫神さん」

姫神「うん。」スタスタ…




吹寄「…どうする?」

上条「え?」




吹寄「ほら…私も貴様ももう用事も無いんだし、一緒に帰ろうっていうか」

上条「えっ」

姫神(えっ)ピタッ


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:28:31.75 ID:a3sm+qT70


吹寄「何よ。別にいいでしょ?貴様は全然学校来ないし。たまにはこーゆうのも」

上条「あー…、ああ。そうだな」

吹寄「帰りに買い食いとかさ…」

上条「いや俺金ないし」

吹寄「はぁ?貴様はいい加減貯金するとか、稼ぐってことを覚えなさいよ」

吹寄「…まぁ、今日ぐらいなら奢ってやっても」


姫神「」


401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:34:56.70 ID:a3sm+qT70

上条「あ、いやでも悪いしさ、」

吹寄「なーにを気をつかってんのよ。あんまり奢られる機会も無いんでしょ?」

上条「あ、いや、そのだな、」


姫神「…」オロオロオロオロ


吹寄「…? 何か隠してるわね?」

上条「イエベツニ」

吹寄「ならなんで片言になってんのよ」

上条「キノセイダヨ!」b

吹寄「ちょっと気になるじゃないのよ!言いなさい!」


姫神「…」ソワソワソワソワ


吹寄「…まさか、姫神さんと昨日何かあったからさっきも」

上条「ッ!?」ドッキーン



姫神「〜っ。」

姫神「…!」ダッ




がしっ。



上条「──────へ?」

姫神「…上条くんも。来て。」グイッ


402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:40:28.56 ID:a3sm+qT70

上条「え?あっ?おいっ!?嘘だろアレッ姫神さんチカラつよっ、なんで俺、アッ────」

姫神「ごめん。吹寄さん。」

吹寄「へ?」

姫神「上条くんは。私と用事があるから。」ニッコリ

吹寄「えっ、ああ…うん…」



ずるずるずる…



吹寄「」ポカーン



吹寄「姫神さんってあんな風だったっけ?」






403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:41:03.39 ID:a3sm+qT70


〜図書室〜



姫神「それじゃ。私は本を返却してくるから。本でも読んでてほしい。」

上条「い、いえっさー!」ビシッ

姫神「ん。」コクン



404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:43:46.91 ID:a3sm+qT70


姫神(…やってしまった。)

姫神(つい。また感情的になってしまった。)

姫神(吹寄さんに上条くんが盗られるんじゃないかと思ったら。思わず。)

姫神(…ううん。盗られるなら盗られるでもいい。)

姫神(でも。)チラッ


上条「はー…なんだなんだよなんですか挿絵無しで文字ばっかの本しか無いのかよ…マンガないかな」キョロキョロ


姫神(…ちゃんと。決着はつけなければ。)ウン

姫神(なあなあにしない。もやもやを抱えたまま今後を生きるのは辛い。)



姫神(怖いけど。辛いけど。…聞こう。ちゃんと。彼の口から。)



上条「おっ…なんだコレ楽しそう」

上条「テキトーに2巻と…あと10巻読むか」ペラッ




405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:47:45.04 ID:a3sm+qT70

メガネ君「あっ返却ですか?」

姫神「? 何故君がここで図書委員を?」

メガネ君「今日は図書委員が風邪でして。それでピンチヒッターとして僕がいるわけです」

姫神「そう。それじゃ。これとこれを…」

メガネ君「はい。承知しました」

姫神「…」チラッ

メガネ君「どうしました?」

姫神「…それ。新刊?」

メガネ君「ええ。なるべく新しいモノも読めるように手配してるんですよ。図書室の存在意義とか需要がなくなっちゃいますし」

姫神「…借りたい。手続きをお願いしたい。」

メガネ君「はは、承知しました。」

姫神(結局このレンタル輪廻からの解脱はできなかった。)


・・・。



406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:55:52.69 ID:a3sm+qT70


姫神(終わった。)


姫神「上条く…」



上条「クッソ泣ける…ムスビ…なんでお前、お前そこでさぁ…気づけよ!よく効くビタミン剤の罠に!」グスッグスッ

姫神「…」



上条「つーかゲンのお母さんエr」

姫神「…上条くん。お待たせ。終わった。」

上条「…」ババッ

上条「おう。いやー面白いよなファーブル昆虫記!特に8巻のサソリの飼育されてる所のこのリアルな挿絵がさ?」キリッ




姫神「そう。そうやってマンガをページで挟んで隠すやり方は本を傷めてしまうからやめておいてほしい。」

上条「おうっ!?」

407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:58:18.64 ID:a3sm+qT70


上条「と、ところで姫神は何を借りてたんだ?」アセッアセッ

姫神「…H.Gウェルズの『タイムマシン』とか。東野圭吾の『容疑者Xの献身』とか。」

上条「……タイム、」



上条「ああ、[たぬき]か!」ポンッ

姫神「違う。」


408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:58:58.71 ID:a3sm+qT70
×たぬきか
○ドラえもんか!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:01:06.28 ID:a3sm+qT70

姫神「この本の作者のH.Gウェルズは。この『タイムマシン』という作品によって。世界で初めて『時間を移動する機械』…即ち”タイムマシン”という概念と言葉をSF小説というジャンルで作った」

姫神「ちなみにこの作品は映画化もしてる。」

上条「へー…」

姫神「本屋にはなかったし。久しぶりに読みたくなったから借りた。図書室なら合法的に無料で読めるし。」

上条「へっ、漫画しか読まない上条さんには別世界の話に聞こえてくるぜ!」

姫神「なぜ。誇らしげ。」

上条「どんな内容なんだ?」

姫神「簡単に言うと。タイムトラベラーと呼ばれる主人公が『遥か未来の人類はどうなっているか?』を確認しにいくお話。」

上条「遥か未来…」

姫神「そう。そこではイーロイ人とモーロック人という二種類の人類が存在していて…」

上条「へぇ…」


・・・・。


410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:02:42.99 ID:a3sm+qT70

上条「面白そうだし、映画なら観たいな」

姫神「そう?でも映画は原作とだいぶ違うよ。」

上条「へぇ?そうなのか」

姫神「うん。」

上条「じゃあ今度一緒に家でDVDでも観ないか?」

姫神「えっ。」

上条「いやほら、原作との違いを知ってる姫神さん居たらレクチャーしてもらえるだろ?」

姫神「…うん。」

上条「えっ、ごめんあんまり気が進まなかったか?」

姫神「ううん。違う。」フルフル



411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:03:39.65 ID:a3sm+qT70


姫神(上条くん。さっきのこと。何も無かったみたいに私と話してる。)

姫神(ひょっとして。これは優しい断り方をしてくれてるって事なのかな。)チラッ

上条「?」

姫神(『明言は避けるけど、察して?』みたいな。)

姫神(気になる…。けど。)チラッ チラッ

上条「…」



姫神(うう…このまま。このままの方がいい気がしてきた)


412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:05:57.80 ID:a3sm+qT70


姫神(そう。このまま。友達のまま。)

姫神(誰も傷つかずに。気まずくならない。このまま。友達のままで。)

姫神(別に。バレンタインには普通にチョコあげればいい。)

姫神(今まで通りに接すればいい。)

姫神(たまに話すくらいでいい。)

姫神(遠くから見てればいい。)

姫神(将来。上条くんが。私の知らない誰かと結ばれていくのを見てれば────)



上条『ん』チュー

??『んっ』チュー


姫神「…」





姫神「………ソレハ…イヤ。」ポソッ

上条「?」

413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:21:17.02 ID:a3sm+qT70

上条「今何か言ったか?」

姫神「ううん。…なんでもない。」

上条「…」

メガネ君「あっ、すみません御二方。」

上条「ん?」

姫神「?」

メガネ君「申し訳ないんですが僕今から呼び出しがありまして。」

メガネ君「お願いできそうな人が御二方しかいなくて。図書室の鍵、閉めた後に職員室に返しておいてもらえますか?」

姫神(あ。ホントだ。図書室私たちだけだ。)

姫神「うん。いいよ。」

メガネ君「ホントすみません。緊急だそうで!それじゃ!」


たたたた…。



姫神「…」

上条「…」




414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:33:19.58 ID:a3sm+qT70


姫神「…あ。無理矢理付き合わせてごめんね。もう…帰ろっか。」ガタッ

上条「…」ガタ


姫神(ああ。聞けない。私の意気地無し。)

姫神(私の勇気。いつの間にか実家に帰ってた。)

姫神(けど…もういいよね?私。昨日からずっと頑張った。)

姫神(もう。これで精一杯。)

姫神(感情をコントロールして。人に好意を持ってもらう事がこんなに難しいだなんて知らなかった。)

姫神(逃げたい。超逃げたい。)

姫神(『いろいろと失敗してしまった。これ以上の成果が望めそうもない。』)

姫神(うん。言い訳はこれにしよう─────)



上条「なあ姫神」

姫神「…なに?」





415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:44:19.49 ID:a3sm+qT70




上条「さっきの続きなんだけど」

姫神「…」ビクッ



416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 03:16:32.82 ID:a3sm+qT70

>>398

×姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

○姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻が!)


417 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/14(日) 03:17:30.85 ID:a3sm+qT70
眠い。続きはやれそうだったら明日やる。やれなかったらそのうち。
418 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/20(土) 01:59:11.29 ID:W3wCBLPxO




上条「ちゃんと姫神の口から聞いてないから聞かせてほしい。」




上条「…聞くタイミング、もうたぶん今しかないと思うからさ…もう1回聞きたい」

姫神「…」




上条「姫神は…俺のこと、好き?」

姫神「…」



419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:04:34.67 ID:W3wCBLPxO



姫神「…」ダッ!

上条「!」



上条「待てって!待ってくれよ姫神!」

姫神「…っ。」タタタ..


420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:05:54.20 ID:W3wCBLPxO

上条「なぁ!ちょっg 痛っ!?本棚にぶつけっ、待ってくれって!」

姫神「…!」


姫神「…」タタタ...



姫神(! しまった。)







上条「そっち、行き止まりだぞ姫神」

姫神「…」

421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:07:19.57 ID:W3wCBLPxO

上条「なぁ」壁ドン

姫神「…」プイ


上条「お願いだって」

姫神「…」ダッ!

上条「おっと」ガシッ



上条「…捕まえた。」ギュッ

姫神「!////」


422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:18:39.35 ID:W3wCBLPxO


姫神「〜ッ!!///」ジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタ

上条「ちょ、ちょっ!暴れ、暴れんなって!」

姫神「だめ。聞かないで。」

姫神「勝手に言って。やっぱり聞きたくないなんてのは。とんでもなく自分勝手だってわかってる。けど。」

姫神「だめ…怖い。…恐すぎる。」

上条「でも姫g」

姫神「あっ…。」





トサ。




上条
姫神「「…」」


423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:22:06.51 ID:W3wCBLPxO


上条(お、押し倒しちまった)

姫神「…////」カァアッ///

姫神「…どいて。くれる?///」

上条(い、いや!これはむしろチャンスなんじゃないのか?)

上条「…だめ。俺の質問に答えてくれないと」ノシッ

姫神「…///」プイッ

上条「じゃあ言ってくれるまで絶対逃がさないからな?」ガシッ

姫神「…へんたい。///」

上条「うぐ」

姫神「これ以上変な事。する気なら…声。…出しちゃうよ?//」

上条「それはちょっと」



424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:40:09.91 ID:LjCW79XJ0




姫神(変なの。昨日もさっきまでも。何度も密着してたのに。)


姫神(今の今まで。拒絶されたら嫌だって。上条くんとは距離を置きたかったのに。)


姫神(こうして。押し倒されて。覆いかぶさられて。抱きしめられると。)


姫神(幸せ。///)ニヨ



姫神(…普通。嫌いだったり。何とも思ってない子にこんな事しないよね?)

姫神(………少しは。期待してもいいのかな。)

姫神(上条くんも。私を好きでいてくれる可能性を。)



425 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/20(土) 02:40:43.71 ID:W3wCBLPxO
今回はここまで。
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 07:27:27.46 ID:oGiIlcuvo
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 09:28:02.51 ID:3gp73OWI0
素晴らしい
乙でした
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 14:53:48.39 ID:x4PkWtP90
さてと、カカオ豆を丸かじりする準備しとくか
429 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/27(土) 02:41:39.48 ID:YK6wucNu0

話の流れとか、『はいはい、この話はそういうジャンルなのね』って読んでくれてる人の認識とかをたまに思いっきりぶち壊したくなる。


例えばこの後突如姫神さん達はなんやかんやで宇宙戦争に巻き込まれたりだとか上条さんが実はサイコパスだったりとか、全裸の青ピがボディフライングで窓ガラス叩き割って侵入してくるとか。


そんなシュールレアリスムとかいいなって。短いの投下。

430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:44:29.19 ID:YK6wucNu0




上条「…」

姫神「…」



上条「…わかった」

姫神「?」



431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:45:48.80 ID:YK6wucNu0


上条「俺は姫神が俺の事が好きなのか知りたい。」

上条「でも姫神は答えてくれないんだよな?」

姫神「…うん。…自分勝手で。ごめんね。」

上条「姫神の気持ちに対して、俺が姫神を拒絶する意思を示すかもしれないから…だよな?」

姫神「…うん。」



姫神(でも…そんなの。あたりまえだよ。)

姫神(好きな人に。半分告白したのに対して『ごめん』って。言いかけられて。)

姫神(その上で答えを聞こうなんて。私にはできない。)



姫神(そんな勇気は…私には。ないよ。)


432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:47:03.56 ID:YK6wucNu0

上条「でもそれじゃあ話はずっと平行線だろ?」


上条「だからさ、」

姫神「?」



上条「姫神が俺の事を本当はどう思ってるのかなんて関係無しに。言葉にしないで俺の気持ちを一方的に姫神に伝えようと思う」

姫神「…」


433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:47:38.00 ID:YK6wucNu0


上条「ひょっとしたら姫神を傷つけるかもしれないけど…悪いけど、俺も俺のエゴだけで行動する。」

上条「その後で…もし言ってくれる気になったら…よかったら聞かせて欲しい」

姫神「…」

姫神「…」コクン...

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:48:46.52 ID:YK6wucNu0


上条「姫神」

上条「これが…さっき言おうとした、俺の答えだから」

姫神「…? 何を。」





上条「ん…」

チュ。

姫神「 」



435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:50:50.72 ID:YK6wucNu0



姫神(…キス。された。)



上条「…」ググッ...

姫神「っ。…ん。ふ…っ?!///」

姫神(しっかりと。隙間なく。私の薄い唇に上条くんの唇が。重ねられている。)



姫神(…あれ?)


姫神(ちっとも。現実味が。ない。)

姫神(夢…?幻…?これは本当に現実なのかな。)



上条「…」クチ..クチュ。レロ..

姫神「は…///あ…。ふ…。///」




436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:53:06.48 ID:YK6wucNu0


姫神(舌が。入ってくる。…///)

姫神(…上条くんの。気持ちが。わかる気がする。)

姫神(『好き。俺も姫神の事好きなんだ』)

姫神(『俺のこの想いを伝えたい。』)

姫神(『俺、こんなに姫神の事好きなんだって!』)

姫神(…そんなふうに。言ってるような。)クス...

上条「…んっ…む…」

姫神「ん…」ギュッ...

姫神(ああ…)

姫神(あったかい。柔らかくて。安心してドキドキして。幸せで。…それから…顔から火が出そう。////////)

姫神(ふふ。今。私すごいことしてる。)

姫神(好きな男の子と。キスしてる…///)


上条「…」チウ

姫神「…っふ…」チム



姫神(私。こんなに幸せな気持ちになったこと。ない。///)





437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:53:42.87 ID:YK6wucNu0

上条「ぷあっ…//」

姫神「ふぁ…///」


上条「…」ハァーッ...ハァーッ...

姫神「///」ハァーッ...ハァーッ...




上条「俺は…こう、思ってるから」

姫神「…あ。ありがとう…///」

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:55:10.79 ID:YK6wucNu0

姫神「…///」モジモジ

姫神「…じゃあ。さっき。『ごめん』って。言いかけたのは…?」

上条「あれは…『ごめん、俺の勘違いだった?』って聞こうとしてて」

姫神「そうなの?(なんだ。勘違いだったのか。)」

上条「ああ。…で、さ、」

上条「俺、ちゃんと俺が姫神の事どう思ってるか伝えたつもりだから」

姫神(うん…とっても。よく伝わりました…///)カァ

439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:58:04.52 ID:YK6wucNu0

上条「…聞かせてくれないか?」

上条「聞きたいんだ。ちゃんと。」ニコッ...

姫神「…」ポロッ...

姫神(あれ…?なにかよくわからないけど。嬉しさで…涙が出てきた。)グスッ

姫神「…!」ギューッ

上条「ん」ギュッ





姫神「…うん。私も…上条くんの事が…好き…!」グスッ

上条「ありがとう。俺も…姫神の事が好きだ」




440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 03:00:09.36 ID:YK6wucNu0



上条「…///」

姫神「///」

上条「あー、あのさ、」

姫神「? なぁに?」

上条「…なんか姫神が愛おしくてしょうがないからもっかいキスしたいんだけど…いいか?」エヘ

姫神「ん…でも私。今。泣いてるから。汚れてるよ。」

上条「気にしないから。だから…させてくれよ」

姫神「…うん…じゃあ…いいよ…?///」


ちう。


・・・・・・・・。


441 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/27(土) 03:00:57.22 ID:YK6wucNu0
今回はここまで。
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 22:30:51.57 ID:kBm/vDsn0
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:08:59.71 ID:kWHG5MrE0
これはあれですか?エンダー、言っていいのでせうか?
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 10:42:02.92 ID:snRwydjG0
おかしいな、サルミアッキ食べてたはずがアメリカの菓子並みに甘い
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 04:52:09.45 ID:hWiNwQjj0
このまま上でも下でも結ばれちゃえ!
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 02:39:59.87 ID:BZxvhD7Io
最高やでぇ
447 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/06/03(土) 03:14:47.32 ID:9C6Kxgw30

ダメでせう。

いけませんな。

まだ結婚してゐませんからな



──────宮沢>>1/詩『レスにて云う』。




目がさめちったからちょっと投下。


448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:18:01.45 ID:9C6Kxgw30




姫神(ああ。私。時間の感覚が狂ってしまった。)



姫神「ん…」チュッチュッ

上条「ん…むっ…はぁ…ぁっ、」

姫神「…もう。上条くんばっかりズルイ。」モゾ

上条「え…何が…?」

姫神「私も…。上条くんみたいに覆いかぶさって。上からキスしたい。」

上条「はは、いいよ。じゃあ交代…な?」ナデ

姫神「うん…こーたい。///」



姫神(告白されてから。どのくらい時間が経ったのか。もうわからなくなってしまった。)




449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:20:11.47 ID:9C6Kxgw30

姫神「ん…む…」

上条「ん…」



姫神(10分くらいしか経ってないのかもしれないし。)

姫神(一時間以上経っている気もする。)

姫神(もうずっと抱き合ってこんなことばかりしてる。)




上条「なぁ…今度はまた俺からぁ…」

姫神「うん…きて?して?もっと…。」



チュー。


姫神(でも。やめ時がわからない。上条くんが愛おしすぎて。やめられない///)




450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:23:14.95 ID:9C6Kxgw30


・・・・。


上条「やば…もう真っ暗になってきたな」

姫神「…ん。」

上条「じゃあ…そろそろ帰ろうか」

姫神「…ん。」

上条「…」

姫神「…」

上条「あー、ちょっと離して、…どいてくれないか?」

姫神「…」



姫神「…やっぱりだめ。離してあげられない。もう今日はずっと抱き合ってたい。」ギュ

姫神「君を離したくない。」スリ

上条「///」


451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:24:51.57 ID:9C6Kxgw30



上条「そ、そうは言ってもさ…俺だってずっと抱き合ってたいけど」

姫神「やだ。もう今日は。離してあげない。今日は上条くんは私から離れちゃダメ法案が私の中で可決された。」

上条「ええー…破ったらどうなるんだ?」

姫神「…きす。」

姫神「離れる度に。キス5回。」

姫神「私を寂しがらせたら更に回数を上乗せする。」

上条「はは…そんなご褒美あるならわざと離れちゃおっかな」

姫神「だめ。やだ。ちゅーするの…。」

上条「しょうがないなぁ姫神は」ナデナデ

姫神「んっ…もっと。それもっとして?それ…好き。」

上条「ああ。いいよ」ナデナデ

姫神「…ちゅーも。でも。ちゅーもしてほしい…」

上条「わかったわかった」ちゅ

姫神「ふふ…幸せ。///」ギュ



452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:27:04.10 ID:9C6Kxgw30



ガラッ。



明日香「んもーメガネ君が図書室の鍵をさっさと返却してくれないから私がわざわzぴゃあ!?」

上条「あっ、」

姫神「あっ。」

453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:29:11.51 ID:9C6Kxgw30

明日香「ふゃああああ?!///」

明日香「ごっ!ごごごごごごごめんなさーい!お邪魔する気はなかったんですぅうう!」ぴゃわぁぁ!

上条「いやっ、あのっ、俺達の方こそ!なんかごめん!///」バッ

姫神「…///」

明日香「でも図書室でそういう事はシないでぇ!?」

上条「シ!シてないシてない!するつもりもねぇよ!」

姫神「え…そうなの…?」シュン

上条「あ、いや、あの今とかじゃなくてさ、いつかもうちょっとムードあって落ち着いてイチャつける所でっていうか」

姫神「そう?…じゃあ…期待して。待ってるね。」

上条「お、おう///」



明日香「ふぇえーん!こんな仲がいい恋人さん達の邪魔しちゃったよぉ!未絵ちゃん助けてぇ!」ぴぃぃ!

上条「あんたもいつも秋川にばっか助け求めんな!」


454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:30:24.64 ID:9C6Kxgw30



・・・・・。




〜帰り道〜


上条「…なぁ、」テクテク

姫神「何?」テクテク

上条「俺達…付き合ってるって事でいい…んだよ…な?」

姫神「うん…いいよ。」

上条「姫神が俺の彼女、なんだよな?」

姫神「うん。そうだよ?///」


455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:34:13.13 ID:9C6Kxgw30

上条「なあ、ちょっと思いっきり俺の頬をつねってみてくれるか?」

姫神「えっ。どうして?」

上条「いや…なんか現実味なくてさ」

上条「だって万年不幸でそんなラブイベント皆無な上条さんがさ、」チラッ

姫神「?」

上条「…こんなすげー美人と付き合えるとか、…キス///…したとかさ」

上条「にわかには信じ難いんですよ」

姫神「そう?…ふふ。大丈夫。ちゃんと。現実。」ニコッ

上条「…けど」

姫神「わかった。じゃあ…」

姫神「ほら。手。今日は。ちゃんと恋人繋ぎして帰ろう?」キュ

上条「あっ」

姫神「それとも。こうやって腕組む方がいい?」キュ

上条「あっ、むね当たっ、やわっこいっ!///」



456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:35:34.96 ID:9C6Kxgw30


姫神「まだ信じられない?」

上条「えーと…まぁ、まだ、かな…」

姫神「そう?それじゃあ…」



上条「えっと…むぐっ!?」

姫神「ん。」



上条「…」
姫神「…」



姫神「…ぷあ。ほら。少なくとも。今の私とのキスは。現実。」ニコッ

上条「ひ、姫神ぃ!」ギューッ

姫神「ひゃんっ///」

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:47:04.91 ID:9C6Kxgw30

〜姫神宅前〜


姫神「送ってくれて。ありがとう。でも部屋の前までじゃなくても良かったのに」

上条「いやダメだって。学園都市は頭がおかしい奴ばっかだからな」

上条「歩いてたらいきなり拉致されて実験体にされる事だって多々あるしな!」

姫神「そうなの?」

上条「そうなんだよ」コクン

姫神「でも。確かにそういえば。前に吹寄さんとデパート行った時。ブービートラップ仕掛けられてて男の人の足が床にくっついて。」

姫神「踏ん張ったらその人のズボンがビリビリに破けた事もあった。」



上条「…マジで?」プッ

姫神「うん。マジで。」コクン



458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:51:07.45 ID:9C6Kxgw30

上条「あー、まぁいいや。あのさ、」

上条「俺、守るからな。姫神の事全力で守るから」

姫神「うん…ありがとう。上条くん///」ニコッ

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「?」

姫神「どうしたの?」

上条「あ、いや…なぜかなんとなく姫神のこと見つめたくなって。」

姫神「なにそれ。」クスクス



上条「やっぱ姫神可愛いよなーって」

姫神「もう。褒めても。何も出ないよ?」クス


459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:54:31.60 ID:9C6Kxgw30


上条「…あ、あのさ、」

姫神「?」

上条「あとで電話とか、あー姫神ってFukidasiやってる?」

上条「声聞きたいっていうか、…その、よかったらさ、」

姫神「うん。やってる。いいよ。教える。」ニコッ



上条「///」ポチポチ

姫神「///」ツィツィ


460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 04:00:09.32 ID:9C6Kxgw30

姫神「けっこう前から知り合いだったのに。付き合ってからお互いの電話番号知るのも。変な話だね。」クス

上条「だな。もっと早く交換しとけばよかった」

姫神「それじゃ。おやすみ」ン

上条「ん。おやすみ」チュ


姫神「…」

上条「…」

上条(おい嘘だろ別れ際の挨拶にナチュラルにキスするなんて上条さんのキャラじゃねーぞ!?)

上条(いやさっきいっぱい練習したけども!ああああ!!!)


姫神「そ。それじゃ///おやすみ。」

上条「///」カアッ


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