姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」

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161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 22:59:43.34 ID:IBNawDJd0

レッサー「ん?」

レッサー「おんやぁ?ふとベッドの方を見てみたら上条さんが普段使ってると思しき毛布発見!」

レッサー「あれ!?ひょっとしてこれを股間にクチュクチュしっかり擦り付けたら後で上条さんも『あ…あの時ベッドで嗅いだレッサーちゃんの[ピーーー]の香り…?レッサー、まさかコレで自分を慰めて…?』」

レッサー「そして『レッサーちゃんと付き合いたい!そのためにイギリスに尽くすぜ!』となるんじゃないですかね!」

インデックス「100%ならないに300£なんだよ」モキュモキュ

バードウェイ「『気持ち悪い』に300?だ」

オティヌス「はぁ…オイ、お前らいい加減そろそろ本題に入れ」

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:00:17.35 ID:IBNawDJd0

オティヌス「で?突然土産を持って訪ねてきて何の用だ貴様らは」モキュモキュ

レッサー「いやー単刀直入に言いますとですね、上条さんにまたちょっと魔術結社との抗争に手助けしていただきたくてですね!ハイ!」

オティヌス「なるほど」

レッサー「で、上条さんはいつお戻りに?」

オティヌス「さあなぁ…」

オティヌス(またあいつをむざむざと要らん面倒な事に首をツッコませるのもな)

レッサー「さあなぁ、とは?」

オティヌス「…」

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:01:40.47 ID:IBNawDJd0

オティヌス(あいつは『俺にできる事なら!』『俺が助けないとそいつらが泣くんだろ!だったら助ける!』とか言うのだろう)

オティヌス(そして死地へ赴いていくのだろう)

オティヌス(…なら、あえて伝えぬべきだろうか)

オティヌス(まぁ伝えずに後で知ったら相当怒るだろうが)

オティヌス(だが…このまま奴が他人を救い続け、そのお人好しを利用され続ければ自分の人生の選択の幅はかなり狭くなるだろう)

オティヌス(具体的にはただでさえ既に危ない進級、進学、将来の就職先とか。)

オティヌス(そういう十代の大事な積み重ねの時にボタンのかけ違いが起きたら人生は大きく変わる)

オティヌス(平凡に生きる道、危険な世界で生きる道…それらのどれを選択するかすら選べなくなってしまう)

オティヌス(もし奴が望むならいっそ魔術結社に入って傭兵になり、世界を渡り歩いて行く人生も有りだろう)

オティヌス(だがあいつもそれは望んでないだろう)

オティヌス(あいつが人生の選択をしなきゃいけなくなるにはまだ早すぎる。)

オティヌス(キチンと自分の世界で生きて、それからどんな選択をするかを選んで欲しい)

オティヌス(きっと。あいつに必要なのは充分なモラトリアムだろうと思う)


オティヌス(…仕方ない。後で怒られるだろうが…私が泥を被るか)


164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:04:53.99 ID:IBNawDJd0

オティヌス「いやな、さっきあいつから連絡があって今日は女の所に転がり込んで飯を食ってくると言っていてな」

レッサー「なぬぅうううう!!?」ガタッ

バードウェイ「はぁああああ!?」ガタッ

オティヌス「今は携帯も繋がらんし…」

オティヌス「しばらくの期間は家にも帰らんのじゃないか?」

レッサー「なんですとっ!?」


インデックス(絶対嘘なんだよ)ハグハグ

インデックス(けどまたとうまが面倒事に関わって危ない目にあうのもイヤだから黙ってるんだよ)ハグハグ

インデックス(スフィンクスも『シー!』だよ『シー!』)

スフィンクス「なーん」


165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:06:59.61 ID:IBNawDJd0

レッサー「ちょ、お泊まり!?それ本当なっ、ちょっ、どういう事ですか!?私というきゃわいー彼女がありながら!?」

バードウェイ「お前は黙れ!くそ、ふざけるな!一体どこの女狐が私のお兄c…」

レッサー「えっ?」

インデックス「えっ?」

オティヌス「ほう」

バードウェイ「…」

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:11:22.74 ID:IBNawDJd0

バードウェイ「あーゴホン」

バードウェイ「まぁ奴も年頃だし仕方ないな!よし、撤収!」ガタッ

レッサー「ちょっ!誤魔化されませんよ!?」ガシッ

バードウェイ「なんの話だ?協力を得られないならさっさと諦めて帰るべきだろう」

レッサー「いやいやいや!貴女もですか!貴女もなんですか!?ダメですいけませんお姉さん許しませんよ!?」

バードウェイ「黙れ」

レッサー「わかりました!じゃあ探しましょうよ!彼の携帯に鬼電するとか!その女の所とやらを聞くとか!」

オティヌス「フゥウンヌッ!」ドコシャッ!

インデックス「あ゛ー!!とうまに買ってもらった私のけーたいデンワーが!!?」

オティヌス「大変だ!安物電化製品だからいきなり爆発したぞ!コレではもう確認しようがないぞー!困ったなー!(棒)」

レッサー「きっさまぁあああー!!?」




167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:25:44.53 ID:IBNawDJd0

レッサー「テラわざとじゃないですか!どーしてくれんですか!」

オティヌス「まぁ結論としてこうなってしまったのだから仕方ないな。とっとと帰れ!」

レッサー「なにをををを!!?だったらピザ代返してくださいよぉ!」

オティヌス「バカめ!ウチにそんな金があると思うか!?」

レッサー「じゃあ上条さん呼んで下さいよ!」

オティヌス「無理だ」モグモグモグモグ

レッサー「せめてムカつくドヤ顔でピザ食うのやめてくださいよ!」

オティヌス「むぅうう〜るるるるりりどぅああ〜☆」ムッチャッムッチャッ

レッサー「ムカつくぅううう!!ちょっと貴女もなんか言ってやってくださいよ!また”主神の槍”レプリカでも出してブッ飛ばしてやってください!」

バードウェイ「無理だ。ほら、早く帰るぞ」

レッサー「ムキィいいいい!!」

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:40:41.03 ID:IBNawDJd0

〜そして姫神さんち〜


上条「げふー…あー美味しかったー…!」

姫神「ふふ。お粗末さま。」

姫神「…あ。上条くんも一緒に作ってくれたからコレは言っちゃいけなかったね」

上条「別にいいって」

姫神「…」

姫神(そういえば。あとちょっとで完全下校時刻。)

姫神(このままその時間になれば。今制服姿の上条くんは帰れなくなる。)

姫神(…あれ?じゃあもし。このまま帰れなかったら…?)

姫神「…」

上条「ふー…ちょっと休憩」ゴロ

姫神(上条くんはそれに気づいてない。)

姫神(…よし。引き留め作戦開始。)



169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:47:33.21 ID:IBNawDJd0

姫神「あれ?上条くん。ちょっと耳を見せて?」

上条「へ?」

姫神「いいから」

上条「お、おう」

姫神「やっぱり。…ちょっと。汚れてるよね」

上条「え、マジ?帰ったら耳掃除しよ…」

姫神「大丈夫。それには及ばない。」

上条「え?」

姫神「…確か。この辺に」ゴソゴソ

姫神「あった。」つJ

上条「貸してくれんの?」

姫神「ううん。だめ。貸さない。」

上条「ええ?じゃあなんで出したんだよ」





姫神「それは。私がやってあげるから」

上条「…なんですと?」




170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:49:11.37 ID:IBNawDJd0

姫神「よいしょ。」

姫神「ほら。おひざ。ここに来て?」ピタピタ

上条「いやしかしですね」

姫神「ヘイ。かむひあ。」ペシペシ

上条「えー…と、じゃあその、」

姫神「…上条くんは。私の事。…きらい……?」ウルッ

上条「お邪魔しまーす!」

姫神「うん。どうぞ。お邪魔されます」ニコッ

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:52:17.91 ID:IBNawDJd0

姫神「〜♪」カリコリカリコリ

上条「おお…なんだろ、そんな記憶はないのになんだかすごく懐かしい感じがしますのことよ」

姫神「? 君のお母さんは。耳掃除やってくれなかったの?」

上条「…さあなぁ」

姫神「?」

上条「なんでもない」

姫神「…そう。」

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 23:52:43.81 ID:MO5xeBQYo
家の中でする恋人らしいことの定番よね
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/05(日) 23:55:34.84 ID:IBNawDJd0


姫神「…」カリコリ

姫神(別に普通に綺麗だから耳掃除やる必要無い。けど。時間稼ぎはめいっぱいしようと思う。)

姫神「…結構。汚れてるね。」

上条「マジかー…一昨日やったばっかなのに」

姫神「これは。念入りにやるべきだね。」

上条「頼んでいいか?」

姫神「うん。任せて。綺麗にしてあげるね。」

上条「ありがとな」





姫神「〜♪」カリコリ

上条「あー気持ちー」


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/06(月) 00:00:40.25 ID:LUzNu2UZ0


・・・・。



姫神「…」コリコリ

上条(なんかあったかくて安らぐな…)

姫神「…」

姫神(3。)

上条「…」ウツラウツラ

姫神(2。)

上条「…zz」

姫神(1。)

上条「おとと…」

姫神(ハイ。上条くんはもう今日帰れないー)ニヤリ




175 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/03/06(月) 00:06:02.94 ID:LUzNu2UZ0
眠いから今日はここまで。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 00:07:47.37 ID:hKuSOjB9o

姫神ちゃんの新妻感よ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 09:24:10.17 ID:w5CzoZqo0
姫神さんたら意外と策士
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 15:46:47.78 ID:kI4VWUBsO
この姫神はデキる女やね
179 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/03/17(金) 00:27:33.29 ID:j+Q4kT1a0

〜本来なら上条当麻が姫神宅からの帰宅途中に通るはずだった路地裏〜


バン!バンバン!


サンジェルマンα「撃て!撃て撃て!」

サンジェルマンβ「ふふ…さあ、”シャンボール”の恐ろしさを知るがいい!」

サンジェルマンγ「ははははははは!!」




土御門「おっと、危ねぇな」サッ

海原「あんまり顔を出さないでください。彼等にこっちに侵攻されたら終わりなんですから」


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:30:25.80 ID:j+Q4kT1a0

土御門「チッ、しかしツいてないな」カチャ

海原「どうしました?今更」

土御門「雲川に『そろそろ助けてやった借りを返せ』と言われてダイヤノイド襲撃犯を捕らえに来たらいきなりその敵は”増え”出して」

土御門「同様に組織のバックアップも金も身分証もないお前もその”仕事”を引き受けていて合流」

土御門「そして気づいたらこの路地裏に追い込まれてた…残弾ゼロの状態でな」

海原「絶望的ですね。今日は金星の光が届かないので自分も”槍”は使えないんですよ」

土御門「結標に連絡はついたのか?」




海原「ええつきました。『御愁傷様。あなた達のこと嫌いじゃなかったわ』と」

土御門「あのクソアマ…交渉材料の美山写影や加納神華の写真集が報酬じゃご不満だってのか」


181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:31:16.17 ID:j+Q4kT1a0

海原「助けて欲しければ彼等と遊ぶ権利、及び使用済みリコーダーを寄越せと」

土御門「『手に入れてやるからさっさと来い』と言っとけ」

海原「承知しました。…しかし本当厄介ですね『サンジェルマン・ウイルス』は」

土御門「ああ。”感染”させれば第二位のように”自分”を量産できる炭素の魔術師、か」

土御門「ウイルスの感染源…丸薬は”木原”の唯一が持ってたんじゃなかったか」

海原「危険物質の流出、情報漏洩、悪党復活はよくあることですよ。往々にしてね」

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:32:42.10 ID:j+Q4kT1a0

サンジェルマンθ「ふふふふ」

サンジェルマンη「ははは」

サンジェルマンι「もう降参かね?」

サンジェルマンλ「ならそろそろ終わりにしようじゃあないか!」


土御門「ったく、本当に厄介だ。幻想殺し達はどうやってあいつに勝ったんだか」

海原「『助けてカブトムシさん!』とでも叫びますか?都市伝説通りなら助かるかもしれませんよ?」

土御門「ヒーローを呼んで助かるのは空想の世界だけだ」

海原「『助けてカブトムシさん!』」

土御門「どこかの誰かが言ってたぞ。『人間、何かに縋るようになったら終わりだ』ってな」

183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:34:20.75 ID:j+Q4kT1a0


「そうか。ちなみにカブトムシでなくて忍者だが構わないか?」


土御門「チッ、もう来やがっ、」


近江「安心しろ。私は味方だ。私も討伐任務を受けている」シュタ 

土御門「…」

海原「…ピンクのチアリーダー姿ににランドセル背負った小学生ぐらいの女の子が頭上の窓から降って来ましたね」

土御門「…オレはカブトムシにも小学生にも、忍者にだって助けを呼んだ覚えはないんだが」

近江「言っておくが、これでも30代だ」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:37:06.73 ID:j+Q4kT1a0

土御門「…この戦況をひっくり返せるくらいには戦えるんだろうな?」

近江「でなければ手を貸しには来ない」

土御門「名前は」

近江「近江手裏(おうみしゅり)。甲賀者」

近江「異能の力を参考にし、『もう限界』という言葉から甲賀を解放するためにこの街へ来た者だ」

土御門「…諦めない根性は買ってやる…足を引っ張るなよ」





土御門「いくぞ」つ折鶴

近江「ああ」つクナイ

海原「はい」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:38:15.22 ID:j+Q4kT1a0

~姫神さんち~


姫神「ところで上条くん」カリコリ

上条「んー…?」

姫神「もう完全下刻時間過ぎちゃったけど大丈夫?」

上条「…」

上条「…あ゛っ!!?」ガバッ

上条「う、うわぁ!!しまった!忘れてた!!」

姫神「ごめんなさい。迂闊だった。私がもっと早く気づいていればー。(棒)」

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:41:44.10 ID:j+Q4kT1a0

上条「うわぁ…不幸だぁー!どうしよ、今日このままうろついてたら確実に補導されて…」

姫神「下手すれば。内申点に響くね。」ニッコリ

上条「うわぁぁああ!!言わないで!?言わないでください姫神さんやぁ!!!」

姫神「しかも。上条くんは普段から休んでばっかりだし。」

姫神「成績も…目も当てられないし…」

上条「ひぃいい!!」

姫神「ほぼ。確実に。来年は私の後輩になるね。」

上条「うわぁああ!!やだぁああああ!!!イヤだイヤですイヤ過ぎるぅ!!」


187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:44:55.41 ID:j+Q4kT1a0


姫神「でも安心して。それはこのままノコノコ帰宅しようとした場合。」

上条「へ?…まさか姫神の服を借りて女装して帰るとかか…?」

姫神「何故そんな思考に陥ったかわからないんだけど」

上条「え?だって他になんかあるか?」

姫神「やっぱり…上条くんはへんたいさん?」

上条「ち、違う!」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:45:41.25 ID:j+Q4kT1a0



姫神「あのね。普通に今日は私の家にお泊まりすればいい。」

上条「なん…だと…?」



189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:47:18.98 ID:j+Q4kT1a0

上条「えーと、気持ちはその、嬉しいけどさ、その」

姫神「大丈夫だよ。私は構わないからゆっくりしていって。」ガシッ

上条「でも俺、着替えとか」

姫神「学園都市製の乾燥アイロンがけ機能つき洗濯機がウチにあるから大丈夫だよ。」

上条「いや制服類もそうだけどシャツとかパンツとか」

姫神「大丈夫。私が下のコンビニで買ってきてあげる。私は私服だから」

上条「寝るとこないし…」

姫神「大丈夫。お客さん用の毛布あるし。なんとかなるから。」

上条「でもここ、女子寮だぞ?明日の朝とか学校行く時に誰かに見つかったら」

姫神「大丈夫。女の子の部屋から男の子も出てくる事は結構日常茶飯事だから。誰も告げ口しないよ。」

上条「明日のインデックス達のお昼用意してやらないといけないし…」

姫神「大丈夫。明日。私が上条くんちにデリバリー頼んであげる。」

上条「…」





姫神「それとも。そんなにダブりたい?」

上条「イヤす!!!!」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:49:31.09 ID:j+Q4kT1a0


姫神「そうだよね。じゃ。他に。何か懸念事項は…ある?」ニコッ...

上条「あっ、もう大丈夫ですハイ」

姫神「うん。じゃあ私。上条くんの洗面所用品とか。パンツとか買ってくるから」

上条「あっハイ」

姫神「あ。アイスクリームとか。買ってきたら食べる?」

上条「いやでも金が」

姫神「安心して。今日は全部私の奢りだから」

上条「マジで?あっ、じゃあ…雪見大福で。」

姫神「うん。わかった。それじゃ寛いでてね」



191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:53:00.97 ID:j+Q4kT1a0



ガチャ…バタン。



上条「いってらっしゃーい…」

上条「…」



上条(なんだこの猛烈な敗北感はーーーッ!?)ガクゥッ!




192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 00:58:57.60 ID:j+Q4kT1a0

上条(えええ!!?ていうか上条さん奢られすぎじゃないか!?なんか申し訳なくなってきたぞ!?)

上条(アレ!?確か当初は俺が姫神に奢るって話だったよな!?アレ!?)

上条(どうしてこうなった!?)

上条(うわぁあああ!!なんか自分がすげー情けなくなってきたぁああ!!)ゴロゴロゴロゴロ

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:03:01.95 ID:j+Q4kT1a0

~コンビニ~



姫神(ふふ。勝った。)どーん





姫神(別に。今日すぐに上条くんとどうこうなりたいわけではないけど。)

姫神…ただ。こうやって学校以外で彼と一緒に時間を過ごしてみたかった。)



姫神「…あ。ぱんつ。コレしかない」

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:04:48.61 ID:j+Q4kT1a0

・・・・・。




姫神「ただいま。」

上条「おかえり。あ、勝手にやって悪いけど風呂沸かしといたから」

姫神「おお。ありがとう。上条くん気が利いてるね。」

上条「良かったら先入ってくれ。俺インデックスにメール打つから」

姫神「うん。わかった。」





195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:06:34.88 ID:j+Q4kT1a0




姫神「…覗いちゃ。ダメだよ?」

上条「しないって!」




196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:07:21.50 ID:j+Q4kT1a0

シャワー…




姫神「…」


姫神(今更ながら。こうなるようにやっておきながら。)




姫神(私。今すごく心臓が爆発しそう)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ



197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:11:59.44 ID:j+Q4kT1a0


姫神(そう。今。私の部屋に上条くんがいる。////)ドッドッドッドッ

姫神(ちょっとこのドアを開けたらいる。)ドッドッドッドッ

姫神(しかも。お泊まり。更に『先にシャワー浴びてこいよ』的な発言)ドッドッドッドッドッドッドッドッ

姫神(別にさっきの上条くんの発言にそんな意図はなかったと思うけど。)

姫神(うん。一旦落ち着こう。私。平常心。平常心。)

姫神「…」

姫神(一応洗っとこう。念のために。いつも以上に隅々まで。)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ




198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:14:22.40 ID:j+Q4kT1a0

・・・・・。

姫神(ふぅ…。いいお湯だった。)ホカホカ

姫神「…あ。」

姫神(しまった。うっかり洗面所に乾いてるタオルがもうないのを忘れてた。)

姫神「…」

姫神(大丈夫…だよね?たぶん…)



姫神「…上条くん!ちょっと!」





199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:16:10.17 ID:j+Q4kT1a0

<「上条くん!」

上条「?」


上条「どうしたー?」

姫神「…」ヒョコ

姫神「ごめん。上条くん。そこのタンスの…真ん中の引き出しからタオルをとって欲しい。」

上条「え?ああタオル忘れたのか?」

姫神「うん。うっかり。」

上条「わかった。ちょっと待っててな」



姫神「…念のために言うけど。私。今。裸だから。渡す時もこっちに来ちゃダメだよ?」

上条「いやわかってるって!」

200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:17:30.62 ID:j+Q4kT1a0

上条「…」ゴソゴソ

上条「…これか」



上条「姫神!お待たせ。これでいいか?」

姫神「うん。ありがとう」


上条「どういt」チラッ




姫神(全裸)「…」

上条「おっふ!?///」





201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:18:41.16 ID:j+Q4kT1a0


上条(うわぁあああ!!?鏡に反射してすっぽんぽんな姫神さんが見えてるぅーっ!!!?///)


姫神(全裸)「ふぅ…」フキフキ



上条(うーわ!うーわ!姫神さんの!!!姫神さんな部分が!!?)


姫神「あ。枝毛。」


上条(って何ガン見してんだ俺!!!///)




202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:21:30.18 ID:j+Q4kT1a0

姫神「…」フニョフニョ

姫神(むー。もう少しスタイル良くなったらな…)



上条(うわぁ!うわぁ!しかもアレか!姫神の位置からじゃ鏡で見られてるってわかんないのか!)

上条(うわぁあああありがとうございます!!)ビシッ


203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:24:35.46 ID:j+Q4kT1a0


・・・・。



姫神「お待たせ。次どうぞ」

上条「ありがとうございました…!」

姫神「…?」



姫神(なんのことだろ。)?


204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:27:18.91 ID:j+Q4kT1a0


・・・。




上条「…」チャプン

上条(なんだろ?風呂場そのものがいい匂いしてるな)クンクン

上条(女の子の家だからか?)

上条(いや俺んちだって女の子いるけど…男がいるかいないかでこうも変わるもんなのか?)

上条(…いつも姫神はここで身体洗ってるんだよな…)

上条「…」


上条「…//」


205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:28:07.42 ID:j+Q4kT1a0


上条(…そういやさっきまでこのお湯に姫神入ってたんだよな…)

上条「…」

上条(さっきのアレが…このお湯にin…)

上条「…////」

上条「…」



上条「…熱膨張って知ってるか?」キリッ

上条「今、俺の一部で起きてる現象だぜ?」キリッ


206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:30:28.27 ID:j+Q4kT1a0

・・・。


上条「ーーーーーーーーで、置かれてた着替えが」




上条「この『風林火山』と書かれた真っ赤なボクサーパンツと」

上条「白地に『毘』って胸元に書かれたシャツ」

上条「…」



上条「…えっ、何?今の俺、上が上杉謙信で下が武田信玄ってこと?」

上条(姫神さん!!センス!!センスおかしくないでせうか!?)





姫神(もうアレしかなかったから買ってきたけど。…上条くんも明日1日だけだし大丈夫、…だよね?)


207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:31:35.81 ID:j+Q4kT1a0



上条「上がりましたー」

姫神「ん。アイス。食べる?」

上条「おっ、食う食う」


208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:35:11.41 ID:j+Q4kT1a0

TV『俺の歌を聞きやがれェ!』

TV『「最強!」「最強!」「最強!」』

TV『エステル「最強!最強!」』

TV『オマエのLOVEのベクトルは俺のモンだ!』

TV『曲はデビュー曲、『99.9%Noisy』!』


上条「あいつ頑張ってるなぁ…」モグモグ

姫神「Mステ出るぐらい人気あるって。すごいよね」モグモグ


209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:37:22.71 ID:j+Q4kT1a0


上条(…なんか、こうやって一緒にアイス食いながらテレビ見てると)

姫神「あ。雪見大福。1個もらってもいい?私のもあげるから。」

上条「おう。あーん」

姫神「あむ。」パク


上条(こういうのが幸せなのかなって思う)モグモグ


210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:40:46.11 ID:j+Q4kT1a0



姫神「ふぁ…」

上条「そろそろ寝るか?」

姫神「うん…そうする。」ウトウト

211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:47:06.40 ID:j+Q4kT1a0

姫神「はい。毛布。」つ

上条「さんきゅ」

上条「よいしょ、」

姫神「…で。君はどこに行こうとしてるのかな。」ガシッ

上条「え?お風呂場だけど?」キョトン?

姫神「…ごめん。私には何故上条くんが『は?当たり前だろ?』フェイスをしているのかわからない。」

212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 01:56:34.13 ID:j+Q4kT1a0

上条「いやいや…だって一緒の布団使うわけにもいかないし、俺自身が我慢できなくならないようにするためってのもあるし」

姫神「ちょっと。何を言ってるのかわからない。」

上条「お前な!俺が狼になって姫神を襲ったらどうするんだよ!」

姫神「自制して。出来ないわけないでしょう?」

上条「…」

姫神「どうして。黙るの。」

上条「いやだってさ、普段抑圧してる上条さんの眠れるドラゴンがいつ目を覚ますかわからないだろ?」ドヤッ

姫神「大丈夫。君のはせいぜいマムシ。」グッ





姫神「…ごめん。わかったから泣きそうな顔をやめてほしい。君のはドラゴン。」

上条「泣いてないやい」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 02:07:48.67 ID:j+Q4kT1a0

上条「大体、見た事ないだろ俺のドラゴン!見てもないのに語るなよな!」

姫神「うん。ごめん。」


姫神(…さっき。実は君がお風呂上がった時に鏡に反射してたのをチラッと見てしまった事は黙っていよう)



上条「まぁ冗談はこの辺にして。さっき『なんとかなる』とか言ってたけど姫神はどうするつもりだったんだ?」

姫神「別に普通に。私のベッドの隣の。そこの床に寝てもらおうと思ってた。」

上条「でも姫神の隣とか…緊張とかするし」

姫神「…わかった。もう面倒くさいし眠たいから。こうしよう」




姫神「床で寝るかベランダで寝るかどちらがいい?」

上条「床で!!!!」


214 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/03/17(金) 02:08:28.60 ID:j+Q4kT1a0
今回はここまで。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 09:13:28.40 ID:5A8PO7Nv0
まぁ上やんが本気出したら、眠れるドラゴンが追加で7〜8体暴れ回るからな…
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 09:21:38.63 ID:c1TZdZi30
え?上条さんが眠れるドラゴンで姫神に八穴同時責めするだって?(難聴)
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 16:14:15.47 ID:ubFWs3250
>>216

お前wwwwwww
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 19:15:04.94 ID:aFUqt80AO
申し訳ないが耳孔や眼孔NG
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 12:16:35.85 ID:ZWTf5MyHo
申し訳ないがルーマニア日本人女子大生の話はNG
220 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/03/25(土) 20:41:48.46 ID:j1DC2tiV0


姫神「うん。じゃあそんな感じで。」

上条「こんな寒空の下でベランダが選択肢に出る姫神に戦慄するわ」

姫神「…」

姫神「それじゃ。」

姫神「私のベッドで一緒に寝るか。ベランダかって言ったら。どっちにしたのかな」ゴニョゴニョ

上条「え?何か言ったか?」

姫神「なんでも。なんでもない。」ワタワタ

上条「そうか?」

姫神「…」

221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 20:43:20.64 ID:j1DC2tiV0


・・・・。



上条「ん……」ムクッ

上条「うー…さむっ…」

上条(やっぱ床だとちょっと冷えるよな…)

上条「…ん?」



姫神「スー…スー…」ハラリ

上条(んんんんんっ!?毛布めくれてる上に姫神さんの胸元がはだけてらっしゃるだとーっ!!?///)


222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 20:46:16.16 ID:x2C7O/coo
これはトラップだな
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 20:46:36.91 ID:j1DC2tiV0


上条(待てよ…まさかコレ、NOブラ?!姫神さん寝る時NOブラなのか!?)

上条(ダメだよ姫神!!寝る時もブラ着けないと胸の形崩れるらしいぜ!?///)

上条(つーか男と一晩と過ごすんだぞ!わかってんのか!?俺!!男だぞ!?)

上条(そんなな、無防備とかな、ダメなんだぞ!襲われても文句言えねぇーんだからな!!)

姫神「んん…」ハラリ

上条(更にはだけた!!?)ガーン!

上条(くっ、情熱を持て余す…!)




上条(くそぉおお!!こんな状態で寝られるかよぉおお!!)ギンギン

姫神「んー」スヤスヤ



224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 20:50:59.59 ID:j1DC2tiV0

上条(待てよ?はだけたまんま放置だと風邪引くよな?)

上条(そしてここには俺しかいない…)

上条(…よし、胸元と毛布を直しておいてあげませう!!)

上条「…」

上条(ちがうからねコレ親切だからね)

上条(決して下心がないとは言えないけどそーいうんじゃないですからね!)

上条(そーっと、そーっと…)

上条(ぐひひひひ!!さあ毛布を捲って…)

上条(って何考えてんだ俺!これじゃあタダのHENTAIじゃないかっ!?)ペチンッ

上条(毛布!!毛布を直して!服もちょっと直して!!毛布かけてあげるだけ!!)




上条(よいしょ)ペラリ

姫神「ん…」

上条(あらやだ姫神さんたらヘソチラもはみパンもしてる!!?///)


225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 20:53:52.40 ID:j1DC2tiV0


あられもない姿な姫神さん「あ…ん…」プルッ

上条(うぉおおお!!寝乱れバンザイ!!!)

上条(ワッショーイ!!ワッショーイ!!!)

上条(ひーひっひっひっ!!)

姫神「ん…?寒。」パチッ

上条「あっ」

姫神「…何してるの?」


226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 20:57:54.92 ID:j1DC2tiV0


上条「えっ!?あっ、いや!?何でも?!何でも無いですハイッ!」

姫神「…」

姫神「なんでもなかったら。私の毛布を剥いだりとかしてないはずなんだけど」ジト

上条「ちがっ、誤解だ!別に襲おうとかしてないからな!?」

姫神「…服も。乱れてる。」ジト

上条「違う!俺じゃない!!姫神自身が寝ぼけてやったんだよ!!」

姫神「…」じー

上条「本当だって!上条さん、はだけてたから直してあげようとしただけだからね!」

姫神「…」ジトー

上条「…う、うう…」


227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:01:56.56 ID:j1DC2tiV0

姫神「わかった。」ハァ

上条「ほっ」

姫神「上条くんを信用してあげる。」

上条「ははー!ありがとうございます!」

姫神「…」

姫神「…」ティコーン!

姫神「…でも。半分は信用しない。」

上条「あう」

姫神「だから。罰として。もし。本当に襲われても私もすぐ気づくように。」

姫神「私の指定する位置で寝て。…いい?」ズイ

上条「は、はい…」

上条(ベランダじゃないよな?)ドキドキ

姫神「男に二言は?」

上条「ありません!」ビシッ

姫神「ん。じゃあ…はい。」ポンポン

上条「ん?」

姫神「…その。また。はだけたら風邪ひいちゃうし。…その。」モジモジ





姫神「…隣。私のベッドのここ。……空いてるから。」ポンポン

上条「え?」




228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:04:58.25 ID:j1DC2tiV0


上条「な、何言ってんだよ姫神…///」

姫神「…その。」

姫神「一緒に。寝て。信用してるから。もしまたはだけたら…そっと。君の手で。直して。」

上条「は、はぁ!?///」

姫神「…それに…寒いでしょう?」

上条「…へっ?」

姫神「床。寒かったはず。」

上条「それは、…まぁ」

姫神「…ベッド。あったかいよ?」

上条「う、あ…!」

上条(それは確かに魅力的ですがっ!)

姫神「私の体温も相まって。あったかい。もう寒くなくなるよ?」

上条(むしろそれ暑くなるんじゃ!?)


姫神「ほら。…おいで?」ポンポン

上条「あ…えーと、///」

229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:07:42.62 ID:j1DC2tiV0

上条「それはちょっと恥ずかしいっていうか、ドキドキして止まらないっていうか、」

姫神「約束。したよね?『私の指定した位置で寝る』って。」

上条「そうだけども!!」

姫神「…男に二言は?」

上条「いや無いって言ったけど」

姫神「男に。二言は…?」

上条「…」













上条(…押し切られてしまった…)inベッド

姫神「ふふ…あったかい。」ニヘ


230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 21:10:39.63 ID:apqzgUhCo
ベッドそこ代われ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:14:03.54 ID:j1DC2tiV0


上条(なんだなんだよなんですか)

上条(今日の姫神さん、押し強くね?)

上条(なんでかは知らないけど。)チラッ

姫神「…」

上条(うぉおおお!!今の上条さん、女の子と同衾してるるるる!!!)

上条(あれ!そういえば俺久しぶりのベッドじゃね!)

上条(すごいや足が伸ばせるよ!!あったかぅうういよ!!)

上条「…」チラッ

姫神「…」ジーッ

姫神「!」ピクンッ

姫神「…!///」フイッ


上条姫神((見てたのか…))

上条(姫神と)

姫神(上条くんと。)


上条姫神((こんなに近い…!))




姫神「…」ドキドキ

上条「…」ドキドキ

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:17:21.02 ID:j1DC2tiV0

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」





姫神「…上条くん。寝た?」

上条「起きてるよ」

233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:19:38.77 ID:j1DC2tiV0

姫神「…」

上条「…」

姫神「…あのね。あの時のこと。おぼえてる?」

上条「?」

姫神「三沢塾でのこと。」

上条「…ああ、おぼえてる」

姫神「…」

姫神「私ね…」

姫神「ずっと”魔法使い”になりたかった。」

上条「…そういえば、昔そんな事言ってたな。『私。魔法使い』って」

姫神「うん。」


234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:21:26.74 ID:j1DC2tiV0

姫神「私は…なりたかった。」

姫神「救われない者さえ救ってみせて。」

姫神「見捨てられた者すら守ってみせて」

姫神「被害者も加害者も。」

姫神「既に亡くなった人すらも地獄の底から引きずりあげるような」

姫神「ルール無用で常識外れの絵本に出てくるような」



       ヒロイン
姫神「そんな…”魔法使い”に。」



235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:22:52.86 ID:j1DC2tiV0

姫神「絶対に。誰に何を言われても。ずっと…そう思ってた。」

上条「…」

姫神「あの時。錬金術師アウレオルスと出会って。『ひょっとして。夢を叶える近道になるんじゃないか』って思ってた。」

姫神「でも…」

上条「…」




インデックス『……………とうま?』

アウレオルス『う、ぅうううううううううううッ!!!』




姫神「私が目指していた”ユメ”を。彼に重ねていたけれど。」

姫神「彼もまた。”魔法使い”じゃなかった。出来ることは違うけど。彼も…私と変わらなかった。」



236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:24:40.79 ID:j1DC2tiV0

姫神「”ユメ”破れた人だった。」




アウレオルス『邪魔だ、女ーーーーーーーー!』

アウレオルス『ーーーーーーーー”死ね”』




姫神「結局。私には誰も救えなかった。立ち塞がって。そうなるだろうとわかってた未来も。…何も。変えられなかった。」

姫神「私はあの時に”ユメ”を。自分の命を。…諦めた。」

姫神「でも…」

姫神「…」ジッ

上条「…」



姫神「ーーーーーーーー君が。」




237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:25:09.56 ID:j1DC2tiV0








上条『ーーーーーーーーーーーーーーーーっけんじゃねぇぞ、テメェ!!』








238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:26:53.49 ID:j1DC2tiV0


姫神「あの時。君が私を救ってくれた。」

上条「…」

姫神「ううん。命だけじゃなくて。」

姫神「あの時。魔術師でもなければ錬金術師でもない、ただの人間でしかない君が。」

姫神「錬金術師の非道に”じゃなくて”。私があのまま死んでしまう事に対して怒ってくれた事に。」

姫神「私にはーーーーーーーー私には。その姿がとても眩しくて。」

姫神「君のその姿に。決して辿りつけないはずの。」

姫神「ーーーーーーーーたった今。諦めたばかりだったはずの”ユメ”が。そこにあるような気がした。」





239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/25(土) 21:27:40.70 ID:j1DC2tiV0

      ヒロイン
姫神「…私。”魔法使い”にはなれなかったけど。」

         ヒ-ロ-
姫神「君という名の”魔法使い”に出会えた。」

姫神「私は。君にすごく救われた。」

姫神「今までいっぱい時間はあったのに。ちゃんと言えた事なかったから…この機会に言うね。」




                   ヒ-ロ-
姫神「私を救ってくれて。ありがとう。”魔法使い”さん。」ニコッ...




240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:31:22.72 ID:j1DC2tiV0

上条「…」フッ..

上条「どういたしまして。」ニコッ

姫神「…」スッ...

姫神「…」チュッ

上条「ん?」

姫神「さ。さぁ!明日も学校あるから…///早く。寝ないと!////」バフッ

上条「」

上条(今…頬に…ちゅっ、て…?)

姫神「〜!////」



・・・・・・・。




241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:34:29.41 ID:j1DC2tiV0


〜翌朝〜



上条「んあ?」パチッ

上条「…」クンクン

上条「味噌汁のいい匂いがする…」ムニャムニャ

上条「…」ボヘー...

上条(あれ、インデックス…は、ああそっか、昨日は、)チラッ



姫神「♪」トントントン...


上条(台所に立つポニテにエプロンな姫神さんが朝ごはんとお弁当を作ってる…!)




242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:37:31.16 ID:j1DC2tiV0

姫神「…ん。美味しい。」グッ

姫神「タコさんウインナーと…卵焼き…」



上条(しかも俺の分もあるね!美味しそうだね!)





姫神「ん?あ。おはよう。」ニコッ...

上条「お、おはよう…///」



243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:43:10.06 ID:j1DC2tiV0

姫神「朝ごはんできてるよ。顔と歯。洗ってきてね。」

上条「あっ、ハーイ」

上条「…」

姫神「昨日洗濯した制服。あそこに掛けといたから。」

上条「あ、ありがとう」

姫神「それと。寝癖はちゃんと直してね」

上条「あ、ああ…」

上条「…」

上条(あれっ…?俺って姫神と結婚してたっけ?)

姫神「〜♪」



244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/25(土) 21:51:07.77 ID:j1DC2tiV0



・・・・・。


姫神「…よし。鍵閉めた。」

上条「ん!さ、行くか」

姫神「あ。待って」

上条「ん?」

姫神「手。繋いでいかないと。」テギュ

上条「え?///」

姫神「だ。だって…ほら…。ここ。女子寮だから。」

姫神「女の子の部屋から出てきた男の子が出てきた女の子と仲良さそうじゃなかったら」

姫神「暴漢とか。2人組の泥棒とか。実は脅されてるんじゃないかとか。色々疑われるから。」

上条「そうなのか!?それほんとにそうなのか?!」

姫神「うん。だから。手を繋いでいかないと」

上条「…//」



上条「…な、なら…仕方ない…よな?///」キュ

姫神「うん…仕方ない。///」キュ


245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 11:28:49.88 ID:BOtrv5K90
仕方ないな(ご祝儀を用意しつつ)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 13:35:20.94 ID:iMKYCO2UO
やれやれだぜ(ご祝儀を用意しながら)
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 21:32:00.78 ID:+yGMW/VaO
対策ならしゃーねーな(ご祝儀を用意して)
248 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/03/26(日) 23:22:42.23 ID:AtzW2U+h0



上条「…///」テクテク

姫神「…///」テクテク



白カチューシャ「ふー…ん?」

白カチューシャ「」


249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:25:04.70 ID:AtzW2U+h0

上条(あー…恥ずかしっ!なんか恥ずかしっ!///)

上条(絶対手を繋ぐなんて要らないと思うけど!)

姫神「…♪」

姫神「ふふ…。」ニコニコ

上条(姫神、すげー嬉しそうにしてるし…それに姫神の手が柔っこくて!)

上条(ああ…これが女の子と手を繋ぐ感触ですかさうですか)

上条(なんか手を繋いでるだけなのにすごい幸福感!!なんだこれ!)

上条(ちょっと緊張もして…)ハッ

上条(俺の手、汗ばんでないよな?)









白カチューシャ「…」つスマホ

白カチューシャ「 Σp[【◎】]ω・´) 」パシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャ


250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:28:23.09 ID:AtzW2U+h0

姫神「そういえば上条くん。」テクテク

上条「んー?」テクテク

姫神「その…私。今日上条くんの分もお弁当作ってみたんだけど」

上条「ああ…ありがとな。うん見た見た。美味しそうだったよな」

姫神「うん。けっこう自信作。だから。…良かったら。食べて欲しい」

上条「ありがとな。もちろんもらうよ」

姫神「よかった。…あ。でも誰かに同じ内容のお弁当見られるのは恥ずかしいから」

姫神「今日。お昼は私と2人だけで食べてね?」

上条「お安い御用だぜ!」ビシッ

姫神(やった。今日は2人っきりでお昼ごはん!!!)ガッツ

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:30:08.59 ID:AtzW2U+h0

上条「いやー幸せすぎてこのまま上条さん死ぬんじゃないかとすら思えてきましたよ」

姫神「だめ。上条くんが死んじゃったら私。泣き止む自信ない…。」フルフル...

上条「重いよ!?冗談だから!冗談だから!」

姫神「うん。わかってた。」ケロッ

上条「ちくしょう騙された!!」

姫神「やーい。」ツンツン

上条「ほっぺをつっつくんじゃありません!」





白カチューシャ「…」スチャッ

白カチューシャ「…」●REC
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:37:09.22 ID:AtzW2U+h0

上条「…さ、そろそろ大丈夫だよな」

姫神「?」キョトン

上条「…いや何『え?何が?』な顔してるんだよ」

上条「ほら、もう女子寮出てからしばらく歩いたし」

上条「もうこの辺まで来たら手を繋がなくても大丈夫だろ?」

姫神「…」ガーン

上条「…っていうか、そろそろ離さないと誰かに見られたり勝手に写真撮られたりするとかわかったもんじゃないしさ」

姫神「…」シュー…ン

上条「そんなに哀しそうな表情しなくてもいいだろ」ハハ









白カチューシャ「…」つスマホパシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

白カチューシャ「…」●REC×3
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:39:10.01 ID:AtzW2U+h0

姫神「…どうせだし。このままでも私はかまわないよ?」

姫神「ほら。見られても…話のネタになるし。」

上条「ゴメンな?俺がかまうんだよ青髪ピアスとかに見られでもしたら面倒くさいだろ?」

姫神「…ん…。そうだね。」パッ

上条「う…」

姫神「…」ジー

上条(うあー!そんなに名残惜しそうに見んなよぉ!)

上条(『あっれー?ひょっとして俺の事好きなんじゃね?!』とか勘違いするぞコノヤローウ!?)

上条(そういうのには縁がない上条さんには免疫ないんだからな!やめろよな!)



254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:46:24.23 ID:AtzW2U+h0

〜とある高校(ちなみに言い忘れてたけど最新巻では”魔神”の”僧正”に校舎ブッ壊されて違う学校の教室を間借りしてるよ)〜



上条「はよーッス」ガラッ

姫神「…」トコトコ

土御門「お、おっはようっだぜぃ〜?カミや〜ん!」ゼェゼェ

青髪「おはよーさんやで〜」クネクネクネクネ

上条「おう…って、あれ?土御門そのケガどうしたんだ?」

土御門「へへ…ちょっと、ドジっちまったんだぜぃ…!」ハァ…ッハァ…ッ!

上条「どこのミスったエージェントだよ」ハハ

青髪「あ、なんかな?能力者同士のケンカに巻き込まれたらしいでー」

土御門「そ、そうなんだぜぃ…っ!」ハァ…!ハァ…!



255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:48:00.51 ID:AtzW2U+h0

青髪「土御門くん?そろそろくどいでー」バシバシ

土御門「ぐぎっ…!!!」

上条「おいおいやめてやれよ。痛そうじゃん」

青髪「せやね。ごめんなー」

土御門「な、なーに…大したことないからな」



土御門(この野郎…!体に風穴空いてる箇所をバシバシ叩きやがって…!)

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:51:13.13 ID:AtzW2U+h0


土御門「と、ところでカミやん。姫神と一緒に登校してくるなんて珍しいにゃー?」ニヤニヤ

土御門「なんだ?姫神の家にお泊まりでもしてきたか?うん?このこの!」ツンツン

上条「そ、そんなわけないだろ!べっ、別に途中で一緒になっただけだって!」

土御門「ほぉ〜?でもオレも今学校に来たとこだけど、最初から最後までカミやんを見なかったぜぃ?」

土御門「それってつまり、カミやんは男子寮からずっとオレの後ろ姿は見えてたはずなのに声をかけず、」

土御門「途中で滅多に話さない姫神には声かけてここまで一緒に来たって事になるが」

土御門「ちょーっと不自然すぎねーか?カミや〜ん?」ニヤニヤ

上条(鋭いなコイツ!!)

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:53:51.50 ID:AtzW2U+h0


上条「今日はそんな気分だったってだけだって」

青髪「けど途中だろうがなんだろうが、姫神さんと登校はしたんやろ!?」

上条「まぁ…一応は」

青髪「くぅ!!なんて羨ましぃ!!ちくしょう!ボクなんて生まれてから1度も女の子と登校した事あらへんのに!!」

青髪「なぁカミやん!なんでボクはモテへんの?何でボクは女の子と登校できへんの?!」

上条「知らねーよ!」

青髪「じゃあカミやんはなんで出来るん?!」

上条「知らねぇよ」プイッ



258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/26(日) 23:55:27.29 ID:AtzW2U+h0

青髪「ほならどうやったら色んな女の子とお近づきになれるん?!」

上条「え?えー…」ウーン

土御門「確かにそれはちょっと興味あるぜよ」ジー

青髪「はよはよ」バンバン

上条「…」チラッ





吹寄「あっおはよう姫神さん。今日はちょっと遅かったのね」

姫神「うん。今日は。少しだけ寝坊しちゃって。」


259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/26(日) 23:58:52.56 ID:AtzW2U+h0



上条「…女の子が監禁されてる建物に丸腰で殴り込んで、その女の子が即死魔術で殺されたらそれを無効にして蘇生して」

上条「命懸けで『頭の中で考えた通りに現実を歪める』錬金術師と正面からケンカして殴り倒すとかすれば…」

青髪「カミやんおもろない嘘はやめてや?」


260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/03/26(日) 23:59:55.92 ID:AtzW2U+h0

青髪「魔術師なんておらんやろ…なんなの!?カミやんそんなんやったん?嘘やろ?」

上条「え?あー…うん。冗談冗談。嘘に決まってるだろ?」

青髪「ぬあああ!!ほんまの事教えてーや!!」

土御門(冗談にしか聞こえないのに全部本当だから笑えねぇぜぃ)





白カチューシャ「あ、大将。例のブツです」つスマホ

土御門「ん」


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