【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

421 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:54:34.20 ID:2XFDeyll0

「楽しいよ。彼はね、絶対諦めない。仲間だった頃の私が生きてるって、まだ信じてる」
 だから優しくして、期待させて、その気持ちを裏切って。
「そのたびに彼は傷付くよ。その時の彼の辛そうな表情が、本当に好きなの。もう何度か繰り返してるけど、何度でも見たくなっちゃう」
「そう。春は変わらないね」
「そうだよ。彼もいつか諦める時が来るのかな。でもそれはそれで楽しみだなって思うの。あれだけ強い心を持った人の心を折るって、それってある意味すごく特別だよね?」
「そうかもね」

 春のこういう露悪的な言葉を流す方法は覚えた。自分が傷付くことも春がこっちの暗い感情を刺激したくて言っているのもわかっているけど、それでも話を聞いて少しでもガス抜きになって、彼の負担が少しでも楽になればいい。
 彼に春を押し付けたのは、私なんだから。
「マコちゃんさ」
 急に春のトーンが変わった。春は敵ではない人間には優しい。昔は敵味方なんて関係なかったけど。
「杏ちゃんあたりから言われない? 忘れた方がいいって」
「なんで知ってるの? ……あと、春から言われることじゃないと思うけど」
「元凶だもんね。あと、やっぱり杏ちゃんは優しいね。マコちゃんっていつもこんな中途半端な位置にいて、私から見てもよく我慢できるなっていつも思ってるもの」
「……うるさい」
 恋人の友達として傍にいたいのか。
 安易な選択で彼に押し付けた贖罪がしたいのか、自分でもよくわからない。
「忘れないなら、マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?」
「できると思うの?」
 犠牲を躊躇せずあれだけ立ち回った春に対して、私みたいな恋愛オンチがそんな真似をできるとは到底思えない。
「わかってないな。できるかできないかで考えちゃうからダメなんだよ? するか、しないかだよ」
 した結果、春は優しさを手段に、裏切りを目的に――そんなふうに変わってしまったのに。
「春、実は最近退屈してるでしょ? 状況掻き乱したいからって私を使うのは止めて」
「私自身がたくさん裏切ってきたのに、彼が裏切らないなんて信じてないだけだよ。そしてマコちゃんは、今彼が幸せだなんて考えてないんでしょ?」
 春がどこまで本気で言っているのか、よくわからない。
 ただその言葉は、的を射ていた。
 彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――
「バカバカしい。春、あまり私でからかわないで」
「ふふ、ごめんなさい。マコちゃんがいじらしくて、つい」
 ようやくいつもの微笑みに戻ると、紅茶を淹れるのを忘れてたと、キッチンに入っていく。
 たったこれだけのやり取りで、背中には冷や汗が流れている。
 冷たい微笑を浮かべている時の春とは、絶対に敵に回したくない。



422 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:55:22.47 ID:2XFDeyll0

「真、いらっしゃい」
「リーダー……」
「お帰り。何か作る?」
 彼が買ってきたのはスナック菓子の類だった。
「これじゃ栄養偏るでしょ? 簡単に何か作ってくるね」
 春が席を外した。モルガナも戻ってきた。
 今なら彼の本音が聞ける。

「ねえ、今、幸せ?」

「…………」
 沈黙が答えの全てだった。
「春、戻らないでしょ? 期待させて裏切った時に辛い顔をしてる君を見るのが大好きなんだって言ってたよ。春はもう、無理なんだよ」
 あの時、彼に決断させた時も。
 自分は春を、見限っていた。もう無理だと。

(彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――)

「もう、諦めないかな」
「……!? それ、は……春を裏切ることに」
「春は笑いながら喜ぶよ。そして君を連れ戻すためにたくさん裏切りを重ねていく。春はもう、裏切りを伴う駆け引きの快感なしに生きていけない」
「…………」
「君は破滅する。心を裏切りでズタズタにされちゃう。……だから、春から、逃げない?」
 答えはわかりきっていた。

「逃げない」

 ……うん。そうだよね。
「俺のせいだから。真も、ずっと自分が後押ししたって思ってるけど、どこかのタイミングできっとそうなっていたと思う」
 違う。
 君の傍にいる理由は、それだけじゃなくて。
 罪悪感だけじゃない。
 私は――まだ、彼のことが――


『マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?』
『できると思うの?』


「――――」
 無理、なんだ。私には。
 できるかできないかで考えてしまう自分では、犠牲を躊躇せず微笑みながら裏切れる春から、逃れられない。
「……あの」
「うん」
「どうしても辛くなったら、いくらでも話聞くから。それしか、できないけど……」
 本当は別の道を選んでほしいけど、春がそれを許さないだろうから。
 自分は多分、春がやりすぎないように、ずっとお目付け役として、春の友達として人生を送っていくと思う。
 せめてそれが、彼の負担を少しでも減らすことになったら。
 それが生産性のない、寂しい自己満足でしかなくても、少しでも支えになれば。
 友達とその彼氏が、少しでも本当の意味での幸せになってほしいというのは、間違いなく本音なのだから。


423 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:59:45.79 ID:2XFDeyll0

《????????》


ジュスティーヌ「…………」

カロリーヌ「もはやわざとやっているのか貴様?」

ジュスティーヌ「とりあえず、罰ですね」


新島真
★★★★★★★★☆☆

 ↓

新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆


ジュスティーヌ「正直なところ、時間に余裕があるようには見えませんが?」

カロリーヌ「早く>>400の正しい選択からやり直せ! 囚人!」
424 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 22:02:39.21 ID:2XFDeyll0
熱が少し上がってきて、ぶり返してきたようです。今日は安価無しとなりましたがここまでで。

もうヒントを言ってしまうと、

仮面は怪盗団メンバーが、問いは何を指しているのかは支援者メンバーが一緒に考えてくれます。
425 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 22:14:10.44 ID:2XFDeyll0
あと、選択肢の難易度に関して、もっとわかりやすくしてみます。考慮します。間接痛い
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 22:19:11.71 ID:joCIocVo0
あぁ!だからちゃんと寝ろと言ったのに!
あと出された薬はちゃんと全部飲まないと、半端に飲むのやめたあとは「生き残ってたしぶとい菌」が再度繁殖してもっと強い薬飲まないと治らなくなるぞ!
しばらく休んでちゃんと元気な頭で続きを書いてくれ!
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 22:31:19.46 ID:Gm7JoxDG0
乙です。待ってるからゆっくりしてくれー

春はこの方法でジョーカー手に入れると、裏切りの味にはまってしまう感じなのか?
病んでるというか、ある意味ドSというか。……結構好きだったりする
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 07:49:01.41 ID:rOj/Dzu6O
大宅スナイパーが現れない限りもう次で大宅に話してしまおう
★が減るだけで、ヒントの質に違いは出ないんだろ?

429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 20:24:00.04 ID:4DnU9GJD0
仮面の話、人情家の祖父でなく、策略家の父親のようになる事を選んだって事かな?
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 23:53:17.92 ID:re8pS4hS0
仮面は父親のやり方なんだろうけど、そうしなければならないという思い込み?がよくわからない
全員に共通する問いと関連する感じなのか
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 00:09:04.31 ID:0ansDTGA0
真に、中途半端はダメ
川上に、恋も仕事もはダメ
過去に二兎を追うなってなるようなエピソードあった?
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 00:33:18.13 ID:JRhHpCsg0
あー、春の場合を改心させるの失敗して亡くしてるからな
結果としては父親という居場所なくしてるのは確かだな
自由と引き換えに父親がいなくなった、はあるんじゃないか? 
改心成功してたら両立できたものだけど、春の場合は両方は手に入らなかった
433 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 20:03:26.68 ID:MCyE1yIQ0
>>400より




真「許せないなら希望がある……?」

真「どういうこと……?」

(春の言動には矛盾がある)

(そう伝えた)

真「……?」

モルガナ「……なるほどな」

モルガナ「春にとっては中途半端な方がいいはずなんだよ」

モルガナ「敵対するよりかは取り込んだ方が楽だもんな。実際、そう言ったんだろ?」

モルガナ「でもそれでも、中途半端さに許せないってことは」

モルガナ「春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ」

真「…………」

モルガナ「まだ春は終わってない」

モルガナ「ワガハイは終わらせたくもない」

モルガナ「でも作戦参謀がそんなんじゃ、本当に春は終わっちまう」

モルガナ「色んな話を総合すると、春のやり方でこいつが春を選んだら」

モルガナ「心の中に残ってる葛藤も、全部壊れる」

モルガナ「真」

真「……でも……都合よすぎる解釈じゃ……」


1、中途半端なままでいいのか?
2、言われっぱなしで悔しくないのか


>>435

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/25(土) 21:26:58.18 ID:HIbUVB6e0
1
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 21:37:19.08 ID:0ansDTGA0
1
436 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 21:52:56.99 ID:MCyE1yIQ0

真「……っ!」

真「いや……!」

真「こんな宙ぶらりんの気持ちなんて、絶対、だけど……!」

モルガナ「けど、なんだ?」

真「何が、私に……でき……」

真「…………」

真「『できるかできないじゃなくて、するかしないか』……」

真「……春が、敵同士になるって宣言した日」

真「そう言ってた」

モルガナ「…………」

真「……本当に」

真「まだ、間に合うかな」

(頷いた)

真「…………」

真「わかった」

真「このまま春を失くすのも、このまま怪盗団が壊されるのも」

真「このまま君のことを諦めるのも、嫌」

真「……また、次善の策に逃げるとこだった」

真「それこそ春の思惑通りなんだって、わかっていたのに」

真「ごめん、もう少しだけ時間が欲しい」

真「大丈夫。必ず切り替える」

真「君も、まだできること、あるんじゃない?」

真「やるべきことが残ってるんだったら、そっちを優先して」

真「私はその間、時間稼ぎしてみる」

真「どのくらい効果があるかはわからないけど、今の春だって話が通じないわけじゃない」

真「なら交渉ぐらいはできると思う。今の私でも」

モルガナ「ああ」

モルガナ「頼んだ。真なら任せられるさ」

モルガナ「うちの作戦参謀だからな」

(真は何とか持ちこたえた……)

(真が時間稼ぎしてくれる間に、できることを考えなくては……)

437 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 21:55:06.72 ID:MCyE1yIQ0

《神田・教会》


一二三「こんばんは」

一二三「……どうしました?」

一二三「表情が、硬いです……」


東郷一二三
★★★★☆☆☆☆☆☆


モルガナ(どうする?)

モルガナ(一二三に春のこと、話すか?)


1、話す
2、今は止めておく

>>439

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 22:05:59.82 ID:0ansDTGA0
1
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 22:34:38.38 ID:ToMbhcWEO
1
440 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:17:36.85 ID:MCyE1yIQ0

(春のことは伝えなければ……)

一二三「…………」

一二三「そうですか」

一二三「もっと、早く相談してくれてもよかったのに……」


 一二三−★1つ


一二三「奥村春さん……」

一二三「私はバレンタイン翌日から、話したことはありませんが」

一二三「思い詰めていらしたんですね……」

一二三「背水の陣とは言ってしまうのは簡単ですが」

一二三「自らそこに飛び込むとは……」

一二三「…………」

(一二三は考え込んでいる……)

一二三「負けを認めさせるのは難しいでしょうね」

一二三「将棋は、王が取られる前に自ら投了を宣言するものです」

一二三「王の恥を見せない、せめてものの心意気としての慣習だと言われています」

一二三「ですが自ら汚れることを選択した人間は、それは通用せず」

一二三「たとえどれだけ追い込まれようと、足掻くでしょう」

一二三「御本人にとっても大事なものであるはずのものを、自ら壊そうとしているんです」

一二三「大事でなければ意味がないですから。その作戦では」

一二三「ですがそれは御本人の都合」

一二三「私から言わせれば、いきなり盤面をひっくり返されて駒を無理矢理に壊されるようなもの」

一二三「明らかに逸脱した行為です」

一二三「勝負師として、許すわけにはいきません」

(一二三の口調は静かだが、目には明確な怒りがある……)

一二三「場合によっては私自身、春さんと対話することも考えてみます」

一二三「無論、あなたに訊ねてからにします。勝手に動いて状況が混乱するのは望ましくありませんので」

一二三「ですが、私としては春さんから直接言葉を聞きたいと思っています」

一二三「相手のこともわからず、作戦は立てられませんので」

一二三「……大丈夫です。簡単に相手の挑発には乗りませんよ」

一二三「勝負の場数で負けるつもりはありませんから」


441 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:18:33.83 ID:MCyE1yIQ0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「真は何とか持ちこたえたな」

モルガナ「しかし、思った以上に一二三がかなりはっきり怒っていたな」

モルガナ「一度会わせろ、か。まあ当然の要求ではあるが……」

モルガナ「…………」

モルガナ「一二三は春に対して接点がない、春も同じくだ」

モルガナ「若干距離があるからこそ、わかることもあるかもしれない」

モルガナ「逆に春の方がさらに遠慮が無くなる可能性も勿論ある」

モルガナ「正直、次に春がどういう手を打ってくるかわからない以上、」

モルガナ「こっちで場面を作るのも考えていいと思う」

モルガナ「一二三がどれだけ話せるかがわからないのが難点というか、正直あまりわざわざ場面を作るのがいいとは思えないんだが」

モルガナ「わざわざセッティングする必要ないって意見はもっともだしな……」

モルガナ「どうする? 引きあわせるか?」


 どうしようか……

1、やってみる
2、止めておく

>>443
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 23:21:52.50 ID:V3VqMesE0
1
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 23:25:31.50 ID:ToMbhcWEO
2
444 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:33:56.29 ID:MCyE1yIQ0

モルガナ「確かに自分から作る必要はないか」

モルガナ「一二三も自分からは動かないだろうし、動くならお前に連絡するだろう」

モルガナ「その辺はわきまえてる感じだったし、大丈夫だろう」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ。早く何とかしないとな……」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

445 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:38:02.49 ID:MCyE1yIQ0
皆様お疲れ様でした。

ひふみんはメンバーそのものには認識がないからか、怒りが純粋なイメージです。
そして皆さん真面目に考えてくださってありがたいのです。
>>1も真面目には考えてますがそこまで深くは考えてない可能性がありますので、期待外れでも怒らないであげてください。

もう作中では10日になるんですが、大丈夫でしょうか。多分大丈夫。ただし昼休み、一悶着あります。
べっきぃは本当に大変だと思います。
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:05:07.68 ID:bIP0kk8q0
べっきぃはBAD見たくないな
割りとなんとかやっていきそうだけど、引きずるだろうなあ
ひふみん、他のキャラとはまた違った反応なのは面識薄いからか
個人的には春とひふみんの掛け合いは見たかったな
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:51:06.12 ID:QZMAl1ZO0
もう10日なのか・・・
仮に問題解決できても好感度的に武見せんせーぐらいしかチャンス無いのでは・・・?
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 13:31:49.22 ID:K8R7OA2b0
問いは問いのままでは解けない
についてはあまりヒントらしいヒントが出てるように思えないんだが
もう日もないし何なら千早にまた出張って貰ってもいいんでもっとヒントをください
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 14:31:39.72 ID:esfG8FcR0
全員に話してないからフラグ立ってないってことなんだろ、多分
大宅に話したら何か起きるだろ、多分だけど
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 18:03:41.41 ID:K8R7OA2b0
そうか、全員に話したら答えがわかるのか

川上ガンバレ
BADわかりやすくなるって言うから大丈夫だろうけど、逆にBAD見たい人も一定数居そうだね
451 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:50:37.07 ID:BQ2CPdzl0

 3月10日(金) 昼休み

《教室》


川上「じゃ、また来週ー」

(川上は職員室に戻っていった)

杏「…………」

杏「リーダー、川上の様子、おかしくない?」

モルガナ「最近色々あったからな」

モルガナ「ちょっと様子見に行くか?」



《廊下》


(昼休みの廊下は人で溢れている)

(川上は上への階段を上がっていく)

杏「……こっからって、屋上だよね?」

モルガナ「嫌な予感しかしないな……」

モルガナ「趣味は悪いが、覗かせてもらうか」

杏「…………」

モルガナ「杏殿。できれば介入しないのが一番だ」

モルガナ「二人の間で成立する話なら、杏殿が首を突っ込むとややこしくなる」

杏「わかってる……けど……」

モルガナ「できれば、さ」

モルガナ「成立しない話なら首を突っ込んでもいいってこと、だろ?」

杏「……うんっ」

杏「そうだね」

杏「春……」


452 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:52:01.00 ID:BQ2CPdzl0

《屋上》


(ジャージ姿の春が菜園の手入れをしている……)

春「来ていただいて、ありがとうございます」

川上「3年は午前で終わりだったっけ」

春「はい。殆どの子は学校にも来なくなりました」

川上「ま、今の時期だと、あとは卒業式ぐらいだよね」

川上「それ、全部奥村さんが作ったの?」

春「一応。ブロックとかは並べるの手伝ってもらいましたけど」

川上「勿体ないね。奥村さんがいなくなったらここどうするの?」

春「後輩への引き継ぎはできています。担任の先生にも随分わがまま言いました」

川上「そうなんだ。確かにこれだけ基礎ができてるのに崩すのは勿体ないよね。今は何作ってるの?」

春「イチゴですね」

川上「え、イチゴってビニールハウスじゃないとできないんじゃないの?」



杏(……普通の会話だね)

モルガナ(それが逆に不穏だけどな)



春「食べてみます? まだちょっと早いですけど、この子なら多分大丈夫かな」

川上「いいの?」

(水道で軽く洗ったのを渡され、川上は一つイチゴを食べた)

川上「ん、すっぱい。でもちゃんとイチゴだね」

春「やっぱり難しいですね、家庭菜園レベルで甘くするのって」

川上「すっぱいのならジャムにすると美味しいよ。果実から甘いやつでジャム作ると美味しくないの」

春「そうなんですか?」

春「先生は家庭科の先生と時々間違えそうです」

川上「いや本業は国語だから。現代文と古文だから」

川上「ま、もうじきそれも無理になるのか」

春「…………」

453 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:52:38.81 ID:BQ2CPdzl0

春「説得とか、そういった選択肢は考えてないんですか?」

川上「いや、奥村さん説得は無理だわ」

川上「私は彼への想い否定したくないし」

川上「だからといって、職業倫理からは確かに外れてるわけだから」

川上「学校にチクられたら、まずクビ」

川上「むしろチクる前にここに呼んでくれてよかったよ」

川上「辞表書く暇ができるしね」



 !?

モルガナ(おい、春のやつ!?)

杏(……っ!)

モルガナ(杏殿、待て!)

杏(でも!)

モルガナ(もう少し様子見るんだ!)



春「本当に書くとは思わなかったです」

川上「いや、書かざるを得ないでしょ。どうあってもバラされる気でいられたんじゃ」

川上「依願退職なら後から復職も可能だしね」

川上「ま、この業界って狭いからね。噂広まったらこの近くでは難しいだろうけど」

川上「逆にさ、どうしてバラす気になったのか教えてくれる?」

春「気になります?」

川上「そりゃね」

川上「奥村さんにとっては意味がないはずだったよね?」

春「ということは、意味ができたってことですよ」

春「先生の気持ちに関係なく、彼は私を選びます」

川上「強気に出たねー……」

春「事実、そうなりますから」

春「ただ、それには邪魔なものがあるのも確かなんです」

川上「…………」

春「迷い、躊躇、……痛みや恐怖」

春「それらがまだ私の中に残っているのは確かです」

春「先生の、教師としての立場」

春「それを実際に壊して、私は……さらに一歩、踏み出します」

454 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:53:08.96 ID:BQ2CPdzl0

川上「……後戻りできなくするため、か」

川上「たったそれだけ、なんだね。私の教師としての価値って……」

春「先生は、立派な先生です」

春「だからこそ、生贄にする価値があるんですよ」

川上「……酷い生徒だね、君って」

春「ふふっ……」

(春はスマホを取り出した)

春「このメールを送信すれば、学校に事情が伝わる」

春「確実に事情を聞かれます。そこで想いを否定すれば」

川上「しない」

春「そうですか。まあそのあたりはご自由に――」


杏「春!!」


春「! 杏ちゃん……」

川上「あちゃー……聞かれてたか……」

春「…………」

杏「させない、春……っ! それだけは……!」

春「以前とは逆のことやってるね」

杏「だから止める! 絶対、それだけはさせるわけにはいかない!」

川上「高巻さん……」


モルガナ(お前、時間稼いでろ!)


(自分も飛び出した)

川上「ちょ、君も!?」

春「…………」

(実際に春が手を下せば、川上は勿論、春も後戻りできなくなってしまう……!)

(モルガナは時間を稼げと言ったが、何か策があるのだろうか?)

(とりあえずそれを信じて、時間を稼がなければ……!)


1、イチゴ、綺麗に成ったな
2、本当に戻れなくなるぞ
3、どうしてここに呼びだしたんだ?

455 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:54:30.60 ID:BQ2CPdzl0
↓4レスで多いもの

事前に相談していたので選択肢が3つに分かれて単純に1/3の確率になりました。
今日はここまでです。
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 21:30:41.75 ID:0wewKKX6O
1
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/26(日) 21:54:24.62 ID:4eWJOCM+0
3
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/26(日) 21:59:52.24 ID:a09u+cm20
2
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:07:18.18 ID:SrCDPVMq0
1
460 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 22:14:52.67 ID:BQ2CPdzl0
BAD回避〜!
ちなみにBADになるのは2でした。直球はダメですね。
べっきぃとうとう辞表用意させられました。べっきぃに何の恨みがあるのかと聞かれたら。安価に当たったから……
ではなく、多分べっきぃが春を生徒として心配するのが鬱陶しかったんじゃないかと思います。いい先生だからこそ、なのです。
早く春を元に戻してあげたいですね。というか>>1が風邪で病んでる間に春の闇も進んでしまったのでしょうか。
ごめん春。ここまで引っ張るつもりはなかった。

春が元に戻ったら、★の数に関しては何とか考慮しますので。誰でもチャンスがあるように。そのように調整します。
爆弾もなくなる予定です。このイベント越えたら星が減ることはなくなるのです。皆さん頑張りましょう。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:23:50.21 ID:SrCDPVMq0
むしろ春が予告状出してから今までの流れが好きなんだけどな、少数派?
ヤバい手段は使ってるけど、媚びてこないからこの春はむしろカッコいいなってなる。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:24:52.91 ID:0wewKKX6O
え、、、そこ調整しちゃうのはマズくない?
今までのは何だったの?
463 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 22:45:06.34 ID:BQ2CPdzl0
調整についてはまだ考えてる段階なので。誰か特別に星あげるとかはしないです。
全員に同じ数あげるとか、そんな感じになるかと。まだ考え中です。
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:59:47.17 ID:K8R7OA2b0
このSSの目的は期日までに★10個集める事だろ?
そのスパイスとして爆弾やBADの罰を作ったのなら、こうなる事も想定内だ
誰もMAXになりそうにないのなら調整も致し方ないが、ここで全員に底上げはゲームとしてはどうだろうか?
気力があるなら今回はこのままやってみて、再度もう一人分をセーブポイントからやり直して決めてはどうだろう?
465 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 23:10:04.97 ID:BQ2CPdzl0
春が戻ったら全員に信頼の星あげるのは最初から決めてるんですよね。その数は調整しますけど多分2つずつ
春はイベント始まってから★に変化なくなったので、チャンスがなかったから3つ。
あまりイベント中は自由がなくなったので。
こう考えてます。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:14:15.81 ID:SrCDPVMq0
時間考えたらそれでも推しキャラ狙うの難しそう。
イベントクリアのご褒美ぐらいで考えていいんじゃないか?
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:44:48.37 ID:QZMAl1ZO0
実際そこまで問題はないと思うよ、一部それでもきつい人いるし
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:49:17.91 ID:0wewKKX6O
武見スナイパーはそりゃガッカリだよなぁ
後出しで言われてもなぁ
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 03:11:45.75 ID:UuUYPn0A0
武見はたまたままだBADないだけで、もしBADで減らされてたらどうよ

千早双葉真は本当ならED狙えたんだし
BADの救済策でもあるんだろうし、この辺りは調整あってもって気はする
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 05:49:31.17 ID:PpLvRkPg0
呼んだ?
俺は別に武見にも★入るしいいよ
誰かに考察して欲しかったから盛り上がってくれて良かった
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:19:10.70 ID:I6mIXIQu0
春がどうやって戻るのか気になってしまう…
安価なのに普通にストーリー出来てるのってすごいなあといつも思ってる
春ちゃんファンとしてはこの活躍は嬉しい反面複雑だわ、幸せになってほしい
472 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:22:06.89 ID:vNLhMSh40

春「……?」

杏「何言って……」

杏「…………」

(杏もなんとなく察してくれたようだ)

杏「……なんだっけ、これ。なんか特別な品種なんだっけ?」

春「……うん。太陽のトマトや月光ニンジンと同じところが開発したやつをもらってきたの」

川上「えっと、毒じゃないよね?」

春「普通のイチゴは一年がかりなんですけど、栽培期間を短縮した品種なんです」

春「味の課題はあるみたいですけどね」

春「それでも育てるのは大変です」

春「でも狩り取るのは一瞬」

春「なんだってそうです。壊れるものは簡単に壊れます」

杏「……春」

春「何かな、杏ちゃん」

杏「春ならもっと……こんな、全部を敵に回すようなことしなくたって」

杏「もっとうまくできたでしょ。リーダーも傷付けるようなことしなくたって」

杏「どうして、こんなやり方選んだの?」

杏「ずっと、訊きたかった……」

春「…………」

春「目の前で、少しずつ崩れていくの」

春「それは小さな綻びかもしれないけど、確実にあって」

春「それが心を蝕んでいくの」

春「だったらいっそ、自分の手で思うがままに全部を壊してしまいたい」

春「それってそんなに、おかしな気持ちかな?」

杏「…………」

川上「…………」

春「私ずっと、暗い気持ちがあった。みんなもきっと持ってると思う」

春「不安や嫉妬、劣等感や恐怖、不信や――痛み」

春「どうも、私の本質――ペルソナは」

春「そういう感情と、相性がいいみたい。だってわかっちゃうんだ」

春「どういう風に振舞えば、その暗い感情を刺激できて、壊れていくのを加速させるのか」

春「そして上手く刺激して加速させて、『裏切り』を演出できたら」

春「ゾクゾクするの。自分でも怖くなるくらい」

473 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:23:10.90 ID:vNLhMSh40

杏「……春……」

春「こっちが私の本質なんだよ、杏ちゃん」

春「結局、それだけの話」

杏「違う! 春はそんなんじゃない!」

春「今はそうかもしれない。躊躇や恐怖があるのも本当だから」

春「それを消すための、先生という生贄なんだから」

川上「……そう」

川上「私は奥村さんを深く知ってるわけじゃない。ぶっちゃけ、こういう場面でしか話したことないしね」

川上「でも……悔しいなあ」

川上「どうしてこう私の周りの問題児は、自分で抱え込んじゃうんだろうね」

春「…………」

春「じゃあ。さよなら、先生」

(春の指がスマホをタッチする――!)

杏「春――!」

川上「…………」

春「…………」

春「?」

春「画面が、変わらない……?」

??「っぶねー、ギリ間に合ったっぽい?」

杏「竜司!?」

竜司「下ではモルガナが走り回ったのを見たやつらで結構騒ぎになってるぞ」

真「その騒ぎのおかげで竜司がモルガナ見つけたんだけどね」

モルガナ「ワガハイが竜司を見つけたんだ!」

川上「!? ……??」

春「……双葉ちゃんか」

竜司「なんかよくわかんねえけど、春が学校にメールや電話しようとしても無駄だって伝えろってよ」

春「双葉ちゃんが見張ってるんじゃ無理だろうね。でも2、3日延ばしただけだよ?」

春「あまりしたい方法ではないけど、メールや電話じゃなくても人を使えばいいだけだから」

真「かもね。でも、効率が下がったのは確かでしょ」

春「…………」

春「マコちゃん、雰囲気変わったね。舞台に上がる気になったのかな?」

真「……何も変わってないけど」

春「そう? ならいいけど」

春「私のルートは変わらない」

春「効率が悪くなったなら、他のところに手を付けるだけだから」

春「じゃあね、みんな。先生も、また」

(春が屋上から去っていった……)

474 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:23:53.66 ID:vNLhMSh40

竜司「…………」

 ゴン!

竜司「うぇ!? 川上、大丈夫か?」

(川上が給水塔の壁にもたれかかった際に頭を打ったようだ)

川上「ちょ、ちょっと、緊張が……途切れて……」

川上「きょ、今日で教師生命終わると思ってたから……」

真「ちょっとは延びると思います。先生に手間をかけるよりやらないといけないことも多いはずなので……」

杏「モルガナが考えてくれたの?」

モルガナ「メール送られてからじゃさすがにヤバいって思ってな」

モルガナ「その、杏殿は突っ走りそうになっていたし、ワガハイじゃスマホは打てん」

モルガナ「竜司か真を探していたら少し手間取った」

モルガナ「ワガハイが探す時間より双葉のハッキングの方が早かった。流石だな」

川上「聞いてはいたけど、本当にこの猫喋ってるんだ?」

川上「にゃあにゃあとしか聞こえない。ありがとうって言いたいんだけど」

杏「伝わっています。大丈夫です」

川上「なんか高巻さんに敬語使われると不思議な気分」

竜司「確かに」

杏「竜司!」

竜司「俺だけかよ!」

真「でも、春の言うとおり、数日延びただけ」

竜司「その数日の間に何とかすりゃいいんだろ?」

竜司「春も限界っぽいしな」

真「え?」

杏「えっと」

竜司「多分春、殆ど何も食ってねえし寝てねえと思うぜ」

竜司「お前らの前じゃ澄ましてるけどよ、今の階段下りる時にちらっと春の顔見たら」

竜司「むしろ今よく立ってられんなってレベルのふらふらさだったぞ」

竜司「……あれ見たら何も言えねえわ……」

竜司「昼飯なし水補給なしのトレーニングとか昔やらされてたからな、わかんだよ」

竜司「あれ逆に食えなくなるんだよな」

真「……竜司にもわかるぐらい憔悴してるのに」

竜司「おい」

杏「私、全然気づかなかった……」

川上「まあ、私達には一番見せたくないんだろうしね」

川上「とりあえず、今はありがとね」

川上「高巻さんが庇ってくれた時、嬉しかった」

杏「あ、いえ……」

杏「……春、引き戻さないと何にもならないし」

川上「だね。あれは……ダメ」

モルガナ「…………」
475 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:26:16.28 ID:vNLhMSh40

 放課後


モルガナ「さて、と」

モルガナ「これからどうする? まだこのこと話してない奴もいるよな?」

 どうしようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>477

476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:31:51.05 ID:gS0TINAE0
8
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:36:17.63 ID:HiQAvC+g0
8
478 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:38:46.34 ID:vNLhMSh40

モルガナ「大宅か……確かまだ話してなかったな」


大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「大宅に春のことを話すか?」

1、話す
2、止めておく

>>480
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 20:38:52.37 ID:EOuR0NCg0

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 20:40:10.79 ID:EOuR0NCg0

481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:53:38.58 ID:gS0TINAE0
1
482 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:02:23.49 ID:vNLhMSh40

モルガナ「まだスケジュールは入れられるんだが」

モルガナ「確か、大宅で最後だったな?」

モルガナ「スケジュールは空けておいた方がいいだろう」

モルガナ「いろいろとありそうだしな」



《新宿・バーにゅぅカマー》


大宅「おおっす」

大宅「なーんか深刻そうな顔して。どした?」

(春のこと、一連の流れを話した……)

大宅「…………」

大宅「前さ、一回釘刺したじゃん?」

大宅「全然効果なかったわけ?」


 大宅−★1つ


大宅「うーん、まあ今それ言っても仕方ないか」

大宅「状況切羽詰ってるみたいだし」

大宅「よし、ここはちょっとジャーナリストのフットワークの軽さ見せますか!」

大宅「とは言っても明日以降になるかも……ちょっとそこらへんうろちょろしてていいよ」

ララ「してらっしゃい。若い子が昼間っからこんなとこに出歩くんじゃないの」

(半ば強引に追い出された……)



《新宿・路上》


モルガナ「大宅、何する気だろうな?」

モルガナ「大宅に考えがあるなら、まあ待つしかないか」

モルガナ「今日は千早いないな……ん?」

春「あ」

 …………、

(気まずいが、春は気にしてないようだ)

(気にしてない振りなのかもしれないが、自分にはわからない)

春「ねえ、よかったら一緒にお話ししない?」

春「お互いここまで来ちゃったのに空振りしちゃったみたいだしね。どう?」

モルガナ(……どうする?)


1、誘いに乗る
2、断る

>>484

483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 21:04:17.42 ID:gS0TINAE0
1
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 21:12:49.58 ID:f5ePDMmSO
1
485 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:19:07.06 ID:vNLhMSh40
今日はここまでにします。べっきぃ首の皮ギリギリ一枚で繋がりました。

春ちゃんに質問タイムができたので、訊きたいことがあればどうぞどうぞ(隙間ができてしまったともいう)
この屋上の場面を想像すると、ずっと春の目にハイライトがないんです。大丈夫でしょうか。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 21:39:59.93 ID:HiQAvC+g0
乙です。春が順調に病んでますね。
ジョーカーのこと本気で好きなのかって聞いたら血を見るかな?
487 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:51:09.91 ID:vNLhMSh40
質問はあればあるほど嬉しいです。出来る限り拾うつもりです。
ジョーカーになって春ちゃんとお話してみよう!
ちょっと2、3日来れないかもなので。暇潰しに考えていただければ嬉しいです。
488 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/01(水) 18:04:58.45 ID:9mD/nxMe0
|ω・)チラッ ないならこちらで考えるのですが、できれば意見があった方が助かります
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:00:30.63 ID:uq/+ffv+o
おっぱいは何カップなのか聞いてほしいですね
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:30:43.51 ID:SFRqunek0
乙です
昨日の晩御飯は何だった?とか
自分と勝負するなら(チェスとか囲碁とか将棋とかマリカとかの健全なゲームで)何で勝負したい?とか
ジョーカーのどこが好き?とか
好きな"大人"っている?とか…?
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:27:25.42 ID:LMKsw0mD0
乙です
オクムラフーズの近況と、フィアンセ(名前あったっけ?)との婚約破棄が無事決着したか聞きたいです。
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 00:13:51.03 ID:QKqCZTo80
生きてますか?
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 12:13:28.22 ID:pN8V9TlCo
ん?
494 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/04(土) 20:13:06.80 ID:pJUnTKlt0
すみません、なんかPCの調子が悪くてネットにアクセスできなくなってます
書いてはいるんですが。今はスマホから
ちょっとしばらく時間かかるかもしれません。生きてますので近いうちに更新します。申し訳ありません
495 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:08:06.72 ID:28xaxXRk0

(春の誘いに乗ることにした)

(色々話したいことはたくさんある……)

春「新宿ってあまり詳しくないんだ。どこのお店がいいとか知ってる?」

モルガナ「まあ適当に入ろうぜ。お互いに空振りってことは、千早に用があったのか?」

春「うん。占ってもらおうかって思ったんだけどね。今日はいなかったな」

モルガナ「何を占ってもらうつもりだったんだ?」

春「お昼、川上先生を呼んだのは、御船さんの占いがあったからだよ」

モルガナ「……キツイ事するな」

春「そうだね。でも、結果は上手くいかなかったな」

春「評判ほどの人じゃないってこと?」

モルガナ「それはない。千早は何か言ったのか?」

春「出てきたとおりのことを言ってる、みたいな感じだった」

春「内容を偽ってる感じじゃなかったかな」

モルガナ「じゃあ解釈が違うんだろう」

モルガナ「千早は出たカードの意味をちゃんと考えてくれる」

モルガナ「それを考えなかったのは」

春「私に対するせめてものあてつけってことかな」

春「……なるほどね」

(春が何を考えているのか、どう感じているのかは傍目からではわからない)

(竜司は今にも倒れそうだといっていたが、自分の前ではそんな素振りは全く見せない)

モルガナ「とりあえず入ろうぜ」



《ファミレス》


(結局何の変哲もないファミレスに入った)

春「新宿って渋谷とはまた雰囲気ちがうね。もっと怖いのかなって漠然と思ってたけど」

春「ま、今更かな。世界の危機を救ったんだもんね」

(どこか他人事のように聞こえるのは気のせいだろうか)

春「お話ししよ。といっても、何がいいかな」


496 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:09:38.30 ID:28xaxXRk0

 ――昨日の晩御飯何だった?

春「昨日? ……そういえば食べてないかも」

春「君のこと考えるとそれだけで幸せになるから、かな」

 ――……何か食べたら?

春「……急に食べたらお腹がびっくりしちゃうと思う」

 ――じゃあスープバーでも頼むか?

春「……うん。ありがとう」

春「本当はダイエットしたいな、って考えてるんだけどね」

 ――そういうの、気にしてるのか?

春「やっぱり、可愛くなりたいもん」

春「胸、大きすぎても嫌だなって思うし」

 ――春って何カップ?

春「…………」

春「君が私の隣にいてくれるって言ったって、それは教えてあげないよ」

春「女の子の秘密はね、教えないものなんだよ」

 ――そういうものか?

春「じゃないと知りたいって思ってくれないでしょ?」

 ――…………、

 ――会社の方はどう?

春「会社? 高倉さんや信頼できる人に全部任せてるから」

春「私が言わないといけないことは全部言ったよ。君のおかげ」

 ――婚約者は大丈夫なのか?

春「それも大丈夫」

春「あの人は玩具に執着しないと思うし」

春「手に入れるのが面倒だと思ったら、簡単な方に切り替えるよ」

春「……下らないね」

春「あの人も、あの程度の男に振り回されていた半年前の私も」

春「…………」

497 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:10:17.60 ID:28xaxXRk0

 ――でも好きな大人も、いるだろ?

春「好きな大人……難しい訊くね」

春「どうなんだろ。おじ様や冴さんみたいな人はカッコいいなと思うけど」

春「そう、“それだけ”じゃない人もいるって、君たちと出会って知ったけど」

春「上辺だけ取り繕う人も、やっぱり多いから」

春「そういうのは、やっぱり嫌い」

春「そっちのほうが、摩擦は少ないってわかっていてもね」

 ――…………、

春「何か、思い当たることでもあるの?」

 ――分かっていて聞き返すな

春「ごめんね、意地悪だったね」

春「でもこうやって私が君を困らせるのも、結構楽しいな、なんて」

 ――弄ぶのが楽しいとかか?

春「弄ぶって言ったら、言葉が悪いよ」

春「えっとね…………」

春「……そうかもしれない」

 ――…………、

 ――俺の事、本気で好きなのか?

春「――じゃないとこんなことはしない」

春「君であっても、私の気持ちを侮辱することは許さない」

 ――……、変な話しだけど、どこが好きなんだ?

春「どこ、うーん、具体的にどうこうじゃなくて」

春「……気付いたら、君のことを考えてる」

春「一目惚れ、なのかな……」

498 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:10:48.57 ID:28xaxXRk0

 ――……、一段落したら何か遊ばないか?

春「今ここで一段落という訳にはいかないの?」

 ――それはまだできない

春「そう。早くした方がいいよ」

春「遊ぶ……」

 ――好きなゲームとかは?

春「ゲーム、私よくわからないな」

春「あ、でも」

春「スマホアプリとかである、脱出ゲームが好き」

春「結構解くの好きなんだよ」

春「一回ね、リアル脱出ゲームってやってみたいな」

春「もし、本当に君と一緒に閉じ込められた時は、大丈夫、安心して!」

春「制限時間とかあるやつもあるけど」

春「大丈夫、モナちゃんが三味線にされちゃう前に助けてあげる!」

モルガナ「ちょっと待てそれはどういう設定のゲームだ!?」


 ブブ、ブブ、


大宅『よー、思ったよりスムーズにいったわー』

大宅『という訳で、今すぐララちゃんのとこに戻ってきて』


春「……まだ私を受け入れてくれないんだね」

春「まだ、足りないのかな?」

(先ほどと比べて明らかに春の目が冷たい)

(誰からの連絡かは見ていないはずだが、女の勘というものだろうか)

モルガナ「近いうちにわかるさ」

春「そう。近いうち、だね」

(春が席を立った)

(春がタクシーを拾って帰っていくのを確認して、バーに戻る)

499 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:12:04.75 ID:28xaxXRk0
今回の投下はここまで。
ちょっとペースが遅いですね、申し訳ないのです。
次の更新は今日の夜また投下できるかな、明日かな、という感じです。がんばります。
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:51:01.13 ID:lO/mx4Izo
本当にカップのサイズ聞いてくれたのか……
ありがとうありがとう
次回も楽しみにしてるよ
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:12:36.49 ID:0lk1BwKH0
脱出ゲームは春が仕掛ける側だろうなあ、理不尽難易度で
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 10:17:16.33 ID:GG3wDklE0
更新したのか良かった
今までほぼ毎日通ってた楽しかったよ
年度末でしばらく来られないの残念
決戦参加したかった
503 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:36:54.21 ID:xeQ1FaFu0

《新宿・バーにゅぅカマー》


(中に入るが、カウンターに大宅の姿はない……)

ララ「奥の部屋よ。あ、悪いけどこれ持っていって」

(ウイスキーと氷を渡された)

モルガナ(大宅が飲むのか? 1人がボトル飲むのって普通なのか?)

(よくわからないまま奥の部屋に入る)

??「らあ! よく来たな問題児! 正座! 反省の姿を見せろ!」

 !?

??「あの、落ち着いてください……」

??「放っておきなさい。目を合わせない方がいい」

??「寂しいこと言ったらめー、ですよー。寂しいと死んじゃうんですよ?」

??「ウサギも人も死なないんだけどね」

モルガナ(何だこのカオスは……!?)

大宅「おー」

大宅「とりあえず呼びかけたらみんな来てくれた。ま、こういうのは情報共有した方がいいと思ってさ」

(大宅の他に川上、一二三、武見、千早がいる……!)

大宅「連絡先はさ、一応全員知ってたの。ま、ジャーナリストって人脈命なとこあるしさ」

武見「ジャーナリスト、ねえ」

大宅「何?」

武見「別に。他人のことに良くそんな興味持てるなって感心してるだけ」

大宅「カッコつけて。孤高気取ってる自分カッコいいとか今時流行んないって」

武見「は?」

川上「お前らもか! お前らも問題児なのか!」

大宅「いやアンタの生徒じゃないし」

川上「いいや問題児ばっかだ、喧嘩するやつみんな問題児!」

(持ってきたウイスキーをひったくってロックで飲み干してしまった)

千早「そうだー! 喧嘩は、ダメなんです!」

千早「えっと、えっと、ダメだからダメなんです!」

川上「大体私は普通の人生がよかったのに……」

川上「お前が転校してきてから破天荒すぎる人生になっただろうがぁ!」

モルガナ(来る前からメイドやってなかったか?)

川上「問題児、正座! 謝れ! 主にここにいる全員!」

(逆らうのが怖くて正座した)

千早「そうだそうだ! 運命がみんな、変わった人ばっかり!」

千早「面白いですねー」

川上「面白いですますなー!!」

(収拾がつかない……)

504 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:37:35.43 ID:xeQ1FaFu0

一二三「えっと……」

一二三「私一番最後だったんですけど、皆さんお酒入ってて、よくわからなくて」

大宅「いや、お酒つっても占い師さんはノンアルのはずなんだけどね」

武見「場酔いでしょ。雰囲気で酔っぱらってる」

武見「そっちの先生は完全に酔っぱらってるけど」

一二三「あの、この調子じゃ何も話進まないと思うんですけど」

大宅「先生がさ、だいぶ荒れちゃったんだよね」

モルガナ(春に辞表書かされてるしな……)

武見「お酒は静かに呑んでこそだと思うんだけどね」

大宅「まあやけっぱちになりたい時ってのはあるある」

川上「大体私を怪盗団専属の何かと勘違いしてるのか?」

川上「私は専属の教師でもメイドでもないの、私にも仕事や人生がちゃんとあるのわかってる?」

川上「同級生からは結婚出産のハガキ届くし親からは結婚しないのって催促されて挙句の果てにはこの間見合いまで」

武見「無視すりゃいいじゃない」

大宅「いや周りのプレッシャーってあるって実際」

千早「哀しいです、人生は結婚のためにあるんじゃないのに」

川上「でっしょ!? でしょでしょでしょ!?」

川上「ああこれ言ったら重い女って思われるのが嫌で絶対言わないでおこうって思ってそしたらこいつが問題児すぎてだあああ!!」

千早「そうだそうだそうだぞー! 問題は、イケないことなんです!」

一二三「あの……」

一二三「えっと……」

一二三「これ、どうしたらいいんでしょう」

武見「付き合いきれない、とりあえず千早だけでも何とかするから」

武見「そっちの先生にはもうアルコール飲ませないで、水飲ませてて」

千早「ぎゃあ、武見さんに誘拐されるぅー」

大宅「されといでー」

(強引に千早を連れて武見は出て行った)

505 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:38:05.41 ID:xeQ1FaFu0

一二三「とりあえず先生、お水飲みませんか?」

川上「もうさ、君たちと違ってさ、私の年になると結婚とか次のチャンスないなとかそういうのやっぱ考えないといけないわけで」

川上「あなたもね、絶対私のようになってはいけない、なるなら手に職持って」

一二三「一応棋士やってるんですけど、というかそちらも先生ですよね?」

川上「それも辞めるかもしんないどうしよう私泣いてもいい? ってか泣く」

川上「ひっく、ひっく……」

モルガナ(本当に泣き始めたよ……)

一二三「えっと、川上先生……」

大宅「よっぽど鬱憤溜まってるね、こりゃ」

(武見が千早を連れて戻ってきた)

大宅「うわびしょびしょじゃん!」

千早「……お手洗いで水を頭からかけられました」

千早「目は覚めました。皆さん申し訳ありません……」

一二三「あの、そのままだと風邪ひきませんか?」

川上「おいでおいでー、拭いてあげる」

武見「近付いたらダメ」

川上「過保護よくない! おいでおいで」

千早「え? えっと」

(ララが心配してタオルを持ってきてくれたのを川上が奪い取る)

川上「拭いてあげるー、よしよし」

千早「わ、わ? うわ?」

一二三「なんか頭を拭きはじめましたけど」

大宅「雨で濡れた野良猫拭いてるみたいな感じ?」

武見「千早、しばらくそうされていて」

千早「えー……」

川上「〜〜♪」

モルガナ(しばらく千早は川上の玩具か)

モルガナ(櫛まで取り出し始めたぞ。酔い醒めるまでほっとくか)

506 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:43:26.66 ID:xeQ1FaFu0
安価もストーリーも進んでないですけど、あまりに更新しないのもあれなので息抜きタイムです。別の意味で修羅場かもしれないですけど
アダルトチームはお酒入った方が面白いと思います。ひふみんがかわいそうですけどまあ仕方ない。
べっきぃはこの時だけ悪酔いというか絡み酒っぽくなってますけど、普段はもっと自制して飲める人じゃないかと思ってます。
タイミングが超絶悪かったのではないかと。ありませんかね、そういうの。
次回から謎解き解説ターンですが、殆ど絡みなかったメンバーなので結構化学反応が激しいです。
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:10:16.78 ID:1H2YLkWA0
>>1は忙しいのか? 
自分は待つから>>1のストーリー書いていいんやで
508 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/08(水) 18:16:31.86 ID:H7a11oEN0
時間はあるんですが、咳が止まらなくて家族にPC 触ると怒られる状態です。
ここまで風邪こじらすとは思ってなかったのです。今日は更新休みます、申し訳ありません。
答え早く書いて一人を選べる状態にしたいです。がんばります。お言葉ありがたいのです。
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 18:47:06.26 ID:EIFErOHI0
川上はしょうがないよ
そりゃ荒れるよ
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 19:01:52.65 ID:QHgPW8E20
大丈夫か? 長引いてるみたいだけど

早「ぎゃあ、武見さんに誘拐されるぅー」

大宅「されといでー」

なんか好きだ、アダルトチームは酒入ってこそには、同意
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 19:18:57.76 ID:EIFErOHI0
お大事に!
きっとそれ武見内科で診てもらったら特殊な感染症って言われるやつだろ?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 00:01:35.20 ID:BFE0b8eF0
気づいたら毎日覗きにきてしまう
お大事にな、暖かくしてな
513 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:43:56.71 ID:PEyrVq6L0

大宅「で、やっと本題なんだけどさ」

大宅「こっち三人、直接はやりあったことないんだよね」

一二三「私も伝聞ですね」

武見「直接やりあった結果が辞表まで書かされてあのざまでしょ」

川上「〜〜♪」

千早「痛いです! 髪引っ張らないでください!」

一二三「あの占い師さんも、その奥村さんとは会ったことはあるんですか?」

(一二三の疑問に頷く)

武見「千早の場合は自分から首突っ込んだんだけどね」

千早「だって、破滅の運命が出てて、それが私たちにも波及していましたし……」

武見「千早がそう言うんならそうなんだろうけど」

一二三「……、占い、信じるんですか? あの、意外です」

一二三「リアリストだと勝手ながら思っていたので」

武見「千早以外の占いは信じる気にはならないけどね」

大宅「御船千早といったら占い界では有名だからね」

千早「いえ、まだまだ修行中の身なので」

一二三「はあ……」

(一二三はあまりピンと来てないようだ)

モルガナ(実際に占われないとわからないだろうな、あれは)

川上「占い師だったら、ひっく、なんとかできないのー?」

千早「あの、私そんなに万能じゃないので……」

千早「これでも占い師の本分を超えて、かなり動いた方なんです」

千早「ただ自らが破滅を求めているとなると、ちょっと私の経験が足りなくて……」

大宅「それで見捨てられなくなったコイツは絶対に自分を選ぶ」

大宅「で、それまで私たちの色々をぶっ壊す、と」

大宅「そういうわけにもいかないんだわ」

一二三「同感です」

一二三「盤面をひっくり返すような行為を許すわけにはいきません」

武見「私は割とどうでもいいけど」

大宅「冷めてるなー、こっちの先生は」

一二三「理由は?」

武見「世間知らずのお嬢様がヒステリー起こしたところでタカが知れてるから」

武見「放っておけばいい。自滅しようが知ったこっちゃない」

514 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:45:20.00 ID:PEyrVq6L0

川上「ないね、それはないね」

川上「少なくとも世間知らずのお嬢様だけではないね、絶対ない」

武見「まあ、怪盗団のメンバーなんて突拍子もないことは認めるけど」

千早「自滅で終わらないのも問題なんです」

千早「武見さんの認識は甘いです」

武見「わかってるよ」

千早「え?」

武見「…………」

武見「佐倉双葉のあの状態を見て、表情を変えなかったっていうのが本当の話なら」

武見「色々とヤバい子なのはわかる」

武見「あれを診てなかったら今私はここにいない」

モルガナ(……そっか、武見は双葉がパニくったのを診てくれてたな)

大宅「……とりあえず、全員危機意識は共有してるってことでオッケー?」

武見「千早、占いできないの?」

一二三「占い頼りでいいんですか……?」

千早「同じことを同じように占っても、同じ結果が出るだけです」

千早「なにか、とっかかりがあればいいんですけど」

一二三「川上先生は……」

川上「……zzz」

大宅「うわ、寝てるし」

千早「あの、川上先生! 起きてください!」

川上「はっ!? い、イチゴが、イチゴが潰されたと思ったら私の手だった!?」

千早「あの、川上先生が一番彼女について詳しいと思うんですけど」

川上「……うーん?」

川上「あー、無理無理無理」

川上「私あの子苦手なの、最初に脅された時からそう」

川上「二月のねー、あれいつだっけ?」

川上「まだその時は呵責があったみたいだけどねー」

川上「宣戦布告してから全部心の中に押し込めてやんの」

千早「……仮面」

千早「…………」

武見「なんか思い当たることが?」

千早「……いえ、こっちのワードは多分私たちじゃ無理かと」

千早「仲間だった皆さんで考えた方がいいと思います」

千早「分からないことが多すぎるので」

515 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:47:04.56 ID:PEyrVq6L0

大宅「こっち、ってことは、まだなんか占いに出たの?」

千早「彼の周囲全員に出たワードなんですが」

千早「『問いは問いのままでは解けない』」

大宅「なんじゃそりゃ?」

一二三「問いってなんですか?」

千早「うーん……考えてるんですけど」

武見「酔っ払い教師は何か心当たりないの?」

川上「…………」

川上「二択迫られた……」

一二三「二択ですか?」

川上「……えっと、まだあの子がこんな派手なことしでかす前ね」

川上「…………」

川上「吐きそう……」

千早「大丈夫ですか!?」

一二三「あの、お手洗い行きます?」

川上「…………、大丈夫、呑みこむ。勿体ないし……」

川上「そこの記者のおごりっていうから……」

大宅「……言ったっけ?」

武見「ごちそうさま」

大宅「取材費で落とすわ」

川上「……、『彼とそれと同じくらい大事なモノがあったらどっちをとる?』みたいなこと訊かれた」

川上「私の場合は教師という仕事で、怪盗団メンバーだと友情とかそういうのだと思う……」

川上「そういえば」

川上「目の前で少しずつ崩れていくのが見えるって言ってたっけ……」

川上「それが心を蝕む、って」

川上「それならいっそのこと自分の手で」

川上「そう言ってたな……」


全員「…………」


大宅「あー、少し考え方変えて、もしその子が何もしなかったらどうなってたかって考えてみる?」

大宅「どうなってただろうね?」

武見「…………」

一二三「どうあっても、わだかまりは残ったと思います」

一二三「他の人が想いを寄せていること、知ってしまったわけですし」

モルガナ(耳に痛いな)

516 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:48:03.16 ID:PEyrVq6L0

千早「そう、ですね」

千早「春さんは人の気持ちや流れに敏い方ですから」

千早「無視できなかったのかもしれません」

大宅「……それ解く方法探せってこと?」

(全員の目がこちらに向いた)


全員「…………」


千早「あの、すみません……」

武見「千早が謝る必要はない、全くないから」

一二三「…………」

一二三「それはあくまで奥村さんの見解であって、私たちもその考え方である必要はないんじゃないかと思います」

大宅「確かに。こんだけ暴走してる子の考えに付き合う必要はないよね」

川上「え……!?」

川上「…………」

川上「な、なるほど」

千早「確かにそういう見方は存在しますが……」

千早「……直接会ってないからこそ、そういう見方ができるのかもしれません」

千早「会ったら彼女の間違った覚悟で、問いが捻じ曲げられたでしょう」

千早「盲点でした……占い師ならいろんな角度から考えないといけないのに」

千早「解釈が間違っているからこそ、破滅の運命しかないと信じ切っているのに……」

武見「でもそんなに遠い間違いでもないでしょ」

武見「だからこそ深い関係の子たちはものすごく悩んでるんだし」

武見「一面は突いていると思う」

一二三「必要なのは、別の側面から考えること、ですか……」

一二三「……あの、申し訳ありません」

一二三「そろそろ帰らないと、家族が心配するので」

一二三「少し、一人で考えたいこともあるので……」

武見「私ももういい?」

千早「そう、ですね」

大宅「そっちの先生は大丈夫?」

川上「酔いは醒めた……ご心配なく」

大宅「まあ、今日ですぐなんとかなるとは思ってないけどね」

(これで解散となった……)


517 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:50:17.60 ID:PEyrVq6L0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「さすがに疲れたな」

モルガナ「でも、考えるとっかかりはできたはずだ」

モルガナ「確かにみんなどこかで見て見ぬふりをしてたことを、春は突きつけた。けどそれは完全じゃない」

モルガナ「明日、メンバー集合して、一緒に考えようぜ」

(相談をしたいとメンバーに集合をかけた)

(そろそろこちらのルートは見えてきたように思う)

モルガナ「だな!」

モルガナ「…………」

モルガナ「お前は大丈夫か?」

モルガナ「多分、明日みんなと話しあったら、そのまま春の説得に入ると思う」

モルガナ「もうお前が帰るまで時間がないからな」

モルガナ「ただ、ここまで来ている以上、間違っていようがもう引き返せないところまで来ているかもしれない」

モルガナ「そうであってもやるしかないさ。けどな」

モルガナ「完全に決まってしまう前に、誰かと話して落ち着くのも大事じゃないかと思うぜ」

 …………、

 誰かに電話してみようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
0、誰とも話さない

>>519
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/09(木) 22:26:40.50 ID:vZ9x4xqr0
4を敢えて選んでみる
作者が好きに書いてくれていいんだけど、このどれ選ぼうかって考えるのがやっぱりいいな
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 23:50:44.91 ID:dHTvdAMp0
6
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 05:56:48.19 ID:7h7WDrlQ0
スナイパー生きとったんかワレェ!?
432.61 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)