【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】

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156 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 20:55:27.71 ID:lU3n1otw0

春「安易に答えてくれない、か」

春「反応しないっていうのは正しいんだろうけど、ね」

春「うん、行こう」

春「ちょっと歩こうか。今日は暖かいね」

(うきうきと楽しそうな様子は、嘘には見えない……)

モルガナ「…………」

モルガナ「ワガハイは席を外す」

春「……いいの? モナちゃんも私に訊きたいこと、たくさんあるでしょ?」

モルガナ「全部こいつに任せるさ」

モルガナ「ただ、ワガハイは春が抜けるなんてことを許すつもりはないとだけ言っておく」

春「モナちゃんに許してもらおうなんて最初から思ってないよ」

モルガナ「……春にとっては、ワガハイも敵なんだな」

モルガナ「お前がワガハイと話すつもりがないのは、ワガハイを騙して閉じ込めた時から知っていたさ」

モルガナ「じゃあな」

(モルガナはどこかへと消えていった……)

春「…………」

春「行こう? あ、ボートに乗りたいな。どう?」

(春の表情に変化はない……)

157 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 20:58:53.45 ID:lU3n1otw0

《湖の上》

(二人でボートに乗った)

(湖の上は若干暖かくなってきたためか、以前よりボートの数が多く感じる)

春「なんだか、不思議だね。景色は開いているのに、私たち二人しかいない感じ」

春「…………」

春「相変わらず無口だね。そういうところも好きだよ」

春「この時間がずっと続けばいいのにな」

春「その為に私は色々頑張るんだけどね」

春「どう頑張るのか、知りたいんだよね?」

春「デート1回のお礼に、答えてあげるよ」

春「嘘はつかないよ。都合が悪かったらね、内緒にしておくけど」

春「ある意味、そういう取引だもんね。そこは信用してほしいかな」

春「そうだね。2つ、疑問に答えてあげる」

(訊きたいことは色々ある……)


1、怪盗団を壊すというのはどういう意味だ?
2、怪盗団を壊して春を選ぶと思うのか?
3、いつから仲間を抜けることを考えてた?
4、双葉をどうする気だ?


↓2つで、重なったらさらに下で
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/09(木) 21:07:31.34 ID:zngxY7DX0
2
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 21:14:22.41 ID:geXVSNFSO
4
160 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 21:37:30.05 ID:lU3n1otw0

(自分が怪盗団を壊す相手を選ぶとは思えない)

(率直にそれを訊いてみた)

春「ふふっ」

春「思うよ」

春「君は私を選ぶ」

(視線はシャドウと相対したかのように鋭い)

春「言ったでしょ? 君を奪うって」

春「予告状を出したってことは、もうルートは確保したんだよ」

春「それがどういうルートなのかまでは教えてあげない」

春「まあいずれわかるよ」

春「もうとっくに手遅れなんだってこと」

(妙に自信ありげだ……)

(単なる自棄っぱちではなく、春なりの勝算があっての行動らしいが……)

(質問はもう一つできる)

(双葉について聞いてみた)


161 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 21:43:18.07 ID:lU3n1otw0

春「双葉ちゃん?」

(きょとんとされてしまった)

春「うーん。結構そのままの意味だよ」

春「君が早く私を選んでくれたら傷は深くならなくて済むし」

春「双葉ちゃんならね、まだなんとか言いくるめることができると思うから」

春「別にね、私はみんなが憎いわけじゃない」

春「傷は浅く済むならそれに越したことはないと思ってるよ」

春「杏ちゃんやマコちゃんにわざわざ先に言ってあげたのもそういう理由」

春「…………」

春「ただまあ」

春「利用することがあるなら」

春「双葉ちゃんは繊細な分、簡単に傷付けることができるよね?」

春「決定的に傷付ければ、もう君たちは私を仲間には見れなくなるよね?」

春「双葉ちゃんが一番、怪盗団を壊すのには手っ取り早いかもね……?」

(昨日よりもぞっとするほど声の温度が低い)

(本気で言っている……!)

春「……わかるかな」

春「私がそういうことが思いつくことのできる人間だってこと」

春「敵に対して容赦するつもりはないから」

春「まあでも、そういうことにならないうちに君が私に決めてくれれば楽なんだけどな」

春「うん、とりあえず双葉ちゃんについては一番最後にしようと思ってる」

春「手っ取り早いのは確かだけど、双葉ちゃんを苛めるのはさすがに後味悪いし」

春「おじ様の印象もあまり悪くはしたくないしね」

春「やっぱり最初は、杏ちゃんかな」

春「マコちゃんは正直、予想よりも反応が鈍かったというか」

春「マコちゃん、女の子としての自分にはあまり自信がないのかな」

春「愛してるならそれ以上の理由はいらないのに、頭がいいと逆にいろいろ考え過ぎちゃうのかな」

春「まあそういう意味でもすぐに行動に動ける杏ちゃんの方だね」

春「とりあえず心を徹底的に折らないとね」

(……止められる気がしないほど、春は軽くかつての仲間に対してそんなことを言う……)

春「もう十分だよね?」

春「ねえ、これからは普通のデートしよ?」

春「疑問にはちゃんと答えたんだし、ね?」

春「ボートもっとスピード出ない? 頑張って!」

(春は自分の知っている柔らかい笑みに戻って、はしゃいでいる……)

162 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 21:51:55.90 ID:lU3n1otw0

《井の頭公園》


春「ボート楽しかった。でも腕痛くはない?」

春「でも男の子なんだから、大丈夫だよね」

春「私? 私はほら、斧より重たいものは持てないから」

春「…………」

春「実はさっきのボートでのやり取りも、結構楽しかったりしてた」

春「意外とね、駆け引きって楽しいな」

春「君にはいっつも主導権握られてたもん。私の方が年上なのに」

春「でもそれ以上に、君が私の事で頭がいっぱいになってると思うとそれが嬉しいっていうか」

春「だから駆け引きが楽しいと思えるのは君だけに対してだよ。きっとね」

(いい感情を抱いていないのには気付いているはずだが、春はそれでも嬉しそうだ)

春「……ねえ、手を繋いでもいいかな?」

 …………、

(答えられない……)

春「そっか。でも」

(袖を小さく摘まんだ)

春「……これくらいは、いいよね?」

(頬が赤くなっている……)

??「こうしてみると、幸せそうなカップルなのに……」

(突然、後ろから声がかけられた)

春「……あなたは?」

(春の声が一気に冷え込む)

??「…………」

??「意味を理解していないのかと、その望みを捨て切れてはいなかったんです」

??「ですが、あなたは」

??「自ら居場所を捨てる意味を、絆を壊す意味を、わかっていて」

??「それでも破滅を選んだんですね」

春「バレンタインの時にいましたね。……確か」

??「御船千早。占いで生計を立てています」

千早「…………」

千早「……意味を分かっていて、尚且つ破滅を選ぶ人の運命を変える事なんて、できるんでしょうか……」

千早「……あなたのお名前は?」

春「奥村春と申します」

163 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 21:54:34.54 ID:lU3n1otw0

千早「春さん。あなたは……」

千早「言葉では無意味だとわかっています。私には視えますから」

千早「あなたの決意と覚悟はわかっています。ですがそれでもお願いします」

千早「彼から、離れてください」

春「そこまでわかっているなら、返答は必要ありませんよね?」

千早「…………」

千早「今朝、起きた時」

千早「ここに来なければならないと、強く感じました」

千早「……刺し違える覚悟を持ってでも」

千早「私は、私を変えてくれた人を守りたいんです」

千早「運命は変えられるって教えてくれた人の運命を、守りたい」

千早「お願いします。……もう彼と関わらないでください」

千早「あなたの決意と覚悟は、あなた自身だけでなく、周囲を、何より彼も巻き込んで破滅します」

千早「視えるんです。……彼の運命が」

千早「愚者の逆位置が」

千早「『可能性を見失う』」

春「…………」

春「止まるつもりはありません」

千早「…………」

千早「やっぱり、こうなるんですね」

(千早の様子がおかしい)

(千早がバッグに手を入れた)

千早「ここに来なければならないと感じた時、もう一つ感じたことがあります」

千早「『武器を持ちなさい』と」

春「……!」

千早「もう一度、お願いします」

千早「彼から、離れてください」

春「…………」

春「嫌です」

春「むしろ、私は」

春「あなたの武器を、覚悟の方を見てみたいですね。御船さん」

春「私は受け止めてみせます」

千早「――――」


 ――刺し違える覚悟と千早は言った……!


1、いい加減にしろ、春
2、千早、止めてくれ


↓3レスで多い方
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 21:57:05.71 ID:7st+l3SH0
1
165 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 21:57:09.34 ID:lU3n1otw0
今日はここまで

1、井の頭公園
2、美術館
3、神保町
4、デスティニーランド
5、プラネタリウム
6、元町中華街

これはいつもの並び順で


1、御船千早
2、武見妙
3、川上貞代
4、大宅一子
5、東郷一二三
6、誰にも会わない

これが答えでした。次からはシャッフルしようと思います。安価下で
思いつめさせたらダメな人と遭遇しちゃいましたね(棒読み)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:11:36.72 ID:6EtW8hAuO
2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/09(木) 22:21:38.33 ID:l6haYrCD0
1
168 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/09(木) 22:32:11.07 ID:lU3n1otw0

BADEND(千早ver.)です

わかりにくかったかなあ? えっと。
鮮血が舞います。そんないらない予告しておきます。
>>150の質問にはいつでも答えるので。答えは作中で盛り込みます。
ネタバレになるのでどう盛り込むのかは言えませんが。

そう言えば一週目で唯一恋人にできたのが千早さんだったな……最初のBADENDも千早さんか……運命感じます
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:35:27.63 ID:7st+l3SH0
え?え?え?え?え?え?え
鮮血?怪我人出ちゃうの?
うわあ・・・2選んでりゃ良かった
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:49:15.06 ID:geXVSNFSO
んー、2だとは思うけど、少し分かりにくいねえ。BADEND上等ならこんな感じでいいけど、そうじゃないならもう少し匂わせておきたい。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:50:00.78 ID:l4a4HsNPO
傷だけならまだいいけど、殺されたりとか……
春が止まるはずないんだよな、よく考えると
前振りはあったな……確かに
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:53:33.40 ID:9iwJjSVDO
複数安価の時点で察するべきだった……
春修羅場慣れすぎだろ、手をつないでいいかなとか絶対計算してるだろ
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 23:58:03.48 ID:etXCyU/X0
ごめん、こんな修羅場の時に不謹慎なんだけど
春の斧より重たいものは持てないからで不覚にも笑ってしまった・・・
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:10:37.91 ID:w06i1OeYO
怖すぎだろ
175 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 03:21:35.09 ID:Gke7huEw0
BADEND選択肢があることは皆さん知っていた筈で、どんな安価の出し方かも知ったはずなので
選択肢はこんな感じで行こうと思います。これからもそこは変えません。
BADEND見た後は双子看守の元に戻されて罰を食らった後に直前の選択肢に戻ります。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 09:42:39.47 ID:VlOnUKr8O
やっと追いついた
春ちゃん推しのわいが最初からいればこんな事には…
177 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 10:37:54.77 ID:Gke7huEw0

春「いい加減にしろ? 何を言ってるの?」

春「言ったよね? 止まるつもりはないって」

春「君でも私の邪魔をするなら、許さない」

(声が完全に冷え切っている……!)

春「さあ、御船さん」

春「あなたの覚悟を、見せてください」


 ―――――――

178 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 10:38:43.76 ID:Gke7huEw0

 もう駄目だ、と思った。
 この人は、私が何をしようかまで分かっててそんなことを言っている。
 この人の破滅の中には、自分も含まれている。
 自分の命もきっと、例外じゃなく。
 それでも、私は――

 バッグの中から、“武器”を取り出した。

「それがあなたの武器ですか」

 呆れも感心も、声からはわからなかった。
 死に対する恐怖も、私には視えるのに。
 だけど声や表情は、あくまで平然としている。
 この子はあくまで貫き通す。それがどれだけ破滅を呼び込もうとも。
 だから、私は――

 腰に構えて、突進する。
 春さんは避けるそぶりを見せなかった。
 ただ彼が、春さんを引っ張って無理矢理に避けさせて、
 手足の白い黒猫が、私の腕に纏わりついた。
 それでも突進は止まらなかった。
 予定していた位置とはずれたけど、それでも武器は――
 ナイフは春さんの腹部に吸い込まれた。

「春!!」
「にゃあ! にゃあ!」

 彼と黒猫が叫んでいる。
 私は茫然とへたり込んだ。

「にゃにゃにゃあ! にゃあ!」

 黒猫が叫ぶと我に返ったように彼がどこかに通話する。多分救急車を呼んだんだろう。
 思ったより、血だまりというのはできなかった。ただ、お洒落な服を、赤色に染めていく。

「御船、さん」
 息も絶え絶えに、倒れ込んだ春さんは重傷の筈なのに、私の名を呼んだ。
「何か、紙と……ペンを……貸して、くれませんか?」
 いつも持っているものしかないけど、それでもいいと言われたので黙って貸した。
 何かを書いている。遺言を書いているのだろうか。
 もう私は、自分のやったことに耐え切れなくて、目も耳も塞ぐしかなかった。

 耳を塞いでも、サイレンの音だけは聞こえてきた。



 懲役1年9か月、執行猶予3年。
 私に課せられた刑だった。
 本当はもっと重罪を望んだのに、むしろそれが反省していると言われてしまって、皮肉にも刑が軽くなってしまった。
 3年の歳月をこそこそと隠れ住まないといけなくなるけど、正直それは故郷のあの村での扱いよりはマシだろうと思えた。
 ――隣に彼がいるから。
「大丈夫? 千早」
 顔色が悪いよと、コーヒーを差し出してきた。彼の淹れるコーヒーは確かに、心を落ち着ける何かがある。
「もう、占い師じゃ、ないんですよ……なんで……」
 人生を視るあの力が、彼女を刺した時から消えてなくなった。
 春さんは急所を外して生きていた。未だに思う。
 彼の為に春さんを排除しようとしたのか、嫉妬で消えてほしかったのか。
 刑罰は、よくわからないけど殺人未遂としては比較的軽いと聞いた。
 それにはなんと、被害者の嘆願もあったという。
 彼女が最後に書いたノートの切れ端には、こうあったと、コピーを見せられた。

『加害者の減刑を望みます 奥村春』

 丁寧にも自分の血で拇印を押していた。他にも、私の今までのお客さんが署名とかしてくれたらしい。
 それでも罪は消えない。こうなるとは分かっていたけど、辛い。
 今私は、心理学の勉強をしている。
 相談の経験が豊富だから、第二の人生はカウンセラーがいいんじゃないかと彼が勧めてくれた。
 そんなお金はないと言った。占いで稼いだお金は今まで騙していた人たちへの返済に充てていたから。
 そうしたら、彼が驚くようなことを言ってきた。

179 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 10:39:13.04 ID:Gke7huEw0

「春が、それを望んでる。それに、千早のお客さんも、千早の言葉をもう一度聞きたいって」

 被害者が加害者のスポンサーになるなんて考えもしなかった。
 弁護士もつては別の人だけど、費用はお客さんたちが出してくれたと。

「春は千早の覚悟に負けたから、潔く諦めるって言ってたよ」

 どう表現していいかわからない、彼の苦笑いに、私はどう反応していいかわからない。
 彼が18になった。
「千早、結婚しよう」
 …………?
「え?」
「俺が千早の人生をめちゃめちゃにしたから、俺も一緒に償っていきたい」
 ああ。
 罪悪感からなんだ。
「千早じゃなかったら、結婚しようとは思ってないよ」
 そうなのだろうか。もう視えない私には、人の心はわからない。
 怪盗団がどうなったのかは訊けなかった。
 ただ、崩壊は免れなかったんだろうと思う。彼の話に春さん以外の仲間の名前が出なくなったから。
 その春さんの名前も、あくまで事件の被害者としての名前でしか出なくなった。
 彼の可能性を閉じたのは、私だ。
 それも、私の罪。
 いや、それが一番の罪なんだと思う。
 なあーお、と黒猫が鳴いた。
 これからの人生は、全て償いに費やされる。
 ある意味では、

 きっと彼が隣にいることも、罰の一つなんだと思う。

180 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 10:46:09.58 ID:Gke7huEw0
《????????》


カロリーヌ「愚か者が!」

カロリーヌ「誰も幸せになってないではないか!」

ジュスティーヌ「愚かだとは思っていましたが、ここまでだとは思っていませんでした」

ジュスティーヌ「我々もこのような結果を望んでいません」

ジュスティーヌ「もう一度、更生の機会を与えましょう」

カロリーヌ「ただし罰はいただくぞ!」


御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

  ↓

御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


カロリーヌ「信頼度から★4つ分をいただく」

カロリーヌ「これがバッドエンドになった場合の罰だ!」

ジュスティーヌ「適切なプレゼントをし、丸一日を何事もなく過ごせば取り戻せる数字です」

ジュスティーヌ「罰としてはむしろ生温いかと」

カロリーヌ「同感だが、それではこいつは逃げてしまいそうだ」

カロリーヌ「囚人は生かさず殺さずが鉄則だからな」

ジュスティーヌ「あなたに拒否権はありません」

ジュスティーヌ「さあ、過ちを正しなさい」

カロリーヌ「二度と会いたくないな、女の敵め!」


 …………

 ………

 ……

181 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 10:49:37.95 ID:Gke7huEw0
BADEND(千早ver.)をお送りいたしました。

いつも通りの時間に、>>163の正しい選択肢を選んだ場合のストーリー展開に戻ります。
182 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 20:04:30.42 ID:Gke7huEw0

千早「……っ!」

千早「止めてって言ったって」

千早「他にどうしようがあるんですか!?」

千早「このまま黙って皆さんの破滅を見てろって言うんですか!?」

(破滅するつもりはさらさらない)

(千早にも春にも向けて、そう言った)

春「…………」

千早「…………」

(千早がバッグから何かを取り出す――!)

春「……!」

千早「……これ、私の名刺です」

(千早は名刺を春に差し出した)

春「…………」

(春は黙って受け取る)

千早「私は……占い師」

千早「運命を視ることしかできません」

千早「それが、私の唯一の武器です」

千早「……このままではあなたは、あなた方は破滅します」

千早「春さん。あなたは今、女帝の逆位置が出ています」

千早「『精神的に満たされない』と」

春「…………」

千早「もしそれを避けたくなったら、運命を変えたくなったら」

千早「一占い師として、私は全力で運命を視て、どう変わればいいのか」

千早「一緒に考えていきたいと思います」

春「その必要はありません」

春「ですがあなたの武器は、覚悟は」

春「受け取っておきたいと思います」

千早「…………」

千早「失礼します」

(千早は去っていった……)

春「…………」

春「ふう。怖かった」

春「あの人……御船さんも」

春「私と同じように破滅するつもりではいたみたいだけど」

春「私と違って、君を助けるために破滅を選ぼうとしてたね」

春「負けるつもりなんてないけど」

春「みんな、手強いなあ……」

(春は名刺を財布にしまった)

(しばらく井の頭公園を歩き回った……)

183 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 20:05:49.92 ID:Gke7huEw0

(春と別れた……)

モルガナ「千早と出くわした時はひやひやどころか心臓が喉から吐きそうになっちまったぜ……」

モルガナ「当然近くで見てたさ。何があってもおかしくないからな」

モルガナ「まだ時間はあるぜ。誰かと会わないのか?」

モルガナ「さすがに今日は千早は無理だろうけどな」

 どうしようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉


6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>185
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 20:15:49.49 ID:6B+hPicS0
3
早目に双葉にも話しておこうよ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 20:16:41.32 ID:pX7I3C7+O
7
7
べっきぃは春知ってるから意見聞きたい
186 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 20:19:56.97 ID:Gke7huEw0
おお、ここでべっきぃは予想してなかった……双葉か武見スナイパーが現れるとばかり……
千早のBADENDで心が結構イカれたので今日はすみませんがここまで。
春は怖かったって言ってるけど「そんなに広くないよ」「この映画は怖くないよ」並みに信用できないです。作者ですらそうです。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 20:32:55.03 ID:8qLAslW2O
火サスみたいなバッドエンドだ……
愚者や女帝の意味調べたんだけど、現状が対応アルカナの逆位置に本当にあっていてびっくりした
双葉は最後の言葉は信じるか難しいな
双葉知らせても割とどうしようもない気がしてきた
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 20:40:52.39 ID:6B+hPicS0
バッドエンドも良かったなぁ
イッチはスゴイなぁ
189 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 20:45:03.36 ID:Gke7huEw0
あ、すみません、安価出します。
それで今日は終わります。

あと、春は取引と言っている以上その部分は嘘ついていません。そのあたりは信用して大丈夫です。

190 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 20:46:45.07 ID:Gke7huEw0

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆


モルガナ「川上には相談できるな」

モルガナ「どうする? 相談といったら今の現状を話すしかないが」


1、現状を話す
2、普通に過ごす

>>192
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 20:49:38.98 ID:0YV68MPE0
1
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 20:55:15.91 ID:nmS2XiZXO
1しかないな
193 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 21:03:47.61 ID:Gke7huEw0
了解しました。
でも信頼度アップはなんか違うな……相談コマンドなので。

バッドエンド選択肢が訪れた場合、今まで選択肢は2つでしたけど、べっきぃの場合は3つに変えます。
これで単純にバッドを選ぶ確率が1/3になります。
プレゼントのヒントが無くなる代わりに他のキャラでもこうしていこうかと思います。

あと、もう春と千早に関してはバッドエンドはありません。バッドエンドは一回だけです。
あとべっきぃへの相談が終われば、明日から通常の通りに戻ります。しばらくは。大丈夫。多分。
194 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 22:08:12.14 ID:Gke7huEw0
バッドエンドについて少しまとめます。

怪盗団の現状を知っているとバッドエンドの選択肢が2つから3つに増え、確率が減ります。

怪盗団の現状について知らせたい時は相談コマンドです。

バッドエンド選択肢は一回のみです。

春・千早は既に出ました。というか春は相談コマンドが出ない状態です。

武見、あと次の更新で川上も選択肢が3つになります。

バッドエンドを迎えると、★が4つ減ります。4つ以下の場合は0になります。どのキャラでも変わりません。

双葉のみ★の数に変化があった場合のみ知らせるかどうか選択できます。
双葉の場合は星が一定以上ではない場合で知らせると、あまり良くはないことが起こります。★の数に関しては皆さんでお考えください。
怪盗団メンバーに関してはバッドエンド選択肢は2つと決まっています。メンバー特典です。


バッドエンドとは少しずれますが、いつものパターンの日常に戻った場合、春も誘えます。

この大事件を解くにはある条件が必要です。これが解けないと14日を迎えることができません。

多分春が何かやらかします。

条件が整ったら自動でイベントが発動します。

条件がわからない場合は春を誘ってカマをかけてみるのもありという意味で春を誘えます。春にも一応弱点があるのです。


だいぶ難しい条件かもしれませんが、全部を手に入れるのはすごく難しいのです。なんとか真(新島の方ではない)エンド目指して頑張ってください。

そして一人を選んでください。屋根ゴミにはならないように。

質問があれば受け付けます。どうぞどうぞ。多分色々このギャルゲーはデバッグができていませんので。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 22:10:38.33 ID:Lb7OochuO
星の数で結果変わる選択肢は双葉だけ?
196 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 22:12:25.75 ID:Gke7huEw0
>>195
他のキャラでも出す予定です。春だけは出ないですけど。
双葉のみというのは、現状を知らせる条件が双葉だけ特殊という意味でした。すみません。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 22:31:07.80 ID:CX0qNNAwO
おもしろい
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:41:51.30 ID:80fvyOCH0
おいついた
めっちゃ楽しみにしてる
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 22:46:20.12 ID:8KWdt0uv0
楽しみなのは同意だけど、sageなさい
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:28:36.75 ID:YMurJJ0hO
むしろこれは春好きのためのSS、異論はないな?
今日はもう寝ようぜ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:52:33.25 ID:HNz/ht0S0
条件は怪盗団メンバーだけで達成出来るものなのかな?
それとも全員が対象?
答えられたらで良いです
202 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/10(金) 23:58:16.29 ID:Gke7huEw0
条件は三つです。

まず怪盗団メンバー内で一つ。
次に怪盗団に助けられた人たちで一つ。
その二つは順不同ですが、両方を達成したらフラグが出てきます。
それを乗り越えられたら自動的にイベントが発生します
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 00:20:58.98 ID:tFkIt5F3O
大人側の条件は全員に怪盗団を相談することかな?
怪盗団側は双葉がキーなんだろうか
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 01:44:07.01 ID:vuBi80be0
あと一週間ちょいだが、日数足りるかこれ・・・?
怪盗団は双葉とアタリをつけるとしても、大人組のキーについての手がかりがまだ少ないし
双葉の方もなんか星が足りなさそうで怖いし・・・・
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 08:46:55.26 ID:QAaHzwnfO
双葉自体が条件て事は無いんじゃないか?
誰かの★MAXにする、とかかなって思ったけどそんな単純でもない?怪盗団メンバーにMAX1人、大人組にMAX1人

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 08:51:23.15 ID:9DJdkRafO
旅行の時、真がMAXにならんかった気が
怪盗団は全員リーチが限界だった気がする
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 08:54:49.81 ID:dZg+RRXqO
前スレの>>442に書いてある、怪盗団メンバーはMAXにならないってさ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 12:03:04.54 ID:QAaHzwnfO
あそっか、MAXならないんだったありがとう
何か春ちゃんに効果的な質問をしたい弱点はなんだ?
これ杏殿が次のターゲットだと言うのはこの後ルブラン帰ったら報告するイベント起きる?それとも会わなきゃダメなの?
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 14:15:16.69 ID:y8HKnh3i0
作中じゃなくて>>1の言葉になってしまうけど
>>145で現実を突きつけるのは春にしか無理だろうけど春が現実を本当に見てるかは別の話ってのが気になるかな
多分メメントスがあったらオタカラ生まれてる気がする
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 14:24:08.82 ID:y8HKnh3i0
春に聞きたいことがあるかって質問がまだ有効なのかな
弱点って核熱、そうじゃないか
ぱっと思い浮かばないから誰か代わりに聞いてくれ
でもあんまり先の展開聞いても答えられないとは思うが
211 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/02/11(土) 19:12:35.86 ID:wpBe3BMcO
はまってくれてる人がいてくれて嬉しいです
ちょっと今日の安価更新は難しいのです。質問があるなら答えられることは答えますが
攻略は考えてみてください。モルガナがちゃんとまとめてくれますから難しくないはず、多分
バッドエンドで星減る方がツラいかもですね
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:09:08.80 ID:QAaHzwnfO
答えられたら
条件を満たすのは1人に絞っていても満たせる?
前述されたように大人組全員に対して行動が必要か否か知りたい
213 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/11(土) 22:56:59.00 ID:MuuDqL2rO
全員に声をかける必要があります
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/11(土) 23:13:39.43 ID:OMJ5wkHk0
一気にここまできてしまった
更新楽しみにしてます
215 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:11:28.38 ID:XZChaJdx0

(どうしても相談したいとチャットで連絡を入れた……)

川上『んー、なんかいつもと様子が違ってたりする?』

川上『君がそんなこと言うなんてよっぽどなんだろうし』

川上『どこに行けばいい?』

(カラオケなら突然誰かが乱入する可能性はまずないだろう)

川上『そんなに聞かれたくない話なの?』

川上『なんかサボりたくなってきた。いや行くけどね?』

川上『できるだけ早く行くから待ってて』


モルガナ「川上は教師だから、一番お前らの年代に触れてきたはずだ」

モルガナ「何かいい考えが浮かぶといいんだがな……」

モルガナ「まあそうでなくても、現状を知らせとかないと、春が何するかわからない」

モルガナ「説明はしておくべきだろうな」



《カラオケ》


(今まであったことをできるだけ詳しく説明した)

川上「…………」

川上「…………」

川上「……えっと、」

川上「うわマジかー……奥村さんそこまでやらかしたか……」

川上「ごめん私無理奥村さん怖いし苦手……」

モルガナ(春と一回やり合ってるからか、川上はかなり苦手意識持っちまってるな)

川上「ぶっちゃけ無理じゃないかって思うわ、あの子決めたらとことんやる子だろうし」

川上「正直私じゃ無理、私明確に弱み握られてるし」

川上「って言ったところで、君が諦めるわけないよね」

川上「とりあえず、落ち着きましょうか。いや私は凄いパニクりたいんだけど」

川上「『困難は分割せよ』ってデカルトの言葉にもあるし」

川上「まず整理することから始めましょう」

(授業の解説のように口調が真面目になった)

川上「まずは奥村さんの言う怪盗団を壊すという言葉」

川上「双葉さんへの言葉からすると、他のメンバーが奥村さんを仲間じゃないと見限った時がそうなんだと思う」

川上「そしてそれは成功していっていると思った方がいい」

川上「君さ、今の奥村さんの言葉全部信用できる?」

 …………、

(答えられなかった……)

川上「何かしら裏があるように、疑惑の目で見てしまうでしょ」

川上「それ友達や仲間に対しての態度じゃないよね、もう」

川上「それでもまだ希望は持ってるんだろうけど、奥村さんはきっとエスカレートしていくと思う」

川上「もっと酷いことやっていくと思う。想像すると怖いからしたくないのでそれは君で考えてああ逃げたい……」


 …………、

(春がエスカレートしていくのは確かに想像が簡単にできてしまう……)

216 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:12:13.85 ID:XZChaJdx0

川上「……えーっと、あとそうね」

川上「それがどうして君を奪うことになるのかって話だよね」

川上「君の居場所を奪えば……ううん、そんなわけないか」

川上「…………」

川上「二月にさ、君に課題渡す時に奥村さんとちょっと話したんだよ」

川上「『教師としての立場と君への想い、二つに一つしか取れないならどっちをとるのか』」

川上「そう訊かれたんだよね」

川上「多分、その前からずっと、奥村さんは」

川上「『怪盗団としての居場所と君への想い、どっちをとるのか』」

川上「ずっと悩んでたんだと思う」

川上「あの子、ある意味ですごく現実見てるんだよ」

川上「それが理想の居場所手に入れたわけじゃない」

川上「普通なら絶対に手に入るワケのないものが手に入った」

川上「それを壊すって、奥村さんにとって自分を傷付けるより辛いことなんじゃないかって思う」

川上「実は奥村さんの内申見させてもらったの。担任の評価とかも聞いたりしてね」

川上「まあ、私には予習の期間があったわけだし……ここまでやらかすとは思ってなかったけど、一応、対策としてね」

川上「奥村さんがオクムラフーズのご令嬢であることは、あの事件まで仲のいいグループの子たちでも知らなかったみたい」

川上「クラスでは争いを上手く回避したり或いは仲裁したりとか、とにかく穏やかな子って言うイメージだった」

川上「それだけでも立ち回りが上手い子ではあったのがわかるけど、でも誰にも心を開かない……」

川上「まあ、それをベースにして考えると、やっぱり奥村さんの取ってる行動はおかしいよね」

川上「ここまで話をこじらせる必要があったのかっていうのか。うーん」

川上「ただ君の心を射止めたいだけなら、もっとうまく立ち回れるはずだと思うんだよね」

川上「ここまで極端な壊し方をする必要が、ちょっと私にはわからないな」

川上「意味なんてなくて、感情的に壊しにいってるのかもしれないけど。それはそれで厄介だけど……」

川上「もう少し別の理由があるのかもしれないね。怪盗団とはまた別の話で、もっと根本的なところで」

川上「まあちょっと、ごめん。怪盗団壊すことと君を奪うという言葉の繋がりは、今のところ分からないかな」


 …………、

(自分や怪盗団以外の事で、春は何か悩んでいるのだろうか……?)

217 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:13:11.36 ID:XZChaJdx0

川上「あと、今一番対処しないといけないのは、やっぱり高巻さんかな」

川上「意見が対立しているわけでしょ? でも現実を見てるのは正直、奥村さんの方だと思う」

川上「高巻さんの言ってることって理想論なんだよね、そりゃそうなったらいいけどってやつ」

川上「それが悪いって言ってるんじゃなくて、それを実現させるための案が実際にあるのかってこと」

川上「新島さんも多分、『ない』って思ったから、今諦めかけてるんでしょ」

川上「恋愛と友情どっちをとるかって、女同士ではよくあるもめ事の一つだし」

川上「それで実際、友情が崩れるなんて山ほどあるし」

川上「今思うと、私やらかしちゃったかな……両方取らないと意味がないみたいな事言っちゃったし」

川上「鬱すぎる……あのね、本当に奥村さんって怖いんだよ、とにかく笑顔で一番の急所をチクチクついてくるって言うか」


 …………、

(『君は私を選ぶ』と言い切った時のあの冷徹な笑みはできれば二度と見たくない……)

(なんとかしないといけない)


218 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:14:43.39 ID:XZChaJdx0

川上「まあとにかく。あとそれ以外にも、この事態を知らない人っていない?」

川上「君に対して好意を持っている人は奥村さんにとっては敵認定だからさ」

川上「君への信頼が下がろうと、知らせるべきだと思う」

川上「更に最悪なことに、奥村さんって色々人脈があってお金もあるから社会的に潰すのが割とできたりすると思うんだよね」

川上「仕事とかやってる人だと、人生に関わってくるかもしれないし」

川上「あんまり考えたくないけど、そこまで考えないとヤバい事態になってると思う」

川上「ってか私も教師辞めさせられそうだし、このままだと」


 …………、

(努めて軽く言ってるが、川上の表情は重い……)



川上「あと、うーん。双葉さんか」

川上「私は保護者である佐倉さんの考えは少し外れてると思う」

川上「怪盗団を壊すと言い切ったなら、佐倉さんの心情なんて考えないと思うんだよね、表向きはともかくとして」

川上「後味が悪いから後回し、って言うのはなんとなくわからなくはないんだけど」

川上「簡単に料理できるから後からで全然構わないってことかもしれないし」

川上「もう少し理由があるのかもしれないし」

川上「ただ、私は知らせるのは、とにかく慎重にやった方がいいと思う」

川上「双葉さん、かなり育った環境が特殊だったから……」

川上「後回しにするって言ってる以上、すぐには手を出さないと思うし」

川上「君が奥村さんを、騙して不意打ちするような子だと思うなら別だけど……」

川上「何というのか、一応奥村さんにも一定のルールはあるように思うから」


 …………、

(双葉に告げるタイミングは慎重に考えた方がいいと川上は言う)

(だが春の真意がわからない以上、後手に回るのは危険だとも感じる)

(タイミングはシビアに考えるべきだろう……)
219 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:15:54.58 ID:XZChaJdx0

川上「こんなところかな」

川上「現状の確認するだけに終わっちゃったけど……」

川上「はああー、」

川上「多分、奥村さんは私のこと良く思ってないと思うんだよね」

川上「もうヤダ怖い。二人っきりとかで笑顔で牽制しあいとかもう二度とやりたくない……」

川上「こう言ったら君は怒るかもしれないけど、さすが辣腕経営者だったオクムラフーズ社長の娘だなって思うよ」

川上「私も一応、これからのこと考えておくけど」

川上「ぶっちゃけ、ここまでやらかしてる奥村さんに太刀打ちできる気がしない……はあ」

川上「…………」

川上「……あのね」

川上「君が1人を選んだら、残った8人はどうなるのかな」

川上「私は……教師という立場もある。だから元々諦めるべきものだと言い訳はできるけど」

川上「やっていることはともかく、奥村さんの動機については、多分みんなが直視しないといけない問題」

川上「選ばれなかった側が、嫉妬とか負の思いに囚われて」

川上「納得できないのは、当然だと思う」

川上「奥村さんを仲間に連れ戻すというなら、それについて答えを出さないと無理」

川上「君が誰か一人を選んで、選ばれなかった側もそれに納得して新しい道を歩んでく」

川上「そんな都合のいい、夢のような話は……私も信じるのは難しいな」

川上「私も、物分かりのいい大人を演じてるけど」

川上「本当は……選ばれないなんて嫌だし」

川上「…………」

川上「それでも私は教師だから」

川上「うん。大丈夫。君たちのこと、生徒として、きちんと考えるから」

川上「私のことより、自分が刺されないかを気にしなさい。ね?」

川上「あー、にしても面倒でヤバい生徒に引っかかった……奥村さんと話すの怖いな……」

川上「まあそれでも、明後日の月曜日に話してみる」

川上「あんまり期待しないでね? もうさ、一番嫌なんだよあの子のキレ方……はあ」

(やる気があるのかないのかわからない表現は、川上なりの誤魔化し方なのだろう……)

モルガナ(いや多分本音だと思うぞ)

 …………、


220 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:17:52.01 ID:XZChaJdx0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「春が何を考えているか、疑ってみている時点で既に仲間と見ていない、か」

モルガナ「きっと、その通りだな……」

モルガナ「それでもとにかく、後手に回ろうともやらないといけないことは」

モルガナ「この事態を知らない女へ知らせること。双葉に告げるタイミング。杏殿に春が何をするのか」

モルガナ「この3つをとりあえず優先的に考えるべきだな」

モルガナ「今知らないのは、大宅と一二三か」


大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「信頼を取り戻してない状態で話すと、多分また信頼されなくなるな」

モルガナ「あと双葉か」


佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆


モルガナ「お前に対して信頼が足りていなければ、双葉の混乱は大きくなるだろう」

モルガナ「タイミングは慎重に考えた方がいい」

モルガナ「あと杏殿に対しては……一応チャットで注意はしとくように言ったんだよな?」

モルガナ「返信が返ってきてないのが気になるな……」

モルガナ「…………」

221 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:18:36.58 ID:XZChaJdx0

モルガナ「春と取引しかけてみないか?」

モルガナ「取引に関しては春は信用していいと思う」

モルガナ「春にまだ訊きたいことはあるしな」

モルガナ「取引の内容は、そうだな。デートする代わりに仕掛けるのを待ってもらうってのはどうだ?」

モルガナ「他の女に時間が割けなくなるが、春を牽制することはできると思う」

モルガナ「春に訊きたいことがある場合は、この取引も持ちかけてみるといい」

モルガナ「ただ上手く駆け引きしないと無駄に終わる可能性もあるからな」

モルガナ「まだやりようはあるさ。春は自分の中でルール決めたら遵守するタイプだ」

モルガナ「設定作り込むからな、あいつ」

モルガナ「…………」

モルガナ「設定か……」

モルガナ「まあ、今日はもう寝ようぜ。疲れてたら何も動けないぞ」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆

御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

222 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 00:21:50.31 ID:XZChaJdx0
次の更新で3月5日です。

相談コマンドが出ていない状態で現状を話すと、信頼度が下がります。
上げてから相談コマンドを使うというのもありかと。

何を優先していくかは皆さんで決めてください。

明日からいつも通りの時間に安価落としていきます。

質問はありませんか? あまり攻略に関しては教えたら面白くなくなるかな、と思っています。
春に訊きたいこととかないですかね?

あと、地味に読者が増えてきたのが嬉しいです。頑張ります。
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 01:26:23.30 ID:Pts06jodO
べっきぃへっぽこなのかやる気あるのかよくわからんけど、よっぽど春怖いんだな…
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 02:38:04.31 ID:e+SncNeQo
乙、こういう時なんだかんだでべっきい頼りになるわぁ
これ劇中だとあと一週間ちょいでどうこう出来る話なのか……?
225 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 07:06:20.70 ID:XZChaJdx0
気になる方がいるのでもうばらしちゃうと、残りは5日含めて13日まであと9日です。
ターン数は×2ですから18ターンあります。
取るべき行動に必要なのは6ターンです。6回取るべき行動をとらないといけません。逆に言うとあとは結構自由です。
パレスだって予告状含めて2日あればクリアできるんですから大丈夫です。その前にイベントで帰らされたりしますけど。

ただ時間経過で発生する強制イベント(つまり春がよからぬことをする)もあるので。それがいつ来るかわからないというのはあります。
それ見ないと取るべき行動の選択肢が出ない、あるいはそこまで放っておいたら選択肢がなくなったりということがあります。
春とデートすればヒントと、よからぬことを仕掛けることが上手くいけば後にずらせるかもしれないという。
取るべき行動はモルガナがまとめてくれます。とりあえずそれやるのもよし、★あげるのもよし

ちなみにこれクリアすれば、もう爆弾が存在しなくなります。つまりみんなイチャイチャできるので頑張ってください
スマートにいったら10日でクリアできるようにはしてあります。多分……


ただ、選択肢を立てる条件が難しくてできなかった場合に備えて、

5日でセーブしておきましょう。真エンド迎えられなかったら5日に戻ります。★の数もその状態に戻ります。


春もね、こんな覚悟決めたくて決めたわけじゃないんですよ……誰のせいかというと主に>>1のせいです。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 08:00:11.55 ID:eLYSijcCO
べっきぃは怖い怖い言ってるけど春の前では毅然とすると思う
覚醒した春との対決は楽しみだな
227 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:01:52.02 ID:XZChaJdx0

 3月5日(日)



モルガナ「今の状態は……」


高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「ちょっと事態がややこしいな」

モルガナ「日記にでも書いてまとめた方がいいんじゃないのか?」


 !!セーブポイント!!

 ※もし条件が満たせなくなった場合でもここに戻れます。
  ただし、これ以降のイベントも繰り返し見ることになると思います。



228 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:02:35.76 ID:XZChaJdx0

モルガナ「多分、今日はもう春は動かないと思うぜ」

モルガナ「まあ、正直今の春のことはよくわからないんだが……」

モルガナ「元々あいつはこんなことが簡単にできるやつじゃない」

モルガナ「お前だって、その気になれば人を殺せる力はあっても、人を殺せないだろ?」

モルガナ「その気になればできるって言ったって、簡単に一線を越えられるわけじゃない」

モルガナ「一昨日と昨日とで、かなり畳み掛けてきたからな」

モルガナ「今日も仕掛けるってのは春の負担的に考えにくいと思う」

モルガナ「ちょっと、楽観的すぎるかもしれないが……」

モルガナ「なんにしても、できることなんて限られてる」

モルガナ「どうしてもワガハイたちじゃ限度がある。お前やワガハイだけじゃ、春を止められない」

モルガナ「止められなかったら怪盗団の女性陣は分裂して、築き上げてきたものがなくなっちまう」

モルガナ「それを避けるにも、まずは信頼を取り戻して、協力を得ていかないとな」

モルガナ「今日は誰と会う?」


 どうしようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>230
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/12(日) 20:11:15.61 ID:An/pkzL10
ksk
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:12:09.60 ID:s84wcMTn0
5
231 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:15:41.15 ID:XZChaJdx0

モルガナ「千早と会うのか」

モルガナ「千早は事情知ってるし、千早の気晴らしにもなるだろうな」

モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」


1、1日付き合う
2、他に予定を入れる

>>233

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:20:39.18 ID:s84wcMTn0
2
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:33:21.12 ID:juS07yNGO
1
234 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:37:25.59 ID:XZChaJdx0

モルガナ「どこに誘うんだ?」


1、プラネタリウム
2、美術館
3、ラーメン屋
4、竹ノ子通り
5、秋葉原

>>235、直下で
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:40:50.67 ID:s84wcMTn0
1
236 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:43:30.28 ID:XZChaJdx0

モルガナ「何かプレゼントするのはどうだ?」


  所持金
 ¥78994

(以前武見が何か言っていた気がする……)

>>238,千早の好きそうなものプレゼントしちゃってください

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:51:12.52 ID:s84wcMTn0
ネックウォーマー
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:18:29.08 ID:Ol3XAiAUO
毛糸のマフラー
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/12(日) 21:22:45.72 ID:An/pkzL10
240 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:30:27.17 ID:XZChaJdx0

千早『え、お誘いいただけるんですか?』

千早『ありがとうございます。正直、自信失くしてて』

千早『嬉しいです、本当に』



《渋谷地下モール》


店員「今、冬物大決算でお安くなっていますよ」

 −2980円

  所持金
 ¥76014




《プラネタリウム》


千早「すみません、お待たせしましたか?」

(毛糸のマフラーをプレゼントした)

千早「え、いいんですか!?」

千早「ありがとうございます、まだいきなり寒さが戻ったりして外にいると辛い時もあって」

千早「首は温めた方がいいって言いますもんね。えへへ」

 ★+1つ



(昼間見る夜はどこか幻想的だ)

千早「綺麗ですね……」

千早「……なんだか故郷を思い出します」

千早「東京の空は明るくて狭いです。それは人の営みで大事なんですけど」

千早「暗くないと、見えないものもあるんですよね」

千早「故郷にいい思い出はないですけど、でも星空を見るのは好きでした」

千早「何もなかったからですかね。空は広くて、鮮やかでした」

千早「…………」

千早「……、ありがとうございます。誘っていただいて」

千早「でも、あの人の覚悟の前では何もできなかった」

千早「私じゃ足りないんです」

千早「やっぱり、『塔』が見えてしまう……」

千早「運命は変えられると、あなたは証明してくれました」

千早「『崩壊』も変えることができる……そう信じたいです」

千早「ただそれには、彼女の覚悟を否定し、それを証明しなければならない」

千早「正直、私にはその未来が視えません……今のところは」


1、『今のところは』なら希望はあるな
2、変えるためには千早の力が必要だ


>>242
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:41:42.57 ID:s84wcMTn0
2
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:43:17.88 ID:kIeVe23yO
2
243 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:48:13.16 ID:XZChaJdx0

千早「……!」

千早「私の、力……」

千早「私にできること……覚悟……」

千早「……はい!」

千早「このまま、あなたが築き上げてきたものを壊されるわけには、いきませんよね」

千早「今度も乗り越えましょう!」

千早「何せ、『死』の運命すら乗り越えたあなたです」

千早「『崩壊』が乗り越えられないなんて、そんなことはありませんよね!」

千早「……少し、春さんの覚悟に心を引き摺られ過ぎていたようです」

千早「でも黙っているわけにはいきません」

千早「拒絶されようと占い師らしく、口出ししちゃいます!」

千早「きっと、それが、私にできる唯一のことで」

千早「私の覚悟です」


(千早の目に光が戻ってきた……)

 ★+3

244 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:49:10.70 ID:XZChaJdx0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「千早が元気になってよかったな」

モルガナ「千早の運命が視える力ってのは、きっと辛いだろう」

モルガナ「分からないからこそ動ける時はきっとある」

モルガナ「でも滅茶苦茶な方向に行っちまったら元も子もない」

モルガナ「千早はきっと、ワガハイたちのコンパスになるはずだ」

モルガナ「……そう言えば明日、川上が春と話をするって言ってたな」

モルガナ「川上はかなり春に苦手意識持っているみたいだが……」

モルガナ「まあ今の春は相手にしたくないよな、誰でも」

モルガナ「明日の放課後は川上も春も時間取れないと思うぜ」

モルガナ「川上を信用して、お前は他の行動をとった方がいいだろうな」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ」




高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

245 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:49:50.96 ID:XZChaJdx0

 3月6日(月) 放課後


(川上は春と話してくると告げて教室を出て行った)

(二人とも、夜まで会えないだろう)


モルガナ「これからどうする?」



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙

8、大宅一子
9、東郷一二三


>>247
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:51:12.19 ID:s84wcMTn0
8
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:52:06.27 ID:Ol3XAiAUO
5
248 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:56:08.78 ID:XZChaJdx0

モルガナ「千早と会うのか」


御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆


モルガナ「今なら相談できそうだな」

モルガナ「千早ならお金を払えば占ってもくれる」

モルガナ「どうする?」


1、遊びに行く
2、相談する(春)
3、相談する(武見)
4、占ってもらう

>>250
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:04:48.30 ID:s84wcMTn0
1
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:05:46.63 ID:Ol3XAiAUO
3
251 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:07:53.90 ID:XZChaJdx0

モルガナ「まだスケジュールが入れられるな」

モルガナ「その頃には川上と春も話は終わってると思うぜ」

モルガナ「どうする?」


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>253
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:13:19.64 ID:s84wcMTn0
8
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:14:36.59 ID:CMMub2xJ0
8
254 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:18:05.04 ID:XZChaJdx0

モルガナ「大宅にはまだワガハイたちのこと知らせてないよな?」


大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「信頼されてない状態でこんな話聞かされるとさらに信頼が下がるぞ」

モルガナ「どうするんだ?」


1、怪盗団の現状を話す
2、普通に過ごす

>>256
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:19:32.26 ID:CMMub2xJ0
2
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:25:57.24 ID:Ol3XAiAUO
2
257 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:52:48.15 ID:XZChaJdx0
お疲れ様でした。
久しぶりに修羅場のないデート書けてこっちは気がだいぶ楽です。
明日はべっきぃvs春の第二ラウンド(もっと胃が痛いと思われる)がありますけどね!

みんな星をあげることに集中してるのでしょうか? それもまた選択の一つです

あと、春が何を考えているのかは惣治郎だったりべっきぃがいろいろ推察してますが、当たっているとは限りません。
後から出た推理が正しいとは限らないのです。攻略には直接関係ありませんが、ピースを当てはめるのも面白いかもしれませんね。

にしても千早スナイパーが現れたことに驚いた……バッドエンドが尾を引いているのでしょうか?

ではまた次回の更新でお会いしましょう!
258 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 20:05:47.64 ID:xXTusmpD0

千早『え、あ、相談ですか?』

千早『大丈夫ですよ。いつもの場所にいますから』


大宅『おお、久しぶり』

大宅『久しぶりに一杯やる? って冗談冗談!』

大宅『ララちゃんとこで待ってるよ』



《新宿・路上》


千早「武見さんですか?」

千早「はい、チャットで話聞いてもらったりしてます」

千早「そう言えば、診察室でかける音楽に悩んでるって言ってました」

千早「以前は無音だったみたいなんですけど、患者さんにお子さんが増えて」

千早「雰囲気柔らかくしたいけど、武見さん、音楽の趣味がちょっと偏っているからって自分で言ってました」

千早「普段何聴くんでしょう? 私、ロックとパンクとメタルの違いがわからないです……」

(武見はいい音楽を探しているらしい……)

千早「…………」

千早「武見さんと何かありました?」

千早「うーん。いや、表立ってという感じじゃないですね」

千早「武見さん、そう簡単に心さらけ出す人じゃありませんし」

千早「…………」

千早「タロットで視てないので漠然としてますけど」

千早「断ち切った方が楽……と考えてるのかも」

千早「……あまり人付き合いを好む人ではないので」

千早「媚びるぐらいだったら一人でいたいと感じている」

千早「でもやっぱり、一人にはなりたくないんですよ」

千早「……プライドが邪魔してる感じなのでしょうか」

千早「これは、はい。相談されたら答えますけど」

千早「多分、武見さんは相談しないでしょうね……」

千早「弱み見せたら負けと考える方ですから」

千早「とは言っても、武見さんは強い人ですから」

千早「答えは出せると思います。多少時間はかかるかもしれませんけど、きっと大丈夫」

(千早はある種の信頼を武見に感じているようだ)

モルガナ(ワガハイたちの方が今は問題だろうな)

モルガナ(武見に時間が必要なら、こっちもその間やるべきことをやっちまおうぜ)

259 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 20:06:47.32 ID:xXTusmpD0

《バー・にゅぅカマー 》


大宅「よ! あれ、なんかやつれた?」

大宅「もうすぐ実家帰るんでしょ? 大丈夫それで」

大宅「あー、ネタ元が消えるかあ」

大宅「まあこっちは問題ない、多分だけど」

大宅「なんとかなるって、大体のことは」


1、なんとかしないといけないことが?
2、多分っていうのは?

>>261

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 20:42:02.71 ID:uYLSlusQ0
2
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:26:32.24 ID:7ulKUHopO
1
262 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:30:23.41 ID:xXTusmpD0

大宅「なんとか……」

大宅「いや、何とかじゃなく、絶対にやってやりたいこと」

大宅「相棒の医療費がね」

大宅「廃人化の被害者であるとの認定がすごく難しいんだよ」

大宅「なんとか力にならなきゃって思ってさ、獅童の立件ができたことだし相棒の廃人化の件も加えたいんだけど」

大宅「そしたら医療費も請求できるようになる」

大宅「でも立件自体を結構邪魔してくる奴がいてね」

大宅「少しでも暗部をさらけ出したくない奴らがいるんだよ、獅童の取り巻き連中の中にはさ」

大宅「ま、今更負けるつもりはないけどね」

大宅「よし、景気づけに一杯やるか!」

大宅「ララちゃーん、一杯……」

ララ「…………」

大宅「未成年にはお酒出しちゃダメ、やっぱり?」

(大宅の目はまだ諦めてはいない……)

 大宅+★1つ

263 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:32:37.75 ID:xXTusmpD0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「千早の相談も大宅の様子も悪くはなかったな」

モルガナ「ただ、川上と春は結局どうなったんだろうな……」

 プルルルルル……

 !

(川上から着信だ……!)

川上『あー、もしもし?』

川上『うーん、やっぱり私奥村さん苦手だわ……ってか修羅場が無理なんだわ……』

川上『もう精神的に疲れてさ、家帰って少し寝ようと思ったらこの時間になったワケ』

川上『文章じゃ長くなるしさ、今大丈夫だよね?』


 ……

 ………

 …………


《放課後・空き教室》


川上「はあ。憂鬱すぎる……」

春「私は構いませんけど」

川上「こっちが構うの」

川上「だいぶ派手にやらかしてるって聞いてさ、ちょっと話聞こうかななんて思ったりしたわけ」

春「話を聞いているならそれ以上のことは説明しようがないですよ」

川上「あのさ、奥村さんの動機自体はわからなくはないんだけど」

川上「やってることはちょっと過激すぎない?」

春「そうですか?」

春「敵に対しては徹底的に」

春「基本だと思いますけど」

川上「そんな白黒はっきり分けられるものじゃないでしょ、人間関係って」

川上「みんなのこと、嫌いになったわけじゃないんでしょ?」

春「まあそうですね」

春「でもそれとこれとは別ですし」

春「先生のことも嫌いじゃないです、私」

春「かつての生徒の為に副業して、お金を払い続けて」

春「教師としての責任感がなければ、簡単にできることじゃないと思います」

264 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:34:54.37 ID:xXTusmpD0

川上「……私、副業してたなんて言った?」

春「教師のお給料だけでお金渡せるとは思えませんから」

春「副業も、まあ大体予想はつきます」

川上「…………」

川上「あー、もしかして脅迫する気でいる?」

春「以前は質問でしたね」

春「もう一度同じ問いをします」

春「彼への想いと教師としての立場、二つに一つしか選べないならどっちをとりますか?」

川上「…………」

川上「……あー、来たその問い」

川上「もうこれ明らかに脅迫だよね」

春「ふふっ」

春「教師と生徒の恋って物語としてはロマンティックだなって思いますよ」

春「でも現実は、違いますよね」

川上「で、奥村さんは恋の方をとるわけだよね」

川上「全てを敵に回す覚悟は素直に凄いと思うよ」

春「だって両方を手に入れるなんて都合がよすぎると思いません?」

川上「まあ難しいのは確かだね」

川上「だからと言って簡単に脅迫に屈するわけにもいかないんだけど」

春「へえ……」

春「教師の立場を失うつもりということですか?」

川上「前も言ったでしょ、私は教師を辞めるつもりはないよ」

川上「確かにメンバー自体は知らなかったけど」

川上「怪盗団が奪い返してくれた志を、私はまた捨てる訳にはいかないから」

春「…………」

春「先生の考えを聞かせてくれますか?」

春「何も考えなしで呼び出したわけじゃないですよね」

川上「うーん。一応ね」

川上「まずさ、私の場合はその二択は脅迫として成立してない」

春「……どういう意味ですか?」

川上「金銭とかが目的なら継続的に弱みを握り続ける必要はあるわけだけど」

川上「奥村さんはそんなものが欲しいわけじゃないでしょう?」

川上「私が教師の立場を失ったら、彼への想いを邪魔するものは何もなくなるわけで」

川上「確かに強力ではあるけど、一発しか撃てない銃みたいなもの」

川上「むしろ撃てば失うものが何もなくなって、なりふり構わずに彼へアタックできるわけだから」

川上「奥村さんが欲しいモノが彼である以上は、その脅迫は無意味だよ」

春「…………」


265 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:35:20.09 ID:xXTusmpD0

春「考えましたね」

川上「どうも。まあ予習の期間は長かったからね」

川上「この答えは奥村さんの採点ではどう?」

春「うーん」

春「60点ぐらいですかね」

川上「どうしよう、思ったより低かった……」

春「一回しか撃てないという点に気付いたのは素直に凄いなって思いました」

春「でも私だって、考える時間はありましたしね」

春「ねえ、先生……?」

春「先生は、自分の大切なものをいつ壊されるかわからない状態で」

春「どれくらい耐えられますか?」

川上「…………」

春「引き金は私がいつでも引けるわけです」

春「常に銃口をこめかみに突き付けられている状態を、何か月、何年?」

春「その状態で平然と過ごせますか?」

春「私が折れるのが先か、先生が折れるのが先か」

春「根競べになりますね。どうなるかはわかりませんけど」

春「先生の大事な教師としての立場は、私の気まぐれでいつでも壊せるんですよ」

川上「…………」

川上「あー、もう胃が痛くなってきた。奥村さん、私に胃潰瘍できたら医療費出してくれない?」

春「それで彼の事を諦めてくれるならいくらでも」

川上「それは安すぎるかな」

春「ですね」

川上「ま、でも非現実的な方の答えから言ったよね」

春「あれ? もしかして気付いてたんですか?」

川上「あんまり気付きたくはなかったけどね……」

春「一応1対1を意識しました。でも私と先生だけならそんなまどろっこしいことはする必要はないんですよね」

川上「……ま、彼がそんな脅迫を許すはずがないよね」

川上「でも奥村さんは絶対に引かない」

川上「唯一引くことがあるなら、彼が奥村さんを選ぶことだけ、か」

春「そこまで考えてたなら100点ですよ」

川上「私勝ち目ないじゃん、これ。あー……」

川上「わかったわかった。私の負けだよ」

266 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:37:04.16 ID:xXTusmpD0

春「……本当にそう言ってますか?」

川上「彼の心の動きまで利用するつもりなら適いっこないよ」

川上「私はそこまでできない」

川上「そこまで徹底的には、できたとしてもやれないよ」

春「…………」

川上「はあ、これでも結構考えたつもりだったんだけどな」

川上「言っとくけど私こういうの本当にダメなんだからね?」

川上「いきなり言われたら絶対パニクるから」

春「けど正直、先生は手強かったです」

川上「いやもう、奥村さんに言われても説得力ない……」

川上「はあ……」

川上「どうやったって彼は私を選べないのがわかったし」

川上「だからここからは、女同士じゃなくて、教師として話すから」

川上「あなたも生徒として聞きなさい」

春「…………」

川上「あのさ、こういうやり方で彼を手に入れたとしてもさ」

川上「彼はあなたのこと好きになってくれると思う?」

春「嫌いには絶対になれないですよ」

春「彼だって、自分が原因なのはわかっているでしょうし」

春「嫌いになれないなら、一緒にいればいくらでも心は変わります」

川上「…………」

川上「私はそうは思えないけどね」

春「…………」

春「彼が私を嫌うとしても」

川上「違う、後者の方」

川上「一緒にいれば心は変えられるって方ね」

春「…………」

川上「奥村さんが彼のこと本気で好きなのはわかる」

川上「その為ならたとえ卑劣と言われる手であっても、他の全てを失っても、躊躇う気がない覚悟もわかる」

川上「でもそれで、奥村さんが本当に全てを失ったら」

川上「彼は一生、悲しみ続けると思うよ」

川上「たとえ一緒になれたとしても、彼から罪悪感が消えることは絶対にない」

川上「更に言うなら、奥村さんも幸せにはなれない」

川上「犠牲の果て、そんなやり方で幸せになるなんて、絶対にないよ」

春「それが何か?」

川上「あー、即答しちゃうのか、ここで……」

川上「なんでこんなやり方を選んだの?」

春「なんで、とはなんですか?」

267 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:37:32.91 ID:xXTusmpD0

川上「怪盗団のメンバーだった以上は、奥村さんは正義感も強い人のはず」

川上「芯の通った強さを持っているはず」

川上「そうじゃないと、世直しなんてやらないよ」

春「…………」

川上「なにかあるんでしょ?」

川上「奥村さんはこういうことができる子じゃない」

春「実際にできているじゃないですか」

川上「考えることはできるかもしれない。実際考え付いてるわけだしね」

川上「でもさ、実際に行動を起こせるかは別の話」

川上「私は奥村さんの直接の担任じゃないけど、それでも今の奥村さんが普通の状態じゃないのはわかるよ」

川上「自分でその理由はわかってる?」

川上「こんな破滅的なやり方を選んでる奥村さんが、歪んでること」

川上「その原因は、自覚してる?」

春「…………」

春「わかりません」

川上「……そっか」

川上「認めたくない、か」

川上「あなたみたいに賢い子が、自分で気付いてないとは思ってないよ」

春「……話はそれで終わりですか?」

川上「私の方はね」

川上「奥村さんが話したくなったらまたいつでもおいで」

川上「もう女同士の話する必要はなくなったわけだから」

川上「耐え切れなくなったら、いつでも来ていいよ」

川上「誰にも言えなくて一人で抱え込む辛さは、私にもわかるから」

春「…………」

春「必要ないです」

川上「必要あるなしを決めるのはあなたじゃない」

川上「私は先生であなたは生徒」

川上「このまま壊れていく生徒を黙ってみているつもりはないから」

川上「嫌でも話は聞かせてもらうからね」

春「…………」

春「私には彼しか必要ないので」

春「その為に私は全てを差し出すんです」

春「失礼します」


268 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:38:26.37 ID:xXTusmpD0

 …………

 ………

 ……



川上『分かる!? この胃のキリキリ感!?』

川上『私基本安定重視なんだよね、もう無理だからこんな駆け引き!』

川上『副業の話出た時の心臓のバクバク具合は本気で死ぬかと思ったわ!!』

川上『あんなことやってたなんて知られてたらと思ったら、もう……!!』

川上『怪盗団は君を筆頭に問題児しかいないわけ!? ちょっと!?』

モルガナ「春との会話がよっぽど堪えたんだな……申し訳ない」

モルガナ「メイドの話は春は知らないんだけどな」

(しばらく怒鳴られ続けた……)

川上『はあ……』

川上『うーん、なんというのか』

川上『このやり方をしないといけないっていう思い込みを奥村さんから感じたかな』

川上『君を手に入れるためには全てを差し出さなければならないって言ってたし』

川上『それがなんでまでかはわからないけど』

川上『まあでも、奥村さんかなりヤバいとこまでキテるよね』

川上『これ、単なる恋愛と友情どっちをとるかだけの話なのかな……』

川上『やっぱり別に何かを抱えてる気がする、単なる視野狭窄ってだけじゃなくて』

川上『まあ、教師の勘?』

川上『注意して見てみるけど……』

川上『あの子、簡単に表に出すタイプではないしね』

川上『とりあえず、一筋縄ではいかないことだけはまあ、言わなくてもわかってるだろうけど改めて伝えとくね』

川上『あと胃潰瘍になったら君が医療費払ってね。じゃあ』

(通話が切れた……)

269 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:39:28.50 ID:xXTusmpD0

モルガナ「思い込み、か」

モルガナ「確かに何か思い込まないとここまで極端な行動は出ないだろうな」

モルガナ「ただそれが何かがわからないな……」

 !

モルガナ「どうした?」

(春からチャットが来ている……!)



春『明日の夜、デートしない?』

春『そうだね、あまり断ってほしくはないかな』

春『断られたらちょっと過激な行動しちゃうかもね?』



モルガナ「…………」

モルガナ「送られた時間を見る限り、川上との話の直後だろうな」

モルガナ「川上とのやり取りが刺激になっちまったんだろう」

モルガナ「文章もかなり攻撃的だ」

モルガナ「どうする?」


1、断る
2、OKする


↓3レスで多い方
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:40:28.14 ID:SWl/l6D80
2
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/13(月) 21:55:13.61 ID:0TBz0yL20

272 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 22:11:50.68 ID:xXTusmpD0

(いい予感はしないが、明確に脅しと取れる言葉を使っているのを放置するのは危険だろう……)

(了承の返信をした)


春『楽しみだな』

春『じゃあ、明日ね』


モルガナ「…………」

モルガナ「杏殿や真、最近チャットの連絡がつかないことが多いよな」

モルガナ「心労が溜まっているんだと思う。今の状態は知らせない方がいい」

モルガナ「知らせてどうにかなるなら知らせるが、どうにもならないからな……」

モルガナ「明日は放課後すぐなら空いてるだろう」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日の春の様子はちゃんと見とかないとな」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

273 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 22:17:41.36 ID:xXTusmpD0
ジョーカー相手には愚痴を吐くけど春の前ではきりっとするべっきぃは教師の鑑だと思うのです
そろそろ春の問題に気付く人も出てきそうですね

竜司と祐介の出番がどうしよう、出る幕がないのです。
怪盗団の問題として絡ませたいけど、この二人に恋愛相談って無理な話じゃないですか……
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:38:54.63 ID:SWl/l6D80
べっきぃ春苦手って言ってるけど今一番親身に春に接してるのはべっきぃだと思うんだよな
あと副業の詳細な内容知らなくてよかったな…知ってた時の反応も見たかったけど
春の謎の行動…修羅場だろうなあ
そして>>1でも竜司祐介は恋愛相談させるのは無理か…!
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 10:49:16.86 ID:m8fRKlQv0
病院で流す音楽か、ジブリのインスト流してる所はあったな
双葉たんは★8以上は無いと失敗しそうだね
春ちゃん、、、
ジョーカーに特定の誰かを選ばせようとしてるのか?
自分が嫌われれば他の怪盗団メンバーは仲違いせず済むと思ってる?


276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 13:11:41.49 ID:uMaiWnxJ0
いや絶対誰かにジョーカー渡すのは考えてないだろ
一回身体で誘ってるし
どうせ壊れるなら自分の手で徹底的にって感じだと自分は推測してる
277 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:06:56.73 ID:nMwhxFK30

 3月7日 昼休み


(竜司に昨日の経緯を話してみた……)

竜司「あのさ」

竜司「川上お前に甘すぎね?」

竜司「まあ俺らのこと考えてくれるのは助かるんだけどよ」

モルガナ「川上は春以外にも、杏殿や真、双葉も4月からここに入るし」

モルガナ「恋敵としてよりは生徒として見てるんだろう、きっと」

竜司「やる気なさそうなイメージしかねえから、ぶっちゃけ意外」

竜司「で、杏や真には言ったのか?」

モルガナ「杏殿も真もどうも不安定だからな……」

モルガナ「今日のことは言っていない。言ってどうなるものかとも思うしな」

竜司「むっずかしいな……」

竜司「ん?」

竜司「あれ、真じゃね?」

(窓から見える景色の下に真がいる)

モルガナ「……春もいるな」

(ここから見る限りでは、どうやら真の方から春に話しかけているようだ)

竜司「何話してんだ、あいつら……?」

モルガナ「ワガハイたちが聞いていない以上、特にジョーカーに聞かれたくない話だろうな」

竜司「杏は大丈夫か?」

モルガナ「教室では普段通りに見せていたが……」

モルガナ「どこかやっぱり、ジョーカーのこと避けてる気がするな」

竜司「うーん」

竜司「杏が折れるなんて全然想像つかねえんだけどな」

モルガナ「同感だが」

モルガナ「今の春は本当に何をしても不思議じゃない」

モルガナ「……真も不安だな」

竜司「春に何言ってるんだろうな」

(春と真が分かれていく様子が見えた)

モルガナ「……嫌な予感しかしないな」

竜司「春もそうだし、杏も真も意見違うみたいだし、双葉にいたってはまだ話してないんだろ?」

竜司「こんだけバラバラで、本当に大丈夫か?」

竜司「収拾つくのかよ、これ」

モルガナ「……つけないと、いけない」

モルガナ「お前がまいた種だ、ジョーカー」

モルガナ「きっちり答えは出すんだ」


278 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:07:37.76 ID:nMwhxFK30

 放課後


モルガナ「春の約束の時間までまだ間があるな」

モルガナ「誰かと会ってみないか?」

モルガナ「まだ現状を知らせてない女もいるし、双葉にも話してないだろう?」


 どうしようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>280

279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:12:44.61 ID:m8fRKlQv0
3
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:16:48.79 ID:ich13nM0O
3
281 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:46:04.19 ID:nMwhxFK30

《ルブラン》


双葉「おー、今日は早いな」

双葉「惣治郎、コーヒー」

惣治郎「はいはい」

(久しぶりにゆったりした時間を過ごした気がした……)

双葉「そうそう、カナちゃんから手紙来た!」

双葉「カナちゃんはPCもスマホも持ってないらしいからな」

双葉「でも高校行けば親が買ってくれるって言ってた!」

双葉「通信料払うためにバイトもするって言ってた」

双葉「だから今な、いいスマホ探してるとこなんだ」

双葉「格安SIMとかも今は揃ってきてるからな」

双葉「高ければいいってもんじゃないしな、スペックは必要な分だけでいいんだ」

双葉「カナちゃんがスマホ買ったら、毎日チャットしようなって」

双葉「今それが一番楽しみなんだ!」

双葉「お前も実家帰るし、みんなも卒業したりして会う回数は減っても」

双葉「繋がりは消えない。ネットでおしゃべりできるっていうのもあるけど、それだけじゃなくて」

双葉「怪盗団は役目を終えても、永久に不滅ってことだ」

双葉「うん、だから寂しくない。大丈夫」

双葉「強がりじゃない。本当にそう思ってる」

双葉「私はみんながいつ来てもいいように、ここを守っていくんだ!」

(双葉の声からは、怪盗団が崩壊するという事態は一切想像してないのがわかる……)

 双葉+★1つ


佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆


モルガナ(どうする?)

モルガナ(双葉に春のことを話すか?)


1、話す
2、今はまだ止めておく

>>283

282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:59:01.71 ID:OarRzMScO
2
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:16:24.57 ID:PRC5mbKP0
2
284 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:25:27.91 ID:nMwhxFK30

(まだ早いと感じる)

(避けられはしないが、もう少し時機を見る必要があるだろう……)

双葉「どうした?」

双葉「ははーん、お前は寂しいんだな?」

双葉「ふふん、いつでも戻ってきていいからな!」

(…………)

(早く何とかしなければ……)

285 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:26:39.05 ID:nMwhxFK30

《お台場海浜公園》


(春の指定した場所と時間通りに着いた……)

春「時間通りだね」

(以前と同じく、普段の私服よりも意識したコーディネートだ)

春「一回ね、夜のデートってしてみたかったの」

春「大人っぽいよね、こういうの」

春「憧れてたんだ」

春「ちょっと歩こう?」

(モルガナは以前と同じく姿を隠している)

(春はこちらの袖をわずかに摘まんで後ろから歩いている)

春「夜景、きれいだね……」

春「あれ全部が人の営みなんだね」

春「だからかな、光って暖かいよね」

春「暗闇も嫌いじゃないよ。想像力とか、そういうのは暗闇の中で生まれると私は思ってる」

春「それがカタチになったのが、あの光なんだよ」

春「私も、君と一緒に」

春「あの光の一つになりたいな」

春「…………」

(言葉が途切れた……)

春「…………」

春「そろそろかな」

春「ねえ」

(突然、袖を引っ張られた)

(身体の向きを強引に変えられる――)


 !?


春「――――」


(春が背伸びして、唇と唇を重ねてきた――)

(あまりに唐突過ぎて、反応ができなくなる……)

春「んっ……」

 がしゃん

 !?

春「……気分はどうかな、杏ちゃん」

杏「…………!!」

286 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:28:36.05 ID:nMwhxFK30

春「ふう。今でもドキドキしてる……」

春「……ファーストキスが君で、本当に嬉しい……」

杏「……春、なんで……?」

(状況がわからない……!)

春「彼の意思が関係ないのは、一応言っておくよ」

春「私がしたいから、したんだよ」

杏「春!!」

杏「わざわざ呼び出して、なんで!?」

春「現実を教えてあげようと思って」

春「杏ちゃん、今どんな気分?」

春「好きな人が別の女性とキスしている姿を見るのって」

春「言ったよね、私たちは彼を巡っての敵同士になってる」

春「杏ちゃんはそれを否定しようとしてる、私を仲間に連れ戻すことで」

春「それ、今でも同じこと思える?」

杏「…………」

杏「春……?」

杏「それだけ?」

杏「見せつける為だけに、こんな真似したの?」

春「そうだよ」

春「ねえ、これでもまだ」

春「彼が杏ちゃん以外の人を選んでも、祝福できるのかな」

春「もう想像できるよね」

春「彼が、他の女性と――こういうことをする姿が」

春「自分が選ばれなかった時が」

杏「春……!」

春「ねえ、今でもまだ」


 パシン!


(杏が春の頬を叩いた……!)

杏「そんなことの為に、こんなことしたの!?」

杏「なんで、意味わかんない……!?」

春「…………」

春「今叩いたのは、仲間の為に怒ったんじゃないよね?」

杏「…………!!」


287 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:29:48.53 ID:nMwhxFK30

春「気付いてるでしょ? 自分の中の暗い感情に」

春「嫉妬とかそういう気持ち」

春「今、杏ちゃんは仲間に対して怒ったんじゃない」

春「女の子として、私に暗い感情を抱いてる」

春「わかるよ」

杏「違、違……」

春「認めていいんだよ」

春「杏ちゃんは私を敵として見てるんだよ」

春「何もおかしいことじゃない。自然な感情だよ」

杏「違う!!」

春「うーん」

春「まあこれ以上言う必要はなさそうかな」

春「これだけ動揺してるんだもん。もう完全に自分でわかってるよね」

杏「――――!!」

(杏が走り去った――!)

(反射的に追いかけようと身体が動く)

春「駄目」

(春が思いのほか腕を強く掴んで止めた――)

春「追いかけて追いついて、君は杏ちゃんに何を言うのかな?」

春「今ね、杏ちゃんが何を一番許せてないと思う?」

春「私に対してじゃない。私のことを許せなかった自分自身に対して」

春「醜い感情に溺れそうな自分自身が許せないんだよ」

春「そんな杏ちゃんに、同情で追いかけたって、惨めさが増すだけだよ」

 …………、

(春の目は、仲間を気遣うものになっている気がする……)

(春が手を離した)

春「まあこれも私の作戦かもしれないけどね」

春「追いかけられたら困るからこんなことを言ってるのかもしれないよ?」

春「私は私の好きにした」

春「だから君も、好きにすればいいよ」


 …………、

 自分がするべき行動は――


1、追いかける
2、ここに留まる


288 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:30:19.70 ID:nMwhxFK30
↓3レスで多い方

今日はここまで
なんで自分はバレンタインにこんな修羅場を書いているんでしょうか……?

289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:32:24.43 ID:m8fRKlQv0
2
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:45:09.38 ID:OarRzMScO
2
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:55:57.64 ID:h6CMOdRxO
2
292 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 22:00:59.15 ID:nMwhxFK30
BADEND回避しました。まあこれは分かりやすいですよね。
今まで言葉での応酬ばっかりだったので、もっとわかりやすい修羅場……となったらこうなりました。
何故バレンタインにこんなことを考えて書いているのでしょうか。

ジョーカーサイドから見ると状況がわからないと思いますが、次回春が説明してくれます。
エンジン暖まってきたようです。多分このまま暴走していきます。止めることができるのでしょうか。
それは皆さんの選択次第です。あと春ファンは本当にすみません。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 22:06:38.40 ID:YxKhTecU0
きつい……春もこんなやり方選ばざるをえないといけないくらい追い詰められてるのか
割り切れる性格じゃないだろうになぁ、杏殿は立ち直れるかな
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 01:14:42.95 ID:cVTkPvLa0
バッドエンドは回避したが、だからハッピーエンドまっしぐらって訳にはいかないよな
ここのバッド回避は「何とか人死にが出ませんでした」レベルだし
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 04:51:24.89 ID:ZOJYI4uL0
けど杏の気持ち考えてる辺り、春も壊す気ではあっても未練はあると思う
なんか無意識に止めてしまったのを、なんてね、って感じするし
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 12:11:04.09 ID:3wDCVL4OO
大宅とひふみんに相談する事で春の止め方がわかるのかな?
春ちゃんスナイパーがいるとしたら、一度春ちゃん止めて崩壊を防いだのちならまた春ちゃん落とせるの?
297 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 20:22:41.36 ID:CJeW+BSK0


(確かに杏にかけるべき言葉が、少なくとも今の自分にあるとは思えない……)

春「行かないんだ」

(春がバッグからハンカチを取り出した)

春「リップが付いてる。拭いた方がいいよ」


1、大胆にやってくれたな
2、これで本当に嬉しいのか?

>>299

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:36:06.05 ID:RI0ggNOH0
1
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:53:48.24 ID:Pv4EJhgFo
1
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:58:35.10 ID:2U+9YDQB0
1
ジョーカーキレてるな
301 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:04:09.67 ID:XWfFmDUG0

春「……そうだね」

春「私が私の本質に気付くまで、きっとできなかった」

春「もし出会わなければ一生無理だったかもしれない」

春「元々、恋愛なんて諦めてた」

春「会社の為の政略結婚、一度は受け入れてたから」

春「だから初めてが君で嬉しいのは、本当だよ」

春「勿論、もっと理想のシチュエーションとか、考えたことがないわけじゃないけど……」

春「理想を求めすぎて、失敗したら意味がないから」

春「……まだ訊きたいことがありそうだね。座らない?」

(ベンチに座って話を聞くことにした)

春「もう説明する必要もないと思うんだけど」

春「今日のデートは杏ちゃんの心を折る為だったんだ」

春「もし誘いに乗らなかったらね。別のやり方を試してみたと思うけど」

春「時間はずらして杏ちゃんを誘っておいたの」

春「杏ちゃんの容姿って目立つからね。カーブミラーもあるし、タイミングを計るのは難しくなかった」

春「……さすがにドキドキしてる。今もまだ」

春「それが君とキスできた嬉しさなのか、杏ちゃんに対する罪悪感なのか」

春「或いは杏ちゃんに言ったような、暗い感情からの優越感や悦びなのか……」

春「本当を言うと、自分でもわかってないの」

春「どういう感情だったとしても、関係ないんだけどね」


302 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:04:57.09 ID:XWfFmDUG0

春「…………」

春「『何故かつての仲間に対してここまでするのか?』」

春「そう訊きたそうだね」

春「川上先生にも言われたな。なんでそんな破滅的なやり方をするのかって」

春「そうだね。今日は付き合ってくれたし、私の方は上手くいってるし」

春「ヒントは教えてあげる」

春「怪盗団を、かつての居場所を壊すのはね」

春「君に私を選ばせるのに、絶対に必要なことなんだよ」

(…………)

(以前も感じたが、春は確実に自分が春を選ぶと信じて疑っていないように感じる)

(ただそれが怪盗団を壊すこととどう繋がるのか……)

(何らかの思い込みがあると川上やモルガナは言っていたが、ただ無根拠に思い込んでるだけとも思えない……)

春「君を利用したことを謝るつもりはないよ」

春「私は君を奪う。何を差し出してでも、何を犠牲にしてでも」

春「君を裏切ってでも、私は君を手に入れる」

春「そう言ったよね」

(口調は普段と変わらないのが、逆に覚悟を表している……)

春「さて、と」

春「次は双葉ちゃんだね。双葉ちゃんはどうしようかな」


1、真はどうした?
2、双葉は後回しじゃなかったのか?

>>304
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:13:06.87 ID:HGImPMT+0
2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:21:41.66 ID:l9do17cR0
2
305 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:24:50.74 ID:XWfFmDUG0

春「そのつもりだったんだけど」

春「マコちゃんはね」

春「君のこと諦めるって」

 !?

春「だから排除する必要が無くなったの」

春「だから次は双葉ちゃんになる」

春「嘘だと思うなら、マコちゃんに直接確かめればいいよ」

春「言っておくけど、私はマコちゃんに対してはまだ何もしてなかったよ」

春「何かする前にマコちゃんの方から言ってきたから」

春「私としては気楽でよかった」

春「…………」

春「どういう感情であっても、君が私のことを考えてくれると嬉しい……」

春「もうそんなところまで来ちゃった」

春「ねえ、もうちょっとだけ歩きたいな」

春「もう少し、もう少しだけ、ね」

春「憧れのシチュエーションを、感じさせてほしいから……」


 …………

 ………

 ……


306 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:25:54.79 ID:XWfFmDUG0

 同時刻


杏「…………」

モルガナ「杏殿」

杏「……モルガナ」

杏「…………」

杏「どうしよう……」

杏「わかんない」

杏「胸の中のグチャグチャ、消えない」

杏「春に対してどう接するのか、わかんない」

杏「カッコ悪い……!」

杏「まんまと春の思い通りになってることも」

杏「それなのに何もできない自分も」

杏「リーダーに対しても」

杏「悔しい……!!」

杏「悔しいよ……!!」

モルガナ「杏殿……」

杏「私、このまま春のこと許せないまま終わっちゃうのかな……っ!」

杏「そんなカッコ悪いのなんて、大嫌いなのに」

杏「モルガナ、どうすればいい?」

杏「誰か、教えて……!」

モルガナ「…………」

杏「…………」

杏「…………」

杏「…………」

杏「……もう、大丈夫」

杏「大丈夫じゃないけど、春に対してどうすればいいかなんてわかんないけど」

杏「それでも、座り込んで……泣き叫んでなんとかなるとは、思えない」

杏「……リーダーにこんな顔見られてたら、本当に終わってるとこだった」

杏「絶対立ち上がれなくなってた」

杏「……志帆は立てなくても立ち上がろうとしてる」

杏「だったら私も、立てなくても立ち上がらないと」

杏「今は意地でも無理でも何でも、立ち上がって……必ず決着つける」

杏「モルガナ、力を貸して……!」

モルガナ「ああ」

モルガナ「それでこそ杏殿だ」

モルガナ「明日会議をしよう」


307 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:26:37.46 ID:XWfFmDUG0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「ってはあ!?」

モルガナ「真が諦めた!?」

モルガナ「春がそう言ったのか?」

モルガナ「…………」

モルガナ「メンバーを集めて会議をしようと思ったが」

モルガナ「お前はいない方がいいかもな」

モルガナ「杏殿と真、竜司と祐介とワガハイ」

モルガナ「とりあえずこの5人で集まって話を聞くことにする」

モルガナ「真の話を聞くにも、お前がいると話しにくいだろうしな」

モルガナ「お前は別の方向から動いてみろ」

モルガナ「まだできてないことが残ってるだろ?」

モルガナ「そうチャットを回せ」

(まずは杏に、真が諦めたという話を伝えた)

(それから自分抜きで話を聞くようにチャットを回すよう頼んだ)

杏『わかった』

杏『話聞いてみる』

モルガナ「真……そもそも自信がなさそうだったしな」

モルガナ「……状況は順調に悪い方に進んでるな」

モルガナ「春が双葉をどうするつもりなのか……」

モルガナ「もう寝ようぜ。体力は回復しておかないとな……」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

308 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:29:21.78 ID:XWfFmDUG0

 3月8日(水) 放課後


(杏と真は竜司や祐介、モルガナと一緒に話し合っているだろう)

(自分がやれることは……)



3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>310



今日はここまで。お疲れ様でした。
眼鏡が割れました。何か呪いでもかけられているのでしょうか
春が確実にジョーカーを奪う方法、わかった人いたらちょっと作者は哀しくなります。頑張って考えたのに……と
でも考察見る方が嬉しいので、是非書いてほしいです。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:45:15.18 ID:RI0ggNOH0
3
とりあえず双葉の★あげて伝えなきゃ

春、序盤で自分には何もないって、自信なくしてたしな
ジョーカーは絶対自分を選ばないと思って、だったらいっそのことって感じなのかな
310 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:49:27.52 ID:XWfFmDUG0
スケジュール半日か一日かとか細かいこと訊くの忘れてました。
安価下でもう少し安価細かくとっていきます
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:58:31.88 ID:2U+9YDQB0
3
一番最初の安価で春は「自分一人でできたことがなにもない」みたいなこと言ってるな
伏線なら素直に凄いな、一人でもやれるって思いたいのか
でも怪盗団壊す意味は正直わからん
312 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 22:05:08.22 ID:XWfFmDUG0
(双葉と一日過ごすか、他のスケジュールも入れるべきか……)

1、一日過ごす
2、他のスケジュール入れる(奥村春)
3、他のスケジュール入れる(御船千早)
4、他のスケジュール入れる(武見妙)
5、他のスケジュール入れる(川上貞代)
6、他のスケジュール入れる(大宅一子)
7、他のスケジュール入れる(東郷一二三)


>>315


攻略に関しては、モルガナが割とまとめてくれてるのでそんなに難しくはないと思います。
何か質問あったら受け付けます。基本はアドリブですのであんまり深くは考えていませんが
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:32:10.49 ID:RI0ggNOH0
6か7じゃん?
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:37:38.00 ID:5/4ykFzPo
敢えて2を入れて牽制もあるかも
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:56:32.11 ID:3wDCVL4OO
7
プレゼント付きで過ごしたら★2個上がってひふみんに話できるよね
316 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 23:05:58.21 ID:XWfFmDUG0
7ですが、半日過ごす場合はプレゼント無理なのです。
プレゼントは一日だけなのです。

放課後は双葉と、夜はひふみんと過ごして帰ったら自宅で会議の報告を聞いて、それでおしまいになるかと

春がどうやってジョーカーを奪うのか、みんなの推理聞いてみたいです。よければ考えてみてください。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/16(木) 03:46:10.90 ID:A3tmh+Gu0
人は配られたカードで生きていくしかないとかもあったな、スヌーピーの言葉だけど意味ありげな発言だと
思い込みってある意味パレスだよな
今春の心でどんな認知世界が広がってるんだろ
真は話聞くしかないな、何となくわかるけど
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 11:46:15.93 ID:/Cr5f4j80
誰か挿絵かいてくれたらいいのに
319 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 20:02:41.62 ID:aEqgDLZ60

《秋葉原》


双葉「うう、人混みが、ごみのようだ……」

(双葉のお願いでPCのパーツを見に来た)

(人混みに辟易しているが、テンションは高い)

双葉「お、お?! あそこのジャンク品すごい!!」

双葉「うーん、何度見ても、コスプレって実際に目の前で見ると不思議だな……」

双葉「あ、有名な牛丼のお店がある!」

双葉「なあなあ、一回食べてみたい!」


1、入るか
2、アキバ名物だな
3、ヘッドフォンは取っておけ

>>321
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 20:36:21.87 ID:vWleLGT70
1
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 20:49:04.77 ID:/Cr5f4j80
1
322 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:02:57.41 ID:aEqgDLZ60

店員「らっしゃーせー」

(牛丼並みと大盛りを注文した)


  −1040

  所持金
 ¥74974


双葉「おお、量多い……」

双葉「お前はやっぱりよく食べるんだな」

双葉「うーん」

双葉「やっぱり食べないと、杏みたいに胸おっきくはなれないのか……」

(…………)

(昨日のことが胸に痛い……)

双葉「……?」

双葉「どうした? 気分悪いのか?」

双葉「なんか最近、お前おかしいぞ」

双葉「まあもうすぐ帰るし、不安はわかるけどな」

双葉「お前ならどこでだって大丈夫だって」

双葉「どんなことがあっても、きっと道ってあると思うんだ」

双葉「お前が教えてくれたことだ」

双葉「な? お前にはみんながいる」

双葉「だから、大丈夫」

(双葉は純粋に応援している……)


 双葉+★1つ


佐倉双葉
★★★★★★★★☆☆


(双葉に春のこと、怪盗団の現状を伝えるべきだろうか?)

1、伝える
2、まだ止めておく


>>324
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 21:11:48.65 ID:/icKI0XWo
8あるし1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 21:18:54.43 ID:vWleLGT70
1
325 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:25:02.22 ID:aEqgDLZ60

《カラオケ》


(モルガナ、杏、真、竜司、祐介で相談する――)

杏「真、諦めるって……ホント?」

真「…………」

真「何だろ、どう考えても無理だなって思って……」

真「なんかさ、世界を敵に回してもとか、そういうのって春好きそうだなって納得しちゃったし」

真「…………」

真「なんで乗っかれないのか考えてた」

真「私、負けるのも怖いけど」

真「勝つのも怖い」

真「……お姉ちゃんのこと考えちゃうんだよね」

真「一回勝ったら、勝って手に入れたものを守るために勝ち続けないといけない」

真「一回負ければ全部失ってしまう」

真「同じ次元で話していいことだとは思ってないけど……」

真「私、勝ち続ける為に、その為だけに、春みたいに覚悟決めれない」

真「お姉ちゃんみたいに、手段と目的が入れ替わってしまって」

真「歪んでしまうと思う」

真「春はね、きっとずっと考えてた」

真「自分が歪んでしまうこともわかってたと思う」

真「でも、それを覚悟してたなら、わかっていてもそれを選んだなら」

真「少しでも、歪みを少なくしたかった」

真「私は……できないと思ったから」

真「そこまで自分の心、賭けること……どうしてもできなかった」

杏「…………」

杏「……モルガナ、ごめん」

杏「昨日のこと、説明してくれない?」

杏「……見てたんだよね」

モルガナ「……わかった」

(昨夜の春の振る舞いについて説明していく……)


全員「…………」


杏「…………」

竜司「……え、それマジで春?」

祐介「そういうことには羞恥を覚えるタイプだと思っていたが……」

326 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:25:50.98 ID:aEqgDLZ60

モルガナ「今の春なら、邪魔なら自分の感情も無視する。それができると思う」

モルガナ「真、お前の決断はお前の自由でいいと思う」

モルガナ「ただ、春は今、どう考えても歪んでる」

モルガナ「本人が覚悟していたとしても知ったこっちゃない」

モルガナ「ワガハイは春が歪んでいくのを見たくはない」

真「…………」

竜司「真は頭良すぎるから考えすぎちまうんだよ」

竜司「真は今の春をほっとけるのか?」

真「それは……」

杏「バカ竜司と同じなのはシャクだけど」

竜司「おい」

杏「今の春を放っておいたら、春がどうこうじゃなくて」

杏「私たちの方がおかしくなると思う」

祐介「こうやって集まっていること自体が異常事態だしな」

モルガナ「…………」

モルガナ「『破滅を覚悟している人間の破滅を止めることなんてできるのか』、か」

モルガナ「春は怪盗団を壊すことに意味があると思っているようだったが」

祐介「意味なんてあるのか?」

モルガナ「ワガハイが知るか!」

竜司「ってかさ、もう春呼んで話聞いた方が早くね、これ?」

祐介「俺もそう思う」

祐介「痴情のもつれだと静観するつもりではあったが」

祐介「そうもいかないぐらい事が大きくなってきた」

杏「……難しいと思う」

竜司「なんで?」

杏「春の考えがわからないから」

竜司「だから呼び出して話聞くんじゃねえか」

真「……竜司や祐介はこうなってから春と直接話してないでしょう?」

真「今の春、本当に怖い」

真「メンバー全員で集まって、建設的な話し合いができるかというと」

真「そうは思えない」

杏「……正直、今春を目の前にして冷静でいられるかって言ったら、私……自信ない」

竜司「んじゃあずっと黙ってろってのかよ?」

祐介「臆病になる気持ちはわからなくもないが、いずれ話し合いは必要だろう」

真「そうだけど……」

モルガナ「…………」


327 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:27:24.36 ID:aEqgDLZ60

モルガナ「問題の中心である女性陣がここまで自信のない状態だと、そこを春はつけこむと思う」

モルガナ「オマケに竜司なんか簡単に挑発に乗っちまいそうだしな」

竜司「いちいち俺を引き合いに出すんじゃねえよ!」

祐介「で、今リーダーは何をしている?」

モルガナ「双葉と会っているはずだ」

竜司「双葉が知らない状態ってのも、俺はどうかと思うんだけどな」

祐介「いや、杏や真でもこれだけ動揺しているんだ」

祐介「慎重になるのは自然な発想だと思う」

竜司「けどそれ、春が言いだしたことなんだろ?」

竜司「今のとこ、全部春のペースじゃね?」

竜司「双葉のこと、信用しなさすぎじゃねえの?」

杏「…………」

真「…………」


 ブー、ブー

 !!


『今夜、双葉に話そうと思う』

『みんな同席してくれないか?』


竜司「……リーダーは話すことにしたみたいだな」

モルガナ「不安はわかる」

モルガナ「春の真意もわかっていない状態だしな」

モルガナ「けど状況を動かさないといけない時ではあると思う」

モルガナ「杏殿、真」

杏「……私は、わかった」

真「……私たちがいないと、双葉に伝わらないでしょ?」

モルガナ「…………」


 …………
 
 ………

 ……

328 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:33:06.42 ID:aEqgDLZ60
今日はここまで。眼鏡が割れました。風邪ひきました。声が出ません。誰の呪いでしょうか。
8日は凄いイベントが重なる日になってしまいましたが、それは安価に忠実なためです。
この後すぐにルブランに直行せずにひふみんと会うんだからジョーカーはタフですね(棒読み
双葉イベントは杏以上にきついかもしれないという、いらない予告しときます。双葉がとうとう修羅場のど真ん中に……
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/16(木) 21:44:55.24 ID:3bGV9vfyO
お大事に
ここ最近の娯楽だからさっさと治して続き頼むよ眼鏡は医者に見せろ
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 21:45:35.70 ID:gjLykFCG0
おつ
双葉にndk?ndk?みたいなこと聞く春、って図になるのかな
竜司がさっさと話せってちょっとウザいのがまたゲーム本編と似てると思う、この竜司の言い分はむしろわかる方なんだが
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 22:05:29.01 ID:gjLykFCG0
これだけ聞かせて
ハッピーエンドはあるんですか?
332 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 22:12:54.55 ID:aEqgDLZ60
結論としてはあります。ハッピーエンドは想定しています。
この怪盗団解散直前イベントを乗り越えたら、
最終日のホワイトデーに★MAXの中から1人を選んで生涯の伴侶となるのです。

春が役回り的に現実突きつけていく役になってしまっているのは、春にしかできないなと思ったので。
次回で多分、なんで春が双葉に話そうとしなかったか、その理由が明らかになります。
その理由に納得できるかどうかはわかりませんけど、一応理由はあります。
あと、かつての居場所壊すことに何の意味があるのかについても、ようやく春から答えが出ます。多分。
まだ皆さんには春の弱点が見えていない状態でしょうか? いろいろ気にしていたと思うのです。伏線は貼ってた!
真は諦めてしまったのでしょうか。感情はともかく考え方が若干春よりなのかもしれません。
特に女性陣はみんなバラバラですね。なんとかがんばりましょう。
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 12:02:06.79 ID:Crr8gQ/1O
前スレ貼っとくので読み返したい人どうぞ
俺はさっぱりわからんので誰か弱点推理してくれ

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1483141399
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 14:38:46.38 ID:xCR+j4bV0
「自分一人でできることが何もない」っていうのはあると思う
だから今一人で立ち回ってるんだろうし
自分がいなくなったところで何も変わらない、みたいなこと考えてるのはあるだろうな
双葉の修羅場は心痛いな……
さすがに可哀想だから口車でごまかすってのは信じられないしな
335 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 19:49:12.79 ID:AaGhjJDo0

《神田・教会》


一二三「こんばんは」


東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆


(多少信頼を損ねてでも、怪盗団の現状を話すべきだろうか?)

1、話す
2、普通に過ごす

>>337

336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/17(金) 20:36:13.57 ID:EfVyMp580

1
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:31:59.07 ID:emftXb8t0
2
338 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 21:40:59.94 ID:AaGhjJDo0

一二三「では、新手研究の相手をお願いします」

(しばらく将棋を打って過ごした……)

 一二三+★1つ

一二三「…………」

一二三「音が鈍いですね」

一二三「筋に迷いが見られます」

一二三「分かりますよ、それぐらい」

一二三「…………」


1、相手の筋道が見えない場合はどうする?
2、自分がどう打てばいいのかわからない時ってないか?

>>340

339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:43:04.61 ID:38pXvGL40
2
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/17(金) 22:02:40.23 ID:ume51lKuO
1
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/02/17(金) 22:04:10.80 ID:LFaBqb1A0
1
342 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:09:06.38 ID:AaGhjJDo0

一二三「ふむ……自分の次の一手ですか」

一二三「…………」

一二三「基本的には、大局を見るという戦略眼が必要になってきますが……」

一二三「それを抜きにしても、勝負というのは相手のペースに乗らないことが肝要になってきます」

一二三「今、あなたが戦っている相手……がいるとすればですが」

一二三「私の経験上、その方は決して勝負に慣れている方ではないと思います」

一二三「慣れているならば、まず自分のペースに乗っていることを相手に知らせないからです」

一二三「自分の有利を悟らせず、相手に調子に乗らせ、背後から叩く」

一二三「本当に強い戦術家というのはそれができるんです」

一二三「筋道というのは隠すものではなく、誤認させるもの……」

一二三「ですから、その問いが出ている以上、あなたは思っているより不利な状況ではない」

一二三「そう考えて大丈夫だと思います」

一二三「相手にペースを知らせてしまっているということは、その方も余裕がない、あるいは勝負に弱い証拠です」

一二三「……状況がわからない以上、これ以上のことは言えませんが……」

一二三「あなたが相手のペースを知っているなら、崩すこともまた可能なはず」

一二三「そしてそこから次の一手を見出すこともまた可能なのです」

一二三「勝負は王手か投了宣言が出るまで分からないもの……」

一二三「最後まで、諦めないでください」

(一二三が微笑んで、そう励ましてくれた……)

343 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:11:24.60 ID:AaGhjJDo0

(ルブランの中では、春と自分以外が既に待っているという)

(惣治郎も一緒にいてくれるらしい)

(双葉にきちんと伝えなければならない……)



《ルブラン》


双葉「お、おう。お帰りー」

双葉以外「…………」

双葉「ん、な、何かあったのか? さっきからみんなこの調子で、お前が帰ってからとしか言ってくれないんだ」

双葉「あれ、春は? 一緒じゃないのか?」

(春はここには来ないことを告げた)

双葉「……?」

双葉「春に何かあったのか?」

杏「…………」

真「…………」

(双葉に、春の言葉や行動を、できる限り包み隠さず説明した)

(怪盗団を抜け、怪盗団を壊すつもりであること)

(実際にそういった言動を繰り返していること)

(説明には長くかかった……)

双葉「…………」

双葉「は?」

双葉「え、ちょっと待て、エイプリルフールにはまだ早いぞ?」

双葉「だって、春だぞ? あの春だぞ?」

双葉「な、なあ、嘘だよな?」

杏「……ホント」

真「……正直、今は春に会いたくない。私も、杏も」

双葉「え、いや、え? ちょっと待って」

惣治郎「双葉、事実だ」

惣治郎「嬢ちゃんは覚悟決めてやってる」

双葉「……っ!!」

双葉「惣治郎まで、なんでそんなこと言うんだ!!」

双葉「春がそんなことするわけない!!」

双葉「もういい、春に直接聞く!!」

竜司「ちょ、おい!」

モルガナ「双葉、待てって!」

(だがスマホを取り上げるより双葉の入力スピードの方が早かった……)

 ブーブー、

 ピロリロリン

 ブブ、ブブ、

(惣治郎を除いた全員のスマホにコールが鳴る)


344 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:12:27.90 ID:AaGhjJDo0

(怪盗団専用グループチャットのコールだ)


双葉『春、みんなおかしなこと言う』

双葉『抜けるなんて嘘だyな』


 …………、

(双葉にスマホを返した)

双葉「な、なあ? みんなで私をからかってんだろ?」

双葉「冗談にしては下手すぎるぞ?」

双葉「きっと春は『どうしたの』『そんなことあるわけないじゃない』とか、そういう――」


 ブーブー、

 ピロリロリン

 ブブ、ブブ、


春『知っちゃったんだね』

春『うん、私はもうメンバーじゃないよ』


双葉「……っ!?」


双葉『何言ってる?』

春『わからないなら教えてもらった人に訊けばいいんじゃないかな』

春『それともただ認めたくないの?』

双葉『春の口から直接聞くまで納得できない』

春『それもそうだね』

春『ルブランにいるのかな?』

双葉『春以外みんないる』

春『そう』

春『なら全部話聞いてるね』

春『その通りなんだけど、わかった』

春『しばらく待ってて。できるだけ早く行くから』


(チャットの着信音が止まった……)


双葉「…………」

双葉「ほ、本当に?」

双葉「なんで? どうして……?」

(双葉は身体を抱えて今にも泣きそうだ……)

モルガナ「双葉……」

(誰も言葉を発せない……)

345 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:13:28.77 ID:AaGhjJDo0

 …………、


 カランコロン

全員「!」

春「…………」

春「お化けを見るような顔されても困るな」

春「にしても、本当に喋ったんだね」

春「話さない方がいいって言ったんだけどな」

杏「春……っ!」

真「杏」

双葉「…………」

春「みんなから聞いたんだよね?」

春「その通りだよ」

春「喋ったなら隠す必要もないかな」

春「彼を手に入れる為に、怪盗団が邪魔になった」

春「だから私は、切り捨てた」

春「それでも邪魔をしてくるから、今は現実を見せてる最中」

双葉「み」

双葉「みんなのこと、きらいになったのか?」

春「それとこれとは関係ないかな」

春「双葉ちゃんに話したらショックが大きいだろうなって思ったから、私は話さない方がいいって言ったし」

春「やっぱり、ルブランは落ち着くなって思ってる」

春「こんな針のむしろ状態でも」

春「私にとって、ここは間違いなくかけがいのない居場所だったよ」

双葉「……じゃ、じゃあなんで?」

双葉「なんでそれを自分から、壊すようなことを?」

春「…………」

春「差し出すものが大きければ大きいほど、手に入れるモノの価値は高まると思うの」

春「犠牲が大きければ大きいほど」

春「裏切ったモノが大きければ大きいほど」

春「私の中で、彼はより大事なものになっていく」

双葉「…………」

双葉「それだけ……?」

346 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:14:28.14 ID:AaGhjJDo0

春「……うーん」

春「まあこれは私の中の、心の中の理由かな」

春「双葉ちゃんも知ったことだし、そろそろ話してあげる」

春「ルートを」

春「彼が私を選ばざるを得ない理由を」

(春の声が、急に冷たくなった)

(双葉が以前と違う春の様子に、もう言葉が見つからないのがわかる)

春「私ね、何もないんだ」

春「杏ちゃんみたいにモデルやれるような容姿があって、度胸とかがあるわけでもないし」

春「マコちゃんみたいに文武両道なわけでもない」

春「双葉ちゃんだって、すごい才能持ってるよね。言う必要もないくらい」

全員「…………」

春「私にはそんなの何もない」

春「私が持ってるのはせいぜいお父様から受け継いだ遺産と人脈」

春「それも私が作ったモノじゃない」

春「私自身にあるのは」

春「少しだけ色んな人を見てきて、少しだけ人を見る目があるぐらい」

春「だからいつ誰を『裏切る』と、何が手に入るのかがわかる」

春「たった、それだけ」

春「そして他の人が、何を裏切れないのかもわかる――」

春「ねえ、彼は、私が大好きでみんなを助けてくれた彼は」



春「居場所を失って全部を失っていく私を、見捨てることができるかな?」



全員「…………」

モルガナ「……なんだと?」

春「私が今壊していってるものは、怪盗団とそれにまつわる人たち」

春「私の大切なもの。それは間違いなくそう」

春「だからこそ壊す意味がある」

春「だって彼は、居場所のない人間を見捨てるなんて絶対にできない」

春「だよね?」

 …………、

(想像してしまった)

(春が全てを失った時、自分がどうするのか……)

祐介「……春のやっていることは、いわば自業自得だ」

祐介「自業自得の行為でも同じだとは限らないはずでは?」

347 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:15:27.65 ID:AaGhjJDo0

春「そんなことないよ」

春「だってみんな、私の気持ちわかってくれるでしょ?」

杏「……は?」

春「だって双葉ちゃんに喋ったじゃない」

春「いつ崩れるかわからない曖昧な状況に耐え切れなくて」

春「双葉ちゃんが傷付くってわかってても、喋ったじゃない」

全員「……っ!!」

春「先月の私たちってそんな感じだったんだよ」

春「いつバランスが崩れてもおかしくない状態」

春「だから傷付こうと、どうなるかわからなくなってしまってでも、状況を動かしたくなった気持ち」

春「動かざるを得なくなった気持ち」

春「みんなわかってくれたはずだよ。双葉ちゃんに話すかどうか、ずっと悩んでたんだよね?」

春「私は本当に双葉ちゃんに話す気も深く傷つける気もなかったのに」

春「どうなるのか不安で、それならいっそ双葉ちゃんが傷付いても話すことに決めた」

春「そんな決断をしたみんなが、私のことを自業自得なんて言えるのかな?」

春「いや、みんながどう思うかはどうでもいいかな」

春「ねえ君は言える?」

(春がこちらに冷たい視線を向けてくる)

(目を逸らさないことしかできなかった)

春「ねえ、そろそろいいかな?」


春「私に決めてくれれば、これ以上何もしないって誓うよ」


春「言ったよね。早く決めてくれれば被害は少なくて済むって」

春「君が決めないなら、決めるまで私は続けていくよ」

竜司「……脅しかよ」

竜司「そんなんで嬉しいのかよ……!?」

春「脅しのつもりはないよ、本当にするから」

春「嬉しいのかって言ったらそうだね」

春「結婚相手が既に決められていたあのころと比べたら、私自身が本気で好きな人が傍にいてくれる幸せ」

春「それを考えたら、彼が私のことをどう考えてるなんて関係ない」

春「嬉しいに決まってるじゃない」

竜司「……俺にはわかんねえよ、春……!」

竜司「ずっと話でしか知らなくて、春が変わったって言ってもピンとこなかったけどよ」

竜司「どう考えてもこんなのおかしいだろ!!」

春「竜司くんがおかしいと思っても関係ないよ」

春「どうでもいいからね、そんなの」

竜司「春、てめえ!」

双葉「止めて!!」

348 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:16:56.46 ID:AaGhjJDo0

双葉「……〜〜っ!」

双葉「は、春……! わ、たしが?」

双葉「私が、悪い?」

春「……?」

双葉「私が、知らなければ」

双葉「こうならなかった?」

モルガナ「双葉、それは違う!」

モルガナ「双葉に知らせようと決めたのはワガハイたちだ」

双葉「で、でもそれで、それでこんな、こんなことに――!」

 ガタン!

(双葉が倒れた――!)

杏「双葉!!」

祐介「大丈夫か!?」

(双葉の顔色が明らかに青い――!)

双葉「げほ、ぐ、、あ……!」

惣治郎「大丈夫だ、落ち着け……大丈夫だ……」

竜司「双葉、水だ、ほら!」

春「…………」

(春は黙って双葉の様子を眺めているだけだ……)

杏「……こんな双葉を見ても、春は動かないの……!?」

春「知った以上は双葉ちゃんも対象にするつもりだからね」

杏「!!」

真「春、出てって」

真「双葉の症状が悪化するだけだから」

春「…………」

春「うん、わかった」

(春が出て行こうとする――)

双葉「ま、って、はる」

双葉「おいて、いかな、いで」

双葉「いかないで……!」

春「…………」

春「双葉ちゃんはこう言ってるけど、どうしようか?」

(春がこちらに振ってきた)

(春の目はひたすらに冷たい)


 ――――

 双葉が求めているのは……

 今の春を残してもいいのか――?


1、残ってもらう
2、帰ってもらう


↓3レスで多い方
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:17:51.72 ID:av84GH9VO
1かな。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:20:38.28 ID:38pXvGL40
1・・・?かなあ

絶対間違えちゃあかんやつやコレ
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:21:46.86 ID:emftXb8t0
どっちだろ
2
352 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/17(金) 22:28:28.06 ID:xI4zy4hR0
あ、

双葉BADENDです。更新頑張ります。
春のルートは皆さん納得できました? 双葉に話さなかった理由とか。結構頑張って考えたところでした。
あと>>338の選択肢見間違えて1の方の選択肢選んだパターンで一二三話してるんですけど、ここはすみません
あと★8以上は正解です。7以下だった場合は次の更新で多分わかります。
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:31:07.00 ID:emftXb8t0
あ、やっぱひふみん相談乗ってくれてるVer.だったんだね
春ちゃん病んでるなぁ
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:42:52.79 ID:TBBOPvN80
双葉バッドか……それもきついし春のルートもマトモな発想じゃないな…
ルートに関しては、予想以上に病んでたわ……
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/18(土) 10:27:22.75 ID:CX+zKXXV0
昨日参加できなかったら双葉バッドになってた件、恨むぞ
春の思い込みが、屋根ゴミが居場所ない人間を見捨てるわけがないってとこなら、
実際そうだと思うんだが
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 13:03:31.33 ID:rzNRXtj80
双葉推しだけど正直星減らしてでもBAD見たいという気持ちと双葉ハッピーが見たいという気持ちとこのスレだと春ちゃんを応援したいという気持ちがせめぎあってシャドウ出てきそう
357 : ◆86inwKqtElvs [saga sage]:2017/02/18(土) 18:30:28.58 ID:NKznLqKO0
風邪から気管支炎にランクアップしました、2,3日更新途絶えます。、すみません
武見先生の薬ないのですか、武見先生なら特効薬持ってそうなんですが
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 21:44:55.45 ID:jUGaTmgv0
結構前から風邪ひいてたもんね
ちゃんと治さないと気管支炎はクセになって、風邪引くたびに長引くよ
とにかく睡眠が一番
ちゃんと待ってるから大丈夫だよ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 22:36:04.51 ID:uIC6nDsS0
素直にこのクオリティを毎日上げてた方がすごい
ゆっくり休んでくれ、双葉バッドはキツいだろうしね
360 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/19(日) 19:33:38.45 ID:IK4G7aOF0

春「わかった」

(春がカウンター席にまた座った)

(やはり動こうとしない)

(ただ見下ろしている――)

双葉「い、」

双葉「いやだ、はる」

双葉「なにか、しゃべって、はる」

春「…………」




 他のみんなが私を助けようと動いてくれる中、春だけはただその様子を眺めていた。

 やめて。
 その目はやめて。
 そんな、モノを見るような、
 惣治郎の前にいたあの家のやつらみたいな、そんな目を、
 春は、仲間にだけは、――!

「楽だね」
 他の仲間の怒号や慰めの声より、ぽつりとつぶやいたその一言の方が耳に付いた。
「苦しむ双葉ちゃんを眺めるだけで壊れてくんだから」
 最初からそうしておけばよかったかな。
 いつも通りのふわっとした声で、いつもじゃありえない冷たい言葉が吐かれる。
「は、る……! は、は、…っ」
 それでもまだ、信じたかった。
「春、選ぶ。お前を選ぶ」
 だからこれ以上はやめてくれ――

 なんでだろう。
 さっきより、胸が苦しい。

「双葉ちゃん」
 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった私を、春は抱いて、あやすように背中を叩いた。
 春がポケットから出したハンカチで私の顔を優しく拭う。
「……春……?」
「お別れだね」
 今だけ、私の知ってる春に戻ってた。
 さっきまでとは違う、優しい言葉。なのに。
「悪いな、双葉」
 竜司の声が、冷たくて鋭い。
「仲間にこんなことするやつは、もう仲間として見れねえよ」
 しん、とルブランが凍った。
 全員が竜司の言葉を肯定していた。
 私以外が。
「さよなら」
 もう、行かないでとすら、声に出なかった。


 …………

 ………

 ……


「……夢か」
 今日は真と冴と、あとモナに春も来る。だからこんな、あの日の再現みたいな夢を見たんだろう。
 怪盗団が崩壊してから12年が経っていた。
 私以外はみんな自分の道を進んでる。
 私は高校には辛うじて通ったけど、それからが決まらなかった。
 怪盗団に入る以前の、人との関わりを拒絶する情けない自分に戻ってしまった
 高校を卒業してからは引きこもりに戻ってしまった。
 約束ノートは果たせてない。カナちゃんにも会えていない。
 あの日、春が残していったハンカチと一緒に、未練がましく枕元に置いてある。
 起きてからの癖で、PCに向かってネットサーフィンで辛うじて人との繋がりを求める。
 しばらくして、扉のノックの音。
「双葉、大丈夫か?」
「……うん」
 少しだけ迷ったけど、ハンカチを持って、私は居間に、
 今でも仲間として心配してくれる人と、かつての仲間に会いに行く。


361 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/19(日) 19:34:38.75 ID:IK4G7aOF0

「……春」
「久しぶりだね、双葉ちゃん」
 怪盗団が崩壊してから直接会うのはこれが初めてだ。
 春からは何のつもりなのか、お金だけ毎月のように振り込まれていることは知っている。ただ、手を付けていない。
 でもこのままでは、仕事をできない自分は、いずれそのお金に手を付けないといけなくなるだろうとは思っていた。
 今日はそれについての話し合いと聞いている。
「双葉ちゃんは詳しい話を聞いてないんだよね?」
 聞く余裕がなかった。
 今でも心臓がバクバクと、胸が苦しいのに。
 あいつと結婚したと聞いた。
 その後押しをしたのは、あいつに無理矢理選ばせたのは、私だ。
「ここからの説明は私がさせていただきます」
 検事から弁護士へと転身した冴が、ビジネスライクに話し始めた。
「簡単に言うと、個人事業……会社を設立してみないかということです」
「?」
「双葉のプログラミングの腕はそのままにしておくのは惜しいでしょ」
 真も感情を込めない、事務的な口調で話が進んでいく。
 要はセキュリティのソフト開発をしてみないかということらしい。
 真がいるのは、まず警察でそれを実験的に使用すれば、それ自体が宣伝になるからとのこと。
 セキュリティだけでなく、各国を経由して発信者を特定されないようなプログラムに対抗するソフトも開発してほしいということ。
 警察官になるには自分は資格がないから、民間として事業を立ち上げて、警察がそれを依頼する形になるとのこと――
「そんなことができるのか? お役所仕事だろ、警察って」
 モナが代わりに私の訊きたいことを訊いてくれた。
「私が押し通すから」
 真は変わらないなと思わず苦笑した。
「じゃあ春は、私のスポンサーになるのか?」
「そういうこと。やっぱり双葉ちゃんは頭いいね」
 仲間だった頃と変わらないように見える、優しい微笑み。
 けど、本当の春の微笑みを知っている私は、違うとわかる。
 相手を騙すため、駆け引きのための、仮面の微笑みだ。
 こうなったのは、私のせいだ。
 私があの時、春が変わりつつあることを認めていたら。
 私は認められなかった。
 だから真実を捻じ曲げて、見たい部分しか見ようとしなかった。
 春は今、経営の世界で、オクムラフーズをさらに拡大させている。
 労働環境の改善や思い切った事業展開などで、経済界では一目置かれる存在になった。
 表向きは非常にクリーンで、父親のコネだけでは済まされない、本人の実力。
 だけど、少し深めに潜ってみると、そのイメージとは正反対の、限りなくブラックに近いグレーな駆け引きが行われていることがわかる。
 会社の拡大の裏で、どれだけの人間が春の裏切りで傷付いているのか。
「……春」
 私はハンカチを、春に返した。
「? これ、何?」
「……覚えて、無いのか?」
 本当に春は覚えてないようだった。
 ずっとこっちは大事にしていたものが、覚えられていない。
 頭がぐるぐると回りそうなほど、強い怒りを感じた。
「…………」
 多分きっと。
 あの時のさよならの言葉は、かつて仲間だった頃の優しい春とも別れたんだ。
「そのハンカチは春が失くしたものだから、春に返すんだ」
 春はよくわかっていないようだった。
 とりあえず、といった様子で鞄にしまう。かまわない。意味は私だけ知っていればいい。
 事務的な話がその後も続いた。
「どうする、双葉?」
 モナは気遣ってくれる。
 けど答えは決まっていた。
「やる」
「……本当に?」
 真の方が驚いていた。
「それをしたら、助けられる人がいるんだろ?」
 詐欺や脅迫で真実を捻じ曲げるやつら。
 かつての自分みたいな、見たいものだけを見るやつ。
 最後に、モナにこっそりと、あいつはどうしているのか訊いた。
「ずっと、お前のことを気にしてる」
「…………」
 そっか。
 そうなのか。
「じゃあ、こう伝えてくれ。……もう、真実を捻じ曲げないって」
 私はまだ、理不尽さに怒りを感じることができる。
 なら、動ける。怪盗団が目覚めさせてくれた、私の本質が変わらないなら。
「わかった」
 モナが言って、そして全員が帰っていった。
 涙がこぼれそうになった目をぐしぐしと袖で拭って、私はPCの前に戻った。

362 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/19(日) 19:35:48.88 ID:IK4G7aOF0

《????????》


カロリーヌ「大馬鹿者!!」

ジュスティーヌ「まともな状態じゃない人間がまともな判断ができるわけがないでしょう」

カロリーヌ「ペナルティだ、この程度で済んだことをありがたく思え!」



佐倉双葉
★★★★★★★★☆☆

  ↓

佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆



カロリーヌ「本当に更生するのか、こいつは?」

ジュスティーヌ「疑わしいのは同意ですが、これも我らの役目」

カロリーヌ「さあ、さっさと>>348の正しい選択に戻ってやり直せ!」



 …………

 ………

 ……

363 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/19(日) 19:40:54.60 ID:IK4G7aOF0
BADEND(双葉ver.)をお送りいたしました。
次回から正しい選択肢の方に戻ります。
眼鏡が修理から戻ってきました。だいぶ楽になりました。気管支炎はまだ真っ最中です。みなさんお気を付けて
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:26:07.16 ID:smLApDDu0
なんだかなぁ
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:36:26.95 ID:N3wnbjXw0
バッドエンドだしな
この春は家ではどんな風にジョーカーと生活してるんだろ
366 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/19(日) 23:21:15.20 ID:IK4G7aOF0
このエンドだと春は裏切りに愉しみ感じてる状態が加速してるので、

ジョーカーは普通に大事にしようとしてるけど春自身がそれを否定してジョーカーを弄んでる状態
会社経営は春はジョーカー以外はどうでもいいけどそれだとジョーカーが逃げるかもだから経営での駆け引きでストレス解消してる
真は春のグレーな取引を知っているけど情報源でもあるから繋がりがある
それ利用して春は都合の悪くなった相手を真にリークして相手を潰したりしてる、
真はわかっているけど縁切られたら情報源失うから見逃している、仲間だったからではない

と色々考えてたのですが、蛇足なので止めました。
少なくとも暖かい家庭とは無縁ですね
ちなみにモルガナはジョーカーと春の家にいて、春の変わりように心痛めつつ春がやり過ぎないように見張っています。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 23:25:16.04 ID:FyN8SbPV0
うーむ・・・げんなりするな・・・春ヤバすぎ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 23:40:02.59 ID:hPVBezKF0
ジョーカーに言葉責めする春と言い換えるとあまり違和感がなくなる不思議
思い込みってのは裏切りが大きいと手に入るものの価値が高まる、みたいなこと言ってる部分かな
この春は病んでるくせに頭回るから厄介過ぎるな
369 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 20:28:07.79 ID:hb75s6aK0

春「わかった。じゃあ帰るね」

双葉「ま、って、ま……!」

春「今日のところは、だから」

春「双葉ちゃんが落ち着いて話せるようになったらまたいつでも来るよ」

春「周りが許してくれればだけどね」

真「……春」

春「じゃあ」

(春は帰っていった……)

双葉「――! ……っ!!」

惣治郎「おい、双葉……大丈夫だ、息をゆっくりと吐け」

祐介「以前呼んだ女医のところに電話を掛けた。すぐ来てくれるそうだ」

杏「双葉、大丈夫だから! 大丈夫!」


 …………

 ………

 ……


(双葉は鎮静剤の作用で眠らせたそうだ)

(自室でベッドに寝かせた)

(下に降りて武見の診断を全員で聞く……)

武見「以前にも同様の症状がありましたか?」

惣治郎「……親戚の家にいた頃に」

惣治郎「本当は過呼吸になるのが、うるさいと怒鳴られるので」

惣治郎「口を無理矢理塞いで呼吸を止めるように……」

杏「双葉……」

370 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 20:28:46.65 ID:hb75s6aK0

武見「三日分、安定剤を出しておきます」

武見「今回のことが突発的なことならともかく、長引くようでしたら心療内科の方を受診してください」

武見「それと、同様の症状が出た場合は、タオルなど布で口を塞ぐようにしてください」

武見「タオルなら隙間から呼吸ができますので。過呼吸の抑制と過剰な呼吸への恐怖心の緩和に繋がるかと」

武見「勿論、可能な限り息をゆっくり吐くことを意識させて、自力で呼吸を戻す訓練を」

惣治郎「わかりました。ありがとうございます」

武見「いえ」

武見「…………」

武見「お大事に……」

(武見は何か言いたそうだったが、何も言わずに帰っていった)

竜司「……双葉、あんなにパニクるって思わなくて、すみません」

竜司「俺が言え言えって言ったから……」

惣治郎「いずれ嬢ちゃんから聞いただろうよ」

真「リーダーがいなくなった時でもここまでひどくはなかったのに……」

杏「メンバーが抜けるのとはまた違うでしょ」

杏「多分、双葉はお母さんがいなくなった時のことと重ねてるんだと思う」

祐介「豹変して急に消えた……状況は似ていると言えば似ているのか……」

モルガナ「…………」

モルガナ「双葉が起きるまでみんな待つか?」

杏「私は全然待つよ」

竜司「俺も待つ」

惣治郎「全員学校があるだろ」

惣治郎「俺とこのバカと猫で見とくから大丈夫だ」

祐介「……わかりました」

真「うん。……みんな、一旦帰ろう」

(みんな引き上げていった……)


371 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 20:29:37.07 ID:hb75s6aK0

《自室》


(双葉はベッドで眠っている……)

惣治郎「…………」

惣治郎「俺も偉そうに言えねえけどな」

惣治郎「お前、どうする気だ?」

惣治郎「……わからねえか。まあわかってたらこんなことにはなってねえよな」

惣治郎「嬢ちゃんの様子、普通じゃなかったしな」

惣治郎「厄介だよなあ……わかりやすい悪役がいないってのは」

モルガナ「…………」

双葉「う……」

モルガナ「双葉……」

惣治郎「具合はどうだ?」

双葉「……わたし……」

双葉「はるは? みんな、は」

惣治郎「今日は一旦帰ってもらった」

惣治郎「春の嬢ちゃんとは、……落ち着いたら会えるとさ」

双葉「本、とう?」

双葉「……ここ……アジト……」

惣治郎「ああ、そうだな」

惣治郎「家に帰るか? 立てるか?」

双葉「うん……」

(よろめきながらも何とか立てた……)

双葉「…………」

惣治郎「ほら、おんぶしてやるよ」

双葉「……いい、惣治郎、重いだろ……?」

惣治郎「年寄り扱いすんなよ、いいから」

双葉「…………」

双葉「うん……」

惣治郎「じゃあ、お前も」

惣治郎「ちゃんと、考えろよ。いいな?」

(双葉は惣治郎におぶられて帰っていった……)


372 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 20:32:54.10 ID:hb75s6aK0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「…………」

モルガナ「お前、春を見捨てることができるか?」

モルガナ「無理だろ? 嫌でもそうなる」

モルガナ「春のルートは正しい、善悪を別にしたらな」

モルガナ「こいつのそういう部分に付け込んでまで、春は……」

モルガナ「双葉も……予想以上にショック大きかったな」

モルガナ「春が本当に黙っておくつもりだったのか、今となってはわからない」

モルガナ「ただワガハイたちが話したことが、春の思う方向に進んだのは確かだ」

モルガナ「……全員が春の破滅的な覚悟に呑まれてきてるな」

モルガナ「…………」


 ブブ、ブブ、


(チャットが入ってきた……)


千早『差し出がましくてすみません』

千早『状況が大きく動いたのを感じたので、心配になって』


モルガナ「本当に千早には隠し事できないな……」


千早『一番激しく動揺してるのが、女教皇のアルカナと出ています』

千早『心当たりは?』


(確か女教皇は真が司るアルカナのはずだ)

モルガナ「? どういうことだ?」

モルガナ「むしろ比較的落ち着いて見えていたんだが……」

モルガナ「いや、落ち着いて見せていたのか……?」

(双葉が司っている隠者のアルカナについて何か分からないか訊いてみた)


千早『それは』

千早『占いになるので、5000円いただきます』

千早『あの、すみません。本当に』

千早『破ってはいけないルールというのがあってですね』

千早『ああ、その、お金の亡者みたいで本当にその申し訳ないのですけど』


モルガナ「そのあたりは千早のルールだからな。仕方がない」

モルガナ「お前がやるべきことをわかっているなら必要ないとも言えるが、どうする?」

モルガナ「占い頼んでみるか?」


  所持金
 ¥76014

1、頼む
2、止めておく

>>374
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 21:02:08.60 ID:frJPfwZC0
1
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 21:04:07.44 ID:MnjbUKBpo
じゃあ1
375 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 21:22:24.69 ID:hb75s6aK0

千早『いいんですか? すみません』

  −5000

  所持金
 ¥71014


モルガナ「どんな結果になる……?」


 …………、


千早『隠者についてはしばらく大丈夫と出ています』

千早『恋愛と隠者は女教皇が守る』

千早『そういう暗示になっています』

千早『隠者はその間、自由がいいと出ました』

千早『ただ、しばらくというのがどの程度の期間かはわからないです』

千早『女教皇自体がいい位置に来ていないので、あまり長い時間と思わない方がいいかと』


モルガナ「うーん?」

モルガナ「……今考えると、さっきも真が春を微妙に止めていた気がするな」

モルガナ「帰ってと言ったのも真だし、春も素直に帰ろうとしてた」

モルガナ「春の帰り際の言葉を止めたのも真だった」

モルガナ「あの時は双葉に気をとられてわからなかったが……」

モルガナ「…………」

モルガナ「というか、千早に春を直接占ってもらうことはできないのか?」

モルガナ「こんだけ遠くにいてもわかるんだから、面識あるならわかるんじゃないのか?」

(そう送ってみた)


千早『えっと』

千早『結果が出ない可能性が高いです』

千早『春さんが心を閉ざしてしまっているので』

千早『閉ざされた心は視れません』

千早『心のどこかで救いを求めているなら、可能性はないこともないんですけど』

千早『結果が出ても出なくても、その』

千早『すみません、お金はいただくことになります』

千早『あの、本当にすみません』



モルガナ「どうする? 頼んでみるか?」


  所持金
 ¥71014

1、頼む
2、止めておく

>>377

376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 21:54:09.91 ID:blhoRYop0
1
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 21:59:31.65 ID:MnjbUKBpo
素直に12
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:00:12.79 ID:MnjbUKBpo
>>377
ごめん1なのに2も一緒に押してもうた
1でおねがいします
379 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:03:03.46 ID:hb75s6aK0

千早『わかりました。やってみます』


  −5000

  所持金
 ¥64974



モルガナ「なんか出るか……?」


 …………、


モルガナ「…………」


 …………、


モルガナ「…………」


 …………、


モルガナ「長いな……大丈夫か?」


 ブブ、ブブ、


千早『あの』

千早『全速力で走り抜けようとしたら壁にぶつかった感じです』

千早『もう思いっきり跳ね返されました』


モルガナ「げ」

モルガナ「占えなかったってことか?」


千早『ちょっと反発のショックが強くてしばらく返信できなくて、すみません』

千早『少しだけですが視えました』


モルガナ「おお!」


千早『とりあえず、春さんは救いを求めていません』

千早『むしろ露悪的に、自ら救いのない闇に墜ちていく』

千早『ってこれは占わなくても身近にいればわかりますよね』

千早『むしろここからが大事で』

千早『以前会った時は本来は心の機微に敏い、優しい方だとわかったんですけど』

千早『それをあえて悪い方向に使ってるんですね』

千早『その為に、春さんは仮面をかぶってます』

千早『演じているというか、その仮面に合わせた言動をしているというか』

千早『それをしなければならない、という強迫観念を強く感じました』

千早『かなり根強い感情です。私の解釈になりますが、これだけ根強いなら』

千早『何か過去に現在と似たような経験があったのかもしれません』

千早『現実に似ているというのではなく、あくまでも春さんにとってです』



380 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:03:50.17 ID:hb75s6aK0

モルガナ「…………」

モルガナ「仮面に合わせた言動……?」

モルガナ「今の状況と似たような経験?」


千早『あと、視えたものですが』

千早『その仮面はこのままだといずれ、固定化されます』

千早『簡単に言うと、今の破滅的な振舞いをしている春さんが、本当になってしまうということです』

千早『利き手を矯正するようなものです。そちらに慣れてしまえば』

千早『いえ、きっと矯正できたと思えば、春さんはかつての利き腕を切り落とすでしょう』

千早『逆に言えば、まだ矯正できていないということではあるんですが』

千早『あなたが春さんの思い通りになってしまえば、終わります』

千早『そこにいたる時間はそれほど残されていないでしょう』

千早『ただ、少し先ほどの占いに戻りますが』

千早『女教皇が恋愛と隠者を守っていますから』

千早『それが少し、時間を延ばしています』


モルガナ「…………」

モルガナ「真が何かやってくれているのか……?」


千早『すみません、かなり深く潜ったつもりだったんですけど』

千早『おでこが痛いです、本当にものすごい勢いでぶつかったので』


モルガナ「え、肉体的に痛いのかそれって」


千早『あと、これは何を意味しているのかは分かりませんけど』

千早『春さんだけでなく、あなたの周り全てに視えたものなんですが』

千早『『問いは問いのままでは解けない』』

千早『心当たりありませんか?』

千早『というか、多分ですけどこれ、私も含まれていると思うんですよね』

千早『私も考えてみます』

千早『以上です』

千早『力になれるといいんですけど』


(礼を言ってチャットを切った)

381 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:04:35.57 ID:hb75s6aK0

モルガナ「んー、気になるのは仮面ってとこだな」

モルガナ「仮面ってペルソナのことを言ってるよな?」

モルガナ「いや、思い込みは危険だな。千早の言う仮面とワガハイたちの言うペルソナは違う可能性もある」

モルガナ「ただ、遠くはないとは思う」

モルガナ「あと、今の状況と似たような経験っていうのがワガハイにはよくわからないんだが」

モルガナ「……春の認知とワガハイたちの認知がずれている可能性が高いな」

モルガナ「あと、真がなんかやってくれているみたいだが」

モルガナ「最初の方に、一番動揺が激しいのが真だって言ってなかったか?」

モルガナ「それも気になるし」

モルガナ「一番は『問いは問いのままでは解けない』なんてなぞなぞみたいな言葉だ」

モルガナ「これ、春だけじゃなく全員に出てるって言ったよな?」

モルガナ「うーん」

モルガナ「ただ、少し方向が見つかったな」

モルガナ「春の認知がずれている可能性、これは確かに高い」

モルガナ「それが過去の経験によるものから来ているのだとすれば」

モルガナ「そこから突破口を見いだせるかもしれない」

モルガナ「とりあえず、今日はもう寝ようぜ」

モルガナ「まだこの状況話せてないやつもいるだろ? 早めに知らせないとまずいぞ」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

382 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:09:33.43 ID:hb75s6aK0

 3月9日(木)放課後


モルガナ「真のやってる時間稼ぎが何かも気になるんだが」

モルガナ「それ、杏殿と双葉に限定して言っていたよな」

モルガナ「となると、春はそれ以外を狙う可能性が高いと思う」

モルガナ「今は状況を告げることを優先した方がいい」

モルガナ「後、双葉は今は何とか大丈夫みたいだ。喋る分には問題ない」

モルガナ「まだショックは大きいみたいだけどな……」


 どうしようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>384
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:17:08.71 ID:NcHnKwDq0
9
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:29:42.31 ID:MnjbUKBpo
2
385 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:37:17.24 ID:hb75s6aK0

モルガナ「まあ確かに真も気になるんだが……」

モルガナ「…………」

モルガナ「他に予定を入れるか?」


 どうしようか……


1、高巻杏

3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

0、入れない

>>387


※★の数でミス


東郷一二三
★★★★☆☆☆☆☆☆

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:38:22.65 ID:ZtOrpWVB0
イッチ体調大丈夫なんか?
あんまり無理しなさんな?
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:45:36.22 ID:NcHnKwDq0
9
388 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/20(月) 23:53:28.71 ID:hb75s6aK0
皆様お疲れ様でした

だいぶヒントが出てきたんじゃないでしょうか。千早さんやっぱりチートです。占い10000円の価値はありましたか?
もうこれで春の抱えてる問題とか気付いた人いるかもしれませんね。ヒント出し過ぎたかなあと心配になるぐらい書きました。
あとフラグは早く回収した方がいいよ! 斧でばっきばきに折られるよ! 早く伝えないとバッドエンドあるかもよ!

11,12日までに何とかしたいのですが、難しいかもですね。セーブポイントリターンがちょっと現実味を帯びてきました……

あと体調を気にしてくれて、うれしいです。熱が下がって、あとは咳が残っているぐらいです。

ちなみに、双葉が★足りなかった場合、2日ぐらい動けない状態になる予定でした。これ、かなりのロスなんです。

何かわかりにくいところがあったら答えられる限りで答えます。

作者の意見ですが、今の春はギリギリ病みきってはいないと思ってます。自分で分かっているので。
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:56:51.98 ID:NcHnKwDq0
乙です。
仮面の正体となぞなぞが鍵なんだろな
過去にあった経験ってSSで書いてた!
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:57:47.09 ID:NcHnKwDq0
書いてた!→書いてた?
391 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/21(火) 00:00:23.98 ID:jQTJkBq+0
このSSでも結構伏線貼ってるつもりですが、ゲーム本編での描写も思い出してみてください。
春にはつらい役回りさせてしまって申し訳ない反面、春以外にできそうなキャラがいなかったのです……
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 05:55:54.62 ID:m2vDEh2FO
思い込みって言葉はここで使ってたけど、やっぱりお父様関連?
ゲーム本編春ちゃん印象薄くてあんまり覚えとらんのよね〜
コープMAXにしたはずなんだけど…

春「昔、お父様と来たことがあるの。本当に小さい頃だけど」
春「お父様と二人の記憶って、他には殆どなくて」
春「お父様の気持ちがわからなくなった時、ここに来る機会があったらできるだけ来るようにしてたの」
春「そうしたら、お父様に触れられる気がしてた……実際は思い込みでしかなかったんだけど
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 07:59:13.46 ID:42ZLfgbj0
杏殿は鴨志田のこと思い出してべっきぃに強く当たった
真は冴のようになりそうで一歩踏み出せない
双葉はお母さんがいなくなった時と今の状況を重ねてる

やっぱり父親関連だろうなあ、最近父親のこと考えるみたいなことどっかで言ってたし
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 08:35:31.04 ID:42ZLfgbj0
ID変わってるかもだけど↑のコメのついでに
これシナリオにして同人ゲー作ってくれたら割りと本気で自分は買う、全エンド見たいのは自分だけではないはず
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 19:21:51.97 ID:m2vDEh2FO
早く崩壊回避しないと武見スナイパーの俺の出番がないじゃないか
というわけでとてもわかりにくい考察メモ

大事なもの、居場所をなくせば貴方は私を選ばざるを得ない
現実を見る
私はからっぽ遺産しかない
自分の価値、1番ジョーカーの役に立たないのが自分だと思ってる?

お父様に自分を見て欲しい
ジョーカーに自分を見て欲しい

過去に似た出来事?
仮面をつけてお父様を改心させようとした、自分を見て欲しくて

396 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 20:13:00.77 ID:xx6zby5x0

《ファミレス》


真「…………」

真「えっと、大丈夫……」

真「じゃないだろうけど……」

真「とりあえず、双葉は落ち着いたみたいね」

真「今日はルブラン臨時休業って」

真「知った以上は、双葉ともきちんと相談しないと」

真「竜司は凹んでたけど、双葉を仲間として見てるならやっぱり話さないとダメだったんだろうし」

真「…………」

真「リーダーは、春をどうしたいの……?」

真「春の言葉じゃ、リーダーは春を、誰かを見捨てることはできないってことを前提にした話だったけど」

真「それを、……私たちも前提にして、いいの?」


1、誰も見捨てるつもりはない
2、当たり前だ
3、何を怖がっているんだ?


>>398
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/22(水) 20:58:40.72 ID:nBpUZKtv0
2
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:10:34.33 ID:w4PeP5XVO
1
399 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 21:15:29.85 ID:xx6zby5x0

真「……だよね」

真「だからこそ、私たちのリーダーなんだしね」

真「でも、春は……」

真「…………」

真「私、春と取引したの」

真「私は諦めるから、これ以上杏と双葉には何もしないでって」

 !

真「……私ね、多分」

真「最初から、心折られてたんだと思う」

真「春は私の中途半端さに気付いてた」

真「だからそこに逃げ道作ってた」

真「諦めたら、春と敵対しないなら」

真「春の友達として、君の傍にいられる」

真「凄く……甘い言葉だった」

真「私は勝つのも負けるのも怖かった」

真「勝っても負けても、失うものが大きすぎるから」

真「だから、次善の策として……」

真「せめて、取引という形に持っていってはみたけど」

真「……昨日は確かに春からは何もアクション起こしたわけじゃないんだよね」

真「双葉が呼び出して、双葉が訊いたわけだから」

真「でも」

真「……もう春は無理なんじゃないかな」

400 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 21:16:38.38 ID:xx6zby5x0

真「双葉があんなことになっても、ただ眺めるだけなんて、前の春だったら絶対できなかった」

真「私だったら敵であったとしてもできないと思う」

真「何もしないでって言葉を、本当に忠実に守ってた」

真「多分、あれは、私に対してのあてつけでもあったと思う」

真「……私の中途半端さ、一番許せないみたいだったから」

真「私ね、あんなことができるようになった春が怖い」

真「もうこれ以上何も壊されたくない」

真「だから……リーダー……」

真「春を、選ぶのって、無理かな……」

 !?

モルガナ「ずっと黙って聞いてはいたが」

モルガナ「真らしくないな……」

真「どうすれば春は止まってくれるのかわかんない」

真「無理だよ、他に止められる方法なんてない」

真「もっともっと、壊されていくだけ……」

真「だから、ここで止めようよ」

真「じゃないと……」


 …………、

 確実に言えるのは、真の心はほぼ折れているということだろう

 具体的な希望が見えないのに、安易な言葉はかけられない

 何か引っかかる言葉があったような気がするが……



1、止めるだけでは意味がない
2、許せないなら希望があるはずだ


↓3レスで多い方
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:43:00.89 ID:4YvfRrxR0
1
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:12:06.37 ID:XjrMC3co0
1
403 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 22:24:59.56 ID:xx6zby5x0
あれ?

真BADENDです。なんででしょう?? わかりやすいヒントのつもりだったのですが。
同人ゲー……イラストと音楽が無理ゲーなのでした……お言葉はありがたいです。

真BADはなると思ってなくて今は書いてはないので、明日投下します。

あと今ファミレスで話しているこの時も春は動いていたので、BADの前に変則的ですがそれ投下します。
404 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 22:28:02.51 ID:xx6zby5x0

《新宿・路上》


千早「…………」

春「折角来たのに、いらっしゃいませぐらいの一言は欲しいですね」

春「今日は私、お客として来たんですから」

千早「…………」

千早「どうぞ、お座りください」

千早「破滅の運命を変える気になったんですか?」

春「まさか。とても順調に行っているのに」

春「とりあえず内部の子はすぐにできることがなくなったので」

春「今度はかつての協力者に目を向けてみようかなって考えてるんです」

千早「…………」

春「誰から狙うのがいいですかね?」

春「川上先生に、御船さんに、武見先生に、大宅さんに、東郷さん」

春「迷ってると言えば迷ってるんですよね。誰からでも構わないからこそ決め手がないというか」

春「だから占ってくれませんか?」

千早「…………」

千早「できません」

春「へえ……」

春「それは私の依頼だからですか?」

千早「いえ。対象に私が含まれているからです」

千早「こういったことに限らず、占い師は自分を占いません」

千早「邪念が入りますから」

春「……なるほど」

春「なら御船さんを外せば占えますか?」

千早「…………」

千早「可能ではあります」

春「ならそれでお願いします」

千早「…………」

千早「わかりました」


 ――――、


 出たアルカナは――、

1、節制
2、死神
3、悪魔
4、星

コンマ00〜24が1
   25〜49が2
   50〜74が3
   75〜99が4

>>405
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:30:45.10 ID:UKlXf3m40
真BADか…
ナチュラルに千早外れたな
406 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 22:47:03.44 ID:xx6zby5x0

千早「『節制』……」

春「……誰なんですか?」

千早「川上先生でしたか、彼の担任の……」

春「…………」

春「あの人ですか。弱みは握ったはずだったんですけどね」

千早「…………」

千早「何故、わざわざ私に?」

春「誰からでも構わないといえば構わなかったので」

春「私に仕事とはいえ、協力したとなったら、ちょっとは嫌がらせぐらいにはなるかなって」

千早「…………」

春「とはいえ、私も川上先生はのらりくらりとはぐらかされるので」

春「得意な相手ではないんですよね。正直」

春「御船さんは川上先生ご存知ですか?」

千早「少し言葉を交わしたことがある程度です」

千早「ですが、教師としての情熱は、彼への愛情にも負けないと思います」

春「だから、面倒なんですけどね」

春「ありがとうございました。これ、お代です」

千早「…………」

千早「できれば次は、破滅の運命から逃れるための占いをしてほしいと願っています」

春「お気遣い、感謝します。では、また」

千早「…………」

千早「本当に、視えなくなってきてる……」

千早「このまま、運命は閉じてしまうんでしょうか……」

407 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 22:52:22.18 ID:xx6zby5x0
べっきぃ……

川上「私の胃に穴空くよ? これどうすればいいの?」

千早「すみませんごめんなさい出たカードはきちんと告げないといけないんです」


真BAD→双子看守から罰を受けてからの通常√→ひふみんに会いに行く、といった感じになります。

ではまた次の更新で。しかし春とべっきぃはなんか巡りあわせがあるんでしょうか?
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:57:55.05 ID:XjrMC3co0
ごめん、、、ごめんよみんな、、、
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:05:19.77 ID:UKlXf3m40
べっきぃは二回春の攻撃かわしてるんだぜ
春もべっきぃ苦手に思ってたのか、べっきぃは最強の節制だからなぁ
今は親身になられるのが一番辛いのかも?
武見スナイパーがいないからべっきぃに当たってしまって申し訳ありません先生!
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:12:23.99 ID:UKlXf3m40
>>1がシナリオ書いたこのギャルゲー、作れないか真剣に考えてる
イラストと曲だよなぁ、誰かいないか!
>>1の意見最優先ですが……( ̄∇ ̄*)ゞ
411 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/22(水) 23:14:43.67 ID:xx6zby5x0
同人ゲームは構わないのですが、需要あるかがすごく不思議です……
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:18:12.29 ID:VYNaULImo
こっそり真ルート狙ってるけど中々ハードそうだな
ペルソナ覚醒時みたいにぷっつんしてくれることを願うしかない
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:42:15.49 ID:UKlXf3m40
自分は初っぱなから春エンド、だから春帰ってきてくれ……
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:45:20.41 ID:fsh3AeO7O
うーん、正直分かりにくい。
スレ主的に分かりやすくしてるつもりなんだろうけど、病んでるのが多いから正解ルートが見えにくくなってる。
ハッピーエンドにそう簡単に辿り着かせないようにしているなら文句はないが、外野からすればもうちょい分かりやすい誘導をしてもらいたいかな。
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:53:41.08 ID:yWaS2z6r0
これワンチャン誰のEDもたどり着けないのでは・・・?
まあセーブしてあるし大丈夫か
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 04:26:38.06 ID:kkfO35fc0
ここの真選択肢はまあまあわかる方じゃないか?
読み直せば具体的なこと言ってるのは2ってわかると思うけど
迷うぐらいのさじ加減がいいけどな、戻るし星犠牲にしてバッド見れたと思えば
とりあえずひふみんと大宅に早く言えとずっと言ってるし早く済ませたいな
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 15:11:10.18 ID:9nDN7EaPO
大宅は1日使ってプレゼントあげた方が効率良いよな

★もだけど問いの答えを出さないと結局失敗するんだろ?
父親関係、、、自分のせいで父親が死んだと思ってる、とか?だったらゲーム内で言うか

418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 15:55:10.49 ID:HdzSRHKA0
大宅はもう星犠牲にして言った方が早いと思う、早目に片付けたほうが結局はリカバリーできそう
問いって全員に共通してるようだから、春だけに目をやったらキツいかも
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 18:32:02.49 ID:lxFfZtdDO
あ、そうか、問いは全員に共通なのか

大宅は、確かに、もう相談しても良いのかもなぁ
相談する事で問いのなぞなぞも答えわかるかもだし

420 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:53:27.94 ID:2XFDeyll0


真「意味がない、って」

真「止めることすらできないのに、何言ってるの?」

真「ねえ、それとも他に方法があるの?」

真「なら教えて」

真「ねえ」

真「ねえったら!」



 …………

 ………

 ……



「マコちゃん?」
「あ、春。何でもない」
 春とリーダーが付き合いだしてから、二年が経った。
 それは怪盗団が崩壊してから二年が経ったということでもある。春は他のメンバーと交流が無くなった。
 私だけが、春の友達でいる。
「電車来るよ。行こう?」
 行き先は、春と彼の家。
 彼と、久しぶりに会う――かつての仲間として。
 彼女の友達として、一定の距離を保って。
 そのことに春がどう思っているのか、春の微笑みからは全く読み取れない。
 ただ、一度だけ、付き合いだしたと聞いてから。
 あの冷たい目を隠そうとせず、笑いながら、こう言われたことがある。
「後押し、ありがとね。助かったよ」



「モナちゃん、彼は?」
「買い出し行った。すれ違ったみたいだな」
「だから昨日のうちに用意しておくように言ったのに」
 そんな何気ない会話があまりに自然で、仲間だった頃の春と変わらなく思える。
「モルガナ、久しぶり」
「大学は大変そうだな。真は心配いらないだろうけどな」
「勉強をメインにするとね」
 勉強をメインにしないとやってられない、が本音だったけど、それを言ってはいけないのはさすがにわかってた。
「ワガハイは散歩に行ってくる」
「いってらっしゃい」
 モルガナ用に作られた窓から、よく手入れされた庭に降りてモルガナはどこかに行ってしまった。
 今彼は春の実家に転がり込んでる。というと人聞きが悪く聞こえるけど、実際春の家は一人で済むには広すぎるし、この家を空けることは難しいし、という理由から彼が大学に合格したのをキッカケに一緒に住み始めた。そういった話は全部聞いている。
「春はどう? 最近」
「大体順調かな。仕事と大学両方しないとだから大変だけどね。でもマコちゃんの方が勉強は大変でしょ?」
「まあ、得意だし問題ないかな」
 この先は訊くかどうかを迷った。けど、結局は知りたいという気持ちに負けてしまう。
「彼とはうまくいってるの?」
 傷付くことは、わかっているのに。
「…………」
 傷付けられることが、わかっているのに。
 いつもの微笑みなのに、瞳だけが氷のように冷たい。
421 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:54:34.20 ID:2XFDeyll0

「楽しいよ。彼はね、絶対諦めない。仲間だった頃の私が生きてるって、まだ信じてる」
 だから優しくして、期待させて、その気持ちを裏切って。
「そのたびに彼は傷付くよ。その時の彼の辛そうな表情が、本当に好きなの。もう何度か繰り返してるけど、何度でも見たくなっちゃう」
「そう。春は変わらないね」
「そうだよ。彼もいつか諦める時が来るのかな。でもそれはそれで楽しみだなって思うの。あれだけ強い心を持った人の心を折るって、それってある意味すごく特別だよね?」
「そうかもね」

 春のこういう露悪的な言葉を流す方法は覚えた。自分が傷付くことも春がこっちの暗い感情を刺激したくて言っているのもわかっているけど、それでも話を聞いて少しでもガス抜きになって、彼の負担が少しでも楽になればいい。
 彼に春を押し付けたのは、私なんだから。
「マコちゃんさ」
 急に春のトーンが変わった。春は敵ではない人間には優しい。昔は敵味方なんて関係なかったけど。
「杏ちゃんあたりから言われない? 忘れた方がいいって」
「なんで知ってるの? ……あと、春から言われることじゃないと思うけど」
「元凶だもんね。あと、やっぱり杏ちゃんは優しいね。マコちゃんっていつもこんな中途半端な位置にいて、私から見てもよく我慢できるなっていつも思ってるもの」
「……うるさい」
 恋人の友達として傍にいたいのか。
 安易な選択で彼に押し付けた贖罪がしたいのか、自分でもよくわからない。
「忘れないなら、マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?」
「できると思うの?」
 犠牲を躊躇せずあれだけ立ち回った春に対して、私みたいな恋愛オンチがそんな真似をできるとは到底思えない。
「わかってないな。できるかできないかで考えちゃうからダメなんだよ? するか、しないかだよ」
 した結果、春は優しさを手段に、裏切りを目的に――そんなふうに変わってしまったのに。
「春、実は最近退屈してるでしょ? 状況掻き乱したいからって私を使うのは止めて」
「私自身がたくさん裏切ってきたのに、彼が裏切らないなんて信じてないだけだよ。そしてマコちゃんは、今彼が幸せだなんて考えてないんでしょ?」
 春がどこまで本気で言っているのか、よくわからない。
 ただその言葉は、的を射ていた。
 彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――
「バカバカしい。春、あまり私でからかわないで」
「ふふ、ごめんなさい。マコちゃんがいじらしくて、つい」
 ようやくいつもの微笑みに戻ると、紅茶を淹れるのを忘れてたと、キッチンに入っていく。
 たったこれだけのやり取りで、背中には冷や汗が流れている。
 冷たい微笑を浮かべている時の春とは、絶対に敵に回したくない。



422 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:55:22.47 ID:2XFDeyll0

「真、いらっしゃい」
「リーダー……」
「お帰り。何か作る?」
 彼が買ってきたのはスナック菓子の類だった。
「これじゃ栄養偏るでしょ? 簡単に何か作ってくるね」
 春が席を外した。モルガナも戻ってきた。
 今なら彼の本音が聞ける。

「ねえ、今、幸せ?」

「…………」
 沈黙が答えの全てだった。
「春、戻らないでしょ? 期待させて裏切った時に辛い顔をしてる君を見るのが大好きなんだって言ってたよ。春はもう、無理なんだよ」
 あの時、彼に決断させた時も。
 自分は春を、見限っていた。もう無理だと。

(彼を救いたいなら、春から奪わないといけないのではないか――)

「もう、諦めないかな」
「……!? それ、は……春を裏切ることに」
「春は笑いながら喜ぶよ。そして君を連れ戻すためにたくさん裏切りを重ねていく。春はもう、裏切りを伴う駆け引きの快感なしに生きていけない」
「…………」
「君は破滅する。心を裏切りでズタズタにされちゃう。……だから、春から、逃げない?」
 答えはわかりきっていた。

「逃げない」

 ……うん。そうだよね。
「俺のせいだから。真も、ずっと自分が後押ししたって思ってるけど、どこかのタイミングできっとそうなっていたと思う」
 違う。
 君の傍にいる理由は、それだけじゃなくて。
 罪悪感だけじゃない。
 私は――まだ、彼のことが――


『マコちゃんは私から彼を奪おうとは考えないの?』
『できると思うの?』


「――――」
 無理、なんだ。私には。
 できるかできないかで考えてしまう自分では、犠牲を躊躇せず微笑みながら裏切れる春から、逃れられない。
「……あの」
「うん」
「どうしても辛くなったら、いくらでも話聞くから。それしか、できないけど……」
 本当は別の道を選んでほしいけど、春がそれを許さないだろうから。
 自分は多分、春がやりすぎないように、ずっとお目付け役として、春の友達として人生を送っていくと思う。
 せめてそれが、彼の負担を少しでも減らすことになったら。
 それが生産性のない、寂しい自己満足でしかなくても、少しでも支えになれば。
 友達とその彼氏が、少しでも本当の意味での幸せになってほしいというのは、間違いなく本音なのだから。


423 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 21:59:45.79 ID:2XFDeyll0

《????????》


ジュスティーヌ「…………」

カロリーヌ「もはやわざとやっているのか貴様?」

ジュスティーヌ「とりあえず、罰ですね」


新島真
★★★★★★★★☆☆

 ↓

新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆


ジュスティーヌ「正直なところ、時間に余裕があるようには見えませんが?」

カロリーヌ「早く>>400の正しい選択からやり直せ! 囚人!」
424 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 22:02:39.21 ID:2XFDeyll0
熱が少し上がってきて、ぶり返してきたようです。今日は安価無しとなりましたがここまでで。

もうヒントを言ってしまうと、

仮面は怪盗団メンバーが、問いは何を指しているのかは支援者メンバーが一緒に考えてくれます。
425 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/23(木) 22:14:10.44 ID:2XFDeyll0
あと、選択肢の難易度に関して、もっとわかりやすくしてみます。考慮します。間接痛い
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 22:19:11.71 ID:joCIocVo0
あぁ!だからちゃんと寝ろと言ったのに!
あと出された薬はちゃんと全部飲まないと、半端に飲むのやめたあとは「生き残ってたしぶとい菌」が再度繁殖してもっと強い薬飲まないと治らなくなるぞ!
しばらく休んでちゃんと元気な頭で続きを書いてくれ!
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 22:31:19.46 ID:Gm7JoxDG0
乙です。待ってるからゆっくりしてくれー

春はこの方法でジョーカー手に入れると、裏切りの味にはまってしまう感じなのか?
病んでるというか、ある意味ドSというか。……結構好きだったりする
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 07:49:01.41 ID:rOj/Dzu6O
大宅スナイパーが現れない限りもう次で大宅に話してしまおう
★が減るだけで、ヒントの質に違いは出ないんだろ?

429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 20:24:00.04 ID:4DnU9GJD0
仮面の話、人情家の祖父でなく、策略家の父親のようになる事を選んだって事かな?
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 23:53:17.92 ID:re8pS4hS0
仮面は父親のやり方なんだろうけど、そうしなければならないという思い込み?がよくわからない
全員に共通する問いと関連する感じなのか
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 00:09:04.31 ID:0ansDTGA0
真に、中途半端はダメ
川上に、恋も仕事もはダメ
過去に二兎を追うなってなるようなエピソードあった?
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 00:33:18.13 ID:JRhHpCsg0
あー、春の場合を改心させるの失敗して亡くしてるからな
結果としては父親という居場所なくしてるのは確かだな
自由と引き換えに父親がいなくなった、はあるんじゃないか? 
改心成功してたら両立できたものだけど、春の場合は両方は手に入らなかった
433 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 20:03:26.68 ID:MCyE1yIQ0
>>400より




真「許せないなら希望がある……?」

真「どういうこと……?」

(春の言動には矛盾がある)

(そう伝えた)

真「……?」

モルガナ「……なるほどな」

モルガナ「春にとっては中途半端な方がいいはずなんだよ」

モルガナ「敵対するよりかは取り込んだ方が楽だもんな。実際、そう言ったんだろ?」

モルガナ「でもそれでも、中途半端さに許せないってことは」

モルガナ「春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ」

真「…………」

モルガナ「まだ春は終わってない」

モルガナ「ワガハイは終わらせたくもない」

モルガナ「でも作戦参謀がそんなんじゃ、本当に春は終わっちまう」

モルガナ「色んな話を総合すると、春のやり方でこいつが春を選んだら」

モルガナ「心の中に残ってる葛藤も、全部壊れる」

モルガナ「真」

真「……でも……都合よすぎる解釈じゃ……」


1、中途半端なままでいいのか?
2、言われっぱなしで悔しくないのか


>>435

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/25(土) 21:26:58.18 ID:HIbUVB6e0
1
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 21:37:19.08 ID:0ansDTGA0
1
436 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 21:52:56.99 ID:MCyE1yIQ0

真「……っ!」

真「いや……!」

真「こんな宙ぶらりんの気持ちなんて、絶対、だけど……!」

モルガナ「けど、なんだ?」

真「何が、私に……でき……」

真「…………」

真「『できるかできないじゃなくて、するかしないか』……」

真「……春が、敵同士になるって宣言した日」

真「そう言ってた」

モルガナ「…………」

真「……本当に」

真「まだ、間に合うかな」

(頷いた)

真「…………」

真「わかった」

真「このまま春を失くすのも、このまま怪盗団が壊されるのも」

真「このまま君のことを諦めるのも、嫌」

真「……また、次善の策に逃げるとこだった」

真「それこそ春の思惑通りなんだって、わかっていたのに」

真「ごめん、もう少しだけ時間が欲しい」

真「大丈夫。必ず切り替える」

真「君も、まだできること、あるんじゃない?」

真「やるべきことが残ってるんだったら、そっちを優先して」

真「私はその間、時間稼ぎしてみる」

真「どのくらい効果があるかはわからないけど、今の春だって話が通じないわけじゃない」

真「なら交渉ぐらいはできると思う。今の私でも」

モルガナ「ああ」

モルガナ「頼んだ。真なら任せられるさ」

モルガナ「うちの作戦参謀だからな」

(真は何とか持ちこたえた……)

(真が時間稼ぎしてくれる間に、できることを考えなくては……)

437 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 21:55:06.72 ID:MCyE1yIQ0

《神田・教会》


一二三「こんばんは」

一二三「……どうしました?」

一二三「表情が、硬いです……」


東郷一二三
★★★★☆☆☆☆☆☆


モルガナ(どうする?)

モルガナ(一二三に春のこと、話すか?)


1、話す
2、今は止めておく

>>439

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 22:05:59.82 ID:0ansDTGA0
1
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 22:34:38.38 ID:ToMbhcWEO
1
440 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:17:36.85 ID:MCyE1yIQ0

(春のことは伝えなければ……)

一二三「…………」

一二三「そうですか」

一二三「もっと、早く相談してくれてもよかったのに……」


 一二三−★1つ


一二三「奥村春さん……」

一二三「私はバレンタイン翌日から、話したことはありませんが」

一二三「思い詰めていらしたんですね……」

一二三「背水の陣とは言ってしまうのは簡単ですが」

一二三「自らそこに飛び込むとは……」

一二三「…………」

(一二三は考え込んでいる……)

一二三「負けを認めさせるのは難しいでしょうね」

一二三「将棋は、王が取られる前に自ら投了を宣言するものです」

一二三「王の恥を見せない、せめてものの心意気としての慣習だと言われています」

一二三「ですが自ら汚れることを選択した人間は、それは通用せず」

一二三「たとえどれだけ追い込まれようと、足掻くでしょう」

一二三「御本人にとっても大事なものであるはずのものを、自ら壊そうとしているんです」

一二三「大事でなければ意味がないですから。その作戦では」

一二三「ですがそれは御本人の都合」

一二三「私から言わせれば、いきなり盤面をひっくり返されて駒を無理矢理に壊されるようなもの」

一二三「明らかに逸脱した行為です」

一二三「勝負師として、許すわけにはいきません」

(一二三の口調は静かだが、目には明確な怒りがある……)

一二三「場合によっては私自身、春さんと対話することも考えてみます」

一二三「無論、あなたに訊ねてからにします。勝手に動いて状況が混乱するのは望ましくありませんので」

一二三「ですが、私としては春さんから直接言葉を聞きたいと思っています」

一二三「相手のこともわからず、作戦は立てられませんので」

一二三「……大丈夫です。簡単に相手の挑発には乗りませんよ」

一二三「勝負の場数で負けるつもりはありませんから」


441 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:18:33.83 ID:MCyE1yIQ0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「真は何とか持ちこたえたな」

モルガナ「しかし、思った以上に一二三がかなりはっきり怒っていたな」

モルガナ「一度会わせろ、か。まあ当然の要求ではあるが……」

モルガナ「…………」

モルガナ「一二三は春に対して接点がない、春も同じくだ」

モルガナ「若干距離があるからこそ、わかることもあるかもしれない」

モルガナ「逆に春の方がさらに遠慮が無くなる可能性も勿論ある」

モルガナ「正直、次に春がどういう手を打ってくるかわからない以上、」

モルガナ「こっちで場面を作るのも考えていいと思う」

モルガナ「一二三がどれだけ話せるかがわからないのが難点というか、正直あまりわざわざ場面を作るのがいいとは思えないんだが」

モルガナ「わざわざセッティングする必要ないって意見はもっともだしな……」

モルガナ「どうする? 引きあわせるか?」


 どうしようか……

1、やってみる
2、止めておく

>>443
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 23:21:52.50 ID:V3VqMesE0
1
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 23:25:31.50 ID:ToMbhcWEO
2
444 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:33:56.29 ID:MCyE1yIQ0

モルガナ「確かに自分から作る必要はないか」

モルガナ「一二三も自分からは動かないだろうし、動くならお前に連絡するだろう」

モルガナ「その辺はわきまえてる感じだったし、大丈夫だろう」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ。早く何とかしないとな……」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

445 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/25(土) 23:38:02.49 ID:MCyE1yIQ0
皆様お疲れ様でした。

ひふみんはメンバーそのものには認識がないからか、怒りが純粋なイメージです。
そして皆さん真面目に考えてくださってありがたいのです。
>>1も真面目には考えてますがそこまで深くは考えてない可能性がありますので、期待外れでも怒らないであげてください。

もう作中では10日になるんですが、大丈夫でしょうか。多分大丈夫。ただし昼休み、一悶着あります。
べっきぃは本当に大変だと思います。
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:05:07.68 ID:bIP0kk8q0
べっきぃはBAD見たくないな
割りとなんとかやっていきそうだけど、引きずるだろうなあ
ひふみん、他のキャラとはまた違った反応なのは面識薄いからか
個人的には春とひふみんの掛け合いは見たかったな
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:51:06.12 ID:QZMAl1ZO0
もう10日なのか・・・
仮に問題解決できても好感度的に武見せんせーぐらいしかチャンス無いのでは・・・?
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 13:31:49.22 ID:K8R7OA2b0
問いは問いのままでは解けない
についてはあまりヒントらしいヒントが出てるように思えないんだが
もう日もないし何なら千早にまた出張って貰ってもいいんでもっとヒントをください
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 14:31:39.72 ID:esfG8FcR0
全員に話してないからフラグ立ってないってことなんだろ、多分
大宅に話したら何か起きるだろ、多分だけど
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 18:03:41.41 ID:K8R7OA2b0
そうか、全員に話したら答えがわかるのか

川上ガンバレ
BADわかりやすくなるって言うから大丈夫だろうけど、逆にBAD見たい人も一定数居そうだね
451 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:50:37.07 ID:BQ2CPdzl0

 3月10日(金) 昼休み

《教室》


川上「じゃ、また来週ー」

(川上は職員室に戻っていった)

杏「…………」

杏「リーダー、川上の様子、おかしくない?」

モルガナ「最近色々あったからな」

モルガナ「ちょっと様子見に行くか?」



《廊下》


(昼休みの廊下は人で溢れている)

(川上は上への階段を上がっていく)

杏「……こっからって、屋上だよね?」

モルガナ「嫌な予感しかしないな……」

モルガナ「趣味は悪いが、覗かせてもらうか」

杏「…………」

モルガナ「杏殿。できれば介入しないのが一番だ」

モルガナ「二人の間で成立する話なら、杏殿が首を突っ込むとややこしくなる」

杏「わかってる……けど……」

モルガナ「できれば、さ」

モルガナ「成立しない話なら首を突っ込んでもいいってこと、だろ?」

杏「……うんっ」

杏「そうだね」

杏「春……」


452 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:52:01.00 ID:BQ2CPdzl0

《屋上》


(ジャージ姿の春が菜園の手入れをしている……)

春「来ていただいて、ありがとうございます」

川上「3年は午前で終わりだったっけ」

春「はい。殆どの子は学校にも来なくなりました」

川上「ま、今の時期だと、あとは卒業式ぐらいだよね」

川上「それ、全部奥村さんが作ったの?」

春「一応。ブロックとかは並べるの手伝ってもらいましたけど」

川上「勿体ないね。奥村さんがいなくなったらここどうするの?」

春「後輩への引き継ぎはできています。担任の先生にも随分わがまま言いました」

川上「そうなんだ。確かにこれだけ基礎ができてるのに崩すのは勿体ないよね。今は何作ってるの?」

春「イチゴですね」

川上「え、イチゴってビニールハウスじゃないとできないんじゃないの?」



杏(……普通の会話だね)

モルガナ(それが逆に不穏だけどな)



春「食べてみます? まだちょっと早いですけど、この子なら多分大丈夫かな」

川上「いいの?」

(水道で軽く洗ったのを渡され、川上は一つイチゴを食べた)

川上「ん、すっぱい。でもちゃんとイチゴだね」

春「やっぱり難しいですね、家庭菜園レベルで甘くするのって」

川上「すっぱいのならジャムにすると美味しいよ。果実から甘いやつでジャム作ると美味しくないの」

春「そうなんですか?」

春「先生は家庭科の先生と時々間違えそうです」

川上「いや本業は国語だから。現代文と古文だから」

川上「ま、もうじきそれも無理になるのか」

春「…………」

453 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:52:38.81 ID:BQ2CPdzl0

春「説得とか、そういった選択肢は考えてないんですか?」

川上「いや、奥村さん説得は無理だわ」

川上「私は彼への想い否定したくないし」

川上「だからといって、職業倫理からは確かに外れてるわけだから」

川上「学校にチクられたら、まずクビ」

川上「むしろチクる前にここに呼んでくれてよかったよ」

川上「辞表書く暇ができるしね」



 !?

モルガナ(おい、春のやつ!?)

杏(……っ!)

モルガナ(杏殿、待て!)

杏(でも!)

モルガナ(もう少し様子見るんだ!)



春「本当に書くとは思わなかったです」

川上「いや、書かざるを得ないでしょ。どうあってもバラされる気でいられたんじゃ」

川上「依願退職なら後から復職も可能だしね」

川上「ま、この業界って狭いからね。噂広まったらこの近くでは難しいだろうけど」

川上「逆にさ、どうしてバラす気になったのか教えてくれる?」

春「気になります?」

川上「そりゃね」

川上「奥村さんにとっては意味がないはずだったよね?」

春「ということは、意味ができたってことですよ」

春「先生の気持ちに関係なく、彼は私を選びます」

川上「強気に出たねー……」

春「事実、そうなりますから」

春「ただ、それには邪魔なものがあるのも確かなんです」

川上「…………」

春「迷い、躊躇、……痛みや恐怖」

春「それらがまだ私の中に残っているのは確かです」

春「先生の、教師としての立場」

春「それを実際に壊して、私は……さらに一歩、踏み出します」

454 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:53:08.96 ID:BQ2CPdzl0

川上「……後戻りできなくするため、か」

川上「たったそれだけ、なんだね。私の教師としての価値って……」

春「先生は、立派な先生です」

春「だからこそ、生贄にする価値があるんですよ」

川上「……酷い生徒だね、君って」

春「ふふっ……」

(春はスマホを取り出した)

春「このメールを送信すれば、学校に事情が伝わる」

春「確実に事情を聞かれます。そこで想いを否定すれば」

川上「しない」

春「そうですか。まあそのあたりはご自由に――」


杏「春!!」


春「! 杏ちゃん……」

川上「あちゃー……聞かれてたか……」

春「…………」

杏「させない、春……っ! それだけは……!」

春「以前とは逆のことやってるね」

杏「だから止める! 絶対、それだけはさせるわけにはいかない!」

川上「高巻さん……」


モルガナ(お前、時間稼いでろ!)


(自分も飛び出した)

川上「ちょ、君も!?」

春「…………」

(実際に春が手を下せば、川上は勿論、春も後戻りできなくなってしまう……!)

(モルガナは時間を稼げと言ったが、何か策があるのだろうか?)

(とりあえずそれを信じて、時間を稼がなければ……!)


1、イチゴ、綺麗に成ったな
2、本当に戻れなくなるぞ
3、どうしてここに呼びだしたんだ?

455 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 20:54:30.60 ID:BQ2CPdzl0
↓4レスで多いもの

事前に相談していたので選択肢が3つに分かれて単純に1/3の確率になりました。
今日はここまでです。
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 21:30:41.75 ID:0wewKKX6O
1
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/26(日) 21:54:24.62 ID:4eWJOCM+0
3
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/26(日) 21:59:52.24 ID:a09u+cm20
2
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:07:18.18 ID:SrCDPVMq0
1
460 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 22:14:52.67 ID:BQ2CPdzl0
BAD回避〜!
ちなみにBADになるのは2でした。直球はダメですね。
べっきぃとうとう辞表用意させられました。べっきぃに何の恨みがあるのかと聞かれたら。安価に当たったから……
ではなく、多分べっきぃが春を生徒として心配するのが鬱陶しかったんじゃないかと思います。いい先生だからこそ、なのです。
早く春を元に戻してあげたいですね。というか>>1が風邪で病んでる間に春の闇も進んでしまったのでしょうか。
ごめん春。ここまで引っ張るつもりはなかった。

春が元に戻ったら、★の数に関しては何とか考慮しますので。誰でもチャンスがあるように。そのように調整します。
爆弾もなくなる予定です。このイベント越えたら星が減ることはなくなるのです。皆さん頑張りましょう。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:23:50.21 ID:SrCDPVMq0
むしろ春が予告状出してから今までの流れが好きなんだけどな、少数派?
ヤバい手段は使ってるけど、媚びてこないからこの春はむしろカッコいいなってなる。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:24:52.91 ID:0wewKKX6O
え、、、そこ調整しちゃうのはマズくない?
今までのは何だったの?
463 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 22:45:06.34 ID:BQ2CPdzl0
調整についてはまだ考えてる段階なので。誰か特別に星あげるとかはしないです。
全員に同じ数あげるとか、そんな感じになるかと。まだ考え中です。
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 22:59:47.17 ID:K8R7OA2b0
このSSの目的は期日までに★10個集める事だろ?
そのスパイスとして爆弾やBADの罰を作ったのなら、こうなる事も想定内だ
誰もMAXになりそうにないのなら調整も致し方ないが、ここで全員に底上げはゲームとしてはどうだろうか?
気力があるなら今回はこのままやってみて、再度もう一人分をセーブポイントからやり直して決めてはどうだろう?
465 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/26(日) 23:10:04.97 ID:BQ2CPdzl0
春が戻ったら全員に信頼の星あげるのは最初から決めてるんですよね。その数は調整しますけど多分2つずつ
春はイベント始まってから★に変化なくなったので、チャンスがなかったから3つ。
あまりイベント中は自由がなくなったので。
こう考えてます。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:14:15.81 ID:SrCDPVMq0
時間考えたらそれでも推しキャラ狙うの難しそう。
イベントクリアのご褒美ぐらいで考えていいんじゃないか?
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:44:48.37 ID:QZMAl1ZO0
実際そこまで問題はないと思うよ、一部それでもきつい人いるし
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 23:49:17.91 ID:0wewKKX6O
武見スナイパーはそりゃガッカリだよなぁ
後出しで言われてもなぁ
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 03:11:45.75 ID:UuUYPn0A0
武見はたまたままだBADないだけで、もしBADで減らされてたらどうよ

千早双葉真は本当ならED狙えたんだし
BADの救済策でもあるんだろうし、この辺りは調整あってもって気はする
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 05:49:31.17 ID:PpLvRkPg0
呼んだ?
俺は別に武見にも★入るしいいよ
誰かに考察して欲しかったから盛り上がってくれて良かった
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:19:10.70 ID:I6mIXIQu0
春がどうやって戻るのか気になってしまう…
安価なのに普通にストーリー出来てるのってすごいなあといつも思ってる
春ちゃんファンとしてはこの活躍は嬉しい反面複雑だわ、幸せになってほしい
472 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:22:06.89 ID:vNLhMSh40

春「……?」

杏「何言って……」

杏「…………」

(杏もなんとなく察してくれたようだ)

杏「……なんだっけ、これ。なんか特別な品種なんだっけ?」

春「……うん。太陽のトマトや月光ニンジンと同じところが開発したやつをもらってきたの」

川上「えっと、毒じゃないよね?」

春「普通のイチゴは一年がかりなんですけど、栽培期間を短縮した品種なんです」

春「味の課題はあるみたいですけどね」

春「それでも育てるのは大変です」

春「でも狩り取るのは一瞬」

春「なんだってそうです。壊れるものは簡単に壊れます」

杏「……春」

春「何かな、杏ちゃん」

杏「春ならもっと……こんな、全部を敵に回すようなことしなくたって」

杏「もっとうまくできたでしょ。リーダーも傷付けるようなことしなくたって」

杏「どうして、こんなやり方選んだの?」

杏「ずっと、訊きたかった……」

春「…………」

春「目の前で、少しずつ崩れていくの」

春「それは小さな綻びかもしれないけど、確実にあって」

春「それが心を蝕んでいくの」

春「だったらいっそ、自分の手で思うがままに全部を壊してしまいたい」

春「それってそんなに、おかしな気持ちかな?」

杏「…………」

川上「…………」

春「私ずっと、暗い気持ちがあった。みんなもきっと持ってると思う」

春「不安や嫉妬、劣等感や恐怖、不信や――痛み」

春「どうも、私の本質――ペルソナは」

春「そういう感情と、相性がいいみたい。だってわかっちゃうんだ」

春「どういう風に振舞えば、その暗い感情を刺激できて、壊れていくのを加速させるのか」

春「そして上手く刺激して加速させて、『裏切り』を演出できたら」

春「ゾクゾクするの。自分でも怖くなるくらい」

473 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:23:10.90 ID:vNLhMSh40

杏「……春……」

春「こっちが私の本質なんだよ、杏ちゃん」

春「結局、それだけの話」

杏「違う! 春はそんなんじゃない!」

春「今はそうかもしれない。躊躇や恐怖があるのも本当だから」

春「それを消すための、先生という生贄なんだから」

川上「……そう」

川上「私は奥村さんを深く知ってるわけじゃない。ぶっちゃけ、こういう場面でしか話したことないしね」

川上「でも……悔しいなあ」

川上「どうしてこう私の周りの問題児は、自分で抱え込んじゃうんだろうね」

春「…………」

春「じゃあ。さよなら、先生」

(春の指がスマホをタッチする――!)

杏「春――!」

川上「…………」

春「…………」

春「?」

春「画面が、変わらない……?」

??「っぶねー、ギリ間に合ったっぽい?」

杏「竜司!?」

竜司「下ではモルガナが走り回ったのを見たやつらで結構騒ぎになってるぞ」

真「その騒ぎのおかげで竜司がモルガナ見つけたんだけどね」

モルガナ「ワガハイが竜司を見つけたんだ!」

川上「!? ……??」

春「……双葉ちゃんか」

竜司「なんかよくわかんねえけど、春が学校にメールや電話しようとしても無駄だって伝えろってよ」

春「双葉ちゃんが見張ってるんじゃ無理だろうね。でも2、3日延ばしただけだよ?」

春「あまりしたい方法ではないけど、メールや電話じゃなくても人を使えばいいだけだから」

真「かもね。でも、効率が下がったのは確かでしょ」

春「…………」

春「マコちゃん、雰囲気変わったね。舞台に上がる気になったのかな?」

真「……何も変わってないけど」

春「そう? ならいいけど」

春「私のルートは変わらない」

春「効率が悪くなったなら、他のところに手を付けるだけだから」

春「じゃあね、みんな。先生も、また」

(春が屋上から去っていった……)

474 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:23:53.66 ID:vNLhMSh40

竜司「…………」

 ゴン!

竜司「うぇ!? 川上、大丈夫か?」

(川上が給水塔の壁にもたれかかった際に頭を打ったようだ)

川上「ちょ、ちょっと、緊張が……途切れて……」

川上「きょ、今日で教師生命終わると思ってたから……」

真「ちょっとは延びると思います。先生に手間をかけるよりやらないといけないことも多いはずなので……」

杏「モルガナが考えてくれたの?」

モルガナ「メール送られてからじゃさすがにヤバいって思ってな」

モルガナ「その、杏殿は突っ走りそうになっていたし、ワガハイじゃスマホは打てん」

モルガナ「竜司か真を探していたら少し手間取った」

モルガナ「ワガハイが探す時間より双葉のハッキングの方が早かった。流石だな」

川上「聞いてはいたけど、本当にこの猫喋ってるんだ?」

川上「にゃあにゃあとしか聞こえない。ありがとうって言いたいんだけど」

杏「伝わっています。大丈夫です」

川上「なんか高巻さんに敬語使われると不思議な気分」

竜司「確かに」

杏「竜司!」

竜司「俺だけかよ!」

真「でも、春の言うとおり、数日延びただけ」

竜司「その数日の間に何とかすりゃいいんだろ?」

竜司「春も限界っぽいしな」

真「え?」

杏「えっと」

竜司「多分春、殆ど何も食ってねえし寝てねえと思うぜ」

竜司「お前らの前じゃ澄ましてるけどよ、今の階段下りる時にちらっと春の顔見たら」

竜司「むしろ今よく立ってられんなってレベルのふらふらさだったぞ」

竜司「……あれ見たら何も言えねえわ……」

竜司「昼飯なし水補給なしのトレーニングとか昔やらされてたからな、わかんだよ」

竜司「あれ逆に食えなくなるんだよな」

真「……竜司にもわかるぐらい憔悴してるのに」

竜司「おい」

杏「私、全然気づかなかった……」

川上「まあ、私達には一番見せたくないんだろうしね」

川上「とりあえず、今はありがとね」

川上「高巻さんが庇ってくれた時、嬉しかった」

杏「あ、いえ……」

杏「……春、引き戻さないと何にもならないし」

川上「だね。あれは……ダメ」

モルガナ「…………」
475 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:26:16.28 ID:vNLhMSh40

 放課後


モルガナ「さて、と」

モルガナ「これからどうする? まだこのこと話してない奴もいるよな?」

 どうしようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>477

476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:31:51.05 ID:gS0TINAE0
8
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:36:17.63 ID:HiQAvC+g0
8
478 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 20:38:46.34 ID:vNLhMSh40

モルガナ「大宅か……確かまだ話してなかったな」


大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「大宅に春のことを話すか?」

1、話す
2、止めておく

>>480
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 20:38:52.37 ID:EOuR0NCg0

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 20:40:10.79 ID:EOuR0NCg0

481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 20:53:38.58 ID:gS0TINAE0
1
482 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:02:23.49 ID:vNLhMSh40

モルガナ「まだスケジュールは入れられるんだが」

モルガナ「確か、大宅で最後だったな?」

モルガナ「スケジュールは空けておいた方がいいだろう」

モルガナ「いろいろとありそうだしな」



《新宿・バーにゅぅカマー》


大宅「おおっす」

大宅「なーんか深刻そうな顔して。どした?」

(春のこと、一連の流れを話した……)

大宅「…………」

大宅「前さ、一回釘刺したじゃん?」

大宅「全然効果なかったわけ?」


 大宅−★1つ


大宅「うーん、まあ今それ言っても仕方ないか」

大宅「状況切羽詰ってるみたいだし」

大宅「よし、ここはちょっとジャーナリストのフットワークの軽さ見せますか!」

大宅「とは言っても明日以降になるかも……ちょっとそこらへんうろちょろしてていいよ」

ララ「してらっしゃい。若い子が昼間っからこんなとこに出歩くんじゃないの」

(半ば強引に追い出された……)



《新宿・路上》


モルガナ「大宅、何する気だろうな?」

モルガナ「大宅に考えがあるなら、まあ待つしかないか」

モルガナ「今日は千早いないな……ん?」

春「あ」

 …………、

(気まずいが、春は気にしてないようだ)

(気にしてない振りなのかもしれないが、自分にはわからない)

春「ねえ、よかったら一緒にお話ししない?」

春「お互いここまで来ちゃったのに空振りしちゃったみたいだしね。どう?」

モルガナ(……どうする?)


1、誘いに乗る
2、断る

>>484

483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 21:04:17.42 ID:gS0TINAE0
1
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 21:12:49.58 ID:f5ePDMmSO
1
485 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:19:07.06 ID:vNLhMSh40
今日はここまでにします。べっきぃ首の皮ギリギリ一枚で繋がりました。

春ちゃんに質問タイムができたので、訊きたいことがあればどうぞどうぞ(隙間ができてしまったともいう)
この屋上の場面を想像すると、ずっと春の目にハイライトがないんです。大丈夫でしょうか。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 21:39:59.93 ID:HiQAvC+g0
乙です。春が順調に病んでますね。
ジョーカーのこと本気で好きなのかって聞いたら血を見るかな?
487 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/28(火) 21:51:09.91 ID:vNLhMSh40
質問はあればあるほど嬉しいです。出来る限り拾うつもりです。
ジョーカーになって春ちゃんとお話してみよう!
ちょっと2、3日来れないかもなので。暇潰しに考えていただければ嬉しいです。
488 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/01(水) 18:04:58.45 ID:9mD/nxMe0
|ω・)チラッ ないならこちらで考えるのですが、できれば意見があった方が助かります
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:00:30.63 ID:uq/+ffv+o
おっぱいは何カップなのか聞いてほしいですね
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:30:43.51 ID:SFRqunek0
乙です
昨日の晩御飯は何だった?とか
自分と勝負するなら(チェスとか囲碁とか将棋とかマリカとかの健全なゲームで)何で勝負したい?とか
ジョーカーのどこが好き?とか
好きな"大人"っている?とか…?
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 22:27:25.42 ID:LMKsw0mD0
乙です
オクムラフーズの近況と、フィアンセ(名前あったっけ?)との婚約破棄が無事決着したか聞きたいです。
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 00:13:51.03 ID:QKqCZTo80
生きてますか?
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 12:13:28.22 ID:pN8V9TlCo
ん?
494 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/04(土) 20:13:06.80 ID:pJUnTKlt0
すみません、なんかPCの調子が悪くてネットにアクセスできなくなってます
書いてはいるんですが。今はスマホから
ちょっとしばらく時間かかるかもしれません。生きてますので近いうちに更新します。申し訳ありません
495 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:08:06.72 ID:28xaxXRk0

(春の誘いに乗ることにした)

(色々話したいことはたくさんある……)

春「新宿ってあまり詳しくないんだ。どこのお店がいいとか知ってる?」

モルガナ「まあ適当に入ろうぜ。お互いに空振りってことは、千早に用があったのか?」

春「うん。占ってもらおうかって思ったんだけどね。今日はいなかったな」

モルガナ「何を占ってもらうつもりだったんだ?」

春「お昼、川上先生を呼んだのは、御船さんの占いがあったからだよ」

モルガナ「……キツイ事するな」

春「そうだね。でも、結果は上手くいかなかったな」

春「評判ほどの人じゃないってこと?」

モルガナ「それはない。千早は何か言ったのか?」

春「出てきたとおりのことを言ってる、みたいな感じだった」

春「内容を偽ってる感じじゃなかったかな」

モルガナ「じゃあ解釈が違うんだろう」

モルガナ「千早は出たカードの意味をちゃんと考えてくれる」

モルガナ「それを考えなかったのは」

春「私に対するせめてものあてつけってことかな」

春「……なるほどね」

(春が何を考えているのか、どう感じているのかは傍目からではわからない)

(竜司は今にも倒れそうだといっていたが、自分の前ではそんな素振りは全く見せない)

モルガナ「とりあえず入ろうぜ」



《ファミレス》


(結局何の変哲もないファミレスに入った)

春「新宿って渋谷とはまた雰囲気ちがうね。もっと怖いのかなって漠然と思ってたけど」

春「ま、今更かな。世界の危機を救ったんだもんね」

(どこか他人事のように聞こえるのは気のせいだろうか)

春「お話ししよ。といっても、何がいいかな」


496 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:09:38.30 ID:28xaxXRk0

 ――昨日の晩御飯何だった?

春「昨日? ……そういえば食べてないかも」

春「君のこと考えるとそれだけで幸せになるから、かな」

 ――……何か食べたら?

春「……急に食べたらお腹がびっくりしちゃうと思う」

 ――じゃあスープバーでも頼むか?

春「……うん。ありがとう」

春「本当はダイエットしたいな、って考えてるんだけどね」

 ――そういうの、気にしてるのか?

春「やっぱり、可愛くなりたいもん」

春「胸、大きすぎても嫌だなって思うし」

 ――春って何カップ?

春「…………」

春「君が私の隣にいてくれるって言ったって、それは教えてあげないよ」

春「女の子の秘密はね、教えないものなんだよ」

 ――そういうものか?

春「じゃないと知りたいって思ってくれないでしょ?」

 ――…………、

 ――会社の方はどう?

春「会社? 高倉さんや信頼できる人に全部任せてるから」

春「私が言わないといけないことは全部言ったよ。君のおかげ」

 ――婚約者は大丈夫なのか?

春「それも大丈夫」

春「あの人は玩具に執着しないと思うし」

春「手に入れるのが面倒だと思ったら、簡単な方に切り替えるよ」

春「……下らないね」

春「あの人も、あの程度の男に振り回されていた半年前の私も」

春「…………」

497 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:10:17.60 ID:28xaxXRk0

 ――でも好きな大人も、いるだろ?

春「好きな大人……難しい訊くね」

春「どうなんだろ。おじ様や冴さんみたいな人はカッコいいなと思うけど」

春「そう、“それだけ”じゃない人もいるって、君たちと出会って知ったけど」

春「上辺だけ取り繕う人も、やっぱり多いから」

春「そういうのは、やっぱり嫌い」

春「そっちのほうが、摩擦は少ないってわかっていてもね」

 ――…………、

春「何か、思い当たることでもあるの?」

 ――分かっていて聞き返すな

春「ごめんね、意地悪だったね」

春「でもこうやって私が君を困らせるのも、結構楽しいな、なんて」

 ――弄ぶのが楽しいとかか?

春「弄ぶって言ったら、言葉が悪いよ」

春「えっとね…………」

春「……そうかもしれない」

 ――…………、

 ――俺の事、本気で好きなのか?

春「――じゃないとこんなことはしない」

春「君であっても、私の気持ちを侮辱することは許さない」

 ――……、変な話しだけど、どこが好きなんだ?

春「どこ、うーん、具体的にどうこうじゃなくて」

春「……気付いたら、君のことを考えてる」

春「一目惚れ、なのかな……」

498 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:10:48.57 ID:28xaxXRk0

 ――……、一段落したら何か遊ばないか?

春「今ここで一段落という訳にはいかないの?」

 ――それはまだできない

春「そう。早くした方がいいよ」

春「遊ぶ……」

 ――好きなゲームとかは?

春「ゲーム、私よくわからないな」

春「あ、でも」

春「スマホアプリとかである、脱出ゲームが好き」

春「結構解くの好きなんだよ」

春「一回ね、リアル脱出ゲームってやってみたいな」

春「もし、本当に君と一緒に閉じ込められた時は、大丈夫、安心して!」

春「制限時間とかあるやつもあるけど」

春「大丈夫、モナちゃんが三味線にされちゃう前に助けてあげる!」

モルガナ「ちょっと待てそれはどういう設定のゲームだ!?」


 ブブ、ブブ、


大宅『よー、思ったよりスムーズにいったわー』

大宅『という訳で、今すぐララちゃんのとこに戻ってきて』


春「……まだ私を受け入れてくれないんだね」

春「まだ、足りないのかな?」

(先ほどと比べて明らかに春の目が冷たい)

(誰からの連絡かは見ていないはずだが、女の勘というものだろうか)

モルガナ「近いうちにわかるさ」

春「そう。近いうち、だね」

(春が席を立った)

(春がタクシーを拾って帰っていくのを確認して、バーに戻る)

499 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/05(日) 12:12:04.75 ID:28xaxXRk0
今回の投下はここまで。
ちょっとペースが遅いですね、申し訳ないのです。
次の更新は今日の夜また投下できるかな、明日かな、という感じです。がんばります。
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:51:01.13 ID:lO/mx4Izo
本当にカップのサイズ聞いてくれたのか……
ありがとうありがとう
次回も楽しみにしてるよ
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:12:36.49 ID:0lk1BwKH0
脱出ゲームは春が仕掛ける側だろうなあ、理不尽難易度で
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 10:17:16.33 ID:GG3wDklE0
更新したのか良かった
今までほぼ毎日通ってた楽しかったよ
年度末でしばらく来られないの残念
決戦参加したかった
503 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:36:54.21 ID:xeQ1FaFu0

《新宿・バーにゅぅカマー》


(中に入るが、カウンターに大宅の姿はない……)

ララ「奥の部屋よ。あ、悪いけどこれ持っていって」

(ウイスキーと氷を渡された)

モルガナ(大宅が飲むのか? 1人がボトル飲むのって普通なのか?)

(よくわからないまま奥の部屋に入る)

??「らあ! よく来たな問題児! 正座! 反省の姿を見せろ!」

 !?

??「あの、落ち着いてください……」

??「放っておきなさい。目を合わせない方がいい」

??「寂しいこと言ったらめー、ですよー。寂しいと死んじゃうんですよ?」

??「ウサギも人も死なないんだけどね」

モルガナ(何だこのカオスは……!?)

大宅「おー」

大宅「とりあえず呼びかけたらみんな来てくれた。ま、こういうのは情報共有した方がいいと思ってさ」

(大宅の他に川上、一二三、武見、千早がいる……!)

大宅「連絡先はさ、一応全員知ってたの。ま、ジャーナリストって人脈命なとこあるしさ」

武見「ジャーナリスト、ねえ」

大宅「何?」

武見「別に。他人のことに良くそんな興味持てるなって感心してるだけ」

大宅「カッコつけて。孤高気取ってる自分カッコいいとか今時流行んないって」

武見「は?」

川上「お前らもか! お前らも問題児なのか!」

大宅「いやアンタの生徒じゃないし」

川上「いいや問題児ばっかだ、喧嘩するやつみんな問題児!」

(持ってきたウイスキーをひったくってロックで飲み干してしまった)

千早「そうだー! 喧嘩は、ダメなんです!」

千早「えっと、えっと、ダメだからダメなんです!」

川上「大体私は普通の人生がよかったのに……」

川上「お前が転校してきてから破天荒すぎる人生になっただろうがぁ!」

モルガナ(来る前からメイドやってなかったか?)

川上「問題児、正座! 謝れ! 主にここにいる全員!」

(逆らうのが怖くて正座した)

千早「そうだそうだ! 運命がみんな、変わった人ばっかり!」

千早「面白いですねー」

川上「面白いですますなー!!」

(収拾がつかない……)

504 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:37:35.43 ID:xeQ1FaFu0

一二三「えっと……」

一二三「私一番最後だったんですけど、皆さんお酒入ってて、よくわからなくて」

大宅「いや、お酒つっても占い師さんはノンアルのはずなんだけどね」

武見「場酔いでしょ。雰囲気で酔っぱらってる」

武見「そっちの先生は完全に酔っぱらってるけど」

一二三「あの、この調子じゃ何も話進まないと思うんですけど」

大宅「先生がさ、だいぶ荒れちゃったんだよね」

モルガナ(春に辞表書かされてるしな……)

武見「お酒は静かに呑んでこそだと思うんだけどね」

大宅「まあやけっぱちになりたい時ってのはあるある」

川上「大体私を怪盗団専属の何かと勘違いしてるのか?」

川上「私は専属の教師でもメイドでもないの、私にも仕事や人生がちゃんとあるのわかってる?」

川上「同級生からは結婚出産のハガキ届くし親からは結婚しないのって催促されて挙句の果てにはこの間見合いまで」

武見「無視すりゃいいじゃない」

大宅「いや周りのプレッシャーってあるって実際」

千早「哀しいです、人生は結婚のためにあるんじゃないのに」

川上「でっしょ!? でしょでしょでしょ!?」

川上「ああこれ言ったら重い女って思われるのが嫌で絶対言わないでおこうって思ってそしたらこいつが問題児すぎてだあああ!!」

千早「そうだそうだそうだぞー! 問題は、イケないことなんです!」

一二三「あの……」

一二三「えっと……」

一二三「これ、どうしたらいいんでしょう」

武見「付き合いきれない、とりあえず千早だけでも何とかするから」

武見「そっちの先生にはもうアルコール飲ませないで、水飲ませてて」

千早「ぎゃあ、武見さんに誘拐されるぅー」

大宅「されといでー」

(強引に千早を連れて武見は出て行った)

505 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:38:05.41 ID:xeQ1FaFu0

一二三「とりあえず先生、お水飲みませんか?」

川上「もうさ、君たちと違ってさ、私の年になると結婚とか次のチャンスないなとかそういうのやっぱ考えないといけないわけで」

川上「あなたもね、絶対私のようになってはいけない、なるなら手に職持って」

一二三「一応棋士やってるんですけど、というかそちらも先生ですよね?」

川上「それも辞めるかもしんないどうしよう私泣いてもいい? ってか泣く」

川上「ひっく、ひっく……」

モルガナ(本当に泣き始めたよ……)

一二三「えっと、川上先生……」

大宅「よっぽど鬱憤溜まってるね、こりゃ」

(武見が千早を連れて戻ってきた)

大宅「うわびしょびしょじゃん!」

千早「……お手洗いで水を頭からかけられました」

千早「目は覚めました。皆さん申し訳ありません……」

一二三「あの、そのままだと風邪ひきませんか?」

川上「おいでおいでー、拭いてあげる」

武見「近付いたらダメ」

川上「過保護よくない! おいでおいで」

千早「え? えっと」

(ララが心配してタオルを持ってきてくれたのを川上が奪い取る)

川上「拭いてあげるー、よしよし」

千早「わ、わ? うわ?」

一二三「なんか頭を拭きはじめましたけど」

大宅「雨で濡れた野良猫拭いてるみたいな感じ?」

武見「千早、しばらくそうされていて」

千早「えー……」

川上「〜〜♪」

モルガナ(しばらく千早は川上の玩具か)

モルガナ(櫛まで取り出し始めたぞ。酔い醒めるまでほっとくか)

506 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/07(火) 19:43:26.66 ID:xeQ1FaFu0
安価もストーリーも進んでないですけど、あまりに更新しないのもあれなので息抜きタイムです。別の意味で修羅場かもしれないですけど
アダルトチームはお酒入った方が面白いと思います。ひふみんがかわいそうですけどまあ仕方ない。
べっきぃはこの時だけ悪酔いというか絡み酒っぽくなってますけど、普段はもっと自制して飲める人じゃないかと思ってます。
タイミングが超絶悪かったのではないかと。ありませんかね、そういうの。
次回から謎解き解説ターンですが、殆ど絡みなかったメンバーなので結構化学反応が激しいです。
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:10:16.78 ID:1H2YLkWA0
>>1は忙しいのか? 
自分は待つから>>1のストーリー書いていいんやで
508 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/08(水) 18:16:31.86 ID:H7a11oEN0
時間はあるんですが、咳が止まらなくて家族にPC 触ると怒られる状態です。
ここまで風邪こじらすとは思ってなかったのです。今日は更新休みます、申し訳ありません。
答え早く書いて一人を選べる状態にしたいです。がんばります。お言葉ありがたいのです。
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 18:47:06.26 ID:EIFErOHI0
川上はしょうがないよ
そりゃ荒れるよ
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 19:01:52.65 ID:QHgPW8E20
大丈夫か? 長引いてるみたいだけど

早「ぎゃあ、武見さんに誘拐されるぅー」

大宅「されといでー」

なんか好きだ、アダルトチームは酒入ってこそには、同意
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 19:18:57.76 ID:EIFErOHI0
お大事に!
きっとそれ武見内科で診てもらったら特殊な感染症って言われるやつだろ?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 00:01:35.20 ID:BFE0b8eF0
気づいたら毎日覗きにきてしまう
お大事にな、暖かくしてな
513 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:43:56.71 ID:PEyrVq6L0

大宅「で、やっと本題なんだけどさ」

大宅「こっち三人、直接はやりあったことないんだよね」

一二三「私も伝聞ですね」

武見「直接やりあった結果が辞表まで書かされてあのざまでしょ」

川上「〜〜♪」

千早「痛いです! 髪引っ張らないでください!」

一二三「あの占い師さんも、その奥村さんとは会ったことはあるんですか?」

(一二三の疑問に頷く)

武見「千早の場合は自分から首突っ込んだんだけどね」

千早「だって、破滅の運命が出てて、それが私たちにも波及していましたし……」

武見「千早がそう言うんならそうなんだろうけど」

一二三「……、占い、信じるんですか? あの、意外です」

一二三「リアリストだと勝手ながら思っていたので」

武見「千早以外の占いは信じる気にはならないけどね」

大宅「御船千早といったら占い界では有名だからね」

千早「いえ、まだまだ修行中の身なので」

一二三「はあ……」

(一二三はあまりピンと来てないようだ)

モルガナ(実際に占われないとわからないだろうな、あれは)

川上「占い師だったら、ひっく、なんとかできないのー?」

千早「あの、私そんなに万能じゃないので……」

千早「これでも占い師の本分を超えて、かなり動いた方なんです」

千早「ただ自らが破滅を求めているとなると、ちょっと私の経験が足りなくて……」

大宅「それで見捨てられなくなったコイツは絶対に自分を選ぶ」

大宅「で、それまで私たちの色々をぶっ壊す、と」

大宅「そういうわけにもいかないんだわ」

一二三「同感です」

一二三「盤面をひっくり返すような行為を許すわけにはいきません」

武見「私は割とどうでもいいけど」

大宅「冷めてるなー、こっちの先生は」

一二三「理由は?」

武見「世間知らずのお嬢様がヒステリー起こしたところでタカが知れてるから」

武見「放っておけばいい。自滅しようが知ったこっちゃない」

514 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:45:20.00 ID:PEyrVq6L0

川上「ないね、それはないね」

川上「少なくとも世間知らずのお嬢様だけではないね、絶対ない」

武見「まあ、怪盗団のメンバーなんて突拍子もないことは認めるけど」

千早「自滅で終わらないのも問題なんです」

千早「武見さんの認識は甘いです」

武見「わかってるよ」

千早「え?」

武見「…………」

武見「佐倉双葉のあの状態を見て、表情を変えなかったっていうのが本当の話なら」

武見「色々とヤバい子なのはわかる」

武見「あれを診てなかったら今私はここにいない」

モルガナ(……そっか、武見は双葉がパニくったのを診てくれてたな)

大宅「……とりあえず、全員危機意識は共有してるってことでオッケー?」

武見「千早、占いできないの?」

一二三「占い頼りでいいんですか……?」

千早「同じことを同じように占っても、同じ結果が出るだけです」

千早「なにか、とっかかりがあればいいんですけど」

一二三「川上先生は……」

川上「……zzz」

大宅「うわ、寝てるし」

千早「あの、川上先生! 起きてください!」

川上「はっ!? い、イチゴが、イチゴが潰されたと思ったら私の手だった!?」

千早「あの、川上先生が一番彼女について詳しいと思うんですけど」

川上「……うーん?」

川上「あー、無理無理無理」

川上「私あの子苦手なの、最初に脅された時からそう」

川上「二月のねー、あれいつだっけ?」

川上「まだその時は呵責があったみたいだけどねー」

川上「宣戦布告してから全部心の中に押し込めてやんの」

千早「……仮面」

千早「…………」

武見「なんか思い当たることが?」

千早「……いえ、こっちのワードは多分私たちじゃ無理かと」

千早「仲間だった皆さんで考えた方がいいと思います」

千早「分からないことが多すぎるので」

515 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:47:04.56 ID:PEyrVq6L0

大宅「こっち、ってことは、まだなんか占いに出たの?」

千早「彼の周囲全員に出たワードなんですが」

千早「『問いは問いのままでは解けない』」

大宅「なんじゃそりゃ?」

一二三「問いってなんですか?」

千早「うーん……考えてるんですけど」

武見「酔っ払い教師は何か心当たりないの?」

川上「…………」

川上「二択迫られた……」

一二三「二択ですか?」

川上「……えっと、まだあの子がこんな派手なことしでかす前ね」

川上「…………」

川上「吐きそう……」

千早「大丈夫ですか!?」

一二三「あの、お手洗い行きます?」

川上「…………、大丈夫、呑みこむ。勿体ないし……」

川上「そこの記者のおごりっていうから……」

大宅「……言ったっけ?」

武見「ごちそうさま」

大宅「取材費で落とすわ」

川上「……、『彼とそれと同じくらい大事なモノがあったらどっちをとる?』みたいなこと訊かれた」

川上「私の場合は教師という仕事で、怪盗団メンバーだと友情とかそういうのだと思う……」

川上「そういえば」

川上「目の前で少しずつ崩れていくのが見えるって言ってたっけ……」

川上「それが心を蝕む、って」

川上「それならいっそのこと自分の手で」

川上「そう言ってたな……」


全員「…………」


大宅「あー、少し考え方変えて、もしその子が何もしなかったらどうなってたかって考えてみる?」

大宅「どうなってただろうね?」

武見「…………」

一二三「どうあっても、わだかまりは残ったと思います」

一二三「他の人が想いを寄せていること、知ってしまったわけですし」

モルガナ(耳に痛いな)

516 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:48:03.16 ID:PEyrVq6L0

千早「そう、ですね」

千早「春さんは人の気持ちや流れに敏い方ですから」

千早「無視できなかったのかもしれません」

大宅「……それ解く方法探せってこと?」

(全員の目がこちらに向いた)


全員「…………」


千早「あの、すみません……」

武見「千早が謝る必要はない、全くないから」

一二三「…………」

一二三「それはあくまで奥村さんの見解であって、私たちもその考え方である必要はないんじゃないかと思います」

大宅「確かに。こんだけ暴走してる子の考えに付き合う必要はないよね」

川上「え……!?」

川上「…………」

川上「な、なるほど」

千早「確かにそういう見方は存在しますが……」

千早「……直接会ってないからこそ、そういう見方ができるのかもしれません」

千早「会ったら彼女の間違った覚悟で、問いが捻じ曲げられたでしょう」

千早「盲点でした……占い師ならいろんな角度から考えないといけないのに」

千早「解釈が間違っているからこそ、破滅の運命しかないと信じ切っているのに……」

武見「でもそんなに遠い間違いでもないでしょ」

武見「だからこそ深い関係の子たちはものすごく悩んでるんだし」

武見「一面は突いていると思う」

一二三「必要なのは、別の側面から考えること、ですか……」

一二三「……あの、申し訳ありません」

一二三「そろそろ帰らないと、家族が心配するので」

一二三「少し、一人で考えたいこともあるので……」

武見「私ももういい?」

千早「そう、ですね」

大宅「そっちの先生は大丈夫?」

川上「酔いは醒めた……ご心配なく」

大宅「まあ、今日ですぐなんとかなるとは思ってないけどね」

(これで解散となった……)


517 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/09(木) 20:50:17.60 ID:PEyrVq6L0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「さすがに疲れたな」

モルガナ「でも、考えるとっかかりはできたはずだ」

モルガナ「確かにみんなどこかで見て見ぬふりをしてたことを、春は突きつけた。けどそれは完全じゃない」

モルガナ「明日、メンバー集合して、一緒に考えようぜ」

(相談をしたいとメンバーに集合をかけた)

(そろそろこちらのルートは見えてきたように思う)

モルガナ「だな!」

モルガナ「…………」

モルガナ「お前は大丈夫か?」

モルガナ「多分、明日みんなと話しあったら、そのまま春の説得に入ると思う」

モルガナ「もうお前が帰るまで時間がないからな」

モルガナ「ただ、ここまで来ている以上、間違っていようがもう引き返せないところまで来ているかもしれない」

モルガナ「そうであってもやるしかないさ。けどな」

モルガナ「完全に決まってしまう前に、誰かと話して落ち着くのも大事じゃないかと思うぜ」

 …………、

 誰かに電話してみようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三
0、誰とも話さない

>>519
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/09(木) 22:26:40.50 ID:vZ9x4xqr0
4を敢えて選んでみる
作者が好きに書いてくれていいんだけど、このどれ選ぼうかって考えるのがやっぱりいいな
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 23:50:44.91 ID:dHTvdAMp0
6
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 05:56:48.19 ID:7h7WDrlQ0
スナイパー生きとったんかワレェ!?
521 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/10(金) 19:27:14.26 ID:I60WiUAa0

(武見にかけてみよう……)

 プルルルル……プルルルル……

武見『もしもし?』

(武見の声はいつも通りに聞こえる)

武見『夜更かしは身体に悪いよ』

武見『何か用事?』

(…………)

(特に用があるわけではないのだが……)

武見『…………』

武見『厄介なモルモット君を好きになったものだよ、まったく』

武見『正直、私はあまり春って子に関して何かをすることにあまり積極的じゃない』

武見『理由はあまり自分でもわからないけど』

武見『本人が決めたことに、とやかく言いたくないのが大きいのかな』

武見『好きな子の為になんだってするってのはね』

武見『私もね、割とやっちゃうと思う』

武見『私の場合は、そんな破滅的な行動じゃないし、なんだかんだで分別ついてきちゃったけどね』

武見『私ってそういうタイプなんだよ、意外とね』

武見『じゃなきゃ、個人医院で一人で設備もないのに薬を研究なんかしないでしょ』

武見『その子きっと、君か自分の命どっちかを選べって言われたら』

武見『君を選ぶでしょ。間違いなく』

武見『話聞いてるとね』

武見『その子は君のことを手に入れたいっていうより』

武見『君の築き上げてきたものが壊れるのが耐えられない』

武見『そう感じるんだよね』

 …………、

 そうなのだろうか?

 そうかもしれない……

武見『病魔の浸食に対してどう反応するかは人それぞれだけど』

武見『私は見て見ぬふりという選択肢以外は、できるだけ肯定したい』

武見『自分の手でとどめを刺したいっていうのは、見て見ぬふりよりはましだと思う』

武見『ま、比較したら本当に少しだけってレベルね』

武見『薬がないなら、その選択も仕方ないって思う』

武見『薬がないならね……』

武見『…………』

522 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/10(金) 19:28:03.09 ID:I60WiUAa0

武見『みんなそうだと思うけど』

武見『どっか不安なんだよ、君のこと』

武見『急にいなくなったり、戻ってきたと思ったらあのざまだし』

武見『掻き乱しすぎなんだよ、君は』

武見『他の女にもね、そっちに行くんじゃないかとか』

武見『そういう時、他の女に黒い感情を抱いても』

武見『まあ仕方ないでしょ?』

武見『…………』

武見『あるよやっぱり。嫉妬とかそういう感情は』

武見『そういうの、見せるのカッコ悪いから、隠したかったんだけどね』

武見『だって、君が私を助けたように、他の女も君に助けてもらってて』

武見『他の女を否定するって、君がその女を助けたことも否定することになる』

武見『だから、嫌だった』

武見『嫌なんだよ、そういう感情を持たされるのは』

武見『…………』

武見『もう夜更かしの時間はおしまいだよ、モルモット君』

武見『私より声聞く必要ある子がいる気がするけど』

武見『今は病魔を取り除くことを優先しなさい』

武見『それじゃ、お大事に』

(電話が切れた……)

モルガナ「話せたか?」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日はメンバーで相談だからな」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★☆☆☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★☆☆☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

523 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/10(金) 19:43:02.19 ID:I60WiUAa0
作中では明日がいよいよ。そして現実の時間に追いついてしまいました。
武見スナイパー強い。武見先生は春もですが、千早とか、自分から行動に起こせる人はどういう行為でもある意味羨ましいのかもしれないなって。
武見先生は自分から行動に起こせるほど自分の力を過信してないと思うのです。
べっきぃも若干そのきらいがありますが、そのあたりの共通するっていうのはやはり医者や教師という人を預かる立場の大人だからですかね。
踏み込めない領域があることを知っているというか。べっきぃは頼ってくれるように動いてはいるのですが、それは武見先生より近い位置にいたからだと思います、はい。
千早はね、動かなかったら〜が視えますからね。本当にチートですね。

短い更新でしたが今日はこれにて失礼します。ではでは
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 20:12:53.11 ID:0b2vr4bH0
武見もべっきぃも患者や生徒に対しては動くが、そうでないなら動いてはいけないみたいな呪縛があるってことかな
助けを求められるまで助ける行動に移せないみたいな。
そう考えるとべっきぃはやっぱり春に対しても頑張ってたよなあ。
春と女としてもやりあってたのは春の人格認めてたってことだし
春もいい大人でいい先生でいい女性だみたいなこといってたし。三回攻撃かわしただけはある。辞表書かされたけど
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 21:02:50.42 ID:cDsu7rSN0
この武見妙は本当に凄いな
自分なんかって言うところとか武見らしい

それにしても川上と武見ならお手の物になってきたんじゃないのか>>1
526 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:01:54.01 ID:Wrun8Jiv0

 3月11日(土) 昼


《自室》


(メンバー全員に声をかけたのだが……)

モルガナ「祐介はどうした?」

真「ごめん、私の判断になったけど」

真「春のところに行ってもらってる」

真「鉢合わせたりしても困るから」

竜司「祐介なら大丈夫だろ、主に空気読まない的な意味で」

杏「竜司も大概だけど、竜司だと挑発乗っちゃいそうだしね」

竜司「もういい、俺を信用してないことは知ってる」

竜司「正直、今の春と話したくないしな……」

双葉「…………」

真「双葉、大丈夫?」

双葉「……うん……」

モルガナ(大丈夫そうには見えないが、そう言ってられる場合じゃない、か)

杏「それでさ」

杏「結局のところ、今の春を説得する方法なんてあるの?」

モルガナ「パレスの攻略と一緒さ。歪みには核、オタカラがある」

モルガナ「今の春がまともじゃないのはわかってるだろ?」

モルガナ「ヒントは出揃ってるはずだ」

竜司「なんでそう思うんだ」

モルガナ「ワガハイの勘だ」

竜司「勘かよ!」

真「まあミステリーだと情報が出揃ったかどうかはわかるけど」

真「実際には今ここにある情報だけで考えないといけないんだから」

真「春は二択を迫ってる」

真「私たちは別の解答を示さないといけない」

杏「春が何もしなくてもきっと壊れていた、か」

杏「そうかもね……」

双葉「…………」

双葉「春は私たちが別の解答を見せたとして」

双葉「それで納得してくれるのか?」

モルガナ「そこだ」

527 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:03:03.49 ID:Wrun8Jiv0

モルガナ「思い込み、仮面、いろんな言葉で言われてきたが」

モルガナ「ワガハイたちの言葉でいうと、春はパレスを作ってる」

モルガナ「それも意図的に、だ。自ら認知を歪めようとしている」

真「意図的に、自分からパレスを作ってる状態……」

真「ならこちらもルートを確保しないといけない」

モルガナ「そうだ」

モルガナ「今のワガハイたちに、異世界に行く方法はない」

モルガナ「だから今の春にこの世界がどんなふうに映っているかはわからない」

モルガナ「パレスの外郭を、ワガハイたちは何としてでも見つけないといけないんだ」

竜司「こうして考えると、異世界ナビは便利だったよな」

竜司「スマホに名前と場所とキーワードを入れればよかったんだからよ」

真「それね」

竜司「へ?」

真「結局やる事って、それなんだと思う」

杏「うん。わかりやすくなったかも」

竜司「そ、そうか?」

双葉「…………」

モルガナ「じゃあどう見つけるかだな」

真「多分、みんなも思ってたんじゃないかと思うけど」

真「春、お父さんの真似してないかな」

杏「それは思った」

竜司「んー、そうなのか?」

双葉「交換と対価」

竜司「あ? なんだ急に」

双葉「『差し出すものが大きければ大きいほど、手に入れるモノの価値は高まると思うの』」

双葉「『犠牲が大きければ大きいほど』」

双葉「『裏切ったモノが大きければ大きいほど』」

双葉「そう言ってた」

双葉「春のお父さんも似たようなこと言ってた」

双葉「正確にはシャドウだけど」

双葉「『損は裏切ってでも取り返せ』とか」

双葉「私たち連れてみせた時、春のお父さんは春が私たちを差し出したと思って喜んでた」

528 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:03:50.47 ID:Wrun8Jiv0

モルガナ「…………」

モルガナ「そう考えると、春は今」

モルガナ「『父親の考えていた理想の娘』を演じているのかもな」

モルガナ「奥村の娘っていうのは、春の中でずっと心の中にあったのかもしれない」

竜司「けどよ、父親のやり方はずっと否定してただろ」

真「……でも、それしかないって思ったら」

真「自分の武器がそれしかないって思ったら、記憶の中の父親のやり方に頼るのかもしれない」

真「嫌でも頼ってしまうのかも」

杏「…………」

モルガナ「杏殿はどう思う?」

杏「……何だろう、上手く言えないけど」

杏「双葉の話聞いて、なるほどって思ったんだけど」

杏「途中からずれた気がした」

杏「春が父親のやり方を演じてるのは、意識的にでしょ?」

真「意識的に歪もうとしてるんだから、そうだと思うけど」

杏「なんだろう、なんでそもそも歪もうとしてるのかなっていうとこになるんだけど」

竜司「ハッキリ言ってくれ、わけわかんねえ」

杏「いや、私もハッキリは分かってないんだけど」

モルガナ「『仮面に合わせた言動をしなければならない』」

モルガナ「まあなんだ、占いではそういう結果が出てた」

モルガナ「つまり、『歪まなければならない』って思い込んでる」

モルガナ「それもかなり根強いらしい」

真「その占いは信じていいのね?」

(ハッキリと頷くと全員その情報を信用してくれた)

真「わかった。じゃあそれでいきましょう」

真「でもそれは、自分の武器がそこにしかないと思い込んでるからじゃないの?」

真「私はそれで結構、納得できてしまうんだけど」

モルガナ「占いの情報だと、『何か過去に現在と似たような経験があった』」

モルガナ「『現実に似ているというのではなく、あくまでも春にとって』……と言ってたな」

杏「……うん、やっぱりなんかどっかでずれてる」

杏「多分、春もわかってない気がする。変だもん、なんか」

真「仮面をかぶるって言うと、怪盗団に入った時、じゃなくて、怪盗に目覚めた時かな」

真「ペルソナに目覚めた時は、あくまでちゃんと意識してなかっただけなんだったっけ」

双葉「うん。そう……」

竜司「それってつまり、父親に反抗するって決めた時だろ?」

竜司「なんかやっぱ変だな。ややこしい」

竜司「嫌っていた父親のやり方真似たりとか、わけわかんねえ」

529 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:04:23.11 ID:Wrun8Jiv0

杏「でもわからなかったら、私たちが答えを示しても春は撥ね退けるんでしょ?」

真「その可能性は高いと思う」

竜司「そもそも、その答えって、考えてるのか?」

杏「考えた」

真「え!?」

双葉「な。なんだ!?」

モルガナ「マジでか!?」

杏「これしかない……と思う」


 …………、


真「……確かに、それしかないとは思う」

真「けど……」

双葉「…………」

竜司「……そもそも、いいか?」

竜司「お前らは、春が戻ってきて大丈夫か?」

竜司「結構ひどいこと、言われたりされたりしたんだろ?」

竜司「お前らがそれを許せないなら、無理だろ、その案」

双葉「…………」

真「…………」

杏「…………」

杏「ごめん、女子だけにしてくれない?」

杏「いや、えっと」

杏「ごめん、真、外に出たいかも」

杏「ちょっと外の空気吸いたい」

真「いいけど……」

双葉「……私は……?」

杏「ごめん」

杏「双葉には、見せたくない」

双葉「……、わかった……」

(杏は真を連れてルブランの外に出て行った)

竜司「杏のやつ、大丈夫か……?」

モルガナ「杏殿……」

双葉「…………」

双葉「私……」

双葉「…………」

530 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:05:33.41 ID:Wrun8Jiv0

《ルブランの外》


杏「…………」

真「大丈夫?」

杏「……私の言ってること、すごく……都合がよすぎるとは思う」

真「けど、それしかないと思う」

真「確かに難しいけど、だからこそ諦めてしまったんだと思う」

真「春も、みんなも」

真「だから、一回本当に無理か、確かめてみないといけない」

杏「真は、大丈夫なの?」

真「…………」

真「杏が大丈夫なら、大丈夫」

真「私は特に何もされてない」

真「その価値もなかったんだろうしね」

真「でも、杏は違うでしょ」

真「春からかなり、きついこと言われたり……」

真「見せつけられたり、したんでしょ?」

杏「……っ!」



 ――春『言ったよね、私たちは彼を巡っての敵同士になってる』

 ――春『杏ちゃんはそれを否定しようとしてる、私を仲間に連れ戻すことで』

 ――春『それ、今でも同じこと思える?』


 ――春『今、杏ちゃんは仲間に対して怒ったんじゃない』

 ――春『女の子として、私に暗い感情を抱いてる』



杏「――――っ!!」

531 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:07:18.63 ID:Wrun8Jiv0


真「杏!? 大丈夫!?」

杏「…………」

杏「大丈夫……じゃないかも」

杏「わかんない……!」

杏「春のこと、許せないまま終わるのかな」

杏「胸の中のグチャグチャ、消えないっ……!」

杏「どうしてもっ……!!」

真「…………」

真「それでも、あんな答え出せたんだ」

真「杏は凄いね」

杏「違う……っ!」

真「そう。少し違うと思う」

真「無条件に許す必要なんて、あるの?」

真「春は間違ったことをし続けてる。今もずっと」

真「だったらどこかで正さなければならない」

真「それは無条件に許したら、できないと思う」

真「それは杏の出した答えとも、違う」

杏「真……」

真「私は杏の答えに乗る」

真「春の甘い言葉より、杏の……本当にきついけど」

真「そっちの答えに、私は賭ける」

真「一番その答えを出すのが難しいはずの杏が出した答えなんだから」

真「大丈夫」

杏「…………」

杏「ごめん」

真「謝らないで」

杏「……ありがとう」

杏「もう大丈夫。戻る」

真「うん」

真「戻ろう」


532 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:09:20.05 ID:Wrun8Jiv0

《自室》


(二人が戻ってきた……)

モルガナ「杏殿」

竜司「大丈夫そうだな」

杏「バカ竜司に心配されるなんてすごいショック……」

竜司「お前たまには素直になれよ!」

杏「ウソウソ。冗談」

杏「ありがと。心配かけてごめん」

竜司「へっ」

杏「できればその、さっきの答え実現する為に、動きたいんだけど」

杏「身体動かした方が気が楽になるし、あまり時間もないし」

モルガナ「けど、春のパレスの外郭はまだ全部はわかってないぞ」

杏「うん。そうだよね……」




 …………、


 ヒントはなかっただろうか?

 真が折れそうになった時、気付いたことがあったはずだ。


 ――モルガナ『春はまだそこまで割り切れてないんだよ。心の奥底では、まだ』


 ならば無意識に、言動に表れていないだろうか?

 何か妙な、曖昧で中途半端な言動がなかっただろうか?

 その理由が良心でもなく、意識しての行動でもなく、実は全く別の理由から来る無意識の言動だったとしたら――

 キーは誰にある?



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


↓5レスで多いキャラ

533 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/11(土) 20:13:00.97 ID:Wrun8Jiv0
今日はここまでです。あ、安価は↓5レスです。エンド変わるので頑張って考えてみてください。

やっとここまで書けた。やたら伏線貼る癖は自分の悪い癖なんです。
べっきぃや武見先生は、書いてるうちにキャラ掴めたというか。書く量が多かったですから自然とそうなったのかもしれません。
べっきぃはとにかく書きやすかったです。等身大ですしね。スキルは等身大じゃないですけど。

春と祐介の二人の会話もあるのですが、春は今無理してますけど基本どっちもボケなのであんまり話が進みません。
でも一応投下します。
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 21:00:51.10 ID:RD47xwsS0
7、ちょっとボケてみる。
まあべっきぃは春覚醒前にやりあった唯一の人だしね
正解はまあ、違うだろうけどなー、
考えてる通りなら、>>1すげえ!って素直に褒めるな
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 21:03:15.84 ID:qca7IgIbO
3
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 00:00:37.21 ID:Bo0atSEW0
3
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 01:01:48.22 ID:Zrdf1f1BO
スレ主に忠告。この安価、考察なしのは無視した方がいいぞ。
さすがに重みがあるやつだから、これは慎重になるべきかと。

安価は下に回す。
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/12(日) 01:28:39.56 ID:RdDh9ZRR0

539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 02:06:45.18 ID:dT3uq4pM0
3
双葉だけ特別視してたから
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 02:16:30.26 ID:dT3uq4pM0
>>537
自分は考察も安価もしないとか恥ずかしく無いの?
3
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 03:29:26.40 ID:cogajc+n0
なんで双葉だけ特別視してたんだろうね、そういえば
自分は上で安価してるから安価下
542 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/12(日) 10:58:59.95 ID:BhWQ4hlO0
皆さん真面目に付き合ってくださり感謝します。ありがたいのです。
双葉ですね、それでいきます。

??「喧嘩するくらいなら今日はもう寝ようぜ」
543 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/12(日) 17:46:21.05 ID:BhWQ4hlO0

(双葉が説得してみないかと提案してみた)

双葉「え……」

杏「え、それは……」

真「ちょっときついんじゃ……」

竜司「…………」

竜司「双葉はどうなんだよ?」

双葉「……、わ、私は……」

双葉「今の春は、嫌だ」

双葉「前のぽわんとした春がいい」

双葉「あんな目で見下ろすような春は、春じゃない」

双葉「嫌だ、けど」

モルガナ「怖いか?」

双葉「…………」

竜司「前の時は悪かった」

竜司「けどよ、双葉がああなるってわかっていても、やっぱり俺は早く双葉に話しておけって言ってたと思うぜ」

竜司「双葉もよ、ガキ扱いされて話から外されて、今も杏や真に任せて」

竜司「違うだろ、それ。仲間だったら春に言ってやれよ」

杏「…………」

真「…………」

双葉「……ここを」

双葉「ルブランを守るって、私は決めてる」

双葉「春は全部壊そうとしてるなら、私は許しちゃいけない」

双葉「豹変した春に怯えてる場合なんかじゃ、無かった」

双葉「ダメなんだ、それじゃ。また失くしてしまう」

双葉「杏、真。二人とも」

双葉「春の説得、私に任せてほしい」

双葉「頼む」

杏「……双葉」

真「……ごめんね」

544 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/12(日) 17:46:47.68 ID:BhWQ4hlO0

真「どっかで、守らないとって思ってたのかも」

杏「立場は同じなのに。双葉の気持ち、考えてなかった」

双葉「い、いや、あんな無様な姿見せたんだし」

双葉「みんながそう思うのは、仕方ないと思う」

双葉「けど、ならきっと、春もそう思ってるなら」

双葉「意表はつけるんじゃないかと思う」

モルガナ「それだけじゃないと思うぜ」

モルガナ「だろ、ジョーカー? 何か思うところがあるから双葉を選んだんだろ?」

(モルガナの視線に頷いてみせた)

真「わかった」

真「私は段取り付ける」

真「杏の答え、実現しないとね」

杏「うん」

杏「実現できるってわかったら」

杏「あとは双葉に、任せる」

双葉「…………」

双葉「任された!」

モルガナ「よし、決まりだな」

双葉「私は二人が段取り付けている間」

双葉「もっと春のことを考えてみる」

双葉「大丈夫」

双葉「私はナビだ。真実を見つける」

双葉「見つけてみせる。必ず」

真「任せたわ」

杏「じゃあ、行ってくるね」

竜司「あー、俺も付いていこうか?」

竜司「お前ら二人だけじゃややこしくなりそうだし」

モルガナ「いないよりかはマシか、ついていってやれ」

(三人が出て行った……)

545 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/12(日) 17:50:18.92 ID:BhWQ4hlO0
ここまで書いて、春と祐介のボケ同士の会話を書こうか悩んでます。

1、必要
2、早く次に行こうぜ


ところでペルソナ使いはパレス出来ないらしいですね。そういう設定があるらしいです。
なので春はあくまでも『歪みを作ろうとしている』になります。バッドエンドの春は、イメージとしては本当に歪むというよりは、歪みを演じ続けるが近いです。小ネタでした。
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 18:15:14.07 ID:dT3uq4pM0
1
祐介にも出番あげて
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 18:22:47.26 ID:W8tIRrTS0
子供扱いしていた双葉に反撃されると色々春も思うところありそう。春は子供扱いしてないかもだけど

>>1が辛くなければ1かな。

春「ごめん。その話、後でいいかな」

二人の絡みはこの印象しかない
548 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/12(日) 20:40:00.55 ID:BhWQ4hlO0
では春と祐介の絡み書いてみたいと思います。
どっちも独特の美学あるのですっとんきょうになりそうです。
もちろん今の春は普段とは違うんですけど。
現実のホワイトデーに間に合わせたかった……
549 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:12:01.98 ID:fAcYjDcp0

《春の家・リビング》


春「マコちゃんも来るって聞いてたんだけどね」

祐介「俺もそう聞いていたんだが」

祐介「正直、俺だけここにいても何かあるのか?」

春「私に聞かれても……」


 ――――


モルガナ「え、祐介も騙したのか?」

真「騙したって言ったら悪いけど、見張っててって言ったら春気付きそうだしね」

竜司「祐介も真が来るって思ってるんだろ? ひでえな、それ」


 ――――


祐介「まあ用事があるんだろう」

春「用事、か」

春「……紅茶でいい? ストレート? ミルク?」

祐介「じゃあストレートで頼む」

祐介「できれば日本茶がいいのだが」

春「ごめんね、日本茶詳しくないの」

春「茶道は習ってないんだ。勉強した方がいいかな」

春「とりあえず、今ここには紅茶しかないから、ごめんね」

祐介「コーヒーはないのか?」

春「身体が受け付けなくなっちゃったんだ」

祐介「そうか……」

祐介「竜司が心配していた」

春「そう」

春「何も心配はいらないのにね。上手く壊れていっているってことだから」

祐介「春、」

春「このことについて何か言うつもりなら、祐介くんも対象にするよ」

春「できれば壊すのは彼に好意を持つ女性だけにしたいんだけど」

春「理由をこじつけられるなら八つ当たりしてもいいかなっていうぐらいには、気が立ってるから」

春「それで、何か言いたいの? 祐介くん」

祐介「……、なんでもない」

祐介「俺が言えることはないんだろう」

春「分かってくれて嬉しいな。じゃあ淹れてくるね」

祐介「ああ」

550 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:13:23.15 ID:fAcYjDcp0


 …………、


祐介「…………」

春「お待たせ。祐介くん、その絵興味あるの?」

祐介「珍しい絵があると思ってな」

祐介「今でこそこの画家は評価されているが、それはつい最近だ」

祐介「この絵はいつからある?」

春「いつからだろう。この家が建った時にはもうあったように思うけど」

春「10年は前になるかな」

祐介「では評価される前だな」

祐介「春の父親は、絵画に興味があったのか?」

春「私が知る限り、お父様にそういう趣味はなかったな」

春「付き合いと投機目的で買ったんだと思うよ」

春「祐介くんには面白くない話でしょ? 芸術をビジネスにするっていうのは」

祐介「そうだな」

祐介「だがビジネス目的だったにしろ、世間の評価を得る前にこの画家を評価していたということは」

祐介「春の父親は慧眼の持ち主ではあったんだな」

春「どうなんだろうね」

春「モノの性能を見る目としてはあったんじゃないかな」

祐介「そうか……」

春「良かったら別の部屋にある絵やオブジェも見る?」

春「何だったら、譲ってもいいよ」

祐介「いいのか!?」

祐介「あ、いや」

祐介「思い出の品だろう?」

春「その価値をわかる人に譲った方が絵も喜ぶよ」

春「ちゃんと愛してくれる人に」

春「他のもそう。色々とお父様の遺品はあるけど」

春「私じゃ使い道のないモノばかりだから。買い手や譲り手探してるんだ」

春「絵や彫刻とかは、祐介くんに聞いた方がいいよね、うん」

祐介「絵の価値は世間の評価だけで決まるものではない」

祐介「同じ家に何年も一緒にあったんだ」

祐介「思い入れはあるだろう?」

春「投機目的で買われた絵に思い入れ持ったって仕方ないよ」

祐介「…………」

551 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:14:36.57 ID:fAcYjDcp0

春「ん。何か、思い出させちゃったかな」

祐介「ちょっと、斑目のことをな」

春「……ごめん。祐介くんには辛い言葉だったね」

祐介「いや……」

祐介「お茶をいただこう」

春「召し上がれ」

祐介「ほう。美味いな」

春「ディンブラ産なんだ。私の中では一番バランスが良くて好きなの」

祐介「ディンブラ?」

春「スリランカの地方の名前。紅茶知ってたら有名な名前なんだよ」

祐介「そうなのか。春はミルクティーなのか?」

春「ううん、これはソイティー」

春「豆乳入れてるの。植物性のたんぱく質だから、食欲ない時にはいつもこれ飲んでる」

祐介「空腹は辛いな」

祐介「空腹の辛さは俺もよくわかる」

春「空腹じゃなくて食欲がないんだけど」

祐介「空腹も極限になると食欲がなくなる」

春「そうなんだ、知らなかった」

祐介「今月もきっとそうなるな」

祐介「画材やモチーフがいいのが出過ぎてな」

春「じゃあ、何か食べてく? お昼ご飯まだでしょ?」

祐介「魚がいいな。和食ならなおいい」


 ――――


真「祐介には春も強く言わないと思うんだけど」

杏「どうだろう、けどあれで祐介も図々しいところあるからね。変な気の使い方したりはするけど」

竜司「あったりまえのように要求したりな。じゃがりこいくつ食われたか」

杏「素だからかな、いつの間にかあげてるんだよね」

真「そもそも春はたかりについてはあまり怒りそうにない気もするけど」

杏「たかってる方もたかられてる方もその意識がないんじゃない?」

竜司「金銭感覚が真逆だからな」


 ――――


春「うーん、やっぱりなかった」

春「そもそも食材がなかったよ。何か出前でもとる?」

祐介「それだと春が何も食べられないだろう」

春「私はいいよ、最初から食べるつもりなかったから」

祐介「それでは意味がない」

春「そうなの?」

552 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:15:49.83 ID:fAcYjDcp0

祐介「買い出しに行こう」

春「そうだね、さすがに食材ないのは困るかな」

春「荷物持ってもらっていい?」

祐介「近くにスーパーがあるのか?」

祐介「というか、春はスーパー行くのか?」

春「近くに成城石井があるよ。よく行くから大丈夫」

祐介「聞いたことないスーパーだな」

春「そうなんだ。ローカルなのかな?」

祐介「試食コーナーはあるのか?」

春「あると思うけど普段は利用したことないの。せっかくだからチャレンジしてみようかな」


 …………、


春「荷物持ってくれてありがとね。助かったよ」

祐介「……、春」

春「?」

祐介「カード決済って普通なのか?」

春「デビットカードだから。計算しなくていいしね」

祐介「デビ……」

祐介「悪魔でも呼び出すのか?」

春「? 違うよ」

祐介「もしかしてプラチナカードとか持っているのか?」

春「私、クレジット持ってないよ」

祐介「え、持ってないのか?」

春「祐介くん、なんだかそのあたり色々と誤解してないかな」

春「細かいやり取りが面倒だからカードにしてるだけだよ。普通だよ」

祐介「…………」

祐介「そうか、普通か。そうだな」

春「それで、色々祐介くんのオーダーに従ったけど、何作ろうか?」

祐介「ふむ、俺が作ろう」

祐介「台所貸してもらえるか?」

春「え、でも」

祐介「一食浮かせてもらうんだ、これぐらいはやるさ」

祐介「食欲がなくても食べれる料理か」

祐介「ふむ。……うむ」

祐介「イメージができてきたぞ……!」

春「スーパーの時点でイメージ教えてくれればよかったのに」

553 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:16:22.90 ID:fAcYjDcp0

春「でも祐介くんの創作料理楽しみ」

春「すごい料理できそう」

祐介「任せておけ、これでも食にも美学はある」

祐介「普段は実践できないが、今日は色々と試してみよう」


 …………、


春「見た目がすごいね」

春「色彩がすごい、見たことない色してる」

祐介「やはり料理は見た目だからな」

祐介「食欲をそそるだろう?」

春「そうかな?」

春「でも面白そう。もらうね」

春「いただきます」

春「…………」

春「想像と違った味」

春「食の世界って広いね」

祐介「そうだろう、そうだろう」

祐介「俺ももらおう」

祐介「…………」

祐介「想像と違うな」

春「だよね。不思議な味」

祐介「そうだな、食の世界は広い」

祐介「そして面白いな。勉強になった」

祐介「食べれるか?」

春「柔らかいから大丈夫」

祐介「ならよかった」


554 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:17:19.95 ID:fAcYjDcp0

 ブーブー、ブーブー、


春「ごめんね」

春「…………」

祐介「どうした?」

春「彼から」

春「『今日で全部決める』」

春「『ルブランで待ってる』って」

春「祐介くん、エスコートお願いできる?」

祐介「俺もいていいのか?」

春「そうだね。あとで祐介くんからも訊いてみた方がいいとは思うけど」

春「祐介くんの役目はきっとそれだから」

春「……やっと終わりにできる」

祐介「…………」

祐介「今の俺に、今の春を描く力がないのが残念だ」

祐介「愛の為に狂おうとする人間というのは、モチーフとして素晴らしいはずなんだが」

祐介「仲間がそうだと、割り切れないな」

春「もう仲間じゃないっていうのは置いておいても、それは人間としては美徳じゃないかな」

春「ただ、そういうものを捨て去ってこそ得られるものって、あると思うんだ」

祐介「美徳が押し込める殻となるのか?」

祐介「俺の美学とは合わないな」

春「そっか。祐介くんの美学は尊重したかったけどね」

春「ただ、破滅の美というのもあると思うよ」

祐介「だろうな。だからこそモチーフとしては否定しない」

祐介「それでも俺の美学には合わない」

春「……これ以上は、八つ当たりになりそうだからやめとくね」

祐介「そうだな。求められない限りは当事者で話を付けてくれ」

祐介「俺には立ち会い位しかできないからな」

春「充分だと思うよ。きっと」

春「あ、さっき買った日本茶淹れようか?」

祐介「そうだな、もらおうか」



 …………

 ………

 ……

555 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 20:29:52.49 ID:fAcYjDcp0
ツッコみいないんでなんか淡々としてしまった……
人の金で実験料理作るなよとか一言も美味しいとは言っていないとかメンバーの誰かがいたら絶対突っ込んだだろうに。

ちなみに成城石井は有名な高級スーパーらしいです。利用したことないです。
春は未成年&高校生なのでクレジットは持っていません。デビットは祐介でも申請すればまず下ります。
料理は祐介なりに消化のいい魚料理ということで、白身魚使った何かをイメージしてますが、色彩がすごいことになってそうです。
このあたりの会話では春は全部素で言っています。まずくはないけど微妙だなあというぐらいの味なんですが、多分食べたことない異国料理を食べた感じに近いんだと思います。
祐介も春も嫌いな食べ物ってない気がするのです。飽きた食べ物は両極端な意味でどちらにもありそうですが。
今の春は祐介を仲間じゃなくて友人の一人として見てる感じですね。女性陣とジョーカー以外には意識的にそう接してる感じです。

次から双葉vs春です。ちゃんとしたもの書きたいので少し次の更新まで間が空くかもしれませんが、近いうちに必ず。
ではではノシ
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 22:07:24.55 ID:POgueCkM0
祐介も心配はしてるんだろうけどまあ踏み込めない部分だよな
食欲ないのに美味しくないのをよく食べれるな、、
明るい時の春ならもう少しオーバーリアクションしてくれそうだけど、そこまで余裕はないか
双葉がどう勝つか想像できないけど、子供扱いしていた双葉がやりこめたらカタルシスあるだろうな

>>1って二週目考えたりしてないか? 難しいかな
557 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/13(月) 22:12:11.90 ID:fAcYjDcp0
春をかなり追い込んでしまったので、それなくしていきたいかもです。私の中ではまだ春はヤンデレではないのです。
需要があるかですが、まずはこの周回を乗り越えなければ……終わったら皆さんに聞いてみます
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/14(火) 21:47:57.24 ID:52cNKEfb0
祐介みたいなのがいたら一回ゲンコツする
春はこの場合優しいんじゃなくて素で鈍い
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/15(水) 23:18:33.00 ID:qjNGIaVH0
>>1エタったん…?
560 : ◆86inwKqtElvs [saga sega]:2017/03/16(木) 20:41:51.23 ID:bWH/Ac220
生きてます! 大丈夫です!
ちょいと長くなってるけど全部一気に投下した方がいいなと思いまして。

もう少し時間をください、申し訳ないのです
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 20:55:18.79 ID:bXzS4EjW0
2回sagaってどうするんよww
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 23:22:17.91 ID:hPJHHDcR0
2回目はsegaだ
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 02:22:14.90 ID:i3URhtu3O
作者が色々と喋りすぎだとは思うけどキャラの動かし方とかは凄いと思う 続き期待してる
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/18(土) 23:02:57.11 ID:03HzkI4yO
これATLUSに持って行ってゲーム化してもらおうぜ
面白い
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 22:37:49.10 ID:GnPcHLZf0
また体調崩してるのかな?
お大事に〜睡眠大事だよ〜
566 : ◆86inwKqtElvs [saga sega]:2017/03/20(月) 19:58:23.35 ID:zLMedtuF0

《ルブラン》


(怪盗団メンバーは祐介が春を連れて来れば揃うことになる)

双葉「…………」

竜司「双葉がパソコン弄ってないとなんか変な感じだな」

惣治郎「一回思考に集中しちまったら周りの声聞こえねえからな」

杏「春は?」

真「祐介がついてるからちゃんと来るはずよ」

双葉「――よし、これで合ってるはず」

双葉「大丈夫、これでおかしなところはない、はず」

双葉「けど……」

真「大丈夫。私は双葉に全部預けたから」

真「責任を押し付けるとか、そういうことじゃなくて」

真「この結果を、私たちは背負うよ。一緒に」

杏「うん」

杏「どのみち、私や真じゃ駄目そうだしね」

モルガナ「ただ、単に伝えればいいってもんじゃないぞ」

モルガナ「納得させないといけないし、向こうも感情逆撫でさせてくるだろうしな」

双葉「大丈夫、これでも煽り耐性はある方だ」

惣治郎「ネットの文字での攻撃と面と向かって悪意ぶつけられるのは全然違うぞ、わかってるだろうが」

惣治郎「はあ、女同士の修羅場ってのはいつ見ても胃がキリキリするねえ」

双葉「惣治郎は修羅場何度も見たのか?」

惣治郎「は、俺だって昔は――」


 カランコロン


惣治郎「……いらっしゃい」

春「こんにちは、おじ様」

春「勢ぞろいだね」

双葉「……春」

春「双葉ちゃん、思ってたより元気そうだね。よかった」

双葉「……よかった?」

春「前みたいに話にならない姿見せられたら、さすがに困るからね」

双葉「……心配してもらわなくても」

双葉「今の春みたいな三流にどうこうできるわけがないからな、この場所は」

春「…………」

春「三流?」

567 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/20(月) 20:08:56.45 ID:zLMedtuF0

双葉「三下とでも言い換えてもいいぞ」

双葉「春が春のままだと思っていたら本当に脅威だっただろうけどな」

双葉「前は堕ちてることを知らなかっただけだ。今の春なら、何も怯える必要はない」

春「……へえ」

春「言ってくれるね、双葉ちゃん」

春「二人はいいの? さっきから言葉を挟まないけど」

杏「私はやることは全部やったから」

真「あとは双葉に託してる、それだけ」

春「そう」

春「じゃあその安い挑発に乗ってあげるよ、双葉ちゃん」

春「でも、一ついいかな?」

双葉「なんだ?」

春「一人の女の子として扱ってほしいならね」

春「話し合いに保護者同伴っていうのは、どうかなって思うよ」

春「それとも、おじ様やみんながいないと、やっぱり一人じゃ私と話せないのかな?」

春「子供扱いしてほしいならそれでもいいよ? でもそんな子の言葉、誰かに届くかな?」

春「話し合いのテーブルについてほしいならね、お互いに対等じゃないといけない」

春「違う?」

双葉「…………」

(双葉の目に迷いが見える……)

モルガナ(春のやつ、ワガハイたちのフォローを断ち切る気か?)

春「怖いのかな? たかが三流相手に」

双葉「…………」

双葉「みんな、春と二人にしてほしい」

モルガナ(どうする?)


 どうするべきだろうか……

1、双葉に任せる
2、ペースに巻き込まれない方がいい


>>569

568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 20:34:43.73 ID:R2UzwzmY0
分からん・・・2?
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 21:14:54.16 ID:HoDOK/I30
1双葉に任せる
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/20(月) 22:33:06.29 ID:Yk5vmYvF0
さあどうなる
571 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/20(月) 22:40:22.53 ID:zLMedtuF0

(双葉に任せると決めた以上、双葉に任せよう)

(全員に目で出るように伝えた)

モルガナ「ジョーカーも残るんだよな?」

双葉「ジョーカーは」

真「当事者よ、話し合いに参加しない理由の方がないと思う」

春「なんでもいいよ。さすがに彼抜きで話すとは思ってないから」

春「ジャッジは必要だしね」

春「そういうことにしておいてあげる」

双葉「随分余裕だな、春」

春「そう見える?」

モルガナ「……みんな、行こうぜ」

真「……少しだけ、いい?」

春「何かな、マコちゃん」

真「もし双葉を決定的に傷付けたら、私たちは絶対に春を許すことはできない」

真「私はそれを許さない」

春「そっか」

春「怖いね。でもいいことを聞いたよ」

春「今から起こる事を済ませちゃえば、全部決まるってわかったのは嬉しいな」

春「マコちゃんも中途半端を止めて、面倒なことが少なくなったしね」

真「面倒、か」

真「今の春にとっては人間関係は目的を達成するための手段に過ぎないのね」

春「それが?」

真「……行こう、みんな。マスターも、お願いします」

惣治郎「あいよ」

(全員出て行った……)

572 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/20(月) 22:49:33.92 ID:QVYoSkh10


 フッザケテル ドコマデモフザケテル ハルノバカッッ!!

 ワーマコトガキレタ オチツケ ソトデワメクナ モトハトイエバリーダーガ ドンガラガッシャンダン!!


双葉「……真、大分キレてるな」

春「正直、マコちゃんはそっちの方がらしいよね」

春「中途半端な方が怖くはないけど、面倒ではあるのは確かだし」

双葉「本当に怖いのか?」

春「怖いよ」

春「怖いし、裏切るのはこっちだって痛いんだよ」

双葉「…………」

春「何を言ってるんだ、って思ってるのかな。仕方ないよ、理解してもらおうとは思わない」

春「けど間違いなく、最初は本当に辛かった」

春「でもね、最近はだんだんと愉しみ方を覚えてきたよ」

春「暗く黒い感情を刺激するのって、とっても面白いの」

春「ここを潰したらどうなるのかなって、とっても愉しみなの」

双葉「――させない」

双葉「それは間違いだって証明してやる」

双葉「私のペルソナは真実を見抜く」

双葉「春のルートが間違いで、こっちのルートこそが真実なんだって証明してやる」

双葉「完膚無きに、納得させてやる」

春「――そっちが真実なら私は裏切りだよ」

春「そっちが真実だというなら、私はそれを裏切ってみせる」

春「全部裏切って、切り捨てて、欲しいものを手に入れてみせるから」


573 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/20(月) 22:53:26.19 ID:QVYoSkh10
今日はここまでです。あ―、最終決戦だー
久しぶりの更新となって申し訳ないのです。明日明後日は貼り付けると思います。

ところでですね、なんか折角だからこれを基にしたゲーム本当に作ってしまおうかと思ってます。
絵とか音楽作ってくれる人、良かったら書き込んでください。

もうちょっとシステムブラッシュアップして、シナリオも選択肢分と9人分のバッドエンドとグッドエンド考えてみようかな、と

何か月かかるかはわからないんですが、フリーで配布予定です。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 22:56:00.01 ID:R2UzwzmY0
ssからまさかゲームが出るとは・・・
すげえ
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 23:00:54.42 ID:C5evm0lA0
うお、前に作って欲しいっていったやつなんだけどマジか!
このボリュームでもフリーは嬉しいのに9人エンド見れるのか! かなりボリュームあるんじゃないか?
絵も音楽も才能なくてすまん……
576 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/20(月) 23:04:54.86 ID:QVYoSkh10
元々以前からビジュアルノベルとか作ってみたいなと思っていたので
ある程度シナリオができてるこれを基にすればそんなでもないかなあと

絵師さんや音楽屋さんはもうちょっと形ができたら、そういうの集ってる専門のスレでも募集しようかと。
今はその気がある人いないかなっていう感じです。いない?
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 23:37:58.25 ID:C5evm0lA0
感想忘れてた。
最終決戦だな! 春完璧に闇落ちしてるぞ!
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/21(火) 00:44:29.35 ID:LaovqeqO0
ゲーム作るのか、期待したいし応援したいな
ここで集まるならそれがいいんだろうけど、読者にいるのかね?
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 02:22:11.40 ID:0U0iyg3BO
ゲーム作ってくれるならかなり嬉しいな!
しかも9人分のバッドとグットエンドがあるのがボリュームすごい!
でも、残念ながら俺はキャラ絵も音楽も出来ないからお手上げだなー
580 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/03/21(火) 03:49:49.42 ID:1lgU0BZh0
あと、二週目はイベント変えようかなとか。
春に損な役回り背負わせてしまったので、二週目は別の怪盗団の危機を本筋シナリオに入れてみようかな、と。
そこまで余裕あるかはわからないけど、スレ追ってくれてた方はシナリオばれてるので、春ファンも普通に楽しめるように。闇落ちは作者は好みなんですけどね、そうじゃない方もいるので
エンディングは変わらないんですが、物語のイベント変えてメリハリ変えてみたいなと思ってます。思ってるだけ。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 06:43:13.92 ID:z7kig9NI0
いいね2周目!
可愛い春ちゃん読みたいし修羅場はスパイス程度で甘いの読みたいし
582 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/21(火) 20:50:16.77 ID:1lgU0BZh0

春「それで、何が言いたいの? 双葉ちゃんは」

双葉「…………」

双葉「なんでお前が三流なのか、教えてやる」

双葉「杏に言ったことを聞いた」

双葉「『だったらいっそ、自分の手で思うがままに全部を壊してしまいたい』」

双葉「『それってそんなに、おかしな気持ちかな?』」

双葉「おかしいに決まってるだろ、そんなの。馬鹿か」

春「…………」

双葉「私の知ってる春ならそんなレベルの低いことはしない」

双葉「壊れる前に、あらゆる手を尽くすはずだ」

双葉「けど、お前は諦めた」

双葉「だから三流に堕ちたって言ったんだ、わかったか」

春「その三流に、双葉ちゃんも含めてさんざん振り回されたんじゃないかな?」

春「じゃあみんなはなんなんだろうね?」

双葉「みんな、お前が春のままだと思っていたからだ」

双葉「『父親の考えていた理想の娘』なんだろ? 今のお前の設定は」

双葉「お前は一度決めた設定にのめり込むもんな」

春「…………」

春「……、それで?」

双葉「味方を裏切り、差し出して、敵を翻弄して、欲しいものをなりふり構わず手に入れる」

双葉「ま、適性はあった。お前のペルソナが『裏切り』を内包していることは間違いないから」

双葉「みんな大慌てだった。けどな」

双葉「私たちは一度お前の父親に勝ってるんだ」

双葉「二番煎じに負ける理由はない」

春「…………」

春「はあ」

春「ねえ、その程度なら、本当にこの場で終わらせるよ?」

春「その程度の言葉で揺らぐと思ってるのかな」

双葉「逆に訊く」

双葉「お前は気付いているのか?」

双葉「お前は一回父親のやり方を否定しているのに、なぜその“設定”を選んだのか」

春「……さあ、やっぱり血なんじゃないかな」

春「小さいころから特等席で見ていたんだもの。嫌でも心に染みつくよ」

双葉「違う、そうじゃない」

双葉「お前はそのやり方を選ばざるを得なかった」

双葉「それは私たちの知ってる春にはなかったもので、だからみんな混乱した」

双葉「ジョーカーにこう言ったんだってな」

583 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/21(火) 20:51:14.54 ID:1lgU0BZh0

双葉「『自分は自由の為に、父親を裏切った』」

双葉「この言葉が既におかしいんだ」

双葉「私たちの知ってる春は、自分の自由と、父親の心のために動いてた」

春「…………」

双葉「けど……、改心自体には成功しても」

双葉「結果を見る前に、春の父親は……、」

春「――だめだね、双葉ちゃん」

春「言葉を詰まらせる双葉ちゃんを見るとね、今すぐ壊したくなってくる」

(明らかに春の雰囲気が変わった……!)

双葉「……っ!!」

春「傷付けるのが怖くなったのかな? その程度の覚悟もなかったのかな?」

春「それとも現実がわかってなかった? 覚悟をした“つもり”になってた?」

春「ねえ、なんで双葉ちゃんがみんなから外されていたかわかる?」

春「みんなね、双葉ちゃんを守ろうって思ったからだよ」

春「守らないといけないほど、弱いからだよ」

春「私が提案した時、杏ちゃんもマコちゃんも全然反対しなかった」

双葉「…………」

春「さっきから私のことを心理分析してくれてるけど」

春「私にだって今の双葉ちゃんが何を考えてるのかぐらいわかるんだよ」

春「さっきから私のことを名前で呼ぼうとしてないよね? ずっとお前って言ってる」

春「無意識に分けて考えてるからでしょ? 仲間だった頃の私と、今の私を」

春「それとも双葉ちゃんの言う私の“設定”のように、意識的にそうしてるのかな?」

春「だとすれば余計に愚かな話」

春「ねえ双葉ちゃん。今目の前にいるのはね、あなたの居場所を壊そうとする“敵”なんだよ」

春「敵相手に戸惑いを見せるの?」

春「だからみんな、双葉ちゃんは戦えないって思って、黙ってたんだよ」

春「そしてそれは間違ってなかった」

双葉「………ぁ」

春「今から双葉ちゃんを決定的に傷付けてあげる」

(春が双葉の方に手をゆっくりと延ばしていく……)

双葉「――――っ!?」


 自分はその手を、


1、止める
2、止めない

584 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/21(火) 20:53:21.94 ID:1lgU0BZh0
↓3レスで多い方

これから何回か選択肢出てきますけど、間違えたら乗り越えられずどっかからやり直しになるかもしれないので気を付けてください
そのあたりは本編と同じく、はい。
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 21:04:42.27 ID:4Pnq4CC30
この判断メッチャ怖いな!
2で
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 21:06:51.76 ID:V+8/qJxYO
2
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 21:48:47.16 ID:z7kig9NI0
2でしょ
588 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/21(火) 21:55:02.73 ID:1lgU0BZh0

春「…………」

春「引っかからない、か」

春「頑張って迫力出したつもりだったんだけどな」

(春は双葉の頭を軽くポン、と叩くと手を引っ込めた)

双葉「……どういうつもりだったんだ?」

春「彼が止めたら、双葉ちゃんはただ守られるだけの存在ってことだったんだけど」

春「少なくとも彼は、この程度なら双葉ちゃんは躱せるって思ったみたい」

(春がこちらに視線を向けた)

(どこかすねているように見えるのは気のせいだろうか)

春「私もこの程度のことを躱せないようなら、敵に足らない、ただの障害物としか見ないつもりだったけど」

双葉「本当に父親に似てきたな。その上から目線で人を物扱いするところが」

春「そのつもりだった、ってことで許してくれないかな」

双葉「じゃあ、前言撤回してほしい」

双葉「私は一人でも戦える」

双葉「私たちは、対等だ」

春「…………」

春「わかった。それも認める」

春「でも次につまらない態度をとったら、その時は」

春「そうだね、私の考える愉しいことに付き合ってもらおうかな」

双葉「それも“設定”か? 春」

春「“設定”も完璧にこなしたら真実になるんだよ?」

双葉「……回り道した。話の続きさせてもらう」

春「うん。聞かせて」

589 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/03/21(火) 21:59:05.33 ID:1lgU0BZh0
今日はおしまい。

このスレは無事もうすぐ終わりそうなのです。エンディングが近いのです。
絵師さんいないかなあ。無理かな。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/03/21(火) 22:07:28.67 ID:/Hr/RunA0
乙乙、設定って言葉の万能感よ
絵師なぁ、自分は才能ないからなぁ。シナリオ面白いから見合ったクオリティがいいしな
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 22:24:08.56 ID:z7kig9NI0
絵師さんは全部を1人にお願いするとかな〜り負担大きそうだからキャラ毎にお願いしたら?
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 23:00:19.54 ID:/Hr/RunA0
あまり絵師バラバラは聞いたことないな、ソシャゲみたいに次々にキャラ出すなら別だが
できれば一人、まあ人数少ないに越したことはないと思う
593 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/22(水) 00:58:24.77 ID:YC3ltGoI0
まあ、シナリオももっとブラッシュアップしないとフリーでもあれですしね。
需要あるかはかなり微妙ですが、泥沼修羅場イベント(春離反宣言がそう)と、二週目からは解禁して比較的ライトなイベント(未定)のルートとかで、周回しても楽しめたらな、とか。
ゲーム制作によくわからないけどアイデア出したい人がいれば構いませんよー、せっかくだから口だしてみたい人がいれば
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 02:14:53.89 ID:PGAm6ngy0
パイセンガチギレで草
またいつもの真さんが見られるんだなあって
それが怪盗団再生の兆しに繋がるんだなあって
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 22:04:00.49 ID:llrU1uC00
父親の話が出たからキレたのか、双葉が言葉をつまらせたことにキレたのか、判断に悩む
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 20:44:23.61 ID:1S9IohVw0
難産みたいだな
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 21:47:24.71 ID:Rhe65gwQ0
ちょっと心配になってきた
気管支炎悪化してないと良いんだが…
598 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/03/28(火) 22:24:45.11 ID:sU4/e+Oy0
生きています、ちょいとプライベートがバタバタしてまして。
ようやく落ち着くので大丈夫です。明日辺りにはパソコンもなんとかなって書けそうです。これ書き終わったら俺、ゲーム制作挑戦するんだ……!
色々と申し訳ないのです。もう少しお付き合いねがいたく思います。
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/29(水) 14:07:42.62 ID:Nn38cdZoO
生きてて良かった
現行で追いかけてるのこれだけだから無理せず完結まで行ってくれ
応援してる
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 21:01:41.13 ID:FT8RDP3WO
新年度始まって忙しくなったかな?
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/07(金) 22:05:28.82 ID:b94NJsHq0
毎日見に来てる
602 : ◆86inwKqtElvs [saga sage]:2017/04/08(土) 13:32:50.94 ID:RUCCBs8Z0
すみません、スランプが続いてて申し訳ないのです。
必ず戻るので、しばらくお待ちください。春と双葉このままにしておけない! 必ず戻ります。
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 17:19:27.75 ID:V/kh3VR40
仕事も落ち着いてきたので再開したら安価も参加できそう
楽しみに待ってるよ
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 01:42:08.58 ID:cFSKOqbx0
武見スナイパーとしてはバッドエンドも見たかったからゲーム制作も応援しますよ
605 : ◆86inwKqtElvs [sage saga]:2017/04/21(金) 20:49:47.20 ID:n7loMNc20
見捨てずに確認してくれている方々、本当にありがとうございます。
色々一段落しました。日曜までに少しは続きアップしたいと思ってます。カロ&ジュスに処刑されますからね
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:52:58.72 ID:41CN70I70
お疲れ〜、待ってたよー
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 07:47:28.47 ID:2U4LZGuE0
って事は対峙しなきゃいけない相手は双葉じゃなかったんか
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 14:58:55.01 ID:QEbXA4GN0
いや多分>>1が投げ出したら双子に怒られるってことだろう、多分
609 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 17:52:24.72 ID:QuMa0ma60

双葉「結局のところ、春の中で生まれた“歪み”は」

双葉「『二兎を追う者は一兎をも得ず』ってやつだ」

双葉「だから二択になった」

双葉「“どっちも”はできないから」

春「…………」

双葉「なのに中途半端なところが嫌いなのが、やっぱり春なんだ」

双葉「怪盗に助けてもらえないなら自分が怪盗になるんだからな」

双葉「“設定”だってとことんやるし……」

双葉「…………」

春「……それで?」

双葉「みんな……」

双葉「みんなそんなに、怒ってない。春のこと」

双葉「さっきは、馬鹿かとか言ったけど」

双葉「やっぱり、わかるから。望むもの全部を手に入れるなんて無理だよな、って思う気持ち」

春「…………」

春「話は終わりなのかな」

春「もういいんじゃないかな? 答えを持ってる人たちが、外で待ってるんじゃない?」

610 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 17:53:12.19 ID:QuMa0ma60

双葉「…………」

双葉「気付いていたの……?」

春「というより、それしかないよね」

春「私を呼べるってことは、“それ”ができたってことなんでしょ?」

双葉「…………」

(双葉が素早くチャットを打ち込んだ)

 カランカラン

(モルガナと竜司と祐介、惣治郎)

(そして他に、7人の女性が入ってくる――)

春「……これを実現させるんだから、すごいね」

真「杏の提案だけどね」

春「そっか」

春「杏ちゃんはやっぱり強いね」

杏「強いとかじゃない、カッコ悪くなりたくないだけ」

杏「カッコ悪い自分に、負けたくないだけ」

真「そのカッコ悪い自分ってやつに、頭を下げることが含まれないのが杏の凄いところなんだけど」

春「うん。これを実現したのは、素直に凄いと思う」

春「けど」

春「ここから先はあるの?」

双葉「え?」

春「ごめんなさいって言えば、それでいい?」

春「それで終わりにしていいの?」

全員「…………」

春「双葉ちゃん」

春「さっきの話は、確かに近いよ」

春「でも私は、双葉ちゃんみたいに頭良くないから」

春「そこまで考えてない。もっとシンプルだよ」

611 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 17:53:39.50 ID:QuMa0ma60

春「お父様のことはね、絶対的な出来事としてあるけど」

春「私が動いても動かなくても、結局はどうにもならなかった」

春「不穏な空気は確かにあったはずなのに、その部分に気付けなかったから」

春「そしてその不穏な空気が、また流れた」

春「じゃあ、今度はどこにその空気は流れているんだろう?」

春「双葉ちゃん。みんな」

春「これが答えだ、って言うならね」

春「今日ここに来たのは、まだまだ裏切りが足りないんだなっていう再確認でしかなかった」

春「それで終わるよ」


 ――――、


 春の説得に、失敗したのか――?


竜司「あー、あー、春?」

竜司「あー、えっと。相談タイムいいっすか?」

竜司「俺らは春から見たら当事者じゃないかもしれねえけど、仲間抜けるって話でそれ通用しねえし」

春「……まあいいよ」

春「こうして当事者全員が集まるなんて最初で最後だろうしね」

春「それじゃ外の空気吸ってきていいかな」

モルガナ「ワガハイも付いていっていいか?」

春「モナちゃんが見張らなくても逃げたりしないよ」

モルガナ「そうじゃない、春が心配なんだ……!」

杏「モルガナ……」

モルガナ「……外の空気吸って頭冷やせよ、春……」

春「うん。じゃあ、少し行ってくるね」

真「……ええ」


 春はモルガナと一緒に外に出て行った――

 ルブランの空気は重い――


杏「失敗、したの? 私たち」

双葉「私、私……!」

真「双葉は間違ってない。よく頑張ったよ」

惣治郎「ただ大人の意見の一つとして言わせてもらうと、この状況で崩れないってのはな……」


 …………、

 ここで諦めざるを得ないのだろうか?


 1、諦める
 2、諦めない


612 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 17:55:04.76 ID:QuMa0ma60

 考えるまでもない。諦めるわけにはいかない

 女性陣の意見を求めよう……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


 ※3人決めます
  千早は占い能力なしです

  まず1人目

>>614
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/23(日) 19:29:30.13 ID:WIM4dhbW0
2
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 19:41:38.14 ID:KKPsXNO00
1
615 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 19:48:26.56 ID:QuMa0ma60

2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三



>>617

616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 19:51:11.97 ID:zkeOvJze0
7
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 19:53:14.37 ID:Q2NXEeHOO
6
618 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 19:56:38.76 ID:QuMa0ma60

2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早

7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三



最後>>620
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 20:13:10.93 ID:zkeOvJze0
7
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 20:14:06.09 ID:bQsgz3eF0
べっきぃで!
621 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/23(日) 20:18:51.75 ID:QuMa0ma60
杏、武見先生、べっきぃになりました。
また明日以降更新します。大詰めですし、頑張ります

久しぶりの更新になりましたのです。調子取り戻していきたいと思います。
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 20:28:25.45 ID:bQsgz3eF0
全員集合で改心するかと思ったのに…
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 20:34:30.72 ID:PkWZtUELO
ワクワク
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 22:05:20.23 ID:yjYoCSFj0
誰か軽くまとめてくれないか
春がどうすれば落ちるのかさっぱりわからなくなった
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 03:01:27.49 ID:vmfmBqNu0
怪盗団もジョーカーもは無理→それでもみんな集まる、で終わらないのは春は全員ぶっ潰すつもりだからかな
相談で方向が見えるんだろうけど、今の時点だとわからん
そして生きてた武見スナイパー……
626 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/26(水) 20:29:20.21 ID:388neZxT0

惣治郎「ま、皆さんコーヒーでも飲んでください」

惣治郎「ブレイクタイムにはコーヒーって決まってるんです」

(惣治郎の言葉に皆従う)

(杏に声をかけてみた)

杏「ん……」

杏「ちょっと、いい?」

杏「君の考え、聞きたいんだけど」

杏「できれば、上で」

(頷いて、杏を自室にあげた)



《自室》


杏「うーん」

杏「正直、春の為にみんな集まってくれてさ」

杏「これで決まる!て思ってたとこがあるんだよね」

杏「でも、うん」

杏「やっぱり何か、ずれてるんだと思う」

杏「しかも結構根本的なことなのかも」

杏「何だろう、似ているようで違うっていうのか」

杏「…………」

杏「さっき、春がまた不穏な空気が流れた、って言ってたけど」

杏「えーっと……」

杏「そのあたり、見方が違う気がするんだよね」

杏「父親の事件はさ、春にとって私たちとは感じ方が違うし。当たり前だけど」

杏「双葉の考えは近いんだけど、やっぱり話を聞いてくうちにずれていく感じがしてくる」

杏「なんだろう、一番演じやすい“設定”がアレってだけなのかも」

杏「……ごめん、なんかごちゃごちゃしてるよね」

杏「…………」

杏「春……」


1、大丈夫か?
2、傷付けてすまない
3、春を許せないか?


>>628
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 22:21:44.63 ID:jZDcdGN80
2
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/26(水) 23:07:19.06 ID:vg/xJwMy0
3
629 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/26(水) 23:43:55.77 ID:388neZxT0

杏「……少し」

杏「少し、ほっとしてる自分がいる」

杏「謝られたらさ、許さないとダメじゃん」

杏「じゃないとカッコ悪い、けど」

杏「そんな、簡単に……傷付いたこと、傷付けられたことを、無かったことにできない」

杏「けど、だからこそ。春には戻ってもらわないと」

杏「何も、戻ってこない。答えも出せない」

杏「…………」

杏「ダメだ、今泣いたらもう今日一日泣きっぱなしになっちゃう」

杏「……春は泣けないんだろけど」

杏「それってきっと、春の言う“不穏な空気”がどこからどこに流れてるか、気付いちゃった時からずっとなんじゃないかって」

杏「そんな気がする」

杏「春が言ってた通り、もっとシンプルに考えた方がいいのかも」

杏「春はもう、君の言葉以外は聞かない気がする」

杏「双葉が揺さぶらなかったら、それでも無理だったと思うけどさ」

杏「春、結構揺れてると思う。あれでも」

杏「心押し殺す必要があるってことは、心があるってことなんだって、私たちは知ってるもんね」

杏「……リーダー、考えはまとまった? 春にかける言葉は見つかった?」

杏「答えは君に任せるから。うん」

杏「大丈夫。みんないるから」

630 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/04/26(水) 23:45:31.38 ID:388neZxT0

(武見に話を聞いてみることにした)

武見「また厄介ごとを巻き起こしてくれたね」

武見「まあ、事が大きくなるならいずれ必要だったかもしれないけど」

武見「そんな顔しないで。最後まで付き合うよ、大丈夫」

武見「にしてもあの子、落ち着いてるというか、冷静というか」

武見「厄介な患者だよ、ったく」


1、あんな風に落ち着くタイプじゃない
2、落ち着いてると厄介か?
3、武見は落ち着いてるのか?


>>632


631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/27(木) 00:47:15.39 ID:VaFzODHn0
1
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 00:49:11.05 ID:i3BLYCUD0
3
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 11:24:30.92 ID:ZuaajZV50
>>526
この辺から読み直すと流れわかる
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 19:51:24.95 ID:ZwLC8FGl0
なぞなぞがとけてないんじゃない?
全員に共通するってあるけど
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 16:22:49.87 ID:DVr75WIYO
二兎を追う者は一兎をも得ず
これが答えなんだと思ったんだけど違うのかな?
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 18:54:19.18 ID:GjB2b19g0
杏殿いわくずれてるらしいから違うんだろうな
ミスリードというより春だけの理由っぽい?
637 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/04/28(金) 19:31:41.47 ID:bqN3L8H20


絵師さん 1人募集

キャラクター9人×差分(4種類ぐらい)
一枚絵もいると思います。

音楽・効果音 1人募集

場面×朝、夜
20〜30曲ぐらい。

応募先
never_say_never_hope_is_missed■yahoo.co.jp
(■を@に変えてください)

連絡は
グループラインをメインにします。
通話するときはskypeを使います。

実力が分かる作品をメールに添付してください。

報酬

フリーゲームなので全員無報酬になります。
ペルソナのファンゲームは無料で流す場合はアトラスが認めているので、
最終的にはアトラスに雇ってもらうのを目標とします。

気軽に応募してください! どうぞよろしくお願いします。


------ここまでテンプレ-----


話は進んでいるのですよー。ここ読んでる方も是非お願いします。
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 23:04:10.13 ID:GjB2b19g0
やりたいけど技術ないからなー
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 23:56:13.11 ID:pyNjenfI0
形ができてきたらテストプレイヤーも募集します。そのときはこのスレ終わってると思いますが。
テストプレイヤーならって人ももちろんいいですよ。テストプレイヤーが必要な段階になったらお知らせします。
640 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/04/28(金) 23:57:21.20 ID:pyNjenfI0
上は作者です
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 00:33:44.02 ID:yVOCQL7V0
あんまりムチムチし過ぎてる絵はやだな
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 11:01:46.89 ID:BhZUjQbZo
久々に見に来たけどなんか気持ち悪い流れになってる……
643 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/05/01(月) 15:50:50.44 ID:NNJDg5Zl0
それは申し訳ありません。
安価スレ自体は完結させます。他にもあった選択肢やってみたいなと思ったので。ご理解いただければと思います。
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 21:31:27.32 ID:mntdOxRF0
ゲーム楽しみにしてるやつもいるし、全部の意見成立なんて無理なんだから主の好きにやればいいさ
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/11(木) 20:18:53.78 ID:6LLajVk50
ゲーム制作を甘く見過ぎ、20〜30曲はかなり量が多いしプログラム自体一体誰がするのさ
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/12(金) 03:09:36.42 ID:WLAeBMhS0
楽しみに待ってるし、応援してるよ
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 22:00:17.93 ID:GYrgmleVo
流石にゲーム制作についてはアトラスに雇って貰うって言ってる時点でネタだろwアトラス舐めすぎw
本気でやるならこんなところで募集しないよw
648 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/05/13(土) 04:02:20.73 ID:enj85LIx0
まあアトラスに雇ってもらうは友人が書いた部分なんですが、
話は進めています。同人ゲームとして。絵師さんやコンポーザーも実際募集しています。
ソフトはティラノビルダーというやつを使った、ビジュアルノベルになるかと思います。あくまでサークルとして立ち上げたいなと思っています。
何も考えずにやっている訳では無いのはご理解頂ければと思います
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/13(土) 12:13:38.06 ID:FIvNqllf0
なんつーか…アイタタタ
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 12:20:03.09 ID:hv5m/DyMo
急に謎の友人出てきたけど「話は進めている」ってアトラスに雇ってもらうって部分?
だとしたらその友人って何者だよ アトラスのお偉いさんか何か?

あと文章の部分は>>1が書くんだろうけどこのスレ以外に他に書いてるの?
勿論台本形式じゃなくて普通の形式で
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 12:34:15.25 ID:enj85LIx0
いや、アトラスに雇ってもらうは冗談です。目に止まるくらい売れたらいいなという話。進めていますはゲーム制作を本当に進めていますというかことです。
地の文のある作品を書いたことがあるかですか? あります。
9人の会話のパターンやエンディング、選択肢などフラグ化して答えの選び方で変わる、このスレそのままというわけにはいかなくても、近いシステムにしたいと思っています。
652 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/05/13(土) 12:35:31.93 ID:enj85LIx0
>>651は私です。
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 12:38:06.75 ID:hv5m/DyMo
え?仮にも募集要項なのに冗談書いたの?
友人が書いたって言うけど目を通さずにそのまま掲載したの?
杜撰すぎて話になんねぇわ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/13(土) 13:05:11.97 ID:p36h3EVCO
安価スレなんだからまずは終わらせようぜ
いつまで同人ゲームの話してんだよ
655 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/05/13(土) 13:11:55.67 ID:enj85LIx0
基本無報酬ですから、何か励みになることがないと辛いだろうということです。同人からプロになるのは珍しくはない話。特に絵師さんの場合は。
アトラスもpixivから絵師さんを募集したりしています。
初めてのことが多く、杜撰に感じるかもしれませんが、こちらは真剣に真面目に取り組んでいます。ご理解ただければと思います。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 13:28:05.62 ID:kf1e5cCR0
今更だがトリップで検索して、下セカのあの人か!ってなった
>>1の文章力や構成力、キャラのつかみ方とかを疑ってはいないよ、多分ディスってるやつも
このスレだけでもそれは伝わって楽しいし、ゲーム化してくれるならそれは素直に嬉しいよ
ただ無理はしないでほしいかな、安価スレ立てたならそっち優先するのが筋だと思う
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 14:31:55.41 ID:rIxnGBJFO
プロとかそういう話ちらつかせて絵師その他を無償で確保しようとしてるだけだろ 完全に詐欺師のそれだわ

そもそもお前みたいな無名野郎のいつ完成するかも分からんゲーム制作に携わるならアトラス募集してるpixivで絵投稿した方が有意義だわwww
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 14:35:11.47 ID:WEIyvczcO
ゲームの話は別スレにでもしろよ
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 15:23:55.22 ID:lYWplM1I0
変な来たな。。
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 15:32:07.43 ID:aD/gfz5e0
気持ち悪いやつ来たwwwwww こういうやつは自分のできなかった劣等感をなすりつけるよなwwwwww スレ主気にせずSS進めてよ。
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 16:43:08.89 ID:A7BjehGJO
ゲーム制作の話も>>1が始めたんだし別スレ立てるなら>>1が立てるべきでは
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 17:05:26.70 ID:lYWplM1I0
>>637の文章コピペして検索したらここ以外にも出たわ
メンバー募集自体は他サイトがメインでこっちはオマケに聞いてる感じだな
専用スレ別に立てた方がいいに賛成
SSとは別に専用スレで話進めて欲しい、本気でゲーム作る気ならね
663 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/13(土) 22:40:28.52 ID:enj85LIx0

武見「まあ嫌でも落ち着いて見せないとね」

武見「患者の前で医者が取り乱したらダメでしょ」

武見「いやでも冷静にならないといけない時ってのはある」

武見「どんなにいやでもね」

武見「…………」

武見「千早が言ってたじゃない。私たちにも問題はあるんだって」

武見「抱えてる問題。悩み」

武見「あの子はあの子が抱えてるもので歪めてしまったようだけど」

武見「私たちも何かきっと、抱えてる」

武見「意識しようとしてこなかったこと、なのかもしれない」

武見「『問いは問いのままでは解けない』って」

武見「まだそれは答え出てないよね」

武見「あの子も失くしたくないものの為に精一杯虚勢張ってる」

武見「それを崩すのは多分、あの子をすごく傷付けることになる」

武見「それは君にしかできないこと」

武見「あの眼鏡の子が春って子を手術台まで引きずり出したんだもの」

武見「あとは君がメスを入れるだけ」

武見「まあ私は内科医だからよくわからないけど、外科のことは」

武見「……冗談だよ。みんな君の答えを待ってる」

武見「頑張って。後ろで見てるから」

664 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/13(土) 22:41:48.80 ID:enj85LIx0

(川上に話を聞いてみることにした)

川上「あー、しんどー」

川上「私もうダメだ、絶対ダメだ」

川上「はあ……」

川上「君が何とか説得するしかなさそうだよね」

川上「今ここでならまだ止めれるのに、引くに引けなくなってるから」

川上「君たちがさ、仲間の為に私たちを集めて、それは決して不可能なことじゃないって証明してみせた」

川上「あとは奥村さんの意地の話なんだけど」

川上「…………」

川上「新島さん、奥村さんから中途半端だって言われてたんだってね」

川上「私にきつく当たったのも、教師とかそういうことじゃなくて」

川上「君たちに対して大人ぶったり、一人の女として扱ってほしかったり」

川上「そういう狡さが、すごく嫌いだったのかもしれないなってさ」

川上「酷いことしてたよね、私……」


1、そんなことはない
2、必要なことだった
3、それが先生のいいところだと思う

>>667

665 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/13(土) 22:44:24.26 ID:enj85LIx0
今日はここまでの投下です。だいぶ作業が遅れてすみません。
ゲーム制作に関しては真面目に取り組んでおります。
ここなら作品を既に読んでる方なので、募集をかけて結果的にスレ違いになったことをお詫びします。

別スレに関しては現段階ではそこまで話題がないので、ある程度形になってからスレを立てようかと思います。
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 00:34:40.66 ID:bV/bFEZ10
募集自体は止めないけど曲数だけは考え直した方が良いぞ
音楽制作ナメてると思われても仕方がない
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 00:53:19.87 ID:0QOnc2YR0
目に止まるくらい売れたら…って販売するつもりなの?
某所で募集してるの見つけたけどフリーゲームなので無償って書いてあるよね
さすがに協力者に対して嘘はまずいと思うよ
668 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/14(日) 01:13:41.00 ID:JQ2DJl5N0
対価はとりません。無償です。二次創作物で対価を頂くわけにはいきませんので。
売れるは多くの方に知ってプレイもらいたいということです。

最安価>>669
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:15:26.51 ID:5uxvaR250
3

ちょっと放置し過ぎたところにゲーム制作の話だけ投下されたから過剰反応されたんだろう
俺もゲーム作るのはいいけどまずはこっち完結させるのが先だと思うよ
670 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/14(日) 19:11:32.40 ID:JQ2DJl5N0

川上「先生、か」

川上「ま、そうだよね」

川上「…………」

川上「下ではさ、みんななんとなく」

川上「気付いてるっぽい。共通して、君に訊いてみたいことがあったのが」

川上「奥村さんは、お父さん亡くしたばかりだから。余計に不安定になっていたんじゃないかな」

川上「だから人より強くそれを意識しちゃったっていうか」

川上「…………」

川上「奥村さんだけじゃなくて、みんなに嫉妬とか怖さがないって言ったら、それは嘘なんだけど」

川上「やっぱり私は、ダメになっていきそうな子を黙って見ているのはできない」

川上「みんな、君に訊きたいことがあった」

川上「その問いを、教えることはできないの」

川上「学校の勉強なら答えは一つだから、教えられるけど……」

川上「見つけてくれないかな。私たちの為に」

川上「……お願い」

671 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/14(日) 19:12:49.63 ID:JQ2DJl5N0

 …………

 ………

 ……



《????????》


 ドカッ!

カロリーヌ「起きろ、囚人!」

(カロリーヌに蹴り起こされたようだ……)

ジュスティーヌ「よくもまあ、ここまで持ちこたえたものですね」

カロリーヌ「呆れるばかりのジゴロ素質ぶりだ!」

ジュスティーヌ「ちなみに、ジゴロの意味を知っていますか? カロリーヌ」

カロリーヌ「は!? いや、ジュスティーヌがコイツのことをジゴロと呼んでいたから」

ジュスティーヌ「さて、あなたの心残りを解く手伝いも、これで最後」

カロリーヌ「おい、カロリーヌ! 無視するな!」

カロリーヌ「ちっ……おい、まず問題そのものが何か分かったか?」

ジュスティーヌ「一人に絞りすぎれば、本質を見失いますよ」



 …………。

 全員に共通していたというキーワードが、『問いは問いのままでは解けない』だった。

 『問いは問いのままでは解けない』は問いそのものが間違っているという暗示だったのろうか。

 考えなくてはならない。

 自分は彼女たちに、何をしたのだろうか。


1、裏切った
2、守ろうとした


↓3レスで多い方

間違っていても双子が修正してくれますので、ペナルティはないです。気楽にどうぞ。
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 20:07:28.21 ID:cAns9PO50
2
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 21:28:21.52 ID:S+fcpI+B0
1
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/15(月) 01:19:09.36 ID:VK3PfbM80
1
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/15(月) 13:15:03.49 ID:yRXb4yvhO
前編がまとめサイトに載っててそこから読み始めたので、追いつくとは思わなかった
主さん仕事やらゲーム制作やらで忙しいでしょうが、続きをすごく楽しみにしているので、頑張ってください
676 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/15(月) 22:59:13.35 ID:eWqzVXJN0

カロリーヌ「結果としてはそう見えるかもしれんな」

ジュスティーヌ「ですがあなたは、守る為に皆の前から消えたのでは?」

 ……消えた?

カロリーヌ「答えは見つかったか? では最後の問いだ、答えろ」

ジュスティーヌ「あなたはいつ、皆を裏切ったのですか?」


↓2つ 自由な日付を書いてください
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/16(火) 05:17:42.27 ID:EvXowjoc0
バレンタイン以外にあったっけ?
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 06:00:43.24 ID:528S4R/T0
えー、黙って自首したのが裏切りになるかな?
上の人がバレンタインだから、じゃあクリスマス12/24と2月14日で
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 09:35:18.33 ID:SRLIRb9/0
クリスマスか、忘れてた
読み直したら双葉の時に「大事な人が急にいなくなる」ってワード出てるな。
この中では春だけなんだな、劇中の時間軸で大事な人が死んだのって
680 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/17(水) 14:24:24.21 ID:M11S9DvD0

カロリーヌ「…………」

カロリーヌ「ようやく」

カロリーヌ?「ようやくここまでたどり着きましたね」

ジュスティーヌ?「言っておきます。貴方の選択は正しかった」

ジュスティーヌ?「それが貴方だから」

カロリーヌ?「ですが、正しさは時に人を傷付けることもあります」

カロリーヌ?「貴方の周りにいるのは、元は自らの居場所を見失った者たち」

ジュスティーヌ?「故に、居場所の根幹が揺れ動くことを最も怖がる臆病な者たち」

ジュスティーヌ?「本来、貴方はもう客人ではありませんが……」

カロリーヌ?「世界を救った英雄の仲間を、私も守りたかった」


 ――どうして!?


カロリーヌ?「時間です」

ジュスティーヌ?「答えにたどり着いた貴方が、今度こそ貴方自身の幸せの道を歩めるように」

カロ&ジュス?「心から、お祈りします。さようなら、世界を救ったトリックスター」


 ――――、


??「どうしてそこまでわかっていて、黙って行っちゃうの!?」

(悲鳴のような声が、意識を現実に引き戻す)

681 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/17(水) 14:25:38.29 ID:M11S9DvD0

《ルブラン》


春「…………」

春「お父様も、君も」

春「私を置いていくんだね」

双葉「春……」

春「…………」

春「君がいれば、君さえいてくれれば」

春「居場所がなくなってもいいと思った」

春「君の隣が、居場所になったらって」

春「君さえいれば、居場所なんてどうにでもなるって」

春「……わかってる、君はきっと帰ってくるって」

春「信じたかった。でも出来なかった」

春「だってお父様はきっと改心するって信じてたのに……、何も言葉を聞けないまま……」

春「君だって、同じようにならないって、どうしても……」

春「怖かった……」

春「置いていかれるのは、怖いの……」

双葉「…………」

春「……私、杏ちゃんが羨ましかったのかもしれない」

杏「え?」

春「杏ちゃんは、戻ってきたよね。鈴木さん……回復してるって聞いた」

杏「…………」

春「どうしても、どうしても、ね」

春「素直に祝福できなかった……!」

杏「…………」


682 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/17(水) 14:27:48.10 ID:M11S9DvD0

春「マコちゃんは、いっぱい可能性があった」

春「見守ることも引き返すことも、突き進むことも、選べた」

春「それは中途半端なんかじゃない。可能性がいっぱいで」

春「マコちゃんは可能性をたくさん見つけることができる人だった」

真「……そんなふうに、春は……」

春「私と同じで双葉ちゃんも置いていかれた側なのに」

春「でも、双葉ちゃんは私みたいに歪んでない……」

春「だから、だから……守りたかった……」

双葉「春……」

春「私、皆みたいないいところ、何もない」

春「わからない」

春「私はみんなに謝って、それからどうしたらいい?」

春「これだけのことやっといて、何もお咎めなしなんて」

春「私が、許せない。私だけは許しちゃいけないのに」

春「私は、どうしたらいい? リーダー……」



1、おかえり
2、ごめんな
3、コーヒー飲まないか?


↓3レスで多いもの
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 15:48:07.24 ID:phYKzpOMO
3
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 17:37:47.30 ID:SXe8nrgH0
3
またエライ時間に更新来たな
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 21:07:44.30 ID:uCr2keLy0
3
686 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/05/17(水) 21:32:11.17 ID:1PFqPbnI0
満場一致で3、つぎの更新に生かします。
ちょっと最近調子が悪かったり変に上がったりして皆さんを困惑させたかもしれませんが、ゲーム制作は本当に進めています
二次創作なのでフリーゲームです。このスレが終わる頃には何か形にした物を送れると思いますので、それまでは自粛します。
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 00:11:05.18 ID:EpQXFFhM0
生還したのか
そしてゲーム化か、世の中わからんな
応援するよ
688 : ◆86inwKqtElvs [saga sage]:2017/05/18(木) 15:33:05.32 ID:Fy77yzxG0
すみません、同人ゲームのスレってどこで立てたらいいですかね;;
スレはSS速報以外利用したことないので場所がわからないのです……
689 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/22(月) 19:35:32.90 ID:lTriDmGZ0

春「え?」

惣治郎「コーヒーブレイクの時間ってことさ、皆さんもどうぞ」

(惣治郎と自分でコーヒーを淹れる)

(春のは最後に淹れることにした)

(全員の好みを身体の感覚で覚えていることに今気付いた……)

春「…………」

 コトッ

真「春。飲もう?」

春「…………」

春「いいの、かな……?」

モルガナ「冷めたコーヒーはまずいぜ。飲んじまいな」

春「…………」

(一口、舐めるように少しだけコーヒーを口に含んだ……)

春「……美味しい」

春「美味しい、ね」

春「本当に、言葉が、で、ない、くらい、……美味しい……っ!」

春「……これ、また、飲みたい、飲みたいから」

春「お願いだから、勝手に、いなく……ならないで……!!」


全員「――――」


春「ひっ、う、う、ううう……!」

春「み、みんな、ごめん、ごめんね……!」

春「いっぱい酷いことして、ごめん……!!」

杏「…………」

杏「春、あのね」

杏「春の様子がおかしいこと、こうなる前から私は気付いてた」

杏「その時に春に声をかけてたら、春はこんなことをしなかったかもしれない」

杏「いつもそう。私はいつも、何かをしたつもりになってる」

春「……?」

杏「……ごめん」

杏「春に声をかけられなくて、ごめん」

杏「その勇気がなくて、ごめん」

杏「皆さん、その……」

(みんなもう大丈夫、と言いたげにコーヒーを自由に飲んでいる)

杏「……もういいよ、春」

杏「もう、いいよ」

(ルブランの空気がホッとしたように緩んだ……)


 +全員★2つ(春★3つ)

690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 22:51:32.04 ID:VQFK7e2t0
おー、久しぶりに来たら春が戻ってきてた
戻ってきてよかった
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 16:02:34.21 ID:3R/r3sMaO
どのタイミングで1人を選ぶんだろう?
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 22:36:29.76 ID:tY+JosQK0
ホワイトデーになったら安価で決めるってさ
今が12日ぐらいじゃなかったかな
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 06:54:26.11 ID:kr9tmcwF0
ごめん俺何で春が元に戻ったのかわかんない
9股全員呼び出して私達は許すよーって言われたって意味?
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 16:27:47.09 ID:UbsCzdPh0
みんな許すよー
なんで許すの?
ジョーカーがいついなくなるかわからない不安をみんな抱えてて責められないから
って解釈してる。春はそれに加えて父親も死んでるから一気に来た感じなんだろ
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 17:54:13.38 ID:kr9tmcwF0
ありがとう、なるほどなー
なんかもっとはっきりと、春が崩れると思ってたからかな?
ちょっと物足りない
696 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/30(火) 23:43:27.97 ID:nNQuo1U+0
あまりはっきり崩れると、春が戻ってこれなくなるので、それだけはと思っていました
物語的には物足りなくても仕方ないかもしれません、反省します
少しだけ投下します
697 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/05/30(火) 23:44:51.69 ID:nNQuo1U+0

『!!モルガナTALK!! +α』


モルガナ「ふう、なんとかなったな」

竜司「たまには男だけの時間も必要だろ」

竜司「頼むからあんな経験は最後にさせてくれ」

モルガナ「竜司じゃ一生経験できないからな」

竜司「うるっせえよなんでコイツばっかりなんだよそれにモルガナだって経験できねえだろ!」

モルガナ「ワガハイはその気になれば淑女にモテモテだぞ?」

祐介「猫としてな」

モルガナ「うぐ」

竜司「ずりぃよどいつもこいつも!」

祐介「猫を本気で羨ましがるな」

モルガナ「……で、女性陣はどこに行くって?」

祐介「解散した後は知らないな」

竜司「まあ春の暴走治まったし、今ぐらいゆっくりしていいだろ」

竜司「ってかさ、ぶっちゃけ誰狙ってるのお前?」

祐介「俺も興味あるな」

竜司「祐介も? こういうの興味あんのかよ?」

祐介「愛という感情は芸術において最も多くモチーフにされてきた」

祐介「正直、恋愛に疎いのは認めるが、だからこそ聞いてみたい」

竜司「そんなもんか」

モルガナ「まあワガハイも気になるな。お前ももうすぐここを離れるしな」

竜司「んでんで? 誰が気になるんだ?」


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>699
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 23:56:25.28 ID:h5BkF/WA0
4
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 23:56:54.67 ID:h5BkF/WA0
4
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 00:34:13.33 ID:MKtYH8ya0
ダブったみたいだから↓で
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 01:14:01.07 ID:LsVTAxf7o
連投での安価無効だった場合を考えて5
702 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/01(木) 18:24:08.18 ID:wPUI0l/90
連投なので千早で行きます。では投下します。
703 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/01(木) 18:24:40.40 ID:wPUI0l/90

竜司「ちはやって誰だっけ?」

モルガナ「占い師だ、百発百中の」

祐介「あの女性か。意外だな」

竜司「そうか? 割とジョーカーに合ってる気もするけどな」

竜司「どっちも少し浮世離れしてる感じがあるし」

モルガナ「浮世離れの方向性が違うけどな」

モルガナ「ワガハイの見立てだと」


御船千早
★★★★★★★☆☆☆


モルガナ「ホワイトデーまで三日あるし、誠心誠意話せばなんとかなるんじゃないか?」

 今日の夜は千早と話してみようか……

 ピピピピピピ

モルガナ「ん? 誰からだ」


武見『今日はお疲れ様』

武見『まあ頑張った方じゃない。モルモット君にしては』

武見『あとは決めるだけ。私は心決まってるから大丈夫』

武見『待ってるよ』


武見妙
★★★★★★★★★★


竜司「いーなー、いーなー」

竜司「あの美人女医先生にそんなこと言われてぇ!!」

祐介「あの先生は竜司のような男は歯牙にもかけなさそうだが」

モルガナ「しっ、本当のことを言うな」


 武見の信頼は取り戻したようだ……!

 あとで返事を返しておこう……


モルガナ「まあ全部ひっくるめて、今の感じだと」


704 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/01(木) 18:26:03.12 ID:wPUI0l/90

高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★☆☆

御船千早
★★★★★★★☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★☆☆

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆



モルガナ「こんな感じだな」

モルガナ「お前が一人に決めたって、信頼を取り戻さないと相手から拒絶されるぞ」

祐介「残りの時間も少ない。ある程度絞っていく時期だろうな」

竜司「もう鉢合わせとか気にしないでいいだろ、みんなわかってるだろうしな」

竜司「地雷や爆弾が無くなったなら周り気にする必要ないんじゃね?」

竜司「いや、俺の事は気にしろよな? 親友だよな、俺たち?」

祐介「竜司は相対的にしか愛を考えられないのか?」

竜司「祐介は何でそんな悠長にしてんだよ! なんでこいつだけとか思わないのか!?」

祐介「あれだけの騒ぎ起こしといて羨ましいとは正直思えん」

モルガナ「…………」

祐介「春が気になるか?」

モルガナ「……まあ、な」

モルガナ「気にはなるが、心配はしてないさ。春はワガハイたちをあそこまで手玉に取ってみせた女だぜ?」

祐介「そうか」

竜司「あー、もう、マジ勘弁。春キレるのもぶっちゃけ当然なんだからな、リーダー」

祐介「間違いなく怪盗団最大の修羅場だったな……」

全員「はあ……疲れた……」

705 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/01(木) 18:32:37.38 ID:wPUI0l/90
この後千早と会話して11日終了です。長くなってしまって本当に申し訳ないのです。
12,13,14の昼が自由行動で、安価でデートです。もう爆弾地雷を気にする必要なくデートできます。
ただ残りが5ターンしかないので、狙う人決めないとキツイキャラもいるかと思われます。
プレゼントは5ターン毎回使えます。

  所持金
 ¥64974

なのであまり気にしなくても大丈夫かと思われます。
武見先生は選ばなくてもホワイトデーの相手として既に候補に挙がってますが、デートはできます。
それではホワイトデーまで推しキャラ選ばれるように頑張ってください。ではでは
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 23:25:08.95 ID:PiwlOuVw0
出来れば決まった時間に更新してくれると助かるな
707 : ◆86inwKqtElvs :2017/06/02(金) 00:08:08.35 ID:Rifxtpqi0
それじゃあ安価の時は20〜21時に来ますね。
皆様もうすぐで終わりなので、最後まで見捨てないでやってくださいな
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 08:23:04.06 ID:AiOzNFBsO
ありがとうございます
千早の追い上げすごいな
709 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/03(土) 20:23:16.39 ID:HQDy3yyH0

 竜司と祐介は帰っていった

 千早に電話をしてみた……

 プルル、ピ

千早『あ、あの。もしもし』

千早『良かったです。電話かけてきてくれること、わかってたんですけど』

モルガナ(発言だけ聞くとストーカーだな……)

千早『やっぱり、ちょっと怖かったので』

千早『…………』

千早『私、まだまだだなって思いました』

千早『どこかで、運命を視ることが自分はできると傲慢になっていたのかもしれません』

千早『人の気持ちを視ることができなくなっていました。自分のことも』

千早『私は……私たちは』

千早『あなたに居場所を見つけてもらいました。あなたも、居場所の一部』

千早『だから、クリスマス……』

千早『あなたが自首しようとしていたことを薄々気づいていて、何もできないことが、』

千早『……寂しかったんです。なんで相談してくれなかったのかって』

千早『あなたなりの、気遣いなのはわかるんですけど』

千早『……一人で抱え込まないでほしかったです』

千早『…………』

千早『あ、あんたは』

710 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/03(土) 20:24:12.66 ID:HQDy3yyH0

千早『あんたは、勝手なんよ……!』

千早『あんたが、うちの居場所で一番大きく占めてるのに』

千早『急にいなくなって、戻ってきたら、同じ気持ちの人がいっぱいいて』

千早『不安なるんやけん……またいなくなるん?って』

千早『言ったらほんとにそうなりそうで、言えへんかったけど、うちも胸に閉じ込めてたけど』

千早『あんたがまたどっか行きそうな気がして、怖かったんよ!』

千早『春さんはその恐怖を、たまたま自覚しただけで』

千早『なんかの拍子に、居場所が簡単に壊れそうで……』

千早『…………』

千早『……でも、大丈夫』

千早『大丈夫。あなたはもうわかってくれたから』

千早『みんな、あなたが大事なこと』

千早『もう少しだけ、時間がありますから。選択の時まで』

千早『あなたの気持ちのままに動いてください』

千早『あなたが善き道を選べるよう、一占い師として……』

千早『あなたを好きな女として、応援してますから』

千早『運命を視る力には頼らず、あなたの気持ちを純粋に、応援してます』

千早『今日は、お疲れ様でした。――おやすみなさい』

 電話が切れた……

 千早の声は何処か吹っ切れていた気がする……


 +千早★1つ

711 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/03(土) 20:36:23.83 ID:HQDy3yyH0

 3月12日(日) 昼


モルガナ「さて、どうする?」


高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★☆☆

御船千早
★★★★★★★★☆☆

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★☆☆

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆



 誰を誘ってみようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三



>>713




712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 21:23:41.67 ID:Q8MzQzSl0
4
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 21:40:12.34 ID:WAOXqqZc0
4
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 21:40:19.85 ID:TpuPES4ZO
5
715 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/03(土) 22:07:47.80 ID:HQDy3yyH0

モルガナ「春か。普通に接するのは久しぶりだな」

モルガナ「お前小遣い余ってるだろ。なんかプレゼントしてやれ」

 何がいいだろう?


1、園芸に関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食事に関するもの
4、その他(自由に答えてよい)

>>717


  所持金
 ¥64974


 いくらぐらい使おうか……

>>720

716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 22:13:22.64 ID:9bN78VFsO
1
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 23:05:48.43 ID:lEmsqEpd0
2
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 23:19:34.77 ID:3MMfdPVr0
2万ぐらい?
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 04:14:28.60 ID:J3l1YDIb0
15000
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 10:21:18.22 ID:mxQ4Xh4r0
3
まともに食事も摂ってなかったのならまずは体調管理
おかゆかうどんあたり?
721 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 12:58:14.71 ID:LVU+gMJL0
15000円のお洒落関係のプレゼントを買って体調を心配して春の家に行くというストーリーにしたいと思います。
再安価はややこしそうなので。高校生の15000円は大きいですけど、春だとどうなんだろう。

少し話は変わるのですが、性懲りもなくゲーム制作は続いております。

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1496532590/l50

こちらのスレで進捗伝えていこうかと思っています。少しですが、開発画像もあるので興味がある方は覗いてみてください。
そして作曲できる人いませんか、絵師さんは見つかったんです……!
今年中にできたらいいなあと考えています。
722 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 20:04:52.70 ID:J+XofLkA0


《春の家》


 ぴんぽーんぴんぽーん

春「…………」

春「…………」

春「…………」

 こんこん

春「?」

モルガナ「良かった、いたのか」

モルガナ「淑女の寝室に忍び込むのはワガハイの流儀じゃないんだけどな」

春「モナちゃん?」

モルガナ「表でジョーカーが待ってるぞ」

春「…………」

春「え?」

モルガナ「いや、え?じゃなくてだな」

春「…………」

モルガナ「後遺症が思ったより重症っぽいな」

モルガナ「悪いけど勝手に鍵開けさせてもらうぞ」

春「あ、うん……」

723 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 20:05:55.81 ID:J+XofLkA0

《リビング》


 大丈夫かと訊いてみた……

春「うん……大丈夫……」

 大丈夫には見えない……

モルガナ「まあ、これで平然としてたらどうかしてるさ」

モルガナ「でも原因はこいつにあるし、みんなわかってる」

モルガナ「ゆっくり受け入れていけばいいさ、自分のやったことをな」

春「うん。それは絶対、そうする」

モルガナ「さて、ワガハイは眠くなった」

春「?」

モルガナ「ここの庭は昼寝に最高なんだ。ワガハイは寝る」

モルガナ「あとはお前でやれよな」

 モルガナは出て行ってしまった……

春「…………」

 贈り物を渡してみた

春「? これ……私に?」

春「わあ……素敵なペンダント」

春「これ、モチーフ……射手座だ。覚えててくれたんだね、私の星座」

春「ありがとう、嬉しい。大切にする……!」

 本当に嬉しそうだ……!

 +春★1つ

春「でも……どうして?」

春「あんなことしたのに、どうして……」

春「モナちゃんは君が原因だって言ったけど、でもそれは違うと思う」

春「だってみんなは行動に移さなかった」

春「私が、信じ切れなかったのが悪いから……」

春「嫌われて当然だって、思ってた」

春「……義務感とか、責任感とかなら、大丈夫だから……」


1、春が心配だっただけだ
2、誰も春を嫌ってない

>>725

724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:11:26.82 ID:CUdm9YLcO
1
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 21:06:07.28 ID:+/fm75y80
2
726 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 21:10:48.93 ID:J+XofLkA0

春「誰も……」

春「君も……?」

春「…………」

春「あの、ね。じゃあ、その言葉に、一つだけ甘えていいかな……」

春「私、自分でも思った以上に、……黒い感情に任せたら何するかわからないみたい」

春「ずっと、我慢してたからかな……お父様のこととか、色々」

春「けど、でもね」

春「君と……キス……、した時……、黒い感情で塗りつぶされそうになったけど」

春「それでも、ファーストキスが君で良かったって気持ちは、本当にあったって」

春「……信じてほしい」


1、わかった
2、知ってた

>>727
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 22:37:30.70 ID:dDf6KqXS0
2
728 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 22:41:34.83 ID:J+XofLkA0

春「…………っ!」

春「ご、ごめん、ごめんね……っ!」

春「また、泣いちゃって……な、泣いたって、泣いたって……!」

春「で、でも、でもね……嬉しい……!」

春「嬉しいよ……!」

春「す、少しだけ」

春「き、希望、も、持ってもいいっ……?」

春「私を選んでくれるんじゃないかって、」

春「それを考えてくれるんじゃないかって、希望を持ってもいい……?」

 できるだけ力強く、頷いて見せた

春「……あ、ありがと……!」

春「………す、」

春「好きだよ」

春「私、君のこと、好きだよ……!」

春「こんなに、いろんな気持ちを感じるのは、君だけだよ……!」

 春はしばらく笑顔のまま、泣き続けた……

 春+★1つ

729 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 22:44:59.93 ID:J+XofLkA0


高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★★★

御船千早
★★★★★★★★☆☆

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★☆☆

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆



モルガナ「後悔無いようにしろよな」

モルガナ「今日はまだ時間はあるな。どうする?」

 きちんと彼女たちの気持ちに応えていきたい……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>731

730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 22:52:28.83 ID:y1ajqQZNo
7
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/04(日) 22:53:30.48 ID:Agh3Lo6J0
4
732 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/04(日) 23:06:03.99 ID:J+XofLkA0
春とこのまま過ごすという事ですかね?
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 23:09:44.83 ID:mxQ4Xh4r0
おかゆ作ってあげたら?
734 : ◆86inwKqtElvs :2017/06/04(日) 23:11:55.00 ID:J+XofLkA0
では、>>721あたりの部分、目を通してくれれば有難いです。ゲームもこっちも頑張ってます!
735 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/06/04(日) 23:17:37.17 ID:J+XofLkA0
今日はおしまいです。イチャイチャしましょうか
736 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/07(水) 20:02:16.96 ID:kcIeCc800

春「え、お粥作るって」

春「あ、ううん。びっくりしちゃって」

春「今日はびっくりしぱなっしだね、私」

春「うん……お願いしても、いいかな?」

春「……あ、一緒に? 作るかって?」

春「う、うん。待ってるの落ち着かないし、それに私、病人ってわけじゃないから」

春「そうしようかな」


《キッチン》


 元は二人暮らしだったとは思えないほど広いキッチンだ。

春「これってなんだか……」

春「あ、あはは、なんでもない。私、紅茶淹れるね」

春「あ、それとも緑茶の淹れ方、覚えた方がいいのかな……」

春「あ、君ならやっぱりコーヒーがいい? 君ほど美味しくは淹れられないけど」


1、気を遣わなくていい
2、コーヒーは胃に悪くないか?
3、緑茶が一番カフェインが多いらしい

>>738

737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 21:44:05.33 ID:A4Ik8B2t0
2
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 02:03:25.96 ID:7HohWyfv0
1
739 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/08(木) 18:13:13.94 ID:SLTxHfVn0

春「……難しいよね、こういうの」

春「私ね、こういう時は気を遣いたいな」

春「それが楽しいから」

春「できれば君も、私の為にお粥作ってくれるのは楽しいからって気持ちだと、嬉しいな」

春「じゃないと重荷になっちゃう」

春「あ、でも、体調を気遣ってくれるのは嬉しいし」

春「だから難しいな。難しいよね」

春「でもその難しさを楽しみたいな。難しいけど」

 春は一人で納得している……

 “簡単にできる中華粥”というレシピを参考にして作ってみた

春「わ、美味しい」

春「味しっかりしてるね。これ朝ご飯にも良さそう」

春「君は色んなことを知ってるね。私も色々覚えないと」

春「ねえ、色々……」

春「教えて、欲しいな……」

 髪を耳にかける姿が、以前と違って見える……


 …………

 ………

 ……

740 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/08(木) 19:59:58.12 ID:f1cX1X1S0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「…………」

モルガナ「まあ春が大丈夫ならそれでいいんだが。……いいのか? こいつで」

モルガナ「ちなみにワガハイはお粥作ってた時は空気読んで散歩してたぜ」

モルガナ「紳士は空気を読まないとな」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★★★

御船千早
★★★★★★★★☆☆

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★☆☆

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆


モルガナ「明日は誰を誘う?」

  所持金
 ¥48952


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>742

741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 20:17:00.21 ID:GNwJMvl+0
3
まだチャンスあるよね?
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 21:02:45.34 ID:sqSEh595o
5
743 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/08(木) 21:34:28.28 ID:f1cX1X1S0

モルガナ「千早か。占いには助けられたな」

モルガナ「何かプレゼント持っていってやれ」


1、占いに関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食事に関するもの
4、その他(自由に答えてよい)

>>746


  所持金
 ¥48952


 いくらぐらい使おうか……

>>748


744 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/08(木) 21:36:18.49 ID:f1cX1X1S0
作中では3/13になるので、あと3ターン
プレゼント持っていけば★2つ稼げるので、まだチャンスはあるかと
もう最後が近いですね。頑張ります。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 10:55:50.62 ID:1v8792Ero
ペルソナ5のssはまだ少ないから嬉しいね

9股とは恐ろしや…
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 14:31:35.20 ID:XrlIYhHIO
2
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 15:03:31.04 ID:IyyKrS1y0
よくここまできたよなぁ、作者も作品も
ゲームでたらプレイするよ
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 15:29:42.01 ID:1v8792Ero
9000
749 :学園長 ◆86inwKqtElvs [age]:2017/06/09(金) 19:49:45.23 ID:s8vxf9g10
杏を描いてもらったのです。

http://upup.bz/j/my43161wTUYtSgo18v6iCjY.jpg
750 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/12(月) 16:21:59.65 ID:S7WfwUMM0
さて書くぞとなって、デートする場所を安価するのを忘れてたことに気付いたのでした。


1、月島(もんじゃ焼き)
2、井の頭公園
3、上野(美術館)
4、原宿
5、市ヶ谷(釣り堀)

>>752
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 22:20:02.37 ID:fPUi1Oo90
1
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 23:07:55.91 ID:QHk9odBro
1
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 00:33:40.01 ID:il1AYHHgO
5
半日過ごすのでもプレゼントあげられるんだっけ?
千早の後は何回デート出来るんだ?
754 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/13(火) 14:21:30.99 ID:33BFdoAg0
>>753
今はできるようになりました。
千早の後はあと2回です。
755 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/13(火) 20:32:41.39 ID:33BFdoAg0

《月島・もんじゃ焼きの店》


千早「そう言えば、今日はあなたに水難に注意と出たんです」

モルガナ(水難?)

モルガナ(こういうところはワガハイは入れないのが辛いところだ)

モルガナ(いい匂いがするな……そのあたりうろうろしてくるぜ)

千早「このあたり来るの初めてかもしれません」

千早「もんじゃ焼きも食べたことないです。お好み焼きの薄いやつですか?」

 千早はそもそももんじゃ焼きを見た事すらないらしい……

 説明が難しいので早速作ることにした

千早「こういう鉄板を見ると、わくわくしますね」

千早「……熱い、熱気がすごいです」

千早「あ、私も、私もやってみたいです」


1、料理できるの?
2、はねるから危ないぞ
3、とにかく豪快にやれ!



>>757

756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 22:32:59.25 ID:RX+GQe/DO
3
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 22:33:28.96 ID:ouQ2jPDQo
2
758 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/13(火) 23:01:57.58 ID:33BFdoAg0

千早「むう、私はあなたより年上ですよ? 料理ぐらいできます」

千早「生地流すだけじゃないですか、ほら……!?」

 バチバチジュワ!!

千早「うわ、きゃ!?」

 音に驚いた千早が姿勢を崩して手にあった生地を投げてしまった……!

 バシャッ!

千早「あ……か、顔に……」

千早「――すみません! 大丈夫!?」


1、水難か……
2、千早は大丈夫?
3、ある意味ミラクルだ

>>760
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 23:42:22.60 ID:844Q+yaho
3
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 23:42:44.66 ID:WazvwXmPO
2
761 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/17(土) 19:46:42.30 ID:cdpo3C/G0

千早「私は大丈夫ですけど、あなたが……」

 千早は落ち込んでしまっている……

 店主に謝って、仕方がないので持っていた服に着替えることにした……

千早「?」

千早「それ、女物ですよね」

 本当は千早に贈る春物のカーディガンをこんな形でお披露目してしまった……

千早「あ、すみません! 私への贈り物だったんですね」

千早「どうしても私、地味目の色を選んじゃうから……なかなか自分ではパステルカラーって選べないんですよね」

 とはいえ贈り物に関しては素直に嬉しそうだ

 千早+★1つ

千早「ふ、ふっふ」

千早「な、なんか、すみません」

千早「なんか、女装してるみたい……あははっ」

千早「というか、女物でもあなたはそんなに違和感ないですね。うーん、女としては少し複雑です……」

千早「服は洗って返しますね」

千早「あの、そのカーディガンは……」

 このまま近くのコインランドリーに行ったほうが早そうだ……

 てんやわんやなお出かけになってしまった……

千早「ふふっ」

 千早は楽しそうだ……

 千早+★1つ

762 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/17(土) 19:53:40.93 ID:cdpo3C/G0

モルガナ「なんでお前が千早のカーディガン着てんだ? ……いややっぱりいい、説明は」

モルガナ「今日はまだ時間はあるが、この後どうする?」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★★★

御船千早
★★★★★★★★★★

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★☆☆

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆




1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>764
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/17(土) 19:58:56.98 ID:sVxqKcACo
もうラヴェンツァと結婚して地元に逃げよう 安価下
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/17(土) 20:02:22.37 ID:Mrfiao/no
7
765 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/17(土) 20:29:51.45 ID:cdpo3C/G0

モルガナ「どこに行くんだ?」



1、水道橋(ドームタウン)
2、秋葉原
3、浅草(スカイツリー)
4、新宿(映画館)
5、お台場海浜公園

>>767


モルガナ「なんかプレゼントするか?」


1、仕事に関するもの
2、お洒落に関するもの
3、食べ物に関するもの
4、その他(自由に)

>>770

766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 00:55:37.36 ID:pJJfjrbDO
新宿
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 01:10:15.77 ID:9YiLEL7Ao
4
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 05:59:25.39 ID:d11LWMO7O
2
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 15:30:34.93 ID:QAY6W8sZ0
1
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 19:57:04.62 ID:BLQKkWCO0
2!

ベッキー推しの自分としては大変ありがたい!
ゲーム化したら真っ先にベッキーエンドを見たいと思います!
771 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/18(日) 21:00:29.34 ID:FCykszzR0

《新宿・映画館》


川上「ごめん、待たせた?」

川上「待ってない? ならいいんだけど」

川上「映画か……最近見てないな」

 ぐうぅぅ

川上「……聞こえた?」

川上「えっと、残業があってね。ちゃんとご飯食べれてなくて、その」

川上「ああ、言い訳するとドツボにはまる気がする……」


1、何が見たい?
2、映画といえばポップコーンだ
3、何かお召し上がりになられますか、お嬢様?


>>773

772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:13:38.09 ID:9I5ywfUf0
3
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:29:28.40 ID:QQ+ynDZ10
3
774 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/18(日) 23:00:48.54 ID:FCykszzR0

 ぎゅう!

 耳たぶを思いっきり引っ張られた……!

川上「その手のからかいは十年早い」

川上「最低でも社会人経験してからね」

 しかし川上の耳たぶは真っ赤だ……

モルガナ(ワガハイからすればこのやり取りでおなかいっぱいなんだが)

川上「今何やってるんだろね?」

川上「君は見たいのある?」

川上「私? どうしようかな」

川上「あ、もう封切されてるんだって『モナとふしぎの海』」

川上「あー、でも男の子だしこういうのだめかな?」

 また気を使われてもいけないので、チケットを買いに行くことにした


 ワガハイハネコジャナイコノセカイハイシキノウミカラハジマッタンダトオモウンダウンタラカンタラ――――、


川上「デスティニー映画は気楽に見られるからいいよねー」

川上「デスティニー好きだけど最近見てなかったな。ホント、余裕なかったな、私」

川上「パンフレット買っていい?」

 売り場に行くといろいろとグッズが売っている

川上「こういうの転売する人がいるんだろうね」

 見ると、映画のヒロインのつけていた花を模した小さな腕時計が売ってある

 川上にプレゼントすることにした

川上「へ?」

川上「い、いいって、そんなことしなくても」

川上「最初からプレゼントする気だった? な、ならいいんだけど」

川上「でも、ちょっと若すぎないかな、これ」

川上「…………」

川上「でも、これぐらいなら」

川上「身に着けていても、目立たない……かな」

川上「男の子からのプレゼント、か……私もまだまだイケるってことだよね」

川上「うんうん、よろしい。プレゼントさせてあげましょう」

 川上+★2つ

川上「おやすみ、またね」
775 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/18(日) 23:01:32.37 ID:FCykszzR0

『!!モルガナTALK!!』


 明日はいよいよホワイトデーだ……

モルガナ「泣いても笑っても明日答えを出さなきゃな」

モルガナ「ワガハイから言うことはねえよ。今日はもう寝るぞ」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★☆☆☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★★★★★★

御船千早
★★★★★★★★☆☆

武見妙
★★★★★★★★★★

川上貞代
★★★★★★★★★★

大宅一子
★★★★☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★★★☆☆☆☆☆
776 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/18(日) 23:03:40.00 ID:FCykszzR0
3月14日(火) ホワイトデー


モルガナ「もう少しだけ時間があるな」

モルガナ「最後に誰と会う?」



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>778
777 : ◆86inwKqtElvs :2017/06/18(日) 23:15:08.35 ID:FCykszzR0
千早は★満点です、表記ミスです。
安価は>>779
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 23:48:35.37 ID:5p4OG4Ry0
誰選んでも変わらない?
双葉で
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 08:29:59.63 ID:eD8dUNeTO
2
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 08:51:28.24 ID:9MNjGJl90
こういう大事な安価は予告時間の更新時に出して欲しかったなぁ
781 : ◆86inwKqtElvs :2017/06/20(火) 18:27:27.52 ID:vTT0uWmx0
あまり大事だと考えていなかったのです。申し訳ない。

絵師さんがラフ描いてくれたのです
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 08:21:17.08 ID:GbvbGtNf0
デート相手選ぶ安価が重要でなくて何が重要なのかって話だよな
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 19:34:39.38 ID:ayL0g5SB0
最後の決断じゃね
784 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/22(木) 20:33:46.07 ID:XEBdkZCS0
重要でないというのは、普段の安価と変わらないという意味でした。申し訳ないのです。
14日ですが、真と最後に話してから、春・千早・べっきぃ、武見の4人の中から選ぶことになります。
その時は予定日と時刻予告しますので、今回はそれで見逃していただければと思います。
785 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/22(木) 20:37:00.89 ID:XEBdkZCS0
どこで会う?

1、学校
2、自室
3、渋谷(真がペルソナに目覚めた場所)

>>787


何かプレゼントしようか

1、勉強関係のもの
2、かわいいキャラグッズ
3、食べ物関係で
4、その他(自由に)

>>790

786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 22:50:42.68 ID:GbvbGtNf0
3
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 23:33:01.67 ID:ayL0g5SB0
3
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 06:39:38.04 ID:xMdgnuq20
2
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 07:23:22.71 ID:1zibH9yp0
1
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 08:47:46.81 ID:OP55Z6ON0
2
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 07:34:49.76 ID:GsNWQkeV0
また消えたのか
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 10:00:40.82 ID:4vZML3H8O
早くendが見たい
793 : ◆86inwKqtElvs [sage]:2017/06/26(月) 18:30:22.33 ID:i2ONdq6K0
すみません、最近体調良くなくて
忘れてないですよ! ただ、今は少し待って頂けたら…ご理解願います。
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 22:50:19.97 ID:HTnxakBp0
気長に待ってるからしっかり休んで体調整えるんやで
795 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/06/30(金) 20:58:58.64 ID:c04g2z7g0

《渋谷・スクランブル交差点》


真「ごめん、待った?」

(真が好きなゆるキャラのキーホルダーをあげた)

真「え?」

真「あ、ありがとう……」

真「……うん。バイクのカギに付けるね」

真「…………」

真「こういうの、何気ないけど、いいよね」

 真+★1つ

真「行こうか」

真「――……、」

真「君にとっては、もう転入した直後からいろんなことが始まったんだろうけど」

真「私にとっては、始まりはやっぱりここだな」

真「もう、わけわからなかったよ。銀行が空飛んでるんだよ?」

(真は懐かしげに微笑んでいる……)

真「ATMが歩いてて……そんな風に人は人を見ることができるんだって知って」

真「私は何を見てきたんだろうって思ったな」

真「…………」

真「もう、決めたの?」


1、見つめ返す
2、うなづく

>>797

796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 23:46:44.67 ID:b3fB58SBo
加速
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 23:46:59.26 ID:6bT9HjODO
2
798 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/01(土) 19:30:24.25 ID:MxF4Gdhm0

真「――……、」

真「そう、決めたんだ」

真「誰とは訊かないけど……」

真「知りたいのかな。でも知りたくない……」

真「なんか、ぐちゃぐちゃしてる」

真「でもなんか、こうなるだろうって予感はしてた」

真「私じゃないんだなって、わかってた」

真「仕方ないよ。信じ切ることができないんだから」

真「私のせい、かな」

真「君の彼女になる人、本当に大変だと思う、うん」

真「本当の意味ではきっと、君は裏切らないんだろうけど」

真「裏切ったらダメ。女は怖いんだから」

真「……これから、会いに行くんでしょ?」

真「いってらっしゃい」

 真と分かれた……

モルガナ(…………)

モルガナ「ちょっと待ってろ、すぐ戻る」

799 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/01(土) 19:31:11.26 ID:MxF4Gdhm0

真「…………」

モルガナ「よ、真」

真「モルガナ」

モルガナ「やっぱりあいつのことを信じるのはもう無理か?」

真「……私、恋愛音痴だからね」

真「彼みたいに奔放な人は、今はきっと難しいんだと思う」

モルガナ「今は、か?」

真「うん」

真「もっといい女になって、選ばなかったことを後悔させてやるの」

モルガナ「真がいい女だってのは、あいつもみんなも知ってるさ」

真「……あ、ありがと」

真「じゃあ、相手が悪すぎたってことにする」

モルガナ「だな。天下の怪盗団とその協力者だもんな」

真「……誰を選ぶんだろうね、リーダーは」

モルガナ「さあな。ワガハイも聞いてないが」

モルガナ「もう答えは決まってるだろうさ」

真「…………」

真「そっか」


800 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/01(土) 19:35:27.51 ID:MxF4Gdhm0
さて、運命の相手ですが、
明日の20時に合図出すので、それから5レス意見を聞きます。その中で一番多いのが運命の相手です。


1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代


この4人の中からになります。
他のキャラ名とかは無効になりますのでご注意ください。

ではでは、明日運命の人が決まります。楽しみです。やっとここまで来れました。感謝します。
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 20:53:30.21 ID:7/9Be9NIo
802 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/02(日) 20:02:00.40 ID:CpTaaENv0
予告の時間になったので安価です。


1、奥村春
2、御船千早
3、武見妙
4、川上貞代

↓5レスで多いのが運命の女性となります。では!

803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:02:23.51 ID:1n52NZmM0
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:10:58.91 ID:WKoa36vYO
3
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:14:42.93 ID:Vg9uwK9F0
3
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:15:14.41 ID:9QqxdzSro
4
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:15:30.04 ID:1n52NZmM0
1
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:18:54.39 ID:vRErewVwO
1
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:20:05.96 ID:nkSXi7N5O
1
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/02(日) 20:24:52.37 ID:7ONQ1UsH0
3
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 20:45:14.88 ID:tpK7BgWl0
1
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 22:00:53.34 ID:bhi95g28O
1
813 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/02(日) 22:06:31.19 ID:CpTaaENv0
↓5レスだと同数票がありますね。
ただその下を見て、春にしたいと思います。作者判断です。
みんな思いが強いと思うので。

次がラストの更新になると思います。

本当に今までありがとうございました。もう少しお付き合いください。
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 18:13:06.50 ID:Zp6Nsu8I0
武見は、ダメだったか…(´・ω・`)
815 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/05(水) 10:16:32.47 ID:gs3hnXCZ0

 何もかも間違っていて、間違った自分はもう何も手に入れられないと思ってた。

「――え?」

 だから、間抜けな声を出してしまっても、仕方ないでしょう?

 …………、

 本当か、彼が宛先を間違えたんじゃないか、自分でいいのか、その資格はあるのか。

 資格。あれだけ壊れてしまえばいいなんて思って、実際に壊そうとしたのに。

 コーヒーの匂いがしてきた。私にとっては彼といえばこの香り。思い出の香り。

《ルブラン》

 ホワイトデーの今日、私はここに呼ばれた。



「呼び出してごめん」

 どこか飄々とした表情は、あまり感情を読み取れない。

 そのくせに、瞳には強い光がある。私が好きな人は、そんな人だった。

 今もそれは同じで、ごめんと言っておきながら申し訳なさそうな感じは見当たらない。

 それが時々腹が立つ。私のほうが年上なのに。うまくいなされている感じがする。いつも。

「お邪魔します……今日は、おじ様は?」

 彼がカウンターに立っていてコーヒーを淹れているのだから、今日のために席を外してくれたことぐらいはわかる。そもそも看板は『Closed』だったのを確認してる。

 わざわざ訊くのは、ただの時間稼ぎだった。

「今日はいない」

 返ってきたのも、当たり前の返事。

 彼が淹れたてのコーヒーを持ってきて、隣に座った。

「…………」

「…………」

 会話が途切れた。

 前はこの沈黙の時間も、居心地がよかったはずなのに。

 前はどんな話をしていたんだっけ?

 前はどんな顔をしていたんだっけ?

 前は、前は……、


 何もかも手に入らないなら何もかも壊してしまえと、子供のような癇癪を起こす前は、どんな私だったんだっけ?


「…………」

 やっぱり、言わないといけない気がした。
816 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/05(水) 10:17:03.72 ID:gs3hnXCZ0

「私は止めたほうがいいと思う」

 ずきんと心に響く。心臓が喉にせりあがってきそうで息ができなくなっていく。

 心ではそう思ってないことを言っているから。本当は、死ぬほど嬉しいくせに。

「私は自分のやったこと、許してないから」

 ――それでも、越えてはいけない線がある。

 私にとっても、彼にとっても、みんなにとっても大切なものを、私は壊そうとした。実際、壊れる一歩手前まで行ったと思う。

 みんなが頑張ってくれたから結果的に壊れなかっただけで、結果はどうあれ壊そうとして壊しかけた事実は、罪は変わらない。

 私が他の子の立場なら、みんなみたいに「大丈夫、帰ってきていいよ」と言うだろうし、それは本心からだと思う。みんなの気持ちがわからないほど、私たちの絆は浅くない。

 そこまでわかっていても、私はここにいちゃいけないと思う。だって、


「逃げるのか?」


 ――――、

 ああ、

 私、逃げてるんだ。

「……だ、だって……だって……っ!」

 止まっていた関が溢れるように決壊した。

「みんなが優しすぎて、辛い、責めてくれればいいのに、許さなければいいのに、あんな酷いことしたのに……!」

「みんな、春と同じ不安を抱えてたから」

 私の大好きな君が言う。

「ごめん」

 もっともっと言いたかった言葉を、彼が言った。

「気付かなくてごめん。一人で決めてごめん」

 彼も、抱えてたのかな。

「もう一人で勝手に、どこかに行かない」

 彼は、誓った。

「春は?」

 みんなが許してくれた。そのことに、何を返せばいい?

817 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/05(水) 10:17:33.22 ID:gs3hnXCZ0
「…………」

 許しには、誓いを。

「もう、裏切る相手を、間違えない……!」

 私の心の根底には、裏切りがあるのは間違いないから。

 だからこそ、間違えてはいけないことがあるんだって。

 杏ちゃん、マコちゃん、双葉ちゃん。

 私が壊そうとして、だけどそんなことぐらいで壊れるはずもない仲間たちが、笑ってくれた気がした。

「好き、好きだよ……君が、好きだよ……!」

 声になっていたかはわからない。でも、私たちの好きな彼は、声を聞き逃したりはしないから。

 彼が頭を撫でてくれる。

 ありがとう。

 彼の囁きが、耳をくすぐって。

 涙がもっと止まらなくなって。

 息を思い切り吸い込んだら、コーヒーの香りもいっぱい胸に吸い込んでた。

818 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/05(水) 10:18:16.28 ID:gs3hnXCZ0

 しばらく経って、少し落ち着いた。

 これだけいっぱい泣いたのは、いつ以来だろう。

 お父様が死んだときも、実感がわかなくて泣けなかったのに。

 ――お父様。

「春、大丈夫か?」

 胸の痛みは治まっていない。そこに別の痛みを思い出したから、それが顔に出たのだろうか。

「大丈夫」

 お父様。

 私がお父様を裏切ってから、一番好きになった人が、この人です。

 私はお父様の娘だから、根底に裏切りがあることを、私は否定したりしません。

 だからこそ、私はもう裏切る相手を間違えません。

 もしお父様が改心していたら、今の私を見て何と言いましたか?

 ――まだまだ甘いな、奥村の娘として。

 そんなことを、言うんでしょうか。

「あと三日だね、君が実家に帰るまで」

 彼が申し訳なさそうな顔をした。

 さっき一人で勝手にどこかに行かないと誓っておきながら三日後にこれなんだから、責めているように聞こえたのかな。

「レッテルって簡単に消えないから。お互い、清算が必要だよね」

 だからわかってる、と、うまくできたかはわからないけど微笑んで見せた。

「きっと簡単じゃないけど、君ならできるよ」

「うん」

 頷きは、力強い。私の好きな彼の、好きなところ。

「色々ごちゃごちゃしたことが終わったら、ここに戻ってくるんでしょ?」

 また、頷いた。

 それなら“私たち”は、大丈夫。

「……ありがとう、リーダー」

 彼に少しだけ、もたれかかる。彼は私を支える。

 彼の胸に顔を埋めながら目を閉じて、彼と仲間とこれからのことを、考えた。



 〜fin〜
 
819 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/07/05(水) 10:21:05.79 ID:gs3hnXCZ0
春エンド書きましたー!

同時にこのSSも終わりということになります。非常に長いおつきあいになってしまって申し訳ない半面、感謝の気持ちでいっぱいです。

途中色々あったり現在進行形でゲーム作ってたりとまだ私自身はいろいろやってますが、このSSとはこれでお別れになるのです。

本当に長い間ありがとうございました。何か質問などありましたら答えられる範囲で答えたいと思います。
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/05(水) 18:15:26.63 ID:DsGiLn7h0
お疲れ
面白かった
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 18:33:35.25 ID:QoA1B89gO
乙でした
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 20:59:58.90 ID:ajkB55FV0
乙です!!
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/06(木) 18:12:23.91 ID:FM1aGjoY0
ゲームの発表はどこでするんですかー?

めっちゃしたいので、よろしくお願いしますm(_ _)m
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 19:54:17.79 ID:w0eEjolc0
お疲れさまでした! ゲーム期待してます!
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 23:14:11.26 ID:pF80WoIe0
お疲れ様でした
色々ありましたが無事に終わりホッとしました
毎晩楽しみ見にきていたので、少し寂しいですね
こちらでは叶わなかった武見トゥルーエンド&バッドエンドを見るためにも、ゲームの完成を楽しみに待ちたいと思います
作者様はこんを詰めて体調を崩してしまわないよう気をつけてくださいね
826 : ◆86inwKqtElvs :2017/07/07(金) 21:41:38.36 ID:Y80WxI+O0
いつも応援ありがとうございます。

まだ開発途中のもので、まだまだですが、開発版ver0.01を公開します。

http://8.gigafile.nu/0721-bb5384ea55697b8349739d00315647af0

必ずRead Me.txtを先に読んでください。

良かったら遊んでください。Windows版です。
827 : ◆86inwKqtElvs :2017/07/07(金) 22:07:00.41 ID:QeNuKLS80
あと



http://itest.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1496532590/l50

こちらで開発環境載せてます。たまに覗いてやってくださいな
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/08(土) 20:09:54.20 ID:XEqMZZ8w0

ゲームやってみた、面白かったよ
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/25(土) 21:35:44.41 ID:5kX323S20
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