モバPと高垣楓が特盛ミートボールパスタをイチャイチャしながら食べる話

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:37:05.77 ID:4GOsewyP0
pと高垣楓のSSです。

ラストまで見て頂き、読み返すと違った見え方になります。数日おきに更新します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484793425
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:42:16.62 ID:4GOsewyP0
P「…………」

ちひろ「お疲れ様です、Pさん。お茶です」

P「おお、ありがとうございます。私はまだ仕事があるので、お先に帰って頂いて結構ですよ」

ちひろ「ではお言葉に甘えて。失礼致します」

P「お気をつけて」

>熱くもなく温くもなく、ちょうどいい温度のほうじ茶が視界を曇らせる。

>ぼんやりと、頭の中で仕事を整理した。

P(いや、今日は自分も帰ろう。詰めすぎたせいかさすがに疲れた。飯も食わないと)

P(22時30分……)

>目に焼き付いていた青白い光が消える。しょう油味の何かが食べたい、そんな事をぼんやり考えながら、先日買った真新しいジャケットを手に取った。

……
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:46:20.28 ID:4GOsewyP0
>タクシーに乗り、ファッション雑誌のモデル特集をチェックしながら揺られていると、自宅最寄りの駅前に着いてしまった。

P(さて、明日は朝からまた詰めないと)

P(しかしただでさえ多忙な時期に新規プロジェクトの立ち上げとは……やる事が山積みだ)

>チープなオレンジ色に緑のラインが光る吉野家の看板が目に入る。

>あぁここでいいか、そんな気持ちで入る客が大多数いる事は間違いないだろう。

>無意識に向いていた足をぴたりと止める。

P(牛丼か。甘いものが食べたい気分なんだよな)

P(だったら……)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:51:51.95 ID:4GOsewyP0
〜スーパーマーケットSEIRYU〜



>大きめの出入り口のそばで、白とオレンジを基調にしたチラシを手に取った。

P(結局いつものスーパーだ。ま、やっぱり深夜近くまで営業してるのはサラリーマンにとっては嬉しい)

P(今日の腹は……甘いものと)

P(パスタだな。この緑色の安っぽいカゴ、やっぱりいいね。機能性だけって感じで)

P(豚肉、しめじ、ベーコン、あとは何だ。ザクッと行きたいよな。どんどん買うぞ)

>お菓子コーナー、惣菜コーナー、野菜コーナー等はもちろん、洗剤や食器、雑貨まで置いてあるのがSEIRYUの魅力だ。

>やはり買い物は楽しい。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:55:44.47 ID:4GOsewyP0
>十数分、カゴが重くなっていく事に僅かな快感を感じながら買い物を満喫する。

P(……梅か?ペーストがチューブに入ったものまで最近のスーパーはあるのか?)

P(うわ。安いな、内容量から考えると梅干しを買うより圧倒的に安い)

P「うっ。じゅる」

>いつの間にか出てきた涎を、間一髪で口に戻す。

P(でもなんだか、違うよな。風味が無さそうだ。色も真っ赤で、一人暮らしにゃとてもじゃないが使い切れない。戻そう……)

P「やはり買い物は楽しいな……」


?「あっ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 11:58:03.06 ID:4GOsewyP0
P「ん?」

>声のした方向に目を向ける。

>高垣楓だ。

>おろしにんにくチューブを持った、高垣楓がこちらを見ていた。

>お互いに驚いた表情で、しばし見つめあった。

>カゴの中には、モチ米や玄米等が入っていて重そうだ。

楓「……Pさん。こんな時間にどうしたんですか?」

P「……………こんばんは。仕事終わりでして」

楓「お疲れ様でした。いつもお仕事、ありがとうございます」

P「いえ。あなた達あっての私達ですから」

楓「ふふ。今からごはんですか?」

P「ええ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:06:19.54 ID:4GOsewyP0
楓「……自炊、するようになったんですね」

P「身体が資本のようなものですから。健康だけは気を使っています」

楓「あら?でもこれ……」

>楓が買い物かごの中にあった「まるごとイチゴ」を取り出した。

楓「ふふ。まるごとイチゴ。私もこれ大好きです」

P「参りましたね……」

P「しかしこんな時間に、高垣さんこそどうしたんですか」

>薄手のシャツに短パン。しかし目深帽にサングラスと変装にしては物足りず、ちぐはぐな格好だ。

>露出が多いため、肌寒いのだろうか肌が僅かに紅潮している。

楓「急に健康志向になっちゃって。新しく炊飯器を買ったので、いろんなお米を食べてみようかと」

楓「今日はたきこみごはんを作る予定です」

P「そうですか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:21:29.36 ID:4GOsewyPo
P(この時間から?何時に食うつもりなんだ)

楓「たきこみごはんを口いっぱいにかきこみたい、なんて」

P「はは。うまいですね、さすがは高垣さんだ」

P(炊き込みごはんか。久しく食べてないな)

>その時、どこからともなくソーセージが焼けた時の、脂の乗ったうまそうなにおいが流れてきた。

楓「……私もごはんまだなんです。良かったら一緒に食材を選んでもらえませんか?」

P「ええ、荷物お持ちします」

楓「あら。モチ米をお持ち、してくれるんですか」

P「もちろんです」

楓「わぁお上手!ふふふ」

P「……」

……
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:29:32.66 ID:4GOsewyPo
P「高垣さん、他に買うものはありませんか?」

楓「そうですね。あとは大葉があればよかったんですが」

P「大葉」

P(大葉ってあのシソの葉っぱのような……)

P「あれが必要なんですか?」

楓「そうですよ?」

P(……彩りということか)

P「ん?」

>スーパーの出入り口に目を向けると、ばたばたと客が駆け込んできた。

>なにやらみんな目が血走っている。

楓「特売の時間ですかね」

P「さて、どうでしょうか」

楓「豚こまがチラシに乗っていた……気がします。曖昧ですが」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:38:51.78 ID:4GOsewyPo
P「しっかり自炊するようになったんですね、偉いです」

楓「……え、えぇ。まぁ」

>以前、好きなものを聞くとお好み焼きやたこ焼き、イカの一夜干しや刺身と答えていた事をふと思い出した。

P「もしかして、まだ居酒屋でごはんですか」

楓「うふふ。さぁどうかしら」

P「身体に悪いですから程々にして下さい。貴女はうちのエースなんですから」

楓「やめろとは言わないのですか?」

P「仕事中に禁断症状が出ては困ります」

楓「優しいんですね」

>ツン、と脇腹を少し強めにつつかれた。

>ゾクッ!とした感覚に、思わず身を逸らした。

>流し目の彼女の端に、どことなく嬉しそうな表情を感じる。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:45:11.29 ID:4GOsewyPo
>いっしょにゆったりと食材を選ぶ。

P「居酒屋ではどんなものを?」

楓「焼き鳥、刺身、焼き物、気分ですね。イカの一夜干しで日本酒を飲むのが好きです」

P「……」

楓「あら、なんですかその間は?」

P「いえ。私も好きです、その組み合わせ」

P「ずっと噛んでても味がして、酒で流すのがもったいなく感じます」

楓「ああ!やっぱりみんなそう思ってるんですね」

P「姫川さんもそう仰っていましたよ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:52:26.21 ID:4GOsewyPo
楓「やっぱり。ふよふよの食感の中にイカの味とみりん、七味としょう油とマヨネーズも相まって……」

楓「しょう油とマヨネーズ、どっちにしましょーね?」

P「今度、食レポの仕事でも入れましょうか。居酒屋メニューではありませんが」

楓「ふふ。それは良かった。最近はそれを食べ過ぎて、イカはもういーかって」

P「食傷気味」

楓「そう。だからにんにくチャーハンとか、揚げ銀杏とか明太だし巻きとか」

P「……」

楓「……もう。間を空けないで下さい」

P「いえ、決して高垣さんを貶めているわけではありません」

P「前と変わらずその全く飾らないところが、アイドルとして、魅力的だと。そう思いまして」

楓「……」

「本日はご来店頂きまして、誠にありがとうございます。本日の営業は終了致しました。繰り返します、本日の営業は……」

P「失礼しました……さぁ、急いで会計してしまいましょう」

楓「はい」

……
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 12:53:06.46 ID:4GOsewyPo
今日はここまでで・・・
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 12:55:44.36 ID:GLIdFh9hO
メニューがまんま居酒屋で笑える
乙&C
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 13:41:29.36 ID:JJsWY45gO
おつ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 16:09:01.00 ID:KOztLRoDO
大体一千人「ここは、わ橘さんの自信作も賞味すべきだと思いますよ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 23:35:21.71 ID:4GOsewyPo
P「…………」

楓「…………」

>外はとんでもない土砂降りだった。

>スーパーのビニールの屋根から十分な距離を取っているにも関わらず、ビチビチと音を立てて雨粒が靴を叩く感覚が伝わってくる。

P(さっきお客さんが駆け込んできたのはこういう事だったのか。そう言われると傘を買っている人がいたような……)

>こめかみを揉む。ついさっき出入り口も閉められてしまった。買おうにも買えない。

楓「……どうしましょう。傘も持ってないし」

P「高垣さんはタクシーを使ってください。必ず領収書を。私は折りたたみ傘があるので大丈夫です」

楓「でも、こんなに土砂降りじゃ傘では」

P「私は身体が資本ですからね。少し濡れた程度で風邪はひきません」

楓「……タクシー、深夜近くでこの辺りって通ってないですよね」

P「心配ありません。電話で呼べば来てくれますよ」

>手慣れた手つきでダイヤルを押す。程なくして初老の男性の声が電話口から聞こえてきた。

P「MKタクシーさんですか。346プロダクションアイドル事業部東エリア統括副マネージャーのPと申します。いつもお世話に……はい、今から。場所は−−−」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 23:47:20.13 ID:4GOsewyPo
P「……」

P「……」

P「2時間。出払って……冠水?そうですか……はい。いえ結構です、他に当たります」

P「はい。では今後とも……はい」

P「高垣さん。ご自宅は以前と変わらず?」

楓「えぇ」

P「……。少し待ちましょうか」

>言ったそばから、しまったと思った。彼女の格好はまだ暖かい時期とはいえ薄着すぎた。

>雨もどうやら止む様子が無い。

P「いや……もし良ければなのですが。私の自宅に来ませんか」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/19(木) 23:59:11.18 ID:4GOsewyPo
楓「え?」

P「いえ!いえ。もちろん嫌であれば結構です」

P「しかし、風邪を引いてしまってはいけませんので。タクシーが来るまで雨宿りして下さい」

楓「……お風呂を借りても?」

P「いいですよ」

楓「えっ!?」

P「はい?」

>雨の飛沫で、楓の足元がじっとりと濡れていた。

P(……急いだ方が良いかもしれない)

P「これはいけない。散らかっていますが、急いで行きましょう」

>風邪を引いたら、明日の仕事に支障が出る。

楓「……」

P「さぁ」

楓「は、はい」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 00:09:09.42 ID:YU+Jc4tAo
>左手に二人分の買い物袋とビジネスバッグ、右手に傘を持つ。

楓「私のは持ちますよ」

P「健康第一です」

>楓は、意味がわからないと言いたそうに、諦めたように笑った。

楓「じゃあ……本当にありがとうございます、お邪魔します。重くないですか?」

P「身体が資本ですから」

>楓が無言で、Pの向ける傘の下に入る。

>どちらからともなく、心地良い早さで歩き出した。

楓「わぁ、ほんとにすごい雨。地面から雨が降ってるみたい」

楓「……Pさんにお世話になってすぐの頃、こうやって送ってもらいましたよね」

楓「…………つい、この間も」

P「そうでしたね」

楓「そうですよ。覚えてます?」

P「ええ……」

楓「……せめてもっと寄ってください。濡れてしまいますよ」

P「お、お気遣いなく」

楓「もう!」



……
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 03:22:05.58 ID:uDcIESUlo
「体が資本」の使い方が変、下手すると逆の意味になってるぞ

それはともかく、スレタイまで待ち遠しい
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 09:17:33.87 ID:NXs7fQA3O

おうちに行くんなら多少えっちな展開があってもおかしくないですよ(小声)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 10:40:54.12 ID:63S6h/V00
料理の他に別なモノ作りそうだな…(R板的思考)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 13:43:08.84 ID:uLz2r4KF0
>>21 オレも思った。そもそも体が資本なのはアイドル側では?
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 14:19:50.82 ID:kJybPd9aO
誤用ニキ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 17:56:48.31 ID:JrfFA02eO
Pが倒れたら結果的にアイドルが困るから、自分も身体が資本てことやないん?分からんけど
>>17でもそう表現してたし
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