【オリキャラ注意】加賀「ガガガロンパ!」城須賀「リゲインモード…です…」

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160 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/15(水) 18:04:24.39 ID:rlDAKaMg0
                   AM 9:49   Tsumugi's laboratory


紡「紅香さん、どうかした…?」

私が彼女の研究室に入ったとき、丁度彼女は縫い物をしていた。

加賀「ううん。別に大した用事があるわけじゃないよ」

紡「そ、そう…」

加賀「…何縫ってるの?」

紡「別に…大した物じゃないよ…」

加賀「そう言われるとますます気になっちゃうなぁ」

紡「…本当に…大した物じゃない、から…」

加賀「大した物じゃないなら別に言ってくれても…」

紡「言えるような物じゃない、から…」

加賀「…」

膠着状態になっちゃうなぁ、この流れ。コウだよ完全に。

…話題変えようかな。

加賀「うーん…」

何か良さそうな話題…話題は…。

加賀「…良い天気だね」

良い天気なのは事実だ。…部屋のカーテンは閉められているから、日光は入っていないが。

紡「そ…そうだね…」

相槌を打たれてはいるが、目は手元に集中している。…多分適当な返答。

加賀「…ほら、飯田君も外にいるし」

辛うじて見える校庭には飯田君の姿。入念に準備運動をしているから…多分走るんだろうな。

紡「…」

加賀「カーテン開けるよ?」

紡「…!だ、ダメ…!」

加賀「…ダメ?」

紡「日光は…その…」

紡「あまり浴びたくない…の…」

加賀「…それは腕の怪我と関係が…?」

紡「…うん…外に滅多に出なかったから…その…」

紡「苦手に…なっちゃって…」

加賀「…」




1 私と今度外で遊ばない?
2 それでもやっぱり健康のために…
3 …今から私と散歩しよっか

↓1
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 18:07:57.14 ID:OrKlkbSDO
162 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/15(水) 18:49:09.13 ID:rlDAKaMg0
加賀「…今から私と散歩しよっか」

紡「え…」

彼女の手が止まる。…聞いてはいたようだ。

加賀「だって、ずっと日光を浴びないってのもちょっと…あれじゃんか」

加賀「日傘とか差してもいいからさ。…重装備でも構わないよ」

紡「で…でも…」

加賀「…だめ?」

紡「…」

加賀「縫い終わってからでもいいよ。ちょっとくらい、外に出ようよ。ね?」

紡「…わ…分かった…」

加賀「…じゃ、どれくらい…」

紡「準備するね…」

加賀「あ、縫うのは後なんだね…」




その後日傘にサングラスに日焼止めに…重装備に装備を重ねた紡さんと散歩をした。

…明らかに汗をかいていたけれど、決して装備を外す事がなかった。…どんだけ日焼けしたくないんだ。



『通信簿 紡紫葉莉 2/6』

『研究室に行くと、好天にも関わらずカーテンを閉め切って縫い物をしている彼女の姿』

『日光を浴びたくないが為に閉めていたらしいんだけど…』

『その理由を聞いてみるとやっぱり手の怪我が関係していた。…過去のことだからあまり強くは言えない…』

『それでも散歩にまでは漕ぎ着ける事に成功した。…日焼けが嫌すぎて本人だって分かんないくらい防護してたけど』







本日の自由行動 残り2回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
28谷1/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 露寺(1) 亜堂(2) 紡(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 18:51:55.37 ID:OrKlkbSDO
城須賀
164 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/15(水) 21:33:25.50 ID:rlDAKaMg0
                    PM 2:18    Shirosuka's room


加賀「…ここにいたの」

研究室にいなかったので次は…と思い彼の部屋へ。

城須賀「…?」

加賀「…あれ」

何か聞きたかったんだけど…何が聞きたかったんだっけ。

城須賀「どうかしましたか…?」

加賀「…あ」

思い出した。

城須賀「…?」

加賀「城須賀君って演技上手いの?」

城須賀「急に何おっしゃるんですか…」

加賀「…ちょっと気になったから。"超高校級の演劇部"だけど、演技が上手いのか、それとも他の点に重きが置かれてるのか気になって…」

城須賀「…どう思います?」

加賀「えっ?」

城須賀「前に僕がここに来た経緯はお話ししたとは思いますが…そこから加賀さんが推測したのなら」

城須賀「…果たして僕の演技は上手なのか下手なのか」

加賀「えぇ…」

城須賀「確かに僕は一人芝居が評価されてこの場に来たのかも知れません」

城須賀「…でもそれが、高校演劇に特有である群像劇の形を取らない"一人芝居"、という特異性に因る物だとしたら?」

加賀「…」

城須賀「或いは演技どうこうよりも、たった一人の部員によって作り上げられた戯曲で」

城須賀「…全国という大舞台にまでのし上がってきた、その結果、努力を踏まえた物だとしたら?」

加賀「それは…」

城須賀「前者については前例を見ません。ですが後者であれば、少なからず類似例は存在します」

城須賀「多数で何かを成し遂げるのと、少数で同様の何かを成し遂げたとき評価されるのは決まって後者です」

城須賀「…多数であるからこそ、より盤石な態勢が築ける筈なのですがね」

加賀「…」

淀みなくすらすらと話されると…別人に思えてくるな…。

城須賀「話が逸れましたね。加賀さんは、どう思うんですか?」

城須賀「僕の演技は上手なのか、下手なのか」

加賀「私は…」



1 上手いと思う
2 並だと思う
3 下手だと思う
4 (任意回答)

↓1
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 22:06:15.38 ID:wiPDmLYho
4上手いには上手いと思うけど、どこか違和感を感じる
166 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/15(水) 23:41:00.60 ID:rlDAKaMg0
どんな違和感感じたのか気になるなぁ…。



加賀「上手いには上手いと思う、けど…どこか違和感が…」

城須賀「…違和感?」

加賀「なんだろう…詳しく説明できるわけじゃないんだけどね」

城須賀「…成る程。面白い意見ですね」

加賀「そんなに面白いかなぁ…」

城須賀「ええ。とても」

加賀「…」

目は笑っていない。…やっぱり、何か違うように感じてしまう。

思い違い、なのかな。




『通信簿 城須賀翼 2/7』

『"超高校級の演劇部"である城須賀君だが、彼の演技をまともに見た事がない』

『折角なので演技が上手いかどうか聞いてみたら、さんざ理屈を並べ立てられたあと逆に質問で返されてしまった』

『私は憶測で上手い、が違和感を覚える…と答えた』

『…そのときの彼の目は笑っていなかった。…どこか逆鱗に触れたのか、将又…』







本日の自由行動 残り1回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
37城須賀2/7
28谷1/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 亜堂(1) 紡(2) 城須賀(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 23:54:40.23 ID:OrKlkbSDO
因幡
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 23:55:12.39 ID:LMDALufro
因幡
169 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/16(木) 00:27:05.12 ID:WsV8odiH0
                    PM 4:55    


加賀「…?」

城須賀君の部屋から出て外をほっつき歩いていると、二階建て体育倉庫の上に人影を見た。

加賀「なんであんなとこに人が…」

紫のつなぎも見える。

…近付きたい気持ちも反面、怪しい人間だったらどうしようかとも思ってしまう。

加賀「まだ夏休みだしなぁ…いやでも…」

因幡「…何してやがんだ」

加賀「…え?」









因幡「大体不審者が体育倉庫の屋根で何してやがんだ」

加賀「それはそうだけど…でも何してるか分からないから不審者なのかなぁって」

因幡「だとしてもあんな距離でぶつぶつ言ってたら気付かれんだろ」

加賀「…そんなに声大きかった?」

因幡「でけぇよ。少なくともオレに聞こえてんだから不審者だったら確実に聞かれてんだろ」

加賀「…因幡君でよかったのかな、じゃあ」

因幡「…じゃあってなんだよ」

加賀「他意はないよ…あ、ところでなんで倉庫の屋根に?」

因幡「…頼まれたんだよ」

加賀「頼まれた?誰に?」

因幡「学園長だ」

加賀「…」

定期的に学園長の話題が出てくるけど…誰なの本当に!

因幡「久しく動いてなかったからな。見かねて修繕を、って訳だ」

加賀「へえ…」

因幡「…なんだその顔は」





1 やっぱりトンカチとか握ってると落ち着くの?
2 厄介ごと押し付けられたんだね…
3 よく命綱とかなしでやれるよね…



↓1
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 07:21:20.42 ID:OOjPnO4Ho
171 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/16(木) 21:35:03.18 ID:WsV8odiH0
加賀「やっぱりトンカチとか握ってると落ち着くの?」

因幡「…トンカチ?」

加賀「えっ」

…手に持ってるのはトンカチにしか見えないんだけど…。

因幡「トンカチじゃねぇ、玄翁っつーんだよ」

加賀「げんのう…」

…。

加賀「どっちでもよくない?」

因幡「よくねぇ!」

加賀「ひっ!」

凄まれると流石に萎縮してしまう。

因幡「…トンカチは片側が釘抜き用に変形されてんだ」

因幡「玄翁っつーのは釘抜きがなくて両で釘を打てんだよ」

因幡「名前が違ぇんじゃなくてそもそも外形から違ぇんだ。…覚えとけや」

加賀「善処します…」

そんな違い知らないよ…。

加賀「あれ?でも釘を打つなら釘抜きがあった方が便利なんじゃ…」

因幡「…てめぇ誰に向かってそんな戯れ言言ってやがんだ」

加賀「…え、嘘でしょ?」

因幡「釘打ちをしくじる奴が超高校級の肩書きなんて背負わされねぇだろ」

加賀「いやでも一回くらい…」

因幡「…ねぇとは言えねぇ。…しくじったら釘抜きを取りに行きゃいい話だろ」

加賀「効率が悪いんじゃないかなぁそれ…トンカチの方が…」

因幡「…同じじゃねぇぞ、二面」

加賀「えっ」

因幡「片方は平坦で釘を打つ為に。もう片方は丘を形成していて釘打ちの締めだったりホゾ組みを容易にすんだよ」

加賀「はえぇ…」

理解が追いつかない…。

因幡「まあ、簡単に理解出来るもんじゃねぇからその点は安心しな」

加賀「そ、そう…」








加賀「で、結局持ってると落ち着くの?」

因幡「落ち着かねえよ全然」

加賀「あ、そうなのか…」




『通信簿 因幡国大 1/6』

『夕暮れの校庭で体育倉庫の修繕をしていた彼。…最初は不審者に見えてしまった』

『トンカチ…じゃなくて玄翁を持っていることに触れると、言い間違いを結構な勢いで糾弾された』

『何でも用途が違っているから…らしい。という訳で玄翁を使っている…とのこと』

『…奥が深いのか、それとも私の理解が浅いのか…大工現場はまだよく分からない』
172 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/16(木) 21:37:06.28 ID:WsV8odiH0
                    Day 6    AM 8:11



今日は偶然にも大江さんが食堂にいたので何とかちゃんとした料理にありつけた。

…毎日いて欲しいけど、彼女にも彼女の事情があるだろうし…どうにもしょうがない、のかな。










本日の自由行動 残り4回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
14飯田0/6
28因幡1/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
37城須賀2/7
28谷1/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 紡(1) 城須賀(2) 因幡(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 21:38:16.10 ID:kTWLHrADO
飯田
174 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/16(木) 21:54:15.18 ID:WsV8odiH0
汎用



…昨日ぶりに校庭に出てみる。

飯田「…お、加賀!」

加賀「あ、飯田君」

…今日もいる。元気で何よりだよ…本当に…。

飯田「お前も走りに来たのか?」

加賀「えっ?」

飯田「ん?」

加賀「なんでそういう発想に至るんだろう…?」

飯田「こんな朝早く外に一人で出てくるってことはつまりそういうことだろ?」

加賀「いや違うんだけど…」

飯田「…ま、細かい事は気にしないで走ろうぜ!」

加賀「勝ち目がない…」

飯田「俺だってアップしてねえんだから本気で走れねーって!」

加賀「それは私も一緒だからね?」

飯田「…確かにな」

バカなのかな…。

飯田「まあいいだろ、走るくらい」

加賀「…まあいいけど…」



…結局何本も走る羽目になった。…足が痛い。





飯田に何か渡しますか?渡すのなら下から選択



83 古代ツアーチケット
51 光線銃ズリオン
75 万力
28 赤いマフラー
88 アゴドリル
71 乙女キャリーバッグ
01 ミネラルウォーター
43 愛蔵リアクション芸集
16 子猫のヘアピン


↓1
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 22:00:36.14 ID:OOjPnO4Ho
28
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 22:01:03.43 ID:OOjPnO4Ho
28赤いマフラーで
177 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/17(金) 00:28:58.69 ID:xUtup80X0
飯田「…マフラー?このクソ暑いのにか?」

加賀「逆に暑いから、かな」

飯田「…なんだそれ。これってお前が作ったの?」

加賀「いや?マシーンから出てきた」

飯田「ああ…あれか。よりによってマフラー渡すか?」

加賀「あーほらさ、飯田君って赤似合いそうじゃん?」

飯田「…まあ嫌いじゃねえけど…なんだかなぁ…」

加賀「…じゃ返してよ」

飯田「はぁ!?そこまでは言ってねーよ!」

加賀「言ってるじゃんか…」

飯田「言ってねーって!」

…素直じゃないなぁ。





本日の自由行動 残り3回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
07飯田0/6
28因幡1/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
37城須賀2/7
28谷1/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 城須賀(1) 飯田(1) 因幡(2)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 00:56:57.83 ID:zXUFxsCa0
179 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/17(金) 01:33:37.53 ID:xUtup80X0
                  AM 11:46   Gymnasium  


谷「…っ!」

加賀「…」

谷君だ。もうお昼時だというのに、トレーニングを切り上げる様子はない。

バスケットのゴールのリングを触りに行ったり、サスペンダーを使ったり、スクワットしたり…。体育館をフル活用してトレーニングしている。

このように激しいトレーニングだから、流石に食後にやるとは考えにくい…。

谷「…ふぅ…」

あ、一区切りついたみたい。

加賀「…谷君、大丈夫?」

谷「…見てたのか」

加賀「ハードワークだね…」

谷「そうか?…大したことねえって。表復帰にはこれくらいやらないと」

加賀「…」

…まだ執着してるんだね。まあ気持ちは分からなくはないけれど…。

加賀「でも、流石に量が多すぎるんじゃ…」

谷「…ちょっと怖いんだよ。失敗するのが」

加賀「…失敗?」

谷「今までに二回やらかしてるからな…失敗というか…挫折、なのか?」

谷「最初は中学二年の時だったか。ずっとエースを張ってたってのに、世代が変わると急に降ろされちゃってさ」

谷「…まだ考える能もなかったから、勝手にいじけて勝手に壊れてったのを覚えてる」

谷「…慢心を避けるための苦肉の策なんて理解出来るか?」

加賀「ええっと…うーん、どうだろう…多分理解は出来ても受け入れるのは出来ないかなぁ」

谷「だろ?最初の挫折はそこだ」

谷「二回目はここに来てすぐだ。肩書きが付いちまった所為で、嫌でも期待されるようになって」

谷「勝手に自滅してスランプ落ちだよ」

谷「ま、それも何とか、何とか復活したんだけど…」

谷「これで三度目だぜ?」

加賀「…」

谷「二度ある事は三度ある、って言うけどさ?なんかもう、引き時なのかって」

谷「…そう思っちゃう事も時にあるのが俺の弱いところだって、それも分かってるんだけどな」



1 …だったらあなたはまた強くなれるんじゃないのかな
2 そんなの挫折の内に入らないよ
3 …谷君は本当にバレーが好きなの?嫌いなの?


↓1
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 06:45:00.46 ID:4H89purDO
181 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/17(金) 19:09:13.10 ID:xUtup80X0
加賀「…谷君は本当にバレーが好きなの?それとも嫌いなの?」

谷「…」

加賀「答えてよ。…そうじゃないと、私は何もできない」

谷「…嫌いだって言ったらお前は何て返すんだ?」

加賀「それは…」

…しまった。バレーが好きだって返答しか想定してなかった…!

加賀「い、今から好きになれば…」

谷「散々バレーやっておいて好きにならねえ奴が今更ならねえだろ」

加賀「…まあ確かに…」

谷「ったく、片方の返答に対応出来ねえのにそんな質問すんじゃねえよ…」

加賀「ごめん…え、じゃ結局どうなの?」

谷「…好きじゃ無きゃこんなことやってねえよ」

加賀「…そっか。そうだよね」

谷「…で、俺がそう答えたときの返答は何だったんだ?」

加賀「…あ」

谷「まさかそっちも考えてねえの?」

加賀「いやいやいや…ちゃんと考えてるよ」

…曖昧だけど。

加賀「好きならその気持ちを前面に押し出せばいいんじゃないかな」

加賀「本当に好きなら、挫折が何度あっても…乗り越えられると思う」

加賀「まあ…こんな無責任な事を言うのもあれだけどね…」

谷「…一理あるな」

加賀「えっ?」

谷「いや、一理あるというか…なんとなくお前が俺を励まそうとしてるってのは伝わってきたわ」

谷「…なんか悪いな」

加賀「別にそんな…」




『通信簿 谷拝登 2/6』

『真夏にも関わらず突貫でトレーニングをし続ける谷君』

『なんでも挫折に対する恐怖心に因る物らしいんだけど…』

『話の途中で弱音を吐いた彼に私が排球への思いを尋ねてみると、思った通り彼は未だにそれを好いていた』

『…だったら立ち直って、また大舞台に立てるはず。私はそう彼に助言した』

『まあ、そうすることしか出来なかったんだけど』
182 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/17(金) 19:10:11.93 ID:xUtup80X0
                     PM 1:40

本日の自由行動 残り2回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
07飯田0/6
28因幡1/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
37城須賀2/7
42谷2/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 因幡(1) 谷(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 19:14:26.84 ID:g7vJY+eJo
イモニア
184 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/17(金) 23:59:09.46 ID:xUtup80X0
                    PM 2:19    Martial art hall


加賀「…」

何の気無しに武道場へとやってくると…。

加賀「柔道着がぐちゃぐちゃになってるよ…」

理由は分からない。が、異様な量の柔道着が山なりに積まれている。恐らく西側の棚から落ちたのだろうが…。

加賀「こっちは柔道とか剣道で…反対は卓球?ここにもあるんだね」

…暫く柔道着の様子を訝しんでいると。

加賀「えっ動いた!?」

訳が分からない。

加賀「うわっ!手が出てきた…」

…ダメだ、理解が追いつかない…。

イモニア「へ…Help…」

加賀「…イモニア君?」

辛うじて柔道着の中から聞こえるくぐもった声。

加賀「ヘルプって言われても…あ、とりあえずじゃあどかすね…」

…なんでこんな雑用を…。














イモニア「Oh,OK!OK!」

加賀「あんまり良さそうには見えないけど…」

十数枚の柔道着を剥いだところで、漸く彼の顔が見えた。

そしてその後数枚剥いだところで、先の発言。

イモニア「あとは拙者のarmの力でescape可能ネ」

加賀「ならいいけど…」

イモニア「…One,two,three!Hey、どうネ?」

加賀「どうって言われ…あっ!」

…彼の押し退けた数枚の柔道着が反対側の棚に当たる。

先に述べたように卓球用具が置かれている棚なのだが…運悪く何枚かが上段のピンポン球の籠に柔道着が当たり…。

イモニア「Umm!痛い!痛いネ!」

加賀「うわぁ…大変だよこれは…」

…一瞬の出来事だった。現場は柔道着とピンポン球が散乱する地獄の形相となった。

イモニア「Ahh…」

加賀「はぁぁ…」



1 注意して振り解かないからこうなるんだって…手伝うから早く片付けよ?
2 わ、私は何も知らないから!帰るからね!
3 …不運だね、まったく

↓1
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 05:12:31.18 ID:ahVFj08DO
186 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/18(土) 21:07:50.08 ID:/OnG9y580
加賀「注意して振り解かないからこうなるんだって…手伝うから早く片付けよ?」

イモニア「Ah…Ok…」

加賀「はぁ…面倒だよ…」

イモニア君、これじゃ幸運じゃなくて不運だよ…。









加賀「…よし!これで多分大丈夫!」

ここは現実だから勝手には直ってくれない。…隅の方に行ったボールまで捜さなきゃならないのは、正直苦痛だ。

イモニア「Sorry…」

加賀「いいっていいって。私に非はないけど、助けない義理もないし…」

イモニア「Sorry…」

加賀「大丈夫、それじゃ出よっか」

イモニア「OK…Ah!」

彼が叫んだとき、嫌な予感がした。

…果たしてそれは的中してしまう。

イモニア「Umm…Mm?」

一つだけ落ちていたピンポン球に足を滑らせた彼は咄嗟に棚に手を掛ける。

イモニア「Foo…Safe…」ガッ

…木の朽ちる音と共に、"運悪く"老朽化していた棚が崩れる。

加賀「また仕事が増えたよ!」

…中に入っていた大量の書類が散乱する。恐らく体育の対戦記録なのだろう…。

イモニア「Ahh…」

加賀「はぁああああ…」




『通信簿 イモニア・E・卯田 1/6』

『五日ぶりの再会は、何故か柔道着に埋もれた状態で始まった』

『仕方なく彼を救出した直後、脱出の拍子に卓球玉の入った籠が崩れ落ちる』

『…渋々その片付けを手伝いながら、彼の才能が"幸運"なんかじゃなく"不運"とか"悪運"なのではないかと私は疑い始めた』

『と、思った矢先にまたトラブルが発生。…なんなんだよ!もう!』
187 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/18(土) 21:09:05.62 ID:/OnG9y580
本日の自由行動 残り1回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
07飯田0/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
25狭野1/7
28不知火1/6
37城須賀2/7
42谷2/6
38紡2/6
28露寺1/6
23新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 谷(2) イモニア(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:09:50.34 ID:pM8ZduPuO
栗須
189 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/18(土) 23:40:26.99 ID:/OnG9y580
栗須「…あ、そういえば」

加賀「ん?なになに?」

イモニア君に散々振り回された後、私は食堂で栗須君に晩食を作って貰っていた。

栗須「紅香さんの家族ってどんな方々なんですか?」

加賀「家族?うーん…別に普通の人たちだよ」

栗須「そうなんですか。…お父さんのご職業は?」

加賀「えーっと…公務員だよ」

栗須「なるほどなるほど。ではお母さんは?」

加賀「…専業主婦だけど…」

栗須「ご兄弟は?」

加賀「兄が一人…」

栗須「ではその兄」

加賀「ちょっと待って」

栗須「…?」

加賀「なんでそう人のプライバシーに首をつっこみたがるの」

栗須「秘密って知っておきたくないですか?」

加賀「知らない方が幸せな秘密だってあると思うよ…」

栗須「ボクの中でこの秘密は知るべきだと判断しました」

加賀「…はぁ」

栗須「…話変えますか?」

加賀「可能なら変えて欲しいかな…」

栗須「同じクラスの皆さんの事、どう思います?」

加賀「どう思うって…皆普通に好きだけど…」

栗須「その中で特に意中の相手とか…」

加賀「…」

踏み込みすぎだよ…。流石に…。





1 あんまり踏み込むのはよくないよ…。
2 栗須君、って言ったらどうする?
3 …いないしいても言わないし


↓1
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 23:43:49.63 ID:pM8ZduPuO
2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 23:46:06.41 ID:Qys2GcIfo
192 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/19(日) 00:23:06.37 ID:DqQRL3cu0
加賀「…栗須君、って言ったらどうする?」

栗須「…」

加賀「…」

…沈黙が続く。

栗須「…なんて、冗談でしょう?」

加賀「えっ?」

栗須「貴女のことが好きな男子がいるということは既にサーチ済みですよ」

加賀「…マジで?」

栗須「ええ。残念ですが、それはボクではありません」

加賀「…」

栗須「勿論本当にボクのことが好きならそれで構いませんが…」

栗須「話の流れ、そして若干ボクの追及にうんざりしていたのではないですか?」

栗須「だから先程のような発言をなさったのでは?」

加賀「…」

バレてる…。

栗須「それに、声のトーンが本気のそれではありませんでした」

加賀「なんでそんなところまで…」

栗須「冒険家ですから」

加賀「説明になってないよ…」

栗須「人の心理を少しくらい掌握出来なければ、相手の考えを読まなければ…」

栗須「ボクを騙そうとしている案内役は幾度と見てきましたから」

栗須「そういう悪人に引っ掛からない為にも、ボクはこういう技術を学んだんです」

加賀「…大変だね」

栗須「一回秘境に行けるとか言われて実は大蛇の住処だったってこともありましたし」

加賀「…」

栗須「気に食わなかったんですよ、多分。他人に自分たちの絶景を見せるのが」

加賀「…」



『通信簿 栗須鐘太 2/6』

『晩食を作って貰っていると、突然家族構成について聞き始めた彼』

『答えると更に深く探ってくるので一応釘を刺した…が、それでもまだ話題を変えてしつこく聞いてくる』

『真面目に答えるのもあれなので、ちょっとおちょくってみると…ものの見事に嘘だと見破られた』

『…冒険家って、心理学の要素もちょっとあるらしい。…知らなかった』
193 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/19(日) 00:33:16.36 ID:DqQRL3cu0
                 Day 7 AM 8:16


加賀「神だ…!」

何度も失敗してきた卵焼き…という名のスクランブルエッグ…。

加賀「なんということでしょう!」

今日は奇跡的に美味しい。自分の手で作って、これほどにまで美味しい料理は初めてだ。

加賀「大江さんがいなくても自立出来る…!」

…と、言いたいところだが…試しに近くにいた城須賀君に試食させたら塩辛いと言われた。



まだまだだなぁ…。やっぱり大江さんか誰かに教えて貰わないと…。







本日の自由行動 残り1回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
07飯田0/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
28大江1/6
28樫月1/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
21新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 谷(1) イモニア(2) 栗須(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 00:45:25.54 ID:TZGfFjMzo
飯田
195 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/19(日) 01:06:41.96 ID:DqQRL3cu0
飯田「おっ!今日も走りに来たのか!」

加賀「別にそういう訳じゃないんだけど…」

飯田「とか言いながら来てるんだろ?」

加賀「…」

ただ単に外に出たかっただけだ。…まあでも、悪くないか。

飯田「よし!まずは準備運動からだな!」











飯田「…どうだ?」

加賀「どうだ…ぁ…って言われ…はぁっ…」

…何故これだけの本数を走っておいて、彼は息切れ一つしていないのか。

飯田「弱っちぃなぁ」

加賀「はぁっ…あなたが…強いだけ…」

飯田「?」

加賀「流石…超高校級の短距離走者…だね…」

飯田「スプリンターな」

加賀「いやいや…短距離走者…でしょ…?」

飯田「違ぇって」

加賀「拘るのは…分かる、ゴホッ!」

加賀「分かるけどさ、一応短距離走者で登録されてるんだから、そこは譲らないと…」

飯田「いやいやいや…俺はスプリンターなんだからな!」

加賀「…」

面倒だなぁ…。



1 しつこい男は嫌われるよ
2 …ぶっちゃけ語感以外に違う部分ってあるの?
3 海外狙ってるの?
4 …やっぱりスプリンター、いい気がしてきたかも


↓1
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 01:08:54.16 ID:J20+gXU+0
4
197 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/19(日) 01:27:13.21 ID:DqQRL3cu0
加賀「…やっぱりスプリンター、いい気がしてきたかも」

飯田「お!」

加賀「なんかこう…春みたいな感じがするよね」

飯田「春?…それはスプリングだろ」

加賀「あとは印刷機とか…」

飯田「それはプリンターだろ」

加賀「あとはカラメルが底に溜まった…」

飯田「おい」

加賀「何?」

飯田「…本当はいい気なんてしてねえだろ」

加賀「いやいやいや…いい気はしてるよ?例えは冗談だけど…」

加賀「短距離走者って、漢字がずらっと並んでてぱっと見かっこいいけどさ」

加賀「なんだろう…ちょっと語感も悪いし、言いたい事が全部現れちゃってる」

加賀「その点スプリンターって…ぱっと見どういう意味か分からないけど」

加賀「…だからこそ、格好良いよね。こう、なんだろう…心をくすぐられる感覚が…」

飯田「…分かってんじゃねーか」

加賀「あ、飯田君も大体そんな感じ?」

飯田「おうよ!やっぱ俺くらいの年頃になると漢字じゃなくて英語に目覚め始めるみたいな感じだな」

加賀「…」

…若干厨二病入ってる…?

飯田「まあラテン語とかフランス語でも良かったんだけど…流石に分かりにくいのは俺も困るし?」

あ、やっぱり厨二だ…遅れてる…。



『通信簿 飯田典羽矢 1/6』

『…また走らされた。運動は嫌いではないが、運動の得意な人と走ると自らの劣等を感じてしまうからあまり好きではない』

『走り終わると、疲れ切った私に飯田君は"短距離走者"の肩書きを拒み"スプリンター"であると再度主張してきた』

『…正直あまり興味は無いが、良く考えれば悪くもない気がしてきたので彼に同調した私』

『…詳しく聞いてみればどうやら彼は中二病を拗らせているようにも思えてしまう…』
198 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/19(日) 01:31:30.78 ID:DqQRL3cu0
本日はここまで 明日は更新出来るか定かではありません

何か質問等ございましたらどうぞ 答えられる範囲でお答え致します


あとこの宿毛が終わり次第始めようと思ってるオリロンのキャラが16人、主人公黒幕含め決まりました 色々調整したらこれの最中に始めるかも知れないので何卒…
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 02:59:35.51 ID:75fn0OCYO
始めたところでどうせ適当に殺し始めるから無駄
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 07:56:23.47 ID:Qqeeqv/DO
いつまでもネチネチとID加速中みたいだな
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 09:02:37.24 ID:TZGfFjMzo
まぁいずれにしろ>>1は新シリーズ始めるとしたら
ここじゃないどこかで書いたほうがいいかもね
もしくは思い切って安価なしで垂れ流すとか
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 05:34:38.22 ID:2iJXvMdbO
信者に草
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 07:05:45.71 ID:p2XsvEqGo
アンチに草
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 14:19:30.42 ID:DLqMDlD2O
どっちも同レベルだろ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 15:03:27.88 ID:e2fEtIiDO
>>204
お前もな
206 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/23(木) 23:01:26.41 ID:RYbypEDr0
よいしょっと >>193の行動回数は完全にミスです






本日の自由行動 残り3回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
28大江1/6
28樫月1/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
21新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 イモニア(1) 栗須(2) 飯田(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:02:18.40 ID:p2XsvEqGo
樫月
208 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/23(木) 23:32:16.70 ID:RYbypEDr0
                         AM 11:55


樫月「…何か御用ですか?」

私は今、樫月さんの部屋の前に居る。

加賀「あー、えっと…そんな大層な用じゃないんだけど…」

加賀「…ひょっとして、不知火さんのお世話してたり…?」

樫月「いえ。今はしてませんよ」

加賀「…そっか」

流石にいつも世話を焼いている訳じゃないか…。

樫月「…万一の場合に備え、幾つかのプランは練ってはいますけれどね」

…えぇ…。

加賀「…そう、なんだね…」

樫月「…それで、ご用件は?」

加賀「もうすぐお昼時だからさ、お昼ご飯食べに行かない?」

樫月「…今から外出、ということでしょうか。この時間帯は混雑するのでは?」

加賀「そりゃまあ、するだろうけど…」

…本当は樫月さんのご飯が食べたい、とは言えない。それは流石に非常識だ。

だからこうやって遠回しに誘導するしかない…。

樫月「…ああ、なるほど」

加賀「…?」

樫月「いいですよ。厨房が空いていればの話ですが…」

…読み取られた。








樫月「…美味しかったですか?」

思考を見事に読み取られた私は、彼女にカルボナーラを所望する事しか出来なかった。

加賀「うん。…樫月さんは食べないの?」

樫月「私は少し前に食べましたから、大丈夫ですよ」

加賀「…いつから分かったの?」

樫月「初めから分かってましたよ?紅香さんが昼食を欲している事、それを私に作ってもらいたがっている事」

樫月「顔を見れば分かります。心情というものは人が幾つであろうと顔に出てしまうのですよ」

加賀「…」

…そんなに耐性がないのかな、私。

樫月「…」

加賀「顔に何か付いてる?」

樫月「…いえ。その様子だと、デザートは要らないようですね」

加賀「…」

何でバレてるのかなぁ…。

樫月「…お腹いっぱいだって顔をしてらっしゃいますよ」

1 …その技術は、やっぱり子ども達から学んだの?
2 …でも、新島さんは流石にどうにもならないでしょ
3 …樫月さんって、優しいんだね

↓1
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:34:22.49 ID:e2fEtIiDO
210 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/23(木) 23:56:59.75 ID:RYbypEDr0
加賀「…樫月さんって、優しいんだね」

樫月「…はて?」

加賀「私はそう思うよ。樫月さんは自分で、自分は小さい子にしか優しくないって言ってたけど……」

加賀「そんなことないよ。本当に優しくないんだったら、私を突っぱねてる筈だからさ」

樫月「…ふふっ」

加賀「どうかした?」

樫月「…私、そのような発言をした記憶はないのですが…」

加賀「あれ?」

樫月「真理華さんと園児達を同列に扱う、そういった発言は確かにしましたよ」

加賀「…そうだっけ」

樫月「…平等に優しさを振りまいたって、いいじゃないですか」

加賀「いや、私はそこに文句を付けてる訳じゃ…」

樫月「ふふっ。冗談ですよ」

樫月「勿論、何も不便に感じていない人を助けるほど、私はお節介で非常識な人間ではないだろうと思っています」

樫月「私を頼ってきたり、私に何か合図を送ってきた方…そういう方であれば」

樫月「…子どもに限らずとも、助けるのかも知れません」

樫月「尤も、それは私が心を許した相手に限るのかもしれませんけれどね」

加賀「…それは自分でも計りかねてるって事かな?」

樫月「…ええ、そうなりますね」

樫月「優しさというものは如何なる物差しでも定義出来ないと私は思うのです」

樫月「他人が思う優しさと、私が思う優しさというものが一致するとは限りませんし」

樫月「…少し難解な話になってしまいましたね」

加賀「えっ、あ、うん…大丈夫、だよ?」

樫月「…それでも、こんなちっぽけな優しさしか持てなかったから…」

加賀「…?」

樫月「…守れる物も、守れなかったんでしょうか」

加賀「?」

樫月「…」





『通信簿 樫月明美 2/6』

『昼時と言う事で、敢えて大江さんではなく樫月さんに食事をお願いしたくなってしまった私』

『…面と向かってその旨を伝えるのは気が引ける…と思っていたら、何とか樫月さんが察してくれた』

『彼女曰く顔に完全に出ていたらしい。…全然気が付かなかったし、そういうところまで気付けるのは彼女が優しい証拠』

『…そうやって言ったら、ちょっと小難しい話をされたあと意味深に黙り込んでしまった。…何かあったのかな』

211 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/23(木) 23:57:40.92 ID:RYbypEDr0
本日の自由行動 残り2回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
28大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
21新島1/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 栗須(1) 飯田(2) 樫月(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:58:51.74 ID:3mhptHdIo
新島
213 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/24(金) 00:17:42.51 ID:ioonW0t20
                     PM 2:44   Nijima's room


新島「…何の用?」

加賀「大した用じゃないんだ。ちょっと話に来たって言うか…」

彼女の部屋に入ると、机にはコーヒーカップが置かれていた。

加賀「あ、休憩中だったりする?」

新島「…いえ。特に重大な考え事をしていた訳では無いけれど…」

加賀「…けど?」

新島「…でもまあ、貴女にとってはある意味重大かもしれないわね」

加賀「…何考えてたの?まさか、身の引き方とか…!?」

新島「そうね…どこかで夜逃げしてそのまま消えてしまった方がいいかしらね」

新島「屋上から転落して脳髄を白日の下に晒すのもいいかしら」

加賀「新島さん」

新島「…黒幕の城須賀君諸共心中しても良いわね。彼の返答に関わらず実行するとすれば…」

加賀「ねえ!」

新島「…何かしら」

加賀「…冗談でもきついよ」

新島「…」

加賀「…」

新島「…これは冗談でないと笑えない案件かしら」

加賀「そうだよ!冗談でも笑えないけど!」

新島「…また一つ賢くなったわ」

加賀「…」

新島「どうしたの?そんな怪物を見るような目で私を見て」

加賀「…」

言い返したいけど…。

新島「…私の思考回路の異常さに呆れているのね」

加賀「…自覚はあるんだね」

新島「感情という概念を捨て去っている所為で、他人の感情を読み取れない上に…」

新島「どういった発言によってどのような反応を受けるのか…それさえもまだ曖昧なのよ」

加賀「…やっぱりロボットなんじゃないの」

新島「そうでないことを立証するのなら、やはり飛び降りが手っ取り早いわね…」

新島「機械であるのなら、脳髄や脳漿が飛び出す事は有り得ないもの」

新島「…尤も、人間に限りなく近付けたアンドロイドともなってしまえば、判別は困難でしょうけどね…」

加賀「…」
214 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/24(金) 00:40:22.02 ID:ioonW0t20
新島「まあそうであるのなら、私の戸籍を調べればはっきりすると思うわ」

新島「そこに虚偽が潜んでいる可能性は否定出来ないし、両親を辿っても記憶を操作されている可能性は当然否定出来ない」

新島「そこまで精密なアンドロイドを製作出来るのなら、記憶操作は困難な事象ではないわ」

新島「…結局、人間が疑いよう無く人間である事は誰にも証明出来ないのよ」

新島「何故なら人間と見分けの付かないアンドロイドを製作する技術が存在しない事の証明が出来ないから」

新島「…つまり、これは悪魔の証明になってしまうのだけれど」

加賀「…理屈ばっかじゃんか!」

新島「…感情論なんて要らないわ。理屈で説明出来るのなら、ね」

加賀「…なんでそんな窮屈なの?」

新島「窮屈?私はそう思った事はないけれど…」

新島「強いて言うのなら、もう私の脳内には"感情"を貯蔵する容量が存在しないのかしら」

加賀「…は?」

新島「脳内には論理思考や一般論理、感情、記憶、運動能力、基本的な生活能力、道徳…様々な分野の"何か"を貯蔵するスペースがあるのよ」

新島「一般人は分野に多少の偏りがあっても、一般生活に影響の出ない程度の偏りになっているはず」

新島「…所謂変人に分類される私のような人間は、ある分野において卓越しているが為に」

新島「ある分野において、劣らざるを得ないのよ」

新島「そして私の劣っている分野が、"感情"を貯蔵する容量だった。ただそれだけよ」

加賀「…?」

…話について行けない。

新島「…貴女はリービッヒの最小律という言葉を知っているかしら?」

加賀「あ、うん…リービッヒは聞いた事あるかなぁ、リービッヒ冷却器って言うし…」

新島「そのリービッヒよ。…今私が言いたいのは、何か劣っている人間は…その劣っている部分がその人物の能力だと判断される」

新島「それ故に私は変人だと判定されてしまうのよ」

加賀「…」

新島「周りの人々は今からでも容量を開けるべきだと私に訴えてくるわ」

新島「…そんなことが出来るのなら、苦労はしないわ」

加賀「…」





1 …だったら私があなたに感情を教えてあげるよ!
2 まず難しい言葉でまくし立てる癖を直したらどうかな…
3 そうやって自分に言い訳するの?

↓1
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 00:40:57.90 ID:hBa1CrZDO
216 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/24(金) 01:14:34.46 ID:ioonW0t20
加賀「そうやって自分に言い訳するの?」

加賀「確かに脳の構造がそういう風なのかもしれないけれどさ…」

加賀「努力も何もしないで、全部自分の頭の所為にしちゃうってのは何か違うと思うんだよね」

新島「…」

加賀「それにさ」

加賀「新島さんだって、一切の感情が無い訳じゃないんだと思うよ」

加賀「だって前、私に怒ってたじゃんか」

新島「…何の話かしら」

加賀「とぼけないでよ」

新島「…」

加賀「…本当は自分でも分かってるんじゃないの?」

加賀「リービッヒの最小律も、ドベネックの桶も」

加賀「ただ自分を正当化したいが為に持ち出してるんだって」

加賀「ただ自分が、自分が…感情を捨てて天才になったって事実を正当化したいが為に…」

新島「…まだ言うかしら」

加賀「言うよ!」

加賀「…本当は感情だってあるんでしょ」

加賀「それを出したくないのか、出し方を知らないのか…私は知らないけど」

加賀「感情がないって言い訳するのは変だよ!」

新島「…」

加賀「…」

新島「面白い事を言うわね」

新島「…でも十数年眠ってきた感情を呼び起こすのは簡単な事ではないのよ」

新島「…それくらい分かっているでしょう?」

加賀「…分からなくはないよ」

新島「…それでもまあ、努力はしてみるわ」

新島「貴女にまた頼るのかもしれないけれど、ね」



『通信簿 新島飛鳥 2/6』

『彼女の部屋に押しかけると、話の流れで訳の分からないロボットトークに』

『…そのまま議題の主題が彼女の感情について、ということになったんだけど…』

『訳の分からない単語を並べ立てて私をまくし立てる彼女に、正直嫌気が差してきたので』

『…少しだけ怒ってみた。というか、煽ってみた。』

『案の定彼女は感情をどうにかして呼び覚ます努力はしてみる、そう約束はしてくれたけれど…』

『…もうちょっと、探ってみるのもアリ、なのかな』
217 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/24(金) 01:16:04.83 ID:ioonW0t20
本日ここまで 明日以降の更新は未定です  
質問等ございましたらどうぞ



ついつい飛鳥さんだけ文章が長くなる…あと>>214、窮屈じゃなくて偏屈だごめんなさい
218 :三日ぶり ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 13:56:44.51 ID:bFx3dvrx0
本日の自由行動 残り1回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
28大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 飯田(1) 樫月(2) 新島(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 13:59:03.11 ID:XCvbHvFFo
大江
220 :汎用 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 15:59:31.52 ID:bFx3dvrx0
大江「…なるほどなるほど」

加賀「…ということなんですよ」

大江「料理が上手くなりたい、と…」

大江「まあ理由は聞くまでもないか」

加賀「なんとかならないかなぁ…」

大江「なんとかって言われても…具体的にどの辺りからなの?」

大江「オムレツをダメにしたのまでは分かってるんだけど」

加賀「…あれが限界かなぁ。この前は運良く形にはなったんだけど…」

加賀「今度は味付けが辛かったみたいで…」

大江「…みたい?」

加賀「城須賀君に食べさせたら辛いって…」

大江「…味覚は私じゃどうにもならないなぁ」

大江「でも料理の部分に関しては何とかしてあげられるかな…」

加賀「…具体的には?」

大江「とにかく作るしかないよ!理論だけ学んでも紅香ちゃんが理解出来るとは思えないし」

加賀「…」

笑顔で正論ぶつけられましても…。

大江「失敗したのも私が食べればいい話だから」

加賀「…まあ、確かに」

大江「わざと失敗するのはナシね?梨だけに」

加賀「…はい?」

…梨の話題は今出てきたんだけど…。












加賀「…」

大江「むむ…9品目の梨のタルトタタンが一番食べられた味かなぁ」

大江「最初のコンポートは砂糖で煮詰めるだけなのになんでこんなに不味くなるのか説明して欲しいくらいだけど」

加賀「えへへ」

大江「褒めてないよ!」

加賀「それは分かってるけどさ…なんだろうね?」

大江「あ、あとカルメ焼きはまあまあ美味しいよ。料理って言えるかは微妙だけどね」

加賀「他は?」

大江「微妙かなぁ。食べられない訳じゃないんだけど、美味しい訳でもない」

加賀「…そっか」

大江「また作るときは私を呼んでくれれば同じような事はしてあげられるからさ、頑張ろー!」

加賀「そ、そうだね…」

…あまり彼女に負担を掛ける訳にはいかないけど…本人も同意の上だし、しょうがないよね…。
221 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 16:24:16.38 ID:bFx3dvrx0
                  Day 8 AM 9:11


…翌日。

大江さんの指導(…指導?)の甲斐あってか、苦労して作り上げた味噌汁と鯖の塩焼きは…。

加賀「…あれ…美味しい…!」

…塩辛くもなく、不味くもなく…今まで史上で最高に美味しい…!

加賀「…と思うけど…」

味音痴なのが分かってるから、あんまり…うん、他の人にも食べてもらった方がいい。






加賀「…誰がいいかな」

大江さん…でもいいけど…昨日あれだけ食べてもらっちゃったからちょっと申し訳ないなぁ…。

加賀「…よし」




↓1 誰に食べてもらうか
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 16:27:19.27 ID:dwSbRHIDO
不知火
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 16:29:21.61 ID:dwSbRHIDO
あと>>219のコンマがゾロ目だけど、据え置きゲームのイベントはしないのですか?
224 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 17:08:05.63 ID:bFx3dvrx0
うひー…見落としてました…ですが男死一人に女子三人でゲームとは言語道断ですよっ!(後でやります)





加賀「…あ、不知火さん」

不知火「コウどうかしたの?」

加賀「…これ食べてみて?」

不知火「さかな?」

加賀「…大丈夫だよ!毒とかは入ってないから!」

不知火「そんなしんぱいしてない!」

加賀「…と、とにかく…」

不知火「…んー…」

加賀「どう?」

不知火「かわがにがい…コウがつくったにしてはおいしい」

加賀「…」

釈然としない褒められ方だな…。

不知火「トウがつくったにしてはまずい!」

加賀「ですよねー…」

不知火「…コウがつくったの?」

加賀「うん…」

不知火「ふーん…」

加賀「どうやったら美味しくなる…?」

不知火「ひがよわい!ずっとよわびでやったでしょ!」

加賀「何で分かるのかなぁ…」

焦げるのを避けるために弱火で焼きはしたけど…。

不知火「やきざかなだよ!?"つよびのとーび"だよ!」

加賀「…???」

不知火「ひをつよくしてはなすの!じゃないとかわがにがくなる!」

加賀「あ、そうなんだ…」

また一つ賢くなった…いや、一般常識なのかな?
225 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 17:51:46.97 ID:bFx3dvrx0
                   AM 10:19   Kaga's room


加賀「…狭い?」

私の部屋に私含め四人。…広い訳がない。

加賀「…これは…レースゲーム?」

部屋に置かれていたのは何処かで見覚えのあるレースゲーム。

加賀「…」

大江「やる?四人だし」

イモニア「Race?Umm…OK、受けて立つネ」

加賀「樫月さんは?」

樫月「私は…どちらでも…」

加賀「…まあでも四人の方が都合はいいんだよね」

樫月「でしたら…」

加賀「…よし、じゃやろうか」




コンマ大小で順位判定(00は0とみなす、加賀より順位が上位の人物の好感度が上昇)
↓0 加賀  1 大江 2 イモニア 3 樫月
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 17:55:33.61 ID:XCvbHvFFo
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 17:57:39.27 ID:dwSbRHIDO
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 18:06:38.81 ID:XCvbHvFFo
229 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 20:16:04.01 ID:bFx3dvrx0
                    <<FINISH!!>>


加賀(一位)「…」

樫月(二位)「紅香さん、お強いですね…」

イモニア(四位)「Unluckyだったネ、bananaがpersistだったネ…」

大江(三位)「不運ってより操作ミスじゃないの?」

イモニア「…Cheat?」

加賀「してないよ!いや、たまたまコースの当たりが良かったんじゃないかな…」

自分でも驚きである。

イモニア「One more?」

大江「いや…私はいいかな」

樫月「そうですね…」

イモニア「Umm…But oddsはないネ…ここは引きネ」

加賀「いや、もう一回やったら流石に私勝てないよ…あはは…」

なんでこういうときに限って強いんだよ私!











本日の自由行動 残り4回 



25芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 大江(1) 樫月(1) 新島(2)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 20:19:07.06 ID:XCvbHvFFo
芦本
231 :汎用 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/03/27(月) 20:36:41.69 ID:bFx3dvrx0
                 Ashimoto's laboratory


芦本「…何をしている」

加賀「え?」

芦本「…どうやって此処に入った」

加賀「開いてたけど…」

芦本「…彼奴が鍵を支わなかったのか」

加賀「彼奴って?」

芦本「…お前ならば察しが付くだろう」

加賀「…狭野さん?」

芦本「…ああ」

加賀「入り浸ってるの?」

芦本「奴が部屋の前に立っていたから招き入れたまでだ。入り浸っている訳ではあるまい」

加賀「…」

…?

芦本「…不興そうな面構えだがどうした?」

加賀「いや、鈍感だなぁって」

芦本「鈍感?何の話だ」

加賀「…」







本日の自由行動 残り3回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
28不知火1/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1 新島(1) 芦本(1)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 21:23:29.64 ID:gw9VvXE2o
不知火
233 : ◆MHdQKyTE3k [sage]:2017/04/17(月) 22:41:20.43 ID:3nUddFrI0
                           PM 0:05   Dining room


不知火「おなかすいた…」

加賀「そうだね…」

もう昼時だ。…私が料理する訳にも行かないので。

加賀「…じゃ作ろっか?何か」

不知火「コウがつくるの?」

加賀「ダメ?」

不知火「…だめ」

加賀「じゃあ誰が作るの?」

不知火「いいよ!つくってくるから!すわってて!」

加賀「あ、うん…」

…こうやって誘導するしかないんだよね。

不知火「すわってて!」

加賀「あ、はい」










不知火「はい!どーん!」

加賀「どーん…?」

…目の前に置かれたのは…えっ、丼物?

加賀「…何これ…」

器はどんぶり。…中身はよく分からない。

不知火「どんぶり!」

加賀「丼は分かるんだけど…肝心なのは中身なの!」

不知火「ぎゅーどん!」

加賀「牛丼!?」

牛肉はどこだ。ということはこのおどろおどろしい物体は…。

不知火「…なにそのめ」

加賀「…これ何?」

不知火「たまねぎ」

加賀「えぇ…」

絶対これ不味い。絶対に不味いよ!

加賀「いや…要らないかな…」

不知火「まずくないよ!」

加賀「信用ならないよ!」

不知火「とにかくたべて!」

加賀「…えぇ…」

…怖いなぁ…。
234 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/04/17(月) 23:03:35.59 ID:3nUddFrI0
加賀「じゃあ…いただきます…あっ」

不知火「どう?」

加賀「…美味しいけど…美味しいけどさぁ…」

なんで…この見た目なのに美味しいんだよ…!

辛い…。

加賀「辛い…!」

不知火「あれ?しちみいれすぎた?」

加賀「入れすぎだよ…!本当に火吹いちゃうよ…」

不知火「え!?ふけるの!?」

加賀「吹けないよ!」




加賀「…そういえばさ」

七味まみれの牛丼を、辛さを堪え食べ進めながら談話する。

加賀「不知火さんって何で花火師に?」

不知火「あれ?まえはなさなかった?」

加賀「…話されたっけ?」

不知火「はなしたよ!パパがこしいためてやめちゃったって!」

加賀「…あっ」

朧気だけど…。

不知火「…でもちょっといいわすれてた」

加賀「何を?」

不知火「こしいためたのはじぶんのせいじゃなくてわるいひとのせいなんだって」

加賀「…?」

不知火「まりかはつぐつもりなかった」

不知火「パパもすごいはなびしだったけど、やっぱりすごすぎてみんなねこんでたんだって」

加賀「妬んでた?」

不知火「あ、そう!ねたんでた!だからパパがはなびしをやめちゃえばじぶんたちがどくせんできるっておもったのかもって」

不知火「パパがいってた」

加賀「…」

不知火「でもけっきょくまりかがパパのかたきをうったんだけどね!」

加賀「お父さん死んでないよね!?」

不知火「いきてるよ!」

加賀「ならいいんだけど…」

…花火師の環境は複雑なんだなぁ…。



1 …怪我の功名、ってヤツかな?
2 お父さんが復帰しても不知火さんは花火師を止めなかったの?
3 …そもそも花火師の技量って何?

↓1
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:04:34.56 ID:p7/NieVxo
236 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/04/17(月) 23:22:17.99 ID:3nUddFrI0
加賀「お父さんが復帰しても不知火さんは花火師を止めなかったの?」

不知火「んー…なんで?」

加賀「えっ」

不知火「だってやめるりゆーがないじゃんか!まりかがけがしたー、とか、まりかがだれかにおそわれたー、とか」

不知火「そういうりゆーがあるならともかく、そんなこともないし」

不知火「どかーん!ってなるのがすきだもん!」

不知火「それはパパもわかってたとおもう。だってまりかがちいさいときにやくそくしたから」

加賀「約束?」

不知火「『もしおれになにかあったらついでくれるか』、って。まりかはおぼえてたけど、パパにはかなわないから」

不知火「つぎたくないなぁ、っておもってた」

不知火「…でもやってみたらたのしかった。つめたかやくがきれいにそらにあがってくのが」

不知火「やめたくない、っておもった」

不知火「パパがかえってきたけど、まわりのひとはまりかがのこることになにもいわなかった」

不知火「きっとまりかのじつりょくをちゃんとみとめたから、かな?」

不知火「いっかいやめちゃったらもうあじわえないかもしれないから」

不知火「やめられなかった」

加賀「…そっか」

…最後の発言だけ切り取るとまた違った意味を孕んで聞こえるのは黙っておこう。

不知火「かやくのにおいもたまんないし!」

加賀「そこは共感しにくいなぁ…」




『通信簿 不知火真理華 2/6』

『お昼時、料理を作ってくれた不知火さん。…出てきたのは見た目がおどろおどろしい牛丼』

『それでも味は十分だった。…これは彼女の芸術的センスに因る物なのかな』

『食べ進めながら、彼女の強攻世襲について話を振ってみる』

『意外な事に、というか…まあ必然なのかもしれないけど、彼女の父親の怪我は仕組まれた物だった…のかもしれないらしい』

『それでも彼女はそれを切っ掛けにここにまで至った。…父親が復帰しても、引退する事無く続けてきたからこそ』

『…天性の花火師、ってヤツなのかな、彼女は』
237 : ◆MHdQKyTE3k [sage]:2017/04/17(月) 23:34:20.92 ID:3nUddFrI0
お久しぶりです、三週間ぶりですか ちょっとごたごたして更新が滞ってしまいました
今後もかなり不定期な更新頻度となる事をお許しください



過去スレを読み返していて、このスレで返答しなければならない質問6個+1個の内から今明かせる物(というか本編で明かすタイミングがないもの)を回答しておきます



紡さんの遺体まで所在不明にしたのはどうして?⇒狭野と誤認させるため(頭部がない+体中を刺されているのは紡も同じなので)
貴方が[ピーーー]ば私はここから出られるの?⇒冒頭を見ていただければ分かるように無理です。死なないと出られません。
それじゃ、あなたにこれまで降りかかった不幸も全部人為的に?⇒人為的というか機械的にそういうパラメータ設定を施していた、という感じになります
置物と写真の意味は何。あれを置いたのはあなたでしょ?⇒写真は言及通り。置物は…七つあるのがちょっとしたヒントになっています(詳細は本編で)
238 : ◆MHdQKyTE3k [sage]:2017/04/17(月) 23:35:49.92 ID:3nUddFrI0
誰と行動するかだけ決めて本日の更新は終了とします 質問等ありましたらどうぞ…。



本日の自由行動 残り2回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
42不知火2/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1  不知火(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
239 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/04/17(月) 23:36:16.52 ID:3nUddFrI0
上がってませんでした…




本日の自由行動 残り2回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
42不知火2/6
33城須賀2/7
42谷2/6
35紡2/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1  不知火(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:37:07.75 ID:Cih7XtlDO
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:37:52.02 ID:Q5EHcxn1o
狭野
242 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/01(月) 20:46:42.26 ID:zmoVgONg0
   PM 3:19  Tsumugi′s laboratory

加賀「…また閉め切ってる」

彼女の研究室は、前来た時と同じように閉め切られていた。

紡「だって…慣れない、から…」

加賀「でも健康に悪いんじゃないの」

紡「ひっ、光を浴びる方が健康に悪いよ!」

加賀「そうかなぁ…」

確かに過度はよくないけれど…適度なら問題ないと思うけどなぁ。

加賀「ま、いいや。ちょっと物色してもいい?」

紡「あ…うん。でも…破かないでね…」

加賀「大丈夫だって、そんな真似しないよ…」




加賀「…服ばっかだね」

どの棚を開けても服、服、服。

加賀「後は糸巻きに裁縫箱と…隅に人力ミシン…か」

…一昔前の裁縫屋、と形容するのが適切だろうか。

今の時代、電動ミシンを使うのは必然だと思う。…人力は効率悪いし。

加賀「…ねえ、紡さん」

紡「えっ…な、何?」

加賀「電動ミシン無いの?」

紡「えっ…?」

加賀「だって、この部屋って紡さんの研究教室でしょ?」

加賀「それならミシンがあってもおかしくないかな、って思ったから…」

紡「電動のは…調整が難しくて…それに…」

加賀「それに?」

紡「…怪我、しちゃうから…」

加賀「…?あ、手の絆創膏…」

…今は貼られていない。

紡「ホントはね、私だって…手縫いとか人力ミシンで作りたかったんだけど…」

紡「お客さんが変わってて…電動ミシンじゃないとダメだって…」

加賀「我が儘だね…」

紡「で、でしょ…?」

電動ミシンを嫌う紡さんも我が儘だよね、という言葉は思いとどまった。

紡「それで、無理してやってたら…寝ぼけてて手を…ザクッ!って…」

加賀「うわぁ…え、でもそれって人力ミシンでも起こり得ない?」

紡「温かみと…愛情が違う、から…」

加賀「…?」

紡「木と…プラスチックじゃ…温かみが全然違う…」

紡「それにね、ずっと使ってると…ミシンも私のことを分かるのかな、思うように使えるように…なる…」

紡「だから…」

1 でも、電動ミシンもちゃんと使えるようにならないと…
2 …そういうオカルトじみた話はちょっと…
3 あー…でも分からないことはないかなぁ
↓1
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 20:47:17.79 ID:lLgw/iF+o
244 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/01(月) 23:29:31.57 ID:zmoVgONg0
加賀「あー…でも分からないことはないかなぁ」

加賀「何か愛着が湧いてくると、他の物が使いにくくなるというか…」

加賀「どうしても、後ろめたさを感じちゃうってのは分からなくもない、かな」

紡「…変わってないね」

加賀「?」

紡「紅香さんも…そういう人だったからさ…」

加賀「…それは…」

…昔の事を言ってるのかな。

紡「私が…言えたことじゃないんだけど…」

紡「よく…本棟に行ってね、部屋に入って…自分の所有物みたいに」

紡「シャーレを可愛が…」

加賀「可愛がって?」

紡「…あ…」

加賀「…どうかした?」

紡「…あ…あ…いや…」

加賀「…?」

紡「今のは…わす、れて…」

加賀「?」

そういうこと言われると忘れられないよ…。

紡「…ごめん…」

加賀「なんで謝るの…」

…本当に、何でだろう。




『通信簿 紡紫葉莉 3/6』

『彼女の研究教室を訪れると、前と同じように閉め切られていた』

『この癖を脱却するのは難しいと私は思い、部屋の物色を始めた』

『…不思議な事に電動ミシンがない。工芸部のイメージは電動ミシンなんだけど…』

『聞いてみると、人力ミシンでないと難しい、愛着があるから…心が通じ合っているから』

『そう話す彼女に、私は同調する』

『同調に合わせるように彼女は私の過去(?)を語り始めたのだが…途中で口を閉ざしてしまった』

『…気になるなぁ』
245 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/01(月) 23:30:32.28 ID:zmoVgONg0
本日の自由行動 残り1回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
25狭野1/7
42不知火2/6
33城須賀2/7
42谷2/6
50紡3/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1  不知火(2) 紡(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:31:08.23 ID:Y9y+gzCDO
狭野
247 :惜しい 汎用 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/02(火) 00:20:10.73 ID:SrNF2kdi0
              PM 8:55    Sano's room


狭野「…何しに来たし」

加賀「ちょっとお喋りに来た…って感じかな」

狭野「…入れば」










狭野「…別にお喋りならウチじゃなくてデラミとしてればいいじゃん」

加賀「やさぐれてる?」

狭野「別に?」

加賀「…ならいいけどさ」

狭野「つーか、こんな遅くに押しかけてくるのって非常識だから」

加賀「いや、まあ…それは分かってるけどさ…」

狭野「…」

加賀「ごめん…じゃ帰るね…」

狭野「…っ…待って!」

加賀「えっ」

…いや、今のはどう見ても追い出しの流れでしょ…。

狭野「…」

加賀「えーと…狭野さん?待って、ってどういうこと?」

狭野「さ…寂しいだけだし!誰かいるなら…一緒にいても…いいかなって思っただけだし!」

加賀「…ふぅん」

狭野「…なんだし」

加賀「いや?この前は私を追い出したのになぁって」

狭野「あれは…そ、添い寝が嫌だったから…」

加賀「でもずっと引き留めるなら今日はこの部屋で寝るって事だよね、私」

狭野「そうだけど…」

加賀「…どっちが床で寝るの?」

狭野「…」

加賀「…」

狭野「…分かったし!…その代わりウチが壁側な!落ちたくねーから!」

加賀「分かった分かった」

…成功、かな?
248 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/02(火) 00:28:00.74 ID:SrNF2kdi0


狭野「…ちょっ!」

加賀「どうかした?」

狭野「抱き枕みたいにすんなし!苦しいし!」

加賀「別によくない…?」

狭野「よくねーし!何だと思ってるんだし!」

加賀「…可愛い人形?」

狭野「はぁっ!?」

加賀「冗談だよ…」

狭野「…可愛くなんかないし」

否定するのそこなんだ。

加賀「…そんな事ないと思うけどな」

狭野「…いい加減にしろし」

加賀「逆にどこがダメなの?」

狭野「…胸」

加賀「…私に対してそこ言うんだね…他は?」

狭野「…い、言わないし!黙ってろし!」

加賀「…ケチだなぁ…」

狭野「ケチでいいし!」



249 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/02(火) 00:32:24.56 ID:SrNF2kdi0
三週間ぶりですね 

本日ここまで GWは頑張りたいところではあります(無理かも)
六人のオシオキは長期的に更新が出来ない際に一人ずつ投下出来たらいいなぁと思ってます
あと名前の由来なんかもどこかで投下出来たらなぁとは…。

次の更新は「九日目の朝」から開始致します
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 00:55:09.80 ID:LGj3wPwY0
おつ
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 16:06:00.00 ID:REXhggFno
更新来てたか乙
252 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/06(土) 00:34:32.95 ID:DCLyBJV10
                  Day 9    AM 8:10


加賀「ん…」

…もうこんな時間か。そういえば、昨日は狭野さんの部屋で寝たんだった…。

加賀「…あれ?狭野さんは?」

狭野「…ここに居るし」

加賀「…もう着替えたんだね」

寝間着姿ではなく、いつもの和服に戻っている。

狭野「…ご飯食べる?」

加賀「え?」

狭野「いや、だから…」

加賀「そりゃ、食べるでしょ…」

狭野「…ガガガ作る?」

加賀「いや、それだったら別に抜きでも…」

狭野「…いーし、作ってくる」

加賀「…狭野さんが?」

狭野「文句言うなし」

加賀「一言も言ってないよ…」
253 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/06(土) 00:51:10.00 ID:DCLyBJV10
               AM 8:29 Dining room


狭野「…ほい」

目の前に置かれたのは、形の整った目玉焼きと白米、そして味噌汁。

加賀「…これ全部狭野さんが?」

狭野「そうだけど?」

加賀「…上手だね」

狭野「いや、普通っしょ」

加賀「…」

まあ…和に関する才能だから、本人にしてみれば当然なのかなぁ。

加賀「…味付けも丁度いいし」

狭野「…だから普通だって」

加賀「私にとっては普通じゃないんだよ…」

狭野「これくらい出来ねーと絶対苦労することない?」

加賀「苦労するだろうねそりゃ」

狭野「開き直んなし」

加賀「いっそのこと狭野さんがお嫁さんになってくれればいいのに」

狭野「…は?」

加賀「いや、だってそうすれば私ご飯作らないで済むじゃん?」

狭野「頭打った?」

加賀「打ってない」

狭野「…はぁ…」

加賀「まあ私のお嫁さん、ってのは冗談だけどさ」

狭野「おい」

加賀「狭野さんをお嫁さんに貰う人、幸せだろうなとは思うよ」

狭野「…んな物好きいる訳ねーし」

加賀「さあ、どうだろうね?」

狭野「…さっさと食え!」

その後狭野さんは、少しぷんすかしながらも一緒に食べてくれた。美味しかった。




本日の自由行動 残り4回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
18狭野1/7
42不知火2/6
33城須賀2/7
42谷2/6
50紡3/6
28露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1  不知火(1) 狭野(1) 紡(2)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 01:30:25.77 ID:l25phhq+o
露寺
255 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/16(火) 23:36:03.77 ID:L7h9WU3B0
                AM 9:19    Tsuyudera's laboratory


加賀「うわぁ…」

気紛れで露寺さんの研究教室を訪れてみる、と。

露寺「おっ、コウちゃんじゃん!どうかした?」

加賀「いや…どうもしてないけど…その…」

加賀「標本まみれだね…」

壁一面、標本の入った棚で埋め尽くされている。

露寺「そりゃーまあ、生物学者だからねぇ」

加賀「いやまあそうだけどさ…えっこれ何」

露寺「んん?それはね…アンコウだったかな?ここの海洋学者が深海で回収してきたのを貰ったんだ」

加賀「ああ…アンコウ…え、じゃあこれは?」

露寺「それは確か…突然変異したプレーリードッグのレプリカ標本、だったっけ。アメリカの南部で発見されたんだけどね」

露寺「関節が全部長くて、プレーリー、ってより別の種って感じだったねぇ」

加賀「…レプリカ標本なのに何か詳しい?」

露寺「一応観に行ったからねぇ。あたしは研究者その他大勢って感じだったから、流石に本物は飾れないよ」

加賀「…これは…角?牙?」

露寺「これは牙だねぇ。あ、あれだよあれ。ほら、入学したときに言った…」

加賀「…?」

露寺「…あれ?あ、言って…ないか?」

加賀「新島?」

露寺「そうそうそう…キタゾウアザラシの牙だね。これは本物」

加賀「…」

なんであるんだよ…。

露寺「日本での発見例だったし、アメリカじゃそんな珍しい物でもないからさ、普通に」

加賀「えぇ…」








加賀「…さっきこれ、人骨、って言ったよね…?」

露寺「うん、言ったけど?恐らく人類史上唯一"呪殺された可能性のある"ご遺体の骨」

加賀「なんでそんな禍々しい物が…」

露寺「生物学者だからねぇ。当然これだけじゃなくて、奇怪な死を遂げた動物の骨なんかも幾つかあるし」

露寺「呪殺遺体が禍々しいなんて考えは古い古い、古いよ古い!」

加賀「えぇ…」



1 …そんな奇妙な標本に囲まれて、怖くないの?
2 …ああいうのはないの?ほら、ホルマリン漬けみたいな…。
3 …大事にはしてるんだね

↓1
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 23:37:06.95 ID:306NHv5vo
257 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/17(水) 00:14:12.64 ID:0zEQ+ZHt0
加賀「…ああいうのはないの?ほら、ホルマリン漬けみたいな…」

露寺「あれはここには置かないねぇ。色々場所を転々としてるけど、確か今は生物準備室に置いておいた筈…」

加賀「置かないの?」

露寺「まあねぇ。あれも標本だろ!って言われちゃったらあたしからは何も言い返せないんだけど」

露寺「あれね、長い間置いておくとちょっとした隙間から結構匂うし、臭いの所為で骨格標本の価値が下がっちゃうんだよねぇ」

加賀「そんなもんなの?」

露寺「端から売るつもりはないけどさ、標本の価値って所謂ステータスみたいなもんだから、やっぱ気にしちゃうじゃん?」

露寺「変にホルマリンの臭いが付いてる標本よりかは、自然体に近い標本の方が好まれるのは自明でしょ?」

加賀「ああ…まあ、確かに…」

露寺「…それにさ」

加賀「それに?」

露寺「…あれ有毒なんだよねぇ。ここは標本の所為で十分な換気ができないし、一回ぶっ倒れちゃってね…」

加賀「えっ」

露寺「それで懲りてここに置くのをやめたの。生物準備室には換気設備がちゃんとあるし、万一の時にはヒュームフードからホルムアルデヒドを逃がしてやればいいから」

加賀「…?」

さっぱり分からない…。





『通信簿 露寺美緒 2/6』

『気分で彼女の研究教室に立ち寄った私。そこで目にしたのは大量の標本だった』

『何なのか全く分からない私が聞くと、毎度のように教えてくれる彼女』

『しかし中には曰く付きの標本もある、らしい。…ちょっと怖いな』

『そんな中私が気になったのは何故かホルマリン漬けの標本がないこと。標本と言えばそっちのイメージが強いんだけど…』

『…聞いたところニオイが移るから避けているらしい。…納得いくような、いかないような』
258 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/05/17(水) 00:15:32.87 ID:0zEQ+ZHt0
今後は多分自由行動1回で1セットみたいな感じになってしまう気がします 申し訳ありません




本日の自由行動 残り3回 



18芦本1/7
28亜堂1/6
21飯田1/6
28因幡1/6
28イモニア1/6
21大江1/6
42樫月2/6
35栗須2/6
18狭野1/7
42不知火2/6
33城須賀2/7
42谷2/6
50紡3/6
42露寺1/6
35新島2/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)



↓1  紡(1) 露寺(3)は不可 (名前横の数字は行動不能ターンを示す)
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:16:17.48 ID:MCdUkUiDO
大江
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