【ガルパン】GKBR・ウォー!

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

105 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/18(日) 23:54:36.44 ID:m7ybGjIEO
一旦ここまでです

間が空いてしまってすみません
待っててくれた方がいたら、ほんとにありがとうございます

長くなってきましたが、つきあってもらえると嬉しいです
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 00:02:13.09 ID:Ql6jCT++0
乙乙です!
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 07:46:14.01 ID:ZlXCw5xUO
更新があるって最高ですーーーーーーー!!!!
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 08:03:38.40 ID:ien5p0/eO
乙!
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 14:28:00.21 ID:4VXfMAf/O
逃げた穴にバルサン入れまくって穴から逃げないようにゴキブリホイホイとブラックキャップでバリケード作ろう
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 16:21:01.53 ID:XjOocdao0
スターシップトゥルーパーズでも活躍しそうなエリカ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 20:23:08.78 ID:BMLI8vkA0
おつ!エルヴィンがいちいち可愛い
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 20:58:05.21 ID:dsqoXsdX0
なんの戦車の中にいたんだろ?
113 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:36:45.22 ID:Mu3vlFUJO
〜生徒会室〜

沙織「ふえええみぽりんゆかりん、よ、良かったよおおお」

みほ「えへ、沙織さん、ありがとう」

優花里「ほ、ほんとに、ほんとにありがとうございます」

沙織「何言ってるのおおお友達でしょおおお」

みほ「えへへ、私、沙織さんと、みんなと友達で良かったよ」

沙織「ふえええええん」

麻子「沙織、泣きすぎ」

沙織「う、うるさぁい!」
114 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:37:18.33 ID:Mu3vlFUJO
エリカ「……今後の話し合い、情報共有でしょ。さっさとしましょう」

あや「出たなエリカ様」

優季「妙子ちゃんくらい空気読めないね」

妙子「逸見先輩嫉妬してるの?」

まほ「そうだよ」

エリカ「ちょっ、まほさん!?」

麻子「そろそろ会議だ。まずゴキブリの生態だが……」

そど子「ちょっと待ってよ。私は部外者の人が来るなんて聞いてなかった。あの時は西住さん達が危なかったからヘリの無茶苦茶な乗り入れを許可したけど、なんで二人がここにいるのか、説明が欲しいわ」

麻子「二人は仲間だ」

そど子「そのくらいは分かるわよ。そうじゃなくて、私の立場上どういう関係で外部の人がいるのかちゃんと把握しておきたいの」

カエサル「かたいなぁ」

おりょう「まぁ、だから信用できると言えるぜよ」
115 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:37:57.14 ID:Mu3vlFUJO
まほ「ん、角谷から説明は行っていないのか?」

そど子「黒森峰から姉住ちゃんといっつみちゃんが来るからよろしく〜ってだけの無線が説明といえるなら、ちゃーんと説明してもらいましたとも」

まほ「姉住……ふふ、私が姉住か」

みほ「お姉ちゃん?」

エリカ「(嬉しそうな顔されてまあ)……私達は元々、大洗との冬季合同演習の件でここに来る予定だったからね。そのついでよ」

そど子「ついでね……その話なら聞いてたけど、その装備は……」

まほ「『みほが助けを求めているなら、今度こそ助けないわけにはいきませんね、まほさん!!』とスクランブル前、ライフルを肩にかけながら言うエリカの顔は、とても輝いていた」

エリカ「ちょっ」

みほ「ふぇ」

エリカ「ふん……言ってないわよ」ばっさー

典子「斬新に誤魔化すね」

妙子「むむ」

あけび「妙子ちゃん、かわいい子を見る度対抗心燃やすのやめなよ」
116 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:38:34.11 ID:Mu3vlFUJO
みほ「……ね、園さん、いい人達でしょ?」

そど子「……まぁ、そうね。その鉄砲さえ人目につけさせなければ、風紀委員はあなた方を歓迎するわ」

エリカ「ふん、当然よ。むしろゲストよゲスト。丁重に」

ずびしっ

エリカ「いだっ」

まほ「ありがとう。改めてお邪魔させてもらう。エリカもそう言っている」

エリカ「た、たいちょお〜……たいチョップやめてくださいよぉ」

まほ「お前が心身ともにちゃんとするまでは何度でも唸るからな。あとまほチョップだ」シュッ、シュッ

みほ「ふふ」

優花里「お二人とも、意外にひょうきんなところがあるんですねぇ」

みほ「家とか寮の部屋だと結構あんな感じだったけど……でも、前よりなんだか仲良しかも」

優花里「へええ……」
117 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:39:12.47 ID:Mu3vlFUJO
麻子「……いいか?」

そど子「ええ。話の腰を折って悪かったわね」

麻子「いや、構わない。……今回確信を得たが、ゴキブリはやはり学園艦のブロック毎の隙間にいるらしい」

カエサル「厄介だな」

麻子「ああ。なんといっても広いし、隙間は配管の関係上基本的に繋がっている。つまり生息域は物凄いことになっている」

紗希「ひぇっ……(小声)」ぴょんこ

あゆみ「おわわ、さ、紗希、足を床に着けてても大丈夫だから。学校の床にいるわけじゃないから」

麻子「そしてライフラインに関わるパイプもある以上、無理やり燃やしたり爆破してみたりなどもできない」

ぴよたん「バイオ式はだめかぁ……」

ねこにゃー「な、なにげに詰んでないかにゃ」

ももがー「無理ゲーぞな……」
118 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:40:00.97 ID:Mu3vlFUJO
優花里「……あの、気になったのですが」

麻子「なんだ秋山さん」

優花里「私達を助けてくれた時、天井ぶち抜いてましたよね?どうやったかM3まで持ち込んでましたし……あれ、地上への道を作ってしまったようなものじゃ……」

エリカ「あんたバカ?それくらい考えてないわけないじゃないの」

優花里(むかっ)

まほ「すまない秋山さん。君達のことはとりわけ良く聞いてるから。こいつ嫉妬してるんだ」

エリカ「ちっ、違います!!」

麻子「大丈夫だ秋山さん。抜かりない。私達はゴキブリが絶対通れないブロックを通って内部に入ってきた。帰り道、覚えてるか?」

みほ「……?」

優花里「絶対通れないブロック……そっか!!」

麻子「ああ、巨大冷凍庫だ」

優花里「なるほど……さすが冷泉殿です!」

みほ「ふぇ、なんで?」

麻子「ゴキブリは寒さに非常に弱い。そしてうちは航行中に海産物を獲って保存する用にバカデカイ冷凍庫を備えている。あいつらが外に出るには必ずそこ……それも、あの巨体で天井を這ってでなければならない」

麻子(……そのはずだ)

そど子「一応穴はみんなを引き揚げたあと簡単に、シートと金属板でぴっちり塞いでおいたけど、有り体に言えば物理的には不可能でしょうね」

みほ「な、なるほど」

優花里(こ、この際修繕費と電力消費量は気にしないでおきましょう。私は助けられた身ですし、何も言えません……)
119 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:40:46.81 ID:Mu3vlFUJO
あや「……!!!……閃いちゃった。私やっぱり天才かも」

桂利奈「みんな、賢将あやが出たよ!」

優季「ひかえおろ〜」

あゆみ「めっ!めっ!」

梓「ほんとすみません、うちの子が……」

麻子「いい。一応聞いておこう。なんだ」

あや「まず冷凍庫の穴を拡げます」

優季「ふむふむ」

あや「そして出力を最大にします」

桂利奈「!!……ま、まさか!!!」

あや「そう!!これで艦内全域冷凍庫!!!ひえひえ作戦です!!!」

ドヤァァァァァア

優季「あや、すっごぉい!!」

桂利奈「この学校設立以来の天才の記録が塗り替えられちゃったよぉ!!」

あや「ふふふよせやい」
120 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:41:15.04 ID:Mu3vlFUJO
麻子「oh……」

沙織「かわいいなぁもう」

梓「すみません、ほんと尺取ってもらっちゃってすみません」

妙子「……えっ、それダメなの?」

典子「わ、私もちょっと感心してたんだけど」

カエサル「……まず学園艦の広さを考えてくれ」

左衛門佐「それから冷却装置は働かせるとかなり、いや非常に熱を持つな」

エルヴィン「というかあいつら断熱素材の壁の隙間の中にいるんだぞ」

おりょう「つまり無理ぜよばかちん」

「「「それだぁ!!!」」」

あや・優季・桂利奈(ガーン)
121 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:41:58.68 ID:Mu3vlFUJO
忍「で、でも例えば、ありったけの殺虫剤を投げ込むとかはどうですか?」

麻子「足りんだろうな。それに奴ら、神出鬼没だ。運良く多く生息してるところに殺虫剤を入れられたとして、艦内の把握しきれていない別の何処かの隙間から這い出てきてパニックになるのがオチだ」

麻子(それに、おそらくあの隙間の連中をどれだけ駆除しても……)

忍「むむ……」

あけび「こ、こうなったら全員でバレーボールしか」

タシンタシン

エリカ「ば、バレーボール……!?」

カエサル「逸見さん、アヒルさんこと魁乙女塾さんチームは特別なんだ。バレーボールであいつらを始末できるんだ」

エリカ「ば、ばかな……アホな少年漫画じゃあるまいし」

桂利奈「男塾は名作だよ!!」

麻子「……実は大野の案は当たらずとも遠からずかもしれない」

梓・あや「ええっ!?」

優季「ほらぁやっぱり天才だったんじゃん」

桂利奈「梓ちゃん謝って!!私達をバカ扱いしたことを謝って!!全方向に向けて謝って!!回りながら!!」

梓「れ、冷泉先輩、どういうことですか」
122 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:42:30.18 ID:Mu3vlFUJO
麻子「艦内を冷凍庫にするのは無理でも、冷凍庫に入りに行くことはできる。……航行ルートを変更すればいい」

忍「……そうか!強制的に冬にする!とにかく赤道から離れればいいんですね!」

カエサル「ご、強引だが、学園艦ならではだな……」

あや「あれ?私の案殆ど正解じゃない?」

紗希(その理屈はおかしい)

あゆみ「その理屈はおかしいって、紗希が言ってるよ。私もそう思う」

麻子「……だが、それだけでは艦内の奴らはどうにもならんだろう。それに操舵室は艦内にある。どちらにせよ戦いは免れない」

……………
123 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:43:04.47 ID:Mu3vlFUJO
麻子「そして、奴らにはいくつかのヤバい生態系がある」

典子「生態系?」

ねこにゃー「ヤバイ生態系も何も、ゴキブリがでっかくてバイオでハザードな時点で十分ヤバいにゃ……」

麻子「それなんだが、少し遠回りだが説明がいるな……河嶋先輩」

桃「ふぇっ!?」

桂利奈「えっ」

妙子「河嶋先輩いたの?」

桃「い、いたわい!ずっといた!」

柚子「ご、ごめんね、桃ちゃん、ほんとに虫とかだめで……」

ジーーッ……

桃「そ、そんな目で見るなあ。私が行ったってどうせワーワーしちゃうだけなんだからぁ……」

麻子「いや、河嶋先輩の功績は実は大きい。解剖した時の話、教えてくれ」

梓「解剖?」

柚子「うん、みんな大変な思いしてるんだから、私も大変な思いするんだーってゴキブリをね。おばかさんだよね?」

あゆみ「ううん、やっぱりこっそり頑張ってくれてたのが分かったので。心証全然違いますよ」
124 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:43:49.07 ID:Mu3vlFUJO
桃「か、解剖の時ったって……け、結局、うう、結局なんにも分からなかったし」

麻子「いや、腹の中は……まあ問題だが、そこよりも、数だ」

妙子「数?」

桃「数……ああ、元々三匹いたはずなのが、一匹になってた。詰める時に逃げたのかなと思ってたが……」

麻子「そこだ」

桃「へ?」

麻子「確かに三匹、瓶に詰められた。私は見た」

そど子「私が詰めました」

ゴモ代「そんなモスバーガーの野菜の人みたいに…」

麻子「そしてあのサイズのゴキブリにあの瓶、絶対に中から開けることはできまい」

桃「で、でも確かに一匹だけだったぞ!私は逃がしてないからな!!」

麻子「分かってる。いや、それで分かったんだ。二匹が消えたのは、もう一匹に喰われたからだろう」

…………?
125 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:44:18.89 ID:Mu3vlFUJO
麻子「おそらくあいつらの主食は、あいつら自身。共喰いだ」

!!!

麻子「恒常的に。奴ら同士で喰いあっているとみてほぼ間違いない」

優花里「うっ……!」

みほ「しゅ、主食が共喰い……!」

沙織「生きてる相手を、こ、殺してってこと……!?」

紗希「はぁぁ!はぁぁぁ!(小声)」

あゆみ「さ、紗希大丈夫?大丈夫じゃないね!落ち着こう!」

まほ「……なるほど、おぞましいが合点はいく。あれだけの大きさの個体がばれずに、かつ身体を維持するには、共喰いは数の調整にも、栄養源にも最適だったわけか」

麻子「……そして、強い虫だけが残る」

エリカ「でっ、でもそれじゃあ、どうやってあれだけの数を……」

麻子「それなんだがな、さっき二人を引き揚げる前、ゴキブリの死体を検分したんだが……」

梓「そ、そういえばひぃひぃ言いながら棒でつんつんぐちゅぐちゅしてましたね……」

忍「ちょっと泣いてるのにやめないからマゾなのかと思いました……」

麻子「違う!マゾじゃない!」

沙織「嘘つき」

みほ「えっ」
126 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:44:57.93 ID:Mu3vlFUJO
麻子「ごほん!……で、あいつらなんだがな、みんなオスだったんだ」

エリカ「は?じゃあ増えようがないじゃないの」

麻子「これはまだ仮説だが……あいつら、多分蟻に近い」

エリカ「蟻……?」

ねこにゃー「に゛ゃっ……」

ぴよたん「か、改名したくなったずら……」

優花里「そういえば、シロアリとゴキブリはおなじようなものって聞いたことありますね」

麻子「そっちではない。いわゆる社会性昆虫。ハチとか蟻とか、役割を設けて集団を形成するタイプの昆虫だ」

まほ「な……なるほどな……」

麻子「うん。信じられんが、辻褄は合う」

優季「な、なになに、なんなのぉ」

妙子「頭いい人だけでわかり合わないでよぉ」
127 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 16:45:39.27 ID:Mu3vlFUJO
中途半端ですが一旦ここまで

今日中に続きあげます
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 17:23:01.16 ID:9KG8/g7Ao
つまり、女王殺っちまえ、と?
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 20:25:54.04 ID:YPI9uyavO
テラフォーマー的なGかと思ったら、キメラアント的なGだった
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 21:46:08.95 ID:Nwxz62elo
期待
131 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:37:26.74 ID:Mu3vlFUJO
麻子「……女王がいる」

エリカ「ごっ、ゴキブリに女王……!?」

みほ「あ、あんなでっかいのの……!?」

優花里「と、とてもじゃないけど笑えませんね……」

麻子「そして女王を中心に社会を形成し、自ら進化を促し、この学園艦を乗っ取ろうとしている」

カエサル「ありえん!!」

エルヴィン「し、進化ったって、そんな、あいつら古代からああいう姿なんだろ!?完成系だ!!なんでそんな急に!!」

麻子「分からん。仮説はいくらでも立てられるが、この学園艦がよほど新鮮な刺激になったのかもしれない。それとは他に、何かああの要因が合わさって……」

バターン!!!
132 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:38:08.91 ID:Mu3vlFUJO
ツチヤ「たたっ大変だよ!!!」

沙織「どうしたのツチヤちゃん!!」

ツチヤ「たたた武部先輩!!が、ガレージに物凄いでかいゴキブリが出た!!!」

みほ「ええええ!!」

優花里「ちょちょちょ待ってください!!それって、外に……!!」

麻子「ぐっ!!か、数と被害は!?」

ツチヤ「一匹だけ!!作業中だったから先輩達が鉄パイプでタコ殴りにしてなんとかみんな無事だけど、ジマさんが深刻なトラウマおっちゃった……」

エルヴィン「ああっ……!ナカジマさん……!」

沙織「ヤバイよ麻子!!」
133 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:39:04.01 ID:Mu3vlFUJO
麻子「恐れていたことが現実になったな……あいつら、あのサイズのまま表層へ出る経路がある。つまり、どこも安全じゃないぞ……!!」

ねこにゃー「ばばばバイオハザードにゃ、逃げ逃げ逃げ逃げないと」

ももがー「逃げるったって、どこへ!?」

典子「ダメだ!!私達でこの艦を守るんだ!!!」

忍「し、しかしキャプテン、事はもはや完全に我々の手に余ります!」

左衛門佐「救援を呼ぼうにも、今は完全に沖合。超長距離無線でも陸地には遠すぎるし……」

おりょう「基地局も海底ケーブルもない今いるこの海域じゃ、ケータイも届かないぜよ!!」

紗希「たすけてぇぇぇ……(小声)」

あゆみ「わ、私達普通の女子高生なのにそんな、無理ですよぉ!!」

妙子「や、やばいよおおおお!!!」

桃「柚子ちゃああああ」

柚子「桃ちゃああああ」
134 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:41:22.89 ID:Mu3vlFUJO
あや「……ま、待って!!みんな、なんでそんなに焦ってるのさ!!」

!?!?

梓「あ、あや!?何を……」

あや「よくわかんないけど、上に出てきた奴をバンバン倒して、それでゴキブリの女王を倒せばいいだけでしょ?じゃあむしろ事態はシンプルじゃん!」

麻子「!」

優季「わ、私達でも分かるよねぇ」

桂利奈「今私達、特撮ヒーローみたいだよ!!!やったろうよ!!!」

エリカ「あ、あんたら……」

まほ「……確かに、そうだな」

みほ「お姉ちゃん?」

まほ「自分を取り巻く戦況に対して右往左往しても始まらない。むしろ今、早急に対処するべき問題と、打倒する目標……敵フラッグを把握できたんだ。救援が望めないのなら、我々で現状を打破する他はない」
135 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:41:58.96 ID:Mu3vlFUJO
あや「さすが隊長のお姉さん!」

優季「でも硬そうな言葉が多くてよくわかんないぃ……」

桂利奈「あいいい……」

梓「や、やさしく例えてくれてたでしょ……」

妙子「つまり、どういうことですか?」

まほ「……西住流に後退はない!!」

デェェェェェェェン

あや「なるほど!!」

優季「なんとなく分かる!!」

桂利奈「魂で理解できたよ!!」

みほ「ええっ」

まほ(グッ)

エリカ(ま、稀に見るほど満足気……)
136 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:42:41.22 ID:Mu3vlFUJO
麻子「……その通りだな。少し難しく考えすぎていたかもしれん」

沙織「麻子?」

麻子「この事態の背景、誰が何を思っているのか、このゴキブリはなんなのか……そんなことはもはやどうでもいい」

麻子「というか裏で暗躍してる角谷さんと五十鈴さんに任せる」

麻子「我々がするべきことは変わらない。奴らを一匹残らず駆逐することだ。今度は生きのびるために」

ガタッ!

典子「私は戦う!!私は絶対にこの艦でバレーボールを続けるぞ!!!」

あけび「きゃ、キャプテン!」

妙子「わっ、私だって!代々木に行くんだ!!」

忍「やりましょう、キャプテン!!根性見せつけましょう!!!」
137 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:43:19.98 ID:Mu3vlFUJO
ガタッ!

梓「……私達が受け継ぐ前に、大洗が無くなるなんて我慢できない!!あや、ありがとう」

あや「なっなんで?」

あゆみ「バカでありがとうってことでしょ!」

あや「にゃにおぉ!!!」

ガタッ!

カエサル「わ、我らの戦場に赴こう!!」

左衛門佐「やるなら徹底的にだ。ここが大阪夏の陣……!!」

おりょう「バカ、お前、覚悟が悲壮すぎぜよ」

エルヴィン「虫ケラ共に教育だ。私を、私達を怖がらせた罪の重さを教育してやるぞ……!!」

ガタッ!

そど子「これ以上風紀を乱されてたまるもんですか!!ゴモ代、パゾ美、やるわよ!!!」

ゴモ代「こ、こわいよそど子ぉ」

パゾ美「大丈夫。今回もきっとなんとかなるよ」

ガタッ!

ねこにゃー「私達がレオン、ううんクリスだよ!!!」

ももがー「キルゼムオールぞな!!」

ぴよたん「何が女王だじょうじだろおらぁん!!!」
138 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:44:04.41 ID:Mu3vlFUJO
エリカ「な、なんちゅう気迫……これが背水の大洗……」

ガタッ

まほ「……大洗の危機はみほの危機だ。黒森峰新旧隊長コンビとして、乗らないわけにはいかんよな、エリカ」

エリカ「……ふん、当然です!」

みほ「お姉ちゃん、エリカさん……」

ガタッ!

沙織「やろう、みぽりん。私達が勝ったのは、ゴキブリなんかに大洗を乗っ取られるためじゃないよ」

ガタッ!

優花里「わ、私はここにお父さんとお母さんがいるんです。西住殿も家族も、私が守ります!」
139 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:44:33.14 ID:Mu3vlFUJO
ガタッ!

みほ「……ありがとう。私に何ができるかわからないけど……私にできることならなんでもやるよ」

麻子「みんな、これはもはや完全に戦争だ。虫ケラ如きに癪だが、一切手は抜けん。絶対に勝つぞ。人間の尊厳にかけて」

おおーーーーっ!!!
140 : ◆2Yx/dlBGBk [saga]:2016/12/20(火) 23:45:58.76 ID:Mu3vlFUJO
とりあえずここまで
読んでくださってありがとうございます

こんな展開になるとは思いませんでしたが、付き合ってもらえると嬉しいです
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 00:50:28.72 ID:W5q1EDxF0
乙乙であります
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 01:59:29.42 ID:slGRNeJPO
乙!
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 07:40:51.04 ID:vqMEhSH3o
乙ー
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 01:16:20.51 ID:idtghajoo
EDFを呼べば解決
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 23:45:57.03 ID:SlWxVl1C0
乙です
一気に読んだけど面白い、続き待ってます
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/18(水) 07:47:20.29 ID:I2ndmNXA0
ほしゅ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/27(金) 12:48:04.15 ID:Gafk0NyA0
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 13:58:09.20 ID:HuhBVw4ko
じょう


                じ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 15:20:35.89 ID:MTa+Y8yA0
まだまだ待つぞ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 02:52:37.65 ID:RJerBkqFo
待ってるで
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 16:07:17.01 ID:XCcLimbA0
死んだか
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 02:38:50.51 ID:fTCFjHbno
まだかな
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/04(火) 23:56:37.34 ID:0wdTg9lYo
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 12:16:50.66 ID:sAfpMhxp0
待機
81.01 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)