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八幡「神樹ヶ峰女学園?」
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◆JZBU1pVAAI
[saga]:2019/06/16(日) 23:50:24.94 ID:rt78Tpof0
最終章-39
ひなた「よーし、ひなたいっきまーす!」
ゆり「待てひなた!先生からの指示を聞いてから動け!ですよね、先生?」
突撃を始めようとする南を火向井がなんとか押しとどめる。
ふと気づくと、星守全員が俺のほうへと顔を向けていた。どの顔もやる気と緊張に溢れ、程よい集中力を保っている。
自分への視線をずらすように、俺は禁樹に向けて指さした。
八幡「向こうに見える太い根っこが禁樹の本体だ。あれを叩く」
禁樹は未だに主根を中心として暗い紫色の発光を続けている。禍々しいその色を見ているだけで気分が悪くなってくる。
くるみ「とても邪悪な気配を感じます。この世のものとは思えないくらい……」
蓮華「神樹の対照的な存在だもの。当然ね」
星守たちは俺よりも険しい視線で禁樹を睨みつける。神樹に選ばれた彼女たちからすれば天敵の親玉みたいな存在だ。無理もない。
あんこ「これが最終決戦かしら」
八幡「でしょうね」
粒咲さんの言う通り、これが最後の戦いになるはず。先手必勝。星守が揃った今こそ、こちらから攻勢をかけるべき時だ。
俺は高1組の3人をここに残し、他の15人に部屋中に張り巡らされている禁樹の根への攻撃を開始させた。星衣が変化したおかげか、モチベーションのせいか、はたまたその両方か、全員の動きが以前とは比べ物にならないくらい速い。みるみるうちに周囲の禁樹の根が切り刻まれていく。
禁樹「星守、よもやここまでやるとは」
突如空間中に不気味な声が響いたと思ったら、禁樹の主根の発光が強まった。ついで、部屋中に拡散していた禁樹の根が全て主根に吸収されていく。
心美「ど、どうなってるんですかこれ……」
八幡「俺にもわからん……」
1つわかるのは、何かがイヤなことが起こる、ということくらいだ。先ほどまでは明らかにこっちが押していた。状況を打開するために禁樹側はとんでもない攻撃を仕掛けてくる可能性が高い。そうじゃなきゃこんな怪しすぎる行動は取らない。
そのうち、主根の一部に光が集中し、その部分が球体状に盛り上がってきた。
みき「この感じ、あそこから何か出てきます」
星月は一瞬たりとも禁樹から目を離さずに静かに呟いた。そわそわしている星守も多い中、冷静過ぎる星月の様子に戸惑いを覚える。こいつ、こんなにクールだったっけ?声質は確かにクールっちゃクールだけど、性格はキュート寄りじゃない?
結論から言えば星月の直感は正しかった。球から出てきたのは、星守たちと同じくらいの体型の人間だった。一見すればただの女性だが、顔の大部分を隠す黒いベール、ベールと同じ色のドレス、そんな黒い衣装に映える白い髪が異質さを増長させている。
禁樹「人間の星守と戦うには、こちらも人間の姿でいたほうが最も絶望を味わわせることができる」
昴「絶望になんて、アタシたちは負けない!」
禁樹「そう。でも、すぐにわかるわ。力の差というものを」
禁樹はゆっくりと両手を俺たちの方へと突き出した。
遥香「皆避けてください!」
成海の叫声とほぼ同時に星月が俺の腰に手を回してきた。
八幡「お、おい」
離せ、と言おうとした次の瞬間、禁樹はレーザービームを放った。
星月は俺を抱えたまま斜め後ろ方向へとジャンプをして禁樹のレーザービームを回避した。
上から見ていると、理事長も俺と同じように若葉に抱えられているのが見えた。他の星守たちもどうにか避けているようだ。
レーザービームの射程外に着地し、星月は俺を解放した。
みき「先生、大丈夫ですか?」
八幡「ああ、助かった……」
正直、星月に抱えられてなかったら死んでた。決して油断をしていたわけではないが、それでも禁樹がレーザービームを放つなんて夢にも思わなかった。改めて自分のいるところが、死と隣り合わせの場所であることを痛感する。
もう次はない。そう自分に強く言い聞かせた。
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