桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」

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80 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:08:13.31 ID:SrwASrGno
桐生
「そうだな……多田、やる気はあるか?」

李衣菜
「もちろんあります! どんなことがあっても挫けないロック魂でなんでもします!」

桐生
「本当になんでもできるのか? ロックの為にロックを捨てることになっても、お前はアイドルを続けられるか?」

李衣菜
「うぇ!? な、なんですかその意地悪な質問!?」

桐生
「……できるか?」

李衣菜
「どういう状況なんですか、それ……?」

桐生
「今お前にロックが合わなかったとして。ロックが合うようになるまで、お前はロックを殺してアイドルを続けられるのか、という話だ」

李衣菜
「……いつか、ロックなアイドルになるために、ってことですか?」

桐生
「あぁ」

李衣菜
「………………できます! ロックなアイドルを目指して、そこまでにロックを殺さなきゃいけなくても! ロックは魂のなかにありますから!」

桐生
「……ふっ、そうか」ウンウン

李衣菜
「でも、できればロックを活かす方向でいきたいです!」

桐生
「分かった」

桐生
「(多田の目は本気だったな。良い答えが聞けた)」
81 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:08:39.48 ID:SrwASrGno
桐生
「多田のことは分かった。これで面談は終わりだ」

李衣菜
「ありがとうございます! ロックなアイドルになれますかね、私?」

桐生
「それはお前次第だな。だが、お前の魂がロックを叫べば、お前は気がついたらロックなアイドルって奴になってるさ」

李衣菜
「魂が……ロックを叫ぶ……。はい! 分かりました! ありがとうございます! あと……」

桐生
「ん?」

李衣菜
「桐生さんの、背中の龍……最高にロックでした!」

タタタッ

桐生
「…………ふっ……」
82 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:09:17.91 ID:SrwASrGno
桐生
「(これで全員の面談が終わったな)」

コンコン

ガチャ

社長
「やぁお疲れ様! どうだったね、実際に話してみて?」

桐生
「三人とも、なかなか見所がありそうですね」

社長
「君の目から見てもそうかね!」

桐生
「はい。財前は、どこまで言ってもあいつのままでしょうね。そこは絶対的な強みだ。あのまま延び続けられたら……あいつは多分、伝説になれます」

桐生
「輿水は、三人の中で一番賢いと思います。財前よりも、あいつはよく見てますね。深読みしがちですが、あの賢さは芸能界では武器になるでしょうね。あの自分を可愛いと言うのも、ある程度狙ってやってる節さえ感じました」

桐生
「多田は、他二人には劣るかも知れません。ですが、素直で己の信じるものに向かって真っ直ぐ行こうとする奴は、個人的にも応援したくなります」
83 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:09:43.51 ID:SrwASrGno
社長
「うんうん。やはり私の目に間違いはなかった。君を呼んで正解だったよ」

桐生
「いや……俺は見たままに言ってるだけですから」

社長
「彼女たちの素質をしっかりと見抜いた。私は、君は人を見る目がある男だと思っていたんだ」

桐生
「……そうですか」

社長
「うむ! それで、君は誰をプロデュースするつもりなのかね?」

桐生
「……社長。それは、誰かを選ばないといけないんですか?」

社長
「む?」

桐生
「俺は、あの三人をプロデュースさせてもらいたい。一人に時間をかける方が良いんだろうが、俺はなるべく早く、俺の敵の元に辿り着きたい。全員をプロデュースしていれば、近道になるかも知れないんだ」

社長
「……君ならば……もしかしたらそう言うんじゃないか、と。そう思っていたよ。分かった、君の望む通りにしよう。君は今から、あの三人のプロデューサーだ! 頑張ってくれたまえ!」

桐生
「無理言って、すいません」

社長
「いいや、君が気にすることではないさ。それじゃあさっそく、三人に伝えに行こうか!」

桐生
「はい」
84 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:10:09.88 ID:SrwASrGno
社長
「そういう訳で、彼には君たち三人のプロデュースを任せることにした。これから、本格的に活動することになる! 頑張ってくれたまえ!」

李衣菜
「さ、三人ともですか?」

幸子
「ふふーん! ボクを選ぶとは思っていましたが、まさか三人ともなんて……大丈夫なんですか?」

桐生
「あぁ。大丈夫だ、任せてくれ」

時子
「豚の分際で随分やる気ね。潰れたときは、私がお仕置きしてあげるわ」

桐生
「なるべく世話にならないように頑張ろう」

小鳥
「それでは、早速レッスンに行きましょう! 今回は私も着いていきますが、次回からはプロデューサーさんとアイドルの子だけで行ってもらうことになりますので、きちんと覚えてくださいね」

桐生
「分かった。よろしく頼む」
85 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:10:57.91 ID:SrwASrGno
小鳥
「ここがレッスン場です」

小鳥
「まずはボーカルレッスンですね」

左右から流れる音符に合わせて、対応する色のボタンを押してください。

赤の音符、○ボタンです。
「オーィ!」
青の音符、×ボタンです。
「アーィ!」
ピンクの音符、□ボタンです。
「ヘーィ!」
緑の音符、△ボタンです。
「ラーィ!」

それではリズムに合わせて歌ってみましょう!


パーフェクト!

桐生
「(上手く教えることが出来たみたいだな)」ウンウン

小鳥
「上手ですよ、プロデューサーさん!」

時子
「ふん……ただの豚では無いみたいね」

桐生
「(満足してもらえたようだな)」

桐生
「さぁ、みんなもやってみてくれ」

桐生
「(ボーカルレッスンは大成功だな)」
86 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:11:33.07 ID:SrwASrGno
小鳥
「次は、ダンスレッスンです」

右から流れてくる矢印に合わせて、対応する方向キーを押しながら○ボタンを押してください。

「俺のダンスを目に焼き付けろォ!」

タタタンッ!

それではリズムに合わせて踊ってみましょう!


パーフェクト!

桐生
「ふっ……こんな感じか?」

小鳥
「すごい……プロデューサーさん、ダンス出来るんですね!」

桐生
「ふっ……昔に、少しな」

李衣菜
「驚きました……ロックな踊りでした、桐生さん!」

桐生
「(満足してもらえたようだな)」

桐生
「さぁ、みんなもやってみてくれ」

桐生
「(ダンスレッスンは大成功だな)」
87 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:12:00.03 ID:SrwASrGno
小鳥
「最後は、表現力レッスンですね」

現れた台詞を喜怒哀楽の中から正解を考え、対応するボタンを押してください。

喜は△ボタンです。
「今日は、ありがとう。嬉しかったぜ」
怒は○ボタンです。
「ふざけやがって……表に出やがれぇ!」
哀は×ボタンです。
「そうか……悪かった……」
楽は□ボタンです。
「ふっ……夜は始まったばかりだぜ」

それでは、表現力を鍛えましょう!


パーフェクト!

桐生
「これでどうだ?」

幸子
「ふ、ふふーん! ま、まぁ……プロデューサーにしては頑張ってる方じゃないですか? ボクには! ボクには勝てませんけどね!」

桐生
「(満足してもらえたようだな)」

桐生
「さ、みんなもやってみてくれ」

桐生
「(表現力レッスンは大成功だな)」
88 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:13:23.77 ID:SrwASrGno
小鳥
「すごい……まさか全部のレッスンを完璧にこなしてしまうなんて……」

桐生
「これくらいなら、余裕だ」

レッスンはお金を払うことでトレーナーに任せることもできます。
レッスンもさせたい、他のアイドルの活動もしたい、というときにご利用ください。

時子
「調子に乗らないことね。私の豚ならこれくらい出来て当然よ」

幸子
「そ、そうですね! お手本が下手だと、意味ないですから!」

李衣菜
「でも、プロデューサーがこれだけ上手いと緊張しちゃいますね……」

桐生
「(どうやら、三人にプロデューサーとして認められたようだ。色々やっていて良かったな……)」ウンウン


「オラァ!! 出てこいやコラァ!!」
89 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:13:50.04 ID:SrwASrGno
桐生
「ん……?」

小鳥
「………………」

桐生
「なんだ、この声は?」

幸子
「……いつもの嫌がらせですよ。最近は特に騒がしいですけど」

桐生
「…………嫌がらせ?」

時子
「己の分も弁えずに、豚であることも忘れて人間のように騒ぎ立てる、愚か者の極みのような存在よ」

桐生
「よくわからんが……765プロに嫌がらせをしてきているということか?」

小鳥
「気にしないでください。放っておけば帰っていきますから」

桐生
「…………いや……少し出てくる」

スタスタ

小鳥
「え、桐生さん!?」
90 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:14:23.67 ID:SrwASrGno
李衣菜
「ダメですよ! 真面目に対応したら何してくるか……警察は役に立たないし……」

桐生
「大丈夫だ。話をしてくるだけだからな」

スタスタ……

社長
「桐生くん。……大丈夫かね?」

桐生
「大丈夫です。ああいう奴らには慣れてますから」

社長
「そうか。すまないね、迷惑をかけて。本来なら警備員を雇うべきなのだが……」

桐生
「…………俺になにかあったら、お願いします」

社長
「気を付けてくれたまえよ」

ガチャッ

ヤクザA
「あぁ? 誰だテメェ?」

桐生
「テメェらこそ誰だ? 何の用で騒いでやがる? しかも大勢で来やがって」

ヤクザA
「テメェにゃ関係ねーだろうがぁ!!」

桐生
「関係ないわけないだろうが。俺は765プロのプロデューサーだ。テメェらみてぇな奴らに居座られると迷惑なんだよ」

ヤクザB
「なんだとコラ!?」

ヤクザA
「オイコラ……一度吐いた台詞は呑み込めねぇぞ? ……おいお前ら! この野郎をボコボコにしたれやぁ!」

ヤクザ達
「うす!」
91 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:14:56.60 ID:SrwASrGno
  ヤ ク ザ


桐生
「オオォラァ!!」

ヤクザA
「うぎゃぁぁ!!!」

ドォォン!!

追討ちの極み!!

ヤクザB
「うぉあああああ!!!」

桐生
「っしゃあ来い!!」

ヤクザC
「ひ、ひぃぃ!!」

桐生
「オンラァァ!!!」

バキィっ!!!

ヤクザC
「うぐぁぁ……」

大根おろしの極み

桐生
「そおおおらぁ!!」

ヤクザD
「ぎゃぁぁぁ!!!」

………………

…………

……
92 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:15:29.08 ID:SrwASrGno
桐生
「…………おい。テメェら、誰に頼まれた?」

ヤクザA
「ひぃぃ!! た、助けてくださぁい!! 命だけはぁぁ!!」

桐生
「誰に頼まれたって聞いてるんだよ……」ギンッ!

ヤクザA
「そ、それは……」

桐生
「言わないつもりなら……一本ずつ折っていくぜ……?」

ヤクザA
「わ、わからないんです!! 俺は親父に命令されただけなんです!! ほ、本当に!」

桐生
「どこの組だ?」

ヤクザA
「ぅ…………」

ボキッ

ヤクザA
「あぎゃぁぁ!!! 藤井組です!!! 藤井組!!!」

桐生
「最初から素直に吐いてりゃこんな目に遇わなかったんだ。……もしまたうちにちょっかいかけてきたら……こんなもんじゃあ済ませねぇぞ?」

ヤクザA
「は、はい……!」ポタ、ポタ……

桐生
「わかったらとっとと失せろ!」

ヤクザ達
「ひぃぃぃぃ!!」

ダダダダダッ

桐生
「(藤井組……聞いたこともねぇ組だな。何故765プロを狙う? ……こっちから話聞きに行く必要がありそうだな)」

ガチャッ

桐生
「戻りました」
93 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:16:00.53 ID:SrwASrGno
しーん……

桐生
「…………どうしたんだ?」

社長
「いや……まさか、6人を相手に無傷とは……」

桐生
「え? ……あぁ……すいません怖がらせてしまって」

社長
「いや! 頼もしい限りだよ!」

小鳥
「ちょ、ちょっと怖かったですけどね……ふふ」

桐生
「悪いな……ああいうガキは少し怖い思いをしないとわからねぇんだ。お前らも悪かったな、怖がらせて」

李衣菜
「………………桐生さん…………か、かっこ良かったです!!」バッ!

ガシッ! ブンブン!

桐生
「なに?」

李衣菜
「あんな怖そうな人たちの前に堂々と出ていって、ぶっ飛ばしちゃうなんて!! ウヒョー!!」

桐生
「お、落ち着け多田!」

幸子
「ゆ、指を折ったところはその……怖かったですけど……ボク達を守るためにしたことなら、良いんですよ!」

時子
「ふふ……調教しがいのある豚のようね……」ゾクゾク

ちひろ
「良いわけ……ないですよ!!」

バァン!
94 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:16:26.77 ID:SrwASrGno
李衣菜
「え!?」

社長
「せ、千川くん?」

ちひろ
「こんなことをして! 報復行動を起こして来たらどうするつもりなんですか!? 大人しくしていれば、今以上に酷くなることはなかったのに!!」

桐生
「…………いいや。それは違う。相手が手を抜いてるのも、結局相手の都合だ。脅しかけてるだけで今は良かったかもしれねぇが……何かあったらいつでもそれ以上をしてくるだろうよ」

ちひろ
「それはそうかも知れませんが!!」

桐生
「相手の都合に合わせる必要なんかねぇんだ。なにが理由で本格的な追い込みかけてくるかも分からねぇんだからな。例えば……アイドル活動を本格的にしだしたら……とか」

ちひろ
「…………っ」

社長
「千川くん……」

桐生
「千川、お前に何があったのかは知らねぇ。けどな、俺はここを……そして俺の大切なものを守るためにやるべきことをやる。迷惑はかけるつもりはねぇ」
95 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:16:52.51 ID:SrwASrGno
桐生
「社長、藤井組という名前に心当たりは?」

社長
「藤井組……知っているよ。金さえ貰えば何でもするという、ただのチンピラ集団だ」

桐生
「なるほどな……なら、そいつらから雇い主を聞く必要があるな……。場所は?」

社長
「藤井組は拠点をすぐに移すみたいでね……今どこにいるかなどは、残念だが……」

桐生
「(地道に聞き込みをする必要があるな……チッ、さっきの奴らに場所を聞いておくべきだった)」

社長
「……私は、君の行った行動の全責任を負うつもりだ。だから……頼む、桐生くん。765プロを、守ってくれ」

桐生
「……分かりました。できる限り、やってみます」

ちひろ
「……急に怒鳴って、ごめんなさい……」

桐生
「いや……何か理由があるんだろ? それなら、責める気はない」

ちひろ
「桐生さん……」
96 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:17:21.67 ID:SrwASrGno
桐生
「多田、財前、輿水。これから、なにが起こるか分からない。……覚悟は出来てるか?」

幸子
「はい! 当たり前です!」

李衣菜
「覚悟ならとっくに出来てますよ!」

時子
「えぇ……とっくにね」

桐生
「……お前らのことは俺が守る。だから、お前らは安心してトップアイドルを目指してくれ」フッ

社長
「うむ……頼んだよ、君たち!」


ヒュオオオン!

一章、完
97 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 14:17:56.52 ID:SrwASrGno
ここまでで

765プロにした理由は……龍が如く的演出のため、ですかね
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 14:24:29.69 ID:wy98iV94O
いつもの桐生で安心した
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 14:28:05.23 ID:NsgQxPKVo

とりあえず765プロ周辺のサブクリアしなきゃ(使命感)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/15(火) 14:37:56.58 ID:I5j0YIOrO
選択肢で全て選ばない場合の選択があるときは安価とかで……
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 14:48:29.85 ID:2C5PeinXo
>>1

春香や千早の移籍先が893プロかとおもったら891プロだった
これは厄いな
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 19:32:10.62 ID:w6xwJM/6O
>>101


迷惑はかけないつもりていうが暴力で追い払い指を折った時点で理由はどうあれ迷惑かけてるんだよね
103 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/15(火) 19:34:08.79 ID:SrwASrGno
>>102
「(ビルから人を投げ落としながら)決して……殺しはやってません!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 22:54:29.21 ID:nkOytSlu0
か、神室町の人達は頑丈だから…あれ、事務所は外か?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 23:21:40.79 ID:e1mAqJHv0
あれは暴力のうちに入らないから大丈夫だよ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 23:27:17.19 ID:O4pAV3Fb0
このssに触発されてついps4版アイマスdlしちまったぜ
107 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 11:18:54.33 ID:tCbb7VEyo
桐生Pオマケ

>>39より

 初対面の人間に豚というのは人としてどうなんだ?
→豚でもなんでも良い。お前をトップアイドルにしてやる。
 俺をお前だけの豚にしてくれ。

桐生
「豚と呼びたければ好きにしろ。俺はお前をトップアイドルにするために頑張るだけだ」

時子
「豚が何をしようと無駄なことよ。私は私の力だけで豚共を調教するわ」

桐生
「(ダメだ、話が通じない。仕方ない、面談を始めるか……)」
108 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 11:19:22.55 ID:tCbb7VEyo
>>39より

 初対面の人間に豚というのは人としてどうなんだ?
 豚でもなんでも良い。お前をトップアイドルにしてやる。
→俺をお前だけの豚にしてくれ。

桐生
「俺を……お前だけの豚にしてくれ」

時子
「くくく……アーハッハッハッ! 上等よ! でも、まだダメ。あなたが私の豚に相応しいか分からないから」

桐生
「(勢いで何を言っているんだ俺は……。仕方ない、面談を始めるか……)」
109 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 11:19:49.23 ID:tCbb7VEyo
>>54より

 普通に挨拶する
→ここはあえて指摘してみる
 冗談で反撃する

桐生
「いや、お前今明らかに素で勘違いしてただろ」

幸子
「そそそそんなわけないじゃないですか!」

桐生
「かなりビビってたじゃねぇか。この世の終わりみたいな顔してたしな」フッ

幸子
「もー!! 良いじゃないですかそんなことは!! カワイイボクは大丈夫ですってば!!」

桐生
「(からかいすぎたな……やっぱり指摘する必要は無かったか)」

桐生
「さぁ、座ってくれ」
110 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 11:20:57.36 ID:tCbb7VEyo
>>54より

 普通に挨拶する
 ここはあえて指摘してみる
→冗談で反撃する

桐生
「だが、売られたって話は本当だぜ」

幸子
「……え?」

桐生
「いつまでもうだつがあがらねぇ半端者のお前に嫌気がさして、社長がヤクザ崩れの俺なんかを使って、お前をそれなりのアイドルにしてやるって言ってるんだ」

幸子
「……そ、そんな……」

桐生
「嫌だって言っても逃がさねぇからな……テメェにはこれから、汚いアイドルの道歩いてもらうから、覚悟しろよ……」

幸子
「ぅ……うぅ……」

桐生
「嘘だけどな……」フッ

幸子
「う、嘘……?」プルプル

桐生
「悪い、ちょっと冗談が過ぎた。俺は本当にただの新人プロデューサーだ。だからそんなに怯えなくて良い」

幸子
「……わ、わかってましたから! カワイイボクが見捨てられるわけないなんて当たり前のことですから!」

桐生
「ふっ……そうかもな」ウンウン

幸子
「ほ、本当に冗談なんですよね……? ですよね!」

桐生
「(やり過ぎちまったな……悪いことをした)」

桐生
「さぁ、座ってくれ」
111 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 11:21:27.72 ID:tCbb7VEyo
ここまで
とりあえず一章の選択肢です
別に選択肢変えても特に意味がないのも本家流です
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 11:41:42.17 ID:qbLMRtp1O
スレ主はなんで無視してるの?
普通スレ主が答えるようなことだと思う
なんでスレ主じゃない人に答えさせ自分には関係ないって顔できるのかわからない
荒らしとかじゃなく純粋な疑問
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 13:18:13.29 ID:bSLW8yctO
>>112
レスする場所間違えてませんか?
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:17:56.25 ID:MirYkPv3o

流石にボーカルレッスンのコマンドに吹くわwww
つまりいつも通りの龍が如くだな!
骨折れる、燃やす、突き落とすとかされても死んでなければ警察案件ではないです(龍が如く脳)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:21:38.70 ID:/zvxClF3o
幸子はかわいいなぁ
116 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 14:31:08.08 ID:tCbb7VEyo
>>114
でも6のPV見た限り、暴行傷害、器物破損で逮捕されるみたいなんですよねぇ
今さら過ぎて笑いが止まりませんでした
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:50:21.95 ID:Q6cOlFxjo
6のPVは過去作プレイ済みの人なら全員突っ込んだだろうな
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 16:44:27.24 ID:/f7b7S7mO
>>113
間違えてないでございますよ?
実際さっきからスレ主無視してるし
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 18:07:32.55 ID:A/2P81s9o
あずささんと貴音が登場するメスキングはまだですか?
120 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/16(水) 21:10:16.18 ID:tCbb7VEyo
>>118
えーと、346だ765だって話でしょうか?
それなら一応>>97で答えていますよ
このSSがいつまで続くかは分かりませんが、まぁちゃんと続けばサブストーリーかメインストーリーの方で解消させます
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 02:52:11.33 ID:8O5oir5Do
メインで解消するべき事だと思うぞw
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 11:07:05.01 ID:dJw6qt1lo
暴行傷害→殴られたら殴り返し正当防衛
器物損壊→身体一つで十分

結論:虎落とし最強
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 12:54:42.69 ID:8qkoqna9o
メイン(サブ)、サブ(メイン)な龍が如くだったらどっちでもいいんじゃないかな
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 13:00:42.50 ID:ZfllJ9/SO
まあ本筋に少ししか関わらないんならサブだろうな
125 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:04:05.45 ID:hRuiUypao



ヒュオオオン……

  二章

幸運の少女



ガチャ

桐生
「おはようございます」

小鳥ちひろ
「おはようございます!」

社長
「やぁ桐生くん! 待っていたよ!」

桐生
「どうかしたんですか?」

社長
「実はだね……君には今日、外で女の子のスカウトをお願いしたいのだよ」

桐生
「スカウト、ですか?」
126 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:04:36.83 ID:hRuiUypao
社長
「うむ。確かに輿水くん、多田くん、財前くんという原石はいるが、私は君の人を見る目を試してみたくてね。君のこれだ! と思う女の子を探してみてほしい!」

桐生
「(キャバ嬢を探すのとあまり変わらないだろう……)」

桐生
「分かりました。上手くいくかは分かりませんが、やってみます」

社長
「そうかね! 期待しているよ! 今日はトレーナーにレッスンを任せている、安心してくれたまえ」

桐生
「はい」

桐生
「(街に出て、アイドル候補生を探してこよう)」

新しいアイドル候補生を探せ

デンッ、カンッ♪

ガチャ

―新宿―

桐生
「(手当たり次第に声をかけてみよう)」

桐生
「(やり過ぎて通報されないようにしないとな……)」
127 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:05:08.53 ID:hRuiUypao
………………

…………

……

桐生
「……そうか……悪かったな」

「い、いえ……」ビクビクッ

桐生
「(ダメか……もう3人に断られたな……。全員に怯えられたのには、流石に堪えたぜ……)」

桐生
「(向こうは話慣れた奴ばかりじゃないというのも難しい。キャバ嬢と同じなんて、ナメてたぜ……)」

桐生
「(だが、まだたった3人だ。もう少し新宿をうろついてみよう)」


<オッサン!

<オンナァ!

<スイマセェン

<ドウシタオラァ!

<ヒィィ


桐生
「(特に目を引く女はいないな……。スカウトってのは、なかなか難しいもんだ)」
128 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:05:37.33 ID:hRuiUypao
桐生
「…………ん?」

チンピラA
「ねぇねぇ良いじゃーん!」

チンピラB
「君可愛いからさぁ! 遊ぼうよ! ね!」

「離してください……!」

チンピラC
「声も可愛いねぇ!」

バサッ

「あ……!」

チンピラA
「怖いことなんてしないからさぁ。ちょっと楽しいことするだけだよー!」

桐生
「(やれやれ……ゴミ掃除を先にするか……)」
129 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:06:03.36 ID:hRuiUypao
桐生
「おい、テメェら」

チンピラA
「んだテメェ?」

桐生
「嫌がってるだろ。やめてやれ」

チンピラB
「関係ねぇオッサンは引っ込んでろ!!」

ドォォン!

チンピラA
「す、すんません……女の子に飢えてたんですぅ……」

桐生
「これに懲りたら、無理やりナンパするような真似するんじゃねぇぞ」

チンピラA
「はいぃ」

タタタッ
130 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:07:21.76 ID:hRuiUypao
桐生
「…………」

「…………」

スッ

桐生
「お前の本だろ? 今度から、ああいう輩に絡まれたら大声で叫んでやれ。分かったな?」

「は、はい……あの……ありがとうございました……」

桐生
「…………ん……?」

ティン!!

桐生
「(な、なんだ、この気持ちは……これだ……来る……来る!!)」

桐生
「ティンと来た!」

ティンと来た……(エコー)

 ティンと来た……(エコー)

  ティンと来た……(エコー)

「!?」

街中で歩いていると、ティンと来る女の子に出会うことがあります。
しっかりと相手をスカウトすると、765プロに連れていくことができます。
一度スカウトに失敗すると二度とスカウトできません、アイドルスカウトは一期一会です。
ティンと来た女の子を逃さないスカウトの龍を目指してください。
131 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 16:07:48.05 ID:hRuiUypao
ここまでで
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 16:20:56.34 ID:ZfllJ9/SO
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 16:29:05.74 ID:LHu4cN6yO
ワロタ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 17:49:28.14 ID:8Oyw0oZ20
原作っぽい表現なんだけどやっぱり笑うわ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 18:28:08.47 ID:U7WW5L7lO
幸運の少女って茄子さんかと思ったら…ふみふみ?
136 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/17(木) 19:07:29.97 ID:hRuiUypao
そういえば注意点追加します
両原作に無いような点が多くあります
キャラクターもモバマスの方を龍が如く側の世界観に近付けています
モバマス原作ではただの良い子だったのに……のような展開が起こり得ますが、当方にアイドル達を侮辱したりする気は一切ありませんので、よろしくお願いします
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:41:25.31 ID:xtRYuUFZo
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 01:07:21.92 ID:DosPW64bo
スカウトはキャバ嬢との会話+本家アイマスのコミュレベルに難しそう
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/18(金) 03:34:12.04 ID:SIIO8dOV0
スカウトの龍とはww
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 07:34:01.26 ID:hrn4Mk95O
天啓的なものなんだろうけど知らない女の子の前でティンと来た!は怖いww
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 10:17:01.18 ID:zBA0s65lo
天啓で超速メール打ちに慣れはじめた直後の天啓の爆速木彫り観たときの気持ち思い出した
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 11:09:48.35 ID:ITcnU7TRO
>>141
あれは正直頭おかしい
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/18(金) 17:07:09.81 ID:S9A9dOS60
女の子意外にもプロデューサーをスカウトし、仲間にするのも面白いな
高木(孫)Pや拓海Pとか漫画P達が赤羽根P、武内Pと夢の共演があれば胸熱だな
144 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/18(金) 17:21:31.11 ID:UfmL34dSo
プロつくが始まるのか……(困惑)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 21:20:06.99 ID:/oY+QXTkO
真島の兄さんが対抗心を燃やしてPになりそう
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 22:29:10.18 ID:MAZ/S21JO
どこでも真島だからな...
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 06:49:49.70 ID:DEkFI5YvO
真島の兄さんがアイドルデビュー…?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 13:21:29.62 ID:fIj3hjnF0
兄さんならやりかねないのが怖いww
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 14:42:45.51 ID:WON2YbfL0
スカウト絡みでも大量の達成目録やコンプリートはきっと有るんやろなあ…(白目)
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 16:51:49.05 ID:pgQU7iIFo
スカウトする側をスカウトするのか...
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:36:16.54 ID:bsQiGwTZ0
社長みたいに一からスカウトしたり、龍の如くシリーズみたいに仲間が集結するのもありだな。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 17:42:33.62 ID:ZfOQ7r1so
0のマネーアイランドみたいな感じか
ニワトリより使えない部下ってなんなんだろうな
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 18:58:35.92 ID:vxPlmufX0
真島の兄さんは既にアイドルだろいい加減にしろ!



あれ・・・?
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 19:01:17.41 ID:fhlK4CMyO
??「ゴロ美で〜す。」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 20:01:34.02 ID:mso5Q1Ujo
広島の村上組とはどうなっていくのか
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:04:00.89 ID:7T8WgMOA0
いやまず萩原組だろ、それこそ雪歩女組長だったりして
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 06:46:55.63 ID:g+6561OFo
東城会直系真島組直参萩原組二代目組長萩原雪歩……?
158 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 11:44:13.69 ID:uecq7FhGo
>>157
でもアイドルがヤクザの頭だと殴れないという大きな問題があるので難しいですよねー
どうしても「うちの組の人間が迷惑かけてごめんなさいですぅ」になっちゃいますから
というか雪歩殴るとか鬼にもできませんよ
159 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:36:50.17 ID:bFHeHREoo
桐生
「俺は桐生一馬という。お前、名前は?」

文香
「え、あ……鷺沢、文香です……」

桐生
「ふっ……そうか。良い名前だ」

文香
「あ、あの……」

桐生
「(まずい! ここで逃がす訳にはいかない! 話を無理やりにでも繋げなければ!)」

 俺は、アイドルのプロデューサーをやっている
 お前なら……きっと輝ける! 俺の魂がそう告げているぜ!
→おい姉ちゃん……少しくらい礼……してくれても良いよな?

桐生
「(いやダメだ! こんなことを言ったら怖がらせてしまうだけだ! 何を考えている、落ち着くんだ!)」

→俺は、アイドルのプロデューサーをやっている
 お前なら……きっと輝ける! 俺の魂がそう告げているぜ!
160 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:37:24.99 ID:bFHeHREoo
桐生
「俺は……実はアイドルのプロデューサーをやっている。街にスカウトに来ていたんだが……鷺沢、アイドル……やってみないか?」

文香
「え……わ、私が、アイドル……!?」

桐生
「(少し怪しまれているようだが、今は良い! 名刺を……)」

桐生
「(…………)」

桐生
「(しまった! まだ俺は名刺を持っていない!)」

文香
「あの……ええと……」

桐生
「(くっ……! こんな顔じゃあ、ヤクザがやばい仕事に引き込もうとしてるようにしか見えねぇ……! どうする!)」

 話だけでも、聞いてくれないか?
 文香なら、絶対にトップアイドルになれると思う。
→ちょっと事務所まで来てくれないか?

桐生
「(ダメだ! 怪し過ぎる! そんな話に乗ってくる女なんている訳がねぇ……!)」

桐生
「(落ち着いて考え直すんだ! こんなチャンス、もうあるかもわからないぞ!)」

→話だけでも、聞いてくれないか?
 文香なら、絶対にトップアイドルになれると思う。
161 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:37:54.24 ID:bFHeHREoo
桐生
「怖がらせちまって悪いな。話だけでも聞いてくれないか?」

文香
「話、と言っても……」

桐生
「頼む! 俺はあんたに可能性を見たんだ! 俺はあんたがトップアイドルになるのを見たい!」

文香
「う……うぅ……あの……その……危ない人かも知れないから……着いていくのは……」

桐生
「(もっともな話だな。ちゃんとした教育を受けているみたいだ)」

桐生
「(……だが……それに感心してる場合じゃない!)」

 765プロに電話をかけてみてくれ。それで身元は証明できる
 この通りだ! 頼む! 俺を信じてくれ!
→助けてくれた恩人を疑うってのか?

桐生
「(その選択はあり得ない……恩着せがましい上に、怪しまれるどころか通報されちまう……)」

桐生
「(しっかり考えよう……)」

→765プロに電話をかけてみてくれ。それで身元は証明できる
 この通りだ! 頼む! 俺を信じてくれ!
162 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:38:42.12 ID:bFHeHREoo
桐生
「765プロに電話をかけてみてくれ。それで俺の身元はハッキリするぜ」

文香
「……………………」

桐生
「俺はお前を騙すつもりはない。危ないことをさせるつもりもない。俺は……あんたに夢を見ちまったんだ。……もし、俺のことを信用できるってんなら……765プロに来てくれ。待ってるぜ、鷺沢」

スタスタ

文香
「あ……」


桐生
「…………………………危なかった……。上手くいったような、そんな気がする。あとはあいつ次第だ……来なかったら……その時は諦めよう」

桐生
「(スカウトの続きをするか)」

<オンナァ!

<オラオラオラオラ!!

ピリリリリ! ピリリリリ!

ピッ

桐生
「もしもし」

小鳥
『あ! 桐生さんですか!? 今、鷺沢さんという方が765プロに来たんですけど、桐生さんにスカウトされたって!』

桐生
「(鷺沢……俺を信じてくれたんだな)」
163 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:39:11.71 ID:bFHeHREoo
桐生
「あぁ。鷺沢は俺がスカウトしたやつだ」

小鳥
『すごいじゃないですか、あんな可愛くて警戒心の強そうな子をスカウトしてくるなんて! 社長も「ティンと来た!」と大喜びですよ!』

桐生
「ふっ……あの人の人を見る目は確かだ」

小鳥
『この調子で頑張ってください! 鷺沢さんは社長とお話し中ですが、私の見立てでは多分大丈夫ですよー』

桐生
「あぁ、頼んだ。それともうひとつ頼みがあるんだが……名刺がないとスカウトがしにくいんだ。社員証もまだ俺のは発行されてなくてな」

小鳥
『あ……桐生さん、名刺も持たずに女の子を言いくるめたんですか!?』

桐生
「言いくるめたってのはやめてくれ……」

小鳥
『あはは、ごめんなさい……。桐生さんの名刺なら数枚ですけどもう出来てますよ! 取りに来てください!』

桐生
「あるのか。分かった、すぐに行く」

ピッ

桐生
「(今回はたまたま上手くいったが、名刺も持たずにスカウトするのはまずいな。とにかく事務所に取りに行くことにしよう)」

………………

…………

……
164 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:39:42.91 ID:bFHeHREoo
ガチャ

桐生
「戻りました」

文香
「あ…………」

桐生
「鷺沢。アイドル、やる気になってくれたのか?」

文香
「まだ、よく分からないんですけど……社長さんに、説明もされました……。それに……桐生さんの目が……嘘をついているようには見えなかったので……」

桐生
「ふっ……お前の信頼に応えれるように頑張るつもりだ。ありがとう、鷺沢」

文香
「は、はい……! それじゃあ、私は帰ります……」

桐生
「あぁ。気を付けて帰れよ……っと。また面倒なやつに絡まれたときの為に、俺のケータイの番号を教えておくぜ。困ったときはすぐに連絡してくれ」

文香
「あ……はい……」

文香と連絡先を交換した

桐生
「それじゃあな」

文香
「はい、失礼します……」

ガチャ
165 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:40:23.21 ID:bFHeHREoo
社長
「お手柄だねぇ君ぃ! あんな子をスカウトしてくるなんて、やっぱり君は何か持っているよ!」

桐生
「たまたまです」フッ

社長
「名刺も忘れていったのだろう? 大したものだよ! 普通名刺がないと、信用なんてしてもらえんからねぇ」

桐生
「はい……それは実感してきました」

社長
「これが君の名刺だ。時間がなくて五枚しかないが、十分だろう」

桐生
「ありがとうございます。それじゃあ、また出てきます」

社長
「うむ! しっかりね!」

ガチャ

ー中野ー

桐生
「(さて、今度は中野でスカウトだか。ティンと来る子がいれば良いが…………)」

タッタッタ

桐生
「(ん?)」

カシャッ……カシャカシャ

桐生
「(なんだ? 隠れながら写真を撮っている奴がいる)」
166 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:40:50.79 ID:bFHeHREoo
桐生
「おい」

「ヒャァ!!」

桐生
「お前、さっきからなにやってるんだ?」

「ごごごごめんなさいぃぃ!! 悪気はなかったんですぅぅ!!」

桐生
「なにやってたんだって聞いてんだ」

「街中で見かけたかわいい女の子を撮りたくなるんですぅ! 病気なんですぅ! 許してくださぁい!」

桐生
「…………なるほどな……。盗撮って訳か」

「でも変なことには使いません! ネットへの流失とかも絶対させません! それは誓って!」

桐生
「撮った写真……見せてみろ」

「は、はい!」

桐生
「(…………確かに良く撮れてるな……全員良い顔をしてやがる)」

桐生
「(……ん? 鷺沢もいるじゃねぇか!)」

「……あの……ど、どうでしょう?」
167 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:41:22.03 ID:bFHeHREoo
桐生
「悪くはねぇが……盗撮はダメだろ」

「うう……はい、ごめんなさい……」

桐生
「お前、名前は?」

「ぼ、僕は亀谷 義人って言います。ネットではカメラ小僧カメヤと呼ばれています……」

桐生
「カメラ小僧カメヤ?」

カメラ小僧・カメヤ
「普段は風景とかを撮ってネットに掲載したりしてるんですが……魅力のある女性を見ると、つい……」

桐生
「なるほどな……」

カメラ小僧・カメヤ
「それに……とある人物に教えてもらった、【サイコーの一枚】は……僕は魅力のある女性にあると思ってるんです……」

桐生
「サイコーの一枚? ……それは……マックとかいうやつのことか?」

カメヤ小僧・カメヤ
「え!? な、なぜその名を!?」

桐生
「俺も昔、世話になってな。……なるほど、確かに良い写真も多いな」
168 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:41:59.08 ID:bFHeHREoo
カメラ小僧・カメヤ
「あ、あの……ごめんなさい! 警察は勘弁してください!」

桐生
「……いや。警察を呼ぶ気はない」

カメラ小僧・カメヤ
「え?」

桐生
「お前、【サイコーの一枚】を求めて写真を撮ってたんだろ? なら、俺は応援するぜ」

カメラ小僧・カメヤ
「あ……ありがとうございます! あの……お名前を伺っても……?」

桐生
「桐生だ。俺も【サイコーの一枚】を求めて、撮って撮って撮りまくってた時期があってな。ふっ……懐かしい話だ」

カメラ小僧・カメヤ
「そ、そうだったんですか! その、お礼と言ってはなんですが……魅力的な女の子を見つけたら、あなたに教えます!」

桐生
「なに?」

カメラ小僧・カメヤ
「桐生さん、アイドルスカウトですよね? あの可愛い子に声をかけていたのを見ていたので」
169 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:42:43.40 ID:bFHeHREoo
桐生
「なるほどな……。スカウトの手伝いをしてくれるってことか」

カメラ小僧・カメヤ
「自分で言うのもなんですが、女の子を見る目はそれなりにあると思ってるので!」

桐生
「分かった。ただ、サツの厄介にならねぇように気を付けろよ?」

カメラ小僧・カメヤ
「はい! あ、これ僕のアドレスです!」

桐生
「あぁ……俺の名刺だ。連絡はここにしてくれ」

カメラ小僧・カメヤ
「分かりました! 楽しみに待っててください!」

タタタッ!

桐生
「(変なやつだが、悪いやつでは無さそうだな……。あいつから連絡が来るのを待っていよう)」

<フッ……

<ジュッ!

<オンナァァ!

「テメェ! ナメてんじゃねぇぞ!!」

桐生
「(女の声? 喧嘩か?)」

タタッ
170 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:43:11.10 ID:bFHeHREoo
チンピラA
「このアマァ!!」

バキッ!

「チッ……男の癖に軟弱な奴らばっかりかよ!」

チンピラB
「こ、こいつ……!」

桐生
「(ん!? あれは……!)」

スッ!

「でぇやぁ!」
殴りかかったチンピラの拳をガードし、拳を右腕で殴りあげる
「ぐあっ!」
相手の拳をはね上げながら、パンッ、と相手の顎ごと振り上げる
「オオオオラァ!!!」
怯んだチンピラの頭を掴んで、地面に叩きつける

桐生
「(……閃いた!!)」

かちかちかちかちかちかち

桐生
「(天啓が……)」

かちかちかちかちかちかち

桐生
「(来た……!)」

来た……(エコー)

  来た……(エコー)

    来た……(エコー)

相手の攻撃を弾き返し、相手の頭を掴んで地面に叩きつける。
更に閃くと倒れている相手の頭部を殴る。
171 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:43:43.79 ID:bFHeHREoo



中野の裏路地にて。

チンピラに囲まれた女の強烈な一撃が入ったときの一枚。

女にしておくのが勿体ないくらいの強烈な一撃だったぜ。
それを見たチンピラたちは真っ青になって逃げ出しちまった、情けない奴らだ。


ギンッ!!

弾き返しの極み を閃いた


桐生
「(…………良い絵が撮れたな……)」

「オイコラ……テメェ、なに撮ってやがる!?」

桐生
「あ……いや、これは……なっ!?」

「アァ!?」

桐生
「(こ、この女……この気持ち……来る……来る!!)」

桐生
「ティンと来た!」

ティンと来た……(エコー)

  ティンと来た……(エコー)

    ティンと来た……(エコー)

「な、なんだ!?」
172 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:44:09.30 ID:bFHeHREoo
桐生
「俺は……こういう者だ」

スッ

「765プロ……プロデューサーぁ?」

桐生
「お前の名前を教えてくれ」

「は、はぁ!? なんでだよ!?」

桐生
「お前にはアイドルとしての器がある。トップアイドルになれる器がな……」

「ふざけてんじゃねぇぞオッサン! あ、アタシがアイドルとか! ふざけてんじゃねぇ!!」

桐生
「いや。俺は本気だ」

「こ、この野郎……馬鹿にしやがって!!」

グッ!

桐生
「(どうやら怒らせちまったみたいだな……。殴るわけにもいかねぇ、相手の攻撃を全て避けてやろう)」
173 : ◆I53lPPif0o [saga]:2016/11/20(日) 13:44:38.60 ID:bFHeHREoo
ここまでで

やりたいことは全部できました(迫真)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 14:08:50.74 ID:hsFXFZlho
なんか新作はこんな内容だった気がしてきた
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 14:38:53.02 ID:Q/5hVj94O
違和感バリバリなのに違和感がないというよくわからない感覚に戸惑ってる
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:21:30.19 ID:vHzTRkZJ0
これが最高難易度LV1から始めてる序盤戦なら地獄見るから
街中探索しなきゃ(使命感)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:25:35.46 ID:WJ3XzXPLo
なんでだろ、すげぇ高速な展開してるのに龍が如くならいつも通りだな、って思ってしまう
そして選択肢をやばそうな奴から選ぶ辺、龍が如くプレイヤー感
それでミスる、それも龍が如く
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 20:46:15.36 ID:w0Jg+qc3o
チュートリアルだからか桐生が考え直してくれるところもあるね
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/20(日) 20:53:05.45 ID:43AXH10Z0
果たして桐生ちゃんの携帯はスマフォなのか否か
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