ナツメ「レッドが指名手配!?」

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694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:29:37.91 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「空の柱へは私も行きますよ」

ナツメ「でも先生は」

クロイロ「私は大丈夫ですよ」

クロイロ「それよりナツメに無理させるわけにはいきませんからね」

ナツメ「私に?」

クロイロ「ふふっ」

ナツメ「?」
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:30:15.37 ID:5/WMNsQ30
レッド「先生ってたまに何考えてるかわかんない時あるよな」ボソボソ

ナツメ「うん…」

レッド「何考えてるか見てみてよ」

ナツメ「読心は私と同じかそれ以上の力がある人にはできないの」

ナツメ「先生は私と同じぐらいの超能力者だから無理よ」

レッド「へー」

ナツメ「私と先生からはあなたの考えてることは丸見えだけどね」

クロイロ「そうですよ、女性の考えてることを見ようとするなんてどうかと思いますよ、レッド」

レッド「…気をつけます」
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:30:53.92 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「今日は私やることがありますので、明日出発しましょう」

クロイロ「後は休んでいてください」

クロイロ「では私はこれで」

レッド「さっき起きたばっかなんだけどな」

ナツメ「休んでいいって言ってくれてるんだから、今日はもういいじゃない」

ナツメ「ジラーチもそれがいいよね?」

ジラーチ「うん」

ナツメ「ジラーチもそう言ってるし」

ナツメ「それに昨日お風呂入ってないから…」

レッド「そうだったね…」
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:31:35.00 ID:5/WMNsQ30
部屋

レッド「……」

ジラーチ「なあレッドレッド!」

レッド「む…」

ジラーチ「何やってんだ?」

レッド「何もやってないよ」

レッド(こいつがいると覗きができないな…)

ジラーチ「うそだー、なんか見てただろ」

ジラーチ「ナツメの入浴シーンか?」

レッド「ぶっ」

レッド「そんな…俺がのぞきなんかすると思ってるのか」
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:32:15.82 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「……」

レッド「……」

ジラーチ「なーんて冗談だよ、そんなことするわけないよね」

レッド「な、なんだよ、当たり前じゃねえか」

ジラーチ「そうだよね」

レッド(くそっ)

ジラーチ「ねえ、ボク遊び相手がほしいよ、レッドのポケモン見せてよ」

レッド「遊び相手か…こんな船の中じゃピカチュウぐらいしか出せないな」

ジラーチ「うん、いいよ」

レッド(そうだ…ジラーチとピカチュウが遊んでる間に…)

レッド「わかった、出てこいピカチュウ」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:33:02.25 ID:5/WMNsQ30
レッド「……」こそこそ

レッド「……」そーっ

ガチャ

ドンッ

レッド「がっ!?」

ナツメ「?」

ナツメ「何やってんの?」

レッド「コ…コンタクト落とした…」

ナツメ「あなたコンタクトなんてしたことないでしょ」
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:34:21.67 ID:5/WMNsQ30
レッド「コン…タクト…じゃなかったかもしれない」

レッド「ピアス…そう、ピアスを」

ナツメ「ピアスもしたことないでしょ」

レッド「えっとその…じゃあ…」

ナツメ「覗こうとしてたの?」

レッド「そそそそそんなわけないじゃないか、俺がのぞきなんて…」

ナツメ「そう…残念」

ナツメ「正直に言えばちょっと許してあげようと思ったのに」

レッド「すいませんでした、ナツメさんの言うとおり覗こうとしました」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:35:22.12 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「そう…」

レッド「お、お許しを…」

ナツメ「……」

ナツメ「レッド」

レッド「はい、なんでしょう」

ナツメ「このドライヤー壊れてるみたいなの、新しいのもらってきて」

レッド「はい、わかりました」

ナツメ「30秒ね」

ナツメ「それ以上は許さないから」

レッド「はいぃ!?」

ナツメ「あと25秒」
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:36:54.34 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「なんだケンカか?」

ナツメ「なんでもないわよ」

ナツメ「コソコソしなくても見たいって言えば見せるのに…」

ジラーチ「なんか言ったか?」

ナツメ「あなたには何も言ってない」

ナツメ「ピカチュウと遊んでたんでしょ、そっち行ってなさい」

レッド「もらってきました!」

ナツメ「わあさすがレッド、ありがとう」

ナツメ「でも30秒って言ったよね」

レッド「ひえ…」
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:38:00.30 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「レッドレッド」

ナツメ「レッドは今ちょっといそがしいから後でね」

ジラーチ「じゃあナツメでいいや」

ジラーチ「レッドのバッグさぐったらこんなのがいたんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

ナツメ「何これ?」

ナツメ「ぷにぷにね」つんつん

ジラーチ「生きてるみたいだけど、動かねえ」

ジラーチ「というより動こうとしない」

ナツメ「レッドに聞いてみましょうか、ちょっとかして」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:39:44.38 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「ねえレッド」

レッド「何?」

ナツメ「これ何?あなたのバッグにいたらしいんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

レッド「あ…」

レッド「ごめん、お前のこと忘れてた」

レッド「悪い悪いジガルデ」

ナツメ「ジガルデ?」

ジガルデ「……」

レッド「…なんか言えよ」

ジガルデ「……」

レッド「あ、そっか」

レッド「かして」

ナツメ「はい」

レッド「ちょっと出るわ」

ナツメ「え、どこ行くのよ」
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:40:40.29 ID:5/WMNsQ30
レッド「いやー悪い悪い、すっかり忘れてた」

ジガルデ「そんなところだろうと思っておった」

レッド「なんか声かけてくれればよかったのに」

ジガルデ「余は世界を監視する者、監視するだけで余計な口は出さん」

レッド「でもさっきみたいな時は話せよ、俺としか話す気ないのか?」

ジガルデ「…必要なら話すようにしよう」

レッド「……」

レッド「なあ関係ないことなんだが、お前ずっと俺のバッグの中いたんだよな」

ジガルデ「おったぞ、お前の行動の一部始終を見とった」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:41:58.42 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「人間を増やすためには当然の行為じゃ、何も恥じることはない」

レッド「何も言ってねえだろ…」

ジガルデ「それとついでに教えてやろう」

ジガルデ「レックウザ…もう少しで捕まえられてしまうかもしれんぞ」

レッド「え?」

レッド「どういうことだよ」

ジガルデ「そのままじゃ」
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:42:59.93 ID:5/WMNsQ30
レッド「ナツメナツメナツメ!」

レッド「大変だよ、レックウザが…」

ナツメ「レックウザがどうかしたの?」

レッド「捕まえられそうなんだって」

ナツメ「誰に?」

レッド「…誰に?」

ジガルデ「……」

ジガルデ「余が言うより、そなたたちが見た方がわかりやすかろう」

ジラーチ「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

ナツメ「驚きすぎ…」

ジガルデ「…余のことは今はよい」

ジガルデ「全員目を閉じよ」

ジガルデ「わかりやすいように今より少し前から見せてやる」
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:44:31.21 ID:5/WMNsQ30
空の柱

ミクリ「ここへは何をしに来たんだい?」

ダイゴ「わかっているくせに、その質問に答える意味はないよ」

ダイゴ「ユウキ君、言ったとおりミクリは僕が止める」

ダイゴ「君は今のうちに頂上へ」

ユウキ「わかりました」

ミロカロス「トオサン」

ユウキ「!」

ミクリ「ここで行かせたら私がここにいる意味がないじゃないか」

ダイゴ「メタグロス、ミロカロスをぶっとばせ」

メタグロス「ラジャー」
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:45:01.96 ID:5/WMNsQ30
ミクリ「ダイゴ、それにユウキ君」

ミクリ「君たちは本当にそれでいいのか?」

ダイゴ「なんのことだ」

ミクリ「今ここで私と敵対するということはポケモンリーグにはむかうということだよ」

ダイゴ「ポケモンリーグ…か」

ダイゴ「違うだろ」

ダイゴ「プラズマ団って言ったらどうだ」

ミクリ「……」

ミクリ「ふっ…そうだね」
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:46:38.51 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ダイゴさん、プラズマ団ってなんですか」

ダイゴ「かつてイッシュ地方で暗躍していた組織だ」

ダイゴ「数年前に解散したはずなんだけどね」

ミクリ「解散なんてしてないさ」

ミクリ「私たちがチャンピオンにつく前から今もずっとポケモンリーグの裏にいるよ」

ミクリ「ダイゴ、君はわかっていたからチャンピオンをやめて私に押し付けたのじゃないのか」

ダイゴ「違う、たしかにわかっていた…でも僕は」

ミクリ「もういいよ」

ミクリ「君は考えなしに行動するようなやつじゃないってことはわかってる」

ミクリ「でも今の君は敵だ、君の考えていることをさせるわけにはいかない」

ミクリ「悪いとは思っている…消えてくれ、やれミロカロス」
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:47:40.61 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ジュカイン!」

ジュカイン「リーフブレェェド!」

ミロカロス「ゲフッ」

ユウキ「ダイゴさん、どうして突っ立ってるんですか」

ダイゴ「ああ…すまない…」

ダイゴ「ユウキ君作戦再開だ」

ダイゴ「レックウザを手懐けることができるのは君しかいないんだからね」

ユウキ「…はい」

ミクリ「退いてはくれないんだ…」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:49:26.44 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「少しとばす、この少年は今レックウザの元で戦っておる、そこを見せてやろう」

レッド「いや、もういい」

ジガルデ「なんじゃ?まだオープニングしか見せとらんぞ」

レッド「お前が言うんだったらたぶんそのうちレックウザはユウキが捕まえてんだろ」

レッド「そもそもこれ見る必要あったのかどうか謎だ」

ジガルデ「ふむ…そうか」

レッド「まあトイレ行きたいってのが本心なんだけど」

レッド「もれそうだ」

ナツメ「早く行きなさいよ」

レッド「あ、ナツメは先生にレックウザのこと言いに行ってよ」

ナツメ「わかった」
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:49:56.08 ID:5/WMNsQ30
陸の洞窟

シロナ「やっとグラードンのいる場所を見つけたってのに邪魔者がいたなんてね」

ゴールド「邪魔者なんてやだなあ」

ゴールド「俺はただここを誰も通さないようにしてるだけですよ」

シロナ「それが私たちにとって邪魔だって言うの」

シロナ「せっかく連れてきた団員何人もやられちゃったじゃない」

ゴールド「言ってるでしょ、誰も通さないって」

ゴールド「通ろうとするなら強制的に帰ってもらうためにやってんすよ」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:53:19.18 ID:5/WMNsQ30
コトネ「ゴールド、もうやめなさいよ」

コトネ「あんたがシロナさんに勝てるわけないんだから、ケガするだけよ!」

ゴールド「コトネ、敵にそんなこと言うもんじゃねえ」

コトネ「敵ってあんた…」

シロナ「そうよコトネちゃん、敵に情けをかける必要なんてない」

シロナ「下がってなさい」

シロナ「こんな言い合いしないで最初からこうすればよかったのよ」

シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア」

ディアルガ「……」

パルキア「……」
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:54:07.00 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「く…」

コトネ「シロナさん、何もそこまで…」

シロナ「コトネちゃん、さっき言ったでしょ」

シロナ「敵に情けをかける必要なんてないって」

シロナ「これは私がチャンピオンのときから変わっていないことの一つ」

シロナ「私に向かってくる相手は常に全力で叩き潰す、ふふっ」

シロナ「まあでも安心して、私はやさしいから殺すなんてことはしないわよ」

シロナ「五体満足とはいかないだろうけどね」
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:56:21.10 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「それで脅してるつもりかよ」

シロナ「あら、私は本気よ」

シロナ「私が口だけだと思ってるの?」

ゴールド「……」

シロナ「だとしたら気をつけなさい」

ピタッ

ゴールド(!?…か、体が動かない…)

ザシュッ

ゴールド「うがああああっ!!」

シロナ「ほら、油断してるから腕一本なくなっちゃった」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:59:22.30 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「ぐが…っああ…」

シロナ「これでわかったでしょ、私は本気」

シロナ「じゃ、通らせてもらうわね」

ゴールド「とお…さねえ…って言ってんだろ…!」

ゴールド「出てこい…!バクフーン!」

シロナ「……」

シロナ「私はとても悲しいわ」

シロナ「こんなつもりじゃなかったのに」

シロナ「ディアルガ、パルキアやってしまいなさい」

バシュッ メコッ ドギャ ボキッ メキョッ グチャッ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:01:41.22 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「うわあっ!!」

ゴールド「はぁ…はぁ…な、なんだったんだ今の…」

シロナ「お目覚めのようね、気分はどう?」

ゴールド「……?」

シロナ「何がなんだかわからないって顔ね」

シロナ「いいわ、教えてあげる」

シロナ「今のはこのダークライが見せた悪夢よ、眠らされたことにも気づかなかったでしょ」

ゴールド「悪夢…」

シロナ「そっ、素直にどいてくれたら君が見たような夢のようにはならないわ」

ゴールド「だ、だから通さないって言ってんだろ」

シロナ「ふふっ、君震えてるよ」

シロナ「たぶんだけど夢の中で死んじゃったんでしょうね」

シロナ「今からそれを再現するんだから怖くないわけないか」
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/14(火) 03:03:39.53 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「それでも俺は…通さねえ」

シロナ「……」

シロナ「通さない通さないってそんな時間稼いでもいいことないでしょ」

シロナ「君がここにいるってことはカイオーガのいる方にも誰かいるのよね」

シロナ「ここはもう通してそっち助けに行くのがいいと思うけど」

ゴールド「うるせえ、なんと言われようと俺は俺のやるべきことをやる」

シロナ「…あっもしかして夢の中だからディアルガパルキアが出てきたと思ってる?」

シロナ「ほんとにディアルガもパルキアもいるわよ」

ゴールド「……」
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:06:20.48 ID:5/WMNsQ30
シロナ「はぁー…なんだかんだいって私も甘いわね」

シロナ「3つ、君に道を用意してあげるわ」

シロナ「一つ目は素直にここから消えること」

シロナ「二つ目は夢のとおり死ぬ」

シロナ「三つ目…ここにユクシー、エムリット、アグノムってポケモンがいる」

シロナ「このポケモンを使って君から記憶、感情、意思を消して私が飽きるまで私の人形として生きるか」

シロナ「さあ、どれがいい?選ばせてあげる」

ゴールド「……」

シロナ「あんまり時間かけられるのも困るのよね、決めないのならこっちで決めるけど?」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:08:20.22 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「……」

シロナ「決めないのね、じゃあ…人形、私のおもちゃになってもらおっかな」

ゴールド「くっ…間に合わないか…」

シロナ「出てきなさい…」

グラッ グゴゴゴゴゴゴゴ

シロナ「!?」

コトネ「シロナさん…これは…?」

シロナ「わからない、なんなのこの揺れ…」

ゴールド「へへっ、助かったぜ」

シロナ「…何をしたの」

ゴールド「俺は何もしてねえよ」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:10:25.75 ID:5/WMNsQ30
シロナ「なら誰がやったの」

ゴールド「……」

ゴールド「まあいいか、教えたとこであんたらは何にもできねえし」

ゴールド「ユウキがレックウザを手懐けた」

ゴールド「そしてそのレックウザの呼びかけによりグラードンとカイオーガはユウキの元に集まる」

ゴールド「レックウザ捕まえたやつがグラードンもカイオーガもそいつのもの」

ゴールド「知らなかっただろ?」

シロナ「……」

ゴールド「俺はユウキがレックウザを捕まえる前にグラードンを捕まようとするやつを止める役」

ゴールド「そういうことだから、俺の役目はもう終わり」

ゴールド「ば〜い」あなぬけのひも
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:11:17.93 ID:5/WMNsQ30
シロナ「……」

シロナ「コトネちゃん…」

コトネ「はい…?」

シロナ「どどどどうしよう!グラードン捕まえる予定だったのに」おろおろ

コトネ「落ち着いてくださいシロナさん」

コトネ「とりあえず倒れてる皆さんを起こしましょう」

シロナ「そ、そうね」

シロナ「みんな、おきて」ゆさゆさ
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:12:18.44 ID:5/WMNsQ30
シロナ「はぁ〜作戦失敗、帰るしかないわね」

コトネ「なんだかんだいってシロナさんはやさしいんですね」

シロナ「どうして?」

コトネ「結局ゴールドに傷一つつけなかったじゃないですか」

シロナ「結果的にそうなっただけよ」

コトネ「一度も攻撃を指示しなかったから必然的だと思いますけど」

シロナ「…技の名前忘れちゃっただけ」

コトネ「そういうことにしときます」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:16:04.47 ID:5/WMNsQ30
翌日

シロナ「大丈夫かな…」おどおど

コトネ「私もついてますから、しっかりしてください、大丈夫です!」

シロナ「でも失敗しちゃったんだし、こんなことサカキ様に言ったら」

クロイロ「問題ないでしょ、サカキ様はこのこともう知ってるし」

シロナ「クロナ…!あんたいつの間に」

クロイロ「お姉ちゃんが何かしらの罰があるならカイオーガのところに行ったランス様も何かしらあるはずだからね」

シロナ「ランスは何もなかったの?よかった〜」

コトネ「ランスさんは元々ロケット団だったけどシロナさんは元はリーグの人だから、その差ってのもあるかもしれませんよ」

シロナ「コ、コトネちゃん!?さっきまで大丈夫とか言ってたのに!」

クロイロ「それは一理ある…」

シロナ「クロナまで!」
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:17:30.65 ID:5/WMNsQ30
シロナ「クロナ〜、このままいくとどうなるか予知してよ〜」

クロイロ「未来予知はあんまり得意じゃないから…そういうのはナツメの方が」

シロナ「得意じゃないだけでできないことはないんでしょ」

クロイロ「まあ…できるけど、ナツメの方が正確よ」

シロナ「今ナツメがいたらナツメに頼むわよ」

シロナ「でも今いないでしょ」

コトネ「あ、ナツメさんだ」

シロナ「ほんと!?ナツ」

コトネ「ナッツメさ〜ん」ぴょーん

ナツメ「!?」
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:18:55.62 ID:5/WMNsQ30
コトネ「ナツメさんのおっぱいやわらかいです」もみもみ

ナツメ「な、何やってんのよ」ゴチンッ

コトネ「いてっ」

ナツメ「ほんとにもう」

シロナ「ナツメ〜」ぴょーん

ナツメ「今度はシロナ!?」

シロナ「ナツメ〜助けてよ〜」

ナツメ「何なのよ、気持ち悪い」
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:20:48.44 ID:5/WMNsQ30
コトネ「彼女はグラードンの捕獲に失敗してボスからの罰に怯えてるのさ」

ナツメ「何なのその言い方」

コトネ「ナツメさんはワイルドな人が好みだと思ったので」

ナツメ「全然ワイルドじゃないけど…」

ナツメ「で、この金髪はどうしてほしいわけ?」

シロナ「私がサカキ様にお仕置きとかされないか見てほしいの!」

ナツメ「予知しろってこと?別にいいけど」

ナツメ「……」

ナツメ「うん、いいんじゃない」

シロナ「何が!?どっちなの?ねえ!」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:21:34.98 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「悪くはないと思う」

シロナ「悪くはないって良くもないんでしょ!」

ナツメ「それは人による」

シロナ「人によるって、ちょっと」

ナツメ「じゃあ私はいそいでるから」

コトネ「えーどこ行くんですか、私といいことしましょうよ」

ナツメ「ふざけないの」つん

ナツメ「私もう行くね、早くしないとせっかく買ったジュースがぬるくなっちゃうし、レッドが待ってるし…」

コトネ「いいなあ、私もナツメさんとレッドさんの部屋行きたい」

クロイロ「やめた方がいいですよ」

コトネ「なんでですか?」

クロイロ「超能力を使ったのもありますけど、だいたいの予想はつきます」

コトネ「超能力…!いい!非常にいいです!私にも教えてください!」

クロイロ「無理です」
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:22:41.34 ID:5/WMNsQ30
コトネ「しょぼーん」

クロイロ「ナツメのことは今はいいです」

クロイロ「それより今はそこで魂の抜けかけてる生物をサカキ様のところに連れていかなければ」

クロイロ「お姉ちゃん、ナツメも悪くないって言ってたでしょ」

シロナ「でもそれ良くもないってことじゃない…」

クロイロ「それは人によるって」

シロナ「必ずしも私にいいとは限らないし…」

クロイロ「ほら、ナツメって意外とお茶目なとこあるし」

クロイロ「お姉ちゃんをリラックスさせるために言ったかもしれないよ」
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:23:58.13 ID:5/WMNsQ30
コンコン

サカキ「誰だ」

クロイロ「シロナです」

シロナ「あんたクロナでしょ」

クロイロ「しっ」

サカキ「入れ」

ガチャ

クロイロ「失礼します」ドンッ

シロナ「なっ!?」

バタンッ

シロナ「ちょっクロナ、コトネちゃん!」

サカキ「…なんの用だ」くるっ

シロナ「あ…こ、今回の作戦についての報告を…」
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:34:15.40 ID:6/PYa7aF0
空の柱

ユウキ「ありがとう、ダイゴさん、ゴールド、シルバー」

ユウキ「おかげでこうやってレックウザを仲間にすることができた」

ユウキ「いや、レックウザだけじゃないグラードン、カイオーガもだな」

ゴールド「ほんとマジで俺はやばかったぜ」

シルバー「ふん、それはお前の力がないせいだろ」

ゴールド「あんなの俺だから耐えられたものの、お前だったら泣いてるぜ」

シルバー「俺が泣くわけないだろ、仮に俺が泣くぐらいならお前は間違いなく漏らしてたはずだ」

ゴールド「はあ!?じゃあお前は」

ダイゴ「まあまあ二人とも、結果はよかったんだ、内容はいいじゃないか」

ユウキ「ダイゴさんの言う通り、二人ともがんばったってことでいいよ」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:34:44.30 ID:6/PYa7aF0
プルルルル

ユウキ「ハルカからだ、見つかったんだ」

ユウキ「もしもし…」

ゴールド「そういやいないと思ったらどっか行ってたのか」

ユウキ「うん、わかった今からそっち行くよ」

ユウキ「ダイゴさん、見つかったそうです」

ダイゴ「そうか、じゃあもう僕にできることはない、後は君たち次第だ」

ユウキ「はい」

ユウキ「……」

ユウキ「じゃあ行ってきます」スタッ

ユウキ「行くぞレックウザ」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:35:23.40 ID:6/PYa7aF0
ゴールド「……」

ゴールド「あいつどこ行ったの?」

シルバー「お前は何も聞いてなかったんだな、バカ」

ゴールド「誰がバカだ」

シルバー「お前だ、ほら早く行くぞ」

ゴールド「行くってどこに」

シルバー「お前本当に聞いてなかったのか!?」

シルバー「カントーだろが」

ゴールド「カントーか…なんか言ってたような、言ってなかったような…」
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:37:18.74 ID:6/PYa7aF0
ロケット団本部

シロナ「ねえどうしたらいいと思う?」

ナツメ「どうしたらって言われてもね」

クロイロ「なにかアドバイスをしてあげてください」

クロイロ「お姉ちゃんがずっと落ち込んででうざいんです」

レッド「それいつものことじゃないの?」

シロナ「レッド君ひどい」

クロイロ「いつもはもう少しマシなんですがね」

シロナ「いつもはってちょっとはうざいみたいな言い方しないの」
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:40:13.47 ID:6/PYa7aF0
ナツメ「別に怒られも何もしなかったんでしょ、別にいいじゃない」

レッド「そうそう、それとそろそろ何かあるたびにこの部屋来るのやめろよ」

ガチャ

コトネ「なんとなく来ましたー」

シロナ「…意味なく来る子もいるんだし」

レッド「……」

コトネ「なんの話してたんですかー?」

クロイロ「バカはどうすれば元気になるのかという研究です」
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:41:58.89 ID:6/PYa7aF0
シロナ「これでも私は幹部…失敗してそのままってのはよくないわ」

ナツメ「シロナはどうしたいわけなの?」

シロナ「…何か失敗を帳消しできるようなこと」

シロナ「そうだ、今からレックウザ奪いに行こ」

クロイロ「今からってそんな勝手なこと」

シロナ「大丈夫よ、ある程度自由に動いていいって許可はもらってるから」

クロイロ「許可もらってるなら…私船だそうか?」

シロナ「いいよ、ここから行く」ガラッ

シロナ「クレセリア」

シロナ「じゃあクロナ、サカキ様に私のこと言っといてね」スタッ

シロナ「今からレックウザのところに行くわ」

クレセリア「かしこまりました」

シロナ「場所わかる?」

クレセリア「はい、では出発します」
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:43:19.67 ID:6/PYa7aF0
ナツメ「行っちゃったね」

クロイロ「お姉ちゃんは昔から勝手なところがありますからね」

コトネ「シロナさんのそういうところかわいいですよねレッドさん」

レッド「ああ…え?」

ヒューン

シロナ「あ、そうそうレッド君!」

レッド「うわ、戻ってきた」

シロナ「レックウザの捕獲手伝ってくれるって言ってたよね、そのうちでいいから来てよね」

シロナ「んじゃ」

シロナ「行きましょクレセリア」

ドヒューン
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:44:33.99 ID:6/PYa7aF0
ホウエン地方のどこか

ハルカ「……」

ヒガナ「そんな見なくてもどこも行かないよ」

ヒガナ「私だってユウキと会うのは楽しみだから」

ヒガナ「あードキドキしてきた…キャハ」

ハルカ「……」

ヒガナ「ねえねえユウキって元気なのが好きなのかな、それとも大人しい方がいいのかな?」

ハルカ「……」

ヒガナ「せっかくなんだから会話しようよ」
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:45:24.55 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「ハルカ、お待たせ」

ヒガナ「ユウキー、ひっさしぶりー」だきっ

ユウキ「おっ」

ハルカ「なっ!?」

ユウキ「ヒガナ久しぶりだね」

ヒガナ「実はずっとユウキに会いたかった」

ユウキ「あ、ああ僕もだよ」

ハルカ「は…離れなさい!」がばっ

ヒガナ「なんなの…やっと話してくれたと思ったら、感動の再会を遮るなんて」

ヒガナ「この子最低限の話しかしてくれなかったんだよ」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:46:55.27 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「何で僕が来たかってことは伝えてるの?」

ハルカ「うん…」

ユウキ「…お、怒ってるの?」

ハルカ「別に」

ユウキ「…?」

ヒガナ「それにしてもすごいねユウキは…」

ヒガナ「竜神様を従えるなんて」

ヒガナ「あの時ユウキに力をかしたとき、こうなることがあるんじゃないかとは思ったけど」
(この話ではエピソードデルタでレックウザを捕まえおらず、協力しただけ)

ユウキ「そのことなんだけど、レックウザの力を100%引き出せるために協力してほしい」

ヒガナ「もちろん!ユウキのためだからね!」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:48:47.25 ID:6/PYa7aF0
ちょっと前

リラ「ハンサムさん、あれを!」

ハンサム「あれはまさかレックウザか!?」

リラ「頭の上に人が乗っています」

ハンサム「うーむ…そんなのよく見えるな」

ハンサム「ということは誰かのポケモンか」

リラ「ポケモンリーグ関係者以外の伝説級ポケモンの所持者は逮捕しろと指令が出てます…行きましょう」

ハンサム「…いくらなんでもこの指令は無茶苦茶だと思うが」

リラ「私もそう思います…ですが」

ハンサム「リーグの命令は絶対か…行くしかないか」

リラ「はい」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:49:51.43 ID:6/PYa7aF0
ヒガナ「そうだな…まずは」

ヒガナ「!?」

ユウキ「なんだ体が…」

リラ「全員おとなしくしてください」

ハンサム「国際警察だ」

ユウキ「国際警察…?」

ユウキ「僕たち何も悪いことしてないですよ」

リラ「現在リーグ関係者以外の伝説以上のポケモンの所持は認められていません」

リラ「リーグのリストの中にはレックウザは入っていないためあなたたちを不法所持とみなします」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:50:36.42 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「不法所持って…全くわからん…」

ヒガナ「ユウキ、しゃべってないで竜神様でぶっとばしちゃいな!」

ユウキ「…しかたないか」

ユウキ「って…あれ?もしかしてリラ?」

リラ「…どうして私の名前を…?」

ユウキ「僕だよ僕!ユウキだよ!」

リラ「……」

リラ「あなたは私のことを知っているのですか?」

ユウキ「うん、当たり前だよ」
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:52:27.90 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「あの時リラも初めてだって言ってくれたじゃないか」

リラ「えっ」

ハルカ「ちょっユ…」

ヒガナ「ユウキ!私以外の女に手出してんの!」

ユウキ「?????」

ユウキ「なんの話してるの?」

ヒガナ「初めてってどういうこと」

ユウキ「ああ、もう何年前かな…」

ユウキ「リラがタワータイクーンで僕が挑戦者」

ユウキ「それで僕が初めてタワータイクーンに勝ったんだよ」

ヒガナ「まぎらわしい」

ユウキ「何が?」
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:53:40.79 ID:6/PYa7aF0
リラ「フーディン、サイコキネシス解除」

ユウキ「おっ」

ユウキ「ハルカ、ヒガナ大丈夫か?」

ハルカ「うん」

リラ「…タワータイクーン…とは何ですか?」

ユウキ「え?何言ってんのさ」

リラ「実は私…記憶がなくて…」

ユウキ「じゃ、じゃあ僕との思い出は…」

リラ「ご、ごめんなさい…何も…」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:55:21.36 ID:6/PYa7aF0
ハルカ「ユウキあんた…」

ヒガナ「思い出ってどういうこっちゃー!やっぱ何かしたの!?」

ユウキ「ヒガナはさっきから何言ってんの?」

ハルカ「…ヒガナ」

ハルカ「あんたはさっきからユウキと何なれなれしく話してんの…」ゴゴゴ

ヒガナ「何か問題でもあるの?」バチバチ

ユウキ「ふ、二人とも…」

リラ「あの」

ユウキ「どうしたの?」

リラ「私のことを知っているのなら教えてください」

ユウキ「うん、いいけど」
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:56:21.46 ID:6/PYa7aF0
リラ「その前にレックウザはあなたのポケモンですよね、ボールに戻しておいた方がいいです」

リラ「少し前から施行された法によりリーグ関係者以外が伝説ポケモンを持っていると逮捕される可能性があります」

リラ「私たち以外に見つかるとやっかいですから」

ユウキ「そういやそんなこと言ってたね…」

ユウキ「じゃあレックウザ、空で待機しててくれ、用ができたときまた呼ぶから」

リラ「ボールに入れないのですか」

ユウキ「うん、ボールで捕まえたわけじゃないから」

ユウキ「ボールで捕獲することによって強力なポケモンの力に制御がかかってしまうらしいんだ」

ユウキ「あの人たちに少しでも対抗するために制御をかけるわけにはいかないからね」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:57:56.13 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「さて、リラのことについてだったね」

ユウキ「といっても何もかも知ってるわけじゃないから、僕の知ってる範囲だけど」

リラ「構いません」

ユウキ「まずそんな話し方じゃなかったね、一番気になった」

リラ「話し方ですか?」

ユウキ「そう、そんな堅い話し方じゃなかったよ、一人称もボクだったし」

ユウキ「まあこれは成長で変わるようなことだから仕方ないけどね」

ユウキ「見た目も前は男の子でも女の子でもどちらにも見えるっちゃ見えたけど…」

ユウキ「今はすごく美人で…スーツ姿もすごくいい」

ユウキ「うん、めちゃくちゃいい」

リラ「…あの、できれば見た目とかではなく、具体的なことを」

ユウキ「あ、ああ…普通そうだよね!」
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:58:50.34 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「さっきも言ったけどリラはバトルフロンティアの施設の一つバトルタワーのボスだったんだよ」

リラ「バトルタワー…」

ユウキ「そう、フロンティアブレーンだったんだ」

ハンサム「そうか、そういうことか」

ユウキ「わっなんだこのオッサン」

ハンサム「む、オッサンとは失礼な、私はそもそも最初からいたぞ」

ユウキ「そうだっけ…?」

リラ「はい、ハンサムさんは私と一緒にここに来ましたから」

ユウキ(全然きづかなかった…)
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:01:03.09 ID:6/PYa7aF0
ハンサム「君の言うとおりそのバトルタワーというところのボスだったのならリラの覚えていたことと一致するな」

リラ「そのバトルフロンティアというところはどこなんですか」

ユウキ「…今はもうない」

ユウキ「消えたんだ、一夜にして」

ユウキ「これは何がどうなって消えたのかは僕にもわからない、しかも僕以外のみんなからバトルフロンティアの記憶が消えているんだ」

リラ「そう…ですか」

ユウキ「元々バトルフロンティアがあった場所は別の施設になってる」

ユウキ「今そこに行ってもリラのことは何もわからないと思う」

ユウキ「そういえばバトルフロンティアだけじゃなかったな…」

リラ「他にも私に関することで変わったことがあるのですか?」

ユウキ「いや…リラのことじゃないけど街が丸ごと変わってるのに誰も何も不思議に思わず生活してたってこともあった」

ユウキ「たしかバトルフロンティアがなくなった日と同じ…もしかしたら関係があるのかもしれないけど」

リラ「……」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:02:46.60 ID:6/PYa7aF0
クレセリア「シロナさん、レックウザの反応が消えました」

シロナ「反応が消えた?」

クレセリア「はい、このことから考えられるのは二つあります」

クレセリア「一つはボールに入った」

クレセリア「二つ目は星の外、つまり宇宙にいるかと思われます」

シロナ「なるほど…どっちにしろ見つけるのはむずかしいか」

クレセリア「そうとも限りません」

クレセリア「今反応が消える前に留まっていた場所へ向かっています」

クレセリア「もしかすると、まだ近くにトレーナーがいる可能性があります」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:03:42.89 ID:6/PYa7aF0
クレセリア「シロナさん、あれを」

シロナ「…どこかで見たことあるトレーナーたちね」

シロナ「当たりよ、クレセリア」

シロナ「こんにちは〜トレーナーのみなさん」

シロナ「…と国際警察のお二人さん」

ハンサム「シロナ…!」

シロナ「あなたたちの誰かがレックウザのトレーナーよね?誰かしら」

ユウキ「…僕だ」
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:04:28.79 ID:6/PYa7aF0
シロナ「ふぅん、あなたが…」

シロナ「私に譲ってくれないかな?」

ユウキ「嫌です」

シロナ「ええ〜」

リラ「フーディン、シャドーボール!」

バシュッ

クレセリア「……」キンッ

リラ「弾かれた!?」

シロナ「ちょっと〜危ないじゃないの!」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:06:15.86 ID:6/PYa7aF0
シロナ「今はこの子と話してるんだから邪魔しないでよ」

リラ「そうはいきません、私はあなたたちを逮捕しなければなりませんから」

シロナ「…はぁ」

シロナ「レックウザは譲ってくれないし、私は捕まるわけにはいかない」

シロナ「結局こうなるのよね」

シロナ「クレセリア、上昇して」

クレセリア「はい」ふわっ

シロナ「それなら…この大魔王シロナ様がまとめて相手してあげるわ」

シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア、ダークライ」
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:06:48.79 ID:6/PYa7aF0
ハンサム「シ、シンオウの伝説のポケモンを一度に使うとは…!」

リラ「それでもやるしかありません」

ユウキ「うん、僕とリラならなんとかなるかもしれない」

ヒガナ「ユウキ、私もいるのよ」

ハルカ「ま、また先にしゃしゃり出て!」

ハルカ「ユウキ!私も手伝うよ!」

ヒガナ「あれ〜?ハ〜ルカちゃんは戦えるのかな〜?」

ハルカ「戦えるわ!」

ユウキ「二人ともありがとう」
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:08:06.86 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「来い!レックウザ!!」

レックウザ「私を」

レックウザ「呼んだか」

シロナ「これがレックウザ…かっこいいじゃない」

シロナ「私たちのものになるのが楽しみね」

ユウキ「誰が渡すもんか」

シロナ「…攻撃よ、ディアルガ、パルキア、ダークライ」

シロナ「クレセリア、私たちはもう少し離れましょ」

クレセリア「指示はなさらないのですか?」

シロナ「なんとかなるでしょ…」

クレセリア「かしこまりました」
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:09:05.12 ID:6/PYa7aF0
ディアルガVSレックウザ
パルキアVSメガボーマンダ・メガバシャーモ
ダークライVSメガフーディン・カビゴン

パルキア「うおらあっ」バシュッ

ボーマンダ「グヘエッ」

ヒガナ「ボーマンダ!」

リラ「とんでもない威力のハイドロポンプ…!あんなのを受ければいくらメガボーマンダでも」

シロナ「今のはハイドロポンプじゃないわよ」

シロナ「水の波動ね」

リラ「!!」

シロナ「いやパルキアからすれば水鉄砲…水遊びのつもりだったのかもね」

シロナ「そんなことよりあなたよそ見してていいの?」

シロナ「ダークライ相手じゃダブルじゃなくてトリプルにした方がいいんじゃないの?」

シロナ「なんだったら6匹全部、私はそれでもかまわないわよ」
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:10:11.29 ID:6/PYa7aF0
リラ「後悔しますよ」

シロナ「しないと思うけど、あなたが的確に6匹に指示できるとは思えないし、それに…ふふっ」

リラ「私をあまり甘くみないでください!」ぼむっ

シロナ「あーあ、出しちゃった…」

ダークライ「ダークホール…」

リラ「な…これは…」

シロナ「あなたのポケモン全員眠っちゃったね」

シロナ「それじゃダークライ、あとは…あら?」

シロナ「1…2…3…4…5…あと一匹いない、あのときボールは全部で6つのはず」
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:10:58.05 ID:6/PYa7aF0
シロナ「!」

マニューラ「セヤアアア」

シロナ「直接私を…しかもこのクレセリアじゃどうすることもできない」

リラ「最初から狙いはあなたです!マニューラ辻斬り!」

シロナ「おしいわね」

マニューラ「エッ!?」

ドギャーン

ガブリアス「シロナマモル」

シロナ「私には最強のナイト様がついてるの」
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:11:54.55 ID:6/PYa7aF0
リラ「そんな…」

シロナ「そろそろあっちも終わりそうね」

シロナ「えっと…ユウキ君だっけ?そろそろ諦める気になった?」

ユウキ「全然!」

シロナ「そう…でも周りが見えてないわね、見てごらんなさいよ」

ユウキ「!」

ユウキ「みんな…!」

シロナ「あとは君だけ」

ヒガナ「ごめんユウキ…まさかこんな強いとは思わなかった…」

ハルカ「……」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:12:31.79 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「レックウザ…仕方がない…」

レックウザ「どうするのだ」

ユウキ「ここは退くしかない」

レックウザ「わかった…」

ユウキ「ハルカ!ヒガナ!リラ!おっさん!みんな捕まって」

ハンサム「誰がおっさんだ!」

ユウキ「あんただよ!早くしろ」

リラ「ハンサムさん!」

ハンサム「う、うむ…」

ユウキ「よし…レックウザ、神速だ!」

クレセリア「シロナさん、逃げられましたよ、いかがいたしましょう」

シロナ「慌てないの、あなたは何もしなくていい」

シロナ「パルキア、お願い」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:15:04.37 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「みんなごめん…」

ユウキ「僕がもっとしっかりしていればみんなもみんなのポケモンもそんな傷つかなかったのに」

ヒガナ「ユウキ…その」

ゴチンッ

ユウキ「いてっ」

ハルカ「あんたそんなキャラじゃないでしょ、もっと堂々としなさい」

ハルカ「ここにいる誰もあんたが悪いなんて思ってない」

ユウキ「…みんな」

ぐにゃ

キキーッ

ユウキ「レ、レックウザ!なんで急ブレーキなんか…」

シロナ「おっかえり〜」
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:16:34.52 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「なんで…」

ユウキ「まさか、こんな短時間で世界一周したのか?」

レックウザ「そんなわけないだろう、だが我は真っすぐ進んでいた、それも上空を」

ユウキ「どういうことだ…」

ユウキ「レックウザ、次はあっちだ」

レックウザ「うむ」

ーーーーーーーーーーー

シロナ「やっほー」

ユウキ「また!?」

ユウキ「次は向こうだ」

ーーーーーーーーーーー

シロナ「久しぶりー」

ユウキ「くっ…なんで」
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:17:24.97 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「まさか幻か夢なのか?」

ユウキ「ちょっと俺の顔つねってみて」

ハルカ「うん」ギュイ

ヒガナ「まかせな」グニィ

ユウキ「いたたたた!二人でひっぱんなくていい!どっちか!どっちかでいいから」

ヒガナ「ハルカ離しなさいよ、ユウキ痛がってるよ」

ハルカ「それヒガナのこと言ってんの、わかったらすぐ離しなさい」

ユウキ「い、いや…もう…両方…二人とも…」

リラ「お二人ともこれ以上やると頬がはれてしまいますよ」パシッ

ユウキ「うう…ありがとうりらぁ…」ひりひり
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:17:59.83 ID:6/PYa7aF0
ヒガナ「何すんのさ、ムネナシ!」

リラ「な、なし!?」

ハルカ「そうよペタンコ、入ってこないで」

リラ「ペタ…」

リラ「こ、言葉の暴力はよくありません!」

ヒガナ「でも事実じゃーん」

ハルカ「珍しく意見が一致したね」

ヒガナ「うん」

リラ「ユウキはどう思いますか!女性はここの大きさではないと私は考えます!」

ユウキ「そ、そんなの僕に聞かれても…」
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:19:05.09 ID:6/PYa7aF0
ヒガナ「君はもちろん大きい方が好きだよね」

リラ「私は好みの話をしているのではありません!」

ハルカ「ユウキはそもそも小っちゃいのに興味がないから論外論外」

ユウキ「いや、僕は別に小さくても…」

リラ「小さい方が好きなんですか!それはすごくいいことですよ!」

ヒガナ「小さくてもいいって言ったの、好きとは言ってないでしょ」

リラ「想像力が足りませんね!」

ヒガナ「それ私の…」

リラ「ユウキは小さくてもいい、いやむしろ小さい方が好きだって言おうとしたんですよ」

ハルカ「そんなめちゃくちゃな」
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:20:47.61 ID:6/PYa7aF0
シロナ「おい、貧乳ども」

リラ「貧乳言うな!」

ユウキ「!」ビクッ

リラ「…はっ、私ったらつい」

シロナ「いつの間にか私ほったらかされてるんだけど構ってくれない?」

ユウキ「レックウザ、もう一度逃げる」

レックウザ「うむ」

バヒューン

シロナ「ああもう、構ってって言ったのに」

シロナ「パルキア、もう一回」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 20:22:14.99 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「3人ともいい加減にしなさい」

ユウキ「そういうのはおっさんの方がわかってるから」

ヒガナ「……」ちらっ

ハルカ「……」ちらっ

リラ「ハンサムさん…」

ハンサム「わ、私に話を振るな!」

ユウキ「じゃあもうその話も終わりです」

シロナ「そろそろ無駄だってわかった?」

ユウキ「……」

シロナ「わざわざ最初に言ったでしょ、大魔王シロナって」

ユウキ「?」

シロナ「あれ、まだわかんないの?」

シロナ「知らないのなら教えてあげる」

シロナ「大魔王からは逃げられないのよ…」
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:40:02.06 ID:g/dN9UoW0
ユウキ「……」

ヒガナ「ユウキ、大魔王ってのは逃げることはできなくても倒すことはできるのよ」

ユウキ「倒すってどうやって…」

ハルカ「もしかしてメガシンカ…?」

ヒガナ「そう、竜神様…レックウザをあの時のように、君ならできるよ」

ユウキ「あの時は夢中で…」

ヒガナ「夢中でもなんでもここでやらなきゃ全滅だよ」

ヒガナ「君とレックウザとの間の絆は十分、後は君の強い祈りだ」

ヒガナ「今はどういうわけか相手も動かない、今がチャンスだ」

ユウキ「うん…」
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:40:50.23 ID:g/dN9UoW0
シロナ「……」

クレセリア「シロナさん…もう」

シロナ「大丈夫…まだ…まだもつ」

シロナ「逃げられないって言ったところで私が退いちゃかっこ悪いでしょ」

クレセリア「ですが伝説級のポケモンを3体…私を含めると4体のポケモンを使うのは体への負担が大きすぎます」

シロナ「相手を倒すのにあと1分もかからないわ、問題ない」

クレセリア「…わかりました、無理をなさらないように」

シロナ「ディアルガ、パルキア、ダークライ攻撃よ!」
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:41:32.21 ID:g/dN9UoW0
ハルカ「き、きた!」

ピカッ

レックウザ「うおおおおお!」

ユウキ「できた…!やった!」

ヒガナ「やっぱりやればできるじゃん」

リラ「ユウキ、早く指示を!敵がもう」

ユウキ「レックウザ、竜星群!」

ヒュー ドンドドン

シロナ「ディアルガ、時の咆哮よ」

ユウキ「みんなちゃんと捕まっててよ、あれを突破する」

ユウキ「画竜点睛!!」
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:43:00.44 ID:g/dN9UoW0
シロナ「…っ!?」ピキッ

シロナ「体が…」

クレセリア「シロナさん!やはりもう限界です」

クレセリア「ディアルガさん、パルキアさん、ダークライさん、全員ボールへもどってください!」

シュン

シロナ「くっ…」

クレセリア「あと少し、私がレックウザさんの攻撃を避けるまで我慢してください」
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:46:02.58 ID:g/dN9UoW0
レッド「ハードプラント」

フシギバナ「モクトン」

ズドドドドド グルルルル ギュッ

レックウザ「ぐがっ!?」

レッド「大丈夫か?シロナ」

シロナ「れっど…くん…きてくれたんだ」

レッド「ったく、いくらお前でも伝説のポケモンを4匹も使い続けたらそんなことになるってわかってんのに倒れるまでやるかね」

レッド「戻っていいよクレセリア、後は俺が何とかするから」

クレセリア「はい、シロナさんをお願いします」シュン
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:46:48.77 ID:g/dN9UoW0
ユウキ「レッドさん…」

レッド「よっ、久しぶりだなぁ」

ユウキ「あなたもロケット団だったんですね」

レッド「ああ」

レッド「じゃあ俺を倒すか?」

ユウキ「はい」

レッド「無理だな」

レッド「レックウザは今は動けない、大木に絡みつかれてるようなもんだしな」

ユウキ「……」

レッド「そんな見ないでくれよ、そもそも戦う気はないからさ」
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:47:49.14 ID:g/dN9UoW0
ユウキ「逃げるんですか」

レッド「逃げるもなにも、もう戦えない相手と戦う意味なんてないだろ」

ユウキ「何を言って…」

レッド「シロナが何でこうなったかわかるか?」

レッド「伝説級のポケモンを使うには体力・精神を大きく消費する、ボールに入れず力を制御していないと特にな」

レッド「生半可なトレーナーなら指示しただけで体が持たず死ぬ」

レッド「それに関しちゃお前はすごい方だけど、まだまだトレーナーとしてのレベルが低いな」

レッド「お前じゃそのレックウザだけで限界、いや限界を超えてしまっている」
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:49:39.77 ID:g/dN9UoW0
ユウキ「何言って…」

ハルカ「ユウキ…すごい汗が」

ユウキ「え?」ふらっ

ヒガナ「ちょ、ちょっ!しっかりしなよ!」

ユウキ(あれ…?なんだろ、急に…)ぱくぱく

レッド「あー、言わんこっちゃない」

レッド「早く休ませてあげな、じゃないとシロナみたいに」

シロナ「すー…」すやすや

レッド「…まあこいつはバカだから」

レッド「普通はこうじゃないよ」
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:51:47.78 ID:g/dN9UoW0
レッド「じゃあ俺らは帰るから、ばいばーい」

レッド「リザードン、行くぞ」

ハンサム「逃がすか!」

リラ「待ってくださいハンサムさん」

ハンサム「な、なんだリラ」

リラ「ここから追いかけても確実に逃げられます」

リラ「それで時間を無駄にするより今はユウキを早くお医者様に診せた方がいいです」

ハンサム「うむ…わかった」
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:53:25.39 ID:g/dN9UoW0
ロケット団本部

レッド「着いたよシロナ」

シロナ「うーん…あとちょっと…」

レッド「何があとちょっとなんだよ、立てよ」

シロナ「ちょっと冷たくない?」

レッド「普通だ、てかやっぱ起きてんじゃねえか」

シロナ「絶対ナツメだったらこんな…あれ」

レッド「今度は何」

シロナ「だめ、立てない、これかなり足にダメージきてるわ」

レッド「足にダメージってなんだよ…」
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:55:06.71 ID:g/dN9UoW0
レッド「…なんで俺がこんな」おんぶ

シロナ「ありがとねー」むにゅ

レッド「……」

シロナ「ふふっ」

レッド「おい…お前」

エリカ「あら、レッドさんにシロナさんお久しぶりですね」

レッド「エリカ…久しぶり…あれ、そんな会ってなかったっけ?」

シロナ「たしかに…最近見てなかったような」

シロナ「いつもどこにいるの?働いてる?」

エリカ「いつもはランスさんの班にいます、ちゃんと働いてますよ」

シロナ「へーランスさんの…じゃあカイオーガの方に行ったんだ」

エリカ「はい」
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:56:39.71 ID:g/dN9UoW0
エリカ「それにしてもめずらしいですね」

エリカ「レッドさんがシロナさんをおんぶしてるなんて」

レッド「これはこいつが足痛いって言うから仕方なく」

シロナ「でもそう言いながらやってくれるなんてやさしいよね」

シロナ「エリカもやってみる?」むにゅ

レッド「お、お前な…」

エリカ「いえ、私はまだやることがありますので」

シロナ「あ…そ、そう?それならまあ…」
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:57:59.24 ID:g/dN9UoW0
コンコン ガチャ

レッド「せんせ〜…あれ?」

レッド「いねえのか?」キョロキョロ

シロナ「意外とあの子もいそがしいのかしらね」

レッド「めんどくせえからもうここに置いてくか」

シロナ「そんな物みたいな扱いしないでよ」

レッド「じゃあどうしろってんだ」

シロナ「レッド君ももうちょっとここにいなよ、ねっ」むにっ

レッド「……」
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 02:59:38.85 ID:g/dN9UoW0
レッド「さっきから思ってたけど、それわざとか?」

シロナ「ん?なにが?」

レッド「その押しつけてくるやつ」

シロナ「なんのことだろ〜」

レッド「ムネだよムネ!でけえのつけやがって」

シロナ「レッド君おっきいの好きでしょ、ナツメも大きいし」

レッド「そ、そんなの…知らん」

シロナ「毎日見てるのに知らないはおかしいじゃない」

レッド「大きさとか気にしねえし…」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 03:02:07.43 ID:g/dN9UoW0
シロナ「ふーん…」

レッド「てかもうおろすぞ、ここで寝かしときゃ後は先生が何とかするだろ」

レッド「よっと…あー軽くなった、じゃあな」

シロナ「待ってよ、一人じゃ寂しいじゃない」

レッド「そういうときには自分のポケモン出して遊んでてもらえ」

シロナ「それもいいけど今は人間と話したいの」

レッド「人間と話したいってなんだよ」

レッド「…先生が戻ってくるまでだぞ」

シロナ「ほんと?やったー」

レッド「30超えがそんなことやっても全然かわいくないぞ」

シロナ「まだまだ20代よ!!」
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 03:03:25.40 ID:g/dN9UoW0
シロナ「その証拠に…うんしょ」ぽろんっ

シロナ「ほらおっぱいだってきれいでしょ」

レッド「ぶっ」

レッド「な、何やってんだ、しまえ!」

シロナ「さわりたかったら別にかまわないわよ」

レッド「さわら…!さわらな…さわら…」

レッド「……」

レッド「…シロナさぁ…そんなことして俺が何もしないとは限らないだろ、そういうのはやめとけよ」

シロナ「私はレッド君がちゃんと責任とってくれるんだったら何されてもいいよ」

レッド「…だから何もしねえよ」
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 03:04:07.28 ID:g/dN9UoW0
シロナ「見てるだけじゃ退屈でしょ、ぱふぱふとかパイズリとかしてあげようか?」

レッド「し、してもらわなくていい」

レッド「それに見てるんじゃなくて、無駄にでけえから勝手に視界に入るだけだ、早くしまえっての」

シロナ「勝手にねぇ」

シロナ「もしかしてナツメにそういうことしてもらってるの?」

ガチャ

クロイロ「!」

クロイロ「な、何やってるんですか」

レッド「あ、やっと戻ってきた」
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 03:05:22.48 ID:g/dN9UoW0
レッド「じゃあ俺も帰るとするか」

クロイロ「いや帰るじゃないです、何してたんですか」

レッド「いや別に、特になにも」

シロナ「レッド君がおっぱい見たいって言うから」

レッド「言ってねえよ!」

クロイロ「…言った言ってないは読心すればわかります」

クロイロ「ですがここで何をしていたかという質問に対してはちゃんと聞いておかないといけません」

レッド「いや、ほんと…何もしてないです」

クロイロ「……」

クロイロ「ではなぜ私の部屋に?」

シロナ「私の足が動かなくなっちゃって、クロナなら治せると思ったから来たの」
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 03:06:27.11 ID:g/dN9UoW0
クロイロ「……」

クロイロ「うーん…まあだいたいわかりました」

レッド「そうですか、それはよかった、じゃあ俺帰ります」

クロイロ「これは一度ナツメにも来てもらった方がいいですかね」

レッド「いや、おかしいです」

クロイロ「レッドがお姉ちゃんに手を出すとは私でも読めませんでしたからね」

クロイロ「一応ナツメにも伝えておいた方がいいかと思って」

レッド「手出してないし、もしそうだとしてもナツメに言う必要ないでしょ」
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 03:22:05.16 ID:YfUYrIRa0
面白いよ
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/11(火) 03:36:10.80 ID:WkuYEQt30
サカキの部屋

サカキ「アポロ」

アポロ「はい、何でしょう」

サカキ「最近団員たちの元気がないようだが、疲れているのじゃないのか?」

サカキ「休みはとらせているのか?」

アポロ「はあ…まあ…」

サカキ「まあ?」

アポロ「い、いえ!しっかりと!」

サカキ「……」
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/11(火) 03:37:07.73 ID:WkuYEQt30
サカキ「アポロ、ロケット団での旅行を計画しておけ」

アポロ「りょ…旅行ですか!?」

サカキ「何か文句でもあるのか?」

アポロ「ありません…」

アポロ「ですがロケット団の活動を隠し、全員となると…」

サカキ「そのことなら問題ない」

サカキ「行き先はシンオウ、宿泊場所はホテルグランドレイク」

サカキ「前回シンオウに行ったときに買い取っておいた」

サカキ「旅行のときにロケット団の貸し切りにすればいいだけだ」

サカキ「後はいつ行くかだが、それはお前に任せる、団員たちの活動にあわせて計画しろ」

サカキ「なるべく早くがいい」
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/11(火) 03:37:57.93 ID:WkuYEQt30
二週間後・シンオウ地方

レッド「まさかロケット団で旅行に来ることになるとは…」

ナツメ「ほんと、しかもこんな大きなホテル買い取って」

シロナ「あ、いたいた、レッドくーん」

シロナ「はいこれ」ジャラ

レッド「なにこれ?」

シロナ「団員たちの分のルームキー、配っといてね」

シロナ「それとこれがレッド君とナツメの部屋の鍵」

シロナ「じゃっ後よろしくねー」

シロナ「ああ、言い忘れてた」

シロナ「夕食はバイキング形式で6時から8時30分までだから」

シロナ「団員たちにルームキー渡すときに伝えといてね」

レッド「なんかお前テンション高いな」

シロナ「そりゃ旅行だもの、楽しまなきゃ」
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/11(火) 03:38:34.18 ID:WkuYEQt30
夕食

レッド「もぐもぐ…」

レッド「ここいいホテルだな、料理もうまいし」

ナツメ「シンオウでも1.2の高級ホテルらしいしね」

レッド「そうなの?通りで部屋もあんなにいいわけだ」

レッド「マサラの実家より豪華だったもんな…」

ナツメ「それは言い過ぎでしょ」

レッド「いや、ほんと…」
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