ナツメ「レッドが指名手配!?」

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146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:15:36.73 ID:r58Yrym80
>>145ありがとうございます
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:16:11.84 ID:r58Yrym80
3日後

クロイロ「うん、これなら完全回復できますね」

ナツメ「よかった」

クロイロ「そうですね、もっとおとなしくしてれば、早く治せたんですけどね」

ナツメ「それは…すいません…」

クロイロ「……」ピーン

クロイロ「はい、もういいですよ」

ナツメ「えっもう…」

クロイロ「はい、足も使えますし、体の傷もすべて消えました」

ナツメ「先生の超能力すごいですね…」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:16:53.30 ID:r58Yrym80
ナツメ「あれ、普通に動ける」

クロイロ「あたりまえです」

ナツメ「いや、けっこう寝たきりだったからちょっと衰えたりするのかなと思って」

クロイロ「私が治療するからには完全回復させます」

クロイロ「どんな怪我でもリハビリとかさせません」

クロイロ「ただでさえ時間がないんですからそんなことに時間をかけれません」

ナツメ「そんなこと…」

ナツメ「あ、とにかくありがとうございました、私レッドのとこに戻りますね」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:17:24.74 ID:r58Yrym80
クロイロ「待ってください」

クロイロ「これを、忘れるところでした」

ナツメ「これってレッドの…」

クロイロ「はい、取り付けられてた機械もすべて取り除くことができました」

クロイロ「レッドに返しておいてください」

ナツメ「わかりました」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:18:15.32 ID:r58Yrym80
レッド「もう大丈夫みたいだね」

ナツメ「うん」

ナツメ「あとこれ」

レッド「おおカビゴンにラプラス!」

レッド「ありがとうナツメ」

ナツメ「お礼なら先生に言って、私届けただけだし」

レッド「せんせー!ありがとー!だいすきー!」

ナツメ「……」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:18:52.00 ID:r58Yrym80
シロナ「呼んだ?」

ナツメ「呼んでない」

レッド「どっちかていうと先生の方だから」

シロナ「まあまあ」

レッド「まあまあじゃねえよ、当たり前のように毎日きやがって」

シロナ「だって暇なんだもん」

ナツメ「たしかに暇ね、ロケット団って何するのかしら」

レッド「人のポケモン奪う…いや今は違うのか…?」

ナツメ「そんなことしてたの!?」

シロナ(そうか、ジムリーダーたちはロケット団に関わらないようにされてたから何も知らないのか…)

シロナ「私も知らないけど」ぼそっ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:20:08.23 ID:r58Yrym80
ナツメ「でも少なくともあなたみたいに酒ばっか飲むことではないわね」

シロナ「お酒の何が悪いっての!」

シロナ「こういうのはね昼間っからのむのが一番おいしいのよ」

レッド「この前はそれで吐いてたじゃねえか」

シロナ「あれはまあ…クロナとも久しぶりに会ったし…飲みすぎたっていうか…」

シロナ「そんなことより二人ものみなさいよ」

ナツメ「いらないわよ」

レッド「俺一応まだ未成年だから」

シロナ「それじゃあレッド君は仕方ないか」

シロナ「ナツメだけでものみなさい」

ナツメ「だからいらないって」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:20:49.37 ID:r58Yrym80
シロナ「なんで?」

ナツメ「今はそういう気分じゃないだけ」

ナツメ「逆になんでそんな呑気なの?」

ナツメ「チャンピオンじゃなくなって、ロケット団に入ってるのよ」

シロナ「そーねー…チャンピオンじゃなくなったからこそ、こんな呑気なのかもしれない」

シロナ「私はねあんなことがあったからもうリーグのことを正しいとは思えないの」

シロナ「かといってロケット団も正しいとは思わない」

シロナ「二人はどう思う?」

レッド「……」

ナツメ「……」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:23:10.14 ID:r58Yrym80
シロナ「二人もよくわかんないでしょ」

シロナ「はっきり言ってどうでもいい」

シロナ「そういう考えしてるからかもね」

シロナ「そして暇で何をしようかと思って、そうだお酒をのもうってなったの」

レッド「なったのじゃねえよ」

シロナ「あんたたちも難しいことは考えなくていいと思うよ」

シロナ「ボスの最終的な目的が何かは知らないけど今のリーグと戦わないといけないのは確か」

シロナ「そうなったらそうなったで、その時考えればいいんだから」

シロナ「だらだらと言ったけど要約すると、とりあえずのめ!」

レッド(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:23:48.18 ID:r58Yrym80
シロナ「ほれほれ」

ナツメ「わかったわかった、一口だけよ」

シロナ「レッド君にはミックスオレ」

レッド「俺のジュースなら冷蔵庫入ってるからいいよ」

シロナ「遠慮しないの!」

レッド「なんでやたらとそれすすめるんだよ」

ナツメ「あれ?」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや…なんだろ、これ普通のお酒よね?」

シロナ「普通じゃないお酒って何よー、あんまり好みじゃなかったー?」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:25:06.16 ID:r58Yrym80
シロナ「私トイレ行ってくる、これすきに食べてていいから」

レッド「この部屋の使えよ、どこ行くんだ?」

シロナ「これは自分の部屋で」

レッド「自分の部屋って元は俺の部屋じゃねえか」

レッド「なあ?」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの、顔真っ赤だよ、そんなに酒に弱かったっけ?」

ナツメ「わからない…なんだか体がアツい…//」

レッド「熱いの?じゃあ冷房つけようか」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:26:11.43 ID:r58Yrym80
レッド「えーっとリモコンは…」

ナツメ「ねえレッド…」

レッド「ん?」

ナツメ「……」ぺろっ

レッド「うわわっ」どさっ

レッド「いた〜…なにすんのさ…」

ナツメ「…ごめん…じゃあお詫びに」ガバッ チュッ クチュ レロレロ

レッド「んんっ!?んーーーっ!」

レッド「んんん!!」バシバシ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:27:02.22 ID:r58Yrym80
レッド「ぷはっ…」

レッド「……」

レッド「あっ…ど、どうしたんだよ!?急に」

ナツメ「嫌だったの…?ごめんなさい…」

レッド「そそ…そうじゃなくて…初めてだったから、ちょっと驚いて…」

ナツメ「レッドのはじめてになれた…」

レッド「てか、なんでこんな…」

ナツメ「…脱いで」

レッド「へ…?」

ナツメ「服脱いで」

レッド「???」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:27:37.95 ID:r58Yrym80
ナツメ「いいから脱ぎなさいっての!」グイッ

レッド「おいおいおい!やめ…おかしい!おかしいって!」

レッド「ナツメ酔ってるの!?」

ナツメ「もーレッドが脱がないなら私が」

レッド「それもダメ!やめなよ!どうしちゃったんだよ!」

レッド「はっ…」チラッ

シロナ「……」にやっ

シロナ(一発やっとけ!)グッ

レッド(クッ…クソババアァァー!なんかナツメにやりやがったな!)

レッド「もしかしてさっきの酒か?いや…そんなこと今はどうでもいい、ナツメを止めないと」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:28:28.78 ID:r58Yrym80
レッド「一回落ち着こ!こんなことやったら絶対後悔するから!」

ナツメ「私のこと嫌いなの…」

レッド「そんなわけない、むしろ大好きだからこそ止めてるの!」

ナツメ「……」

レッド(止まった?わかってくれたのかな…)

ナツメ「私が脱いだらあなたも脱ぐよね?」

レッド「全然わかってなかったー!」

レッド「絶対だめだから!」

ナツメ「服ひっぱんないでよー、脱げないでしょ」

レッド「だから脱がさないようにしてんの!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:29:17.64 ID:r58Yrym80
ナツメ「もー、こうなったらスリーパー!」

ナツメ「レッドを眠らせて襲うわよ」

スリーパー「リョーカイ」

レッド「ちょっと待て、お前なら今のナツメが普通じゃないってわかるだろ」

スリーパー「タシカニ」

レッド「眠らせるのはナツメの方だ!」

ナツメ「あなたは私のポケモンでしょ、レッド方よ」

レッド「ナツメ」

ナツメ「レッド」

レッド「ナツメ!」

ナツメ「レッド!」

スリーパー「エエット…モウドッチモネムレ!」

スリーパー「ソシテジブンデモドル」シュポン
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:30:06.44 ID:r58Yrym80
シロナ「これで二人はくっついたわね」

シロナ「クロナとの勝負は私の勝ち、ロケット団入って初めて楽しかった」

シロナ「こういうのは素早く直接やるのが一番いいのよね」

シロナ「ん?」

ハンサム「……」こそこそ

シロナ「ねえそこで何してるの?私の部屋なんだけど」

ハンサム「うわっ」びくっ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:32:12.95 ID:r58Yrym80
ハンサム「シ、シロナさん!?」

ハンサム「シンオウチャンピオンのシロナさんですよね」

シロナ「あなたは?」

ハンサム「わたしですよ、国際警察のハンサムです」

シロナ「はんさむ…?」

ハンサム「ちょっと待ってください、変装ときますから…」

ハンサム「ほら」

シロナ「ああ、ギンガ団のときの!」

ハンサム「はい」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:32:50.91 ID:r58Yrym80
ハンサム「あのロケット団が再び動き出しているという情報が入り、わたしが潜入捜査しているというわけです」

シロナ「そうなんですか」

ハンサム「あなたも潜入捜査ですか?ロケット団のマークをつけているようですが」

ハンサム「しかしあなたほどの有名人が変装もしないで…」

シロナ「ああ、これは私だけ特別にマークだけ」

シロナ「やっぱり私このコートが似合ってるかなと思って、これボスみたいでちょっとかっこよくないですか?」

ハンサム「似合ってますが…その…」

クロイロ「おねーちゃーん、ちょっと手伝ってほしーんだけどー」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:33:32.85 ID:r58Yrym80
シロナ「あー、いいとこにきた」

ハンサム「シ、シロナさんが二人!?」

クロイロ「ん?誰この人、こんな人ロケット団にいたっけ」

シロナ「ああ、国際警察のハンサムさん、今潜入捜査でロケット団に侵入してるんだって」

ハンサム「ちょっと、シロナさん」

シロナ「大丈夫ですよ、この子は私の妹ですから」

ハンサム「妹…どうりでそっくりなわけか」

クロイロ「てかそんなこと話してる場合じゃないでしょ」

クロイロ「侵入者なんでしょ、はやく捕まえないと」

シロナ「それもそうね」

ハンサム「えっ!?ちょっとシロナさん!これは一体…」

シロナ「ごめんなさいね、私見ての通りのロケット団員なの」

ハンサム「ええーーーっ!!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:34:12.07 ID:r58Yrym80
コンコン ガチャ

シロナ「失礼しまーす、ボス侵入者を捕まえましたー」

クロイロ「お姉ちゃん、それじゃサカキ様に失礼でしょ」

クロイロ「すいませんサカキ様」

サカキ「そんなことはいい、侵入者とはどいつだ」

シロナ「こいつです」

ハンサム「くっ…ロケット団ボスサカキ…本当に」

サカキ「…お前国際警察か…何かの役に立つかもしれん」

サカキ「見張りと監視カメラをつけて部屋に閉じ込めておけ」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:35:04.32 ID:r58Yrym80
サカキ「それとレッドとナツメを呼んでくれ」

クロイロ「はい」

シロナ「あ、ちょっとそれは…やめた方が」

クロイロ「どうして?」

シロナ「理由は別にいいでしょ」

クロイロ「いや、よくないけど…」

シロナ「とにかく!レッド君とナツメでできることなら私とクロナでやりますから!」

クロイロ「え、私!?」

サカキ「む…わかった」

クロイロ「サカキ様!?」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:35:45.77 ID:r58Yrym80
翌日

クロイロ「はぁ〜お姉ちゃんが強かったからすぐに終わったけど、なんで私まで一緒にやらされなきゃいけないんだか…」

クロイロ「あれ、そういえばあれからレッドもナツメも見てませんね」

クロイロ「何してるんだろ」ガチャ

レッド「ぐー…」

ナツメ「すやすや」

クロイロ「……」

クロイロ「ああ、そうか…」

クロイロ「そういや昨日お姉ちゃんが『黒、僕の勝ちだ』とか言ってたけどこれのことかな」

クロイロ「ただ一緒に寝てるだけじゃん、こ…これで勝ちなんて言われてもね…」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:36:55.92 ID:r58Yrym80
クロイロ「放水開始!」

ヤドラン「ヤドジルブシャー」

レッド「ぶぱっ」

ナツメ「ぶっ」

レッド「うわっもう…なんだ…」

クロイロ「おはようございます…」

レッド「おはようご…あれ」

ナツメ「ん…」

レッド「あの…これは一体…?」

クロイロ「二人仲良く抱き合って寝ていたということですよ…」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:38:03.85 ID:r58Yrym80
レッド「俺なんも覚えてないんだけど…」

ナツメ「私も…」

クロイロ「体が治ったからさっそくやろうって考えですか…」

クロイロ「体勢からいってナツメが攻めですね…」

ナツメ「だから何も覚えてなくて…」

レッド「なんでさっきから声が小さいんですか、怖いんですけど」

クロイロ「なにか文句でも…」

レッド「ありません!すいませんでした!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:38:36.30 ID:r58Yrym80
クロイロ「二人とも何も覚えてないというんですね」

レッド「はい」

クロイロ「ではなぜあんな寝方をしていたかというのもわからないと」

ナツメ「はい」

クロイロ「じゃあ二人はまだくっついてないんですか?」

レッド「はぁ!?」

クロイロ「付き合ってないんですか?」

ナツメ「そ…そそそういう関係じゃないですよ//」

クロイロ「いい大人が顔真っ赤にすることじゃないでしょ、そんなことで」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:39:31.80 ID:r58Yrym80
クロイロ(たぶんお姉ちゃんが何かしたんだろうけど、どうやら失敗してみたいね)

クロイロ「まだこの勝負私にチャンスがあるわ…」

レッド「何か言いました?」

クロイロ「いえ…」

クロイロ「ところで二人はお互いのことはどうなんですか」

クロイロ「何があったかわからないとはいえ抱き合うほど仲がいいんですか?」

レッド「…そんなこと言う必要ないじゃないですか」

クロイロ「ナツメのこと嫌いなんですか?」

レッド「そんなわけないでしょ…ごにょごにょ…」

クロイロ「ん?」

レッド「それより何しにきたんですか」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:40:48.16 ID:r58Yrym80
クロイロ「仕事です」

レッド「あの偽物が出たんですか?」

クロイロ「お前の偽物の組織をつぶすだけがロケット団の仕事ではありません」

ナツメ「じゃあ何を」

クロイロ「お前たちにはロケット団の戦力強化のために行ってもらいます」

クロイロ「今この船はシンオウ地方に来ています、ここで伝説・幻のポケモンを捕獲してきてください」

レッド「そんな簡単に言ってますけど」

クロイロ「まだ不確かなことですが、ポケモンリーグは今それらのポケモンを集めているそうです」

クロイロ「それを阻止し、対抗するためにも必要なのです」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:41:51.87 ID:r58Yrym80
ナツメ「でも伝説のポケモンを捕まえられたとしても操るのは難しいんじゃ…」

クロイロ「はい、ですがそんなことを言ってる間に先を越されてはこの作戦の意味がありません」

クロイロ「だからこそお前たち実力者に行ってもらうんです」

レッド「誰々が行くんですか?」

クロイロ「お前を含めた幹部ほぼ全員行きますよ」

クロイロ「連れていきたい団員の希望があれば言ってください」

レッド「…じゃあ、ナツメ」

クロイロ「と言ってますが、いいですか?」

ナツメ「うん」

クロイロ「他に希望は?」

レッド「いや、特にないです」

クロイロ「じゃあ適当に団員つけときますね、出発は今から約2時間後です」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:45:19.05 ID:r58Yrym80
2時間後

レッド「これがシンオウ地方か…」

ナツメ「伝説のポケモンって簡単に言うけどどこにいるのかしら」

シロナ「ふっふっふ、その疑問には私がお答えしましょう」

レッド「なんだシロナも行くのか?」

シロナ「そうよ、ねえねえ見て見て、私昨日の働きで認められて幹部になったの、ほら」

ナツメ「それ喜んでいいの…?」

シロナ「私はもう完全にロケット団員なの、だったら昇進は喜ぶべきことなのよ」

レッド「で、伝説のポケモンっていってもどいつを捕まえて、どこにいんの」

シロナ「じゃあレッド君たちにはギラティナをお願いしようかしら」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 23:46:50.94 ID:r58Yrym80
レッド「ギラティナ…」

クロイロ「これです」

ナツメ「この世の裏側にある破れた世界に生息…ってこんなポケモンどうやって」

クロイロ「ギャーギャー言わないでください」

クロイロ「お姉ちゃんは昨日時間と空間の神ディアルガ、パルキアを捕まえました」

クロイロ「お姉ちゃんにもできたんです、お前もできるでしょ」

レッド「シロナが…どうやって…」

シロナ「数年前とある組織がやったのと同じようにね…」

クロイロ「まあ、それはおいといてとにかく行きましょう、場所は私が案内します」

レッド「え、先生も俺たちと行くんですか」

クロイロ「嫌ですか?」

レッド「そんなんじゃないです…」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/06(日) 04:56:12.98 ID:xfp/O5kV0
面白くて一気読みしてしまった。
期待してます
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 07:54:59.85 ID:BoO/WcEtO
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:49:38.67 ID:Y6P3pHCd0
隠れ泉への道

クロイロ「この先の洞窟にギラティナがいるとされている洞窟があります」

クロイロ「ただその洞窟では空間が捩じれているそうです」

レッド「…じゃあこっからは俺一人で行きます」

レッド「ぞろぞろと大勢で行って全員一緒に行けるかっていうとそうじゃないだろうし」

レッド「他のみんなはここの周辺を閉鎖」

レッド「誰も近づけないように」

クロイロ「わかりました、お気をつけて」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:50:42.78 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「お前は行かなくてよかったのですか?」

ナツメ「私ですか?」

クロイロ「それ以外に誰がいると」

ナツメ「いいんですよ、レッドなら心配ないでしょうし…」

ナツメ「チャンピオンをやめてどこかへ行っちゃったときも一人、こんなことぐらいなら」

クロイロ「あ、戻ってきました」

ナツメ「え?」

レッド「捕獲用のボール持っていくの忘れてた」

ナツメ「やっぱり心配だから私も行くわ…」

レッド「あ、悪いね、ありがと」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:51:29.28 ID:Y6P3pHCd0
戻りの洞窟

レッド「この奥にいるのかな〜ギラティナ」

レッド「なんか感じる?」

ナツメ「わかんないけど…なんだか見たこともない奇妙な景色ね…」

レッド「うん…慎重に行かないとね…」

レッド「よし、行こう//」ギュッ

ナツメ「え?」

レッド「ど…どうしたの?」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:52:53.40 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「くっつきすぎじゃないかなーと思って…//」

レッド「だ、だってこの洞窟って空間がねじれてるって言ってたじゃん」

ナツメ「言ってた」

レッド「俺の考えだと一緒に入ったからといって同じ空間につくとは限らないんじゃないかなと思って」

レッド「だったらこうやって洞窟に入る前から一つとして行動すれば、そんなことは起こらないだろうって考えたんだよ」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「う、動きにくいね…手をつなぐぐらいでいいかな…」

ナツメ「くっつき方が悪いだけだと思う…」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:54:28.29 ID:Y6P3pHCd0
1時間後

レッド「また戻ってきちゃった…」

ナツメ「何回目だろうね…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

クロイロ「まだ戻ってこないようですね…」

クロイロ「そもそもギラティナのところへたどり着けているのかどうか」

団員「ぐわあっ」

クロイロ「何事ですか」

ヒカリ「だから私はここを通りたいだけだって言ってるでしょ」

クロイロ「お前何者ですか?」

ヒカリ「シロナさん!?」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:56:36.80 ID:Y6P3pHCd0
ヒカリ「シロナさん…なんで…」

ヒカリ「何してたんですか、みんな心配してましたよ!」

クロイロ「…お前ら、この子にやられたんですか?」

団員「す、すいません!」

クロイロ「はぁ…お前はこいつらに通さないとか言われたんじゃないですか?」

ヒカリ「い、言われましたけど、私はこの先に行かないといけないんです」

クロイロ「通さないって言われましたよね…?」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:57:29.77 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「ゲンガー!」

ヒカリ「シロナさん、どういうつもりですか…」

クロイロ「選ばせてあげます、何もせずこのまま帰るか、私にやられてポケモンセンターへ直行するか」

ヒカリ「いくらシロナさんでもそんなこと聞けません」

ヒカリ「エンペルト、ハイドロポンプ!」

クロイロ「指をふる」

団員「うわっ、また人が出てくるぞ」

団員「全員下がれ!」

ゲンガー「チッチッチ」

ゲンガー「コレデイッカ」ピーン パカッ ニョキ

???「―――卍解」

???「千本桜景厳」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:58:00.56 ID:Y6P3pHCd0
ヒカリ「エンペルト!!」

クロイロ「悪いことは言いません、お前じゃ私に勝つことは無理です」

クロイロ「すぐに帰りなさい」

ヒカリ「まだ帰るわけにはいかないんです…」

クロイロ「……」

クロイロ「お前は自分が傷つかないからそんなことを言うのですか?」

クロイロ「傷つくのは自分のポケモンだけだから、平気で帰るわけにはいかないと言う」

ヒカリ「そ、そんなんじゃ…」

クロイロ「じゃあお前も傷ついてみますか…?」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:58:59.86 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「ゲンガー」

ゲンガー「チッチッチ」

ゲンガー「トウコンチュウニュウ」ピーン パカッ ニョキ

???「お腹に力いれて…」

ヒカリ「えっ」

???「いくぞっ!ていっ!」パーンッ

ヒカリは目の前が真っ黒になった

クロイロ「さっきの子ポケモン図鑑を持っていた…」

クロイロ「今図鑑所有者はリーグの命令で動くし、リーグが伝説ポケモンを集めているというのは本当なのかもしれませんね」

クロイロ「そうわかった以上レッドとナツメにはもっと急いでもらわないと」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 01:59:46.93 ID:Y6P3pHCd0
レッド「この部屋にもいないのかー」

レッド「じゃあ次いこ」

ナツメ「あっ待って、部屋の真ん中になにか…」

ナツメ「なにかしらこれ」

レッド「あな…かな?」

レッド「もしかしてこれが破れた世界へ通じてるのかな」

ナツメ「え…んーでも違うとは思えないし…」

レッド「あ、そこになんか書いてある」

ナツメ「ここは…やくも…うしなった…ふたつのせかいがまじるばしょ」

ナツメ「かすれてるけど最後の文だけみると今いる世界と破れた世界がまじる場所ってことでいいのかな」

レッド「思い切って行ってみるか…」

ナツメ「うん」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:00:43.95 ID:Y6P3pHCd0
破れた世界

レッド「なんだここは…」

ナツメ「ずいぶんと変わったところね」

レッド「!?」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「今なにか…」

ナツメ「ギラティナ!?」

レッド「いや…そういうのよりもなんていうか…人っぽかった」

ナツメ「人…?」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:01:41.13 ID:Y6P3pHCd0
レッド「こっちだ」

ナツメ「追いかけるの?」

レッド「当然」

ナツメ「ちょっ…前前!」

レッド「え?…うわっ道がない…」

ナツメ「というかこの世界って上や横に道がある…」

レッド「どうにかしてあそこに行けないかな…」

レッド「でも行けたとこであんなとこ立てないか…」

ナツメ「こんな時こそ私の出番ね」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:02:37.47 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「んんーっ!んー…ん?」

ナツメ「超能力が使えない…?」

ナツメ「そんな…せっかくレッドの役に立てると思ったのに…」ガーン

レッド「落ち込むことじゃないよ」

レッド「俺とこんなとこにまで来てくれただけでも十分だよ」

ナツメ「あなたはやさしいのね…」

ナツメ「でも私だってジムリーダーだったんだから、絶対役に立ってみせる!」

レッド「無理しないでね…」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:03:25.91 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「何か…何かないかな」キョロキョロ

ナツメ「あっ!」

ナツメ「見て、あれ人じゃない?」

レッド「人?じゃあ俺の見たのはやっぱり…」

ナツメ「でもあの人さかさま…もしかして」

ナツメ「……」

ナツメ「やっぱり」

レッド「え?なになに」

ナツメ「行くよレッド」

レッド「ちょちょっ!落ち…」

レッド「ない…?」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:03:56.11 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「たぶんだけどこの地面の方向に重力があるみたい」

レッド「おお…」

ナツメ「さあさっきの人追うわよ」

ナツメ「ここにいるってことはギラティナについて何か知ってるかもしれないし」

レッド「まだこの世界のことすらよくわかってないんだから慎重にいかないと」

レッド「あせっちゃだめだよ」

ナツメ「うん…」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:04:31.56 ID:Y6P3pHCd0
レッド「おーい」

レッド「ふぅおいついた」

アカギ「……」

ナツメ(やっぱり人だった…)

アカギ「なんだお前たちは」

レッド「えっと俺はレッド、こっちはナツメ」

レッド「二人ともトレーナー」

アカギ「トレーナーが私になんの用だ」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:05:37.14 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「あなたはどうしてここにいるんですか」

アカギ「その質問に答えて私に何があるというのだ」

レッド「あのな、聞いてるのはこっちなんだよ」

ナツメ「まあまあ人には答えたくないこともあるわよ」

レッド「でもあんな質問ぐらい…」

ナツメ「じゃあ質問を変えて」

ナツメ「この世界にギラティナがいるんですか」

アカギ「……」

アカギ「ああ、ギラティナはこの世界の王…神として存在している」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:06:15.45 ID:Y6P3pHCd0
レッド「じゃあここが本当に破れた世界だったんだ」

ナツメ「ギラティナは今どこに?」

アカギ「……」

アカギ「この世界にいればいずれ会える」

レッド「…なんかあんた」

ギラティナ「ギゴガゴーゴーッ!」

レッド「なんだ?」

アカギ「来るぞ」

レッド「ギラティナか!?」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:06:53.55 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「おーい、ボールがこっちの世界に来てたみたい」

ギラティナ「今日はサッカーしようぜ〜」

ギラティナ「あっ」

レッド「え?」

ナツメ「なんか今…」

ギラティナ「…ごほんっ」

ギラティナ「なんだ貴様らは…人間か…」

ギラティナ「我が世界に何の用だ」

レッド「なんでだろう…あんまり怖くない」

ナツメ「最初の一言聞いちゃったからかな」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:07:21.39 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「ねえねえ、やり直していい?」

ギラティナ「僕がもう一回出てくるから驚いてよ」

ナツメ「僕!?」

レッド「いや、驚けねえよ」

ナツメ「本当にこれがギラティナなんですか、アカギさん」

アカギ「…!?」

アカギ「なぜ私の名前を」

ナツメ「あ、ごめんなさい、つい」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:07:58.37 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「あなたは私の会った中で最も大きな心を持っていたので、無意識のうちに読んでしまいました…」

アカギ「私が…心を…!?」

アカギ「そうか…ふっ…ふふふ…はっはっはっはっは」

ギラティナ「おいおい、どうしたんだー?」

レッド「そんな話し方するから驚けねえんだよ」

ギラティナ「あっ」

レッド「あっじゃねえよ」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:08:51.53 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「私がなぜこの世界にいるかという質問をしていたな…」

アカギ「私はかつて新世界をつくろうとした」

アカギ「その途中、ギラティナにこの世界に引きずり込まれた」

アカギ「この世界で私は私を追ってきた者と戦い敗北した」

アカギ「その後も私はまだここより新世界を作ろうとしていたがもうそんなことはどうでもいい」

アカギ「私の考えていた完全な世界は…心なき世界は完全でないと知った」

アカギ「私が表の世界に出れば、無駄とわかりつつもその不完全な世界を再び作ろうとしてしまうだろう」

アカギ「そうならぬためにも表の世界の常識が通じぬこの世界で私は生きることにした…」

レッド「新世界…!?」ざわ…ざわ…

ナツメ「常識が通じない…」ざわ…

ギラティナ「ギラティナに引きずり込まれた」ざわ…ざわ…

ギラティナ「ってギラティナって僕じゃんかーてへっ」

ナツメ「なんか思ってたのと違う…」

レッド「威厳がないな…」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:09:55.24 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「それともこのギラティナの作った世界がもしかしたら私の目指していた世界であり」

アカギ「この世界を見たからこそあきらめがついたのかもしれんな」

ギラティナ「おい、デュエルしろよ」

レッド「お前少し黙ってくんない?」

アカギ「…いや、それでいいんだ」

アカギ「ギラティナこそ私の目指したものそのものなのかもしれんからな」

レッド「ええっ!?」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:10:24.12 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「ところでお前ら何しにきたのー?」

レッド「えっと…あれ?」ちらっ

ナツメ「ギラティナを捕まえに来たんでしょ」

レッド「そう、それだ!」

ギラティナ「へー」

ギラティナ「がんばれ!」

レッド「……」

ナツメ「……」

ギラティナ「ってギラティナって僕じゃないかー」

レッド「本当にこいつが伝説のポケモンなのか…?」

ナツメ「二回目だし…」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:11:00.56 ID:Y6P3pHCd0
レッド「で、捕まえちゃっていいのか?」

ギラティナ「やだ」ぷいっ

レッド「なんで」

ギラティナ「だって僕がいなくなっちゃうとアカギが寂しくなっちゃうじゃん」

アカギ「そんなわけないだろう」

ギラティナ「またまた〜」

アカギ「本当だ」

ギラティナ「ええーっ!僕と君の仲じゃないかー!」

アカギ「ふんっ」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:11:38.48 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「えーと、じゃあアカギが僕に出て行ってほしくないみたいだから」

アカギ「そんなことは言っていない」

ギラティナ「君たち二人に僕の力を分けてあげよう」

レッド「力をわける?」

ギラティナ「ちょっとこっち来て」

ギラティナ「せいっ!うおりゃあ!」ぺぬん ぽにょん

レッド「なにしたんだ…?」

ナツメ「どこか変わったような感じはしないけど…」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:12:57.29 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「貴様らに分け与えた力は我が世界と現の世界を行き来することのできる力」

レッド「さっきまでの言い方で言えよ、変えるな」

ギラティナ「やーだー、こういう時ぐらいビシッといいたいのー」

レッド「じたばたすんな、でかいのがよ!」

ナツメ「レッド、話させてあげてよ」

レッド「うん…」

ナツメ「ねえその力はどうやって使うの?」

ギラティナ「じゃあ今からやるから見ててねー」パヌン

レッド「消えた」

ギラティナ「こんな感じ」モニョモニョ

レッド「わからん…!」

ナツメ「音おかしくない!?どこからでてんの…」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:13:57.19 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「なんでわかんないかなー」

ギラティナ「アカギは見ただけでできたよ」

レッド「どうやってんの?」

アカギ「見たままだ」

ギラティナ「しかたない、特別にコツを教えてやる」

ギラティナ「まずケツに力をいれて、おならを我慢する感じに」

ギラティナ「この時に表の世界の出たいところをイメージする」

ギラティナ「そして限界まで息をはいて」

ギラティナ「そんでもって我慢していたおしっこを解き放つようにする」

ギラティナ「そうすれば目の前に穴をあけられるから」

ナツメ「やりたくない…」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:14:27.78 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「こいつは例えが下手なだけだ」

アカギ「実際はそんなことする必要はない」

アカギ「やればできる」

レッド「やればできるったってな…わかってるのがギラティナの言ったことだけだし…」

ギラティナ「とにかくやれよー」

ギラティナ「それができればいつでも僕を呼び出すことができるんだからさ」

レッド「…じゃあやるか」

ナツメ「う、うん…」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:15:00.19 ID:Y6P3pHCd0
レッド「おりゃああああああああああああああああああ」

レッド「はっ!」

レッド「…あっなんかでた」

ギラティナ「ちっちぇえな」

レッド「うるせえ!」

ギラティナ「こんな穴じゃボールペンしか通らねえだろ」

レッド「でっかい消しゴムぐらいなら入りますー」

ナツメ「ねえ、私もできた」

レッド「でっか!」

ギラティナ「おお、この大きさなら僕でも普通に通れる」

ギラティナ「おなら我慢するのうまいな」

ナツメ「……」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 02:15:44.53 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「じゃあ今日のところはもう出た方がいいね」

ギラティナ「なっちーがあれできるようになったし」

ギラティナ「今度からそれして呼んでくれたら僕でるから」

レッド「そうだな…今回はもう出るとするか」

レッド「先生たちも待ってることだし」

ナツメ「そうね」

ナツメ「じゃあ先にレッドから出て」

レッド「はーい」

ナツメ「よいしょっと…」

ナツメ「これどうやって閉じるの?」

ギラティナ「けつの力を抜けばいいんだよ」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 06:56:39.68 ID:4LAcJ72X0
ひっどいたとえwwwwww
乙乙
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:28:02.62 ID:xZK9hMmk0
満月島

シロナ「クレセリア、ゲット」

コウキ「シロナ…さん…」

シロナ「あれ、まだ起きてたの」

シロナ「なあに?コウキ君」

コウキ「なんでこんなことを…」

シロナ「それはもちろんロケット団のため」

コウキ「なら僕が…せめてシロナさんだけでも止める…」

シロナ「あ、私のこと考えてくれるの?うれし〜」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:28:38.62 ID:xZK9hMmk0
シロナ「でも…」

ルカリオ「セイッ」ズン

コウキ「がふっ…」

シロナ「邪魔しないでちょうだい」

コウキ「シ…ロ…」ばた

シロナ「さて」

シロナ「ユクシー、エムリット、アグノム」

シロナ「他の幹部たちのところに行って次に行くところをしめしてあげて」

団員「シロナ様、我々は…」

シロナ「私たちはシンオウリーグに向かいます」

団員「このガキはどうしましょう?」

シロナ「…ほっときなさい」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:29:22.86 ID:xZK9hMmk0
クロイロ「あ、戻ってきましたね」

レッド「いやーおまたせしました」

ナツメ「なんだかこの辺…戦いでもありました?」

クロイロ「ええ…少し」

クロイロ「それよりギラティナは?」

レッド「捕まえたっていうかなんていうかね…」

ナツメ「仲間になりました」

クロイロ「仲間に…?いや、まあならいいでしょう」

クロイロ「さっきお姉ちゃんから連絡が来ました」

クロイロ「次の目的地はシンオウリーグです」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:29:58.17 ID:xZK9hMmk0
シンオウリーグ

シロナ「きたきた」

レッド「リーグが捕まえた伝説ポケモンを奪う気か?」

シロナ「いえ、ここはただの入り口よ」

シロナ「ただついでだし、このリーグは潰してもいいかもね」

ナツメ「自分がチャンピオンだったリーグなのにそんなことしていいの?」

シロナ「もう私の城じゃないんだし、どうでもいいの」

シロナ「むしろ敵なんだから、やっちゃった方がボスも喜ぶでしょ」

クロイロ「それなら他の幹部たちは集めなくてよかったの?」

シロナ「アポロさんたちには別のところに行ってもらってるの、それにこんなとこ私たちだけで十分でしょ」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:31:02.86 ID:xZK9hMmk0
シロナ「じゃあまずはでかいの一発やっちゃおうか」

シロナ「ギラティナ捕まえたんでしょ、それでドカンとやっちゃって」

レッド「どうする?」

ナツメ「…いいんじゃない」

レッド「じゃあお願い」

ナツメ「うん」

ナツメ「ギラティナおねがーい」ぱもんっ

ナツメ「えっとすごい技…あ、うん…そうそう竜星群がいいかな」

ナツメ「あとレッド以外にも人いるから、うん、ちゃんとしてね」

ナツメ「OKだって」

シロナ「捕まえたんじゃなかったの…?」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:31:58.94 ID:xZK9hMmk0
ギラティナ「うおらあああああああ」

ドーン

レッド「おお、すげえ」

シロナ「それじゃあ全員突撃ー」

団員「おおーっ!」

ゴヨウ「ドータクン、ジャイロボール」

リョウ「ドラピオン、クロスポイズン!」

キクノ「カバルドン、ストーンエッジ」

オーバ「ブーバーン!大文字!!」

団員「ぐわああー」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:33:28.18 ID:xZK9hMmk0
シロナ「当たり前だけど出てきたわね四天王」

ゴヨウ「まさか、あなたと戦うことになるとは思いませんでしたよ」

シロナ「そお?私はあなたたちがそっちにつくなら戦うって思ってたけど」

ゴヨウ「いえ…私たちはあなたが行方不明と聞かされていたものですから…」

シロナ「あっそ」

シロナ「そういえば私の後のチャンピオンは?逃げちゃったの?」

ゲン「新チャンピオンなら私ですよ」

シロナ「ユクシー!エムリット!アグノム!」

ゲン「うわっ」

シロナ「あなたゲンじゃない、チャンピオンなったんだ、就職おめでとう」

シロナ「さっそくで悪いけど結界に閉じ込めさせてもらったから、もうあなた退場よ」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:34:42.67 ID:xZK9hMmk0
レッド「ラプラス、吹雪」

クロイロ「ゲンガー、指をふる」

レッド「また指をふるですか…」

クロイロ「仕方ないんですよ、私のゲンガーはどういうわけかこれしか使えないんです」

レッド「じゃあ他のポケモンは」

クロイロ「他のポケモンは医者としての私の助手たちです」

シロナ「レッド君!ナツメ!リーグの中に入って!クロナはここをお願い!」

クロイロ「二人ともそういわれてますよ、早く行ってください」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:35:17.75 ID:xZK9hMmk0
シロナ「悪いわね、もうあなたと話してる暇もないの」

ゴヨウ「あなたを行かせるわけにはいきません!サイコキネシス!」

シロナ「ふっ」

ミカルゲ「フェッフェッフェッ」

ゴヨウ「な…っミカルゲ…いつの間に…!?」

シロナ「タイプ相性…知らないの?」

ミカルゲ「オンドリャア」

ゴヨウ「ぐわあああっ」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:36:16.13 ID:xZK9hMmk0
シロナ「おまたせー」

ナツメ「この中で何するの?」

シロナ「ここからいくのよ、シェイミとダークライのところへ」

レッド「シェイミとダークライ?」

シロナ「そう、今の私たちじゃ正攻法は使えないからね」

シロナ「じゃあまずこれを」

シロナ「たんけんせっと〜」てってれてっててーてーてー

シロナ「あなたたちはこれで海割れの道でシェイミをお願い」

シロナ「ぜっっっっったいに歩数間違えないでね」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:37:20.67 ID:xZK9hMmk0
海割れの道

レッド「さっきまで真っ暗だったのに」

ナツメ「すごいきれい」

レッド「うん」

レッド「こういうとこいいよな〜」

レッド「将来こういうとこ住みたいな」

レッド「俺の好きなポケモンたちと一緒に昼寝したり、飯食ったりして」

ナツメ「…それは誰か一緒にいたりしないの?」

レッド「一緒にね〜…こんなロケット団に入った俺と一緒にいてくれるのなんてね…」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:38:29.68 ID:xZK9hMmk0
ナツメ「私だって今はロケット団よ」

レッド「ナツメはさ…年下どう…?」

レッド「あ、年下っていっても2、3歳下とかだけど」

ナツメ「あなたぐらいの年齢ね」

レッド「そう…だけど、その…」

ナツメ「年下というか、あなたという人が好きよ」

レッド「えっ…ほんとに?」

ナツメ「うん」

レッド「じゃあ…じゃあさ…もし、もしだけどナツメがよかったら…」

シェイミ「ケッ…」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:39:35.28 ID:xZK9hMmk0
ナツメ「あれ、なんか今」

ナツメ「見て、あそこに何かいる」

シェイミ「爆発しろ」

ナツメ「あ、もしかしてこの子がシェイミかな」

ナツメ「なんか爆発しろとか言ってるけど…」

シェイミ「なんなんだお前ら、ぶっつぶすぞ」

レッド「見た目とは違って口悪いな〜、しかも声低いし」

レッド「なあナツメ、これがほんとに…」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:40:29.44 ID:xZK9hMmk0
ナツメ「か…か…かわいい〜すごくほしい」すりすり

シェイミ「うにゃー、なにしやがるこのアマ」

レッド「か、かわいいの?」

レッド「見た目はまあそうだけど、こいつの声だけ聞くとまるで大●明夫だよ」

ナツメ「んーでもそれも含めてかわいいかなって」

レッド「そう…なんだ…」

レッド(ナツメの好みってこういうのだったんだ…)ガクッ

レッド(い、いやでもそれはポケモンとしてだよ、うんそうだ)

レッド(…そう考えても俺の告白…よりもこいつの方優先したってことは…)

レッド(もしかして俺はこいつに生物として負けたのか…!?こんな今出てきたやつに!)

レッド(いや、考えすぎか…?でも…うーん…)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:41:18.97 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「ええい、離せこの!クソが」

ナツメ「…ごめんなさい」

シェイミ「……」

シェイミ「ま、まあそんな顔するな、ノドぐらいなでさせてやるから」

ナツメ「えっなでていいの!やったー」

ナツメ「ねえレッド」

レッド「うん…そうだね…」

ナツメ(レ、レッドのテンションが異常に低い…しまった…)

ナツメ(さっきは上がってるのを隠すためだったのに…どうしよう)
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:43:07.85 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「おい、てめえら」

シェイミ「なんでこの俺様がいるのにそんなツラしてやがんだ」

シェイミ「おいそっちのガキ」

レッド「俺…?」

シェイミ「そうだ、てめえだ」

シェイミ「この女と一緒に俺様のノドをなでろ」

レッド「えっ…」

シェイミ「早くせんかぁ!」

レッド「は…はい…」

レッド(声大●明夫なのにしゃべり方違うし、なんか違和感あるな…発音の問題かな…)
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:43:53.30 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「はい、やめー」

シェイミ「そのまま女のノドなでろ」

レッド「えっ」

シェイミ「やれつってんだろ」

レッド「…じゃ、じゃあごめん」

ナツメ「…こしょばい」

シェイミ「はい、次耳にキスしてなめろ」

レッド「うえっ!?」

シェイミ「いちいち反応すんな、うざい」

レッド「…だいたいなんでこんな」

シェイミ「ああ!?」

レッド「なんでもないです…」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:44:30.44 ID:xZK9hMmk0
レッド「や…やるよ」

ナツメ「うん…」

レッド「……」ペロ

ナツメ「ひゃっ」

レッド「!」びくっ

レッド「ご、ごめ」

シェイミ「誰がやめていいって言ったボケェ!跡形もなく消しとばすぞカスが!」

レッド「こわっ…」

レッド「だいたいなんでお前の言うこと聞かなきゃならねえんだよ」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:45:58.44 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「ったくうるせえガキだな…」

シェイミ「あ、そうだ、女…お前俺様がほしいって言ってたな」

シェイミ「言うこと全部聞いたらいいぞ」

レッド「もういらねえし、だいたいなんでだよ」

シェイミ「ノドの撫で方が上手だ」

ナツメ「レッド、やろう」

レッド「ええっ」

ナツメ「最初の目的はシェイミなんだし、言うこともほんとに嫌なら断るわよ」

レッド「ナツメがいいなら…」

シェイミ「よし、続きやれ」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:47:01.65 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「次逆、女が舐めろ」

ナツメ「じゃあいい…?」

レッド「おっけ…」

ナツメ「…ほうなんでいーの?」ぺろぺろ

レッド「こ、これ…なんていうか、変な気分だね…」

シェイミ「やめ、次向かいあって抱き着け」

レッド「……//」

シェイミ「そしてキス、20秒」

レッド「おまえ、人が黙ってやってると思って…」

ナツメ「レッド…」

レッド「なに…んっ」

シェイミ「おお〜積極的〜」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:48:03.00 ID:xZK9hMmk0
シェイミ「最後だ、これで決めろ!」

シェイミ「好きです、結婚してください」

シェイミ「ここで指輪をだす」

レッド「え…結婚…」

シェイミ「やっぱり他のに言われて言うのは嫌か」

シェイミ「よし、これは自分のタイミングでやれ」

レッド「いや…結婚とかそいうのはまだ…」

シェイミ「まだ…?あれはそういう告白じゃなかったのか?」

レッド「なんのことか知らないけど、そういう話してないけど」

シェイミ「……」

シェイミ「ミーはシェイミでしゅ、これからよろしくでしゅ」裏声
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:49:26.78 ID:xZK9hMmk0
3時間後 ロケット団の船

シロナ「今日までの成果によりシンオウ地方の13種類の伝説、幻のポケモンを我がロケット団の戦力とすることにできました」

シロナ「あとはアルセウスというポケモンがいるのですが、ある記録によると天界の笛という道具が必要なようですが、この道具は今まで発見すらされておらず…」

サカキ「アルセウス…神のポケモンを手に入れることができればと思ったがまあいい」

サカキ「ご苦労だった」

シロナ「ですがこのシンオウにはアルセウスに近い力をもつポケモンがいます」

シロナ「今回の成果で手に入った13種類のうちのひとつレジギガスです」

シロナ「ただこのポケモンは封印されている状態ではこんで来たので今はただの石像と変わりありません」

サカキ「封印をとくにはどうすればいい」

シロナ「レジロック、レジアイス、レジスチルの力が必要です」

シロナ「この3匹は今ホウエン地方に眠っています」

サカキ「ホウエン…」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:50:57.90 ID:xZK9hMmk0
10日後

レッド「ふぬううう」

ナツメ「そうそう、そんな感じ」

ナツメ「すごいじゃない、だいぶ大きな穴をつくれるようになったじゃない」

レッド「でもこんなんじゃギラティナは出てこれないし」

レッド「ナツメのと比べるとだいぶ小さいし…」

ナツメ「私は元から超能力使えたからその要領でやっただけよ」

シェイミ「最近の若者はすぐあきらめる、クズが多い」

シェイミ「貴様もクズと呼ばれたくなかったら、とっとと訓練しやがれクソ野郎が」

レッド「お前この穴にぶち込むぞ」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:51:39.03 ID:xZK9hMmk0
ナツメ「あ、見て見てあれがきっと煙突山よ」

ナツメ「ホウエン地方ってやっぱり自然が多いわね」

レッド「ホウエン地方…俺の偽物の被害が多いって言ってたような…」

レッド「まだフシギバナ、リザードン、カメックスも戻ってきてないし…」

ナツメ「あっ…あ、あれ見て、えーと…えーと」

レッド「ごめんな、気を使わせちゃったみたいで」

シェイミ「最低なウジムシだな」

レッド「お前当分戻ってろ」

コンコン ガチャ

クロイロ「サカキ様が呼んでます、すぐ来てください」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:52:32.54 ID:xZK9hMmk0
サカキ「お前たちもわかっていると思うが、今ホウエン地方にいる」

サカキ「シロナ」

シロナ「はい」

シロナ「私たちがホウエンに来たのは伝説のポケモンを捕まえることもですが、それよりもまずレジギガスの封印をとくことを目的とします」

レッド「封印ってどうやってとくの?」

シロナ「静かに、それ今から言うから」

レッド「……」しゅん

ナツメ「よしよし」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:53:36.66 ID:xZK9hMmk0
シロナ「レジギガスの封印解除には他に3匹のレジポケモンを必要とします」

シロナ「ですがその3匹のレジも今は封印されています」

シロナ「3匹の解除法は残念ながら私にはわかっていません」

シロナ「ですが知っている可能性のある人物を三人見つけました」

シロナ「元ホウエンチャンピオンのダイゴ君」

シロナ「あ、ダイゴ」

シロナ「えー、その父親でありデボンコーポレーション社長ムクゲ」

シロナ「そしてホウエンバトルフロンティアオーナー、エニシダ」

シロナ「この三人のうち必ず誰かは知っているはずです」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:57:02.39 ID:xZK9hMmk0
クロイロ「だいぶ時間がかかるんじゃないの」

クロイロ「それならレジポケモンは後回しにて他を先にした方がいいんじゃないの」

シロナ「あんたもシンオウ出身でしょ」

シロナ「だったらレジギガスの強さは知ってるはず」

クロイロ「いや…あんまり知らないし、それにレジギガスが強いなんて話聞いたこともないから…」

シロナ「みんなが知っているレジギガスなんて全盛期の2%ぐらいの力しか出してないでしょうね」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:58:03.69 ID:xZK9hMmk0
シロナ「レジギガスは本当は強大な力を持つとされているポケモンよ」

シロナ「そしてレジギガスと同様に他のポケモンをはるかに超える強さのポケモンがもう2匹いるの」

シロナ「完全に力を解放した3匹を合わせればあのアルセウスをも凌ぐと言われている」

シロナ「らしい」

クロイロ「そんなすごいポケモンなのね…」

シロナ「といっても、そう伝えられてるだけだからね」

シロナ「他にもいくつか説があったけど、いろいろややこしくなっちゃうからそれはまた今度」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:58:49.99 ID:xZK9hMmk0
シロナ「理由はこれぐらいにしてさっき言った3人のところで希望とかありますか?」

レッド「特になし」

アポロ「私もだ」

シロナ「それじゃあレッド君はデボンコーポレーションのムクゲのところに」

シロナ「アポロさんとランスさんはバトルフロンティアのエニシダのところで」

シロナ「私とナツメでダイゴ君のとこ行きます」

ナツメ「私と?」

シロナ「たまにはいいじゃない」

ナツメ「まあ…いいけど」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 01:59:27.03 ID:xZK9hMmk0
レッド「じゃあナツメ、がんばってねー」

ナツメ「うん、レッドも」

シロナ「ねえ私には?」

レッド「よーし、レッド隊しゅっぱーつ」

アポロ「我々も行きますか」

シロナ「私にもがんばってぐらい言ってくれればいいのに〜」

ナツメ「はいはい、後で私が言ってあげるからね」

ナツメ「それにしても誰も来ないじゃない、何してるのかしら」

シロナ「誰待ってるの?」

ナツメ「他の団員だけど」

シロナ「今回は私たち二人だけよ」

ナツメ「じゃあなんで出発しないの」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 02:00:13.10 ID:xZK9hMmk0
流星の滝

シロナ「ねえねえ、最近レッドとどうなの?」

ナツメ「どうって言われても…」

シロナ「毎日何時間ぐらいやってるの?レッド君元気そうだもんね」

ナツメ「はぁ?何の話してるの?」

シロナ「もお、わかってるくせに〜」

ナツメ「…もしかしてそんなこと聞くために私と組んだの?」

シロナ「うん…だってせっかくクロナと勝負してたんだから」

ナツメ「勝負?」

シロナ「あ、いや…なんでもないの」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 02:01:17.85 ID:xZK9hMmk0
シロナ「いたたたたたた!いたいいたい!ごめん!あやまるから!」

ナツメ「人のことをそんな対象にするなんてほんとひどいわ」

ナツメ「フーディンもっとやっちゃって」

フーディン「フンッ」

シロナ「あぁん、やんっ」

ナツメ「フーディンやめて」

シロナ「あれ?」

ナツメ「早く立って歩きなさい、遊んでる暇はないのよ」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 02:01:58.66 ID:xZK9hMmk0
シロナ「ね、ねえナツメ…」

ナツメ「黙って歩きなさい」ギロッ

シロナ「こわっ…」

シロナ(まさかここまで怒るとは…)

ナツメ「まだつかないの?」

シロナ「ま、まだ…です」

シロナ(ものすごく気まずい…)
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 02:02:38.59 ID:xZK9hMmk0
ナツメ「……」

ナツメ「…ってなぐらい強気でいった方がいいのかな」

シロナ「えっ?えっ?なに、どういうこと?」

シロナ「どうしたの?」

シロナ「えっと、ちょっとよくわかんないんだけど」

ナツメ「実は」

コテッ

シロナ「わっ!」

シロナ「ぎゃ〜〜〜」ゴロゴロ

ナツメ「シ、シロナ!?」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/13(日) 02:03:28.94 ID:xZK9hMmk0
ダイゴ「よっと」ガシッ

ダイゴ「大丈夫ですか?シロナさん」

シロナ「ダイゴく〜ん!」

シロナ「相変わらず石探し?」

ダイゴ「ええ、シロナさんは相変わらず綺麗ですね」

シロナ「やーだ、もうっ」

ダイゴ「本当ですよ」

シロナ「……」

ダイゴ「……」

シロナ「えへへへへへへへ」

ダイゴ「はははは」
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