【ガルパン】西住みほ「あの……私、戦車道、やめます……」【劇場版】

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22 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:34:17.82 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

カチューシャ「いい!?この道を敵が来るわ!そしたらあんたたちは前だけ見て突撃をかけるのよ!」

絹代「聖グロリアーナの部隊に正面からですか?」

カチューシャ「そうよ。新砲塔は2両に1両。前の車両がやられたらそれを取ってでも突撃しなさい!」

ノンナ「無理です、カチューシャ」

カチューシャ「いいの!……わかってると思うけど、立ち止まったり引き返したりしたら背後のクラーラが85mmで容赦なく……」

絹代「突撃しても良いのですね!ありがとうございます!」

カチューシャ「え?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/14(金) 21:35:22.18 ID:Rxx941iN0
ブラウダと知波単の連合か…
しゅくせー祭りになりそうだなw
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 21:37:16.30 ID:YbblpyaS0
キターーー
待ってました!
25 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:42:10.22 ID:22YIuaV40
絹代「突撃こそ我が知波単の伝統!いやぁ、プラウダと連合と聞いたときはどのようなことになるかと思いましたが、そこまで我らを高く評価してくださっていたとは、光栄の極みです!」

カチューシャ「そ、そう。頼んだわよ」

絹代「知波単魂、見せてやりましょう!」

クラーラ「Речь идет о Катюше、nonna (ノンナ、カチューシャをよろしく)」

ノンナПожалуйста, оставьте(ええ。任せて)」

カチューシャ「ちょっとノンナ!クラーラ!日本語で話しなさい!」

絹代「皆聞いたか!突撃ができるぞ!」

細見「はい!潔く散ってみせます!」

玉田「撃ちてし止まん!」

絹代「おいおい、散ったらダメだぞ!」

カチューシャ「なんなのよこいつら……まあいいわ!大会では不覚を取ったけど、今度こそカチューシャ戦術でコテンパンにしてやるんだから!」
26 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:44:38.31 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

沙織「ねえねえ、黒森峰ってさ、熊本に母港があるんでしょ?やっぱり九州男児!って感じの男らしい人とかと出会えるの?」

みほ「出会いですか?私はそういうのはあんまり……」

沙織「えー!?もったいない!みほ、こんなに可愛いのに!絶対モテるって!」

みほ「そんな!……沙織さんのほうが、すぐに人と仲良くなれて素敵だと思うな」

麻子「確かに、沙織はモテるからな」

みほ「そうなんですか?」

華「うさぎさんチームの皆さんから大人気ですものね」

優花里「ダージリン殿とも仲良しでありますし!」

沙織「もー!だからそういうのじゃなくって!」

ドオン!
27 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:46:37.60 ID:22YIuaV40
桃「なんだ!?敵か!?」

梓「正面交差点の左側……KV-2です!」

エルヴィン「ここで『街道上の怪物』のお出ましか。役場前に向かわせない気だな」

沙織「どうする?ここを通らないと役場前にはいけないよ?」

杏「そーだね……とりあえずうち以外のチームは路地に隠れて、うちはちょこちょこ動きながら撹乱してみるよ。ヘッツァーならそう簡単には当たらないでしょ?んで、次の発射をかわしたら全車でカーベーに攻撃。どうかな?西住ちゃん」

みほ「は、はい。いいと思います」

杏「よーし、頼んだよ小山!」
28 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:49:35.38 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

絹代「よーし!とつげきぃぃぃ!」

オレンジペコ「知波単学園、正面から突撃してきます。後方にはT-34が2両」

ダージリン「目的は本隊の足止めかしら。カチューシャの考えそうな手ね」

典子「どうするんですか!?」

ダージリン「黙って撃たれる訳にはいかないわ。隊列はこのまま、各車迎撃。あくまで優雅にね」
29 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:53:39.74 ID:22YIuaV40
細見「砲撃開始ぃ!」

カン! カン!

ダージリン「私達の装甲を正面から抜くには威力が足りないわね。反撃なさい」

ホシノ「了解!」

ドオン! ドオン! ガアン!……シュパッ!

玉田「うわぁぁぁ!」

福田「ああっ!?先輩殿!」
30 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:55:03.37 ID:22YIuaV40
オレンジペコ「装填完了です!」

ダージリン「では、発射」

ドオン!……シュパッ!

そど子「パゾミ、発射!」

パゾミ「はいっ!」

ドオン! ガアン!……シュパッ!

絹代「皆!こうなったら私も……!」

典子「アターック!」

ドオン! ギィン!

絹代「おい、どうした!……履帯がやられたかぁ……うーん、果たして我々はこのままで良いのだろうか……」
31 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:56:03.36 ID:22YIuaV40
典子「やりましたね!ストレート勝ちです!この調子で一気に進んで……」

ダージリン「89式、停止」

典子「えっ?」

ドオン!

クラーラ「外しましたか」

ダージリン「そのまま後退。一旦お下がりなさい」

オレンジペコ「撃破された車両を障害物に、T-34で私達を食い止める作戦でしょうか」

ダージリン「そのようね。となると、プラウダの主力は……」
32 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 21:58:24.51 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

杏「砲塔、こっち向いてる……おー、こわ」

桃「ひぃぃぃ!」

杏「小山!来るよ!」

柚子「はいっ!」

……キキィッ! ドオン!

柚子「やりました!」

桃「よ、よし!全車カーベーに攻撃を……」

ノンナ「〜〜〜♪♪」

ドオン! ……シュパッ!

ノンナ「ヘッツァー撃破」
33 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:00:26.21 ID:22YIuaV40
梓「KV-2の反対側、IS-2!」

優花里「じ、重戦車2両をここに配置でありますか!?」

カチューシャ「あっはっは!引っ掛かったわね!今度は出し惜しみ無しよ!T-34全車、出てきなさい!」

エルヴィン「桃ちゃん隊長がやられた!?ええい、どうする!?」

梓「後方にT-34、3両!」

ねこにゃー「だ、大ピンチです……」
34 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:01:32.78 ID:22YIuaV40
みほ「……皆さん、落ち着いてください!」

沙織「みほ!?」

みほ「ここで持ちこたえれば聖グロリアーナの援軍が来ます!そうすれば、逆にこちらが包囲することができます!」

ダージリン「その通りよ。大洗の皆さん、その付近で地元の利を活かして凌いで。こちらを突破したらすぐ援軍に向かうわ」

桃「各車聞いたな?市街戦に持ち込んで、聖グロリアーナの援軍を待つんだ!頼んだぞ!」
35 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:02:47.88 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

ダージリン「ローズヒップ、作戦を変更するわ。クルセーダー隊は私達の正面にいるT-34を側面から攻撃なさい」

ローズヒップ「B23地点でございますね!かしこまりましたでございますわ!」

ダージリン「急いでね?」

ローズヒップ「もちろんでございますわ!」

ダージリン「ふう。ローズヒップが来るまで、しばしの休息かしらね。ペコ、お茶のおかわりを」

オレンジペコ「はい。ダージリン様」
36 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:03:38.71 ID:22YIuaV40
アッサム「……本当に大洗を助けに行くのですか?ダージリン」

ダージリン「ええ。そのつもりよ」

アッサム「正面の敵を排除しローズヒップと合流すれば車両数において我が方は11両、敵の約2倍です。大洗を助けに行くより、残存しているV突とW号にどちらかの重戦車だけでも撃破してもらい、我々は役場前を占拠して守りを固めた方がよろしいのでは」

ダージリン「作戦としてはあなたの言う通り。でも、それは悪手だわ」

アッサム「理由をうかがっても?」
37 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:05:01.97 ID:22YIuaV40
ダージリン「もしその作戦を使えば大洗側の不興を買う。所詮エキシビションに過ぎないこの試合の勝利とそれは釣り合わないわ。たとえここは負けてでも、味方を見捨てなかったという評価を得た方が後々の利となる可能性が高いのよ」

アッサム「なるほど、そういうつもりですか」

ダージリン「『友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、お返しに大きな親切を期待する契約である』」

オレンジペコ「モンテスキューですね」

ダージリン「どんな親切が返ってくるか、期待して待つとしましょう。……ちょうど、役者も揃ったみたいね」

ローズヒップ「到着いたしましたのよー!……って、あら?止まんないですわー!」

クラーラ「えっ?」

キキィッ……ドン! シュパッ!

ダージリン「あらあら、ローズヒップったら。さあ、お友達を助けに行こうかしら」
38 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:06:06.87 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

カチューシャ「敵は二手に分かれたわ!ノンナ!西側の三式とM3は任せたわよ!」

ノンナ「はい。カチューシャ」

カチューシャ「残りは全車、W号とV突を追いなさい!」

「ウラー!」
39 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:07:10.23 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

ねこにゃー「ど、どうしよう……」

梓「ねこにゃー先輩!私達であのIS-2、やっつけましょう!」

優季「重戦車キラーの出番だねー」

ぴよたん「おお!」

梓「桂利奈、任せたよ!」

桂利奈「やったるぞー!」

ギャギャギャ……ガンッ!

あや「よーし!撃てるもんなら撃ってみやがれ!」
40 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:08:30.41 ID:22YIuaV40
ももがー「砲塔の下に潜り込んで……まさしく逆転の発想だっちゃ!」

ノンナ「…………」

キキッ!

あゆみ「え?ぜ、前進前進!くっついて……」

ゴォン……!

あや「砲塔でくっつけない!このままじゃやられちゃうよー!」
41 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:09:34.74 ID:22YIuaV40
ねこにゃー「ぴよたん殿!」

ぴよたん「やらせはせん、やらせはせんですぞな!」

ドオン! モクモク……

ももがー「やったか!?」

ねこにゃー「ももがー殿、それは……」

シュウウ……

ノンナ「…………」
42 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:10:41.84 ID:22YIuaV40
ドオン!

梓「きゃあああ!」

……シュパッ!

ぴよたん「死亡フラグナリ……」

ねこにゃー「に、逃げましょう!」

ももがー「旋回旋回!」

ノンナ「……ダスビダーニャ」

ドオン!……シュパッ!

ノンナ「カチューシャ。M3及び三式撃破」

カチューシャ「いいわノンナ!援軍が来る前に、大洗をピロシキの具にしてやるのよ!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/14(金) 22:11:12.15 ID:Rxx941iN0
『やったか!?』はやってないフラグw
44 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:12:01.56 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

梓「すいません!撃破されました!」

ねこにゃー「ごめん……ゲームオーバーです……」

沙織「後方のT-34、全然振りきれない!3対2なんてずるいよ!」

麻子「私達に言う資格があるのか……?」

ドゴオン!

優花里「カーベーまでこっちに来ましたよ!」

華「4対2になってしまいましたね……」

エルヴィン「あんこう、どうする?このままじゃジリ貧だぞ!」
45 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:14:58.08 ID:22YIuaV40
みほ「……V突の皆さん、聞いてください。私達でKV-2を撃破します!」

おりょう「いったいどうするぜよ?」

みほ「C11、13、17を全て右折してください!」

エルヴィン「それだとこの通りに戻ってくるぞ?」

みほ「はい。速度は向こうのほうが速いですから、振りきるのは不可能です。追われたままの状態でこのブロックを一周してください。操縦手の二人は、大変ですがお願いします!」

麻子「わかった。やるだけやってみよう」

おりょう「了解ぜよ!」
46 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:16:19.60 ID:22YIuaV40
〜〜〜〜

みほ「敵は……よし、ちゃんと付いて来てる」

沙織「みほ!そんなに身を乗り出して、当たったらどうすんの!?」

みほ「まあめったに当たるものじゃないし、こうしていた方が状況が分かりやすいから……」

沙織「でも、みぽりんにもしものことがあったら!」

みほ「みぽ、りん……?」

沙織「あっ……えーと……とにかく!もっと中に入って!」

みほ「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/14(金) 22:17:49.26 ID:22YIuaV40
麻子「おい、C17に到着したぞ」

みほ「わかりました。右折してください」

優花里「ぜ、前方にKV-2です!挟まれましたぁ!」

左衛門佐「前門の虎、後門の狼……」

みほ「大丈夫です!KV-2の命中精度を考えれば、こっちの後ろに味方がいる状況では撃てません!合図で左右に分かれて急停止、追ってきてるT−34をやり過ごしたら砲塔を狙って撃ってください!あの高さなら狙えるはずです!」

エルヴィン「追われている状況で急停止!?りょ、了解!」
48 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:19:05.14 ID:22YIuaV40
みほ「……今です!」

キキイッ……ドン!ドン!……シュパッ!

優花里「やりました!KV-2撃破です!」

沙織「すごいよみぽりん!」

カエサル「よし、この調子で残りも……」

ノンナ「…………」

ズドオン! ……シュパッ!

エルヴィン「し、しまった……」

カチューシャ「よくもカーベーたんをやってくれたわね!シベリア送りにしてやるんだから!」
49 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:20:04.59 ID:22YIuaV40
華「また挟まれてしまいましたね……」

カチューシャ「全車両、あの生意気なW号を狙いなさい!砲げ……」

ダージリン「……射撃」

ドン!ドン!……ガアン!……シュパッ!

沙織「ダージリンさん!」

ダージリン「騎兵隊登場、といったところかしら」

ナカジマ「助けに来たよー!」

カチューシャ「ダージリン!?……ああもう!生き残りはこっちに合流しなさい!ここで決着をつけるのよ!」

ダージリン「W号もこちらへいらっしゃい。サンドイッチの具にはなりたくないでしょう?」
50 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:21:55.79 ID:22YIuaV40
本日は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
51 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/14(金) 22:23:36.07 ID:22YIuaV40
劇場版のエキシビションの組み合わせには悪意しか感じない。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 22:23:59.95 ID:HfAjhZc1O
新作投稿乙でした。
みほが戦車道へ復帰する一手があんこうに派遣メンバーとして乗せるという事でしたか。
此れからの更新もお待ちしております。
53 : ◆8DlJds//22 [sage]:2016/10/14(金) 22:24:36.45 ID:22YIuaV40
更新ペースは前スレより遅くなりそうです、申し訳ありません。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 22:33:12.93 ID:HfAjhZc1O
>>53
その分楽しみが長引くと思って待っておきます。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 23:37:52.51 ID:yM2/A/Mbo
乙 ゆっくりでいいよー
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 23:39:52.44 ID:TALOuiEYO
今日はもう眠いから読まないけど、、、とりあえずキタァァァァァ!
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 00:18:27.03 ID:8Ry8KqTz0

待ってたぜ!
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 01:16:20.10 ID:RV9BImk/o
乙でしたー
原作ダー様は大洗相手だと戦う前に勝てる状況作ってただけだから(震え声
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 01:50:41.51 ID:4BNCUCPiO
乙です
みほさん凄すぎw
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 10:40:47.45 ID:yyL3la/OO

しほさんw
61 : ◆8DlJds//22 [sage]:2016/10/15(土) 12:44:18.35 ID:nvNYAryQ0
あっこれいけるやつや
本日21時より投下します。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 15:54:05.43 ID:FpDVR/2xo
待ってる
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 17:03:15.66 ID:cU/EFt3MO
わぁい
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 20:38:47.12 ID:ap4EvRXV0
みほだけじゃなくて小梅もエキシビジョンに参加して欲しかったかも
65 : ◆8DlJds//22 [sage]:2016/10/15(土) 21:05:31.52 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

ドオン!ドオン!……ガァン! ズドン!……ガゴォン!

優花里「打って変わって、激しい砲撃戦になりましたね……」

みほ「うん。こっちは重装甲とはいえ、火力の差を考えたら簡単には近づけない。その上向こうには……」

ノンナ「〜〜〜〜♪♪」

ズドン!……シュパッ!

ナカジマ「すいません!レオポンやられちゃいました!」

みほ「あのIS-2がいる……」
66 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:06:29.89 ID:UfujM7Pg0
オレンジペコ「ポルシェティーガーがやられてしまいましたよ?」

ダージリン「状況を変える必要があるわね。W号戦車、聞こえるかしら?このままでは近いうちに削り取られてしまうわ。その前に、こちらで状況を動かします。……準決勝の迂回攻撃、もう一度やってもらいたいのだけれど」

沙織「準決勝のって……また私たちだけで側面をつけってこと!?」

麻子「今度は森じゃないだけマシかもな」

ダージリン「囮としてクルセイダーも出します。でも、火力的に本命はあなたたちになるわ。お願いできるかしら?」
67 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:09:19.31 ID:UfujM7Pg0
みほ「えっと……皆さん、大丈夫ですか?」

優花里「車長は西住殿なんですから、我々の許可なんていりません!」

華「ええ。命令してくれればいいんですよ?」

麻子「西住さんの指揮なら信用できるしな」

沙織「もー!麻子!……まあ、どうせやるしかないんだし!」

みほ「わかりました。W号……いいえ。あんこうチーム、行きます!PANZER VOR!」
68 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:11:27.43 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

カチューシャ「撃って撃って撃ちまくりなさい!ジョンブルどもの舌が何枚あるのか、確かめてやるのよ!」

ノンナ「カチューシャ。ダージリンさんは日本人です」

カチューシャ「いいの!あの腹黒に、たまには痛い目見せてやるんだから!」

ノンナ「……はい。わかりました」

ドォン!……シュパッ!

ルクリリ「マチルダU、撃破されました!申し訳ありません!」

ノンナ「鎧は剥がれてきました。あとほんの少しの時間さえいただければ、必ず」
69 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:15:20.38 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

みほ「正面にT-34。これを突破すれば……」

ドオン! ドオン!

みほ「冷泉さん!右にフェイント入れてから、左にかわして側面に回り込んでください。五十鈴さんは停止したらすぐに射撃、お願いします!」

麻子「わかった」

キキッ!……ギャギャギャギャ!

みほ「五十鈴さん、今です!」

華「はい!」

ドオン!……シュパッ!
70 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:16:22.88 ID:UfujM7Pg0
みほ「よしっ!……ふぅ」

優花里「あとはこのまま進んで、フラッグ車を撃破するだけですね!」

みほ「うん!撃破できなくてもIS-2の注意を引ければ、あとはダージリンさんが何とかしてくれるはず……あれ、何か……」

絹代「うーん……全速力で駆けつけてみたが、ここはどこなんだろう……まぁ、いいか!全速前進!吶喊ぁぁぁん!」

ギュラララララ!
71 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:17:45.00 ID:UfujM7Pg0
みほ「えっ?」

絹代「はい?」

ドガァン!

絹代「な、なんだ!?……大洗のW号戦車!?」

沙織「な、なに!?事故!?」

麻子「確かに事故には違いないな……向こうの前方不注意、過失10対0だ……」

絹代「……あっ!千載一遇の好機!射撃開始!」

ダァン! ダァン! ダァン!……シュパッ!
72 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:18:34.87 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

沙織「すいません……W号、事故って撃破されちゃいました……」

ダージリン「……そう。仕方ないわね」

ノンナ「〜〜〜〜♪♪」

ズドン!……シュパッ!

そど子「じ、事故って何なのよ……そんなの風紀違反だわ……」

ズドン! ドォン! ドォン! ドゴォン!……シュパッ! シュパッ!

典子「ごめんなさい!やられてしまいました!」
73 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:19:04.58 ID:UfujM7Pg0
ダージリン「残念だけど、お茶会はここでお開きね。衝撃に備えなさい。くれぐれも、紅茶をこぼさないように」

ノンナ「つかまえた」

ドォン! ……シュパッ!

蝶野「聖グロリアーナ・大洗フラッグ車、走行不能!よって、プラウダ・知波単の勝利!」
74 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:19:36.12 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

カチューシャ「あーっはっはっは!これでカチューシャの偉大さがわかったでしょ!その上カチューシャの心はシベリア平原よりも広いの!ボルシチやコトレータ、ピロシキ……プラウダの名物をあなたたちに振る舞ってあげるわ!」

優花里「素直に、アンツィオに負けたくないって言えばいいんじゃないですかね?」

華「どれもすごく美味しそうで、どれから食べればいいか迷ってしまいます……」

沙織「すごーい!ロシア料理なんて食べるの初めてー!」

麻子「太るぞ」

沙織「ちょっと、ひどい!」

ダージリン「あらあら。私たちもイギリス料理を用意してきたほうがよかったかしらね」

優花里「それはやめておいたほうがいいと思います……」

みほ「あ、あの、皆さん!ダージリンさん!」
75 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:20:59.15 ID:UfujM7Pg0
沙織「あっ、みぽりん!お疲れ様!どしたの?そんな真剣な顔して」

みほ「今日の試合、申し訳ありません!」

沙織「えっ?」

みほ「私があそこで気を抜いてなければ、勝てていたかもしれなかったのに……本当にすみませんでした!」

沙織「なーんだ、そんなこと?」

みほ「そんなこと、って……」

沙織「全然気にしてないよ!そりゃ負けちゃったのは悔しいし、次は勝ちたいけど……別に、みほのせいだなんて思ってないし」

ダージリン「沙織さんの言う通りよ。勝負は時の運。そもそも私がプラウダの動きを読み違えていたのが敗因ですもの。勝敗の責任はあなたよりもむしろ、私にあるわ」

みほ「でも……」
76 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:21:33.09 ID:UfujM7Pg0
沙織「そんなことよりもさ、ほら!食べて食べて!これとかすっごくおいしいよ!」

みほ「むぐっ……ほんとだ、おいしい」

華「おいしすぎて、いくらでも食べられそうですね」

優花里「いや、さすがに五十鈴殿は食べすぎだと思いますよ?」
77 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:22:54.60 ID:UfujM7Pg0
梓「あっ、西住せんぱい!」

みほ「はいっ!えっと、あなたたちは……」

梓「うさぎさんチーム……M3のチームです!」

あや「先輩がKVを撃破したの、すごくかっこよかったです!」

桂利奈「いろいろおしえてください!」

あゆみ「どうすればあんな風に動けるんですか?」

みほ「え?え?えーっと……」

沙織「ちょっと皆、そんなにいっぺんに来てもみぽりん困ってるじゃない」

優季「えー?武部先輩、西住先輩を独り占めしてずるいですよー」

桂利奈「私たちもお話したいです!」

沙織「じゃあ、一人ずつね!みぽりん、お願い!」
78 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:23:21.32 ID:UfujM7Pg0
優花里「西住殿、大人気でありますね!」

みほ「わ、わかりました!私に答えられることならなんでも答えます!」

梓「車長としての心構えを聞きたいです!」

優季「彼氏とかいるんですかー?」

桂利奈「好きなヒーローはだれですか!?」

みほ「え?えぇっと……」

沙織「もー!一人ずつって言ってるでしょ!」
79 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:24:11.07 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

みほ「……ふうっ……」

みほ(いっぱいお話して、少し疲れちゃった)

みほ「楽しかったなぁ、今日の試合」

みほ(私の意志じゃなく、お母さんが決めたことだけど……やっぱり、楽しかった)

みほ「でも、今日だけ……なんだよね」

みほ(やっぱり、自分の意志で始めないとダメだよね。だから、今日のことはいい思い出にして……)

ポロローン♪
80 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:27:17.17 ID:UfujM7Pg0
ミカ「迷っているようだね」

みほ「えっ?あなたは確か、継続高校の……」

ミカ「名無しさ。みんなからは、ミカって呼ばれてる」

みほ「えっと、西住みほです」

ミカ「ねえ、みほさん。風に煽られて思わず出した一歩と、自分の意志で踏み出した一歩。その違いに、意味はあるのかな?」

みほ「それは……」
81 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:28:17.24 ID:UfujM7Pg0
ミカ「大切なことは、出した足を引っ込めてしまうか、次の一歩を踏み出すかなんじゃないかな?」

みほ「次の、一歩……」

ポロローン♪

ミカ「向かい風で進めなくなった時に、違う航路を使うのも一つの方法さ。でも帆をたたんで、誰かと一緒に櫓を漕いで進むのもいいと思うんだ」

みほ「あの!それって一体どういう……」

ミカ「言葉の意味は、それを受け取った人が決めればいい」

ポロローン♪
82 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:30:08.90 ID:UfujM7Pg0
アキ「あっ、ミカ!こんなところにいた!」

ミカ「アキ。プラウダの『落とし物』は、いっぱい拾えたかい?」

アキ「バッチリ!」

ミカ「そっか。それじゃあ帰ろうか」

みほ「あのっ!待ってください!もう少しお話を」

ミカ「あなたがお話をしなくちゃいけない相手は、別にいるんじゃないかな?」

みほ「話をしなくちゃいけない相手……」

ミカ「それじゃ、また会う日まで……そんなに遠くはないって、風は言ってるけどね」

ポロローン♪
83 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:31:03.37 ID:UfujM7Pg0
みほ「行っちゃった……なんだったんだろう……」

沙織「みぽりーん!」

みほ「沙織さん!」

沙織「ねえねえみぽりん!今日は大洗に泊まってくんだよね!」

みほ「うん。そのつもり」

沙織「じゃあさ、私の家に泊まりなよ!あんこうチームの皆でお泊り会しよう!」

みほ「えっ!いいの?」

沙織「もちろん!戦車ショップとかアイス屋さんとかいっぱい案内したいところあるから、学校に帰ってからみんなで行こうね!」

みほ「わぁっ……うん!」
84 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:33:17.70 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

――大洗女子学園・正門前――

みほ(このテープ……『KEEP OUT』って……)

杏「大洗女子学園は、8月31日付で、廃校が決定した……廃校に伴い、学園艦は解体、我々の戦車は文科省預かりになる」

桃「……そんな!なんで繰り上がるんですかぁ!」

杏「わからない……だけど、我々が抵抗すれば、艦内にいる一般の人たちの再就職は斡旋しない。そう言われたんだ」

梓「そんな!やっぱり、優勝できなかったから……なんですか」

沙織「でも、あんなに頑張ったのに!」

エルヴィン「やはり準優勝では足りないのか!?」

杏「みんな静かに!今は落ち着いて指示に従ってくれ!」

桃「会長……それでいいんですか……諦めるんですか?」
85 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:34:00.13 ID:UfujM7Pg0
杏「…………」

みほ(違う。会長の目は、諦めた人の目じゃない。……毎日鏡に映ってた、死んだような目とは全然違う)
86 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:34:30.30 ID:UfujM7Pg0
杏「西住ちゃん、せっかく来てもらったのに、こんなことになってごめん」

みほ「いえ、そんな……」

杏「帰りの足は手配しておいたからさ、そこは心配しないで」

みほ「帰りの足?」

杏「そ。たぶん、ビックリすると思うよ!もうね、ビューン!って着いちゃうから……それと、かーしま!」

桃「……はい」
87 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:35:17.45 ID:UfujM7Pg0
杏「諦めるわけないじゃんか!こんなことで諦めるくらいなら、黒森峰に負けた時に諦めてるって!」

柚子「会長!」

杏「皆も!生徒会は希望を見せるって言ったよね!その約束はまだ果たせてない。だけど、絶対にこれから果たしてみせる!」

桂利奈「よ、よっしゃー!」

優季「桂利奈ちゃん、どうしたの!?」

桂利奈「とにかく、なんか叫べば元気が出るかなって!」
88 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:36:35.77 ID:UfujM7Pg0
典子「うぉぉぉぉ!根性ー!」

妙子「キャプテン!?」

典子「ホントだ。なんか、元気が出た気がする」

あけび「本当ですか!?」

おりょう「大洗の、夜明けぜよー!」

桃・柚子「「せーの!文科省の、バカ野郎ー!」」

そど子「ちょっと!こんな時間に大声で騒いだら、風紀違反よ!」

麻子「こんな時にまでそうカリカリしなくてもいいだろう、そど子」

そど子「だれが、そ・ど・子よー!」

麻子「ほら、そど子もやってるじゃないか」

そど子「いいの!風紀委員の仕事なんだから!」

みほ(みんな、凄い……こんな状況になっても、全然折れない……)
89 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:37:43.49 ID:UfujM7Pg0
ゴォォォォ……

杏「おっ、来た来た」

優花里「おお!サンダースのC-5M、スーパーギャラクシーですよ!」

キキィッ……

ケイ「ハーイ!あなたたちの戦車、責任をもって預からせてもらうわ!」

沙織「そんなことしちゃって、大丈夫なんですか?」

柚子「あとで紛失したっていう書類を作れば、なんとか……」

ケイ「それと、そこのプリティーガールを熊本までお届けすればいいのね!」

杏「そうそう!よろしく頼むよ!……ねっ?驚いたでしょ?」

みほ「は、はい!でも、いいんですか?」

ケイ「No Problem! 熊本と長崎なんて一瞬よ!さあ、Hurry Up!積み込み急いで!」
90 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:40:26.49 ID:UfujM7Pg0
〜〜〜〜

アッサム「ダージリン、聞きましたか?」

ダージリン「大洗の廃校時期が繰り上がったのでしょう?」

オレンジペコ「わざわざ一度決まったことを変更してまでの早期廃校……変な話ですね」

ダージリン「……なんだか、嫌な予感がするわ。少し本腰を入れて探ったほうがいいかもしれないわね。アッサム、コーヒー・ハウスのグリーンに連絡を」

アッサム「ええ。わかりました」
91 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/15(土) 21:41:03.62 ID:UfujM7Pg0
本日は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
92 : ◆8DlJds//22 [sage]:2016/10/15(土) 21:42:59.62 ID:UfujM7Pg0
聖グロにGI6があるのに黒森にゲシュタポがないのはなぜなんだろう。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 21:48:18.39 ID:nBJfsl7h0
乙です!
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 21:48:38.88 ID:xqXvViUyo
GI5がないんだから、辻褄は合うのでは

95 : ◆8DlJds//22 [sage]:2016/10/15(土) 21:51:57.36 ID:UfujM7Pg0
百合短編とかかきたい
次の更新は未定です、すみません
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 21:53:23.50 ID:FpDVR/2xo
西さんにやられた…だと……
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 22:58:53.85 ID:sTn1t3LHO
乙です。
ふむ…、此の文科省は諜報能力が高いのか…?

普通に考えたら、わざわざ繰り上げする必要もないしなぁ。
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/15(土) 23:12:20.52 ID:upVcOEtK0
みぽりん抜きでここまでがんばってきたからできればこのままいってほしいところ。
戦力バランスが理由ででみぽりん加入すると結局劇場版のストーリー違いになっちゃいそうだし・・
何より、TVシリーズ編の努力<1人の優秀な隊長になってしまう。
みぽりんを当てにせずいかにして戦いぬくかが作者の腕の見せ所だと思う。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 01:06:02.93 ID:0gZYns/5o
乙でした
話の都合とはいえ繰り上げはホントおかしな話だからなぁ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/16(日) 01:31:41.72 ID:m7cFZe7d0
乙です

百合短編ですか…書かれるのでしたらみほ梅を読みたいですねw
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 01:55:18.03 ID:aW1FeiCPo
乙 この先どうなるか楽しみだ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 18:07:36.55 ID:0bkGblP40
>>98
でもみぽりん復活→大活躍は見たい
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:24:12.89 ID:eQg3lewNO
乙です
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/18(火) 13:01:53.29 ID:JmRzGMq6O
本日21時からちょっとだけ投下します。
105 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:00:14.88 ID:GeIWvU7i0
キイイイイイン……

ケイ「Attention Please! 本日は我がサンダースエアラインを利用してくれてありがとう!現在当機は戦車道の聖地、東富士演習場上空を飛行中よ!」

アリサ「この時間じゃ何も見えませんけどね……と言うか、何なんですかその口調は」

ケイ「一度やってみたかったの!うちの生徒以外と乗ることなんて、めったにないでしょ?」

みほ「あ、あはは……」

ケイ「このスーパーギャラクシーなら、熊本まですぐよ!それまではそうね……お話でもしましょ!」

みほ「お話?」
106 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:04:27.11 ID:GeIWvU7i0
ケイ「今日の試合の話、アンジーから聞いたわよ!W号でKV-2を撃破したんだってね!greatだわ!」

みほ「そんな、あれはあんこうチームとV突の皆さんの協力があったからで」

ケイ「ノンノン!作戦の成功は隊員の功績はもちろんだけど、指揮官の功績でもあるのよ!黒森峰では違うの?」

みほ「黒森峰は、どちらかというと個々の技量を尊重する傾向がありますから。集団戦はマニュアル重視ですし」

ケイ「ふーん、やっぱり学校によって考え方も違うのね……じゃ、次はあなたが質問していいわよ?一つ聞いたんだから、一つ答えてあげる!フェアプレーでいきましょ!」
107 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:11:33.20 ID:GeIWvU7i0
みほ「えっと……それじゃ、どうしてケイさんはそんなにフェアプレーにこだわるんですか?」

ケイ「そんなの決まってるじゃない!その方がカッコいいからよ!」

みほ「……へっ?」

ケイ「やっぱりヒーローってのはね、正々堂々じゃないと!どんな相手にも全力で挑んで、卑怯な真似はしない!それでこそだと思わない?」

みほ「でも、それで負けちゃったら」

ケイ「そしたらまた強くなって挑めばいい。カッコ悪い勝ちより、カッコいい負けの方が素敵よ!……だから、あなたのあの時の判断は間違ってなかったわ」

みほ「!……知ってたんですね」
108 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:19:25.00 ID:GeIWvU7i0
ケイ「全国大会決勝だもの、当たり前じゃない!全てを省みず川に飛び込んだあなたの行動、あれこそヒーローそのものよ!」

みほ「でも、結果として負けてしまいました。十連覇のかかった試合を、台無しにしてしまったんです」

ケイ「それでもあなたの行いは勇気あるもので、正義だったと思うわ。あなたはそのことを間違っていたと思うの?」

みほ「……お母さんは、間違いだって」

ケイ「NO!あなたのマミーじゃなくって、あなた自身はどう思うの?」

みほ「それは……わかりません。あれが正しかったのか、間違ってたのか。ずっと考えてたんですけど、まだわからないんです」
109 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:20:41.86 ID:GeIWvU7i0
アリサ「わからないなら、それでいいじゃない。チームの方針に逆らってでも、それをしなくちゃいけないと思ってやったんでしょ?なら、それも一つの道だったのよ、きっと」

ナオミ「限度はあるけどな」

ケイ「ちょっとアリサー?反省会、足りてなかった?」

アリサ「ひいっ!?すみません!もう絶対にしませんから、それだけは!」

ケイ「とにかく!あなたの行動は間違いじゃなかった。少なくとも、そう思っている人間が、ここに一人いる。Are you ok?」

みほ「ケイさん……ありがとうございます」
110 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:29:38.72 ID:GeIWvU7i0
ケイ「You' re welcome! じゃ、次は私の質問ね。ミホ、あなたの好きなものを教えて?」

みほ「えっと、ボコ、ってご存じですか?」

ナオミ「確か、だいぶ前に流行ったキャラね」

ケイ「アニメーションね。ミホはそれが好きなの?」

みほ「はい!ボコはですね……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/18(火) 21:34:15.53 ID:X8VcWSpX0
アカン、みほのボコスイッチがONになった・・・
112 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:34:28.53 ID:GeIWvU7i0

〜〜〜〜

みほ「それでですね!ボコがついに勝てるかと思ったところで、遠くからM16で狙っていたデューク東ボコに撃たれてやられてしまうんです!」

ケイ「スナイパーね。まるでナオミみたい」

ナオミ「いや、M16で狙撃なんて私にはとても」

アリサ「デューク東ボコ……子供向けアニメとは思えない顔だわ」
113 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:35:27.30 ID:GeIWvU7i0
〜〜〜〜

みほ「十字架に縛り付けられて、積み上がった薪に火を付けられてしまうんですけど、そこで突然大雨が降りだすんです。それで助かるかと思ったんですが、悪の天才科学者ボコターウェストの開発したテルミット焼夷弾の炎は水では消せなくて、結局そのまま火炙りにされてしまうんです!」

ケイ「へー、結構ハイテクなのねー」

アリサ「もはやボコられってレベルじゃないわね」

ナオミ「天才じゃない、大天才よ」
114 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:36:05.64 ID:GeIWvU7i0

〜〜〜〜

みほ「この41話は13話のセルフパロディになっていて、13話で受けた水責めを今度は融けた鉛でされるんです。この時の演出は中性の歴史書を参考にしていてすっごく出来がよくって……」

ケイ「あー……、うん……。そうなの……」

ナオミ「……………」

アリサ「ちょっとナオミ!寝ないで!絶対寝ないでよ!」
115 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:37:36.47 ID:GeIWvU7i0
ーー熊本ーー

キイイイイイン……キキッ!

みほ「それでですね、そこでボコが……」

ケイ「stop !stop!ミホ!熊本の港に到着したから!」

アリサ(結局ずっと喋りっぱなしだったわね……)
116 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:38:29.22 ID:GeIWvU7i0

みほ「ケイさん、ナオミさん、アリサさん。ありがとうございました!」

ケイ「ううん!こっちもミホとお話しできて楽しかったわ!」

ナオミ「…………ええ、そうね」

アリサ(嘘だ。絶対嘘だ)

ケイ「ミホ!悩むことがあっても、乗り越えて前に進むのがヒーローよ。あなたのヒーローもそうじゃない?」

みほ「私のヒーロー……」
117 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:39:31.34 ID:GeIWvU7i0
まほ『私は、この戦いで自分の戦車道を見付けました』

杏『諦めるわけないじゃんか!』
118 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:40:15.98 ID:GeIWvU7i0
ケイ「あなたが私達の『親愛なる隣人』になってくれること、期待してるわ! See you!」

みぼ「はい!本当に……ありがとうございました!」
119 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:41:14.00 ID:GeIWvU7i0

〜〜〜〜

みほ「あっ!」

みほ(そうだ。港から家まで、どうやって帰ればいいんだろう)

みほ「うーん……朝までコンビニで過ごせるかな……」

しほ「みほ」

みほ「お母さん?」

しほ「まったく……帰る時間と場所くらい連絡しなさい。携帯を持たせている意味がないじゃない」
120 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:42:50.42 ID:GeIWvU7i0
みほ「ご、ごめんなさい!その……色々あって忘れちゃってて……」

しほ「そう……試合は、楽しかった?」

みほ「うん、とっても」

しほ「よかったわね。ほら、早く乗りなさい。明日は学園艦に戻るんでしょう?」

みほ(お母さん、ずっと待っててくれたんだ……)

みほ「あっ、この戦車……」

しほ「そう言えば、この戦車に乗るのも久しぶりね」

みほ「そう、だね……」

みほ(U号戦車……家族みんなの思い出が詰まった、私の一番好きな戦車。整備、してくれてたんだ)
121 : ◆8DlJds//22 [saga]:2016/10/18(火) 21:43:43.36 ID:GeIWvU7i0
みほ「お母さん」

しほ「なに?」

みほ「……ううん、なんでもない!」

みほ(そっか。私、ボコに負けないくらい……きっとそれ以上に、戦車が好きなんだ。だから、今日の試合も楽しく思えた)

しほ「おかしな子ね……さ、早く帰るわよ」

みほ「うん!」
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