悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」爆豪「No.4」

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74 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/05(月) 22:01:35.62 ID:FipBF+spO
八百万「夜嵐イナサ…」

八百万「昨年度の推薦入試…」

八百万「つまり私達が受けた同じ試験でトップの成績で合格したにも関わらず」

八百万「推薦を拒否した方ですわ」

緑谷「え?今雄英がどーのこーの…て」

八百万「私も詳しいことまでは知りませんわ…」

緑谷(嘘だろ!?推薦を蹴った!?)

緑谷(しかも僕らと同じ…って事は轟君より…)

轟「…」

緑谷(実力が上…?)

瞬「へー。そりゃやばいやつとあたったんじゃないのー?」

瞬「かいしまえからそうそうついてないわね、おなじかいじょうなんて」

土岡「ああでも本物か…マークしといた方が良いね」

土岡「にしてとやっぱり一目で分かるくらい顔が広いんだね雄英生」

緑谷「ま、まぁ…ね」

トントン…

緑谷「…?」クルッ

麗日「ひひひ〜」

緑谷「う、麗日…さん!?」

飯田「久しぶりだな、緑谷君」

緑谷「飯田君…皆も…!」

瀬呂「いやーこの形でまた全員集合するなんてなー」

蛙吹「峰田ちゃんが何かやらかしてないかしら?」

峰田「や、やらかしてねえわ!バァカ!」

飯田「今回は別高校のライバルとして受験しに来てるが…」

飯田「同じ高校になろうがそうでなかろうが関係ない」

飯田「この1ヶ月ただ憂鬱に過ごしていただけじゃない」

飯田「それは君達も俺達も同じ事だろう」クルッ…

緑谷「……」

飯田「特訓の成果…とくと見せてもらおうか」

緑谷「勿論…こちらこそ」

スタスタ…

麗日「じゃ…またね、デク君」

緑谷「うん」

緑谷(……)

緑谷(まさか麗日さんや飯田君と敵対する事になるとはなぁ…)

緑谷(いや…体育祭でもあったけどさぁ…)


75 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 01:02:21.03 ID:+YI/GaGaO
「ねー轟君サインちょーだい!体育祭かっこよかったんだぁ」

峰田「オイラのサインもあげますよ」

轟(こういうピッチとは付き合いたくないな)

瞬「うーん…だんだんざわついてきたわね…」

瞬「とりあえずてっしゅう!」

フッ…

「え、消えた?」

ダダッ…

切島「…実際やってみると案外してる事がしょぼく感じるなぁ…」

瞬「なにかいった?♪きりちゃん」

切島「な、なんでもないっス…」

緑谷「…」ダダッ…

雨良<……

雨良<担任ロリBBAは何も言ってないのかねぇ…




ザッ…

緑谷「お、多い…」

八百万「多い…ですわね」

八百万「この中には私達より上の世代もいるのでしょうね…」

上鳴「かーっ…そっか同世代だけじゃなくて先輩方とも競い合わなきゃいけねえのか…」

緑谷「あ、出てきた」

「…え…ではアレ」

「仮免のやつ……………」

「やります」

「あー………………」

目良「僕ヒーロー公安委員会の目良です」<よろしくね

目良「好きな睡眠はノンレム睡眠……」

目良「仕事が忙しくてろくに練れない!」ガッ

目良「人手が足りてない!」ガッ

目良「眠たい!」ガッ

目良「そんな信条の下ご説明させていただきます」

(疲れ一切隠さないな大丈夫かこの人💧)

目良「ずばり、この場にいる受験者1540人一斉に勝ち抜けの演習を行ってもらいます」

峰田(まぁそうなりますよね)

「ざっくりだー」

「マジか」

目良「現代はヒーロー飽和社会と言われ」

目良「ステイン逮捕以降ヒーローの在り方に疑問を呈する向きも少なくありません」

緑谷(ヒーローとは見返りを求めてはならない…)

緑谷(自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない…か)

緑谷(彼のやり方がどうであれ…)

緑谷(ヒーロー殺しの思想は必ずしも間違っているってわけじゃない)
76 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 01:32:16.82 ID:+YI/GaGaO
目良「まぁ…一個人としては動機がどうであれ命懸けで人助けしてる人間に」

目良「『何も求めるな』は現代社会に於いて無慈悲な話だと思うわけですが…」

目良「とにかく、対価にしろ義勇にしろ」

目良「多くのヒーローが救助・敵退治に切磋琢磨してきた結果」

目良「事件発生から解決に至る時間は今ヒくくらい迅速になってます」

目良「君達は仮免許を取得し、いよいよその激流の中に身を投じる」

目良「そのスピードに付いて行けない者」

目良「ハッキリいって厳しい」

目良「よって試されるはスピード!」

目良「条件達成者先着100名を通過とします」

「ええええええええええっ!!!???」

「お、おいおいおい待て待て待て!!」

「せ、1540人だぞ!?それ5割どころじゃねえぞ!?」

目良「まぁ社会で色々あったんで…」

目良「………………運がアレだったと思ってアレしてください」

「マジかよ……!」

目良「んでその条件というのがこれ」

飯田「玉と…」

麗日「なんだろあれ」

目良「まずターゲット。これは1人3つ配られます」

目良「配布されたら体の好きな場所に取り付けてください」

目良「ただし足裏や脇など発見しにくいような場所にはつけないでください」

目良「常に3個とも他の受験者に見えるように」

目良「そしてもう一つ…このボールを3つ携帯してもらいます」

目良「先ほど説明したターゲット」

目良「それにボールを当てるとターゲットが光るという仕組みがあります」

目良「3つ光った受験者はその時点で失格とさせていただきます」

目良「逆に、受験者のターゲットにボールを投げ」

目良「2人失格者を出す…まぁ要するに6つですね」

目良「ターゲットにボールを当てて光らせた者を条件達成とみなします」

目良「ルールは以上です」

緑谷(入学試験と似てる…いや…)

八百万(対人や対ロボじゃまるで話が違う…)

轟(ボールの所持数は合格ラインぴったり)

轟(3つ目のターゲットをかすめ取るとか…そういう策を推奨しているのか?)

爆豪(入試以上に…苛烈なルールだ)

目良「えー……じゃ展開後、ボールとターゲットを配っていくので…」

目良「全員に行き渡ってから1分後にスタートとしたいと思います」

轟「展開?」

ウィィ…
77 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 11:23:37.11 ID:+YI/GaGaO
目良「各々苦手な地形…好きな地形…」

目良「あると思います」

目良「自分を活かして頑張ってください」

シュゥゥ…

切島「な、なんじゃこりゃ…」

物真「まるでUSJじゃないか…」

緑谷「無駄に大掛かりだなぁ💧…」

目良「一応地形公開をアレするっていう配慮です」

目良「まぁ無駄です」

目良「こんなもののせいで睡眠が…」


瞬(さてと…どう行くかねぇ…)

瞬(どこの学校も曲者揃い…)

瞬(まぁバラバラになるってのもアリかもしれないけど…)


緑谷「先着で合格なら…同校で恐らく潰し合いはない」

緑谷「寧ろ手の内を知った仲でチームアップが勝ち筋…!」

緑谷「皆!あまり離れず一かたまりになって行こう!」

爆豪「フザケろ。遠足じゃねえんだよ」ダダッ

切島「バッカ待て待て!」

轟「俺も。大所帯じゃ却って力が発揮できねえよ」ダダッ

滑草「同意だな」ダダッ

香久山「…」ダダッ

緑谷「あ…ご、5人も離脱した…」

峰田「緑谷時間ねえよ早く行こう!」

緑谷「単独で動くのは良くないと思うけど…」ダダッ

峰田「なんで?」ダダッ

緑谷「だってホラ…僕達はもう手の内バレてるんだ」

「4」

瞬(例年形式は変われどこの仮免試験には一つの慣習に近いものが存在する)

「3」

緑谷「さっき僕が言った勝ち筋は他校も同様なワケで…」

緑谷「学校単位での対抗戦になると思うんだ」

「2」

雨良(全国の高校が競い合う中で唯一『個性不明というアドバンテージ』を失ってる高校)

雨良(体育祭というイベントで個性はおろか弱点・スタイルまで割れたトップ校…)

雨良(まぁ…バラバラだから一点集中されないのは不幸中の幸いか…)

「1」

峰田「可愛いクラスなら言ってあげればいいのに!」

瞬 雨良((毎回まず初めに行われる…))

「START!!!」

瞬 雨良((雄英潰し))
78 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 11:29:44.88 ID:+YI/GaGaO
↑あ、ジョークの台詞を入れてしまった…
峰田のコマに台詞があったから峰田の台詞かと思ってしまった…
79 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 14:21:53.91 ID:+YI/GaGaO
緑谷「!」

真堂「自らをも破壊する超パワー…」

真堂「まぁ…」

真堂「杭が出てりゃそりゃ打つさ!!」ブブブンッ…

瞬(特別理由があったわけじゃないけど)

瞬(言ったところでやる事は変わらないし)

瞬(それに…)

緑谷「皆離れて…」

キキィィィ…

真堂(玉が止まっ…)

ゴオオオオオッッッ!!

「跳ね返ってきたぁぁ!?」

瞬「それはあのこたちがいちばんりかいしてる」

瞬「ただのりこえていくだけだよ」





緑谷「超能力…なんちゃって」シュゥゥ…



雨良「そもそも個性晒すなんてねプロになりゃ前提条件だしね」

雨良「雄英は他より少し先を見据えてやってるね」

緑谷「締まって行こう!!!」

80 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 16:35:59.78 ID:+YI/GaGaO
瞬(通過条件は受験者の中から脱落者2名を出す事)

瞬(つまりボールを最低で2回最高で6回当てなきゃいけない)

瞬(かなりボールの数が制限されているみたいに見えるけど…)

瞬(最初の所持数が6つなだけで相手から強奪するのも可能だったりするのよね…)

瞬「いっけんせめたものがちみたいないんしょううけるけど…」

雨良「なんせ個人戦に限った話じゃないからねこれ」

雨良「寧ろ単独は危険と見るね」

雨良「団結・連携・情報力」

雨良「先着100名に惑わされ焦って取りに行くと…」

雨良「返り討ちに遭っちゃうね」



緑谷「皆当たってないな!?」

拳藤「ふ、触れずに吹っ飛ばしちゃった…すご…」

「なんだ今の…サイコキネシス?」

真堂「元雄英生だ。一筋縄じゃいかないか…」

「だがまぁ…見えてきた」グッ…

緑谷「?」

(ボールを硬く…)

(コンクリ以上に硬く…!)ガチッ!

切島「……なんでこんな被るんだろうなぁ」

物真「硬化系の個性か」

「任せた」ポイポイッ

「任された」ガシッ…

峰田「今度はなんだ…?」

「これうっかり僕から一抜けすることになるかもだけど」スッ…

「そこは敵が減るって事で大目に見てもらえるとありがたいかな」

(軌道…弦月…)

(ターゲットロックオン!!!)ブンッ

ゴオオオッッ!

耳郎「ボールが地面に!?」

(狙いは定めた)

(地中に軌道を隠す事で君らは反応出来ないのさ)

緑谷「土岡君!出番!!」

土岡「分かってる!!」

「!?」

ズドドオオオッッ!

「なっ…」

真堂「地面から人がっ!」

土岡「君らのボール返しとくっ…」ギュルルル…

土岡「よ!!!」ズドドドド!!

「うわ!」ボコッ

上鳴 峰田「うああああ上半身がぁぁぁぁぁ!!!」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:01:16.90 ID:TwFvcvOB0
大勢の視線が集まってるから太陽拳が有効だな
82 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 17:08:29.32 ID:+YI/GaGaO
「ふー…強い」ポコッ

上鳴 峰田(顔だけ出してるかわいい)

真堂「あいつは…体育祭にいなかったな」

「何にせよ厄介な奴だって事には変わりなさそうだが」

目良<えー…現在まだどこも膠着状態…

目良<通過者0です

目良<あー情報が入り次第

目良<私がこちらの放送席から逐一アナウンスさせられます

緑谷(させられますって…💧)

緑谷(…気があるないじゃ脱落者が何人かは分からないな…)

緑谷(これを頼りにするしかない…0人か…)

緑谷(装着したターゲットってのは要はその人の弱点ってことになる)

緑谷(皆が皆そこを守りながら戦うわけだから運任せに投げても当たる可能性は低い)

緑谷(今は様子見の段階…!)

緑谷(相手の弱点や個性の使い方を見る段階)

緑谷(恐らく戦いは…加速する)

真堂「よぉし…」

真堂「離れろ!!彼ら防御は固そうだ!」バッ

真堂「割る!!!」

八百万「!」バッ

真堂「最大威力……」グッ

真堂「震伝動地っ!!!」

ドガァァアアアッッッ!!!

緑谷「うおおっ!?」

峰田「無茶苦茶するなぁぁぁあ!?」

唯「お、おー…」

真堂「そっちは必殺技編んでないのかな…?」

上鳴「してるわ!!」

真堂「っ…」ビリビリッ

「無理しないで揺!」

真堂「ああ…問題ない…」

緑谷「やばっ…」

八百万「緑谷さん!!」

緑谷(僕は大丈夫だけど…)

緑谷(皆がバラバラに!)

緑谷(振動…強力だ…!)

目良「さて…そろそろ通過者の1人や2人…」

目良「出てきてもいいんじゃないでしょうか」<眠…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:24:12.92 ID:wamlyVdaO
>>81
太陽拳と残像拳はGT入っても鉄板の使い勝手だったからね
84 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 17:33:08.88 ID:+YI/GaGaO
グラグラ…

砂藤「…!地震!?」

芦戸「また緑谷か誰か暴れてんじゃないの!?」

円場「とにかく今は…」

円場「目の前に集中しろぉおっ!!」

ドオオオォォッッッ!!!

轟「退け!!」バキィッッ!

「がっ…」

轟「ちっ…」ダダッ…

轟(どこも混戦状態か…これじゃ状況把握もクソもねえ…)

轟(とにかくアイツを…)

「くっ…そ…」

ブオオオッ…

「やばっ!風でボールが!?」

轟「!?」

轟「まさか…」

ギュルギュルギュル…

「竜巻?」

「お、おい…あれ見ろよ…!」

「ボールだけ…巻き上げられてく!?」

イナサ「俺!ヒーローって!!熱血だと思うんです!!!」

イナサ「皆さんの戦い!!熱いっス!!」

イナサ「俺熱いの好きっス!!!」

「士傑高校!?1人かよ!」

「何言ってるんだ!?」<いやまぁ分かるけど

「待てボール取られたら俺ら何も…」

瞬「………」

瞬「いや…たしかにボールのしょじすうにせいげんないっつったけどさぁ…」

イナサ「この熱い戦い!!俺も混ぜてください!」グオッ…

轟「皆避けろっっっ!!!」

葉隠「?轟…」

イナサ「よろしく…」ギュルルル…

イナサ「お願いしまっスッッッ!!!」

ズオオオオッッ!!!

「え」

葉隠「ひええええ!?」



目良「あ、ようやく1人目の通過が…」

目良<うおっ!?

轟「……っぶねえ…」

目良<脱落者120名!!

目良<1人で120人脱落させて通過!!!

イナサ「やったぁ!!!勝てた!!」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:43:03.05 ID:1Zw+tw+x0
そういえばデクは技術タイプだけどクリリンがサイバイマンにやった流星気弾(と名付けておく)はできたりしないのかな?
あれ、ゲームでは必殺技として使えるから記憶に残っている
86 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 18:18:27.95 ID:+YI/GaGaO
目良<えー…さてちょっとびっくりして目が覚めて参りました

目良<ここからドンドン来そうです

香久山「…地震といい竜巻といいなんなのさっきから…」

香久山(見た感じ私と同じ個性?)

香久山(でも巻き込まれてたのがボールだけだった…)

香久山(ダイナミックイナサ…どれ程の実力が…)

「おいおい余所見してる場合か!?」

香久山「?」

「300発の弾丸を避けきれるかな!?」

「まぁ少々弾のサイズはでかいがな?」

ズドドドド!

香久山「面倒くさいわね貴方…」

キンッキンッキンッキンッ

「嘘だろボール全部切ってやがる…!」

「おい!これ50人分もあるんだからな!?」

「分かってらぁ!」

ズドドドド…

香久山「…」キンッキンッ

キンッ

香久山「!」

ダッッ…

「突っ込んできやがった…」

「諦めたか!?」

香久山「…香久山流」

フッ

「消えた!」

「ど、どこ…」

香久山「忌突(いみづき)……」

ズッッ!!!

「ぎゃあああ!?俺特製スペシャルハイパーアルティメットバーストバズーカがあああ!」

香久山「そのネーミングセンス嫌いじゃないわ」

香久山「でも…」

ズババッ…

「うおっ……」

ドサッ

香久山「私には勝てないわ」

香久山「さてと…」

香久山「わ…大量大量」

香久山「思う存分もらって「いきますか」」

香久山「!?」クルッ

「駄目ですよ、ボーっとしてたら」ダンッ

ブンッ

香久山(この距離じゃ避け切れ…)
87 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 18:49:32.66 ID:+YI/GaGaO
バシッ!

香久山「!」

緑谷「ギリセーフ…っ!」

ゴロゴロ…

キキィィィ…

緑谷「っと…」

香久山「なんで貴方がここに…」

緑谷「皆とはぐれちゃってね…」

緑谷「たまたまここに来た」

緑谷「言っただろ?単独は危険だって…」

香久山「別にあんなの避けられたわよ」

緑谷「……」

「ふ〜ん。びっくりした」

「どこから出てきたのかな」

緑谷「君は士傑の所の…」

「ごめんね?ちょっと取り込み中なんだ」

「終わってから相手するから」

「あ、でも2人同時でも構わないよ」

緑谷「……香久山さん、逃げろ」

香久山「?何言ってるのよこいつは私を…」

緑谷「いいから!」

香久山「!」

緑谷「……行ってくれ…」

香久山「……分かったわよ」

ダダッ

「へぇ〜。女の子庇ってあげるんだ」

「今でも結構追い詰められてるのに」

緑谷「……」

緑谷「ご親切にどうも」ニッ

「あははっ。笑ってる」

「変なの」

「カッコいいねえ」

緑谷(……またこうなるのか…)





八百万「…く…」ズズッ…

八百万「いたた…なんて強引な分断…」

八百万「死者でも出す気ですの…?」

八百万「…皆別の所に行ってしまいましたわね」

八百万「テレパシーが使えない以上気を探って行くしかないですわ…」

八百万「幸いそれほど離れてはいない…」

八百万「多対一を避ける為にもまずは緑谷さん達と合流を…」

八百万「こういう時こそ冷静に慎重に…」
88 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 21:52:40.51 ID:+YI/GaGaO
女「こういう乱戦が予想される試験だとまず情報の多いとこを狙うみたいな発想する人もいるらしいのだから雄英が早めに脱落してしまう可能性を考えて会いに来たのせっかく強豪校との交流チャンスだし貴方達の事もっと知りたくて」ペラペラ…

緑谷「……よく喋りますね」

女「皆に言われるよ」


雨良『…ん…なんというかね君… 』

雨良『女運あるんじゃない? 』


緑谷(……)

緑谷(あながち間違ってはない…かな)

緑谷(これ…前にも似たようなもの感じたな…)

緑谷(そう…まるで拳藤さんみたいな…)

女「一緒にお話ししましょう?」

緑谷「…今はそんな場合じゃ…」

女「つれないなぁ」ブンッブンッ

緑谷(すぐに他校が束になってやってくる…)

緑谷(そんな悠長に話してる暇はないって事くらい分かってる…よな?)

緑谷(仲間のサポートがあるか、はたまたよっぽどの自信家か…)

緑谷(って…今はそれどころじゃないだろ!)ダンッ!

緑谷(仕方ない…やられないようにしないとな…)チラッ…

緑谷「!?」

緑谷(消えた…!?)

女「…」シュタッ…

緑谷「っ!」クルッ

女「こんなんボールで殴ればいいじゃんね」ブンッ

スカッ…

女「お?」

緑谷(成る程すばしっこい)

緑谷(目を離した瞬間に見失う)

緑谷(だけど気を感じれば関係ない!)バッ …

女「あ」

緑谷「もらっ」スカッ…

緑谷「た……?」

女「前から貴方に興味沸いててね」

緑谷「っそだろ…!」

ドサッ…

女「君の技練習したんだ、苦労したんだよ?」

緑谷「そうですか…!とりあえず退いてください」<立てない

女「だーめ。私と話してくれるまで離れない」

女「ねえ…なんで貴方はヒーローを志してるの?」

女「名誉?誇り?誰の為?」

緑谷「………………」

女「貴方の事をもっと知りたいな」

緑谷「………そうですか」
89 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 22:13:09.32 ID:+YI/GaGaO
ボォッ!

女「わわっ!」

緑谷「今度ゆっくりお話しましょう!今はそれより
緑谷「もっ!!?」ドバァァッ!

「士傑もいるよ…」

「やだな…」

女「むぅぅ…」

緑谷「やっべえ…」

緑谷(最悪だ!)

緑谷(誰とも合流できず大勢に狙われる!)

緑谷(さっき考えた最悪を実現してしまった!)

緑谷(もうここで全員やっとくか!?いや…八百万さん達が心配だ…!)

緑谷(ああ来るぞ避けろ避けろとにかく)

緑谷(避けろ!!!)ダダダンッ…

緑谷(くっそキリねえええええ…)

ボボォォォッ!

緑谷「気弾!?」

ドオオオンッ…

「くそっ!前が!」

<緑谷さん!!!

緑谷「!」

八百万「大丈夫ですか!?」

八百万「こっちに!早く!!」

緑谷「ありがと…!」ガシッ…

緑谷「煙幕のおかげで一時的に身を隠せた」バッ

八百万「でもすぐ来てしまいますわね」

緑谷「安心してくれ、策はある」

八百万「?」

「くそっ!あいつらどこ行った!」

緑谷「行くぞ!」スッ…

緑谷「はぁぁあっ!!」

「あっちか!」

ボオオオオッッ!!!

「光…奴のレーザーか!」

「でも何で上に…」

緑谷「いけえええっ!!」

ゴオオッッ…

「か、拡散弾!?」

「離れ…」

ドドドドドオオオオオオンッッッ…

緑谷「周りに敵が大勢いる時に有効な技だ」

緑谷「まぁその中に味方がいたら危険な技だけど」
90 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/06(火) 22:35:28.27 ID:+YI/GaGaO
八百万「すごいですわ緑谷さん…」

八百万「おかげで私も助かりましたわ」

緑谷「いやいや、八百万さんが隙を作ってくれたからこの結果になったんだ」

緑谷「ありがとう。ここまで来てくれて」ナデナデ…

八百万「ふぇっ…」

緑谷「今度は一緒に皆を探そう」

緑谷「多分大体やられたと思うけどな…」

緑谷「念には念を。静かに行こう」

コロコロ…

八百万「あ…1つ落としましたわよ?」ガシッ…

緑谷「え?ああ…ありがとう…」

緑谷「…まだいるかなぁ…」キョロキョロ…

八百万「……」

八百万「…」スッ…

緑谷「うーん…ここにもあそこにも…」

八百万(……ふふ)

バシッ!ガシッ!

八百万「!?」

緑谷「あっ………拳藤さんじゃないか」クルッ…

拳藤「おー…またまた奇遇だね」

八百万「…何故私の腕をを叩いたのですか?緑谷さん…」

八百万「私は貴方にボールを…」

緑谷「そういう冗談はやめてくれないか、八百万さん…いや」

緑谷「士傑の方…」

八百万「…?何の話ですの?」

緑谷「惚けないで下さい。まだ八百万さんは…」

緑谷「気弾を扱えてない」

八百万「…!」

緑谷「……いや、気を扱えるのならいつもの気と違うからすぐに分かるって思うんですけどね普通は…」

八百万「…気付いてて…演技したって事は利用しようとしてたのかな?」ドロッ…

拳藤「っ…」

緑谷「いえ…もしあの時無視して自分1人で逃げてたら貴方の身が危なかった」

緑谷「それに……まず周りの敵を倒してから貴方の相手をしようとも思った…」

緑谷「邪魔者がいない方がいいんでしょう?」

八百万「…成る程…それが君の理由なんだね…」



女「もっと教えて欲しいな君のこと」ドロッ…



緑谷(し、試験の後じゃダメなのか?)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 22:40:39.80 ID:otyKQnmxo
おっ原作のあたりに追いついてきた、こっから先はどうするんやろ
92 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 00:00:43.95 ID:fe2GDdV5O
緑谷「……っ…」

女「悲しいなぁ。私の頭撫でてくれたのもフリだったんだね」

緑谷「変身…それが貴方の個性ですか…」

女「他にも色々変われるよ?」

女「でも私は貴方になりたいな」

緑谷「僕に…?」

女「そう…だから」

拳藤「…デク…ここはあたしに任せてくれないか?」

緑谷「………この人は強いよ?」

緑谷「2人で退けよう、その方が安全だ…」

拳藤「……………」

緑谷「分かったよ…副委員長のワガママを聞こうじゃないか」クルッ

拳藤「ありがと」ニコッ

緑谷「……無茶しないでよ?」

拳藤「私を信用してないの?」

緑谷「…いや…」

緑谷「そんな心配しなくてもよかったね…ごめん」

ダダッ…

女「あ…逃げないで…」

拳藤「待ちな」ザッ

女「なんで私の邪魔するの?私はただお話ししたいだけだよ?」

拳藤「…安心しな。あたしが代わりに相手してやるよ…」






目良<えー…通過者既に10名以上出ています

目良<まだ始まったばかりです。焦らずとも合格するチャンスはありますよー

切島「ふぅ…粗方片付いたな」

爆豪「へっ。結局大した事はねえな」

切島「そうか?流石に数十人一斉にかかってこられちゃ対応しきれねえわ…」

爆豪「このくれえの数ならもうUSJで体験しただろ」

爆豪「こっちの方がよっぽどぬりいわ」

切島「…でも他の奴ら何してるんだろうな…」

爆豪「別に気にする必要はねぇよ」

爆豪「なんだ?心配で仕方ねえくらい弱いと思ってんのか?」

切島「い、いやそりゃねえけど…」

爆豪「だったら待ってりゃいいだろ。俺らが出張る必要なんてねえ」

切島(くぅぅ…こういう時に限って冷静でいられるよなぁこいつは…)

93 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 07:22:35.61 ID:fe2GDdV5O
八百万「…緑谷さんの気が動き始めましたわ…!」

八百万「早く行かないと追いつけなく…」ダダッ…

八百万「っ!!」

「いたぞ!雄英生!」

「ラッキーだな1人だけじゃんか!」

ザッ…

八百万「……囲まれた…」

八百万(数は2、30人といったところ)

八百万(創造を使って武器で応戦できるかどうか…)

八百万(どうする…逃げる?どうやって?それとも戦うか…)

「やれえええっ!」

ダダッ…

八百万「来る……」

ゴオオオッッ…

「ん?」クルッ…

「いいい!?」

「玉がこっち飛んできた!?」

ドドドド…

八百万「だ…誰?」

「八百万さん!!」

八百万「!」

麗日「大丈夫!?」

八百万「麗日さん!」

「仲間駆けつけてきやがった」

「数人やられたよ!」

「だが女子2人!この程度問題な…」

ブスッ

「いっでえええ!」

八百万「?」

「誰だ今カンチョーした阿保は!?」

「俺じゃねえよ!」

「テメェ後ろにいただろ!」

ゴンッ!

「いたぁいっ!?」

「頭ぶついたな今!」

「ちげえ!誤解だ誤解!」

ドガッバキッ…

「皆落ち着け!!」

八百万「助かりましたわ。混乱に乗じて逃げられました」シュタッ…

葉隠「百ちゃん久しぶり!」

八百万「ご無事でなによりでしたわ、お二人共」

94 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 10:27:34.81 ID:fe2GDdV5O
ダダッ…

麗日「どんどん来ちゃうね…」

八百万「やむを得ませんわ」

葉隠「よーし!暴れるぞー」




上鳴「ッンメゴラァッ!」

バキィッッ!ズドッッ!!

峰田「でりゃあああっ!!」ギュルギュル…

ドガッ!!

峰田「クソッタレ…倒しても倒しても出てきやがる…」

「たった2人だ!数で押しゃなんてことねえ!」

上鳴「そうでもねえさ?」ガシッ

峰田「あちょ俺の…」

上鳴「離れんなよ峰田!触れるのも困るけど!!」ベタッ

上鳴「くらいやがれ、俺と峰田の友情技…!」ビリッ…

上鳴(エレクトリックヴィザード!!)

ゴッッゴッッゴッッ!

「があああっ!電気が…!?」バチィッ…

ドサッドサッ…

峰田(おお…俺の髪を利用して攻撃と同時にターゲットに当てやがっ…)

峰田(万が一外れても当たった部分にくっついてあいつの電撃の餌食…)

峰田「すげえよ上鳴…!」

上鳴「うっしゃ!条件クリア!」

上鳴「峰田もさっさとやれ!その為にターゲット残り一つの奴2人作ったんだからな!」

「あう…」

峰田「GJ!」ダダッ




「いた!ありゃB組か!?」

物真「来た来た」

唯「ん」

「いけええっ!」ダダッ

「そう簡単に行かせるかっつーの…」スッ…

(音響増幅ジャック…)

ガッ

「ん?」

(ハートビートファズ!!!)

ドガガガッッ!!

「地面が崩れっ…」

「そんな個性だったか!?2人共違う筈…」

「今っ!」
95 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 16:22:19.42 ID:fe2GDdV5O
ドサッ…

物真「よっ」ブンッ

唯「ほっ」ブンッ

「…ん?なんだこのカス…」

唯「ん」クイッ…

ゴッッ!

「いいっ!?ボール!?」

「でけぶ…」

ピカッピカッ…

物真「5、6人は潰れたね」

耳郎「足下から見上げるってのも異様な光景…」

耳郎「唯すごいね」

唯「ん…」

(小大唯。個性サイズ)

(物質の大きさを自由自在に変えられるぞ)




ズバッ…

「う…」

香久山「…」ドサッ…

香久山「さてと…」

香久山(2人脱落はぬるかったわね)

香久山(10人以上じゃなきゃ張り合いないわ)

ボコッ!

土岡「ふぅ…暑い暑い」

土岡「ずっと地面に潜るのも楽じゃないな」

香久山「土岡君…合格したの?」

土岡「うん」

土岡「滑草君は何してるんだろうね」

香久山「さぁ…」

香久山「あのポコピーの事だからもう100人は脱落させてるんじゃない?」

ゴオオオッッ…

土岡「…騒がしいな…あそこは…」

香久山「さっき竜巻が発生したところ…」

土岡「どうやらそっちも既に終わったみたいだね」

96 :↑いつの間にか最後のセリフがおかしくなってまった ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 16:33:28.10 ID:fe2GDdV5O
ドサッ…

物真「よっ」ブンッ

唯「ほっ」ブンッ

「…ん?なんだこのカス…」

唯「ん」クイッ…

ゴッッ!

「いいっ!?ボール!?」

「でけぶ…」

ピカッピカッ…

物真「5、6人は潰れたね」

耳郎「足下から見上げるってのも異様な光景…」

耳郎「唯すごいね」

唯「ん…」

(小大唯。個性サイズ)

(物質の大きさを自由自在に変えられるぞ)




ズバッ…

「う…」

香久山「…」ドサッ…

香久山「さてと…」

香久山(2人脱落はぬるかったわね)

香久山(10人以上じゃなきゃ張り合いないわ)

ボコッ!

土岡「ふぅ…暑い暑い」

土岡「ずっと地面に潜るのも楽じゃないな」

香久山「土岡君…合格したの?」

土岡「うん」

土岡「どうやらそっちも既に終わったみたいだね」

土岡「滑草君は何してるんだろうね」

香久山「さぁ…」

香久山「あのポコピーの事だからもう100人は脱落させてるんじゃない?」

ゴオオオッッ…

土岡「…騒がしいな…あそこは…」

香久山「さっき竜巻が発生したところ…」

97 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/07(水) 23:09:11.94 ID:fe2GDdV5O
轟「ちっ…」ズドォッ!!

イナサ「うお!」キキィィィ…

イナサ「や〜…数ヶ月前とは段違いに強くなってるっス!轟君!」

轟「それはテメェも同じだろっ…!」

ボォッ!!

イナサ「!!」

ゴオオオッッ…

轟「………っ!!」

イナサ「……まぁ、俺も負ける気さらさらないっスけど」ギュルルル…

轟(炎まで防ぎやがった…)

轟(ほぼ攻撃無効かよ)ダンッ…

イナサ(ん?後退した…)

シュタッ…

ガシッ

グシャッ

イナサ「?なんスか?またクザンさんの真似でも?」

轟「いいや…今回は…」

轟「剣じゃねえ」カチカチ…

轟(クリスタル・コメット…!)ブンッ…

ビュッ…

イナサ「氷の破片を投げるだけって…」

イナサ「単純すぎじゃないっスか!?」スッ…

轟「…」

クイッ

イナサ「!?」

イナサ(後…)

轟(そんな技でお前を倒せるわけわけないたろ…)

轟(軌道変え…狙いは後頭部!)

イナサ「…っと」

ゴオオオオオオッッ!

轟「!?」

轟(後ろから風が!?)

イナサ「前後左右360°…」

イナサ「ちゃんと防御できるようにはしてるっス」トントン…

轟(……スーツに空いている穴はその為か)

イナサ「こんな事もできるっスよ…」

轟「!?」グオッ

ゴオオオオッッッッ…

轟(引き寄せられ…)

イナサ「歯ァ食いしばるっス…」グッ…

イナサ「よっっっ!!!」ドガアアアッッッ!

轟「がっ…!!」
98 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/08(木) 01:40:50.30 ID:CclOws8PO
ドガァアッ…

イナサ「…」

ドサッ

轟「く…」

イナサ「俺の真骨頂はまだまだこんなもんじゃないっスよ!」

イナサ「行きまっス!」

轟「……」

轟「俺だって…この数ヶ月ずっとぬるま湯に浸かってたわけじゃねえんだよ…」

スッ…

イナサ(地面に手ェつけて何をしようと…)

ボボォォッ!!

イナサ「あちっ!?」

イナサ(地面から火柱が…!?)

轟「お前を倒せない俺じゃトップヒーローどこらかプロにすらなれねえからな…」ニッ

轟(グランドイラプション…)




緑谷「…」ダダッ…

緑谷「ここから近いのは…」

緑谷「轟君…かな」

ドオオオォォッッ…

緑谷「衝撃が激しいな…」

緑谷「大きい気を感じる…まさか夜嵐君とか!?」

緑谷「急がないと…」

ボオッッ!

緑谷「!」ヒョイッ

緑谷「……君は…」

滑草「…どこで道草食っているかと思えば…」

滑草「その様子じゃ…まだ2人も脱落させてないようだな」

滑草「だがまぁ都合がいい。お前を倒せば丁度100人目」

滑草「せいぜい楽しませてくれ…」

緑谷(マジ?)

ゴッッ!

緑谷「!」ブオッ

滑草(速い!)

緑谷「だっ!」

ズドォオッ!

滑草「!!」

緑谷「………」

滑草「ククク…予想以上だ…」

緑谷(あまり効いてなさそう…)
99 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/08(木) 13:04:29.01 ID:CclOws8PO
八百万「…」

ドガッバキッ…

八百万「まずいですわ…轟さん。イナサさんと交戦中…」

八百万「これではここから動くのは至難ですわ」

葉隠「う〜ん…私達も加勢できればなぁ…」

麗日「相手は轟と互角以上に渡り合える人なんでしょ?」

麗日「むしろ迷惑かかっちゃうよ…」

八百万「しかしここでやり過ごせるのも…」

葉隠「時間の問題だよね…」

轟「っ…」ズザザ…

イナサ「よっ」ズザザ…

ダンッ!

轟 イナサ「ああああっ!!」

ズドオオオッ!!

八百万「どうすれば……」

八百万(?)

ドガガァァァアッ!!!

八百万「!」

ゴト…

ドゴォオオッ!

緑谷「はぁ…はぁ…」

ドゴォオオッ!

滑草「ぜぇ…ぜぇ…」

八百万「緑谷さん!」

葉隠「…と誰?」

ドドドッッッ!

轟「っだぁぁっ!」

イナサ「ウオオオッ!!」

「見つけた!」

「あっちに雄英いる!」

ダダッ

麗日「気付かれた!?」

八百万(まずい…)

八百万(な、何から手をつければ…)

緑谷 滑草「…」

ダッッ!

シャッ

轟 イナサ「!?」

轟(いつの間に…)

イナサ(背後に…?)

緑谷 滑草「邪魔だああああっ!!」

ズドオッ!

100 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/08(木) 19:09:09.50 ID:CclOws8PO
緑谷「……っ…」

イナサ「ご…」

滑草「…ちぃっ…」

轟「あっ…」

ヒュゥゥ…

ゴオオオオッッッ…

八百万「…え?」

麗日 葉隠「え?」

「え?」

ズドッ…

緑谷「おおおおっ…」グッ

ズドッ…

滑草「はあああっ…」グッ

ガッッッッ

目良「!?」

瞬「わっ…」

雨良「これは…」




ゴオオオオオ…






目良「…………ん……」

目良「…ようやく…見え…」

目良「!?」

雨良「うっわすごいね」

雨良「大半が平地になっちゃったね…」

瞬「ナメックvsOFA…」

瞬「さぁて…おてなみはいけんといこうか」

目良「せ、せ…せ…」

目良「脱落者…1200人!?」

「1200人〜!?

「そ…それって夜嵐の10倍…」



緑谷「……へっ」ニッ…

滑草「さっさと始めるぞ」






101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/08(木) 19:33:30.55 ID:h1iHFRV/O
はたしてこの脱落のしかたはボールでなのか物理的になのか
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/08(木) 21:09:13.40 ID:tDLZS+VXO
1200人も負傷させた上地形も変えたなら不適格で落とされそう
103 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/09(金) 00:39:33.19 ID:Rz4ErzIyO
きょ、今日中に戦闘を書くのはちと無理があった…
明日は第一次終わらせます
(結局キャラ紹介できてね…)
104 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/10(土) 01:53:32.27 ID:mijl+k8D0
「おいおいおい…」

「な、なんでいつの間にか残り2人になってんだよ…」

「これって……」



緑谷「……」

滑草「これでもう邪魔者は消え去った」

滑草「さっさと始めるぞ」

「受験者にテロリスト混ざってんぢゃねーか」

「いやもう中止した方が良いってば…」

雨良(いや〜派手にやったねー)

雨良(まぁ君の事だから人にも被害が及ぶ程のパワーは出してないと思うけどね)

瞬「きは….きえてない」

瞬(という事は気絶してる…のかしら)

瞬(なんにせよ生きてるだけまだよかったわ)

「止めなくてもよろしいのでしょうか?」

目良「え…あ……うん…」

目良「とりあえずはいいんじゃない?続行で」

「え💧」

緑谷「だあっ!」

滑草「ちぇあっ!」

ガッ!

緑谷「ぐ…」ググッ…

滑草「う…」ググッ…

ミシミシ…

緑谷「がああああっ…」

ズザザッ…

「おお!地味な奴が押してる!」

滑草「………」

滑草「フッ」

緑谷「!?」ギュオッ!

緑谷(腕が伸びた!?)

滑草「っ……」ギュルギュルッ…

緑谷「うわわ…」

滑草「ああっ!」ブオッ!

ゴオオオッ…

緑谷「うおっ…」

キキィ…

緑谷「あ、危ない危ない」

緑谷「?」

滑草「うああっ!」ガッ!

グオオッ

瞬「あれは…さっきデクちゃんがやった技…」

「まるで超能力者のバーゲンセールかよ…」
105 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/10(土) 21:17:22.93 ID:mijl+k8D0
緑谷「ごっ…」

緑谷「にゃろっ!」ダンッ!

雨良「天井を蹴り飛ばした」

滑草「そう来なくちゃ面白くない…!」

緑谷「…」

ズドオオオッ!

「どういう着地の仕方だよ…」

シュゥゥ…

滑草「………」

ドゴオォッ!!

滑草「ぐはっ…!?」

緑谷「捉えた!」

ガッ!

滑草「ちっ……」

滑草「舐めるな!」

ドガァッ!

緑谷「っあ!」

緑谷 滑草「がああああっ!」

ドガガガッ!

「どちらも一歩も引かんな…」

「力はほほ互角と見た」

「大体、実力が五分五分の戦いじゃ勝敗がつく大きい要因といや…」

瞬「どちらがよりしょうりにうえているかね」

瞬(いい例で言えば体育祭の時の爆ちゃんみたいな感じね)

瞬(舐めプってのは相手の力量が推し量れない奴のやる事であって…)

瞬(…いやあの子に言っても説得力ないんだけどさ)

瞬(そんでどちらがその執念が強いかっつぅと…)

ズドオオッ!

瞬「やっぱナメちゃんかな〜?」

ズザザッ…

緑谷「っとと…」

滑草「どうした…その程度か…」

滑草「手を抜いている貴様と戦ったところでこの戦闘は意味を成さない」

緑谷「…」

滑草「その気がないのならすぐにでも終わらせよう」

シャッ!

緑谷(消え…)

ゴオゥッ…

緑谷「危な…」

緑谷(掠ったぞ今!)

滑草「避けてばかりでは何も進まんぞ」

106 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/13(火) 17:15:41.49 ID:qwd08nWxO
滑草「ああっ!」

ズドォッ!

緑谷「うあっ…」

ズザザッ…

緑谷「くっ…」ブンッ

ガッ

緑谷「お?」

緑谷(弾かれ…)

ゴッッ!

緑谷「っだ…」

バキィィッ!!

緑谷「がっ…」キキィィィ…

「おお…」

「今んところ緑の奴の方が優勢だな」

緑谷(僕の攻撃を一つ一つ的確に対処してる…)

緑谷(なら…)

シャッ

「消えた!?」

「どこいった!」

ザワザワ…

滑草「騒々しい奴らだ…」

滑草「ちぇあっ!!」ブンッ

ガッッ

緑谷「っ…」

滑草「よくこれを防いだな」

「上!?」

「いつの間に飛んでたのかよ…」

クルクルッ…

シュタッ

緑谷「はぁ…はぁ…」

滑草「どうした。俺はまだ傷一つ付けられてないぞ」

緑谷「滑草君…さっきから…攻撃するまでに構えてるけど…」

緑谷「もしかして…先読みしてる?」

瞬「さきよみ?」

滑草「…何」

滑草「ただ耳が音に敏感なだけだ」

滑草「足音…風…」

滑草「そして貴様の呼吸の変化…」

滑草「これ程の情報量ならばどんなバカでも次の攻撃を予測できる」

緑谷「そう…かなぁ?」

107 : ◆6Vre9lRf4. [saga]:2016/09/13(火) 19:36:53.66 ID:qwd08nWxO
緑谷「じゃ…こういうのとかも平気なのかな?」

シャッ

滑草「諦めの悪いヤツめ…」

瞬「……」

目良「……」

ビュオッ…

滑草「そこだっ!!」ブオオッ

スカッ

滑草「何!?」

シーン…

「外した!?」

「というか…」

キョロキョロ…

「見失ってね?」

滑草(だ…駄目だ…何も聞こえん…どこにいる…)

滑草(微かに気を感じるが…)

緑谷「こっちこっち」トントン…

クルッ

滑草「き、貴様いつからそこに…!」

緑谷「0.12秒位前かな?」

滑草「…どんな手品だ…」

緑谷「簡単さ…」

緑谷「心を無にした」

緑谷「空の様に静かに」

緑谷「雷よりすばやく」

緑谷「士傑学校じゃ常識……」

緑谷「いや…それの上級版って言ったとこか…」

滑草「ポポの…やはり貴様…何故あそこを…」

緑谷「まぁ…巡り合わせというか…なんというか…」

緑谷「とりあえず」

緑谷「そんなお喋りしてる暇はないって事は分かったよね?」

滑草「無論…」

滑草「そのつもりだ」



真堂「…たた…」

真堂「なんだ今のは…地震?」

「妨害しちゃ駄目だよ揺」

真堂「違うよ…俺はしてないしてない」

真堂「…それにしても…外の状況が分からないな」

「そういえばさっきから全然来ないね通過者…」

真堂「どうなってるんだ?」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/19(月) 23:47:42.33 ID:vMogypsw0
原作が追い越したな
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 22:17:37.05 ID:sR3cnLOc0
オリ展開は全然いいんだけど
原作キャラが一気に削減してからのオリキャラ増加だと、なんだかな
滑草みたいにDB関係のオリキャラならともかく
その他は何とも言い難い臭さがある
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 01:29:00.97 ID:lXZz6mKwo
注意書きあっただろ
臭いのはお前
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 16:45:10.29 ID:hjuoqHOcO
はいエタったああああwwwwwwww
だっさwwwwwww
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 23:12:03.12 ID:LtpOZ8Rn0
まだ更新されないのですか?
113 : ◆G9HPr7nfxM [sage]:2016/11/03(木) 14:00:34.12 ID:o1Oj1CoXO
お久しぶりです。>>1です
一ヶ月更新できずに申し訳ありません
ここ最近忙しい身だったのであたふたしておりました
まぁ時間の合間を縫って絵の作成に励んではいましたが
描いてる途中に思ったのは
「あまりに類似してると著作権的にノーじゃね?」
というわけでそれは一旦中断しました
さらにトリップの後の言葉も忘れて慌てふためいて一ヶ月ようやく再開できる態勢までには整いました
結論から言うとエタりません。展開的には詰んではいませんし
ただオリジナルのキャラクターについては今後対処していきたいと思います。読み難いと思われるのは承知の上ですが出来る限りベストを尽くします
それでも読みたいという方だけどうぞ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 14:03:28.70 ID:d8AguVXYO
べ、べつにまってないんだからね!
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/03(木) 20:23:08.95 ID:27RqJJZe0
待ってました(^o^)
116 : ◆G9HPr7nfxM [sage]:2016/11/03(木) 22:52:25.25 ID:o1Oj1CoXO
緑谷「ああっ!!」バギイッ

ゴォォッ…

緑谷「だっ!」ダダッ!

滑草「チッ…」ズズッ

ボォォッ!

緑谷「!気弾っ…」

ドオオンッ!

緑谷「げほっ…!?」

ドゴオォッ!!

緑谷「ぐぅっ…」ズズッ…

滑草「わだだだだだっ!!」ボボボ…

緑谷「!」

ドオオオオッ!!

「わあああっ!?」

目良「ちょ…衝撃…」

緑谷「ぐあああっ…」

滑草「苦しめ苦しめ…」

滑草「?」

グッ…

緑谷「TEXAS…」ボボボ…

ダダ…

滑草「何!?」

緑谷「SMASH!!!」

ズドオオオッ!!

滑草「っ……!!!」

ゴキゴキッ

滑草「ぐあお…あああっ…」

瞬「うで…?」

雨良「へぇ〜。わざと狙いやすい体勢にさせて腕を一本持ってった」

雨良「こりゃきつい一撃だねー」

滑草「があ…」

緑谷「片腕だけじゃまともに戦えないだろ…」

緑谷「今なら止める事もできるぞ?」

滑草「……ふふ…」

滑草「舐められたもんだ」ガシッ…

ブチィッ!

緑谷「!?」

滑草「うぉ…ああああっ!!」

ズボッッ!

滑草「はぁ…はぁ…」

緑谷「再生…した」

滑草「ふん…骨の1本や10本折ってみるがいい」

滑草「その程度俺にとっては無意味だ」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 23:16:24.05 ID:SOJLpVZAo
あんたそれしたら体力へるじゃない!無茶すんじゃないわよ!
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 23:23:30.78 ID:x10Xm1m2O
た、卵は産むんだろうか
119 : ◆G9HPr7nfxM [sage]:2016/11/03(木) 23:26:49.84 ID:o1Oj1CoXO
滑草「それにしてもその妙な個性が厄介だな」

滑草「貴様も神に多少なりとも鍛えてもらっている様だからな」

緑谷「………」

緑谷「なんで…なんで君みたいな人がここに居るんだよ?」

滑草「ん?」

緑谷「だって君はナメック星人だろ?」

「ん?いきなり動かなくなったな…」

「何か話してるぞ」

瞬「…」

緑谷「確かナメック星は一回破壊してその後新しい星ができたんじゃ…」

滑草「…そうかそうか」

滑草「どうやら神の野郎は何も教えてやってないらしい」

滑草「いいだろう。俺から説明してやる」

滑草「数年前の話だ。ナメック星に巨大隕石が落ちた」

滑草「大地は割れ、海は荒れ、津波によって村はほぼ壊滅状態にされていた」

滑草「後数日もすれば惑星が崩壊する程の危機に陥った」

滑草「だが、一つだけ逃れる方法があった」

緑谷「……宇宙船?」

滑草「そうだ」

滑草「だが俺達の文明じゃ住民全員が乗れる様な宇宙船を作る技術も、時間も無かった」

滑草「だが、星の命が尽きる前に小さな宇宙船が完成した」

滑草「まぁ、1人乗れてやっとってところだが」

緑谷「まさか…それが…」

滑草「そう、俺だ」
120 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/04(金) 00:01:11.34 ID:pQGgp8ctO
滑草「その時俺はまだ数歳のガキだったからな」

滑草「だから他のナメック星人は俺を気絶させ無理矢理宇宙船に乗せて脱出させたんた!」

緑谷「…」

滑草「起きた時にはもう遅かった」

滑草「宇宙船には俺宛に手紙が置いてあったがそんな事はどうでも良かった」

滑草「俺は仲間を呼び続けた」

滑草「来る筈がないと言うのに…」

滑草「結局俺は諦めてどこかの惑星に着くのをただ待つしか無かった」

滑草「そして地球に辿り着いた」

滑草「だがどうだ」

滑草「ここに来てからもロクな事はない」

滑草「誰かに会えば悲鳴を上げられるか、化物と言われるか」

滑草「挙句の果てには大魔王の子孫と恐れられる…」

緑谷「…!」

雨良『古い言い伝えだと大魔王から人々を守ったとも言われてる…』

緑谷(あの大魔王の事か…)

滑草「何故だ?何故奴らは俺を1人生かした?」

滑草「何も知らずに一緒に死ねば良かったのではないのか?」

滑草「俺は勝手に運命を決められた!!」

滑草「それがこのザマだ!生きていたって苦しむだけなんだ!!」

滑草「所詮生き延びても俺に未練は無かったんだ!!」

緑谷「……!!!」

滑草「……だが死人をどうこう言ったって仕方があるまい」

滑草「考え方を変える事にした」

滑草「この星の奴らはどうやら未知の生命体を信用する事は出来んらしいからな」

滑草「ならば認めさせるまでだ」

緑谷「まさか…だから…?」

滑草「トップに成り上がれば誰も俺に口出しできない」

滑草「当たり前だ。この世界は弱肉強食」

滑草「オールマイトになればここの奴らにも見返してやれる」

緑谷「……」

滑草「まぁ、本来ならば今年雄英に入荷する予定だったのだがな」

滑草「神の野郎に別のヒーロー科に行けと言われたもんでここにしたという訳だ」

緑谷(そらそうだ…いきなりオールマイトに喧嘩でも売ったら大問題だ…)

緑谷( 全盛期ならまだしもあの時のオールマイトならこいつはやりかねない!)

滑草「…結果それも果たせず終い」

滑草「俺の目標は無くなってしまった」

滑草「…………が」

滑草「今日、実に運がいい」

滑草「まさかその後継者を殺すチャンスが与えられるとはなぁ…?」

緑谷「……」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 00:04:28.41 ID:9a2MYepTO
殺したらヴィランになってまうで
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 00:08:46.35 ID:Ir/rSES1o
ころしたらあかん
123 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/06(日) 00:24:07.92 ID:5zio6qnX0
緑谷「お前は…認められたいから…」

滑草「…?」

緑谷「認められたいからヒーローになりたかったのか…?」

滑草「ああ。その通りだ」

緑谷「…そんな理由でヒーロー目指してたのか…?」

滑草「………」

緑谷「…………」

緑谷「だったら根本的に無理だ」

滑草「!?」

緑谷「それじゃヒーローにはなれない」

滑草「何っ…だと!?」

緑谷「……」

滑草「ほざけえええっ!!」ボォッ!!!

緑谷「っ!」

滑草「貴様に…」

滑草「俺の何が分かるっ!?」

ボボボ…

緑谷「…く…」

滑草「俺はただただ修行した!!」

滑草「強くなる事!それが俺の唯一無二の生きる理由なのだ!!」

滑草「それまで無くせば俺は…俺は…!!」

滑草「何の為かも知らずにただひたすら生きなければならない!!!」

滑草「生きる理由を俺から奪うな!!!」

ボオオオッッ!!!

緑谷「!!」

ドオオオオンッッッ……



緑谷「……」

ミシミシ…

滑草「流石は現世界最強。俺の爆力魔波を食らってもまだ死なんとはな」

滑草「だが流石にそろそろ戦う力も気も失せただろう」

滑草「冥土の土産に…」

滑草「俺の新技でとどめを刺してやる…」

バチバチッ

「おいやべえよマジで」

「あいつ殺す気だ!?」

瞬「……」

雨良「……」

滑草「さらばだっ!!!」


124 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/06(日) 03:09:57.41 ID:5zio6qnX0
ガシッ

滑草「!?」

緑谷「この至近距離…」

緑谷「これなら決められる…!!」

滑草「何っ…貴様まさか殆ど…」

緑谷「こんな攻撃…悟空さんや神様の修行に比べれば屁でもない」

緑谷「ここらで終わらせよう…」

グッ…

緑谷「LIGHTNING……」

滑草「クソッ……」ガシガシッ…

緑谷(両腕掴まれた!?)

滑草「ぐおおおっ!!」ブンッ

グオオッ…

緑谷(伸ばした…そういう事
緑谷「がっ!?」 ガッッ!

滑草「フン…文字通り手も足も出まい」ブンブンッッ!

緑谷「ぐああっ…」

ガガガガッッ…

緑谷(それだけ言うなら出してやるよ足も…!)

緑谷(気の剣を…!!)

ダンッ

「飛んだ!?」

緑谷(何っ…)

グオオッ

滑草「だっ!!」

グルグルッ…

緑谷「うおっ…」ギュッ

瞬「あら…」

雨良「あっちゃ…足を触手かのように伸ばし両足に絡ませて動けなくしちゃったか…」

雨良「万事ったかな?ん?」

緑谷「くっそ…」

滑草「貴様に俺は倒せん!」

滑草「俺はこのまま負け続ける訳にはいかんのだ!」

緑谷「だからそんな事したって…!」

滑草「今の内に始末してやる…!」

グオオッ…

「腕が縮み始めた!」

「どんどん近づいてくぞ…」

滑草「喰らえ!!」カパッ…

緑谷(口の中から気功波を出す気か…!)

グオオッ…
125 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/06(日) 03:24:34.24 ID:5zio6qnX0
緑谷(多分一撃必殺を狙おうとしたら再生されるだけだ…)

緑谷(あの技を出すならやっぱり…)

緑谷「……君は勘違いしてる!!」グググッ

滑草「?」ボボ…

緑谷「オールマイトを倒したってお前はNo.1ヒーローになれる訳じゃないんだ!!!」

滑草「今更何を…!!」

緑谷「強いから皆に信じられる訳じゃないんだよ……!!」

緑谷「皆から……」

緑谷「沢山の人から託されるから強くなるんだぁぁぁっ!!!」

滑草「抜かせぇぇっ!!」ボボ!

「危ねぇっ!!」

「ひいいっ!?」

緑谷「うおおっ………」グググッ…

滑草「!?」

ブォッ…

滑草「ぐっ…」

滑草(奴め…力を直前で抜いてその反動で……!?)

雨良「切島君と戦った時の戦法か」

ググッ…

緑谷「LIGHTNING SMASH!!!」

滑草(ただの正拳1発で俺を……)

ズドオオッ!!

滑草「ぐぼぉぉっっ…!?」

緑谷(狙いは口ぃいいいっ!!)

ボオオオッッ…!

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/06(日) 13:25:41.94 ID:tf0BLxV20
127 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 00:42:52.90 ID:/M1u69rzO
シュル…

緑谷(緩まった…!)

滑草「ぶごっ……」

ヒュゥゥ…

ズドォォッ…


滑草「…………」

緑谷「っと」シュタッ…

緑谷「ふぅ…」

緑谷(流石はナメック星人…地球人の何十倍の戦闘力を誇ってる)

緑谷(今思えば、確かにナメック星が残ってるならそこに行ってドラゴンボールをもらえばいいだけだからなぁ…)

緑谷(知らない間に神様の故郷でそんな事が…)

緑谷(悟空さん…これ知ってたらどうしたのかな…)

緑谷「滑草君……」

滑草「………」

滑草「っ!!」キッ!

緑谷「え…」

滑草「魔貫光殺砲!!!」ギュオオッ!

ズドッッ!!

緑谷「ぐあっ…!?」

目良「ふあ?」

滑草「へへ…相打ちには…してやった…ぞ……」

ガクッ

緑谷「痛て…ててて」

緑谷「これは…急所………」

ドサッ…

「……」

「全員…倒れちまった」

ザワザワ…

「どうすんだよこれ…」

「もう続行できないんじゃ…」

「だからって十数人のまま二次に行くのは……」

目良「…………」

目良「あーえー…」

目良「そう…ですね」

目良「ただいま通過した者以外の全受験生が気絶しております」

目良「ま、運も実力の内と言いますかなんというか…」

目良「とりあえずアレですね、ええ」

目良「今失格になっていない42名」



目良「全員通過って事でどすか」

「……………」

「ええええええええええっ!?」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/07(月) 00:53:47.92 ID:tp/sJBtV0
これギャングオルカやばくね
129 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 01:02:30.85 ID:/M1u69rzO
「…さん…」

「緑谷さん…」

八百万「緑谷さん!?」

緑谷「ん…っ」

緑谷「八百万さん…?」

八百万「ご無事で何よりでしたわ…」

緑谷「それはこっちの…」

緑谷「あれ…ここって…」

八百万「一次試験通過者の控え室ですわ」

緑谷「通過……あ…終わったのか」

緑谷「………」

緑谷「八百万さん…?」

八百万「え…?」

緑谷「皆は!?皆通過したの!?」ガバッ!

緑谷「それに拳藤さん……」

八百万「お、落ち着いて下さい!私達のクラスは全員合格していますわ…」

八百万「ご安心を」

緑谷「そうか…良かった」

八百万(…何故拳藤さんを真っ先に心配したのでしょうか?)

緑谷「とりあえず他の人にも声掛けてくるよ」

緑谷「心配してるだろうし…」スタッ…

八百万「あ…でもまだ…」

ズキズキ

緑谷「くっ…」

八百万「どうなさいました!?」

八百万「まさか…貫通している所が…」

緑谷「い、いや…大丈夫…」

八百万「…手?」

緑谷(…副作用か…)

緑谷(ライトニングスマッシュは気を開放した状態から気の集中を無理やりする捨て身の技…)

緑谷(腕の周りに気を纏わせ)

緑谷(パンチと同時に相手に気功波をぶつける)

緑谷(簡単に言ってるがこれは結構な博打で)

緑谷(強力な分腕が暫く痺れる…)<感覚無くなる位に

緑谷「あの技はあまり使いたくなかったんだよな〜…」

八百万「?」

緑谷「誰と会話しよう?」

>>130

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 01:55:57.75 ID:yvW01PuN0
心配した拳藤さん
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 02:26:51.81 ID:UY6Y7g4jO
1は緑拳推しか
132 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 14:21:39.54 ID:/M1u69rzO
緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…
133 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 14:23:28.46 ID:/M1u69rzO
緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…
134 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 14:24:09.19 ID:/M1u69rzO
緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 15:51:57.99 ID:H+BwUroGO
落ち着け
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 15:52:41.93 ID:H+BwUroGO
落ち着け
137 :↑エラーが発生した結果 ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 16:23:04.58 ID:TH9+s4e4O
緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな〜」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20〜30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



138 :↑エラーが発生した結果 ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 16:25:05.54 ID:TH9+s4e4O
緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな〜」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20〜30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



139 :↑エラーが発生した結果 ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 16:25:49.45 ID:TH9+s4e4O
緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな〜」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20〜30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



140 :↑エラーが発生した結果 ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 16:32:17.23 ID:TH9+s4e4O
おうう…何故か知らんがOMOI…

連投あったらすみません
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 16:56:26.43 ID:6PvxIf/+O
連投だらけだから時間置いてみたら?
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 16:57:51.83 ID:6PvxIf/+O
連投だらけだから時間置いてみたら?
143 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 18:07:29.68 ID:TH9+s4e4O
拳藤「デクは?」

緑谷「僕はDだね」

拳藤「そっか、私はG」

緑谷「まぁそりゃ同じ出身の人をチームには入れないよね」

目良(あみだで決めたなんて言えない)

拳藤「残念。私の出番はなさそうかな?」

緑谷「大丈夫大丈夫。さっきみたいなヘマはしないから」

拳藤「ま、精々頑張りな?」

拳藤「じゃ」

緑谷「……」スタスタ…

緑谷(また借り一つできちゃったなぁ…)

緑谷(拳藤さんにはホント、助けられてる)

緑谷「…」

緑谷「いっ!?」ポンポン

緑谷(さっきの…!)クルッ…

麗日「デ、デク君どったの?」

緑谷「う…麗日さんか…」

緑谷「何でもないよ」

麗日「ねぇ、もしかしてデク君ってDチーム?」

緑谷「?なんで分かったの?」

麗日「い、いや…乙女の勘っていうかなんというか…」

麗日「Dはデク君のDだからね!」

緑谷「…ははっ」

緑谷「流石麗日さんだ。敵わないや」

麗日「???」

緑谷「15…って事は後2人居る筈だけど…」

「おーいDの人いますかー?」

緑谷「あ!あっちにいるな」

麗日「はーい!」ダダッ…








緑谷「………」

士傑娘「………」

傑物娘「………」

麗日「………」

緑谷(どうしてこうなった)
144 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/07(月) 21:01:07.58 ID:TH9+s4e4O
緑谷(なんでよりにもよって女子しかいないんだよぉっ!?)

緑谷(せめて知らない人でもいいから男の生徒来てーー!)

緑谷(しかも1人はさっきの女の子!)

緑谷(また尋問される〜)<ヒィィ

緑谷「…ええと…その…」

士傑娘「また一緒に頑張りましょうね!」ダキッ

緑谷「ぎゃっ!?」

麗日(大胆!)

緑谷(麗日さんタスケテ…)

傑物娘「と、とりあえず自己紹介しとこっか、始まる前に」

傑物娘「私は『凸川凹美(とつがわへこみ)』」

凹美「よろしくね!」

緑谷「よ……よろしぷ…」

士傑娘「おっと。挨拶が遅れたわね」バッ

緑谷<やっと拘束から外れた

士傑娘「『幸愛結美(ゆきのけみ)』だよ、よろしく!」

緑谷「よ、よろしくね…結美さん……」

麗日「2人はその…知り合いなの?」

緑谷「いいいいや!あのその…さっき!」

結美「さっき知り合ったの、ねー」

緑谷(ひぃぃぃっ!?)

麗日「?そ、そうなんだ…」

目良<zzz…マイクのテスト中…zzz…

4人「………」

目良<皆様無事仮想街に着きましたか?

凹美「あ、眠い人だ」

目良<ではこれから二次試験の説明をさせていただきます

目良「えー、ではまず貴方方に把握してほしい事は2つ程あります」

目良「1つは試験に行うにあたっての設定です」

香久山「設定?」

目良「話は至ってシンプル。街に監禁されている人物が2人います」

目良「その人達を救出すれば二次試験通過となります」

緑谷(救助訓練か…)

目良「ただし先程も述べた通り、ヒーローに必要とされるものの一つに」

目良「如何に迅速に行動出来るかというものがあります」

目良「この試験の制限時間は10分とさせていただきます」

目良「10分経つと監禁場所が爆発します」

上鳴「お、おお…」

耳郎「ありがちなシチュエーションだ」




145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 08:18:58.95 ID:jGDtzL8H0
今週のヒロアカ見たけどアイツの正体がアイツだったとは
146 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 19:18:46.01 ID:C1dVR6+wO
へい今日の更新始めるザマス
今日は特に閲覧注意…
147 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 19:35:17.13 ID:C1dVR6+wO
目良「まぁ究極的に言うと爆破テロが起こる前に被害者を救出せよって事ですな」

目良「ただまぁ悠長に敵が待ってくれている訳でもなく積極的に妨害してきます」

目良「それらの障害を見事掻い潜ってください」

目良「最後にこちらから判明している情報を一つ報告しておきます」

緑谷「?」

目良「模擬戦闘とは言え1から情報収集をするのでは10分を軽くオーバーしてしまうでしょう」

目良「そこで一つ重要な情報を与えておきましょう」

目良「地図に書いてある交差点付近に錠の鍵が落ちています」

目良「それを使って監禁されている者を解放してあげましょう」

目良「以上ルール説明でした」

目良「何か質問のある方がいらっしゃるのであれば係員に申しつけてください」

目良「では1分後に始めます」

麗日「渡された資料は4つ…」

結美「この仮想街の地図とチームの名前が書かれた名前…」

凹美「後………」

緑谷「ち、チー………」

緑谷「チーズ?」

凹美「あのーなんでチーズの写真が配られてるんですか?」

係員「その質問にはお答えできません」

凹美<えー

緑谷「……黄一…イ番?」<四字熟語?

結美「なんかの暗号かな?」

麗日「というかウチのと違うね」

緑谷「うーん…」

緑谷「あの…最後に一つ確認ですけど…」

緑谷「この試験の通過条件というのは……」

係員「被害者を爆破時間までに解放する事…つまりは…」

係員「錠で鍵を開けた者を指しますね」

緑谷(つまりただ救出すればそのチーム全員クリアって訳じゃないのか……?)

緑谷(…鍵…被害者…)

緑谷(………何か嫌な予感が……)

係員「ではご武運を祈ります」

凹美「よーし皆張り切ってこー!」

目良<3

麗日(ノリ軽いなぁ…)

目良<2

結美「…ふふ」

目良<1

緑谷「………」

目良「GO!!」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 20:15:35.71 ID:jGDtzL8H0
まさか・・・
149 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 22:06:57.60 ID:C1dVR6+wO
まぁ本編に入りたいとこなんですが実際に見ないと分かりにくいと思うんで
さぁ皆も暗号解読してみよー

結美 ロ高イイ
麗日 ガビアル
凹美 看高板層
緑谷 黄一イ番
(多分難易度超易)

そしてこれから例の仮想街地図も貼ります
(つーか写真を貼り付けした事ないから成功するか心配)
最低限必要な箇所だけ書いたんで雑とかなコメントはしないでね
150 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 23:28:21.31 ID:C1dVR6+wO
https://imgur.com/gallery/oRgyo
151 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 23:29:09.59 ID:C1dVR6+wO
http://imgur.com/gallery/oRgyo
152 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/08(火) 23:31:01.88 ID:C1dVR6+wO
左北
右南
上東
下西
ですな(一応設定上)
153 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/09(水) 00:40:31.26 ID:2K7orfPaO
緑谷「とりあえずさっき言った鍵のある場所に移動しよう!」

麗日「うん!」ダダッ…

結美「思ったより緩いルールね」

凹美「ねー。これって結局10分以内に被害者を探し出すだけの事だもん」

凹美「なんで10分も時間が要るのかなぁ?」

緑谷「ま、まぁ移動時間とその被害者の位置特定の事を考えるとそれ位の時間になるんじゃないかなぁ?」

凹美「そっかぁ」

緑谷「……」

緑谷「よし…ここだな!」

緑谷「鍵がどこかに隠されてる筈だ!見つけよう!」

麗日「あるというか…」

麗日「彼処に堂々と置かれてるけど…」<箱

緑谷「ええええっ!?」

緑谷(てっきり謎解きやらパスコードやらで時間稼ぎするのかと思った…)

緑谷(なんでそうも簡単に…?)

結美「とにかく開けてみましょう」

緑谷「そ、そうだね」

スタスタ…

緑谷「………」

緑谷「開けた瞬間ボカンってのは無いよね?」

麗日 結美 凹美「どうぞどうぞ」

緑谷(こうなるよね)

緑谷(仮定の話をしてたらそれこそ時間がもったい無い)

緑谷(最悪反射で避けられる自信はある!)パカッ

緑谷「…………え」

麗日「どう…だった?」チラッ

結美 凹美「」チラッ

麗日 結美 凹美「…………え」

緑谷「鍵…2個しか無い」

係員『被害者を爆破時間までに解放する事…つまりは…』

係員『錠で鍵を開けた者を指しますね』

緑谷(わざわざアナウンスしてくれる位なんだ。恐らくこれ以外にあるとは考えにくい…)

麗日(つまりこれって…)

緑谷「………必ず誰か…」

緑谷「2人は脱落する?」
154 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/09(水) 00:46:25.33 ID:2K7orfPaO
係員『鍵で錠を……?』

係員『錠で鍵を開けるんだよな?』

このミスは酷い
今日は意外と時間がかかってしまった
展開的に丁度いいのでここまで(2レスだけェ…)
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 01:31:30.73 ID:c5GTRLIBO
そういえば葉隠とかどこいったの?
156 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/09(水) 20:06:00.07 ID:2K7orfPaO
↑別のグループ(通過しやした)
157 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/10(木) 17:14:13.90 ID:RaLn9qmDO
目良「残っている半分の生徒が元雄英」

目良「しかもA組は全員通過と来ましたね」

目良「相変わらず偏ってますね〜」<大体予測はついてたけど

目良「まぁ構いませんけどね」

目良「多分これで半分減らすから」




158 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/10(木) 17:16:56.15 ID:RaLn9qmDO
緑谷「………必ず誰か…」

緑谷「2人は脱落する?」

麗日「嘘…」

凹美「ぇぇ…え…」

結美「…」

緑谷(…お、落ち着け落ち着け)

緑谷(これはつまりあれか…?)

緑谷(残り2つの鍵を10分以内に探せって事なのか?)

緑谷(そんなのほぼ無理だろ…!)

緑谷(いくら狭い敷地だとしても建物一軒一軒調べられる訳ないじゃないか…)

緑谷(…どうする…)

緑谷「みっ…みん…」

凹美「…」

結美「…」

麗日「…っ…」

緑谷(まぁ皆考える事は同じだよな…)

緑谷「え…ええっと…」

ガッ!

緑谷「っ…!」

凹美「………」

ボコボコッ

麗日「ちょっ…待っ」

ピョーーーンッ

結美「おー飛んだ飛んだ」<バネみたい

麗日「デッデク君追わなくていいの!?」

緑谷「ここで騒ぎを起こしたら仮想敵がやって来るかもしれない」

緑谷「深追いはできないよ」

緑谷「それに………」

緑谷「ああするのが普通なんだ」

麗日「普通って…」

緑谷「これは鍵争奪戦じゃない。そんな事皆分かってる」

緑谷「だけど最終的にこの鍵を使って錠を開けるのには代わりない」

緑谷「恐らくこの町の中から探し出すんだろうけどこうもしてる間に時間は刻一刻と迫ってる」

緑谷「だったら先手を取った方がいいだろ…?」

麗日「……」

緑谷(…迂闊だった…)

緑谷(わざわざ同校の人を連れてくるのはチーム同士で争わせる為だったのか…)

緑谷(多分僕達が2個独占する可能性があって凸川さんは奪ったんだろう)

緑谷(…ここで僕がすべき選択は…)

緑谷「……麗日さん。幸愛さん」

緑谷「鍵か僕か選んでくれないか?」

麗日「!!」

結美「…」ニヤッ…
159 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/10(木) 20:38:50.40 ID:RaLn9qmDO
麗日「え、選べって…」

緑谷「僕はすぐにそんな逃げ道には走りたくない」

緑谷「どちらかというと2人のどちらかに保険をかけたいんだ」

緑谷「多分クリアしようがなんだろうが後数分はこのフィールド内だから最悪戻ってきて協力してくれても構わない」

緑谷「けど…もしもの事があった時…」

緑谷「犠牲は少なくしておきたい」

麗日「で、でも…」

緑谷「頼む…鍵を持ったまま3人不合格なんてしたくない」

緑谷「どちらか先に…行ってくれ…」

結美「……」

結美「じゃあ私
麗日「私が行くよ」

結美「!」

緑谷「麗日さん…」

麗日「私だって本当はデク君にそれ託したいけど」

麗日「デク君は私の事知っててそう言ってくれたもんね…」

麗日「その気持ちを踏みにじる訳にはいかないよ」

麗日「逆に失礼だしね」

緑谷「……」

結美「あ、私はいいわよ、別に」

結美「同じクラスメイト潰し合うのはお互い気が引けるものね」

緑谷「……決まりかな」

緑谷「麗日さん、任せた!」

麗日「任された!」

麗日「戻れるならすぐそっち行くから!!」

ゴォォッ…

緑谷(これでいい…)

緑谷(後は残ってる可能性に賭けてみるだけだ)

緑谷(大丈夫!2人で協力すれば何とかなるさ!)

緑谷(……とはいえ…2つの鍵を見つけて尚且つ被害者も探さないと行けないとなると…)

緑谷(……後6、7分…)

緑谷「…………」

緑谷「……あ」

緑谷(やばい。致命的なミスを犯してしまった…)

緑谷「…………え………と…」クルッ

結美「やっと…2人になれたわね」

緑谷「………」

緑谷(麗日さぁぁぁぁん!?)
160 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/11(金) 16:05:09.31 ID:5wDNqb+kO
結美「嬉しい…もしかして私とお話したくてここに残ったの?」

緑谷「い、いいいいえ別にそんな…」

緑谷(マジかよ…1分1秒時間無駄にできないってのに!)

緑谷「今それどころじゃないんですよ!」ダダッ

結美「待ってよ」

ダダッ…

緑谷(速っ…!)

結美「私はただ貴方と…」

緑谷「だから試験後でお願いしますってばぁぁぁっ!!」




緑谷「ふ…ふぅ…」

緑谷(建物の陰でやり過ごそう)

緑谷(くそっ….後5分弱…)

緑谷(ああは言ったもののそんな容易に探せるる様なモンなのか!?)

緑谷(だがまず分かる事は10分以内にクリアできる試験なのだから片っ端から探すという事は絶対に無いはずなんだ!)

緑谷(とするとやっぱりキーになってくるのは…)

緑谷「……」

緑谷「黄色…1…?黄い1番……」

緑谷(…これだけじゃ分かる訳無いだろ…っ!)

緑谷(何とかしないと何とかしないと…)

結美「悩んでるなら手貸すよ?」

緑谷「ぐあああっ!?」ババッ

結美「びっくりした…」

緑谷「こっこここっちが驚いたよ!!」

結美「うーん…そんなに私とお話するの嫌なの?」

緑谷「というか…なんで僕と話さないといけないんだ?」

緑谷「この試験中じゃないと駄目な事でもあるの?」

結美「…………」

結美「なんとなく」

緑谷(なんとなく!)

緑谷(そろそろ我慢の限界なんだが…💧)ギュッ

結美「そうだなぁ…」

結美「じゃ一緒に恋話しよ?」フッ

緑谷「!?」クルッ

161 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/12(土) 00:19:26.79 ID:ZHSP4gtq0
緑谷「こ、恋話…ってあのコイバナ?」

結美「うん」

緑谷「い、いや…その…そういうのは普通女子同士での会話なんじゃ…」

結美「………」

緑谷(後5分も無い…こんな事してる場合じゃない…)

緑谷(そんな事分かり切ってるけど…)

緑谷(何故か…何故か知らないけど)

緑谷(身体が動こうとしない…)

結美「……君」

結美「好きな子いるでしょ」

緑谷「………!」

緑谷「す、好きな人っ………て」

緑谷「何を根拠に…」

結美「…私分かっちゃうんだ」

結美「一目見るだけで、ああこの人はそういう感情を持ってるなぁ…」

結美「そういう顔してる」

緑谷「…別に…そんな…」

緑谷「そ、そもそも女子とお近づきになる事さえままならないのに…」

結美「そうやって誤魔化しても無駄だよ?」

結美「本当は…内心はそう思ってない」

緑谷「なんで…」

スッ…

結美「心拍数上がってる」

結美「ほら…ドクンドクン言ってる」

緑谷「…な、な…にを…」

結美「………私ね」

ガシャン

緑谷 結美「ん」

仮想敵「………」

緑谷 結美「……………」

緑谷「がああああっ!?」グイッ

結美「きゃっ///」

ダダッ

目良<後5分〜
162 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/12(土) 22:22:27.24 ID:ZHSP4gtq0
緑谷「クソォォォオオッ!?」

結美「手繋…//」

緑谷(そんなの気にしてる場合じゃねぇぇぇぇ!?)

緑谷「っ……」ダダッ

緑谷「波ぁぁああっ!!」ボオオッ!

ドオオオッッ

緑谷「はぁ…はぁ…」

結美「助けてくれてありがとう」

結美「やっぱり闘ってる時の貴方は素敵ね」

緑谷「だから…今は…」

緑谷「ん?」

ゴォォッ…

凹美「あ!見つけた!!」

緑谷「あの子は…!さっきの!」

シュタッ…

凹美「…お、お願い!助けて!」

緑谷「た…助けてって…鍵はもう…」

緑谷(もしかして被害者…)

凹美「それが………」

凹美「捕まってる人!手錠だけじゃなくて足錠もされてたの!!」

緑谷「!」

凹美「このままじゃ皆不合格に…!」

緑谷(成る程…そういうカラクリか…)

緑谷(抜け駆けした人が被害者を探してる間残されている人達は鍵を探し始める…)

緑谷(そうやって分散する様計算してたのか…!)

緑谷(完全に読まれてる)

緑谷「そりゃ言われている情報は一部の鍵の場所だけで鍵が何個か、被害者は何人か、錠は何個なのかなんて事一度も話されてない!これを10分で攻略するなんて…ほぼ無理なんじゃ無いのか…?後4、5分だ…その間にどうやって探す?麗日さんが来たところでどうなる?状況は変わらない…」ブツブツ…

結美「困ったわ…」

結美「恋話する時間が後ちょっとしかない!」

緑谷(そういう問題かぁぁぁっ!!)

緑谷(どうするどうするもう時間は無い…)

緑谷(どうすればいい…!)

緑谷(……)

緑谷(ここで諦めてたまるか…!)

緑谷(そうだ…皆繋いでくれたんだ)

緑谷(簡単に捨てられるかよっ…!)

結美「うーん…せめて全員集まれば対策練られるんだけどな」

凹美「うぅ…」

緑谷(そうだ…全員…)

緑谷(………分散……)

緑谷「ああっ!?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/12(土) 22:48:08.42 ID:Jfvahmmn0
来てた
164 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/13(日) 00:02:07.35 ID:LJY69CPs0
緑谷「迂闊だった…」

緑谷「そういう事か!」

結美「?」

緑谷(これは鍵争奪の心理戦での仲間割れが目的じゃないんだ…)

緑谷(いや…それもあるけど…そうこれは…)

緑谷(自動的に仲間を分散させる為にこんな試験を出したんだ!)

緑谷「そういう事なら話は早い!」

緑谷「はぁぁあっ!!」ボオオッ!

凹美「え、え…なんでいきなりビーム…」

緑谷「麗日さんを呼ぶ為さ!」

緑谷「多分そう遠くない所に…」


ゴォォッ…

麗日「デク君!?」シュタッ…

緑谷「ほら来た!」

麗日「いきなり個性出すから驚いたよ…どうしたの?」

緑谷「麗日さん…鍵は開けた?」

麗日「え…あ、まぁ」

緑谷「それじゃその時の状況を詳しく説明してくれ」

麗日「じょ、状況って…?」

緑谷「些細な事でもいい…時間が無い!」

麗日「ええと…そうだな…」

麗日「まず被害者は手錠と足錠されてて…」<赤い服着てたな

麗日「後なんか知らんけどチーズの写真も」<うちらのと撮ってた方向逆やったけど

緑谷「…………」

緑谷「なるほど…」

緑谷「ようやく全てのロジックが繋がった」

麗日「ロジック…?」

緑谷「この四文字の言葉、そしてこの写真の謎!」

緑谷「解けた…!!」
165 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/13(日) 03:09:23.18 ID:LJY69CPs0
緑谷「時間が無い。簡潔に話すよ」

緑谷「まず、3人共あの4つの文字が書かれた紙を見せてくれ」

麗日 結美 凹美「???」

緑谷「そして並べると」

緑谷 黄一イ番
結美 ロ高イイ
凹美 看高板層
麗日 ガビアル

緑谷「こうなる」

結美「うーん…無理やりやれば文にできなくはないけど…」

緑谷「いえ…皆見落としがちなポイントがある」

緑谷「どうやら被害者によって着ている服が違うみたいなんだ」

凹美「服って…あ!」

凹美「そういえば…こっちは青だった!」

麗日「えっ!?」

緑谷「これは1文字目と3文字目が赤、2文字目と4文字目が青となっている」

緑谷「即ち正しくはこう読む!」

黄イ一番
ロイ高イ
看板高層
ガアビル

麗日「あ…これ…」

緑谷「一番高イ高層ビル…」

緑谷「これでもう1つ…青服の被害者の鍵の居場所が掴めた」

結美「でも赤い人の鍵が分からないわね…黄色い看板ががあるだけじゃなんとも…」

緑谷「そう…1番分かりにくい所がここ」

緑谷「誤植という事で見逃してるかもしれないがこやこにあるはずのるがない」

緑谷「じゃあどこに行ったか?」

緑谷「答えは…地図だ」

凹美「地図…?」

緑谷「うん。二人共、さっき見たチーズの写真ってのは今僕達が持ってる物と反対の向きに撮られてたんだよね?」

麗日「うん…………ってまさかデク君…」

緑谷「そのまさか…洒落にならないシャレって言った所かな」

緑谷「地図の見方は逆。南を上にする」

結美「でもそれだけじゃなんとも…」

緑谷「皆一回空に行こう」
166 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/13(日) 16:20:54.17 ID:LJY69CPs0
緑谷<よいしょ

凹美<わわっ

麗日<おんぶいいなぁ

結美<おんぶいいなぁ

緑谷「…やっぱりだ」

緑谷「屋根や屋上に赤いペンキで塗られてる所がある…!」

結美「所々見あたるわ」

麗日「でもこれが何の…」

緑谷「少し待ってて!」ゴォォッ

麗日 結美「?」

緑谷「……ここと…後…」カリカリ…

凹美「……あ!!」

緑谷「よしっ…一旦戻ろう!」



シュタッ…

麗日「で…何か書いてたけど…」

緑谷「これ見て」

結美「ん…」

凹美「ル…3パツヤ!」

麗日「黄色い看板がある散髪屋さん!?」

緑谷「そう!もう1つの鍵の行方はここにある3つの散髪屋のどれか!」

結美「つまり残り3分で最大4つも回らないといけないの…?」

凹美「鍵と被害者の場所が分かったとしてもそんな簡単には…」

緑谷「……いや、多建物内は捜索しなくてもいいと思う」

緑谷「一々隅から隅まで探す時間はそもそも10分間じゃほぼ無理だ」

緑谷「多分さっきみたいに屋上とかに箱があるオチなんじゃないかな」

緑谷「…結美さん」

緑谷「先…青の方の監禁場所に向かってくれ」

結美「え…鍵は…?」

緑谷「鍵は…」

緑谷「2分以内に2つ共探し出す!」
167 :↑多建物→多分 後苗字呼びだったねコレ ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/13(日) 20:55:19.93 ID:GpNIbseWO
緑谷「時間はもうそんな残っていない…」

仮想敵「…」

緑谷「敵はお願いします!麗日さん!凸川さん!」

麗日「うん!」

凹美「任せなさい!」

緑谷「それじゃ幸愛さん!!」

結美「承知!」

緑谷「っ!!」ゴォォッ…






目良「通貨したのは…今の所2チームですか…」

雨良「んー…まぁこれからが本番ですからね」

雨良「ラストスパート…どうなるかね」




緑谷「あった!1個!!」

緑谷「これを先に!!」ゴォォッ



目良<後100秒

緑谷「幸愛さん!!これ!!」

結美「ありがと」

結美「健闘祈るわよ」

緑谷「ああ!」

ゴォォッ…

結美「……」

結美「…やっぱり……」



緑谷「ここも違う!くそ…後は…」

目良「後1分!」

雨良「……」



緑谷「ここか!!」

緑谷「この箱…」パカッ

緑谷「やった!ビンゴ…!」

緑谷「後はこれを…」

緑谷「……どこだっけ」

目良「後30秒!!」

瞬「……」




168 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/13(日) 21:15:20.06 ID:GpNIbseWO
ダダダダ

緑谷「居た!!」キキーッ

緑谷「無駄に可愛い人形!!」<へのへの顔!

緑谷「これを…!」スッ…

麗日「デク君…」

目良<後10秒!!

緑谷「くそ…鍵が…!」カチャカチャ

目良<5!4!3!

緑谷「よしっ!開けられた!」

目良<2!1!

緑谷「ん」



ドオオオオンッッ…

凹美「ええええっ!?」

麗日「爆発って架空の設定じゃ無かったのーー!?」

目良<いや…こっちの方が醍醐味あるかなと💧

結美「二人共!」

麗日「あ、幸愛さん…」

結美「あの子は…?」

麗日「……」

結美「………そっか…」

麗日「デク君…」


「はぁ…はぁ…」

麗日「!?」クルッ…

緑谷「な…何とか間に合ったー…っ」ドサッ

麗日「デク君……」

目良<……

目良「おやおや…10チームとは…」

目良「これまた予想外に多く残りましたな」

雨良「それ程今回は優秀な種がいたんでしょうね」

雨良「結果だけ見れば取れ高は例年より低いですがね」

目良「終わりと始まりの世代……か」

目良「何にせよこの40人が台風の目となるのは確実でしょうな」
169 : ◆G9HPr7nfxM [sage saga]:2016/11/14(月) 02:04:36.56 ID:PimeEYiCO
八百万「緑谷さん!」

緑谷「八百万さん…」

八百万「緑谷さんも合格なさったのですね?」

緑谷「まぁ…」

緑谷(後0.0001秒遅かったらお陀仏だったけど…)

緑谷「他のメンバーは?」

八百万「……まだ何とも」

緑谷「そっか…」

目良「zzz…zzz…」

緑谷「………」

八百万「………」

目良「ふぁ……」

目良(あ、もう始まってる感じこれ?)

目良「え〜………」

目良「皆さんおはようございます」

「おはようございます…💧」

目良「二次試験通過おめでとうございます」

目良「正直これ程までに高い確率で残るとは思いませんでした」

目良「自己利益を第一優先に考える…」

目良「それはこのヒーロー社会で最も論外な思考と言えましょう」

目良「そして1人の力だけでは解決できない…」

目良「その時どう対応するか…一次試験でも二次試験でも」

目良「チームワーク…コミュニティ能力を試すというコンセプトがありました」

目良「君達はまだ芽。これからも様々な困難が待ち構えているでしょう」

目良「ですが断言させていただきます」

目良「貴方方の様な人間…少なくとも生存競争を勝ち抜きこの場に残った受験生40名全員には英雄になる資格と素質はある!」

目良「……とまぁ私個人の見解ではありますがお話させていただきました」

目良「道は拓かれた…後は…」

目良「貴方自身で決まるのです」

目良「自分の夢を…希望を叶える為に」

目良「……では3次試験の内容を発表致します」

上鳴「ちょ…まだあんのかよ…!」

葉隠「あんまりだぁ〜!?」

目良「3次試験は………………」

緑谷「……」

八百万「内容は…?」



目良「面接です」

「……………」

「?????💧」

目良「…………」

目良「面接です」

「!!!???」
170 : ◆G9HPr7nfxM [saga]:2016/11/15(火) 00:42:47.10 ID:GhRPzuFmO
緑谷「…なんというか」

緑谷「これで…終わりなのかな?仮免試験て」

八百万「お、恐らくそうです…わね」

緑谷「一気に緊張感が抜けたけど…まぁ」

緑谷「そっか…これで皆…仮免許取れるのかな」

八百万「仮とは言え…半年でヒーロー活動が公認になるとは思いもしませんでしたわ」

緑谷「状況が状況だ。オールマイトが殉職しちゃったんだから」

緑谷「早く若い芽を紡がなきゃならない」

八百万「果たして私達にそれ相応の活躍が出来るのか…」

緑谷「……気楽に…とまでは言わないけどそんなに気負わなくてもいいよ」

緑谷「まだ僕達が先陣切って戦う訳じゃないからね」

緑谷「兎に角今は力をつける事だけ考えよう」

緑谷「僕ら子供が出しゃ張る訳にはいけない」

八百万「……そうですよね」

緑谷「……」

八百万「…?どうなさいました?緑谷さん…」

結美『……君』

結美『好きな子いるでしょ』

結美『…私分かっちゃうんだ』

結美『一目見るだけで、ああこの人はそういう感情を持ってるなぁ…』

結美『そういう顔してる』

緑谷(……)

緑谷(今もそんな顔してるのかな…)

緑谷(今までそんな事一度も意識した事無かったけど…)

緑谷(…八百万さんと話してると胸の所が何かもやもやする…)

八百万(緑谷さんったらこっちを見つめてどうしたのかしら…)

八百万(も、もしかしてこちらに気が…?)

八百万(い…いやいや!そんな事は…)ブンブン

八百万「……」チラッ

緑谷「……」ジーー

八百万(え…脈あり?///)

<受験番号318の方どうぞー

緑谷「あ、呼ばれたみたいだ」

緑谷「それじゃまたね八百万さん」

八百万「………え、あ!はい!」

スタスタ…




結美「………」


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 00:46:29.89 ID:ryxa1crTO
ヤオデク良い雰囲気なのに妙な胸騒ぎがする不穏な空気
172 : ◆G9HPr7nfxM [saga]:2016/11/15(火) 13:19:06.85 ID:GhRPzuFmO
緑谷「失礼します…」

緑谷「………」シーン…

緑谷「誰もいない…?」

<はいはい面接官は僕ね僕

緑谷「あ…雨良さん…」

雨良<お疲れ様。一先ず試験はこれで終了

雨良<合否は一週間後出されるけどね、まぁここまで来て免許皆伝無しってオチはないだろうね

緑谷「そうですか…」

緑谷「はぁ……」

雨良<お、流石のオールマイトも1000人相手はきつかったかね?

緑谷「いや…まぁそれもそうなんですけど…」

緑谷「というか…僕ってなんで一次試験合格したんですかね」

雨良<ん?

緑谷「ほら…僕滑草君と戦った時に多大なる被害を及ぼした気が…💧」

雨良<ああ…あれは少し議論したけどね

雨良<確かにね、敵を倒しゃいいって話じゃないし

雨良<人命助けたから結果オーライじゃ済まないのがヒーローだからね

緑谷「…」

雨良<ただ…君達の場合は人に被害がこれっぽっち及んでない」

雨良<普通あんな衝撃が出るなら死人の1人や10人は出てもおかしくはない

雨良<それと………

雨良<君達は少なくとも1人は受験生を救助してた

雨良<そういう点もあってのこの結果だろうね

雨良<多分普通なら即失格だったろうね

緑谷「な…成る程…」

緑谷(助けた……って結美さんの時のか…)

緑谷(滑草君は一体誰を助けたんだ?)

緑谷(僕の知り合いなら後で礼言っとこ)
葉隠<へくち

雨良<さてと…まぁね仮免の話は置いといてね…

緑谷「………嫌な予感はしてましたけど…」

緑谷「わざわざ出てくるって事は…」

雨良<……

雨良<敵連合に新たな動きが見られた

雨良<…どうやら、ある敵と協定を結んだらしい

緑谷「ある敵……?」

雨良<………

雨良<先代神の候補者の1人……

雨良<その子孫

173 : ◆G9HPr7nfxM [saga]:2016/11/15(火) 17:32:28.47 ID:GhRPzuFmO
緑谷「神の候補者…?何故そんな」

雨良<かつて先代神とその座を争っていた魔族だ

雨良<結果神に認められずそれそれを不服とし戦争を起こした元凶でもある

緑谷「え…そんな奴が…?」

雨良<…とはいえこれ1200年以上前の話だけどね

緑谷(1300………悟空さんが居た頃の更に300年前か…)

緑谷「つまり…その魔人の生まれ変わりが…」

雨良<ああ…名はガーリックJr

雨良<これ以外の情報は何も掴めていないね

雨良<だが敵連合絡みとなるとロクでもない事になりそうだしね

雨良<気をつけてね、もしかすると…

雨良<街の1つや2つ消えかねない戦いが起こるかもしれない

緑谷「………」





上鳴「A組全員合格したってよぉぉぉっ!?」

峰田「よいしょおおおっ!」

<ウォォッ

緑谷「皆喜んでるね」

八百万「当然ですわ…まさか20人揃って念願の免許取得が出来ましたもの」

切島「これで晴れて俺達はプチヒーローっつー訳だな!」

瞬「みんなおつかれー」

瞬「きょうはもうじゅぎょうないからここでかいさんね」

瞬「たぶんなかにはたこうのひととこうりゅうしたいってこもいるだろうし」

緑谷(……他校の人か…)

瞬「じゃ、きょうはここまで!」



緑谷「八百万さん、すぐ帰る?」

八百万「あ…私はもう帰りますが…」

緑谷「そっか」

八百万「轟さんはやはり夜嵐さんの所へ向かいましたわね…」

緑谷「ふーん……」

八百万「緑谷さんはどうしますの?」

緑谷「僕はまぁ…」

緑谷「……ちょっと行ってくる」

スタスタ…

八百万「?」
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