コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」

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150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 12:40:33.23 ID:ciLINU2r0
えっ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 14:29:13.13 ID:HuWH5SuH0
んまそ、よくわかんなかったです
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 14:32:01.93 ID:NhHNTx7do
長い三行でまとめて
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 14:50:05.76 ID:fXonmTxzO
二番煎じになっちゃったすまんそのことを俺は気にしてるんだ
ってことじゃないか
154 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/09(土) 15:09:58.28 ID:UyWEoaTrO
あひゃひゃひゃひゃ

みんな情報の海に溺れて模倣の波に個を奪われればいいのだ!

ふう。あれ…ここは…どこだ?
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 15:34:26.50 ID:DcStmdRfO
なんでもいーけどはよ書いてくれ、待ってるぞ
156 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/09(土) 16:55:33.47 ID:UyWEoaTrO
えーと、次は5話か
ちょい書き貯めるから暫しまたれい
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 21:12:19.06 ID:fL0qVgTkO
アッハイ
158 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/10(日) 02:00:42.50 ID:FTbce0bvO
【5話:帰り道】

まどか「あ…」

ほむら「忠告を聞き入れてくれたのね」

まどか「うん…」

ほむら「巴マミの運命は変わったわ」

まどか「えっ…」

ほむら「訪れるはずの死が回避された」

まどか「な、なんでそんなこと…」

ほむら「でも、それは死を先延ばしにしたに過ぎない」

まどか「あの結界の中で…一人ぼっちで」

ほむら「魔法少女の最期なんてそんなものよ」

ほむら「誰にも気付かれずに忘れ去られても仕方のないことだわ」

まどか「私は覚えてる!マミさんのことだって…」

ほむら「そう言ってもらえるだけ巴マミは幸せね」

まどか「コブラくんのことだって!助けてくれたこと忘れないもん!」

ほむら「それは忘れなさい」

まどか「え?」
159 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/10(日) 02:01:49.68 ID:FTbce0bvO
【病院】

さやか「何聞いてるの?」

恭介「…復活の巨人イデオン」

さやか「ああ、たいらいさお?素敵な曲だよね」

恭介「さやかはさ、僕を苛めてるのかい?」

さやか「え…?」

恭介「何で最近持ってくるのが古いアニソンばっかなんだよ!」

さやか「ご、ごめん」

恭介「嫌がらせなのかい!?」

さやか「き、気に入らなかったかな?これは?」

さやかは鞄からまだ封を切っていないCDを取り出した。

恭介「…えーと、炎のさだめ?」

さやか「…これはむせるよ。ヤバイくらい」

恭介「人の話聞いてないよね!」

さやか「ご、ごめん!これは?」

さやかはさらに封を切っていないCDを取り出した。

恭介「乾いた大地…?クラシックかな?」

さやか「いや、ザブングルのエンディング曲なんだけどさ。オープニングよりも名曲だと思うんだよね」

恭介「串田アキラの曲は全部弾けるよ…」

さやか「また、聞きたいな」

恭介「でももうダメなんだ」

さやか「え…?」

恭介「もう、演奏はあきらめろってさ。奇跡や魔法でもなければ…」

さやか「…あるよ」

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ」

160 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/10(日) 02:03:26.20 ID:FTbce0bvO
【廃工場】

さやかが病院を出てから数刻後、仁美を追っていたまどかは工場にいた。

工場長「俺はダメなんだ…もう」

液体がバケツに注がれる。

容器には、混ぜることでガスを発生させる旨の警告がしたためてある。

まどか「ダメ…それはだめっ!」

仁美「邪魔をしてはいけませんわ。あれは神聖な儀式ですの」

まどか「だって!ここにいるみんな死んじゃうよ!」

仁美「あらぁ素晴らしいことじゃないですかぁ」

まどか「仁美ちゃん!」

注がれた液体に、さらに別の液体が注がれる。

まどか「あ…ああ」

仁美「生きている体なんて邪魔なだけですわ…あら?」

液体に変化はない。

工場長「…おかしいな」

「残念だったなぁ」

工場長「誰だ!?」

マッチョなその男は、暗がりから歩み出るとバケツを持ち上げた。

まどか「コブラくん!」

コブラ「薬品は残念ながら入れ換えさせてもらった」

コブラはバケツの中身を勢いよく飲み干した。

まどか「!?」

コブラ「安心しな。毒じゃない。ただ、乙女が飲むと危険だぜ」

コブラはそう言い放つとバケツを宙に投げ、サイコガンで撃ち抜いた。

コブラ「貴様が混ぜたのはウォッカとオレンジジュース。『スクリュードライバー』の出来上がりだぜ」

まどか「すごい…!」

コブラ「こういう夜にはピッタリな代物さ!」

工場長「お、おのれ!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 02:10:17.46 ID:wtlVgXJ80
すり替えておいたのさ!
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 02:12:50.34 ID:p+SsJBxHO
ヒュー!
163 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/10(日) 02:37:47.58 ID:FTbce0bvO
工場長の背後が歪む。

結界が周囲の人々を飲み込んだ。

そこは自我が境界を無くし、漂う無重力空間。

使い魔が嘲るように、撹拌し、弄ぶ。

まどか「わ、わぁ」

コブラ「ぐっ…」

まどか「こ、コブ・ラ…くん」

コブラ「お、俺の記憶を…読むな!」

まどかは辛うじて感覚の残る右手でコブラに触れた。

すると、コブラの記憶が逆流してまどかに伝わってきた。

コブラが愛し、コブラを愛した女達。

見渡す限り星の輝きで満たされた銀河。

冒険というスリルの中で繰り返される出会いと別れ。

まどか「こんな、悲しい気持ちになっても危険なところに自分から行くの…?」

コブラ「それが宇宙海賊『コブラ』さ!」

サイコガンはすでに抜かれていた。

なにもないはずの空間に銃口が向けられる。

コブラ「警告を無視したのはお前だ!人の思い出に立ち入るには罰を受ける覚悟が必要なんだぜ!」

閃光が一筋。

打ち砕かれた虚無の空間は、ひび割れ、魔女の断末魔を響かせた。

古びた工場が辺りに復元する。

まどかは、コブラには星空とコンクリートが似合うと密かに納得した。

コブラ「悪いな、俺は案外ナイーブでシャイなんだ」

まどか「カッコいい…」



さやか「あれ…終わってる」
164 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/10(日) 03:10:21.69 ID:FTbce0bvO
仁美「あれ?ここは…?」


まどか「さやかちゃん?」

さやか「まさかデビュー戦お預けかぁ」

コブラ「悪いな。役者が違うのさ」

さやか「コブラに言われたら敵わないなぁ」

まどか「も、もしかして魔法少女になったの?」

さやか「うん…ちょっとね」

まどか「でも…」

コブラ「なっちまったもんはしょうがないさ」

さやか「ありがと…コブラ」



マミ「コブラさぁん」

まどか「あ、マミさん」

マミ「もう!全然帰ってこないと思ったら!」

さやか「ま、マミさんその格好は…」

ピチピチの黄色タイツに身を包んだマミは息を整えると満面の笑みを称えた。

マミ「宇宙海賊マミ…!なんちゃって」テヘ

キュゥべえ「うわなんだいそれひどいや」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 03:31:47.49 ID:4SxG9ERTO
うわぁ……いや体型的には似合ってるけど
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 03:57:58.42 ID:cq5vYb+no
でも絵柄が寺沢武一画だとしたら・・・?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 06:15:58.62 ID:eHAayDHAO
18歳以上だったら皮ベルトに紐パンにするところだ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 11:42:28.69 ID:wtlVgXJ80
QBにうわって言わせる兵
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 14:05:59.81 ID:RS9RWKPk0
コブラのトラウマってーと右腕を切り落とされた瞬間をフラッシュバックされそうだったけど、流石にエリーじゃ黒竜王には及ばなかったか
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 20:27:28.08 ID:ndab9qi/O
このマミさん顔付き超濃くなってそう
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/12(火) 02:21:31.56 ID:nIVnUoJzo
>>169
コブラさん、左腕切り落とした人を何回もぬっ殺してるから最早トラウマ詐欺に近い…
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/12(火) 09:10:35.09 ID:0zWE+fE10
終了の気配…
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 14:44:46.00 ID:Q4pLvOU60
コブラは果たして最後に魔法少女になるのかどうか…
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 17:00:44.72 ID:1wy7gjmz0

>>171
お互い覚えてなかったからノーカンで
175 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/12(火) 21:38:35.36 ID:AQXtuXdeO
【展望台】

杏子「マミがくたばったって聞いたけど違うじゃん!」

キュゥべえ「悪いけど、マミは健在さ。…いや、まあ死んだって言えばある意味死んだけど」

杏子「何それ、よくわかんない」

キュゥべえ「とりあえず、帰った方がいいよ」

杏子「でもさぁ、こんな絶好の狩り場、あんな筋肉モリモリのヤツに捕られるのは癪だもんね」

キュゥべえ「…え?」

杏子「アイツも魔法少女なんだろ?腕がビームライフルになるなんてイカしてるじゃん」

キュゥべえ「ちょ、ちょっと待って」

杏子「マミの獲物も大分奪ってるみたいだし、アイツを倒せばいいんだろ!」

キュゥべえ「ちょっと待ってってば。コブラは魔法少女じゃない」

杏子「はぁ!?アイツ魔女を一撃で倒してたじゃん!魔法少女に決まってるでしょ!しらばっくれんなし!」

キュゥべえ「勘弁してもらいたいな!」

杏子「!」

キュゥべえ「確かに才能は認めるよ!才能は!」

キュゥべえ「でもね!こっちにだって選ぶ権利とプライドがあるんだよ」

キュゥべえ「魔法少女はプリプリの未発達美少女じゃなきゃダメなの!」

キュゥべえ「僕だって好きで頭を下げてる訳じゃないんだよ!」

キュゥべえ「積み重ねられた歴史を覆す存在だよ彼は!」

杏子「きゅ、キュゥべえ…?」

キュゥべえ「…あ、すまない。言語機関に障害が発生したようだ」
176 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/12(火) 21:56:41.98 ID:AQXtuXdeO
【病院】

さやか「調子はどう?」

恭介「おかしなところがなくて変なくらいさ」

さやか「そう。足のリハビリは?」

恭介「うん。続けてるよ。順調さ」

さやか「手はもう動くんだよね?」

恭介「ああ、さやかが言ったように本当に奇跡や魔法もあるみたいだよ」

さやかは恭介の笑顔をうっとりと眺めた。

時折視線があうと恥ずかしそうに目をそらす姿は、生娘そのものであった。

コブラ「時間だぜ」

さやか「あ、もうそんな時間か」

恭介「だれ?」

さやか「コブラ、急に出てきたらびっくりするでしょ」

コブラ「コブラだ。呼び捨てでいい」

恭介「は、はい」

自分の2倍以上はありそうな手を差し出されて、恭介は恐々としてしまった。

辛うじて差し返した手を握られると、感動にすら包まれる力強さだ。

恭介「…わぁ」

コブラ「どうだい、俺と少し風に当たりに行かないかい?」

恭介「…い、行きます」

さやか「あ、なんかいい流れ奪われてる気がする」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 22:00:29.95 ID:bOwEJzM9P
男の子としてはちょっと憧れちゃうよね
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 22:23:24.28 ID:dX0KKYQJo
しかも同級生
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 22:56:25.80 ID:/T84AvnCo
まあコブラに憧れない男はいないわな
180 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/12(火) 23:39:55.74 ID:AQXtuXdeO
【病院:屋上】

恭介「とうさん」

父「すまない。これを捨てることはできなかった」

父はそう言ってバイオリンを手渡した。

さやか「怖がらなくていいんだよ」

恭介「…」

コブラ「どんなに時間が経っても体が覚えてるはずだぜ。特にエモノの使い方はよ」

恭介は無言で頷くと、弦に弓を当てた。

爽やかな風に旋律が乗る。

コブラ「ほう」

目をつぶれば、町を包むのは闇。

孤独な影。

さやかの脳裏に浮かぶのはコブラ。

男という名の物語。

さやか「っておい」

コブラ「いい曲だ」

恭介へ周囲の人々から拍手がもたらされた。

恭介「…ありがとう」

さやか「なんか腑に落ちないぞ」
181 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/12(火) 23:51:15.65 ID:AQXtuXdeO
杏子「ふぅん。アイツね」

キュゥべえ「本当に彼と事を構えるつもりかい?」

杏子「瞬殺っしょ。それとも何?アンタ文句でもあるわけ?」

キュゥべえ「すべてが君の思い通りにいくと思わないことだね」

杏子「はぁどういうことさ?」

キュゥべえ「彼の体を見てくれ」

杏子「ハガネみてーだな」

キュゥべえ「それだけじゃない。左手はサイコガン。弾切れもせず、威力も高い」

杏子「魔法少女…じゃないんだよな。なんでそんなやつが魔女を?」

キュゥべえ「分からないよ」

杏子「ふーん」

キュゥべえ「とりあえず言えることは、彼は極めつけのイレギュラーだ。宇宙でもとっておきのね」

杏子「へっ、上等じゃない。退屈過ぎても難だしね」

キュゥべえ「いや、結構本気でやめといた方がいいと思うな」
182 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/13(水) 00:06:47.60 ID:oxrbSkXyO
【深夜:さやか自宅前】

マンションのエントランスからさやかが出ると、そこにはまどかがいた。

さやか「まどか…」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「(マミさんが完堕ちして役に立たないから)パトロール行ってくるね」

まどか「一人で…平気なの?」

さやか「マミさんも一人でやってたんだし、それくらいはね」

まどか「あの、私役に立たないけど…でも、邪魔にならないところまで一緒に行っていいかなぁ」

さやか「頑張りすぎじゃない?」

まどか「ごめん…めいわくだよね」

さやか「ううん。すごく嬉しい」

まどか「さやかちゃん」

さやか「邪魔なんかじゃない。心強いよ。絶対守るから」

まどか「うん!」


【木陰】

キュゥべえ「出て行かないのかい?」

コブラ「あまりにも健気でね。涙が止まらなかったのさ」

キュゥべえ「君みたいな筋肉ゴリラでも、ああいうのに感動したりするんだね」

コブラ「覚えときな。ゴリラだってバナナ食ってるだけじゃないんだぜ」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:32:50.17 ID:OZgQrQGVO
ゴリラは優しい
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 06:34:51.83 ID:Z2fHVEgJo
ゴリラは森の賢者だからね
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 08:50:18.33 ID:xSCu7ZCxo
ホワイトゴレイヌ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 21:46:03.05 ID:+JTcrLk6O
コブラコブラってか
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/16(土) 18:22:22.10 ID:nRElL/qIO
マミさんはどうしてそうなっちゃったの…?
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/16(土) 18:32:18.81 ID:R/u0A/zfo
染められちまったのさ、身も心もな!
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/16(土) 18:46:43.30 ID:Y1AlJNsIO
マミさん生存やったね
マミさんはは魔法少女達のお姉さん的存在だからコブラや他の魔法少女の心を一つにまとめる素敵な女性になりそう

そう、ラグ・ボールのピンナップ美女のように
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/16(土) 21:52:58.33 ID:+YdWJMPOo
>>189
>ラグボールのピンナップ美女
おい

おい
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 06:01:56.45 ID:nDwX/nL6O
アーマロイドにならなかっただけよしとしようや
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 06:23:34.83 ID:eYMH8LOhO
というかマンガ版だと死んでしまいやしませんかその人
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 08:09:36.53 ID:S1lacZGt0
アニメで死ぬんやで
194 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/17(日) 08:37:38.29 ID:tZreA1uZO
やっと日曜日だぜ…
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 08:48:32.35 ID:0UI7rNgnO
>>189が言ってるのって
試合前に尻叩いてたポスターの事では――
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 15:25:47.85 ID:Rn2sHSKUO
実はそのつもりだった・・・

ピンナップ《「ピンアップ」とも》ピンで壁などに留めて飾る写真。女性のヌード写真などが多い。「―ガール」

混乱させてごめんよ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 16:20:59.83 ID:8IomEKjxO
そう考えると、コブラってその場の窮地ではヒロインを救う事が多いけど、あるとき思いがけない形でそれを失うことも多いよな
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/17(日) 19:44:42.90 ID:VoPCeZ4Oo
コブラが使い捨てヒロインの元祖かもしれんな。
199 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/18(月) 23:08:28.11 ID:sVxfEfvpO
【路地裏】

さやか「ここだ」

キュゥべえ「これは使い魔のものだね」

さやか「楽に越したことないよ」

キュゥべえ「あれだ!」

虚空に笑い声がこだまする。

怪しげな乗り物に乗り、宙を舞うそれはまさに狂気そのものだ。

使い魔「キャッキャッ」

さやか「コブラは手出ししないでね」

コブラ「ああ」

コブラは葉巻に火をつけると、腕を組んで関与しない意思を示した。

まどか「あ、あのコブラくん」

コブラ「なんだい?」

まどか「未成年がタバコ吸っちゃダメだよ」

キュゥべえ「君はまだ彼が同級生だとおもっているのかい!?」

コブラ「これは葉巻さ」

キュゥべえ「まあ、その返しは中学生そのものだ」

さやか「こらー戦いには集中しろー」
200 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/18(月) 23:20:34.86 ID:sVxfEfvpO
さやか「は、はやい!」

使い魔の俊敏な動きにさやかはついていくことが出来ずにいた。

コブラ「…」

その様子を見ていたコブラは吸殻を静かに弾いて、使い魔に当てた。

使い魔「ギャッ」

さやか「もらった!」

使い魔の首筋に刃が触れる。

ギャイン!

しかし、つぎの瞬間には、真紅の槍がさやかの剣を弾いていた。

さやか「え!?」

使い魔「ギャア!」

まどか「ああ!逃げちゃう!」

杏子「おいおい。使い魔なんて倒すなよ!グリーフシード落とさないんだからさ!」

まどか「だ、誰?」

キュゥべえ「杏子…」

杏子「アンタ卵生む前の鶏シメてどうすんのさ!」

コブラ「こいつのことか?」

コブラの足の下にはぐったりと頭を垂れる使い魔がいた。

杏子「あー!マジでもったいねー!」

さやか「あーもう手出ししないでって言ったのに」

コブラ「出したのは足さ」

キュゥべえ「屁理屈だよそれは」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 23:23:54.43 ID:unaykF2O0
ここのキュウべえ割と好き
202 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/18(月) 23:36:42.36 ID:sVxfEfvpO
杏子「ウゼェ」

杏子「超ウゼェ」

杏子は手にした槍を振り回し、切っ先をコブラに向けた。

杏子「アンタ、魔法少女でもないのに余計なことするんじゃないよ」

コブラ「余計なことってのはこういうことかい?」

コブラは使い魔を踏み潰すと、腰に手を当てて、杏子を見下ろした。

杏子「見下してんじゃないよ!このボンクラぁ!」

杏子は槍の柄でコブラの頬を強かに打った。

続けて、捻転された腰の反動が生み出す後ろ廻し蹴りがコブラの背中に炸裂する。

打撃をモロに受けたコブラが壁に打ち付けられた。

杏子「ふん。これに懲りたら2度とここいらをうろつかないことだね」

コブラ「痛…!美少女のやることじゃないな」

杏子「な、全治3ヶ月分くらいはかましてやったのに…!?」

コブラ「今なら、ターミネーターだって言ったら信じそうだな…」

コブラはフラりと立ち上がると不敵な笑みを浮かべた。

杏子「マジウゼェ…」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 23:40:32.16 ID:x6P/d2kZo
ここのQB絶対感情芽生えてるよね?
204 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/18(月) 23:52:28.24 ID:sVxfEfvpO
杏子は槍を構えて突進した。

それも尋常ではない迅さで。

コブラ「おっと」

コブラは辛うじてそれを避けた。

杏子「チャラチャラ踊ってんじゃないよ!」

コブラ「ワルツはお嫌いかい?じゃあタンゴだ。ほれ」

杏子「黙れ!」

杏子の渾身の一撃がまた1つ、また1つとかわされていく。

さやか「うわーすごっ」

まどか「こ、コブラくん大丈夫かな」

キュゥべえ「心配するなら杏子のほうを心配した方が良いような気がするけど…」

痺れを切らすように降り下ろされた槍の刃がコブラの左手にめり込んだ。

杏子「!?」

違和感。

人の肉を切ったことは無いとはいえ、この質感は想像の範疇を超えていた。

うち据えた両手は微かに痺れを感じている。

杏子「な、なにを隠してやがる」

コブラは、槍の刃を利用して勢いよく左手を『外す』と、そのままサイコガンを杏子の額に当てた。

コブラ「これが、パーティーのクラッカーに見えるかい?」

杏子「う、うわ…」

コブラ「女を殴る趣味は無いぜ。特に美少女はな」

コブラはサイコガンをより強く押し付けた。

コブラ「ただ、殴らないだけで、殺すことは出きるんだぜ」

杏子「ひ…ぁ」
205 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/19(火) 00:07:57.22 ID:mMcbVO94O
まどか「コブラくん!」

コブラ「冗談さ。もうこれ以上夢に出てくる女は増やしたくないからな」

キュゥべえ「まったく…恐ろしい戦闘力だね」

さやか「スゴすぎてついていけそうもないよ〜」

キュゥべえ「彼レベルの魔法少女なんてそうそういないよ。変に自信を失わないでほしいな」

杏子「く、クソ。マミよりもずっとヤベェじゃねぇかコイツ」

キュゥべえ「だからやめといた方がいいって言ったのに」

杏子「…見滝原はもうコイツのテリトリーなのか?」

コブラ「あいにく興味はない」

杏子「マミはいったい何をやってやがんだ」



「コブラさぁん」



コブラ「俺は帰らせてもらう。急用を思い出したんでな」

まどか「えっ?あ、行っちゃった…」

マミ「コブラさんは!?」

相変わらずの黄色いピチピチのタイツ。

今回は魔力で作ったのであろうサイコガン風の魔銃が腕に装着されている。

杏子「うわひでぇなんだこれ!?」

マミ「あら佐倉さん」

杏子「びっくりするくらいひどいセンスだな!」

マミ「あら、久しぶりに会ったと思ったらひどいのね!」

まどか(ああ…)

さやか(私たちじゃ言えない事を…)

キュゥべえ「代わりに言ってあげようか?」

さやか・まどか「やめて…」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 00:12:03.42 ID:NwwQ3Yxko
この場にいたら何とも言えない微妙な面持ちになれる自信がある
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 00:13:58.15 ID:W9DIJBx5O
これは ひどい
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 00:15:29.98 ID:/HWYCpLLP
原作だと結構しんどい場面だけど、今は別の意味でしんどい
色々逸れているが、果たしてどこまであらすじの原形を保ったままでいられるのか
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 01:02:31.66 ID:ffbSDixKo
コブラが居る、それだけでマミさんの脳みそマミってんだぜ?
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 07:43:59.31 ID:0uENnBtV0
すっげーキモいセンスだな!
211 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/23(土) 10:06:19.05 ID:9KentFP9O
すまぬ…
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 10:12:15.29 ID:Ydo1lde0O
ん?
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 10:13:19.21 ID:QLTk9zxT0
いま
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 10:21:11.92 ID:1p7bfUKpo
なんでもすまぬって
215 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/07/23(土) 15:16:46.52 ID:7dOkqBKEO
めっちゃ忙しいお…
216 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 21:12:00.37 ID:RbZrpgiaO
ふはは休暇だ休暇!
ちくしょうめ!

誰も見てなくてもまだかいてやるぜハハハ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 21:12:44.50 ID:hHGV/Gmdo
いや、待ってるから
はよ書いて
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 21:22:43.44 ID:mznXmObkO
舞ってる
219 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 21:25:31.04 ID:RbZrpgiaO
彼氏彼女の事情(アニメ版)見ながら書くから遅くなったらすまぬ
220 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 21:35:35.67 ID:RbZrpgiaO
【路地裏】

ほむら(…)

ほむら(出遅れた…)

ほむら(とりあえずまたもやまどかは魔法少女にならなくてすんだようね)

ほむら(でも、あの目…)



まどか「コブラくん…」



ほむら(ダメだわ)

ほむら(惚れてるメスの目になりかけてる)

ほむら(せっかくまどかが魔法少女にならない流れがキテる)

ほむら(その流れは絶やしたくはない…しかし!)

ほむら(まどかを宇宙海賊にするわけにはいかない)
221 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 22:18:26.44 ID:RbZrpgiaO
杏子「…とりあえず今日は帰るわ」

さやか「ちょっと待ちなさいよ!」

さやかは剣を抜くと切っ先を杏子に向けた。

マミ「よしなさい。美樹さん」

さやか「あなたでは何度やっても彼女を倒すことはできないわ」

さやか「…そんな!」

マミ「ソウルジェムを見なさい」

さやか「うわ…濁ってる」

キュゥべえ「そんな状況じゃ、まともに魔法も使えないだろう」

マミ「グリーフシードは?」

さやか「ありません…」

キュゥべえ「今日のところは僕のを貸してあげよう」

杏子「過保護なこったな」

キュゥべえ「初心者だからね」

さやかはグリーフシードをソウルジェムに当てながら、悔しそうに歯軋りした。

マミ「彼女は余分にグリーフシードを持ってるのよ」

杏子「基本だよキホン」

キュゥべえ「それに才能もある」

杏子「まぁーな」

キュゥべえ「まぁ、今コブラに負けたけどね」

杏子「うるせーな!なんなんだあいつは」

キュゥべえ「宇宙海賊。イレギュラー。そして最強の魔法少女『候補』さ」

杏子「その話は展望台で聞いた…」

キュゥべえ「じゃあもう激しく語らなくていいね」

杏子「うん」
222 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 22:49:20.39 ID:RbZrpgiaO
さやか「やっぱコブラって魔法少女の才能も凄いんだなぁ」

杏子「生身で魔法少女とやりあえるだけでも十分ヤバいだろ」

キュゥべえ「そこなんだよね不思議なのは」

まどか「え?」

キュゥべえ「そこまで因果的に強い存在がこの地球に来れるハズは無いんだよ…ねぇ暁美ほむら」

ほむら「気付いていたのね」

杏子「なんだテメェ」

キュゥべえ「イレギュラーさ。もう一人のね」

ほむら「確かに彼は不測の存在だわ。私も初めて見るタイプ」

キュゥべえ「呼び込んだのは君かい?」

ほむら「さあ。どうかしらね」

キュゥべえ「君の謎と関係していると思うけどね」

ほむら「余計な詮索はしないことね」

マミ「そうよコブラさんは正真正銘の私の味方なんだから!」

ほむら「ほんとにイレギュラーだわ…こんなヒドイことを」

ほむらは嗚咽を漏らすと後退りした。

マミ「そんなにヒドイかしらこれ…」

キュゥべえ「自覚が無かったのかい!?」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 23:15:57.23 ID:CUjS7RsBO
>>221

>さやか「あなたでは何度やっても彼女を倒すことはできないわ」

ここマミの台詞だよね?
224 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/08/07(日) 23:22:46.04 ID:RbZrpgiaO
あ、間違えた

その通りです
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 18:02:45.97 ID:nSzIe4O6o
待ってるぞ
226 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/05(月) 16:38:58.01 ID:G/j/wA7sO
無責任なことしてすまん
忙しくて手がつけられん
今週中に書く
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 17:31:44.22 ID:NpSY/lp4o
ヒューッ!
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 00:51:03.71 ID:Najc7hDV0
今日で今週が終わる扱いなのか今日がロスタイムなのかは知らないけど、普通なら昨日で今週は終わってる

まぁ待つけど
229 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 13:45:59.57 ID:jOmMjyGtO
あ、すまん
日曜も今週だと思ってた
230 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 13:46:44.26 ID:jOmMjyGtO
仕事は午前中で終わったから洗濯しながら書くよ
231 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 15:24:15.09 ID:jOmMjyGtO
【屋上】

杏子「…今度はなんだい?」

ほむら「この街をあなたに任せたい」

杏子「どういう風のふきまわしよ?」

ほむら「魔法少女には貴方みたいな子がふさわしい」

杏子「もとよりそのつもりだけどさ。マミとかあの女はどうするのさ」

ほむら「海賊コスプレ女なんて目じゃ無いわ。美樹さやかも取るに足らない」

杏子「コブラは」

ほむら「あなたは手を出さなくていい。私が対処する」

杏子「一体何が狙いだ?」

ほむら「2週間後にワルプルギスの夜がくる」

杏子「なぜわかる」

ほむら「それは秘密。ともかく、そいつを倒せれば私はここをでていく。あとはあなたの好きにすればいい」

杏子「ほーん。確かに二人なら倒せるかもね」

杏子「でも、コブラに加勢してもらったほうが早いんじゃないの?」

ほむら「あの男は危険すぎる」

杏子「でも仲間にすればいい」

ほむら「そう簡単に行くといいけどね」
232 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 15:54:49.29 ID:jOmMjyGtO
キュウべえ「ダメだね。昨日の使い魔の痕跡は無くなってしまった」

まどか「ねぇ…さやかちゃん。このまま魔女退治を続けてたらまたあの子に会うんじゃないかな…」

さやか「だろうね…」

まどか「だったらちゃんと話して仲直りした方がいいんじゃないかなぁ」

まどか「でないとまた喧嘩になっちゃうよ…」

さやか「まどかにはあれが喧嘩に見えたんだね」

まどか「え?」

さやか「あのこは私の事を殺すつもりだったよ。私もね」

まどか「そんな…っ」

さやか「話し合いでどうにかなる相手じゃないよ」

まどか「そんなのやっぱりダメだよ…。ねぇコブラくん…」

コブラ「プレゼントを持っていって許してくれるような相手には見えなかったがね」

まどか「そんな…」

コブラ「しかし、そう思ってた女が案外コロリと落ちるもんさ。宇宙の七不思議だな」

まどか「なんか求めてた答えと違う気がする…」

コブラ「それも宇宙の七不思議さ」

233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/11(日) 16:19:22.93 ID:InewUTg+0
続き待ってた。
234 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 19:25:35.77 ID:q6NlfQMFO
【恭介の家】

さやか「はぁ…」

さやか「お前は…!」

杏子「会いもしないで帰るのかい」

杏子「キュウべえから聞いたよ。あんた契約でこの家の子を助けたんだろ?」

杏子「たった一度の願い。下らねぇことに使っちゃってさ」

さやか「お前に何が分かる!」

杏子「分かってねぇのはそっちだバカ!」

杏子「魔法は自分のために使うもんなんだよ!」

杏子「それを他人のために使ったってろくなことにならねぇんだよ!」

さやか「!?」

杏子「せっかく魔法を使えるんだからさぁ!うまいこと男をオトせばいいだろ!」

杏子「そいつの手足をもいで、あんた無しには一生生きられない身体にしてやればいいんだよ!」

さやか「あんた…!」

「女の子が物騒なことを言うのは好きじゃないね」

杏子「!?」

さやか「コブラ…」

コブラ「特に美少女はな」

杏子「で、出やがった」

コブラ「悪いな。顔も耳も良いんでね」

杏子「お、おい場所帰るぞ」
235 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 20:56:09.89 ID:v/IpE5uRO
【歩道橋】

さやか「コブラ!絶対邪魔しないでよね!」

コブラ「あいよ」

杏子「助けは要らないって?舐められたもんだね」

まどか「待ってさやかちゃん!」

杏子「…ウゼェのにはウゼェのが付いてくるんだな」

コブラ「こんな健気な子にそういうこと言うもんじゃないぜ」

杏子「お前に言ったんだよ!」

ほむら「努めて同意するわ」

杏子「暁美ほむら…」

ほむら「この子たちに手を出してほしくないって言ったつもりなんだけど」

杏子「チッ。でも向こうはやる気だぜ」

さやか「…!」

ほむら「なら私が相手になるわ」

まどか「…!ごめんさやかちゃん!」

さやか「あっ…!」

まどかはさやかの手からソウルジェムを奪い取ると、遠くに投げ捨てた。
236 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 21:18:39.85 ID:v/IpE5uRO
さやか「まどか!なんで…」

まどか「だって、…だって!」

キュウべえ「ひどいことをするなぁ」

まどか「でも…」

キュウべえ「君は友達を投げ捨てたんだよ」

まどか「…え?」

ゴトリ

鈍い音。

さやかは文字通り電源を失ったように地に伏した。

と、同時にほむらは姿を消した。

まどか「さやかちゃん!」

キュウべえ「君たち程度の魔法少女なら100メートルが限界だろうね」

まどか「キュウべえ、何を言ってるの…」

キュウべえ「君たちの身体は今やただのハードウェアさ。魔女と戦うには生身の身体なんて邪魔なだけさ」

杏子「な、なんだと」

まどか「じゃあ…さやかちゃんは」

キュウべえ「君が今投げたじゃないか」

まどか「あ、あたし…そんな!」

「大事な落とし物はこれかい?」

街灯に照らされた巨体が少女の胸元にそっとソウルジェムを置いた。

さやか「…はっ!?」

コブラ「お目覚めかい。王子さまのキスもたまには効くだろう」

さやか「は、はぁ!?き、キスぅ!?」

コブラ「冗談だよ」

キュウべえ「お優しいことで」
237 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 21:20:50.98 ID:v/IpE5uRO
杏子「どういうことか説明してもらおうか」

キュウべえ「さっき言った通りさ。君たちの身体はもはや形だけのもの。本体はソウルジェムさ」

杏子「じょ、冗談だろ…」

キュウべえ「嘘はつかないよ」

238 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 21:21:21.12 ID:v/IpE5uRO
間違えた
239 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 21:28:48.40 ID:v/IpE5uRO
杏子「どういうことか説明してもらおうか」

キュウべえ「さっき言った通りさ。君たちの身体はもはや形だけのもの。本体はソウルジェムさ」

杏子「じょ、冗談だろ…」

キュウべえ「嘘はつかないよ」

杏子「なんだそれ…聞いてねぇ」

キュウべえ「聞かれてないからね」

杏子「それじゃあ私たちゾンビみたいなもんじゃねぇか…」

キュウべえ「悪い取り方をしてほしくないな。すごい便利な身体なんだよ」

まどか「ひどいよ…そんなのあんまりだよ」

キュウべえ「君たちのこだわりは理解できないよ」

コブラ「まぁ貴様らには分からんだろうさ。インキュベーダー」

キュウべえ「…」

まどか「そ、そういえばほむらちゃんは!?」

キュウべえ「そういえば見ないね」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 21:33:11.21 ID:f56FKO0pO
これつまりさやかジェムが100m以上離れた後にコブラがダッシュして取り戻してきたってことか?
ラグビーでエースになれるな
241 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 21:56:35.62 ID:v/IpE5uRO
【街道】

ほむら(誤算だった)

ほむら(まさかまどかがあんな行動をとるなんて)

ほむらはソウルジェムを追っていた。

投げ出されたソウルジェムは先行するトラックの荷台に乗ってしまったように見えた。

そのトラックまで、時間停止を繰り返し、徐々に近づいていく。

ほむら(この事実は美樹さやかに到底耐えられるものではないわ)

ほむらは走行するトラックに飛び付くと、幌を幌を伝い荷台に躍り出た。

ほむら「あら?」

ほむらは辺りを探った。

しかし、ソウルジェムは見当たらない。

ほむら「間違えた?」

振り向いて目を凝らして見ると、歩道橋の上ではさやかが立ち上がっている。

ほむら「…」

泣きじゃくるまどかがさやかを抱き締めると、コブラが被さるように二人を抱き抱えた。

ほむら「あの男…」

ほむらの顔が飛ぶように後方へ流れる街灯に晒される。

点滅するように垣間見える形相は不必要と化した徒労にただただ呆然とする少女のそれであった。

ほむら「骨折り損だわ」

トラックは街の闇に吸い込まれるように消えていった。

ほむらを乗せて…。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 22:35:09.17 ID:zCswwBjhO
>>240
100mを5秒フラットで走れるからな
243 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/09/11(日) 23:26:56.95 ID:rPaOB/FTO
さやか「私たちを騙してたのね」

キュウべえ「人聞きの悪いことを言わないでほしいな」

キュウべえ「少しでも安全に戦えるようにとの配慮だよこれは」

さやか「余計なことを…!」

キュウべえ「じゃあ君は槍で刺された痛みが分かるのかい?」

さやか「あっ!うぅ!」

さやかは膝を付いた。

脇腹が焼けるように熱い。

キュウべえ「これが本来の死の痛みだよ」

コブラ「やめろ」

コブラはサイコガンを抜くと、キュウべえの額に突き付けた。

キュウべえ「君もどうだい?宇宙海賊は危険と隣り合わせだろう?」

コブラ「あいにく、もとから不死身なんでね」

キュウべえ「そうかい。まぁその気になったら声をかけてよ!」

キュウべえはそう言うとさやかを痛めつけるのをやめた。

さやか「っつ、はぁ!」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「なんで…。なんで私たちをこんな目に…!」

キュウべえ「君たちが願ったからさ。実際、奇跡は起こったろう?」

コブラ「余計なオプションも付いてな」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/12(月) 06:49:21.20 ID:7clBMpIE0
ここまでかな。おつでした。またよろしく
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/12(月) 06:53:49.97 ID:/rhxR4FZo

無駄骨折ったほむらちゃんかわいそう
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 06:33:33.13 ID:YC7uBU/BO
ほむらドナドナ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 07:04:41.74 ID:/q2QIWlmo
出家よー
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 08:08:19.78 ID:HD2pUtbxo
エタったかと思ってたらまた来てた!
嬉しい
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 22:48:13.79 ID:E7jzCXoDO
ここで折り返し地点かな?
がんばれ
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