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190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:31:08.96 ID:f1CVosX10
2〜4レスほど
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:33:24.83 ID:f1CVosX10
【天使と悪魔】
<私室>
ポーラ(んあ〜、あっつい。あっつい!!服がじゃまぁああ…)
(なんでこんな時に限ってレイボーがこわれるのぉ…ああ〜服ぬぎたぁいぃぃい)
(でも服を脱ぐとザラ姉さまにものすごくものすごーく怒られるし…あ、そうだわ!)
(マーミヤでレイシュー…?だっけ?あれ飲めば!!)
(…ホントはワインがいいんだけど、ザラ姉さまってばなんで最近厳しいの……?)
(この前なんか2本しか飲んでないのなあ……)
(ま、いいや、ワインじゃなきゃ大丈夫よ!トラットリア・マーミヤ…行かなきゃ!!)
<廊下>
五月雨「♪〜」
ポーラ(あれ?あの青髪の子、えっと…サミィ!!ん?違ったかなぁ?)
(とにかく、あれって!!)
「Bellina,Angelina サミィ!!」
五月雨「え、……あ、わ、私ですか?」
ポーラ「そうよ。サミィ以外居ないじゃない?」
五月雨「サミィ…、それに、えっと、べ、べり?あんじ?えっと、何ですか?」
ポーラ「ベッリーナ・アンジェリーナ?」
五月雨「そう、それです!」
ポーラ「えーっと…なんだったっけ?」
五月雨「えぇ…?」
ポーラ「あ、ちがうのよ!日本では何て言うのか…あ、『可愛い天使ちゃん』!!」
五月雨「な、え?かわ…も、もう!!からかわないでくださいよぅ!!」
ポーラ「えー?からかってなんかいませんよー?実際かわいいです。リべみたい」
「まあ、今のは普通男性が女性に対して使うので,ちょーっと変ですけどねえ」
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:34:58.75 ID:f1CVosX10
五月雨「あぅ…、え、あ、そ、その!!私に何の用でしょうか?」
ポーラ「あ―そうそう。それでね、そのCocomero、どこに運ぶのかなあって」
五月雨「そのって?ここメロ?…このすいかですか?」
ポーラ「そうそう、Cocomero!!美味しいですよねぇ!!」
五月雨「えっと,普段遠征任務で護衛している船団の皆様から,ちょっとしたお礼にって」
「いっぱいもらっちゃったので、どうしようかなって…とりあえず自分の部屋へ」
ポーラ「ほうほう…、ねえサミィ?」
五月雨「な、なんですか?」
ポーラ「それ、いーっぱい、余ってるんですよねえ?」ジュルリ…
五月雨「は、はい」
ポーラ「…ちょーっと分けて欲しいなーって?」
五月雨「え?あ、はい。大丈夫ですよ。というより、今から食べようと思ってたので」
(全部寄越せとか、そんなこと言われるんじゃないかって思った…)
ポーラ「サミィ、ホント?!アンジェリーナ・サミィ!!!!」
五月雨「も、もう!!その呼び方は恥ずかしいからやめてください!!」
「コホン…、と、とにかく、このあと縁側で食べるので、よろしければ…」
ポーラ「Grazie、じゃあ、ナイフとフォークとLimone、持ってきますねえ」
五月雨「えっ?」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:36:56.61 ID:f1CVosX10
<縁側>
五月雨(ナイフ?フォーク?スイカに?) モキュモキュ
ポーラ「お待たせ…あーっ」
五月雨「な、なんですか」 ビクッ
ポーラ「手づかみだと手が汚れちゃいますよ?はい、これ?」
五月雨「やっぱりナイフとフォークなんですね」
ポーラ「?…あー、そういえば、日本ではピッツァも手づかみでしたね」
五月雨「え?違うんですか!!!」
ポーラ「あんな熱いもの、手が火傷しちゃいますよぉ?しっかりナイフとフォークを使います」
「まあ、まったく手づかみで食べないかといえば違いますけど…」
五月雨「そうだったんですね…」
ポーラ「んー、そうだわ!!ご飯を手づかみで食べないでしょう?それと一緒よ!!」
五月雨「ああ!言われると確かに可笑しい!!うぅ…なんだか恥ずかしくなってきました」
ポーラ「ふふ、でもあんまり気にしなくていいですよ」
五月雨「え?」
ポーラ「ゴーォウに入ってはゴーォウに従えって奴です。ポーラ、勉強しました」
「よくザラ姉さまも…」
ザラ『いい、ポーラ?私達は確かにイタリアの艦だけど、日本の艦隊に配属されるんだからね!』
『色々文化の違いはあるけど、あっちの【普通】とこっちの【普通】は違って当たり前なの!』
『変だなって思っても、向こうではそれが【普通】かもしれないのよ?』
『だから、私たちの【普通】を押し付けてはいけないの』
ポーラ「って言ってましたしねえ」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:39:26.80 ID:f1CVosX10
五月雨「ふぁああ、大人なんですね」
ポーラ「ふふ、自慢の姉さまです。あ、でも大人なんかじゃないですよ」
五月雨「え?あっ…」
ポーラ「ポーラがワインをほんの、ほんのちょーっとでも飲むと怒るし…」
「ポーラ、なんにも悪いことしてないのに、なぜかお説教なんですよぉ」
「ザラ姉さまはあれです。大人じゃなくてディアブ…「へぇ…」…ロ?」
ザラ「ポーラ?どうしたの?続けていいのよ?」
ポーラ「あーっ、ザラ姉さま!!どうしてここに?」
ザラ「ポーラが部屋に居ないから心配で探してたのよ?」
ポーラ「ああ、そうだったんですねぇ…。あ、そうだわ!ザラ姉さまもほら!!Cocomero」
ザラ「ポーラ?」
ポーラ「…はい」
五月雨「あの、ザラ…さん?」
ザラ「ごめんね五月雨さん。ちょっとポーラ借りていい?」
ポーラ「まってザラ姉さま!!ポーラ今日はまだワイン飲んでないのよ!!」
ザラ「ふぅーん?」
ポーラ「だから、あの、あのーぅ」
ザラ「ねえ、大丈夫よね?なにか、大事なお話だったかしら?」
五月雨「あ、い、いえ、世間話というか、たわいもない話だったので…えーっと…はい」
ザラ「そう。ごめんなさい。この埋め合わせは後でちゃんとするから」
五月雨「え?お、お気になさらず?」
ポーラ「アンジェリア!!サミィ!!まって!ポーラを見捨てないで!!」
ザラ「それじゃあポーラ?今度は私とお話ししましょう?」
「でもごめんねポーラ?」
ポーラ「んぁ?な、なんですかザラ姉さま?」
ザラ「アンジェリアじゃなくて……Diavoloで、ねえ?」
ポーラ「あーっザラ姉さま!!違うのよ!!待ってちが、話を!!!!!」
「アンジェリアァアアアアアアアアアア!!!!!」
五月雨(そういえばポーラさん、なぜかレモン持ってきたなぁ。合うのかな?レモン?)
シボリシボリ、パク、モキュモキュ
五月雨「あ、スイカにレモンって、美味しいんですね………うん」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/17(日) 18:39:53.43 ID:f1CVosX10
終わり
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/17(日) 19:56:55.65 ID:DQUW6rZ/0
乙
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 23:47:12.79 ID:UL6aY5iDo
スイカは揚げるもの
乙
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/19(火) 02:45:28.80 ID:jig8/LtjO
大天使五月雨ちゃん可愛い
五月雨ちゃんと異国の料理シリーズほんとすこ
前のローマとピザのやつも同じ人だよね?
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/19(火) 09:00:58.63 ID:em1utnKn0
2レスお借りします
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/19(火) 09:02:49.76 ID:VZLmyBWKO
提督「大井、誕生日おめでとう」
大井「はい!ありがとうございます!」
提督「それで、プレゼントなんだが……」
大井「はい」
提督「すまないが何が良いのかわからなくてな…用意できていないんだ」
大井「えっ…」
提督「だから、俺の独断でお前が喜びそうなことを準備した」
大井「は、はぁ……」
提督「まずはこれを読んでくれ…」
大井「っ!こ、これってラブ――」
提督「良いから読んでくれ」
大井「は、はいっ!…………は?」
提督「どうだ?気に入ってくれたか?」
大井「いや、あの……これって…」
提督「遺書だ」
大井「えっ」
提督「で、肝心なのはここからだ……では大井」
大井「はい?」
提督「日頃の恨み、その酸素魚雷で全部俺にぶつけるがいい!」
大井「えっ」
提督「お前、俺に魚雷ぶつけるって脅してるときが一番楽しそうだからさ…」
大井「えっ…あの…」
提督「大丈夫。さっき読んでもらった通りお前に罪はない。ただ単に上官に強要されただけと扱われるだろう」
大井「あ、その…え?」
提督「さぁ。常日頃から溜まりに溜まったストレスを俺に遠慮なくぶつけるんだ!」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/19(火) 09:03:31.67 ID:VZLmyBWKO
大井「…………」
提督「ほら!早く!カモン!」
大井「っ…バカじゃないですか!?」
提督「……大井…?」
大井「あんなの冗談ですよ!なんですか真に受けて!」
提督「…………」
大井「…その……す……きな人に魚雷を放つわけありません!」
提督「………大井…」
大井「何より……そんなこと、私が悲しく…おかしくなるだけですよ」
提督「…………」
大井「いいですか!?私は提督が側にいてくださるだけで十分幸せなんです!ですから…遺書とか……そういうの、やめてください…」
提督「…………そうか…よし」
大井「っ」
提督「今日は……いや、ずっとそばにいてやる。それが誕生日プレゼントだ」
大井「あ……」
提督「不満か?」
大井「い、いえ!…ありがとうございます!」
提督「…………まぁ」
大井「はい?」
提督「来年はちゃんと忘れずプレゼント用意しとくから」
大井「はい!……忘れず?」
提督「あっ」
大井「えっ」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/19(火) 09:06:26.45 ID:VZLmyBWKO
大井っちの誕生日が終わってたことにようやく気づきました
懺悔の代わりに
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/19(火) 09:36:32.50 ID:wzFQ/cdMo
おつ
これは酸素魚雷不可避
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/20(水) 15:34:03.90 ID:7r3WCRAl0
大井っちはとてもよい
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/22(金) 11:25:43.46 ID:LqZfBUV/O
数レスお借りします
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/22(金) 11:27:29.23 ID:LqZfBUV/O
提督「……どうしてここに集められたかわかるか?」
加賀「……」
天龍「……」
皐月「……あ、あの…」
提督「なんだ?わからないのか?」
皐月「えぅ……」
提督「……お前たちを兵器だと考える輩もいるが、私はそうとは思わない」
加賀「…………」
提督「だから君達の日常は私含む軍の管轄外だと思っている。その上で巷の同年代と同じような暮らしをさせてあげたいと考え、様々なことに尽力してきた」
天龍「……」
提督「だが、これは些か羽目を外しすぎてはいないか?」
皐月「…………」
提督「………………公私混同という言葉がある。これは社会人…ましてや軍人にとっては最もやってはいけないことであり、残念ながら君達も軍人にカテゴライズされる身だ」
天龍「…………」
提督「……私が言いたいのは、任務中…まして出撃中にスマホを弄るなということだ!」
皐月「!」
加賀「!」
天龍「!」
提督「お前ら馬鹿か!?通常海域とはいえ戦争だぞ!遠足じゃないんだよ!」
皐月「で、でもズバッ○が」
提督「ズバッ○!よりによってズバッ○だと!?ふざけているのか!」
加賀「……お言葉ですが、従来のゲームと同じと思わないで下さい。提督のそういった古びた固定観念は今後様々な悪影響が表れると思います」
天龍「ちょ」
提督「そういうんじゃねぇんだよ!」
天龍「ひっ!」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/22(金) 11:28:41.53 ID:LqZfBUV/O
提督「ズバッ○であろうとクロバッ○であろうと関係ないんだよ!仕事を放棄して何ポケモンマスターになろうとしてるんだよ!」
天龍「す、すまなかった!二人も反省してるし、そろそろ…」
加賀「ポケモンマスターではありません。ブリーダーです」
天龍「おい!」
提督「んなもんどうでもいいわ!なんで敵に向けるのがカメラなんだよ!砲向けろよ!」
皐月「ひっ……ごめんなさい…」
天龍「悪かった。本当に反省してるから…な?加賀さん……反省してるよな?」
加賀「それは戦艦だった私への当て付けかしら?」
天龍「たのむって……」
提督「加賀!お前はもっと質が悪い!」
加賀「…………」
提督「索敵機にスマホ乗っけて飛ばすな!妖精さんから苦情が入っている!」
加賀「……瑞鶴から、あの辺りにはポ○チャマが出るって聞いたのよ」
提督「瑞鶴もか!あー!くそっ!」
天龍「謝る!もう二度とふざけないから!な?二人とも!」
提督「もう我慢ならん!この事は上に報告させてもらう!」
提督「――というわけなんです!私の監督不十分という面もありますが、あまりにも――」
元帥「どこだ?」
提督「へ?……あ、横須賀配属の――」
元帥「違う!○バットか出るのは何処だと聞いているんだ!」
提督「えっ」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/22(金) 11:31:20.16 ID:LqZfBUV/O
以上です
ついに上陸。ですがやろうとしたけどスペック的に無理でした
なのでむしゃくしゃして書いた
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/22(金) 12:21:22.13 ID:qLOlPaKyo
乙〜
こっちなんか対応してない機種とかいわれるわ…
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/22(金) 17:06:01.83 ID:hyQKASlmO
おつ
ズバット小刻みに動くから当てにくいんだよな
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:50:42.91 ID:kH5rkupK0
8〜9レスほど
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:52:59.32 ID:kH5rkupK0
【Vino caldo(ホットワイン)】
(ヤクタタズガ…)
(うるさい…)
(ナゼ、オマエハコッチニコナイ?)
(やめて…)
(ヤクタタズドモトノオアソビガ、ソンナニタノシイカ?)
(オマエモ……)
(本当は、私と、「もと」は同じでしょう?)
ザラ「違うっ!!!!!!…あ」
(…今のは、夢?ううん、違う。夢じゃなくて…私は、本当は……)
ポーラ「…あ〜、ザラ姉さま?」
ザラ「あっごめんねポーラ。起こしちゃ…」
ポーラ「どうしたんです……え?わ〜、ワインこんなに飲んでいいの?!うぇはふふふ♪……スピー」
ザラ「…寝言か」
(何だか、眠れないな。…夜風にでも、あたりに行こう)
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:54:19.12 ID:kH5rkupK0
ザザーン…、ザザーン……
ザラ(夜の海って、まっくらね。今日が満月じゃなかったら、ほんと何にも見えないんだろうな)
(…何だか、吸い込まれそう)
(ソウダ…)
ザラ(っ!!またっ…)
(ソウダ、コッチニコイ…)
ザラ(やめて…、うるさい、違うの、違うんだってば!!)
(サア、オマエモ…)
ザラ(嫌違うやめてうるさいうるさいウルサイウルサイウルサイッ!!)
(マタ、シズンデ「誰かそこに居るんですか?!」
ザラ(えっ?)
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:56:31.00 ID:kH5rkupK0
五月雨「もう、ダメですよ!消灯時間はとっくに過ぎてるんですから!早くお部屋に…あ、あれ?ザラ…さん?」
ザラ「五月雨…さん?どうしてここに?」
五月雨「私は今日、秘書艦ですから、夜の警邏です」
「…なんて、本当はちょっと眠くなっちゃったから提督にお願いして、お散歩を…」
「でも、消灯後は警邏隊以外出しちゃダメなんですからね!」
ザラ「…そうよね、ごめんなさい。すぐ、もどるね」
五月雨「…どうかしたんですか?」
ザラ「えっ?」
五月雨「なんだか、酷い顔です。眠れないんですか?」
ザラ「ええ…ちょっと、嫌な夢をみて…ううん、今も…」
五月雨「今も?」
ザラ「ううん、ごめんなさい、忘れて。…じゃあ、私は部屋に…」
五月雨「あ、あー、そうでした!私、本当は、お散歩じゃなくて、本当に警邏だったんです!」
ザラ「…はい?」
五月雨「で、出歩きはいけなんですよー」
「あ、で、でも、なんで出歩いたのか、理由がわからないと、私も叱っていいのかわからないなー」
「…って、うん、はい…、え、えーっと、あ、あの!!」
「ち、力になれるかはわかりませんけど!良かったら、話してくれませんか?って、そのぉ…」
ザラ「…っぷ。ふふ、うふふふ」
五月雨「な、なんですか!なんで笑うんですかぁ!!」
ザラ「さ、五月雨さんって、う、嘘が、嘘がつけないのねって…ふふ…」
五月雨「うう…」
ザラ「…でも、ありがとう。ちょっと元気出たかも。そうね、よかったら話、聞いてくれる?」
五月雨「はい!…あ、そうだ!ちょっと待っててくださいね!すぐ戻りますから」
ザラ「え?いいけれど?」
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:57:38.78 ID:kH5rkupK0
ザラ(ちょっとって言ってたけど、それなりに時間が経ってないかしら?)
「…くしゅん!…ちょっと、肌寒いかな」
五月雨「ご、ごめんなさい!お待たせしました!」
ザラ「五月雨さん、いったい何を……これは?」
五月雨「この前ポーラさんから教わったんです!少し寒い日にはこれが一番だって」
ザラ「この匂い…これって、Vino・Caldo?」
五月雨「はい。今日持ち主がわからないワインを見つけたの思い出したので、せっかくだし、つくっちゃいました!」
ザラ「でもどうせなら、一緒に鎮守府にもどって飲めばよかったんじゃ……」
五月雨「あっ…、あ、そ、その!私、警邏ですから!外に居なくちゃいけないんです!…ぅう」
「そ、そんなことより!その、お話し、聞かせてくれませんか?」
ザラ「うん。あのね、五月雨さんは…」
五月雨「さん、は、いらないですよ!五月雨でいいです」
ザラ「そう?」
五月雨「はい!だってザラさんは、私の、私たちの艦隊の一員ですから!」
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 22:58:23.04 ID:kH5rkupK0
ザラ(っ!!)
五月雨「そんな、他人行儀な…って、あ、あれ!?ザラさん!どうしたんですか!?」
ザラ「…っ、う、ううん…、っ…、な、なんでも、なんでもないの…グスッ」
「そっか、私、ヒック、こ、この艦隊の、一員…なんだ、って、なんだか、あ、安心しちゃって」
五月雨「えっ?えっと、ち、違うんですか?あ、あれ?あれぇ?」
ザラ「ううん、そうよ。…グス、そうよね、わたし、この艦隊の一員、だよね」
五月雨「よ、よくわからないですけど!ザラさんは私たちの仲間ですよ?」
ザラ「…そう、そうよねっ。っ…ごめんね、五月雨。グスッ、ちょっと、落ち着くまで、待ってて…ヒック」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 23:04:19.27 ID:kH5rkupK0
五月雨「えっと、落ち着きましたか?」
ザラ「ええ。…ごめんなさい、せっかく作ってもらったのに、ちょっと温くなっちゃったね」
五月雨「き、気にしなくていいですよー、実は私、猫舌なんですー」
ザラ「…ふふ、やっぱり嘘がつけないのね。…んっ…Otttimo、とってもおいしいわ」コクコク
五月雨「本当ですか?やったぁ!」
ザラ「…Grazie 五月雨」
五月雨「えへへ、これくらいなら、また作れますよ!」ドヤ!
ザラ「…っ、ふふ、うふふ、あはははは」
五月雨「えっ、なんで笑うんですかあ!!」
ザラ「ううん、本当に無意識だったんだなって…でも、Grazie di tutto 五月雨」
五月雨「???」
ザラ「…うん!なんだか泣いてスッキリしたわ、これならよく眠れそう。そろそろ部屋に戻るわね」
五月雨「んーと、よく、わからないけど、ザラさんが元気になってよかったです!」
ザラ「あ、さんづけってことは、五月雨は私のこと他人だと思っているのね。…ザラ、とっても悲しいわ」
五月雨「あ、あ!こ、これは違うんです!えっと、癖みたいなもので!深い意味はないんですぅ!!」
ザラ「ふふふ、冗談よ。あ、カップはこっちで戻すから」
五月雨「ありがとうございます」
ザラ「じゃあね、五月雨。秘書艦、がんばってね! Buona notte」
五月雨「はい!ぼなのって、です!」
五月雨(…あ、あれ?そういえば結局、お話しって…あ、あれぇ?)
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 23:05:58.00 ID:kH5rkupK0
≪翌朝≫
ポーラ「ヴェェアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ザラ(うう…せっかくよく眠れたのに、朝から騒々しい…)
「もう!ポーラ、どうしたの!!うるさ…」
ポーラ「ポーラの隠してたヴィンテージがない!!ないです!!なんで!!どうして!?」
『持ち主がわからないワインを見つけたの思い出したので、せっかくだし、つくっちゃいました!』
ザラ(……あっ)
ポーラ「ザ、ザラ姉さまぁ…グスッ、ポーラの、ポーラのヴィンテージ、知りませんかぁ?」
ザラ「え、えっと……さあ、しらないわね…」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/27(水) 23:06:35.85 ID:kH5rkupK0
終わり
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/27(水) 23:10:11.79 ID:eKSqQyJvo
おつおつ
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/27(水) 23:47:55.11 ID:TfSWSijFo
乙です
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/28(木) 01:38:29.33 ID:JTM3d0b2O
乙
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/29(金) 19:13:50.97 ID:VIzwjGfuO
これらをまとめてスレ立てしても成り立つであろうクオリティだな
次の五月雨ちゃんと外国艦SSも期待してる
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 00:54:05.91 ID:SMLv+HSL0
7〜8レスほど
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 00:56:51.80 ID:SMLv+HSL0
【大人の女性とは】
提督「ドジっ子を改善したい…ですか?」
五月雨「はい!五月雨、その、いろいろと失敗が多いじゃない、です…かぁ…」シュン…
提督「自分で言ってて落ち込まないでほしいのですけれど…、まあ、そうですね」
五月雨「うぅ…、そこは嘘でも慰めてほしかったです」
提督「………そこの絨毯のシミは、確か…」
五月雨「あ、あー!あー!それでですね!どうしたらいいんでしょうか?」
「私、もっと大人っぽくなりたいんです!」
提督「そうですね。まずは、落ち着いて行動すればいいんじゃないでしょうか?」
五月雨「落ち着いて…」
提督「はい。五月雨さんは頑張り屋さんですが、頑張ることと焦ることは違います」
「ゆっくり、落ち着きをもって行動すること、これを試みてはいかがでしょうか?」
五月雨「おぉー。…でも、やっぱりどうしたらいいんでしょう。」
「いきなり落ち着いてといわれても…うぅーんと、えーっと…」
提督「そうですね。お手本となる方を見つけて、観察をしてみては?」
「自分と違うところを、いいなと思うところを探して、真似してみましょう」
「そういえば最近五月雨さんは…うん、彼女なんか、ピッタリではないでしょうか?」
「いまなら厨房に居ると思いますよ。なんでも祖国の朝食を作りたいとかで、使用許可を取りに来てましたし」
五月雨「…彼女?」
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 00:57:46.18 ID:SMLv+HSL0
(焙煎具合は…うん、いいですね、いいと思います)
(ああ…コルネットもいい感じ、あと少しね。…ちょっと、作りすぎちゃったかしら)
じーっ
(牛乳と…お砂糖は…ああ、このビンなんですね)
じーっ
(それと…)
(えーっと…)
じーっ
「あの…、私になにか御用でしょうか?」
五月雨「あ、ご、ごめんなさい!…お邪魔でしたか?」
「いえ、お邪魔とかではないんですよ。ただ、どうして私のことを見ているのかなって」
五月雨「はい!私、ドジっ子を改善したくて!!大人の女性になりたいんです!」
「ああ、大人の…ええっと、うん……えっ?」
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 00:59:15.08 ID:SMLv+HSL0
「ああ、そういうことだったんですね」
五月雨「はい。だからリットリオさんを見てれば、なにかわかるんじゃないかなって」
リットリオ「うーん、私を見てもあまりわからないと思いますけど…ああ、そうだわ」
「せっかくだし、五月雨ちゃんも朝食食べませんか?少しコルネット作りすぎちゃって」
五月雨「いいんですか?!やったぁ!」
(でも、こるねっとってなんだろう?)
リットリオ「それと、五月雨ちゃんはカプチーノ飲めますか?」
五月雨「かぷちーの!知ってますよ。この前暁ちゃんが飲んだって言ってました!」
リットリオ「あら、そうだったんですね」
五月雨「『苦いコーヒーを飲めるのが一人前のレディなのよ』って、だから、飲んでみたいです!」
リットリオ「苦い?……ああ、なるほど」
五月雨「?」
リットリオ「とりあえず、ご用意しますね」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 01:02:27.42 ID:SMLv+HSL0
五月雨「わぁ、美味しそう。これがこるねっと!クロワッサンみたいですね」
「あと、かぷちーの…量が、少ない?」
リットリオ「ええ、これをいれますから」
五月雨「とっても泡立ってますけど、牛乳、ですか?」
リットリオ「はい。蒸気で泡立てた牛乳です。これを、こうして……はい、できました」
五月雨「綺麗…、ハート、ですか?」
リットリオ「はい。熟練のバリスタは、もっと綺麗に、もっと複雑な模様を描けるんですけどね」
五月雨「へぇ…、でも、暁ちゃんが言っていたのと違うような」
リットリオ「きっと、それはエスプレッソ、しかも、お砂糖を入れないやつですね」
五月雨(でも、暁ちゃんたしかにかぷちーのって……)
リットリオ「香りは、楽しめるでしょうけど…うーん、普通はお砂糖も入れますね」
「無糖派も、居なくはありませんけれど…まあ、人それぞれですけれど、ね」
五月雨「えっ?」
リットリオ「それと、カプチーノは今みたいに牛乳をいれます」
五月雨「でも、これって苦味を楽しむものじゃないんですか?…あんまり、くわしくないですけど」
リットリオ「ふふ、ほろ苦い人生…艦生かしら?…エスプレッソやカプチーノくらい、甘くたっていいじゃないですか、なんて」
五月雨「おぉ…なんだか大人っぽい!」
リットリオ「ふふふ。さて、お話はこれくらいにして、とりあえず食べましょうか」
五月雨「はい。頂きます!」
リットリオ「Prego buon appetito(どうぞ、召し上がれ)」
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 01:03:59.53 ID:SMLv+HSL0
五月雨(ふぁあ、このこるねっと美味しいなぁ…)サクサク…モキュモキュ…
(それに、おぉ!かぷちーの、ほろ苦いけど…、甘い!何だか大人って感じです!)コクコク
(…あ、いけないいけない。こういうのはゆっくり、優雅に、大人っぽく…)
リットリオ「ふぅ。うん、よかった。美味しくできてましたね。あと、ゴチソウサマ、だったかしら」
五月雨「あれ?もう食べ終わったんですか。私てっきり、もっとゆっくり食べるのかなって」
リットリオ「ふふ、朝はさっさと済ませて仕事に行くのも、大人の女性ですよ?なんて、ね」
五月雨「ふぁあ…」
(これが、これが『大人の女性』!落ち着きもあって、しっかりしてる!見習わないとなあ…)
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 01:08:27.42 ID:SMLv+HSL0
ローマ「姉さん、ちょっと遅くな…、うん?なんで貴女がここに?」
五月雨「あ、ローマさん!ぶぉんじょるの!」
ローマ「あら、イタリア語。Buon giorno 五月雨」
リットリオ「あのねローマ、五月雨ちゃん、大人の女性になりたいらしいの」
ローマ「はぁ?」
五月雨「私ドジが多いので、落ち着きのある方を見て、なにか学べないかなって」
ローマ「ふぅん。…正直よくわからないけれど、まあいいわ」
「それで、ほら、さっさとしてよ姉さん。姉さんが頼んだんでしょう?」
リットリオ「あ、えっと、そうだったわね…うん」
五月雨「?」
ローマ「あと、五月雨」
五月雨「はい、なんですか?」
ローマ「貴女、騙されてるわよ。姉さんは決して五月雨が目指すような女性なんかじゃないわ」
リットリオ「ロ、ローマ?」
五月雨「えっ?」
ローマ「最近食べ過ぎで、少し体系がアレになってきているし」
リットリオ「ローマ!それは!」
ロ―マ「それに、自分一人じゃできないからって、私に手伝いを頼むくらいだもの、まったく…」
「そろそろ部屋の片づ、おごっ!!」
五月雨「え?えっ?リ、リットリオ、さん?」
リットリオ「あ、あらいけない。ローマ、どうしたの?お腹でもいたいの?」
ローマ「みぞお…ぐっ、……………」
リットリオ「わ、わあ!たいへん、ろーまがいしきをうしなっちゃったわ!」
五月雨「あ、あの…」
リットリオ「じゃ、じゃあね五月雨ちゃん!あとごめんなさい。食べ終わった食器、片づけてくれませんか?」
五月雨「あ、はい。あの、ローマさ…」
リットリオ「Ciao!!」
五月雨「ちゃ、ちゃお……????」
提督「それで、彼女からなにか学べましたか?」
五月雨「えっと…、大人の女性は…、拳で、語るもの?」
提督「えっ?」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 01:09:23.74 ID:SMLv+HSL0
終わり
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/06(土) 01:26:33.73 ID:nMu3dVkrO
乙
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/06(土) 01:53:34.61 ID:wGghEaXcO
出たな!
乙
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/06(土) 03:28:56.16 ID:+W8x/UMYo
おつおつ
いきなり戦艦は早かろう
軽巡、それも最新鋭の長女を目指してみては如何か?
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 03:23:53.02 ID:x4FDAjDao
2〜3レス程。完全に主観なんで意見のたたき台にでもしてくれれば幸いです。
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 03:24:29.12 ID:x4FDAjDao
提督「それはいつからだったか……、三年前、いやもっと最近の話かもしれん。
だがそれはそちらには無意味だろう」
提督「駆逐艦時雨は魅力にあふれた駆逐艦である」
提督「ただそれは、他の艦娘だってそうだ。同じ白露型でも、
いっちばーん白露、色気ムンムンの村雨、愛玩犬夕立、マーボー春雨、天使五月雨、
悪友江風、健気な海風、そして江戸江戸涼風と違った可愛らしさの艦ばかりだ」
提督「だがそれにしても、時雨だけが沼だと言われる理由、それを説明させていただこう!」
提督「まず基本として、時雨は一人称が僕で、いわゆるボーイッシュな子だ」
提督「こういった子の場合は、たいていの場合、ふとした時に見せる女らしさ、
というようなギャップが魅力だと言われる。だが時雨は違う」
提督「時雨の姿を見よ! あの大きな三つ編みに、適度に成長した女らしさを感じるボディ!
時雨の肉体は完璧に女性なのだ! そこにボーイッシュ要素は欠片も含まれない」
提督「つまり、ボーイッシュな思考と、それとは完全に矛盾した女の肉体、
それこそが時雨の存在なのである!!」
提督「口では男のような振る舞いをしつつだ、体は完全に女。このギャップという一言では、
生ぬるい激しい矛盾が時雨の女らしさを強調しているのだ!」
提督「つまりは、女性という要素に一つまみの塩のような男の子要素によってだな、
時雨の女性らしさは恐ろしい位に増幅されていると言える!」
提督「だからこそ世の提督諸氏は、時雨を強く女性的にに感じるのではないか。
まずこれが第一段だ」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 03:24:55.37 ID:x4FDAjDao
提督「次に! 性格を分析してみようか」
提督「時雨は完全にウェットな性格だ。まどマギのさやかちゃんもびっくりだぞ」
提督「その上で、俺達提督に対しては従順な性格をしている。まぁこれだけでは、
単なる重い女だが……」
提督「そこで戦闘中の『君たちには失望したよ』だとか、『見つけたよ』というようなセリフ。
この意外な気の強さ、これこそが第二の魅力につながるのではないか」
提督「つまり時雨は気が強い、その上で、重い」
提督「つまりだ、従順さを見せつつ、絶対に譲らない。つまり狙った男は離さない、
といった意思にも通じるものがあるのではないか」
提督「そこまで思われて、良いと思わない提督は居るだろうか、いや居ない!
それこそが、時雨が魅力的な第二の要素ではないだろうか」
提督「この、気の強さ、これは神通と比較するとよくわかるのではないだろうか」
提督「神通の場合は拒否しない分完全に受けに回っているが、時雨はそう見えて、
好戦的な要素がある、そこが違いになっているのではないだろうか?」
提督「神通は傍に居ることを拒絶すれば引き下がるだろうが、時雨は絶対に譲らない。
この意思の強さというか、太さこそが時雨ではないだろうか!」
提督「このある意味我がまま、我を通しそうな様が、提督を引き付ける要素に違いない」
提督「もうね、ラブプラスの寧々さんじゃあないが、時雨は完全に孕む気だ。
そして孕んだら絶対産みそうな気配がある。何があってもだ」
提督「そこまで思われて、応えない提督なぞ居るか! いや居ない!」
提督「史実に詳しい提督ならば、西村艦隊などを通じて好きになったという人も居るだろう」
提督「だが史実方面からでいうならば、それは他の艦だって変わらない。
むしろ佐世保の時雨として呉の雪風と並び称された幸運艦だし、悲劇的要素は少し減じるのでは?」
提督「艦娘だと完全に小型犬な時津風なぞ、”神懸かり”のせいで無意味に沈んでしまった」
提督「悲劇性といえばこちらの方が上だと思うし、同じ西村艦隊の同僚だって負けていないだろう」
提督「つまりだ、艦としての歴史、重みは当然あるが、それは他の艦もあるものだし、
そこは差別化にはつながらないと思う。まぁ引き付ける要素には違いないが。
艦の史実に関しては完全に門外漢だから、これ以上は触れない」
提督「じゃあこれまでをまとめるとだ、時雨はボーイッシュでありながら完全に女性。
そして重く、捕らえた男は絶対に離さない」
提督「綺麗な薔薇には棘がある、を地で行く子だな。
だがその棘がいい。時雨に対して女を意識していまい、思いを感じ取ってしまったならば、
もう時雨からは逃げられない、まさに沼、これこそが時雨沼ではないだろうか!」
提督「だから憲兵さん、時雨は合法なんです! 勘弁してください!」
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 03:25:21.49 ID:x4FDAjDao
憲兵「駆逐艦は違法、はっきりわかんだね。連れていけぇ!」
提督「やめろー! ジョッカー! ぶっとばぁすぞぉぉぉぉ!」
ドォォォン!!
憲兵「何だ!?」
時雨「提督、助けに来たよ! さぁ、こっち!」
提督「ありがとう時雨マジ愛してる!」
時雨「今はいいから! さ、逃げるよ!」
憲兵「まてぇ〜! ロリコン提督! 逮捕するー!」
提督「逃げてしまったな」
時雨「僕という駆逐艦に手を出しちゃったからね」
提督「あぁ、だが後悔はしていない。時雨こそ我が伴侶よ。
これからも付いてきてくれるか?」
時雨「うん、嬉しいよ」
時雨沼に陥った提督が、また一人……。
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 03:25:48.30 ID:x4FDAjDao
終わりです、時雨が何で沼って言われるのかちょっと考えた結果こんなモンでした。
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 07:28:38.57 ID:c9h0wsJHo
おつおつ
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 20:54:55.70 ID:mJ+G0cgxo
乙ー
よかったよ
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/11(木) 08:23:02.56 ID:ppc5GWWY0
乙
あなたとはいい酒が云々
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:16:41.21 ID:PyqlKUI10
夏イベ前に一つ。数レス
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:18:02.99 ID:PyqlKUI10
【日本生まれ日本育ち】
五月雨(消費した燃料がここ、弾薬がここで)カタカタ…
提督「厨房の使用許可ですか?」
リべッチオ「うん!リベね、最近作りたい料理を見つけたの!すっごく美味しいの!」
五月雨(入手した鋼材と弾薬はこの「せる」に…あ、れ?)カタ……
提督「えっと、間宮さんや鳳翔さん、ああ、あと大鯨さんには…」
リべッチオ「お話ししたよ!でも皆ね、やっぱり提督さんにもお話ししておきなさいって」
提督「そうでしたか。正直、実質厨房を管理している方々に話をつけているなら、私が言うことはないのですが」
五月雨(あ、あれ…なんでぇ?ここに数字をいれ、いれ…は い ら な い ! !)タンッタンッ!
リべッチオ「ジッシツ?うぅ…提督さん話が難しいよぉ…」
提督「ああ、申し訳ありません。厨房を使ってもいいよ、ということです」
リべッチオ「ほんと!?」
五月雨(なんにもしてないのに!?うぅ…、!!…これあれだ!!ふりーず!!)
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:19:22.59 ID:PyqlKUI10
提督「ただし、間宮さんたちの邪魔にならないように、あと、片づけはしっかりしてくださいね」
リべッチオ「はーい!!」
提督「それと、あ…、これは、うーん、困りましたね…」
リべッチオ「どうしたの?」
五月雨(ふりーずなら時間がたてば大丈夫なはず…)
提督「いえ、他の方と一緒に作って頂こうと思ったのですが…」
(ザラさん、ポーラさんは通商破壊作戦実行中、イタリアさんとローマさんは演習…)
リべッチオ「えー、リベ、ひとりでできるもん!!」
提督「リベさんが本当に作れるか疑ってるわけではなくてですね?うーん…」
五月雨(そろそろいいかな?…むぅううう、なんでよぉ!!)タンタンタンタンタン!!
リべッチオ「一人がだめなら…あ、ならキヨシーと作る!コレでいいでしょ、提督さん?」
提督「清霜さんは、えっと、あー……、ダメです」
リべッチオ「なんでなんで!?提督さん、さっきからダメとか言ってばっかり!!」
「じゃあリべ、どうすればいいの!!うぅうう……」グスン…
提督(あ、まずい、泣きそうですね…)
(間宮さん達は休憩中、負担は、なるべく増やしたくないですし…うん?)
五月雨(言うこと聞いてくださいぃぃい!!あっ…もしかして、壊しちゃった?うわーん!!)
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:21:58.38 ID:PyqlKUI10
提督(横はなんだか、パソコン相手に苦戦してますね。なら…)
「五月雨さん、ちょっといいですか?」
五月雨「あ、えっ?こ、壊してなんかないですよ!!私なんにもしてないです!!」
提督「壊した?…あ、あー、うん。五月雨さん、リべさんと一緒に厨房にいってください」
リべッチオ「サミィとならいいの?」
提督「はい。秘書艦と一緒であれば、大丈夫ですよ」
五月雨(え、なに、なんですか?)コショコショ
提督(リべさんが料理を作りたいそうですが、刃物や火を扱う以上、一応監視役が必要です)
(ですので五月雨さん、お願いできませんか?)コソコソ
五月雨(わかりました!!)
リべッチオ「むぅ、提督さん、サミィとなにお話してるの?リべには内緒?」
提督「いえ。なにを作るのかなと、ちょっと気になりまして」
リべッチオ「ふふーん。それは秘密だよ!でも、おいしいんだから!あ、できたら提督さんにもあげるね!」
提督「それは楽しみです」
リべッチオ「えへへ。サミィ、いこ!早く早く!」
五月雨「あ、ま、待ってぇ!」
提督(五月雨さんも、正直監視役には不安ですが…しかし、彼女も白露型ではお姉さんです)
(夕雲型末妹の清霜さんよりは、まだ大丈夫でしょう)
(そういえば、なんだかトラブルを起こしてましたが…なんでしょうか…うん?)
(遠征の収支結果報告書…数字を打ち込むだけですし、そんなに難しくは…あっ)
(ナンバーロックがかかりっぱなしですね……。トラブルの原因は、これだけ?)
(……やっぱり大丈夫、でしょうか?い、いえ、ここは、信じましょう………うん)
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:23:45.26 ID:PyqlKUI10
五月雨「それで、何を作るんですか?あ、これ、パスタですね!」
リべッチオ「うんパスタ!スパゲティだよ!」
五月雨「あれ?パスタなのに、スパゲティって言うんですか?」
リべッチオ「えっ?」
五月雨「え?」
リべッチオ「スパゲティはパスタだよ?」
五月雨「はい、パスタとスパゲティは同じものです、よね?」
リべッチオ「うーん、同じもの…?ちょっと違うかなあ?」
五月雨「あれ?」
リべッチオ「パスタはねぇ…えっーと、うーんと、あ、オソバやオウドンみたいなものよ!」
五月雨「パスタが、お蕎麦とうどん?」
リべッチオ「うん!」
五月雨「え、えっ?」
リべッチオ「わからない?…うーん、どう言えばいいのかなあ…」
五月雨「パスタはスパゲティじゃなくて、でも、お蕎麦やうどんと同じで…うぅ、頭が痛く……」
リべッチオ「んー。あ!わかった、メンルイだ!」
五月雨「メンルイ?…ああ、麺類!…??」
リべッチオ「パスタはね、メンルイなの」
五月雨「はい、パスタは麺類ですね」
リべッチオ「違うの!パスタが!メンルイなの!オソバやオウドンも、いっぱい種類あるでしょう?」
五月雨「……あ、あっー!!そういうことなんですね!!わかりました!」
リべッチオ「わかった?」
五月雨「つまり、パスタは麺類で、スパゲティはパスタの種類の一つ、ってことですね」
リべッチオ「Giusto!! オソバもオウドンも、いっぱいあるよね。だいたいそれと同じだよ」
五月雨「へー」
リべッチオ「ほんとはね、パスタって、リッ…イタリアさんが言うにはもっとこう、広い?意味らしいんだけどね」
五月雨「広い?」
リべッチオ「うん。パスタっていっぱい種類があって、作り方もいっぱいあるの」
「だから、できれば日本語で言いたいけど、むずかしいなあ…うーん」
五月雨「あ、大丈夫ですよ!それよりも、スパゲティ、作るんですよね?」
リべッチオ「あ、そうだった!うん、提督さんにスパゲティ作らないと!」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:25:52.03 ID:PyqlKUI10
五月雨(それにしても、リべちゃんが絶賛するパ…スパゲティってなんでしょうか?)
リべッチオ「サミィ、お塩とってくれる?」
五月雨「あ、はい。…これ…は、あ、お砂糖だ」ペロッ
「じゃあこっちですね、はいどうぞ」
リべッチオ「Grazie」
五月雨「そういえば、さっきから気になっていたんですが」
リべッチオ「うん、なあに?」
五月雨「スパゲティをゆでるだけで、他にはなにかしないんですか?」
リべッチオ「あ、そうだったそうだった。これ、早くほぐさないと!」
五月雨「えっ?…これって……あっ」
リべッチオ「ふふーん♪」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:28:07.32 ID:PyqlKUI10
リべッチオ「提督さん提督さん、扉あけてー!」
提督「ああ、できたんですね。よかったです。ちょっと待っててくださいね」
リべッチオ「えへへ。リべこれ作ったんだよ!はい!」
提督「ああ、これは、美味しそうな……あれ?えーっと」
五月雨(提督!!私もチョットびっくりしましたけど!!ここは抑えて!!)コショコショ
提督(いえ、リべさんが言う美味しい料理って何かなあと思っていたので)コソコソ
五月雨(リべちゃん嘘はついてませんよ!!)
提督(まあ、そうなんですけれど、ね。うん、これは意外でした)
リべッチオ「提督さん!またリべに内緒でお話ししてる!!なあに?リべに言えないこと?」
「あ、もしかして…、あんまり、美味しくなさそうだった?…それとも、嫌いだった?」ショボン…
提督「いえ、そんなことはないですよ。五月雨さんに机の上を片づけるよう頼んでいただけです」
五月雨「えっ?あの、書類、いっぱいあるんですけど…」
提督(五月雨さん五月雨さん)コソコソ
五月雨(はい、何ですか?)
提督(あの上にたくさんある書類、実は、収支結果報告書って名前なんですよね…)
五月雨「あっ…、は、はい!!じゃ、じゃあ私、急いで片づけますね!!」
提督「はい、お願いします。それにしても…うん、美味しそうなスパゲティですね」
リべッチオ「でしょう?うふふふ。おいしいよね、この…」
「たらこスパゲティ!!」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/12(金) 19:30:35.70 ID:PyqlKUI10
終わり
イタリア艦はコレで全部なので、お終いです
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/12(金) 19:52:46.12 ID:oC/GzuXSo
おつおつ
リベさぁ…w
美味しいけどねたらスパ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/13(土) 09:00:33.72 ID:LgAztlGVO
お終いかあ…
残念
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/15(月) 18:49:37.12 ID:SeDoPVqT0
伊空母来たからまだ終わらんな
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:53:57.28 ID:rYDXmsD40
ドロップ記念に一つ
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:55:41.97 ID:rYDXmsD40
【負けず嫌い】
アクィラ(ふんふんふ〜ん♪今日の朝ご飯はなんだろうな〜♪)
(ニッポンの食事、初めはびっくりしたけど、慣れてみると案外美味しいのよねえ)
(…いまだにオハシは使えないけど、そのうち、まあ、そのうち、ね!…うん)
アクィラ「Buon giorno!ねえマミーヤ、今日の朝ごはんはなあに?」
間宮「はい、おはようございます、アクィラさん。本日の朝食はですね…」
アクィラ「うんうん」
間宮「ご飯に、さけ、ほうれん草のおひたしに、味噌汁、きんぴらごぼうに…」
アクィラ「いいわね!好きなもの…」
間宮「あと、納豆ですね」
アクィラ「ばっかr…、えっ?ナットー?」
間宮「はい、納豆です。卵とネギもありますよ」
アクィラ「あ、あー。ナットー、ナットーかあ。アクィラ、ナットーはちょっと…」
グラーフ「Gorten morgen 間宮。今日の朝食は…ふむ、ナットーもあるのか」
間宮「おはようございます。納豆はお嫌いなら外しますよ?」
グラーフ「いや、いまだにあの匂いと食感には驚くが、嫌いというほどでもない。頂こう」
アクィラ(なっ?!グラーフはナットーを食べられるというの!?)
(グラーフが食べられるのに、このアクィラが食べられないなんて…負けてられない!!)
グラーフ「…アクィラ?なぜ、先ほどからボーっと立っている?」
アクィラ「な、なんでもないわ!マミーヤ!!私にも、ナットー…クダサイ…」
間宮「いいんですか?無理して食べなくても…」
アクィラ「ダ、ダイジョウブヨ!」
間宮「はぁ…、そういうことなら…」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:56:42.34 ID:rYDXmsD40
グラーフ「席が空いていないな…。流石間宮、いつでも満席に近い」
アクィラ「あ、あそこ!三つ空いてるわね。よかった、座れそうよ」
グラーフ「アクィラは私と一緒でもいいのか?」
アクィラ「何言ってるの?同じセーキクーボじゃない!」
グラーフ「そうか。なら、あそこにしよう」
アクィラ(それに、グラーフがどうやってあのナットーを食べるのか気になるしね)
(きっと、なにか秘密があるはずよ!なにか、あれを克服する秘密が!)グッ‼
グラーフ(…アクィラは、なぜ、ああも活きこんでいるのだろうか?)
(ああ。午後の機動部隊演習に向けて、すでに精神を向上させているのか?)
(ふむ。素晴らしい心構えだ。私も、負けていられないな)ウンウン
アクィラ(あ、でもすでに匂いで…、うわぁ、ダメだー、だめだめ!!)
(…無事に食べられたら、ご褒美にジェラート食べよーっと、よしよし♪)
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:57:25.50 ID:rYDXmsD40
グラーフ「いただきます」
アクィラ「イタダキマース…」
(さあ、グラーフ!このアクィラに見せてみなさい!ナットー克服の、その秘密を!)
カンカン…、パンパカパーン!、マゼマゼ…、ネバネバ…
グラーフ(ふむ。このナットーは、やはり、不思議な食べ物だ。…異国の食文化は面白い)モグモグ
アクィラ「なっ?!あ…えっ?!」
グラーフ「ん?どうしたアクィラ?食べないのか?」
アクィラ「ナットーをそのまま、食べてる…」
グラーフ「ネギにタマゴ、ショーユを混ぜているが?」
アクィラ「そうじゃなくって…」
(なにか、なにか特別なことをしてるって、そう思ってたのに!)
(うぅ…、どうしよう……、でも、グラーフにできて、アクィラにできないのはなんかイヤ!!)
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:58:10.19 ID:rYDXmsD40
「あの、私も、ここで食べていいですか?それとも、誰か座りますか?」
グラーフ「ん?ああ、五月雨か。いや、別に誰かを待っているわけではない」
アクィラ「うんうん。サミィも一緒に食べましょう」
五月雨「あ。ありがとうございましゅ!……っ〜!!…舌がいひゃい……」
グラーフ「ふふ。相変わらず、少し抜けているな」
五月雨「うぅ、そ、そういうのは思ってても言わないでくださいよぅ。それじゃ失礼しますね。…頂きます!」
アクィラ(あ、そういえば、この娘もナットー食べてる…うん、ちょっと聞いてみようかな)
「ねえサミィ、ちょっといい?」
五月雨「モキュモキュ…?…はい、なんですか?」
アクィラ「ナットーって、…あ、えっと、そう!もっと美味しい食べ方しらない?」
五月雨「もっと美味しい、ですか?」
アクィラ「うん。匂いがあまり、その、ね?ネバネバは、まだなんとかなるけど…」
「あ、もちろん、このままでも食べられるんだけど、ね!!」
五月雨「どうやって…うーん」
グラーフ「そのまま日本の流儀で食べるのが一番だと思うが?」
アクィラ「ほ、ほら!新しいものに挑戦するのも大事じゃない!」
グラーフ「なるほど。既存の概念にとらわれず、常に新しいものに取り組む、か。素晴らしいな」
アクィラ「で、でしょう!?ね、サミィなにか知らないかしら?」
五月雨「…そういえば、ちょっと待っててくださいね」
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 18:59:33.43 ID:rYDXmsD40
五月雨「これとか、どうでしょうか?その、チーズ、です」
アクィラ「えぇ…?うそぉ…?」
グラーフ「…本当に合うのだろうか?」
五月雨「私も、試したことないんですけど、前ザラさんが言ってたんです」
ザラ『ナットーって、意外に乳製品と相性がいいの』
『あの独特の匂いも少し和らぐしね?』
『今、ナットーをこれを使った新作料理を考えてるのよ!よかったら五月雨も試食してね!』
アクィラ「ザラが?ふーん。でも、なぁ…」
五月雨「とりあえず、試してみませんか?」
グラーフ「ヒャクブンはイッケンにしかず、だったか。アクィラ、ちょうどいいのではないか?」
アクィラ「え、な、なにが?」
グラーフ「新しいものへ挑戦する。まさに今、その状況だろう?」
アクィラ「うっ…、え、えーい!いいわ!一緒に食べてみようじゃない!」
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 19:00:25.16 ID:rYDXmsD40
五月雨「では、まずはチーズをご飯にたっぷり載せて、溶かします」
アクィラ「これだけなら…」
グラーフ「まだ、特に何とも思わないが…」
五月雨「次に醤油と納豆を、かけて、混ぜます!」エーイ!!
アクィラ「ううっ!!」
グラーフ「味の想像がつかない…」
五月雨「はい!できました!」
アクィラ「……」
グラーフ「…アクィラ」
アクィラ「わ、わかってるよ!…イ、イタダキマース」
(コレで美味くなかったら、恨むわよ!ザラ!)パクッ
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 19:03:34.87 ID:rYDXmsD40
モグモグ……モグ?……??
五月雨「ど、どうですか?」
グラーフ「大丈夫か?あまり行儀はよくないが、無理はせず吐き出しても…」
アクィラ「あ、れ?案外、だいじょう、ぶ?というより、意外に、おいしい?」
グラーフ「そうなのか?!…やはり、信じがたいが」
アクィラ「うんうん♪これならいけるわ!あー、やっとナットーも食べられるようになったのね!」
「ありがとう、サミィ!」
五月雨「えへへ、お役に立ててよかったです!」
グラーフ「…ん?やっと?…アクィラ、そのままでも食べられるのではなかったのか?」
アクィラ「あっ…」
グラーフ「………」
アクィラ「あ、そうだわ!ねえサミィ!お礼にジェラートおごってあげる!」
五月雨「本当ですか?やったあ!」
グラーフ「なあ、アクィラ」
アクィラ「サミィはどの味が好き?」
グラーフ「…おい」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/20(土) 19:04:08.55 ID:rYDXmsD40
終わり。
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/20(土) 19:21:14.67 ID:rYDXmsD40
(痛恨の誤字。あと、実際に食べてみても苦情は受け付けません)
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/20(土) 19:58:38.06 ID:kQ3NO1Lco
おつおつ
粉チーズとマスタード直接ナットーにぶちこんでもいけるよ
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/01(木) 22:57:14.08 ID:krZlMzsC0
提督「……なんだこれは」
大井「…………休暇届…ですね」
提督「いやいや!え?なにこの……え?」
大井「何やら体調が優れないらしく、急遽休みと」
提督「まぁ、それはいいんだよ?激務なんだ…仕方ない」
大井「……」
提督「でもさ!おかしくね!?五月雨涼風や妙高型四姉妹が同時に休暇って…」
大井「…………提督」
提督「こう、言いにくいんだが……まるでずるや――」
大井「祥鳳さんの休暇届があって瑞鳳さんのは無いですよ?」
提督「………………そうか」
大井「何より本当に病気です。私が確認しました」
提督「それ先に言ってくれ……ならいいが…いや良くないか」
266 :
言い忘れてましたが2レスお借りします
[saga]:2016/09/01(木) 22:58:21.03 ID:krZlMzsC0
大井「……こんなこともあるでしょう」
提督「……早く元気になることを願うしかないな」
大井「……あ。バケツを使ってはどうでしょう」
提督「この前の作戦で使いきっちゃったんだよ…」
大井「提督の給料は部下のためのものでしょう?」
提督「えぇ……まぁ、そのくらいはするか…」
大井「…………そういえば」
提督「ん?」
大井「アイテム屋さんも閉まってました」
提督「えっ」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/01(木) 23:01:52.05 ID:krZlMzsC0
早く元気になっていただきたい
268 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 16:55:26.77 ID:dfgHQw5G0
短いのを書く練習をしてみました
提督「初月、海に行くぞ」
初月(窓の外を指さす)「すぐそこが海だが」
提督「こんな海はどうでもいいんだ、これはニセモノの海だ。やっぱり海といえばビーチですよ」
初月「砂浜?」
提督「そうそう。こっちの海ばかり見ていてはいけない。西の海に行く。車は用意してある」
初月「遠出だな…。暇だからいいけど」
………
提督「着いたぞ」
初月「んー…僕のカレーチャンポンは…どこだ…」
提督「それは二時間前に食べた昼食だ」
初月「…もっと食べたかった」
提督「わかったわかった。いいから水着に着替えろ。ほら、これだ。ちゃんと艦娘が着れる、法定に基づいた仕様にしてある」
初月「わざわざ買って、手続きまでしてくれていたのか。なんだか悪いな。…? なぜこんなに布地が少ない」
提督「すまない、自明の理だから初月には言うまでもないだろうが…布地が多いほど材料がたくさんいるから高価なんだ」
初月「なるほど。言われてみれば自明だ。そういうことか…」
提督「俺がもっと高給取りの提督ならよかったんだけどな…」
初月「そんなこと気にするな。布地が少なくても構わない…僕は嬉しい」
提督「初月…泣かせるぜ」(泣きまね)
………
初月「こんな感じか。やはり布が少ないな…。しかしその分、全身で水を感じられるかもしれない」
提督「似合っているぞ」(カメラで撮る)(色々な角度から撮る)
初月「なぜ僕を撮っている」
提督「夏の想い出というやつさ。よし、こんなものか。さあ行くぞ、海へGOだ」
初月「うん。…なんだかわくわくしてきた」
提督「そうだろうそうだろう。海で戦いばかりやっていてはいかん」
初月(ビーチに降りる)「人が少ないな…」
提督「少しシーズンから外れてるからな。この時期はこんなものなのさ。さて、泳…」
初月「提督よ、あれはなんだ」
提督「ん、あれは海の家だな…。ビーチで遊ぶものや、夏っぽい食べ物を売っている店…」
初月「行こう」
提督「…はいはい」
………
269 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 16:57:37.46 ID:dfgHQw5G0
不知火「いらっしゃいませ」
陸奥「はーい、いらっしゃーい」
初月「あれ…艦娘がいる」
提督「こんなところでバイトをしているのか…」
不知火「アルバイトではありません。ここは西の海の鎮守府です。副業として焼きそばやビーチボールを販売しています」
提督「なんてこった…こんなところに来ても鎮守府から逃れられないとは」
初月「深海棲艦許すまじだな」
陸奥「ところでアナタ、ずいぶんとセクシーな水着ね?」
初月「そうか? 何だか恥ずかしいな。布が少ないから安価なんだ」
陸奥「なにその理屈……はっはーん」
提督「さーて何を買おうかなー」
陸奥「いっぱい買ってくれるとお姉さん嬉しいわー」
提督「わかってますってお嬢さん。初月、好きなだけ食べるといい」
初月「本当か! …いや、無理をしなくてもいいんだぞ」
提督「お前のためならなんてことはないさ」
初月「提督…。ありがとう」
不知火「…かわいそうな駆逐艦娘ですね」
陸奥「そう? あの水着、なかなか手が出せないブランドよ。うちの人もプレゼントしてくれないかしら」
不知火「…価値を理解していなければ、あまり意味が無い気がします」
初月「では、このとうもろこしと焼きそばとラーメンを全て頼む」
陸奥「あら、驚異的な売り上げになりそう」
提督「好きなだけと言ったのは俺だが、遠慮がないな。しかし、そんなにたくさん食べられるのか? これから海に入るんだぞ」
初月「提督は食べないのか?」
提督「人間はそんなに食べられないんだよ」
不知火「じー」
陸奥「じー」
提督「…お嬢さん方もよろしければどうぞ」
陸奥「あらあら、いいのかしら〜」
不知火「では遠慮なく」
初月「うん、人数が多いほうが食事は楽しいな」
提督「そういうことにしておこう」
………
不知火「またのご来店をお待ちしています」
陸奥「いつでも来てねー、うちは年中無休だから」
提督「…この副業、それで成り立つものなのか…?」
初月「よし、行くぞ提督、海だ」
提督「準備運動…は艦娘にはいらないか。俺は念入りにやっておくから、先に行っててくれ」
初月「わかった。海だ…!」(じゃぶーん)
提督「いっちに、さんしっと…」
提督「…よし、これでいいか。…あれ? 初月の姿がない」
270 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 16:59:51.16 ID:dfgHQw5G0
提督「おーい、どこへ行った。(ざぶざぶ)まさか艦娘が溺れるわけも…」
初月「提督!」(ばしゃっ)
提督「うお、後ろか! 初月には潜水艦の素質もあるな」
初月「そうかな? …今気づいたが、彼女たちは高級な水着を着ているな。僕にはまだまだあの水着は早い」
提督「あー、うん。そうか」
初月「よし、もっと泳ぎを磨かなくては。提督。あのブイまで競争しないか」
提督「…んんんん。遠くないか…?」
初月「そうかな?」
提督「まあいいさ。俺も海軍の人間だ。ひとつ、やってみよう」
初月「それでこそ男だ。負けないぞ!」
提督「超人兵器に勝つ自信は全くないが、それはそれとして意地を通す!」
初月・提督「よーい…はじめ!」
提督(うおおおおおお!)(ばしゃばしゃばしゃ)
初月「……!」(ザンッ、ザンッザンッ)
提督(水を切る音が違う…! こんなに重くて鋭い音がするものなのか!?)(ばしゃばしゃばしゃ)
初月「……!?(ザンッ…) ……! ……!?」
提督(しかし諦めるわけには…! もってくれ、俺の椅子にくくりつけられた生活で鈍った肉体よ…!)(ばしゃばしゃばしゃ…ぱしっ)
提督「ぷはっ! …あれ!? か、勝ったのか!? なんで!?」
提督(両手を見ながら)「も、もしや俺にも超人としての才能が…刀剣男子とかになって女の子にキャーキャー言われる未来が…!」
提督「……あれ? 初月はどこだ」
初月「…!? …!」(ばしゃんばしゃばしゃ)
提督「ずいぶんと後ろのほうに…水遊びか? 何やってんだ、あいつ」(すいすい)
提督「おーい、初月!」
初月「てっ、提督! 来るな! 来ると撃つぞ!」
提督「この距離で撃たれると真反対の方向でも洒落にならない。…どうしたんだ、初月…なんで胸を隠している」
提督(あっ)
初月「こ、こないで…見ないで…」
提督「わ、悪い!」
提督「…外れてしまった? 見当たらない?」
初月「うん…泳いでいたら、金具が取れていたみたいで…気がつくのが遅れてしまった」
初月「こうなったら僕は鎮守府まで泳いで帰る他ない。提督は先に帰ってくれ」
提督「落ち着け」
提督「…そうだ、艦娘法に基づいて発信機をつけてあるんだった」
初月「本当か?」
提督「ああ、ちょっと待っててくれ、陸に上がって俺の携帯と…代わりになる水着を用意してくる」
初月「わかった…頼む…」
………
271 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 17:02:14.13 ID:dfgHQw5G0
提督(だだだだだ)「ぜーはー、はあ…水着だ、水着をくれ」
陸奥「あら、いらっしゃい。どうしたの?」
提督「彼女の水着がなくなってしまった」
不知火「外して何をしていたのですか?」
陸奥「そういうことを聞かないの」
提督「そういう発想をするんじゃない! 泳いでたら外れてしまったんだよ」
陸奥「デザイン重視だったもんねー」
提督「だから水着が必要なんだ」
不知火「この鎮守府の名物水着を出しましょう。…これです」
提督「名物? ってこれ、スクール水着じゃないか。…いや、ひょっとして潜水艦用の…?」
陸奥「発注数を間違えちゃったのよ。だから、艦娘仕様を外して売っているの」
不知火「それがこの副業を始めるきっかけなのです。なぜかみんな、おまけとして売り出したビーチボールや焼きそばのほうを買っていきますが」
提督「そりゃそうだろ。…まあいいか、艦娘用ならちょうどいい。仕様を外されてても、上から着るなら問題ないだろう」
不知火「今なら3着セットで19%オフです」
提督「そんなにいらない」
不知火「遊泳用、日常用、ベッドの上用にしてはいかがでしょうか」
提督「いらん! 俺は普通の水着のほうが好きだしな」
陸奥「あれは普通だったかしら」
提督「スク水よりはおかしくないはずだ。とにかく、ひとつもらっていく」
不知火「毎度ありがとうございます」
陸奥「またねー」
提督「ああ、じゃあな。初月、今行くぞ」だだだだっ
………
初月(……こうして、戦うでもなく、泳ぐでもなく、ただ水の中にいるというのは初めてだな)
初月(しっくり来る感覚はある。それはそうだ。船は普通、陸には上がらない)
初月(でも…今は)
提督(ざばざば)「ふー…。またせたな、初月。代わりの水着だ」
初月「提督…ありがとう。…! こ、これは…! こんなに布地が…!」
提督「…ん? …あ、そっか。あー、あの店、意外に超高級品だけを扱う店でな。特別に安くしてもらった」
初月「…でも、相当な値段になったんじゃないか。やっぱり泳いで帰ったほうが…」
提督「そんなことを初月にさせるわけにはいかないだろ? あっち向いてるから、上から着てくれ」
初月「うん。…なんだか、無力感がある」
提督「なに?」
初月「僕は提督に何もしてやれない気がする…」
272 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 17:04:08.09 ID:dfgHQw5G0
提督「わはは」
初月「わ、笑うことはないだろ…」
提督「俺なんか、してもらってばっかりに思えてるけどな」
初月「え…」
提督「海に付き合ってもらったり、水着を着てもらったりな…。まあ、見る側が変われば互いの見え方も違うってことだ」
初月「そう…なのか」
提督「俺は楽しんでるから、いいんだ。これで初月が楽しんでくれているなら、お互いが相手のためになってるってことだ」
初月「それは…僕が楽しんでいるのは間違いない…。でも、やっぱり…ありがとう」
提督「照れるぜ。初月も、ありがとな」
初月「…もうこっちを向いてもいいよ」
提督「おう。高級な水着も似合っているぞ、初月」
初月「…そうかな」
提督「まあでも、安価とはいえさっきの水着も持って帰らないとね…こっちのほうだ」
初月(…そうだ。あれも、提督にもらったものだ。だから…)
初月「こっちか! よし、行くぞ!」(ザザザザザ)
提督「早い! 早いって!」
………
初月「まさか水着が無人島に流れ着いていて、そこに深海棲艦が住み着いていたとは思わなかったな」
提督「ああ、ひどい目にあった。まあなんとかなった今ではいい想い出だ。着替えも終わって、後は帰るだけってわけだ」
初月「提督。帰りは僕が運転しよう」
提督「おお? じゃあ、お願いしようかな。ナビもあることだし」
初月「ゆっくりと休んでいてくれ」
提督「そうさせてもらおうかな…頼む…ぐー」
初月「寝つきがいい…。では、行くか」
初月「……」
初月「その前に…少しだけ…」
初月「…………」(どきどきどき)
初月「…ん……」
初月「……はぁ……」
提督「んー…」
初月「ッ!!」
提督「くー…」
初月「…はぁ…」
初月「…提督。…………。行くか」
初月(この気持ちは…また来年にでも…)
おわり
273 :
◆CkJpyqQpNo
[saga]:2016/09/02(金) 17:38:29.73 ID:dfgHQw5G0
おわらず
雷「え? 布地が少ないほど安い? 何言ってんの…。へー、高級ブランドじゃない」
雷「うわ、この写真…着ているところを見るとえぐいわね。軽量化にも程があるわ。角度も下からすぎない?」
雷「は? 高級水着? それはね、スクール水着って言って学校とかで使う…まあ、大人は着ない水着よ」
雷「って、司令官が? まさか、3日起きて3時間寝てすぐ遊びまわるあの人が、そんなに寝つきがいいわけないでしょ」
ドドドドドドド
チュドーン
暁「きゃー!」
睦月「わひゃー!」
フルアーマー初月「提督のバカはどこだ!」
雷「ふ、吹雪ちゃんと雲龍さんと、南の島へ遊びに行ったのです!」
………
吹雪「司令官、こんな布地が多い高級水着を…感激です!」
雲竜「うん、高級なのはいいんだけど…ちょっと、サイズが小さくない?」
提督「いやいや、よく似合っているぞ。二人ともさすがの着こなしだ」
提督(あの後、やっぱりこれはこれでいいかなと思って、三点セットにしてもらった甲斐があったな)
ビービー
提督「ああ、もしもし? 初月が? 全速力? あと1時間でここへ?」
吹雪「どうかしましたか?」
提督「いや、なんでも。よし、二人とも、あの豪華客船に乗って東の大陸へ渡るぞ!」
吹雪「ええっ! でもとてもチケットが高いんじゃ…」
雲竜「あまり無理はしないで…」
提督「気にするな、お前らのためだからな…これくらいなんでもないさ」
吹雪「司令官…」
雲竜「その…何と言ったらいいのかわからないけれど…嬉しい…」
提督「いいのいいの。よーし、次のビーチが俺たちを待っているぜ!」
終
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/02(金) 18:54:27.79 ID:yUZ4Lb2PO
面白い…面白いが!雲竜で台無しだよ……
275 :
◆CkJpyqQpNo
[sage]:2016/09/02(金) 19:15:54.73 ID:dfgHQw5G0
雷のセリフだけ正しい字という…
直し忘れですね、失礼しました>雲竜
276 :
◆CkJpyqQpNo
[sage]:2016/09/02(金) 19:17:28.57 ID:dfgHQw5G0
しかも雷じゃない、電だよ!!!
間違いの連鎖…人はいつ誤植を忘れることができるのか…
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/02(金) 19:22:26.95 ID:eoBsEdu9o
誤植=深海棲艦説
雲龍とかに高級な水着とかテロだろ
おつ!
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/02(金) 22:11:45.85 ID:5b3+6/4M0
雲龍の、スクール水着を見てみたい!
おやなぜ九九式艦(爆撃音
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 01:10:03.71 ID:wWQKbKPZO
キャラ描写の練習的な感じで2レスほどお借りします。不知火と会話しているのは誰?的な
題材が凄く古くて申し訳ないです……
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 01:34:51.19 ID:wWQKbKPZO
キャラ描写の練習的な感じで2レスほどお借りします。不知火と会話しているのは誰?的な
題材が凄く古くて申し訳ないです……
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/08(木) 02:22:00.39 ID:wWQKbKPZO
※2回書き込んでしまい申し訳ない
【今さら私服ネタ】
不知火「おや、今日は貴女も非番ですか、珍しいですね。それで、何か不知火に御用でしょうか?」
不知火「外出用の私服を購入したいから選ぶのを手伝ってほしい?別に構いませんが……。今の格好に何か不満でも?」
不知火「え、何々……」
不知火「今度司令と…逢引き!?なるほど、それは妬けますね。いや、大丈夫、武士の情けで黙っておきます」
不知火「しかし、なぜ不知火なのですか?姉妹艦のみなさんとか、例の航戦や軽空母の方が適任でしょうに」
不知火「え?フリフリなものばかり着せたがるので恥ずかしい?そういうギャップがあるのはまだ早い…?つくづく面倒ですね」
不知火「夕立とか五月雨とか、あの軽空母ならもっと凛々しいものも選んでくれるのでは?」
不知火「司令にすぐバレそう?フフ…、まあ、そうかもしれませんね。なるほど、サプライズにしたいと」
不知火「それでは、陽炎に相談しましょうか?ご心配なく、18駆は貴女の味方です」
不知火「それは不味い?他の型のネームシップに頼ると姉が悲しむ?そんなものでしょうか」
不知火「不知火が陽炎に黙って夕雲に頼ると……確かにヘソを曲げそうですね、一理あります」
不知火「だからと言って、巻雲に頼ることもないと思いますが……あ、何目を逸らしているんですか?今は晴天ですよ?」
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/08(木) 02:25:02.87 ID:wWQKbKPZO
不知火「ならば霞や霰は……朝潮型はちょっと……?満潮や朝雲に聞かれると怒られますよ?」
不知火「仕方ないですね…、ならばこの陽炎型二番艦が助けになりましょう」
不知火「浜風も呼んで来ましょうか?知らない仲でもないでしょう?磯風と違ってこのような時頼りになる」
不知火「…え、サイズが違いすぎるから…まあ、確かにそうですね。同感です……」
不知火「天津風なんか、ええ、下着の趣味が合ってしまいそうで怖い?貴女にも怖いものがあるのですね。フフ…冗談ですよ」
不知火「その一つ上の姉はもっと苦手?そうでしょうね。あの子が何であんなに笑顔でいられるのか、不知火にもわかりません」
不知火(でも、時々思うんです。貴女があの子の姉だったら、陽炎型だったら…もう少し多くを救えたのでは……)
不知火(いえ、これは白露型に失礼な話ですね……)
不知火「おや、その雑誌は……ほう、このようなものを考えている、と…」
不知火「なるほど、キュロットですか。スパッツとはまた違った趣がありますね。フフ、この胸のリボン、これは特に良い」
不知火「え、もっと長いほうが引っ張られやすくてよい…?どういう意味でしょうか?犬のリードじゃあるまいし……」
不知火「何ですか、その小破した時みたいな表情は…!?その、まさか、えーと……」
不知火「……不知火は何も聞いてません、何も知りません。これは完全に不知火の落度です。だからその中破したみたいな表情はやめて下さい」
不知火「ほ、ほら、この赤いリボン、貴女のネクタイにもよく似ている。不知火とお揃いの色でどうでしょうか?」
不知火「あの子ほどじゃないですが、ちょっとしたのr…ご利益があるかもしれませんよ。司令と添い遂げる的な……」
不知火「どういう意味かといいますと……『不知火』が沈んだとき、乗員の方々も全員…ああ、そんな怖い顔をしないで下さい」
不知火「大丈夫です。あの人がいる限り、もう、絶対に沈みませんから…貴女も、この不知火も」
おしまい
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 02:30:11.96 ID:wWQKbKPZO
という訳で9月7日竣工日記念おめでとう(なお現在26時30分)
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 08:15:26.53 ID:YNMDz4ffo
おめでとう58!(違)
こういう私生活が描写してある作品増えねーかな
乙
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/10/01(土) 19:33:58.76 ID:2CtuA9DdO
急に伊達メガネ私服時雨が来たので、こんな感じだったらという妄想
今回のコーディネートのお手伝いは、きっとバルジの具合も知っているあの艦
1レスお借りします。
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/10/01(土) 19:37:59.14 ID:2CtuA9DdO
時雨「……で、かけてみたけれど、どうだい?」
時雨「よく似合ってるって……?よかった」
時雨「私からすれば時雨さんは鳥海さん並みの見張りスキルがあるから?それは光栄だね、うん」
時雨「ふふ、おそろいのネクタイと……この首飾りも、やっぱりペアルックみたいだね。カメラもあるから首まわりがちょっとくどいかな」
時雨「提督はわんこ好きだからアピール抜群?首輪ってこと?提督には失望したよ……嘘だけど」
時雨「そういえば、なんで首飾りが琥珀色……アンバーの語源はもともと鯨からとれる龍涎香のことだって?君も大概だね……」
時雨「これで僕も大鯨型二番艦『犬鯨』!?君にも失望したよ……何照れてるんだい?」
時雨「え?せっかくだから凛々しいポーズをとってほしい?」
時雨「ポケットにこう手を突っ込んで…蔓をこう持ち上げて…うぅ、やっぱりちょっぴり恥ずかしいかな」
時雨「でも、この姿勢で君の隣に立つのはちょっときまりが悪いな…。君の方が女性らしい格好なのに、僕の方が背が低いからね」
時雨「え?どうせこれから隣を歩くのは提督だから心配ない?か、からかうのはよしてくれないかな///」
時雨「……って、青葉さん、いつの間に?今の撮っちゃったのかい?提督に見せる?そ、それはちょっとまだ……」
時雨「このカメラで手を打たないかって……?見せる気満々じゃないか!勘弁してくれないかな……」
おしまい
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/01(土) 19:38:23.90 ID:2rE9/K8C0
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このレスを見た人間は十三日以内に死にます。
※あなたに訪れる死を回避する方法が一つだけあります。
それはこのコピペを一時間以内に7つ、別のスレに貼り付ける事です
ごめんなさい。死にたく
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/10/01(土) 19:40:56.19 ID:2CtuA9DdO
そしてtwitterと某誌に流出……と
失礼しました。
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/01(土) 20:52:33.92 ID:84Bux71Xo
乙
それと青葉gj
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