ザコ「勇者と旅に出ることになった」

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210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 23:15:32.76 ID:c6RU8dqVO

勇者いいやつ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 00:43:07.64 ID:dNTcTU8DO
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 20:55:48.05 ID:PZmkVeO4O
ザコ「四の町キター!!!」

勇者「やっと、だね」

武闘家「三の町より広いな」

ザコ「おうおう、いつ行く?いつ行きます?今すぐ行っちゃいますか?」

勇者「嬉しいのはわかるけどまずは宿取ったりしないと・・・」

武闘家「情報収集もしておかなければな」

ザコ「そうか!さっそく行こう!」

勇者「ま、待って!速いよ!!」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 21:26:43.98 ID:PZmkVeO4O
<図書館>

ザコ(てことで宿取った後情報収集中。いろいろ見てみたが今あることが大きな話題を呼んでいる)

「飛龍王誕生!世界に危機迫る!」
「竜王死亡か?」

ザコ(新たな王が誕生し、同時に竜王の目撃証言とかがピタッと止まったらしい)

ザコ(どうやら竜王ほどの力はないらしいが、龍より弱い飛龍っていったい・・・)

ザコ(ちなみに勇者と武闘家は町に聞きに行ってます)

ザコ(他は特に無いな・・・お?冒険者狩りか、怖いな)

勇者「あ、ザコいた。こっちは終わったよ?」

ザコ「ああ。俺も終わったところだし行こう」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 22:25:56.26 ID:PZmkVeO4O
勇者「特にこの町が困ってることはないみたいだし、行こうか」

ザコ「けどあと3時間くらいで日が暮れるぞ?」

勇者「女神がいる迷いの森まで30分と少しだから十分帰ってこれるよ」

ザコ「そうか、なら今日中に加護を貰えるんだな!!」ワクワク

武闘家(露骨にわくわくしてるな。わかりやすい)

ザコ「へへへへへへっ」ワクワク
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 22:27:33.51 ID:PZmkVeO4O
ザコ(てことでやって来ました。加護の女神がいる場所は四の町から西へ少し行った迷いの森の先にある。迷わせんなよ馬鹿)

勇者「嬉しいことに魔物がいないおかげで楽だけどね」

武闘家「迷いの森と言っても、魔物達を避けるために敵意を持った物を迷わせるだけだからな」

ザコ「へぇ〜」

ザコ(敵意持たないようにしよう・・・)

勇者「ほら、もうすぐ開けた場所に出るよ」

ザコ「本当だ。早いな」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 22:32:40.98 ID:PZmkVeO4O
そこには大きな神殿のような建物があった。

勇者「すごい・・・」

ザコ「でかいな」

驚いたのは湖の上に神殿が浮かんでいるところだ。橋を渡り神殿を目指す。

武闘家「まさかこんなところがあったとはな」

ザコ「おっ、魚!」

勇者「うあっ、噛まれた」

神殿の入り口に着くとその大きさがよくわかる。さすがに城よりは小さいが森の中にあるにしては大きい。精霊って贅沢!
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 22:33:21.14 ID:PZmkVeO4O
今日は終わり。毎度5レスくらいが基本になってしまっている・・・
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 23:54:29.95 ID:H+B0GTnAO
乙乙
この先どんな展開になるのか楽しみ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 00:46:10.23 ID:lHqP76oDO

何レスでもいいからエタらないで
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 08:51:49.04 ID:UjfN5vWPO
おt
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 13:46:30.13 ID:veL0JJMLO

ザコは加護もらってもザコなのか、はたまたザコからチートにランクアップなのか…
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 16:14:39.69 ID:luwlzA6P0
ザコから初級冒険者くらいにはなれるかも
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 18:20:01.03 ID:UAoQ+up2O
ザコなりに色々経験した分はどう還元されるんだろう
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 21:42:58.74 ID:dqQ91mC0o
加護なし雑魚なのに時間さえかければ中級魔法を使えるようになったし結構強くなるんじゃ...
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 16:14:48.14 ID:Pwo+dE8Oo
加護は性能に影響してるからそこはわからんぞ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 22:40:47.91 ID:MtujaOipO
加護の女神「よく来ましたね、勇者、武闘家、ザコ...w」

ザコ(こいつ今ちょっと笑ったな?)

勇者「お久しぶりです女神様。それで、ここに来た理由は」

加護の女神「すでに知っています。そこの無加護の者の件でしょう?」

勇者「はい」

ザコ「なあ勇者、なんでお久しぶりなんだ?」

勇者「それは僕に光の加護を与えてくれたのが彼女だからさ」

ザコ「え?」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 22:51:29.15 ID:MtujaOipO
加護の女神「ええ、私が光の精霊ですよ」

ザコ「マジかよ。女神大変だな」

勇者「それで、ザコに加護を与えてくれる精霊はいたんですか?」

加護の女神「その件についてははっきりと言います」

ザコ「は、はい!」

勇者「・・・」ゴクリ

武闘家「・・・」ソワソワ

加護の女神「ありませーんwwwwww」

ザコ「は!?」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 22:54:09.99 ID:HaY/qoOOo
物扱いで草
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 22:56:17.74 ID:MtujaOipO
ザコ「はああぁぁぁ!?」

加護の女神「まあまあそういうことは客間で話しますからwwwこんな玄関前で話さなくてもいいでしょう!」

ザコ「ざけんなボケ!!キャラ維持しろよ!!!」

<客間>
ザコ「どういうことだよ!!!」

加護の女神「まあまあ、ちゃんと理由があるんですよ」

武闘家「理由?」

加護の女神「ええ」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:04:08.16 ID:MtujaOipO
加護の女神「いやだって?最近は人口が急速に増加したせいで精霊と人間の数の比率が合わなくなりましたからwww」

ザコ「笑いながら言うな!!」

加護の女神「なんとかして加護を与えてもらおうと私だって頼んだんですよ?

加護の女神「けど「これ以上加護与えたら過労死するんでパスっす」とか、「女神だからって調子のんなババア!!」とか、色々言われて無理だったんですよ」

ザコ(精霊口悪!!)

加護の女神「だからまあ、無加護なりに頑張ってくださいよ。最近は無加護だって増えてるし?なんとかなりますよ多分」

ザコ「適当なこと言うなよ!!!」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:13:42.80 ID:MtujaOipO
勇者「ザコ・・・」

ザコ「あぁ、俺なんのためにここまで頑張ってきたんだろ」

武闘家「援護に特化すれば加護無しでも戦えるはずだから、そう落ち込むな」

ザコ「良いよなー、強い奴は。人生イージーモードですか?俺は人生ハードモード。はは・・・」

加護の女神「プッ、あはははははははははははwwwww「は、はい!」とか言っちゃってwwww」

ザコ「もうやだ!!」

「力が・・欲しいか?」

ザコ「ん?」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:19:25.04 ID:MtujaOipO
「力が・・欲しいか?」

ザコ「幻聴が聞こえる・・・」

加護の女神「精神までイカれましたか?」

「来い、妾のところまで・・・」

ザコ「なるほど。こっちかあああぁぁぁぁ!!」ダッ

勇者「ザコ!?」

加護の女神「そっち立ち入り禁止!困らせないでください!!」

「早く・・・足遅い」

ザコ「だま・・れぇ・・・」ハァハァ
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:28:36.10 ID:MtujaOipO
ザコ「ここ・・か?」ハァハァ

「ようやく来たか」

そこは結界に囲まれた質素な部屋だった。そこにいたのは黒髪ロングの、幼女。目は黄色で尻尾のようなものも生えている。

「時間がない、急いですませるしかないのう」

ザコ「あんたは誰だ?」

竜王「よくぞ聞いてくれた!妾は元魔王軍七幹部第二位!竜!王!!」

ザコ「いや、嘘はやめよ?お前みたいなロリが七幹部なわけないだろ?」

竜王「ロリとか言うでない!時間があまり無いのだ。おいお主、強くなりたいのだろう?」

ザコ「ああ」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:34:49.28 ID:MtujaOipO
竜王「なら妾と契約するのじゃ!さすれば貴様は大いなる力を手に入れられるであろう!」

ザコ「は?」

竜王「妾はこの結界の外に出たい。お主は力が欲しい。契約し、お主の中に入れば妾は外に出れて貴様は妾の力が使える。良い条件であろう?」

ザコ「確かに」

加護の女神「駄目です!」

竜王「くっ、もう来よったか」

加護の女神「自暴自棄になって魔王軍の者と契約などしてはなりません!!ましては幹部の一人!精神を蝕まれて乗っ取られるのがオチです!」

ザコ「確かに」

竜王「どっちなのじゃ!?」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:37:16.95 ID:MtujaOipO
竜王「ええい!早く妾と契約するのじゃ!」

加護の女神「そんなことしてはなりません!」

竜王「するのじゃ!」

加護の女神「なりません!」

竜王「するのじゃ!!!」

加護の女神「なりません!!!」

ザコ「えっと・・・」

勇者「ザコ!」

ザコ「勇者・・・」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:40:36.20 ID:MtujaOipO
加護の女神「勇者!これはあなたの責任です!」

勇者「ええ!?」

加護の女神「なんとしてでも止めなさい!!」

勇者「うーん・・・」

竜王「ず、ずるいぞ!」

加護の女神「時と場所を考えるべきでしたね!竜王!!」

竜王「わ、妾は別に魔王に忠誠を誓っていたわけでは無い!復讐をしたいとも考えておる!!」

加護の女神「嘘ですね!魔王軍の奴らはいつもそう言うのです!」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 23:42:28.17 ID:Ak0MMNsxo
この竜王絶対可愛いやん
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:43:21.82 ID:MtujaOipO
竜王「妾を信じるのじゃ!ザコ!」

加護の女神「いいえ!騙されてはなりません!!」

ザコ「ああ、くそ。どっちを信用するべきなんだ?」

勇者「ザコ!!」

ザコ「ん?」

勇者「僕は、君がどっちを選ぼうと構わない。竜王の言葉を演技と取るか真実と取るかは君しだいだ」

武闘家「俺も勇者と同じ意見だ」

ザコ「そうか」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:48:03.63 ID:MtujaOipO
ザコ(普通なら女神の方を信じるべきだと思う。だけど俺は竜王の言ってることが嘘だとは思えない。それに・・)

加護の女神「なんて曖昧なことを言うのです!馬鹿なのですか!?」

勇者「ご、ごめんなさい」

ザコ(この女神の言うことに従うのはムカつくから)

ザコ「俺は・・・俺は竜王と契約する!」

加護の女神「馬鹿なことを・・・」

竜王「よく言ったのう!ザコ!!」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:54:09.99 ID:MtujaOipO
ザコ「それで竜王、どうやったら契約できるんだ?」

竜王「お主はもう契約する意思を示したから、後は触れるだけでよい」

ザコ「なるほど」

加護の女神「触れさせ・・ませんよ・・・」

竜王「年をとると体力無いのう」

加護の女神「あなただって・・・見た目の割に年は取ってるでしょう・・・」

ザコ「マジかよ」

竜王「人間どもが言うごーほーろりという奴じゃな!」

ザコ「自分で言うものなのか?それ」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/15(金) 23:59:50.12 ID:MtujaOipO
加護の女神「ふふ、しかし触れさせなければこっちのもの!」

ザコ「はい、タッチ」ポン

加護の女神「」

竜王「これで契約成立じゃ。宜しく頼むぞ、ザコ」

ザコ「ああ。よろしく」

加護の女神「はぁ・・・もう何があろうと知りませんよ!?」

ザコ「黒髪ロリに乗っ取られるなら本望だぜ」

勇者「うわぁ・・・」

ザコ「冗談に決まってるだろ。ひくな馬鹿」

加護は手に入らなかったけれど、ロリと契約することになりました。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 00:01:33.55 ID:PXapXB+kO
今日はこれで終わりです。
まさかの光の加護...!とか
新発見!無属性の加護...!とか
加護無し!ガチの雑魚...!とかは考えてました。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 00:03:03.90 ID:vl2mtv4sO
おつ
携帯で書くの大変そう
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 00:03:54.00 ID:t0lHbYEgo

竜王との契約に期待
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 01:12:05.72 ID:G5I+4CSAO

女神ムカついた
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 01:46:16.25 ID:DpAk4r3DO

一瞬ARMSスレかと思った
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 03:23:24.83 ID:pvDcbPQQ0
女神が黒幕か…
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 11:42:46.74 ID:cfUKQdCy0
確かに黒髪ロリに乗っ取られるんだったら俺もザコでもいいかも
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:40:12.90 ID:Lwv5mK5S0
ザコ「で、勢いで契約はしたけど。なんで竜王なんかがここにいるんだ?」

竜王「それは妾が自らの意思で魔王軍についていたわけではないからじゃ」

加護の女神「嘘ですね!」

竜王「事実じゃ。妾は本来魔物と人間の戦いなどに興味はない。だが仲間を人質に取られたのでな、仕方なく協力していたのじゃ」

加護の女神「嘘ですね!」

ザコ「黙っとけ!!」

加護の女神「なっ!無加護ごときが私に暴言を吐かないでください!帰るときに迷わせますよ!?」

勇者(こんな性格悪かったんだ・・・)
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:42:23.64 ID:Lwv5mK5S0
ザコ「でも人質がいるのになんで抜け出してきたんだ?」

竜王「仲間はすでに殺されていたのじゃ。妾を騙していたのじゃ、奴は!」

ザコ「奴?」

竜王「魔王七幹部、おそらく現在第三位。鬼王」

勇者「鬼王・・・」

ザコ「あいつそんなずる賢いことできたのか。もっと単細胞だと思ってたぜ」

竜王「獣王なんかは単細胞じゃぞ。基本戦うことしか考えておらん」

勇者(有力な情報、かな?)
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:45:02.26 ID:Lwv5mK5S0
竜王「とにかく奴だけは絶対に妾が殺す」

ザコ(ロリが殺すって言ってる。怖い)

武闘家「どうせ魔王と戦うならいつかは七幹部とも戦うことになるはずだ。やることは変わらないだろ」

勇者「うん。そうだね!」

ザコ「えぇー、俺あいつ怖いから戦いたくないんだけど」

竜王「何を言っておる。契約上協力するしかないのだぞ?」

ザコ「え!?お前の願いって結界の外に出ることなんじゃ」

竜王「契約すれば出れるのだからそれを願いにするはずないであろう」

ザコ「ええ!?」

勇者「じゃあこれからも旅についてくるしかないんだね!!」

ザコ「えええ!?」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:46:53.69 ID:Lwv5mK5S0
加護の女神「というかまずそんな簡単に信じて良いのですか!?後悔しても知りませんよ?契約解除は今のうちですよ?」

ザコ「しないっていうかなんでそんな敵対心むきだしなんだよ」

加護の女神「決まってるでしょう!勇者には魔王を倒してもらわなければ困るのです!」

ザコ(おお・・・!やっぱ女神っぽいところあるんだな)

勇者「どうしてです?」

加護の女神「他の光の精霊達と賭けをしているのです。どの勇者が先に魔王を倒すか!」

ザコ(やっぱりクズじゃねーか)
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:48:03.10 ID:Lwv5mK5S0
ザコ「って、そんなにたくさん勇者っているのか?」

加護の女神「東西南北の大陸に一人ずつ光の精霊はいます。なので精霊の数は四人です」

ザコ「四人もいればもう少し与えることもできるんじゃないか?」

勇者「そう簡単にはいかないんだ。光の加護を受けられる人間はごく僅かしかいないらしいからね」

加護の女神「最近は一大陸に二人ほどいますね。ちなみにこの大陸は勇者と炎勇者の二人です」

ザコ「それじゃあ八人だろ?結構少なくないか?」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:52:01.19 ID:Lwv5mK5S0
加護の女神「いえ!多すぎます!昔は四つの大陸合わせて一人しかいなかったのですよ!?多くて二、三人が普通でした」

竜王「魔王もさすがに焦っていたのじゃ。だからこそ妾達龍を仲間にしようとしたのじゃよ」

ザコ「なるほど」

ザコ「けどそういえば新しい王は飛龍王だったぞ?おかしくないか?」

竜王「飛龍達は妾達を裏切って妾が魔王軍に入る前から魔王側についていたからの。もちろん奴らもまとめて殺すつもりじゃ」

ザコ「怖い・・・」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:54:32.04 ID:Lwv5mK5S0
勇者「そ、それじゃあ僕達はそろそろ帰りますね。長話しすぎたから急がないと」

加護の女神「そうですか。勇者、賭け事を無しにしても人類のために必ず勝ちなさい」

勇者「はい!」

かくして俺の加護を手に入れるための旅は終わった。加護は手に入らなかったけど、竜王の力を手に入れることができた。

竜王「そういえばお主、記憶にぷろてくとがかかっておるの」

ザコ「プロテクト?」

竜王「ああ。記憶の一部を無意識に封印しておる」

ザコ「まじかよなんか怖いな」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 16:57:36.19 ID:Lwv5mK5S0
ザコ「ってここどこだ?勇者と武闘家はどこ行った?」

竜王「どうやら迷ったみたいじゃの」

ザコ「え?」

加護の女神『帰るときに迷わせますよ!?』

ザコ「あ・・・!」

竜王「本当に実行するとはのう」

ザコ「あの・・・糞女神いいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

加護を手に入れるための旅は終わったけど、また新しい旅が始まった。
今度は魔王軍を倒すための旅だ。
257 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/16(土) 16:59:40.81 ID:Lwv5mK5S0
とりあえず終わり。
個人証明みたいなのやってみました。
できてなかったら恥ずかしい。
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/04/16(土) 17:01:09.09 ID:x9eUpBpUo
個人証明ってなんのことだ?と思ったら酉のことかw
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 17:06:22.19 ID:6XCHamzaO
ザコおめでと
おつおつ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 17:42:44.91 ID:pbAaqrReO
女神陰湿すぎワロタ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 23:29:30.92 ID:G5I+4CSAO
女神カス
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 23:32:01.66 ID:CSaVybUbo
ゴッカスかな?

263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 05:44:25.50 ID:CQlkQata0

鳥はつけといた方が良いかもなそれで出来てるよ
264 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 12:43:22.70 ID:l+oSLSFW0
現在俺たちは武の国に向かっている。四の町には特に大きな問題もなかったため、クエストを受けて金を稼いだらすぐに出発した。

竜王「さっきから何を言っているのじゃ?」

ザコ「うおっ!突然出てくるなよ」

竜王「しょうがないであろう!暇なのじゃから!」

勇者(現在ザコの首から黒い蛇みたいなのが生えてます)

ザコ「幼女化しないのか?」

竜王「この姿が一番楽なのじゃ」

ザコ「けど首から黒蛇生えてるとか嫌なんだけど。絶対変な目で見られるし」

竜王「安心せい、町ならともかく国になら契約者がいることは多いからあまり珍しくはないわい」
265 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 12:49:43.91 ID:l+oSLSFW0
ザコ(違和感あるなぁ・・・)

こういう不便なところもあるが竜王の力というのは便利だ。竜王のブレス攻撃を応用して火属性呪文を再現できるから手数が増える。

ゴブリンA〜C「ギギィー!!」

武闘家「ん、ゴブリンか」

ザコ「ここは俺に任せろ」

武闘家「あ、ああ」

ザコ「くらえ。『火炎!』」

俺の手のひらから炎が放射される。それはゴブリンのところに届く前に広がっていき、三体まとめてダメージを与えた。

勇者「全体攻撃できるのは便利だね」
266 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 12:58:09.13 ID:l+oSLSFW0
ザコ「まあまだ初級並の力しか出せないけどな」

勇者「けど木と火って場合によっては燃えそうだよね」

ザコ「やめろ」

竜王「安心せい!妾は氷属性のブレスも出せるからのう。これで三属性じゃ!」

ザコ「へぇー、思ったより凄いんだなぁ」

竜王「お主・・・絶対妾が竜王であることを忘れておるじゃろ」

ザコ「そそそんなこたぁねぇっすよ!!」

武闘家(わかりやすいな)
267 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 13:10:08.93 ID:l+oSLSFW0
勇者「みんな、武の国が見えてきたよ」

ザコ「おお、外壁しか見えない」

武闘家「近そうに見えてまだまだ着くまでかかるからな」

ザコ「よし竜王、飛ぼうぜ!」

竜王「良いぞ。体が耐えきれなくなって死んでもよいのならな」

ザコ「え?死ぬの?」

竜王「まだ妾の全て力を受け止めきれるほどの器ができておらんからな。羽を生やせるほどではないわい」

ザコ「まじかよ」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/17(日) 13:19:11.26 ID:l+oSLSFW0
その日は野宿をして過ごし、そして次の日。ついに武の国へと辿り着いた。
国の形は円形でドーム型の結界が覆っている。

ザコ「でっかいなぁ・・・」

俺と勇者の住んでいた始まりの国も大きかったがそれよりも大きい。
とりあえず宿屋に荷物を置いた後、別行動をすることになった。

勇者「とりあえず僕は国王様への謁見に行ってくるよ」

ザコ「ああ、わかった。武闘家はどうするんだ?」

武闘家「武器を見て回るに決まってるだろう!?」ワクワク

ザコ(露骨にワクワクしてるな)

ザコ「さて、何をするかな」
269 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 13:20:09.70 ID:l+oSLSFW0
今はとりあえず終わり。
武の国で何をしよう・・・
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 13:43:19.04 ID:wzcUtZGP0
天下一武闘会だな
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 13:56:06.78 ID:gGIt3Jm9o
今度こそ修行パートかな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 15:38:32.31 ID:FRgeHgLAO
竜王の器となりうる肉体を手に入れる
修行で
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 16:00:13.88 ID:4uUscPK+o

さっさと力使えるほうがいいよな
木と合わせた技とか
274 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 16:57:37.95 ID:l+oSLSFW0
ザコ「とりあえず武器を新調することにした」

竜王「私営店に来るとは、お主に目利きの才能があるとは思えんがな」

ザコ「おいおいおい、俺は目だけは良いんだぜ?」

竜王「ほうほう」

ザコ「弓とかクロスボウ、スリングショットとか色々あるな」

ザコ「ん?これは?」

「それは銃だね。西の大陸で広く流通している遠距離型の武器だよ」

ザコ「あっ・・・騎士さん!」

女騎士「やあザコ君。すっかり元気になったね」

ザコ「はい。三の町ではお世話になりました」
275 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 17:06:14.40 ID:l+oSLSFW0
女騎士「君はここで何をしているんだい?」

ザコ「ぶ、武器を買いにきまして」

女騎士「なるほど、君は何を使っているんだい?」

ザコ「弓と魔法です」

女騎士「魔法はどういう系統の魔法を?」

ザコ「攻撃系とトラップ系です」

女騎士「・・・?弓を使うのに遠距離攻撃の魔法を使うのかい?」

ザコ「ええ、まあ」
276 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 17:15:08.23 ID:l+oSLSFW0
ザコ「俺は斬ることのできる武器を持つと震えちゃって」

女騎士「なるほど、何かトラウマがあるんだね」

ザコ「俺の覚えている限りでは何も無いんですけど」

女騎士「なるほど・・・」

女騎士「とりあえず弓ならこれなんてどうかな?」

めっちゃ高いの渡された。やべぇよやべぇよ。

ザコ「お金そんなに無くて・・・」

女騎士「なら掘り出し物を探すしか無いね」

ザコ(ついに俺の『眼』を使うときが来たか)
277 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 17:29:32.39 ID:l+oSLSFW0
ザコ(俺の無駄に良い目を使い掘り出し物を手に入れる!)

ザコ「・・・」

女騎士「・・・」

ザコ「・・・」

女騎士「・・・」

ザコ「駄目だ。まったくわからない」

女騎士「まあしょうがないか・・・」

結局良い感じのやつを選んでもらいました。俺の目はあくまでよく見えるだけでした。過度な期待は厳禁だな。
278 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 17:37:14.02 ID:l+oSLSFW0
ザコ「ありがとうございました!」

女騎士「お礼は良いよ。ただ選んだだけだからね」

ザコ(選んでくれただけで充分なんだよなぁ・・・)

女騎士「それじゃあ私は行くよ」

ザコ「さようなら!」

ザコ(何のイベントも無かったぜ!)

竜王「ふー、やっと行きおったか」

ザコ「お前なんでずっと隠れてたんだよ」

竜王「中央警備はめんどくさい奴が多いからの、関わりたく無いのじゃ」
279 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/17(日) 17:38:04.97 ID:l+oSLSFW0
とりあえず終わり。あんましやること思いつかないね。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 17:39:59.73 ID:gGIt3Jm9o
強敵出してザコをギリギリまで追いつめてみよう
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 17:48:04.25 ID:wzcUtZGP0
力を手に入れたんだしとことん鍛えようぜ
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 10:25:12.45 ID:3ud4GsnAO
武の国ってことは色んな武の達人がいるハズだよね

例えば…加護無しだけど必死の努力で登りつめた人とか
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 13:10:27.78 ID:R8L3+npno
のじゃロリ竜王的にはザコが飛龍王や魔王を倒せるレベルになってもらわないと困るんだよね?
毎夜毎夜耳元で「強くなるのじゃ〜、修行するのじゃ〜」とささやかれ続けるザコ……ご褒美かチクショウ!
284 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:42:20.18 ID:wNSbAraC0
女騎士さんと別れた後、俺は適当に店を見て回っていた。途中で防具を買ったりして装備を整えた。さすが武の国、武具の質が段違いだ。

ザコ「ん?このでかい建物はなんだ?」

俺が見つけたのは巨大な円形の建物だ。中からは歓声が聞こえる。

竜王「おそらく闘技場じゃな。ほれ、そこのモニターで戦いの様子がわかるじゃろ」

ザコ「お、本当だ・・て、勇者!?」

勇者と女騎士さんが戦っている。
主人公っぽいことやってるなぁ・・・

ザコ「さて、俺は何しようかな」

「動くな」

ザコ「へ?」
285 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:44:40.66 ID:wNSbAraC0
背中に感じる手の感触。
怖い怖い怖い怖い怖い!

??「俺の質問に答えろ。変なそぶりを見せたら殺す」

ザコ(こ、殺す!?)

??「お前は勇者の仲間か?」

ザコ「だ、誰だ?」ガタガタ

??「お前は俺の質問に答えてればいいんだよ。もう一度聞く、勇者の仲間なのか?」

ザコ「そ、そそそそうだけど」ガタガタ

??「そうか、ならちょっと付き合って貰うぜ?」

ザコ「す、素直に行くわけ無いだろ?こここんなところで騒ぎを起こせばお前はすぐに捕まるはずだ」ガタガタ

??「そりゃそうか、まあ無理矢理来させるんだけどな」

そいつがポケットから何かを取り出した。危険を察知して離れようとするが遅かった。

??『転移』
286 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:46:49.14 ID:wNSbAraC0
そいつがそう言った瞬間。一瞬にして周りの景色が変わった。

ザコ「!?」

??「魔石に転移呪文の術式を書いてあるんだ。転移結晶って言うんだぜ、これ」

ザコ「は!?てかお前誰だよ!」

??「俺か?俺の名前は復讐者、巷で噂の冒険者狩りってやつだな」

ザコ(冒険者狩り・・・!)

ザコ「その冒険者狩りさんが俺に何の用だ?」

復讐者「ん?いや、ただ俺が勇者を殺したくてな、仲間のあんたを人質として出せば戦ってくれるかと思ったわけだ」

ザコ「勇者を!?」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 19:48:41.66 ID:wNSbAraC0
復讐者「ああ。だからお前を無力化させて貰うぜ」

ザコ(くそ!どうする!?どっかの路地裏みたいだが、後ろの壁が高すぎる。それに武の国の建造物に魔法は効かない。だから壊すこともできない!)

竜王(さあザコ、お主の力を見せてみろ)

ザコ(ど、どうしよ・・・?)

復讐者「ククッ・・・諦めろ。お前じゃ逃げられねえよ」

そう言った途端、復讐者の腕がみるみる変化していく。あれは・・・

竜王「あれはおそらく魔物の腕じゃ。しかも、龍の一種・・・!」

ザコ「は!?どうなってんだよ!」
288 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:50:11.96 ID:wNSbAraC0
復讐者「まずは一発目だ」

復讐者の手のひらに炎が集中していく。

ザコ「くそ!!」

ザコ『火炎!!』

復讐者『炎火』

どちらも火属性、だけど復讐者の炎の方が大きい。中級か!?

ザコ「おされてるおされてる!!こんな狭いところじゃかわせないぞ!」

竜王「むぅ・・・しかたあるまい、体は熱くなるが我慢せい」

ザコ「へ!?」

竜王「体を借りるぞ」

ザコ(竜王)『灼熱!!』
289 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:53:17.32 ID:wNSbAraC0
竜王(相手が格上すぎるの・・・これでやっと互角とは)

ザコ(熱っ!熱っ!!これが竜王パワーかよ!中級のくせに威力が強すぎる!出してる俺が溶けそうだ!!)

ザコ(しかも魔力がぐんぐん減っていく!これ使いこなせるようにならないといけないのかよ!!)

復讐者「お?なんだ強いじゃねーか」

二つの炎がぶつかり合い爆発を起こす。

ザコ(反動と火傷で右腕動かねえ!!けど・・・)

ザコ「まだ左手が・・・ある!」

ザコ『ウッドキャノン!!』

復讐者「!」

俺の放った木の砲弾が復讐者へと迫る・・・が。

復讐者『ファイアウォール』

炎の壁で簡単に阻まれてしまう。
相性悪すぎません?
290 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:55:02.25 ID:wNSbAraC0
ザコ「もう一発!『ウッドキャ・・』って出ない!」

竜王「もう魔力切れじゃと!?早すぎるぞ!!」

ザコ「仕方ないだろ!!」

復讐者「二発目だ」

復讐者『炎・・』

ザコ(やばっ!)

『電撃!』

復讐者「ぐっ!」ビリビリビリ

復讐者「あぁくそ・・・誰だよ」

エルフ「なんとか間に合ったね」

ザコ「エルフ!」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 19:56:05.84 ID:wNSbAraC0
8

ザコ「お前なんでいんの?」

エルフ「今それ関係ないから。一旦引くよ!」

エルフに抱えられ風魔法で壁を越える。

復讐者「ああ・・・ムカつくなぁ。せっかく良いところだったのに」

復讐者「もう頭さえ残ってればそれで良いか?殺しても、死体さえあれば殺りあってくれるよな・・・」

復讐者『マグマハンド』

地面から出現した巨大な溶岩の手が俺とエルフに迫る。

ザコ「どうすんだよ!来てるぞ!」

エルフ「安心して。後は勇者様がなんとかしてくれる」
292 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:56:48.60 ID:wNSbAraC0
途中で書き込んでしまったから書き溜め分の番号が・・・恥ずかしい
293 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:58:27.92 ID:wNSbAraC0
勇者『激流!!』

溶岩の手のさらに後方。そこから飛んできた水流が溶岩の手に当たり、溶岩の手を冷やし、固まらせる。

ザコ「勇者!」

復讐者「やっと来た・・・か」

勇者「よかった、間に合った。さて・・・お前が冒険者狩りか?」

復讐者「ああ、そうだぜ」

勇者「選手交代!僕が相手だ!」

復讐者「ククッ・・ハハハハハッ」

復讐者「ああ、やっとこの手で殺せるよ。人類の希望・・・勇者様」
294 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 19:59:45.08 ID:wNSbAraC0
はい終わり。番号はスルーしてください!書き溜めても急ピッチ感がでるのがなんだかなぁ・・・
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 20:30:28.09 ID:/Hs/uZito
それほど気にならないけどなあ
乙です
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 20:35:50.01 ID:8+UrYSAWo
8!

乙乙
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 21:23:35.85 ID:xbJ/HXRHo
別にssだから展開早くていいんやで
298 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/18(月) 22:40:00.78 ID:wNSbAraC0
番外編 <弱点>

ザコ「竜王の弱点は尻尾」ギュッ

竜王「ふにゃ!」ビクッ

ザコ「エルフの弱点は耳の尖った部分」サワッ

エルフ「ひゃっ!!」ビクッ

勇者「何してるの?ザコ」

ザコ(ちなみに勇者の反応は首)

ザコ「ほれ」ガシッ

勇者「ひゃっ!」ビクンッ

ザコ(こいつ本当に男なんだろうか・・・)

残念ながら武闘家の弱点はわかりませんでした。確かめようとしたら半殺しにされるしできねぇよ!!
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 07:49:22.64 ID:MU34ASpDO
wwwwww
300 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:05:43.54 ID:wwRur6Gq0
勇者「お前、なんで僕を狙うんだ?」

復讐者「ククッ・・・別に・・お前には恨みはねえよ。ただ・・・勇者っていう存在が嫌いなんだよ」

勇者「そうか、なら躊躇はしないよ」

復讐者『炎・・・火!』

勇者『アクアウォール!』

復讐者の放った炎を勇者の作り出した水の壁が防ぐ。

復讐者「チッ・・・」

勇者(相手は壁側。こっちが有利だ)

勇者『激流!』
301 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:16:16.95 ID:wwRur6Gq0
逃げる場所を作らないように巨大な水流で攻撃する。普通ならかわせないはずだが、奴は後ろの壁よりも高く跳んだ。その足はまるで魔物のようだった。

勇者「何!?」

復讐者「おらぁ!!」

復讐者の一撃が勇者の腹部に直撃する。
勇者がのけぞったところに復讐者は一気に近づく。勇者の顔の近くに手を近づけ・・・

復讐者『爆破』

復讐者の手のひらから出現した球体が勇者に当たった途端、爆発した。

勇者(爆発属性!?)

復讐者「ハァハァ・・・勇者ってのは・・その程度・・・なのか!?」
302 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:28:11.61 ID:wwRur6Gq0
勇者「なら、これならどうだ!!」

勇者『シャイン!』

発動したのは光属性の中級魔法だ。初級の『ライト』よりも大きな光球を出現させ発射する。

復讐者(光魔法・・・!)

復讐者「やっと・・勇者らしく・・・なってきたじゃ・・・ねーか!!」ハァハァ

復讐者は発射された光球をギリギリで回避する。光球はそのまま飛んでいき壁にぶつかり爆発する。

勇者「まだまだ!!『激流!』」

勇者は両手で同時に魔法を発動させる。
しかし復讐者は壁をうまく使いそれを回避。

復讐者『爆・・・然・・!』ハァハァ

復讐者の発動した中級爆発魔法が勇者に直撃し、勇者は吹き飛ばされた。
303 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:38:22.91 ID:wwRur6Gq0
復讐者「さすがに・・・直撃・・・は、堪えた・・・だろ?」ハァハァ

復讐者は不意にそう呟いた。爆発魔法の破壊力は凄まじいものだ。勇者も大怪我を負っているはず、そう思っていた。しかし・・・

復讐者「なっ・・・!」

煙が晴れたそこには床の濡れた路地が広がっているだけ。傷ついた勇者なんてどこにもいなかった。

復讐者「いっ・・たい、どこ・・・だよ」ハァハァ

勇者「こっち・・・だああぁぁぁぁ!!!」

声に気がつき咄嗟に上を見た、その直後。どうやったのか、上から落下してきた勇者に右肩から左脇腹にかけて剣で切り裂かれた。

復讐者「くそ・・・!」
304 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:44:21.84 ID:wwRur6Gq0
復讐者「なん・・で、無傷・・・」ハァハァ

勇者「爆発する直前に、地面に思いっきり『激流』を発動させたんだ。煙が大きかったのと、君が焦っていたおかげで気づかれなかったよ」

復讐者「くそ!く・・・そ・・が!」ハァハァ

復讐者はすでに立てないほどまでに弱っていた。勝負はついた。

勇者「諦めるんだ、冒険者狩り。君の負けだ」

復讐者「誰が・・・いつ・・・負けを・・・認めた?」ハァハァ

復讐者が手を勇者の方へと向ける。

復讐者『熱線・パイロ・・・!』ハァハァ

呪文が発動しかけたその時、復讐者の腕が一瞬にして凍りついた。

勇者「!?」
305 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:52:45.68 ID:wwRur6Gq0
??「駄目だろ復讐者、魔法を使いすぎだ。それを発動したらお前の体がもたない」

復讐者「くそ!殺らせろ!殺らせろよ!!あと少しで殺せるんだよ!くそが!!」

勇者「お前・・は?」

??「俺はこいつみたく馬鹿じゃねーんだ。名乗る真似はしねーよ」

復讐者「ハァ・・ハァ・・・」

??「まあ、一つ説明するとすれば、俺たちは勇者を全員殺すつもりだってことだ。てことで、とりあえず今回は撤退させて貰うぜ」

勇者「くっ・・・逃がすか!!」

??『フラッシュ』

そいつの手が光り輝き、咄嗟に目を閉じてしまう。目を開けた時、もうそこには誰もいなかった。

勇者「なんで・・・光属性・・・?」
306 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/19(火) 20:53:13.39 ID:wwRur6Gq0
今日はここまで。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 21:04:43.38 ID:nvNkSa210
おつ
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 21:59:07.63 ID:k7FKzwfC0
乙乙
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 00:33:55.55 ID:zvctsiBDO
乙乙乙
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