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ザコ「勇者と旅に出ることになった」
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10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/19(土) 23:00:12.17 ID:UGVuN99bO
勇者「なら俺と一緒に来る?」
ザコ「ファ!?」
ザコ「そんなの無理だ!勇者には国から指名された強者達が同行するんだろ!?足手まといになるし空気に耐えられない!!」
勇者「いや、同行は断ったよ」
ザコ「え?なんで?」
勇者「自分がいろんな人達を見て。この人となら旅ができるって人たちと旅をしたいんだ」
ザコ(これは主人公ですわ)
勇者「それに僕は足手まといだとか気にしないよ。だから・・・一緒に行こう」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/19(土) 23:05:42.10 ID:UGVuN99bO
ザコ「いや、すげぇ行きたいけどさ。なんでそこまで俺に良くしてくれるんだよ」
これで偽善めいたこと言うようなら蹴り飛ばしてやる!できないけど
勇者「それは・・ただの俺の自己満足だよ。無加護なんてかわいそうだと俺は思う。だからそれを解決してあげたい。それだけだよ」
勇者「まぁ加護を受けて強くなったら仲間になってもらおうとかいう欲もあるけどな・・・」
ザコ(何こいつ超イケメン・・・自分の思いをまったく隠してない・・!)
ザコ「わかったよ・・俺もこのままクソみたいな人生送るのもやだだからな」
勇者「よし決まった!これからよろしくな!」
ザコ「ああ。よろしく」
かくしてクソ雑魚の俺が勇者と旅をすることになりました。
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/19(土) 23:06:44.10 ID:UGVuN99bO
とりあえずプロローグ?的なのは終わりです。見てくれてる人いるのかな?
とりあえず頑張っていきたいと思います。レスください!
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:07:59.75 ID:/Z3RrSVa0
乙
雑魚は精神成長するだけで別に強くならなくてもいいと思う。壁というのも立派な役割
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:08:05.04 ID:Y/gUYFIrO
話は面白いから
>>1
はなるべくそれを崩さぬようにしようか
乙
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:37:18.54 ID:7n+O4P7t0
レス乞食は嫌われやすいからやめよう(提案)
続き期待して待ってる
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:38:06.77 ID:pCz/Fs0uO
乙
雑魚がどう成長するのか楽しみ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:43:21.28 ID:qMgjRGsco
>> ID:/Z3RrSVa0
ヤムチャはDQNポジションだろ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 00:31:43.71 ID:1J3IFG/bO
面白けりゃ自然とレスもらえるからレスをねだるのはやめよう
かえって読者にレスする気を失せさせてしまう
話は面白いよ乙
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 01:40:58.06 ID:eoeCzT3k0
ザコは変態度がない横島、カメレオンの矢沢、主人公補正がない浜面あたりかな。
どう活躍するか楽しみ
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 11:34:19.96 ID:05MHqzpWO
ザコ(てことで勇者と冒険することになったのですが・・・)
スライムの攻撃!
ザコ「グハァ!!!」
勇者「ザコ!!」
ザコ「あー骨何本か逝きましたわコレ・・グフッ」
勇者「スライムの一撃で瀕死になるとは思わなかったよ」
ザコ「ちょ、感想いいから回復してくれない?マジ死にそうなんだけど」
勇者「ああ、そっか。ごめん」
勇者「呪文・ヒール!」
俺の周りを青白い光が包む
ザコ「はぁ〜癒される〜」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 11:42:54.73 ID:05MHqzpWO
と、こんな感じでスライムにも勝てません
勇者「スライムってプニプニしてるから大したダメージ受けないはずなんだけど」
ザコ「ひねくれて自分の魔翌力まったく鍛えてなかったから・・・」
普通人間は二つの魔翌力を使うことができる。加護によって与えられた魔翌力と自分自身が持っている魔翌力だ。例え加護をもらえなくても自分の魔翌力を鍛えればさすがにスライムには勝てるのだが、俺はまったく鍛えなかった。ほぼ自業自得である。
勇者「お前・・・」
ザコ「なにその冷たい目!やめて!自己満足って言ってたじゃん!!」
勇者「ハァ・・・ちなみに君の魔翌力はなんなの?」
ザコ「木」
勇者「」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 12:03:20.15 ID:05MHqzpWO
木の魔翌力。確かに大木を出現させたりと強そうに見えるが。防御に使うなら鉄の魔翌力があるし、大きなダメージを与えるには植物を成長させないといけないので冒険者よりも農家人気が高い。
勇者「まぁ加護を受ければもう少し使えると思うから・・・」
ザコ「その反応やめて!お願いだからやめて!!」
勇者「てかもう夕方になりかけてるんだけど・・・」
<ハナシカエルノヤメテ!ケッコウキヅツクカラ!!
王都から出発して現在8時間経過
未だ2の街に到着せず
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 12:14:45.04 ID:lBGkgtfAO
ん?なんか勇者が途端にちょっと嫌な感じのキャラになってる
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 12:17:26.57 ID:05MHqzpWO
勇者「これは野宿するしかないぞ」
ザコ「女顔の勇者と二人きり。なにも起きないはずはなく・・・」
勇者「!」ゾクッ
勇者「そういうのやめてよ!!」
ザコ「ハッハッハッハッハ!!!」
しかしさすがニート。テントの建て方を知らない。
勇者「えっと焚き火用の木を取ってきて・・・ていうか魔法で作れないの?」
ザコ「おいおいなめてもらっちゃ困るぜ?行くぞ!」
ザコ『生成・枝!』
しかしさすがザコの俺。でてきた枝は僅か3cm。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 12:25:39.18 ID:05MHqzpWO
勇者「枝・・・?」
ザコ「うん、取ってくるわ」スタスタ
勇者「少し練習すれば長いの出せるようになるから気に病まないで!!」
ザコ「さすがに気にするわ!!」
勇者「!」ビクッ
ザコ「だって旅出てからなんかお前当たり強いし!!クソだと思ってるならはっきり言えよバーカ!バーカ!!」
勇者「・・・」
ザコ「あっ、いやその・・ごめん」
勇者「いやいいよ、俺も悪かったし」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 12:36:49.91 ID:05MHqzpWO
勇者(はは、ちょっと強く当たって確かめようなんて、ガラにもないことするもんじゃないな)
勇者「けど思った通り悪い人ではないみたいだな。王様に言われたこの方法もやるべきじゃないよな」
王様『変な仲間に捕まらないか心配じゃなぁ・・・そうじゃ!少し強く当たってボロを出すか確かめるのだ!!」
勇者『えぇー!!』
<ワー!!ギャー!!!
勇者「ん?」
ザコ「勇者!勇者!!助けて!!!狼来てるから!!!」タッタッタッ
勇者「え!?」
狼型魔物「クオォン!!」
勇者「逃げてろよ!すぐ行くから!!」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 12:37:46.42 ID:05MHqzpWO
とりあえず今はここまで
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 13:20:31.75 ID:lBGkgtfAO
なるほど
急なキャラ変かと思ったが理由があったのか
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 13:54:11.73 ID:5Ef0H5oLO
レス見て展開変えたわけじゃないよね
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 14:28:22.30 ID:05MHqzpWO
>>29
ち、違うから(焦り)
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 15:29:43.00 ID:hESMM0Sv0
別に言うほど嫌な感じにもなってなかったぞ
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/03/20(日) 16:12:37.71 ID:2dgvS9lWO
saga入れなよ
フィルターかかってるから
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 16:36:13.68 ID:2dgvS9lWO
なんか既視感あるタイトルだなと思ったら
勇者「[
ピザ
]と一緒に旅に出ることになった」
とスレタイ似てるのか
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 20:58:14.25 ID:05MHqzpWO
<朝>
ザコ(やべぇ、狼に噛まれてから記憶ねぇや)
勇者「あ、おはよう!」
ザコ「おはよう。てかまたおれ瀕死状態になってたのか」
勇者「俺が駆けつけたときにはすでにね」
ザコ「ごめん・・」
勇者「気にするなよ!その分加護をもらったら活躍してもらうけどな!」
ザコ「お前加護もらっても雑魚だった時が怖いからそういうのやめろよぉ!!」
勇者「ははっ。ごめんごめん」
勇者(今日中には二の町に着きたいな)
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 21:09:18.71 ID:05MHqzpWO
スライム「プルプル」
ザコ「出たなスライム!今度こそ勝つ!」
勇者「頑張れ!」
ザコ『呪文・つるのムチ!』
蔓「」シナッ
ザコ「何これシナッシナッ!!」
勇者(マクドナルドのポテトにたまにああいうのあるよね)
スライムの攻撃!
ザコ「おっと危ない」サッ
勇者(ザコもそれなりに要領がわかってきたみたいだ。3回に1回しかダメージを食らってない)
狼型魔物「クオォン!」ガブッ
ザコ「ああああぁぁぁ!!!」
勇者(スライム限定だけど)
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 21:30:36.62 ID:05MHqzpWO
ザコ「二の町着いたーー!!!!」
勇者「お疲れ様」
ザコ「ていうか俺ばっかりに戦わせて勇者はいいのか?」
勇者「俺はザコが戦ってた間に別の奴と戦ってたからね」
ザコ「マジかよ・・・」
勇者「マジマジ。それじゃあまず国営店に行こうか」
国営店は国や町が経営している店。私営店は個人で経営している店だ。国営店は良くも悪くも普通だ。だから強い冒険者は行きつけの私営店なんかがある。俺もそういう店を見つけたい!
ザコ「先に宿屋に行かないのか?」
勇者「剥ぎ取った魔物の毛皮とか売りに行きたいし」
ザコ「・ぎ取りもしてたのかよ!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 21:45:34.13 ID:05MHqzpWO
冒険者がお金を稼ぐ方法は
・ギルドでクエストを受けて報酬をもらう。
・魔物から剥ぎ取った物を売る
この二つだ。
けど後者はそれなりにコツがいるし汚れるので皆毛嫌いしている。
勇者「2000ゴールド!」
ザコ「おお!!」
勇者「ザコがスライムとばっかり戦ってたからスライムの宝玉が手に入ったね」
ザコ「ここらへんにしては高いけど宝玉的には安いな」
勇者「よし!お金も貯まったし宿屋に行こう!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 21:46:33.59 ID:05MHqzpWO
>>36
は
・ぎ取りもしてたのかよです
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 21:47:12.52 ID:05MHqzpWO
剥ぎ取りもしてたのかよです!
何度もすみません
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 21:59:09.10 ID:05MHqzpWO
<宿屋>
勇者「ちょうど二人部屋が空いててよかったね」
ザコ「女顔の勇者と二人きり。何も起きないはずはなく・・・」
勇者「それいちいち言っていくの!?」
ザコ「ハッハッハ!!!」
勇者(うーん。デジャブ)
ザコ「あ〜フカフカのベッドで寝ることがこんなに幸せだとは」
勇者「毎日寝れるとは限らないからなぁ・・・」
ザコ「ああ。寝られるように強くなるさ」
勇者「そういうつもりではなかったんだけど」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 22:03:20.70 ID:05MHqzpWO
ザコ「って風呂入ってねぇ!!」
勇者「あ!」
ザコ「勇者はそういうの気にしそうなのにな」
勇者「俺だって疲れたしな」
ザコ「一緒に入るか?」ハァハァ
勇者「そのテンションのお前と入る気はない!!!」
旅に出て2日経った。目的地の女神の泉があるのは四の町の近く。まだまだ旅は長そうだ。
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/20(日) 22:03:53.27 ID:05MHqzpWO
今回はこれで終わり!
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 22:37:40.39 ID:eoeCzT3k0
やっぱり主人公補正がない浜面をイメージする。こいつに日野さんは贅沢過ぎるけど……
バニー服が好きそう
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 02:13:15.60 ID:36bz9BTU0
勇者ほんとに男なのかなぁ…?
乙
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 10:27:07.71 ID:8mIlymFE0
乙乙
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 10:42:00.92 ID:tLHq1st7O
ザコは女顔なら男ともヤれるのかなとか思ってしまった
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 18:04:42.93 ID:Fy8t7aGYO
乙、いいぞいいぞ
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/22(火) 12:59:28.27 ID:26OeFRDNO
ザコ&勇者「鬼?」
老婆「えぇ・・人喰いの鬼によって若いもんは皆攫われて。わたしの子どもも鬼に食われてしまいました」
勇者「それは酷いな」
ザコ「その鬼はどこに?」
老婆「町はずれにある洞窟に住み着いています。数日ごとにやってきて攫っていくのです」
勇者「なるほど。行こうザコ!」
ザコ「もちろん!」
老人「行ってくださるのですか!?」
ザコ「ああ!鬼なんて退治してやるよ!」
勇者(ザコ・・・それなりに戦えるようになって自信がついたみたいだな)
ザコ「勇者が!」
勇者「えー」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/22(火) 13:11:42.79 ID:26OeFRDNO
クエスト:人喰いの鬼から町を救え!
ザコ「てことでやってまいりましたー!鬼の住む洞窟!!」
勇者「道中全カット!」
ザコ「やっぱり敵も強いな。4回死にかけた」
勇者「けど蔓もシナシナにならないようになってきたし成長してるよ」
ザコ「あっまじすか!?あざーすっ!」
ザコ「けど勇者には及ばないな」
勇者「そりゃあ無加護だもん。及ばないに決まってるじゃん」
ザコ「こいつの胸の抉り方超ストレート!」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/22(火) 13:22:06.35 ID:26OeFRDNO
青鬼「おい」
ザコ「」
勇者「しまった!」
青鬼「侵入者か。またあの町の骨のない奴か?」
勇者「違うさ。俺はあの町の人に依頼されたんだよ。お前らを倒してってな」
青鬼「自分たちじゃ無理だから他の奴らに頼もうってか?ははっ、雑魚が考えそうなことだ」
ザコ「俺そんなの考えないからぁ!!!」
勇者「待てザコお前じゃない」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 13:23:43.61 ID:5w9nKzVvo
ホラゲの青鬼で脳内再生してしまってヒエッってなった
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/22(火) 13:28:14.38 ID:26OeFRDNO
青鬼「まあいい。どれほどの力を持っているのか、見せてみろやぁ!!」
そういって青鬼はこちらへと近づいてくる。
ザコ「お前を見てると某ホラーゲームの奴思い出して怖いから許せん!」
ザコ『呪文・つるのムチ!!』
青鬼足元から蔓が出現する。その蔓は青鬼の足の上を通りもう一度見地面に突き刺さる。そして青鬼はそれに足を引っ掛け転んでしまう。
勇者「おぉ!!」
ザコ「これぞ応用技。呪文・プラントラップ!!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/22(火) 13:29:02.64 ID:26OeFRDNO
とりあえず今はここまで
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 13:55:33.54 ID:bc8XzDDCo
支援だけなら一流になりそうだな
おつ
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 17:17:31.27 ID:zvdhJjlNO
勇者物でどうしてマクドって単語が出てくるんですかねぇ(伏線)
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 19:12:03.65 ID:BvjLf0gE0
この世界でもパソコンあるのかよ
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 00:07:44.95 ID:FInQ+vAxo
映画があるんだしおかしくはない
ナルトでもいつの間にかノーパソ出来てたし
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 10:43:05.36 ID:P+tJRWc2o
コナンなんて一年間でPHSからスマートフォンになったんだから技術の進歩にツッコミは無用だな
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 22:24:58.95 ID:9xcbjNfM0
勇者「すごいじゃんザコ!青鬼を転ばせるほどの強度をいつの間に!!」
ザコ「だって今ので魔力使い切ったからな」
勇者「えー」
青鬼「くそ・・・」
ザコ「勇者早く攻撃!!俺の魔力が無駄になるから!!」
勇者「そうだった」
勇者『呪文・ライト!!』
勇者の手のひらから勢いよく発せられた光弾が青鬼に直撃する。
青鬼「ぐっ・・ああああぁぁ!!」
ザコ「わかりやすい効き方してるな」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 23:26:32.41 ID:9xcbjNfM0
赤鬼「おいどうした!!」
黄鬼「何かあったのか!?」
青鬼「こいつら・・侵入者だ!」
勇者「しまった!」
ザコ「仲間きたぞ!!どうするんだよぉー!!!」
勇者「1体にダメージを与えているとはいえ3対1か・・・」
ザコ「勇者さん?俺も入れて?」
ザコ(やっぱこいつたまに悪くなるよな。初期のイケメンどこ行った!)
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 23:36:28.25 ID:9xcbjNfM0
黄鬼「とにかく覚悟しろ?てめぇら生きて帰r痛て!!」
青鬼「どうした!?」
黄鬼「やべっなんか刺さったし!マジ痛てぇ!!」
赤鬼「あっ木の枝刺さってる」
黄鬼「まじ?抜いて抜いて!」
ザコ「ふっ、またもや俺のトラップにかかったのか」
赤鬼「なに!?」
ザコ「木で作った即席のまきびしだ。一個作ったら魔力使い切るけどな」
勇者「本当だ、すごい聖水減ってる・・・」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 23:43:27.20 ID:9xcbjNfM0
ザコ「しかも木で作ったからすぐ壊れる!恐るべき燃費の悪さ!」
勇者「それ自分で言っちゃ駄目でしょ!」
ザコ「さぁさぁ今のうちに攻撃!」
勇者「自分のペースで動きすぎだよ・・・」
黄鬼「地味に数多いぞこのまきびし!」
赤鬼「痛っ・・」
勇者『呪文・ライト!ライト!ライト!ライト!ライト!ライト!ライト!』
鬼達「ぐあああぁぁぁ!!!」
光魔法の連打の前に鬼達はなすすべもなくやられた。それはもう一方的に・・・
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 23:50:35.69 ID:9xcbjNfM0
ザコ「なんだ、どれだけ強いのかと思ったらそんなにだったな」
勇者「いや、今回楽に勝てたのは運が良かっただけだよ。相手が末端の兵士で、俺が光魔法を使えたから下級魔法で勝てた。この勝負は本当に奇跡と言っていいよ」
ザコ(それに偶然鬼の弱点が足だったからまきびしが効いたし蔓で転ばせたのか・・・)
勇者「実際魔王軍の幹部となれば上級の光魔法でも簡単には倒せない」
ザコ「魔王軍・・・幹部・・・?」
勇者「そう。例えば「俺とかな」
ザコ「え?」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/23(水) 23:57:07.62 ID:9xcbjNfM0
そこにはさっきの鬼よりもひとまわりもふたまわりも大きい鬼がいた。
勇者「嘘・・だろ・・・?」
??「そんなに驚くなよ。俺は今回は噂の勇者様がどんなやつか見に来ただけだからよ」
ザコ「魔王軍幹部なんて冗談だろ!?どうせ地方のボスとかそんなんだろ!?」
勇者「いや、こいつは本物だ。文献で見たことがある。魔王軍七幹部の一人、鬼王・・・」
鬼王「お、さすがにお勉強はしてるみたいだな」
ザコ(いきなり幹部戦ですか!?こんなの聞いてねぇぞ!!!!)
ザコ(俺はリア充人生送るために加護を受けるための旅をしてただけでこんな・・・)
ザコ(こんな奴と戦う気ねぇよ!!)
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 00:01:27.26 ID:bCQ7df2n0
鬼王「へへっ、それじゃあどれくらい強いのか見せてもらおうか。まあまだ弱いのはわかってるから」
鬼王「死なない程度に手加減してやるよ」
勇者「ザコ!逃げ・・・」
俺にはその時何か起きたか全く分からなかった。気づけば鬼王の攻撃で勇者が吹き飛ばされていた。気づけば鬼王が勇者に致命傷を与えていた。気づけば俺は鬼王に爪で切り裂かれていた。気づけば俺たちは・・・完全敗北していた。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 00:08:06.71 ID:bCQ7df2n0
俺は今まで感じたことのない痛みを感じてただ怯えることしかできなかった。
鬼王「まさかここまで弱えとはな。特に勇者の仲間。さすがに雑魚すぎるだろ」
ザコ「あっ・・・あっ・・・」ジワッ
俺は恐怖と痛みのせいで失禁してしまっていた。
鬼王「さすがに敵の前で失禁するか?」
勇者のほうを見ると、血を流している。今までの人生で見たことないような・・・いや、ある?見たことのない景色を思い出して俺は混乱した。
??「鬼王!!!!」
突如現れた誰かが鬼王斬りかかる。鬼王が少し押されているようだ。
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 00:12:51.36 ID:bCQ7df2n0
ザコ(くそ・・・やばい死にそう。手加減されてるとはいえ幹部クラスの攻撃受けて死んでないとか奇跡だろ)
鬼王「くそ!中央警備か。うっとおしい奴らが来たもんだぜ」
ザコ(中央警備・・・?なんだよそれ。誰でもいいから追い払ってくれよ・・・
もうダメだ。意識が持たない。)
俺がその時最後に見たのは鬼王とほぼ互角に戦う誰かたちの姿と血だらけの勇者だった。
ザコ(くそ・・勇者・・・)
ザコ()
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 00:13:25.29 ID:bCQ7df2n0
今日はこれで終わり。
このスレ初のシリアス。苦手。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 03:49:53.87 ID:mbcO2lFio
おつ
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 03:56:35.91 ID:qHNR2ghAO
>>65
色々気付き過ぎィ!
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 06:11:32.25 ID:ZdH8vFl0o
ホモは嘘つき
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 11:36:07.15 ID:iO9IL5wg0
>>55
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃なんてバズーカとかミラーボールとかしまいには巨大ロボまであったんだから今更騒ぐ程のことでもない
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 13:39:36.34 ID:bCQ7df2n0
目が覚めると俺はベッドの上だった。
どうやら生きてはいるらしい
ザコ(これは奇跡だな。神に感謝!)
まあその神が加護を与えなかったせいで旅に出ることになったんだけどな。
??「目が覚めたようだね」
そこにいたのは一人の美少女。神は金色で俺に微笑みかけている。これはメインヒロインですわ。
ザコ「誰だ?」
騎士「私は武の国で中央警備隊に所属している騎士だ」
ザコ「なにそれ・・・」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 13:40:45.79 ID:bCQ7df2n0
神じゃなくて髪でした!
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 13:49:59.12 ID:bCQ7df2n0
引きニートである俺はこの世界の地理を全く知らない。鬼王が中央警備と驚いてたくらいだから有名なのだろうが、俺は全く知らない。
ザコ「そうだ、勇者は!?」
騎士「それが傷は回復したのだがまだ目を覚まさないんだ。切り裂かれただけの君とは違い、鬼王の攻撃を二発ともまともに受けたからね」
ザコ「そんな・・・」
騎士「それにしても、旅を始めたばかりとはいえ無加護の君が生きてるくらいだからさすがに一撃目は防げるはずなのに、何があったんだろうか」
ザコ(無加護ってばれてますやん・・・)
俺は勇者がやられた理由を知っている。
なぜなら勇者は俺を気にしていたせいで攻撃をくらったのだから。
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/24(木) 14:03:26.53 ID:bCQ7df2n0
ザコ「ていうかここは?」
騎士「三の街の病院だよ」
知らないうちに少し得していたらしい。
やったぜ!
騎士「目覚めたのが確認できたしもう行くよ。さすがに勇者くんの目が覚めるまで待ってたら時間がかかりすぎると思うからね」
ザコ(マジかよ!行かないでくれメインヒロインー!!!」
騎士「そんなに言わなくても、君が武の国に来ればきっと会えるさ」
ザコ(声に出てた・・恥ずかしい!)
金髪の女騎士は去って行きました。くそ!!!!!
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/24(木) 14:04:05.12 ID:bCQ7df2n0
今はこれで終わり。
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 14:20:38.77 ID:om+ZktCS0
どうせ別の新しいヒロイン候補が現れる
ザコが思い描いていたタイプと逆のタイプ(性格が)
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 21:45:39.99 ID:qqPhdAtxo
メインヒロインは勇者なんで…
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 14:05:46.62 ID:1/27hc470
数日後、俺は動けるまでに回復しました。町が壊滅しかけた原因となった鬼達を倒した功績で報酬がザックザク!しかも勇者が目覚めるまで町にいていいという。太っ腹だぜ!!
ザコ(てことでね、この世界が今どうなってるのかというのを調べるために図書館にやってまいりましたー)
ザコ(あんま本とか読まないんでわかりやすいものが、お?これなんかどうだろうか)
『世界の常識大全集』
ザコ(恐ろしいほどにそのままじゃねぇーか)
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 14:27:19.94 ID:1/27hc470
ザコ(魔王軍についてはどこにあるのだろうか。あった!『p456魔王軍七幹部』厚いなこれ)
魔王軍七幹部とは魔王を除いた7匹の最強の魔物達のことを言い、それぞれが王の名を冠している。
強い順に騎士王、竜王、獣王、鬼王、腐王、闇王、智王がいる。
それぞれが恐ろしい力を持っており、あったら逃げるのが賢明だぞ!
ザコ(逃げれたら苦労しないんだけどな)
とりあえずこの本を読むことで知識を蓄えることができた。魔物と魔獣に分かれているとかいう情報も知った。学校で習うらしいけどイジメにびびってたから授業なんて聞いてないぞ!
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/25(金) 14:31:45.77 ID:4YUYRtPGO
?「英雄王がいないではないか!」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 15:34:16.10 ID:1/27hc470
<一週間経過>
ザコ(やっべぇどうしよ、超暇なんですけどぉー!図書館の本もニート時代に培った超高速読術で制覇してしまったしな)
ザコ(よし!クエストでも受けるか!)
町にあるギルドにやってまいりました
ザコ「なるほどなるほど、危険度3以上しかないのか・・・」
ザコ「俺だけじゃ死ぬし、帰るか!」
ザコ(ってダメだろ!頑張るって決めたんだ、目指せ脱雑魚!!)
ザコ(そうだ!仲間を探そう!募集したり!されたり!)
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 15:42:15.23 ID:1/27hc470
ザコ(俺のレベルがたぶん今10くらいにはなってるんじゃないだろうか。順調進んできたから補助でならいけるはずだ)
〔初心者歓迎!レベル15以上募集!〕
〔上級者募集、レベル30以上〕
〔ワイワイやりましょう!レベル12以上募集〕
ザコ「・・・」
その時俺は女騎士に言われたことを思い出した。
騎士『三の街の病院だよ』
騎士『三の町の病院』
騎士『三の町』
ザコ「ああああああぁぁぁぁ!!!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 15:47:43.07 ID:1/27hc470
ザコ(二の町から三の町への旅路をすっ飛ばしたせいでその分の経験値が俺たちにはないんだ!!)
ザコ(やばいぞ、選択肢がすげぇ減るぞ・・・)
ザコ(DQNは嫌だ、DQNは嫌だ、DQNは嫌だ、DQNは嫌だ、DQNは嫌だ、DQNは嫌だ!)
〔レベル制限なし!周辺でレベル上げしましょう!〕
ザコ「これだー!!!!」
ザコ「これに!参加!したい!です!」
マスター「え?あぁ、待ってろよ、すぐに呼んでくるから」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 15:56:25.73 ID:1/27hc470
炎勇者「無理だ」
ザコ「えええぇぇぇぇ!!!」
ザコ「なんで!レベル制限ないんじゃないの!?」
炎勇者「レベル制限はないが、それは加護があればの話だ。加護がなければ話にならん」
ザコ「ふざけんな!納得できるか!」
DQN戦士「言ってる意味わかんねぇのか!?雑魚に用はねぇんだよ!!」
ザコ「ワカリマシタ」(納得いかねぇ!俺と勝負しろ!!)
ザコ(DQNがいるならこっちから願い下げだわ!バーカ!!!)
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/25(金) 15:57:30.44 ID:1/27hc470
今はこれで終わり!
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/25(金) 16:03:18.46 ID:cYDWU2hq0
その内に「負け犬上等!」とか言いそうだな、ザコ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/25(金) 22:17:25.04 ID:APhRYiYAO
ザコおとなしく呪文の個人練習でもしてろよww
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/26(土) 00:18:22.20 ID:1wqoChvq0
ザコ(なんだあいつら!炎勇者って言ったか?勇者ならもっと聖人になれよ!うちの勇者を見習え!!)
ザコ「こりゃなんとかして俺だけで戦わなければならないのか・・・?」
ザコ「こうなりゃしかたない!レッツバトル!!」
<三の町周辺>
ザコ(と、意気込みつつ来たわけですが)
蜂型魔物「・・・」ブーン
ザコ「どうしよう、勝てない。ドヤ顔でプラントラップしてやるつもりが飛んでちゃ意味ないだろうが!」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/26(土) 00:21:45.70 ID:1wqoChvq0
ザコ『呪文・まきびし!』
蜂型魔物「・・・」ブーン
ザコ「飛んでるから意味がない!」
ザコ『呪文・つるのムチ!』
蜂型魔物「・・・」ブーン
ザコ「さすが俺!雑魚すぎて届かない!」
ザコ(ていうか俺の呪文のレパートリー少なすぎ?)
蜂型魔物は仲間を呼んだ!
蜂型魔物A、B「・・・」ブーン
ザコ「!?」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/26(土) 00:27:13.65 ID:1wqoChvq0
蜂型魔物A、Bは仲間を呼んだ!
蜂型魔物A、B、C、D「・・・」ブーンブーン
ザコ「着々と仲間増やしてるー!!」
ザコ(やばいどうしよこれ、やばいぞやばいぞ)
ブーンブーンブーン
ザコ(どうすれば勝てる・・・!?図書館で呼んだ魔術本に何か・・・)
ブーンブーンブーンブーン
ザコ(めんどくさかったから全然読んでねえー!!!)
ブーンブーンブーンブーンブーン
ザコ「てかさっきからうるさいぞ蜂野郎!!!」
蜂型魔物A〜Z「・・・」ブーンブーンブーンブーンブーンブーン
ザコ「」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/26(土) 00:34:17.79 ID:1wqoChvq0
ザコ「えっと・・・蜂って案外近くで見ると可愛いね」ニコッ
蜂型魔物A〜Z「・・・」ブーンブーンブーンブーンブーンブーン
蜂型魔物A〜Zの毒針攻撃!
ザコ「やっぱ可愛くないいぃぃ!!」
俺が諦めかけたその時だった、突如現れた少年が一瞬にして蜂型魔物の群れを倒したのだった。
武闘家「大丈夫か?」
ザコ「ヒャイ、ライジョウブレス」
武闘家「大丈夫じゃなさそうだな・・」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/26(土) 00:35:33.69 ID:1wqoChvq0
今日はここまで。
名前欄の個人証明みたいな奴ってどうやってるんですか?
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/26(土) 00:36:44.33 ID:Vgg4t3tR0
とりあえず「2ch トリ」でクグレ
それかトリップでクグレ
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/26(土) 00:40:44.81 ID:LcdX2SCKO
乙。ここ読んでごらん
■ SS速報VIPに初めて来た方へ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456407164/
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/26(土) 16:42:32.10 ID:qqecJ9cFO
DXライジョウブレス
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/29(火) 11:27:56.76 ID:O2YlT/mt0
俺は今酒場にいる。俺の命を助けてくれた武闘家に少しでもお礼がしたかったのだ。
武闘家「あの蜂に刺されると麻痺して動けなくなるから次から気をつけるといい」
ザコ「わかりました!」
武闘家「そういえばあの蜂からドロップした物を渡していなかったな」
ザコ「ドロップ?」
武闘家「知らないのか?」
もちろん知っている。何冊読んだと思ってるんだ。魔物は敵の区別の一つだ。闇の魔力で誕生したのが魔物。元から存在していた動物が魔力によって凶暴化したのが魔獣である。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/29(火) 11:35:20.92 ID:O2YlT/mt0
ザコ(この町は大体の説明パートらしいな。って何思ってるんだ俺・・・)
魔獣の場合は・ぎ取る場合があるが、魔物の場合は死ぬと消滅する。その時にアイテムを落としたりする場合があるのだ。これがドロップアイテムである。
ザコ(蜂を倒したところでろくなものが無かった。毒針なんて何に使えばいいんだよ)
そう思っていると彼が口を開いた
武闘家「お前はなぜ一人でクエストを?」
ザコ「俺は無加護だから誰もパーティーに入れてくれなくて・・・」
武闘家「そうか」
そう言うと彼は一枚の紙を見せた
入門生募集と書いてある。道場の勧誘の張り紙らしい。
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/29(火) 11:38:47.95 ID:O2YlT/mt0
武闘家「もし迷惑じゃなければ、明日ここに来るといい」
ザコ「それはつまり?」
武闘家「俺がお前を鍛えてやる、ということだ」
ザコ「ほんとですか!?」
武闘家「ああ」
俺にとっては嬉しいことだ。体術を覚えれば魔力が少なくてもそれなりに戦える。
ザコ(この町で説明パートと修行パートを両立するのかって何思ってんだ俺)
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/29(火) 20:55:35.92 ID:NeAhAqRD0
期待
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/29(火) 22:37:22.91 ID:G0CG3o9DO
乙
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 22:57:10.35 ID:kkbJZUP+0
勇者が目を覚ましたと聞き俺はすぐに病院へと駆けつけた。体に異常は無いそうだ。さすが勇者。
ザコ「その炎勇者って奴がよ、これがまた酷いんだよなぁ、勇者みたいな聖人じゃないんだなあいつ・・・」
勇者「そうなんだ」
ザコ「勇者なんだからもっと正義に生きろよなぁ」
俺は鬼王に殺されかけてからのことを勇者に説明した。
勇者「だけど実際光の加護を受けた人が全員いい人ってわけじゃないんだ。性格が悪い人だっているし、悪に染まる人だっているんだ」
ザコ「そうなのか。けどお前はいい奴じゃん」
俺がそう言うと、勇者は数秒の沈黙の後に言った。
勇者「僕は君が思うほど聖人じゃないよ」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:01:43.19 ID:kkbJZUP+0
ザコ(なんか意味深だな・・・てか僕?)
ザコ「お前の一人称って俺じゃなかったけ?」
勇者「あ!」
勇者は焦った表情をした。道中でのクソ下手な悪者演技といい案外嘘つくこと多いな。そういう点ではさっき勇者が言ったことに当てはまるのか・・・
いや悪者演技には騙されてないぞ俺は!本当だからな!
勇者「いやぁ、他の人に舐められないようにって強い勇者であろうとしてたけど、やっぱり苦手だなぁ」
ザコ「下手な演技はするなよ・・・」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:05:55.68 ID:kkbJZUP+0
勇者「そういえば武闘家って人にきたえてもらってるらしいね!」
ザコ「ああ、まあな」
勇者「ザコも僕に善戦できるくらいは強くなったのかな?」
ザコ「いや、その・・・」
勇者「三の町の武闘家ってそれなりに有名だからね」
ザコ「そ、そうなんだぁ・・・」
ザコ(ごめんな勇者、武闘家に会ったのは今日の朝やねん。修行パートなんて無かったんや・・・)
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:12:44.14 ID:kkbJZUP+0
次の日には勇者は完全に回復していた。早すぎるわ。
勇者「さて、これからどうしようか」
ザコ「仲間でも増やすか?俺一人じゃ無理だったけど勇者の名前を使えばいけるだろ」
勇者「そっか、なら武闘家を仲間にしよう」
ザコ「は?」
ザコ「何言ってるんだよ!勝てるわけないだろ!!」ガシッ
俺が弱すぎたとはいえ蜂型魔物の大群を簡単に倒した時点で勇者でも彼には釣り合わないだろう。
勇者「そ、そんなに否定する?てか顔近いから離れてよ...///」
ザコ「あ、ああ。ごめん」
なんていうか、男の娘度が増しとる。一人称が変わったせいで増しとる。あとなんか弱気になって増しとる。グッジョブ鬼王!
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:16:39.62 ID:kkbJZUP+0
勇者「でも彼がパーティーに入ればかなり楽だよ」
ザコ(さりげなく俺をけなしてくるその姿勢、嫌いじゃない)
勇者「話題になって注目も集まるしね」
ザコ「けどまともに戦っても絶対勝てないぞ?」
勇者「だからなんとかしてこっちが有利になる状況へ持ち込むしかないね」
ザコ「例えば?」
勇者「それが浮かんでたら言ってるよ」
ザコ「なるほど確かに」
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:28:33.07 ID:kkbJZUP+0
ザコ(武闘家に勝つ方法か・・・正直浮かばんな)
勇者も必死に考えているようだ。だかあまりいい案が浮かばない模様だ。
ザコ「けどうまいこと会話を誘導すればいけるかもしれないな」
勇者「なるほど、じゃあ一か八かやってみようか」
ザコ「て言ってもまだノープランなんですけどね」
俺たちは作戦を考え続けた。けどその時の会話にかけるなんて勝率低すぎますよね。
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/30(水) 23:36:28.27 ID:kkbJZUP+0
俺たちは武闘家のいる道場の扉の前に来ていた。
ザコ「勝てるきしねぇよ・・・」
勇者「まあ負けて死ぬわけじゃないし、気楽にやろうよ。僕は二人旅でも問題ないしね」ニコッ
ザコ「あ、ああ」
ザコ(大事なのは最初だな。堂々としていよう!)
俺は扉を開く、俺に注目が集まる。俺は大きく息を吸い言った
ザコ「タ、タノモー!」
いきなり失敗した、マジ恥ずかしい。死にたい
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