ありす「鷺沢家の日常」

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45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:19:48.81 ID:YRkTBNTZo
ポテトサラダコロッケって実在するのか?
熱々のキュウリとか食べたくないぞw
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:26:16.76 ID:guXgBXbnO
>>45
これが実在するんですよ
自分もマツコの知らない世界でやってて初めて知ったのだけれど
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:27:38.44 ID:guXgBXbnO
誤字修正
>>34
>>35
の奈緒の「アタシ」→「あたし」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/22(火) 00:41:55.54 ID:5ow9cuHU0
ああ、奈緒かわいい……
ふみありかわいい……
奏さんすばら……乙
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/22(火) 03:43:07.99 ID:rNQNp15T0
なんだこれやべえ最高かよ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 11:55:45.19 ID:alq2PgPBo
良かった
最高だった
ゆっくりで良いんで長く続けてほしい
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/25(金) 21:18:51.94 ID:1ZqZs0MMo
テレビでやってたからか
急にウチの近所のスーパーにそのコロッケ置くようになったのは
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:40:13.63 ID:FVD+UKwbO
テストなんだよ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:41:02.62 ID:FVD+UKwbO
イクゾー
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:41:53.77 ID:FVD+UKwbO
――――――



長女のアルバイト編

〜in大学生協〜


文香「あっ」

文香(新作……出てたんだ。前作も良いものでしたから、今回も良いものです。そうに違いありません)

文香「お財布……お財布……」

財布「すまんな」カラッポ-

文香「ふぁっ」

文香(小銭……小銭なら……)

小銭入れ「入ってないやで」300エン

文香「あわわわ……」

文香(どうしよう……なぜ? この間お母さんからいくらか振り込みがあったはずなのに……)

文香(……あぁ、浮かれて本を買いすぎたんだ……きっとそれだ……)

文香「ごめんなさい奏さん……私はお小遣いのやりくりさえ出来ないダメな姉です……」ヨヨヨ…
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:42:53.00 ID:qsy05u7oO
まってた
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:43:39.87 ID:FVD+UKwbO

「ど、どうしたの文香さん!」

文香「み、美波さん……?」

美波「突然泣き出すなんて、何かあったの!?」

文香「美波さぁん……」

美波「きゃっ! ちょ、ちょっと〜っ!」


――――――


〜in食堂〜

文香「すみません美波さん……お金、貸していただいて……」

美波「もうっ。後先考えずお金を使っちゃいけませんって、前にも言ったよね?」

文香「深く反省しました……明日も確か、同じ講義取ってましたよね。その時にお返ししますので……」

美波「次からは本の衝動買いなんかしちゃダメよ!」

文香「お小遣い管理、出来るようになります……」

美波「わかればよろしい。さっ、お昼ごはん食べましょ?」

文香「そう、ですね。お弁当……お弁当……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:45:52.59 ID:FVD+UKwbO

美波「今日も妹さんの手作り?」

文香「そうです……今日のお弁当は……」

美波「わっ、すごい。三色弁当だね!」

文香「今日は豪華です……美波さんは……?」

美波「今日は食堂の定食なの。私も料理、上手にならなきゃなぁ……」

文香「奏さんも、どんどん上手になりました。きっと、美波さんもすぐに上手になります……」

美波「文香さんは出来るんだっけ。料理」

文香「得意料理はカップ麺です……」

美波「あ、あははっ! とにかく、食べちゃおう! お昼ごはん食べて元気出そっ!」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:47:44.02 ID:FVD+UKwbO

…………

文香(今日も美味しい……今度、お料理風景を観察してみましょう……)モグモグ

美波「そういえば、文香さんってアルバイトとかはしないの?」

文香「アルバイト……接客だとかは、向いてないように思えて……」

美波「ひ、否定できない……」

文香「小さな古書店の店員だとか、やってみたいな、とは思うのですが……」

美波「確かに似合いそう! でもね文香さん。アルバイトと言っても、接客ばっかりじゃないんだよ?」

文香「力仕事だとか……?」

美波「そういうのじゃなくて! ……例えば私は今、家庭教師をしてるんだけど」

文香「美波さん、サークルもやってて忙しいでしょうに……すごいバイタリティですね……」

美波「そこは自分自身の努力だから。話を戻すけれど、家庭教師とかなら文香さんも出来るんじゃないかな?」

文香「家庭教師……それなら……でも、私が誰かに教えるなんて……」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:48:53.34 ID:FVD+UKwbO
美波「大丈夫だよ! 私が今教えてる子も、すごく良い子なんだ」

文香「どんな子を教えてるんですか……?」

美波「ロシア人とのハーフなの。かわいいし、すごく懐いてくれて。国語がまだ不得意なんだけど、頑張って覚えててね。私も教えるのが楽しくて……」

文香「……なるほど」

美波「きっと、文香さんにもぴったりの生徒さんがいるわ!」

文香「そう、ですね……わかりました。やってみます……!」

美波「頑張って、文香さん!」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:50:18.39 ID:FVD+UKwbO

――――――

文香「ということがありまして……」

文香「私……アルバイトを始めます」

奏「……正気?」

文香「ありすちゃん……奏さんがいじめます……」

ありす「めっ、ですよ奏姉さん!」

奏「……ごめんなさい。でも、あんまり意外すぎて」

文香「ですよね……でも、やってみたいのです。私の世界を、少しでも広げられるんじゃないかって……」

奏「良いんじゃないかしら? 本の外だって、すごく楽しいわよ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:51:47.10 ID:FVD+UKwbO

ありす「どんなアルバイトをするつもりなんですか?」

文香「家庭教師を……」

ありす「家庭教師なら私に教えてくれればいいのに……」

奏「私にも教えてよ。期末が近いの」

文香「妹では意味がないのです……やっぱり、身内以外じゃないと……」

奏「まぁ、そうよね。そっちの方が良いわ。姉さんと仲良くなれる子だと良いわね」

ありす「でも、私にも教えてくれますよね……?」

文香「ふふ。ありすちゃんにも奏さんにも、必ず教えますから……」

ありす「……アルバイト、応援します!」

文香「頑張ります……当たって砕けろ、です」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:54:13.44 ID:FVD+UKwbO

――――――


生徒の家

文香(今日は、初めての授業です……)

文香(ここが、私の教える生徒さんの家……なんですね)

文香(いざ目の前にすると、不安になってきました……私が先生なんて、大丈夫でしょうか……)

文香(ま、まずはインターホンです……緊張してきました……目標をセンターに入れて、スイッチ。目標をセンターに入れて、スイッチ……)ピンポーン

タッタッ

ガチャ

「先生…………?」

文香「せ、先生です……」

「じゃあ……入って…………」

文香「は、はい……」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:55:31.05 ID:FVD+UKwbO

…………


文香「私は、鷺沢文香といいます……お名前を聞いても、よろしいでしょうか……」

雪美「佐城……雪美……」

文香「では雪美さん……お勉強の方に……」

雪美「……わかった」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:00:46.49 ID:FVD+UKwbO
文香「……」

雪美「…………」カキカキ

文香「……」

雪美「…………」スラスラ

文香「……」

雪美「…………」サラサラ

文香「……」

ニャーン

文香(あっ……ねこです……)

雪美「ペロ……今……ダメ…………」

ニャーン……

文香(帰っちゃいました……)

雪美「…………」

文香「……」

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:01:39.66 ID:FVD+UKwbO
雪美「…………できた」

文香「はっ、出来たのですね……答え合わせしますね……」

雪美「…………」

文香「……」マル……マル……

雪美「どう……?」

文香「……満点です。すごい、ですね」

雪美「……やった」

文香「はなまるあげちゃいます……」

雪美「うれしい……文香……教え方、上手……」

文香「そ、そうでしょうか……照れちゃいますね……」

雪美「…………」

文香「……」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:04:35.01 ID:FVD+UKwbO

――――――


奏「あら姉さん、今日は初めてのアルバイトだったんだっけ?」

文香「そうです……」

奏「どうだった?」

文香「教え方、褒められちゃいました……私、このアルバイト向いてるのかもしれません……いける気がします……」

奏「そ、そう、なら良かったわね」

ありす「教えてもらうのが楽しみになってきました」

文香「ふふん……任せてください……今の私はぐれーとてぃーちゃーさぎさわです……」

奏「なんだか不安だわ……」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:05:17.88 ID:FVD+UKwbO
今日はこの辺りで勘弁してください
続きはそのうち
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:05:58.53 ID:I5JO1SA40
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:07:48.50 ID:qsy05u7oO
おつ!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:16:42.39 ID:z7qONhLZ0
GTS(ぐれーとてぃーちゃーさぎさわ)
なんだかポケモンみたい
でもかわいい

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:09:42.37 ID:5/+IXurV0
是非俺の妹と交換してもらいたい
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:55:01.40 ID:3YY96eFo0
ぽんこつふみふみかわいい
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 04:48:44.48 ID:z9dMH+G00
あくしろ〜
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 06:44:52.63 ID:zhiql2Qeo
ふみかわいい
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 12:17:29.01 ID:ghII3LCAo
世界広がってるんですかね……?
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/27(日) 10:23:07.15 ID:67IraDtYo
http://i.imgur.com/1aHFeP0.gif
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:07:29.30 ID:dFaBYeUSO
>>76 いいね
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 21:18:07.92 ID:acSQkgbO0
はよ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 04:02:17.96 ID:zosUoOaE0
あくしろ〜
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 03:24:48.28 ID:f7FrK62G0
あくしろ〜
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:58:18.01 ID:l3dZSeWSO
テス
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:59:09.81 ID:l3dZSeWSO
イクゾー
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:59:48.50 ID:l3dZSeWSO

――――――


「ヤツら」編

奏「ありすちゃん、留守番は頼むわね」

ありす「任せてください!」

奏「お昼ごはんは冷蔵庫の中にあるから、レンジで温めて?」

ありす「……お昼ごはんくらい、一人でも作れるのに」

奏「ダメよ」

ありす「へっ?」

奏「もしもなにかあったら、悲しむ人がいるの。そろそろ柚ちゃんにあげるのも限界だし……」

ありす「柚ちゃん?」

奏「こっちの話。気にしないで。とにかく、一人で料理はダメよ。約束できる?」

ありす「わ、わかりました……約束します……」

奏「……また今度、練習しましょ? ありすちゃんがもっと上手になったら、私も嬉しいわ」

ありす「……はい! 楽しみにしてます!」

奏「じゃあ、学校行ってくるから。あやしい人が来ても、入れちゃダメだよ」

ありす「わかってますからっ!」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:01:32.91 ID:l3dZSeWSO


――――――


ありす(今日は開校記念日で小学校がお休み)

ありす(高校も大学も普通に授業があるから、私は一人でお留守番)

ありす(家に平日の昼間から一人だなんて、なんだかヘンな感じがします)

ありす「まぁ、ゲームしてればいいか……」

ありす(といっても、一人でやってもなぁ)

ありす「くぁ……」

ありす(ね、眠くなってきちゃった……)

ありす「まだ午前中なのに……今寝ちゃったら……でも、もう……」ウトウト

ありす「……寝ちゃいましょう。寝ちゃおう……」

ありす「ん……すぅ……」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:04:27.14 ID:l3dZSeWSO

――――――

「フンフンフフーン♪」

「おっじゃまっしまーす。……あれ、ありすちゃんが寝てる」

「イタズラしちゃお! ほっぺたつんつんっ」

「やりすぎはあかんよ。起きちゃうから」

「でもやわらかくて気持ちイイよ? やってみなよ〜」

「ん、ならあたしも……つーんつん」

ありす「ん〜……姉さん……?」

「わわっ、起きちゃう」

ありす「なんですかぁもう……」

周子「……起きちゃった」

フレデリカ「おハロー☆」

周子「どーも。お邪魔してるよー」

ありす「……」

ありす「ぎゃー!!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:05:11.83 ID:l3dZSeWSO
ありす「どどど、二人ともどうしてうちにいるんですか!」

周子「どうしてって、ねー?」

フレデリカ「奏ちゃんに呼ばれて、ありすちゃんと遊びに来たんだよ!」

ありす「今お昼ですよね! 奏姉さん帰ってきてるわけないじゃないですかぁ!」

周子「まぁ少し早かったかもねぇ」

フレデリカ「お腹空いちゃったしねー」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:06:18.28 ID:l3dZSeWSO
周子「ごはん探す?」

フレデリカ「奏ちゃんに確認しよー」

ありす「奏姉さんが許すわけないじゃないですか……」

フレデリカ「……LINE返ってきた! どれどれ〜? ……奏ちゃん、いいって!」

ありす「んなっ」

周子「冷蔵庫漁っちゃうぞ〜」

ありす「ダメ、ダメです〜!」

フレデリカ「扉、オープン!」

周子「どうれどうれ」

フレデリカ「……オムライスだー!」

ありす「……四つもある! どうして!?」

周子「準備いいな〜」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:07:28.00 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「食べちゃえ食べちゃえ♪」

周子「ケチャップでなんて書こうか」

志希「あたしチューリップにしよー♪」

フレデリカ「じゃあアタシも!」

周子「おっ、いちごもあるよ。やったねありすちゃん」

ありす「やったぁ♪」

志希「いちごだ! いいにおいだねぇ」クンカクンカ

ありす「そうですね、大好きで…………あれ?」

ありす「一人増えてるー!!」ガビ-ン

志希「?」

周子「不思議そうな顔してるけど多分志希ちゃんのことやね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:08:31.57 ID:l3dZSeWSO
ありす「というか志希さんも学校ですよね!? なんでいるんですか!?」

志希「こう、ふらふら〜っと歩いてたら、オムライスといちごとありすちゃんのにおいがしたんだよー」

フレデリカ「よくあるよね〜」

ありす「よくあるんですか!?」

周子「ま、食べちゃおーよオムライス。しゅーこちゃんお腹ぺこぺこ!」

フレデリカ「電子レンジでチーン!」チーン!

志希「ケチャップをドバーッ!」ドバーッ!

周子「もぐーっ」

フレデリカ「もぐーっ!」

志希「もぐーっ!!」

しきフレしゅー「「「おいし〜い☆」」」

ありす「ダメです! 私では手が負えません!」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:09:57.38 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「ありすちゃん、あーん☆」

ありす「やらなきゃダメなんですか……」

志希「ありすちゃん、あーんしてー」

ありす「あ、あーん……」

周子「いちごもあるよー。はい、あーん」

ありす「あーん」

フレデリカ「かわいい!」

志希「ハムスターみたい!」

周子「ほっぺたもちもちやね」モチモチ

ありす「ひゃめへくぁさい!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:11:02.03 ID:l3dZSeWSO
周子「それにしても、奏ちゃんこんな美味しいオムライス作れるようになったんやねぇ」

フレデリカ「志希先生、どうですか今回のオムライスは!」

志希「あたしから教えることはもう何もないっ!」

フレデリカ「奏ちゃん、免許皆伝おめでとー♪ 本人いないけど!」

ありす「志希さん、料理出来るんですか?」

志希「にゃははー。料理は科学だからね。分量と工程さえ守ればいいのであーる」

ありす「こ、こんど教えて頂けませんか?」

志希「この世は等価交換が原則だよ〜? ありすちゃんは何をくれるのかにゃー」

ありす「おっ、おこづかいから……」

周子「奏ちゃんなにあげたんだっけ?」

志希「奏ちゃんはねぇ。キスだったかにゃ? すごーくやわらかかったんだ」

ありす「キス……!」ボッ

フレデリカ「ありすちゃん、顔真っ赤!」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:17:07.69 ID:l3dZSeWSO
志希「そんなかわいいありすちゃんには、大負けに負けてくんかくんかで許してあげよー♪」ギュー

ありす「わぷっ、きゅ、急に抱きつかないでくださいっ!」ジタバタ

フレデリカ「アタシもやーるっ♪」ギュー

周子「ありすちゃーん」ギュー

ありす「やーめーてー!」

周子「いい匂いだよね。奏ちゃんと同じシャンプー使ってるの?」

志希「そだねー。シキちゃんトクセーのヤツ!」

フレデリカ「奏ちゃんと一緒に入ってるの? おフロ」

ありす「三人で、ですけど……」

周子「相変わらず仲良いね。うらやましいなー」

志希「じゃあ文香ちゃんのあーんなところやこーんなところも嗅いじゃったりー?」

ありす「しーてーまーせーんー!」

志希「にゃはは! おこった!」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:19:04.34 ID:l3dZSeWSO

…………

志希「ひぃまー! 志希ちゃんは退屈が最もきらいです!」

フレデリカ「たいぐーの改善をよーきゅーする!」

ありす「もうそろそろ姉さんたち帰ってきますから、それまでじっとしてて下さい……」

周子「まーまー、コーヒーでも飲もうよ。淹れといたからさ」

ありす「ほら、周子さんを見習って下さいよ! こんなにも落ち着いて……」

周子「そんな褒めてもなんも出ないよ〜? ……さて、みんなカップは持った?」

フレデリカ「持ったー!」

ありす「どうかしたんですか?」

周子「一杯だけ砂糖と塩間違えたから注意してね!」

ありす「もー! もー!」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:19:49.65 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「ロシアンコーヒーだ! 一番宮本、行きます!」ズビーッ

フレデリカ「甘ーい♪」

志希「あたしもあたしもっ」ズビーッ

志希「あまーい。つまんないにゃー……」

周子「ありゃま。じゃあ飲みますかありすちゃん」ズズッ

ありす「うぇぇ……」ズズッ

周子「うん、普通。ありすちゃんは?」

ありす「私も、普通です……本当に間違えたんですか?」

周子「コーヒーはもう二杯淹れたからねぇ。どっちかなのかな? もしかしたら間違えなかったのかも」

ありす「そこははっきりお願いしますよ……」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:21:18.59 ID:l3dZSeWSO
ガチャ

奏「ただいま。やっぱりもう来てたんだ」

美嘉「遊びにきたよー★」

奏「オムライス、人数分作っといてよかったわ」

ありす「姉さん!」

フレデリカ「美嘉ちゃんだ!」

志希「新鮮なJKのにおいだーっ!」ギュー

美嘉「こらっ、抱きつくなっ。志希ちゃん、また学校サボったでしょ!」

志希「むぇー。だってつまんないんだもん!」

ありす「やっぱりサボってたんですね学校……」

奏「あと一年なんだし、ちゃんと来ないとダメじゃない。志希先輩?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:23:01.99 ID:l3dZSeWSO

美嘉「アタシたち今年受験だよ? まぁ志希ちゃんは大丈夫だろうけど、最後の高校生活、楽しまないと損じゃん★」

フレデリカ「そーそー、高校生活はねー。楽しかったよねー?」

周子「いろいろ無茶やったしねぇ。フレちゃんせーんぱい?」

フレデリカ「ねー。しゅーこちゃん後輩?」

志希「ぶーぶー。明日はちゃんと行きまーすよー」

美嘉「よろしい。……あっ、コーヒー淹れておいてくれたの?」

周子「そーそー。もうすぐ帰ってくるっていうから二人分用意しておいたんよ」

奏「気が効くじゃない。頂くわ」

ありす「あれ、もしかしてそれって……」

フレデリカ「しぃー、だよ。ありすちゃん」ボソボソ

ありす「えっ、でも……」

志希「ちょっとした仕返しなの! ありすちゃんも見たくない? いつもクールな奏ちゃんが慌てるシーン」ボソボソ

ありす「ダメですー! 見たくないですー!」

フレデリカ「確率は二分の一だよ! どっちが引くかなー?」ボソボソ

美嘉「あちち」

奏「ふーふー」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:24:30.19 ID:l3dZSeWSO
ありす「と、止めなきゃ……」

周子「もう遅いと思うなぁ」

志希「両者カップを持った! 引くのはどっ」ガチャ

文香「ただいま……帰りました……」

志希「……っち、かにゃー……?」

奏「あら、姉さん帰ってきたのね。すぐ夕飯にするわ」

文香「あら……コーヒーは良いのですか……?」

奏「姉さんにあげる。きっと今日も夜更かしするんでしょ?」

文香「では、ありがたく……」ズビ…

文香「ぶふぅ!!!」ブフゥー!

美嘉「んぎゃーーー!!」ビシャー

ありす「ね、姉さーーーーん!!!!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:25:15.37 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「まさかのダークホース!」

周子「ロシアンコーヒールーレット、勝者は鷺沢文香だーっ!!」

志希「いかがですか、解説の城ヶ崎さん」

美嘉「まずなにが起きたか全然わからないんだけど……気づいたらコーヒーまみれだったんだケド……」ビショビショ

フレデリカ「美嘉ちゃん、コーヒーも滴るいい女だね!」

周子「よっ、色女っ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:26:10.03 ID:l3dZSeWSO
ゴゴゴ……

志希「にゃはは! ……あれ? なんか変な音しない?」ゴゴゴ…

周子「確かに……なんやろこの音」ゴゴゴ…

フレデリカ「雷でもなりそうなのかなー?」

奏「アナタたち……」ゴゴゴ

志希「ひえっ……」

奏「私たちの家でなにをしてくれてるのかしら?」

周子「お、お許しを……」

奏「夕飯、みんなの分作るつもりだったけれど、三人はいらないようね。食べ物で遊ぶような子だもの」

フレデリカ「おお奏ちゃんよ! 慈悲はないのですか!」

奏「そんなもの丸めてポイよ」

志希「ジーザス!」

奏「美嘉と姉さんはお風呂入って。上がったらとっても大きなハンバーグが待ってるわよ」

奏「三人分ひき肉が余っちゃったからね」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:26:38.65 ID:l3dZSeWSO
この辺で勘弁してください
続きはそのうち
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:31:53.71 ID:a2cLgtzV0

このメンツが揃ったら、美嘉ねぇに悲劇が起きるのは必然
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:38:01.34 ID:WQ+a6iFtO
制服にコーヒー汚れとかテロの領域
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:57:07.18 ID:EGjkIV720
奏は絶対に食べ物で遊んだことよりも
文香お姉さんに被害が及んだことに対して怒ってるよね、これ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 23:19:38.81 ID:1xtxpmYwo

三姉妹風呂と美嘉文香風呂にしか頭が反応してくれない不具合
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 03:35:57.44 ID:X4a4Yh6y0
美嘉文香の風呂ってめちゃくちゃ静かそう
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 07:00:11.49 ID:HdbN15yh0

いいなぁこのノリ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 01:26:58.75 ID:1OhgoyNm0
かなありふみおセッセ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 12:51:27.34 ID:jlJ9/lWYO
イクゾー
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 12:52:52.29 ID:jlJ9/lWYO
――――――

ふみみかお風呂編

奏「さぁ二人とも、お風呂入ってきて。こっちで美嘉の服だとかは用意しておくから」

美嘉「ありがとう奏ちゃん! ところでさ、アタシのハンバーグ普通の大きさでいいから、二つ作ってくれない?」

奏「莉嘉ちゃんの分よね。わかってる。タッパーに分けとけばいい?」

美嘉「ありがとう〜! 奏ちゃんちでごはん食べるって言ったら、あの子ケッコー羨ましがっててさ★」

奏「ふふっ、面映いわね。じゃあこれ、バスタオルだから」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 12:55:07.58 ID:jlJ9/lWYO

…………


美嘉「そういえば制服どうしよ……コーヒーの汚れなんてそうそう落ちないじゃんー」

文香「あ、あの……」

美嘉「ん、どうかした? 文香ちゃん」

文香「去年まで、私が着ていた制服がまだあるので……それを着てください……」

美嘉「そっ、それは悪いよ! 思い出だとかもあるでしょ?」

文香「いえ……汚してしまったのは私ですから……今後着ることもないのに取っておくのもなんなので、差し上げます……美嘉さんの制服はうちで洗っておきますので……」

美嘉「うーん……それなら、ありがたく貰っておくよ★」

文香「ありがとう、ございます……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 12:56:29.89 ID:jlJ9/lWYO
美嘉「さっさとお風呂入って、奏ちゃんのハンバーグ食べよ?」ヌギッ

文香「まぁ……堂々と脱ぐだなんて、ダイタンですね……」

美嘉「アタシのカラダに恥ずかしいトコなんてないからねっ! 文香さんも脱いで脱いで〜★」ヌガセッ

文香「きゃっ!」バルルン

美嘉(えっ)

美嘉(ちょっとまって文香さんすっごいスタイルいい)

美嘉(ふとももとかおしりムッチリしてるのに腰ほっそい……えっ、ちゃんとごはん食べてるの?)

美嘉(ムネもおっきいし……なんだろう……その……)

美嘉(えっちぃ)

美嘉(オトコのコ好きするカラダってヤツだ。アタシじゃちょっと、このスタイルは……)

美嘉「無理かなぁ……」

文香「ど、どうかしましたか……?」

美嘉「いやこっちの話……」

文香「そう、ですか……」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 12:57:53.71 ID:jlJ9/lWYO

――――――

カポーン

美嘉「やっぱり奏ちゃんちのお風呂おっきいなぁ」

文香「ふふふ、いつもは三人で入ってるので……」

美嘉「そーなんだ! アタシも今度、莉嘉の背中くらい流してあげよっかな★」

文香「姉妹仲は、良い方がいいですから……」

美嘉「でも、ありすちゃんも奏ちゃんも文香さんにべったりじゃん? ……ここだけの話、疲れたりしないの?」

文香「私は……ただただ、嬉しいですね。奏ちゃんとは、うまくいかなかった時期もあったので……」

美嘉「えっ、あの奏ちゃんが!? あんなに優しいのに……」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 13:00:12.00 ID:jlJ9/lWYO
文香「歳が近い、というのもあるのかもしれないですね……出会った時期も、良くなかったのかもしれません……」

美嘉「出会った時期?」

文香「……いえ、今の話は、どうか忘れてください」

美嘉「そ、そっかぁ……うん、忘れた! アタシはなにも聞いてない!」

文香「ありがとう美嘉さん……お礼にお背中流しますね……」

美嘉「ぬっふぇ!? い、イイってイイって!」

文香「そういわず……ほらほら……ボディソープであわあわになってください……」アワアワ

美嘉「あ、あわわわわ……」

美嘉「やめっ、文香さん意外と力つよっ……」

美嘉「ま、前は自分で洗うからぁ!」

アワアワウッフーン

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 13:08:10.39 ID:jlJ9/lWYO

――――――


文香「ふぅ……いい湯でした……」

奏「ハンバーグ出来てるわよ。もうありすちゃんが待ちきれないって顔してるわ」

フレデリカ「カワイイねぇ〜」

周子「フォークとナイフ握りこんじゃってさ」

奏「二人は口よりも手を動かしなさい。鍋もフライパンも新品より綺麗にしてね」

フレデリカ「そんなの無理だよー!」

周子「おにー!」

奏「なにか言った?」ゴゴゴ…

フレデリカ「イエナニモ」

奏「続き、お願いするわね?」

周子「ハイッス」


115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/12(火) 13:11:41.70 ID:jlJ9/lWYO
美嘉「……」

奏「美嘉、なにかあったの?」

美嘉「にゃ、なぁ!? なぁんにもなかったんですけど!?」

奏「ふぅん……」

文香「……?」ツヤツヤ

奏「姉さん、あんまりオイタしちゃダメよ」

文香「なんの話でしょう……?」

美嘉「えっ、アレって天然なの……?」

奏「天然なのよ……美嘉も今後気をつけてね」

志希「美嘉ちゃん、派手な格好してるけどウブなネンネだもんねぇ」

美嘉「志希ちゃんうるさいー!」

志希「にゃははっ!」

奏「今、洗濯も志希にやってもらうことに決めたわ。よかったわね」

志希「ほーりーしっと!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 13:15:09.50 ID:jlJ9/lWYO
この辺で勘弁してください
続きはそのうち

誤字修正
>>110
>美嘉「ん、どうかした? 文香ちゃん」
→美嘉「ん、どうかした? 文香さん」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 13:20:01.86 ID:Ai2vBHxmO
制服は卒業後こそ価値が出るのに
それをあげるなんてとんでもない!
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 14:33:50.26 ID:WoySywDAO

いや、制服全てじゃなくてブラウスとか共通のモノを上げたんじゃね?

わっかんねーけど
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 16:19:30.25 ID:eH7AS8ZkO
いやでもブラウスなら普通何枚か持ってるんじゃね?
知らんけど

つまりセーラー服の可能性が…
参考画像はよ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 16:31:02.21 ID:jlJ9/lWYO
確かにブラウスなら数着持ってるだろうなぁ 参考になりますなぁ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 17:22:28.66 ID:REJrabvn0
文香お姉ちゃんの制服姿はよ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/13(水) 00:17:57.58 ID:rkv4VGi+0
うまくいかない時期にかなふみおセッセ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/13(水) 20:18:53.85 ID:ee7w23re0
すごくいい
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/13(水) 20:19:58.78 ID:ee7w23re0
続きがめっちゃ気になる
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 19:57:10.06 ID:9/L/3ERn0
tulipCDきた…
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 01:28:45.88 ID:1ksKsFJb0
あくしろ〜
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 02:11:53.61 ID:oKyTM8jN0
待ってる
128 :さくしゃ [sage]:2016/05/20(金) 18:17:50.52 ID:2VNrwgKFO
生きてます 生きてますのでお待ちくだされ 続きはそのうち……そのうちです……
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 19:41:53.28 ID:MKrkqzDyO
生きてて書く気があるならそんなすばらなことはない
待ってるよー
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 20:41:37.64 ID:H+PIoP7to
待ってる
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 21:41:10.57 ID:prcvIgRVo
いくらでも待てますぞ
132 : ◆ULuwYLs/ds [sage]:2016/05/20(金) 23:04:17.74 ID:cLuCi2O20
待ってます。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/03(金) 00:15:46.22 ID:vuZxrPLS0
最高です、いつまでも待ってますよ。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 21:15:43.89 ID:K3D3xV3mO
いけるか?
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 21:16:15.60 ID:K3D3xV3mO
イクゾー
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 21:17:06.75 ID:K3D3xV3mO


――――――

次女の不覚編

奏「……」

文香「……? 奏さん、どうしたんですか? ボーっとして……」

奏「……ううん。なんでも、ないわ……」

ありす「そういえば、少し顔が赤くないですか?」

奏「……そう? そんなことないと……」

奏「ふぇっ」

ありす「ふぇっ?」

文香「……」

奏「……くちゅ!」

ありす「……」

文香「……」

奏「ふぇっ……」

ありす「ふぇっ……?」

文香「……!」

奏「……くちゅ!」

ありす「文香姉さん!」

文香「今……持ってきますね……!」ぽてぽて

奏「う……」

ありす「なるはやでお願いします!」

奏「……?」ボーッ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 21:18:26.24 ID:K3D3xV3mO

――――――

文香「体温計、持って来ました……」

ありす「ありがとうございます。さぁ、奏姉さんばんざいしてください」

奏「んっ……」バンザーイ

ありす「わきの下に挟んでくださいね?」

奏「うん……ねぇ、少し寒くない?」

ありす「蒸し暑いくらいですね。6月ですし」

奏「でもねありすちゃん……身体の奥の方だけ、燃えるように熱いの……」

ありす「そうかもしれないですね」

奏「私、おかしくなっちゃいそ……」ピピピッピピピッ

文香「奏さん……また、ばんざいしてください……」

奏「んっ……」バンザーイ

文香「38.9度……」

奏「ふふっ……まるで熱帯夜だね……」

ありす「風邪ですね」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:18:52.38 ID:K3D3xV3mO

文香「頭は痛かったりしませんか……?」

奏「そうね……すごく早いBPMで、キックの音が鳴ってる気がするの……」

ありす「伝わりました?」

文香「あまり……」

ありす「いつもより飛ばしてますね……」

文香「指は、何本に見えますか……?」ピース

奏「あれ……? どうして文香が二人居るのかしら……」

ありす「これはマズイです! 緊急事態です!」

文香「とりあえず……奏さんはもう寝ましょうね……」

奏「うん……」スヤ…
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:19:38.81 ID:K3D3xV3mO

文香「しかし、困りました……明日は平日ですし……」

ありす「私、休みましょうか」

文香「いえ……ありすちゃんは学校に行ってください……」

ありす「じゃあ、姉さんが?」

文香「はい……私が……」

奏「……」スヤスヤ

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:25:07.87 ID:K3D3xV3mO
――――――



奏「……うっ……頭、痛い……」

奏「喉も……ゴホッ! 風邪、ね……」

奏「昨日、どうやって寝たんだっけ……思い出せないな……」

奏「……とりあえず、朝ごはん作らなきゃ……」コンコン

奏「……入って?」

文香「お邪魔、しますね」ガチャ

奏「姉さん、珍しいわね。こんな朝早くに……」

文香「……もう、お昼近くです。よく、眠れたようですね……」

奏「ひ、昼!? そんな、学校は……」

文香「連絡は、しておきました……奏さん、体の調子は……?」

奏「っ、頗る、快調よ。それがどうかした?」

文香「強がりを言えるくらいには、良くなったんですね。良かった……」

奏「……この程度の風邪、どうってことないわ」

文香「ひとまずお熱、測っちゃいましょう……ばんざい、してください」

奏「一人で出来るわよっ」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:29:29.16 ID:K3D3xV3mO

文香「38度……まだまだ、熱が高いですね……」

奏「……」

文香「寒かったりは、しませんか……?」

奏「寒いわ……けほっ。……姉さんが暖めてくれる?」

文香「添い寝くらいなら……」

奏「冗談よ」

文香「わかってます……」

奏「お見通しよね……」

文香「これでもお姉ちゃん、ですから」

奏「お姉さん、だものね」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:30:23.40 ID:K3D3xV3mO

文香「昔も、こんなことがありましたよね。ありすちゃんの、来たばかりのころ……」

奏「九年前、だっけ。私も姉さんも、小学生よ? ……よく覚えてるわね……」

文香「あの時……奏さんが、初めて『姉さん』って呼んでくれたんです……」

奏「そうだったかしら。もう、ゴホッ、覚えてないわ……」

文香「昨日、昔の呼び方で呼ばれたので、思い出しちゃいました……文香、って……」

奏「……なんだか、恥ずかしいな」

文香「私は、懐かしかったです……さぁ、お薬、飲みましょう?」

奏「……その薬、苦いからイヤ」

文香「そこは昔と、ちっとも変わらないんですね……ふふっ」

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:31:19.35 ID:K3D3xV3mO

――――――

夕方

奏「うぅ……」ガタガタ

ありす「奏姉さん、大丈夫ですか?」

文香「昼頃、少し良くなったんですけれど……熱が、また上がったんです……お薬も、あまり効いてないみたいで……」

ありす「うぅん……あまり呼びたくなかったんですけど、早く元気になってもらうためにも、助っ人を呼びます!」

文香「助っ人……!?」

ありす「……」ピプペポ

ありす「もしもし、志希さんですか! 奏姉さんが風邪を引いたのでお願いします!」

ありす「においですか? 私のでよければ全身くまなく嗅いでください! 今なら文香姉さんもつけます!」

文香「!?」

志希「呼ばれて飛び出て! 志希ちゃんだよっ!」

ありす「さすが、早いですね」

文香「……えっ、早すぎでは……えっ……」

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/16(木) 21:33:10.20 ID:kOK8EmVw0

――――――


志希「風邪をスグに治すクスリー? そんなのなーいー」クンカクンカ

文香「あの……嗅がないで……」

志希「やー♪」

ありす「なんとか、なりませんか?」

志希「ウイルスももちろん、ホルモンバランスの崩れとか免疫機能の低下だとかその他もろもろ、様々な要因が折り重なってるのが風邪だもん」

志希「だから、風邪全般に効く特効薬なんてなーい。作るのも面倒だしー」

志希「にゃはは! そんなのなくたって、美味しいもの食べて、あったかくして寝たらスグだよ!」

ありす「……だからです。志希さん、姉さんの料理の先生だって言ってたじゃないですか」

志希「ん〜。とは言ってもにゃー。おかゆなら文香ちゃんでも作れるんじゃない?」

文香「電子レンジって、爆発するんですね……」

ありす「このレベルです」

志希「オモチロイ!」

ありす「どうか、おかゆの作り方を教えてください!」

志希「いいよん? あたしも風邪引き奏ちゃんは気になるし。どーれ志希ちゃんが一肌脱いであげよう!」

文香「ありがとうございます……」

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