元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」

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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 21:03:29.55 ID:kGoOw3Hqo
6で
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 21:03:30.31 ID:+CGKzIp7o
6
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 21:10:49.77 ID:rmhy5kHpo
5
25 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/10(木) 22:20:13.78 ID:xB04UDGPo
トール「ソピアさん」

ソピア「どうしたの改まって?」

トール「……昨日、家を覗いてましたよね?」

ソピア「……ごめんね」

トール「別に、いいです。いつか言わないといけない事でしたから」

トール「実は……僕には家が無いんです」

ソピア「昨日いたのは……」

トール「廃屋です。ただ、鍵はあるので物を盗まれる心配はありません」

ソピア「トールくん……」

トール「僕は、孤児なんです」


トール「……生きる知恵も力も無い孤児は、他の浮浪者たちと協力して生活することができません」

トール「彼らは敵なんです。生きるために僕の持つ食糧を奪います」

トール「だから……僕は一人で生きてきました」

ソピア「浮浪者だったんだ……。でも、トールくんは頭がいいよ。どうして?」

トール「体は、人一倍弱かったですから。僕が生きていくためには知識が必要でした」

トール「落ちていた新聞を読んで勉強してました」

ソピア「図書館じゃないの?」

トール「ソピアさん。浮浪者がどうして仕事にありつけないか、知っていますか?」

ソピア「ううん。知らない」

トール「身なりですよ。食べ物や服を買うお金が無いのでやつれてみすぼらしい姿になります」

トール「そんな姿の人にきちんとした仕事を頼みたいギルドなんてないんですよ……」

ソピア「仕事しないとお金が手に入らないのに……ひどい」

ソピア「ごめんね。私、世間知らずで……」

トール「謝ることじゃないです。貴族は……知らないだけですから。知っていて放置している裕福な平民の方こそ批判されるべきです」
26 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/10(木) 22:39:10.71 ID:xB04UDGPo
ソピア「でもトールくん、今はすごく綺麗な格好してる」

トール「……ソピアさんにはすごく言いづらい事なんですけど」

トール「共和国軍が貴族達を連行した直後、僕は運良く貴族の邸宅に侵入できたんです」

トール「お金や服、食料を持てるだけ持って逃げました」

トール「そうして僕は身なりを整え、魔法局や図書館に門前払いされなくなったんです」

ソピア「よかったね」

トール「……それからの生活はすごく充実してます」

トール「暇さえあれば図書館で本を読み、そこでキュベレさんと知り合って……」

トール「そうして、あなたに出会ったんです」

ソピア「……」

トール「あの頃は、ソピアさんの方がみすぼらしい格好をしてましたね」

ソピア「このこと、他に誰か知ってるの?」

トール「……言えるわけないです」

トール「軍人のキュベレさんにエルミスさん」

トール「商家のクルトさんとミルズさん」

トール「そして……貴族のソピアさん」

トール「僕が浮浪者だったなんて知ったら、離れていくに決まってるじゃないですか……!」

トール「でも、夢を見るのはここまでですね……」

トール「ソピアさん……僕とあなたは釣り合わないんです。身分の差は年齢なんかよりずっとずっと大きいものなんですよ」

トール「僕を嫌いになりましたよね……」


1.今は同じ魔術師だもん
2.正直に言ってくれてうれしい
3.自由安価

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 22:43:27.16 ID:TuhN3FqAO
2
28 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/10(木) 22:50:40.69 ID:xB04UDGPo
ソピア「正直に言ってくれてうれしい」

ソピア「もう、そんなことで嫌いになるわけないよ」

トール「本当ですか……?」

ソピア「身分なんて関係ないよ。トールくんはトールくんだもん」

ソピア「私を助けに来てくれた、私の大好きなトールくんだもん」

トール「ありがとうございます……本当に、ありがとうございます」

ソピア「私がこんなことで嫌いになると思われてたことの方がショックだよ」

トール「それは……ごめんなさい」

トール(ソピアさんにプレゼントを渡したい)


↓コンマ二桁 高いほどトールのプレゼントは高価
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 22:51:36.84 ID:x9Wdtzygo
頑張れトール君
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 23:01:41.39 ID:MHIH0PIno
相変わらずトールくんにはニッコニコの笑顔なコンマ神
31 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/10(木) 23:10:54.15 ID:xB04UDGPo
コンマ84……店売りの高級品



トール(この日のために用意しておいた贈り物……)

トール(依頼をたくさんこなして稼いだお金で買った高級品、今こそ渡す時!)

トール「ソピアさん」

ソピア「うん」

トール「こんな場所ですけど……受け取ってください!」


1.キャッツアイの指輪(月属性の高級宝石。魔法のことまで考えて選んだ)
2.精緻な懐中時計(ノーディス製のブランド品。ずれない、壊れない、美しい)
3.永遠の薔薇(高位の時間魔術師によって時を止められた形の良い赤い薔薇。枯れないが生きている)

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 23:33:41.73 ID:JLXgP0XVO
3
33 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 19:02:59.95 ID:/7znn2j1o
一輪の薔薇の花が贈られた。

ソピア「……きれいなお花」

トール「これは永遠の薔薇といいます」

トール「時間が止められているので、決して枯れませんし千切れません」

トール「薔薇の花言葉はご存知ですよね?」

ソピア「うん」

ソピア「永遠の愛の象徴なんだね。素敵」

トール「……喜んでいただけましたか?」

ソピア「とっても! 大事にするね」

ソピア「バッグに入れていてもいいの?」

トール「はい、乱暴に扱っても平気ですよ。時間が止まっている限りは」

ソピア(バッグに白魔術のリベレーションを使ったら駄目だね……私自身は加護で時間停止が効かないから、私が持っている限り大丈夫かな)


↓コンマ×5(最低150)、トールとの交友度が上がります
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 19:22:30.99 ID:mJ0utksAO
せい
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 19:23:56.86 ID:jIIawTj0o
コンマすごい
読心
36 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 19:59:20.73 ID:/7znn2j1o
トール「永遠の愛をあなたに」(恋人:10.04→14.99)



(読心!)

トール「これは永遠の薔薇といいます」(ドキドキ……)

トール「時間が止められているので、決して枯れませんし千切れません」(噛まなくてよかった)

トール「薔薇の花言葉はご存知ですよね?」(しまった、赤い薔薇と言うべきでした)

ソピア「うん」

ソピア「永遠の愛の象徴なんだね。素敵」

トール「……喜んでいただけましたか?」(ちょっとキザ過ぎたかもしれません……)

ソピア「とっても! 大事にするね」

ソピア「バッグに入れていてもいいの?」

トール「はい、乱暴に扱っても平気ですよ。時間が止まっている限りは」(持ち運ぶ派なんですね……装身具の方がよかったでしょうか……)

(読心終了!)


※特に指定が無い場合、直前のレスを読心します


ソピア(トールくん、かっこつけてたけど内心すっごく慌ててる)

ソピア(それだけ私の事を考えてくれたってことだよね。うれしい)
37 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 20:00:47.77 ID:/7znn2j1o
トールに反乱の前に連絡するよう頼まれた後、ソピアはアンの元に向かった。

怪しまれないようにいつも通り病院で働いていたアンはすでに病院の門の前で待っていた。

ソピア「お待たせ」

アン「……ますます子供っぽくなりましたねぇ」

ソピア「ふふん、大人になったもんね」

ソピアは永遠の薔薇を見せた。

アン「まだ早いんじゃないですか?」

ソピア「トールくんと仲が悪くなるって言いたいの?」

アン「そうではなくてぇ……ほら、お話では戦争の前に婚約した兵士さんって必ず死ぬじゃないですかぁ」

ソピア「……やめてよ」

ソピアたちはウベローゼン市郊外、南の森へ歩く。

アン「その格好はどうにかした方がいいかもしれません」

ソピア「そう?」

アン「皆さんを混乱させるだけですよぉ」

ソピア(昨日会ったばかりの私がいきなり小さくなってたらね……説明で無駄に時間を使うのは軍に見つかるリスクが高いよ)

ソピア(それとも昨日が変装だったことにすれば説明は一言で済むかな)

ソピア「あれ?」

森の入口でソピアを待っていたのは……


1.変装魔法を使い16歳のソピアの姿で行く
2.このままの姿で行く

↓1 選択安価


↓2 コンマ奇数…エルミスがいた コンマ偶数…ハルカがいた
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 20:02:00.05 ID:VG8pZK/no
2
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 20:06:50.56 ID:ppRd29QCO
はい
40 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 20:41:08.48 ID:/7znn2j1o
ハルカ「やっ、ソフィアさん」

ソピア「ハルカさん、こんにちは」

ハルカ「今から大事な話があるんでしょ。あたしも行っていいかな……?」

ソピア「うん。仲間だからね」

ハルカ「町の中でも森にはモンスターが出るからね……気は抜いちゃダメ」

ソピア「…………」

ハルカ「どうかした?」

ソピア「なんで馴染んでるの!?」

ハルカ「あー……アンさんから全部聞いたんだ」

アン「ハルカさんはさっき病院を訪ねてきましたですぅ」

ソピア「びっくりされないことにびっくりしたよ……」

歩く3人の前にモンスターの影。

怪鳥「キエエーッ!」バサバサ

ハルカ「下がって!!」

アン「な、なんですかぁ!?」

ソピア「こうなると思ってた」

現れた怪鳥は中型モンスターだ。今のソピアの敵ではないだろう。

怪鳥「クッ、クッ」クイクイ

ハルカ「……手招きしてる?」

アン「あっ、そういうことですかぁ。行きましょう!」

怪鳥は時たま振り返ってソピア達を確認しながら進むと、大木の幹の中に入って行った。

ソピア「……プライベート異空間だ」

ソピア達は王子のものと思われる異空間に足を踏み入れる。
41 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 21:09:56.94 ID:/7znn2j1o
ソピア「お邪魔します」ペコリ

イデア「お待ちしておりました」

ウィア「今日は仲間を連れてきたんだな。俺もだけどね」

レオナール「トリ、ご苦労だった」

怪鳥「コキキッ」

ミハイ「君は……ソピア君でいいんだね?」

ソピア「はい。ソピア・ウィンベルです」

イデア「姿を変えることで軍の目を欺いていたのですか。素晴らしい」

ソピア(特に疑う人はいなかった)


ハルカ「アンさん、この方たちは……?」

アン「逃亡貴族の方ですよぉ」

アン「あの綺麗な女性はイデア・ベアトリクス・フォン・ヴァレンティンさん、騎士団の方です」

アン「もじゃもじゃの方はレオナール・グザヴィエさん、元々は富豪で、今は森に住んでるらしいです」

アン「ピエロの隣の方はウィルアック・ヨークフィールドさん、ウベローゼン市の公爵様で、ピエロはその執事です」

アン「細くて背が高くて赤い目の人が王子様です」

ハルカ「ありがとう」


ミハイ「まずは最終確認だ。諸君、反乱に参加する意思は固まっているかい?」

イデア「無論です」

レオナール「我輩の仲間たちの助力は得られた。いつでも行動は可能である」

ウィア「あ、俺もオーケーだよ」

ソピア「はい。頑張ります」

ミハイ「重ねて礼を言わせて貰おう。ありがとう、諸君」

ミハイ「僕から作戦を指示する前に、諸君の戦力を確認しておきたい」

ソピア(どこまで戦力を明かそうかな……)


1.ここにいるアンとハルカだけ紹介、他は詳細を伏せる
2.1+エルミスが味方であることを明かす
3.1+ヒレアとマリンの正体と能力まで明かす
4.1+ソピアの使える魔法を全て教える
5.全部

↓2 2・3・4は複数選択可
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/11(金) 21:13:08.23 ID:p7enzXk3O
2と3
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 21:17:59.82 ID:mJ0utksAO
44 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 21:43:19.04 ID:/7znn2j1o
ソピア(私の魔法の事は伏せた方がいいよね……)

ソピア(特に読心は教えたくない)

ソピア「まずはこれを見てください」

イデア「共和国軍の勲章……まさか!」

ウィア「噂には聞いてるよ。ソピアちゃん、英雄『神殺』なんだって?」

ウィアは一同にソピアの功績について説明した。

イデア「貴女が吸血鬼を退治しラヌーン国を滅亡させた、と」

レオナール「なれば貴殿はかなりの実力者ということか」

ソピア「いえ、私はそんなに強くないです」

ヒレア「だって私たち生きてるもの」

マリン「ねー♪」

ソピア「また影から出てきた……」

ヒレア「お姉ちゃんだからね。いつでも守ってあげなくちゃ」

マリン「ソフィーは義理の姉が吸血鬼で、ワタシを海神に変身させられる海子でもあるのよー」

イデア「流石に貴女も逃亡を成し遂げられるだけの運と実力をお持ちのようですね」

レオナール「しかし、目立ち過ぎである」

ソピア「そうかもしれません……」

ウィア「俺と同じで仲間がたくさんいるのかな。他には?」

ソピア「エルミス……エイラ・ブラッドレイさんが仲間です」

ウィア「へえ」

ソピア「あと、ジーク・オーグロスさんとも知り合いです」

レオナール「貴殿には危機感が無いのか……」

ソピア「2人ともいい人ですよ」

ミハイ「ふむ、それは使えそうだ。どうにか呼び出せないかね?」

ソピア「エイラは人質にはできません。共に戦ってくれる仲間です」

イデア「しかし、裏切られるのでは?」

ソピア「いいえ、絶対に裏切りません」

ウィア「断言するってことは何かあるんだろうさ。俺は信じるよ」

ソピア「後はここの、アーチャーのハルカさんとガンマンのアン。風魔術師の仲間もいます」

ミハイ「そうか……ソピア君、ありがとう」
45 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 22:10:11.70 ID:/7znn2j1o
イデア「先日もお話した通り、私はサウソーシャの騎士の一員です」

イデア「現在はウベローゼンの町に護衛の騎士を2名連れておりますが、獄中に囚われた騎士達を解放すれば戦力になっていただけるでしょう」

イデア「また、騎士団領では共和国軍に対する不満が高まっています」

イデア「本格的な内戦になれば必ずや王家のために駆け付けると、騎士団を代表して宣言します」


ウィア「俺の仲間は彼らさ」

マッド「ニタニタ」

掃神「…………」

猫姫「はいにゃ」

ウィア「2人は強者の勲章を持ってるから兵士100人分以上に強いよ。マッドも同じくらい戦える」

ウィア「本当はもっとたくさん呼ぶつもりだったんだけど、ウベローゼンの知り合いが何人も違法ハーブにはまっちゃってたんだ」

ウィア「軍に狙われたかな」

ウィア「他の町の知人にも電話で連絡したけど、この分だと間に合いそうにないかな」


レオナール「我輩は昨日、森の仲間に助力を願った」

レオナール「言葉は通じぬが、多くの者が我輩の力となることを承ってくれたようだ」

ウィア「森の仲間?」

レオナール「……貴殿らがモンスターと呼ぶ者たちである」

レオナール「かなりの実力者もいる。例えばこのトリは不死鳥である」

怪鳥「…………」

ミハイ「レオナール君は数多くの強力なモンスターを使役できるのだね」

レオナール「……使役ではない! 我輩と彼らは対等な関係である!」

ミハイ「これは失礼した」


ミハイ「最後に僕だね」

ミハイ「僕は魔法弓を得意としている。残念ながら兵士の軍勢や大型モンスターを相手にできるほど強くは無いがね」

ミハイ「また、趣味の遺跡探索で得た有用な道具がいくつかある」

ミハイ「この異空間もそうした道具で作り出したものだ。時間があれば諸君にも僕の自慢の道具を紹介したいのだがね……」

ミハイ「戦える仲間はいない。僕は諸君以上に追われている身だったものでね、他人との交渉は最低限に控えていたのだよ」
46 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 22:46:43.12 ID:/7znn2j1o
ミハイ「では、具体的な反乱の内容について話すとしよう」

ミハイ「囚われの貴族を助け出し、共和国軍を降伏させれば僕らの勝ちだ」

イデア「しかし牢獄の数は多いです。助け出すことができるのでしょうか?」

ソピア「あ、麓町の監獄に全員いるらしいですよ」

イデア「それは本当ですか!?」

ソピア「英雄として軍の空中戦艦に招かれた時に、はっきりと聞きました」

ソピア「でも、麓町に戦力を集めるらしいので、助け出すのは大変だと思います」

ミハイ「他には何か言っていなかったかい?」

ソピア「他の牢獄にもある程度兵を置いて、逃亡できないように空中戦艦、港町の軍艦、国境も守ってて」

ソピア「扇動できないようにテレビ局も守ると言ってました」

ミハイ「困ったね……完全に行動が読まれている」

ウィア「反乱、もう無理くね?」

ミハイ「いや、場所が分かっていて、それが一か所であることは僥倖だ」

ミハイ「何が何でも突破する他ないだろう」

イデア「同感です」

レオナール「他国の協力を得ることはできぬのか?」

ミハイ「既に手は打たれているんだ。承認式で多くの国が共和国政府を認めてしまった」

ミハイ「今や僕らの依頼に応じてくれるのは革命が広がる恐れのある隣国くらいだろう」

ソピア「でもそれ、魔導帝国ノーディスとジャルバ王国ですよね? 今ラヌーンで戦争してますけど……」

ミハイ「その通り。僕らは侵略のきっかけとして利用されて最後は捨てられるだろう」
47 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 22:48:56.70 ID:/7znn2j1o
ソピア「あと……大統領就任式と共に処刑を行うとも言っていました」

ミハイ「大統領就任式の日程を知っている者はいないか?」

アン「はーい、調べておきましたよぉ。明日の正午ですねぇ」

ミハイ「では、それまでに助け出さねばなるまい」

ウィア「助けるだけじゃなくて、逃げる先を用意しないと駄目だろ?」

レオナール「戦う準備を進めるのならば軍の基地を奪うのが良いだろう」

ミハイ「監獄に向かう救出班と基地を奪う攻略班に分かれよう」

ソピア(まずはお父様とお母様を助けなきゃ!)

ソピア「私は、救出に向かいます」

ウィア「適任だね。ソピアちゃんか王子のどちらかがいいと思ってたよ」

ミハイ「いやしかし、僕が単独で見付かって討ち取られたら終わりだ。悪いが攻略班の後方支援に専念させていただこう」

レオナール「我輩も攻略であるな。数が必要だろう」

ウィア「俺も。派手な方が楽しいじゃん」

イデア「ソピア様、私も連れて行っていただけないでしょうか?」

ソピア(どうしようかな。この人は足手まといになるかも知れない)


1.イデアも連れていく
2.イデアと仲間の騎士には基地を落とす方で頑張ってもらう

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 22:51:20.10 ID:19o+gTxHo
1
49 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 23:17:30.66 ID:/7znn2j1o
異空間のすみっこ。

マリン「ぶー、話しにくーい」

ヒレア「王子様、私たち平民が話してはいけないようなオーラがあるわ」

猫姫「ウィアも結構偉い人にゃんだけどにゃあ。普通に話せるにゃあ」

掃神「…………」

ヒレア「アンは王子様に仕えてたって昨日聞いたけど……」

アン「上流階級同士の会話に割って入るメイドは三流ですぅ」

マッド「……その通りでございます」

アン「でも真面目な話の邪魔にならない程度にリアクションすると喜んでもらえます」

マッド「ええ……私もウィルアック様にもっと声を出せとお叱りを受けますね」

ヒレア「……その分派手に動いてるからいいんじゃないかしら」



ソピア「はい。あなたも家族が捕まってるんですよね。一緒に行きましょう!」

イデア「恩に着ます……!」

ウィア「じゃ、戦いは男衆で」

イデア「いえ、私も救出を成し遂げたならばすぐに参戦いたします」

ミハイ「個別の作戦はそれぞれで考えた方がいいだろう」

ミハイ「その前に実行日時を決めておこうじゃないか」

レオナール「今夜ではないのか?」

ミハイ「早朝の方が集中力が切れてなお襲撃には適している。日が上ると良くないがね」

イデア「では早朝に致しましょう」

ミハイ「しかし一つデメリットがあるのだよ。なんだか分かるかね、ソピア君?」

ソピア「えっと……眠い?」

ミハイ「その通り。敵が眠い時、僕らもまた眠いということさ」


作戦実行は

1.39日目深夜
2.40日目早朝
3.40日目朝

※今は39日目です

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 23:22:49.82 ID:3aDZEMFQo
1
51 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/11(金) 23:45:50.54 ID:/7znn2j1o
ソピア「今夜がいいと思います」

ソピア「流石に早朝は私たちも辛いと思うので……」

レオナール「賛成である。我輩の仲間の多くが夜行性、深夜が最も実力を発揮できるだろう」

ミハイ「では、夜2時で決まりでいいかな」



ソピア「イデアさん、改めてよろしくお願いします」

ヒレア「ヴァレンティン家って騎士の中ではどうなのかしら」

イデア「名誉騎士の一族ではありますが……私自身は未熟者です」

ソピア「私なんてダンス以外何もできなかったんですよ。騎士の方がすごいに決まってます!」


イデアさんのスキルを自由安価

例:『逃げ足』『ダンス』『レイピア術T』『風魔術』など

↓1、2、3
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 23:53:56.00 ID:Ob3gsn92o
鉄壁
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 00:31:32.58 ID:5z6KMS/3o
忠誠
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 00:41:00.06 ID:wxcJNqrjo
戦術
55 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/12(土) 00:46:37.93 ID:QNYyASVto
今日はここまで、週末忙しいので次は月曜日
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 00:51:21.52 ID:5z6KMS/3o
乙乙
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 00:56:37.57 ID:wxcJNqrjo
乙ー
58 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 18:09:34.92 ID:RsbDNa0jo
番外編終わってないので、前スレへの誤爆に気を付けつつ再開します
59 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 18:15:10.78 ID:RsbDNa0jo
イデア
『鉄壁』…物理防御・精神防御・魔法防御が高い
『戦術』…兵員の配置や指示能力に長ける
『忠誠』…特定の対象に忠義を尽くして行動する際能力が向上する、今の対象は騎士団と王家
※指揮官。武器は振りまわさない。


イデア「騎士の家に生まれたので、ギルドの壁を超えてどんな武器でも一通り扱えます」

ソピア「私もどんな魔法でも使えるのでお揃いですね」

イデア「えっ?」

ソピア「何でもないです」

イデア「ですが……実戦で武器を振るったことは一度もありません」

イデア「私はさほど体が強くないので、主に戦術など、指揮官としての教育を受けました」

イデア「しかし、盾の扱いには自信があります!」

ソピア「あれ、でも盾持ってませんね」

イデア「あります」スッ

ソピア「わっ、大きい盾、どこから!?」

イデア「岩魔術師が作成した収納のルーンですよ。武器もここにしまっています」

イデア「貴女のバッグにも仕掛けられているのでは?」

ソピア「やけにたくさん入ると思ってたらそういうことだったんだ……」
60 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 18:22:42.17 ID:RsbDNa0jo
ミハイ「それでは諸君、今夜0時に麓町の旧ザネッティ邸で相見えよう」

ソピア(そろそろ解散だね。最後にもう少し誰かと話しておこうかな)


1.ミハイ
2.イデア
3.レオナール
4.ウィア
5.ニコラ
6.安全を考えて足早に帰る

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 18:26:19.52 ID:2OW5cK5AO
ミハイ
62 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 18:39:10.73 ID:RsbDNa0jo
ソピア「王子様、私と少しお話して頂けませんか?」

ミハイ「ああ、構わないよソピア君。楽にしたまえ」

アン「王子様、お久しぶりですぅ!」

ミハイ「やあアン君。また髪型を変えたのだね?」

アン「どうですかぁ?」

ミハイ「ああとても似合っているよ。だが、君に似合わない髪型はほとんどないだろう」

アン「ありがとうございます! 王子様大好きー♪」ギュ

ソピア「アン……」

アン「お嬢様も適当でいいんですよぉ?」

ソピア「流石に不敬が過ぎるような……」

ミハイ「子供の態度までとやかく言いはしないさ」


例1.アンは王宮でもこんな子だったんですか…?
例2.趣味の遺跡探索について
例3.昨晩王子からのメッセージを届けてくれたギターを背負った男性について
※自由安価

↓2まで
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 18:45:00.24 ID:Xo22wA2Wo
読心
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 18:49:39.44 ID:8Rcv6rKR0
千原ジュニアについて
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 18:57:04.79 ID:y3soY8pso
2
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/15(火) 18:58:11.12 ID:P7ptXkDC0
1、3
67 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 19:28:38.13 ID:RsbDNa0jo
下2までだとソピアが何のために話し掛けたか分からなくなったので下3まで採用



(読心!)

ミハイ「ああ、構わないよソピア君。楽にしたまえ」(千原ジュニア。千原ジュニア)

アン「王子様、お久しぶりですぅ!」(やっと落ち着いて話せる)

ミハイ「やあアン君。また髪型を変えたのだね?」(千原ジュニア)

アン「どうですかぁ?」(褒めて褒めて!)

ミハイ「ああとても似合っているよ。だが、君に似合わない髪型はほとんどないだろう」(千原ジュニア千原ジュニア)

アン「ありがとうございます! 王子様大好きー♪」(社交辞令には社交辞令で返します)

ソピア「アン……」

アン「お嬢様も適当でいいんですよぉ?」(ソピアは真面目すぎ!)

ソピア「流石に不敬が過ぎるような……」

ミハイ「子供の態度までとやかく言いはしないさ」(千原ジュニア!)

(読心終了!)


ソピア(あれ……? 王子様の心の声がおかしい)

ソピア(読心魔法が上手くいかなかったのかな)

ソピア(連続で使いすぎるとダメなのかも……魔人先生はそんなこと言ってなかったけど)

ソピア(……なんだか気になる)

ソピア「王子様……千原ジュニアという言葉をご存知ですか?」

ミハイ「ん、ああ。異世界のコメディアンだね」

ソピア(知ってた……!?)

ソピア(ということはさっきの読心結果は当たってたってこと……?)

ソピア(……納得いかない)
68 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 19:35:55.36 ID:RsbDNa0jo
アン「王子様……また異世界に行かれたんですかぁ?」

ミハイ「いや、覗いただけさ」

ミハイ「とある遺跡を探索していたところ、壁面に異世界の映像が映ってね」

アン「どんな映像だったんです……?」

ミハイ「複数の中年男性が話芸を披露していただけだ。いやあ、楽しませてもらったよ」

アン「ほっ……」

ソピア「大変な目にあったことがあるんですか?」

ミハイ「2、3度ほど、異世界または別の時代に飛ばされたことがあるね」

ソピア「異世界って……異界?」

ミハイ「魔界や精霊界とは別物だよ。この世界とは法則から異なっている世界でね、ピンチではあったが実に面白いものが見れた」

アン「王子様は何度やっても懲りないんですよぉ……」

ソピア「それだけ遺跡が好きなんですね」

ミハイ「むっ……しばしば勘違いされるが、僕は考古学には全く興味が無いのだよ」

ミハイ「アン君は懲りないと言ったが、僕の目的そのものが非日常にあるのだから懲りるはずもないだろう」

ミハイ「別に遺跡でなくても構わない。不思議な物を持ち帰り、それを研究するのが僕のライフワークなんだ」

ソピア「……遺跡の守護者に邪魔されたりしません?」

ミハイ「ああ。それでも今まで無事に持ち帰れているところを見ると、僕にはかなりの実力がある、または、とてもツイているのだろうね」


ミハイ「ソピア君。君に一つ忠告しておこう」

ソピア「はい」

ミハイ「いたずらに他人の思考を読むのはやめたまえ」

ソピア「気を付けます……」

ミハイ「僕に読心魔法が正常に働かなかったことを不思議に思っているだろう?」

ソピア「……はい。まさか本当に心の中で人名を呟き続けていたわけじゃないですよね」

ミハイ「僕も君と同じ様に不思議に思っている」

ソピア「……えっ」

ミハイ「僕の持つ何らかの道具が魔法を防いだのだと考えられる。だが、そんな道具に心当たりはない」

ミハイ「……君に時間があるならば、どの道具に魔法を防ぐ効果があるのか実験したいのだが」チラッ

ソピア「時間、ないです! ごめんなさい!」
69 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 19:44:13.18 ID:RsbDNa0jo
ソピア「聞こえてたと思うけど、こんなスケジュールに決まったよ」

ハルカ「夜0時に麓町ね……。いつ出発する?」

ソピア「どうしよう。もう少し用事があるけど……9時は遅いよね、夕方4時から6時くらい?」

ハルカ「そのくらいがあたしも有難いかな。4時ごろに魔法局前で待っておくよ」

ヒレア「私も。飛んでくるから遅刻はしないわ」


ソピア「アン、今何時?」

アン「1時半ですねぇ」

ソピア「……あまり時間が無いね」


※ヒレア・トール・クルト・ミルズは選べません

39日目昼 現在地:ウベローゼン南部農業地区
1.どこかへ行く
2.誰かと会う(同時指定した人物は同じ場所にいることが多い)
3.自由安価

↓2
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 19:48:07.59 ID:Ko3JefMoO
アンブロシア行こう
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 19:57:57.31 ID:LZGmifRRO


食べ収め
72 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 20:45:53.73 ID:RsbDNa0jo
ソピア「アンブロシア行こう」

アン「いってらっしゃいませ!」スタコラ

ソピア「あなたも行くんだよ」ガシッ

アン「いやぁぁぁぁ」

ソピア「大体アンなのにアンブラーじゃないなんておかしいもん」

アン「アンはアンブラーの略じゃないですぅ!」

ソピア「ねえ、アンのフルネームは?」

アン「アン・ブラウンですぅ」

ソピア「やっぱりアンはアンブラーになる定めを持って生まれてきたんだよ!!!!」

アン「単純にフルフィリアで一番多い名前なだけなのにぃ!!」


外装・内装ともに植物に溢れたカフェ、『アンブロシア』。

実は店を覆うツタも、店内の植木鉢に植えられているのもすべてハーブなのだ。

もちろん単独で摂取すると有害なハーブはお客様の手の届かない場所に保管しています。

アン「ここ、違法ハーブの拠点なのでは……」

ソピア「風評被害!」

アン「メニューもすっごく変なんですけどぉ……アンに何を食べさせるつもりなんですかぁ……」

ソピア「この店を出るころには、アンにはアンブロシアの精になってもらいます」

アン「絶対イヤですぅ!?」

ソピア「まあ、食べれば分かるよ」

店主「ごちゅうもんはあ?」

ソピア「アンはどうする?」

アン「……お水でいいですぅ」

店主「ネミラルウォーターですねー」

アン「や、やめます! アンはご遠慮しますぅ!」

ソピア「じゃあ私が代わりに頼んであげるね」


1.ウロン茶
2.エスプレフッソ
3.ミルククセーキ
4.フールツオレ

あ.ベリーアタルト
い.プリンコアラモード
う.シモンロール
え.あたらしだんご

※飲み物と食べ物をセットでのご注文よろしくお願いします

↓1 ソピアが頼む
↓2 アンに頼む
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 20:50:09.30 ID:8goXhpY1O
4え
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 20:50:43.34 ID:vqFuOl8UO
う2
75 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 21:20:39.69 ID:RsbDNa0jo
ソピア「フールツオレとあたらしだんご、エスプレフッソとシモンロールをお願いします」

店主「かしこまりましたあ」

アン「たくさん食べるんですねぇ(現実逃避)」

ソピア「前にも話したけど、アンブロシアの料理には特殊な効果があるんだよ」

アン「話を聞く分には構いませんけど食べたくは無かったですぅ……」

店主「おまちどぉ」

アン「ちゃんと料理しましたか!? 早すぎませんか!?」

ソピア「アンブロシアでは細かいことを気にしたら負けだよ」

ソピア「ほら飲んで。いいから飲んで」

アン「お断りしますぅ♪」

ソピア「飲めッ!!」グググググ

アン「飲みませんッ!!」グググググ

ソピア「……いいよ。じゃあ私が食べ終わるまで待ってて」

アン「それくらいなら……」

ソピア(残念だったねアン。ここに居さえすればあなたはアンブラーになる運命……!)

ソピア(フールツオレ……その効果は、非現実的でない範囲で嘘が一回だけ本当になる!)ゴクゴク

ソピア「えへぇ……」

アン「ソフィーのこんな顔見たくなかったですぅ……」

ソピア「もふふーん。……店主さん?」

店主「はぁい」

ソピア「アンは、私のお願いを一度だけ素直に聞くと約束してくれたんだよ♪」

店主「うーそですーねー」

アン「早く帰りたい……」

ソピア「アン。お願い、飲んで」

アン「だから絶対に…………あ、あれ、どうして手が勝手に……」

アン「や、やめ、あああ、あああああああ!!??」ゴクッ

アン「アンッ! アアンアン、アンアアンアンッ!」

アン「アンブロッシアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

ソピア「やった!」
76 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 21:29:55.32 ID:RsbDNa0jo
※あたらしだんご…どんなものでも新鮮に感じるようになる

ソピア「もぐもぐ……ふきゅうううう…………」

ソピア「新しいっ!!」

アン「うびょおおおおおおおおおおおおおおおお」

アン「ひいぅ、ひいぉ、ひいぉおおさああああ」

アン「222222222222222222」

ソピア「斬新な反応!」

アン「くおおおおおおおおお!」

アン「うううううううるるるるる、るぅぁぁ!?」

アン「ちょあああああああああああああああああああああああ」

アン「ンンンンッンンンンッンッンッンンンンッン」

ソピア「声は苦しそうなのに笑顔なのが新しい!」

アン「Waaaaaaaaaaaaar!!!!」

ソピア(危険性はありません。あまりに美味だと最初は拒否反応が起きるんです)

ソピア(そこさえ超えればその先には天国が待っています! 頑張れ、アン!)

アン「」

アン「……」

アン「…………ぷはぁ!」

アン「ほっぺたが落ちそうですぅ!!」

ソピア「よかった! 新しいアンの誕生だよ!」

アン「生まれ変わった気分ですねぇ」

ソピア「ニューアンはどう?」

アン「これからはアンではなくアンブラーを名乗りますぅ!」

ソピア「アンブラーこそ新人類!」

アン「……ソフィーは優しいですねぇ」

ソピア「そうでしょ。こんなに美味しくて新しい経験をさせてあげたんだもんね」

アン「そうじゃないです」

※エスプレフッソ…フッ素の力で白い歯に
※シモンロール…指紋が皮膚の内側に巻き取られて消える

アン「初めて食べるアンのために、あまり効果が大きくないものを選んでくれたことですよぉ」

アン「暴走してるように見えて冷静だったんですねぇ……」

ソピア「私が初めて食べた時、慣れるまでもっと時間がかかったからね新」

ソピア「アンにはすぐに慣れて欲しいと思ったんだ新」
77 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 21:41:05.05 ID:RsbDNa0jo
ソピア「これからアンは立派なアンブロシアの精だね新!」

アン「あっ、それは違いますぅ」

ソピア「えー……新新新」


ソピア「えっ、お代はいいんですか?」

店主「いま、ふーひょーひがいで、おきゃくさん、へったのでぇ」

店主「にゅーあんぶらーふやしてくれたひとには、さぁびすぅ」

ソピア「ありがとうございます!」

店主「こちらこそお、いつもせんでんさんきゅ〜。あんぶらーずのそふぃーさんっ」

ソピア「覚えてくれてた……! もう常連と認められたのかな……」

店主「はぁい。あなた、すーぱーあんぶらー」

店主「またきてねぇ」

ソピア「また……はい! 絶対に!」

ソピア(食べ収めのつもりだったけど……尚更死ぬわけにはいかなくなったね)

ソピア(またアンブロシアに、今度はお父様とお母様を連れて食事に来るんだ……!)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 21:47:19.83 ID:P7ptXkDC0
(それはアカン)
79 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 21:53:51.63 ID:RsbDNa0jo
※次で自由行動はラストです

※場合によっては複数人と会うこともできます

※早めに麓町へ出発することもできます



〜各登場人物の状況〜

○全部知ってる
ヒレア・アン・トール・ハルカ

○ソピアが王子と共に反乱を起こすことを知らない(エルミスは察してる)、11歳も知らない
エルミス・フィナ・フローラ・ラファ

○ソピアが貴族だと知らない、反乱・11歳も知らない
ミルズ・クルト・クリスティ・キュベレ・ロット他


●交友度マックス
エルミス・ヒレア・トール・アン

●イベント待ち
フィナ

●仲間・協力者
ハルカ・ラファ・ポロ・レン・サナ

★それ以外は交友度がまだ上がりきってません

★特定の人物に渡すと交友度が大きく上がるアイテム
・おてんばワンピース
アン「メイドとしての意見ですけど今どきなデザインで可愛らしい上にすごく作業がしやすそうです。……ってあれ、ごめんなさい。これはお人形の衣装でした」
・ウサギなエプロン
アン「普段女の子っぽくない娘でも可愛いものは絶対好きですからっ!」
80 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 21:55:51.59 ID:RsbDNa0jo
ソピアは一旦アンと別れた。

ソピア(まだ時間はあるね)

ソピア(町の外にいるロットさん以外の知り合いなら誰でも会いに行けそう)

※ヒレア・トール・クルト・ミルズ・アンは選べません


39日目昼過ぎ 現在地:カフェ:アンブロシア
1.どこかへ行く
2.誰かと会う(同時指定した人物は同じ場所にいることが多い)
3.麓町へ出発する(ヒレア・トール・ハルカ・アンが合流します)
4.自由安価

↓2
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 21:58:49.87 ID:Xo22wA2Wo
いつものソピア
加速下
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 22:11:36.96 ID:E+y8Rcpl0
フィナには会っておきたいね
83 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 22:47:58.48 ID:RsbDNa0jo
何でも屋の一室。

フィナ「……」ガチャッ

師匠「遅いぞ」

フィナ「……」

師匠「チッ、返事ぐらいしろっての」

師匠「仕事だ。王子と4人の貴族が明日、囚われの貴族たちを脱獄させるために監獄を襲うらしい」

師匠「軍はどこの監獄を襲うか分からないっつってたが、向こうも馬鹿じゃない。全員収容してる麓町に行くだろうな」

師匠「あたいも貴族たちを迎え撃つチームに参加するぞ。フィナ、お前も来い」

フィナ「……嫌です」

師匠「ま、今回は危ないしな。あたいが相手するからお前は見てればいい」

フィナ「行きたく……ありません」

師匠「あん? まだ踏ん切りがつかないか。影帽子は仕事してんのか?」

師匠「お前が行きたくなくても、あたいが引きずってでも連れていくってことはもう分かってるよな? おっと!」ササッ

フィナ「……くっ」

師匠「あたいにビンタするなんて数年早ええよ! なんだ、またいつものヒステリーか?」

フィナ「あたしは……弟子、やめます」

師匠「…………なんつった、もっかい言ってみろ」

フィナ「あんたの弟子をやめる! 今までお世話になりました!」

師匠「ああん!?」

フィナ「ご、ごめんなさい! で、でもやめるんだから!」

フィナ「争いとか、軍とか貴族とか商会とか、殺し屋なんてもうたくさん!」

フィナ「怖い思いなんてしたくない! 血なんて見たくない、モンスターとも戦いたくない!」

フィナ「あたしは落し物探したり蜂の巣駆除したりしながら楽しく平和に穏やかに生きるんだっっ!!」

バキッ

フィナ「へぶっ!?」ドサッ

師匠「……許されると思ってんのか?」

師匠「お前はもう闇の中に足踏み入れちまったんだよ。あたいが許してもアサシン協会はそれを許さねぇ」

師匠「慣れろ。死に物狂いで慣れろ。それがお前のためだ」

フィナ「…………う、うう」

フィナ「うわぁぁぁあん!! 人でなし! 分かってたけど人でなし!!」

師匠「……麓町のいい菓子屋教えてやる。だから麓町まではあたいと一緒に来い」

フィナ「いやだ、やだやだやだやだ!!」

師匠「ダダこねんじゃねーっての! 何歳だお前!?」


そこに現れたのは

01〜25 殺し屋仲間ガドー
26〜50 ソピア
51〜75 エルミス
76〜00 キュベレ

↓コンマ判定
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 22:52:50.46 ID:E+y8Rcpl0
85 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 23:02:32.37 ID:RsbDNa0jo
ソピア(フィナと仲直りしたいな……)

ソピア(敵として会うことは無いと思うけど、せめて巻き込んでしまったことを謝っておきたい)

ソピア(運命の輪。魔法に導かれるまま移動すればいつか必ず会える)

徒歩10分。

ソピア「何でも屋にいるみたい」

ソピア(この魔法、フィナがいる方向を壁を無視して示すから入り組んだ場所だと使いにくい……)

ソピア「近い。……この部屋だね」

ガチャ

ソピア「こんにちはー、フィナいるー……?」

師匠「……誰だお前」

ソピア「ハ、ハジメマシテー」

フィナ「ううっ、うう」

師匠「おい、小学生がお前に会いに来たぞ」

フィナ「……う?」

師匠「また後で来る」

ソピア「ふぃ、フィナ! 大丈夫!?」

フィナ「…………もしかして、ソフィー?」

ソピア「そ、そうだよ」

フィナ「……」

ソピア「……」


↓コンマ高いほどフィナが落ち着く
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:07:10.28 ID:y3soY8pso
はい
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:07:33.93 ID:8goXhpY1O
そぉれ、落ち着け
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:10:03.49 ID:y3soY8pso
すまぬ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:26:05.54 ID:6kWI6t6go
平常運転よ
90 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 23:28:23.34 ID:RsbDNa0jo
フィナ「……キモッ!!」

ソピア「がーん!」

フィナ「子供だったら攻撃できないとでも思って魔法で変身してきたってわけ!?」

ソピア「そ、そういうわけじゃ……」

フィナ「よくもまああたしの前にノコノコと顔を出せたね!」

ソピア「そ、それは、謝りたくって……」

フィナ「謝る?」

ソピア「こんな騒動に巻き込んでしまったこと。私がエルミスと一緒にいなかったらフィナはアサシン協会に付け込まれなかったかもしれないから……」

ソピア「正体を隠して、あなたに関わって、ごめんなさい……」

フィナ「……そうだよ。あんたさえいなければあたしがこんな目に遭う事は無かったんだ」

フィナ「あたしはね、もう逃げられないんだ……!」

フィナ「殺し屋の道を進むしかないんだ……!」

フィナ「どんなに逃げても嫌がっても、最後はアサシン協会の本部で洗脳されて冷酷な殺人マシーンにされるのがオチなんだ!!」

ソピア「ううん、そんなこと……」

フィナ「あんたに何が分かるっていうの!?」

ソピア「ごめんなさい……」

フィナ「……責任とってよ」

ソピア「責任……?」

フィナ「死んでって言ってるの。わかる?」

フィナ「あたしが死ぬより辛い目に遭うのに、あんただけ笑って生きるなんて許せない」

フィナ「ほら、短剣貸すから。ここを切ると痛みが少なく簡単に死ねるよ。長く苦しみたいならここ」

フィナ「あ、でも見苦しいからあたしの前で死なないで。どっか行って」

ソピア「できないよ……」

フィナ「ふざけるな!!」ガシッ

ソピア「うっ……!」

フィナ「だったら! だったらあたしが代わりに……ッ!?」

その時、フィナは見てしまった。

部屋の鏡に写る、自分にこんな目ができるのかと驚くような冷たい眼差しを。

そして、離れた場所から視線を感じた。師匠のものだろう。

今の会話も聞かれたはずだ。この幼い少女がソピア・ウィンベルだと言う事はすでに分かっているはずだ。

その師匠は遠くからでもソピアを殺せるのに殺していない。つまり。

フィナ「う、うああああああああっ!!!!!」

恨みから生じた殺意と人殺しになりたくない願いの狭間で板挟みになったフィナは……


↓コンマ 奇数…自傷 偶数…逃亡
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:28:31.77 ID:E+y8Rcpl0
1個下が高コンマなのもミソ
92 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/15(火) 23:44:52.97 ID:RsbDNa0jo
77でも奇数は奇数です



ザクッ

フィナ「う、ぐッ!」

ソピア「…………えっ!?」

血しぶきが舞う。

ソピアは、それが自分のものではないと気付くのに数秒を要した。

ソピア「フィナっ!!」

フィナ「あ、あはは……あたしって、やっぱり臆病者の、平凡な小市民だ……」

フィナ「こんな大事な時に、直前で急所を外すなんてさ……」

ソピア「フィナ、じっとしてて……ヒール」パァァ

フィナ「あ、あ……」

フィナの傷が塞がる。しかし失った血はしばらく戻らない。

フィナ「なんで……回復したの!」

ソピア「今フィナが死んだら、私が殺したようなものだから」

フィナ「…………」

師匠「おい」

フィナ「あ、し、ししょー」ガタガタ

師匠「フィナ……お前にはがっかりだ」

師匠「ここで消されるか、協会の教育施設に入るか、好きな方を選べ」

ソピア「ま、待って下さい!」

師匠「あん? お前には選択肢はねぇよ、ソピア・ウィンベル」

師匠「逃げられても面倒だ。フィナ、見とけ。お前の代わりにこいつを殺す」

フィナ「や、やめ……!」

ソピア「……!」


>>8の魔法を参考に戦闘開始

※ヒント、大抵の魔法は発動してる間に勝負が決まります

↓2 自由安価
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:53:12.24 ID:E+y8Rcpl0
クロックアップしつつ神の腕で身体能力強化、ついでに神の目も
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 23:58:39.53 ID:2OW5cK5AO
95 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 00:35:33.45 ID:n9kqVT9Go
ソピア(クロックアップ! さらに肉体と視力を強化して……)

ザシュ

ソピア「エッ…!? ソ、ソンナ、キョウカシタノニ…」

師匠「チンタラ魔法使ってんじゃねぇよ。魔術師ごときが数倍速くなったところであたいらに追いつけるかっての。なあ、フィナ?」

フィナ「あ、ああ、ソフィー、ああああ……!」

師匠「……お前がまさか自害を選ぶほどヘタレだとは思わなかった」

師匠「しかもそれすらできないほどのヘナチョコだったとは……あたいの見る目が無かったわけだ」

師匠「もうお前なんか弟子じゃねぇ」

師匠「さ、死ぬか、協会送りか、選びな」

フィナ「や、やだ……! 選ぶのやだ……!」

師匠「だらだら付きあうのはやめだ。あと10秒で決定権を奪う」

師匠「10数えたら殺すってことだ」

師匠「1、2、3、4、5、6……」

フィナ「し、死にたくない……死にたくないよぅ……!」

師匠「そうか。生きるならお前には協会の教育を受けてもらう。逃げ切れるようなら、一人前だ」

一年後……心を失ったフィナはターゲットに返り討ちにされてその短い生涯を終えた。

死に対する恐怖は、もはや無かった。



GAMEOVER:13 アサシン協会の掟



※ほぼ負けイベントでしたが、反射・転移で進行しました

1.>>80の行き先選択から再開(内容も併記すると安価採用)
2.>>83の乱入コンマ判定から再開(乱入者をエルミス・キュベレ・ガドーから選べます)
3.>>90でフィナが逃亡するところから再開(師匠はソピアとフィナを泳がせます)

↓再開場所選択
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 00:38:03.43 ID:77UsQqMmo
2
エルミス
97 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 00:59:18.57 ID:n9kqVT9Go
エルミス「何をやっているの!!」

フィナ「え、エルミス……?」

エルミス「ふうん……あなたがフィナの師匠だっていう殺し屋ね」

エルミス「フィナはわたしの下僕よ! 手を出したら許さないわ!」

師匠「……何様だお前」

エルミス「こちらの台詞よ。わたしはエイラ・ブラッドレイ」

師匠「ブラッドレイ……共和国軍元帥の」

エルミス「そう、あなたの雇い主の娘よ! わたしを殺したら共和国を敵に回すことになるわよ!」

師匠「チッ、七光りかよ」

エルミス「フィナ、何があったのか教えて頂戴!」

フィナ「うっ、ひくっ……」

エルミス「付いて来たら許さないからね!」

師匠「行くかよ! クソが……腹が立つ」


魔法街、カフェ。

エルミス「……そういうことね」

フィナ「どうしよう、あたし……」

エルミス「アサシン協会……中々厄介な相手ね。父上でも辛いかもしれないわ」

エルミス「でも、いずれ大陸の覇者となるためには戦わなければいけない相手よね」

フィナ「こんな人前で話してよかったのかな……」

エルミス「いいのよ。むしろどんどん話しちゃっていいんじゃない?」

フィナ「それはないでしょ……」

エルミス「アサシン協会の存在が大衆に知れ渡るといけないからフィナを消そうとしてるのでしょう?」

エルミス「だったら消される前に吹聴して回ればいいじゃない。まさか国民を丸ごと消すような真似ができるとは思えないわ」

フィナ「できるかも……」

エルミス「そうしたらノーディスもジャルバもサロデニアも黙っちゃいないわよ」

エルミス「いつ自国も滅ぼされるか分からないなんて不安だもの。世界中と協会の戦争よ」
98 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 01:24:36.85 ID:n9kqVT9Go
カランカラン

ソピア「フィナがここにいるということは……」

エルミス「ソフィー! いいところに来たわね……?」

ソピア「やっぱりいた」

エルミス「ソフィー……縮んでないかしら」

ソピア「昨晩、いろいろあったの……」

フィナ「……!」ギリッ

エルミス「落ち着きなさいフィナ。もうあなたにソフィーを憎む理由はないはずよ」

フィナ「でも、あいつのせいで……!」

エルミス「わたしのせいでもあるわ」

ソピア「フィナ! 聞いてほしいことがあるの」

フィナ「うわ……キモい」

ソピア「ひどい!」

フィナ「何。早く言って消えてよ。キモいから」

ソピア「あのね……ごめんなさい」

ソピア「私が関わったばかりに、普通に暮らせなくさせてしまって……」

エルミス「気にすることはないわ!」

フィナ「……なんであんたが答えるわけ?」

エルミス「ソフィー。フィナは殺し屋の弟子をやめたわ」

ソピア「そう……なんだ」

エルミス「アサシン協会の決まりでやめることは許されないって脅されたらしいのだけど、わたしがいるから関係ないわよね」

ソピア「そう……なのかな?」

エルミス「だから、フィナはこれから普通の暮らしを取り戻せるのよ!」

ソピア「……少し違うと思う」

エルミス「何よ、わたしの理屈に間違いがあるというのかしら?」

ソピア「私とエルミスがいたら、普通の暮らしじゃないんじゃないかな」

エルミス「……そんなことないでしょう! ね、フィナ!」

フィナ「ソフィーの言う通り……特別な人たちと一緒にいたらまともな生活なんてできないから」

フィナ「それとも……エルミスと一緒にいないと協会からは守ってくれないかな」

エルミス「ええ。もちろんよ」

ソピア「エルミス!?」

フィナ「じゃあ、いる。……殺し屋よりはずっとマシだから」

フィナ「でも、今日は帰る」

エルミス「ええ。また今度ね」


1.エルミスと話す
2.フィナを追う

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 01:27:28.02 ID:2O56Cgoho
2
100 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 02:11:03.32 ID:n9kqVT9Go
ソピア「待って!」

フィナ「は!?」

ソピア「そんなの、つまらないよ」

フィナ「……何が?」

ソピア「マシだから、私たちと一緒にいるなんて……」

フィナ「……事実だし」

ソピア「私たちと一緒にいるのが、そんなに楽しくないの?」

ソピア「プエルトマリハラでの笑顔は全部ウソだったの?」

ソピア「そうじゃないでしょ。あの時のフィナは心から楽しんでた」

フィナ「それはそれだから……」

ソピア「普通じゃない生活が苦しいだけとは限らないんだよ」

ソピア「この一ヶ月間で、私もそう思った」

ソピア「ずっと普段通りに暮らしてたらフィナには会えなかったからね」

フィナ「殺されかけたのに……会えてよかったって言うわけ?」

ソピア「だって……殺されかけるの、慣れてるから」

フィナ「何があったらそんな境地に達するの……!?」

ソピア「気になるでしょ。また今度話すね」

フィナ「う……」

ソピア「今はお互い気まずいけど……一緒にいればまた仲良くなれると思うの」

ソピア「あっ、だからさっきエルミスは一緒にいないと守ってあげないなんて言ったんだね」

ソピア「エルミスはフィナの思い通り一人にするんじゃなく、エルミスの思い通り皆でいるようにしたんだ。エルミスらしい……」

ソピア「ねえ、フィナ」


1.今度みんなで遊園地に行こう
2.どうなったら一番幸せ?
3.プレゼントをあげる(アイテムは後で指定してもいい)

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 02:18:39.25 ID:u4vZdAreO
1
102 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 02:31:34.25 ID:n9kqVT9Go
ソピア「だから……今度みんなで遊園地に行こう」

フィナ「何それ……自分が行きたいだけじゃなくて?」

ソピア「一回行ったけどその時は盛り上がらなかったんだもん……」

ソピア「でも、絶対楽しいよ!」

フィナ「でもさ、行けるの? ソフィー、追われてるんじゃ……」

ソピア「うん。でもそろそろそれも終わるからね」

ソピア「面倒事を全部終わらせたらみんなで遊園地で遊ぼう!」

フィナ「……頑張って」

ソピア「うん?」

フィナ「言いたいことはそれだけ? あたし、もう帰るから」

ソピア「またね!」

ソピア(フィナは去り際に小さく手を挙げてくれた)

ソピア(きっと本当の仲直りもできる。頑張って、平穏を取り戻さなきゃね)

ソピア(今までの貴族としての平穏じゃない、新しい平穏を……)
103 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 02:38:54.17 ID:n9kqVT9Go
逃亡貴族レオナール・グザヴィエさんの仲間モンスターを募集しつつ今日はここまで

続きは明日です


すでに出た仲間
サル…マキシマムコング(小型〜超大型)
トリ…不死鳥(伝説モンスター)
イヌ…名前未登場(大型モンスター)

↓3まで、条件は強力な野生モンスターであること その内2つ採用、残り1つもどこかで出したい 
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 06:22:42.31 ID:uQrxW+n+0
邪神が化けた大蛇(本当に従っているのかは謎)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 06:59:25.61 ID:iNBimJenO
乙ー

安価はソピアをミンチにした鳥
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 07:58:54.55 ID:B1SNVrB4O
やまたのおろち
107 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/03/16(水) 14:52:19.87 ID:n9kqVT9Go
>>104-106採用、オロチは邪神の一形態になります

18時から再開、エルミスにどう動いてもらうかの投票があります、選択次第では今後死亡するメインキャラが増えます
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 15:16:55.13 ID:k3h865fGO
賽子か奇跡で時間増やしたい
109 :少し早く再開 ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 17:42:18.24 ID:n9kqVT9Go
フィナ「……死なないでよ」(友達(仮):10.61)



プライベート異空間。

エルミス「何よソフィー、せっかく離れ離れにならないようにしたのに、迂闊な事言って逃げられたらどうするつもりだったの!」

ソピア「ごめんね。でも上手くいったから許して!」

エルミス「もうっ……」

エルミス「でも、遊園地、楽しみだわ。フィナのためにも早く軍と貴族の対立を解消しなくちゃね」

ソピア「そのことなんだけど……」

今晩の反乱の事をエルミスに告げた。

エルミス「本当に反乱を起こすのね……」

ソピア「うん。最低でもお父様とお母様は助けたいから」

エルミス「それは分かるわ。わたしだって家族が処刑されると聞いたら一人で逃げるなんてできないもの」

エルミス「わたしも手伝ってあげる! 感謝しなさい!」

ソピア「ありがとう! でもエルミスが前線に出てくるのはやめた方がいいと思う」

エルミス「あら、どうして? わたしに攻撃できる兵士なんていないわよ。まさに最強の盾ね」

ソピア「捕まって連れ戻されるんじゃないかな」

エルミス「だったらわたしを人質にすればいいわ! 貴族たちの身柄と交換すればいいのよ!」

ソピア「エルミスのお父さんが激怒するよ。エルミスを返した途端に私たちが皆殺しにされそう……」

エルミス「でも方法によっては有効でしょう?」

ソピア「そうだけど……」


↓3くらいまでで、エルミスの利用法を提案
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 17:55:39.17 ID:02MjMbI1O
エルミス人質作戦は父上にしか効果が無いからなぁ

父上嫌いな勢力が好き勝手やり始めて軍の統率をバラバラにさせるってなら使えそうだけど
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 17:59:31.67 ID:k3h865fGO
黒幕探しとか
それこそ父上に聞けば一発じゃないか
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 18:14:27.58 ID:2O56Cgoho
スパイとかも一応
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 18:17:25.95 ID:EWKeXuw3O
しかし父上が黒幕の正体を知ってるとも限らない

まずは軍そのものをどうにかするための手段にしたいかな?
114 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 18:31:00.74 ID:n9kqVT9Go
ソピア「そもそもエルミスを人質にしても、お父さんにしか効果がないと思うの」

エルミス「でも父上は元帥、共和国軍の指導者なのよ!」

ソピア「でも……軍ってまとまってるの?」

エルミス「何が言いたいのよ」

ソピア「家族を大事にするのはすごく立派な事だし、元帥が支持されてる理由の一つだと思うよ」

ソピア「だけど逆に、軍事や国政に私情を挟むのを良く思っていない人もいるんじゃないかな」

ソピア「ラヌーンに飛んで来たのも独断だったんでしょ?」

エルミス「……考えたこともなかったわ」

ソピア「エルミスは私よりよっぽどお嬢様だよ……。過保護すぎるもん」

ソピア「軍の人たちはエルミスのことを可愛がってくれてる?」

エルミス「言う事は聞いてくれるけど避けられてるわね。別にいいのだけれど」

ソピア「良くないよ! 少なくともエルミスの事を嫌いな兵士は一定数いるんだよ!?」

ソピア「彼らは、誰かが先陣切って元帥を批判したらそれに付いてくるよ」

エルミス「そ、そうかしら?」

ソピア「ちょっと話は変わるけど、エルミスのお父さんは革命のリーダーなんだよね?」

エルミス「そうよ! だから人望はあるの!」

ソピア「最初に革命を提案したのは誰?」

エルミス「……父上じゃないの?」

ソピア「違うかもしれないよ。……元帥を革命の旗頭として利用した後、批判して失脚させるつもりかもしれない」

ソピア「フルフィリアを自分の物にするために……」

エルミス「許せないわ! フルフィリアは、わたしのものになるのよ!」

ソピア「もう一つ、大統領が軍人から選ばれたらフルフィリアは軍国になるんだよね」

ソピア「軍国にすることで得をする人たちが、元帥たちに共和制の良さを吹き込んだのかもしれない」

エルミス「グリエール商会……以外にありえないわね」
115 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 18:52:37.47 ID:n9kqVT9Go
ソピア「だからエルミスに、その黒幕とも呼べる人物を探し出してほしいんだ」

ソピア「内戦に勝っても負けても、何か仕掛けてくるに違いないから……」

エルミス「でも父上が何も知らなかったらどうするのよ?」

ソピア「軍や商会を調べるにはエルミスの立場は便利だと思うの」

エルミス「たしかに、ソフィーには難しそうね」


ソピア「エルミスに前線に来てほしくない理由は、その便利な立場にあるんだ」

ソピア「ほら、他にも、スパイとして軍の情報を私たちに流すことができないかな?」

エルミス「できるけれど……連絡手段はどうするのよ?」

エルミス「残念だけどわたし、足も遅いし魔法も使えないわ。通信機械も傍受されるだけよ」

ソピア「……魔法なら簡単にはバレない?」

エルミス「風魔術師もいるから程度の低い魔法は察知されるわ」

ソピア(魔人ルーンで転移魔法陣を作って、私たちの拠点とエルミスのいる基地を、魔人先生の城で繋げないかと思ったけど……)

魔人(察知されにくくすることはできるぞ。雑魚魔法兵には気付かれん程度じゃがな)

ソピア(ありがとうございます。……運も必要だけど、エルミスをスパイにしても良さそうだね)


エルミス「スパイって要するに軍を混乱させればいいのでしょう?」

ソピア「情報収集がメインだけどね」

エルミス「混乱させるならやっぱりわたしを人質にするべきよ」

エルミス「わたしを嫌いな兵たちがたくさんいるのなら、父上の独断専行を許さないでしょう」

エルミス「そんな兵たちが父上を見限って行動し始めれば、統率は完全に乱れるわ!」

ソピア「統率を乱すのはいいけど……やっぱり激怒した元帥が襲ってくるのが恐すぎるよ」

ソピア(もしかしてエルミス、私と一緒にいたいだけなんじゃないかな……)

ソピア(幼くなってもすぐに私だと分かって、もう慣れてるし……究極魅了の効果すごい)
116 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 19:01:41.18 ID:n9kqVT9Go
エルミス「で、結局わたしにどうして欲しいのよ!」

ソピア「うーん……エルミスはどうしたい?」

エルミス「下僕に任せるわ! こういうのはあなたの方が慣れてるでしょう?」


1.前線(麓町)に連れていく
2.黒幕を探してもらう(軍の基地にいる間はスパイも兼ねます)
3.スパイとして活動してもらう(エルミスに転移魔法陣のルーンを渡します、黒幕探しもできますが黒幕が軍人でなければ徒労です)
4.人質にする

↓2票先取
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 19:04:43.99 ID:EWKeXuw3O
4
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 19:05:02.25 ID:k3h865fGO
2
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/16(水) 19:06:53.15 ID:jfjBmizWO
暴いた瞬間にエルミス逝きそうで怖い

4
120 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 19:37:19.04 ID:n9kqVT9Go
ソピア「うん、エルミスは人質にするよ」

エルミス「ふふん、わたしの意見が正しかったようね」

ソピア「人質にされると聞いて喜ぶ人なんていると思わなかったよ……」

エルミス「早速父上を脅しましょう!」

ソピア「待って。早すぎるよ。今そんな事言ったら私が殺されるだけだよ」

エルミス「タイミングが重要なのね」

ソピア「うん。貴族を解放させるか軍を混乱させるかができなかったら意味がないからね」

ソピア「エルミスと貴族の身柄を交換した後に、共和国軍から逃げ切るための準備を整えてから」

ソピア「または、内戦が始まってから共和国軍内部を混乱させたい時に、人質を発表するべきだよ」

エルミス「その前に父上が気づくかもしれないわよ」

ソピア「混乱させるための使い方が現実的かもね……」

ソピア(もし元帥の人望がすごかったらそれも意味ないけれど……)


エルミス「人質ということは、わたしも一緒に麓町に行けるのね!」

ソピア(エルミス嬉しそう)

魔人「そうはいかんな!」

ソピア「魔人先生!? ここ、プライベート異空間ですよ! 転移してくるなんてプライバシーの侵害です!」

魔人「わらわでも異空間へ直に転移はできんぞ。ちゃんと表から入ってきたわい」

ソピア「そういう問題じゃないです!」

エルミス「あ、あなたは! わたしに失礼な事を言った変な人ね!」

魔人「覚えておったか」

エルミス「ほら見なさい! わたしはソフィーの敵にならなかったわよ!」

魔人「魔法の力でじゃがの」

ソピア「魔人先生、何の用ですか……」

魔人「人質にするにあたってうってつけのアイテムを持って来たのじゃ。小娘、腕を出せ」

エルミス「嫌よ!」
121 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/16(水) 19:59:55.68 ID:n9kqVT9Go
魔人「ふん、出さないなら刻むまでじゃな」シュン

エルミス「い、いやー! 腕に変なルーンが!」

魔人「わらわ特製、人質のルーン。入れ墨タイプじゃから簡単には消えんぞ」

ソピア「なんてひどいことを!」

魔人「そしてこのルーンの管理権をソピア、お主に譲渡する」

魔人「お主が念じればいつでもこやつの命を奪うことができるぞ!」

ソピア「ええええ」

魔人「さらに、お主が死ぬと同時に発動するよう設定しておくことも可能じゃ!」

ソピア「つ、つまり?」

魔人「お主を殺すとエルミスも死ぬ、と脅すことが可能になるわけじゃ」

エルミス「……!」

ソピア(エルミスが真っ青! そうだよね、だって本当に人質になるわけじゃなく一緒にいたかっただけだもんね……!)

魔人「不安そうな顔をしておるな。クックック、案ずるな」

魔人「ルーンの効果を軍に証明するためにシール型も用意しておいた。適当なモンスターに貼って念じれば命を奪えるぞ。これで心配なかろう!」

ソピア「そうじゃないですっ!」

魔人「何が不満じゃ?」

ソピア「エルミスは私の協力をしながら一緒にいられることを喜んでたのに、こんな仕打ちあんまりです!」

魔人「……お主ら、ハイキングにでもいくつもりか?」

魔人「そんな覚悟で人質を名乗るなぞ、歴史上の数多の人質に失礼とは思わぬか?」

エルミス「ううっ……よ、余計なお世話よ!」

エルミス「わたしがソフィーと離れなければ人質の役目は果たせるでしょう! どうしてこんなことをしたのよ!」
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