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沼の畔の女の子
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1 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:22:01.56 ID:dgAO+BAa0
半分は体験談かな?まぁ、エンタメと思って楽しんで下さい。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1453015321
2 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:22:49.08 ID:dgAO+BAa0
沼の畔の女の子「明日も来る?」
俺「もちろん!明日も遊ぼうね!」
子供の頃の俺は札幌の山があるとある区に住んでいた。その頃は周辺で宅地造成が進み、いつも遊び場だった山や野原がどんどんと開発されていった。
その沼には小学生低学年の時に友達に連れて行ってもらった。春先はカエルやイモリの卵を捕りに行ったり夏前にはヤゴを捕ったりした。
そんな里山の雰囲気が残っている場所だった。
3 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:25:57.83 ID:dgAO+BAa0
八垂別と言う旧地名が残っている場所でみゆきストアと言う小さな市場の横を抜けて山の方へと道を上る。天気が良い。丁度季節は暖かいから暑いへと
移り変わる時だった。住宅が途切れ新緑が眩しい林の中を歩く自分。
白樺林の中を幅1メートル程の舗装されていない道を歩くと5分もしないうちにそこへとたどり着く。
目の前には大きな沼が広がり、そのすぐ前には廃校となった小学校の様な建物が有った。札幌時計台の時計塔だけを取り除いた様な小さな2階建ての校舎で、
1階にガラス戸で陽の光を取り入れる様な作りの広い教室があった。教室前はウッドデッキになっている。教室は1階に1室、2回に1室だけの小さな建物だ。
奥に古ぼけたピアノがあり14.15個の机やイスが乱雑に放置されている。今時の教室にある机やイスでは無く、完全木製の昭和中頃の様な作り。
そう、例えるなら「8時だョ、全員集合」のDVDに出てくる学校コントのセットの様な作りと言ったら理解して貰えるだろうか?
子供の目から見ても使用されなくなってから何年もの月日が経っているのが分かる荒れようだ。
4 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:28:02.96 ID:dgAO+BAa0
6月終わりのある日、俺は1人でその廃校の沼の前に居た。
たまたまその日は遊びに行こうと思って同級生に声を掛けても誰も捕まらなかったのだ。
誰か来ていないかと期待をして行ったが残念ながらその日は誰もいなかった。今の様に携帯やLINEで連絡を取り合う様な時代では無い。
学校や家の近所の公園や原っぱに行けば誰か彼か遊んでいる。そんな長閑な時代だ。
誰も来ておらず遊ぶ相手がいないと分かった自分は落胆して来た道を戻ろうとしていた。
沼の畔の女の子「1人で来たの?」
声を掛けられた事にびっくりして振り向くと、そこには小さな女の子が立っていた。
白いワンピースに映える健康的な肌色で髪は横で縛りサイドテールにしていた。自分と同じ小学生2-3年生くらいだろうか?
何度かここにきているが今まで見た事が無い女の子だった。
5 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:29:48.35 ID:dgAO+BAa0
沼の畔の女の子「帰っちゃうの?」
ちょっと寂しそうな瞳でその子は言った。
俺「誰もいなかったら帰ろうかと思ったんだけどね。一緒に遊ぶ?」
そう聞くとその女の子は笑顔で
「うん!」
そう答えた。
木に登ったり沼のカエルを探したり教室の中を探検したりした。楽しい時間は早く過ぎる様で気が付くと近くのスピーカーから「夕焼け小焼け」のメロディーが
流れてきた。この曲が流れたら子供は家に帰らなければいけない。
6 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 16:34:16.23 ID:dgAO+BAa0
こんな感じでボチボチとやっていこうかと思っています。
どうぞご贔屓に。
7 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/17(日) 21:12:02.45 ID:0TPICNnAo
よしみちゃん係みたいな話かと思ったら…
8 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/17(日) 23:10:32.40 ID:KEoHkHaeO
期待
9 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 23:35:13.86 ID:dgAO+BAa0
ご希望に沿えず申し訳ありません。エロ展開は無いんです…。
ちょっと服が透けてるよね、位のピュアさで勘弁して下さい。
続きを少し投下します。
10 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 23:36:55.85 ID:dgAO+BAa0
俺「もう帰らなきゃいけない時間だよ」
そう言うと女の子はちょっと残念そうな表情を見せたが
沼の畔の女の子「そうだね、帰らなきゃ」
そう言った。そういう自分もまだ遊び足りなく後ろ髪を引かれる思いだった。
沼の畔の女の子「明日もここで一緒にあそぼうよ!」
俺「うん、いいよ!」
断る理由も無い自分は素直にまた明日この女の子と遊べる事が嬉しかった。
沼の畔の女の子「また明日ねぇ、バイバーイ!」
そう言って女の子は自宅が有るであろう方向に走って行った。
俺「うん、バイバーイ!」
そう言って女の子を見送ると自分も家路を急ぐのだった。
11 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 23:43:07.43 ID:dgAO+BAa0
次の日は雨だった。あの女の子はどうしているだろうか?そういえば名前を聞いていない。明日晴れたらあの沼の前の廃校に行ってみよう。
そう思いまんじりとしない1日を過ごすのだった。
翌日は晴れだった。初夏の日差しの中、学校から帰りランドセルを家の玄関に放り投げると俺は沼の前の廃校に向かって駆け出していた。
後ろで母親が何かを言っていたが振り向かずに走った。
きっと帰ったら叱られるだろう。
坂道を駆け上がり白樺林を抜けると向こうを向いて立っている白いワンピースが見えた。彼女だ。
中に机が見える小さな廃校の様な建物の入口前はちょっとしたウッドデッキみたいになっている。昔は沼の水がここまで来ていたのだろうか?
息を切らしながら白いワンピースの女の子に声を掛けるとその子は振り向いた。嬉しそうな表情とちょっと怒ってほっぺたが膨れた様な微妙な表情をしていた。
開口一番、
沼の畔の女の子「昨日はずっと待ってた。もう来ないかと思った」
そう言われた。
12 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 23:47:28.13 ID:dgAO+BAa0
俺「雨だから来て無いと思ったんだよ。次からは雨の日もちゃんと来るよ。ゴメンね」
沼の畔の女の子「…、分かった」
そう言うと彼女は気持ちを切れ変えた様に笑顔でこう言った。
沼の畔の女の子「今日は何して遊ぼうか?」
俺「その前にさ、俺まだ君の名前聞いてない」
沼の畔の女の子「私の名前?」
俺「うん。おしえてくれる?」
沼の畔の女の子「…なみ、たかおかみなみ 5年生」
俺「たかお…か?」
なみ「なみって呼んでいいよ!君の名前は?」
俺「俺っていうんだ、3年生!改めてよろしくな!」
その日はいつも自分が来る道と反対側の道を上って探検して見る事にした。
13 :
◆fpdfvEPUTs
[saga]:2016/01/17(日) 23:49:07.35 ID:dgAO+BAa0
今日の投下はこんな感じで。
明日また投下出来ればと思っています。
おやすみなさい。
14 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/18(月) 10:46:08.31 ID:MEAszN/PO
乙!
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/25(月) 21:16:24.63 ID:xWr8HEUSO
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