【咲 -Saki- SS】 大学編 - いちご味 - ちゃちゃのん「おかえりなさい」

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384 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 02:15:25.68 ID:nkC/WCO50



フナQ「て言うか、自分… この前のセーラからのウチへの愛の告白、ちゃんと聞いとったんやろな〜〜♪」エイドリアーーン!!


ちゃちゃのん「う、うん… とっても情熱的じゃったのぅ…」ハハッ




オーーイ ヒロコーーー ドコイッタンヤーーー?


フナQ「おっと、ダーリンからのお呼びが掛かったみたいや。 あの寂しがり屋さんが〜〜〜」カッカッカ


ちゃちゃのん「あ、浩子ちゃん。 そんじゃ、またの…」フリフリ


ちゃちゃのん「…………」




浩子ちゃんの他にも たくさんの友達の友達が集まり、会場はちょっとした社交パーティーみたいじゃ。



きっとこん中から、未来のプロ雀士になる人もたくさん出ることじゃろぅ。





そしてこの日は、ちゃちゃのんたちにとって―――



決して 忘れることの出来ん、思い出深い日となったんじゃ――――



385 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:30:17.36 ID:nkC/WCO50



ワイワイ ガヤガヤ


ちゃちゃのん「………美味しいんじゃ」ボソッ



哩ちゃんの手料理は暖かくて、とっても美味しかった。



きっと哩ちゃんは、素敵な料理人とお嫁さんになれるじゃろうね。



会場はとても盛り上がっとって、ベロベロに酔いつぶれて居眠りする人までいるようじゃ。



こういう会場の持つ熱気みたいなモンに当てられ、ちょっとのぼせそうになる。



ちゃちゃのん(外に出て、少し夜風にでも当たろうかの…)





ちゃちゃのん「ひゃ〜〜 今夜はいつにも増して、冷え込むのぅ…」ハァ


ちゃちゃのん「ありゃ、息が真っ白じゃ。 もしかしたら、雪でも降り出すかもしれんね…」



冬空の下の寒気が 上気した肌から熱を奪っていくのが感じられ、ええ気持ちじゃった。


386 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:32:44.65 ID:nkC/WCO50



ちゃちゃのん(…………)


ちゃちゃのん(何となく… あの場所に自分の居場所など、ないような気がしてしまう…)


ちゃちゃのん(ヒロちゃんたちと再会する以前によぅ感じとったこんな気持ちに、ちゃちゃのん 何で今更なっとるんじゃろぅ…?)




ちゃちゃのん「―――大阪の夜空は、やっぱり鹿老渡ほどロマンチックではないのぅ…」



そうやって暫くボンヤリしちょったら、視界の端によく知る二人がうつり込む。





あれは、ヒロちゃんと胡桃ちゃん。



いつになく真剣で、とても照れた様子のヒロちゃん。



前を歩くヒロちゃんと、静かにそれについていく 緊張した面持ちの胡桃ちゃん。




方向からして、二人は公園の方へと向かったみたいじゃ――――



387 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:36:58.01 ID:nkC/WCO50




ちゃちゃのん「ああ、今日が… そうなんじゃね―――」



何故じゃかそれを見ただけで、すんなりと納得出来てしまった。





ヒロちゃんと胡桃ちゃん。


最近も二人は、一緒にいることが多かったようじゃが…


まだ周囲からは、二人が正式に付き合い始めたゆー話は聞かされとらんかった。




もしかしたら、二人は既に―――とも思ったんじゃが…


塞ちゃんと哩ちゃんが、そのことに気付かんとも思えんし


何よりそうなった時に、ヒロちゃんたちが そのことをみんなに隠しておくとは思えんかった。


少なくとも、ちゃちゃのんたちの仲はそれくらいの信頼関係で成りたっとったはずじゃ。





ちゃちゃのん「これも… ちゃちゃのんの勝手な、希望的観測ゆーヤツなんじゃろか…」



そんな自嘲めいたことを思ってみたりもしたが、それはみんなに失礼じゃなと自己嫌悪する。






それに何となく、そうじゃないかと思っとったんじゃ。



だって、ちゃちゃのん―――今日一日、ずっとヒロちゃんのこと見とったけぇ……



388 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:39:50.89 ID:nkC/WCO50




今日は朝から、ヒロちゃんの様子がいつもと違って感じられた。



いつもこういう席では進んでお酒を口にするヒロちゃんが、今日はずっとソフトドリンクを飲んどった。


いつも通りハイテンションに振舞っとったけぇ、傍目で見ればそうと気付かんかもしれん。


ましてヒロちゃんは飲んでもあまり赤くならんけぇ、親しい者ほどいつも通り飲んどるって勘違いしてしまう。



それにカクテルかチューハイじゃ言わんばかりに、必要もないマドラーをソフトドリンク入ったコップにさしとった。


それでちゃちゃのんにも、何となく察しがついたんじゃ。




今日がヒロちゃんにとって、何か特別な日になるんじゃなって――――









――――恋人の魔法は… もぅ解けてしもぅたみたいじゃね…




ちゃちゃのん「ふふ、馬鹿じゃよね。 もぅあん時に、この気持ちも全部ウソにしたはずなのに…」



ちゃちゃのん「何でちゃちゃのん… 今でもヒロちゃんのこと、自然と目で追ったりしとるんじゃろぅ…」



ちゃちゃのん「はぁ… 未練がましいったらないんじゃ――――」



389 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:42:50.17 ID:nkC/WCO50




12月14日のちゃちゃのんの誕生日―――



今年はこのイブのパーティーもあったけぇ、特にみんなで何かしようゆー話もなかった。



去年の誕生日の夜は、ヒロちゃんにお祝いしてもらったんじゃったな。



たった一年前のことなのに、何だか随分と昔のことみたいに感じられるんじゃ。






あの頃は…



まだ何も考えずに仲良しの親友として、ヒロちゃんと接することが出来とった。



プレゼント品評会やったり、一緒にストロベリーミルクゆーカクテル飲んだり、一緒のお布団で寝たりもしたのぅ。



思い出すと恥ずかしさのあまり転げまわりたくなるような出来事も、今ではええ思い出じゃ。





ヒロちゃんたち、みんなと出会ってからの大学生活は―――ホンに楽しいことばかりじゃった。



390 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:45:54.13 ID:nkC/WCO50




ゴールデンウィークに、みんなと出かけた大阪観光。



ヒロちゃんと親友になれた、にゃんカフェバイトの夜。



初めてヒロちゃんちに行った七夕の夜に見た、大阪の星空。



ヒロちゃんと初めて二人でした、あの日のお買い物。



大晦日、みんなと一緒にお伊勢参りなんかもしたのぅ。



映画撮影やったり、ゲリラライブしたり、ドキドキがいっぱいじゃった。




あん時は きっとちゃちゃのんも、あのキラキラしたモンの中にいたんじゃよね。



何だか、ホンに随分と昔のことみたいに感じられるんじゃ――――



391 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:47:46.70 ID:nkC/WCO50




――正直 ウチはアンタの恋路とか、そういうのどうでもええねん



――ただ、何もせず… 何の答えも出さずに不戦敗とか、そういうのイっちゃんイヤやねん



――せやから、もし好きなヤツがおるんなら



――自分みたいのは無様な突撃かまして、盛大に玉砕でもしてまえばええねん……





ちゃちゃのん「アレ、なんでじゃろ……?」



不意に、いつの日だったか―――



浩子ちゃんに言われた言葉を思い出す。





ちゃちゃのんは―――



その答えゆーモンを―――ちゃんと出すことが出来たんじゃろか……?



392 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:49:58.14 ID:nkC/WCO50




――そんでヒロちゃん、この前の胡桃ちゃんとの誕生日デートは楽しかったん?


――ん、まぁ… そうやな、オモロかったで〜〜



――そうそう、この前ちゃちゃと行った雑貨屋。 いいんちょに教えたったら、気に入ったみたいやで!!





――何だか、ヒロちゃんデート慣れしちょるの…


――まぁ、いいんちょとは何度か来とるし……





――ほな、手、つないどこか〜


――こ、コドモ扱いしないでってばっ!!


――ウチら、こうやって手ぇ繋いでたら 恋人に見えたりするんやろか?





ちゃちゃのん「出せたとか、出せないじゃない―――」



ちゃちゃのん「答えなんて、もぅ 最初から出とったじゃろ――――」ギュッ



393 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:52:07.11 ID:nkC/WCO50



それにちゃちゃのんは―――



何もヒロちゃんを、自分のモノにしよう思ったわけじゃないんじゃ――――





――ちゃちゃのんは… 胡桃ちゃんのエスコート役は、てっきり塞ちゃんじゃと…



――就職のこととか 考えてなかったわけじゃないけど、大学卒業したら 一度あっちに帰ろっかなぁ……



――胡桃は―――あの子は卒業した後のこと、どう考えてんだろ……



――胡桃といるとさ、何か 明日も頑張ろーーって気にさせてくれるっていうの?



――でも、胡桃に恋人とか出来たら―――きっと、そういう時間もなくなるんだろうね…



――いくら姉妹みたいなもんでも、いつかはそういう日が来るって 分かってるからさ……



――その時は、ちゃんとお祝いするよ――――





そういえば、今日の塞ちゃんからは香水の香りがした。



普段 そういうのすることのない彼女じゃけぇ、少し気になっとった。


394 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:53:59.77 ID:nkC/WCO50




塞ちゃんにとっての胡桃ちゃん。



二人が親友として、姉妹として過ごしてきた時間。





塞ちゃんは―――



きっと胡桃ちゃんのことを―――




一人の女性として、愛しちょるんじゃと思う――――







塞ちゃんは今日、胡桃ちゃんに その想いを伝えるつもりだったんじゃろか―――?




それとも 今の二人の関係を壊さないため、このまま何もせんつもりなんじゃろか―――?



395 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 22:57:14.87 ID:nkC/WCO50




ちゃちゃのんは―――




ただ大切なモノ、守りたかったんじゃ―――




みんなと過ごした、あのキラキラとした時間を壊さないため―――








だからあの日、ウソをついた―――




みんなとの幸せな時間、失いたくなかったけぇ――――












「――――――ちゃちゃ」





その時、不意に私が耳にしたもの――――それは大好きだった、貴方の声。




396 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:00:24.84 ID:nkC/WCO50




ちゃちゃのん「――――ひ、ヒロちゃん………?」



初めは幻聴かとも思ったけど、確かに貴女はそこにいた。




洋榎「なんや自分、顔 真っ青やで!! それにメッチャ身体 冷えきっとるやないか!?」


ちゃちゃのん「そ、そうじゃろか……」




顔が真っ青―――?



身体が冷えきっちょる―――?



そう言われるまで、全く気が付きもしなかったんじゃ……





洋榎「すぐ何か買ってくるから、とりあえずウチのコートでも羽織って待っとけな」ファサッ


ちゃちゃのん「あ、うん……」




何でこの人はこんなトコにおって、私のことを心配してくれとるんじゃろう……?


397 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:04:25.23 ID:nkC/WCO50



タッタッタッタッ


洋榎「ほれ、あつあつの缶ジュースやで。 身体暖まるから、これでも飲んどき」ホイッ


ちゃちゃのん「あ、ありがと……」



カシュ カシュ…


洋榎「何や、指かじかんで開けられんのか? 相変わらず、すっとろいやっちゃな〜〜」カカッ


ちゃちゃのん「あぅ、そんなことは、ないんじゃ…///」



洋榎「ホレ、ウチが開けたるから ちょい寄越し」ヒョイ プシュッ


洋榎「ほいっ」


ちゃちゃのん「ん……」



コクコクッ

ちゃちゃのん「ふぁ… ぬくぬくじゃ…」


ちゃちゃのん「でも、おしるこて… ちょっと飲みにくいんじゃ…」


洋榎「ホットのいちごオレ、見つからんかったんや。 味覚がお子様の自分には、缶コーヒーは早いやろうしな♪」カッカッカ


ちゃちゃのん「むぅ… ミルクたっぷりなら、平気じゃもん!!」




最近、あまり二人きりで話してなかったけぇ―――



こういうヒロちゃんとの軽口が、何だかとても懐かしいものに感じられた。


398 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:07:11.57 ID:nkC/WCO50



洋榎「だいぶ落ち着いたみたいやな」


ちゃちゃのん「あ、このコート… ヒロちゃんだって、それじゃ寒いじゃろ…」


洋榎「え〜て、え〜て、もぅ少し貸しといたるわ」





洋榎「最近… こうやってサシで話す機会も、なかった気がするな…」


ちゃちゃのん「そ、そうじゃったかの…」



洋榎「……ゼミと仕事、相変わらず忙しいんか?」


ちゃちゃのん「う、うん……」コクリ






それは―――半分は本当で、半分はウソ。



ちゃちゃのん、ヒロちゃんのことを ずっと避けとった。




会えない時間はツラかったけど、会えばもっとツラくなると思ったけぇ――――



399 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:12:49.59 ID:nkC/WCO50



洋榎「………」


ちゃちゃのん「………」


洋榎「………」


ちゃちゃのん「ヒロちゃん……」


洋榎「ん………?」




ちゃちゃのん「……どうして、こんなところにおるん?」


洋榎「どうしてて、そりゃ―――」



洋榎「自分が会場のどこ探しても おらんかったから―――」





ちゃちゃのん「―――さっき、胡桃ちゃんと公園の方に行ったじゃろ…」


洋榎「あちゃ… アレ、見られとったんか…///」



洋榎「ちょっといいんちょと、大事な話しとってな……」


400 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:14:50.18 ID:nkC/WCO50




胡桃ちゃんと、大事な話―――



分かってはいても、ヒロちゃんの口から聞かされると やっぱりツラいのぅ―――





ちゃちゃのん「そ、そんなら―――」



ちゃちゃのん「いつまでもこんなトコにおらんで、早く戻らにゃぁ イカンじゃろ……」


洋榎「……………」





洋榎「今は、戻れん―――」


ちゃちゃのん「…………?」






そう言った、貴女は―――




何かを決意したような真剣な面持ちで、とつとつと言葉を紡ぎ始めた――――



401 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:17:41.30 ID:nkC/WCO50




洋榎「あのな、最初は別に… そんなんやなかったんやで…」


洋榎「ただの昔の知り合い。 その程度や思っとった…」



洋榎「せやけど…」


洋榎「久しぶりに会って話してみたら、すっごく楽しくて… 何や、気持ち浮かれてまってなぁ……」




洋榎「だから、ついつい 一緒に居るようになって…」


洋榎「出来ることなら、もっとずっと一緒にいたいって―――」


洋榎「そう思って、ウチの方から結構 声かけたりもしたんやで……」


ちゃちゃのん「…………」




洋榎「……初めは、コレもきっと友情の一種なんやろなって―――」


洋榎「そう思っとったんや……」





洋榎「セーラとフナQのヤツが… 前に一度、本気で別れそうになったことがあるんやけど―――」


ちゃちゃのん「…………」




それは以前に浩子ちゃんから聞いた、二人の話じゃった……



402 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:20:02.19 ID:nkC/WCO50




洋榎「遠距離恋愛いうことで、きっとお互いに不安とかいっぱいあったんやろ〜な」


洋榎「そん時、ウチもセーラからいろんな話を聞いとってなぁ―――」




洋榎「そんで―――自覚した」



洋榎「ああ、それじゃあ ウチのこの気持ちも、恋なのかもしれん―――って」




何でそんなことを、ちゃちゃのんに話すんじゃ――――






洋榎「あ〜〜 その、なんや…」


洋榎「初めて会った時は… なんやイケ好かんヤツやな〜〜くらいに思っとったんやで」ポリポリ


洋榎「別に運命とか、そんなん感じたわけでもないしな…」



洋榎「でも大学で再会した時にな、何や不思議とビビビッときたっちゅうか なんちゅうか―――」


洋榎「よぅ分からんのやけど、とにかく胸が高鳴ったんや!!」



洋榎「一緒におると、めっちゃ楽しくて……」


洋榎「―――て、コレはさっき話したか…?////」タハハ


ちゃちゃのん「…………」


403 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:21:19.75 ID:nkC/WCO50



洋榎「べ、別に見た目が好みとかってわけやないんやで!!」


洋榎「何やチビやし、ガキくさいヤツやし……」


洋榎「大体、ウチ… 最近まで、自分はノーマルやって思っとたし―――///」





洋榎「―――でも、そういうの全部 吹っ飛んで関係なくなってまうくらい……」




洋榎「真剣に、惚れてまったんやろな――――」




違うじゃろ……







洋榎「だから、ウチな……」




ちゃちゃのん「違うじゃろ―――」




洋榎「ちゃちゃ―――?」


404 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:22:57.84 ID:nkC/WCO50




ちゃちゃのん「それを言う相手は… ちゃちゃのんじゃのぅて、胡桃ちゃんじゃろ…」




ちゃちゃのん「なんで、ちゃちゃのんに――――そんな話を、わざわざ聞かせるんじゃよぉ……」



洋榎「な―――!?」





洋榎「なんでそこで、いいんちょが出るんや!!」




ちゃちゃのん「そんなん、ヒロちゃんが―――」グッ




ちゃちゃのん「胡桃ちゃんのことを、好きだからに決まっとるじゃろ!!」




洋榎「ち、違う――――」



405 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:25:00.30 ID:nkC/WCO50





洋榎「ウチは――――ウチはちゃちゃのことが、好きやねん!!」





ちゃちゃのん「―――――!?」








イッキに頭の中が真っ白になるのが分かった―――





目の前にいる貴女が何を言っているのか、理解が追いつかなかった――――




406 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:28:35.71 ID:nkC/WCO50




洋榎「いいんちょには、そのことで相談にのってもらっただけなんや!!」




でも、それじゃ…



胡桃ちゃんの貴方への想いは、いったいどうなってしまうんじゃ―――





ちゃちゃのん「胡桃ちゃんは、きっとヒロちゃんのこと――――」





洋榎「――――いいんちょは、ウチの大切な親友や」





とてもツラそうでいて―――




それでも迷いはないという決意の表情で、貴方はそう言った――――








洋榎「―――ホンマに、ちゃちゃのことが好きやねん」







洋榎「頼む――――ウチと、付き合って下さい…………」





407 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:32:01.13 ID:nkC/WCO50




決して聞くことなどない思っとった、大好きな貴方からのその言葉。




決して触れ合うことなどないはずだった貴方の心が、手を伸ばせば届くところにある。




そのことが ただただ嬉しくて、胸は激しく高鳴り、両の頬は紅潮し、瞳からはポロポロと涙が溢れ出た。





でも胡桃ちゃんの、胡桃ちゃんの貴方への一途な想いは どうなるんじゃ―――







あの日、あの時ついた、私のウソ―――




私は、貴方への想いよりも――――みんなとの変わらない関係を、あの時に選んだんじゃ。





私は、貴方のこと―――




もぅ既に一度、諦めてしまったんじゃ――――



408 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:34:25.80 ID:nkC/WCO50




小さい頃の私は―――



告白を受けるたび、どう答えればええか分からず…



ただ涙を流して、時が過ぎ去るのを待つような子じゃった。



そんなことをしても、その事実が消えるわけでもなく―――何の解決にもならんゆーのに。






ちゃちゃのん「うっ、うぅぅぅ…………っ」ポロポロ



洋榎「ちゃ、ちゃちゃ―――」




とても嬉しいはずなのに、凄く悲しくて、呼吸も満足には出来ない程に、胸が痛くて張り裂けそうで…




とめどなく溢れ出る私の涙に、とても戸惑う貴方。





貴方のこと、困らせたいわけじゃないのに―――




この涙は、ちっとも止まってはくれなくて――――



409 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:38:14.88 ID:nkC/WCO50




――胡桃は―――あの子は卒業した後のこと、どう考えてんだろ……




――胡桃といるとさ、何か 明日も頑張ろーーって気にさせてくれるっていうの?




――でも、胡桃に恋人とか出来たら―――きっと、そういう時間もなくなるんだろうね…




――その時は、ちゃんとお祝いするよ――――





不意に、混乱する思考に割って入ってきた ある一つのイメージ。







その次に、ちゃちゃのんがしたことは―――






大好きな貴方の気持ちに、ただ静かに頷くことじゃった―――――






410 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:40:27.10 ID:nkC/WCO50




ちゃちゃのんからの返事を貰えた貴女は―――




子供みたいな笑顔ではしゃぎ、そしてちょっぴり涙ぐんどった。




決意を持って気丈に振舞っとった貴方も、本当はとっても不安で不安で仕方なかったんじゃろうね。




大好きな貴方のその笑顔を守ることが出来て、ちゃちゃのんもとっても嬉しいんじゃ。







嬉しいはずなんじゃが……




何じゃろう、この虚ろな気持ちは―――




これがちゃちゃのんが憧れとった、幸せなんじゃろうか――――



411 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:43:28.80 ID:nkC/WCO50




結局、風邪をひいたかもしれんゆーことで



その日 ちゃちゃのんは会場には戻らず、そのまま帰宅した。



送ってくれるという、貴方からの申し出もあったが 遠慮した――――







サクサクサク…


ちゃちゃのん「雪じゃ……」




一人放心するよう、ゆっくりと電車に乗り―――



最寄りの駅に着いた頃にゃぁ、雪が降り出し 積もり始めちょった。





大好きな貴方からの告白を受け、付き合い始めることとなった思い出の聖夜。




ちゃちゃのん「ホワイトクリスマス……」





一人で眺める、電飾に彩られた聖夜の雪化粧が―――




ちゃちゃのんの心を、より寒く冷やしていく気がした――――




412 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:56:49.52 ID:nkC/WCO50



【いちご日記】




12月24日(ゆき)









いちごは、サイテーじゃ……

















413 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:57:58.11 ID:nkC/WCO50



いちご「の〜 ばっちゃ…」


いちご「なして、まあじゃんは せっかく出会った大事なハイたちを、捨てにゃぁ いかんのじゃろ…」



いちご「ちゃちゃのんは、どの子とも お別れなんかしたくないんじゃ…」


いちご「ちゃちゃのんは… いつもみんなと一緒の方が、うれしいんじゃ……」



老婆「そうじゃのぅ… 確かに いつまでも、みんなで一緒にいられたらえ〜の〜〜」ナデナデ






いちご「―――おとうさんは、いつ 戻ってくるんじゃろ…?」


老婆「…………」




老婆「ちゃちゃのん、何にでも別れっちゅうものは あるもんじゃ…」



老婆「―――そう遠くない未来… いつか婆っちゃも、ちゃちゃのんの前からいなくなるんじゃよ…」


いちご「ばっちゃが、いなくなっちゃうの……?」




老婆「そうじゃ―――それはどうしようもない、決まりごとなんじゃ…」



いちご「そんなん、イヤじゃょ〜〜〜〜」ポロポロ




いちご「ちゃちゃのんと、ずっと一緒にいてくれんとイヤなんじゃよ〜〜〜」フエェーーーーーーーン



414 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:58:39.12 ID:nkC/WCO50




いちご「ふぇぇ〜〜〜〜ん、えん、えん……」


老婆「お〜〜 よしよし。 ホンに、ちゃちゃのんは泣き虫さんじゃの〜〜〜」ナデナデ





老婆「ええか… 生きるっちゅうんは、そういうことなんじゃよ…」



老婆「ツラくて悲しい、受け入れられんような別れもあるじゃろぅ。 それは避けられんのかもしれん―――」



老婆「そんでも、それに負けずに生きてりゃ―――ドキドキと心の踊るような、嬉しい出会いだって きっとあるはずじゃて…」





老婆「いっぱい悩みゃ〜〜ええ、ツラい時ゃ いっぱい泣きゃ〜〜ええじゃろ」



老婆「そんでも全てを投げ出して、全部を無かったことにするんは駄目じゃ…」



老婆「それは、やっちゃいけねぇ―――」






老婆「それによ、サヨナラした牌たちとだって…」



老婆「ゲームを降りなきゃ、またいつかコンニチワも出来るじゃろ…」



老婆「だからよ、それでええんじゃ――――」ギュッ




415 :ケイ@3章「オレンジワルツ」 [saga]:2015/12/31(木) 23:59:14.57 ID:nkC/WCO50









【咲-Saki- SS】 ちゃちゃのん・大学編 -いちご味-



ちゃちゃのん「おかえりなさい」









第三章 オレンジワルツ









カンッ!



416 :駄文@もうちっとだけ続くんじゃ [sage saga]:2016/01/01(金) 00:26:34.07 ID:21+K3ZAq0




気がつけば、年明けですね。


ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます。



とりあえず正月の間は幕間ちょこちょこやるかもしれませんが、本編の方はお休みすると思います。


本編の方も、あとは終章で終わりって感じですね。




それでは、どうか今年が良い年でありますように。



417 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/01(金) 13:22:14.08 ID:7Xl177Noo
乙です
418 :艦これの一番のPLAY【自称流】 :2016/01/07(木) 15:40:36.55 ID:vqmuXXIO0
そろそろ秋雲の解体の時間と級ちゃん比叡榛名霧島金剛ちゃん天龍ちゃん不幸ちゃん結婚式日向伊勢ソウダ彼奴如月ネタの朧戦犯秋具夢と秋津丸解体の時間

大淀様に女神声様に万歳
419 :幕間3@乙コメ感謝、反応貰えるとやっぱり凄く嬉しいです♪ [saga]:2016/01/07(木) 22:09:26.76 ID:2Llg/p+20



【幕間】




〜 佐々野いちごの『チャチャのんのん☆Radio♪』 短縮 特別版 〜





塞「えっと、皆さん こんばんは…」ガチガチ

胡桃「…………」



塞「ちゃちゃのんが体調不良ってことで、今回は短縮 特別版らしいんだけど―――」

塞「ちゃちゃのんったらクリスマスに身体冷やしたか、お正月にお餅食べ過ぎたかしたのかな…」ハハ…



塞「ま、ま〜 その代理として、今回 何故か私たち二人が急遽 呼び出しくらっちゃいました…」

塞「正直、何を話せば良いのかとか全然分からないんだけど、とりあえず宜しくお願いします」ペコッ


塞「え、私の名前? あ、はい… 臼沢 塞です。 ほら、胡桃もご挨拶を―――」


胡桃「鹿倉… 胡桃です……」ボソッ




塞「物語の佳境だった三章も何とか終了ということで、次はいよいよ終章ですね」


塞「この話の原作でもある『胡桃と洋榎の大学SS』を、既に読まれたことある方なら分かると思うんですけど―――」

塞「実はこの三章のクリスマスで、原作エピソードは ほぼ終了しちゃってるのよね」



塞「―――というわけで、終章は ほぼここの筆者が勝手に考えた『俺の考えた超人』的な、オリジナル展開になっちゃってます」

塞「出来る限りすばらな原作の雰囲気を壊さないよう努力してるつもりですけど、如何せん実力不足で拙い部分なんかも多々あるんじゃないかな…」



塞「ぶっちゃけ、『この先の話なんて蛇足なんじゃないの――?』とか思う部分もあるわけですけど…」

塞「ちゃちゃのんの物語としてここで終わらせるのは、やっぱりちょっと違うかな〜〜とか考えたそうです」


塞「ま〜そんな感じで、最後まで楽しんで貰えたら 嬉しいかな〜〜と思ってます」ハハ…


420 :幕間3@あと一週間位はバタツキそうですが、のんびりと進めていきますね [saga]:2016/01/07(木) 22:18:25.64 ID:2Llg/p+20



塞「物語も終盤ということで、段々と欝展開が増えてきてるのは申しわけないトコでしょうか…」


塞「ちゃちゃのんを始めとする咲キャラを、もっと好きになって欲しいと思って書いてるのに―――」

塞「むしろこれ読んでちゃちゃのんのことキライになる人とかいそうで、そのへんちょっと不安だったり…」



塞「それと話の内容的に胡桃ファンの方にはツラい展開になってしまって、本当に申しわけないです」ペコリ

塞「筆者も胡桃のこと好きみたいなんだけど… これに関しては、ま〜 デリケートなトコだと思うしね…」

胡桃「塞、そーゆーのいいから―――」


塞「あ、うん。 ゴメンね、胡桃……」





塞「なお終章では、ちゃちゃのん以外のキャラへの視点変更が数回入ります(これ重要!!)」




塞「構成力ないここの素人筆者が視点変更とか安易に使うと、読み手の人の混乱にも繋がると思いまして―――」

塞「これまで極力やらない方向で 進めてきたんですけど、話の展開的にどうしても必要だと思って そういう形式にしたみたい」


塞「後はこれまでずっとちゃちゃのん目線だったのを切り替えることで、他のキャラから見た『ちゃちゃのん』も描きたかったのかもね」


421 :ケイ@幕間3 [saga]:2016/01/07(木) 22:31:42.39 ID:2Llg/p+20




塞「ジャン=ピエール・ポルナレフではない方の ジャン=ポール・サルトルさんは、『地獄とは他人である』と言ったけど…」

塞「他者の視線に晒されることで、人は一つの存在として凝固し、対自から即自存在として確定されるってトコかしら」

胡桃「塞。 話が堅いし、何を言ってるのか 分からないんだけど…」

塞「あぁ、うん。 筆者もよく分かってないから大丈夫…」


塞「要するに一人のキャラを多面的に描きたいなら本人視点の他に、第三者目線っていうのも必要かもねってことで良いんじゃない?」




塞「とりあえず終章では視点変更入るから、気をつけてねってことかな(大事なことなので、二回言ってみました)」





塞「それじゃぁ、今回は短いですけどお喋りはこのくらいにして―――」


塞「この後にてきとうなあらすじとか、どうでも良い登場人物紹介があって、それからぼちぼち本編再開みたいですよ」


塞「本編の方。 だらだらと無駄に長くなっちゃってますけど、ちょっとでも楽しんで貰えたら嬉しいかな♪」



胡桃「―――終章、私たちの出番あるのかな?」

塞「う〜〜ん、どうだろうね…」




塞「それでは、さようなら〜〜」フリフリ

胡桃「バイバイ……」フリフリ






カンッ!



422 :ケイ@幕間3 [saga]:2016/01/07(木) 22:39:18.86 ID:2Llg/p+20

【〜ショート ショート〜】芋けんぴ、白馬の王子さまは動かない



洋榎「清老頭や。32000──思ったより痛いんちゃうか?」


ちゃちゃのん「そんなん考慮しとらんよ……」 ポロポロ





【鹿老渡高校 宿泊ホテル】


チュンチュンチュンチュン


ちゃちゃのん「…………」パチッ


ちゃちゃのん「―――チュンチュンが、チュンチュン鳴いちょる…」


ちゃちゃのん「最悪の寝覚めじゃ…」


ちゃちゃのん「もう何日もたつのに、未だに立ち直れん……」ゴソゴソ




ちゃちゃのん「ありゃ、ちゃちゃのんの 芋けんぴがないんじゃ―――」


陽気な妹ちゃん「あはは、あの芋けんぴ ちゃちゃのんのだったんじゃな!?」


陽気な妹ちゃん「ゴメンの〜〜 ボクが全部 食べちゃったんじゃ〜〜」テヘペロッ


しっかりものの妹ちゃん「もぅ、ホンに意地汚いんじゃから―――」


ちゃちゃのん「あぁ、別にええんじゃ… ちゃちゃのん、そういう気分でもなかったけぇ……」




『今日の占い、カウントダウーン!!』


『今日もっとも良い運勢は―――』



陽気な妹ちゃん「あっ、ボク『おはスタ』の方がええんじゃ♪」エイッ ポチッ

しっかりものの妹ちゃん「お子さまじゃのぅ〜〜」


陽気な妹ちゃん「そんなことないんじゃ、『コトリサンバ』もやっちょるよ♪」



ちゃちゃのん「はぁ、憂鬱な朝じゃのぅ…」フゥ






芋けんぴ、白馬の王子さまは動かない

カンッ!



白望「芋けんぴ、髪に付いてたよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348575833/


423 :幕間3@名状しがたいあらすじのようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:09:05.37 ID:KOLkOhpF0



【― これまでのあらすじ ―】



高校卒業後、大阪の大学へと進学した佐々野 いちご(ちゃちゃのん)


ちゃちゃのんは大学二回生の春に、かつてインハイで破れた相手でもある愛宕 洋榎と再会する。


成り行きのままに、愛宕 洋榎、鹿倉 胡桃、臼沢 塞、江口 セーラらと一緒のサークル(?)に入ったちゃちゃのん。


サークルメンバーのたまり場となっている喫茶店でバイトをする浪人生の白水 哩、元姫松高校の絹恵や漫たちとも知り合う。


そして大学三回生になったちゃちゃのんは、自らの中にある愛宕洋榎への恋心に気がつき―――


そして、彼女たちの運命の輪が廻り始める。



みたいな話です…





【先人たちの、ありがた〜い教え】


1、ぱんつは盗むな履かせるな

2、アカギには関わるな

3、ラスボスには触れるな

4、主人公を安易に殺すな

5、むやみにコンマを願うな


424 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:14:26.74 ID:KOLkOhpF0



【― 登場人物紹介 ―】


※この登場人物紹介はこの作品内に於ける、各キャラクターたちの紹介文です。

原作 咲-Saki- のモノとは著しく異なりますのでご注意下さい。





◇ 佐々野 いちご(ささの いちご)(ちゃちゃのん)…12月14日生まれ。身長148cm(高校当時)



原作では、ほぼモブ的な扱いの本作主人公。 広島弁。

広島県 鹿老渡高校出身で、現在は洋榎たちと同じ 大阪の大学に通っている。

見た目は咲-Saki-キャラ屈指の可愛さを誇り(アニヲタWiki(仮)より抜粋)、当然 異性からは相当モテる。

高校時代からアイドル的人気のある美少女だったが、男の人はちょっと苦手らしい。

家庭の事情により家族とは疎遠になりがちなようだが、家族のことを大切には思ってる。 鹿老渡の婆っちゃ大好き。

大学進学後は大阪の事務所に入り、本格的にアイドル活動を始めるが…



性格は気弱で臆病なのんびり屋。 その場の状況に流されやすく、プレッシャーにも弱い。

日頃から用意周到をモットーとしているが、傍から見れば結構考慮出来てない。

とっても良い子。 努力家で勉強はそこそこ出来るが、ちょっと天然気味なアホの子 その1。

人見知りする方だが、仲良くなると途端にベタベタしだす、甘えん坊タイプ。

好きになった相手には、とことん尽くす性格。 駄目な人に引っかからないか心配。

綺麗なものや可愛いものが大好きで、怖いものや争いごとはとても苦手。

キャラクター生態系的には、ほぼ底辺にいるスライムのような存在。 あまり苛め過ぎないであげてね。


「底辺で這いずる者を見ておくのも、たまには…ね?」




尚、ちゃちゃのんの性格は原作 咲-Saki-というより、『胡桃・洋榎の大学SS』他、OSaKadAteQさんのちゃちゃのんをベースに

残りの味付け部分として、これ迄に松来未祐さんが演じられてきたキャラクターの要素を足した感じになってます。

やきうスレの方のちゃちゃのんは、洋榎をキングボンビーと呼んだり洋榎をライバル視してるトコもありますが、

こちらのちゃちゃのんは大学SS寄りなので、そういう要素はあまりありません。

勝てないと分かりつつも洋榎に置いていかれたくない一心で、必死に頑張るちゃちゃのんもいじらしくて凄く好きなんですけどね。

佐々木じゃのうて、ちゃちゃのんの名前は佐々野じゃ!!


主な呼ばれ方……佐々木、佐々野、いちご、ちゃちゃのん、ちゃちゃ、ちゃちゃちゃん、のんちゃん、赤ずきんちゃちゃのん


425 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:19:20.82 ID:KOLkOhpF0



◇ 愛宕 洋榎(あたご ひろえ)7月18日生まれ。身長155cm(高校当時)



愛宕ネキ。 西の天才セサリスト。 後ひっかけの洋榎。 大阪弁。

大阪府 姫松高校出身で、基本的に頭はキレるが勉強は出来ないアホの子 その2。

現在はちゃちゃのんと同じ大阪の大学に通っており、サークルの発案者でリーダー格。


元々は麻雀特待生として大学入学したのだが、ノリが合わなかったという理由で麻雀部からはドロップアウト。

二回生の時に、ちゃちゃのん達の所属する非公式サークルをセーラや胡桃らとともに作る。

とりあえず集まって楽しいことしようが趣旨のごらく部で、特に明確な活動目的とかはない。



性格は楽しいこと大好きなお祭り娘で、誰とでもすぐ仲良くなれるタイプ。 悪く言うと厚かましい。

自由奔放で自信家のムードメーカー+トラブルメーカーだが、恋愛方面に関しては案外ヘタレなところもある。


対局中も口数が多く、トラッシュ・トークも多いため、対局者に注意されることも。

オカルト能力こそ使わないが、非常に優れた読みとカンを合わせ持ち 純粋に麻雀が強い。

楽しい麻雀が大好き。 つまらない相手はデク。 本来は防御を得意とし、ネットとかだと非能力者最強とか言われることもある。


「精神的プレッシャーは感じない、ただ強いだけだ」




妹はサッカー推薦で大阪の別大学に進学した愛宕 絹恵。

母親は元プロ雀士であり、千里山女子の監督をする愛宕 雅枝。

従姉妹には船久保 浩子がいる。 呪われた愛宕の一族である。



主な呼ばれ方……洋榎、ヒロちゃん、お姉ちゃん、ヘタレ、愛宕姉妹の残念な方、カニ道楽、ヤシガニ


426 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:22:03.66 ID:KOLkOhpF0



◇ 鹿倉 胡桃(かくら くるみ) 9月15日生まれ。身長130cm(高校当時)



岩手県 宮守高校出身。 表情の変化の少ないちびっこ。 ツッコミ役。

ちっちゃいけど結構気が強い委員長タイプで、わりと毒舌(ちっちゃくないよ!! )

マナーにも厳しく、対局時のトラッシュトークや無駄口の多い洋榎はよく叱られる。


「清澄には通用したみたいやけど一緒にしてもろたら困る、格が違うわ」

「そーゆーのいーから点数申告!」

「あ…… 5200です…」



麻雀の特徴として、火力は低いが守備が非常に堅い。

対局時はリーチをせず常にダマテンというスタイルで、テンパイ察知が困難。

一部では遠野物語に因んでカクラサマと呼ばれているが、それがオカルト能力なのかどうかは不明。



この作品の原作『胡桃・洋榎の大学SS』に於ける主人公。

大学で再会した洋榎に対して、友達以上の特別な感情を持っているようだが…

筆者も好きなキャラなんだけど、どうしても損な役回りになっちゃう可哀想な子。

大学一回生の時に同大学の洋榎と再会し、成り行きでサークルメンバーになることに。

浪人生だった漫の家庭教師の先生をしていた経緯から、漫からはセンセーとして慕われている。



主な呼ばれ方……胡桃、胡桃ちゃん、いいんちょ、センセー、座敷わらし、河童、ビリケンさん


427 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:25:02.43 ID:KOLkOhpF0


◇ 臼沢 塞(うすざわ さえ) 2月15日生まれ。身長154cm(高校当時)



岩手県 宮守高校出身。 赤髪お団子ヘアーと前髪パッツンが特徴的な女の子。 ツッコミ役。

作中屈指の常識人。 恩師に貰ったモノクル(スカウター)を愛用する知的文学少女。 でも理系の現実主義者。

同じ宮守高校だった胡桃と白望(シロ)とは昔からの友人で、姉妹のような関係(スール的でない方の)

ゼミ多忙な今でも週に一度は胡桃の家に泊まって、のんびりまったり過ごすのが彼女の習慣。

とても報われない恋してます(愛するがゆえに、見守る愛もあるんだよ…)



能力は見つめた相手の能力や役の進行を塞ぐ、防塞の力。

ただし、この能力は精神力と体力を激しく消耗するため、対局中ずっと使えるわけではない模様。

能力発動時に自らを塞の神さまとして振舞ったりと、ちょっと中二なトコもある。


「さァ かかってくるがいいよ…」

「悪石の巫女…!!」



親友である胡桃の紹介で洋榎たちと知り合い、成り行きでサークルメンバーになることに。

哩の働く喫茶店の常連で、メンバーが店にたむろするようになったのは塞の紹介がきっかけ。

メンバーの中ではちょっと距離を置き、保護者的な大人ぶった態度で自分の本音を隠す傾向がある。



主な呼ばれ方……臼沢、塞、塞ちゃん、ザワ、怪盗キッド、おばーちゃん、お団子、木星帰り、ハモンさん、


428 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:29:23.07 ID:KOLkOhpF0



◇ 江口 セーラ(えぐち セーラ) 4月22日生まれ。身長160cm(高校当時)



大阪府 千里山女子高校出身で、バスの発着を教えてくれるナイスガイヤデー

ショートカットのツンツン髪に学ラン羽織った出で立ちと男性的な格好を好み、スカートは苦手。

俺っ子だが、意外とお持ちのようだ(俺は男だ!!)

高い身体能力を持つ体力バカで、非常にアクティブ。 ここぞという場面で力を発揮する主人公タイプ。


細かいことに拘らないさっぱりとした男前な性格で、度量の方も大きい。

とても仲間思いで、自身の勝利よりもチームの勝利を最優先に考えている。



闘牌スタイルは基本的に高火力偏重型で、リーチを多用し大きく稼ぐのが得意。

ツモ上がりが多く、ここぞという場面での豪運火力っぷりにはワシズ様も目を見張るかもしれない。


「3900(ザンク)を3回和了るより、12000を和了る方が好きやねん」



同年代で同じ大阪出身の洋榎とは、以前からライバルであり親友の間柄。

洋榎と同じく麻雀特待生として大学入学。 麻雀部の活動の傍ら、洋榎たちのサークルにも顔を出している。

高校卒業時にフナQこと船久保浩子と付き合い始め、現在は遠距離恋愛中。



主な呼ばれ方……セーラ、せーちゃん、江口先輩、セーラー刑事(デカ)


429 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:33:35.90 ID:KOLkOhpF0


◇ シローズ鶴姫 ◇


◇ 白水 哩(しろうず まいる) 4月16日生まれ。身長159cm(高校当時)[図:左]


福岡県 新道寺女子高校出身。 常に表情を崩さない凛とした雰囲気が印象的な出来る女?

洋榎たち行きつけの喫茶店でバイトをしており、今では大阪弁が混じるくらい大阪に馴染んでいる。

とある研究の為 後輩の姫子と西の最高学府を目指していたが、二浪生活の末 先に合格した姫子に夢を託す。

現在は料理人と素敵なお嫁さんを新たな目標に、バイト生活に励む日々を送っている。


麻雀では、そこらの県代表エースとは格が違うと言われるほどの実力者。

哩が自らに飜数の縛りをかけ、その飜数以上で和了ると

姫子が同じ局で倍の飜数で和了れる『リザベーション』という能力を持つ。


尚、恋人である姫子とは同棲中。 もっぱら縛られる方が担当との噂だが…?




◇ 鶴田 姫子(つるた ひめこ) 3月26日生まれ。身長162cm(高校当時)[図:右]


福岡県 新道寺女子高校出身。 佐賀弁。

長い下睫毛が特徴的で、洋榎やセーラ等からはデビルマンレディやデビ子とか呼ばれてる。

高校卒業後は西の最高学府に一発合格を決め、入学を諦めた哩の分も とある研究を続けている。


縛られた哩にビビクンッとし、哩の成立させた『リザベーション』を開放するチカラを持つ。

現在は大阪にて哩と同棲中。 もっぱら縛る方に愉悦を感じるとか…?


430 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:42:25.68 ID:KOLkOhpF0


◇ 大阪 後輩組 ◇


◇ 愛宕 絹恵(あたご きぬえ) 1月20日生まれ。身長165cm(高校当時)[図:左]


大阪府 姫松高校出身。 ツリ目で眼鏡、姉よりも立派なモノをお持ちの洋榎の妹。

中学時代にサッカー部でゴールキーパーをしており、丸いものを見ると全力キックの衝動に駆られる。

高校時代は母と姉の影響で麻雀をしていたが、大学に入ってからはサッカー一本で頑張っている。

小さい頃はとてもお姉ちゃんっ子で泣き虫だった。


姉:愛宕 洋榎 母:愛宕 雅枝 従姉妹:船久保 浩子




◇ 上重 漫(うえしげ すず) 1月6日生まれ。身長148cm(高校当時)[図:中]


大阪府 姫松高校出身。 小柄で童顔だが、立派なモノをお持ちの弄られキャラ。

実家はお好み焼き屋さん。 大学受験に失敗して一浪していたが、胡桃の家庭教師のかいあってか翌年の受験は見事に合格。

駄目な時は全然駄目だが、調子の良い時には圧倒的なチカラを発揮する爆発力を持ったボンバーガール。

どうやら姫松時代の先輩のことが気になっているとかで、胡桃に恋愛相談をしていた。

胡桃のことをセンセーと呼び、洋榎によると若干のM気質だとか。




◇ 船久保 浩子(ふなくぼ ひろこ)(フナQ) 4月12日生まれ。身長165cm(高校当時)[図:右]


大阪府 千里山女子高校出身。 ジト目・眼鏡・外ハネが特徴。

研究者気質で分析能力に優れ、チームにおける参謀的なポジション。

先輩に対してもタメ口で話したりと、かなり容赦のない性格。

とにかく探究心の強い知りたがりさんで、時々 暴走することがある。


「うまいわー(うまいわ おまえのデータ…!!)」

「根金際しゃぶりつくしたるで…!!」


映画監督を目指し、東京の芸大にて勉強中。 今も恋人のセーラとは遠距離恋愛を続けている。

フナQとまこは書いてて楽しいキャラだし、筆者的お気に入りのせいかキャラ崩壊が特に激しいですね。

原作の彼女たちはもっと可愛いい女の子だということを、決して忘れてはいけない。


叔母:愛宕 雅枝 従姉妹:愛宕 洋榎、愛宕 絹恵


431 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:47:55.07 ID:KOLkOhpF0


◇ 荒川憩と愉快な仲間たち ◇


◇ 荒川 憩(あらかわ けい) 6月27日生まれ。身長153cm(高校当時)


大阪府 三箇牧(さんがまき)高校出身。 ナース服。 暗黒面には堕ちていない。

高校時代、インターハイ個人戦にて全国二位になる程の実力者。

ちゃちゃのんとは高校時代から親交があり、現在は医師を目指し大阪の大学病院に通うYBJな医大生。

以前から能力者の相談役等もしており、色々とそちらの世界のことに精通している。

院内でも特別な立場にいるようだが、彼女について探ってはいけない。

パンツ保持者の一人。 パンツは盗むな、履かせるな。




◇ 藤原 利仙(ふじわら りせ) 11月23日生まれ。身長156cm(高校当時)


鹿児島県 九州赤山高校出身。 オカルト能力者で荒川患者の一人。

天女のような服装をした女性で、インターハイでは個人戦代表。

モデルは紀伊神話に登場する、九州赤山(霧島山幽境)に棲む清浄気玉利仙全君。

本人には秘密のようだが、ちゃちゃのんの熱狂的ファンだったりする。




◇ 対木 もこ(ついき もこ) 10月1日生まれ。身長135cm(高校当時)


愛知県 覚王山高校出身。 麻雀を始めて五カ月で東海王者に登りつめた愛知の星。

普段からしている包帯は中二的なファッションであって、別に試合中に怪我をしたわけではない。

普段からブツブツと呟いており、干渉力の高いオカルト能力者。 荒川患者の一人。

能力の制御はあまり得意ではなく、対局中の精神的変調が大きく憩からは心配されている。

百鬼藍子とは、特に仲が良いらしい。




◇ 百鬼 藍子(なきり らんこ) 11月30日生まれ。身長158cm。


静岡県 后土学園出身。 静岡県の個人戦1位の実力者。

サバサバしたクールな性格だが、実は面倒見の良い色付きメガネっ子。

対局中に口から音波のようなものを出す。 オカルト能力者で、荒川患者の一人。

対木もことは特に仲が良く、もっぱら彼女の通訳担当。




・霜崎 絃(しもざき いと) 3月30日生まれ。身長163cm。


千葉県 須和田高校出身。 千葉県MVPの実力者。

何故かチャイナ服を着ており、転蓮華とか使える中国拳法の達人なのではと噂される。

メンバーの中では比較的常識人と思われる。 オカルト能力者で、荒川患者の一人。

余談だが 彼女と憩ともこは別世界線にて、ちゃちゃのんと同じスガラブメンバー。


432 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:51:23.17 ID:KOLkOhpF0


◇ 熟した果実たち ◇


◇ 愛宕 雅枝(あたご まさえ) 7月11日生まれ。身長167cm。[図:左上]


全国屈指の強豪 大阪の千里山女子高校の麻雀部監督。元プロ雀士。

姫松高校の愛宕洋榎、愛宕絹恵の母であり、船久保 浩子の叔母にあたる。

性格は男勝りでイタズラ好き、ノリがよく強烈なツッコミが持ち味のようだ。




◇ 赤阪 郁乃(あかさか いくの) 10月7日生まれ。身長164cm。[図:左下]


前任である善野監督の入院期間、監督代行として赴任してきた姫松高校麻雀部の監督代行。

おっとり天然マイペースな性格で、そのあまりの空気の読めなさから「メンドくさい人」扱いされている。

意外な特技や謎の人脈など、色々と謎の部分の多い人物である。




◇ 水原 はやり(17) 7月13日生まれ。 身長151cm、体重49kg。[図:右]


島根県出身で、ベテランの感もある現役アイドルにして現役プロ雀士。 立派なおもちの牌のお姉さん。

安定感ある防御と、亜音速麻雀を得意とするスピード・スター。 その速度たるや、レンダーバッフェや冴木卓麻にも比肩する。

小学生の頃から地元のアイドル的存在で、子供麻雀大会にて何度も優勝し全国大会にも出場している。

彼女がアイドルを目指し、スピード・スターとなった経緯については、シノハユを読もう。

ツーサイドアップの髪型にフリフリ衣装、セットで上から☆を吊るしたりしているが キツくはない。

口癖は、「はやっ」、「はや〜」等…


433 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 14:54:20.64 ID:KOLkOhpF0


◇ 幕間ダイバー ◇


◇ 小走 やえ(こばしり やえ) 3月20日生まれ。身長150cm(高校当時)


ニワカ先輩。 奈良県屈指の麻雀強豪校でもある晩成高校出身。

右をおさげ、左を縦ロールという奇抜な髪型が特徴的なツンデレさん。

努力と実力に裏打ちされた自信、王者の誇りを背負った威風堂々な振る舞い、

原作でのアレな扱いや、数々の名ゼリフ等からもよくネタにされがちな人気者。

メンタルの強さや堂々とした様には、ちゃちゃのんも憧れている。

ちゃちゃのんとやえさんの組み合わせ、筆者的にはアリだと思います。


「ニワカは相手にならんよ」


「お見せしよう、王者の打ち筋を!」







◇ 染谷 まこ(そめや まこ) 5月5日生まれ。身長158cm(高校当時)


長野県 清澄高校出身。


434 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 15:14:18.87 ID:KOLkOhpF0


◇ 鹿老渡高校 四天王 ◇

中央に鎮座まします 東西南北中央不敗スーパーアジアなちゃちゃのんを守護する、名もなき4人の聖闘士たち。

ちゃちゃのんと同じ鹿老渡高校出身の4人。 実際には名前はあるのだが、そのへんはま〜 お察し下さい。




◇ 快活な長女さん


人見知りの激しい幼少時代のちゃちゃのんと、最初に友達になった快活な少女。 広島弁。

裏表のない快活な性格で、面倒見の良い 三姉妹の長女さん。 大将。

鹿老渡で漁師をしている爺さんの家に夏休みの間だけ泊まりに来たこときっかけで、ちゃちゃのんと知り合う。

本来 鹿老渡メンバーの中では、部長のちゃちゃのんではなく 彼女がリーダー格。




◇ 陽気な妹ちゃん


とても陽気で、好奇心旺盛、『考えるな、感じるんだ』のボクっ子弾丸アホ娘。 三姉妹の双子。 広島弁。

師父ヨーダに師事しフォースの力を感じ取ることで、不可思議なオカルトを使うことが出来る(大嘘)

本作内ではオリジナル設定として鹿老渡メンバー唯一のオカルト能力者になってます。 先鋒でチームの稼ぎ頭。




◇ しっかりものの妹ちゃん


しっかりものの常識人、ちょっと大人ぶるクセがある。 三姉妹の双子。 広島弁。

双子である陽気な妹ちゃんとは大の仲良しなのだが、素直になれずにいつも憎まれ口ばかり言ってしまう。

打ち筋はオーソドックスな守備型。 副将。




◇ 儚げな少女>物静かな女の子


幼少時代に南の都の南西9キロ地点から、病気療養のため鹿老渡の岬にある別荘に来ていた儚げな深窓の令嬢。

別名、幽霊少女。 鹿老渡メンバーでは、唯一の標準語(お嬢さま語)。 二年時は中堅、三年時は次鋒。

高校で再会した時には持病の方も完治しており、物静かな女の子として登場。 ちゃちゃのん大好き。

やや世間ズレしたテレビっ子で、好きな役者は田中 邦衛。 夕べの食事はビフテキ。

因みに原作 咲のパブリックビューイングに映っていた、黒髪ロングの女性は彼女である。


435 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 15:17:53.58 ID:KOLkOhpF0


◇ その他の人々 ◇


◇ 老婆


鹿老渡に住むちゃちゃのんの祖母。 広島弁。

本作のオリジナルキャラだが、ちゃちゃのんの人格形成に大きな影響を与えたわりと重要な人物。

若い頃はいちごパンツ派だったらしいが、晩年は……想像してはいけない。

ビジュアルとして、画太郎先生の描くような老婆を……想像してはいけない。




◇ チハヤ(本名:雨崎 千羽矢)

ちゃちゃのんとも仲の良い、同じ事務所に所属する島根県出身のアイドル歌手。

頭脳明晰スポーツ万能の完璧超人だが、それゆえか物事に対して関心の薄い時期があった。

アイドルビーチバレー大会にてイマイチ成績が振るわないのは、主に相方である ちゃちゃのんのせい。

ちゃちゃのんのアイドル友達としてやきうスレからの登場だが、その更に大元となる彼女がまた凄い。

持ち歌は アオイトリ。


「トッテモ、オイシイヨ!」




◇ マスター

哩の働く喫茶店の、空気のようなマスター。

気の良い人で、洋榎たちサークルメンバーにも色々良くしてくれるナイスガイ。

筆者の中でのビジュアルイメージは、まろまゆの「喫茶エトワール」マスター(CV.藤原啓治)




◇ 漫のオカン

気さくで陽気な漫の母。 大阪弁。

お好み焼き屋を経営する、大阪の明るいオバちゃん。

ちっちゃい胡桃がビリケンさんみたいと、とても可愛がっている。


436 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 15:29:18.63 ID:KOLkOhpF0



◇ にゃんカフェ店長(にゃんこオバちゃん)


ちゃちゃのんの母方の叔母。 大阪在住。広島弁。

ちゃちゃのんのことを本気で心配してくれている、良い叔母さん。

結構ちゃっかりした性格で、客からも人気のあるちゃちゃのんを 自分の店で働かせたがっている。

制服のねこ耳メイド服はこの人の趣味で、黒猫やペルシャ、ミケなど色んな種類のものが用意されている。




◇ 捨てちゃちゃのん


個体差はあるが大体グレムリンサイズ。 雑食ではあるが、総じていちご味の物が大好きなペロリスト。 ちゃちゃ語。

基本的にちょっと臆病で、初対面の相手の前だと生まれたての小鹿のようにプルプルする。

性格は素直で従順。 こちらから愛情を示してあげれば、人懐っこく甘えん坊な性格も見せてくれる。

染まり易いので育て方を間違えると畜生化することもあるが、優しく愛情を持って接すれば 飼い主を守ろうと健気に頑張ったりすることも。

畜生化させなければ、特に呪われるということはない。 無性に泣かせたくはなるが、殴る蹴るとか『ダメ。ゼッタイ。』


「ちゃちゃー」 「ちゃちゃのんじゃ〜〜」 「ヤメるんじゃ〜〜」 「こうりょー」




◇ おつお(本名)


大阪在住。 高校の麻雀部監督(♀)と、その教え子(♀)の間から生まれた子。

上には父親(♀)と同年代の姉が二人いる。 わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい。

クソ安価乙。




◇ タコみたいなおっちゃん


タコみたいな顔した、印刷工場を必死に自転車操業する粋なおっちゃん。

お喋りでお人好しで軽卒だが、情に厚い江戸っ子オヤジである。

「葬式無用。 生者は死者の為に煩わさるべからず」




◇ 覆面の男


なぞのじんぶつ。 覆面にテンガロンハット、電撃ムチ姿がよく似合うダンディなオジサマ。

ちゃちゃのんのファン。


437 :幕間3@名状しがたい登場人物紹介のようなもの [sage saga]:2016/01/10(日) 15:39:43.81 ID:KOLkOhpF0



◇ フレデリック・ランカスター 177cm・65kg [図:左]


国籍:O.C.U.オーストラリア。 元はニューヨークのトップ記者だったが、とある暴露記事を書いたことで左遷。

従軍記者として戦地を廻っていた頃は、自らも戦闘行為に参加。 回避や格闘にも優れるが、遠距離からの狙撃を得意とした。

当時 彼が著した記事「祖国達の島」は、社会に大きな影響を与えたという。

現在は戦地で知り合ったロッキーと共に、アジア圏を中心にフリーのジャーナリストとして活動中。




◇ ロッキー・アーミテジ 7月10日生まれ。190cm・80kg O型 ♂ [図:中左]


国籍:O.C.U.オーストラリア(オーストラリア人と東南アジア人とのハーフ)

とても寡黙だが、単に口下手なだけの模様。 天才メイキャッパー。 元陸防軍軍曹。

長身で眉目秀麗、エキゾチックな中性的容姿のため、女性からの人気は高いが当時から浮いた話はなかった。

除隊後フレデリックと行動を共にするが、戦場でのある報われぬ恋を今でも忘れられずにいる模様。

地雷処理部隊に所属していたこともある。




◇ クレバーなサム [図:中右]


とてもクレバーな男。




◇ 寂しがりのマーティン [図:右]


とても寂しがりの男。








【OSaKadAteQさんのやきうスレ】 ※とても面白いですけど、非常に長いです(未完)

・咲「野球って楽しいよね。いっしょに楽しもうよ」※安価スレ
http://www34.atwiki.jp/sakipoke/pages/1.html

438 :ケイ@終章「いつかのひかり」 [sage saga]:2016/01/10(日) 15:43:06.14 ID:KOLkOhpF0









【咲-Saki- SS】 大学編 -いちご味-



ちゃちゃのん「おかえりなさい」









終 章 いつかのひかり














439 :ケイ@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 15:52:29.67 ID:KOLkOhpF0




大人の女性「それじゃ〜 みんな、今から椅子取りゲームを始めましょうね」


子供たち「「は〜〜〜〜い」」



♪〜 チャラチャララララ チャラチャラララランン…








小さい頃から―――



告白というものが、わりと身近なトコにあったけぇ。



ちゃちゃのん、わりとそういうもんに慣れちょると、どこかで錯覚しとった。



実は自分は恋愛上手なんじゃろか―――とか思ってみたり。





でも…



本当はそんなこと これっぽっちもなかったんじゃ。



それくらいは、ずいぶん前から気が付いとったよ。



ちゃちゃのんは、いつだって受け身だったから……


440 :ケイ@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 15:53:52.56 ID:KOLkOhpF0




「俺、前から佐々野んこと… ずっと可愛ええ思っとったんじゃ…」





「いちごのことが好きじゃけぇ、ワシと付き合ってくれんじゃろか!!」






クラスの男の子、近所のお兄さん、名前も知らない男の人。




この言葉をゆーのに、いったいどれだけの勇気を振り絞ったことか。







きっと、ちゃちゃのんは―――





これまで告白してくれた相手の気持ちなんて、ちっとも理解出来とらんかったんじゃろうね――――




441 :ケイ@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 15:55:41.56 ID:KOLkOhpF0




持つものと、持たないもの―――




与えられた才能と、与えられなかった才能―――




愛された人と、愛されなかった人――――





いつだって、人の座れる席の数には限りがある――――







いくら愛しても、愛されない―――





愛する貴女に愛されるのは、いつだって一人だけ―――








あぁ、世界は 何て不平等なんじゃろう――――





ちゃちゃのんはそうと自覚せず、いくつもの想いを断ち切ってきたんじゃな―――――





442 :終章「いつかのひかり」@ここから暫く、洋榎視点の話になります [saga]:2016/01/10(日) 15:59:18.04 ID:KOLkOhpF0





【 〜〜 洋榎 〜〜 】




あのイブの告白から、早いもんで数ヶ月が経つ。


その間に、新しい春が来て、ウチらは四回生へと進級した。



あれが最後の輝きだったかのように、ウチらの青春時代から少しずつ光が失われていった。




ザワのヤツはこれまで以上に研究室に入り浸るようになり、バイトの店にも殆ど顔を出さなくなった。




バイトのヤツは相変わらず、料理の勉強に打ち込んどるようやけど。


浪人時代の癖なんか もう本気で受験するわけでもないのに、合間を見つけては参考書を読んどる。



で――――今年の受験も落ちたらしい。


たぶん『趣味:受験』で、来年も再来年も受けるだけ受けて、きっと不合格になるんやろうな。




セーラのヤツは東西戦でもええ成績叩き出して、卒業後のドラフト入りも確実視されとるらしい。




漫のヤツは、姫松時代にウチとも一緒やった恭子に告白して 上手くいっとるみたいやな。


前に漫からカテキョーだった いいんちょに、恋愛相談受けとるいう話は聞いとったが


まさかホンマにあの二人が付き合うとは、人生ちゅうんは分からんもんやで。



443 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 16:04:25.06 ID:KOLkOhpF0




で、いいんちょは―――


これはウチも後から聞いた話なんやけど…



あのイブの夜、ザワのヤツがいいんちょのフォローをしてくれたらしい。


何でもお気に入りのコートを、いいんちょの涙と鼻水でグショグショにされたとか。



それを冗談めかして話してくれたのは、誰でもない いいんちょやった。



私は平気だから、アンタが好きになった人を しっかり大事にしてあげなさいって…


必死に強がって、そう言えるいいんちょはカッコよくて、


そんでも、やっぱりドコか弱々しくて、正直 胸が痛んだ―――




ウチみたいな無神経モンには、ホンマに勿体無いくらい 強くて可愛いヤツやで――――







あの日、あの春の勧誘ロードで―――




いちごとの再会がなければ、何かが変わっとったんやろか。





アカン、何をアホなことを考えとるんや。




こんなん、ちっともウチらしくないで――――



444 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 16:10:00.40 ID:KOLkOhpF0




哩「おい、まだ飲むんか? 自分、飲みすぎやで」

洋榎「やかましいわ。 ええやん、別にこんくらい!!」ヒック

哩「まったく、胡桃のヤツがおらんと、誰もコイツを止めるヤツおらんからな」



哩「で、今日も佐々野のあがり待ちか?」ミズヤデ

洋榎「ん、ま〜な… て、何でお冷やねん!!」

哩「この前、お願いして佐々野の部屋の合鍵 作ってもらった言うとったやないか?」

洋榎「ま〜 そうなんやけど、一人でアイツの部屋におっても何や落ち着かんし…」



洋榎「な、何やねん。 『この恋愛初心者のヘタレめ…』っていう、その上から目線の嘲笑は!?」

哩「いや、ま〜 そのまんまやで。 この恋愛初心者のヘタレめが…」クククッ



洋榎「しゃ、しゃーないやん。 アイツ付き合い出してから、ウチのこと ちょっと怖がっとる気ぃすんねん…」

哩「そりゃま〜 こんな野獣が、うさぎの小屋に入ってくればそうもなるで…」

洋榎「ちょっ、誰がヴァースキ大尉やねん!! あの人も結構 優しいとこあるんやで!!」




哩「お前は佐々野のこと、どう思っとるんや?」

洋榎「何を藪から棒に。 そら、大好きに決まっとるやん―――////」


洋榎「そらま〜〜 アイツはドジで、ノロマで、泣き虫で、どうしようもないアホアホアーホやけど…」


洋榎「誰にでも優しいヤツやし、素直やし、いつだって一生懸命で、ウチには釣り合わんくらいに可愛いヤツなんやで…」

哩「コイツ、思った以上にノロケてきおったな……」クッ




洋榎「―――だからこそ、何でアイツがあの時 泣きながらオッケーしてくれたんか…」




洋榎「今、何を思ってウチと付き合っとるんか―――分からなくなって、怖いんやないか……」



445 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/10(日) 16:16:31.68 ID:KOLkOhpF0




ちゃちゃのん「あ、ヒロちゃん。 今日もお待たせしてしまったかの?」

洋榎「いや、別にそんなんええで。 さっきまでバイトと駄弁っとったしな」カカッ

ちゃちゃのん「もぅ、哩ちゃんお仕事中なんじゃから。 あんまり迷惑かけたらアカンよ」



洋榎「夕飯まだやったら、どっかそのへんで一緒に食わへん?」

ちゃちゃのん「あ、うん。 ええけど……」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、収録押しててっぺん超えることもあるんじゃし。 あまり無理せんでな…」

洋榎「アホ、誰が無理とかするか。 こちとら好きでやっとるだけやねん…」コツン

ちゃちゃのん「あいた。 そか、ありがとな…」ヘヘ





いちごのヤツと付き合い始めてから もぅ数ヶ月が経つが、ウチらの関係は以前とあまり変わっとらん。



ウチはもっとラブラブデートとかしたかったんやけど、いちごのヤツが二人きりの時以外は友達でいたいと言ってきたからや。



ま〜〜 考えてみれば、コイツは今 人気も上昇中の結構な売れっ子アイドルやし、当然といえば 当然なのかもしれんが。




だから、まだウチら二人の関係を知っとるのは、ごく一部の近しい友人だけや。



同性同士っちゅうこともあって、こうして一緒におっても ハタから見れば ただの大学の友達同士やしな。





付き合い始めた頃は ただただ幸せで、ウチも浮かれまくっとったから――――全然、気にならんかったんやけど……





最近 時々、『本当にウチら付き合っとんのか?』と、不安になることがある―――






ちゃちゃのん「あ、このケーキ美味しいんじゃ♪」


洋榎「自分、何で夕飯にケーキとか食っとるんや? 太るで〜〜」


ちゃちゃのん「仕事の後は、妙に甘いものが食べたくなるんじゃ…」エヘヘ



446 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 18:00:00.62 ID:codCJdG20



さびしがりのマーチン「あの〜〜 もしかして、ちゃちゃのん……だよね?」

ちゃちゃのん「うん♪ そうじゃよ〜〜」


さびしがりのマーチン「あ、やっぱり… あの〜 この写真集『いちご畑でつかまえて』にサインして貰ってもいいかい?」ゴソゴソ

ちゃちゃのん「あはは… こういう場所で改めて見ると、流石にちょっとテレくさいのぅ…///」


洋榎「おっ、いちごのエロい水着写真集やん!!」

ちゃちゃのん「べ、別に水着以外の写真もあるんじゃよ…///」

ちゃちゃのん「あ、サインじゃったね。 ちょっと、待っちょってね…」カキカキ




さびしがりのマーチン「ど、どうも♪ あの、そこの人は…?」

ちゃちゃのん「あ、ヒロちゃんは学校の仲良しのお友達さんじゃよ♪」

洋榎「…………」


さびしがりのマーチン「ど、どうも… これからも頑張ってね…」スゴスゴ

ちゃちゃのん「うん。ありがとなんじゃ♪」フリフリ


447 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 18:03:55.82 ID:codCJdG20



ちゃちゃのん「それでヒロちゃん、就職活動の方はちゃんとやっちょるん?」

洋榎「いんや… どうせウチは、プロの雀士になるやろうし…」


ちゃちゃのん「そんための準備とか、何かしちょるん?」

洋榎「ま〜 バイトと打ったり、漫や絹を捕まえてサンマしたりしとるけど―――」


洋榎「最近 アイツらデートやったり大学の仲間と遊んだりで、イマイチ集まり悪いんでちょっと困っとんで…」





―――たぶん今の洋榎さんじゃ、プロは無理やと思いますよーーぅ




ちゃちゃのん「……卒業まで、あと一年もないんじゃけぇ―――」

ちゃちゃのん「ヒロちゃんも、しっかり考えないと駄目じゃよ……」

洋榎「わ〜った、わ〜〜った。 また今度、ちゃんと考えてみるわ」


ちゃちゃのん「もぅ… ヒロちゃんはせっかく凄い才能持っとるんじゃけぇ、勿体無いんじゃよ…」

洋榎「わ〜〜た、わ〜〜た、 また今度 しっかり考える言うとるやん…」

ちゃちゃのん「ふぅ……」






洋榎「な〜〜 ちゃちゃ、この後 遊びに行ってもええか?」


ちゃちゃのん「え、あ… うん…」


ちゃちゃのん「でもお母さん心配するじゃろうし、長居は無しじゃよ……」


洋榎「ちぇ〜 つまらへんな〜〜」


448 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 18:06:34.05 ID:codCJdG20




ちゃちゃのん「あ、ヒロちゃん見て見て♪ あそこに綺麗な夜桜が咲いとるんじゃ!!」

洋榎「お〜〜 ホンマや、軽くライトアップもされとるやん。 今度、みんな誘って花見でもするか?」

ちゃちゃのん「ヒロちゃんは、どうせ花より団子じゃろ…」

洋榎「そらそうやろ。 いくら花見ても、ウチの腹は膨れんしな〜〜〜」カカカッ

ちゃちゃのん「ホンット、風情がないんじゃから……」




洋榎「な〜〜 この辺なら人通りもないし、手ぇ繋いでもええか?」

ちゃちゃのん「え、あ… う、うん……////」

洋榎「…………///」キュッ

ちゃちゃのん「…………」





またや―――



付き合うようになって、改めて知ったことやが…



いちごはホンマ素直で優しくて、いいヤツや。



ウチの思い付きやワガママでも、大抵のことは何でも笑って許してくれる。



せやけど、ウチが恋人として接しようとすると、コイツはいつも決まってツラそうな顔をする。




コイツはウチのことを、本当はどない思っとるんやろか――――



449 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:48:26.41 ID:codCJdG20



洋榎「でも、さっきのアレ…」

ちゃちゃのん「アレ……?」

洋榎「ウチのこと友達って言うた、ファンへの対応。 何や自分、しっかりアイドルしとったで〜」カッカッカ


ちゃちゃのん「あ、うん… そう、かもしれんの……」

洋榎「………」




言ってみて、自分でも 今のはちょっと嫌味な言い方だったかなと思った。



コイツの口から『友達』言われたことが、少し引っかかっとったのかもしれん。





ちゃちゃのん「ちゃちゃのんな、最近 あ〜ゆ〜ウソを普通に付けるようになってキタんじゃ…」



ちゃちゃのん「前は、すぐに顔に出ちょったはずなんじゃが…」




ちゃちゃのん「―――何じゃか、自分がドンドン汚れてくみたいで イヤじゃね……」シュン



洋榎「いやいや、その程度のウソ 今どき小学生のガキでも平気でつくやろ!?」


450 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:49:27.50 ID:codCJdG20



ちゃちゃのん「ちゃちゃのんがハタチになる前にな―――」


ちゃちゃのん「塞ちゃんと大人になるって何かな〜〜って、話したことあったんじゃ…」


洋榎「酒を飲んだり、ギャンブルやったり、ウチらはもぅすっかりアダルトな大人やで〜〜」



ちゃちゃのん「う〜〜ん… そういうんじゃなくて、もぅちょっとココロのお話じゃよ…」


洋榎「自分、そういう話 好きやな〜〜」






ちゃちゃのん「ちゃちゃのんな、そん時 塞ちゃんにこう言ったんじゃ―――」




ちゃちゃのん「自分の中にある大切なモノを失ってまで、大人になんてなりたくないって……」




ちゃちゃのん「―――ずっと、今のままでいたいって……」



洋榎「…………」


451 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:51:08.24 ID:codCJdG20




ちゃちゃのん「そしたら、塞ちゃんは こう言ったんじゃ…」



ちゃちゃのん「人は生きてる限り、少しずつ変化していくだろうけど―――」




ちゃちゃのん「でもそれは何かを失うんじゃのぅて、混ざり合っていくってことなんじゃないかなって―――」


洋榎「失うわけやない、か……」





ちゃちゃのん「ヒロちゃんには、今のちゃちゃのんはどう映っちょるんじゃろう―――?」



洋榎「…………」





いちごのヤツが何を一人で悩み、何と言って欲しかったんか―――正直ウチにはよぅ分からんかった。




そんでも夜桜を背に月明かりに照らされたいちごのヤツが、息を呑むほどに綺麗や思って―――



ウチの心臓は、ずっとドキドキしっぱなしやった。


452 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:52:02.67 ID:codCJdG20




ちゃちゃのん「塞ちゃんは、大人になってもそんなに変わらないってゆーとったけど―――」



ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、たぶん変わったと思うんじゃ……」



ちゃちゃのん(もしかすると、何も変われんかったのが 間違いだったんじゃろか―――)






洋榎「ちゃちゃは、今も昔も綺麗なままやで―――」



ちゃちゃのん「―――うん、ありがとな……」ヘヘッ





何でコイツは、こないツラそうな笑顔をするんや。




そういえば、ウチは最近 コイツの本当の笑顔を見とらん気がする。



453 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:53:08.08 ID:codCJdG20





ちゃちゃのん「ほんじゃ〜、またの」フリフリ


洋榎「お、おぅ……」



いちごの部屋で軽くお茶をしながら 最近のことなんかを駄弁って、あまり遅くならない時間に別れる。






洋榎「ちゃちゃ―――」ガッ


ちゃちゃのん「ひ、ヒロちゃん―――」ビクッ




抱きしめて、そのままキスしようと思ったが―――



明らかにいちごの様子に怯えの色が伺えたから、結局 何も出来んかった。





ウチ―――もしかして、ホンマにヘタレなんやろか…




いや、せやかて いちごが嫌がっとんのに、強引にするわけにもいかんやろ。




ウチはいちごを幸せにするって決めたんや――――ウチはジョースターのダンナくらいの英国紳士やねん。



454 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:54:40.59 ID:codCJdG20



洋榎「こ、今度の休み、一緒に遊園地でも行かへん―――?」


ちゃちゃのん「えっ、で、でも………」



洋榎「そんくらいええやん。 頼んまっせ〜 神サマ、いちごサマ〜〜」ヒッシ


ちゃちゃのん「えっと… う、うん……」コクリ




いちごは人前でのデートとかを嫌がったが、こうやって拝み倒されると 困りながらも大抵のお願いは聞いてくれる。



ちょっとカッコ悪いが、ま〜〜 ウチも恋人の扱いにだいぶ慣れてきたっちゅうことにしとこやないか。



将来は『関白宣言からの関白失脚―――』って、うっさいんじゃ ボケぇ!!







まさかあのウチの告白も、ただ単に断りきれんかっただけやったとか、そんなんやないやろな。



でもコイツは告白に関してはこれまでも 随分と断ってきとるはずやし、流石にそれはないやろ。



もしそうやったら、流石のウチでも泣いてまうでぇ〜〜〜




愛宕洋榎は、今日もクールに去るんやで――― シクシク



455 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/13(水) 19:55:42.96 ID:codCJdG20





そういえば、いちごのヤツ 前にこんなことを言うとったな。



小さい頃に、とっても仲良くしてくれた男の子と女の子がおった。



人見知りの激しかったいちごは、学校におる時間はいつも その二人の後をついて歩いとった。



でもその関係も、男の子がいちごに好きだって告白したことがきっかけで壊れた。





女の子は、その男の子のことが好きやったから、いちごは一度に二人の友達をなくした。




その後 その二人なのか、別のヤツらなのかは知らんが、結構いじめられたりもしたみたいや。





もしかして ウチがアイツに告白したことで、そういうトラウマみたいのが蘇ったとか あるんやろか―――?



456 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 18:35:39.78 ID:X5h7/l+l0



アサヤデーーーー!!


絹恵「あれ〜 お姉ちゃん今日は随分とおめかしして、もしかしていちごちゃんとデート?」


洋榎「お、お〜〜 ま〜〜な……////」




絹恵「それにしても、お姉ちゃんがあんな綺麗で可愛い人と付き合うとるなんて…」

絹恵「正直、まだ信じられんで〜〜」

洋榎「何やねんそれ、ウチが頼まれたから付き合ってやっとるんやで〜〜〜」



絹恵「へへっ、冗談やで。 お姉ちゃんのルックス以外の良さは、私だってよぅ知っとるよ♪」

洋榎「まずはルックスから褒めんか〜〜い!!」コラーー



絹恵「ま〜 せいぜい嫉妬に狂ったファンの子たちから、夜道で背中ブッスリされんよう 気ぃつけるんやで〜〜〜」ヒヒヒッ

洋榎「うぉ〜〜〜ぃ、リアルに怖いこと言うの ヤメ〜〜や!?」ガクブル


457 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 18:37:48.22 ID:X5h7/l+l0



洋榎(いよっし!! 今日のデートプランはバイトにも相談のってもろたし、我ながらパーペキやで〜〜〜!!)



哩「―――佐々野のハートを、HQN DQN(はきゅんどきゅん)させるデートプランやと?」

洋榎「そうやねん。 何や、え〜 アイデアとかないやろか? あ、縛りとかはなしの方向で頼むで…」

哩「自分、それが人にものを尋ねる態度か。 まったく……」フゥ


哩(―――私は、お前と胡桃のことも応援しとったんやがな…)




哩「そうやな… 一般的に人が恋人に求めるんは、自分にないものやろ…」

洋榎「ふんふん…」


哩「でや、可愛らしさや女の子らしさでは、自分がどんなに頑張っても佐々野には勝てへん…」

洋榎「何やごっつムカつくけど、ま〜 ええわ。 そんで…?」


哩「せやから、自分はワイルドに引っ張ってくれる、頼りになる姿を佐々野にアピールするのがええんちゃうか?」

洋榎「おぉっ、ええやんそれ。 頂きやで♪」メモメモ







ちゃちゃのん「動物園―――? この前は確か、遊園地じゃって…」


洋榎「遊園地は動物園の後に行くで〜 とりあえず動物園に行こうや。 ふわふわもふもふが、いっぱいやで〜〜♪」


ちゃちゃのん「う、うん… ちゃちゃのんも、ふわふわもふもふと 触れ合いたいんじゃ…」

洋榎「よっしゃ、決まりや!!」



458 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 18:39:51.48 ID:X5h7/l+l0



カー カー カー バサバサバサッ


ちゃちゃのん「ヒロちゃん、ここはドコなんじゃ… さっきからヤケに墓地やらカラスが多い気がするんじゃが?」


洋榎「この辺は最近出来た大阪の外国人街で、何や地図にも載ってない世にも奇妙な動物園があるらしいで〜〜」ドコヤロ?


ちゃちゃのん「うぅっ… ちゃちゃのん、ちょっと不安になってきたんじゃ……」フルフル






受付らしき老婆「―――いらっしゃい」

ちゃちゃのん「うひゃっ―――!?」ビクゥッ

洋榎「おわっ、何やこの婆さん いきなり…」



受付らしき老婆「中学生かい―――?」

洋榎「いや、ウチらは誇り高き戦闘民族やで…」



受付らしき老婆「だったら―――半額で良いよ……」


洋榎「とりあえず、ここが例の動物園でええみたいやな。 ホイ、二人分の半額」チャラ



ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの分、払うんじゃ…」ゴソゴソ

洋榎「え〜て、え〜て、今日はウチのおごりやで!!」

ちゃちゃのん「でも、何じゃか悪いのぅ…」





―――免責事項―――


当園は普通の動物園ではありません。 非常に危険です。

ケガや物損、生命の保証はいっさい致しかねます!


全ては自己責任です。


了承した上で、ご入園して下さい!!


尚 ご入園される際には、こちらの誓約書へのサインをお願い致します。



459 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 18:44:34.40 ID:X5h7/l+l0




ちゃちゃのん「―――帰るんじゃ…」ボソッ

洋榎「へっ……」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、今すぐ帰るんじゃ〜〜〜」ウワーーーンッ



ガッシ

洋榎「待ち待ち待ち〜〜!! 何や、面白そうやん」

洋榎「生命の危険とか誓約書なんてのはネタやてネタ、最近そういう話題作りとかあるやん?」


ちゃちゃのん「うぅっ… 確かに、この前 そんなニュースも見たけど…」


洋榎「な、な、大丈夫やって。 何かあってもウチが絶対 守ったるから平気やで!!」

ちゃちゃのん「でも、怖いのとかは やっぱりイヤじゃよぅ…」ビクビク

洋榎「せっかく来たんやし、頼むて!! ちょっとだけ、ちょっとだけでええから見て行こうや!!」ナッ ナッ



ちゃちゃのん「うぅ、ヒロちゃんがそこまで言うなら… まぁ、ええけど……」コクッ


洋榎「いよっしゃ、摩訶不思議な大冒険に出発やで〜〜〜♪」





機関車―――


洋榎「おっ、機関車や…」

ちゃちゃのん「うん、機関車じゃね…」




軍用車、装甲車、戦車、軍用ヘリ―――


洋榎「おっ、アレはダグラスのアパッチいうヤツなんちゃう? あっちには61式に多砲塔、お菓子の列車砲まであるで…」

ちゃちゃのん「そうなん―――?」



ちゃちゃのん「ちゅうか、ふわふわのもふもふたちはどうしたんじゃ?」


洋榎「ええやん、ええやん。 この外国のB級テーマパークな感じがたまらんやろ?」カッカッカ



460 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:11:04.75 ID:X5h7/l+l0



ちゃちゃのん「この扉はなんじゃろ――?」

洋榎「ま、とりあえず 入ってみようや!!」ギィィーー



アゴの割れたトミー「ヘ〜〜イ、チーズ!!」パシャッ

恰幅の良いスザンヌ「サンク〜〜ス♪」

ライオン「」グルル…



洋榎「げぇっ… アイツら放し飼いのライオンと一緒に、記念写真撮ってんで!?」

ちゃちゃのん「うっひゃーーーーッ!?」ダダダッ

洋榎「あっ、コラッ!! そない走ると危ないで!?」




バタンッ ズルッ ベチャッ

ちゃちゃのん「うぎゃっ!?」

洋榎「ほら、またコケた…」


461 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:22:23.42 ID:X5h7/l+l0




ペロペロ ペロペロ

ちゃちゃのん「うひゃっ、ちょっ… くすぐったいんじゃよ〜〜」ヘヘッ



黒虎「」ペロペロ

ちゃちゃのん「――――!?」


キューーー ヘタッ


洋榎「あ、死んだ!? せやけど、あのブラックタイガーを相手取るんは、流石に虎縞愛 溢れるウチでも…」ガクブル





洋榎「ええい、ままよ!! 虎穴に入らずんば、伊達直人にはなれんで〜〜!!」ウチハトラヤ、トラニナルンヤ!!


洋榎「ちゃちゃ〜 待っとれやーー!!」


虎々ちゃん「あ、お客さん―――」







コッコダヨ、コッコダヨ〜〜♪

462 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:25:31.47 ID:X5h7/l+l0



【園内 休憩所】


洋榎「ほい、替えのタオル。 自分、ちっとは落ち着いたか〜〜」


ちゃちゃのん「ありがと。 はぁ〜〜 ホンに死ぬかと思ったんじゃ……」ウルウル




洋榎「アレにはウチもビビったが… 何やとらのあなの店員さんが言うには、小さい頃から教育されとって 人は襲わんらしいで!!」


洋榎「さっきのおっさん達、獅子舞みたいや言うて ライオンに頭カミカミしてもらっとったしな……」


ちゃちゃのん「そんでも、怖いもんは怖いんじゃ!!」





ちゃちゃのん「それで、他はどんなトコロがあるんじゃ?」


洋榎「園内のデートコースやと、獰猛カンガルーとのハートブレイク・撲針愚(ボクシング)対決、剣山地獄ヤマアラシ・イチャイチャ相撲―――」


洋榎「ハートキャッチ・恐怖のピラニア 吊り橋渡り効果、死のジブラルタル・ワニ海峡心中物語なんかあるらしいけど、一応 行っとくか?」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのん… そんな男塾名物みたいなんにゃぁ、絶対に行かんけぇの!!」カタカタ



463 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:27:44.54 ID:X5h7/l+l0



ちゃちゃのん「それに、ここのメニューは 何じゃ?」




―――スペシャルメニュー お品書き―――


マザーアントのカリカリ揚げ――

毒針のネズミの姿焼き――

女囚さそりっぽい何か――

ジャイアントワームのポリポリ揚げ――

スネークのステーキ――

アマゾンオオトカゲの素揚げ――

銀ギツネのソテー――

クロコダインフライドアーム――




洋榎「食う―――?」


ちゃちゃのん「食わんわ!!」




ドキドキ動物園でウチのワイルドタイガーっぷりをアピール大作戦―――これで合っとったんやろか?



464 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:31:18.71 ID:X5h7/l+l0




【テーマパーク】


ちゃちゃのん「あ〜 アルパカマーくんじゃ。 ラスカルやカピバラさんもおるんじゃよ♪」

洋榎「こっちのオスカルたちは、ちゃんと柵に入っとるな」

ちゃちゃのん「当たり前じゃよ。 地図にも乗っちょらん非合法動物園とか怪しすぎじゃって…」ラスカルジャ…

洋榎「何でや、ドキドキがいっぱいで楽しかったやん!?」


洋榎(ま〜 ライオンと同じ檻に入った時には、流石のウチもちょっとだけ チビりそうになったけどな…)



ちゃちゃのん「わっふーー♪ このうさちゃん にゃんちゃん、もふもふじゃ もふもふ〜〜♪」スリスリ





グオォォォーーーーーーーーーーーーッ


ちゃちゃのん「うっひゃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


洋榎「うぉぉっ!!」




ちゃちゃのん「じゃから、ちゃちゃのん… 絶叫系とか、そーゆーのダメってゆーたじゃろ…」ゼェゼェ

洋榎「悪かった、悪かったて…」ハハッ


465 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:36:18.78 ID:X5h7/l+l0



洋榎「せやけど、自分 そんなんでよぅリポーターの仕事とか務まんな〜〜」


ちゃちゃのん「怖がり方とかのリアクションがええゆーて、むしろそういう仕事を入れられて困っちょるんじゃ…」カタカタ

洋榎「カカッ、ソイツは災難やな〜〜」



洋榎「ほんじゃ、口直しにあそこのお化け屋敷にでも行っとくか?」


ちゃちゃのん「もぅ… そーゆーんは嫌じゃって、ゆーちょろうが…」





洋榎「おっ、アッチでお疲れ戦隊サンピンジャーショーやっとんで!!」


洋榎「とりあえず、お約束―――かおるクンの『遊園地でボクの握撃♪』してもらいに行こうで〜〜」


ちゃちゃのん「ヒーローショー? ちゃちゃのんは魔法少女の方がええかのぅ…」

洋榎「おっ、自分 魔法少女願望とかあるん?」


ちゃちゃのん「アイドルと魔法少女は、女の子の永遠の憧れじゃけぇのぅ♪」



ちゃちゃのん「やっぱりちゃちゃのんは、ピンクとかイエローに憧れるんじゃ…」

洋榎「自分、そないおデブなカレー好きがええんやな…」


ちゃちゃのん「それは昔の戦隊モノのイメージじゃろ。 魔法少女もののイエローはオシャレでキラキラした子じゃよぉ!!」



466 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:39:34.71 ID:X5h7/l+l0




ちゃちゃのん「あっちにゃぁ、ガラス細工のお店とかもあるみたいじゃね…」


洋榎「んじゃ、ちょっと行ってみよか」






カララン…


ちゃちゃのん「わぁ、綺麗じゃの〜〜」キラキラ


洋榎「こういうの好きなん?」



ちゃちゃのん「うん♪ 手作りのガラス工芸は、その一つ一つがちょっとずつ違うんじゃ…」


ちゃちゃのん「じゃけぇ… きっとガラスの靴も、世界中でたった一人しか履けないんじゃ―――」


洋榎「せやけど、32文人間ロケット砲の女や、人間エグゾセミサイル使いの女でもなけりゃ、靴のサイズ同じヤツくらいおるやろ」


ちゃちゃのん「もぅ、そういうんはええんじゃよ〜〜〜」ムーー



467 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:45:00.78 ID:X5h7/l+l0




ちゃちゃのん「ガラス細工にゃぁ 長い歴史とか伝統があって、いっぱいの職人さんたちが魂込めて作ってきた心があるんじゃ―――」


洋榎「ま〜 そうかもしれんな〜〜」




ちゃちゃのん「そもそもガラスっちゅうんは、腐食や酸化現象が起こらんけぇ―――半永久的に存在出来るものなんじゃ」


ちゃちゃのん「でもガラスっって、衝撃にゃぁ 凄く弱いじゃろ―――」





ちゃちゃのん「綺麗で透き通っちょって、光の透過でいろんな輝きを見せてくれて―――」


ちゃちゃのん「見とると心が落ち着くけど、次の瞬間にゃぁ 粉々に砕けてしまうかもしれん―――」



ちゃちゃのん「その永遠の中にある、脆弱さみたいなもんに―――人は心 惹かれてしまうのかもしれんのぅ……」


洋榎「…………」





綺麗で、透明で、一緒におるモンに安らぎをくれる―――




せやけど、乱暴に扱ったらすぐ壊れてしまいそうな、消えてしまいそうな、そんな儚げな存在――――




まるで、いちごみたいやな――――そう思ったが、流石に恥ずかしくて何も言えんかった。



468 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:49:01.89 ID:X5h7/l+l0




ちゃちゃのん「の〜 ヒロちゃん、ガラスと宝石の違いって何じゃと思う?」


洋榎「ん、そりゃま〜 作り方とか値段が違うんやないんか? 宝石の方がお高いイメージやで」


ちゃちゃのん「そうじゃの、ガラスよりも宝石の方が高いし希少じゃ…」



ちゃちゃのん「ガラスと宝石は共通点も多いんじゃが、最も違うトコは結晶体。 結晶構造の違いみたいじゃな…」



ちゃちゃのん「―――ガラスっちゅうんは基本的に『非晶質(アモルファス)』なんじゃが、宝石には『結晶』が多いんじゃ」

洋榎「えっと、それって何が違うんや?」


ちゃちゃのん「簡単にゆーと結晶っちゅうんは、原子や分子が規則正しいんじゃが、非晶質は不規則なんじゃよ」





ちゃちゃのん「宝石は原石を人がカット、研磨して、そのモノが本来持っとる美しさとか魅力を最大限に引き出したモンじゃ」


ちゃちゃのん「選ばれた石そのものが生まれた時から持っとったチカラを、誰かが見つけ出してカタチにしたものなわけじゃな―――」


洋榎「ま〜 その辺は何となく聞いたことあるで」





ちゃちゃのん「対して、ガラスの主成分は石英ゆーて、これは特別なモノでもなくて そのへんの砂埃の中にも含まれちょるんじゃって…」


ちゃちゃのん「で、この石英とかを含んだ砂とか鉱物を、一度熱して溶かしたモノを 固めて作ったモンがガラスっちゅうわけなんじゃが―――」





ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、このガラスが好きなんじゃ――――」


洋榎「―――? ま〜〜 綺麗やし、ウチも好きやで…」



469 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:53:19.55 ID:X5h7/l+l0




ちゃちゃのん「―――よくアイドルのことを宝石とか、原石ってゆーじゃろ?」


洋榎「せやな、よぅ聞くで…」





ちゃちゃのん「……はやりん先輩とか、原村さんみたいな。 人とは違う特別なオーラみたいのを持っとる人は、きっと宝石なんじゃ」


ちゃちゃのん「でも、ちゃちゃのんは… きっとこのドコにでもある、ガラス玉なんじゃと思う―――」


洋榎「―――ちゃちゃ」






ちゃちゃのん「それでも、このガラス玉――――綺麗で、ちょっと可愛ええじゃろ」クスッ


洋榎「コイツ、自分で可愛ええ 言いおったな―――」ヘヘッ






ちゃちゃのん「だから、ええんじゃ―――ちゃちゃのんはこのガラス玉で…」


洋榎「ガラス玉ええやん。 ウチは親しみやすくて好きやで♪」



ちゃちゃのん「ん… ありがとの…」




ちゃちゃのん「それにガラスはの、一度砕けても――――熱っちゅう情熱を加えりゃ、また綺麗に輝けるんじゃよ……」






ウチにはあまり話さんけど、コイツはアイドルとして色々コンプレックス抱えて、悩みながらも頑張っとるんやろうな――――



ホンマは、もっといろいろ話して欲しいんやけどな――――




470 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:55:40.28 ID:X5h7/l+l0




洋榎「暗なってきたし、そろそろ歩こか?」


ちゃちゃのん「――――?」






ちゃちゃのん「うわぁ〜〜 お星さまの海じゃ〜〜〜!!」キラキラ


洋榎「この辺は夜間限定のイルミネーションエリアやねん。 凄いやろ!!」


ちゃちゃのん「うん、とっても綺麗で凄いんじゃ〜〜〜♪」ホワワー





ちゃちゃのん「まるで妖精さんの、森の小径じゃね―――」


洋榎「この辺は、まさに光のアーチって感じやろ〜〜」






洋榎「…………」ギュッ


ちゃちゃのん「ひ、ヒロちゃん……?」




洋榎「べ、別にええやろ。 恋人らしく手ぇ繋いで歩くくらい……///」


ちゃちゃのん「う、うん………////」コクッ



洋榎「…………」ドキドキ



471 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/15(金) 23:58:32.39 ID:X5h7/l+l0




【〜〜数日前〜〜】



哩「はぁ〜〜〜 なんや自分ら、付き合い初めて結構経つ いうのに、まだキスもしとらんのか!?」

洋榎「ちょっ!? 声がデカイわ、声が!!」



哩「おっと、スマンスマン。 それじゃ、自分ら 普段二人の時とか何しとるんや?」

洋榎「夕飯一緒に食ったり、ゲームしたり、映画見たり、最近あったこととか話したり―――」


洋榎「―――やっぱウチら、ちょっとおかしいんやろか?」ボソボソ




哩「あ〜〜 いや、別に変やない思うが。 清く正しいプラトニックラブ、そ〜いうのも ま〜素敵やとは思うで…」

哩「無論、双方の合意があればの 話やと思うけどな―――」


哩「片方に無理を強いるような関係は、きっと長続きせんやろ…」


洋榎「ま〜〜 そうやろな……」





哩「な〜〜 自分ら、ホンマ付き合っとんの?」


グッサァッ!!


洋榎「……………」



哩「あれ、もしかして今の禁句やった?」スマン


洋榎「……………」フルフル



哩「いや、だから悪かったって。 怖いからその血の涙ヤメ〜や」



472 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:02:58.31 ID:DO2pH5Qs0




哩「ま〜〜 私が思うに、佐々野のヤツは押しに弱い―――」


洋榎「お、おぅ… ま〜〜 そういうトコはあるな…」




哩「あと、アイツは結構な妄想癖の持ち主や。 今だに王子さまとか、メルヘンなんかに憧れとる―――」


洋榎「せやな。 ウチもそう思うで……」




哩「だったら、壁ドンやで壁ドン。 夢見る乙女はクール系王子さまの壁ドンに憧れとるらしいばい!!」


哩「遊園地デートでええムード作って、そっから押して押して押しまくれば、佐々野かて きっとイチコロやで〜」クククッ


洋榎「自分 それホンマやろな。 何やだんだん、からかわれとる気ぃしてきたで…」


哩「自分が相談してきたから答えてやっとんのに、何やねんその言い草は…」





哩「ええか、佐々野みたいなタイプは、自分を多少なり強引に引っ張っていってくれるタイプに弱いはずや…」


洋榎「そうやろか……」フムフム



哩「案外、自分が強引に来てくれるのを 待っとんのかもしれんで〜〜 知らんけど…」



473 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:04:42.05 ID:DO2pH5Qs0




洋榎「…………」



洋榎「―――ちゃちゃ、今から観覧車に乗ろうや!!」


ちゃちゃのん「ほぇっ、随分と急じゃのぅ…」




洋榎「何や急に乗りたなったねん!! あ〜〜 ウチ もぅ我慢の限界や〜〜〜」ジタバタ


ちゃちゃのん「そんな… お手洗い我慢出来ん、オインゴ兄ちゃんじゃあるまいし…」アセッ





洋榎「とにかく、今から乗るで〜〜〜」ズンズン


ちゃちゃのん「ちょっ、そんな引っ張らんでも―――」ワタワタ



474 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:07:14.30 ID:DO2pH5Qs0




ゴウンゴウン  ゴウンゴウン


ちゃちゃのん「夜の観覧車、大阪の街の灯りがとっても綺麗じゃね…」


洋榎「せやな、まるで人がゴミのようやで…」


ちゃちゃのん「暗くて人は殆ど見えんじゃろ。 それにそれ毎回 言わなくてもええじゃろ…」







洋榎「ちゃちゃとこうして大阪の街を眺めるんは、これで2度目やな…」


ちゃちゃのん「うん、そうじゃね…」


洋榎「…………」




洋榎「前回は、自分がウチのことを強引に引っ張り込んだんやったな…」


ちゃちゃのん「そ、そうじゃったね……」





梅田、HEP FIVEの観覧車に恋人同士で乗ると別れる―――




聞かなくてもええと分かっとったのに、ウチはどうしても聞かずにはおれんかった。



475 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:11:53.09 ID:DO2pH5Qs0



洋榎「な〜 ちゃちゃ……」


ちゃちゃのん「ん……?」





洋榎「自分、あの時。 梅田 HEP FIVEの観覧車にあるジンクス、知っとったやろ……」



ちゃちゃのん「…………」





ちゃちゃのん「――――うん、知っちょったよ」







洋榎「自分、ジンクスとかそういうの気にする方やったろ。 だったら、何で…」



ちゃちゃのん「…………」




ちゃちゃのん「ジンクスとか、そんなんただの迷信じゃよ…」



ちゃちゃのん「それにあの時ちゃちゃのんたちは、別に付き合っちょったわけじゃ……」



洋榎「確かに、あの日はちゃちゃに頼まれての、撮影終わるまでのつもりカップルやったな……」





だったら、今はどうなんや―――




ウチら、今はホンマに付き合っとるんか――――



476 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:15:06.92 ID:DO2pH5Qs0




洋榎「ちゃちゃは―――ウチのこと、ホンマに好きか?」




ちゃちゃのん「きゅ、急に何じゃ… そりゃ、好きに決まっちょるじゃろ……」ボソッ








洋榎「それは、友達としてか? それとも恋人としてなんか……?」




ちゃちゃのん「……………」






どうして……




恋人として好きやって、すぐに答えてくれないんや――――



477 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:17:57.63 ID:DO2pH5Qs0




ちゃちゃのん「ヒロちゃんこそ、胡桃ちゃんのこと――――どう思っとるんじゃ?」





ちゃちゃのん「好きって気持ちは、ホンに もぅないんか―――?」







洋榎「は―――何で今 その話が出るんや、いいんちょ 関係ないやろ!?」






何でここで、いいんちょの名前が出てくるんや―――




いいんちょのことを思うと 今でも胸が痛み、自分の中の冷静な部分が失われるのが分かる――――




478 :洋榎視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/16(土) 00:23:37.44 ID:DO2pH5Qs0





洋榎「ウチにとって、いいんちょは… 大事な親友やって、あの時にも言うたやろ!!」ガシッ



ちゃちゃのん「いっ、痛いんじゃ…… ヒロちゃ―――」




頭に血が登りすぎて興奮のあまり、いちごの華奢な両腕を力いっぱい掴む体勢になる―――




ウチに押さえつけられた痛みからか、振りほどけない恐怖からか、いちごの端正に整った顔が少し歪む――――







ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、ヒロちゃんのこと―――」





ちゃちゃのん「今でも、親友として 好きじゃょ――――」




洋榎「―――――!?」







気がつくとウチは――――――嫌がるいちごに、強引にキスをしとった。





ちゃちゃのん「ヒロ、ちゃ…………」ポロポロ






最初は抵抗しとったいちごの、ガラス細工のように華奢で繊細な身体から、次第に力が抜けていくのが感じられた。





ウチといちご、二人のファーストキスは 悲しい涙の味やった―――――







479 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 10:15:35.61 ID:uWV7ptLmo
いつも定期投下乙
どうなるんや・・・
480 :ここから暫く、塞さん視点の話になります@コメ感謝、最後まで見守って貰えるとちょー嬉しいよー [saga]:2016/01/17(日) 17:59:42.17 ID:7aYacRpe0





【 〜〜 臼沢 塞 〜〜 】




塞「あ〜〜 今日も疲れたわ〜〜〜」

胡桃「いらっしゃい」



塞「ほんっと、疲れるわ…」


塞「あ〜〜 もぅゼミ室にも行きたくないーー!!」

塞「ねむたいよーー!!」


胡桃「アハハ、それまた言ってる。 今日も寝ていくんでしょ?」


胡桃「すぐに布団の準備しちゃうね。 あ、それともお風呂 入っちゃう?」


塞「ありがとー、胡桃。 いつもホント助かるよ♪」




塞「あ、胡桃はもぅ ご飯 食べたの?」

胡桃「まだだけど……」


胡桃「疲れてそうだし、私の方は勝手に食べとくよ」

塞「ごめんね」


塞「あ、でも、はい」

塞「宿泊費として、胡桃がこの前美味しいって言ってくれた お弁当買ってきたんだ」

胡桃「わっ、ありがとー♪」




ゼミの合間を見つけては会いに来る、胡桃との変わらない日常―――



胡桃の恋が一応の終わりをみせた あのイブの夜から、もぅ既に数ヵ月が経っていた。



481 :塞 視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/17(日) 18:03:01.29 ID:7aYacRpe0



胡桃「じゃ、電気消すね〜〜♪」ンッ


塞「うん、お願い」クスッ




精一杯背伸びをして、蛍光灯のヒモを引っ張ろうとする胡桃の姿にちょっと癒される。



補助ヒモ付ければって言ったのに、それは何だか子どもっぽいから嫌みたい。



別に、そんなこと気にすることなんてないんだけどね。





胡桃「今、笑ったでしょ―――」ムッ


塞「笑ってないけど、たぶん胡桃の気のせいじゃない?」


胡桃「……ま、いいけどさ」ンッショ




カチッ



482 :塞 視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/17(日) 18:06:12.92 ID:7aYacRpe0



胡桃「塞はもぅ一流企業への内定が決まりそうなんだよね。 あ〜〜ぁ、やっぱり理系は就活に強いんだね」


塞「何でも会社の偉い人が 私のゼミの研究内容を気に入ってくれたみたいで、たぶんこのまま決まると思うよ」


塞「胡桃は―――?」




胡桃「私はまだ全然。 このまま就職出来ない女として、哩ちゃんと同列に語られるのだけは避けなくちゃね…」ムムッ


塞「はは、それ哩が聞いたら きっと怒るよ」


胡桃「そっかな、むしろ言葉責めに喜ぶんじゃない」


塞「相変わらず、胡桃は容赦ないな〜〜」ハハハッ







胡桃「ゴメンね……」




塞「――――何が?」





胡桃「……塞はいつも忙しいのに、私のこと心配して来てくれてるんだよね?」




483 :塞 視点@終章「いつかのひかり」 [saga]:2016/01/17(日) 18:11:34.61 ID:7aYacRpe0




塞「それ、ただの口実だから―――」



胡桃「―――?」






塞「私は胡桃のトコで、こうやってグダグダしてる時間が好きなのよ…」



塞「だから、私は私のワガママでこうしてるだけなの…」




胡桃「そ、塞は勝手だね…」




塞「うん、私って勝手なんだ…」






先日、トヨネと熊倉先生に会いに岩手に帰った。



熊倉先生はだいぶ調子を取り戻してるようだったけど、やっぱり以前と同じとはいかないみたい。



その時に卒業したら岩手に戻ろうと思ってること、熊倉先生に話した。




『それが貴方のしたいことなの―――?』と、いつもの優しい声で尋ねられた。




『自分の気持ちに嘘ついて、後悔する生き方だけはしないでね―――』そう言われた。




モノクルなどなくても、やっぱりあの人の瞳には 私のことなど全てお見通しってことみたい。




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