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末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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99 :
◆54DIlPdu2E
[saga]:2016/02/28(日) 00:25:17.15 ID:dkyA67w70
朝の食卓……
師匠「ほう、手の込んだ朝食ではないか」
料理長「こちらは摘みたてのハーブ各種と薄く切った森の林檎、そこに胡桃をトッピングしたサラダです」
庭師「冬場は庭のハーブを鉢植えにして室内に持って来るので、一年中新鮮な物が手に入るのですよ」
料理長「こちらは商人様からおみやげにいただいたジャガイモで作ったポタージュです」
執事「さすがは末妹様のお父様が選んだ物です、味となめらかさ、日持ちも良くて最高級の品質だと料理長が」
次兄「俺の父親でもありますですよ?」
料理長「そして、これが庭で採れた秋野菜と森のキノコのキッシュ……チーズがトロトロのうちに召し上がってください」
メイド「新鮮な卵は、今朝、菫花様が魔法で手に入れてくださいました」
王子「前から思っていましたが師匠、鶏を飼えばもっと楽に卵が手に入るのでは?」
師匠「お前が騾馬も鶏も自分で面倒を見るのなら、考えてみるか」
料理長「あとは、紅茶と……無花果のコンポートです。物足りなければ、昨日のパンですが温めて」
次兄「これだけあれば物足りなくならないってば、昼食も兼ねて充分なくらいだ」
師匠「ふむ、君達がここを発って家に着く時間を考えたら、そのつもりだったのかもしれんな」
末妹「朝からこんなに、大変だったでしょうね……」
料理長「メイドちゃんや庭師くん、それに今朝は執事さんも手伝ってくださいました、そのおかげで」
次兄「執事さんがこの朝食をぉぉぉぉ!?」ババーン
執事「」
料理長「……そのおかげで助かりました、とにかく暖かいうちに、さあ、皆さん」
末妹「ありがとうございます、いただきます」
次兄「いただきますっ! 執事さん、執事さんは主に何を担当されましたかっ!?」
執事「…………主にポタージュでしょうか」
次兄「ポタージュですね!? うおおお、まったりとコクのある中に自然の甘み、これが執事さんの味ぃぃぃぃぃ!!」レロレロ
執事(手伝ったと言っても、メイドに調理器具や調味料を言われるまま取ってあげただけですがね)
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