【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】

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193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 22:08:02.35 ID:/fyZ4AV+O
2
具体的な案はないが
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 22:14:45.07 ID:DKYt4uivo
一応ザクロにも情報提供するよう言っておくとか?
1日かける行動だし他にも同時に出来そうだけど
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 23:16:06.91 ID:QFiPZH7Io
いい案かもだが、ザクロ=サンがフジキドの情報を売るだろうか…?
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 23:17:35.76 ID:6dmo/eu9O
まだ面識ないのでは?
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 23:18:23.28 ID:+velXIeZo
面識は何度かあったはず
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 23:20:05.13 ID:s5ORVu+ko
ってか、これから一目ぼれするからなぁ
ニンジャスレイヤー=サン当てに果たし状書いた方がまだ釣れる可能性がある(死ぬけど)

あと4月にあった事件って、イグゾーション=サンがお亡くなりになったのと
サラマンダー=サンが重体になった事の二件だっけか
199 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/24(木) 14:43:04.35 ID:HEfkQMxa0
(一応ザクロ=サンの方にも話を通して情報提供のルートを作っておくか・・・)

チガサキはそう考え、ザクロの店に入れる夜を待った。



(発信機が鳴らない。喜ばしいことだ)

そう思いつつニチョームストリートのザクロの店 絵馴染 へと入店する。

カランカラン・・・

「あら、アータは・・・」

「ドーモ。インクストーンです」

「また厄介ごとを持ってきたわけじゃないわよね」

ザクロが半ば呆れるように問う。

「半分はそうだな」

「あらやだ」

ザクロは顔をしかめた。

「でもまぁアータはお客様。話を聞かない訳には・・・いかないわよね。ご用件は?」

お客様は神様である という消費者を崇める格言がネオサイタマには存在している。

しかし実際は今となっては絶滅危惧種の男性歌手がライブの時に 観客を神様だと思って歌に臨む という心意気から生まれた言葉だ。

それが語呂のよさと都合のいい言葉であったため、今のような意味になっているのである。ショッギョムッショ。

「ニンジャスレイヤーの情報が欲しい」

チガサキは端的に答える。この2人の関係はビジネスなのだ。余計な美辞麗句や社交辞令は不要だろう。

「ニンジャスレイヤーの情報って・・・アータ達ザイバツのほうが詳しいでしょうに」

ザクロは殊更呆れる。ブッダに説法を求められるような気分だ。

「確かに情報の量や質では我々が圧倒的に上だ。だが・・・巨大組織である以上どうしても入手しにくい情報もあるのだ」

「なるほどね」

「アマクダリも親の敵とあって血眼になることは間違いない。情報を貰えれば口利きも可能なほどにな」

「求めるものは安全 わかってるじゃない・・・」

「入手出来次第提供するわ。ただ能動的に動くわけじゃないから期待はしないでね」

「もとよりそのつもりだ」

チガサキは微笑してザクロに返答する。

普段ならばここでチガサキは拠点へと帰るはずなのだが・・・

「それともう1つ。もう1人ニンジャがいるな?」

チガサキの優れたニンジャ感覚はこの絵馴染にもう1人ニンジャが潜伏していることを伝えていた!

だが具体的な内容までは分からない。敵なのか味方なのかは勿論、相手のジツも掴めない。

この芸当ができるのはナラクがいるニンジャスレイヤーだけなものだ。

だが警戒しておくに越したことは無い。ザクロの裏切りも視野に入れ、チガサキはカラテを込めてそう問うた。

「凄まじいニンジャ感覚ね・・・でも敵対する気はないの。流れのニンジャを保護しただけ」

「消耗がすごいらしくて今は居室のほうで泥のように眠っているわ。見た感じ学生くらいの女の子。起こすのは酷でしょう?」

(ここで追求も出来るが・・・)

チガサキはそう思ったがすぐに取り消した。自ら面倒を作りにいくのは御免だ。

「ならよかった。それではオタッシャデ」

「オタッシャデ」

チガサキは絵馴染を後にした。
200 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/24(木) 14:51:10.55 ID:HEfkQMxa0
5/29 早朝

ニンジャスレイヤー帰還から3日。

ザイバツは彼に同行しているであろうニンジャに埋め込まれた発信機のおかげで粗方の位置は把握している。

(このまま何事も無く・・・ということは無いはずだ。いつか必ずそのときが来る)

ギルドの緊張感も相変わらずであった。



どうする? 【本日22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)

ーーーーーーーーーーーーーーー

GM「ここまで!」

GM「メタ視点でのネタバレをすれば・・・4月頭には原作でクライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンドが発生してる」

GM「「ベヒーモス」によりキョート最下層の遺跡への道が開けたことによって、ダークニンジャがもたらした3神器の存在が確定したってことだな」

GM「ザイバツ中枢が3神器で何をしようとしているのかを知りたくば・・・原作を読んでくれ」

GM「まぁそのお蔭で新たにニンジャをスカウトする必要性がかなり薄まったってことだな」

GM「あとウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ は5/29。明日だったりする」

GM「それではオタッシャデー!」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/24(木) 19:33:33.38 ID:hm6uV1Zyo
オツカレサマドスエ!
安価は1、ヨタモノやサンシタニンジャなどをジェノカで殺害して熟練度を上げる
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/24(木) 19:53:13.64 ID:GF2w5UWEO
オツカレサマドスエ!
もうウェディングか
ということは、ダークドメインが来て、スリーピングもすぐか
ネオサイタマ出向組を生かす方法はないものか
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/24(木) 20:18:08.34 ID:7IUd/Dj3o
オツカレサマドスエ!
銀鍵=サンは(ロード以外にとって)無害なニンジャだから、銀鍵=サンの身の安全と引き換えに
果たし状をレッドゴリラ=サンに出させた方が安全確保できるんじゃないかと一瞬思ってしまった

安価は3 銀鍵=サンにつけられてる発信機を外せそうな闇医師を探してその位置をレッドゴリラ=サンに教え、
後詰としてレッドゴリラ=サンの面子を立てておく
204 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/30(水) 12:43:20.14 ID:WUs+2i1j0
一応203=サンの安価って原作介入に近いんだよね。

物理書籍読み直していろいろ考えてる。やっぱり原作絡むと素材の味をどのように生かすかを考えなきゃいけないからね・・・

もう少々お待ちを。
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 16:30:19.20 ID:TIwycEmn0
http://imgur.com/xHpQG15.png
http://imgur.com/1dyupBq.png
http://imgur.com/5S98pW2.png
http://imgur.com/USc1iD7.png
http://imgur.com/NjyUZBc.png
http://imgur.com/ob5S5h7.png
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 16:36:05.68 ID:sHEbPlGdO
グロ注意な
207 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/31(木) 15:30:55.05 ID:O43UR1170
GM「方針が決まった。再開するぜ!」

GM「今回の更新はちょいと長め。戦闘要素はゼロだ!リスクマネジメントは実際重要」

GM「レッドゴリラ=サン・アロンダイト=サンカラダニキヲツケテネ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

チガサキは一晩そのニューロンをフル回転させた結果有力な仮説を得た。

ニンジャスレイヤーが位置特定のリスクを負ってまで謎のニンジャをつれているのには相応のメリットがあるということ。

定期的に送られる位置情報の範囲と常識的な行動規範から推測するに謎のニンジャチップの除去を狙っていること。

謎のニンジャが単独行動を殆どとることがないということは、謎のニンジャ自身にはザイバツの追撃を振り切るだけの戦闘能力がないこと。

以上3点が仮説として浮上した。

(つまりニンジャスレイヤーのこれから向かうであろう場所は・・・闇医者だな)

ニンジャが正規の病院にいけば何が起きるか分かったものではない。自ずと闇医者に頼ることになる。

(だが闇医者なんてネオサイタマには星の数ほど居るぞ・・・)

このネオサイタマにおいても医者というのは基本的にはカチグミである。だが学閥などの関係からネンコやムラハチなど政財界やザイバツの上下関係とあまり変わらない現状がある。

その為そムラハチされたものや上下関係に耐え切れずに抜け出したもの、ごく僅かではあるが汚いカネなどに嫌気が差して離脱するものも居る。

彼らは正規の医師免許の失効、破門後医療行為を行い闇医者として生計を立てているものも多いのだ。

(だが闇医者が目的であるということだけでも収穫か)

チガサキは早朝からIRCなどを駆使し、ネオサイタマにおける闇医者の情報を粗方手に入れていた。

(これと現在位置情報を統合すればいい。そうすれば高い確率で出くわすはずだ)

チガサキは除法をマキモノにしたためる。普段であれば単独行動を取って対応するのだがキョートから来たニンジャがいるのであれば話は別だ。

ザイバツにおいてキョート組>ネオサイタマ組 という決して超えることが出来ない壁が存在するのだ。

ましてやこの拠点にいるニンジャの殆どはネオサイタマ出身かキョートに嫌気が差しているニンジャだ。本部からすれば厄介者そのものだ。

その為懲罰騎士という実質準グランドマスターのチガサキであってもキョート組を優先しなければならないのだ。

(確か今来ている中で最高階位のニンジャは・・・・・・レッドゴリラ=サンかぁ・・・)

チガサキは憂鬱になる。あの脳筋をどうやって説得して情報を利用させるか。考えるだけで頭が痛い。

だがやらねば僭越行為。針の筵なのは間違いない。

チガサキはため息をつきながらレッドゴリラの元へと足を進めた。


〜昼過ぎ〜

「ハァ〜・・・・・・」

チガサキは遅めの昼食をとっていた。理由は言うまでも無くレッドゴリラの説得だ。

当初は ワシの筋肉があれば〜 とお決まりの文言で一蹴された。

それを美辞麗句やおべっか、ロードの覚えや取引などあらゆる言葉と手段を使い、ようやく情報を利用させることに成功した。

チガサキは口が達者なほうではない。純粋にカラテの力でのし上がってきたニンジャだ。

イクサにおけるリスクマネジメントの深謀遠慮さは一流だが権力闘争という泥沼は完全にアウェーだ。

アウェーでのイクサほど気力体力を消費するものも少なくない。その相手が困難であればあるほどだ。

だがそれをなしたことによりチガサキの緊張の糸が切れたのだ。

(ニンジャスレイヤーを1対1で殺しきるのは実際不可能に近い。本来であれば同行して2対1以上の複数対1の状況に持ち込みたかったが・・・)

レッドゴリラは己のカラテに自身を持っている。それも過剰なほどに。

そんなニンジャに対して 倒しきれるかどうか分からないから同行します などというのは考えることを知らない脳筋には侮辱と取られるのは確実だ。

結局チガサキは後詰としてレッドゴリラの従としてイクサの終盤も終盤に参戦することを許されたのだ。

(まぁ発見され次第連絡はくるからすぐに向かうとしよう・・・)

チガサキはそのときに備え、カラテを己の身に滾らせた。

そして夜、レッドゴリラからの発信によりニンジャスレイヤーを補足したことが通達され、チガサキは現場へと急行した。
208 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/31(木) 16:06:35.78 ID:O43UR1170
夜とあるネオサイタマの路地裏 「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」

チガサキはレッドゴリラの後詰という指示を完全に無視し、誰にも悟られぬよう現場が一番よく見えるビルの上に立っていた。

近くにはアサルトヤクザが大量に配備されているが、チガサキに気が付くことはない。

本気を出して隠密モードになったチガサキを感知できるのはそれこそ同等の実力を持つものだけであろう!

眼下にはアロンダイトを装備したレッドゴリラや大量のクローンヤクザ、ニンジャスレイヤーそして謎のニンジャがいる。

「チッ・・・なんてことだ」

チガサキは誰にも聞こえぬよう悪態をついた。無理も無い。そこにはザクロがいたのだ!

戦況はまさにアンコシチューめいて混沌としている。マズルフラッシュや銃の発砲音、爆発音、漢字サーチライトにカラテシャウトが飛び交っている。

「ッ!」

チガサキは顔を苦痛に歪めた。ザクロがレッドゴリラに蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられたのだ。

レッドゴリラはすかさず硬質化したアロンダイトを振りかざす!絶体絶命!

彼?彼女?とはビジネスの関係ではあったが悪い関係ではなかった。このような形で爆発四散を見届けることになるとは・・・そう思った次の瞬間である!

「「「「「「「アババババババーッ!」」」」」」」

突如アサルトヤクザ全員が落下していく!

(何が起きた!?)

チガサキも現状を飲み込めない。イクサを俯瞰視点から見ていたがアサルトヤクザたちの位置を特定し、ピンポイントで殺傷するようなそぶりは無かったはずだ!

チガサキは眼下の戦場に更に集中し、1つの情報も漏らさず得ようとする!

「何が起きた!?ふざけるな!」

レッドゴリラも動揺を隠せない。

「俺だ!」

反対側で一般人の傍らでこめかみに指を当てているニンジャあり。謎のニンジャだ!

「ドーモ。シルバーキーです」

謎のニンジャシルバーキーはアイサツをした。その顔はよく見るまでも無く出血している。

(何らかのジツだな・・・!)

チガサキは完全にイクサモードで戦場を俯瞰する。その後に続くシルバーキーの発言で何らかのジツでクローンヤクザが全滅したことを察した。

(広範囲、不可視のジツか・・・?ならなぜ自分はその影響を受けていない?)

事実から真実を推測する。ザクロがニンジャスレイヤーに抱えられているが気にも留めない。

眼下ではレッドゴリラがアロンダイト剣を振るい、ニンジャスレイヤーらと戦っている!

(やはり流石はビックニンジャクランのソウル・・・ニンジャスレイヤーの蹴りでダメージが無いとは)

チガサキはレッドゴリラの耐久力に感心する。次の瞬間にはニンジャスレイヤーが蹴り飛ばされ、アロンダイト剣が彼に迫っていた!

だがニンジャスレイヤーは凄まじい数のスリケンを投げつけ、アロンダイト剣に対抗する!秒間何発投げられているのかチガサキのニンジャ動体視力を以ってしても数え切れない!

「バカなー!!」

そしてついにアロンダイト剣を振るうレッドゴリラに打ち勝ち、レッドゴリラの体が開く!そこにザクロのヤリめいたとび蹴りが襲い掛かる!

レッドゴリラがぶつかったビルは崩壊!一件レッドゴリラが不利と見える!だが!

(この程度ではレッドゴリラ=サンに大きなダメージを与えることは出来ない・・・)

第三者として冷静に状況を分析できるチガサキはこの状況がゴジュッポ・ヒャッポの状態であると理解していた。

レッドゴリラらは数の有利を失い逆に数で勝られたが、ニンジャスレイヤーらはレッドゴリラに有効なダメージを与え切れていないのだ!

レッドゴリラに有効打を与えられるニンジャスレイヤーはロンダイト剣のせいでその間合いに踏み込めない!

この状況で助けに飛び込めばイクサも戦後処理も面倒なことになるのは確実。致命的なピンチになってから入るべきかと考えていた。

レッドゴリラガアロンダイト剣を振りかぶり振り下ろしたそのときである!

「アバババババーッ!」
209 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/31(木) 16:33:13.70 ID:O43UR1170
アロンダイトが悲鳴を上げた!ムテキ・アティチュードが解除されるが振り下ろされた勢いはとめられない!

「アババババババーッ!」

アロンダイトは勢いそのままにアスファルトに打ち付けられる!

(ッ!)

チガサキも思わず考察よりも先に顔を背けた!だが次の瞬間には冷静さを取り戻す!

レッドゴリラが何故ムテキを解いたのかアロンダイトに問いただすが間違いなく聞こえていないだろう!

「俺だ!」

チガサキはその声を聞いて 誰が この状況を発生させたか理解する!

「俺だぜ! ヒューマンブレードの旦那、あんた集中しすぎてニューロンがお留守だったな・・・・・・ちょいと、くすぐらせてもらったぜ・・・・・・おやおや、もう聴こえちゃいないかい・・・・・・!」

(!!!!!!)

シルバーキーの言葉を聴いてチガサキのニューロンがフルスロットルで回転する。

(ニューロンがお留守・・・くすぐる・・・)

ムテキ・アティチュードは効果中は物理系統に関して完全に無敵と化す。ただし代償として非常に高い集中力のレベルを維持する必要性と、一切動けなくなるという欠点も抱えているのだ!

その為ムテキ・アティチュード持ちのニンジャを攻略する方法の1つとして ムテキ中の集中力を如何に乱すか というのが挙げられる!

(つまりこのニンジャは遠隔でありながらアロンダイト=サンの集中力を無理やり乱した・・・?)

ジツの詳細までは分からない。だがチガサキはシルバーキーのジツが一定広範囲の意識を乱す精神系のジツであると推測した!

(危険だ・・・!)

チガサキはシルバーキーに対して大きな警戒をする。

イクサにおいて集中力の切れ目は命の切れ目。集中を本人の意思に関わらず乱されるのはヤバイ級に危険なのだ!

(ウカツに救援にいけなくなったぞ・・・!)

チガサキは自分のニューロンも乱される可能性が大いにあることを理解する。そうなればイクサどころではない。生き残れるかすら怪しいのだ。

相手のほうが数は有利ということも含めれば・・・!

(すまない。レッドゴリラ=サン・・・あなたの犠牲は無駄にはしない)

チガサキはレッドゴリラがここまでであることを察し、謝罪する。だが得られた情報は無駄にしないと誓う!

眼下ではアロンダイトが壁に叩きつけられ爆発四散しており、レッドゴリラも追い詰められていた!

「さ・・・・・・先に行くぞーッ!パープルタコ=サン!」

レッドゴリラは絶叫し、丸太めいた足で絶望的な攻撃を繰り出すが・・・!

「サヨナラ!」

ついにはニンジャスレイヤーに投げ飛ばされ、壁に叩きつけられ爆発四散!ビルが崩落する!ナムアミダブツ!

ニンジャスレイヤーは振り向きもしない。ザクロがよろけながら立ち上がり、別のビルからずだ袋めいた人型をニンジャに声をかける!

「お手柄よ、ヤモト=サン」

ザクロは女学生にみえるニンジャに声をかけた。どうやら別の場所で戦っていたようだ。

チガサキはその女学生ニンジャが先日絵馴染で感じ取ったもう1人のニンジャの気配そのものだと悟った。

(脅威レベルは低そうだな・・・)

新たなメンバーを視認し、この情報を持ち帰ろうと音も立てずに移動し始めようとする。

「まだだ」

そんな大団円めいた雰囲気をニンジャスレイヤーの一言が破壊する!

ニンジャスレイヤーは上を見上げる!チガサキのいるビルの屋上を!そこにチガサキが居ることを理解したような目で!

(気づかれたか!広範囲の集中力を乱せるジツで感知されたか!)

どうやってか知らないがシルバーキーというニンジャはもう1人ニンジャが隠れている事をニンジャスレイヤーに伝えていたようだ。

「まだ・・・って?」

ザクロがとう空間に向かって問う。ヤモトは首をかしげた。

「仲間をステゴマにして情報収集か。見上げた精神だ。インクストーン=サン」
210 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/31(木) 17:07:10.45 ID:O43UR1170
(チッ・・・)

チガサキは観念し、ニンジャスレイヤーらの前に立ち、アイサツをする。

「ドーモ。インクストーンです。レッドゴリラ=サンらが残した情報、持ち帰らなければならないんでね」

チガサキは目的を告げるがあえて体からカラテを発しない!

「ずいぶんと優顔のニンジャだな。旦那、このニンジャも倒さないとまずいって訳か」

シルバーキーが不安げにしかし余裕そうに問う。

「この人数なら・・・いけると思う」

ヤモトがそう告げる。だが!

「無理だ」

ニンジャスレイヤーがきっぱりと断言する。

「このニンジャは今倒した2人のニンジャの倍以上強い」

「1体1ならまだしも、お主たちを守りながら戦えるほど弱い相手では断じてない」

その言葉に周囲が凍りつく。

「そうとも。絶好の好機・・・という訳さ」

チガサキは不適に微笑み体からカラテを発する!それだけで周囲に暴風が吹き荒れた!

シルバーキー・ヤモト・そしてザクロは言葉を完全に失う。目の前のニンジャから発せられているカラテの量は自分たちを遥かに凌駕している。

蛇に睨まれた蛙 どころの話ではない。人と災害 と例えても遜色の無い、どうにかしよう という発想すら沸き上がらないほどの絶望的戦力差を本能で理解させられたのだ。

だが絶望感をもっとも感じているのはザクロであろう。

彼?彼女?はチガサキの攻撃の多彩さを理解している。千変万化のスイボク・ジツ、そして凶悪なドク・ジツ、幾多の死線を越えてきた状況判断能力・・・。

それに加えてこの絶望的な基礎カラテの量と質。ネオサイタマの鬼神と称される男の実力を頭と体で理解しているからこそであった。

「とはいえ・・・4対1・・・1人は手負いだから実質3対1。それでも厳しい」

「そこの厄介なニンジャさんのせいでね。シルバーキー=サン。イクサの最中に集中力を乱されるのは困るんだ」

シルバーキーの顔から完全に色が消える。目の前の災害は己を標的にしていると堂々と告げたのだ!

「だから・・・ニンジャスレイヤー=サンとは戦わないよ。自分が無事で居られる確証もないし、情報を持ち帰るのが義務だからね」

「ただ・・・そこの厄介なニンジャだけは禍根になる。この場で消す努力をするとしよう!」

チガサキの体から爆発的にカラテが膨れ上がる!

「「「「!!!」」」」

次の瞬間には各々は蜘蛛の子を散らすように移動した!

ニンジャスレイヤーは恐怖で腰の抜けたシルバーキーを引き、夜空へと駆け出す!

ザクロとヤモトは本能的恐怖から逃れるように逃げ出す!当然ずだ袋は持っている!

「イヤーッ!」

直後チガサキはシルバーキーめがけてスイボク・ヤリを一瞬で生成し、シルバーキーめがけて思い切り投げつける!一投げ!二投げ!三投げ!

「イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーはシルバーキーをコマまいて振り回しながら次々に襲い来るヤリをよけ続ける!

「この借りはいずれ返すぞ。インクストーン=サン!オタッシャデー!」

ニンジャスレイヤーは捨て台詞を吐きながらシルバーキーを担いで闇夜に溶けていった。

その場にチガサキ以外のニンジャが居なくなるとチガサキは座り込む。

「危なかったぁ・・・。ニンジャスレイヤー=サン含めて4対1とか無理にも程がある」

チガサキは4対1では此方がやられることを理解していた。ニンジャスレイヤーを除いたニンジャとの実力差があるとはいえ数というのは強力だ。戦っていればジリジリを追い詰められ殺されていただろう。

故に実力差を3名に見せつけ戦意を挫き、その中でももっとも非力で重要なシルバーキーに狙いを定めることによってこの場を収めたのだ。何たるドタンバ・マネジメント!

唯一欲を言えばあの場でシルバーキーを仕留めておきたかったことであろうか。スイボク・ヤリには威嚇ではなく本当に殺意を込めて投げていたのだ。

(今は帰れることを喜ぼう。いずれは戦わなきゃいけないんだ・・・)

チガサキは手に入れた情報をニューロンで整理しながらギルドへと帰還した。
211 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/03/31(木) 17:11:54.76 ID:O43UR1170
5/30 早朝

レッドゴリラらの死はバイタルサインにより判明していた。

チガサキは多少責められはしたが、持ち帰った情報が重大なものであるのと、状況が4対1であるとわかると一斉に鳴り止んだ。

今後ネオサイタマ拠点の対ニンジャスレイヤー対策はシルバーキー含めて行われるようになるのであった。

(何事も起きませんように・・・・・・)

チガサキは祈りながら発信機が鳴らないことを祈る。

どうする? 【4/1 22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)

ーーーーーーーーーーーーーーー

GM「ここまで!」

GM「ザクロ=サンらと赤黒、銀鍵はそのあと一旦合流して原作どおりになったぜ」

GM「来週の土曜には・・・戦闘更新にできる・・・かなぁ?」

GM「ちょっと間が開いてすまなかった。まぁ不定期だし許してほしい。」

GM「それではオタッシャデー!」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 18:18:34.13 ID:9juHGDzP0
オツカレサマドスエ! 時間かかる内容だからね、仕方ないね。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 18:19:56.52 ID:4JZlgfago
オツカレサマドスエ!
安価は3な
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 20:03:52.02 ID:X3B0w4nDO
3
絵馴染に行って赤黒に協力しないよう警告(脅し)するとか?
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 20:10:04.68 ID:yAaq+/Woo
警告して大人しく聞くかな
かえって反発されそう
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 20:24:06.40 ID:X3B0w4nDO
釘差し的な感じに
あと、相手の反応で赤黒と利害の一致で一時的に協力してたのかとかがわかるかも

ニチョームは自治権を得てるとはいえ薄氷の上のものだし積極的な反発は出来んでしょ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 22:48:29.73 ID:4d1B7ihDO


対銀鍵を想定してニューロンブロックの特訓
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 23:22:17.60 ID:3XtQhenjo
そういえば赤黒対策にジェノカのレベル上げもしておいたほうがいいのかな?
安価下
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 23:27:55.79 ID:x9iejnaBo
3ワイルドハントさんとの打ち合わせ (状況に応じて早期撤退も必要ならする感じの)
220 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/05(火) 10:13:57.42 ID:hkIDgLHV0
5/30

チガサキはお昼頃からワイルドハントの下を訪れニンジャスレイヤーに対する戦略会議をしていた。

「レッドゴリラ=サンがやられたのはご存知ですね」

「知っている。君がその目で確認してきただろう」

「常識的に考えれば・・・次は我々の番に成ることは明白。それについてはどうお考えか」

「だからこそ君がいるのでは?インクストーン=サン」

「大規模なニンジャ集団を1人で守れと?発信機という手段はとられてはいるがあれは犠牲を前提とした手段。人材を考慮すれば避けるに越したことは無い手だ」

「・・・・・・」

ワイルドハントは閉口する。チガサキの言っていることに間違いは無いのだ。

たった1人のニンジャで大規模なニンジャ部隊を護衛することは無理に等しく、新規ニンジャ獲得を停止されている以上後手の発信機は使わないに越したことは無い。

だがワイルドハントにも策が無いことは無かった。だがあえて口にしようとはしない。

「集団を1人で守ることは実際難しい。だが今はニンジャスレイヤーと同行しているニンジャにある発信機が・・・」

そう言いかけたときである。

「来客ですな」

チガサキは言葉を遮りフスマの外に居る人物へと意識を向ける。

「どうした?」

ワイルドハントはフスマ越しに問う。ここはネオサイタマ。キョートのように堅苦しい作法は無いのだ。

「つい先ほどニンジャスレイヤーと同行していたニンジャの発信機の反応がロストしました・・・」

言葉は重く、沈痛そうであった。

「分かった。下がってくれ」

チガサキはフスマ越しにいる職員に離れるよう言う。

「・・・・・・さて、頼みの発信機も効果を失いましたな」

チガサキの発言にワイルドハントは頭を抱えた。

「策が無いわけではない・・・だが立場上教えるわけにはいかない」

苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。

チガサキはその言葉からある程度の真意を察する。

(何かしら策は用意しているのかもしれない。だが・・・ザイバツが好ましくないと思う手段みたいだな)

(増してや自分は懲罰騎士。立場上教えたくとも教えることが出来ないのだろう・・・)

実際両者は実践主義という意味においては気が合うのだ。ザイバツの堅苦しいシステムのせいで正規の手段が使えないのなら非正規な手段を使わざるおえない。

だが立場上喋ってしまえばよくてケジメ、最悪セプク・・・そんな案件なのだと理解した。

「・・・自分はこの場に居る中では戦力的に対抗できる唯一のニンジャ。その自負はあります」

「自分としても動いてはいるのですが・・・やはり組織の力が必要なときもあります。そこはヨロシクオネガイシマス」

チガサキはワイルドハントにあえて不問にするという旨を告げ退出していった。


(ついにシルバーキーの反応がロストか・・・発信機を潰されたな)

戻り際チガサキは考える。

(これから奴らを完全に補足することが出来なくなった。犠牲者が出始めるぞ・・・)

(トランスポーター=サンからの座標はまだ来ない。早くしてくれ・・・!)

チガサキは焦燥に駆られていた。
221 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/05(火) 10:18:10.19 ID:hkIDgLHV0
5/31 早朝

発信機ロストの情報はいち早く拠点内に広がった。

拠点内では言い知れない不安が押し寄せている。ついに発信機が役立ってしまうときが来るのだろうか・・・?

(言い知れない閉塞感、不安感・・・これが続ければ精神の弱いニンジャは折れはじめるぞ・・・)

どうする?【4/5 22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)

ーーーーーーーーーーーーーーー

GM「ここまで!」

GM「さて・・・コンマ次第でどんどん行動が潰れていくぜ」

GM「フラグはもう立ってるんだけどね!」

GM「オタッシャデー!」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 11:15:42.65 ID:OvRI+nDco
オツカレサマドスエ!
安価は3、拡がりはじめた不安を取り除くためにいろいろと行動を起こす
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 11:48:11.61 ID:tMjtHY/g0
3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/05(火) 12:15:55.48 ID:2P0B5ohDO
あれ?
>>219が採用されたの?
時間的には>>217が一番近い筈だけど
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 22:38:08.81 ID:VTuWEy+hO
オツカレサマドスエ
安価は3で
ナンシーの存在を知っていれば、抑えたいところだが
226 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/06(水) 10:23:36.63 ID:bMUq9qmc0
GM「ファーッ!完全に選択ミスじゃないか!ケジメだな・・・」

GM「そして81、81かぁ。良い数字だ(恍惚」

GM「少々お待ちを」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 12:04:45.72 ID:crE6utrK0
ここのコンマって確か低い方が良かったっけ?全然覚えてない
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 23:08:07.41 ID:NEgwLAyY0
戻ってきていたのか、GMニンジャ=サン
またチガサキの雄姿がみられるとは、新生活への希望が湧いてくるようだ
オツカレサマドスエ!
カラダニキヲツケテネ!
229 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/07(木) 17:18:59.68 ID:hnzgoT4R0
GM「ここはコンマが高いほうが悪い。つまりは・・・そういうこと」

ーーーーーーーーーーーーーーー

5/31昼頃

ニンジャスレイヤーの大まかな位置情報ロストはすぐさま拠点内に広がり、更なる不安をもたらした。

だがネオサイタマ拠点も無策ではなく、即日全ニンジャにミッション・個人的行動を問わず活動領域を提出するように指示した。

更にその情報をデータベース化することにより一目で誰がどこで活動しているのかを明らかにすることが出来るようになった。

チガサキは電脳室でデータ入力を終え、自分たちが作り上げたザイバツニンジャ活動範囲表を眺めている。

周囲では何人ものハッカーとサイバネ適性のあるニンジャが思い思いに休憩を取っていた。

(これでも後手で有効な対処法とはいえない。だがやらないよりはマシなんだ・・・)

実際発信機があるのに何故行動範囲をデータ化する必要があったのだろうか。

発信機はあくまでも戦闘が発生したとき用である。ニンジャスレイヤーに発見されず、視認できたときの対処法は通常通りなのだ。

それを短縮することにより発見のリスクと情報伝達のロスを削減することが目的なのだ。

もっとも ニンジャスレイヤーに発見されず、相手を視認した状態 というのが限定的状況であることは間違いない。

チガサキが軽いため息をついたときである。チガサキのIRCに新着メッセージが到着した。

差出人は・・・トランスポーターのようだ。

(ついに来たか!良いタイミングだ!)

チガサキはIRCを確認し、トランスポーターから送られた現在位置座標と現在のザイバツニンジャの活動は範囲を参照する。

そこには・・・


ーーーーーーーーーーーーーーー

「サヨナラ!」

ノラニンジャは首を切断され爆発四散!ナムアミダブツ!

「ふぅ・・・」

トモヨはカロウシを納刀しため息をつく。彼女はまだアデプト階位。このように雑用をこなさなければならない身だ。

ザイバツにとってもアマクダリにとっても縄張りを荒らすノラニンジャは邪魔者でしかない。

その為ノラニンジャ討伐というのは案外重要なミッションであったりするのだ。

(急いで戻らないと・・・)

トモヨは足早にその場を去ろうとする。現在ネオサイタマを闊歩することはザイバツニンジャにとってリスクでしかないのだ。

ふとトモヨは向かいの路地から何かが近づいてくるのを視認する。人影だろうか?

その影はゆっくりと確実に此方に歩を進めてくる。そのシルエットは・・・赤黒!

(!!!!!!!!!!!!)

トモヨは空からこの場所を離脱しようと変身しようとする。だが!

「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。ザイバツの情報を洗いざらい吐いて貰うぞ」

一瞬意識を離しただけで赤黒の影は既に目の前に立っており、アイサツをしているではないか!

トモヨはまさか自分が発信機を使う第一号になるとは思わなかった。だが生き残るためには使わざるおえない!

歯に仕込んだものを噛み潰し発信機を起動、高濃度のZBRが流れ込む。

高濃度ZBRによって覚醒し始めた意識でトモヨはアイサツを返した。

「ドーモ。レヴァンテインです。お噂は存じています」

戦力差は圧倒的。生きて帰れるかどうかさえ分からない。絶望的なイクサが幕を開けた。

ーーーーーーーーーーー―ーーーーー

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 17:26:29.51 ID:sPkGWfUTo
不味いですよ!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 17:29:01.64 ID:5eFMbt7x0
マジか、ジツ的に逃走や足止めに向かないトモヨじゃな...オタッシャデ...
232 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/07(木) 17:53:51.84 ID:hnzgoT4R0
(なんてことだ・・・!なんてことだ・・・!)

チガサキは焦燥に駆られながらビルを蹴り、空を飛翔する。鍛え上げられたニンジャ筋力の為せるワザマエだ。

トランスポーターから送られてきた座標ではニンジャスレイヤーの現在位置はトモヨの活動範囲内。

それだけならまだしも彼女の受託しているミッションはノラニンジャ討伐・・・つまりはイクサである。

ニンジャを探し、見つけ、殺すということに優れたニンジャスレイヤーからすれば「ここにいます!」と大声で宣伝するようなものだ。

トモヨには飛翔するジツが存在する。ニンジャスレイヤーは一定以上の高度に飛翔されると打つ手が無くなることは研究済みだ。

だが今はシルバーキーという集中を乱すニンジャが同伴している。

高度なジツの発動には相応の集中力を必要とし、それをかき乱されれば強制解除。もしく発動さえしない。

ジツがまともに使えないという状況下でカラテに特化したニンジャスレイヤーを相手にすることは・・・自殺行為に等しい。

彼女の力量は自分が一番よく理解している。勝てるような・・・生き残れるような相手ではない。

アンプレンティス時代自分が殺されかけたように、彼女も同じような状況に置かれるだろう。

だが彼女には動きを麻痺させるドク・ジツなど使えない!

(何事も無いことに越したことは無い。だが・・・だが!)

チガサキはかつて無いほどの焦燥感と形容できない恐怖に駆られ、更に強くビルを蹴り、更に速く移動する。

その時・・・・・・発信機が作動した。

チガサキは顔面蒼白になりながら確認する。場所は・・・・・・彼女の活動範囲内。

発信機起動の記念すべき第一号はよりにもよってトモヨであった。

「ブッダファック!」

チガサキは口汚くブッダを呪うと更に速く移動するのであった!

ーーーーーーーーーーーー―ーー−−−−−

「あ・・・ぐ・・・!」

ニンジャスレイヤーはトモヨの首を絞めないように掴み上げている。その下にはカロウシが抜刀された状態で転がっていた。

顔には殴られ、蹴られたような痕もあり、口からは血が零れている。

「ザイバツの情報を洗いざらい話せ。さすれば楽に殺してやる」

ニンジャスレイヤーは決断的にそう言い放つ。近くにシルバーキーも立っているが彼は痛々しそうな顔で顔を背けている。

勝敗は誰の目で見ても明らかであった。

トモヨも当初は善戦したものの、圧倒的な基礎カラテの差に徐々に追い詰めらた。

苦渋の策として飛翔しようとした所をシルバーキーによって強制解除され、落下。致命的過ぎる隙を晒し・・・今に至る。

「お断り・・・します!ワタシは仲間を売らない!」

トモヨは掴み上げられながらも不適に微笑み、明確な意思を以って拒絶する。既に痛覚は高濃度ZBRによってほぼ機能していない。

ニンジャスレイヤーが自分を拷問すればそれだけ時間を稼げる。時間が稼げればチガサキが、愛する師が必ず駆けつけてくれる。

殺されたとしても・・・必ず敵はとってくれる。そう思いトモヨは拒絶したのだ。

「そうか。イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーは手刀を振り上げ、カイシャクしようとする。長時間の戦闘はニンジャスレイヤーらにとってもリスクでしかないのだ。

トモヨは覚悟を決め、瞳を閉じた。その時!

「グワーッ!」

突如ニンジャスレイヤーは砲弾が直撃したように水平方向に吹き飛ばされる!更に!

ギィン!ギィン!ギィン! という金属に何かが突き刺さるような鈍い音が数回に渡って周囲に響き渡る!

シルバーキーはヘナヘナと崩れ落ちた!その首筋には掠めたような痕があり、背後のビルには小さな穴が穿たれていた!

ニンジャスレイヤーは不覚を取ったと自認する。カイシャクしようとしたその一瞬を狙われたのだ。防ぎようは無い。

路地の奥から凍りつくような殺意と憎悪、カラテ交じりの声が響く。

「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」

死神と鬼神が再び対峙した。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 18:05:39.34 ID:ZgLbGE+s0
久々の戦闘フェイズか?
234 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/07(木) 18:17:58.09 ID:hnzgoT4R0
ことは数秒前に遡る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

チガサキは活動範囲にたどり着くと血眼でトモヨを捜し歩いた。大量のニンジャアドレナリンによりチガサキはどんな些細な痕跡も見逃さないだろう。

「あ・・・ぐ・・・!」

(!!!!!!!!!!)

チガサキのニンジャ聴力は確かに苦悶するトモヨの声を捕らえる!

すぐさまニューロンは最高速で回転し、方角、大きさから距離を測る!

(あそこか!)

チガサキはすぐさま駆けつけようとその路地へと音も無く向かい、たどり着いた!そこで見たものは!

ニンジャスレイヤーがトモヨの首筋を掴み上げ、ザイバツの情報を洗いざらい吐かせようとする姿であった!

傷つき、苦悶するトモヨの顔。それを冷酷に見上げるニンジャスレイヤー。

その光景を見た瞬間チガサキにフラッシュバックが発生する。人間であった最後の記憶。家族が殺されていく光景と重なったのだ。

突如チガサキの体感時間が極限まで鈍化し、凄まじい恐怖に襲われる。かつてあのニンジャに殺されそうになったとき以上の恐怖が。

自問する時間が生まれる。何故この上ない恐怖を味わっているのか と。

あのニンジャが恐ろしいからだろうか?

否。それならば数日前に4人相手に対峙することは出来なかった。

確実に戦わなければならない状況下なのだからだろうか?

否。この時の為に鍛え、備えてきた。恐れることなど無い。

集中力を乱すニンジャが居るせいだろうか?

殊更否。邪魔ならば殺せば良いだけだ。

一体何故・・・?

思考に思考が重なった結果、チガサキは根源にたどり着く。

(失うことが、怖い)

家族を奪われた記憶。それはチガサキにとって今なお上回るものなき恐怖である。

それと同じものを今この瞬間、この光景で味わっている。ということは・・・

(同じように思っていたのか)

トモヨを家族のように思っていた。家族と同じように・・・!

(いつの間にか、愛していたのか)

愛するものを失う。それがチガサキを襲った恐怖の正体であった。

そう思った瞬間、チガサキの奥底から凄まじい憎悪が膨れ上がる!

二度と起こさせないと起きて欲しくないと願った光景が今目の前で起きている。

目の前の赤黒のニンジャが愛するものを奪おうとする。許すわけにはいかない。

憎悪の奥底から黒い力が沸き上がってくる。

普段であれば唾棄すべき力だろう。だがチガサキはそれを受け入れ・・・!

(殺す)

今までに無い最高速で筆が動き、ジツを形成。カイシャクしようと手刀を振り下ろすニンジャスレイヤーへと叩き付けた。

更に槍を一瞬で形成し、シルバーキーへと殺さないように投げつける。

 手を出せば、貴様から殺す というメッセージとして!

そして確実に歩を進め・・・アイサツをする。

「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
235 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/07(木) 18:35:55.73 ID:hnzgoT4R0
チガサキはツカツカと歩を進める。

ニンジャスレイヤーは明らかなチガサキの変貌に警戒を最大に高めた。

ニンジャスレイヤーは今までチガサキと何度も対峙してきたが、憎悪の感情を以って戦おうとするチガサキを見るのは初めてであった。

戦うことはあくまでも手段。目的のために戦うというスタンスだと分析していた。

だが目の前のチガサキは違う。殺すことを、戦うことを目的として目の前に立っている。

ニンジャスレイヤーは恐怖で動けないシルバーキーにニューロンで話しかける。

「シルバーキー=サン。このイクサに手出しは無用だ」

「今までこのニンジャとは何度も戦ってきたが、今回は異質。殺すことを目的としている。ウカツに手を出せば・・・オヌシが真っ先に殺される」

シルバーキーは黙って首を振るしかなかった。チガサキの憎悪と殺意とカラテに当てられて失禁しかけている。

チガサキが歩を進め、地に倒れ付しているトモヨを通り過ぎようとした時である!

「「!!」」

ニンジャスレイヤーとシルバーキーはチガサキを見失った。そして地面に倒れていたトモヨも!

だがその異常なまでの存在感は消えていない。近くにはいる!

「セン・・・セイ・・・」

トモヨは何とか言葉をつむぐ。ダメージは甚大だ。

「無理をするな。相当なダメージを負っているんだ・・・」

「で・・・も!」

そうトモヨが言いかけて吐血する。

「大丈夫。すぐに終わらせる。何も心配しなくて良い」

トモヨは見たことの無い優しい笑みで頭を撫で、落ち着かせてくれる師を見た。

次の瞬間緊張の糸が切れたのかトモヨが意識を失う。

チガサキはそっと優しくビルの屋上にトモヨを横たえると、ニンジャスレイヤーの目の前めがけて飛び降りた!

ZOOOOOOOOOOOOOOM!

地面に衝撃が走り、埃が舞う。

「オヌシ・・・一体・・・」

ニンジャスレイヤーはカラテを構えながらチガサキに問おうとする。

「黙れ。貴様を殺す。俺の目的はそれだけだ」

チガサキは問答無用とばかりにカラテを構えた!


【イベント戦闘】ニンジャスレイヤーを撃退せよ

【勝利条件】ニンジャスレイヤーのHPを0にする

【敗北条件】チガサキのHPが0になる。15ターン経過

【備考】チガサキの全ステータス、成功判定にプラス補正 毒使用不可。


ーーーーーーーーーーーーーーー

GM「ここまで!」

GM「久々の戦闘フェイズだぜ!」

GM「次回の更新は【土曜日の夜】だ!」

GM「時間は追って連絡するぜ!」

GM「戦闘難易度そのものは高くないはずだ!」

GM「まぁアレだね。月並みだけど失いそうになって初めて気づくものっていうのはあると思う」

GM「それではオタッシャデー!」
236 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/07(木) 18:37:39.52 ID:hnzgoT4R0
【所属】ザイバツ1  ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー   【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ    【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン   
(15)スイボク・ファルコン  【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク   【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー  【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与

【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300

HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120

【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺X 残り5/5回)(予備毒1:盲目U 残り4/4) (予備2:粘着X4/4)
【短刀モード】カラテ−30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性 

【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)

道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルX以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復

【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5  {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。

【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに

【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90〜99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)

【注】戦闘補正は含まない。
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 19:05:13.77 ID:5eFMbt7x0
一応ナラク休眠中だったはずだから...ステータス的に倒すのは問題なさそうか
でも戦闘難易度高くないといわれても戦闘事態だいぶ前からやってないからその辺が心配
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 19:06:20.81 ID:sVEYt32ao
四行以上の記述をすればダイジョブダッテ!(慢心)
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 19:09:05.09 ID:F5M6SgqLo


いや、前から自分で何度も妹のように思ってるって言ってるのに
今更過ぎるよチガサキ=サンww
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/08(金) 00:01:03.17 ID:iNbGd3RD0
オツカレサマドスエ!
本気のチガサキ=サンは実際コワイ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/08(金) 14:16:15.60 ID:bLK5GDy+0
ついにニンジャスレイヤーを倒す、倒さねばならない時が来たか
ガンバルゾー!
242 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 10:55:55.30 ID:UoQi8iiR0
【本日19時更新予定】


243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 14:20:47.08 ID:c6DV9eJDO
ワッパッパーオ!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 18:30:25.73 ID:Po+r5piPo
正座待機中ドスエ
245 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 18:38:52.26 ID:UoQi8iiR0
再開約20分前な

ーーーーーーーーーー

GM「イベント戦だから勝率はかなり高め。戦闘のリハビリも兼ねてるしね」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 18:42:46.60 ID:Xl94Nf+SO
毒が使えないから選択肢にモスキートとシャークは除外だな
シャークは目眩ましに使えるかもしれないが、それならミストの方が効率が良い
247 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:00:06.14 ID:UoQi8iiR0
チガサキは体の内側から湧き出る黒い力に身を委ねていた。

それは恐ろしいほどあっさりと自分になじみ、全身にカラテを漲らせる。

思考も雑念という雑念が片っ端から取り除かれ、純粋な殺意と憎悪に染まりきっていた。

(こいつは殺す。今ここで、確実に)

だがそれと同時に普段のチガサキでは考えないような思考もしていた。

(だが毒を使うのは頂けない。こいつは嬲り、千切り、素手で殴り殺す。そうでなければ収まらん)

チガサキとニンジャスレイヤーはカラテ構えたまま一向に動かない。両者の握った拳にある僅か十数センチセンチの間が異様に長く思える。

周囲にはカラテが満ち溢れ、何者をも寄せ付けないアトモスフィアを漂わせている。

「どうした?ニンジャは殺すんじゃないのか?」

チガサキはニンジャスレイヤーを露骨に挑発する。己のワザマエは迎撃が一番理想的であることを熟知しているからだ。

だがニンジャスレイヤーは動かない。

どうする?↓2

HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:01:10.63 ID:Po+r5piPo
アイキドーの構えを取り、挑発を続ける
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:01:27.14 ID:bG5/XFXXO
妻子をネタに挑発する
250 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:07:06.74 ID:UoQi8iiR0
チガサキはなおも仕掛けてこないニンジャスレイヤーに毒舌を浴びせる。

「失望した。まさか見慣れたニンジャ1人すら怖気づいて殴れないとは」

「サンズ・リバーにいる妻子もさぞ、失望してるだろうな」

「「こんな腑抜けだとは思わなか―――

普段のチガサキからは絶対に飛び出さないであろう罵詈雑言を浴びせる。

そしてチガサキが言い切る前に―――

「イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーは仕掛けていた。

激情に駆られたのと、喋っているという隙を見せびらかしているという2つの理由で仕掛けたのだ!

どうする? ↓2


HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1防御
2回避
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:08:43.90 ID:bG5/XFXXO
上に放り投げる形でアイキドー
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:10:43.45 ID:+GdppHyM0
253 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:12:42.56 ID:UoQi8iiR0
チガサキは喋ってこそいたが一切油断はしていなかった。

(馬鹿が)

内心そう思い激情に駆られたカラテを簡単にいなし、アイキドーで空へと打ち上げる!

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

ニンジャスレイヤーは乱回転しながら空中へと打ち上げられた!

どうする?↓2

HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:15:31.68 ID:bG5/XFXXO
ジェノカ重点
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:16:09.46 ID:o7LjqG570
>>254
256 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:25:28.21 ID:UoQi8iiR0
「イヤーッ!」

チガサキはニンジャスレイヤーと平行になるように跳躍する。

決して飛び越さないように、だが確実に攻撃の届く距離に。

跳躍したチガサキの最高点と、落下するニンジャスレイヤーが重なろうかとした瞬間!

「ジェノサイド・・・カッタ!」

「グワーッ!」

チガサキの美しく鋭い弧を描く上蹴りがニンジャスレイヤーを「切り裂いた」

ニンジャスレイヤーの動体視力を以ってしても結果しか捉えることが出来ない。

チガサキは華麗に片足から着地!ニンジャスレイヤーは辛うじて片膝を付いて着地!

ニジャスレイヤーはカタナで袈裟斬りに斬られたかのように出血している!


(何だ今の蹴りは!)

ニンジャスレイヤーは動揺を隠せない。この威力、この鋭さは並の蹴りではない。

己の動体視力で捕らえることが出来なかったのは宿敵ダークニンジャのデス・キリだけであった。

ニンジャスレイヤーは分析しようとする思考を無理やり止め、両足でしっかりと立ち上がろうとする。

このニンジャ相手にそんな体勢を晒せる余裕など存在しない!


ニンジャスレイヤーは50のダメージ!

どうする?↓2

HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:27:45.90 ID:wcpIdPk20
踏み台
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:27:50.36 ID:o7LjqG570
相手コンマが良いな 防御
259 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:39:03.83 ID:UoQi8iiR0
「イヤーッ!」

次の瞬間ニンジャスレイヤーは立ち直らせようとする行動を途中でキャンセルし、あえて崩れた姿勢を利用してチガサキに強力な足払いを仕掛ける。

通常足払いは自身の体勢を崩さないように放つものだ。だがそれは同時に威力と引き換えでもある。

逆に威力を以って相手の体勢を崩そうとするのならば自身も同じ土俵に立たなければならない。

如何に強靭なニンジャであれ自身の渾身の威力を以って放った足払いであれば一瞬でも体勢を揺るがすことが可能だと考えていたのだ!

だが!チガサキは少しだけ足を捻り、より強固で強靭な部位を足払いの足に向ける!

直後凄まじく鈍い音が響く!

「・・・・・・・・・その程度か?」

チガサキにダメージは無い!渾身の足払いを耐えたのだ!なんたるニンジャ耐久力!

ニンジャスレイヤーは自らが決定的な隙を晒したことを自覚する!

どうする?↓2

HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他

ーーーーーーーーーーーー

GM「成功判定に関しては20前後、ステータス補正に関しては15加えてるからね」

GM「ニンジャスレイヤーのこの時点でのカラテ値が130、かつ行動補正があっても、防御成功+耐久135ならノーダメージだ!」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:41:26.03 ID:6teeFQDgo
カワラ割りめいた打ち下ろしパンチ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:44:31.24 ID:wcpIdPk20
262 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 19:51:56.96 ID:UoQi8iiR0
GM「クリティカルに関しては相変わらず00〜05のみ適用だぜ」

ーーーーーーーーーーーーー

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

チガサキは自らの体重をものせてニンジャスレイヤーの顔面目掛けてカワラ割りめいた打ち下ろしを見舞う!

当然自ら体勢を崩したニンジャスレイヤーに避ける術無し!

凄まじい威力のカラテによってニンジャスレイヤーは吹き飛ばされ2度地面に後頭部を叩きつけられられバウンドする!

「ヌゥーッ!」

ニンジャスレイヤーは必死の形相で何とか立ち上がる!

ドロリとニンジャスレイヤーの頭巾から血が流れ出る。声は苦悶に満ちていた。

ニンジャスレイヤーに75のダメージ!

どうする?↓2

HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】

1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他

ーーーーーーーーーーーー

GM「威力高すぎと思うかも知れないけど赤黒の耐久は90で設定してるんだぜ・・・」

GM「+15補正が大きすぎる。でも想定どおりなんだよね」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:55:15.95 ID:oDTG1f2Go
スライディングして足を払い足首の関節を極める
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:57:13.34 ID:+GdppHyM0
265 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 20:27:06.52 ID:UoQi8iiR0
GM「あ・・・決まった。あっけねー!」

GM「AIレベル落としている+20もの成功補正とはいえここまでコンマ運がいいとあっという間だな」
ーーーーーーーーーーーーーー

「イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーは突如チガサキの姿を見失う!

「グワーッ!」

直後ニンジャスレイヤーは足首に強烈な打撃を受け、前のめりになって倒れかける!

チガサキは一瞬で体を小さくかがめ、スライディングをしてニンジャスレイヤーの視界から消えたまま距離をつめると強烈な足払いを仕掛けたのだ!

あまりにも異常なほどのワザマエ!ニンジャ脚力!明らかに普段のチガサキでは為しえない芸当だ!一体彼に何が起きているというのか!

チガサキの攻勢は終わらない!相手の崩れた体勢を利用して片方の足首を掴み上げ捻り上げた!

「グワーッ!」

ニンジャスレイヤーは悶絶!

関節技は膝など肉体駆動をする上で重要な間接にかけるものだが、あえてチガサキは足首へと仕掛けた!その真意は?!

ニンジャスレイヤーの片足がねじれる様に回転しているのだ!

人間の足はある程度の捻りにも対応できるように作られている。だが1箇所の関節ではそれに限りが存在する。

その為、股関節・膝・足首の3段構えでより大きな捻りの量に対応できるようにしているのだ。

末端部分から限界以上の捻りを加えれば必然的に上部の関節が対応し、最終的には股関節に行き着く。

この状態では足はその捻りの量に対応するため他の機能を弱めるのだ!

そのままチガサキはニンジャスレイヤーを力任せに持ち上げると・・・一気に振り下ろした!

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

ニンジャスレイヤーは何とか後頭部をたたき付けられるのは防いだが、背面に激烈なダメージ!肺が潰され息を吐ききってしまい吸うことも出来ない!

チガサキは再び力任せに振り上げ、振り下ろす!

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

再び強力に地面に叩きつけられ、僅かに残っていた酸素も声と共に対外へと出されてしまう!

ニンジャにはニンジャ肺活量というモータルの最低10倍近い肺活量が存在する。

だがそれは肺の中に酸素が残っていれば機能するものだ。息を全て強制的に吐き出させられれば窒息するのは当然!

「イヤーッ!」

「・・・ッ!」

ニンジャスレイヤーは再び地面に思い切り叩きつけられる!だがもはや苦悶の超えさえ出せない!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」

チガサキは執拗に叩きつける!

(おお・・・フユコ、トチノキ・・・!)

ニンジャスレイヤーの視界がダメージと酸欠でマンゲキョめいて回転し、ソーマト・リコールが見えるようになる。

まだギリギリ後頭部への直撃は避けているが、それも時間の問題。後頭部をこの威力で地面に叩きつけられればゴアめいて頭蓋の内部を地面に撒き散らすだろう!

シルバーキーのニューロンハックを期待したいが己が封じたのだ!インガオホーである!

「イィィィィィィ・・・」

チガサキがニンジャスレイヤーを思い切り振り上げる!ニジャスレイヤーはもう背中を使って後頭部を守ることさえ出来ない!

チガサキがフィニッシュムーブめいてニンジャスレイヤーを振り下ろすことを結論した瞬間である!

「ゴホッ・・・ゴボッ!」

上部から誰かが咳き込む声をチガサキのニンジャ聴覚は耳にする!僅かな音量ではあるがチガサキは聞き逃さなかった!

(!!!!!!!!!!!!!!!!)
266 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 20:44:09.46 ID:UoQi8iiR0
その声は間違いなく屋上においたトモヨの咳!

チガサキは一瞬にして冷静さを取り戻す!殺意と憎悪が嘘のように消えうせ、理性と知性を兼ね備えたいつもの目に戻った!

チガサキはトモヨの状態を冷静に分析する。くもぐった音からして喉に血でも詰まってしまったのだろうか?

そうであろうとなかろうと、内臓に甚大なダメージがあることは分かっていた。一刻も早く適切な治療をしなければならない!

だが今ニンジャスレイヤーを仕留め損なえば次の機会は永遠に来ないかもしれない!

愛するものの命か、宿敵の命か。どちらか1つしか選択できない状況になったのだ!

チガサキは一瞬だけ思索すると・・・決断する!

「イヤーッ!」

ニンジャスレヤーをシルバーキーの下へと思い切り投げ飛ばす!

「「グワーッ!」」

シルバーキーとニンジャスレイヤーは叩きつけられ苦悶!

「その命、今は預けておいてやる。だが次は無い。遺書でも書いておくんだな!オタッシャデー!」

チガサキは垂直に跳び、トモヨのいる屋上に着地する。

予想通り口からは少なくない血液が吐き出されていた。

(まずいぞ!この状態は・・・!)

顔は青白くなりかけており命の危機は明白であった。

(すぐに助ける!)

チガサキはトモヨを背負うと拠点へと疾駆した。

宿敵の命を奪うことよりも、愛するものの命を救うことを選択したのだ!


「私は・・・情けを掛けられたのか」

ニンジャスレイヤーはシルバーキーを見上げながら問う。ダメージが甚大で立ち上がることさえ出来ない。

「どうあったって俺たちは助かった・・・それだけで良いんじゃないか?」

シルバーキーが咳き込みながらもそう答える。

「ダメージが少し回復したら向かうぞ。一刻が惜しい」

そう言うとニンジャスレイヤーはチャドー呼吸をし始めた。

「俺もこの危険なビジネスからさっさと抜け出したいぜ・・・」

シルバーキーがそう呟いた。

267 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/09(土) 20:48:52.44 ID:UoQi8iiR0
GM「一旦ここまで。続きは明日にでも書くぜ」

GM「まさか赤黒がワンサイドゲームされるとはな・・・」

GM「補正混みの165カラテは強すぎる。+15がここまで響くとはね」

GM「ジェノカに関しては良い手だったかと。鍛錬で練度を上げれば初手では実際有益」

GM「耐久が3桁突入してる奴らには有効手になるね」

GM「それではオタッシャデー!」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 20:50:31.54 ID:oDTG1f2Go
オツカレサマドスエ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 20:51:56.40 ID:Xl94Nf+SO
オツカレサマドスエ!
15ターン経過していたらトモヨ=サンはオタッシャ重点だったのかな?
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 20:52:42.74 ID:6teeFQDgo
オツカレサマドスエ!
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 20:53:59.51 ID:o7LjqG570
オツカレサマドスエ!
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 20:55:48.03 ID:Po+r5piPo
オツカレサマドスエ!
ジェノカは鍛えまくったら赤黒キラーとなるということを前に聞いたがどうなるんだろうな
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:31:51.72 ID:0LXyEc8ho
ジェノカ強し。しかし、見せてしまったからには次は対策されるぞ。赤黒だし。
むしろそれを前提に、打ち上げを警戒している裏をかいて足払いとか狙えるかも。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:33:35.22 ID:oDTG1f2Go
決断的カラテは封印してゆきたいな
いい加減状況判断とかその辺で避けられそうだし
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 22:14:17.68 ID:2fckKuiuO
オツカレサマドスエ!
276 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/10(日) 06:35:08.08 ID:MSYQ7j440
5/31 夜

「急患だ!」

チガサキは拠点の医務室の扉を蹴り開けた。

「なんですか・・・・・・レヴァンテイン=サン!?」

医師は一瞬怪訝な顔をしたが、トモヨの顔を見た瞬間状況を察した。

「すぐにストレッチャーに!緊急オペになります!」

医師は周囲のスタッフに激を飛ばす。

チガサキはそっと意識の無いトモヨをストレッチャーに下ろす。

「ヨロシクオネガイシマス」

チガサキは90度のオジギをする。彼は医学に関してはさっぱりなのだ。

「最善を尽くします」

医師はそう言うと周囲のスタッフと共にストレッチャーを押し、オペ室へと運んでいった。

(どうか無事で・・・トモヨ=サン)

チガサキはただただ見送ることしか出来なかった。


「ニンジャスレイヤーと交戦したみたいだな。インクストーン=サン」

所変わって会議室。アンバサダーがそう切り出す。

「ああ。実際イクサになった。トモ・・・レヴァンテイン=サンの発信機が作動したので急行した」

「して、撃破できたのか?」

ワイルドハントが単刀直入に切り出す。

「いや。後一歩のところで逃げられた。リスクマネジメントは流石としか言いようが無い」

チガサキは嘘をついた。本当は殺せるはずだったがトモヨのほうを優先した結果見逃したのだ。

「・・・・・・・・・インクストーン=サンはイクサからそのまま医務室、そしてここに来た。服を取り繕う余裕は無かったはずだ」

「ニンジャスレイヤーという剛の者とイクサを交えれば少なからず負傷するはずだ。だが・・・負傷のあとが全く見られない」

「これは一体どういうことか」

ワイルドハントが鋭い指摘をする。

(まずいな・・・)

チガサキは不利を察した。

ワイルドハントが考えていることは主に2つ。

1つは「トモヨを救出しただけでニンジャスレイヤーとはイクサをしていない」

これはあえて戦闘を避けたという意味合いと、到着時には既に居なかった という2つの意味合いが含まれている。

もう1つは「負傷をしないほどの圧倒的イクサ運びができた」

これに関してはもっと重大だ。

つまりは、倒せるほど圧倒できていたのに何らかの理由で撃破しなかったと推測できるのだ。

無論シルバーキーのジツも考慮に入れる。だが外部からの干渉で生み出された隙にニンジャスレイヤーが何のアクションも起こさないはずが無い。

仮にその隙にニンジャスレイヤーが「脱出」の選択をとった場合、追撃していなければおかしいはずなのだ。

ニンジャスレイヤー相手に何らかの理由で手を抜いた・・・そう推測できる状況証拠が揃いつつあったのだ。

下手をすればムーホン扱い。カマユデは間違いないだろう。

(ならば・・・)

チガサキは思索し、もっともな言い訳を作り出す。

「確かにニンジャスレイヤーとはイクサを交えた。だが・・・軽くカラテを交えただけで逃げられたのだ」

「何故逃がしたのだ?」

ワイルドハントが指摘するが想定済みだ。
277 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/10(日) 06:48:41.98 ID:MSYQ7j440
「シルバーキーのジツのせいで行動を度々中断され、追撃こそしたが逃げられてしまったのだ」

「シルバーキーなるニンジャのジツの特性を広めたのはインクストーン=サン自身だ。それを承知しておきながら何故その可能性のあるシルバーキーを仕留めなかった?」

更にワイルドハントが指摘するがこれも想定内。

「ニンジャスレイヤーにとってシルバーキーは重要なキーパーソンらしい。シルバーキーにも攻撃の矛先を向けたがその悉くをニジャスレイヤーに妨害された」

「シルバーキーをも狙われているということを状況判断したニンジャスレイヤーは逃走を選択。シルバーキーは逃げ切れるように自分にジツを仕掛けた・・・といった具合だ」

至極もっともな理由をチガサキは説明する。

「なるほど・・・」

流石のワイルドハントも一切の矛盾が無い説明に納得せざる追えなかった。

「無理やり追撃することもできたが殆ど空振りに終わるのは間違いなかった。ならばまだ息のあるレヴァンテイン=サンを救出したほうがギルドの総益になると判断したゆえ」

チガサキはダメ押しをする。無謀な追撃をすれば仲間を見捨てたと取られても仕方無いが、それを先手で潰したのだ。

「・・・・・・・・・今後もニジャスレイヤーに警戒して欲しい。この拠点で対等に戦えるのはインクストーン=サンだけなんだ」

アンバサダーがそう締め、緊急マスター会議は幕を閉じた。



5/31深夜 私室。

チガサキは寝る準備を終わらせ、床に付こうとしたが気が気でなかった。

あの顔色、医師の驚きよう。どう見ても重大なダメージであることは間違いない。

自分は間に合わなかったのだろうか?という疑念が尽きない。

(全ては明日の朝分かる・・・無理やりにでも寝ておこう)

チガサキは自らの意識を無理やりシャットダウンさせた。

278 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/10(日) 06:55:34.83 ID:MSYQ7j440
6/1 早朝

チガサキは目が覚め、身だしなみを整えるとすぐさま医務室へと急行した。

「レヴァンテイン=サンの容態は・・・?」

医師に不安げに尋ねる。

「実際危険な状態でしたが、一命を取り留めました」

「はぁ〜・・・ッ」

チガサキは安堵の息を吐く。

「今はICUで眠っています。ダメージがダメージでしたからね。数日は目を覚まさないでしょう」

「そうですか」

チガサキはすぐに冷静になり、状況を把握した。

「ですが・・・まぁ、数年前に拠点の目と鼻の先で瀕死の重傷を負って倒れていたニンジャに比べればまだ軽いほうでしたね」

医師が不適に微笑む。そのニンジャが誰なのかは問うまでも無かった。

「これは一本取られました」

チガサキは苦笑した。

チガサキは医務室を出て今日の予定を立てる。

どうする?【4/10 22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)
279 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/10(日) 06:56:36.39 ID:MSYQ7j440
GM「ここまで!」

GM「15ターンの制限は予想通り経過するとトモヨ=サンがデットエンドだった」

GM「まぁ殆どそうならないように大きな補正を加えていたんだけどね」

GM「それではオタッシャデー!」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 10:49:10.26 ID:VReCJeLP0
オツカレサマドスエ!
安価は1、ジェノカの強化
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 12:22:29.67 ID:P4kCwRaSO
そういえば、今回のジェノカの熟練度はどれくらい上がりましたか?
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 11:55:22.60 ID:GCkfH+KDO
283 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/14(木) 13:03:03.95 ID:ShEdasCN0
GM「ジェノカは実戦使用の場合なら100+成功時のコンマだったっけ・・・つまりは146」

GM「なお通常で鍛える場合は100-コンマ値の模様」

GM「で、所定値を超えるとレベルアップ。熟練MAXで数回使用しないとレベル上昇しない仕様は排除。更新の関係で戦闘回数が少なくなってるしね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ジェノサイド・カッター。サラマンダー=サンから授けられたワザマエだけど・・・粗があるどころか未熟そのもののワザマエでさえあの威力か)

チガサキはニンジャスレイヤーに叩き込んだジェノサイド・カッターの感触を振り返っていた。

まさに刃物のように相手の肉を切り裂く感触・・・もやは蹴りの世界ではない。

唯一の難点は攻撃範囲が頭上に広いことだが、それはリバースアイキドーと非常に相性が良い。

空中に無理やり打ち上げられキリモミ状に回転していれば尚更防ぎようが無いだろう。

(まぁ奴の場合対処してこない可能性が無いから怖いんだけど・・・)

(鍛えておくことに損は無い!)

チガサキは日課以外では久しく篭ることのなかったドージョーに足を運び、狂ったようにそのムーブメントを繰り返した。

ドージョーにいるものはカラテシャウトと共に放たれる美しくも恐ろしいほど鋭い上蹴りに見とれたという。

ジェノカ練度+76 総計220 次lvまで後80



6/2 早朝

チガサキは久しぶりに非常に気持ちの良い朝を迎えていた。

長らくマンネリによりドージョーでカラテを鍛えることが無かったが、一昨日のイクサで鍛えなおす意欲がわいてきていたからだ。

当然体を動かせばリフレッシュはする。昨夜は程よい睡魔に襲われフートンの中で安らかに眠ることが出来たのだ。

幸い発信機が鳴る事は無く、拠点内は依然として不安が充満しているもののそれでも良い目覚めであった。

(トモヨ=サンはまだ起きないだろうな・・・)

負傷し、ICUで眠っている弟子のことも気にかけるが意識が無い以上どうしようもない。

(さて、今日はどうするか)

どうする?

【4/14 22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)


ーーーーーーーー―ーー

GM「ここまで!分量が少なくてすまない」

GM「実際鍛錬は書くことが少ないんだよね・・・」

GM「あとこの後にジェノカの性能の微調整とシステム開示するので目を通しておいてくれ!」

GM「それではオタッシャデー!」
284 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/14(木) 13:10:01.16 ID:ShEdasCN0
【所属】ザイバツ1  ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー   【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ    【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン   
(15)スイボク・ファルコン  【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク   【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー  【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与

【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300

HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120

【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺X 残り5/5回)(予備毒1:盲目U 残り4/4) (予備2:粘着X4/4)
【短刀モード】カラテ−30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性 

【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)

道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルX以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復

【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5  {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。

【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに

【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90〜99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
285 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/14(木) 13:18:58.70 ID:ShEdasCN0
ジェノサイド・カッター (ver2016/4/13)

相手がカラテ距離以内の空中に居る時のみ【ほぼ必中で発動可能】

威力

Lv1:相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。

Lv2:相手の現在HPの35%の固定ダメージ。総HPの20%未満で即死

Lv3:相手の現在HPの50%の固定ダメージ。総HPの30%未満で即死。

Lv4:相手の現在HPの70%の固定ダメージ。総HPの45%未満で即死。



熟練度システム。

・積立式の熟練度システム。コマンドに●●(選択した方)の鍛錬 というコマンド設定。熟練度は基本100−コンマ値で貯めていく。

・ただし実践使用した場合は成功時のみ100+【成功時のコンマ値】を加算する。


Lv0→Lv1:必要熟練度100(ワザマエの習得)

Lv1→Lv2:300 

Lv2→Lv3:700 

Lv3→Lv4:1500 

ーーーーーーーーーーーーー
GM「こんな感じ。旧verと比べて比率ダメージの上昇幅を上げた」

GM「それとlv5を廃止。最高4(死)に。それに伴い必要熟練度の上昇」

GM「まぁイクサ使用の条件がなくなったからね。その分引き締めた形」

GM「次のlvだとHP200相手で70ダメージ。lv3で100、4で140だね」

GM「山場が過ぎたらアンケ取ろうかなーとは思うんだけど、更新が不定期になった関係でシナリオ消化速度が純粋に倍以上になってるんだよね」

GM「ミッションコマンドも消滅したし・・・」

GM「というわけで、【敵の強化】でアンケを取ろうかと」

GM「内容は恐らくほぼ全般。HP・カラテ・ジツ・耐久・固定値ダメージ減少etc・・・」

GM「下手に首突っ込まずにシナリオ進めると戦闘回数って【ヘル・オン・アース除いて】あと10回もないと思うし」

GM「今のままじゃ強すぎて味気ない!っ手場合の措置だし、加減もしっかりアンケ取るけどね」

GM「まぁそれはその時に。オタッシャデー!」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 16:05:08.27 ID:jgZTCFSUO
裸エプロンでご奉仕
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 20:11:21.06 ID:9jLubiTDO

赤黒の足取りを追わなきゃ
288 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/15(金) 09:09:37.58 ID:eBGFexNh0
(いくら深いダメージを負わせたとはいえ相手はニンジャスレイヤー。深手を負った状態でのイクサは慣れたものかも知れない)

(動向を追ってみるか・・・)

チガサキはニンジャスレイヤーの足取りをたどってみる事にした。

ふとチガサキはおかしな点に気が付く。

(実際不可解な点が多すぎる)

(何故、今、ネオサイタマに、シルバーキーを連れて帰還したのか)

チガサキはニンジャスレイヤーの行動理由を探って見る。

しかし思いつく全ての理由を考えてもどれか1つの要件に必ず矛盾が出るのだ。

(動きを見て見るか・・・)

チガサキはネオサイタマの中でも屈指の高さを誇るマルノウチ・スゴイタカイビルの屋上に向かう。

そして何もせずにただボーっとネオサイタマの風景を眺めているのだ。

チガサキは狂ってしまったのだろうか?否。当然明確な理由が存在する。

(凄まじく蛇行しながらも徐々に半径を詰めて来てるな・・・)

チガサキはニンジャスレイヤーとのイクサ後、何故かニンジャの気配を「なんとなく」だが察知することが出来るようになっていた。

精度は荒いが何度もイクサをしてきた相手である。間違えようも無い。

その気配が包囲網を狭めるように、監視を潜り抜けるかのようにジリジリと中央へ向かって距離をつめているのが感じられた。

(この感覚は一体何なのか。一切が不明だが利用できるなら利用するほか無いな・・・)

チガサキ自身も己の新しい「知覚」に戸惑いながら同行を観察し続けた。


6/2深夜。

チガサキはふと目を覚ます。そこに見えたのは見慣れた天井ではなく、また自分もフートンに包まっているわけでもなかった。

それなりに広い20畳ほどの部屋。

床は良質なタタミが敷かれ、壁には「家族が大事」と書かれた自筆と思われるカケジクがある。

部屋の中央には囲炉裏があり、小さいながらも暖かな光を放っている。

囲炉裏の前には机が置かれ、数冊のカラテの指南書と古い方位磁針のようなものが置かれている。

窓の近くには植木鉢があり、一輪の大きな向日葵が綺麗に咲き誇っている。

違い棚にはいつも自分の部屋に飾っている今は亡き家族との集合写真が飾られている。

床には鍛錬用の重りが数個転がっており、部屋の隅をみれば木人トレーニング用の使い込まれた木人と新品のサンドバッグ(ニンジャ用)が置かれている。

何もおかしな所はない。

(何故ローカルコトダマ空間に・・・?)

チガサキは今まで瞑想を以ってこの空間を訪れていた。だが今は眠っているはずだ。

(これは一体・・・?)

疑問に思いながらもローカルコトダマ空間は本人にとって一番居心地のいい場所である。

暫く滞在しよう。そう思ったときである。

(あれ・・・?意識が遠のく)

チガサキの意識は遠のき、再び夢の世界へと連れ戻された。
289 : ◆WolEwA02oI [saga]:2016/04/15(金) 09:11:22.38 ID:eBGFexNh0
6/3早朝

「ん〜・・・」

チガサキはいつものように目を覚ます。

(相変わらずギルド内の不安は半端じゃないな・・・)

(トモヨ=サンも明日か明後日には目を覚ますだろう)

そう思い、身だしなみを整えると今日の行動計画を立て始めた。

どうする?

【4/15 22時半に一番近い安価】

1:鍛錬を行う

2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる

3:ニンジャスレイヤー関連の対策

4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中

5:完全自由安価 (記述のみ)


ーーーーーーーー―ーー

GM「ここまで!」

GM「順調にシナリオは進行中だな!」

GM「このペースで進むと裏ボスルートっぽい感じがする。まだ分岐と条件があるけどね!」

GM「それではオタッシャデー!」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 09:45:20.90 ID:LR/9FGMLO
オツカレサマドスエ!
安価は4で
そういえば教えてGMはあと何回使えたっけ
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 12:24:40.14 ID:s/ca1zUDO
裏ボスはメンタリスト=サンだったり?
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 12:58:33.95 ID:cjwzabZzo
原作イベントは回避できないって前提がある以上、
ネオサイタマでできることって、ラストイベントの準備と、被害軽減くらいだよな。
チガサキかトモヨが頓死する可能性はあるからあまり舐めプもできないが。


5 記述安価 キョート方面に現状報告と政治工作。お茶を送るなどの心尽くし。

意図1:忍殺見逃しとかバレたら怖いし
意図2:ネオサイタマ撤退後はキョートが舞台になるのでその準備
意図3:ネオサイタマ撤退後のザイバツネオサイタマ組(トモヨ含む)の処遇が心底不安
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