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【モバマス×遊戯王5D'sTF】コナミ「チームシンデレラガールズ?」

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442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/14(火) 01:00:13.18 ID:VNaKsOGz0

律子「それとあなた!」

コナミ「ん?」

律子「今回は見逃したけど、次は参加したいからって無茶しないように!」

律子「次強引にパートナー捕まえるような事したら……」

コナミ「わ、分かってるって!」

コナミ「でも……それは、次も挑戦していいって受け取っていいんだよな?」

律子「……まぁ、常識の範囲内であれば、ね」

コナミ「そうか……こりゃ楽しみが増えたな」

律子(ホントに分かってるのかしら……)
443 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:01:06.73 ID:VNaKsOGz0

…………
………
……


イベント終了後


かな子「はぁ……」

コナミ「……ごめんな、せっかくやる気になってくれたのに、勝たせてやれなかった」

かな子「あ、いえ!その……何だか、まだふわふわした感じが抜けなくって」

かな子「あの時、コナミさんが私を誘ってくれなかったら、こんな経験できなかったです」

かな子「だから……勇気を出して、よかったです……えへへ」

コナミ「フッ、そうだな……」

コナミ「……で、結局アイドルはどうするつもりなんだ?」

かな子「え?そ、それは……」

かな子「……もうちょっとだけ、考えてみようかな」

コナミ「それでいいさ、じっくり考えな」
444 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:01:42.70 ID:VNaKsOGz0

コナミ(……それにしても)

コナミ(今回のデッキは、墓地のモンスターを蘇生させるっていう割と簡単なギミックだったけど)

コナミ(コイツ、初めて使うデッキで充分カードを動かせてたな)

コナミ(つまり、デュエルの知識も最低限備えてるって考えてよさそうだ……)

コナミ(もしかしたら……)



俺たちが予選をフルメンバーで戦い抜く為には

……所属アイドルが、後2人足りない

445 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:02:16.07 ID:VNaKsOGz0

コナミ「…………」

かな子「コナミさん?何か……?」

コナミ「なぁ、かな子」

コナミ「もし……もし、お前がその気になったら……」

コナミ「俺たちと……」



「居た!やっと見つけたぞ!おーい!」



かな子「えっ?」

コナミ「ちっ、誰だよ大事な話をしようって時に……って!?」


コナミかな子「プロデューサー(P)さん!?」

446 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:03:01.60 ID:VNaKsOGz0
コナミ「どうしてこんなとこにいるんだよ?外回りじゃなかったのか?」

モバP「それはこっちのセリフだ!この子とはどういう関係なんだ!」

コナミ「はぁ?」

モバP「このイベント、カップルしか参加できないはずだろ!?まさかお前ら……!」

かな子「あ、あの!違うんです!」

コナミ「タッグじゃないとデュエルさせてくれないって言われたから、パートナーになってもらってたんだよ」

コナミ「……まぁ、ちょっぴり強引だったかもしれないけどよ……」

モバP「……嘘は言ってないみたいだな」


モバP「しかし参ったな、デビュー前にこういうイベントに出てしまうのは流石に……」

モバP「でもそんなすぐにデビューって事にはならないだろうし、時間を置けば……」ブツブツ


コナミ(何ブツブツ言ってんだ……?)
447 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:03:40.73 ID:VNaKsOGz0

コナミ「……ん?」

コナミ「そういやかな子、コイツの事知ってるのか?」

かな子「えっと……もしかしてコナミさんも、お知り合いなんですか……?」

モバP「……全く、本当に驚いたんだぞ」

モバP「外回りが終わって、765さんのイベントを覗きに行こうと来てみれば……」

モバP「ウチの専属デュエルトレーナーに」



モバP「俺がスカウトしてた女の子が、ステージでタッグ組んでたんだからな」



コナミかな子「「……え?」」

448 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:04:39.06 ID:VNaKsOGz0

…………
………
……



亜美「いやー、最後のデュエル、盛り上がってよかったねひびきん!」

響「うん!でもあやうく負けちゃうとこだったぞ〜」

亜美「ていうか、お姫ちんが七皇の剣引けてなかったら多分負けてたっしょー?」

響「結局最後まで貴音にいいトコ持ってかれちゃったぞー!」ウガー

律子「まぁでも、トゥーンとの対戦は初めてだったから、いい練習になったでしょ?」

響「それはそうだけどさ……むぅ」

律子「あら?納得行かなかったのなら、響だけ帰ってから練習する?」ニヤリ

響「う、それは遠慮しとくぞ……」

律子「ふふっ」
449 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:05:19.29 ID:VNaKsOGz0


律子(それにしても……)


律子(自分のキーカードを迷わず捨て、次のパートナーに繋ぐ思い切りのいいプレイング)

律子(そして終盤のグローアップバルブ……アレは彼にとってもシンクロに繋げられる有用なカードだったはず)

律子(それをもし、かな子ちゃんのあのプレイを見据えて、あえて温存していたんだとしたら……)



律子(もしかして彼……タッグデュエルでかなり戦い慣れてる……?)

450 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:06:04.97 ID:VNaKsOGz0

ガチャッ


「ステージの準備、完了しました!そろそろスタンバイお願いします!」


律子「ええ、ありがとうございます」

律子「さぁ、今日はこの後ステージで2曲やって終わりよ!最後までしっかりね!」


亜美「ラジャー!」

響「はいさーい!」


律子「貴音?具合はもう大丈夫?」

貴音「ええ、いらぬ心配を掛けてしまいました」

律子「そう?まぁ最近忙しかったし、少しオフを入れた方がいいかもしれないわね」

律子「私達は先に準備に入るけど、時間はまだあるし、もうしばらく休んでてもいいわよ?」

貴音「……それでは、その言葉に甘える事としましょう」

律子「分かったわ、でもステージの時間には遅れないようにね」

貴音「ええ、存じております」
451 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:06:37.98 ID:VNaKsOGz0

貴音「…………」

貴音(最初あの殿方に相見えた時、得体の知れぬモノの気配……)

貴音(先のでゅえるを受けたのは、それを見極めるためでもありました)

貴音(しかし、実際相対して分かった彼の本心……)

貴音(ただ強い相手との真剣勝負を望む、そう……まるで子供のような、呆れるほど純粋な想い)

貴音(先ほどの言葉も、きっと心からの言葉だったのでしょう)


貴音(しかし、あの殿方の手に触れた瞬間伝わってきたのは、全く別の感情……)



貴音(言い知れぬ程の後悔、深い絶望……)



貴音(そして……)

452 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:07:08.45 ID:VNaKsOGz0


コナミ、お願い!

これが、私の最後のお願いよ……


私に、あなたの力を貸してちょうだい!

私と一緒に、戦って……!





貴音(胸を刺すような、悲痛な叫び……)



貴音(あの殿方は……一体……)

453 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/14(火) 01:08:44.65 ID:VNaKsOGz0
今回はここまでにします

だらしない投稿速度ですまない……

最近書く時間が取れなくなって来たので次の投下も遅れそうですが
気長に待っていただければと思います

それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 01:10:28.84 ID:b1DG9GpkO

相変わらず貴音が凄いな
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 01:52:21.10 ID:y2Zdsrq8o

続きが読めてうれしいよ
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/24(金) 02:11:39.89 ID:86EpIuj60
保守
457 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:34:30.28 ID:1DogFwIY0

ガチャッ



モバP「ただいま戻りましたー」

ちひろ「プロデューサーさん、おかえりなさ……あっ」

コナミ「おう、頼まれたもん買ってきたぜ」

ちひろ「本当にごめんなさい!タッグデュエルのイベントだって事見落としてて……!」

モバP「……なるほど、あのイベントにコナミが居たのはちひろさんの差し金だったんですね?」

ちひろ「はい、ちょっと外でリラックスしてもらおうと思ったんですけど……」

モバP「大丈夫ですよ、コイツの希望はちゃんと叶いましたから」

ちひろ「え?それって……」
458 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:38:15.94 ID:1DogFwIY0

李衣菜「あ、来た来た!」

未央「2人ともおっかえりー♪」

モバP「お、お前ら……どうしたんだよその恰好……」

李衣菜「えへへ、今日の私達はウルトラレア仕様ですから!」

コナミ「うお……奥のテーブルに喰いもんがギッシリだ……パーティでも始めるつもりか?」

未央「そう!その通りだよコナミん!」

未央「いつも頑張ってくれている2人を、かわいいアイドル達が労ってあげるべく!」

李衣菜「CGプロのパーティピーポーたる私達が人肌脱いだって訳ですよ!」
459 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:42:00.43 ID:1DogFwIY0

モバP「もしかして……俺たちの為に?」

未央「もうっ、そう言ってるじゃん!」

莉嘉「智絵里ちゃんが企画してくれたんだよ!」

モバP「そうか……ありがとうな、智絵里」

智絵里「は、はいっ、えへへ……」

モバP「それから、みんなも」

未央「うんうん……という事で!主賓その2とその3は突っ立ってないで、主賓その1が居るテーブルに座った座った!」

卯月「えへへ……主賓その1、です」

モバP「お、卯月も主賓なのか」

楓「ええ、卯月ちゃんの祝勝会もまだでしたから……」

モバP「ああ……そういえばちゃんとお祝い出来てなかったな」
460 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:47:40.87 ID:1DogFwIY0

コナミ「何か俺たちが居ない間にすごい事になってたな……どうする?」

モバP「出来ればいつもの様子を見てもらおうと思ってたんだけどなぁ」

コナミ「でも連れてきちまったんだし、追い返す訳にもいかないだろ?」

モバP「ふふ……分かってるさ」


かな子「あ、あの……」


モバP「ああすまない、入ってきてくれ」


かな子「お、お邪魔します……」

461 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:54:13.28 ID:1DogFwIY0

未央「プロデューサー、その子……?」

モバP「実は、外回りの帰りに偶然会ったんだ」

モバP「それで今日は……事務所見学してもらおうと思ってな」

未央「事務所……見学……?」

莉嘉「それって……!」

李衣菜「もしかして、その子……!!」

かな子「え、えっと……」


未央「し……」


未央「新入りだぁ――!!囲め囲め―――!!」


皆「おお――――――っ!!」


かな子「ひゃあっ!?」
462 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 08:57:29.05 ID:1DogFwIY0

未央「うわー!待望の7人目が来たー!」

李衣菜「ろ、ロックとか興味ある?」

莉嘉「ねぇねぇ!いつから入ってくれるの!?」

かな子「え、えっと……」

卯月「み、未央ちゃん落ち着いてください!困ってますから……」

卯月「ちひろさん、どうしま……」


ちひろ「待望の……新人アイドル……!」

ちひろ「かっ、楓さんは契約書とパンフレット持ってきてください!」

ちひろ「智絵里ちゃんはお茶を淹れてあげて!」

智絵里「は、はいっ」

楓「あいあいさー♪」


卯月「ち、ちひろさんまで〜……」

463 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/06/29(水) 09:06:36.38 ID:1DogFwIY0
すみません、かなり短い上に中途半端なんですがここで切ります。
キリのいいところまで行きたかったのですが、そろそろ出ないといけないので……

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/29(水) 10:42:26.54 ID:o5ZYvPSKo
こ……
更新だぁーーー!乙れ乙れーーー!!
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/13(水) 07:52:58.39 ID:1NuYPHtl0
一作目からやっと追い付いた。めちゃ楽しみにしてます!支援!!
466 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 02:52:24.94 ID:IYKZBR3r0

…………
………
……



未央「い、いやーごめんごめん、ちょっと興奮しちゃって……」

卯月「それにしても驚きましたね……」

楓「ええ、まさかプロデューサーのスカウトしてた女の子が765プロのイベントに来てて……」

智絵里「コナミさんのパートナーになってくれたなんて……」

コナミ「ああ、かな子が居てくれなきゃ、あの2人と戦う事は叶わなかったな」

李衣菜「でもさ、よくパートナー引き受けてくれたよね」

未央「うんうん、コナミんみたいなのがいきなり『おい、デュエルしろよ』何て言って来たら普通引いちゃうって」

かな子「あの、違うんです、声を掛けたのは私の方からで……」

李衣菜「あれ、そうなんだ」
467 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 02:55:40.92 ID:IYKZBR3r0

コナミ「お前ら俺を何だと思って……ん?」

莉嘉「どしたの、コナミん?」

コナミ「そういえば……俺に最初話しかけてきたとき、確か765プロの関係者かって聞いてきたよな?」

コナミ「ウチにスカウトされてたんなら、どうして765プロの奴に?」

かな子「えっと、その……芸能事務所の人に声を掛けられるなんて初めてだったから」

かな子「同じ業界の人ならCGプロがどういう所か、ひょっとしたら知ってるかもって思って……」

コナミ「それで声を掛けてきたって事か……」

未央「おぉ、なるほど……入念なリサーチって訳ですなぁ」
468 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:00:43.69 ID:IYKZBR3r0

莉嘉「でも、事務所に来てくれたって事は、ウチでアイドルやってくれるんだよね!」

かな子「そ、それは……」

モバP「……やっぱり、まだ迷ってるみたいだね」

かな子「ご、ごめんなさい……」

未央「ちょっと、コナミんが負けてくるから不安がってるじゃん!」

コナミ「う……しょうがないだろ、アイツら強かったんだよ」

未央「そりゃあ765プロのアイドルの強さは知ってるけどさ……」

李衣菜「そこは私達のコーチとして、バシッと勝ってくれなきゃ!」

未央「そうだよ!今日のパーティだって2次会は氷結界でやろうって考えてたのに!」

コナミ「お、お前らなぁ……」
469 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:05:06.34 ID:IYKZBR3r0

かな子「そ、そんな事ないです!コナミさんは私の事、すごく助けてくれて……」

かな子「それに……終わってみたら、とっても楽しかったです」

かな子「……今日、実際にステージに立ってみて、本物のアイドルの人とデュエルしてみて……」

かな子「本当に、すごいと思いました……ステージから見えるもの全部がキラキラしてました」

かな子「私の知らないあんな世界があった事、コナミさんが私を誘ってくれなかったら分からなかったです」

未央「それじゃあ、どうして……」
470 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:09:39.86 ID:IYKZBR3r0

かな子「……でも」

かな子「でも……それはきっと、響さんや貴音さんが相手だったからです」

かな子「もし私が、アイドルとしてステージに立ったら……」

かな子「何のとりえも無い私に、本当にそんな事が出来るのかなって……」

コナミ「かな子……」

かな子「…………」



智絵里「……かな子ちゃんの気持ち、ちょっと分かる」

かな子「えっ?」
471 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:13:32.95 ID:IYKZBR3r0

智絵里「私も……臆病者の自分に、アイドルなんて出来る訳ないって思ってた」

智絵里「だから、プロデューサーから誘われた時、すごく不安だったの」

智絵里「……でも」

智絵里「それでも今、アイドル続けられてるのは……支えてくれる人がいるから」

かな子「支えてくれる、人……?」

智絵里「うん……プロデューサーさんに、トレーナーさんに、コナミさん……」

智絵里「一緒にレッスンを頑張って、励ましてくれるアイドルの皆……」

智絵里「それから……隣で一緒に戦ってくれる、楓さん……」

智絵里「いろんな人に支えてもらってるから、ステージに立つ勇気が沸いてくるの」
472 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:17:55.01 ID:IYKZBR3r0

智絵里「だから……えっと、その……私も……」

かな子「…………?」

卯月「多分智絵里ちゃんは、私もかな子ちゃんの事を支えるから、心配しなくていいよって言いたいんだと思います」

かな子「えっ?」

智絵里「さ、支えるなんてそんな!私なんか皆に支えられてもらってばっかりだし……!」

智絵里「……でも、アイドルになる事に不安があるなら」

智絵里「少しでも力に、なりたいと思って……」

473 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:28:20.59 ID:IYKZBR3r0

未央「おおー!よくぞ言ったちえりん!」

卯月「そうですね……私も、私一人の力じゃ、きっとDLCを勝ち上がれませんでした」

卯月「ステージに立つのは一人でも、そこまで行くのは一人っきりなんかじゃないんです」

卯月「皆で、一緒の目標に進んでますから!」

かな子「皆で……一緒に……」

楓「それにね、かな子ちゃん」

楓「アイドルやってると、いろんな人から珍しいお菓子貰えたりするのよ?」

かな子「!?」ピクッ

未央「お?」

李衣菜「何だか今日一番の反応……」
474 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:35:42.81 ID:IYKZBR3r0

かな子「あ、あの、何で……?」

楓「ふふっ、何だか時々目線がテーブルの上のスイーツに行ってたみたいだったから」

かな子「え、えぇ!?そんな事……」

未央「ほうほう、腹ペコ属性持ちとは……」

かな子「うぅ……///」

モバP「ははは、まぁそれは一先ず置いといて」

モバP「見てもらったら分かる通り、ウチにはいろんな個性の子達がいるけど……」

モバP「ステージの上でキラキラしたいっていう強い想い……それはここにいる皆が持ってる」

かな子「…………!」
475 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:41:15.27 ID:IYKZBR3r0

モバP「今日君がステージに上がった時、同じような気持ちになったんなら……それを叶えるのが俺の仕事だ」

モバP「今の君に必要なものがあるとしたら……ほんの少しの勇気」

モバP「それさえ持ってくれれば、後は俺やコナミが君を支える」


かな子(勇気……)

かな子(そうだ……今日のステージだって、いろんな人に背中を押してもらったけど……)

かな子(私が今日、あんなすごい体験ができたのは……)



その不安を乗り越えた時にしか見えぬ景色がある事も、また事実

……今日のあなたが、そうであったように



かな子(あの時、私が勇気を出せたから……)
476 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:41:56.31 ID:IYKZBR3r0
モバP「……まぁでも、そう簡単に決められないよな」

モバP「もう一回、よく考えてみてくれ」

モバP「俺達はいつでも……」


かな子「……あの!」


モバP「?」

かな子「……私、決めました」

卯月「え……?」
477 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:42:36.50 ID:IYKZBR3r0

かな子「正直、自信は無いです」

かな子「でも、プロデューサーさんはこんな私を選んでくれて……」

かな子「今日だって、いろんな人が私の背中を押してくれました」

かな子「だったら……だったら私も、期待してくれてる人に少しでも応えたいです」

智絵里「それじゃあ……!」


かな子「私、やってみます……ううん」




かな子「アイドル……やらせてください!」
478 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:43:35.72 ID:IYKZBR3r0

モバP「!!」

未央「ほ……」

李衣菜「……ほんと?」

かな子「あっ……や、やっぱりいきなり過ぎましたか?」

かな子「もう少しよく考えてからの方が……」


「や……」


皆「やったー!!」



かな子「!?」
479 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:44:47.46 ID:IYKZBR3r0

未央「みむっちー!」ダキッ

かな子「ひゃっ!」

未央「ホントにありがとう!これから一緒に頑張ろうね!」

李衣菜「わ、分かんない事あったら何でも聞いて!ロックに答えちゃうから!」

莉嘉「アタシもアタシも!かな子ちゃん、よろしくね!」

未央「うんうん、先輩アイドルとして、一肌脱いじゃうよ!」

かな子「は、はいっ!よろしくお願いします!」

未央「まぁ、実力はまだまだ半人前なんだけどね……たはは」

李衣菜「う……確かにこのままじゃかな子ちゃんに示しがつかないかも……」


未央李衣菜(デッキ、早く完成させなきゃ……)
480 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:45:30.38 ID:IYKZBR3r0

かな子「…………」

コナミ「かな子」

かな子「コナミさん……」

コナミ「よく決めてくれたな」

コナミ「でもよかったのか?もうちょっと考えて見るって言ってたんじゃ……」

かな子「……いいえ、もう決めましたから」

コナミ「そうか?でも何でまたいきなり……」

かな子「その……今日ステージまで上がる事まで出来たから、もう少し勇気を出してみようと思って」

かな子「それに……貴音さんの言う通りだったなと思って」

コナミ「……何の事だ?」

かな子「ふふっ、内緒ですっ」

コナミ「?」
481 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:46:04.03 ID:IYKZBR3r0

かな子(そう……一番大事なのは、共に同じ目標に進む仲間と)


かな子(正しく導いてくれる人……)


かな子(……ですよね、貴音さん)


コナミ「……まぁ、今日みたいに隣で一緒に戦ってやるって事は出来ないけどよ」

コナミ「デュエルの事なら、いろいろサポートしてやれる……お前を勝たすのが俺の仕事だ」

コナミ「改めてよろしくな……今度は勝ちに行こうぜ」


かな子「……はいっ!」


未央「よーし……そうと決まれば!」
482 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:46:40.83 ID:IYKZBR3r0
…………
………
……


未央「はい!それじゃあ準備も整った所で、早速始めたいと思います!」

未央「本日の司会進行は私、本田未央と!」

李衣菜「私、多田李衣菜の2人でお送りしますっ!」


コナミ「アイツら、こんなもんまで……」

ちひろ「ふふっ、2人共頑張って練習してたんですよ?」


未央「えーっと、本来は最初の乾杯の後、祝辞から入る流れなんですが……その前に!」

李衣菜「飛び入りゲストによる、スペシャルプログラムからスタートです!」

李衣菜「それではかな子ちゃん、自己紹介どうぞ!」
483 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:47:10.03 ID:IYKZBR3r0

かな子「あの、本当にやるんですか……?」

未央「まぁまぁ、アイドルとしての最初のお仕事だと思って!」

莉嘉「かな子ちゃん!ファイト☆」

かな子「……!は、はいっ!」


かな子「み、三村かな子17歳、趣味はお菓子作りですっ!」

かな子「あの……早く皆に追いついて、皆を支えられるように頑張ります!」

かな子「これから……よろしくお願いしますっ!」

484 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:47:37.72 ID:IYKZBR3r0

ちひろ「はいっ、CGプロへようこそ、かな子ちゃん」

卯月「新メンバーかぁ……DAGPに向けて、大きく前進ですね!」

モバP「……あぁ」

モバP(フルメンバーで出場するには8人のアイドルが必要)

モバP(これでウチの所属メンバーは7人になった……)



モバP(残る8人目は……)
485 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:48:06.71 ID:IYKZBR3r0

李衣菜「それじゃあ、皆グラスを持って……!」

未央「しまむー祝勝会 兼プロデューサー&コナミんをねぎらう会 兼DAGP壮行会……」

李衣菜「……兼!かな子ちゃん歓迎会を、始めます!」




「かんぱーい!」
486 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/07/23(土) 03:49:09.70 ID:IYKZBR3r0
今回はここまでです。

読んでくださった方、ありがとうございました。


まさか飯屋が鈴美ねーちゃんをやるとは思わなかった。
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 04:41:11.78 ID:EzkD/Dt0o
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/27(水) 01:11:41.81 ID:s6Biii440

ついに7人目加入か〜
司会がデレパじゃねーかと思わず笑ってしまった
489 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/08(月) 23:42:42.69 ID:aiG19O8t0
…………
………
……


2週間後



レッスン室



ベテトレ「よし、今日のレッスンはここまで!」

ベテトレ「各自ストレッチはしっかりしておく事、以上!」
490 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/08(月) 23:43:28.10 ID:aiG19O8t0

未央「ふぃー、終わった終わったー」

李衣菜「ここ最近、しごきに一層力が入ってるね……」

未央「うん、何せ期待の新人も入ってきたし!」

楓「ふふっそうね、だけど……」




かな子「」チーン




未央「おおう……」

智絵里「だ、大丈夫かな子ちゃん?起き上がれる?」

かな子「も、もうちょっとだけ……このまま……」
491 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/08(月) 23:52:33.80 ID:aiG19O8t0

李衣菜「あはは……まぁでもさ、最初に比べたら大分進歩したじゃん」

莉嘉「うんうん、最初のレッスンの時なんて10分でばたんきゅーだったよねー」

かな子「うぅ……覚悟はしてたけど、アイドルのレッスンがこんなに大変だなんて……」ムクリ

智絵里「で、でもすごいよかな子ちゃん!基本のステップをもう全部覚えちゃうなんて!」

かな子「えへへ、トレーナーさんに沢山鍛えられたからかな?」


卯月「マストレさんの、『覚えられなかったら一週間お菓子禁止』発言が効きましたね……」

未央「アレを言い渡された時のみむっちの絶望顔は忘れられないよ……」
492 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/08(月) 23:57:54.40 ID:aiG19O8t0

ガチャッ


楓「あら?」

コナミ「よう、お疲れさん」

莉嘉「あれ、コナミん?」

コナミ「レッスン終わったみたいだな」

未央「うん、何か珍しいね、プロデューサーじゃなくてコナミんがレッスン見に来るなんてさ」

コナミ「アイツは……今日は大事な用事があるんだってよ」

コナミ「だから、俺が代わりに伝言を伝えに来たってとこだ」

卯月「伝言?」
493 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:06:06.84 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「ああ……っとその前に、かな子」

コナミ「どうだ?事務所での生活には慣れたか?」

かな子「は、はいっ、レッスンは大変だけど、皆がいろいろ助けてくれるから……」

かな子「だから、辛くても楽しくやれてると思います!」ニコッ

莉嘉「さっきまでバテバテだったけどねー」

かな子「も、もうっ!莉嘉ちゃん!」

コナミ「フッ、もう大分打ち解けたみたいだな……それならよかった」

コナミ「それじゃ、本題に入るとするか」
494 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:15:14.56 ID:7Mfl/c+o0

卯月「本題って言うと、もしかして……」

コナミ「ああ、DAGPについてだ」

コナミ「予選トーナメントまでまだ時間はあるが、そろそろ準備に入りたいんだってよ」

コナミ「予選のレギュレーションは、もう知ってるな?」

未央「えっと確か……1回戦がトリオ、2回戦がタッグ、決勝がトリオの編成でデュエルするんだっけ?」

コナミ「そうだな、つまり予選が始まるまでにはトリオユニットを少なくとも一つ作っとかなくちゃいけないって訳だ」


コナミ「そこで……予選トーナメント1回戦を戦う3人を、これから発表する」
495 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:22:13.56 ID:7Mfl/c+o0

卯月「1回戦の、ユニット……!」

楓「おおー……」

未央「トリオユニットかぁ……いよいよ本格始動って感じがするね!」

コナミ「じゃあ早速行くぜ、まず1人目は……」


コナミ「……三村かな子」


かな子「えっ!?」

未央「おおっ!?」

楓「という事は……」

卯月「かな子ちゃんの……デビュー戦ですね!」

コナミ「ああ、そうなるな」
496 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:26:43.75 ID:7Mfl/c+o0

かな子「あ、あの……私で大丈夫なんでしょうか?」

コナミ「お前はもうウチのメンバーだ、しっかり活躍してもらわないとな」

コナミ「まぁ、こないだのタッグデュエルみたいに、堂々とやれれば大丈夫だ」

コナミ「もっと自信を持っていいぜ、頼りにしてるぞ」

かな子「そっか……もう私は、アイドルなんですよね……」

智絵里「かな子ちゃん……」

かな子「わ、分かりました!あの、精一杯やってみますっ!」

未央「おおー!よく言ったみむっち!」

莉嘉「かな子ちゃん!ファイト☆」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 00:31:22.17 ID:H2Z41J68o
おー、きてた
支援
498 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:32:14.82 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「よしっ、それじゃ次だな、2人目は……」


コナミ「……城ヶ崎莉嘉」


莉嘉「あ、アタシ!?やったー!」

コナミ「お、こっちは気合い充分みたいだな」

莉嘉「だって、チーム戦なんてすっごい楽しそうじゃん☆」

李衣菜「ち、ちょっとお気楽すぎる気もするけど……」
499 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:36:16.60 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「フッ、莉嘉はそれでいいさ」

コナミ「チーム戦だろうと、莉嘉らしくを忘れないようにな」

コナミ「かな子の事、引っ張ってやってくれ、頼むぞ」

莉嘉「うん☆アタシ、ちょーがんばる!」

コナミ「よっしゃ……それじゃ、いよいよ最後だな」

コナミ「……ちなみに、今から名前を呼ぶ3人目だけど」

コナミ「そいつには、このユニットのリーダーになってもらう」
500 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:39:37.31 ID:7Mfl/c+o0

楓「リーダー……?」

未央「そっか、トリオユニットだからリーダーが居るんだ……」

莉嘉「リーダーって何するの?」

コナミ「んー、詳しい話は多分Pのヤツからあると思うぜ」

コナミ「ただ本番のデュエルでは、リーダーは必ず最後の3人目にならないといけないみたいだな」

卯月「つまり最後の砦って事、ですね……」

未央「うぅ……責任重大なポジションだね……」

コナミ「それじゃ発表するぞ、3人目は……」


コナミ「多田李衣菜」


李衣菜「えっ……?」
501 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:41:33.92 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「このユニットのリーダーは、お前だ」

李衣菜「わ、私?」

楓「りーだちゃんが……リーナー?」

未央「かえ姉さま、逆逆」

李衣菜「ちょ、ちょっと待って!それって、もう決定……なの?」

コナミ「おう……Pといろいろ話した結果、お前に任せるって事になった」

李衣菜「そうなんだ……」
502 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:42:40.25 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「どうしても嫌か?」

李衣菜「嫌っていうか……私でいいのかなっていうか……」

コナミ「まぁ心配する気持ちは分かる……でも、アイツも少なからずお前に期待してるみたいだぜ」

コナミ「デュエルの事ならサポートしてやるから、気楽にやってみろよ」

李衣菜「う、うん……」

コナミ「て訳で、今言った3人が一回戦のメンバーな」

卯月「李衣菜ちゃんに、莉嘉ちゃんに、かな子ちゃん……!」

未央「CGプロ初のトリオユニットがいよいよ始動かぁ……そういえば、何て言うユニットなの?」
503 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:43:27.85 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「ああ、ユニット名か……確か智絵里と楓さんの時は社長が決めてたんだったな」

コナミ「でも今回は、お前ら3人に任せるみたいだぜ」

莉嘉「アタシ達で決めていいの?」

コナミ「おう、でもそんなに急いでないみたいだから、ぼちぼち考えればいいんじゃないか?」

コナミ「そうそう、これから本番まではデュエルの練習も基本3人一遍に見るからな」

かな子「それじゃ、早速今日から?」

コナミ「いや、今日はPが帰ってきた後に3人で外回りに行くみたいだぜ」

楓「なるほど、ユニットとしての売り込みって事ね」

コナミ「ああ……てことで、デュエルを見るのは明日からだな」
504 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:44:19.56 ID:7Mfl/c+o0
コナミ「あ、そうだ……未央!」

未央「へ?何?」

コナミ「この後暇な時でいい、俺のとこに来てくれ」

未央「え……?」

コナミ「頼んだぞ」

未央「う、うん」

コナミ「おっし、じゃあ連絡はこんなもんだな」

莉嘉「トリオユニットかぁ……かな子ちゃん!一緒に頑張ろうね☆」

かな子「うんっ!李衣菜ちゃんも、リーダーよろしくお願いしますっ」

李衣菜「……う、うん!任せといて!」



李衣菜(私が……リーダー……)

505 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:45:02.24 ID:7Mfl/c+o0
…………
………
……


レッスン後……



未央「コナミん、おっつかれー」

コナミ「おう、来たか」

未央「いやー、コナミんから呼び出しなんて珍しいじゃん」

未央「何何?もしかして未央ちゃんにデートのお誘い?」

コナミ「んな訳あるか」

未央「そ、そんな速攻で否定しなくていいじゃんかー!」
506 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:45:48.96 ID:7Mfl/c+o0

未央「むぅ……それで、何で呼び出したの?」

未央「……まぁ、何となく察しはつくけどさ」

コナミ「……そうだな、じゃあ早速本題に入るぞ」

コナミ「DAGP、予選1回戦はさっき言った通り、李衣菜、莉嘉、かな子の3人で戦う」

コナミ「そして2回戦のタッグデュエル、これは現状智絵里と楓さんに任せるしかねぇ」

コナミ「つまり未央、お前には本選出場のかかった3回戦に出てもらう事になる」

未央「うん……そう、だよね……」

コナミ「……その様子だと、お前もデッキの方はうまく行ってなさそうだな」
507 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:46:37.69 ID:7Mfl/c+o0

未央「……ごめんね」

コナミ「何で謝るんだよ」

未央「だって……プロデューサーやコナミんが私の為の時間を作ってくれてるのに……」

未央「それなのに、私……全然期待に応えられてないから」

未央「だから、呼び出したんでしょ?」

コナミ「……別にそんなんじゃねーよ」

未央「ほんと?」

コナミ「そんなに簡単に出来るなんて、最初から思ってないって」

コナミ「最初に言ったはずだ、大事なのは……」

未央「……カードと真摯に向き合う事」

コナミ「それさえやってれば、きっかけを掴めばすぐだぜ」
508 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:47:20.10 ID:7Mfl/c+o0

未央「きっかけかぁ……それが中々掴めないんだよ……」

コナミ「まぁ3回戦までまだ時間はある、じっくりやりな」

コナミ「それに、デッキで苦しんでるのはお前だけじゃない」

未央「りーなの真紅眼も、うまく行ってないの?」

コナミ「ああ……アイツはアイツで、中々デッキがまとまらなくてなぁ……」

コナミ「予選1回戦に出る事になったから、そろそろ完成させないとな」

未央「むぅ……何かりーなばっかりデッキ見てもらっててずるい」

コナミ「え?」
509 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:48:09.20 ID:7Mfl/c+o0

未央「そっかー……未央ちゃんをほったからしてコナミんはりーなと……うぅ」シクシク

コナミ「い、いや、違うぞ未央!確かにお前に関しては任せっきりになっちまってたけど……」

コナミ「でもそれは……!」

未央「……ふふっ」

コナミ「?」

未央「あははっ、冗談冗談!最初にコナミんに言われた事、覚えてるよ」

未央「それにコナミんの事、ちゃーんと信じてるから!」

未央「私達の事、勝たせてくれるんでしょ?」

コナミ「未央……」
510 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:49:02.04 ID:7Mfl/c+o0

未央「今はりーなの事、しっかり見てあげて……リーダーに選ばれて、きっと大変になると思うからさ」

未央「その代わり、私の番になったら特訓に付き合ってもらうから、覚悟しててよね!」

未央「……それまでに、何とか自分のデッキ組んでみるからさ」

コナミ「……ああ、約束だ」

コナミ「後でデッキを見せてみてくれ、アドバイス位はしてやらないとな」

未央「うん、ありがと!」

未央「よっし!りーなに負けてらんないし、私も気合い入れて頑張らなくちゃ!」

未央「決勝戦は、私としまむーの2人だけだもんね……」

コナミ「……いいや、そうとも限らないぜ」

未央「え?」
511 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:49:40.90 ID:7Mfl/c+o0

コナミ「予選トーナメント決勝戦……そんな大事な試合に、2人で挑むのは流石にしんどいからな」

未央「もしかして……8人目、誰か入ってくれそうなの!?」

コナミ「ああ、お前を呼び出したのはこの話をするためだ」

コナミ「これは……まだお前以外には話すなって言われてるからな」

未央「?」

コナミ「実は今日、Pは8人目候補と交渉しに行ってるんだ」

コナミ「……お前達が、よく知ってるヤツとな」

未央「…………!!」


未央「それって、もしかして……!」
512 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:50:19.58 ID:7Mfl/c+o0

…………
………
……


喫茶店



イラッシャイマセー


モバP「す、すまん!遅くなっちまった!」

「……3分遅刻」

モバP「前の営業先が思ったより長引いてしまったんだ」

モバP「ごめんな、呼びつけたのは俺の方なのに……」

「ふふっ、大丈夫だよ、私も今来たとこだからさ」

モバP「そうか……」




モバP「……よく来てくれたな、凛」


凛「……うん」
513 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/08/09(火) 00:51:25.73 ID:7Mfl/c+o0
今回はここまでにします。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


web版ロッキングガールの更新はまーだ時間かかりそうですかねー?
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 00:53:10.36 ID:bFRfPLggo
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 01:27:03.70 ID:PrHAYULfO

そうかこのメンツはロッキングガールか
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 20:38:31.50 ID:xGEHB7rGo
乙乙
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/11(木) 15:18:43.94 ID:9cImeKvi0

ロッキンガールは・・・
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 23:26:46.83 ID:sY5zYC1Z0
茄子さんはエクゾディア使いかな?
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 01:17:05.43 ID:KTDwatjrO
先攻エクゾ決めそうな組み合わせはやめろ(真顔)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 21:58:20.95 ID:RQjua6x40
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 13:42:51.92 ID:Mwza0rOo0
保守
522 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/05(月) 00:50:12.49 ID:VgKI3EBF0
ご無沙汰しております。

毎度の如く前回の投稿から大分経っておりますが、
今回はいろいろあって難産になりそうなので、もうしばらくかかりそうです。
読んでくださっている方には申し訳ありませんが
とりあえず生存報告だけさせて頂きます。

神戸に行ってた皆様はお疲れ様でした。
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 21:15:15.24 ID:g2GC9cWVO
乙乙
俺もライブ行きたかったな
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 20:23:28.08 ID:A8+9gD/b0
保守
525 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:02:38.52 ID:yL/dLYjm0
2人「…………」


モバP「……その、最近どうだ?元気にしてるか?」

凛「うん、今は自由な時間が増えたから……」

凛「最近は……お店の手伝いとかしてる、かな」

モバP「そうか……ご実家、お花屋さんだったっけな」

凛「……プロデューサーは?」

モバP「え、俺?」

凛「最近忙しいんでしょ?無茶してない?」

モバP「無茶……?」

凛「ほら、あれ」


TV「〜〜〜♪」
526 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:04:41.32 ID:yL/dLYjm0
モバP「……ああ、卯月か」

モバP「そういえば、今日は歌番組のオンエアだったな……」

凛「卯月、最近テレビに出ずっぱりだからさ」

凛「プロデューサーも、仕事に追われてるんじゃないかと思って」

モバP「ふふっ、俺なら大丈夫だよ、ちひろさんもフォローしてくれてるし」

モバP「でも、心配してくれてありがとな」

凛「……テレビで卯月の笑顔を見るとさ、思うんだ」

凛「やっぱり、あの時卯月が勝ってよかったなって」

モバP「凛……」



モバP「……アイドル、もう一度やってみないか?」



凛「…………」
527 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:07:48.93 ID:yL/dLYjm0

モバP「……引退を発表した直後にこんな事言うのは、俺もどうかとは思ってる」

モバP「でも……やっぱり、ここまで頑張ってきたんだ」

モバP「お前さえ良ければ……もう一度、俺達と……」

凛「……プロデューサー」

モバP「何だ?」

凛「プロデューサーは、私が961プロに行く時にした約束の事覚えてる?」

モバP「お前が立派なアイドルになれたら、迎えに行く……そうだったな」

モバP「そして俺は、凛がその約束を果たしてくれたと思ってる」
528 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:08:30.48 ID:yL/dLYjm0

モバP「卯月とのあの決勝戦……本当に、すごいデュエルだった」

モバP「あのデュエルを見て、ステージでのお前の姿を見て確信した」

モバP「お前は立派な 「違う!」 」

モバP「…………」

凛「……違うの、プロデューサー」

凛「私は、プロデューサーが思ってるようなアイドルじゃない……」

凛「プロデューサーは知らないだろうけど、私はあの時――」

モバP「……知ってるよ」

凛「えっ……?」
529 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:09:20.58 ID:yL/dLYjm0

モバP「決勝戦の前、凛と黒井社長が話しているのを、未央が聞いてた」

モバP「お前が、どんな事をさせられていたかを……」

モバP「だから……凛がアイドルを辞めた理由も、本当は知ってるんだ」

凛「そっか……アレ、聞かれちゃってたんだ」

モバP「……気付くのが遅くなってしまったとはいえ、辛い思いをさせてしまった」

モバP「俺が、もっと早く気付いていれば……」

凛「だったら……だったらどうして!」

凛「あんな卑怯な事しておいて……戻れる訳、無いよ……!」
530 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:09:50.87 ID:yL/dLYjm0

凛「私は、皆の気持ちを踏みにじってしまった」

凛「他のアイドルの子達も、事務所の皆も、プロデューサーも、卯月も……!」

モバP「違う、そういう状況に立たされてしまっただけだ」

モバP「凛だって、最初から知っていれば、そんな事……」

凛「本当は……気付いてたの、準決勝のみくとのデュエルで、ディスクに細工されてるって」

凛「でも私は……それが分かっててみくを倒した、ディスクの細工を隠して……」

凛「卯月のデュエルの時にデッキトップが操作された時だって……考えてしまった」

凛「例え、それが心の隅でだったとしても」


凛「勝てるかもしれないって、思っちゃったんだよ……」


モバP「凛……」
531 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:10:16.28 ID:yL/dLYjm0

凛「あの時、卯月が助けてくれなかったらきっと……私はそのカードに手を伸ばしてた」

凛「結局、私はアイツと同じだった……」

凛「自分が勝つためなら、どんな事したって構わない、卑怯も――」



モバP「凛っ!!」



ざわっ……



凛「…………」

モバP「……すまない」
532 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:10:44.68 ID:yL/dLYjm0

モバP「でも……凛にそんな事言って欲しくない」

モバP「お前はちゃんと、自分の力で卯月とぶつかって、会場を感動させたじゃないか」

凛「それは……」

モバP「……正直に言う、俺たちCGプロは今年のDAGPに出られる事になった」

凛「DAGPって、あの……!」

モバP「ああ……でも、フルメンバーで戦う為には、あと1人アイドルが必要なんだ」

凛「……その1人が、私って事?」

モバP「お前なら、きっとあの時以上のパフォーマンスを見せてくれる……俺は、そう思ってる」

凛「私は……」
533 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:11:30.78 ID:yL/dLYjm0

凛「……ごめん、プロデューサー」

凛「やっぱり……これは、私なりのけじめだから」

凛「私はもう、ステージには立たない」

凛「もう、デュエルもやらない……」

モバP「……そう、か」

モバP「…………」

モバP「分かった……無理強いはしない」
534 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:12:04.30 ID:yL/dLYjm0

凛「……この後、お店の手伝い頼まれてるから、そろそろ行くね?」

凛「食事、誘ってくれてありがと……それから、ごめんなさい」

モバP「……謝る必要なんてない、今のお前の気持ちは、よく分かった……だけど」

モバP「もし……もし、お前の気持ちが変わったら」

モバP「お前の帰る場所は、ちゃんと残ってる……それだけは忘れないでくれ」

モバP「いつでも待ってるからな……」

凛「……ありがとう、プロデューサー……でも」

凛「今の私に、その居場所に帰る資格は……無いから」



モバP「…………」
535 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:12:35.07 ID:yL/dLYjm0

…………
………
……


翌日


莉嘉「わぁー!おいしそー!」

かな子「えへへ、最初のユニット練習だし、お近づきのしるしにクッキー焼いてきたんだ」

かな子「あ、コナミさんもよかったらどうぞ!」

コナミ「ん、ああ……さんきゅ」

莉嘉「あ……そういえばコナミん」

コナミ「何だ?」
536 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:13:09.64 ID:yL/dLYjm0

莉嘉「これからユニット練習って言うけど……かな子ちゃんってまだ使うデッキ決まって無いんじゃないの?」

コナミ「いいや、それなら心配ないぜ……実はもう決まってるんだ」

莉嘉「えっ、ホント?」

コナミ「ああ、かな子の使うデッキは……マドルチェだな」

莉嘉「マドルチェ?」

かな子「えっと、こんなカードだよ」

莉嘉「……へぇー、何かお菓子の国って感じだね☆」

かな子「友達と遊ぶ時に使ってたカードなの、私のお気に入りなんだ」

コナミ「時間の余裕もそんなに無いしな、慣れてるデッキで戦ってもらったほうがいいと思った」
537 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:13:55.99 ID:yL/dLYjm0

莉嘉「いいじゃんいいじゃん!かな子ちゃんにピッタリって感じ☆」

莉嘉「カワイイカードもいっぱいあるし!」

かな子「うん!それに何だかおいしそうだよね!」

莉嘉「お、おいしそう……?」

かな子「うん、おいしそう!」


李衣菜「……もうっ!ちょっと2人共!」
538 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:14:28.79 ID:yL/dLYjm0
莉嘉「え?」

かな子「李衣菜、ちゃん?」

李衣菜「呑気におしゃべりばっかり……気が抜けすぎなんじゃない?」

かな子「あー……でも、まだレッスン前だし……」

莉嘉「大丈夫大丈夫☆始まったらちゃんと……」


李衣菜「だって!」


りかなこ「!」

李衣菜「だって……トーナメントなんだよ?」

李衣菜「私達3人が負けちゃったら、そこでもう終わっちゃうんだよ!?」
539 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:15:06.32 ID:yL/dLYjm0

かな子「あ、あの……ごめん、なさい……」

莉嘉「でも、そんなに大きな声出さなくたって……」

李衣菜「あ……えっと、そんなつもりじゃ……」

コナミ「…………」

李衣菜「……ごめん、最初の練習だから、もっと気合い入れていかなくちゃと思って……」

コナミ「ま、そうピリピリせずに行こうぜ、まだ焦らなきゃいけない時期でもないだろ?李衣菜?」

李衣菜「……はい」

コナミ「でも、李衣菜の言う事も一理あると思うぜ、これ一応レッスンなんだからな」

かな子「そ、そうですよね!真面目に頑張りましょう!」

莉嘉「……はーい」
540 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:15:32.58 ID:yL/dLYjm0

コナミ「おし、今日はお前ら3人しか居ないしな、気が済むまで付き合ってやる」

かな子「えっと、楓さんと智絵里ちゃんは雑誌のインタビュー、卯月ちゃんはテレビ番組の収録でしたっけ?」

莉嘉「うん、それで未央ちゃんは……」

莉嘉「……あれ?そういえば未央ちゃんは?」

かな子「確か、さっきまで来てたはずなんだけど……」

李衣菜「……何か未央って、たまに消えるよね?」

莉嘉「いつも、どこ行ってるんだろ……コナミん、知ってる?」

コナミ「……さぁな、ひょっとしたら秘密の特訓とかしてるかもしれないぜ?」

かな子「秘密の……」

莉嘉「特訓?」

コナミ「ウカウカしてると、追い抜かされちまうぞって事だ……それじゃ、早速始めるぞ」
541 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/09/24(土) 00:16:10.18 ID:yL/dLYjm0

…………
………
……


一方、カードショップ



「うぅ……ぐすっ……」メソメソ

「あーあ、また泣かせちゃった」

「もう、あんな言い方する事ないでしょ?」

「弱いヤツの事弱いって言って何が悪いんだよ!」


未央「こーらっ」


「あ……」

「げっ、未央姉ちゃん……」
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