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【モバマス×遊戯王5D'sTF】コナミ「チームシンデレラガールズ?」
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 13:52:11.92 ID:wpEEA28nO
- DLC優勝者が所属してるプロダクションだしまぁ多少はね?
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 02:06:57.17 ID:KJFS0In0o
- おつー
- 144 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:39:47.00 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「2人足りないって……」
未央「それじゃ私達……DAGPには出られないって事!?」
社長「まぁまぁ、話を最後まで聞いてくれたまえ」
社長「人数が足りなくて出られないなら、そもそも我々の参戦は認められないよ」
未央「あ……そ、そっか……」
智絵里「でも、それじゃあ6人でどうやって……」
- 145 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:47:47.85 ID:mXXmIXTV0
- 社長「うむ……まずタッグデュエル、これは2人揃わなければ話にならない」
楓「タッグデュエルに一人だと、戦術が統一されてむしろ戦いやすくなってしまうものね」
モバP「そう……しかしトリオユニット戦は、勝ち抜き戦の方式を取っているんだ」
卯月「勝ち抜き……?」
モバP「そう、ユニット戦と言っても、基本的にデュエルは1対1、互いのユニットから1人を出して行うんだ」
モバP「1人4000のライフを持ち、ライフが0になった場合、次のプレイヤーがフィールドのカードを引き継いでデュエルを続ける」
モバP「それを繰り返して、相手を全員倒せば勝ちって事」
- 146 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:55:22.03 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「おおー、何かアニメの5D'sみたいだね」
コナミ「っ!」ビクッ
楓「ふぁいぶでぃーず?」
莉嘉「あ、知ってる!デュエルモンスターズのアニメでしょ?バイクに乗るやつ!」
モバP「李衣菜はいっつも形から入るからな」
李衣菜「う……い、いいじゃないですか別に!」
社長「はっはっは、まぁそれは一先ず置いておくとして、だ」
社長「この勝ち抜きというルールに、我々が付け入る隙があるんだ」
- 147 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:04:02.05 ID:mXXmIXTV0
- 智絵里「……!そっか……勝ち抜きって言う事は……!」
社長「そう、こちらの3人目に回る前に相手の3人目を倒してしまえば」
モバP「こちらが3人である必要はなくなる、という事になるな」
李衣菜「……なるほどね、6人で勝ち上がる為には」
未央「トリオユニットに2人で勝たなきゃいけないって事かぁ……」
社長「うむ、まずタッグチームに関しては、高垣君と緒方君のキルシュでほぼ決定だろう」
未央「残ってるメンバーは私にしまむー、リーナに莉嘉ちーの4人……」
李衣菜「私達で2チームに分かれるって訳だね」
- 148 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:11:48.56 ID:mXXmIXTV0
- 社長「前回も、我々と同じように8人未満でエントリーしたプロダクションがいくつかあったようだが」
社長「その中で本選へ進めたプロダクションは無かった」
社長「……数的なハンデを背負っている以上、厳しい戦いになるのは間違いないだろう」
李衣菜「3回中2回がハンデ戦って事だもんね……」
莉嘉「あーあ、凛ちゃんが戻ってきてくれたらなぁ……」
智絵里「り、莉嘉ちゃんっ……」
莉嘉「あっ……!」
卯月「…………」
莉嘉「ごめん、なさい……」
- 149 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:18:32.58 ID:mXXmIXTV0
- 卯月「ううん、気にしないで」
卯月「私は……もう、大丈夫ですから」ニコッ
モバP「…………」
卯月(凛ちゃん……)
……卯月
またやろう、デュエル
卯月(どうして……アイドル辞めちゃうなんて……)
- 150 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:29:13.43 ID:mXXmIXTV0
- 未央「……うん、状況は分かったよ」
モバP「未央?」
未央「要は、予選を突破できるかは、私達がどれだけ強くなれるかにかかってるって事、だよね」
卯月「未央ちゃん……」
モバP「……そうだな、トリオユニット戦に負担がかかる以上」
モバP「タッグユニット以外の4人……特に李衣菜と未央はまだデッキを模索中だったな」
モバP「お前らの力がどれだけ伸びるか、それがカギになってるのは確かだ」
- 151 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:40:39.11 ID:mXXmIXTV0
- 未央「そっか……うん、安心した!」
モバP「えっ?」
未央「いやー!だって2人足りないなんて言うんだもん!てっきり戦えないで終わっちゃうと思ったからさ」
未央「でも、例え数のハンデがあったって、上に行けるチャンスがあるんだったら」
未央「私、やってみたい……挑戦してみたい!」
- 152 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:42:37.19 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「……へへ、確かに」
李衣菜「こういう逆境を乗り越えてこそ、ロックって感じがするよね!」
莉嘉「アタシだって、お姉ちゃんに負けてないってとこ、見せちゃうから!」
楓「ふふっ、私達も忘れちゃ……めっですよ?」
智絵里「はいっ、あの、タッグデュエルなら、任せてくださいっ」
卯月「わ、私も……私も一杯、頑張りますっ!」
- 153 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:46:12.09 ID:mXXmIXTV0
- 社長「……フフフ、どうやら我々の心配は杞憂に終わりそうかな?」
未央「うん!杞憂にしてみせる!」
李衣菜「任せといて、プロデューサーさん!」
モバP「……正直、お前ら2人が一番心配なんだがなぁ」
李衣菜「ちょっ!」
未央「そこは激励するとこじゃんっ!」
モバP「ははは、悪かった……でも、俺も安心したよ」
モバP「……今度は、皆で勝ちに行こう」
アイドル達「はいっ!」
- 154 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:56:16.87 ID:mXXmIXTV0
- 社長「さて!それではネガティブな話題はこの辺でおしまいにして……」
社長「最後に、いい話を一つしておこうかな」
卯月「いい話?」
社長「うむ、これはまだ確定ではないんだが……」
社長「ひょっとしたら、君達が背負うハンデが無くなるかもしれない、という話だ」
未央「えっ!?そ、そんな話あるの!?」
智絵里「そ、それって……」
- 155 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:03:32.04 ID:mXXmIXTV0
- モバP「実はDAGPに向けて、新しいアイドルをスカウトしてるところなんだ」
李衣菜「ホント!?」
未央「おお!新メンバーだね!」
莉嘉「ねぇねぇ、何人来るの?どんな子?」
モバP「い、いや、まだ正式に返事をもらえてる訳じゃないんだ」
モバP「何人か見所のある子に声を掛けてはいるんだがな……」
未央「むぅ、そっか……」
- 156 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:11:18.35 ID:mXXmIXTV0
- 楓「でも、このタイミングでスカウト出来たとして、予選に間に合うかしら……?」
社長「うむ、DAGP予選までにはまだ時間はある」
社長「本人次第な部分もあるが、本番までには十分モノになるだろう」
社長「まぁ、そこは優秀なトレーナー陣に期待といったところかな」
コナミ「…………」
未央(コナミん……?)
社長「それでは、私からの話は以上だ……君達の健闘、心から祈っているよ」
- 157 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:16:43.48 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「DAGP、か……」
未央「あんな事言った以上、気合い入れてかないと……」
李衣菜「うん!早いとこ、デッキを完成させなきゃ!」
未央「よーっし、そうと決まれば……コナミん!」
コナミ「……ん?」
未央「最近仕事ばっかりで、デッキの事見てもらってなかったでしょ?」
未央「久しぶりにデュエルしようよ!私もちょっとは強くなってると思うからさ!」
李衣菜「あ、私も!久しぶりにデッキ、見てほしいな」
コナミ「あぁ……悪い、今日はダメなんだ」
未央「え?」
- 158 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:19:34.65 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「何で……」
コナミ「これからちょっと用事入ってるんだよ」
未央「でも、ちょっと位なら……」
コナミ「いや、もう出なくちゃいけない……約束の時間に遅れちまう」
コナミ「ごめんな、また今度デュエルしようぜ」
未央「う、うん……」
- 159 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:22:18.73 ID:mXXmIXTV0
- 智絵里「行っちゃった……」
未央「怪しい……」
卯月「未央ちゃん?」
未央「だって今日のコナミん、絶対おかしいよ」
未央「社長が話してる時も、何か上の空だったし」
未央「それにあのDAGPに出れる事になったんだよ?」
未央「デュエルの大舞台だって言うのに、何か反応薄くなかった?」
楓「確かに……人数が足りないなら俺が出る!位言いそうね……」
李衣菜(な、無いと言いきれないのがまた……)
- 160 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:23:07.89 ID:mXXmIXTV0
- 未央「オマケに、せっかくデュエルしようって言ったのに他の事優先しちゃうなんて……」
莉嘉「随分急いでた感じだったよねー」
智絵里「大事な用事でもあったのかな……」
未央「あのコナミんに、デュエルよりも大事な用事なんてあると思う?」
卯月「う、うーん……そう言われると……」
李衣菜「でもさ、最近元の世界に帰るために、いろんなとこ探してるって聞いたよ?」
智絵里「うん……早くおうちに帰る方法、見つかるといいけど……」
未央「そりゃあもちろん分かってるよ、でも今回は多分違うと思う」
- 161 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:23:42.20 ID:mXXmIXTV0
- 李衣菜「違うって、どうして?」
未央「コナミん、最後に何て言ったか覚えてる?」
未央「『約束の時間に遅れる』って言ったんだよ」
莉嘉「約束の時間って事は……」
楓「これから、誰かと会う約束をしているって事ね」
李衣菜「……あ」
智絵里「李衣菜ちゃん、どうしたの?」
李衣菜「ねぇ、今思い出したんだけどさ、そういえば昨日……」
- 162 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:26:44.96 ID:mXXmIXTV0
- …………
………
……
アイドル達「ええーっ!?」
卯月「こ、コナミさんが、あの城ヶ崎美嘉ちゃんと!?」
莉嘉「お姉ちゃん、そんな事一言も言ってなかったのに!」
楓「あらあら〜、隅に置けないじゃない?」
未央「それで、どうなったの?」
李衣菜「いや、昨日はデュエルしただけで、他には何もなかったんだけどさ」
李衣菜「別れ際に、コナミさんが美嘉さんに何か話してたんだよね」
智絵里「何の話だったのかな……」
李衣菜「聞いてみたんだけどはぐらかされちゃって……」
未央「ふむ……これは一気にきな臭くなってきたね」
莉嘉「どういう事?」
- 163 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:27:31.48 ID:mXXmIXTV0
- 未央「そんなの決まってるじゃん」
未央「今をときめくカリスマギャルとの出会い」
未央「そのカリスマギャルと内緒のお話」
未央「何かに気を取られてうわの空のコナミん」
未央「そして、約束の時間……」
未央「これらの符号が示すもの……それは」
卯月「ま、まさか……!」
未央「これは……直接、確かめる必要がありそうだね……」
- 164 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:28:29.74 ID:mXXmIXTV0
- …………
………
……
その後……
コナミ「…………」
未央「ほう、噴水前とは……またベタな待ち合わせ場所ですなぁ」
卯月「み、未央ちゃん、やっぱり尾行なんて止めた方がいいですよ!」
卯月「ひょっとしたら、私達に見られたくない事かもしれませんし……」
未央「と言いつつ、気になって付いてきてしまうしまむーなのであった……」
卯月「だ、だってぇ……」
- 165 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:29:22.20 ID:mXXmIXTV0
-
未央「まぁまぁ、よからぬ事が起きないかチェックするだけだからさ」
未央「えーっと……ターゲットは噴水前にて誰かを待っている模様」
未央「現在動きは無し、引き続き監視を続ける」
李衣菜「……未央、何か楽しんでない?」
未央「とんでもない!そりゃあコナミんが誰と会おうと勝手だけどさ……」
未央「今回は相手が相手じゃん!あの城ヶ崎美嘉じゃん!」
李衣菜「まぁ、そうと決まった訳じゃないけどね……」
- 166 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:30:35.48 ID:mXXmIXTV0
- 未央「ふーん、それじゃあリーナは何で付いてきてるのかな?」
李衣菜「そ、それは……やっぱり何ではぐらかされたのか気になるし」
未央「とにかく、もし、仮に、万が一コナミんと美嘉ちゃんがくっついてたとしたら」
未央「もしばれたりなんかしたら、スキャンダルなんてもんじゃないじゃん!」
未央「これは私達、ひいてはCGプロダクションを守る為に私達に課せられたミッション……」
未央「レッスンで来られないちえりんやかえ姉さま、それに莉嘉ちーの為にも」
未央「私達には真実を確かめる義務があるんだよ!」クワッ
李衣菜(み、未央……)
卯月(「面白そう」って、思い切り顔に書いてます……)
- 167 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:31:17.61 ID:mXXmIXTV0
- 未央「それにさ……」
卯月「それに?」
未央「すぐそこにカワイイ女の子達が選り取り見取りだって言うのに」
未央「他所のアイドルとデートするなんて、ちょっと許せなくない?」ムスッ
李衣菜「……もしかして、それが本音?」
未央「えへへ、まぁまぁ♪そういう事で、ちょっと位弱みを握らせてもらっても……あっ!」
卯月「未央ちゃん?」
未央「み、見て!アレ!」
- 168 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:31:56.42 ID:mXXmIXTV0
- 美嘉「おっまたせー★」
コナミ「……おう、来たか」
コナミ「悪かったな、何か巻き込んじまって」
美嘉「ふふっホントホント、まぁどっちかって言うと、アタシから巻き込まれた形だと思うけど」
美嘉「アタシも一応芸能人なんだし、こういうの見つかったらヤバいんだから感謝してよね★」
コナミ「ああ、ありがとな」
コナミ「今日は手短に済ませようとは思ってる、それで……」
美嘉「分かってるって、もうすぐ来るはずなんだけど……」
- 169 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:32:51.90 ID:mXXmIXTV0
- 未央「おお、変装の上からでも分かるカリスマオーラ……」
卯月「本物の、城ケ崎美嘉ちゃん……」
李衣菜「それで、ホントに来ちゃったけど、どうするの?」
卯月「ま、まさかこのまま突撃する気じゃ……」
未央「いやいや2人共、ここで動くのはまだ早いよ」
未央「決定的な場面が訪れるまでは、ひとまず泳がせておいて……」
- 170 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:33:35.25 ID:mXXmIXTV0
-
李衣菜「……えっ!?ちょ、ちょっと待って!」
卯月「!」
未央「ど、どうしたリーナ隊員!」
李衣菜「も……」
李衣菜「もう1人、女の子がきた!」
卯月「えっ!?」
未央「なっ、何ですとぉ!?」
- 171 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:34:19.09 ID:mXXmIXTV0
- 美嘉「あ、来た来た!こっちこっちー★」
コナミ「!」
女の子「……久しいわね、妖艶なる桜姫よ」
美嘉「おっひさー★雑誌のインタビュー一緒に受けた時以来だっけ?」
美嘉「わざわざ来てくれて、ありがとね★」
女の子「フッ、造作も無い事、それで……」チラッ
美嘉「うん、そこにいる赤いのが昨日電話で話したヤツね」
女の子「ふむ……」
- 172 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:34:58.34 ID:mXXmIXTV0
-
女の子「……邂逅の時を待つ赤き影」
女の子「妖艶なる桜姫の導きの元、我が魂を此処に呼び寄せたのは……貴方?」
コナミ「……お前が、神崎蘭子だな?」
蘭子「如何にも」
- 173 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:35:41.19 ID:mXXmIXTV0
- 今回はここまでです。
読んでくださった方、ありがとうございました。
- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/05(木) 04:19:50.14 ID:ZSxPIZg1O
- お前かよ!!(歓喜)
- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/05(木) 04:53:43.37 ID:DVU+1JxO0
- 予防線貼りすぎで草w
- 176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/13(金) 10:53:39.49 ID:GKPnCFuLo
- 蘭子のセリフは考えるのめっちゃ大変そうだな。他の人もだけどSSに蘭子出す人尊敬するわ。
- 177 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/19(木) 06:58:48.91 ID:e1m2VOzT0
- 2週間経ってしまったので生存報告だけ
次の投下はまだ時間が掛かりそうです
気長にお待ちいただければと思います
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 08:28:56.61 ID:yFbckvSX0
- 乙 TFSPで竜星組んでしまうくらいには楽しみにしているよ
- 179 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:30:40.30 ID:NwdVDJhw0
- 李衣菜「ね、ねぇ!あの子って!」
卯月「確か、中二病アイドルの神崎蘭子ちゃん……ですよね?」
李衣菜「まさか2人目が登場なんて……」
未央「これは面白……いやいや、由々しき事態になったね……!」
卯月「あっ、3人で喫茶店に入っていきます!」
李衣菜「ど、どうする?」
未央「決まってるじゃん!2人共、乗り込むよ!」
卯月「えぇ〜!」
未央「ここに居てもしょうがないって!全速前進DA!」
コナミ(美嘉が連れて来た、神崎蘭子という少女……)
コナミ(昨日、美嘉が話してた事が本当なら……)
- 180 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:39:28.81 ID:NwdVDJhw0
- ――
―――
――――
>>100 の直後……
コナミ『神崎、蘭子……?』
美嘉『アンタねぇ……ちょっとは他のアイドルの事も知ってた方がいいんじゃない?』
コナミ『俺はデュエル専門なんだよ』
美嘉『まぁいっか……で、その蘭子ちゃんなんだけど、実はアタシの決勝の相手だったんだよね』
コナミ『決勝……前回のDLCか』
美嘉『そ、あの決勝は今年に負けず劣らず、接戦だったんだよ?』
コナミ『へぇ、そりゃあ生で見てみたかったな』
美嘉『えっと……それでね?そのデュエルの最中に、蘭子ちゃんがこんな事言ってたんだ』
美嘉『異界から来た友の為、決して負ける訳にはいかないって』
- 181 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:49:56.76 ID:NwdVDJhw0
- コナミ『異界から……』
美嘉『その時は、その言葉の意味なんて深く考えてなかった』
美嘉『ほら、蘭子ちゃんって……中二病って言うの?結構難解な言い回しするからさ』
美嘉『あの言葉も、蘭子ちゃんのキャラなのかなって思ってたんだ』
美嘉『で、DLCが終わってからは、アタシと蘭子ちゃんは一緒にお仕事する事が多くなったんだ』
美嘉『お互いファイナリストだからね、それで揃ってお仕事していく内に仲良くなっていった訳』
美嘉『まぁそれで、お互いの事を話す事も多くなったんだけどさ』
美嘉『どうもその"友"って、蘭子ちゃんのプロデューサーの事みたいなんだよね』
コナミ『プロデューサー、か……』
- 182 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:59:43.33 ID:NwdVDJhw0
-
美嘉『うん、去年のDLCの少し前位に来た人なんだって』
美嘉『プロデュースだけじゃなくて、デュエルもその人が教えてるみたいだよ?』
美嘉『蘭子ちゃん、デュエルの事全然知らなかったけど、その人のおかげで強くなれたって言ってた』
コナミ『…………』
美嘉『実はね、今年のDLCにも蘭子ちゃんの事務所から出場者が出てるんだ』
コナミ『!……それ、本当か?』
コナミ(やっぱり、DLCに手がかりが……!)
美嘉『そう、そのプロデューサーが入ってから、2年連続でDLCに出場してるって事……それってさ』
コナミ『状況が、ちょうど俺と似てるって事か?』
美嘉『うん、まさか本当に異界……』
美嘉『アンタの世界から来た人、だったりして……』
コナミ『…………』
- 183 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:07:30.99 ID:NwdVDJhw0
- 美嘉『……って、流石に考えすぎか!デュエルが強いプロデューサーなんて、他にも大勢いるだろうし!』
美嘉『アンタの話聞いて、アタシまで莉嘉みたいな事……』
コナミ『……いや、確かめる価値はある』
美嘉『え?』
コナミ『正直、手詰まりの状況なんだ……少しでも可能性があるなら、確かめてみたい』
コナミ『そいつのプロダクション、どこにあるんだ?教えてくれれば今すぐからでも……!』
美嘉『ちょ、ちょっと待って!ストップ!』
コナミ『どうして!』
美嘉『……それで、万が一アンタの見立てが外れてたらどうする訳?』
コナミ『そ、それは……』
美嘉『……分かった、アタシが蘭子ちゃんに話つけてあげる』
コナミ『えっ、お前が?』
美嘉『こういうのは直接確かめるよりかは、まずは周りの人から話を聞いた方がいいでしょ?』
美嘉『ま、ここはこのカリスマギャルに、任せときなさいって★』
――――
―――
――
- 184 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:13:58.90 ID:NwdVDJhw0
- 美嘉「ねぇねぇ蘭子ちゃん、最近調子どうよ?」
蘭子「クックック……貴方が"表"の世界を治めている間、十分魔力を高める事が出来たわ」
蘭子「今こそ反逆の時!我が魔力をもって、世界を混沌に塗り潰さん!」
蘭子「桜姫よ!次の聖戦で相見える時、せいぜいその身を焼かれぬ事ね!」
美嘉「へぇー、すっごい自信じゃん?ま、次に勝つのもアタシだけどね★」
蘭子「フフフ、その余裕がいつまで……」
コナミ「……おい、今回の目的忘れてる訳じゃないよな?」
蘭子「はうっ!」
美嘉「わ、分かってるって!シリアスな話題の前にちょっと緊張ほぐそうとしただけじゃん!」
コナミ「はぁ、まあいい……そろそろ本題に入るぞ」
コナミ「蘭子って言ったよな?美嘉から俺の話は聞いてるんだろ?」
コナミ「それを聞いた上で、今日俺に会いに来ているって言う事は……」
蘭子「……如何にも、我が友の魂は元は現世のものに非ず」
蘭子「赤き影……貴方と同様、別次元より現界したものよ」
- 185 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:22:51.31 ID:NwdVDJhw0
-
卯月「大分離れた席になっちゃいましたね……」
コナミ「――、―…」
蘭子「―――……」
李衣菜「これじゃあ、どんな話してるかも分かんないね」
未央「しまむー、コナミん、2人の事泣かせたりしてない?」
卯月「そんなにギスギスした雰囲気には見えないですけど……」
李衣菜「やっぱり、未央が期待してるような事にはなってないって」
未央「き、期待とはなんだい!失礼な!」
未央「とにかく、監視を続けるよ!」
- 186 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:30:18.09 ID:NwdVDJhw0
- …………
………
……
美嘉「えーっと、蘭子ちゃんの話を要約すると……」
美嘉「プロデューサーがやってきたのは大体1年ちょっと前」
美嘉「この世界とは違うところから来たのは確かだけど」
美嘉「プロデューサーはあんまり自分の話はしない、か……」
蘭子「我が友の真実は、深淵の奥に……」
コナミ「俺と同じとこから来たかは分からないって事か」
蘭子「う、うむ……」
美嘉「ちょっと……それじゃアンタ達の言う異世界ってのが2つも3つもあるって事?」
コナミ「いいや、まだそう決まった訳じゃないさ」
コナミ「……これはどうだ?」スッ
蘭子「それは……魔獣の手綱握る、魔導石盤……!」
- 187 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:35:49.07 ID:NwdVDJhw0
-
コナミ「ああ、俺がずっと使ってるデュエルディスクだ」
コナミ「そいつも、自分のデュエルディスクを持ってなかったか?」
蘭子「い、如何にも……!」
コナミ「そこのスイッチ、押してみてくれ」
蘭子「ふむ……」カチッ
ブオーン……
蘭子「おお……!」
美嘉「ちょっと、こんなとこで動かして大丈夫な訳?」
コナミ「カードを置きさえしなきゃ大丈夫だよ」
蘭子「!……あ、赤き影よ!」
コナミ「何だ?」
蘭子「間違いない、この輝き……!」
蘭子「我が友と同じ魔力を感じる!」
- 188 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:43:08.92 ID:NwdVDJhw0
-
美嘉「それじゃあ……!」
コナミ(大分核心に近づいてきたってとこか……)
コナミ(少なくとも、そいつは俺たちの世界からここへやってきた)
コナミ(ここまで分かれば、後は……!)
コナミ「……デュエルディスクを持ってたっていう事は」
コナミ「そいつ……当然、デッキも持ってただろ?」
蘭子「うむ……」
蘭子「我が友が従えしサーヴァント、それは……」
- 189 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:49:54.67 ID:NwdVDJhw0
-
李衣菜「あんなに大切にしてたデュエルディスクを渡しちゃうなんて……」
未央「物珍しさで女の子の気を引こうなんて……見損なったぞコナミん!」
卯月「み、未央ちゃん落ち着いて……」
コナミ「…………」
美嘉「へぇー……今時そんなテーマ使うんだ、もう大分昔に出たヤツじゃん」
美嘉「確かそれって、ほとんどシンクロ専用のテーマだよね?」
蘭子「クックック……我が友の魔力は、魔導書の器等で計れるものでは無いわ!」
蘭子「魔導書を操り有象無象を蹂躙する姿、まさに鬼神の如し!」
- 190 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:57:57.23 ID:NwdVDJhw0
- コナミ「……そいつの言う通りだぜ、美嘉」
コナミ「アイツは……本当に強いデュエリストだったよ」
美嘉「"だった"っていう事は……アンタ、もしかして!」
コナミ「ああ、もう間違いなさそうだ」
蘭子「…………!」
コナミ(そうか、アイツが……)
コナミ(この世界で、生きている)
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 02:02:07.98 ID:f2vGgDSCo
- ブルーノかな?
- 192 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:05:07.46 ID:NwdVDJhw0
- コナミ「蘭子……これから、お前のプロデューサーに会えるか?」
蘭子「!……そ、それは……」
美嘉「いきなり会いに行くってのはマズいんじゃない?ちょっと時間開けた方が……」
蘭子「そ、その必要はないわ、貴方が望むのならすぐにでも……ただし」
蘭子「……我が友との邂逅を果たしたいならば」
蘭子「一つだけ、条件があるわ」
コナミ「条件?」
- 193 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:13:10.29 ID:NwdVDJhw0
-
蘭子「あ、あの……し、しばし待たれよ!」
蘭子「すぅー……はぁー……」
コナミ「?」
蘭子「……ぷ、プロデューサーは、私達の大切な存在、なんです」
コナミ「!」
蘭子「知らない世界に放り出されたのに、プロデュースのお仕事、引き受けてくれて……」
蘭子「私達のために、たくさん、頑張ってくれて……デュエルの事も、いろいろ教えてくれました」
美嘉「蘭子ちゃん……」
- 194 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:20:17.55 ID:NwdVDJhw0
-
蘭子「美嘉さんからあなたの話を聞いた時、驚き、ました……プロデューサーと同じ所から来た人が、他にいるんだって」
蘭子「プロデューサーの友達なら、会わせてあげたいって思ったんです」
蘭子「だってプロデューサーは、この世界に来てからずっと、ひとりぼっちだったから……」
蘭子「でも、あなたは……元の世界に、帰ろうとしてるんですよね?」
コナミ「…………」
蘭子「もし……もし、プロデューサーがあなたの大切な友達だとしたら」
蘭子「プロデューサーを……連れて、いっちゃうの?」
コナミ「プロデューサーを連れて行くな……それが条件って事か?」
蘭子「…………」コクリ
- 195 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:24:07.74 ID:NwdVDJhw0
- コナミ「アイツ、よっぽど慕われてるみたいだな」
蘭子「わ、我らが交わした血の盟約は、何人たりとも侵す事など……!」
コナミ「分かった、条件を呑む」
蘭子「ふぇっ!?」
美嘉「あ、アンタ、そんなにあっさり決めちゃっていい訳?」
コナミ「コイツらなりに、一年間育ててきた絆ってヤツがあるんだろ」
コナミ「言っとくが、俺から元の世界へ帰る話をしないだけだからな」
コナミ「俺と一緒に来るかどうかは、そいつに任せる」
コナミ「……これでどうだ?」
蘭子「……契約成立、ね」
- 196 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:29:08.32 ID:NwdVDJhw0
-
美嘉「はぁー……我ながらすごい事に首突っ込んじゃったかも……」
蘭子「お、桜姫よ!今見聞きした事は……!」
美嘉「分かってる、誰にも言ったりしないよ」
美嘉「アタシが言いふらしたとこで、信じる人なんていないだろうしさ」
美嘉「それじゃ、アタシの役目はここで終わりかな?」
コナミ「……感謝するぜ、お前のおかげで前に進めそうだ」
美嘉「いいっていいって、どうせ今日はオフで暇だったし」
美嘉「それに、久しぶりに蘭子ちゃんにも会えたしね★」
美嘉「ま、だけど手を貸してあげるのはこれで終わりかな?」
美嘉「これからアンタ達は、アタシが倒すべきライバルな訳だし」
コナミ「ライバル……?」
美嘉「アンタ達にも声かかってるんでしょ?オールスターグランプリ」
コナミ「!」
蘭子「ラグナロクか……!」
- 197 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:36:31.52 ID:NwdVDJhw0
- 美嘉「悪いけど、今年のDAGPはアタシ達が頂くから★」
美嘉「……765プロには、借りを返しときたい相手もいるからさ」
蘭子「フッ、桜姫よ……それは我とて同じ事!」
蘭子「次相見える時は……!」
美嘉「容赦しないかんね★」
コナミ「おう!」
コナミ(……こっちはまだ人数揃ってないけどな)
美嘉「……ってことで、今日はお開きかな?」
美嘉「アタシがここまでやってあげたんだから、うまくやりなよ?」
コナミ「ああ、ありがとな」
コナミ「……それじゃ、行くか」
蘭子「うむ……いざ、約束の地へ!」
- 198 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:41:46.18 ID:NwdVDJhw0
- 李衣菜「あっ!3人とも店から出ていくみたいだよ!」
未央「よし!突入するとしたら今しかない!」
未央「ふっふっふ、そろそろ年貢の納め時だよ、コナミん!」
未央「いざ、突にゅ……!」
「あ、あの!もしかして島村卯月さんですか!?」
未央「へっ?」
卯月「わ、私ですか!?」
「わぁー!やっぱり!」
「DLCの決勝戦、見てました!感動しました!」
「あのっ!よかったらサインください!」
ナンノサワギ? シマムラウヅキキテルッテ エッ!ホント?
ワイワイ……!ざわざわ……!
李衣菜「わわわ、一気に人が!」
卯月「あ、あの、私どうしたら……!」
未央「しまった、コナミん達行っちゃう!まさかこんな罠が……!」
卯月「お、押さないでくださいー!」
- 199 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:46:03.84 ID:NwdVDJhw0
- …………
………
……
未央「ふー、しまむーの人気を甘く見過ぎてたね……」
卯月「うぅ……ごめんなさい……」ボロッ
李衣菜「でもよかったじゃん!卯月ちゃんの人気があんなにすごいなんて!」
未央「うんうん、今度から外に出る時は、きちっと変装するって事で!」
卯月「えへへ、そうですね」
未央「それで、現在のターゲットの様子は……っと」
コナミ「…………」トコトコ
蘭子「…………」テクテク
- 200 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:51:17.15 ID:NwdVDJhw0
-
卯月「美嘉ちゃんとは別れちゃったみたいですね」
李衣菜「結局、喫茶店で話してたのはなんだったんだろ……」
未央「うーん、ギスギスした様子でもなかったのに、今は美嘉ちゃんと別れて蘭子ちゃんと一緒、か……」
未央「てっきり痴情のもつれかと思ったけど、どうも違うみたいだし……」
李衣菜「いや、それは最初から分かってたから……ん?」
卯月「李衣菜ちゃん?」
李衣菜「!……見て、あの2人、建物の中に入ってくよ!」
未央「い、行ってみよう!」
- 201 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:54:00.91 ID:NwdVDJhw0
-
卯月「ここは……雑居ビル、みたいですね……」
未央「まさかこの中でよからぬ事が!」
李衣菜「それはもういいってば、えーっと……」
卯月「……!み、見てください、この6階のところ!」
李衣菜「これ……多分蘭子ちゃんの事務所だ」
卯月「事務所っていう事は……」
未央「他所のアイドル事務所に、コナミんが入ってったって事?」
李衣菜「一体どうして……」
未央「確かめたいとこだけど、流石に他所様の城に土足で上がりこむのは……」
「何やってんだお前ら」
3人「!!!」ビクッ
- 202 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:56:31.89 ID:NwdVDJhw0
-
卯月「ご、ごごごめんなさいっ!」
李衣菜「わ、私達は通りかかっただけで!」
未央「決して怪しい者では……!」アワワワ
「あぁ?別にそんなに謝る必要ねぇけどよ」
「そんなとこでたむろされてると通れな……ん?」
「……あっ、お前っ!」
未央「えっ?……し、しまむー!」
李衣菜「この人……!」
卯月「たっ……!」
卯月「拓海さん!?」
- 203 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:58:45.19 ID:NwdVDJhw0
-
拓海「何だよ、久しぶりだな……最近、随分忙しそうじゃねぇか」
卯月「えと……お、おかげさまで……」
拓海「フン!まぁ、このアタシに勝ったんだから、活躍してくれなきゃ困るけどな」
拓海「で、そのお忙しいDLCの優勝者様がこんなとこで道草食ってていいのか?」
卯月「それは……ちょっと今日は事情があって……」
李衣菜「ところで、拓海さんはどうしてここに……」
「姐さん、一体何事だ?」
拓海「ん?あ、晶葉か」
未央「へっ!?」
李衣菜「今、晶葉って……」
卯月「あ、晶葉ちゃん!?」
晶葉「島村、卯月……?どうしてここに?」
- 204 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:59:50.11 ID:NwdVDJhw0
-
拓海「ハッ!そういやお前もコイツに負けたんだったな」
晶葉「ふん、同じ轍はもう踏まないさ、次は私が勝つ」
未央「ね、ねぇ、この状況って一体……」
李衣菜「DLCの出場者が、何で2人もこんなとこに……?」
拓海「はぁ?何でって、そりゃお前……」
晶葉「ここが私達の事務所だからに決まっているだろう?」
…………
………
……
- 205 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:00:29.39 ID:NwdVDJhw0
- 蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」
「ん……ああ蘭子か、お疲れ様」
蘭子「魂を持たぬ魔玩との戯れか(また機械いじりですか?)」
「あはは、また晶葉に部品の組み立てを押し付けられちゃってね」
「全く、人遣いが荒いんだから……まぁ、僕もこういう機械いじりは好きだけどね」
蘭子「よもや己が使命を忘れたわけではあるまいな?(……お仕事、ちゃんとやってます?)」
「も、もちろんだよ!仕事もちゃんとやってるって!」
蘭子「ふむ、ならばよい」
蘭子「ときに、我が魂の同胞達は?(ところで、他の皆は?)」
「他の皆はまだ来てないな……今日は蘭子が一番乗りだよ」
蘭子「ほ、ほう……(これは好機!)」
- 206 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:01:18.32 ID:NwdVDJhw0
- 「ん?でも今日は蘭子の仕事は入って無かったはず……」
蘭子「わ、我が友よ!(ぷ、プロデューサー!)」
「ど、どうしたの?そんなに改まっちゃって……」
蘭子「今この時より、汝を導く新たな扉が開くであろう!(今日はプロデューサーに、会ってもらいたい人がいるんです!)」
「僕に、会わせたい人?」
蘭子「う、うむ……」コクリ
コナミ「よう」
「……えっ?」
- 207 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:01:47.69 ID:NwdVDJhw0
-
コナミ「……はは、まさかこんなとこでお前ともう一度会えるなんてな」
コナミ「スーツ、案外似合ってるじゃん」
コナミ(この世界と、ネオ童見野シティを繋ぐ手がかり)
コナミ(……やっと)
コナミ(やっと、見つけた……!)
- 208 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:02:15.69 ID:NwdVDJhw0
-
コナミ「この世界に来てるのが、お前だったなんて……」
「どうして、君がここに……?」
コナミ「……それはこっちのセリフだよ」
コナミ「……久しぶりだな、ブルーノ」
- 209 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:02:46.84 ID:NwdVDJhw0
- 今回はここまでです。
読んでくださった方、ありがとうございました。
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 07:14:19.11 ID:1cdWgIrIo
- ブルーノお前だったのか
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:31:05.81 ID:GYMVO7puO
- いつも、栗をくれたのは
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:33:14.01 ID:0qaNufW4O
- 乙
ブルーノ!?ブルーノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:49:01.01 ID:qFg69T+WO
- お前だったのか!ブルーノ!
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 10:27:40.31 ID:gNVQ5OnOO
- ブルーノ!なぜブルーノがここに?!逃げたのか、自力でブラックホールから脱出を!?
- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 11:41:00.93 ID:03gilvkDo
- 乙乙!
ブルーノってTF6だとアンチノミーにならないとTG使わないんだよな確か。ブルーノの時はジェネクスだっけ?
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 11:50:07.99 ID:0qaNufW4O
- マシンナーズ
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 03:25:09.37 ID:074aTNgAO
- しかもキャラストーリークリア特典がマシンナーズフォートレスというな
- 218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 00:56:41.23 ID:Ur7dlGlD0
- こっちの世界にプラ/シドもいたりしてな
- 219 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:22:42.15 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「コナミ……!」
蘭子「ブルーノ……それが貴方の真名、なのね」
蘭子「……ジョニー」
コナミ「ジョニー?」
ブルーノ「……この世界での、僕の名前だよ」
ブルーノ「蘭子、彼とはどこで?」
蘭子「妖艶なる桜姫の、導きの元に……」
ブルーノ「……そうか」
蘭子「ご、ごめん、なさい……プロデューサーの秘密、他の人には内緒って言われてたのに……」
蘭子「でも、プロデューサーと同じ世界から来たかもしれないって聞いたら、居てもたってもいられなくて……」
- 220 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:29:27.54 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「ううん、僕の事を思って彼を連れてきてくれたんでしょ?」
蘭子「…………」コクリ
ブルーノ「なら、むしろお礼を言わないとね、ありがとう蘭子」ニコッ
蘭子「プロデューサー……」
ブルーノ「……これから、彼と2人で話をさせて欲しいんだ」
蘭子「やっぱり、私に聞かれちゃうとまずい、ですよね……」
ブルーノ「……ごめん」
- 221 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:36:25.98 ID:NNe1SZtB0
- 蘭子「……いいえ、分かったわ」
蘭子「盟約を交わした友の願い、今こそ成就するというのなら!」
蘭子「私は今この時より、再会の地を守護するガーディアンとなるわ!」
ブルーノ「蘭子……ありがとう」
ブルーノ「他の皆が来たら、そうだな……仕事で知り合ったデュエルトレーナーと話をしてるって伝えてくれるかい?」
蘭子「うむ、心得た!」
コナミ「ブルーノ……」
ブルーノ「……場所を移そうか」
- 222 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:44:10.43 ID:NNe1SZtB0
- …………
………
……
応接室
ブルーノ「城ヶ崎美嘉……そうか、彼女が……」コポコポ
コナミ「ああ……アイツ、中々いい腕してたよ」
コナミ「今度は、本気のアイツとやりたいもんだな」
ブルーノ「前回のDLCで優勝してからも、メキメキ実力を上げてるみたいだからね」
ブルーノ「蘭子も今、リベンジに燃えているところだよ……はい、どうぞ」
コナミ「……悪いな、いきなり押しかけてきたのに茶まで出してもらって」
ブルーノ「君がこうやって会いに来てくれたんだ、もちろん歓迎するよ」
ブルーノ「そのケーキ、ウチの子が作ってくれたんだ、よかったら食べて」
コナミ「ああ」
- 223 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:52:42.67 ID:NNe1SZtB0
- コナミ「……向井拓海に池袋晶葉、お前のとこのアイドルだったんだな」
ブルーノ「僕も驚いたよ、あの島村卯月にデュエルを教えたのが君だったなんてね」
ブルーノ「通りでいいデュエルをすると思った……拓海も晶葉も、悔しがっていたよ」
ブルーノ「でも……ふふっ、君が教えていたのなら納得だ」
ブルーノ「彼女のデュエルを見ていたら、何だか遊星の事を思い出したよ」
コナミ「おいおい、流石にまだ遊星の域には達してないよ」
ブルーノ「それはそうだろうけど、雰囲気っていうか……何だか彼と同じようなものを感じたんだ」
ブルーノ「案外、すぐに追いついちゃうかもしれないよ?」
コナミ「フッ、そうなりゃ俺も退屈しないんだけどな」
- 224 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:05:14.57 ID:NNe1SZtB0
- コナミ「……さて、ブルーノ」
ブルーノ「……ああ、分かってるよ」
2人「「…………」」
コナミ「……いざ顔突き合わすと、何から話せばいいか分からないな」
ブルーノ「あはは、そうだね」
ブルーノ「それじゃあ、お互いここまで何をしてたか話すっていうのはどうだい?」
ブルーノ「どうやってこの世界に来たかとか、ここに来てから何をしてたかとか……」
コナミ「ああ、そうだな」
コナミ「ブルーノはどうしてここに?お前、あの時……」
- 225 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:20:32.09 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「うん、僕は遊星ギアの最後の番人として……アンチノミーとして、君と遊星の前に立ちはだかった」
コナミ「そう、だったよな……」
ブルーノ「デュエルが終わって、君達をあの空間から脱出させた後、僕はあそこで消えるはずだった」
ブルーノ「ブラックホールの中で、体がばらばらになる感覚を確かに感じたんだ」
ブルーノ「でも、その後に僕を呼ぶ声が聞こえてきて」
ブルーノ「……気づけば、このビルの前に倒れていた」
ブルーノ「声を掛けてくれていたのは、僕を助けようとしてくれた蘭子だったんだ」
コナミ(気付けばここに、か……俺と同じだな)
- 226 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:23:42.60 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「それから僕は、このプロダクションのプロデューサーとして働く事になった」
コナミ「まさかお前が、アイドルの世話なんてしてるとは思わなかったよ」
ブルーノ「あはは、もちろん最初は僕も、そんな事してる場合じゃないって思ったよ」
ブルーノ「でも、まぁいろいろな事があってね……今じゃ、やりがいを感じてるよ」
コナミ「お前がこの世界の人間じゃないって事、知ってるヤツは?」
ブルーノ「今のところは、蘭子だけだね……あぁ、城ヶ崎美嘉さんも知ってる事になるのかな」
コナミ「まぁ口外はしないって言ってくれてるし、アイツなら大丈夫だ」
コナミ(ていうか、俺は事務所の皆に初っ端未来からきたかもなんて言ってたしな……)
コナミ「……お前がネオ童実野シティから来たことは?」
ブルーノ「…………」フルフル
コナミ「……そっか」
- 227 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:25:13.25 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「君は、どうやってこの世界に?」
コナミ「……ゾーンとの戦いが終わった後、変な歪みに引きずりこまれた」
コナミ「その後はお前と同じだ、気づけば事務所の中だった」
ブルーノ「そうか……ゾーンの事、それにネオ童実野シティを救おうとしてくれたんだね」
コナミ「……いいや、救えたかどうかは分からない」
コナミ「アイツが……遊星が、自分が犠牲になるって言いだしたんだ」
コナミ「マイナスモーメントに飛び込んで、崩壊を食い止めるって……」
コナミ「だから俺は、遊星の代わりにモーメントに突っ込むつもりだった」
コナミ「変な歪みに引きずられたのはその直後だった」
コナミ「ネオ童実野シティの崩壊を止められたかは……分からない」
- 228 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:26:03.94 ID:NNe1SZtB0
- ブルーノ「……なるほど」
コナミ「この世界で俺が知っているものは、デュエルモンスターズだけだった」
コナミ「だからひとまず、今のCGプロでアイドルにデュエルを教える事にしたんだ」
コナミ「こないだのDLCが終わってからは、いろんなとこ巡って手掛かりを探してるってとこだ」
コナミ「今のところ、何も見つかってはいないんだけどな」
コナミ「……アレ以外は」
ブルーノ「……ああ、君も見たか」
- 229 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:28:40.39 ID:NNe1SZtB0
- ごめんなさい
話が全く進んでない上にかなり中途半端ですが、今回はここまでにさせて頂きます。
今年の更新はこれで終わりになります。
来年中での完結は大分難しそうですが、またマイペースでやっていこうと思います。
でも流石に4週開けるなんて事は無いようにしたい……
それでは読んでくださった方、ありがとうございました。
よいお年を
- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 20:56:42.32 ID:B0nZV+P2o
- 乙乙
待っているさ
- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 22:42:12.65 ID:p2opFNZ7O
- 唯一の手掛かりDVDやからな
本人達の知ってる未来と違うから混乱しかないけど
- 232 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 01:58:18.60 ID:ag/2Feh7O
- 乙ー
- 233 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:13:47.00 ID:Wo70AvKp0
- ブルーノ「ちょっと待って……ええと、確か今なら……」
コナミ「?」
ピッ
TV「これこそが絶望への扉……思い知るがいい、不動遊星!」
TV「私の味わった絶望を!」
コナミ「これ……!」
ブルーノ「そう、例のアニメ……今の時間、ちょうど再放送をやってるんだ」
コナミ「アポリア……」
ブルーノ「ああ、チームファイブディーズとチームニューワールドの決戦……だね」
- 234 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:14:30.17 ID:Wo70AvKp0
- コナミ「ブルーノ……これ、どう思う?」
ブルーノ「そうだね……僕達が居た世界と、このアニメの内容とじゃ、違うところが多すぎる」
ブルーノ「WRGPがライディングデュエルの大会だったり、WTGPも無かった事になっている」
ブルーノ「でも、物語の大筋の流れは、確かに僕たちがいた世界で起きた出来事と概ね一致しているね」
TV「私を愛してくれる者を失った絶望」
TV「愛すべき者がいなくなった絶望」
TV「愛さえいらなくなった絶望」
TV「この力を利用しろ、ゾーン……」
TV「私の心を3つの絶望に分けて、君のしもべとして使え……」
TV「君は必ず、希望を……未来を取り戻せ」
- 235 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:15:15.77 ID:Wo70AvKp0
-
ブルーノ「パラドックス……アポリア……」
ブルーノ「……ゾーン」
コナミ「ブルーノ……」
ブルーノ「ああ、すまない……自分や知り合いがアニメになってるなんて、やっぱり慣れないものだね」
ブルーノ「でもこれを見ると確かに思い出す、君達と過ごした時間や、かつての僕が歩んできた未来を……」
コナミ「これは……一体何を表してるんだろうな……」
ブルーノ「正直、僕にも見当が付かないよ……でも一つ、気になってる事がある」
コナミ「気になってる事……?」
ブルーノ「……どうして、このアニメには君が出てこないんだろう?」
- 236 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:16:54.22 ID:Wo70AvKp0
- コナミ「俺が?」
ブルーノ「うん、これは遊星やチームファイブディーズの歩んできた物語……」
ブルーノ「それなら彼らといつも一緒に戦っていた君だって、中心人物として描かれていいとと思わないかい?」
ブルーノ「でもこの中では……アーククレイドルでの僕やゾーンとの戦いでさえ、遊星一人で挑んだ事になっている」
ブルーノ「そう……まるで、君の存在だけを切り取ってしまったかのように」
コナミ「……確かに、俺は最初このアニメの世界から出てきちまったのかと思った」
コナミ「俺だけが抜けだしてしまった事で、俺たちの世界の何かが変わってしまったのかもしれないって……でも」
ブルーノ「うん、その理屈だと、今ここに居る僕はこのアニメに出てこないはずなんだ」
ブルーノ「何か法則があるのか……それとも君が特別なのか……」
コナミ「はぁ……やっぱこの話になると頭が痛くなるな……」
コナミ「結局、はっきりした事は分からない、か……」
ブルーノ「……ああ」
- 237 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:17:38.82 ID:Wo70AvKp0
-
コナミ「……ブルーノ、ネオ童実野シティは無事だと思うか?」
ブルーノ「え?」
コナミ「……正直、このアニメの正体なんて、もうどうだっていいんだ」
コナミ「アーククレイドルの衝突はゾーンが身を呈して防ぎ、ネオ童実野シティは守られた」
コナミ「確かにこのアニメの中ではそうなってる……だけど」
コナミ「アニメの中では無事でも、元の世界ではもしかしたら違う結末になってるかもしれない」
コナミ「例え帰る方法が見つかったとしても、帰る場所が無ければ、俺は……!」
ブルーノ「コナミ……」
ブルーノ「……いや、そう悲観しなくていいと思うよ」
コナミ「え?」
ブルーノ「ネオ童実野シティは、無事だと思う」
- 238 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:18:36.79 ID:Wo70AvKp0
-
コナミ「ほ、本当か!?どうして……!」
ブルーノ「さっき、ネオ童実野シティの手がかりがないって言ってたよね」
ブルーノ「でも手掛かりはある、それも僕らの手の中に」
コナミ「手の中……?」
ブルーノ「君や僕がこの世界に来た時に、持ち込んだものがあるじゃないか」
コナミ「……デュエルディスク?でも、コイツは……」
ブルーノ「そうだね、デュエルディスク自体はこの世界にも存在する」
ブルーノ「でも、僕らの持っているものとは違う事に君も気づいているハズだよ」
ブルーノ「蘭子に僕の事を確認する時も、自分のデュエルディスクを見せたって言ってたよね?」
コナミ「ああ、ソリッドヴィジョンシステムに対応したカードの加工が必要なんだろ?めんどくさいよなぁ……」
- 239 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:19:16.94 ID:Wo70AvKp0
-
ブルーノ「うん、それもあるね、でもまだ根本的に違うところがあるんだ」
ブルーノ「コナミ、この世界のデュエルディスクがどうやって動いてるか知ってるかい?」
コナミ「この世界の……確か、電気で動いてるんだっけ?」
ブルーノ「その通り、バッテリー式……つまり電気の力で動いてるんだ」
ブルーノ「だからバッテリーが切れてしまうと、充電しなければデュエルディスクは動かせない」
ブルーノ「でも、僕らのデュエルディスクにそんなものは必要ないよね」
コナミ「ああ、そりゃあこのデュエルディスクはモーメントエネルギーが送られて動いてるからで……」
コナミ「……!!」
- 240 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:19:59.89 ID:Wo70AvKp0
- コナミ「そうだ……何で今まで気づかなかった……!」
ブルーノ「ああ、この世界にはモーメントなんていうエネルギーは存在しない」
ブルーノ「そのデュエルディスクに、エネルギーを供給するエネルギー源なんてないはずなんだよ」
コナミ「それじゃあどうして、このデュエルディスクは動いてるんだ……!?」
ブルーノ「……ここからは僕の仮説でしかないんだけど」
ブルーノ「恐らくこの世界と僕らが居たネオ童実野シティは、近い次元にあるんだと思う」
コナミ「近い、次元……?」
ブルーノ「あくまで仮説だよ、次元という表現が正しいかすらも分からない」
ブルーノ「でも、僕や君が移動してこれる位には、近い位置にある事は確かだと思うんだ」
ブルーノ「そして、僕や君がここに移動してこれたように……」
ブルーノ「ネオ童実野シティのモーメントが、次元を超えてこのデュエルディスクにエネルギーを供給してるんじゃないかな」
- 241 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:20:33.50 ID:Wo70AvKp0
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コナミ「エネルギーが……次元を、越える……?」
ブルーノ「モーメントは、エネルギー源から離れているデュエルディスクや乗り物にも、直接エネルギーを送り込む事が出来るシステムだ」
ブルーノ「それがもし、2つの世界を結ぶ何か……例えばホールのようなものを通って、この世界へエネルギーを送ってきているとしたら?」
コナミ「そんな事、あり得るのか?」
ブルーノ「僕らがこの世界に来るときに通ってきたであろうもの、その存在を認めるならば……」
ブルーノ「この世界でモーメントという存在がない以上、そう考えるのが自然だと思う」
ブルーノ「最も、その"何か"がどこにあるかなんて想像も出来ないけどね」
コナミ「でも、もしそれが正しかったら……!」
ブルーノ「そう、このデュエルディスクにエネルギーを与えるモーメントが動き続けている……という事は」
コナミ「ネオ童実野シティは……遊星や皆は、無事……!!」
ブルーノ「うん、きっとね」ニコッ
ブルーノ「逆に言えば、このデュエルディスクが動き続けてる限り、ネオ童実野シティの無事は保証されてると考えていいと思う」
コナミ「そうか……よかった……」
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