南条光「光あるところ、闇があるっ!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

170 :>>1 [saga sage]:2015/11/06(金) 20:18:35.40 ID:fOaPU92TO
飛鳥「……」

光「……飛鳥……ミスは誰だってするものさ」

麗奈「そうよ……うん。アンタ今回たまたま運が悪かったのよ」

紗南「なんか……ゴメンね。そんなタイミングだったのにお泊まり会しよっかなんて提案しちゃって……」

麗奈「来るのが遅かったの……来るかどうか迷ってくれてたからなのね……なんか、うん。言いたい放題言って流石に悪かったわ」

紗南「うん。ジャージのこと好きたい放題言ってゴメンね」

光「大丈夫だぞ飛鳥!ちょっと比奈さんみたいになってるけど眼鏡もジャージも似合ってるぞ!!」

飛鳥「……」




飛鳥「……ジャージなら……」

紗南「!」

飛鳥「……ジャージならいくらインクついても良かったのに……」

紗南「……」

麗奈「……」

光「……」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 18:03:06.34 ID:X93axZEKo
メガネにジャージ……
172 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 08:04:40.36 ID:FgwLrqBYO
光が来てくれた、それだけで人は生きる力を持てる
173 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 08:12:45.39 ID:FgwLrqBYO
紗南「……あとは蘭子ちゃんだけだね」 

麗奈「どんなパジャマで来るのかしらね」

飛鳥「意外とジャージじゃないかな」

紗南「なんか……レースとか付いてそうだよね」

麗奈「絶対黒とかそんなんよ。もしくは紫」

飛鳥「きっとジャージだよ」 

光「普通のパジャマかもしれないぞ。熊の絵が描いてたり……」

麗奈「言っとくけど熊本県は別に熊で有名な国ってわけじゃないからね」

光「えっ」

飛鳥「熊のアップリケとか付いたジャージだよきっと」

紗南「飛鳥の精神が崩れてる……」
174 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 08:23:19.96 ID:FgwLrqBYO
コンコンッ

麗奈「!」
紗南「!」
光「!」
飛鳥「!」

蘭子「お……遅くなってごめんなさい……入っても、良い?」

麗奈「来たわ!蘭子ね!遅いわよホントに!」

紗南(遅刻したの気にして標準語になってる……)

光「もう皆来てるぞ!」

飛鳥「蘭子……ちゃんとジャージに着替えてきたのかい?」

蘭子「えっ!?……えぇっ!?」アセアセ

紗南「気にしなくて良いよ」

麗奈「今のは無視しなさい。入って良いわよ」

蘭子「あっ……じゃあ……」



ガチャッ



【少し背伸びネグリジェ】神崎蘭子(SR+)


蘭子「お……遅くなってゴメン……ね?」


紗南「……」←普通のパジャマ
麗奈「……」←バスローブ+ワイングラス(特大)
光「……」←光るヒーローパジャマ(男子用)
飛鳥「……」←眼鏡とジャージ

蘭子「!!?」


シー……ン……


蘭子「……? あ、あの……へ、変……だった……?」オドオド


4人「……」










((((……なんかエロい))))


な ん か エ ロ い ! !
 
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/29(日) 09:07:31.85 ID:SMb6IOb0o
なんだそのSR+www
176 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 09:10:48.72 ID:8qLgUJY4O
麗奈(馬鹿な……日本人の女子中学生でパジャマにネグリジェですって……!?)

紗南(ネグリジェ……!漫画やゲームやこないだ見かけた川島さんのパジャマでしか見たことない……!!)

飛鳥(蘭子……!信じてたのに……!)

光(これは子供が着ても良いものなのか……!?)


4人「……っ!!」

蘭子「……!」アセアセ

蘭子「……? へ……変、だった?」


麗奈「アンタ!ふざけんじゃないわよ!何アタシよりセクシーに決めてんのよ!?ホントにセクシーじゃない!!」

蘭子「ぴぃっ!?」

紗南「生地が薄くてほんのり透けてるよ……これはダメだよ。ゲームならCEROが厳しくしてるレベルだよ」

蘭子「ふぇっ!?」←今気づいた
 
飛鳥「蘭子……キミは……キミだけはジャージだと信じていたのに……!」

蘭子「え?」

光「蘭子!それはダメだ!ダメな奴だ!子供に見せられない奴だぞ!!」

蘭子「ぴゃあっ!?」
177 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 09:22:07.25 ID:8qLgUJY4O
蘭子「そ……そんなに……」

紗南「?」

蘭子「そ……そんなに……その……」 

蘭子「え、えっち……?」カァァァァッ

4人「……」


麗奈「エロいわね」

蘭子「」

紗南「うん。エロい」

蘭子「」

飛鳥「エロスの化身だね」

蘭子「」

光「アタシあまりエッチなのはいけないと思うんだ」

蘭子「」ガーーーンッ


蘭子「う……」

蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!着替える!!お部屋帰って着替えるぅぅぅぅっ!!」ワァァァァンッ

紗南「わあっ!?蘭子が錯乱しだした!?」

飛鳥「お……落ち着くんだ蘭子!!」

蘭子「やだぁぁぁぁっ!!着替える!もう着替えるの!!」

飛鳥「ただどうしても着替えるというならジャージに……」

紗南「飛鳥も錯乱してる!?ヤバいよどうすんのこれ!?」

麗奈「ちょっと!光が言い過ぎるから蘭子泣いちゃったじゃないのよ!アンタ!謝りなさいよ!!」

光「え……えぇっ!?そ、そうなのか!?
ご……ゴメンなさい!!」

麗奈「……ホラ、コイツもここまで言ってるし許してやってよ」

紗南「何してんの」

蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!えっちじゃないもん!!えっちじゃないもん!!」

紗南「コント見てないし……ごめん!ごめんね蘭子ちゃん!皆言い過ぎたよ!!」

麗奈「あーもうわかったわよ悪かったわよ!だからあんま大声出さないでよ!近所迷惑になるでしょ!?」

蘭子「うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!えっちじゃないもん!!」

麗奈「ダメだわ……完全に幼児退行してる」


「えっちじゃないもん!!」
178 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 09:28:48.49 ID:8qLgUJY4O
ガチャッ

飛鳥「ん?」

光「……?」

紗南「アレ?」

麗奈「え……なんで急にドアが開いて……」

蘭子「……?」



お肌のために早く眠りたい
隣の部屋の川島瑞樹(28)「……」

瑞樹「……」ニッコリ




麗奈「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
光「……」
蘭子「……」


瑞樹「……」

クイッ←親指ジェスチャー

(黙って)

クイッ←親指ジェスチャー

(寝ろ)


麗奈「……」
光「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」


瑞樹「……」ニコッ
179 :>>1 [saga sage]:2015/11/29(日) 09:30:15.02 ID:8qLgUJY4O
 
5人「……」


「「「……ごめんなさい」」」
 
180 :>>1 [sage saga]:2015/12/28(月) 07:56:13.97 ID:AbeTDqmQO



紗南「……あー怖かった」

麗奈「顔パックしたままだったわね……」

紗南「キュウリ付いてたね……」

蘭子「恐ろしき威圧感……我が魔力による防御壁をああも容易く破られるとは……」

光「また他人に迷惑をかけてしまった……」

飛鳥「フッ……まさか、恐怖なんて感情をフツウの暮らしの中で彼処まで強く感じるコトになるなんてね……」

紗南「ジャージがなんか言ってる」

麗奈「あービックリした……でもいきなり怒られるなんて早速稼いじゃったわね」

光「稼いだって何を?」

麗奈「決まってんでしょ!“悪ポイント”よ!!」

全員「「「「“悪ポイント”!?」」」」

麗奈「声がでかい!そうよ!さしずめ悪事のポイントね。夜中に大騒ぎして隣人に怒られるなんてかなりの悪よ!そうね……確実に25悪ポイントは固いわ!」

飛鳥「成る程……そうやって少しずつ悪ポイントを貯めて芸の肥やしにしていくわけだね」

光「なるほど!そうやって悪の役に近づいていくわけか!」

蘭子「ふっふっふっ……流石悪の女王、泉のごとく様々な悪への道が湧き出るようだな……!」

紗南(何そのシステム)

麗奈「そうよ!この悪ポイントを今夜は兎に角稼ぎまくるのよ!」

光「くっ……しかしあまり悪に近づきすぎるのは……っ!」

麗奈「アーハッハッハッ!(小声)いい加減諦めなさい!悪という駅へ続く列車は一度走り出すと途中で止まらない片道切符なのよ!!」

紗南「何言ってんの」

光「因みに夜更かしはどれぐらい悪ポイントが貯まるんだ?」

麗奈「そうね……もし朝まで夜更かしとかになれば200ポイントぐらいは硬いかしら」

光「高っ!? 基準がわからないぞ!」

麗奈「馬鹿ね!アイドルが夜更かしなんて悪いことに決まってんでしょ!美貌の大敵だし仕事やレッスンに支障が出たら大変よ!!夜更かしなんてとんでもない悪よ!!」

光「おぉっ……!なるほど……」

蘭子「確かに……流石悪の女王……!」




紗南「……」←徹夜常習
飛鳥「……」←徹夜常習
181 :>>1 [sage saga]:2015/12/28(月) 09:12:55.16 ID:AbeTDqmQO
光「でも夜更かしって実際何すれば良いんだ?」

紗南「え?そんなの決まってるじゃん」

ドサドサドサッ

紗南「大勢で夜更かしなんて言ったら徹夜でゲーム、略して徹ゲーしかないでしょ」

光「何処に持ってたんだ紗南!?」

飛鳥「ハードまで複数あるとは……驚きだね」

蘭子「遊戯の友はもしや財の溢れる王族貴族の出身なのか……?」

麗奈「多分『うわーお金持ちだね!』って感じの意味かしら」

紗南「沢山あるけど複数プレイ出来るソフトばっかりだよ!麗奈の部屋のネット環境聞くの忘れてたからオンライン系は外したんだ。で、最近のゲームはオンライン重視で大勢1つの部屋に集まって出来るゲームは昔のほうが豊富だしじゃあハードから持ってくれば良いかなって」

光「? なるほどなぁ……」

紗南「ホラーゲームもあるよ」

怖いパッケージ

飛鳥&蘭子「ぴぃっ!?」

紗南「あはははごめんごめんジョークジョーク」

麗奈「今悲鳴一人多くなかった?」
182 :>>1 [sage saga]:2015/12/28(月) 09:31:26.08 ID:AbeTDqmQO
紗南「ゲームは良いよ〜。時間がいくらあっても足りない」

光「そんなに楽しいのか……」

紗南「楽しいよ〜。プロデューサーにもよく勧めてるんだけど忙しいから中々出来ないって言ってるのがちょっと残念だなー」

麗奈「5人いるけどどうするの?」

紗南「あーそうだねー……悪の気持ちを知りたいならきっと桃鉄とかが一番なんだろうけど……」

光「?」
蘭子「?」

※桃鉄=友情を破壊しかねないゲームの1つ。あらゆる面で残酷

紗南(仮に四人プレイでこの二人にチーム組ませたとしても多分かなり弱いだろうな……)

紗南「んー、ちょっと難しいね。普通にパーティーゲームにしよっか」

<マンマミーア!

光「でもゲームって大丈夫かな?紗南がそんなに言うなら絶対楽しいと思うけどあんまり楽しすぎたら盛り上がって大声だしてまた怒られるかも……」

麗奈「ボリューム抑えりゃいいでしょ。怒られたらそれはそれで悪ポイント追加よ」

紗南「ゲームで盛り上がっても仕方ないよ。役の為だもん」

飛鳥「最初から悪気100%だね」

麗奈「そうよ。悪だもの。川島瑞樹がナンボのもんよ。顔面パックなんか1回見たらもう怖くないわよ。早速ゲームしましょ。なんか友達の家に遊びに行った時みたいね」ワクワク

蘭子「わ……私ちゃんとプレイ出来るかな……?」ドキドキ

紗南「ダイジョーブだよ!すぐに出来るし覚えるよ」ウキウキ

麗奈「配線合ってるかしら。じゃ、やりましょう」

光「こんな時間にTVゲームなんて……一体どれだけの悪ポイントなんだ……っ!?」

麗奈「こんな時間にゲームしちゃうのも仕方ないわよね。だってこれも光の役の為だもの」ワクワク

紗南「そうだね。仕方ないよ。光ちゃんの為だもん。早くゲームやろ。早くゲームしよ」ウキウキ

飛鳥「便利な大義名分を得たものだね」

光「皆……アタシの為にそこまで……ありがとう!」グスッ

麗奈「そういうの良いから。アンタはコントローラー何色が良いの?」

光「赤!ヒーローはレッドが基本なんだ!」ビシィッ

麗奈「はいじゃあ赤。あとボリューム少し抑えなさい」

光「あ、はい。ごめんなさい」ストン

紗南「よーしこのゲームにしよう!最初に操作とかプレイの仕方とか出るよ!ちゃんと見ててね!」

光&蘭子&麗奈「は〜い!」

飛鳥「……」

紗南(あ、説明書読んでる)
183 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/13(水) 22:37:57.18 ID:wTuoRrh6o
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/31(日) 18:45:47.58 ID:BxnQgwzN0
デレステとボイスおめでとう
185 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 00:29:46.44 ID:udOqTUhPO
更新完全に止まっててすいません。というか残しててくれてホントありがとうございます
モバマスとデレステが完全に殺しにかかってました。すいません
今もレイナサマ来てるしホンマに死にそう
186 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 00:39:06.12 ID:udOqTUhPO
紗南「まずはゲームに慣れるとこから始めよっか!」

麗奈「チュートリアル?アタシこういう面倒なの苦手なのよね。まどろっこしいじゃない!」

光「麗奈!ちゃんと操作とかやり方とか覚えてからの方がいいぞ!アタシ自信ないし!」

麗奈「堂々と何言ってんのよ」

蘭子「うむ……我も修練の儀を終えぬ事には競いの場に挑むことは……」

麗奈「アンタは何言ってるかわかんないから普通に喋ってくれる?」

蘭子「私も自信ないから最初こういうのあると嬉しいなって」

麗奈「そう……」

飛鳥「蘭子の言う通りさ……ボク達はまだこのゲームのことを何も知らない……いや、実際には「識る」という行動n」

麗奈「じゃあさっさとチュートリアルとやら始めましょう」

紗南「そうだね」

光「塩対応だな……」

紗南「何処でそんな言葉覚えたの光ちゃん……?」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 00:41:14.75 ID:gjWjUAvko
飛鳥www
188 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 00:58:09.93 ID:udOqTUhPO
紗南「皆操作方法覚えたー?」

光「……うん!大体わかった!」

麗奈「ホントかしらコイツ……」

蘭子「た……たぶん!」

飛鳥「まぁ……知識としては頭に入ったし……体感としても少しだけど覚えたとは思うよ。実際に思うように動かせるかはわからないけど、ね」

紗南「よーしじゃあルールはバトルロイヤルだね。チームマッチにしよう」

カチッ

1vs4

麗奈「はぁっ!?アンタ1人対アタシ達全員!?」

飛鳥「これは……」

蘭子「紗南ちゃん……大丈夫なの?」

光「なぁ紗南!いくらなんでもこれじゃ不公平じゃないか!?」

紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!アタシ経験者だし!」

麗奈「嘗められたもんね!良いわ!ボッコボコにしてやる!」

光「でも……こんなの卑怯な感じがするし……」

紗南「大丈夫だって!ホラ!光ちゃんが好きななんとか戦隊だって5対1でいつも相手をフルボッコしてるじゃん!」

光「戦隊は一応敵も何十人も部下つれてるんだ紗南……」

蘭子「いーっ!って奴かな……」

光「それはラ○ダーだな」

麗奈「どっちでもいいわよオタクねもう!」

飛鳥「秘密結社か……組織としての規律を保つためや帰属意識を促すためなんだろうが……それでも彼らは何故……皆一様にあんな目立つ格好を採用しているんだろうね……」

麗奈「そんなの悪の美学よ!決まってんでしょ!」

飛鳥「……まさかこっちから援護射撃が来るとは」

紗南「アタシ経験者だよ?アタシが誰かと組んだらそこ有利すぎて逆に不公平になるじゃん!ね?」

光「でもこんな……だってさ、四人で一人を攻撃するなんて……徒党を組んで怪人でもない女の子を襲うのは卑怯って言うか……」

紗南「皆女の子だけど……」

光「うん、そうだけど……これじゃあまるで悪い奴がすることみたいじゃないか……!」

紗南「……」

全員「……」

光「……」





紗南「じゃあいいんじゃないの?今は逆に」

光「……あ、そっか……」

紗南「うん……逆に」

麗奈「2回言って元に戻ったわよ」
189 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 01:18:26.08 ID:udOqTUhPO
紗南「よーしじゃあ始めるよー!」

蘭子「うぅ……足引っ張ったらごめんね……?」

光「大丈夫だ!皆初めてだしフォローしあうのが仲間だ!」

飛鳥「自分がどの程度動けるのかもわからないのに連携が取れるとは思わないけどね……」

光「飛鳥!やる前から諦めちゃダメだ!皆の心を1つにするんだ!」

蘭子「でも……心を1つにするなんてどうやって……」

飛鳥「ふむ……ボクと蘭子は兎も角光と麗奈と組むのは今日が初めてだからね……ココロの波長を合わせるのも簡単とは思えないけど」

光「飛鳥……!くっ……だが確かにそうだ!何か切っ掛けがあれば……」

麗奈「何ゴチャゴチャ言ってんのよ!?始まるわよ!!クックック……紗南め!数の暴力でコテンパンにしてやるわ!」

紗南「上等!まぁ最初はアタシもゆる〜く行こうかな!接待プレイだね!」

麗奈「きぃ〜!憎たらしい!!アンタ達!アタシが危なくなったらアンタ達はリーダーのアタシの盾になるのよ!!良いわね!!」

麗奈「アタシがヤバくなったらリーダーの為に死になさい!」

光・蘭子・飛鳥「……」


飛鳥「わかったよ。ピンチになったら君に全て任せるよリーダー」

麗奈「えっ違」

蘭子「前線に立ち戦士の規範を示そうとは中々出来ることではないわ……良かろう、窮地に陥りし時は我等が長たる貴女に全てを託すわ」

麗奈「違……アタシに任せるんじゃなくてアンタ達がアタシを護……」

光「頼んだぞ!リーダー!!」

麗奈「えっ……ちょっと……」


紗南(心が1つになってる)


光「よーし行くぞ皆!こっちにはリーダーがついてる!」

麗奈「ちょ……ちょっと……」

飛鳥「リーダーがいれば何も問題はないね」

蘭子「うむ……指針たる人物、導き手さえいれば例え我等が無人の島に辿り着いても何も心配することはないわ……!」

紗南「多分蘭子ちゃんのは違うリーダーの話だと思う」


光「よし行くぞ紗南!少し気は引けるけど……でもアタシは勝負に手加減はしない!!」

紗南「よーし行くよ!ゲームスタート!カウントダウン!!」

麗奈「ちょっと!ちゃんとアンタは手加減しなさいよ!?」

蘭子「飛鳥ちゃん……離れないでね?」ドキドキ

飛鳥「折角数の有利がある以上無闇に離れることはないよ蘭子。安心していい」

紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!ちゃんと手加減するよ!」


3、2、1、GO!!


紗南「アタシが初めての子達相手に全力なんか出すと思う?」
190 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 01:19:31.15 ID:udOqTUhPO
 


──虐殺だった。



 
191 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 01:36:52.61 ID:udOqTUhPO
光「……」ズーン…
麗奈「……」ズーン…
蘭子「……」ズーン…
飛鳥「……」ズーン…


紗南「……」


紗南「……ごめん、ゲームの事になるとつい熱くなっちゃって……途中から、ちょっとだけ本気だしてた……」

全員「……」

蘭子「ちょっとって、どのぐらい?」

紗南「……5割?」

光「戦意喪失した蘭子も容赦なく追いかけて始末してたな……」

麗奈「ターミネーターみたいだったわね」

蘭子「……」

紗南「……7割だったかも」

飛鳥「ボクはリターンと同時に始末されたよ」

麗奈「完全にポイントもタイミングも全部暗記されてたわよね」

光「蘭子を庇おうとしてまとめて消されたりもしてたな……」

紗南「……9割」

麗奈「しかもアタシのこと皆が盾にしようとするから全部最初に殺されたんだけど」

紗南「それは知らないけど……」

光「くっ……!全力を出しても手加減してる相手に敵わないのは……やっばり悔しいな……っ!」ギリッ…

紗南「ごめん、ぶっちゃけ全力だった」

光「あぁ……全力だったのか……」

飛鳥「どのみち片手間で始末されてたから複雑だね」

麗奈「アンタの接待プレイって言葉は2度と信用しない」

紗南「ごめん」

紗南「でもホラ、ゲームは積み重ねと練習量がやっぱり大事だからその辺の差が今回出ただけだよ」

蘭子「じゃあ、私たちも練習すれば紗南ちゃんみたいに上手くなれる?」

紗南「なれるなれる!徹ゲー(徹夜でゲーム)何週間か続ければ皆そこそこ戦えるように……」




麗奈「見ときなさい光、これも1つの悪の形よ。言った言葉をすぐ翻す、ワルの常套手段よ」

光「悪って色々あるんだな……」
192 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 08:12:33.20 ID:WVpGSVL5O
麗奈「ダメね!バランスがダメだわ!手加減できないガチゲーマーを素人集団の中に放り込んじゃこうなるのは火を水より明らかだったわ!」

蘭子「……ひをみるより?」

麗奈「……そっちだった気がするわ」

飛鳥「他にゲームは何かないのかい?」

紗南「全国のプレイヤーと対戦できるFPS!」

光「戦争ものか……怖そうだな」

麗奈「血とか出るのはダメよ。蘭子が恐がるわ」

蘭子「しゅん……」

紗南「なら格ゲー!!格闘ゲームがあるよ!!」バンッ!


<ガタッ (※川島さんの部屋)


全員「……」シーン…



飛鳥「格闘ゲームか……さっきの二の舞になる気がするけど」

紗南「あとは桃○……ド○ポン……ア○スクライマー」

麗奈「よくわかんないゲームばっかね……」

蘭子「盟約を破り禁忌を侵すまたと無い機会……折角ぞ、我等のこの瞳を別の方向へ向けても良いのではないか……?(折角夜更かしするんだから他のこともやってみない?)」

紗南「ゲーム以外もやってみようって?うーん……」

麗奈「……いえ!ゲームも良いんじゃない?ただし別のゲームよ!」

紗南「別のゲーム?」

飛鳥「麗奈……何か案があるのかい?」

麗奈「フッフッフ……これよ!」

※割り箸

光「……」


光「これ何に使うんだ?」
193 :>>1 [sage saga]:2016/03/01(火) 08:13:51.44 ID:WVpGSVL5O
麗奈「アンタほんとにお子様ね!割り箸使ったゲームって言ったら1つしか無いでしょ!?」

光「……お尻で割るのか?」

飛鳥「」ブフッ

光「麗奈……アタシ達仮にもアイドルなんだからそういうのはどうかと思うんだ」

麗奈「なんでよ!?逆になんでその予想に辿り着くのよ!?そんな提案するわけないでしょ!?よしんばそうだとして徹夜でお尻使って割り箸割って何が面白いのよ!?」

飛鳥「」プルプル…

光「でもPさんが俺の忘年会芸の鉄板だって……」

麗奈「……アタシあいつとの付き合いちょっと考え直そうかしら……」

麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?」

紗南「……鼻に挿すの?」

飛鳥「」ブフォッ

麗奈「なんでドジョウ掬いなのよ!?そんなの鈴帆とかしかやんないわよ!!」

光「鈴帆はするのか……」

麗奈「鈴帆はするでしょ多分……」

飛鳥「」プルプル…

麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?割り箸使ったゲーム……つまりそれh」

飛鳥「お……お尻で割り箸……」プルプル…

麗奈「何ツボに入ってんのよ!?」

蘭子「……」

さすさす(※飛鳥の背中)

麗奈「……割り箸を使った大人のゲーム……そう!!」


<ドンッ (※川島さんの部屋)


全員「……」シーン…



麗奈「割り箸を使った大人のゲーム……そう、王様ゲームよ!!(小声)」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 09:04:43.87 ID:iwe3d1t4o
kwsmさんそろそろやべえな
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 23:15:04.70 ID:U4DZwKbh0
えたるなよ〜
196 :>>1 [sage saga]:2016/03/04(金) 23:48:22.78 ID:u0+WZRgeO
紗南「王様ゲーム!?」(小声)

蘭子「王様ゲーム!?」(小声)

飛鳥「なるほど、König(ケーニッヒ)ゲームか……」(小声)

紗南「なんで今ドイツ語で言ったの?」

蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!)

光「おお!王様ゲームか!!」(小声)



光「……王様ゲームって何するんだ?」

麗奈「……アンタはホント期待を裏切らないわね」

麗奈「割り箸の中に1つだけ印が付いてるわ!これを一斉に引いて印が付いてる割り箸を引いた奴が王様になれるのよ!」

光「おお……なるほど。だから王様ゲーム……もし王様になったら何をどうするんだ?」

麗奈「ハッ!これこそが王様ゲームの醍醐味よ。王様になったらね……王様以外の奴等になんでも言うこと聞かせられるの。一回につき一回だけだけどね!」

光「ああ、そういうゲームか。……ん?なんでも……?」

紗南「まぁ流石に限度はあるけどね。お金ちょうだいとかはダメだよ」

光「えっ!それはダメだ!そんなのはダメだな!……うーん……でもなんでもか……アタシそういうの考えるの苦手だから上手く参加できるかな……」

蘭子「私も……少し怖いかも……」

麗奈「大層ね……深く考えすぎなのよアンタたち」

飛鳥「しかし、何故王様ゲームなんだい?」

麗奈「アタシは悪(ワル)のカリスマアイドルになるのよ?その為にセクシーな事も出来るようになっとかなきゃいけないのよ!」

飛鳥「正直、そのセクシーと王様ゲームとどう関係あるのか、理解できないね」

麗奈「アタシだって知らないわよ!でもこないだやってたセクシーな芸能人特集で765プロの百瀬だったかなんだったかってアイドルが言ってたわ!「セクシーな女は合コンで王様ゲームとかやる」って!」

飛鳥「メディアの情報を鵜呑みにしてそれに踊らされてしまう、短絡的な思考と言わざるをえないね」

麗奈「やるの?やらないの?」

飛鳥「まぁ断る理由も特にない、かな?」

麗奈「めんどくさいわねコイツ……無駄にカッコつけてるし」

紗南「今ジャージなのにね」
197 :>>1 [sage saga]:2016/03/05(土) 00:08:13.58 ID:n+3BbnWmO
麗奈「クックック……アンタらどれを引くか決めた?じゃあいっせーのーで!で行くわよ……3、2、1……」


「「「「いっせーのーーで!!」」」」


パッ

全員「……」

麗奈「……えっ!?ちょっと!アタシの印が付いてないじゃない!」(小声)

飛鳥「ボクも外れだ。しかし君……ズルとかイカサマとかせず普通に参加したんだね……」

麗奈「……忘れてたわ」

紗南「アタシも外れだ〜」ウーン…

光「アタシもだぞ……ん?じゃあ……」



蘭子「……!」パクパク



光「蘭子が王様か!」(小声)

蘭子「ど……どうしよう……私……私王様になっちゃった……!」プルプル

飛鳥「落ち着くんだ蘭子、いいね?しかしそうか、蘭子が王様か……」

紗南「王様っていうより魔王だね」

蘭子「!! 魔王!?」ピクッ

麗奈「ちょっと!このアタシを差し置いてなんでアンタが王様なのよ!」

光「そういうゲームだからじゃないのか?」

蘭子「ど……どうしよう……」

飛鳥「落ち着くんだ蘭子。無理はしなくても良い」

蘭子「でも……」

紗南「なにか一発芸やらせるとか?」

麗奈「はぁ!?嫌よ一発芸なんて!」

蘭子「何か秘密を喋らせるのはどうかな?例えば恋バナとか」

紗南「王様ゲームだから嫌とかルール違反じゃ」

麗奈「蘭子!ダメよ!変な命令なら許さないわ!」

蘭子「ふぇぇ……」

光「こら麗奈!蘭子をいじめるな!」

蘭子「うぅ……(´;ω;`)」

紗南(15cmぐらい身長低い子の後ろに隠れてる……)
198 :>>1 [sage saga]:2016/03/10(木) 23:19:31.29 ID:lEqr2QGrO
ぁぁぁぁ…アイプロが……終わっちゃった……レイナサマ可愛かった……
199 :>>1 [sage saga]:2016/03/10(木) 23:42:06.61 ID:lEqr2QGrO
飛鳥「しかし、恋バナという単語が蘭子から出てくるなんてね……」

蘭子「うぅ……」

光「うん。アタシも恋し……恋……恋なんたらみたいなこと言うかと思ってた」

麗奈「アンタの語彙力なんなの」

光「くっ……まだまだ修行が足りない……!」

麗奈「……なんの?」

紗南「恋バナか……」

麗奈「……」

光「……」

蘭子「……」

飛鳥「……」


紗南「……」



紗南(一体このメンバーの誰にそんな浮いた話が存在しようか……)



飛鳥「……こういう場合割り箸に振られた番号を指定してその相手に話させるのがセオリーじゃないのかな?」

紗南(興味あるの!?恋バナ!?このメンツでも続けるの!?)

蘭子「な……なるほど……!」
200 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 00:23:47.20 ID:suQRvnjPO
蘭子(お……大人っぽい感じだと思ってつい恋の話なんて言っちゃったけど……!)ドキドキ


蘭子「お……オホン!……で、では魔王の御名において命じよう!」

全員「!!」

蘭子「クックック……では「3」の数字に選ばれし者よ!我等が前で秘めされし過去を晒すがよい!!」

バーン!

全員「……!3番……!?」



光「……」

飛鳥「……」

紗南「……」

麗奈「……」








光「あ、3番アタシだ」


「「「!?」」」
 
201 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 00:33:04.85 ID:suQRvnjPO
麗奈「え……光が!?アンタが3番なの!?」

光「うん。アタシ3番だな」

飛鳥「まさか一番この話題と縁のなさそうなキミが選ばれるなんて……」

紗南「光ちゃんの恋バナなんて聞いたらPさん全身から泡吹いて気絶しちゃうだろうなぁ……」

飛鳥「……ああ」

麗奈「……目に浮かぶわね」

紗南「でもまさか光ちゃんかー……」

蘭子「む……無理はせぬでもよいぞ……?」アワアワ

麗奈「大丈夫なの?恋バナできんの?つーかアンタそういう感情存在したり持ち合わせてんの?」

光「皆アタシのことなんだと思ってるんだ……?」


光「……っていうか、そこまで言うなら皆は何か恋バナとかあるのか?」


全員「」

光「」


全員「……」

光「……」


全員「(´・ω・`)」

光「(´・ω・`)」
202 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 00:40:30.94 ID:suQRvnjPO
光「……仕方がないな……アタシのとっておきの話をしようか……お父さんにもお母さんにも誰にも話したことのないとっておきの秘密の奴だ」

飛鳥「!」バッ

麗奈「えっ……!?」

紗南「え……あ、あるの?光ちゃん、恋バナあるの……!?」

蘭子「──っ!」ドキドキ


光「アレは……アタシがまだ小さい頃の話だった……」

麗奈「今も小さいでしょアンタは」

光「ち……ちっちゃくないぞ!140cmはある!!」

飛鳥「麗奈……今は少し静かにしてくれないか」

紗南「麗奈、ちょっと静かにして!」

蘭子「麗奈ちゃん……めっ!」

麗奈(……すごい怒られた……)



光「相手の人とは……話したことはないんだけど……アタシはその人の事をずっと見てて……だから勝手に色々知ってたんだ……」

飛鳥「……」ゴクッ
蘭子「……」ゴクッ
紗南「……」ゴクッ

麗奈(え…え……?う、嘘……ほ……ほんとに恋バナなの……!?)ドキドキ
203 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 00:46:49.90 ID:suQRvnjPO
光「相手の人は……すっごく背が高くて……とても大きい人だったんだ」

飛鳥「……」ドキドキ
蘭子「……」ドキドキ
紗南「……」ドキドキ
麗奈「……」ドキドキ

光「すごく背が高くて……ちょっと猫背だけどカッコよくて、力持ちで……」

飛鳥「……!」ドキドキ
蘭子「……!」ドキドキ
紗南「……!」ドキドキ
麗奈「……!」ドキドキ

光「それで、困ってる人を見過ごせない人でもあったんだ。他所から来た人だったけど……その場に困ってる人がいたらいっつも飛んできて、頑張って、怪我や痛い目に遭っても人助けをして……」

光「すごく……すごくカッコよかった……!!」

飛鳥「──!」ドキドキ
蘭子「──!」ドキドキ
紗南「──!」ドキドキ
麗奈「──!」ドキドキ

光「でも……とうとうある日、元々住んでた所に帰らなくちゃいけなくなって……帰っちゃったんだ。住んでた所に……」

飛鳥「……っ」
蘭子「……っ」
紗南「……っ」
麗奈「……っ!」

光「アタシはまだ子供で、なんにもわかってなかったけど……それでも……すっごくショックだったなぁ……」

飛鳥「……」
蘭子「……」
紗南「……」
麗奈「……」

光「……」
204 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 01:00:41.91 ID:suQRvnjPO
光「それで、この話はおしまい……かな……」フッ…


全員「……っ!」ドキドキ…



紗南「……!」

紗南「ハァーッ……!ドキドキしたー!……まさか光ちゃんにそんな話があったなんて……」

飛鳥「……っ」ドキドキ…

蘭子「うむ……うむ……輝きの友にもそのような甘く美しく、そして儚い記憶があったのだな……」

麗奈「……なんか、なんか面白くないわ……何かしらこの複雑な感じ……光の癖に……」

光「酷いな」

紗南「背高くて大きい人かーそれで人助けも好きって確かに子供の頃見てたらカッコいい!ってなっちゃうだろーなー」

蘭子「うむ……どのような相手だったのか、少し見てみたかった気もするわね……」


光「あ、見れるぞ。写真がある」

全員「!?」

光「まぁ写真っていうか……えーっと……あ、これだこれだ!」ゴソゴソ

全員「……!!」ドキドキ…

光「……まぁ、写真って言うか……」





ドンッ


ウル○ラマンのBlu-rayBOXの箱絵


光「写真というよりパッケージなんだけど」


全員「」


光「いやー小さい頃はお父さんの録画してくれた奴でしか見たことなかったんだけど……最終回は今見ても最後にウル○ラマンが去っていくシーンで涙腺が……」

光「……?」


光「どうしたんだ皆……?」
205 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 01:15:39.72 ID:suQRvnjPO
光「……どうしたんだ皆……全員ずっこけたみたいになってるぞ」

全員「……」


麗奈「……ずっこけてんのよ。リアルでずっこけたのは初めての経験よ……」

光「 アタシもリアルでずっこけてる人は初めて見たけど……」

麗奈「……ダメねアンタ。やっぱりダメよ」

光「えっ」

飛鳥「……キミに色恋の話を期待したボク達が間違っていたよ」

光「えっ!?」

紗南「違うんだよ光ちゃん……徹頭徹尾間違ってるんだよそれは……」

光「そうなのか……?」

蘭子「……ごめんね光ちゃん……私が変な命令しちゃったばっかりに……大人っぽいと思って少し考えなしだったよ……」

光「そんな標準語で謝られても……」

麗奈「やっぱりこのメンツでその手の話に持っていこうとしたのが間違いだったわ。そもそも誰よ王様ゲームやろうとかくだらないこと言い出したの」

光「麗奈だけど……」

麗奈「……」



麗奈「……いい?光。自分の失敗は出来るだけ他人のせいにするのも立派な悪の姿なのよ。覚えときなさい」

光「おお……なるほど……?」

紗南(……誤魔化したな)

麗奈「……」



麗奈「王様ゲームはやめましょう。大人っぽいを考えるなら別のやり方を見つければいいのよ」

飛鳥「……そうだね。このステージはまだボク達には早かったのかもしれない」

光「……なんかごめん」

紗南「もう気にしなくて良いと思うよ、どうせ他の皆もこのメンバーじゃセ○ィロスとかセ○ィロスになってたと思うし」

麗奈「いや誰よそれ。どんだけソイツに初恋奪われてる奴多いのよ」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 04:20:20.44 ID:IjDZiDCgo
FF7www
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 07:40:19.00 ID:XfUoL4QSO
ちょっと猫背の辺りで気付いたわ
208 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 23:19:08.77 ID:sRn5yNAKO
光「大人っぽい……そうだな……確かに大人っぽくはなりたいな」

麗奈「へーアンタもそんなこと考えるの」

光「大人になれば背も伸びるだろうしバイクが似合うように……」

麗奈「そんなこったろうとは思ったわ」

紗南「光ちゃん身長まだ諦めてないんだね……」

光「あ……諦めないぞ!だってこのまんまじゃバイクに乗っても足もつかないし……っ」

麗奈「スクーターで良いじゃない」

光「す……スクーター……」

光「……スクーターに乗ってるヒーローって……どうなんだ?」

麗奈「……」
紗南「……」
蘭子「……」
飛鳥「……」

飛鳥「……まぁ……何か事件が起きたとして、現場には間に合わないだろうね……」

光「……」
209 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 23:31:56.83 ID:sRn5yNAKO
光「麗奈、冷蔵庫の牛乳飲んでいい?」

麗奈「良いわよ。牛乳拭いた雑巾作ろうとして忘れてそのままのあるからそれ開けて」

紗南「何しようとしてんの……」

麗奈「大人っぽい夜更かしって他なんかないの?」

光「低脂肪乳だ」

麗奈「安いのよそっちの方が」

飛鳥(意外としっかりしてるのか……)

蘭子「大人っぽい……」ウーン…

光「背が伸びますよーに背が伸びますよーに」ゴクゴク

麗奈「つーかアンタら普段夜更かしとかどうしてんの?」

光「プハッ……撮り貯めした録画見てると遅くなっちゃってる時があるな」

麗奈「オタク!ほんとオタクね!」

紗南「徹夜でゲーム」

麗奈「こっちもオタクじゃない!なんなの!?」

蘭子「我がグリモワールに我が魔力を注ぎ写しとっているわ」

麗奈「最早意味がわからない!」

飛鳥「……そうだね……ボクは……」

麗奈「良いわよアンタは。どうせ漫画とか描いてんでしょ」

飛鳥「……」
210 :>>1 [sage saga]:2016/03/11(金) 23:48:13.59 ID:sRn5yNAKO
蘭子「いや、我が友麗奈よ……その認識は誤りと言わざるをえんぞ……!」

麗奈「ごめん普通に喋ってくれる?」

蘭子「」ガーンッ

蘭子「この中で大人っぽいなら……飛鳥ちゃんが一番だと思う!」

飛鳥「……」

麗奈「え?」

紗南「飛鳥?」

光「あーなるほど。確かに。難しい言葉いっぱい使うしな」

紗南「基準が浅いよ光ちゃん……」

麗奈「飛鳥がぁ?」

紗南(本人目の前でこれもスゴいな……)

飛鳥「……」

飛鳥「……ボクが大人のように見えてるのなら、それがキミのセカイの中のボクなんだろう……」

飛鳥「だけど……それはあくまでキミのセカイに観測されたボク……ボク自身のセカイでは……結局は大人と子供の境界も、そしてボクという主観と客観の観測も」

光「飛鳥は夜更かししてる時何してるんだ?」

麗奈(悪意なくすっ飛ばしたわね)

飛鳥「……」

飛鳥「……あまり大したことはしていないさ。ラジオを聞いたり……古い歌をこうしてカセットプレイヤーで聞いたり……それだけだよ」


コトンッ (※レトロなカセットプレイヤー)


麗奈「おお……」

紗南「な……なんだろう……確かにこれ少しCOOLでカッコいいかも……」

蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!)

光「なるほど……ラジオとカセットプレイヤー……大人っぽくてカッコいいな」


飛鳥「……」


光「そして褒められても特に興味の無さそうなCOOLな雰囲気……大人だな……!」
211 :>>1 [sage saga]:2016/03/12(土) 00:13:54.94 ID:qErRJdPAO
光「ラジオか……今何やってるんだろうな……」

紗南「ラジオなんてゲームの中でしか聞いたことないや」

蘭子「我も同じく……」

麗奈「なんか面白い番組とか今やってんの?」

飛鳥「ん……そうだね……この曜日と時間なら……いつもは洋楽専門のラジオなんかをよくつけてるね……」

光「おお!」

紗南「お……大人っぽい……!」

麗奈「くっ……やるわね飛鳥……!」

蘭子「流石我が友……!」


飛鳥「……」


光「洋楽のラジオか……」

紗南「……聞いてみる?」

麗奈「あんまり大きな音はダメよ。隣怖いから」

全員「……」シーン…


隣の部屋『……』


全員『……』シーッ
212 :>>1 [sage saga]:2016/03/12(土) 00:20:30.13 ID:qErRJdPAO
 
〜〜〜♪〜〜〜〜♪♪


光「……」
紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」
飛鳥「─」


〜〜♪〜〜〜〜♪


光「……」
紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」


〜〜♪〜〜〜〜♪♪♪


四人(なんか……今すごく大人っぽい気がする……)


〜〜♪〜〜♪〜〜〜♪♪
 
213 :>>1 [sage saga]:2016/03/12(土) 00:28:49.46 ID:qErRJdPAO
紗南(聞いたことのない国の言葉……歌……)

麗奈(知らない言葉……知らない歌……)

蘭子(でも不思議と聞き入ってしまう……なんだか不思議な感覚……)

光「飛鳥が洋楽のラジオを聞く理由……なんとなくわかった気がする……」

飛鳥「……フフ……そうか。こうしてセカイを誰かと共有する事は……ボクは魂を誰かに明け渡すことより、勇気が必要なことだと思ってる……その領域に、踏み込んでよかったかもしれない」フッ


〜〜♪♪♪〜〜♪♪


光「……」

光「……ところで飛鳥」

飛鳥「……ん?」

光「……この人たち……なんて言ってるんだ?」

飛鳥「……」


〜〜♪♪〜〜♪♪♪〜〜♪


飛鳥「……」

光「……」

飛鳥「……」

紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」


〜〜♪♪♪〜〜♪(外国語)


飛鳥「……」
214 :>>1 [sage saga]:2016/03/12(土) 00:37:33.85 ID:qErRJdPAO
飛鳥「……」


飛鳥「……言葉がわからなくても、感じることはできる。歌にはそのチカラがあり……それを識るのではなく知っているのが……ボクたちアイドル……だろう?」

光「……!」
紗南「……!」
麗奈「……!」
蘭子「……!」

光「おお……!確かにその通りだ!飛鳥の言う通りだな!」

紗南「そうだね。言葉なんかわかんなくても感じることは出来る!洋ゲーやってる時とかたまにあるし!」

蘭子「うむ……我も見知らぬ言語の未だ知り得ぬ言の葉を真の意味を知らず用いる事がある」

麗奈「そうね……言葉がわかんないなんて些末なことだったわ。あとわかんないのアタシ一人じゃなくて良かった」

飛鳥「……」

飛鳥「言葉の意味を知ることは理解を深め真の輝きを見せることに繋がるんだろうけど……だがそれをしなくても通じるものはある……だろう?」

光「……そうだな。なんかそんな気がしてきた。何歌ってるのかわからないけど」

紗南「……うん。こうやって耳を傾けてるだけで感じることが出来るものもあるよね。何て言ってるのかわかんないけど」

蘭子「うむ。魂の共鳴……それさえあれば我等には他に何も要らないわ……何処の国の歌なのかわからないけど」

麗奈「やるわね飛鳥……アンタのこと少し大人って認めてやるわ!歌はなんの歌なのかわからないけど!」

飛鳥「フッ……なら今は何も考えずただ聞き入ろう……音の旋律……まだ見ぬセカイから奏でられる調べを……」


〜〜♪♪〜〜〜♪♪〜♪♪♪♪


全員『……』
215 :>>1 [sage saga]:2016/03/12(土) 00:42:51.42 ID:qErRJdPAO


──そのあと、アタシ達は歌が終わるまで……目をつぶって歌に聞き入った……


──正直何言ってんのかさっぱりだったけど……アタシ達は耳から入ってくるその不思議なリズムと感覚を楽しんだ……


──その日……アタシ達は少し大人になった気がした。


──一夏の、小さな小さな背伸びだった。








──あと関係ないけど後日聞いてた歌の特徴を事務所にいた夏樹さんや涼さんに話したらスゴい複雑そうな顔して『忘れろ』とだけ言われたのはちょっと気になった。

(語り:南条光)
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 14:28:52.48 ID:FhLeT/KYo
いやらしい歌だったんかな
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 18:47:38.55 ID:pLfnZpWB0
牛乳雑巾作ろうとしたが、及川さんの顔が浮かんで断念した説を提唱してみる
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 21:29:48.51 ID:CpQP02sH0
少年ジェットは流石に知らんか
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/12(土) 22:50:55.57 ID:71F3Jwloo
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 22:51:32.08 ID:71F3Jwloo
ageスマン
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 03:14:33.39 ID:gzDo5pjKo
ヒーローシールチョコがまさか予言になってるとは
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/19(火) 23:18:10.78 ID:cMDSMQs3o
a
223 :>>1 [sage saga]:2016/04/20(水) 21:45:58.33 ID:RRL5JwmOO
飛鳥「……フッ……ボクらは今日、言語という境界線を越えた先の心の旋律を共有した……所謂『フツウ』とは少し違う、特別な経験だったけど……悪くはなかったんじゃないかと思うよ?」

麗奈「まぁね……中々有意義な時間の使い方だったわ。ちょっと大人っぽかった気がする」

蘭子「ええ……今宵の集い……こうして新たな見識が増えることによってまた一つ我も自らの世界を上の領域へと昇らせることができた気がするわ……!」

光「うん、そうだな……なんかこう、さっきのとか大人って感じがしたな……」

紗南「洋ゲーやってると少し大人っぽくなった感じがするけど、洋楽もなんかそんな感じがするね」

光「まぁ、何歌ってたのか正直アタシさっぱりだったけど……」

全員「……」

光「あ……でも大人な感じはしたけど悪とはあまり関係なかったかも」

飛鳥「……そこは、あれだよ。ボクらの第一目標は夜更かしという悪いことをするためのモノで……」

蘭子「う、うむ。その通り。我らはこの闇の帳の下りた世界が終焉を迎える時まで如何に時を終えるかが……その……えっと……」

光「なるほど……それもそうか……」

麗奈「良いのよ別に細かいことは。それにアレよ、大人になると自然と人って悪い部分が膨らむもんなのよ。早苗がそんな感じのこと言ってたわ」

光「えっ!?そうなのか!?」

麗奈「声がでかいわよ!隣に聞こえたらどうすんの!?(小声)」

シーン……


全員「……」ホッ

紗南「元警官が言うとなんかこう、重みがあるね」

飛鳥「ヒトが普段モラルと理性という仮面(ペルソナ)の下に隠している部分を見続けている訳だからね……」

光「……」

光「……そうか……確かに特撮もそんなこと言ってる作品もあったな……大人になるってことは悪に近づく事にも繋がりかねないのかもしれない……アタシも気を付けないと……」

麗奈「今悪に近づこうとしてんだけどね」

光「(゜ロ゜)」ハッ
224 :>>1 [sage saga]:2016/04/20(水) 22:02:26.32 ID:RRL5JwmOO
紗南「……」

紗南「……あのさ、麗奈ちゃんも光ちゃんも両方いるしこの際だから聞いとこうかなって思ったんだけど」

光「……?」
麗奈「……?」

紗南「二人のいう「悪」って具体的になんなの……?」

光「?」
麗奈「?」

紗南「……いや、今更かなぁと思ったけど、ふと気になっちゃって……」

紗南「光ちゃんがヒーロー好きになった理由は一応聞いたけど悪いことを嫌がる以上ヒーローとの約束以外にも嫌って思う理由があったりするのかなって」

紗南「いや、普通はそりゃ悪いことはダメとかって教わるし育つんだけどね?わかってるけどさ」

飛鳥「……言われてみると片方は悪を拒絶し片方は悪そのものになりたがる……不思議な組み合わせだね」

光「そ……そうか?」

麗奈「そ……そうなのかしら……?」

蘭子「……ふむ……そうね。我が友達の考える悪とは何か、折角の今宵の機会、改めて話し合うのは良いかもしれないわ……!」

光「……」
麗奈「……」

光「悪、か……改めて言われると……うーん……やっぱり……うん」

飛鳥「……」



飛鳥「……ちなみに……ボクの考える悪とは……」

紗南「長い?」

飛鳥「え?」

紗南「長くなりそう?」

飛鳥「……」

紗南「1レスでまとまる?」

飛鳥「れ……れす……?」

???「読んだれすか〜?」

飛鳥「……」

飛鳥「……後で良いです」

紗南「うん、ごめんね」

光「……さっき誰かいなかった?」
225 :>>1 [sage saga]:2016/04/20(水) 22:32:11.34 ID:RRL5JwmOO
光「……悪とはなにか、か……難しいな。やっぱりこの時代、価値観がより複雑かつ多様化した現代において、何が正義で何が悪かを見極めそれを語るのは、簡単ではないと思うんだ」

紗南「!?」

蘭子「光ちゃんが難しい感じの話を……!?」

飛鳥「まさか、キミも普段は仮面(ペルソナ)を被って……!?」

麗奈「……。どうせそれ特撮番組の受け売りかなんかでしょ、多分」

光「……うん」

紗南「あ、なんだ……」ホッ
蘭子「びっくりした……」ホッ
飛鳥「ああ、驚いたよ……」ホッ

光「……皆アタシのことなんだと思ってるんだろう」

麗奈「……アンタ嘗められてんのよ。馬鹿だと思われてんの。年下とかにタメ口聞かれるタイプね」←年下

光「」ガーンッ

蘭子「わ、私そんなつもりじゃ…」アワアワ

光「くっ…!だが、麗奈の言ってることは悔しいが正直否定できない……!」

蘭子「……できないの?」

飛鳥「……まぁ、目の前に実例がいるからね」

※小関麗奈(13)、南条光(14)

紗南「……光ちゃんはほら、親しみやすいんだよ……多分……」

光「尻すぼみなのか……でもフォローありがとう紗南」ズーン…

光「……やっぱり背が低いから威厳が足りないのか……?」ウーン…

飛鳥「落ち込んでしまった……」
蘭子「ど、どうしよう……?」

麗奈「めんどくさいわね。でかくて威厳だらけの奴が正義振りかざしてたら恐いんだからアンタは今のままで良いのよ」

光「!!」

光「そうかな……?……そうかも……うん!そうだな!アタシはアタシだ!その通りだ!気にすることなんてなかった!」

麗奈「そうよくだらない」

光「ああ!ありがとう麗奈!」

飛鳥「立ち直ったね」

蘭子「良かった……光ちゃん……っ」

紗南「何今の落として上げる流れ……新しいツンデレなの……?」
226 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 01:34:57.50 ID:xgICvl7mO
紗南「で、麗奈の考える悪ってなんなの?」

麗奈「悪の女王のアタシにそれを聞くの!?良いわ!答えてあげる!」

紗南「ノリノリだね。そしてお隣にも気を付けてるんだね」

麗奈「怒られるの恐いし……違う!そうじゃない!
いい!?『悪』ってのはね、昔から自分のために手段を選ばず他人を蹴落としたり踏み台にしたり支配しようとする奴って決まってんの!それがワルなのよ!アタシはそれを究めるの!!」

蘭子「麗奈ちゃん……そんなのになりたいの?」

麗奈「ちょっ……素で返すんじゃないわよ!?堕天使目指してる奴に言われたくないわ!!」

麗奈「世の中他人の為だのなんだのと良い子ちゃん気取った連中もいるけどね!アタシから言わせたら馬鹿よそんな連中!」

紗南「目の前にそんな子いるけど……」

光「ああ!やっぱり人の役に立ちたいもんな!」

飛鳥「そしてそんな麗奈も今光の為にと特訓に付き合ったりしてくれてるよね」

光「麗奈すき!」ガバッ

麗奈「んぎゃぁっ!?違う!放せ!今は違う!流れ読め!」グイッ

光「ごめん」

麗奈「あのね、良い!?いくら綺麗事言ったってね!?他人の為にどれだけ頑張っても報われるとは限らないし得なんかしないのよ世の中!!ってか無駄なの!ダサいのよそういう、その、自己満足とか!!
だったら、悪いことしようがなんだろうが自分のために生きるのが一番に決まってるわ!」

麗奈「大体『正義が勝つ』って何よ!?馬鹿じゃないの!?勝った方が正義なのよ!悪い奴が勝てば悪い方が正義になるしフツーに考えてルール守ってる奴がルール破ってる奴に勝てるわけないわ!
なら手段を選ばず自分のことしかしない悪の方が良いじゃない!絶対良いわ!」

麗奈「“ワルの方がカッコいい!”とか“悪役の方が好き!”なんて単純な話よ!周りなんか気にせずどうなろうが自分のために自分のやりたいことやってる奴って羨ましいじゃない!あと周りがそんな悪に右往左往してる様も滑稽だしね!!つまらなくないの!!」

麗奈「それが『悪』よ!そしてアタシはそんなワルどもの頂点に立って世界を征服する悪の女王レイナサマになるのよ!!なりたいのよ!どう!?わかった!?」

全員「……」
227 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 01:39:26.97 ID:xgICvl7mO
麗奈「ゼェ…ゼェ…なんかすごく酸素を使ったわ……仕事でもこんなに沢山一度に喋ったことないかも……」

全員「……」シーン…

麗奈「……?」

全員「……」シーン…

麗奈「な……何よ?なんか言いなさいよ……」

全員「……」シーン…

麗奈「……ふ……フン!ひょっとして今更このレイナサマのワルっぷり恐れをなしたわけ?ずっと言ってんでしょ!アタシは生まれつき生粋の悪なのよ!ワルの中のワル、それがアタシで……」

紗南「……」
蘭子「……」
飛鳥「……」
光「……」

麗奈「……な……何よ……なんか言いなさいよ……」

全員「……」

麗奈「……」



麗奈「ひょ……ひょっとしてアタシのこと嫌いに──?」ボソッ

紗南「いや、ビックリしたね」

麗奈「!?」ビクッ
228 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 01:44:35.34 ID:xgICvl7mO
紗南「意外と考えてるんだね麗奈ちゃん」

麗奈「!? は……はぁっ!?どういう意味よ!?」

蘭子「うむ……まさか悪の女王がそのような思想の下で悪を為そうとしていたとは私も驚いたわ……!」

麗奈「どんな考えだと思ってたのよ!?」

飛鳥「いや、ボクも驚いたよ……てっきりキミは理由もなく悪いことに憧れてるだけだと思っていたからね……」

麗奈「大概失礼ねアンタも」

光「……」

麗奈「……な……何よ?」

光「……いや、麗奈の言ってた悪、そして今度の役について、ちょっと考えてさ」

麗奈「……?」
229 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 01:49:58.95 ID:xgICvl7mO
光「こうやって改めて振り返ると……悪っていうのはただ単純に悪いことをすることじゃないってアタシ思うんだ」

飛鳥「ほぅ……今度は光の悪についての論か……興味深いね。で、キミの考える悪とはなんなんだい?」

光「……そうだな……やっぱり麗奈が言ったのもその通りだとは思う。でも、アタシが考える悪っていうとやっぱり、自分のためだけとかではないと思うんだ。『悪』ってのはやっぱり、『誰かを踏みにじること』だと思う」

蘭子「……踏みにじる?」

光「うん」

光「正義って難しくてさ。正しいって思ってした事でも誰かを傷つけたりするかもしれないんだ」

紗南「まぁそうだね。ゲームとかでもよくそういうのは描かれるよ」

蘭子「うむ。書物にもそのような事が描かれていることはある」

飛鳥「古来から哲学者や倫理学を修める者達もきっと幾度も議論してきた事なんだろうね……」

麗奈(えっ……?コイツらひょっとしてアタシが思うより頭良い……?)
230 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 01:56:32.22 ID:xgICvl7mO
光「自分も悪になるかもしれないんだよ。正義って。昔から特撮とかでも言われてるけど、気を付けないといけないんだ」

飛鳥「善悪はコインの表と裏、簡単にひっくり返る事もある、と?」

光「うん。だから正義の味方は常に気を付けなきゃいけないって」

光「アタシにとっての悪は、どんな理由があっても誰かを踏みにじるのが『悪』、かな」

光「踏みにじられた人はずっと傷つくし哀しい思いをする。悪はやっぱりダメなんだ」

光「アタシの役も……すごく嫌な奴だ。自分のために色んなモノを盗んで、沢山の人を不幸にする。主人公もそのせいで大切な思い出を踏みにじられてるんだ」

紗南「悪い奴だね……」
麗奈「中々のワルだわ」
蘭子「良くないと思う……」
飛鳥「まさに悪だね」

光「うん」

光「そして……そういう悪を止めるのが、『正義』だと思うんだ」

蘭子「正義……?」

光「うん。やっつけるんじゃなく、止める。それが、アタシが思う正義。悪の話じゃなくなっちゃうけどね」
231 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 02:02:53.57 ID:xgICvl7mO
飛鳥「……だがその正義はキミがさっき言ったように、悪に容易に変わりえるものではないのかい?」

光「……」

飛鳥「誰かを踏みにじるのが悪だとして……それを止めること事態がそれを行う人間にとっては『自分の意思を踏みにじられる』行為に繋がる事態もある訳だ」

光「……うん。だから難しいんだ。それでも、止めないと沢山の人が大切なものを踏みにじられて哀しむから、迷ったり考えながらでも、誰かが止めなきゃいけないんだよ」

光「やっつけるんじゃなくて、止める。それがやっぱりアタシが思う正義なんだ」

光「……誰かが悪い気持ちや弱い気持ちに負けそうになった時……それを止めたり出来る、勇気をあげられるアイドルになりたい……」

光「それが、アタシが目指してるヒーローでアイドルなんだ……!」


蘭子「……!光ちゃん……っ!」

飛鳥「……光……!」

紗南「光ちゃん……光ちゃんも色々考えてるんだね……!」

麗奈「……ふん、まぁアンタがどうでもアタシは変わらないけどね!」


光「……ああ、アタシにも一緒だ!そこはずっと変わらない!」


紗南「……」
232 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 02:09:35.33 ID:xgICvl7mO
紗南「……まぁ光ちゃんがどうでも次にやる役はその正反対な存在な訳で」

光「うわぁぁぁぁぁぁっ!!そうだったぁぁぁぁぁっ!?」ウワァァァァッ

麗奈「忙しい奴ね」

飛鳥「折角さっきまでカッコよく決めてたのに」

蘭子「哀れなり我が友よ……」


光「うぅ……やっぱりどうすれば……このままアタシは悪になって良いのか……!?誰かを踏みにじる悪になんて……」



ガチャツ



光「?」
紗南「? 何今の音」
蘭子「えっ……」
飛鳥「……扉の音?」
麗奈「あっ……そういえば鍵開けっ放しに……」
















玄関の暗闇に白い首だけが浮かんでる





全員「!?!?!?」
233 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 02:15:02.85 ID:xgICvl7mO
お肌のために早く眠りたい

暗闇に白い美肌パックを付けた顔だけがぼうっと浮かんでる・川嶋瑞樹(28)「……」



全員「――……っ!!?」



光「……っ!」←声もでない
紗南「──……っ!!」←声もでない
麗奈「──っ!?」←声もでない
飛鳥「──……っ」←息が出来ない
蘭子「」←意識がない



川嶋瑞樹(28)「……」








「ええんやで」






全員「!?」ビクッ





「若いんやし」

「今そういうん」

「楽しんで」

「ええんやで?」





全員「……!?」
234 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 02:18:38.19 ID:xgICvl7mO
「……」


「せやけどな」




全員「」ビクッ




「これ以上」


「ウチの儀式を邪魔する言うんやったらな」


「おどれら」


「ワシの肌を踏みにじるいう」






「悪やぞ」





全員「……」
235 :>>1 [sage saga]:2016/04/21(木) 02:19:43.45 ID:xgICvl7mO

全員「……」



全員「すいませんでした」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 06:01:01.35 ID:oGr4zjem0
やった続き来てた
237 :>>1 [sage saga]:2016/05/19(木) 10:20:37.05 ID:3I5C7rKtO
光「あー……怖かった。いや、怖くないけどヒーローだし」

麗奈「……結構余裕ねアンタ」

紗南「いやー怖かったね。真っ黒の空間に白い顔だけ浮かんで……下手な和製ホラーゲームより怖かったや」

飛鳥「少し調子に乗りすぎたね……川島さんは早苗さんの部屋で今日は寝るそうだよ」

光「川島さん怒らせちゃったなぁ……酷いことをしてしまった……」


蘭子「……」プルプル


光「……蘭子がまだ回復してないな」

紗南「仕方ないよ、怖かったもんね」

飛鳥「あれは最早理性で制御できるものではない、本能的な恐怖さ」

麗奈「流石のアタシもヤバイ!って思ったもの。蘭子なら仕方ないわよ」

光「そうだな。ところで皆……」




蘭子「……」ギュー…
飛鳥「……」ギュー…
紗南「……」ギュー…
麗奈「……」ギュー…

光「……」



光「……いつまでアタシに抱きついてるんだ……?」
238 :>>1 [sage saga]:2016/05/19(木) 10:33:17.42 ID:3I5C7rKtO
麗奈「……これはアレよ。まだビビってるとか、そういうんじゃないわよ。アンタが寒いと思ってこうしてるのよ」ギュー…

光「今もう夏だぞ……」

飛鳥「何を隠そう震えが止まらなくてね。何かにしがみついてないと安心できないんだよ」ギュー…

光「どうしたんだ飛鳥……キャラがおかしいぞ」

紗南「いやホントさっきしがみついた時からこう、指が離れなくなっちゃってさ……アハハ……あ、ヤバイまだ震えてる」ギュー…

光「まぁアタシは別に良いけど……」

蘭子「……ぁ」ボソッ

光「?」

蘭子「っjぢsgwyしjふyhしこすdkwそhうぃどどどあp2929919うfyぃ」

光「怖い怖い怖い怖い!?大丈夫か蘭子!?どうやって発音してるんだそれ!?」

蘭子「……マ"マ"ぁぁぁぁぁぁぁぁっ」ウワァァァァァンッ

ギュー… ギリギリ

光「ぐえっ……む、胸で顔が塞がって……く、苦しい……!」

麗奈「相当怖かったのね……気の毒に」ギュー…

飛鳥「怖かったろうね……もう大丈夫だよ蘭子」ギュー…

紗南「スゴいね光ちゃん。モテモテじゃん。絵面だけならハーレムだよ」ギュー…

光「あ……アタシはママじゃないぞ……」ギリギリ…

蘭子「うわぁぁぁぁんっパパァァァァァッ!!」ギューッ

光「ぐええええっ!?ぱ……パパではもっと無いぞ!?」
239 :>>1 [sage saga]:2016/05/19(木) 10:39:40.14 ID:3I5C7rKtO
光「死ぬかと思った」

麗奈「大袈裟ね」

蘭子「……ヒック…うぅ……」クスン…グスン…

紗南「落ち着いた?」

蘭子「うん……ごめんなさい……」

光「そうか、良かったな!うん!」

光「……麗奈は胸ないな」

麗奈「なんで今それ言うのよ!?アタシはアンタらより年下よ!これからなのよ!!つーか比較対象(蘭子)おかしいでしょ!」

紗南「まぁまぁ。ほら、アタシ達はまだレベル上げの途中だからさ……」

飛鳥「この話はやめないかい」

光「でも胸なんかあってもアクションとかの邪魔になりそうだよな」

麗奈「なんかって何よ。あるに越したことないでしょアイドルなんだし」

「くっ」

飛鳥「この話はやめよう」

紗南「今誰かいなかった?」

光「……どうしたら蘭子みたいに大きくなれるんだろう」

蘭子「……?」キョトン

飛鳥「胸の話はもうやめよう」

光「身長の話だぞ」

飛鳥「あぁ、身長の話か」
240 :>>1 [sage saga]:2016/05/19(木) 10:47:06.23 ID:3I5C7rKtO
麗奈「……身長……身長ね……確かに気になるわ」

紗南「……どうやったら伸びるんだろうね」

飛鳥「そうだね……ここにいるメンバーは比較的小柄な子が多い」

紗南「まぁ、うん。そうだね。アタシも背大きくないし」

光「食べ物が原因なのか……?蘭子の好きな食べ物ってなんだ?」

蘭子「ハンバーグ」

光「ハンバーグか!美味しいよな!」

蘭子「うん!」ニッコリ

麗奈「中学生の会話なのかしらこれ」

飛鳥「なるほど、ハンバーグを食べるのか……」ジーッ

蘭子「……?」

光「よし、ハンバーグか!覚えておこう!」

紗南「あとはほら、筋肉付けすぎると伸びないって聞くね」

光「えぇっ!?」ガーンッ

麗奈「筋トレし過ぎなんじゃないのアンタ」

光「で……でもヒーローだし……特訓しなきゃだし……」

麗奈「さっき抱きついてる時も思ったけどアンタ意外と身体しっかりしてるのね」

光「鍛えてるからな!」ビシィッ

飛鳥「そうだね……あとは夜ちゃんと睡眠を取るべき、とかもよく聞くね」

光「なるほど……睡眠か……」



※深夜



光「……」

飛鳥「……」
紗南「……」
蘭子「……」
麗奈「……」
241 :>>1 [sage saga]:2016/05/19(木) 10:59:01.51 ID:3I5C7rKtO
光「おやすみ皆」モゾモゾ

麗奈「布団に潜るな!やると思った!!」ガシィッ

紗南「ダメだよ光ちゃん!光ちゃんの特訓の為の夜更かし(悪いこと)なんだよ!!」ガシィッ

光「話してくれ皆!身長180cmが……身長180cmが遠くへいってしまう!!」

紗南「思ったより理想高っ!?えっ40cm!?40cmも身長伸ばすつもりだったの!?14歳からどんだけのチャレンジなの!?」

蘭子「せ……折角ここまで頑張ったんだから最後までやろうよ!!」

光「うっ……っ!で……でも身長……身長175cmはやっぱり欲しいし……」

紗南「5cm妥協した……」

麗奈「遠くにいくも何も元々近くにないわよそんなもの!!えぇーい!布団から出なさいよ!!」

光「嫌だ!!このまま寝るんだ!そしてぐっすり眠ってニチアサの時間になっても寝てたら起こしてくれ!!」

麗奈「あれ!?意外と厚かましい!?何なのコイツ!ってかお母さんかアタシは!!起ーきーなーさーいー!!」ギリギリ

飛鳥「順調に悪の芽が育ってきてるね」

麗奈「言ってる場合か!このタイミングで育つな!えぇぇぇぇい起きなさいよ!起きろ!布団から出なさいワガママ娘が!!困らすんじゃないのぉぉぉ!!」ギリギリ

蘭子(お母さん?)

光「やだぁぁぁぁ……身長165……身長170cmがぁぁぁ……」

紗南「10cm妥協しようとして5cmに留めた……」

飛鳥「譲れないラインなのかな……」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 00:45:36.95 ID:UJgy1YLw0
140x1.1=154
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/20(金) 01:43:44.47 ID:iarKKm1YO
絶対に妥協しないヒーローはシークレットブーツ履いてるぞ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 07:47:17.27 ID:JDeq7do7O
光にウォッチメン読ませたら泣きそう。蘭子は死にそう
245 :>>1 [sage saga]:2016/06/13(月) 00:20:50.42 ID:NyXUSWfiO
麗奈「こいつ意地でも布団から出ない気ね……どんだけ身長への執着スゴいのよ……」

光「だってもう14歳なんだ!アタシには後がないんだ!」モゴモゴ

紗南「光ちゃん、正直それをやるのって4年くらい遅かったと思うんだ」

光「手遅れだって勝手に決めつけて、それをやらなかったらアタシはこの先ずっと後悔するかもしれない、そんなの絶対嫌だ!」モゴモゴ

紗南「うわヒーローっぽい!でもシチュエーションが極めて無駄だ!」

光「……アタシ背の順で一番前にしかなったことない」モゴモゴ

蘭子「で……でも!小さい方が可愛らしいとか、そういうのあると思う!小梅ちゃんとかちっちゃくて可愛いし……」

光「……」

光「……小梅ちゃんアタシより2cmも大きい……」モゴモゴ

全員「……」

光「……」モゴモゴ

光「……いつか千佳ちゃんにも抜かされちゃうのかな……」モゴモゴ

飛鳥「ミノムシから声が聞こえる……」

紗南「意外と根深いコンプレックスなんだね……」

麗奈「身長ぐらいで小さいやつね」

光「」グサッ

蘭子「光ちゃん!?」

麗奈「あっしまった」

紗南「トドメ刺した」
246 :>>1 [sage saga]:2016/06/13(月) 00:33:04.45 ID:NyXUSWfiO
光「……」モゾモゾ

麗奈「拗ねないでよ……悪かったわよダブルイーミングで小さいとか言っちゃって……」

光「……」モゾ…

光「……」

光「……ダブルミーニング?」

麗奈「……そうとも言うわね」

紗南「二人って仲良いよね」

蘭子&飛鳥「……」ウンウン

光「……靴のサイズが全然変わらないんだ」

麗奈「良いじゃないの買い換えなくて良いし楽でしょ」

光「まぁ靴自体にはそんなに拘らないけど小学校からサイズが変わらないのってやっぱり気になる……」モゾモゾ

飛鳥「二人とも仮にも中学生女子ならもう少し拘りを持った方が……」

蘭子「うん……ファッションに靴は大事だと思うよ……」

紗南(ファッションの流れじゃ発言できないね)

光「でもアタシ服とか普段お母さん任せだし……」

麗奈&飛鳥&蘭子「えっ」

光「えっ」
247 :>>1 [sage saga]:2016/06/13(月) 00:43:56.46 ID:NyXUSWfiO
紗南「ミノムシになっちゃった光ちゃんがほんとに眠る前に布団から出さないと」

飛鳥「やれやれ……ここにきて問題発生か……でもやらないとボクらはこの先に進めないからね……」

紗南「普通に本末転倒になるしね」

蘭子「うむ……なんとしても同胞を封印されし天岩戸より誘い出すのよ……!」

麗奈「おーきーなーさーいーーーっ!!」グイグイ

光「やだぁぁぁぁっ!やーなのぉぉぉぉぉっ!」グィーッ

麗奈「何可愛く嫌がってんのよ腹立つ!ここでビジュアルレッスンの成果出すな!つーかコイツの力強過ぎじゃないっ!?全っ然布団剥がれないんだけど!!」グイグイ

光「やぁぁぁぁだぁぁぁぁぁっ!!」グイーッ



紗南「……貴重な光ちゃんだね」

飛鳥「……二度と見られない気がするよ」

蘭子「うむ……しかし友もたまには秘められし自らを表に出すことが必要なこともあろう……」

飛鳥「そうだね……心のペルソナは誰しもが持つもの……時にはそれを外し自らをさらけ出すことは、蘭子の言う通り必要なことかもしれない」



光「う"ぅぅぅぅぅっ……やなのぉぉぉぉぉぉぉっ!!」グィーッ

麗奈「こ・ん・の・ンワガママ娘ェェェェェェッ!!」グイグィーッ

光「うああああ……やだなのぉぉぉぉぉぉぉ……っ」ググイーッ



紗南「……」

飛鳥「……」

蘭子「……」



紗南「……」

紗南「もうちょっと眺めてよっか」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 00:39:52.99 ID:cDPx4GP/0
身長体重スリーサイズから言うと凄い筋肉質な南条ボディ
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 00:36:25.78 ID:WRRQw7Rto
待ってるぞ
250 :>>1 [sage saga]:2016/07/12(火) 23:54:58.80 ID:CXDUoTY+O
麗奈「ゼェーッ ゼェーッ ……全っっっ然動かない!おかしいでしょ!なんなのよコイツ!動かざる子と山猿のごときじゃない!」

飛鳥「……動かざること山のごとし?」

麗奈「……そうだったかも」


光(ミノムシ)「……」


光「ガメラの構え」ボソッ

麗奈「蹴り入れてやろうかしらもう」

紗南「どうどう」

蘭子「光ちゃん、折角の特訓なんだしもうちょっと頑張ろ?」

光「……!」

光「……っ」モゾモゾ…

飛鳥「どうやら『折角自分のために集まってくれたのに……』という気持ちと『でも身長170cmが遠くに行ってしまう……』という2つの気持ちの狭間で迷ってるね」

麗奈「そんなになの?そんなに身長欲しいものなの?」

飛鳥「彼女も14歳だからね……色々ギリギリなのかもしれない」

光「……」

紗南「ゲームのキャラとかなら1〜2年後が舞台の続編とかで皆背伸びてたりするんだけどねぇ」
251 :>>1 [sage saga]:2016/07/12(火) 23:59:58.79 ID:CXDUoTY+O
麗奈「あったま来た!もうこっちにも考えがあるわよ!」

飛鳥「麗奈の考えか……嫌な予感しかしないな」

麗奈「本人の前で言うんじゃないわよ!見てなさい!ホラこれ!」

バン!←光の荷物

蘭子「む……?それは我が友の所有物では……」

麗奈「そうよ!お泊まり用に持ってきた光のカバンよ!」

光「……」ピクッ

麗奈「クックックックッ……さぁ!早くでないとカバン開けてアンタの荷物全部見ちゃうわよ!スマホ(事務所に持たされてるやつ)だって中身見ちゃうわよ!」

光「……」ピクッ

蘭子「そ……それは流石にやり過ぎでは……」

麗奈「うっさいわね!出てくりゃ見る必要なんかないのよ!さぁ!どうすんの!?」

光「……!」モゾモゾ

紗南「……」

紗南「……よくわかんないけど迷ってるのかなこれ」
252 :>>1 [sage saga]:2016/07/13(水) 00:05:47.70 ID:oC6VceojO
麗奈「ほーらカバン開けちゃうわよ!何が入ってるのかしら〜?」

光「……!」モゾ…

麗奈「クックックックッ……どんな恥ずかしいものが出てくるのかお楽しみねぇ……まずは……」

ゴソゴソ

麗奈「……?何これ」

ドンッ

※『レイナサマも出演!子供向け特撮魔法少女番組マジカルテットDVD(録画)全話分』

麗奈「」

紗南「あ、マジカルテットのDVDだ!」

麗奈「」

飛鳥「これは驚いたな……全話分ある」

麗奈「」

蘭子「おぉ……記憶の円盤の一枚一枚にそれぞれどの記憶(話数)が封じられているか記してあるのか……」

麗奈「」

紗南「手書きできるDVDなんだね」

光「……皆で観るかもって思って」ボソッ

麗奈「」

麗奈「ちょっ……アンタ何持ってきてんのよ!!」
253 :>>1 [sage saga]:2016/07/13(水) 00:17:25.82 ID:oC6VceojO
飛鳥「確かにそうだね……こんなものを持ってくる必要はなかったんじゃないかな?」

麗奈「そうそうその通り……こんなものって何よ!?馬鹿にしてんじゃないわよ!!」

紗南(大好きなんだね麗奈ちゃん)

麗奈「何『大好きなんだね麗奈ちゃん』みたいな顔してんのよ!違う!違うから!」

光「……ダメだったか?」ヒョコッ

麗奈「首だけ出して!亀みたいに!」

飛鳥「ダメというより……ここは麗奈の部屋なんだから麗奈のデッキの中にきっと番組が入ってると思ったのさ。だから、ね」

光「あぁ、なるほど」

麗奈「録ってない!録ってないから!」

蘭子「……3倍?標準?」

麗奈「え?そりゃ標準に決まってるじゃない」

四人「……」 ニッコリ

麗奈「優しい笑顔で見るな!腹立つコイツら!」

麗奈「あああああっもう!ダメとか良いとかの話じゃない!わかるでしょ!
何が哀しくて自分の出演してる番組友達と一緒に観なきゃいけないのよ!!

光「……!!」

麗奈「恥ずかしいの!あたりまえでしょ!!」

四人「……」

麗奈「……?何よ」

光「……今麗奈アタシ達のこと友達だって!!」パァァァ…

紗南「麗奈ちゃんの口から……」ジーン…

飛鳥「……フフッ…まさかキミの口からそんな言葉が出るなんてね……」テレテレ

蘭子「我が友レイナ!我等の友情の契りは永遠ぞ!!」ビシィッ

麗奈「ぎゃあああああなんなの!?もうホントになんなのコイツら!なんでアタシが恥ずかしい思いしなきゃなんないのよ!!もぉぉぉぉぉ!!」
254 :>>1 [sage saga]:2016/07/13(水) 00:24:07.98 ID:oC6VceojO
麗奈「ぅぅぅぅぅ……」プシュゥゥゥ…

紗南「真っ赤になってうずくまってる」

蘭子(可愛い)

飛鳥「少しからかい過ぎたね」

光「大丈夫か麗奈」

麗奈「やかましいわ!原因が心配してんじゃないわよ!」

光「でも悪は自分を棚上げするものだってさっき麗奈言ってたし……」

麗奈「あ、ホントだ。ちゃんと覚えてたのねアンタ。偉いじゃない」ナデナデ

光「ヘヘッ」テレテレ

麗奈「悪への道も順調に進んで……違う!おかしい!そうじゃない!!」

グイッ (※アホ毛)

光「いだっ!?」

麗奈「あっごめん」

麗奈「コイツに恥ずかしい思いさせる筈だったのよ!アタシが恥ずかしい思いしてどうすんの!!」

光「麗奈!友達を想うことは恥ずかしいことなんかじゃないぞ!!」

麗奈「五月蝿い!一々口に出すと恥ずかしくなるもんなの!アタシはそうなの!!」

麗奈「あったま来た!2回目よ!コイツの鞄の中身もっかい見てやるわ!」

麗奈「何が入って……ん?」
255 :>>1 [sage saga]:2016/07/13(水) 00:38:46.92 ID:oC6VceojO
麗奈「……何これ」

光「……変身ベルトだ。これを腰につけてスイッt」

麗奈「こっちは?」

光「変身ブレスレットだぞ!これを空に掲げt」

麗奈「これは何なのよ」

光「変身ペンライトだ。これを空に掲げt」

麗奈「じゃあこれは?」

光「変身グラスアイだ。これを装着するt」

麗奈「ふーん、じゃあこれは?」

光「変身電動歯ブラシだ。歯を磨いてピカピカにしたあとこれを空に掲げt」

麗奈「変身ばっかりじゃない!?何これ!?どう反応したら良いの!?」

蘭子「スプーンが入ってる……」

飛鳥「ベルトも複数入ってるね」

紗南「わーオタクっぽい」

光「流石に全部は持ってこれなかったけどな……」フッ

麗奈「持って来なくて良いわよ別に!つか何!?これ持ってきてアンタはどうしたかったのよ!」

光「えっ……何って言われても……?」

蘭子「」フンスフンス

飛鳥「着けてみたのかい?似合うね蘭子」

麗奈「何着けて楽しんでんのよ!男子か!!」

紗南「でもオタクは取り合えず持ってきちゃうとかあるよね。わかるわかる」ゲーム機ドバー

麗奈「アンタもどっからそんなに出してんのよ!さっきはスルーしたけども!」



麗奈「……四国ってオタクか変なやつしかいないの?」

光「そんなことないぞ多分」

麗奈「……どうすんのよこの変身グッズ。どうしたかったのよ……」

光「……どうって言われても……」

光「……」


光「……変身?」

麗奈「……何に?」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 14:46:31.83 ID:ZeaOW/1/o
きてたww
光の天然ボケと麗奈のスキのないツッコミが見事だ
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/13(水) 16:02:00.27 ID:4fIYqzMAo
この空気と流れからどうやってあの悪名だかい怪盗公演に繋がるのか……
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 21:21:59.13 ID:iD1D3SoQ0
デレステ登場おめでとう
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 08:05:44.87 ID:D2tqN0So0
デレステの南条が天使だった
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 04:02:04.06 ID:7RnOgavno
まーた人間は簡単に天使などという言葉を使う……
http://i.imgur.com/vNPsWr2.jpg
http://i.imgur.com/Vuye8T9.jpg
http://i.imgur.com/kevy9ER.jpg
http://i.imgur.com/NHC7g3y.jpg
http://i.imgur.com/BusXwoa.jpg
http://i.imgur.com/TynAUun.jpg
http://i.imgur.com/2m5BPSY.jpg
http://i.imgur.com/Pm19kLy.jpg
http://i.imgur.com/yfxfEIN.jpg
http://i.imgur.com/3wgK4pr.jpg
http://i.imgur.com/oQ2gWiU.jpg
261 :>>1 [sage saga]:2016/08/12(金) 23:51:07.59 ID:lkgrxxgJO
光「5人集まってるし……戦隊?」

麗奈「……だったらせめて変身アイテム統一しなさいよ……」

紗南「そういう問題なの?」

光「麗奈は仕事で変身したからそんなことが言えるんだ!変身は羨ましくてカッコいいんだぞ!」

麗奈「いつまで引っ張るのよ魔法少女レイナサマ!?なんなの!?お気に入りなの!?そんなに羨ましかったの!?」

光「変身は羨ましいけど魔法少女は別にそんなでもないかなぁ」

麗奈「羨ましがりなさいよ!?魔女っ娘良いじゃない!?何が不満なのよ!?」

光「個人的には可愛いよりカッコいいの方が好き」

麗奈「布団にくるまってカッコ悪いやつが何言ってんのよ!?いつまでカメみたいな姿してんの!?早く人間に戻りなさいよ!」

紗南「カメ怪人に変身みたいな」

光「はっ!これはもしかして悪役っぽいのか……!?」

麗奈「その変身で満足なのアンタは」

飛鳥「光……ヒトは誰でも別の何かに変わりたいと……変身願望を抱くものだ。ただボクは変わる先は選んだ方が良いと思うよ」※変身グラス

蘭子「ええ……今の貴女は本当に貴女が変わりたかった姿なの……?」※変身ベルト

光「……っ!!」※イモムシ

麗奈「二人とも説得してくれてるみたいだけど完全に台無しだからね?」
262 :>>1 [sage saga]:2016/08/12(金) 23:59:39.75 ID:lkgrxxgJO
飛鳥「キミはどうやら変身が好きなんだね……だがもう一度思い出して欲しい。キミが本当に今なりたいもの、本当になりたかったものを……」

蘭子「そして今の貴女の姿が本当にそれに、そこに辿り着くのに相応しい姿なのか……ちゃんと心で感じるのだ、我が友よ!」

光「……っ!!」ハッ

光「本当に……アタシがなりたかったもの……今のアタシがしてることが……本当にそこに繋がるか……!?」

光「……」


光「……しn」

麗奈「身長170cmとか言ったらぶっ飛ばすわよ」

光「……」

麗奈「……」

光「……」

光「……悪い奴のことを……少しでも知ること……!悪い奴に……なれること!」

麗奈「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」



麗奈「……そうだっけ?」

光「えっ」

紗南「多分そう?」

蘭子「夜更かししたりゲームしたり悪いことスゴくしちゃったね……」

飛鳥「そういえばそうだね。悪いことしまくりだね」

光「えっ……あれ?」
263 :>>1 [sage saga]:2016/08/13(土) 00:22:48.42 ID:LehlLdWWO
飛鳥「……今そこに至るのにこれは必要なのかい?とか言っちゃったけど……これひょっとしてボク達ってもう目的果たしてるんじゃないのか?」

光「えっ」

蘭子「夜更かししたり怒られたり悪いことは既にやり遂げているわ……」

光「あ……」

紗南「アタシ確かに『ちょっと悪いことしよう!よし!じゃあ夜更かしだ!』とは言ったけど、よく考えたら何も徹夜に拘る必要ないねコレ」

光「……」

麗奈「引きずり出して悪いこと続けるわよ!ってことばっか考えてたわね……」

麗奈「でも冷静に考えたらアタシ達も光も悪いこともうしちゃってて、なんやかんや光もそれ楽しんでたわよね?」

光「……えっと……」

飛鳥「……光は楽しくなかったのかい?」

光「えっ!?そんなことないぞ!皆と一緒に色々出来て楽しかったぞ!」

飛鳥「ふむ……なら、これってつまりキミは夜更かしという悪いことを既に楽しんだ、悪いことを楽しむ事が出来たという話になってるんじゃないか?」

光「!?」

紗南「なんか改めて目的ぱっと挙げるともう達成してるような気するよね」

光「えっ……と……」

蘭子「我らの目的は……既に果たされていたわけか……盲点だったわね……」

紗南「悪いこと知るために〜知るために〜ってしてたけど知ってるってかやってるじゃん!的な?」

飛鳥「ね。そうだね」

光「……」
264 :>>1 [sage saga]:2016/08/13(土) 00:32:16.89 ID:LehlLdWWO
飛鳥「改めて考えれば考えるほど光を起こす必要ってなくないかい」

光「……」

蘭子「私も……だって光ちゃんこうやって見たらもう目標果たしてる……」

光「……」

紗南「確かにゲームのクリア条件満たしてるならもう無理強いするのは余計なことかも」

光「……」

飛鳥「……このまま寝てもいいんじゃないか彼女は」

光「……!」

飛鳥「光は寝せて……ボク達はボク達で勝手に夜更かしして遊ぼう」

光「!!」

紗南「そうだね。やることやってんだし光ちゃんはもう寝ても良いんだよね……アタシ達はアタシ達で楽しめばいいし、やっぱりもう寝せてあげよう」

光「!!」ガーンッ

光「……!……!」

麗奈「……」

光「……麗奈……」チラッ

麗奈「……」



麗奈「無理強いして悪かったわね……グッスリそのまま寝なさい」

光「……!!」
265 :>>1 [sage saga]:2016/08/13(土) 00:44:22.81 ID:LehlLdWWO
麗奈「さぁ、そのまま亀のようにお眠り……ニチアサの時間になったらちゃんとしっかり起こしてあげるから……」

紗南「お母さん?」

光「……!……!」プルプル

麗奈「さーて、もういいでしょ。じゃあアタシ達はアタシ達で遊びましょうね」

紗南「じゃあ何やる?」

飛鳥「……そうだね、深夜のテレビ番組、何か点けてみないかい?」

蘭子「この時間のテレビ……!どんなのやってるんだろう……」

四人「……」チラッ


光「……」プルプル


四人「……」


((((思ったより効いてるな……))))




麗奈(わかりやすいやつね)

飛鳥(この数日で少しわかったことがある。彼女は意外と俗っぽく誘惑に弱い)

麗奈(どんなヒーローよ)

紗南(人間味があるんだよ)

飛鳥(さっきの蘭子の言葉がヒントだったね)

蘭子(日本神話でもある……無理矢理外にんじゃなく周りが楽しそうにしてたら勝手に出てくる話……!)

飛鳥(寝る寝ると言いつつ顔を出してこちらとコミュニケーションを取る意思を見せている……つまり充分彼女の興味と楽しみはこっちに向いてることに気付いたのさ)

蘭子(楽しかったって言質もさっき取れたもんね)

紗南(そこであえて引き離す方が効果あるんじゃ?って踏んだんだね!流石!)

麗奈(やるわねアンタ……ただの中二馬鹿じゃなかったのね)

飛鳥(……今のは酷くない?)
266 :>>1 [sage saga]:2016/08/13(土) 00:53:48.01 ID:LehlLdWWO
飛鳥(行こう!なるたけ楽しそうに振る舞って彼女の興味を引くんだ……!)


光(※イモムシ)「……!」モゾモゾ


麗奈「あー何しようかしらー?光が寝ちゃうし四人になっちゃうしなー(棒演技)」

飛鳥「折角変身アイテムがあるんだから戦隊ごっこでもするのはどうかなー(棒演技)」

光「!?」

飛鳥「あーでも四人だから戦隊ごっこは無理だなー(棒演技)」

飛鳥「……」チラッ


光「……」プルプルプルプル…


紗南(いける!いけるよ!もう一押しな気がする!)

蘭子「あ……あーなら何しよっかなー!た、楽しいこと何しよっかー!?(棒演技)」

麗奈「夜更かしといえばー美味しいお菓子よねー(棒演技)」

蘭子「えっ!?お菓子あるの!?」

麗奈「素で食いついた!?あ……あるわよ沢山お菓子、そこの下の扉の中」

紗南「えっ本当?わー美味しそー!!(素)」


光「」ピクピクピクッ


麗奈(反応した……意外と食いしん坊なのかしらコイツ)

飛鳥(夜食が欲しくなる時間だからね)
267 :>>1 [sage saga]:2016/08/13(土) 01:04:03.81 ID:LehlLdWWO
麗奈「わ……わー美味しー!このポテチすっごく美味しいわー!(棒演技)」

パリパリポリポリ

光「……」グーキュルルー

麗奈(わかりやすっ)



麗奈「飲み物取ってくるわ!あーお菓子に合うのは何かなー?牛乳かなー?」

光「……」ピクッ

紗南「ポッキーも美味しー!」

光「……!」

飛鳥「この時間のじゃがりこも最高だね」

光「……っ!」

蘭子「プリンもすっごく美味しい!」ニマー

麗奈「ん?ちょっと!冷蔵庫の中のプリンまでなくなってるんだけど!誰よアレ食べたの!?楽しみにしてた奴よ!」

蘭子「えっっ」ササッ

光「……」

飛鳥「美味しいなーこの時間のお菓子は!(棒演技)」

光「!!」ピクピクッ

紗南「普段は怒られるしダメだけど今は皆悪い子する為だから食べれちゃうなー!(棒演技)」

光「……」

麗奈「ねぇちょっと!誰よプリン食べたの!?」

飛鳥「まぁ悪い子とは関係なくこの時間は夜食が食べたくなるからなぁー(棒演技)」

麗奈「聞いてる!?誰かアタシのプリン知らないの!?」

飛鳥「あーお菓子美味しいなー(棒演技)」

モグモグポリポリ

麗奈「誰か盗った!?ねぇっ!?」

紗南「あープリングルスも美味しいなー!(棒演技)」

麗奈「今プリンって言った!?ねぇちょっと」


光「……」グゥゥゥキュルルゥゥゥゥゥゥ…


飛鳥「音でかっ」

紗南(わかりやすっ)

麗奈「ちょっと!アタシの……」

麗奈「アタシのプリン!!誰か食べたの!?」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/15(月) 20:54:51.09 ID:i88p6Df60
舞ってた
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 01:29:39.93 ID:ke08K18p0
過ぎたけど、一周年おめでとう?
263.51 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)