男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2

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212 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/05/16(火) 16:16:30.84 ID:YDkHVFDMo
店主「やぁ、悪かったね、遅くなって」

男「いや、時間を指定していないはお互い様だからね」

男「しかし、どこから来たのかな、不可思議屋は見当たらないけれど」

店主「君が空き地を眺めていたおかげで、移動出来なかったのだよ」

店主「しょうがなく、近くを間借りしたけれど」

男「いや、この空き地だって間借りしているのだろう?」

店主「ま、そうなのだけれどもね」

男「というか、見られてる所に移動出来ないのか」

店主「人間による観測状態下にあるものを変動させるというのは結構手間なんだよ」

店主「大体の話だとそういうのって気付いたらとか、ふと振り返るとが多いだろう?」

店主「認識外だったり意識の隙間だったりが良いんだ」

店主「僕らは照れ屋だからね」

男「うん、照れ屋だからじゃないということはわかったよ」

男「人の視線とかそういうのにも力があると言うし似たようなものかな」

男「あぁ、むしろ僕が見ていると中々女の死体が消えないというのに似ているのかな」

店主「そうだろうね、現実を歪める系統のそれは人の意識の集中を嫌う」

店主「そう言えば女ちゃんは連れてきていないのかい?」

男「連れてきた方が良かったかな? 別段何も言われなかったから一人で来てしまったけれど」
213 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/05/16(火) 16:19:02.54 ID:YDkHVFDMo
店主「いや、問題は無いが、常日頃から一緒にいるものだと思っていたからね」

男「そりゃこの前は幽霊だったから他に居場所も無かっただろうけれど」

男「別に僕の側にいないと死ぬわけじゃないからね」

店主「むしろ死ぬと側に来るわけだしな」

男「おいおい、その場合は入れ替わるから側じゃあ無くなるだろう」

店主「ははは、確かに」

店主「さて、あの吸血鬼ちゃんに粉砕された人払いの代わりのアイテムだが」

店主「と、言うよりあげた消耗品を君はどんどん使ってしまうから色々と補充しないといけないわけだが」

男「使いたくて使ってるわけじゃあ無いのだけれど」

店主「道具としては使われた方が本望だろうさ、ある程度は用意したから持っていくといい」

男「有難くもらっていくよ、しかし毎回違うものを用意するんだね」

店主「お札やお守りのような型式の決まっている類のものでもない限り基本的にワンオフだよ」

店主「そもそも妖怪や幽霊だって全く同じ個体というものは、普通いないだろう?」

男「それが道具であろうと言えることだと」

店主「端的に言うとね、実際には狙ったものを作ったり探したりするというのは非常に難しいという話なのだが」

男「そういうものなんだね」

店主「そもそもに俺らのような存在が同じ状態を維持し続けられるということが難しいのだよ?」
214 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/05/16(火) 16:22:13.66 ID:YDkHVFDMo
男「あぁ、放っとくとエネルギーが散っていってしまうからみたいな感じかな、何か同と話していたら思ったけれど」

店主「同じ状態を維持する時点で相当なエネルギーが要求される、いわゆる赤の女王仮説だな、生物だけではなく不可思議にもそれは適応される」

男「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない。だっけ」

男「僕らのような生物の身体は絶えず新陳代謝を行っているから、見かけ上の状態を維持するだけでもエネルギーを消費しているみたいなことを例えているという訳ではなくて」

男「進化論の話だったよね、確か」

男「生き残る為には絶えず進化する必要があるみたいな」

男「むしろ時代に合わせて同じような怪談が形を変えているとか、混ざっていくとかそういうことの説明だよね」

店主「そうだな、同じ場所にいるためには走り続けるエネルギーが必要だ」

店主「そして、不可思議にとって大きなエネルギーを取るという行為はその存在の情報改変を指す」

店主「呪いの手紙がビデオレターになり、メールになりと形を変えるということは、怪談側からしてみれば、己の存在が新しい情報となることで再び人々の中で増え、エネルギーを得ているわけだ」

男「変化しないということは、絶滅してしまうことを指すと」

店主「そういうことだな、だから君らだって定期的に死んでいるのだろう?」

男「いや、そういうつもりは無かったのだけれども」

男「もしかして、初女からしばらくの間は連続して死んでいたことが結果として今の女を構築する土台になったってこと?」

店主「可能性はあると思っているよ」
215 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/05/16(火) 16:23:31.39 ID:YDkHVFDMo
店主「仮にだが、過去に君の意識だけが行けたとする」

店主「タイムマシンのようなものでも構わないが」

店主「君が自分の過去の行動を改変出来る状況になったとしよう」

店主「ただし、初女が死んだ次の日からだったとしよう」

男「肝心な日には戻れないわけだね」

男「しかし、今の記憶がある状態でそうなるとまず1日で解決してしまうだろうね」

店主「そう、無意味に女が死んでしまうことを君は避けるだろう」

店主「だが、一人しか死んでいない状態、つまり歴史が1回しか重なっていない状態で君たちのルールはどこまで破綻しないで動いていられるのだろうか」

店主「長くは持たずにルールは破綻し、女は消えてしまうのでは?」

店主「それこそ、夢だったかのように」

男「ルールが消えると、確かに現れた女のことを覚えているのは僕だけになるからね、白昼夢みたいな扱いを受けそうだ」

店主「つまり、女が存在し続けるという目的の為には女が死ぬということは無意味ではない、と考えられないかな」

店主「だから、本能的に君はともかく女ちゃんは死に続けていたのではないかと思っているのだけれど、残念ながら俺は観測者ではないからね」

男「あり得なくはないね、否定するのは不可能そうだ」

男「事実、最初の頃よりも今の方がルールの安定性は高いように感じられる」

男「でもそれは、初女が現れたりと他の不可思議が絡むことで安定性が増したと考えることも出来るわけで証明は不可能だろうね」

店主「まぁ、仮説の話だからね、もっともそうであればいいんだよ、不可思議っていうのはさ」

男「確かに、それっぽさが重要ではあるよね」
216 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/05/16(火) 16:24:41.66 ID:YDkHVFDMo
男「かまいたちは、鎌を持った獣の妖怪だけど実際には瞬間的に真空が発生することで物や人を斬っている〜みたいなね」

店主「実際には、乾燥等で気がつかないうちにぱっくりと切れていたって話だね」

男「かまいたちにぶつかられて、よろけている内に斬られ、薬を塗られるから痛くないっていうのは実際には衝撃を受けた時にぱっくりといくからで」

男「風と関連付けされるのはそもそもに乾燥しやすい季節だったり、強い風が肌の乾燥を促すからとかだったかな」

店主「事実でなくともそれらしい理屈をつけてあげるというのは大事だったりするんだよね」

男「その方が覚えやすいし、人に話したくなるとかメリットは多いよね」

男「それでだ、女を連れてこなかった理由だけれども」

店主「あぁ、やっぱり理由があったんだね」

男「あの手鏡、割ったりしてしまうとどうなるのかなってさ」

店主「幽霊が住んでいるからね、そう割れることはないはずだけれど」

店主「仮に壊れたとすると、中の女ちゃん達は出て行くはず、つまり元通りだな」

男「特にリスクはない、と」

店主「そういう君が心配することは無いけれど、あれをもう一回作ることは非常に難しいという」

男「それなら問題はないかな」

店主「鏡を渡した時に聞かずに、わざわざ一人で聞きに来るなんて面倒なことをするね君は」

店主「そう言えば面白い話を耳にした」

男「なんだい?」

店主「純粋階段って知ってるかな?」
217 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/05/16(火) 16:27:13.79 ID:YDkHVFDMo
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

所謂楽に書ける雑談回ですが、変な話、面白い話などが実際の所集めるのが難しいから逆に大変な気もしてきました

ではでは、また来ますね
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 16:37:33.71 ID:jJP/wgJYO
おつおつー
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 16:38:43.74 ID:5hfe1d5eO
おつおつ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 21:35:37.33 ID:3H00PHJQ0
おつー
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 03:01:59.42 ID:Y0LJsE1A0
ほしゅ
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 18:44:07.27 ID:uaLGMxu6O
モナカ?
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:45:17.68 ID:4nESrodQ0
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:45:17.69 ID:4nESrodQ0
225 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/07/23(日) 15:22:09.99 ID:sUvW6Y/Co
とりあえず生存報告だけ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 17:56:43.65 ID:xR/gwsxfO
乙です
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 16:00:02.00 ID:qaY6Ocrho
ほしゅ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 14:29:30.39 ID:C50fh3PB0
229 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/09/26(火) 15:04:52.90 ID:MVYRDCrKo
今日は来ました

お久しぶりです、それなりに落ち着いたのでリハビリがてら書いていこうかなと思ってます

ネタはいつでもないので、絶えず募集中です

では、投下していきます
230 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/09/26(火) 15:05:25.91 ID:MVYRDCrKo
男「純粋階段ってまた随分懐かしい響きだね」

店主「あら、知っていたのかい、古い話だと思ったけれど」

男「社会現象になったらしい、というレベルでしか知らないけどね」

店主「にしても君が産まれる前に流行ったものなはずだが、それでも知っているのは流石だね」

男「そうかな、今でもネット上でSNS等だと活動しているから文化としては残っていると思うけれど」

店主「なるほど、それでなのかも知れないね」

店主「その純粋階段が噂になっていてね」

男「今頃超芸術トマソンの流行かい?」

男「こういうものは一定周期で流行りなおすとは言うけれども、登った先に何も無い階段、故に純粋階段」

男「門はあれど、開けても壁、故に無用門」

男「そういう、本来の機能が果たせない、建築物に付属しているだけの無用の長物のことを指す日本語が超芸術トマソンだ」

男「芸術品よりも現実的に役に立たないから芸術よりも芸術的で超芸術だなんて言うみたいなところは面白いと思うけれど」

男「ブームが再燃するって、それこそSNSとかで流行でもしない限り起こらないと思うけれど、何かあったのかな」

店主「いや、それは俺の範疇じゃないからご存じないが、こういう話があるんだ」

店主「純粋階段は登った先に何もないべきである」

男「定義の話?」
231 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:07:23.42 ID:MVYRDCrKo
店主「いや、定義の話であったならそれでいいのだが、残念ながら続きがあるんだ」

店主「登った先が存在してしまったら、その先に行ってはいけない」

店主「帰ってこれなくなるのだから」

男「帰ってきた人がいないなら、その話は成り立たないじゃないかという話は」

店主「消えるのを目撃した人がいれば解決するね」

男「まぁ、そうだね」

男「純粋階段というのは当然だけれども建物の外側にある」

男「だから登っている人を目撃した人が偶然か、故意にかはわからないけれど存在して」

男「登りきったところで、消えるように見えるマジックでもすれば一応登りきると消える階段のような噂話は完成する」

男「でも、それだと不自然だね」

店主「あぁ、登った先が存在してしまったら、という部分の説明がつかない」

店主「つまり、最低でも見えない何かに踏み込んでいって消える、見えない足場を歩いていって消える等のギミックも必要になる」

男「要は、これは異世界への入り口とか、神隠しとかの失踪系の話だというわけだ」

店主「そうなるね」

男「今時失踪系の話なんて確かに珍しいけれど、面白いかと言われると微妙かな」

店主「手厳しいね」

店主「しかし、どうかな、なんて俺がその噂を知っているのか気にならないかな」
232 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:07:50.99 ID:MVYRDCrKo
男「客とかの、不可思議屋に来る人間からの話ではないということかな」

店主「そうして都市伝説等を集めていることは否定しないが」

店主「忘れたのかい、俺の元々持っていた能力を」

男「天邪鬼、ではなく件の方か」

男「予言の力、無くなった訳じゃなかったのか」

店主「現実にする力は失ったがね、あれは正確には件と天邪鬼の混合によって順序を反転させて件の言うことが現実になっていたのだよ」

店主「今は両方共名残レベルさ、痕跡器官みたいなものさ」

男「へぇ、ついてる意味もないのに病気になって困りそうだね」

店主「知らないのかい? 妖怪には病気はないんだよ」

男「受験もないもんねぇ」

店主「知ってるのかい」

男「そちらこそ」

店主「という訳で残念ながら僕が発生させているものではないのだが」

店主「かなり高い確率で純粋階段の話は実在するだろう」

店主「君が巻き込まれなければそれでいいのだが」

男「おいおい、他の人が消えるのはいいのかい?」

店主「構わないだろう、俺としては困ることはあまりないさ」

店主「それに、そういうのが幅を利かせてくれた方が俺らにとっては都合がいいことは知っているだろう?」

男「そうだったね、そもそも君らはお互いには非干渉な方が正常か」
233 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:08:27.72 ID:MVYRDCrKo
男「つまり、純粋階段に気をつけろってことかな」

男「他の超芸術トマソンも危ないのかな、当然避けるつもりではいるけれど」

男「看板とか合っても気付かないようなものまで入り口になっていたら、本当にうっかりどこかに迷い込んでしまうかもしれないし」

店主「その心配はないだろう、トマソンではなく純粋階段が対象なのだから」

男「まぁ、占い師としての君のそれは信用出来るだろうけど、別に信用したい内容ではないね」

店主「危機回避が出来るんだ、いいじゃないか」

男「で、どこらへんで流行ってる噂なのかな、場所が特定出来るとありがたいんだけど」

店主「君、特定したら見に行くつもりだろう?」

男「まさか、生活圏に入っていたら避ける為にだよ」

店主「残念ながらどこで流行ってる噂かは知らないし、そもそもに流行っている噂なのかも不明だ」

店主「しかし安心してくれたまえ、俺が教えたのは君が初めてだ、不可思議屋が原点にはなりえない」

男「なるほど、脈絡なく情報を得られる系の能力にはそのルーツを探れないという欠点もあるわけだね」

店主「そもそも俺らのような存在の情報に対して、ルーツを求めるのはナンセンスだとは思うがね」

男「確かにね」

男「しかし、君はどう思う? この純粋階段について」

店主「どう、と言うのは?」

男「特定の場所のことを指す話なのかどうかって話さ」
234 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:09:13.69 ID:MVYRDCrKo
店主「それならNOの可能性が高い、程度かな」

男「だよねぇ」

男「特定の場所を指すならば場所の名前も含まれているべきだから、それが無いということは広い意味で捉えていいという可能性が高い」

男「ただし、非常に狭い場所、例えば学校、町レベルの都市伝説だとすると、対象となる純粋階段が1つしかない、と言ったことが考えられる」

男「それだと、特定の場所に別の空間への入り口等が生成されてて、不可逆的な物の移動しか出来ないみたいなことが想定できる」

男「広い意味だとすると、言うならば純粋階段の怪みたいな妖怪みたいになっているとか」

店主「ある純粋階段自体が、この店のように移動するとか」

男「うん、その可能性が高そうなのかな、話を聞く限り」

男「つまり、特定の場所にある純粋階段や、どこでもいいけれど純粋階段に行くことが問題なのではなく、こういう話になる」

男「昨日まで、いや、今朝通った時まではなかったはずの純粋階段が何故かある」

男「意味もなく建物の外側に階段だけが付いている」

男「それはどうやっても気になるだろう、その中には意味はないけれど登ってみようと思う人間が現れる、或いは登ってしまう引き込まれるような魅力が、魔力があるのかも知れないけれど」

男「そうして登った人間がいなくなる」

男「そして産まれた純粋階段の噂」

店主「悪くないんじゃないかな、おおよそそんなところだろう」

店主「問題があるとすれば」

男「この噂話は想像だから、回避方法或いは解決方法のヒントが含まれていない」

店主「そんなとこだね、ま、精々気をつけることだ」

男「言われなくても気をつけているつもりなんだけれど」

男「それじゃ、また」

店主「またのご来店、お待ちしています」
235 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:09:48.05 ID:MVYRDCrKo
第42話





男「山の神について聞きたいことがあってね」





236 : ◆SetoseN//M [saga ]:2017/09/26(火) 15:11:27.44 ID:MVYRDCrKo


男「さて、夕方のいい時間だし、帰る前に初のところに寄ろうかな」

237 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/09/26(火) 15:13:03.08 ID:MVYRDCrKo
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

雑談回も挟んで、そろそろ平常運転です、張り切っていきましょう

ではでは、また来ますね
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 15:15:42.67 ID:/1tvyEehO
おつおつ
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 07:45:11.02 ID:7qHipo7C0
おつー
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:35:41.01 ID:mGYg9x+30
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 23:22:59.83 ID:aDw7qw600
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 11:26:41.16 ID:Gj90VrbI0
243 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2017/11/26(日) 16:54:47.86 ID:yH7gySj2o
あっれ二ヶ月……とりあえず生きてます
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 09:41:07.70 ID:gZTtYp4FO
そわそわ
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 11:43:03.96 ID:f6xHmOAE0
あけおめ
246 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/01/23(火) 20:17:02.22 ID:TGbiD/YHO
あけましておめでとうございます

生きてはいますしそろそろ書きたいんですけど1日が48時間になったりしませんかね

雪がすごいみたいなので皆様お気をつけて下さい
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 23:33:09.77 ID:JU0LUXKFO
まあ、エタったことねえしその点は安心してるわ
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 19:57:53.86 ID:ElbXsDnt0
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 13:56:59.68 ID:3suWn8X80
syu
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 16:17:35.98 ID:OBPecSDp0
そろそろかな
251 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/04/10(火) 20:34:44.88 ID:S1oXXMRco
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 20:36:21.77 ID:eFTN+JXgo
し……しんでる……
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 22:01:15.91 ID:Pv0TTfxA0
生きとったんか書けェ!
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/03(木) 16:39:26.70 ID:/zWxu2yt0
ほしゅ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 19:39:51.31 ID:Z4mhaRuP0
ほしゅ
256 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/07/04(水) 20:29:57.60 ID:OQLJ5Oc/0



今年半分以上家にいなかったりで余裕が無いにしてもサボり過ぎですし週末には…
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 10:00:01.51 ID:WFr7NTUj0
待つよー
258 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/07/08(日) 20:03:35.65 ID:xD1Skesi0
というわけで今日は来ました

この書くのに間をあけると読み返す必要があるから更に時間が必要でというあからさまな悪循環

では、投下していきます
259 : ◆SetoseN//M [saga]:2018/07/08(日) 20:04:30.65 ID:xD1Skesi0
さて、とりあえずいい時間なので家に帰る前に学校に寄っていこう

無論、夏休みであるにも関わらずわざわざ学校に行って、勉強をしようという訳ではない

そこまで優等生ではないのだ、素行はいい方だとは思うけれど

いい時間と言うのは普段で言うところの放課後に近い時間という意味であって

つまりは、初女に会いに行くということだ

彼女は放課後に飛び降り自殺を再現する幽霊で

再現というのは実際のところは正しくはないのだけれども

しかし、そういう噂であって、怪談であって

彼女はそのようになってしまった

その責任は僕にある

あと、女本人と不可思議屋にもそれはあるのだろうけれど

夜の間は出現せず、朝になると出て来るというのは

幽霊であっても生身であっても共通している所なのは何というか因果を感じるけれど

しかし、幽霊の彼女は学校から出ることが基本的に出来ない

地縛霊であるからだ

そして何より普通の人には見えないのだから暇らしい

どれくらい暇かと言うと、このままでは学校の図書室の本は読破出来てしまうペースだそうだ
,
元々本を読むタイプではなかったにしろ、出来ることが少ないと読書家にもなるだろう
260 : ◆SetoseN//M [saga]:2018/07/08(日) 20:05:05.68 ID:xD1Skesi0
というか、触ろうと思えば物に触れてしまうから本を読んでいるのだろうけれど

いつか本が勝手に動いているところが人に発見されるだろうからやめて欲しいのだが

僕にそんなことは言えないわけであって

放っといても図書室の本を読破出来るのも良くて10年後くらいだろうと言うわけにもいかず

こうして時間がある時は会いに行くのだ

彼女は基本的に屋上にいる、特に夕方に近い時間になれば尚更だ

実際には校内を自由に移動出来るけれど、結局のところ誰も来ないところが落ち着くのだろう

僕らと会話するにも、人目が無い所でないと困るというのもあって

屋上にいてくれる方が都合が良いという所を組んでくれているのかもしれない

何故ならば、こういう休みの日に会いに行くと、予め決めていない限り屋上にいないことが多いからだ

平日は、生きている自分と会うことを避けるためか、来れるにも関わず

授業中に会いに来ることは少ない

暗黙の了解として、放課後に話しに行くという感じになっている

長期休みだから定期的に顔を出そうと思うのだけれど

女と一緒にいるときに、初女に会いに行くと言うと非常に微妙な顔をされてしまうので

その上で明らかに気を使って女が別行動を取ってしまうので

死んでいる時や別行動しているときでないとどうにも会いに来る足が遠のいてしまう
261 : ◆SetoseN//M [saga]:2018/07/08(日) 20:07:06.05 ID:xD1Skesi0
そんなことを直接初女に言ったら、毎日来いと怒られることも無くなるのだろうけれど

怒られている方がいいから、言わないのだ

あれ、なんかこれだと僕が被虐趣味の人間みたいに聞こえてしまうな

当然そういう意味ではないのだけれども、日本語の妙と言ったやつか

というか、初女にしろ神にしろ不可思議屋にしろ、毎日来いと言うやつばっかだな

彼女らに共通するところは、わかりやすいな

自身で動ける限界があるのだ

そして正体を知っていたり、認識が出来る人間が少ない

話相手になる相手が少ないのだ

なるほど、毎日でもと呼ぶわけだ

実際の所、全員に毎日会いに行くというのは、休日だとしても中々に難しいのだが

いや、無理だとわかっているからこそ

毎日でもという表現なのだろう

そんな訳で、そこそこ足繁く学校にも通っているわけなのだが

うちの学校は、休みだからといって入れない訳ではない

部活等があるので当然入れる

入れるはずなのだが、今日は業者を入れてのワックスがけらしい

業者もいないので、そろそろ乾いただろうで侵入してもいいのだが

足跡がついてしまうと問題だし、非常階段で外から上がればいいか
262 : ◆SetoseN//M [saga]:2018/07/08(日) 20:07:43.72 ID:xD1Skesi0
初「あれ、今日はそこから来るんだ」

男「ま、たまには靴のまま屋上に行くのもいいんじゃないかなって思ってさ」

初「で、入ってこないの?」

男「いや、鍵がかかっているからさ、そっち側から開けて欲しくてね」

初「あぁ、そういえば飛べないんだもんね」

男「そういえばもないと思うけれど」

初「あー、そういえば今日はワックスしてたもんね」

初「だからそっから来たんだね」

男「普段からここから来るのも楽でいいかもしれないけれど」

男「どうしても中から来るより目立っちゃうからね」

男「屋上に行く姿は出来る限り見られないようにしたほうがいいと思うからさ」

初「また噂が変わっちゃうと面倒になるもんね」

男「そういうことだね」

初「そういえば、私って生きてる私と記憶は共有してないじゃない?」

男「うん」

初「でも、この前途中まで共有したじゃない?」

男「あぁ、あれそういうことになるよね、一つになってたから」

男「それで?」

初「男くんって新しく現れた私に対する記憶がないけど、最近はひと目でわかるよねって」
263 : ◆SetoseN//M [saga]:2018/07/08(日) 20:08:25.19 ID:xD1Skesi0
男「あー、慣れみたいなもんだよ」

初「慣れるんだ」

男「意外にね、違和感もないよ」

初「最初はキレてたのにね」

男「いや、それは知らなかったからであってね」

初「でも、私的には私の見た目が変わってるのはよかったかも」

男「それはどうしてかな」

初「だって、私が成長して行くの、見たくないじゃない?」

男「あー、うん、それは」

初「いいのいいの、気にしなくて」

初「そもそも同一人物だからね」

初「でもさ、やっぱり男くんが新しい私を私として認識しようっていう意志が」

初「その集中力の高さが、違和感を持たずにいる理由なのかなって」

男「仮に僕が高く集中しているから、違和感を生まない秘訣だったとしてさ」

男「純度が高く集中出来ているとしてさ」

男「集中の純度の高さが幸福度を生むと思うんだよね」

初「どういうこと?」

男「何かテレビなり映画なり、本でもマンガでもゲームでもなんでもいいんだけどさ」

男「我を忘れるくらいのめり込んで、集中してやった後ってさ」

男「よかったなぁ、幸せだったなぁって思わない?」

初「あー、あるある」

初「確かにそういうのはあるよね」
264 : ◆SetoseN//M [sage saga ]:2018/07/08(日) 20:11:25.86 ID:xD1Skesi0
半端で申し訳無いですが、今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

超芸術トマソンみたいな、オカルティックかと言われると違うけれど、何か関連ありそうなそういうラインの物もいいですよね

ではでは、また来ますね
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 10:16:43.46 ID:PKu2uN3i0
おつおつー
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 00:53:19.12 ID:eZ5fpfKs0
生きとったんかわれぇ……!
おつ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/20(月) 16:53:41.71 ID:965K3Nir0
まだー
268 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:12:44.25 ID:Jbw/Dc8e0
今日は来ました

暑さがひどくて今年は地球に殺されるかと思いましたね、皆さんまだ生きていますでしょうか

ではでは、投下していきます
269 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:14:43.44 ID:Jbw/Dc8e0
男「これって、面白いから集中してのめり込んでたってのは当然あると思うのだけど」

男「逆に言うと、集中出来ていればそれはもう面白い、幸せだってことになると思うんだよね」

初「手段と目的が逆になってる、みたいな?」

男「逆、なのかなぁ」

男「僕が思うに、目の前の物事に対する集中力の高さが幸福度の高さであり」

男「集中力の低さが、幸福でない、つまりは不幸なのだと思うんだよね」

男「無論、嫌なこと、悪いことという意味の不幸ではなくて」

男「集中出来ていれば幸福であったことに対して、幸福を感じられないことが」

男「プラマイ収支みたいな発想をすれば間違いなく不幸だと思うんだ」

初「あー、言いたいことはわかるけれど」

初「そもそもの集中しているとってとこがピンとこないよ」

男「集中してる時ってさ、周りが見えなくなるとか、聞こえなくなるとかってあるじゃない?」

初「うん」

男「つまり、集中すると他の情報、思考を弾き出していられるんだけれど」

男「その思考のノイズが無いという状態がストレスが無い状態であって」

男「その状態が持続すればするだけ幸せであるっていうイメージなんだけれども」

初「あー、ストレスがない状態が幸福感を出してる的な」

男「そうそう」

男「つまり、思考のノイズを減らして物事の純度を高くしていれば、運に左右されない要素として幸福度を上げられる、という考えなんだよね」
270 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:16:29.55 ID:Jbw/Dc8e0
初「何となくわかったけど、何の話してたんだっけ」

男「僕が高く集中出来ているから女を女だと違和感を持たずに認識し続けられているみたいな話」

初「あぁ、そうそう、その話だったね」

初「つまり、集中しようと普段から意識してるからってことなのかな」

男「そういう話だね、大体のことは実際の話、集中して1つずつやった方が結果として早く終わるし」

初「宿題とかね」

男「テスト勉強とかね」

初「でも、その純度の高さって私達、“不可思議”と相性が良い理由でもあるんじゃないかな」

男「ん、どうして?」

初「まぁ、男くんとか、多分生きてる私の方にはわからないと思うけどさ」

初「不可思議ってさ純度の高さなんだよね、存在自体が」

初「私達って情報の集合だから、純度が高さが必要で」

初「だから、純度の高い人って相性が良いと思うの」

男「そう、なのかなぁ」

初「不可思議は生物と違って何となくで存在しているけど」

初「何となくでは生きては、存在し続けていられないんだよ」

男「それで、相手にするには相性のいい人間があるってこと?」

初「そんな感じ」
271 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:24:16.21 ID:Jbw/Dc8e0
初「現に、私は男くんとのルールにぶら下がっている状態に近いからね」

初「まぁでも、始めて会うはずの私を理解して、見た目に対しても違和感を持たない」

初「そういう心が、その純度の高さが、私達のルールの根底なのかもしれないね」

男「実際、都市伝説や妖怪みたいな存在はともかく、僕らのルールが何から構築されているのか」

男「どうやって成り立ち、維持されているのかってよくわからないところだからね」

男「そういう意見は無下には出来ないね、正直間違っているとは僕も思えないよ」

初「だから、ね」

男「うん」

初「明日も、来て欲しいな」

男「そういう着地点かい?」

初「いいじゃない」

男「来るのは夕方だからいいけれども、それでも最近は暑くてねぇ」

初「いいじゃん、私を一回殺せば疲労も残らないでしょ」

男「そんな理由で本当に僕が女を殺したら、僕はとんだクソ野郎だね」

初「減るもんじゃないし」

男「いや、何かが減るかもしれないじゃないか」

初「生きてる方の私に聞いたら?」

男「この流れを説明した上でそんなこと聞いたら、本当に死なれちゃうかも知れないんだけれど」

初「そうだろうねぇ、あぁ、そういう意味ではもう減ってるのかな」

男「僕も君もね、変化しないっていうのは無理なんだよ」

男「ま、今日はこんな所で、また来るよ」

初「ん、じゃあね」
272 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:24:51.27 ID:Jbw/Dc8e0
初と別れて屋上から、学校から帰ろうとする

なんだかんだ言っても初は僕を執拗に引き止めはしない

どころか別れを済ませるとわざわざ屋上から消えてしまう

厳密には自殺ごっこを繰り返す自分の姿を見せないようにする為で

僕もその前には、つまりは放課後の時間になるまでには帰ろうとしている

実際には放課後すぐという訳ではないのだが

おっと、今日は非常階段から来たから中を通って帰るわけにはいかないか

非常階段ってカンカン鳴ってあんま好きじゃないんだけれど

上る時は気を使いやすいけれど、下りる時はどうしても音が出てしまいがちだ

しかし、無駄に音を立てて誰かに見つかってしまう、なんてことは避けたいわけで

なんてことを考えて、足元に気をつけていたから、気が付けた

屋上と、非常階段の間に微妙だけれど、数cmだけれども隙間がある

繋がっていないのだ

来た時からそうだった?

構造として建物本体と非常階段が切り離されているなんて大幅な改修工事でもしない限りありえないだろう

まさかと思い、覗き込むと屋上だけではない、遠くてわかりにくいがおそらく1階に至るまで繋がっていないだろう

元々こういう構造で僕が気が付かなかった…?

無いとは言えないけれど、これは異常事態、何らかの不可思議の影響下だと考えるべきなのだろう
273 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:25:33.52 ID:Jbw/Dc8e0
そしてこの現象は、心当たりがある

どこにも繋がっていない階段が現れて上ると、どこかに消えてしまう

ざっくり言うとそういう話だと思っていたが

逆だったのか、元とはいえ天の邪鬼の話を真っ向から聞くもんじゃないって?

面白いけれど、状況は面白くない

これは、純粋階段なのだろう

そう、元々あった階段がどこにも繋がらなくなってしまうのだろう

どこにも繋がっていない階段の行き先は?

見えないけれど、どこかがあると考えるべきなのだろうか

そして、そこへ消えてしまう

まぁ、そんな考察は今は置いておいて

結論だけまとめてしまうと

元々あった階段が、普通の階段が、ある時突然切り離されている

それに或いは降りてしまうと、乗ってしまうと

その人は消えてしまうのだろう

端から見れば結果は上っていても降りようとしていても

切り離されている階段の一番上に立つと消える、という現象だとすれば同じなのだから

そして、そんな切り離されている階段なんて物に、都合よくも純粋階段という言葉があったから

純粋階段と呼ばれたのだろう、他に呼びようもない

とりあえず乗ってしまわなくて良かったと、言っていいのだろうか
274 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:26:10.70 ID:Jbw/Dc8e0
第42話





男「山の神について聞きたいことがあってね」





275 : ◆SetoseN//M [saga ]:2018/09/02(日) 22:26:59.89 ID:Jbw/Dc8e0

男「さぁて、どうしたものかな」
276 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/09/02(日) 22:28:13.26 ID:Jbw/Dc8e0
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

もっと早く投下するつもりでしたが、本気で暑さにやられていて寝て起きて寝たら休日が終わるという悲しい夏を過ごしていました

ではでは、また来ますね
277 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/10/20(土) 18:33:22.54 ID:2U2rqH/jO
test
278 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/10/20(土) 18:35:16.80 ID:2U2rqH/jO
おや、板(というかVIPService)いつの間にか復活していますね

荒牧氏が鯖のHDD物理破損っぽいっていうから終焉の時かと思っていましたが、どうにかなったようですね

また時間作ってちまちま書いていきますね、ではまた
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 16:13:12.72 ID:lB+k9iP00
イヤッッホォォォオオォオウ!
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 20:19:00.13 ID:Zdrw+khA0
待ってるよー
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 19:53:55.29 ID:1OyHBu6j0
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 18:59:12.53 ID:ICcHh7o80
283 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2018/12/31(月) 14:08:11.40 ID:YzCAf73S0
生存報告と年末のご挨拶的な

なんだか忙しい年だったのであれでしたが、来年もよろしくお願い致します

来年は流石にもっと書きます(断言)
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 18:50:36.02 ID:TtamZVCO0
別に今日書いて下さってもいいんですよ?(笑)
まあ、楽しみに待ってますので
来年も無理し過ぎない程度に頑張って下さい
それでは良いお年を
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 16:12:51.87 ID:juu9WIiQ0
1/12終了
286 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/02/11(月) 23:37:32.33 ID:wFvRnwZWO
今日は来ました

前回話のタイトル書くところ間違っていたことに気づきましたので修正するところから始めます

ではでは、投下していきます
287 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:38:20.63 ID:wFvRnwZWO
第43話





男「純粋階段?」




288 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:39:00.19 ID:wFvRnwZWO
さて、どうしたものだろうか

非常階段はどうやら建物から切り離されていて

物理的強度の心配よりも、乗った瞬間に純粋階段に上ったと見なされ

僕が消えてしまう、或いはどこかに飛ばされてしまう

ということになる方が危惧される

消滅というのは経験がないが、おそらく女との入れ替わりが適用されて帰宅には成功するだろう

問題はどこかに飛ばされてしまった場合だが、まぁどちらにせよ最悪ルールに頼って帰ってくることは出来るだろう

どちらにせよ、最悪の場合であることには他ならないが

しかし、不可思議屋の助言がなければ気付かずに間違いなく踏み出していただろう

そして、死んだ理由或いはワープした理由がわからず悪戦苦闘しただろう

複数回純粋階段を踏まない限り、自力ではまず気付かないはずだ

だから、日が傾いてきている時間に出てくるのかもしれないな

流石に、明るい時間帯はかなりの確率で気付かれてしまうだろう

とは言え真っ暗ではそもそも目撃者が純粋階段になっていることに気付かないだろう

逢魔が時とはよく言ったものだ

その視界の不安定さ、不明瞭さを不可思議は本能的に好むのだろう

さて、冷静にならずに逃げるように考えるのであれば屋上の鍵を開け、校舎内から帰るべきだろう

こちら側からは開けれないし、僕の力でドアを破るというのもあまり現実的でない

故に誰かに来てもらうというのが現実的な案だろう
289 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:39:31.42 ID:wFvRnwZWO
男「よし」

男「出てきてくれるかい? 神様」

「何が良いのかわからぬが、出てくること自体はやぶさかでないよ」

男「屋上の鍵を開けて欲しくてさ」

「神様に頼むこととして、程度の低さが気にならないのかい?」

男「確かにね」

男「休みの期間じゃなければ誰か学校にいる人にやってもらっただろうさ」

「ふむ、今日は休みにしても人がいないようじゃの」

男「業者が入るような日は部活動も休みにするみたいだね」

男「業者と生徒とのトラブルでも過去にあったのかな」

男「立入禁止ってしているのに、勝手に入ってワックスをダメにしたとか」

男「そういう系の何かが過去に問題になって、業者の入る日は生徒が来ないように」

男「部活動もすべて休みにする、みたいなね」

男「そう考えるのが自然なのかな」

男「別にワックスがけや清掃業者が入るって言ってもグラウンドと部室があれば出来る運動部まで休みにする必要はないからね」

「ふむ、人間の都合など知ったことではないが」

男「いや、少しは知るべきなんじゃないかな、学校の神様なわけでしょ」

「人間が人間のことを知り尽くしていないように、神もまた神のことを理解していないのだよ」

男「うん、そういうこともあるだろうけどさ」

男「こう、興味をもう少し持つべきなのかなと思うのだけれど」

男「いや、拘りがない、変化を拒絶しないという意味では正しくあるのか?」
290 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:40:10.42 ID:wFvRnwZWO
「神様を呼んだ割には考え無しじゃの」

「困ったときの神頼みというやつか?」

男「うーん、確かに困っているし神頼みではあるんだけれども」

男「じゃあ、あっちの階段さ、どうにかしてもらえるかな?」

「あっちの階段?」

「なんじゃあれ、何処から来た?」

男「あぁ、やっぱり知らなかったんだ」

男「何か知っていれば、と思って呼んだのだけれど」

「ここで管理しているものじゃない、というかなんだあれは」

男「純粋階段の怪って僕はとりあえず呼んでるけれど」

「階段の怪談ってか、面白くない話だねぇ」

「これを学校から追い出せばよいか?」

「それくらいなら容易いぞ」

男「一応聞くけど、追い出したこの純粋階段は」

「どこかの階段にまた現れるだろうの」

男「発生条件不明、正体不明、こりゃ困ったねぇ」

男「逆に、ここに留まらせるって出来る?」

「可能じゃが、いいのか?」

男「他の人間が被害に遭うかも知れない、だろう?」

「わかっておったか」

男「構わないよ、非常階段の年間利用人数は避難訓練及び点検業者を覗いたたらほぼ0だ」
291 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:40:58.56 ID:wFvRnwZWO
男「いたずらに使うような奴がいたとしても自業自得さ」

「ふむ、お主のような奴が、か?」

男「いやまぁ確かに、学校から見たらいたずらに利用しているわけだけれども」

「学校の怪談、以外の存在に話題を奪われるのは好ましくないが」

「不可思議の話題が上がることは好ましいことだ」

「故に廃校舎の管理人、いや学校の付喪神としては人間がどうなろうとあまり関係ない」

「ここに留めろというのならば聞いてやらんでもないぞ」

「君たちのルールには大変助かっているからね、このままたくさん死んでくれるとなお良い」

男「たくさん死にたくないんだけれども」

男「しかし、この階段の詳細は神様でもわからないんだね」

男「不可思議屋をここまで呼ぶか、巫女さん呼ぶか」

「あの吸血鬼はどうした、食わせれば良いだろう」

「それとも食われると困るのか?」

男「いや、学校の怪談みたいにしっかりとした管理人がいるのなら別だけれども」

男「彼女の基本は人に害するものなら見敵必殺」

男「登った人間が消えてしまう上に、特定場所に縛られず移動もするであろう階段」

男「正直こういうのどうやって食べるのか非常に興味があるのだけれども」

男「あなかなしきかな、彼女はお姉さんに連れ去られてどこかに行ってしまっているのだよ」

「いないのか、なるほど」

「では仕方あるまい、とりあえず今日のところは旧校舎の中を通って帰ろうかの」
292 : ◆SetoseN//M [saga ]:2019/02/11(月) 23:43:46.27 ID:wFvRnwZWO
そう言うと旧校舎の屋上に瞬間移動させられ、そのままお化け屋敷のような見た目の建物の外まで歩いたところで

現実の世界に戻されて、家路についている

ルールのおかげだろうけれど、瞬間移動した時にさして驚かなくなってしまっているようだ

たいてい瞬間移動するときは命に関わっている時なのでそんなことで動揺している場合ではないからなのだろうけれど

さて、とりあえずは純粋階段を学校の非常階段のまま移動させなくなった、はずだ

神様に任せてはいるが、そもそもいつの間にかあったことにも気付いていないようなので

その管理能力というか集中力というかには些かの疑問が残るけれど

そもそもに一人でも人間が引っかからない限りは移動しない、と言ったような一度人を被害に遭わせたら

何処かに移動するといった徘徊系の怪談ならば何もしなくてもあのままだったということも考えられるけれど

残念ながらあの話の詳細はわからないのだ

詳細というか、その怪談自体を聞いていないのが問題で

パッと思いつくような妖怪等の正体も浮かばず

話の出処がわからず

ネットで調べても出てこないということは非常に狭い範囲で流行しているか、出来たばかりの怪談だということだ

巫女さんに頼るような話でもまだないのだろうし、僕にとっての話の出処である不可思議屋に相談するしかないだろうが

不可思議屋が本当に出処である、というオチは勘弁願いたいものだ

女を含めて他の人間に話を聞くという行為はイコールで巻き込むというデメリットをはらんでいる

と、なるとやはり不可思議屋に行くしかないのだろう

しかし、超芸術トマソンの定義から考えると、僕の遭遇したあの階段の不可思議は本当に純粋階段だったのだろうか

悩んでいても仕方がない、日が暮れる前に不可思議屋には着くようにしよう
293 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/02/11(月) 23:47:01.10 ID:wFvRnwZWO
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした

気付いたら1月が終わっていたので焦りましたね

もうちょい暇になってくれればいいのですが…

ではでは、また来ますね
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 12:58:09.38 ID:xnIqNJzg0
おつおつ
295 : [sage]:2019/02/14(木) 01:25:35.69 ID:S1f3BXLQo
おひさ
待ってる間に話忘れてた
また読み返して来よう
おつ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 10:43:44.72 ID:6bkic3b/0
hosyu
297 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:20.28 ID:LczG9LH50
引っ越しが連続で押し寄せてきてGWが待ち遠しいです

GWは時間が取れるので書きます、想像以上に最近時間がなかったですね

そんな感じの生存本能です
298 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:55.01 ID:LczG9LH50
報告です…
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 18:16:22.04 ID:h5MxO6LSo
引っ越しは大変だから、ゆっくりしてくださいな。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 12:38:41.36 ID:GeeFCJZ/0
久しぶりに見に来たら更新来てた。おつー。
301 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/05/16(木) 20:41:30.53 ID:xYwtYu0F0
GWは特に時間を取れませんでしたので今週末書きます
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 08:07:43.80 ID:XWpKkw1HO
wktk
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 13:03:02.17 ID:Xn60Vti8O
おい1ヶ月経ったぞ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 14:07:20.15 ID:CgLkttYco
「書きます」「更新します」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に作品を書いちまってもうすでに更新し終わってるからだッ!だから使った事がねぇーッ

「更新した」なら使ってもいいッ!
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 08:37:53.79 ID:XAb+ikSn0
ほしゅ
306 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 19:59:54.79 ID:gXSwRJUVO
今日は来ました

なんだかんだ言ってもスレ建てた日(パート1の)は覚えているものですね

ではでは投下していきます
307 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:01:43.54 ID:gXSwRJUVO
男「さて、それでもう少し話が聞きたいと思ってさ」

店主「ふむ、毎日でも来いとは言ったが同じ日に何回も来るとはね」

男「来れる時に多めに来ておこうと思ってさ」

店主「おやおや、それは女ちゃんを連れてないからかい?」

店主「それとも吸血鬼がいないからかい?」

男「んー、どちらかと言えば前者にあたるのかもしれないけれど」

男「まぁあれだよ、君に会いに来たわけなんだよ」

店主「おやおや、嬉しいねぇ」

男「まず確認したいのだけれど、君の件の力って発揮されないんだよね?」

店主「それは、予言の力ということかい?」

店主「ということは逢ったんだね、純粋階段に」

男「そういうことになるのだろうね」

店主「しかし、件と天の邪鬼の能力は知っての通り自分の能力で自分自身を消してしまったからね」

店主「俺が占ったから現実になった、ということはありえないと思うけれどね」

店主「少なくとも占った時点で、君に伝えても伝えなくてもそれは現実のものとなる事柄だっただろうし」

店主「俺はそれを君に伝えるしかなかったのだろうさ」

店主「おそらく、そういうものだ」

店主「これが件の能力だとするならば、天の邪鬼の能力も機能してなければおかしいだろうし」

店主「それならそもそも君を招き入れないだろうさ」

男「まぁ、そんなところか」

男「いや、とりあえず確認程度のつもりだったからいいのだけれど」
308 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:03:11.89 ID:gXSwRJUVO
男「話の詳細と出処を知りたいなってさ」

店主「信じていない、と」

店主「いや、むしろ天の邪鬼だった俺のことを信じているのかな」

男「そんなところだね」

男「だって、いきなり占うようなこと普通はしないだろう?」

男「それとも本当に占い師だったのかな?」

店主「はっ、どちらだとしてもやらないだろうさ」

店主「能力が、妖怪としての特性が戻りつつあるということではないんだ」

店主「それならば、同じような結末を迎えるように君を誘導するし」

店主「何より君は誘導するまでもなく気付いてくれるだろうさ」

男「じゃあ」

店主「君が逢ったという純粋階段は、俺の知らない話なんだよ」

男「出処は不明っていうのも本当なんだね」

店主「この仕事柄ね、出処不明が気付いたら手元にあったりするのだよ」

男「収集癖というわけではなくてかな」

店主「それなら幾分いいのだけれど、残念ながら役割に近いね」

男「始めて世に現れる不可思議と人を繋ぐっていう役かな」

男「フレンドオブアフレンド、友達の友達」

男「友達の友達が言っていたんだけどっていう出だし」

男「あ、でも僕友達がいな」
309 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:04:38.25 ID:gXSwRJUVO
男「いやそうじゃなくて、結局はその後話の出処を探ろうとしても」

男「その友達の友達なんてものは存在しないとか、結局誰なのか特定出来ないとか」

男「そういうやつ」

店主「話の導入部分にあたる存在だな」

店主「君の言う通り不可思議と人を繋ぐ存在というのものは必要だ」

店主「それは人間側であったり、不可思議側であったりするが」

店主「俺が思うにフレンドオブアフレンド、FOAFなんてものは不可思議側だ」

店主「不可思議自体が人と関わりが無さ過ぎて必要として生み出された存在」

店主「機能といっても差し支えないだろう」

男「うん、概ねその通りなのかなと思うよ」

男「なぜなら都市伝説、妖怪、そういう不可思議の話をわざわざ流布して回る犯人がいてはいけないから」

男「いたとするならば、悪いのは不可思議ではなく人になってしまう」

男「人の悪意が発祥では駄目なんだ」

男「わざわざ流布して回る悪人がいてはいけない」

男「後からそれが誰が発祥だから、誰が悪い」

男「という結末がついてはいけないんじゃないかな」

店主「どうしてかな」

店主「別に意図せずそのような結果になってしまったとしても」

店主「不可思議の手引きをした人間のような扱いを受ける人がいてもいいんじゃないかな」

男「いや、よくないんだよ」
310 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:05:51.99 ID:gXSwRJUVO
男「それだと不可思議のルールが、前提が破綻してしまうから」

店主「と言うと?」

男「いくつか思いつくとは思うけれど、まず第一は」

男「解決策や対処法が必要なくなってしまうこと、かな」

男「犯人がいるのであれば、不可思議を対処するのではなく、犯人をやっつければいいだろう?」

店主「そうだろうね」

男「そして、最も問題なのは」

男「誰も言って回らなくなってしまうことが正しい対処方法になってしまうことだね」

男「不可思議はそれでは存在出来なくなってしまう」

男「故に、不可思議との出会い方は唐突であるし」

男「そこに人の悪意は介入しない」

男「人が人に不可思議を押し付けるなんてことはあってはならないし」

男「むしろ、不可思議の領分を人間が犯してしまい云々だとか」

男「不可思議が存在して、そこに人が偶々遭ってしまうだとかそういう風に」

男「あるべきなんだ」

男「少なくとも僕はそう思うよ」

店主「ルールの方から、不可思議の成り立ちから逆算するとそういう考え方になるのだろうね」

店主「実際そういう視点は人間はそうだし、不可思議も持たないのだよ」

男「そうかな」

店主「君はどうして、何のために自分は生きているのだろう、存在しているのだろうって考えて生きているかい?」
311 : ◆SetoseN//M [saga sage]:2019/07/25(木) 20:09:12.86 ID:gXSwRJUVO
男「それはまた哲学的な問だね」

男「生物は遺伝子の乗り物であるという考え方から言っても」

男「ここまで個体数の多く社会の発達した現代において人間一人の生きる意味というのは」

男「考えて答えが出るものとは思えないね」

男「故に考えないのが正解な気がするけれど」

店主「不可思議にとっても同じようなものなのだよ」

店主「自身の存在理由とは外側からは理屈で、理論で説明されるのかもしれないが」

店主「こと内側も、内面も考慮する場合、答えは出ない」

店主「ここにいる、だから存在するのさ」

男「ふむ、なるほど」

男「確かに、僕は不可思議をルールありきに考えすぎていたのかもしれないね」

男「不可思議がいるからルールが存在する」

男「それは間違いないけれど、ルールから考えても不可思議は見えてこない」

男「つまりだ、正体不明な純粋階段の怪は」

男「実際に観測をして考えないといけないのだろうね」

店主「回避できるのならわざわざ関わる必要もないのだよ?」

男「それもそうなのだけれども」

男「放置した結果、不運にも女が被害に遭ってしまう」

男「という可能性がある以上、どうかしたいよね」

男「何より、あんな風に出てこられたら初と会いにくいじゃないか」

店主「君って相変わらず自分に関心がないというか、なんというか」

店主「大人しくしているってことができないタイプだよね、意外と」

男「そうかなぁ、あまり活発な自覚はないのだけれど」

男「まぁ、どちらにせよ、どうするのか、どうもしないのかを含めて」

男「対応を考えないといけないね」

男「もう日も暮れるし、今日はこの辺にしておくよ」

店主「あぁ、そうだね」

男「それじゃ、また」

店主「またのご来店、お待ちしております」
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