デブ勇者「太ってるってだけで勇者候補から外されたお」ドS僧侶「同じく」

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248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:36:59.85 ID:3/EzIUhE0
>>247 修正


病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」

デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の紋章から放たれる聖なる光で!」ブヨッ

パアアッ

バアル「ぐあっ!?」ジュ

?「ぎゃあっ!?」ジュ

病弱「……ハッ! 一体何が? 先程まで私は僧侶さんを抑えていた筈なのに突然まばゆい光に包まれて」

嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? もしかしてアタシぁ死んだのかぇ?」

ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:48:56.89 ID:3/EzIUhE0
デブ「よし……これで皆正気に戻ったお。さあ、今の中に皆にげ、よ……ぅ」ドサッ

病弱「勇者様!」ダッ
ドS「勇者!」ダッ

病弱「き、傷が深い……いったい誰がこんな」

バアル「何とぼけてやがる。テメエらがやったんだろ?」

病弱「馬鹿なことを! 惑わそうとしても無駄です!」

バアル「フン、生意気なことしてくれた礼だ。ダンタリオン、思い出させてやれ!」

ダンタリオン「あいたた、あっちは丈夫じゃないと言うに全く……。『貴方の記憶は貴方へ回帰する』」

病弱「――え……嘘、です」

ドS「――違う。わ、私じゃない」

ドS病弱「「いやぁああああああああああああああっ!?」」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:59:34.21 ID:3/EzIUhE0
バアル「クソッ、手間かけさせやがって……。おい、また正気に戻る前にもう一度此奴らを操作しろ!」

ダンタリオン「わかったから大声出さんといて。体に響くわぁ」

バアル「もう目が覚めねえように勇者だけは俺様の手で始末してやる」ブゥン

嬢「そうはさせないよ!『でぃーぷみすと』」ブワッ

ダンタリオン「な、なに? あっちは戦闘はからっきしだからバアルちゃんお願いな」

バアル「この程度の霧で隠れたつもりかァ!」ブオンッ

ダンタリオン「ひゃあっ!?」

バアル「チッ! 奴らに逃げられた。もういっそこの周囲を消し飛ばして――」

ダンタリオン「それは無理でしょうに! あの小娘の中にソロモン様が封印されてる限りあっち達は攻撃できんて」

バアル「……絶対忠誠が仇になるとはな。だからアイツらにあの小娘を殺させたかったんだが」

ダンタリオン「まあ他の72柱が周囲にいるわけだし逃げられんよ。時期に見つかるて」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/13(土) 22:19:55.86 ID:wmO2w2r4O
拳じゃない……普通の魔法だ……
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 08:21:59.55 ID:xv97mTwDO
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 19:31:25.15 ID:YspDrHlmO
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/26(金) 22:43:41.44 ID:2QsW7SOD0
デブ「――……ぅ、ここ……は?」

嬢「目覚めたようだね、だけどまだ起き上がらない方がいいよ」

デブ「君は……たしか――っ!?」ズキッ

嬢「ほらいわんこっちゃない。簡単な応急措置しかできなかったからまだ安静にしてなね」

デブ「けど今どういう状況なんだお? それに君は……」

嬢「勇者の僕が倒れた後すぐ魔王城の地下に逃げてきたのさ」

嬢「そして三人が目覚めるまでここで隠れていたって訳さね」

デブ「状況はわかったお。それでお嬢ちゃんは何者なんだお?」

嬢「ほっほっほっ、お嬢ちゃんなんて柄じゃないんだがね。まあこの姿じゃ無理もないかね」

ロリ魔法使い「アタシだよ、以前も魔王城で会った元老婆の魔法使いさね」

デブ「…………ファッ!?」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/26(金) 22:56:38.91 ID:2QsW7SOD0
デブ「…………えっと、元老婆と申しますとあの筋骨隆々で逞しい魔女さんかお?」

ロリ「ああそうさね。けど今はご覧の通り、ただの非力な魔法使いだよ」

デブ「でも無事だったんだおね。それで出来ればボキたちと別れてからの経緯を聞きたいお」

ロリ「ふむ……まあまだ嬢ちゃんたちが目覚める様子じゃなさそうだし手短に話そうかね」

ロリ「勇者の僕と別れてからアタシは魔王と戦い続けた。けれど力の差は圧倒的で勝ち目なんてなかったね」

ロリ「だからアタシは持てる魔力をすべて使って魔王をこの体内に封印したのさ」

ロリ「けどその後に現れた三体の悪魔によって囚われてしまってね」

ロリ「封印こそ解かれなかったものの、精神は操られ肉体は弱体されてしまったのさ」

ロリ「そして気付けば僕がいて、状況を察してここへ逃げて来たって訳さ」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 21:07:54.51 ID:T0NxVzoDO
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 21:08:39.12 ID:8dDK782iO
おつ
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 14:12:59.37 ID:NRcgB0c8o
早めの保守
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 16:06:46.21 ID:jldh+4h3O
マダカナ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 12:07:18.87 ID:b4fQPTdRo
きっと戦闘力(脂肪)を高めてるのさ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:06:08.07 ID:ezycJGAk0
デブ「だから魔女さんを殺そうとしてたのかお」

ロリ「出来るなら殺されたかったんだがね」

デブ「な、何言ってるんだお!」

ロリ「アタシが死ねば奴は二度と封印が解けなくなるからさ」

ロリ「この術はアタシのお師匠様、いやそれ以前から受け継ぎながら昇華させていった大魔術」

ロリ「その能力は自身の肉体を媒体に異空間とのゲートを開いて封じ込めるから命を落とせば寧ろ道が無くなるから出られなくなるのさ」

デブ「それは凄いお! ってことはもしかして現存する悪魔を全て倒せばもう魔族は蘇らないのかお!」

ロリ「だけど流石は魔王でね、この封印を内側から破ろうとしてるのさ」

ロリ「だから――アタシを殺してくれないかね?」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:13:47.20 ID:ezycJGAk0
デブ「そんな事できるわけないお……」

ロリ「だけどこのままじゃ魔王が復活してしまう。そしたら結局破られた反動でアタシは死んじまうよ」

デブ「な、なら別の方法を考えるお!」

ロリ「それも難しい話さね。今のアタシじゃ長い時間封じ込められそうにない」

ロリ「それに……元々アタシの余命は短かった。今まで魔術を鍛え魔王を倒す事だけに人生をささげたアタシにピッタリさね」

デブ「魔女さん……」

ドS「話は聞かせてもらったわ。そいつを殺せばいいのね」

デブ「僧侶、目が覚めたのかお!」

ロリ「おや、お目覚めかい。心が壊れそうで心配したけど大丈夫だったかい?」

ドS「あの程度デブに世話されてた屈辱を思い出せば大したこと無いわ」

デブ(屈辱て……)
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:19:19.12 ID:ezycJGAk0
病弱「私も途中からでしたが察しはつきました。つまりそのお嬢ちゃんを殺せば魔王は復活できないんですね」ゴホッ

ロリ「その通りさね。アンタも大丈夫かい?」

病弱「勇者様の声を聞けたので正気を取り戻せました」

ドS「確かに耳や脳内を犯してくる声だもんね」

デブ「どんな声だお!?」

ドS「言った傍から喋んなや騒音レイプ魔が!」バシッ!

デブ「じどいっ!?」グフッ

病弱(素敵な声だって庇いたいけど恥ずかしい)////

ロリ(ほのぼのだねぇ)ホッコリ
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:25:30.10 ID:ezycJGAk0
病弱「ではその役目ゴホッ、私にゴフッ、お任せ下さブハッ!?」

デブ「その前に薬を飲んで!」

病弱「す、すいません」

ドS「フン、情けないわね。ここは神に仕える私がやってあげるわ」

デブ「邪神の間違いでは……」

ドS「黙りなさいよ産業廃棄物! 邪神だって神でしょうが!」バシッ

デブ「邪なのは否定しないのね!」ブフゥ!

ドS「それに、この中で私が一番適任でしょうが」

デブ「どういうことだお?」

ドS「私なら人一人くらい殺してもどうってこと無いって事よ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 22:27:48.31 ID:AkbZEc53o
魔王配下の魔物が人間に殺させようとしてたから
これってアレだよね
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:39:09.81 ID:ezycJGAk0
デブ「それは違うお。例え僧侶が――」

ドS「誰かがやんなきゃいけないのなら私死骸いないでしょうが!」

ドS「それともそこの騎士に人殺しをさせたいの!?」

デブ「そ、そんなつもりじゃ……」

ドS「だったら口答えすんじゃないわよ! 童貞の癖に我が儘言ってんじゃないっての」

デブ(童貞関係ないやん)

病弱「私とて覚悟はあります。それに人殺しに適任も無いでしょう」

ドS「ンなこと言えんのは殺した事のない奴のセリフよ」

病弱「貴方にはあるとでも?」

ドS「ええ、あるわ。だって私は僧侶ですもの」

デブ(普通僧侶は救う者ですお)
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:56:23.06 ID:ezycJGAk0
ロリ「本当はアタシ自ら命を絶てればいいんだけどね。それだと封印が解ける恐れがあるから」

ドS「だそうよ。で、アンタは本当に殺せるの?」

病弱「それが世界を救うためであるのなら」

ドS「そう、アンタがどうしてもやりたいなら好きにすればいいわ」

ドS「でも人を殺した手でこれからも人を守っていける自信はあるのかしらね」

病弱「それは……」

デブ「それをいうなら僧侶だって」

ドS「私は苦しんでる姿が見られればいいから寧ろ続ける自信になる」

デブ「さいですか……」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 23:02:40.92 ID:ezycJGAk0
ロリ「決まったみたいだね。それじゃあ僧侶の嬢ちゃん、頼むよ」

ドS「本当なら絶望の表情を浮かべながら殺すんだけど今回は手早く済ませてあげるわ」

ロリ「ありがとね、それとすまないね。こんな嫌な事を押し付けてしまって」

ドS「別に。殺すくらい訳ないから」

ロリ「本当に良い子だね嬢ちゃんは。この姿じゃなかったら良い子良い子してあげられたんだがね」

ドS「…………それじゃあ、いくわよ」グッ

フォンッ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 04:23:01.02 ID:kEinG6CDO
…乙
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 04:33:16.25 ID:l/iIaYa3o
おつ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 03:19:42.99 ID:DLKq2UZ8O

それは違う
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 03:20:23.92 ID:DLKq2UZ8O
誤爆でageとかマジスマン
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:16:58.17 ID:qUwRka6y0
デブ「――やっぱ駄目だお!」ガキィン!

ドS「邪魔すんなラード! 食用にすらなれない産廃の癖に!」

デブ「今回は譲れないお! てかそもそも食用でもないお!」

デブ「誰かを犠牲にした平和なんてボキは幸せになれない!」

ドS「綺麗事抜かしてんじゃないわよ! 世界はいつだって犠牲の上で成り立ってる!」

ドS「アンタが知らない内に多くの人が死んでんのよ!」

ドS「もしどうしても誰も犠牲にしたくないのなら殺された人たちも救ってみなさいよッ!」

デブ「それは……ボキには無理だお」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:26:54.55 ID:qUwRka6y0
ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

ジョウジャク「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:36:55.28 ID:qUwRka6y0
デブ「だって魔女さんが犠牲になることが良い筈がないんだお!」

デブ「他に方法がないからだなんてそんな妥協はしたくない!」

デブ「最後の最後までボキは救う手だてを考えるお!」

ドS「それでもし手段が見付からず魔王が復活したらどう責任とるのよ!」

デブ「ボキが絶対にそんな事をさせない――ッ!」

ロリ「勇者の僕……」

デブ「だから僧侶、その手を引いてくれお」

ドS「……フンッ! これで口だけだったらアンタをミンチにするだけじゃ済まさないんだから!」プイッ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:52:21.08 ID:qUwRka6y0
病弱「それでこれからどうするのですか勇者様?」

デブ「とりあえずはここから逃げるお」

バアル「どうやって逃げるって?」

デブ「――ッ!?」バッ

バアル「さっきは舐めた真似してくれたな。次はもう逃がさねえぜ」

ドS「チッ、デブが悪臭はなってるから気付かれたじゃない」

デブ「ボキは臭くないお! さっき僧侶が大声出したからいけないんだお!」

ドS「どう考えてもアンタの発狂を促すような酷い声が原因でしょうが!」

デブ「ボキの声は呪詛か何かですかお!?」

病弱(……私も勇者様と口げんかしたいなぁ)ゴホッゴフッ!

ロリ(何だか変だね、この体なのに動悸が激しいよ)ドキドキ

ダンタリオン(この状況で何かあの2人関係ないこと考えてるわぁ……それにしてもバアルちゃん空気www)
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/03(火) 02:12:08.02 ID:JBZbR535O
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 07:34:07.34 ID:0od2FE+2o
ジョウジャクって誰だ…
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 18:27:41.86 ID:qUwRka6y0
>>278
情報弱者の商人さ……
嘘です、ただのミスです
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 18:29:02.00 ID:qUwRka6y0
>>274
訂正


ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

病弱「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 17:41:54.22 ID:2fnJy6xSo
何故その強い意志をダイエットに反映できない
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/08(水) 22:44:50.93 ID:GLie3w/W0
バアル「俺様を無視するんじゃ、ねえ!」ズォッ!

デブ「くっ!?」ビリビリビリ

病弱「ゆ、勇者様に加勢を!」

ロリ「お止め! 嬢ちゃんじゃ足を引っ張るだけだよ!」

ロリ「それよりもアタシを――ッ!?」ズズズ

病弱「魔法使いちゃんが消えた!?」ゴフゥッ!

ダンタリオン「悪いけど殺させるわけにはぁいかなくなったんでねぇ」

ドS「チッ、ゴキブリみたいに隠れて盗み聞きしていたって訳ね。道理でタイミングよく出て来たと思ったわ」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/08(水) 23:05:02.89 ID:GLie3w/W0
ダンタリオン「さてなぁ、もしかしたら裏切り者がいるかもしれんよ?」

ドS「騙すならもっとマシな嘘を考えたら? ノータリンなのが丸わかりで生きてるのが恥ずかしいくらいよ」

ダンタリオン「この城周辺には72柱ほぼ全員が集結しておるんよ、この意味解る?」

病弱「私たちが、ゴホッ! 遅れを、こふっ! 取るとでモブファッ!?」ビチャビチャ

ドS「病原まき散らしてんじゃないわよ! 死ぬギリギリまで首吊るとかして我慢しなさいよ!」

病弱「それでもし死んだらどうするのですか!」

ドS「むしろ死ねって言ってんのよ! そんなのも察せないなんてこれだから処女は!」

病弱「しょ、処女は関係ないでしょう! なら貴女は経験があるのですか!?」

ドS「エロいことばかり考えてないで状況を考えなさいよこの淫乱騎士!」

ダンタリオン(わぁ、あっちこのまま逃げよっかなぁ)コソコソ
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 00:12:01.99 ID:KTzfDgbto
久し振りだな
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 00:16:27.08 ID:cxlNinGQo
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 18:29:17.46 ID:YtVk74vvo
きた
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/08(金) 21:44:58.54 ID:wsXw77Vqo
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 16:50:03.66 ID:/JGDjuNb0
バアル「オラオラどうしたぁ!?」ズババババッ!

デブ「くっ!」ギィン

デブ(2人に付けられた傷が思った以上に深いお。なら……)

デブ(出し惜しみなしの本気で片付ける)キッ!

デブ「ボキの全ての力を込めた一撃――受けてみよ!」スゥ

バアル「」ニヤリ

デブ「うおおおおおおおおおおっ!」

ズバッッ!!
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/09(土) 16:54:14.83 ID:lIp1ScXwo
 
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 17:07:05.20 ID:/JGDjuNb0
バアル「ぐ――は――。そう、ぞういじょうの、ちからだ」ボタボタ

バアル「だが、おれさまの、か……ち、だ――」ドサッ

ロリ「コフッ!」ビチャッ

とさっ

デブ「ま、まじょ……さん?」ダキッ

ロリ「ふ、ふふふっ! まさかこんな方法で望みが叶うなんてね……」

デブ「ち、違うんだお! ボキはそんなつもりは――っ!」

ロリ「これで良かったんだよ、勇者の僕」

ロリ「これで魔王も封印出来て世界は平和に向かってく……」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 17:14:47.47 ID:/JGDjuNb0
デブ「なら魔女さんも生きなきゃダメだお! だって魔女さんが居なきゃボキは……!」

ロリ「ごめん、ね……いやなやくめをさせちゃって。ごめん、なさい」

デブ「! し、死んじゃダメだお! 直ぐに僧侶を連れて来るから!」ダッ!

ロリ「まっ……て。いかな、いで――せめて、さいごぐらいは――そば、に――」

デブ「最期じゃない! 傷が治ればこれからまた会えるお!」ポロポロ

ロリ「あ、たし――ず――と、……知ら――けど、最後――誰、かを……好――」

ぱ、た

デブ「魔女、さん? ここここんな時に寝たふりは笑えないお?」

デブ「そんなことしてるとボキ離れて行っちゃうお?」

デブ「ねえ、お願いだから何とか言ってお……!」

………

デブ「う、ア――ああっ! あああああああああっ、あああああアアアあああああ――――ッ!?」ガクガクガク
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 19:36:02.06 ID:RqbP2Qol0
何故か笑ってしまった
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 01:22:15.15 ID:Zt1TIymBO
同じ展開をどこかで…
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 17:32:10.34 ID:d/ySJsM4o
ああああああおあああああ
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 12:32:44.24 ID:h6uJhX9DO
保守
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:34:06.69 ID:Xz6ZruT+0
ドS「どうしたのよデブ!?」タッタッタ!

デブ「――ア、ぉうりょ?」

病弱「勇者様! ご無事ですカフッ!?」ビチャ!

デブ「……騎士さんも」

デブ「ボキは……無事だお」

病弱「そ、そうですか。それはあんし――っ!」

ドS「……そう、そういうこと」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:42:32.52 ID:Xz6ZruT+0
デブ「僧侶に、お願いがあるお」

ドS「……なに? 私は豚の部位なんて詳しくないからバラせないわよ」

デブ「違うから安心してほしいお」ハハ

デブ「――魔女さんを弔ってほしいんだお」

ドS「解ったわ」

デブ「ありがとう」スタスタ

病弱「勇者様はどちらに?」フキフキ

デブ「僕は残った魔族を――皆殺しにしてくるよ」

病弱「わ、私もお手伝いをっ!」

デブ「ありがとう。でもゴメン、これは誰にも譲りたくないんだ」ズォ!

病弱「ッ!?」ビクッ!

病弱「……解りました。その、ご無事で」

デブ「うん、それじゃあ終わらせてくる」バシュンッ!
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:50:28.85 ID:Xz6ZruT+0
病弱「本当は止めるべきだったのでしょうか……」

病弱(先程の勇者様、何だかとても危うい感じがしました)

病弱(でも……私にはあの人をどうこうする力なんて)

ドS「ボケッとしてる暇があるなら埋めるの手伝いなさいよ!」

ドS「最後まで何の役にも立たないでいる気!?」

病弱「うぅ、わかりました」トボトボ

ドS「…………」ザクザク

病弱「…………」ザクザク

ドS「……もし」ザクザク

病弱「え?」

ドS「もし、あの時あのデブを止めていたらアイツは廃人になっていたわ」ザクザク
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 22:04:31.87 ID:Xz6ZruT+0
ドS「私は魔族がミンチになろうが無惨なオブジェになろうが笑い話にしかならないけど」

ドS「世界を救うために殺すのとただ憎いからと殺すのでは、もしかしたら心境は違うのかもしれないわね」

病弱「でも結果的に平和になったのなら勇者様だってきっと報われる筈です!」

ドS「さあ、そんなのは私は太ってないからわからないわ」

ドS「けど……いや、なんでもないわ」

病弱「私は、きっと勇者様はまた笑顔で戻って来てくれると信じています……!」

ドS(人はそんなに強くはないから難しいと思うけど)

ドS(このくっころ騎士みたいに前を向いてる人間がいるならもしかしたら……)

ドS(ってなに私柄にもないこと考えてんだろ)イラッ!
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 22:19:15.49 ID:Xz6ZruT+0
自分で言うのもなんだけど何処へ向かうんだろ、このSS
いつの間にかもう1年たってるし

だれている気がするので打ち切りエンドも考えときます
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 23:16:59.40 ID:NVf37Lfzo
見てるから最後まで頑張ってくれ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 23:29:49.44 ID:0JLT5BwDO
見てる方はダレて無いんだぜ?
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 02:28:33.95 ID:rBnkABqDO
一年前からずっと見てる奴もいるのぜ
こういうSS好きだから応援してるのぜ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:22:49.97 ID:BH7340T/0
ドS「魔族はデブの活躍によって殲滅された」

ドS「魔王もゴリ魔女のお蔭で現れることはなかった」

ドS「多くの人が犠牲になってしまったけど」

ドS「それでも人々はもう脅威に怯えることはなくなったのだと喜んだ」

ドS「――ただ一人を除いて」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:28:56.90 ID:BH7340T/0
兵士「平和になったとはいえ、やる事は沢山ありますな」

町長「食糧事情に生活圏の確保、問題は山済みだ」

兵士「それよりまずは人の上に立つ人を決めるのが先決だろう」

町長「それはやはり勇者様が適任だろう」

兵士「でもその勇者様がいないんじゃ……」

「「本当何処に行ってしまったんだろうなぁ」」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:38:14.20 ID:BH7340T/0
神父「ここにいましたか、大人しいと存在感がゼロだから解りませんでしたよ」

ドS「神父様の目が節穴だからの間違いでは? あ、それかもう腐ってんのか」

神父「私の事を言う前に自分の無能さをまず直してからでないとただの負け惜しみですよ」

ドS「それこそ無能に無能と云われても負け犬の遠吠えとしか思えませんけど」

神父「ま、挨拶はこれ位にして」

ドS(本当に挨拶代わりに暴言吐くから立ち悪い)イラッ

神父「勇者はどちらへ?」

ドS「ああ、勇者なら……」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:47:06.31 ID:BH7340T/0
魔族「ギャアアアアアッ!?」グシャッ

魔物「ぴぎぃいいいいっ!」ドスッ

悪魔「ごひゃっ!?」ゴキュッ!

デブ「あとはアンタだけだ」

魔族?「ひ、ひいぃいいっ!?」ズササッ

魔族?「お、お願いです! もう人間を襲いません、だから助けて!」

デブ「魔族ってのは1体でも残ってるとまた復活するんだろ? だから殺す」

魔族?「ち、違います! それは魔王様がいなければ無理です!」

デブ「つまり新たな魔王が現れたら復活するってことになる」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:56:54.25 ID:BH7340T/0
魔族?「そ、それはないです! 私は72柱の悪魔が1柱――アンドロマリウス」

デブ「72……柱……!」ザワ

アンドロマリウス「ひぃ!? わわわ私は72柱と言っても弱いですから殺さないでぇえええ!」

デブ「じゃあとっととその根拠を教えてよ」

アンドロマリウス「は、はい! あ、新たな魔王は魔王様が儀式を行って決めるんです」

アンドロマリウス「次期魔王はバアル様でした。ですがそのバアル様もいらっしゃらないので……」

デブ「もう魔王は現れないと」

アンドロマリウス「そ、その通りです! ですからもう魔族を襲う必要なんて――」

デブ「でも魔族は人にとって害悪でしかない」

デブ「故に僕は全ての魔族を殺す!」フォン

アンドロマリウス「いやぁああああああっ!?」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 22:10:07.65 ID:4WHSB1M2o
あれ打ち切りの方いっちゃった?
まさかな
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/12(月) 12:29:50.48 ID:J2YKfmFDO
[ピザ]先生の次回作にご期待下さい
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 10:12:22.54 ID:8czVrwBDO
保守
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:13:28.93 ID:XPz2VC3Z0
キィン!

デブ「……どうして止めるんだい?」

病弱「いくら魔族とはいえ無抵抗の者を殺すのはどうかと思います」

デブ「魔族は悪だ、だから殺さなきゃいけないんだ」

デブ「だから騎士さん退いてくれ」

病弱「いいえ、どきませブファッ!」ビチャビチャ

アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!?」

デブ「そんな体じゃ僕を止められないよ」

病弱「かもしれませゴファッ! ですがコフッ、ここでこの者を殺させてしまったらブフゥッ、貴方が余計に辛くなるだけでズフゥッ!?」ブチャビチャボチャ

アンドロマリウス(この女性、吐きながら喋ってるぅうううう!?)ガクガクガク
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:21:15.29 ID:XPz2VC3Z0
病弱「どうしてもというのなら……わた、し……を――」グラ

デブ「騎士さん……!」ダッ!

抱ッ!

デブ「ひ、酷い熱だお。どうしてこんな状態で!」

病弱「はぁはぁ」クスッ

デブ「笑い事じゃないお!」

病弱「久々に……普段の口調で話してくれた……」ニコ

デブ「――ッ!」

病弱「私は、前の……優しい勇者様が好きです。だか、ら……」

病弱「」ガク

アンドロマリウス「し、死んじゃったんですか?」

デブ「まだ、生きている――ッ!!」ビシビシビシッ!

アンドロマリウス「ひいいいいいいっ!? スビバゼン゙!」ガクガクガク
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:40:08.56 ID:XPz2VC3Z0
神父「最近は勇者が町にいないことが多く心配する声が増えてきています」

ドS「私じゃ不安だと?」

神父「暴言を吐く時点で貴女はそもそも論外です」

ドS(アンタにだけは言われたくないわよ!)イラッ!

神父「あれ程醜かろうと皆、心のよりどころが欲しいのでしょう」

ドS「それは……そうだろうけど状況考えて暴言吐いたら?」

神父「私は虚言を吐けない性質でして」

ドS「態々口に出す必要はないっつってんのよこの腐れ神父!」

デブ「僧侶ー!」バビューンッ!

ドS神父(空飛ぶ豚……)ブフゥッ!
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:48:27.98 ID:XPz2VC3Z0
デブ「彼女の具合がかなり悪いんだ、治療を頼む!」

ドS「分ったから近寄らないで。不細工がうつるから」

神父「空気感染だとしたら存在自体を如何にかしないと解決にはなりませんよ」

ドS「神父様は黙ってて! 兎に角安静にしないと始まらないからそこの宿屋に連れてきなさい!」

デブ「わかった!」ビュン

神父「やれやれ……自分は言うくせに私が言うと怒るなんて、困った子だ」

アンドロマリウス「や、やっぱり人は恐ろしいです」ガクガク

神父「魔族……!」ザッ

アンドロマリウス「ヒッ! 何もしませんから攻撃しないで下さいぃ」

神父(外見こそ幼い姿をしているが相当の魔力、なぜこんな高位の悪魔がここに!?)
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:02:14.89 ID:XPz2VC3Z0
アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「気概を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるようお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいい!)グス
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:03:39.52 ID:XPz2VC3Z0
>>316 修正

アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「危害を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいいっ!)グス
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:06:40.55 ID:XPz2VC3Z0
後書きになってしまったのですが
打ち切りかと思った方には申し訳ないがもう少し続けようと思ってたんです……
ころころ意見替えてすまぬぇ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 16:07:12.66 ID:t6e64d1Lo
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 17:52:52.75 ID:1jy8Pdcyo
続いてくれてうれしいんやで
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 18:43:04.81 ID:ScEDyn8JO
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 07:42:08.41 ID:IV+5peVDO
保守
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/28(月) 00:32:01.05 ID:a6iHGaNPo
( ゚д゚ )
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:28:52.65 ID:O17IOSbd0
デブ「騎士さんは大丈夫なのかお?」ソワソワ

ドS「さっきから言ってるでしょ! いつもの持病だって!」

デブ「でも中々目を覚まさないんだお」

ドS「目と耳と鼻が穢されると生理的に感じて意識を遮断してるんでしょ」

デブ「ボキは真面目に――」

ドS「だったらみしみしドスドス騒音立てずに出てけ!」

デブ「すみません……」ショボン
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:37:46.02 ID:O17IOSbd0
デブ「普通に僧侶に怒られた……」

神父「そこの臭そうな――じゃなかった。臭い勇者様!」ダッ

デブ「ちゃんと体洗ってるから臭くないお!」

神父「では泥臭い勇者様」

デブ「ボキは豚じゃないお! いいから要件を言ってほしいお!」

神父「あの魔族は一体何者ですか?」

アンドロマリウス「ひっく、ひっく」グス

デブ「ああ……忘れてた」ビシビシ

神父(物々しい空気に変わった。やはり敵でしたか)
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:46:40.13 ID:O17IOSbd0
デブ「ちゃんと逃げなかったみたいだね」

アンドロマリウス「ひぃ!? 勿論ちゃんとついてきました!」ガクガク

デブ「僕はお前を……お前らを信用しない」

デブ「けど、その特殊な能力は利用できる」

デブ「だから生き残っているすべての72柱の力を教えろ」

アンドロマリウス「そ、そうしたら私を助けて頂けますか?」

デブ「……全て嘘偽りなく話したらね」

アンドロマリウス「わわわわかりましたぁ!」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 15:25:29.81 ID:O17IOSbd0
神父「あんな危険な魔族を生かすなどとうとう頭まで油になってしまったんですか!?」

デブ「72柱の悪魔は変わった能力を持っているからそれを利用するだけだよ」

神父「ですがいつ寝首をかかれるかわかりません。そんな相手をこの町に留まらせるのですか!?」

デブ「あの悪魔は常に僕のそばにいて貰う。それに実力的に騎士さんや僧侶より下だから万が一も無い」

神父「しかし私の加護が一切効かない化物をなど……」

デブ「誰かが傷付くなんてないよ」

デブ「だって――その前に必ず僕が殺すから」

神父「――ッ!?」ゾクッ

神父「……解りました。そこまでいうのなら」

デブ「うん、ありがとう」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 15:30:40.69 ID:O17IOSbd0
アンドロマリウス(普通に丸聞こえなんですけど!?)ガクガクガク

アンドロマリウス(でもこれからどうしたら良いでしょう)ショボン

アンドロマリウス(正直72柱で生存が確認できているのなんて4柱くらいなのに)

アンドロマリウス(ハッ! まさかそれ以外は勇者がもう倒してしまっていてるとか!?)アワワワワ

アンドロマリウス(そして嘘を吐いて少なく言ったら殺すとか!?)

アンドロマリウス(うわーん! 私の能力なんて人の役に立たないのに〜)ヒーン
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 22:04:11.01 ID:lI0FHsWZo
来てたか
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 22:46:33.80 ID:ZRwvBg3ko
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:39:44.92 ID:ZE7r+Fnk0
病弱「――あ……ここ、は」

ドS「……」ゴシゴシ

病弱「って、痛い! 顔をこすり続けないで下さい!」パシッ

ドS「なんだ、起きてたの? 土気色の顔だからてっきりもう死んだのかと」

病弱「勝手に殺さないで下さブフゥッ!?」ビチャ!

ドS「すぐ吐くんじゃないわよ! 常時酔っぱらってるオッサンなの!?」フキフキ

病弱「ま、まだ成人したばかりです」

ドS「そう言う意味で言ったんじゃないわバカ!」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:45:47.81 ID:ZE7r+Fnk0
ドS「ったく……いい加減違う芸を磨きなさいよ」

病弱「だから芸ではないと――」

ドS「騒ぐな! また吐いて今度こそ大道芸人になるつもり!?」

病弱「ぐっ、……すいません」

ドS「アンタの病気は私の暴力じゃ治らないんだから安静にしてろ!」スタスタ

病弱(言葉だけ聴くと恐ろしい事をされている気がします)
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:51:25.24 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「さて、アンドロマリウスと言ったか……これから僕の質問に答えてもらう」

アンドロマリウス「ひぅ! は、はひぃっ!」プルプル

デブ「……そうやって弱者の振りをしようと僕を苛立たせるだけだから止めてくれないか」ザワッ

アンドロマリウス「ひぎぃ!? ずびばぜん゙」ビクビク

デブ「何度も言わせる――」

ドS「何度も言わせるなこの贅肉つんぼ野郎!」跳蹴

デブ「バビロンッ!?」ゴフゥ

アンドロマリウス(ぴゃああああああっ!?)ガクガクガク
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:58:58.05 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「……そ、僧侶。僕はいま大事な話を――」

ドS「私の言葉以上に大事なことがある訳ないでしょうが!」ギュー!

デブ「いだいいだいお! わかっだから顔面をつねらないで!」

ドS「騎士が目を覚ましたからそのラードを燃やして暖になってきなさい!」

デブ「ボキに燃えろと!?」

ドS「口答えすんなや! いいから早く逝け!」蹴

デブ(じゃ、若干行けのニュアンスが違う気がしたけど黙っておこう)ドスッドスッ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/11(水) 00:02:06.30 ID:VZUFaPJz0
ホント遅くて申し訳ないお……
これからも鈍足だけど書かせて……
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 01:13:58.82 ID:YEhEzt0DO

遅くなってもちゃんと完結してくれればおk
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 11:09:50.18 ID:4wRFqOSDO
保守
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:16:44.89 ID:/G3yd/4lO
ん保守
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 23:14:43.12 ID:FovE+eAwo
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 19:33:57.19 ID:Z5x3fhYH0

341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 19:35:01.10 ID:Hl2eWuS2o
>>1よ待ってるぞ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/16(日) 22:25:38.72 ID:sn00mCRl0
デブ「騎士さん!」バンッ!

ドア<カハァッ!?

病弱「勇者様……」

デブ「も、もう起きていても大丈夫なんだね?」

病弱「はい、ご迷惑をおかけしました」

病弱「では参りましょうか」スク

デブ「ちょちょっ! そんな病み上がりで何処に行こうって言うんだお!」

病弱「勇者様はこれからまた魔族狩りに行くのでしょう?」

病弱「ならば私も参りマ゛ズ」コプッ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/16(日) 22:35:25.68 ID:sn00mCRl0
デブ「騎士さんは今日はゆっくり休むんだお!」

病弱「いいえ、勇者様を一人で行かせません」

病弱「たとえ足手まといになろうと、いつも貴方のおそばに居続けまゲフッ!?」

病弱(大事な所で吐いた……)グス

デブ「わかった、わかったお! 今日は何処にも行かないから絶対安静にするんだお!」フキフキ

病弱「すびません……」

病弱「では休みますから……ね、寝るまで手を――握っていて下さいますか?」ドキドキ

デブ「ぼぼぼぼっ、ボキでいいのなら!」

デブ(どうしよっ! 手汗が半端無いお!)
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/16(日) 22:48:00.27 ID:sn00mCRl0
デブ「じゃあ、繋ぐお」バクバク

病弱「ど、どうぞ」ソッ

バッキャアッ!

ドア<ヌワーーッッ!!

病弱「……僧侶さんのハンマーがなぜ?」

ドS「何か発情した匂いがしたから邪魔するわよ」

デブ「は、発情って別にそんなつもりはないお!」

ドS「そんなつもりはなくともやましい事考えてたんだろうがチェリー野郎!」バキッ!

デブ「すいまぜんっ!」グハァ!

病弱(勇者様がやましい事を……や、やましい事を!?)ブシャッ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/16(日) 22:59:52.80 ID:sn00mCRl0
ドS「童貞の癖に! 短小包茎のくせに!」バシッバシッ!

デブ「童貞は関係ないお! というか短小でも包茎でもないお!」

病弱「童貞ではないんですカフッ!?」ビチャッ!

デブ「あ、いや! そういうわけでは」

ドS「卑猥なことばかり口走んな万年発情豚!」

デブ「いつも卑猥な事を先に言うのは僧侶だお!」

ドS「そうやって可憐な私に無理矢理言わせてでしょうが! 最低ねこのマゾンドは!」

デブ「マゾンド!? というか僧侶が言わなきゃいいだけだお!」

病弱「ゆ、勇者様がどうしてもとおっしゃるなら私もこ、このぶたぁ……」////

デブ(あ、何か良い)ドキンッ

ドS「今直ぐ生ハムに加工してヤル!」フォンフォン!

デブ「ひぎぃいいいいいいっ!?」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 01:30:52.61 ID:T7wItB/DO
乙!待ってたぜ!
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 02:09:33.71 ID:xFFOi5D80
348 : ◆W8ladjOenw :2017/04/26(水) 06:18:51.48 ID:vUxQer/No
test
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 09:19:23.43 ID:jIKlxA1DO
保守
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/21(日) 22:11:34.08 ID:lW9BVs9u0
ドS「あ」メキャ!

病弱「な!」

デブ「カッフ!」メリメリ

ゴロゴロ、ドンッ!

壁<シヌホドオモイィッ!

ドS「……気持ちいいくらいに決まったわね」キラキラ

病弱「な、なに清々しい表情をされているんですか! ご無事ですか勇者様!?」タッ

デブ「…………」

病弱「意識はありますか?」オソルオソル

デブ「――フフッ」

デブ「あははははははははははははっ!」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/21(日) 22:19:44.17 ID:lW9BVs9u0
病弱「僧侶さんのせいでゴフッ、勇者様がおかしくなったではありませんか!」ビチャッ

ドS「たしかにブヒブヒ笑ってないわね、脳みそまでコレステロールになったかしら」

病弱「豚みたいな笑い方ジてません! もっド陰湿な笑い方です!」ボタボタ

デブ(あれ……久々に笑えたのに今はとても心が痛い)ポロポロ

ドS「何言ってんの? アイツは初めから豚語しかしゃべれないわよ」

ドS「私たちが長い時間汚染されたから今はわかるだけ」

デブ「いつもボキは人の言葉をしゃべってるお!」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/21(日) 22:25:46.56 ID:lW9BVs9u0
デブ「まあでも、お蔭で久々に気持ちが楽になったお」

デブ「二人とも――本当にありがとう」オジギ

ドS「フ、フン。その顔に暗い表情なんて余計醜いから喝入れてやっただけよ」

病弱「私も普段の貴方が一番好きだから何かしてあげたかっただけです」

デブ「えっ?」

ドS「なっ!?」

病弱「……何か私変なことを仰いましたか?」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/21(日) 22:33:31.04 ID:lW9BVs9u0
デブ「ボ、ボキもその――」アタフタ

ドS「あーっと! 手が滑って勇者にハンマーを振り下ろしちゃったー!」ビキビキ

デブ「ゴブリンッ!?」メリィ

バッキャー!

壁<オレガナニヲシタンダァアアアー!?

病弱「ちょ! 勇者様に何をするんですか!?」

ドS「うっさい! とにかく、その! 寝てろ!」ダッ

病弱「な、何だったんでしょう」

病弱(私が話してから二人ともおかしくなりましたよね。けど私は普通に……)

病弱「――あ」カアアアアッ

病弱(いやあああああああああっ!?)ゴロゴロゴロ
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 00:24:56.80 ID:l/AmjEQDO

舞ってたぜ!クルクル
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 04:06:11.72 ID:v2VX936u0
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 00:24:02.46 ID:94RNsqzbO
ほしゆ
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 01:05:22.67 ID:xKsvOeyLo
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 23:11:31.35 ID:JOjAS4PO0
アンドロマリウス「ぐすっ、もう帰りたい」

デブ「ぐへっ!」ドシンッ!

アンドロマリウス「ぴゃああっ!?」ビクゥ!

ドS「太ってるくせにどこまで吹っ飛ぶのよこの肉風船は!」ダッ

デブ「思いっきり殴った人が言う台詞じゃないお!」ガパァ!

ドS「黙れチェリー勇者」

デブ「チェリーじゃなく普通の勇者だお!」

ドS「太ってるくせにとぼけんなデブレイヴ!」バシッ

デブ(ちょっとカッコいいと思っちゃったお……!)グフゥ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 23:20:24.00 ID:JOjAS4PO0
ドS「まあ良いわ――ってまだこのガキいたの」

アンドロマリウス「い、いろと言われましたので……」プルプル

デブ「ボキが命令したんだお」

ドS「ょぅι゛ょ悪魔だからってやって良い事と悪い事があるでしょ!」バシッバシッ!

デブ「何を想像してるか知らんけど普通に敵を探す駄目だからビンタ止めて!」ブルンッブルンッ!

ドS「わ、私が変なこと考えたみたいじゃないのよっ!!」/////バキッバキッ!

アンドロマリウス(わ、私ホントなにされるの?)ガクガクガク
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 23:35:49.16 ID:JOjAS4PO0
ドS「――……つまりこの悪魔に残りの奴らを誘い出して倒すって事ね」

デブ「しょ、しょうゆぅことらお」ズキズキ

ドS「そうならそうと先に言いなさいよ、不愉快な感触を味わっちゃたじゃない!」

デブ(人をフルボッコにしといてそりゃないお……)

ドS「ならとっとと敵をおびき出して貰いましょうか」

アンドロマリウス「そ、それは……」

ドS「出来ないって言ったらその舌と尻尾を引き抜くわよ!」

アンドロマリウス「いえ! やります、やらせてください!」ピシィ!
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 23:42:57.94 ID:JOjAS4PO0
アンドロマリウス「ですが私は序列72位なので……その、あまり権威が」

ドS「口答えするなら髪の毛生えなくなるまで毟るから!」

アンドロマリウス「ぴぃ!? 必ず誘い出しますぅ!」テテテッ

デブ「こういう時僧侶がいると話が早くて楽だお」

ドS「太ってるから話のスピードが遅いのよ」

デブ「外見に話は関係ないお!」

ドS「脂肪で滑舌悪いし、一呼吸が長い癖に何ほざいてんのよ!」バシッ!

デブ(褒めたのにいつの間にかボキが叱られてる!?)グフゥ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 10:23:28.75 ID:HSVB+hFIo
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 14:46:30.76 ID:q/bVmktDO

待ってたぜ!
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 08:51:20.24 ID:2nJiEIl8o
チェリーじゃなかったっけ…
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 02:55:02.18 ID:Mim+eDNDO
保守
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:07:15.16 ID:ylkpXXJK0
デブ「取り敢えずボキはアイツを信用できないから後を追うお」

ドS「……それはダメよ。汚物とはいえアンタは勇者なんだからここにいなさい」

デブ(扱いが勇者じゃない……)ショボン

ドS「特に最近は今後の事で不安になっている人も多いのよ」

ドS「肥溜めだって臭いなりに役立つでしょ?」

デブ「ボキは臭くないお!」

ドS「わかったから寄らないで」ズササッ!

デブ(鼻つまみながら避けられた)ガーン
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:17:21.43 ID:ylkpXXJK0
ドS「とにかくアイツは私が見張るからアンタはこれからを考えなさい」

デブ「……でも勤まるかお?」

デブ(多くの人を守れなかったこの僕に……)

ドS「なに、口答えする気!?」キッ!

デブ「ち、違うお。ボキはただ――」

ドS「他ならぬこの私がアンタに任せるって言ってんのよ!」

ドS「勇者だからじゃない、デブで豚なアンタだから任せるのよ!」

デブ(暴言でどう納得しろと)

ドS「その脂肪を今こそ他人のために消費しなさい! 返事は!?」キッ

デブ「イエスマム!」ザッ!

ドS「口答えするな!」バシッ!

デブ「何でやぁ!?」グハァ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:30:23.92 ID:ylkpXXJK0
デブ「――って、痛くない?」サスサス

デブ(というか顔を掴まれてるお)ドキドキ

ドS「……休むことだって戦士の務めです」

ドS「なぜなら誰もが貴方を見て勇気をもらっているから」

ドS「そんな貴方が休息を取らないと……誰も休めないでしょう」

デブ「あ――――」

ドS「勇者でないと戦う事は出来ませんか?」

ドS「勇者でないと守る事は出来ませんか?」


ドS「勇者でないと――人を救えないでしょうか?」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:42:46.07 ID:ylkpXXJK0
デブ「そんなはずない。誰だって、誰にだって少なからず力は持っているお」

デブ「ただボキは、ほんの少しその力を多く持っているだけだから」

ドS「ならば信用してください。私を、騎士を、人々を」

デブ「――うん。ゴメン僧侶、そしてありがとう」

デブ「ちょっと気を張り詰めすぎていたお」

ドS「太っているんだから少しは寛容になりなさい」

ドS「それとも心まで太って張り詰めてんの?」

デブ(さっきまでの優しさはどこいったんだお!?)(´;ω;`)
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:52:00.90 ID:ylkpXXJK0
ドS「騎士も言ってたけどアンタはそのままが、い……一番マシだから」

デブ「そっか、無理しても逆に気を遣わせちゃうだけだおね」

ドS「ああもうっ! えっと、そうじゃなくて!」

ドS「素の勇者が一番格好良いって言ってんのよバカ!」/////ゴキッ!

デブ「ぎゃあああっ!? 首があああああっ!」ゴロゴロゴロ

ドS「ひっ!? 変な方向に曲がっちゃった……急いで治療を!」アタフタ

ヴォンッ!

デブ「ほぎゃあああああああっ!!!!」メキメキッ!
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/06(日) 18:55:32.59 ID:ylkpXXJK0
>>364
あ、チェリーですお
単純にチェリー勇者は止めて欲しいって言っただけですお
というか自分でまだ経験ないとか言いふらしたくないお……
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 07:45:22.12 ID:PZHGLyLbo

僧侶おおおおおお
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 21:45:16.67 ID:F4Lke/umo
おつお
374 : ◆1p9PW1ZyXE [sage]:2017/09/01(金) 22:59:15.24 ID:uyZE92U70
まだかな〜
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:29:09.62 ID:JbOkFTb30
まだかな〜
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 00:44:32.23 ID:8he2MGj60
まだかな〜

377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 22:32:46.14 ID:/oXtlDNd0
デブ「ほ、本気で死ぬかと思ったお……」サスサス

デブ(とりあえずアンドロマリウスは僧侶に任せるとして)

デブ「まずは現状把握からだお」

デブ「――と、その前に騎士さんの様子でも見に行こうかな」ドキドキ

ガチャ

デブ「騎士さん、体調はどうか……お――」

デブ「う、うわああああああああっ!?」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 22:37:34.37 ID:/oXtlDNd0
デブ「部屋一面が血で真っ赤……こ、この部屋で一体何があったんだお!?」

デブ「ハッ! き、騎士さん! 騎士さんは無事か!?」キョロキョロ

デブ「どこにもいない……! まさか敵に襲われて!?」

デブ「クソッ! 僧侶に任されたばかりなのになんて失態だ!」

デブ「無事でいてくれ騎士さん!」ダッ!
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 22:44:53.41 ID:/oXtlDNd0
「キャッ!」ドンッ、フラ

デブ「危ない――ッ!」

デブ「ごめん、慌てて――って騎士さん!?」

病弱「あ、勇者様。こちらこそ不注意で申し訳ありません……」フラフラ

デブ「顔が真っ青だお! まさか敵に襲われたんじゃ!」

病弱「……敵? なにかあったのですか?」

デブ「この部屋が血で染まっていたから、てっきり敵に襲われたのかと思ったんだけど」

病弱「あ……こ、これはですね。その」

病弱「――すべて私の血なんです」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 22:47:25.29 ID:/oXtlDNd0
久々に書いてなんだけど全く話が進まなくてスマンお…
これからもだらだらと話が進まなかったりするけど完結は絶対させるお
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 06:59:39.58 ID:soWHNUN0o
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 16:56:02.84 ID:+SPQKdS30
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 02:50:36.53 ID:Q81FBvRDO
保守
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/03(日) 17:04:06.33 ID:y+iPvWGu0
デブ「やっぱり! まずは横になるんだお!」グイグイ

病弱「え、あっあの!」

デブ「いったいどこを怪我したんだお!」ジロジロ

病弱「あっ、ちちち違います!」///

デブ「大丈夫だお、僧侶ほどじゃないけどボキも心得はあるお」

病弱「や、やめて……下さい、本当大丈夫……ですから」カアアッ

デブ「不安にさせてごめん……けど今度は僕が君を助ける番だ」

病弱「は、はひゅぅ……」ボッ
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/03(日) 17:14:37.17 ID:y+iPvWGu0
デブ「…………」orz

病弱「…………」///

デブ「……ホント申し訳ありませんでした」orz

病弱「いえ、私がしっかり説明しなかったのが悪いのですから……」///

デブ(勘違いとはいえ全身を嘗め回すように見てしまった)

デブ(それだけじゃなくぜ、全身を触ってしまった――!)ゴロゴロ

デブ(いくらテンパってたとはいえ最低の野郎だお)ズーン
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/03(日) 17:19:11.56 ID:y+iPvWGu0
病弱「勇者様……」

デブ「はい……自殺する覚悟はできていますお」

病弱「こんな些細なことで私は怒ったりしません!」

病弱「じょ、冗談でもそんなことを言わないで下さい」ポロポロ

デブ「ぁ――」

デブ「本当にごめんお。騎士さん」ダキッ

病弱「……もう口にしないのなら許します」ギュッ

デブ「うん。絶対言わないお」

病弱「…………」ドキドキ

デブ「…………」ドキドキ
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/03(日) 17:30:38.04 ID:y+iPvWGu0
デブ「き、騎士さん! ボキは――」
病弱「今はその言葉をお聞きできません」

デブ「えっ!?」

病弱「だって僧侶さんがいないのに答えを聞いてしまっては、どちらの結果にせよフェアではありませんから」

病弱「私のわがままで申し訳ありませんがお願いします」

デブ「……よくわからないけどわかったお」

病弱「嘘つき、ですね。勇者様は」

デブ「ボ、ボキは……」

病弱「私はもう少し休みます。勇者様も休んでください」

デブ「……うん」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/03(日) 17:38:27.62 ID:y+iPvWGu0
デブ(ボキは二人の存在に救われてきた)

デブ(だからボキにできることなら何だってするつもりだ)

デブ(沢山間違えてきたし後悔もしたけど)

デブ(二人には幸せになってほしいと思ってる)

デブ(けど)

デブ「――僕はやっぱり幸せになる資格はないんだ」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:12:28.12 ID:7RTbbswDO

待ってたよー
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 00:55:29.48 ID:kh02NmgBO
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 09:03:36.27 ID:nY42ru3vo
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 21:34:25.74 ID:M5jEp25K0
ドS「…………」ザッザッザ

アンドロマリウス「…………」テクテクテク

ドS「……ねえ」ピタ

アンドロマリウス「な、なんでしょう」ビクッ

ドS「もしかしてアンタ、私を嵌めた?」

アンドロマリウス「お、おっしゃっている意味が分かりませんが?」

ドS「そう。なら――」

ザザザッ!

魔物軍勢「死ね――ッ!」バッ!

ドS「この黴菌は消毒して問題ないわね?」ニタァ
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 21:47:10.03 ID:M5jEp25K0
アンドロマリウス「こ、これで生存しているとは思えませんが……アンドラス様、デカラビア様、キマリス様お願いしま――」

ドS「おはようからお休みまで恵みを汝に……『クレイジーヒーリング』」

♪〜♪〜♪〜♪〜

その他大勢「アビャビャビャビャビャ!?!??!」

どさっ……

アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!? 皆さんが倒れたぁ!?」ガクガクガク

ドS「美しい音色でしょ……これを聞いた人は安らかに眠れるの」ウットリ

アンドロマリウス(聞いた途端、穴という穴から体液を垂れ流してるのに安らかなはずがありません!)ブルブルブル
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:01:29.33 ID:M5jEp25K0
ドS「さて、もう一度聞くわ」

ドS「この私がここまで足を運んだにもかかわらず罠をかけて陥れたなんて言わないわよね?」

アンドロマリウス「そ、そのようなことは……」プルプルプル

ドS「それとも楽をさせてくれるために纏めておいてくれたのかしら?」

アンドロマリウス「あ――そ、そうです! 僧侶さんにお手数をかけないよう手配を!」

ドS「ならこれですべての悪魔を討伐できたということね?」

アンドロマリウス「……い、いえ。そこまでは」

ドS「じゃあ、早く集めて」

アンドロマリウス「で、でもこれだけ集まったのは他の72柱の方々のお陰でして」

ドS「アンタの選択肢は二択。大人しく集めるか」

ドS「アンタの悲鳴で集めさせるか、よ」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:08:55.14 ID:M5jEp25K0
アンドロマリウス「おっ、おおっ! 大人しく集めますぅ!」テテテテテッ

ドS「あー、忘れるところだった」ヒュンッ!

アンドロマリウス「ぎゃあ!?」ブチンッ!

ドS「最初に私の命令に従わなかったから罰を与えなきゃね」ニッコリ

ドS「早く集めないと体中の毛が生えなくなるから気を付けて」

ドS「まあ悪魔なら毛があろうとなかろうと醜いから関係ないけど」

アンドロマリウス「い、嫌です。次は従いますから」ガクガクガク

ドS「ああ、悪魔は醜悪な部分を毛で隠しているから逆に必要かしら?」

ドS「でもね、私たち僧侶は醜い部分が見えているほど浄化しやすいから楽なのよね」

アンドロマリウス「あ、あああああっ」ジョー

ドS「わかったら早くヤれ☆」キュルンッ

アンドロマリウス「ぴいいいいいいっ!」ダダダダダッ!
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:13:58.81 ID:M5jEp25K0
ドS「ふーむ、ちょっと甘やかしすぎたか」

ドS(あの幼女のような姿だとどうしても子供たちと重なっちゃってやりづらいのよね)

ドS「とりあえず72柱を減らせたから良しとするか」

ドS(けどこの世に悪魔がいる限りまだ油断はできない……)

ドS(それに魔王は戻ってこないのかしら)

ドS(悩んでいても仕方ないけど……どうしても不安がぬぐえない)

ドS「ま、もっと毒舌を磨いて信仰心を上げなきゃ!」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 01:13:13.33 ID:ckoYs5JDO

待ってたぜ!
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 16:41:56.05 ID:33jaP3vo0
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 21:41:34.67 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス(こ、ころひゃれる……殺さえひゃう!)ヒィ、ヒィ

アンドロマリウス(ろうひて……わたひはただお菓子をたふぇて過ごしていたいだけなのに)ヒック

アンドロマリウス「ののの残るのは私を含め2柱」ガクガク

アンドロマリウス(私が生きるにはあの方を差し出すしかない……!)

アンドロマリウス「バアル様――ごべんなざい!」テテテテテッ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 21:47:23.56 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス(生存している悪魔の方々すべて一か所に集めたけど)

ドS「悪魔の死骸は燃やすと明るい〜♪」

ドS「それはどうしてなのかしら〜♬」

ドS「それはそれは、汚れが地上から消えるからさ〜🎶」

アンドロマリウス(声かけたくないよぉ!)ピィィ
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 21:57:34.15 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス「あ、あの……」ソロソロ

ドS「ん、アンタは――って今までどこほっつき歩いてたのよ!」ギュー

アンドロマリウス「ぴぃいいいいいっ! どこって言うとおりに悪魔を――」

ドS「私が命令したら30分以内ってやるのが常識だって言ったでしょクソガキ!」ギュー!

アンドロマリウス「ひぎぃいいいいっ!? ふいまへんんんんっ!」

ドS「あ、言った相手デブだったわ。……同じ見た目だから間違えたじゃない!」

アンドロマリウス「あ、あんなのと一緒はいくら何でもひどいですぅ」ビエェンッ!


デブ「……なんでだろう、心が痛いお」(´;ω;`)ブワッ
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 22:06:16.08 ID:gtkcKFQc0
ドS「まあ私は心が広いから許してあげる」

アンドロマリウス(お尻が腫れるまで叩いておいてそれはないです……)メソメソ

ドS「で、数はどれくらい?」

アンドロマリウス「勇者がほとんど倒しているので100体程くらいしかいませんでした」

ドS「100もいたら十分多いわよ! ゴキブリだって1匹みたら30匹くらいなのよ」

アンドロマリウス(どうしてゴキブリと比べられるの?)グスッ

ドS「まあいいわ。で、痛い名前の悪魔はいるの?」

アンドロマリウス「い、痛い名前?」

ドS「アンタみたいなのに決まってるでしょ、汚物と猥褻物みたいな名前ばっかりじゃない!」

アンドロマリウス「じ、じどいですぅ!」ビエエッ!
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 22:12:54.37 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス「一応1柱おります」グズッ

ドS「一応……? 知能が足りない言い方しないで! 髪の毛むしるわよ!」ギュー!

アンドロマリウス「ぴぃ!? 現在怪我を負っており身動きが取れない状況でして!」

ドS「ふーん、今度はすべてそろえてあるのよね?」ギュー!

アンドロマリウス「は、はいっ! ですから髪の毛を放してください!」

ドS「わかった」ブチンッ

アンドロマリウス「びゃあああっ!?」ゴロゴロゴロ

ドS(ようやくこれで世界が平和になるのね……)
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 22:18:10.11 ID:gtkcKFQc0
ドS「いつまで泥遊びしてんのよ、町戻るわよ!」

アンドロマリウス(私の髪を千切っておいてそれはないです……)グズ

ドS「アンタたち悪魔は返事もできないの!? 穴という穴を貫通させてつなげるわよ!」

アンドロマリウス「ぴぃきいいいっ!? 今すぐ向かいますぅ!」

ドS「あ、当然か弱い美少女である私は動かないから」

ドS「労働は悪魔の仕事でしょ、ちょうど汚れてるから汗かけば綺麗になれるわよ」

アンドロマリウス(力のない私にこれ以上働けと!?)ヒギィ!?
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 01:59:46.73 ID:YIRhVCrDO
おおお乙
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 07:54:29.31 ID:vBovTHId0
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 17:36:51.27 ID:RD60eP1VO
おおっ
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 22:39:37.80 ID:1kryeC8DO
保守
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 20:04:09.16 ID:lGCoXHKcO
まだ、終わらんよね?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 08:23:24.66 ID:+mPdBLsnO
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 21:00:10.81 ID:23Z4XHbx0
デブ「あ、おかえりだお〜」ブヨブヨ

ドS「近寄るな魔物!」ブォン!

デブ「ぐべぇ!?」ブチャ

病弱「ゆ、勇者様に何をするんですか!?」

ドS「はあ? いくらあのデブでもここまで醜悪じゃなかったはずよ!」

アンドロマリウス(ハムの妖怪にしか見えないです)ガクガク

デブ「いやぁ、ここで政治活動ばかりしていたら太っちゃって」ブヨブヨ

ドS「私が苦労している中、家畜になってんじゃねえよ!」バシッ

デブ「むしろ上に立っているんですが!?」グボォ
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 21:10:32.96 ID:23Z4XHbx0
ドS「こ、これから最後の戦いに向かうってのに……まさかデブが野生に帰っていたなんて」

ブヨ「むしろ社会的になってるんですが」

ドS「デブは私に口答えしなかった!」バシッ

ブヨ(結構してましたやん)グフッ

ドS「というかなんでこんな不味そうになるまで放っておいたのよ?」

ドS「せめて食べごろくらいに育てるのが飼育者の務めでしょ」

病弱「誰が飼育者ですカフッ、勇者様に少しでも喜んでもらえるよヴハァ、皆が贈ってくださったんでズフッ!」ビチャビチャ

ドS「餌付けしちゃダメなことくらいわかんでしょうがこの肉だるまを見れば!」バシッ

ブヨ(もう僕が完全に人扱いされなくなった件について)グフゥ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 21:18:33.86 ID:23Z4XHbx0
ブヨ「最後の戦いだというならボキだって体をちょっと鍛えるお」ブヨ!

ドS「本当に吐き気するから痩せるまで視界に入らないで」プイッ

ブヨ(あ、これマジで心に来る奴や)コフッ!

トボトボ

病弱「いくらなんでも勇者様に失礼です……あの方はいつも頑張ってくださっているのに」

ドS「その頑張りがストレスになって人間ボンレスハムになったんじゃないの?」ギロ

病弱「わかっています、でもあの方は私が行ったところで止めてくださいません」グス

病弱(私では貴女みたいに止められなかったんです……)ギュッ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 21:25:42.27 ID:23Z4XHbx0
ドS「……まあいいわ、アレがどうであろうと最終決戦は行う」

病弱「私たちだけでもということでしょうか?」ポタポタ

ドS「こいつもいるわ」ギュー

アンドロマリウス「ひぎぃ!? わわわ私も戦えと!?」

ドS「いや、肉盾以外求めていないから安心して」

アンドロマリウス「」

病弱「一応戦えるものを育ててはいますが」ビチャビチャ

ドS「急ごしらえの奴なんか盾どころか網で私たちの邪魔にしかならんわ!」

病弱「言ってみただけです。私も城の護衛にと考えていましたから」ドバッ!

アンドロマリウス(さっきからこの人吐血しながら喋ってる)ヒィィィ!
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 21:34:11.65 ID:23Z4XHbx0
病弱「……これで、ようやく終わるんですよね」フキフキ

ドS「魔王とやらが復活しなけりゃね」

病弱「せめてこんな時くらい明るいことを言えないのですか」ゴシゴシ

ドS「フン、私は準備するからアンタもそのつもりでいなさいよ」スタスタ

病弱「……本当にこれが最後になってくれればうれしいのですが」

アンドロマリウス「残念ながら最後になると思うので安心してよいかと」

病弱「貴女は確か…‥アンドロマリウスですたっけ?」

アンドロマリウス「は、はい」

アンドロマリウス(こ、この人は会話する分なら普通かな?)ビクビク
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:57:39.93 ID:Ff4fx89DO

忘れちゃったから読み直した
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 19:25:23.86 ID:6kczuf9N0
病弱「……本当に魔王は復活しないのでしょうか?」

アンドロマリウス「ど、どうしてそう思うんですか?」

病弱「次期魔王が誕生しないとも限らないし、それに……」

病弱(魔王の封印がとかれないとも限らない)

アンドロマリウス「次期魔王は誕生できないので」

病弱「本当に?」ゴパッ

アンドロマリウス「ひぃ!? ほほほ本当です!」ビチャビチャ

病弱「……まあ、今はあれこれ考えても仕方ありませんね」

アンドロマリウス(歩み寄られたせいで全身に血を浴びたんですけど)グス
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 19:33:58.05 ID:6kczuf9N0
数日後

デブ「痩せたお」キリッ

ドS「とっとと行くわよ」スタスタ

デブ(無視ですか)トボトボ

病弱「あ、あの……格好良くなりましたよ」

デブ「嘘でもうれしいお」ホロリ

ドS「ね、ねえ……ブルドックみたいに顔面がぐしゃぐしゃよ」

デブ「嘘でも言われたくないお!」

ドS「私が嘘言うわけないでしょ!ちょっとは人を信用しなさい!」バシッ

デブ(嫌な言葉をなぜ信じなきゃいけないんだお!)ゲヘェ

アンドロマリウス(今すぐここから逃げたい)プルプル
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 19:47:33.53 ID:6kczuf9N0
ドS「で、どこに集めてあるのよ」

アンドロマリウス「え、もうとっくに散っておりますが」

ドS「今日行くってのにどうして集めてないのよ!」ギュー

アンドロマリウス「ふぁってふくにふかうふぉおほっふぁふぁら」

ドS「チッ、いじめられっ子のボッチに頼った私がバカだったわ」

デブ(多分先に集めろって命じられたけど、思ったよりも早くてこっちの準備ができてなかったんだろうなぁ)

病弱「しかしまだそれなりに集っているのでは?」

ドS「いや、雑魚はもう一掃したから後はキチガイナンバーだけよ」

デブ「それって72柱のことかお?」

ドS「あんたの言ってることがよくわからない」

デブ(真顔で言われると心に来る……!)ブワッ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 19:52:11.14 ID:6kczuf9N0
アンドロマリウス「えっ!いつそんなことしたんですか!?」

ドS「今はそんな話はどうでもいい。とっとと最後の奴を教えなさい」

アンドロマリウス「そ、それならもう倒されているんじゃ」

ドS「よっと」ブチンッ

アンドロマリウス「びゃあっ!」

ドS「次はないわ。まだあいつが隠れているんでしょう?」


ドS「――次期魔王候補が」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 23:19:45.59 ID:CPHgnKvDO
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:04:58.66 ID:i9drQYDq0
デブ「そ、そんな奴がまだ生き残っていたのかお!?」

ドS「もう忘れたの? 頭まで油詰まってんの?」

デブ「」

ドS(あ、その時デブいなかったっけ)

アンドロマリウス「ま、魔王候補はもういないとそこの勇者に説明しましたが」

ドS「じゃあなんで魔族たちはゴキブリのように隠れなかったの? それともハエのつもりだった?」

アンドロマリウス「わわわ私たちは虫じゃありません!」プルプル

ドS「私にとって邪魔なのは一緒でしょ!」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:11:40.60 ID:i9drQYDq0
病弱「余計はことを言ってないで話を進めてください」ゴホッ

ドS「チッ、まあいいわ。とにかく魔族は魔王がいないと増えないのに普通にしゃしゃり出てきた」

ドS「そこのデブが殺しまわっていたというのに」

デブ「……魔王候補、つまりバアルを匿っていた?」

病弱「それか新たな候補を生み出そうとしていた、ですか」

ドS「なんにせよこのロリ痴女ムシは私たちを騙していたのは間違いないわ」

デブ「」ザワッ

アンドロマリウス「ぴぃいい!?」ガクガクガク
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:24:52.68 ID:i9drQYDq0
アンドロマリウス「ちちちちちっ、違います! バアル様が存命されていた事を知ったのはつい最近なんです」

ドS「じゃあなんで報告しなかったのよ淫乱な服装しておいて。それにさっきは嘘ついたってことじゃない」ギュー!

ドS「それとも先に始末したほうがいいかしら」ニッコリ

デブ「いや場所を聞いてからのほうがいいお」

アンドロマリウス「ひぎぃ」ガクガク

病弱「流石に命だけは助けないと教えていただけないのでは?」ゴフッ!

デブ「それもそうだお。それじゃあ案内してくれるんだおね?」キッ!

アンドロマリウス「……はい」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:34:00.29 ID:i9drQYDq0
アンドロマリウス「こ、ここです」

デブ「……まさか魔王城の址に隠れていたなんて」

ドS「てい!」バリバリ!

ズドンッ!

デブ「早すぎるお!」

ドS「だって賢者タイム入ってるみたいだったから」

デブ「違うお! 意表を突かれたと思ってただけだから!」

病弱「ゆ、勇者様だって場所くらい選ぶと思いますゴフッ!」ビチャビチャ

ドS「人が恥ずかしがる姿を見て喜ぶなんてゆがんだ性癖持ち過ぎよ!」

デブ「僕のせいですかお!? そ、それにそんな性癖持ってないお!」

アンドロマリウス「…………」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:46:40.72 ID:i9drQYDq0
バアル「ずいぶんなご挨拶じゃねえか」

デブ「貴様……本当に生きていたのかお」ジャキッ!

ドS「死にぞこないのくせにさっきのでくたばらないなんて流石病原菌ね」

ドS「それとも先に伝えてあったのかしら?」クルリ

アンドロマリウス(バ、バレてる)ブルブル

デブ「悪魔は今日でおしまいだお」

バアル「俺様がただ隠れていただけだと思っているのか?」ズアッ

病弱「私たちとて怠けていただけではありません!」シャキン!

バアル「ハッ! 上等だァ!」ゴウッ!
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 21:54:58.59 ID:i9drQYDq0
デブ「おおおおおおおおおっ!」キィン!

バアル「ぐっ、カアアアアアアアッ!」ジュオッ!

病弱「大いなる守りよ!」ガキィンッ!

バアル「邪魔だァ!」ゴゴゴッ!

デブ「させるか!」ヒュンッ

バアル「カハッ!」

ドS「この私が支援なんて……でもこれなら!」パアアッ

デブ「いける……!」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 22:08:49.06 ID:i9drQYDq0
デブ「トドメだぁ――ガッ!?」ビキィ

ドS「な!? 何躊躇してんのよ!」

バアル「隙だらけだァ!」

病弱「させません――ッ!」ブゥン

ガキィンッ!

バアル「邪魔な奴だ、テメエからまずはまず始末しねえといけねえみたいだな」

ドS「絶好のチャンスを何やってんのよ、だから痩せろって言ったのよ!」

デブ「ち、ちがっ……から、だ……うごか」

ドS「それとも無理なダイエットで体壊したとかそんなくそみたいな言い訳なら私が引導渡すわよ!」

病弱「いえ、おそらく勇者様の異変は彼女の仕業かと」チラ

アンドロマリウス「ぴぃ!?」ビクンッ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/14(土) 22:17:41.79 ID:i9drQYDq0
バアル「確かに勇者の異変はアンドロマリウスの能力『憑魔』だ」

バアル「だがそいつを攻撃すれば勇者にもダメージを受けるぜ」

バアル「ただし勇者のダメージはそいつには影響しないがな」

バアル「つまりテメエらがアンドロマリウスと一緒に来た時点で負けは決まっていたんだよ!」

ドS「そうでもないわ。だってアンタ偉そうな口たたいた割には前ほど魔力もないし」

病弱「ええ、今なら私たち二人でも勝てます!」

アンドロマリウス「バ、バアル様……」オロオロ

バアル「かもしれねえなぁ。だが――」ビュンッ!


バアル「俺様の勝ちだ!」ズドッ!
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 00:10:27.42 ID:UDlmMbgDO

急展開っすな
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/22(日) 12:51:43.75 ID:cOJtt/Nf0
アンドロマリウス「バ、ア……さ……ま?」コポッ

デブ「ぐふぅ!?」ビチャビチャ

ドS「勇者!?」ダッ

バアル「これで邪魔な勇者と裏切り者も始末出来たぜ」ズボッ

アンドロマリウス「」とさっ

ドS「勇者、ねえ勇者!」ユサユサ

バアル「次はテメエらだ――ッ!」ゴウッ!

病弱「させません! 僧侶さん勇者様のこと頼みます!」ガキッ!
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/22(日) 13:04:37.87 ID:cOJtt/Nf0
ドS「こんなことで死ぬんじゃないわよ! 死んだら肥溜めの中にぶち込むからね!」ザクザク

デブ「そ、それは……困る……お。てか痛い」ポタポタ

ドS(傷は治ってるのに顔色がどんどん悪くなってく……!)

デブ「どうやら……そっちをどうにかしないと、ダメみたいだ、お……」フラッ

ドS「そっち? ――アンタの仕業か!」キッ

アンドロマリウス「ヒュー、ヒュー……」ピクピク

ドS「くそっ、とっとと起きてくたばりなさいよ!」ドガグシャッ!

デブ(惨殺しているようにしか見えないけど治癒をかけている、だお?)
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/22(日) 13:15:00.79 ID:cOJtt/Nf0
デブ「この致命傷じゃ、もうダメ……だお」ハァハァ

ドS「変な吐息出してるんじゃないわよ! 八つ裂きにすればまだ!」

デブ「でも…‥さっきから全く具合がよくならないんだお」ハァ…ハァ…

ドS「っ!」ビクッ

デブ「だ、だから……ボキは最後の力で奴を――」

ドS「ふざけないで! 豚じゃないなら……勇者ならちゃんと生きて勝ちなさいよ!」

デブ「ハ、ハハ。この状態でその言葉はきついお」ハァ…ハァ…

ドS「豚でもいいの!? オークでいいの!? 歩く脂身って人々に囁かれたままでいいの!?」ポロポロ

デブ「こんな時にショックなこと言わんでほしいお!」ゴフッ!
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/22(日) 13:24:56.02 ID:cOJtt/Nf0
ドS「アンタが死んだら私は……」ウッウッ

デブ「僧侶、僕は――ボキは勇者だから守るもののために戦うお」キュッ!

デブ「人々のため、そして……ボキを支えてくれた大切な仲間のために!」ダッ!

ドS「ぃ…………で。行かないでよぉ勇者」

ドS「――せめて気持ちくらい伝えてからにしないさよ」グス


アンドロマリウス「…………」ヒューヒュー
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/23(月) 01:16:41.13 ID:TzwWm/+DO
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/24(金) 23:19:09.93 ID:5SUhYpxpO
オマエ、ミテル
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/10/20(土) 21:43:52.40 ID:QnaRDmnV0
病弱「……こ、こは、カフッ! 通しません」フラ

バアル「こんな雑魚にここまで手こずるとは俺様も落ちたもんだ」

バアル「だが――これで終わりだ」ズアッ

病弱「」パァンッ

どさっ

バアル「さて、死にかけの勇者でも始末する――」ガシッ

病弱「……いか、せません」ギリ

バアル「チッ、消えろ!」バリッ!
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/10/20(土) 21:51:49.47 ID:QnaRDmnV0
病弱(私は、騎士でありながら2度逃げた)

病弱(1度目はこの病により王国から)

病弱(2度目はアガレスの強襲により護衛をしていた村から)

病弱(どちらも守ると固く誓ったはずなのに、だ)

病弱(私は弱い……心身ともに。それこそ騎士になどなるべきではなかったのだろう)

病弱(――だが、それでもまだ!)

病弱「わ、たしに、ヴァ……まモり、タイモノがあるんデす!」ギリギリギリ
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/10/20(土) 21:58:14.48 ID:QnaRDmnV0
バリバリバリッ!

病弱「」トサッ

バアル「ク、クソがぁ! ここまで邪魔立てするとは思わなかったぜ」ハァハァ

病弱「――――ァ」

バアル「なっ!」

病弱「」ガク

バアル(こ、この俺様が人間ごときに、それも勇者でもないただの人間に怯えるだと!)ギリ

バアル「フ、フン! あと勇者を始末すれば人間どもは終わりなのだから関係ない!」クククッ
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/10/20(土) 22:08:06.77 ID:QnaRDmnV0
デブ「いや、終わりだ――『アイン・ソフ・オウル』」ファアアアアアンッ!

バアル「――ハ?」ジュ

バシュン!

デブ「…………騎士さん」ダキ

デブ「貴女の、お陰で、倒せたよ」

デブ「最後の最後まで、頑張って隙をづくってぐれたおがげで、倒せたよ¨……!」

デブ「ざいごまで! りっぱな¨! ぎじだっだよ¨!」

デブ「だから――死なないでく、れ……よ」ドズン

デブ(ああ、僕のほうも限界か)

デブ(倒れざまに騎士さんを潰さなくてよかった)
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/10/20(土) 22:17:34.25 ID:QnaRDmnV0
デブ(思えばボキは勇者として最低だったのかもしれない)

デブ(勇者としての責任が怖くて、太ってへんなキャラを演じた僕が選ばれないのは当然だ)

デブ(その結果が、大切な人を傷つけ失わせた)

デブ(でも不謹慎だけどそのおかげで大事な人に出会えたんだよね)

デブ(ああ……やっぱり僕は勇者失格だ)ハハッ

デブ(これでようやくせかいが、へいわに――)ガクッ

ゆがんだ勇者の紋章<パアアアアアアアアアッ!

442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/28(日) 23:02:12.30 ID:Z+SKApFDO

もう終わりかな?
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 21:29:56.90 ID:kQV71xr20
???「――――よ、……勇……よ、――……勇者よ」

デブ(誰かがボキを呼んでる?)ウーン

???「とっとと起きなさいってばこのデブ勇者!」ポカ

デブ「いたっ! っと思ったらあまり痛くなかったお」ガパッ

???「もうっ! お寝坊さんにはお仕置きですよ」プンスカ

デブ(え、誰この人)
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 21:32:49.52 ID:kQV71xr20
デブ「もしかしてここは地獄かお?」キョロキョロ

???「こんな美しい場所が地獄なわけでしょうに」プリプリ

デブ「閻魔様じゃないとしたらあなたは誰ですかお?」

???「いうに事欠いて閻魔ですって! もうっもうっ!」ポカポカ

デブ(何この人可愛い)
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 21:45:57.42 ID:kQV71xr20
???「こほんっ……先ほどの暴言はこれで許して差し上げましょう」

デブ(なんて幸せな――いや、優しいお仕置きなんだろう)

???「わたくしは世界の護手――シバ」

デブ「!?」

シバ「勇者よ、よく魔王とその連なるものを倒してくださいました」

シバ「改めてお礼を申し上げます」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 21:57:49.26 ID:kQV71xr20
デブ「シ、シバ様だったとは露知らず、申し訳ありません!」ドゲザァ

シバ「ふふふ、分かればそれでよいのです」ドヤッ

デブ「それに私はシバ様に与えて頂いた勇者の紋章がありながら多くの人々を犠牲にしてしまった」

デブ「それどころか大切な人たちも……」

シバ「それに関してはわたくしにも言えます」

シバ「戦士たちに力を授けたがゆえに多くの命を失わせてしまいました」

デブ「そんな! 少なくとも私はこの力のお陰で沢山助かりました!」

シバ「ありがとうございます、だからこそ貴方も卑下しないで下さい」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 22:10:06.81 ID:kQV71xr20
シバ「魔族がいなくなった今、世界は浄化されていくでしょう」

シバ「しかし大変なのはこれからです」

シバ「だからこそ勇者よ、貴方にはまだやるべきことがあるのです」

デブ「……それは私にまだ生きろと?」

シバ「はい。もちろんタダでとは言いません」

シバ「かつて貴方が逃げたが故に失った家族を生き返らせてあげましょう」

デブ「――ッ!」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/14(土) 22:14:05.55 ID:kQV71xr20
シバ「もちろん強要はしません。選択はあなたにお任せします」

デブ「……いえ、受けます」

シバ「ありがとうございます。ではすぐに――」

デブ「ですがお聞きしたい。生き返らせられるのは誰でもよいのでしょうか?」

シバ「大勢は無理ですが、貴方と関係のあるものなら2人ほどなら」

デブ「では――――でお願いします」

シバ「……貴方が望むなら良いでしょう。では勇者よ、行きなさい!」パアアッ!
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 22:17:58.01 ID:kQV71xr20
ごめんなさい、久々に投稿しました
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 12:31:57.07 ID:aqMIJMbDO
待ってたぜ!乙
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:01:49.66 ID:1OWUKKBz0
それからしばらくして――

新国王(元町長)「わわわ私が本当に国王でいいんでしょうか?」ガクガク

デブ「きっと大丈夫だお、ボキと一緒に頑張ってくれていた貴方なら」

デブ「それにやっぱりボキに人の上に立って率いるのは向いてないお」ハハ

新国王「……わかりました。今まで助けていただいた恩に報いるためにも精いっぱい頑張ります!」

新国王「勇者様が戻られた時にきっと豪勢なもてなしができるように!!」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:09:30.75 ID:1OWUKKBz0
デブ「」テクテク

ドS「もう豚のマーキングは済んだの?」

デブ「誰が豚だお! ただ町――いや、国の人々にお別れを言ってきただけだお!」

ドS「気にしなくてもアンタの臭さでいなくなったってわかるわよ」

デブ(そういう問題じゃあらへんがな)ガクッ
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:16:56.62 ID:1OWUKKBz0
病弱「勇者様はお優しいから皆が寂しがらないようにしたんだと思います」ゴホッ

ドS「どうかしら。これからできなくなる雑魚への最後のマウントのためかもよ」

デブ「僧侶はボキを何だと思ってるんだお!」

ドS「大声出さないでよ私を怒鳴って楽しいの?」ウルウル

デブ(どうしてボキが悪者みたいに!?)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:23:48.13 ID:1OWUKKBz0
ロリ「相変わらずにぎやかでこのパーティは楽しいねぇ」

デブ「……ボキは楽しくないですお」

病弱「申し訳ありません……私がつまらないばっかりに」

デブ「ち、違うお! 騎士さんはその、そばにいてくれるだけで……えっと……」///

病弱「勇者様……」///

ドS「じゃあ私といると楽しくないっていうの!? ドMのアンタのために心を痛めながらも罵倒してあげてるっていうのに!」

デブ「一度だってボキはそんなお願いしてないんですが!?」

ドS「男のくせに口答えすんな!」バシッ

デブ(理不尽やんけ!)グフゥ
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:33:51.15 ID:1OWUKKBz0
ロリ「けど良かったのかい? アタシなんかを生き返らせてしまって」

ロリ「それがどういうことか……わかってるのかい?」

デブ「もちろんだお。だからこそこれから挑むんだ」

デブ「そのためにも僧侶、騎士さん、魔女さんの力を貸してほしいお」

病弱「私も救って頂いた命です。貴方のために騎士として皆さんを守護してみせましょう」

ドS「アンタに言われるまでもないわ。それにもう――私の前で誰も死なせはしない」

ロリ「全盛期のころほどは戦えないけど限定的に開放してみせるさね」

デブ「ありがとう、みんな」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:39:03.74 ID:1OWUKKBz0
デブ「あと次の戦いが終わったら……みんなに話したいことがあるんだ」

ドS「脂肪フラグなんかいったらそぎ落とすわよ」

デブ(ちょっとイントネーション違くない?)

病弱「大丈夫です、私たちなら」ゴッフッ!

デブ(大量に血を吐かなければ安心できたんだけど)

ロリ「気が高まるぅ……溢れるぅ…‥‥」ゴゴゴ

デブ(え、ちょっと待ってくださいお。なんで今から戦闘隊形なんですかお?)
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:42:28.35 ID:1OWUKKBz0
>>456
訂正


デブ「あと次の戦いが終わったら……みんなに話したいことがあるんだ」

ドS「脂肪フラグなんかいったらそぎ落とすわよ」

デブ(ちょっとイントネーション違くない?)

病弱「大丈夫です、私たちなら」ゴッフッ!

デブ(大量に血を吐かなければ安心できたんだけど)

ロリ「気が高まるぅ……溢れるぅ…‥‥」ゴゴゴ

デブ(え、ちょっと待ってくださいお。なんで今から戦闘態勢なんですかお?)
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:44:26.79 ID:1OWUKKBz0
デブ「なんか締まらないけど……ボキたちらしいか!」

デブ「それじゃあ――行こう!」

ドS病弱ロリ「「「ええ!」」」


――完――
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/12/15(日) 23:52:09.44 ID:1OWUKKBz0
沢山不満の残る内容だったかと思いますが、とりあえず終わりです
気になる点、ご指摘、要望あれば頂ければ幸いです
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/16(月) 04:05:43.85 ID:mDO/1PAv0
乙  面白かった 何か安価・コンマ希望
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 20:50:09.09 ID:WYDUdRkAo
この時期に完結させる人がいるだけでも奇跡、面白かった乙
462 :過去のが使えるかテスト ◆NV92d4W1y2n/ [sage saga]:2019/12/21(土) 23:23:24.86 ID:6FV/7tec0
>>460
IFの世界でよければ別枠で書いてみますがそれでいいです?
それとも完全新作として書いた方が?
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/29(水) 23:58:27.36 ID:1Oc1SPqPo
完結してたのか

面白かったよ
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