千奈美「ようせいさんとおねえさん」

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121 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:38:07.28 ID:OhJjAxnq0
――――

『インタビュー ウィズ シンデレラ Vol.XX』


『プロジェクト:シンデレラガールズ(以下、プロジェクトCG)』に名を連ねるアイドルの皆さんに、

様々なお話を伺う、インタビュー・ウィズ・シンデレラ。

今回は趣向を変えて、『カフェ&バー グラジオラス』からお送りすることになった。

このカフェは、プロジェクトCGに参加している芸能事務所『オフィス・グラジオラス』の直営で、所属アイドルも、店員として働いている。

まず、先日のドリームLIVEフェスティバルにおいて、メインMCの大役を果たした小室千奈美さんに、お話をお聴きした。
122 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:39:42.38 ID:OhJjAxnq0

Case.1 オフィス・グラジオラス所属 小室千奈美

愛知県出身の小室さんはデビュー二年目。いくつかのイベントで、その確かな歌唱力を発揮している。

8月のドリームLIVEフェスティバルではメインMCに抜擢され、堂々とした振舞いで注目を浴びたが、

今回は、そのプロ意識に根差す想いやそこに至るまでの経験、今を取り巻く環境など、6月に20歳の誕生日を迎えた小室さんに、つぶさに伺った。
123 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:41:11.44 ID:OhJjAxnq0

▼「喜びと悔しさが原動力」


――アイドルを目指したきっかけは?

「アイドルを目指した、というか、気付いたらこうなってしまった、というか……

 シンガーソングライターになりたくて、高校に通いながら作詞作曲や歌を勉強してたんです。

 ところが、どうやったら世の中に出られるのか解らなくて。途方に暮れちゃったんです。

 そのタイミングで、使っていた通信教育からプロジェクト始動のお知らせが来まして。それが直接のきっかけでしょうか。

 これだ、と親を説き伏せて、何とかオーディションを受けました。高3の夏休みでした」


――高校三年生の夏。一般的には将来を決める時期でしょうが、その辺は。

「一応、大学は選んでいましたが、勉強は二の次でした…… 今思えば恐ろしく無謀ですね。

 これを読んでいるアイドルに憧れる子たちがいれば、真似して欲しくはないかも(笑)」
124 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:43:55.92 ID:OhJjAxnq0

――オーディションの結果、練習生の特待枠に採用されました。

「逆に言うと、オーディションの時点では、どの事務所ともご縁がなかったんですよ。

 シンデレラガールズとしては補欠扱いでした」


――結果を受け取ったときの気持ちは?

「能力的に認めてもらえた喜びと、じゃあどうして採用されないんだ、という悔しさが半々でした。

 喜びと悔しさの勢いで、合格通知が届いた三日後には、合同トレーニングに参加していました。

 それから毎週、愛知から東京に通いました。あの夏休みはキツかったです、練習はハードでしたし、電車代のためにバイトも増やしました」


――その苦しい夏休みに、大きな出会いがあったとお聞きしました。

「目をかけて、色々と見てくださった方がいらっしゃったんです。トレーナーとして招かれていた木場(※木場真奈美さん:オフィス・グラジオラス代表)さんですね。

 自分の技術の元が通信教育だったので、体験して初めて解ること、巧くいかないこともたくさんあったんですが、プライベートを割いてまでフォローしてくれました。今も頭が上がらないです」
125 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:46:37.14 ID:OhJjAxnq0

▼「大学に進学して『生活に芯を入れる』」


――木場さんとのご関係についても、後ほど改めて掘り下げさせていただきますね。

  続いて、特待生になってからデビューまでの約一年についてお伺いします。

  特訓期間とも言える夏休みが終わってからは?

「春から東京の学校に通うために、受験勉強してました。親は喜びましたね、週末のレッスンの電車代を出してくれるくらいに(笑)。

 これも、木場さんが助言をくれました。『上京するなら、生活に芯を入れたほうがいい。言葉なり文化なり、歌に繋がる勉強はたくさんあるから』と。

 そう言ってくださった木場さんは、秋にはまた渡米してしまっていたんですが、励みになりましたね。

 夏が終わってから巻き返すのは大変でしたが、ここを耐えればきっと良い方向に転がると信じていました」


――練習生になって、残り半年の高校生活に影響はありましたか?

「……本当に最初のうちだけ、いくつか訊かれましたが、練習生では大した話はできないので、すぐに収まりました。

 バイトを辞めて、その殆どを受験勉強にスライドしたし、情報も慌てて集めたので、意外なことにクラスメイトとは話す機会が増えたくらいです」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 02:47:17.86 ID:e8+dJOmZO
>>1もしかしてアイドルメーカーの人?
127 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:47:31.48 ID:OhJjAxnq0

――その間も、レッスンはしっかりと。

「特待生という立場を意識すると、手は抜けませんでした。でも、却って受験勉強への不安も解消できていた気がします。

 集中の仕方や切り替え方も意識できましたし、元来歌が大好きだった自分を見詰めなおす期間にもなりました」


――そうしてオーディションから半年。大変な日々を乗り越えて受験を終え、無事に上京を果たしたわけですね。

「はい。アイドルとして、やっと一歩……いや、練習生なので半歩くらいですけど。進んだ実感はありました。

 参加できるレッスンは増えましたし、現場見学を兼ねた仕事も体験できました。

 スタッフロールに名前が出ないのでアイドルデビューとしては数えていないんですが、最初はエキストラ出演……ドラマのモブですね」
128 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:48:57.02 ID:OhJjAxnq0

▼「シンデレラを目の当たりにしたシンデレラ練習生」


――昨年の夏にネット配信していた、ホラー短編オムニバス『銀靴学園百物語』(※今年で公開された『聖靴学園の七不思議』のプロトタイプ。『聖靴』DVD&BDの特典として全話収録)ですね。

「これが夏休み前後の学園を舞台にするので、全編半袖だったんですけど、収録は5月ですからね。

 『怖くないのにしょっちゅう鳥肌立って辛かった』というのは、今でも覚えてます」


――お疲れ様です。撮影時は、どなたが一緒でしたか?

「エキストラ部分だけまとめ撮りだったので、複数の話で使われているんですけど、同時に撮影していたのは、中盤の高垣楓さんと高森藍子さんが主演の回でした」


――印象に残ったエピソードがあればお願いします。

「高森さんの長台詞と、高垣さんの無言の演技は圧巻でしたね…… ステージパフォーマンスとは違うけれど、ああやって人の感情を揺り動かすのもアイドルなんだな、という一つの答えが見えた気がしました」
129 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:49:52.32 ID:OhJjAxnq0

――特に高森さんは芸能関係の前歴がない方です。まさにオーディションひとつで輝くアイドルへの道を歩み始めた形ですよね。

  そんな方が活躍する現場を見て、決意を新たに?

「それは新たにしますよ。現実に、違うレベルに至った人を見てしまったら、もう温いことは考えていられませんでした。

 そのすぐ後、6月に帰国していた木場さんから連絡を頂いて、事務所を立ち上げるからついてこないか、という話をされたんです。

 嬉しかったですね。すぐに話を聴きに行きました」


――久しぶりにお会いした木場さんから、どんなお話を受けましたか。

「呼び出されたのが、この店でした。看板を見て、事務所の副業かな、と思っていました。

 確か、今座っているテーブルの隣で……向かいに、木場さんと志保(※槙原志保さん)が座っていました。

 同い年くらいの子が、実際同い年なんですけど、バイトの面接担当みたいな顔して座ってるんですよね。

 何だろう、と思ったら、カフェの店員を兼ねることを提案されたんです」
130 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:51:41.57 ID:OhJjAxnq0

――アイドルが働いていることを推すコンセプトカフェ等も少なくはないですが、

  そういったケースで、店舗と事務所に直接の関係があることは稀です。

「直接の関係どころか、店員をアイドルにしようという話ですからね」


――カフェ店員には、やはり戸惑いがありましたか。

「はい。でも、木場さんに指導してもらえることのメリットや、いつでもステージを作れる環境の魅力、に惹かれて。

 結局、話を聴きに行ったその日に、契約していました。

 両親に報告したら、素っ頓狂な声上げて呆れられましたが、それ以上に笑って励ましてくれました」
131 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:52:46.23 ID:OhJjAxnq0

▼『予想もつかない 素敵な運命』


――そうして、晴れてオフィス・グラジオラス所属となった小室さんの、アイドルとしての初仕事をお聞かせください。

「正式なデビューは、その年の8月のガールズパーティー(※初期に頻繁に開催されていたミニライブ)です。横浜でしたね。

 演目は『Nation Blue』と『お願い!シンデレラ』でした」


――松永涼さんと同日デビューでしたね。『Nation Blue』のデュオは息がぴったりで、デビューとは思えない力強いステージでした。

「一年前の小さなライブですよ!?」


――レポートを書かせていただいたので、覚えていました。

「やだ、緊張してきちゃいましたよ!」
132 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 02:59:42.08 ID:OhJjAxnq0

――昔の仕事は、突然掘り起こされると少し気恥ずかしかったりしますよね。

  さて、そんなデビューを果たしてから一年余りが経ちました。

  他に、今までで印象に残っているお仕事はありますか?

「そう言われるとたくさんあります。近いものだと、先日のドリフェスのMCですね。

 トップ集団の一員といえる五十嵐さん(※五十嵐響子さん)、プライベートで付き合いのある久美子(※松山久美子さん)とのユニットで、オープニングとエンディングまで務められたのは、感慨深かったです。

 それと、昨日PV収録が終わったんですが、“サイレントウィンド”の2ndシングルにコーラスで参加しています。……良いものになったと、思います」
133 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 03:05:21.56 ID:OhJjAxnq0

――ドリフェスでは二人を押し上げる、鋭いリードボーカルを披露していました。

「タイプの違う三人ですから、最初は調和だけを考えていましたね。

 ところが私の歌に違和感が拭えなくて…… プロデューサー、ディレクター、ユニットの二人と相談して、私が引っ張る形になったんです。

 必死に着いて来てくれる二人の優しさとひたむきさは、身に染みました」


――事務所は違っても同じシンデレラガールズですね。絆を感じます。

「プライベートでも遊びに行ったりして、良い関係を築けたのが大きいかな、と思っています」


――ところでコーラス参加というのは意外に思えますが、これは出来上がりを聴けば解る感じでしょうか。

「そう、そうですねー……聴いてもらえれば、驚いてもらえると思います」
134 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 03:09:44.46 ID:OhJjAxnq0

――驚くほどの楽曲ですか。最終的な仕上がりに期待大ですね。

  では、最後に今後の目標と、自身への期待を。

「やっぱり歌がいちばん好きなので、まずは自分のCDを出したいですね。

 カバーは何曲か配信させてもらってますけど、根っこに歌手としての憧れはありますから。

 ただ、それを願うだけなのは嫌ですし、アイドルが楽しいので、色々取り組んでみたい気持ちもあります。

 『止まるよりも 進むのが好き』ですから」


――『海原を休むことなく 泳ぎ続ける魚みたい』ですね。

「よかった、伝わった!(笑)」


――今、今晩の作業用BGMが決まりました。お話、ありがとうございました。

「とても楽しかったです。次にバトンタッチしますね」


――――

次のアイドルにインタビューしてくるので少し待ってください。

135 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/09/29(月) 03:15:26.07 ID:OhJjAxnq0
>>126
期待してたら申し訳ないですが、違います。
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 06:31:44.77 ID:rnV8j2Zgo
所長、木場さんかー
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 07:34:46.86 ID:dH8dddkAO
なんか中里キリ氏を連想させる記者だなw
アイドル本人も忘れかけてるとこをしっかり突いてくるのがそれらしいw
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 08:30:01.50 ID:9yqGAfVpO
まーた>>1の正体がわからなくなるエピソード投下されてるー
だが本家リスペクトしてるのはよくわかった

朋ちゃんはネタ的にもストーリー的にもいい位置にいるな。
詩の元ネタがわからぬ。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 08:43:00.04 ID:9yqGAfVpO
>>137
それだ!
デビューの話で千奈美が驚くところとか、最後の自分REST@RTのくだりとか、再現度高いww
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 08:47:56.12 ID:QqvKLd9MO
>>135
今回の投下分はこれで終わりですか?
いつもの「レギュラーは〜」の文章がないので・・・
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/29(月) 11:42:43.69 ID:dH8dddkAO
>>138
山月記の中にでてくる漢詩でないかな。
142 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:48:07.72 ID:iuNyMouN0

Case.2 オフィス・グラジオラス所属 槙原志保、桐野アヤ

前回の小室千奈美さんに引き続いて、オフィス・グラジオラスの槙原志保さん、桐野アヤさんにお話をお聞きした。

同日デビューであり、活動二年目を迎えたお二人は、デビュー前から共に歩んできたという。

快活ではあるもののタイプの違う二人を相手にしたインタビューは、終始楽しい雰囲気で進んだ。
143 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:50:11.19 ID:iuNyMouN0

▼「本当に聞いてなかった」


――まず、お二人が何故アイドルを目指されたのか、というところからお聞きしたいと思います。槙原さんは、どのような経緯でアイドルに?

槙原さん:
「東京の大学に進学することを、当時のバイト先の喫茶店に報告したら、東京でのバイト先として、(去年の)6月にオープンするカフェを紹介されました。

 それがグラジオラスでした」


――最初はカフェ店員のつもりだった?

槙原さん:
「最初は。でも、そのつもりだったのは私だけだったみたいで……店長さんが紹介してくれたんですが、後から聞いたらグラジオラスが芸能事務所を兼業する予定だったことも知ってました」

桐野さん:
「何度聞いても、そのくだりおかしいよ(笑)」

槙原さん:
「本当に聞いてなかったんだよ、知らなかったの!(笑)」

144 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:50:57.38 ID:iuNyMouN0

――では、木場さんと初めてお会いしたときのことを、覚えてらっしゃる範囲で。

槙原さん:
「受験の結果が出てすぐですね。2月だったと思います。

 電話で、開店準備からよろしく、とは話してもらっていたんですが、一応面接のようなものをしようということで、リフォーム中の店舗の下見を兼ねて、木場さんとお会いしました。

 そのときにで『大学には確認してあるから』とか『レッスンは厳しいけど、無理はないように努める』とか言われたんです。

 レッスンって何のことだろう、とぽかーんとしてたら、しれっと『あの店の宣伝動画を見て一目惚れしたんだけれど、聞いてない?』って」


――テイクアウトされてしまったわけですね。

槙原さん:
「そうですね、予定してなかったのに、サービスしちゃいました(笑)」

桐野さん:
「サービスしたのは前のバイト先じゃないの?」

槙原さん:
「あー……そういうことになる? 私、取引された?」
145 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:51:35.26 ID:iuNyMouN0

▼「貴重なアイドルのデビュー前動画」

――ちなみに、こちらがその宣伝動画です。

槙原さん:
「うわああああ!?」

桐野さん:
「黒髪おさげで和風メイド!?」

槙原さん:
「も、もう公開してないですよね!? 何で持ってるんですか、しかも高画質!」


――木場さんが前のお店に問い合わせて、譲っていただいたそうです。槙原さんがお店を離れた際に、サイトからは削除されてますね。

桐野さん:
「これ、いつ頃? 可愛いなー」

槙原さん:
「た、確かこれは初めて撮った動画。高一の秋かな…… 四年前?」
146 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:52:33.51 ID:iuNyMouN0

――はい。四年前ですね。季節ごとに撮られていたそうで、他にもあります。

槙原さん:
「わああ! 何で何で!?」

桐野さん:
「見ましょう」


――そうしたい気持ちもありますが、これ以上この場で見ると、槙原さんが喋れなくなってしまいそうなので。

桐野さん:
「解りました」

槙原さん:
「始まったばっかりなのに、体力消耗しちゃった……」


――地元で喫茶店に勤められていた頃から、看板娘として評判だったんですね。

槙原さん:
「常連のおじいちゃんおばあちゃんには覚えてもらってて、話もよくさせてもらってましたけど、看板娘……だったのかな?」

桐野さん:
「私に聞くな!(笑)」
147 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:53:57.97 ID:iuNyMouN0

▼「『キラキラした姿が見たい』の一言で乗り越えられた」

――そうして、木場さんにスカウトされる形でカフェ店員兼所属タレントになるに当たって、迷いや不安はありませんでしたか?

槙原さん:
「『厳しいレッスン』だけは不安でしたけど、あんまり迷いはありませんでした。

 アイドルできなかったらクビ、ガールズになれなかったらクビ、とかそういう話ではなかったので、あの綺麗なカフェで働けるならいいや、と(笑)

 ……レッスンは本当に厳しかったですね!」

桐野さん:
「志保の場合は、まず体力作りからだったね」
148 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:55:44.71 ID:iuNyMouN0

――木場さんとお話をされた時点では、まだオフィス・グラジオラスもカフェ・グラジオラスも営業していませんでした。

  カフェも事務所も6月から開業したわけですが、それまでの槙原さんは?

槙原さん:
「木場さんが日本とアメリカを往復していたので、ネットや対面でのミーティングでカフェのマニュアルを作ったり、トレーニングメニューを消化したり、です。

 ハードでした。アヤちゃんが一緒でなかったら、アイドルは諦めてたかもしれません」

桐野さん:
「『無理だよもうやだ』って泣いただろ」

槙原さん:
「あの一回だけだよ!」


――その一回は、どう乗り越えられたんですか?

槙原さん:
「『アタシは志保がキラキラしてるとこ見たい』って言われて、やる気になっちゃったんですよね。

 ……あっ、一目惚れしてたのかもしれません!」


――今の槙原さん、キラキラしてますよ。

槙原さん:
「えへへ」

桐野さん:
「え、これ私どうしたらいいんですか」
149 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:56:48.16 ID:iuNyMouN0

▼「総合格闘技→アイドルレッスン」

――続いて桐野さんに伺います。アイドルを目指した経緯をお願いします。

桐野さん:
「えっ、不意打ちじゃないですかそれ!?

 ……私はあんまり面白いことないかも。千奈美や志保と同じように進学して上京して、ジムに通い始めたら、そこで木場さんに会いました」


――上京してすぐジムに通い始める辺りは、中々興味深いお話ですが。理由を聞いてもいいですか?

桐野さん:
「そうですか? 中学から高校と、総合格闘技の道場に通ってたんです。

 総格って言っても体操の延長みたいな面が強くて、身体動かすのが習慣になってました。

 そういうわけで、格闘技系のプログラムができるジムに通うことにしたんです」

槙原さん:
「格闘技やってたんだよね。顔、綺麗なままでよかったねえ」

桐野さん:
「女子部は、顔面への打撃禁止だったから(笑)」


――すぐにスカウトされたんですか?

桐野さん:
「出会ったその日、というほど早くはないですけど、充分早かったんじゃないかと。

 何度か一緒にトレーニングしたりプログラムやったり、打ち解けてきたところで切り出されました。

 正直、何で自分なの、この人のセンス大丈夫かな、とも思いましたけど(笑)」

槙原さん:
「そんな言い方すると所長に絞られるよ?」
150 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:57:53.97 ID:iuNyMouN0

▼「『キラキラした姿が見たい』の一言でイチコロ」

――それから槙原さんとのご対面になったわけですね。出会ってから、カフェのオープンがあり、イベントデビューがあり。槙原さんも交えて、改めて流れをお話しいただけますか?

桐野さん:
「はい。最初に会ったのがゴールデンウィーク辺りだっけ?」

槙原さん:
「木場さんが6月に帰国で、その前に紹介されたからね。アヤちゃんと毎日トレーニングするようになって、木場さんが帰ってきて、それから千奈美ちゃんが来た」

桐野さん:
「紹介されて、トレーニングの管理というか監視を任されました。

 私が元々体力ある方で、あとから加わるもう一人は既にシンデレラガールズの練習生(小室さん)だったので、志保の基礎体力を引き上げる必要があるね、と」
151 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:58:51.39 ID:iuNyMouN0

――桐野さんは、スカウトされたとはいえアイドルになることに疑問や迷いはありませんでしたか。

桐野さん:
「えーと、そのくだりは……(槙原さんのほうを見る)」

槙原さん:
「それ、さっきの、私が頑張ることにした話の続きになるんですよ。

 アヤちゃんが『アイドルなんて言われてもよくわからない』って言うから、同じ言葉言ってあげました!」


――キラキラしてるところを見たい。

槙原さん:
「イチコロだったよね、アヤちゃん」

桐野さん:
「すみません、話続けましょう」


――イチコロですね。

桐野さん:
「あーッもう恥ずかしい!? か、カットしてください!」

【※このくだりは、取材後に改めて掲載許可を頂きました】
152 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 02:59:46.74 ID:iuNyMouN0

▼「実質素人(桐野さん)」「一人だったら大変なことになってたかも(槙原さん)」

――さて、トレーニング漬けの日々を過ごす中、所長が正式に帰国されて、カフェと事務所が開業します。

  槙原さんと桐野さんは、所属タレントとしてシンデレラガールズに登録、正式メンバーに名を刻むことになりました。

槙原さん:
「これ、オーディションの話していいんですよね?」

桐野さん:
「公開応募のオーディションと、プロジェクト内のオーディションって、少し違うんです。

 勿論、フリーで受けたことはないので、実際どんなものかは知らなくて聞いただけですけど」


――公募は、自分で選んだ一曲、台本の朗読、面接及び自己PRとなっています。これは要項が公式サイトに公開されています。

  事務所推薦のオーディションでは、朗読が読み合わせに代わる他、中央事務局から課題曲を指定されるそうですね。

桐野さん:
「読み合わせは、その場で短い台本もらって役柄振られて、セリフを交わしていくんです。死ぬほど緊張しました。

 他の人と、一応相談はするんですけど……劇団出身の人とかもいる中、私たちは実質素人ですからね」

槙原さん:
「二人で『滑舌大事』『普段より二割遅く』『本だけ見ない、相手を見る』って。トレーニングでの助言を復唱してました(笑)

 一人で焦ってたら、呼吸や視線一つでも演技が変わってくることも気付けなかったと思います」
153 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:00:24.29 ID:iuNyMouN0

――指導の賜物ですね。他の項目ではどうでしたか?

槙原さん:
「課題曲は、参加者全員が同じ振付でやるんですけど、私とアヤちゃんが前列になっちゃって!」

桐野さん:
「メジャーな曲だし、難しくはなかったんですけど、十人ちょっとですからね。

 その分ミスると目立つんじゃないかな……正直、自分よりも志保が心配でした」

槙原さん:
「案の定、少し間違っちゃいましたね。でも『ミスを怖がって小さくなるより全力で踊る方が良く見える』と言われてたので、落ち込まずに済みました。

 それに、アヤちゃんがかなりフォローしてくれてましたから。一人だったら大変なことになってたかも」

桐野さん:
「自由曲では間違わなかったよね」

槙原さん:
「ね♪ デュエットでした。アヤちゃんのサポートのお陰で、楽しくできたと記憶してます。

 765さんの『The world is all one!!』を歌わせてもらったんです。もっと演りたいんですけど、改めてアイドルの肩書を持っちゃうと、ちょっと……ね?」

桐野さん:
「恐れ多いというか、特別扱いになってます。あと、振付が結構恥ずかしいんですよね……気合い入れたイベントのときにしかできてないです(笑)」

槙原さん:
「デュエット用にアレンジしましたけど、手繋いだり顔を見合わせたりするところは残してます♪

 最初はアヤちゃんが赤面して大変でしたね」
154 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:04:48.93 ID:iuNyMouN0

▼「明らかに差がついたらそれは悔しい」

――それは是非大きなステージで拝見したいですね。お二人は大変仲が良いとは聞いていましたが、苦楽を共にされているだけに絆の強さが見えるようです。

槙原さん:
「現場で助けてもらってるのは私の方です。いつも頼りにしちゃってますね」

桐野さん:
「カフェだと志保がチーフですよ。細かいところに気を回すのも志保や千奈美ですし」


――なるほど、常々助け合って、支え合っているんですね。同じアイドルではあっても、ライバルという感覚はあまりない?

桐野さん:
「ああ、でもそれはまた別の話ですよ、確かに強く意識はしないですけど」

槙原さん:
「えっ」

桐野さん:
「私たち三人はスタンスも得意分野も被らないから、仕事の取り合いにはならないんです。

 そもそも偏りが出るほどの量でもないですし。でも、もし明らかな差がついたらそれは悔しいだろうな、って。想像はします」

槙原さん:
「そうだったんだ…… あんまり考えたことなかったかも」
155 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:05:51.49 ID:iuNyMouN0

――デビューも一緒で、去年の8月、原宿での『ミッドサマーナイトドリーム』でした。

桐野さん:
「はい。二ヶ月の突貫でユニットに組まれたときは無茶苦茶だなーって……」


――イベントのメインユニットの一つ、レッドバラードとしてデビューされましたね。『SMOKY THRILL』を歌われる中、客席では赤いサイリウムが振られている光景が新鮮でした。

桐野さん:
「やっぱり見てたんですか!?」


――やっぱり見ていました。

槙原さん:
「すっごく綺麗でしたよね!」


――解ります。槙原さんは進行も務められていました。

槙原さん:
「はい。演者としては最後に『お願い!シンデレラ』を歌っただけでした。

 『The world〜』を歌うかどうかって話もしたんだよね?」

桐野さん:
「私の出番がキツイのと、やりたいと言った子がいたのでなくなった」

槙原さん:
「で、進行ですよね。トークを回すのは緊張しました。

 進行ってもっと台本通りかと思ったんですが、結構皆さん振って来て。

 でもいい体験でしたね、『もっと思い切っていいんだ』って確信できました」
156 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:07:21.76 ID:iuNyMouN0

▼「伝説の『舞台裏でパフェおかわり』」

――では、デビューから今まで一年を超えましたが、その『思い切ってやってみた』エピソードで何か一つ。

槙原さん:
「……バリ島かな?」

桐野さん:
「参加させてもらったねー。……志保、ライブの直前にパフェ食ってたんですよ!」

槙原さん;
「体力補給だよ!」

桐野さん:
「百歩譲ってそうだとして、おかわりはおかしいだろ! あれもうホントびっくりした! なんなの!?」


――舞台裏でパフェを食べていたお話は、他の共演者の方からも噂だけは伺っていますが、この際詳しくお願いします。

桐野さん:
「いやもう、本当にひどくて。演者は、出番が近づくと、控え室出て舞台袖とか裏とかで待つんです。

 そこでケータリングスタッフからグラス受け取ってて。水とかジュースとかかと思ったら、パフェおかわりですよ」

槙原さん:
「控え室で食べたら美味しかったから、フルーツ増しで頼んじゃった♪」

桐野さん:
「こっちが気合入れて『こんなステージで二人でやれるなんて嬉しい、しっかりやろう』みたいなこと言って振り向いたら、パフェおかわりですよ」

槙原さん:
「またあんなツアー行きたいよね」
157 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:08:47.48 ID:iuNyMouN0

▼「四人でドラマに出てみたい(槙原さん)」「思うままやるのも一つの形(桐野さん)」

――えー、桐野さんが机に突っ伏してしまったので、槙原さんから。最近の仕事を踏まえて、今後の目標や自身の展望などを。

槙原さん:
「メイド系のイベントにはだいたい呼んでもらえてますけど、最近は少し演技のお仕事が増えました。

 私たち三人…… いや、所長も含めて四人ですね! 四人でドラマに出てみたいです。

 あとは歌とダンスですよね。カフェでの定期ステージもありますし、バリエーション増やしたいです。

 夢はオリジナル曲! ……ですけど、こればっかりは争奪戦なので(笑)」


――夢は大きく、ですね。桐野さんはどうでしょうか。

桐野さん:
「最近、高橋さん(※高橋礼子さん)からの縁で、遊佐こずえちゃんと一緒の仕事が何件かあって。

 一応、子役で新人なので面倒を見る体ではあるんですが、私のほうがよっぽど得るものあった気がします。

 自分が、アイドルとしてどうなのかなって考えることもあるんですが、こずえちゃんを見てると、思うままやるのも一つの形なんだな、と。

 思いっ切りやって、ファンの皆さんが笑顔になってるの見ると、悩みなんて全部吹き飛びます。

 だから、今は歌も踊りも演技も何でもやりたいし、カフェでの活動も大事にやりたいです」
158 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:13:51.65 ID:iuNyMouN0

――ファンの笑顔で元気を得られるのなら、それはアイドルとしてとても素敵なことかもしれませんね。

  では最後に、ファンの皆さんにメッセージを。

桐野さん:
「ファンのみんなをキラキラした気持ちにさせるのが、アタシたちの役目だと思ってる。

 元気になりたかったら、心にキラキラが欲しかったら、ここに来なよ!」

槙原さん:
「ファンの皆さんと直接触れ合える今のスタンス、今のこの場所が、

 私にとって凄く大切な、アイドルとしての原点です。

 私たちグラジオラスの面々と、『カフェ&バー グラジオラス』を、どうぞよろしくお願いします♪」


――セールストークにも余念がありませんね。流石です。

  グラジオラスの四人が、揃って躍進されることを期待しています。今日は本当に、ありがとうございました。

槙原さん&桐野さん:
「ありがとうございました!」
159 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 03:35:35.27 ID:iuNyMouN0

――――

【追記】

尚、今回『カフェ&バー グラジオラス』で頂いたメニューは下の二種類。

・ハヤシライスセット(1000円/サラダ・スープ・コーヒー付)

・ケーキセット/抹茶のシフォン(700円/コーヒー付)

珈琲はコク深い水出し、薫り高いエスプレッソの二種類を堪能させていただいた。


フード、ドリンクとも季節や仕入れ状況、気まぐれ等で変わるということだ。

ティータイム以降はアルコール類も出しているので、改めて足を運びたい。

また、ライブとは違った、シックな雰囲気のステージも度々開催されている。


純粋に、雰囲気、料理、ドリンクとも良質のカフェで、満足度は高かった。

今回インタビューさせていただいたお三方と木場真奈美さんのファンであるなら勿論、

シンデレラガールズファンなら、足を運んでおきたい店舗と言えよう。

――――

レギュラーはアヤ志保千奈美です。

ふわっとした設定はあるので、適当に出していきます。
リクエストを受けて書いたり、リクエストとは関係ない話を書いたりします。

だけど許されるなら、インタビューはもうしばらくやりたくない。

>>141
そのレスは、我が友、CuPではないか?(正解です。ありがとうございます)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/03(金) 07:09:26.03 ID:9ULGo+Ut0
やだ、木場P優秀・・・
乙です
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/03(金) 08:22:57.71 ID:ChPFxCURO
悪くない説明回だった
インタビュー形式のSS、もっと読んでみたいけど少なくてなー

存在は示されているのに観測されないシュレディンガーの木場さん
162 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/03(金) 09:52:42.22 ID:lli/WudJ0
>>105
【修正】
× ジムなら夜行きますよ。先輩も来るっていうんで。はい。所長も行くんですか? じゃあ仕事終わったら一緒に。

○ ジムなら夜行きますよ。先輩も来るはずなんで。はい。所長も行くんですか? じゃあ仕事終わったら一緒に。
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/03(金) 20:33:22.71 ID:KzkvV+f7O
>>159
如何にも自分は前川のCuPである(フリーでアイドルやってるみくにゃんとか如何でしょう?)
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/03(金) 21:11:48.80 ID:Ij/w4zIwo
インタビュー系はまさに自分語りだからちょっと苦手に感じてしまう
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/03(金) 23:17:31.23 ID:FV2nqhsqO
可愛いのは認めてやるから、インタビューとか固有名詞とか寒い設定はいいから、日常系のほのゆり書くんだよ
おうあくしろよ
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/04(土) 04:03:44.58 ID:VyvyqSLkO
いや結構大事だぞ今回の話。
物語を進める上で設定の確立は欠かせないからな。
ほのゆりさせようがイチャラブさせようが、これで
ストーリーに一本バシッと筋が入った。次回楽しみにしてます。
167 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:37:39.75 ID:Anjib6b50

アヤ「どう?」

志保「大丈夫、綺麗だよー」

アヤ「志保は…… ん、だいたい平気か。背中見るから髪の毛上げて」

志保「先々週エステ行ったから大丈夫だと思うけど。くくっちゃお」

アヤ「はいよ。そうだね、綺麗なもんだ」

志保「アヤちゃん、いつ見ても腹筋綺麗だよねー」

アヤ「絞れって言った手前、サボれないからな。でも志保はここまでやらないほうがいいと思う」

志保「そうなのかな。……これなら、どこに出しても恥ずかしくない?」

アヤ「恥ずかしくない恥ずかしくない」

志保「わー、ありがとー♪」
168 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:38:25.81 ID:Anjib6b50

千奈美「ただい…… ……私お邪魔だった? もう少ししてから帰ってきたほうがいい?」

志保「きゃっ♪」

アヤ「おかえり。風呂はあるよー。晩メシ食った?」

千奈美「報告ついでに食べてきたわよ。そっちは明日の撮影のチェック?」

志保「水着グラビアだし。こないだメイクさんが『お手入れ日ごろから丁寧なの助かるー』って言ってたから」

千奈美「季節感ゼロね」

アヤ「屋内プール施設のプロモーションだからな」

千奈美「ところで、下着でベタベタしてたら、イチャついてるようにしか見えないわよ」

アヤ「ベタベタまではしてないし、イチャついてもいねーよ!」

志保「そうだそうだ! ベタベタとかイチャイチャっていうのはこういうのを言うんですー!」

アヤ「え? あっ、わーッ!?」

千奈美「……お風呂入って来よ」
169 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:39:27.92 ID:Anjib6b50

――――

千奈美「脱衣所にいるの、アヤ?」

アヤ『そうだよー洗濯機回すー』

千奈美「よろしく。明日、結局どういう予定なの? 夕方からでしょ?」

アヤ『志保もアタシも、大学から現場に直行。終わりがわからんから、店は休んでいいって』

千奈美「お疲れ様ね。二人で大丈夫そう?」

アヤ『所長が途中で顔だけ出すって言ってたから、まあ平気だろ。中央からも数人来るっていうし』

千奈美「珍しいわね。急な話だったしあんまり話聞けなかったんだけど、何かあったの?」

アヤ『単純に中央直轄の仕事なのと、あとはフリーとか個人事務所とか多いからじゃねーかな』

千奈美「ふーん…… まあ、うちも個人事務所みたいなものだわね」

アヤ『あひたのひへふぁん、よほひうー』

千奈美「歯磨き終わってから喋りなさいよ…… あ、私の歯ブラシ頂戴」

アヤ「ん」

千奈美「ありが…… いつまで下着でいるのよ!!?」

アヤ「っぺ…… ブラトップは寝間着だろー」

千奈美「下!」

アヤ「う。ちゃんと履くよー。んじゃ明日の店番よろしく」

千奈美「はいはい……」

170 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:41:01.91 ID:Anjib6b50

――――

志保(アヤちゃんは少し遅刻。学校の都合じゃしょうがないよね。一人で行くのは久しぶり)

志保(現場には連絡したって言ってたけど、早めに行って、私からもスタッフさんには謝っておこう)

志保(メンバーは……名前しか知らない子もいるなあ。……これだと、編集さんが和菓子持ってくるかな?)

志保(ライターさんも初顔だ。名刺は…… ある。アヤちゃんの分もある。お店の新しいパンフとイベントのフライヤーもある)

志保(さて。水着撮影だし、ピンあるよね。それだと時間かかりそうだし、差し入れ持ってもいいか。メールしてみよっと)
171 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:42:46.98 ID:Anjib6b50

――――

To:アヤちゃん のりかえるー [お土産何にしよ? 多分和菓子は持ってくる人いるね(・ω・)]

To:槙原志保 Re:のりかえるー [菓子なら屑の落ちないやつ プールだから]

To:アヤちゃん するどい [さすがーあいしてるー! プリンにしようそうしよう♪(・ω・)]

To:槙原志保 Re:するどい [スプーンもらえよ あと油性ペンとかウェットティッシュとかおやつ用の小物も補充しときな]

To:アヤちゃん なんで [油性ペン? ペンケースにあるけど(・ω・)なんでー]

To:槙原志保 Re:なんで [名前書くだろ]

To:アヤちゃん おお [さすがはお姉様です!(・ω・)]

To:槙原志保 Re:おお [ウェットティッシュはいつも持ってる小さいのでいい わざわざボトルまではいらん]

To:アヤちゃん はーい [ボトルのは現場にあるよね。。(・ω・)]

To:槙原志保 Re:はーい [だね それじゃまたあとで]
172 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:46:45.34 ID:Anjib6b50

――――

志保「おはようございます、オフィス・グラジオラスの槙原です」

ちひろ「おはようございます。グラジオラスの槙原さん…… ああ、欠員補充で来てくれたんですね、助かります」

志保「お互い様ですから♪ 補充で来ておいて申し訳ないんですが、桐野が少し遅れます。連絡は来てます?」

ちひろ「ええ、いただいてますよ。今日は撮影人数少し多いですし、まだ準備中なので、多少遅れても問題ないですから、ご心配なく」

志保「すみません、ご迷惑かけます。木場も後で来ますので。これ、お土産です」

ちひろ「あら、ありがとうございます♪ 今アシスタントさん来ますから、中に持って行ってあげてくださいな」
173 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:48:07.69 ID:Anjib6b50

――――

みく「ウチのカバンに おひさんひとつ〜♪ ……うにゃっ、オハヨーゴザイマスにゃ?」

志保「はい、おはようございます♪ ……まだあんまり来てないですね」

みく「そうにゃね。……初めて会うにゃ?」

志保「ん……そうですね。でも私はみくにゃんさん知ってます!」

みく「むむっ、ちょっと待つにゃ、みくも知ってるにゃ! 木場チャンのところの…… どっちだっけ…… こないだインタビュー読んだ……」

志保「うふふ。……んんー、このクーラーボックス使っていいのかな? プリンお土産に持ってきたんですよ」

みく「ん? プリン…… あっ、パフェ食べるほうだにゃ! 槙原志保ぉ!」

志保「正解です! ちゃんと読んでくれてるんですね♪」

みく「そりゃ、同僚で商売敵だからにゃ。情報くらい抑えておくもんだにゃ」

志保「それは光栄ですねー。お礼にプリンどうぞ」

みく「何が光栄なんだにゃ。プリンは貰うにゃ、後で食べるにゃ」

志保「だって、あのみくにゃんに名前覚えてもらってて、商売敵って言ってもらえたらやっぱり嬉しいですよ」

みく「……」

志保「……?」
174 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:48:42.96 ID:Anjib6b50



みく「……それで喜んでるようじゃ、少なくとも志保さんが勝つ目はないですよね」


175 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:49:25.94 ID:Anjib6b50

志保「……?」

みく「……な、なんでそこで首傾げるんだにゃ!!?」

志保「……?」

みく「え、えぇー……」

志保「ところで、プリン何味にします? バニラにチョコ、バナナにマロン」

みく「思いっきりスルーされたにゃ……!? んー、どれにしようかにゃ……」

志保「あ、みくちゃんはこっちのほうがいいですか? おやつ小魚」

みく「ふぎゃーーーッ!! みく イズ フィッシュ ノーサンキュー にゃ!!」
176 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:51:41.27 ID:Anjib6b50

――――

渚「うおッ、志保さん脱ぐと凄いッ……!」

仁美「うーん、プロポーションはちょっと負けてるかな?」

翠「数値上は数cmずつなんですけどね……数値以上の差がある気がします」

仁美「大丈夫っしょ! それだけでアイドルらしさが決まるわけじゃなし! どーんとひっくり返して見せようじゃないの!」

翠「どうやって逆転します?」

仁美「……なんか、画期的な、すごい知略? 一夜城みたいな?」

渚「なんら具体性がないよッ!?」
177 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:53:45.25 ID:Anjib6b50

――――

志保「お疲れ様です♪ 久しぶりですね」

翠「お久しぶりです。名古屋で会って以来ですか?」

志保「はいっ。そうだ、後でいいんですけど、マネージャーさんかプロデューサーさんにも挨拶させてもらいたくて」

翠「プロデューサーならまだいるはず…… あっちで編集さんと話してますね。マネージャーは入りと出だけ来るって」

志保「ちょっと前に、うちでトークショーやりたいって言ってくれたから、案内も渡したくて♪」

翠「そうでしたね。まずは一度、客としてお伺いしたいです」
178 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:54:27.61 ID:Anjib6b50



渚「あァッ、前川さんも凄いよ!」

仁美「小兵ながら、大振りの見事なものを持っておるのう……! 敵ながら天晴よ!」

渚「その表現はアイドルとしてどうかと思うよッ!?」

仁美「しかもあの顔! きっと『野良犬相手に表道具は用いぬ』って考えてるね……」

渚「えっ……えっ?」

仁美「いやーほら、自信満々じゃない? 私たち三人とか、眼中にない感じする」

渚「はッ! これは負けられないね!」

仁美「よし。渚っち、脱ごう」

渚「えっ……えっ、私も仁美ちゃんもそういうキャラじゃないよね?」


179 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:55:06.31 ID:Anjib6b50

志保「なんだか、凄いですね」

翠「……お恥ずかしい……!」

志保「そ、そうじゃなくって! ……ちゃんと見てるんだなーって」

翠「見てる……?」

志保「今、仁美ちゃんに言われて気付きました」

翠「……? ……」

志保「……脱がないですよ?」

翠「……お恥ずかしい……!」
180 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:56:18.51 ID:Anjib6b50

――――

アヤ「お疲れ様でーッす、スタンバイできましたーっ。……って、志保撮ってるんだ」

周子「おっ。桐野ぱいせん、おっつおっつばっちしー。相変わらず隠れ巨乳だねー」

アヤ「塩見さんもお疲れ」

周子「いやーホント疲れちゃったなー、ついさっきまで編集さんと喋ってたから、疲れちゃったなー」

アヤ「んんんーーーー…… 疲れてるってんなら、付き合う?」

周子「ヨガ?」

アヤ「そんな感じ。ストレッチともいう」

周子「そこまでじゃないかなー」

アヤ「そっか。その和菓子は?」

周子「編集さんの差し入れよん。働かずに食べる水まんじゅうは最高に美味しいよねー。好みもばっちり押さえてくれるしー」
181 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 01:57:28.81 ID:Anjib6b50

アヤ「よ、余裕だなあ……」

周子「まあ、今日のグラビアのメインはみくにゃんだからさ。あたしは後でチョイチョイッと」

アヤ「ちゃんと撮っとかなくて大丈夫かぁ?」

周子「編集さんもカメラさんもお得意様だからねー。あたしがツーと言ったらスリーと返してくれる仲なのさー」

アヤ「……ツッコんだほうがいいの?」

周子「どっちでもー。まあそんなわけで、シューコさんと編集さん達の間には、強いシンライカンケーがあるのです」

アヤ「事務所の関係で?」

周子「いやいや、これはシューコちゃんのミリキとプロデューサー殿のジンリョクですよー」

アヤ「……ふーん」

周子「桐野パイセン達も、ご贔屓が見つかるといいねー」
182 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:01:37.09 ID:Anjib6b50

――――

真奈美「お久しぶり」

みく「木場チャン! 久しぶりにゃっ」

真奈美「顔見せ、様子見だけだがね。さっき、写真見せてもらったよ。可愛く撮れてるじゃないか」

みく「ふっふーん。そう言ってもらえると、ライターさんに売り込んどいた甲斐があったにゃ」

真奈美「相変わらず、一人なのかい」

みく「マネジメントはお願いしてるよ?」

真奈美「セルフプロデュースなんて、高校生には茨に過ぎると思っていたが」

みく「みくは、なりたい自分になるの。前も言ったにゃ」

真奈美「そうだったな。今日はキミが主役だ、立派なものさ」

みく「随分褒めるにゃあ…… 今日はみくを口説きに来たにゃ?」

真奈美「いや。今は特にその気はない。未練がないかというとまた別だけどね」

みく「そういう大人の言い方をするのはズルいにゃ」

真奈美「フフ…… さて、もう少し挨拶してくるよ。また機会があったら」

みく「にゃ。……ッあ、待つにゃ!」
183 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:04:27.73 ID:Anjib6b50

真奈美「うん? どうした」

みく「チケット買って欲しいにゃ。来月末の市立小ホール単独ライブ。キャパ250、日曜昼で一枚2000円」

真奈美「何枚ある」

みく「20くらい買ってくれたら嬉しいにゃ」

真奈美「馬鹿言うんじゃない。5だな」

みく「25!」

真奈美「増やすな」

みく「じゃあ15でいいにゃ」

真奈美「……10買い取り、10預かりで。そのくらいなら、うちの客からも行く人いるだろうさ」

みく「もっと来ると思うよ? 今をときめく猫チャンアイドルのみくだよ?」

真奈美「キミがうちの所属なら、100でも200でも500でも営業してやるさ。はい、料金」

みく「ぶーぶー。毎度ありがとうございますにゃ。こっちが預け分で」

真奈美「……ん、10枚ずつ確かに。それじゃ、改めて、また」

184 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:06:51.26 ID:Anjib6b50

――――

志保「思ってたよりは早く終わったね♪」

アヤ「ん。ところで店に連絡したら、びっくりするほど暇なので、客を連れて来ないならアタシたちは遊びに来るなと」

志保「あらら。じゃあのんびり帰ろーう」

アヤ「そしたら、ちょっと買いたいものあるなー」

志保「水着?」

アヤ「なんでだよ! 撮影に使ったヤツ貰っただろ! ……ビキニとか、仕事でしか着ないけど」

志保「そもそも今年は、水着を仕事でしか着ていないような……」

アヤ「いやいや、ジムで着てるだろ」

志保「あれはスイムウェアって感じ! カワイイが足りない!」

アヤ「ジムのプロモーションとかしたいな」

志保「木場さんがやってたね」

アヤ「もう先任がいたかァー」
185 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:08:06.92 ID:Anjib6b50

――――

志保「渚ちゃんたちと話できた?」

アヤ「少しね。水野さんが大変そうだったな…… トークショーって言ってたけど、テーマどうするんだ?」

志保「仁美ちゃんが回していくんじゃないかな」

アヤ「それもう話題が迷子になるの目に見えるぞ」

志保「でも、仁美ちゃん、あれでよく見てるみたい。私、見ない振りしてたかなー」

アヤ「何が?」

志保「みくにゃんさん」

アヤ「あー。……シンデレラになってすぐくらいの合同練習で一緒の班だったよな?」

志保「そうだね。でも、みくにゃんは私たちのこと覚えてなかった。初めまして、だって」

アヤ「……眼中になかったとか、印象に残らなかったとか」

志保「同じこと、仁美ちゃんも言ってた。『みくにゃんは自身満々で、私たちのこと眼中にない顔だ』みたいなこと」

アヤ「悔しい?」

志保「そう思うことから、目を背けてたかも、って。……みくにゃんさんとは立場が違い過ぎて、解らないんだ」

アヤ「しょーがねーだろ。一人で上京してセルフプロデュースでアイドルやるだけでもネジ飛んでる」

志保「ネジ…… た、確かに高校生がやることじゃないけど……」

アヤ「高校生じゃなくたって厳しいよ。アタシ達ですら、四人で相談してるのに」

志保「水野さんたちやしおみーさんには、プロデューサーさんついてるしね」
186 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:09:49.74 ID:Anjib6b50

――――

アヤ「そういえばさ、今日の撮影」

志保「うん?」

アヤ「抱き合って撮るのは、あれは需要あるのかな……」

志保「しおみーさんと? かっこよかったねー」

アヤ「あれは…… 抱き合うっていうかくっ付いて、だな。髪の毛とか顔立ちとか対比になるからいいんじゃないの?」

志保「カメラさんと編集さん、しおみーさんと仲良いからね」

アヤ「やっぱそうなの?」

志保「旅ロケとか一緒に行ったって聴いたよ。やっぱりさ、選ぶ段階でも現場でも『知り合いかどうか』って決め手になるのかな?」

アヤ「そりゃあ…… 店でもそうだろ。知り合いが来てればサービスしてもいいかなって思うし」

志保「そうだよね、そうなっちゃうよね。……製作側へのパイプ、かあ」

アヤ「ゼロではない……と思いたいけど。具体的に出てこないなー」
187 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/10(金) 02:13:35.03 ID:Anjib6b50

――――

アヤ「あ、なんか話題摩り替わってたよ。抱き合って撮った話。志保とだよ!」

志保「楽しかったよ?」

アヤ「だから、需要があるのか、って話をだな」

志保「私にはあるよ!」

アヤ「……」

志保「うわーっ無言で距離を取らないでー」

アヤ「いいんだけど。いいんだけど……なんかさ!?」

志保「捕まえたっ」

アヤ「えー…… 腕組むのー……」

志保「アヤちゃんが私の腕に捕まる?」

アヤ「じゃあいいです…… ……うぉいっ、指! 指!」

志保「恋人握りー」

アヤ「……志保はどうしてそうなっちゃったの……?」

志保「あんまりべたべたしたら千奈美ちゃん怒るかなあ」

アヤ「あいつあれですげぇマイペースだぞ」

志保「そうだよね。よし、今日はギリギリまでデートするよー!」

アヤ「……せめてアタシの買い物だけ先にさせてな……」

――――


レギュラーはアヤ志保千奈美です。

ふわっとした設定はあるので、適当に出していきます。
リクエストを受けて書いたり、リクエストとは関係ない話を書いたりします。
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 03:21:30.36 ID:i593ME6Do
ぼくは頼子とか泉とかみたいです!(ロング大好きCoP感)
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 04:20:58.95 ID:z8hHug46O
愛知3人娘出たかw となると、千奈美も出たし最後は
鞭とセーラー服がよく似合うあの方しかいませんよねw
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 07:38:22.74 ID:Anjib6b5o
基本ほのゆりコメディっぽくしてるけど、これアイドルごとに立ち位置結構シビアに分けてるな
他の子に比べて競争心の薄いアヤ志保がくすぶってるぽい流れ
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 08:22:27.93 ID:yjL2x5+Wo
くそ、前川の分際で・・・!
チケットの話とか生々しいな。
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 08:31:38.33 ID:x4qCQ+WHO
手売りとか失望しました
みくにゃんのチケットください
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 10:03:55.33 ID:XWI4OmM5O
>>163の前川のCuPです。
そう、可愛い顔してギラリと獣の目が光る、気高い野良猫みくにゃんが見たかった!ありがとう!
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/10(金) 16:25:14.23 ID:LXOHqd4B0
奏とか沙紀とかみたいです
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/10(金) 17:30:48.76 ID:QGzX8lvE0
リクエスト出すやつ勇気あるな
ふわっとしてるかもしれんが序列がわかるくらいには格付けされてるぞ

あ、いぶきちください
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/10(金) 18:03:23.16 ID:Graaqy1ro
なんか俺のリクエストばかり通って申し訳ない気持ちになるわww
>>42で音葉とふみふみリクエストしたら次の回で登場して、>>57で仁美翠渚リクエストしたら
また書いてくれて。それでいてただ出ただけじゃなくてSS内で元気に動いているから嬉しい。
次回も楽しみにしています。
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/10(金) 20:10:06.60 ID:+OuEHUx/0
毎度楽しみにさせてもらってますー

飛鳥ちゃんみたいです
ひいてはダークイルミネイト周りとか気になっちゃう
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/12(日) 19:45:07.38 ID:gZhe6DrHO
みくの単独ライブがキャパ250。
舞浜や中野が2000、リキッドルームが900だから、みくにゃんでもディープなアイドルファン以外には知られてないかもしれん。
それでもグラジオラス組からはだいぶ遠いとなると、かなりキツイ格差があるよなぁ。
逆に上に突き抜けるとどうなんだろ。デレマス最初期を支えた杏、きらり、蘭子あたりが気になる。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/12(日) 23:13:45.39 ID:FSN2jL4sO
微妙なとこだなー。
2000円だから時間短めのミニイベントだと思うんだが、これがみくにゃんのフルスペックかどうかが気になる。

この世界で、あんきら蘭子とときん辺りのトップクラス、
ひいてはシンデレラ勢力がどのくらいを占めてるもんなんだろう。

765は劇マス後で確定だから、横浜アリーナ12000を埋めてるんだよな…
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/13(月) 20:14:20.41 ID:dH8Aj4XAo
142'sとインディビ見たい
あのあたりだとまだジュニアの区分なんだろうか
201 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:42:39.72 ID:MfPsPtco0

真奈美「アヤと志保。少し先だが、私と一緒に収録が入った。『おしえて!ティーチャー☆ミズキ』のワイド特番だ」

千奈美「ああ。だから見ておいて、って言ってたんですね。よかったわね。凄いじゃない」

志保「……えっ? うわっ、地上波!? えっ!??」

アヤ「所長も一緒…… ゲスト解答者チームとか? え、なんで?」

真奈美「パネラーではない。改変期用の特番だから、ゲストは基本的に番宣だよ」

アヤ「ですよね。……ってことはゲストコーナーか何かですか?」

真奈美「ご名答。ワイド特番だと、話題の飲食店をスタジオに招いて立食パーティするコーナーがあるだろう?」

志保「あ! 『給食』ですか!」
202 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:43:43.40 ID:MfPsPtco0

真奈美「そこに加えて貰う事になった。出演というよりは出張かな。担当はデザートとドリンクになる」

千奈美「あれって、名店とか単価高い店舗多かったと思いますけど」

真奈美「インパクトがある、メニューとして目立っているのはそういう店だが、そればかりでもないよ」

アヤ「共演は?」

真奈美「番宣枠にはガールズ以外もかなりいるな」

千奈美「765さんもいますね。オールスターズ映画で一枠、あとゴールデンのドラマのチームに一人混じってる」

志保「わ、わ。大御所の女優さんとか冠持ちの芸人さんとかいる!」

真奈美「加えて、通常版のレギュラー陣が、パネラーではなくアシスタントやコーナー担当に回る。まあ、知っての通り、CGジュニアクラスの子たちだ。売り出し中だとか売れっ子だとか、そういうランクのな」
203 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:44:33.85 ID:MfPsPtco0

アヤ「うわー。……メニュー決めてあるんですか?」

真奈美「ソフトドリンクは一通り。デザートは、制作さんを招いて一度試食会を開くが、ミニパフェ、揚げバナナ、マンゴープリン、あとはケーキを二、三種類かな」

志保「……それだと、パフェだけほとんど仕込めないですよね?」

真奈美「志保が作ってる姿を撮ってもらいたいんだ」

志保「きゃー!」

千奈美「何食くらいいるんですか?」

真奈美「出演者は50人超だが、全種類100食程度は準備するように依頼されてるね」

アヤ「え、えーと…… 必ず全員に行き渡るように、と言ったって多過ぎないですか」

真奈美「スタッフや関係者は出演者より多い。余ることは心配しなくていいとさ。ミニかハーフで出すとして、50か60人分くらい作っていくことになるかな」
204 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:45:52.78 ID:MfPsPtco0

志保「仕込み凄いことになる……!」

真奈美「というわけで二人。今週と来週の土日に、中央のワークショップに顔を出してくれ。何人かと面通しをしてもらう」

志保「なるほどー。ジュニアクラスの子たちは接点ほとんどないですよね」

アヤ「了解です」

真奈美「報告は以上だ。それでは、二人はキッチンとフロアのクローズを。千奈美は上で伝票を手伝ってくれるかな」

千奈美「はい。レジ閉じたら上行きますね」

真奈美「よろしく。今日は発声の日か。終わったら軽く流そう」
205 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:46:41.80 ID:MfPsPtco0

――――

千奈美「私は、出演ではないんですよね。……店番ですか?」

真奈美「難しいな。臨時休業になるんじゃないか」

千奈美「じゃあ、私の予定は?」

真奈美「未定だ」

千奈美「三人出るなら、付いていくことになるかも?」

真奈美「そうなるかもしれない。もちろん別の仕事が入るかもしれないし、前日までの仕事の兼ね合いによっては、オフにしてもいい」

千奈美「なるほど、未定ですね」

真奈美「出たいなら、交渉するが」

千奈美「別に、そういうわけではないです。別の仕事が入れば、それはそれでいいでしょうし」

真奈美「……ふむ。解ったよ。ではいつも通りでよろしく」

千奈美「よろしくお願いします。あとこれ、発注確認終わりました」

真奈美「ありがとう。こっちももうすぐ終わるから、着替えて、二人と交代してやってくれ」
206 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:47:23.64 ID:MfPsPtco0

――――

志保「お店の宣伝出来るね!」

アヤ「そうだな。……嬉しい?」

志保「えへへ♪ お客さん増えるかな、忙しくなっちゃうかな?」

アヤ「そうだな」

志保「そうだよ! ……嬉しくない?」

アヤ「嬉しい。と思う」

志保「ん。水出し仕込む?」

アヤ「明日の朝でいいんじゃね。あとで聞けばいいよ」
207 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:50:39.13 ID:MfPsPtco0

――――

アヤ「――♪  ―――♪」

真奈美「OKだ。今日はこのくらいかな。アヤは相変わらず歌い出しが安定してないぞ」

アヤ「……」

真奈美「対策は色々あるさ。それと、肺活量は充分だからブレスのタイミングを考えて。声は出てるしリズムも取れてる」

志保「……♪」

真奈美「志保、リズムが難しくなると声がフラフラし出す。また改めて練習しよう」

千奈美「……」

真奈美「千奈美は…… 基本的な問題は特にない。表現の幅は広げてもいいかと思うが、どうだ」
208 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:51:44.60 ID:MfPsPtco0

千奈美「そうですね、レパートリー増やせたら嬉しいです」

真奈美「ミンミンミン ミンミンミン」

志保「えっ」

アヤ「えっ」

真奈美「冗談だ」

千奈美「こわい」
209 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:52:36.99 ID:MfPsPtco0

――――

志保「地上波のお仕事させてもらえるんだー♪ 嬉しいなー!」

千奈美「本当にね。頑張ってよ」

志保「ツアーのセレクションとか番組アシスタントのオーディションとか、軒並み落ちちゃったからねっ」

アヤ「今月、外で何やったっけ…… 千奈美が音楽サークルのボーカル、アタシと志保がエスニックフェスでトークゲスト?」

志保「それだけだったんだ。お店忙しかったから気付かなかった」

千奈美「私は即売会にも出るわよ。サービスだけど」

アヤ「同人即売会ってやつだろ? コスプレとかすんの?」

千奈美「……しないわよ」
210 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:53:24.46 ID:MfPsPtco0

志保「ちなみんパワーでメルヘンチェンジ……?」

千奈美「しないわよッ!?」

アヤ「キャハッ☆ って」

千奈美「しない!!」

志保「今のかわいい」

アヤ「手と顔の角度は、こう。キャハッ☆」

志保「キャハッ☆」

千奈美「……いや、しないわよ?」
211 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:54:08.52 ID:MfPsPtco0

――――

志保「ワークショップ、いつ以来だろう……?」

アヤ「アタシは夏前に来たッきりだな」

志保「あれ? フェスのときは?」

アヤ「委員会主催の合同練習は何回か行ったけど。逆に基礎トレなんて来てる暇なかったぞ」

志保「それもそっか。ねーね、ちょっと緊張しない?」

アヤ「そうか?」

志保「だって、中学生と話すなんて、この業界入らなかったらレア体験だよ?」

アヤ「接客は?」

志保「接客と会話は違うものです」

アヤ「だな。まあアタシも、とんと話した記憶がない。……だーいじょうぶ、五つちょいしか変わらねー」

志保「そわそわしてきた」
212 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:54:41.37 ID:MfPsPtco0

――――

幸子「グラジオラスの、槙原さんと桐野さんですよね? お話は伺ってます。輿水幸子です」

アヤ「初めまして。学級委員長」

幸子「『フフーン! 今日もカワイイボクと一緒に、先生のご指導を賜りましょうね!』」

志保「すごい」

幸子「素人さんじゃないんですから、いきなり振らないでくださいよ! モチロン、ボクは応えますけどね!」
213 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:56:06.90 ID:MfPsPtco0

――――

美玲「おーっす、さち…… ……ハジメマシテ」

幸子「おはようございます、美玲さん。ご紹介しますね。こちら、早坂美玲さんです」

美玲「お、おぅ…… 早坂美玲、です」

アヤ「桐野アヤです。よろしく」

志保「アヤちゃんと一緒に、今度の『ティーチャーミズキ』の特番で共演させてもらいます。槙原志保です。よろしくね、早坂さん」

美玲「あー、インディヴィのプロデューサーから話聞いてる。トレーニングのアシスタントさんかと思った」

幸子「ちょっと美玲さん! 同じシンデレラガールズですよ!? すみません、うちの早坂さんがとんだ失礼を!」

アヤ「あはは…… 気にしないでよ。ガールズ自体人数が多いし、ジュニアとは接点ないし。ましてアタシたち、露出も少ないほうだから」
214 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:57:54.53 ID:MfPsPtco0

幸子「共演者だと、今日はボクの142'sと美玲さんのインディヴィジュアルズは集まりますね! あとはお聞きしてないですが」

美玲「ウチのリーダーがユニット掛け持ちだからな、ワークショップはだいたい五人揃って参加だぞッ」

志保「やっぱり、ユニットで活動すると、基礎練習も一緒にやるものなの?」

幸子「ボクは、土日しか東京でのアイドル活動が出来ないので、自然とそうなりますね。貴重な時間は効率よく使わないと!」

美玲「ウチなんかは上京してきたけど、幸子と乃々は実家だからな! 遊ぶ時間もいっぱいいっぱいだ」

アヤ「へー。実家どこなの?」

幸子「甲府です」

アヤ「……え、あれ? どこだっけ、群馬?」

志保「振っといて解らないのやめようよ! 山梨だよ!! だとすると、新幹線で通ってるんだよね?」

幸子「そうです! よくご存知ですね!」

志保「大変だねー!?」
215 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:58:40.81 ID:MfPsPtco0

――――

志保「中高一貫! どうしようアヤちゃん、すっごいお嬢様だよ!?」

幸子「たまたまそういう家柄に生まれついただけですよ。ボクがカワイイのと同じように、環境がそうだったんです」

アヤ「う、うん…… でもさ、受験勉強要らないけど結局こっちには住めないわけだろ? ……アイドル続けるの?」

幸子「モチロンです! 最初に相談したんですが、皆さん快諾してくれて、協力してくれていますからね! ボクは幸せ者ですよ!」

美玲「それ、幸子のプロデューサーに言ってやればいいのに」

幸子「嫌ですよ!!? ……そ、そういうのは自然と伝わるものです。両親とも話してますし」

志保「ふふ、幸子ちゃんはテレビで見る様子とあんまり変わらないんだね」

幸子「そうですよ? ボクは作ったりはしないのです! ……勿論、仕事中かどうかで意識は変わりますけど」
216 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 01:59:52.50 ID:MfPsPtco0

――――

美玲「うーん、喜び、怒り、哀しみの演技…… どうすんだ、わかンないぞッ!?」

輝子「フ、フヒ。落ち着こう、落ち着こう……」

乃々「即興劇は苦手なんですけど…… 思い付かないんですけど……」

輝子「あ。フヒヒ、思いついたぞ…… 乃々が最近読んでるっていう漫画。お姫様と、首なしの王子様の話」

乃々「え、好きですけど…… どうしました?」

輝子「あれ、私も買ったぞ」

美玲「ウチに見せてくれたアレか! 面白かったな!」

輝子「そ、そう。それ。……あのセリフ、引用してみよう」

乃々「それなら、出来るかもしれないですけど……」
217 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 02:00:40.46 ID:MfPsPtco0

小梅「……しょーこちゃん、頼りにされてる……」

幸子「フフーン! さすがボクたちのお姉さんですね!」

志保「ところで、良かったの? 行き掛かり上とはいえ、私たちと同じ班で」

小梅「だ、大丈夫…… リーダーの方針、だから」

幸子「リーダーのボクがフォローしてみせます!」

志保「二人とも、ありがとうございます♪」

アヤ「演技も一応レッスン受けてるけど、また感覚違うなあこれ」

幸子「どんな話にしましょうか? あんまり即興にしちゃうと、小梅さんに偏りが」

小梅「つ、ついつい、ホラー映画の台詞使っちゃう、から…… ふふふ……」

志保「どんな状況からも一寸先が闇に! ……それはそれで面白いかも?」
218 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 02:02:45.46 ID:MfPsPtco0

――――

アヤ「森久保さん、お疲れ様。スポドリでいいかな。……今度の特番で一緒になる桐野アヤってんだ」

乃々「はい、さっき美玲ちゃんから聞きました。森久保乃々、ですけど……知ってるんですね」

アヤ「そりゃ、ガールズでも有名だからね。よろしく。実家から通ってるって聴いたけど、大変じゃない?」

乃々「愛知なので、新幹線で二時間ですけど…… 来年からはこっちの高校なので、もう少しだけですけど」

アヤ「愛知かー。ああ、高校はこっちに通うんだ」

乃々「寮生活が不安…… というか何もかも不安ですけど…… そもそも今度の特番が不安ですけど……」

アヤ「レギュラーと違うから、かい?」

乃々「……受験を控えたもりくぼは、今度の特番で、いったん番組を離れるのです……」

アヤ「心残りを作って離れたくない?」

乃々「……本当に、よろしく、お願いします。こういうの、子どもが出しゃばるの、良くないかもですけど……」

219 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 02:04:45.72 ID:MfPsPtco0

アヤ「アタシたちは、一コーナーしか出番ないけど。そこはちゃんとやるよ。わざわざ伝えてくれて、ありがとう」

乃々「……もりくぼは、まだアイドルやってての、怖いので……」

アヤ「そうか、怖いかァ」

乃々「……」

アヤ「新幹線で片道二時間かけて、大人に振り回されるんだからな。楽しめる子がタフなんだよ、恐れがあって普通さ」

乃々「……説得もしないんですか?」

アヤ「もっと頑張れるよ、楽しいよ、って?」

乃々「……」
220 : ◆S0mvz1PntgQY [saga]:2014/10/19(日) 02:05:23.65 ID:MfPsPtco0

アヤ「森久保さんの背景が解らないからなあ。とりあえずあの四人とは仲が良いんだな、ってことしか」

乃々「確かに、仲は良いですけど……」

アヤ「じゃ、折角だし遊んできたら?」

乃々「……はい。ありがとうございます」

アヤ「んーと。アタシの事務所、カフェやっててさ。森久保さんの地元みたいなメニューも出来るよ」

乃々「それは…… ちょっと、気になりますけど……」

アヤ「友達とかご両親とか事務所の人とか、一緒に来てくれたら嬉しいかな?」

乃々「……はい。わざわざ声掛けてくれて、ありがとうございます。あと、飲み物も」

アヤ「また今度、ね」
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